JPH11193308A - ポリブタジエン及びポリブタジエンの製造法 - Google Patents

ポリブタジエン及びポリブタジエンの製造法

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JPH11193308A
JPH11193308A JP30710098A JP30710098A JPH11193308A JP H11193308 A JPH11193308 A JP H11193308A JP 30710098 A JP30710098 A JP 30710098A JP 30710098 A JP30710098 A JP 30710098A JP H11193308 A JPH11193308 A JP H11193308A
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JP
Japan
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polybutadiene
molecular weight
polymerization
component
compound
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JP30710098A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Tsujimoto
信弘 辻本
Yoshimoto Baba
義甫 馬場
Masato Murakami
村上  真人
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の高分子量ポリブタジエンと特定の低分
子量ポリブタジエンとからなるポリブタジエン及びその
ポリブタジエンを高重合活性で製造する方法。 【解決手段】 シス−1,4− 構造含有率が80%以
上であり下記の(A)成分及び(B)成分からなるポリ
ブタジエン。 (A)ゲルパ−ミエ−ションクロマトグラフ(GPC)
で測定した重量平均分子量(Mw)が70万〜 300
万であり、コバルト化合物及び有機アルミニウム化合物
からなる触媒系で製造されたポリブタジエン。 (B)ゲルパ−ミエ−ションクロマトグラフ(GPC)
で測定した重量平均分子量(Mw)が5千〜7万であ
り、ニッケル化合物及び有機アルミニウム化合物からな
る触媒系で製造されたポリブタジエン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子量ポリブタ
ジエン成分と低分子量ポリブタジエン成分の混合物から
なる二峰性ポリブタジエンゴム及びその製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】耐衝撃性ポリスチレン組成物用ポリブタ
ジエンとして、高分子量ポリブタジエン成分と低分子量
ポリブタジエン成分の混合物からなる二峰性ポリブタジ
エンゴム組成物が知られている。
【0003】特開昭62−179542号公報には、固
有粘度[η]が3.0〜6.0で且つシス−1,4−構
造のポリブタジエンを主成分とする高分子量ポリブタジ
エン70〜30重量%と、固有粘度[η]が0.6〜
1.4で且つシス−1,4−構造のポリブタジエンを主
成分とする低分子量ポリブタジエン30〜70重量%と
からなる耐衝撃性ポリスチレン系樹脂のゴム成分として
好適なポリブタジエンゴム組成物が開示されている。製
造方法としては、コバルト化合物、ハロゲン化有機アル
ミニウム及び水からなる触媒に、分子量調節剤としてシ
クロオクタジエンを添加して低分子量ポリブタジエンを
単独に製造して、別途重合した高分子量ポリブタジエン
とブレンドする方法が記載されている。
【0004】また、特開平4−100810号公報に
は、固有粘度[η]が3.0〜7.0で且つシス−1,
4−構造率が80%以上のポリブタジエンを主成分とす
る高分子量ポリブタジエン80〜30重量%と、固有粘
度[η]が0.5〜1.4で且つシス−1,4−構造率
が80%未満のポリブタジエンを主成分とする低分子量
ポリブタジエン20〜70重量%とからなる耐衝撃性ポ
リスチレン系樹脂のゴム成分として好適なポリブタジエ
ンゴム組成物が開示されている。製造方法としては、高
分子量ポリブタジエンをオクチル酸コバルト、ジエチル
アルミニウム、水からなる触媒に連鎖移動剤としてシク
ロオクタジエンを使用して製造し、低分子量ポリブタジ
エンを、n−ブチルリチウムを触媒として製造し、これ
らを溶液ブレンドする方法が記載されている。
【0005】また、特公昭42−9017号公報には、
固有粘度[η]が1.5〜20で且つシス−1,4−構造
率が85%以上の高分子量ポリブタジエン70〜95重
量%と、固有粘度[η]が0.35〜0.75の低分子量
ポリブタジエン30〜5重量%とからなるゴム組成物が
開示されている。製造方法としては、コバルト化合物−
セスキアルミニウムの触媒により、低分子量ポリブタジ
エンを単独重合により製造し、別途重合した高分子量ポ
リブタジエンをブレンドする方法が記載されている。
【0006】また、特願平10−60174号公報に
は、シス分80%以上で、高分子量ピークが100,0
00〜1,500,000であり、低分子量ピークが1
0,000〜50,000であり、かつ、Mw/Mnが
4.5〜14.5であるポリブタジエンおよびそれを含
有する耐衝撃性芳香族樹脂が開示されている。
【0007】また、特公昭43−628号公報には、コ
バルト塩+アルミニウムジアルキルハライド+水の触媒
系において、コバルト塩の一部をニッケル塩に置き換え
た触媒系を用いたブタジエンの重合方法が開示されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特定の高分
子量ポリブタジエンと特定の低分子量ポリブタジエンと
からなるポリブタジエン及びそのポリブタジエンを高重
合活性で製造する方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、シス−1,4
− 構造含有率が80%以上であり下記の(A)成分及
び(B)成分からなるポリブタジエンに関する。 (A)ゲルパ−ミエ−ションクロマトグラフ(GPC)
で測定した重量平均分子量(Mw)が50万〜 300
万であり、コバルト化合物及び有機アルミニウム化合物
からなる触媒系で製造されたポリブタジエン。 (B)ゲルパ−ミエ−ションクロマトグラフ(GPC)
で測定した重量平均分子量(Mw)が5千〜7万であ
り、ニッケル化合物及び有機アルミニウム化合物からな
る触媒系で製造されたポリブタジエン。
【0010】また、本発明は、全ポリマーの重量平均分
子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/M
n)で表される分子量分布が14.5以上であることを
特徴とする上記のポリブタジエンに関する。
【0011】また、本発明は、シス−1,4−構造含有
率が80%以上であり下記の(A)成分及び(B)成分
からなるポリブタジエンの製造方法であって、第一重合
工程で、コバルト化合物及び有機アルミニウム化合物か
らなる触媒系を用いてゲルパ−ミエ−ションクロマトグ
ラフ(GPC)で測定した重量平均分子量(Mw)が5
0万〜300万のポリブタジエン(A)を製造し、次い
で、第二重合工程で、ニッケル化合物及び有機アルミニ
ウム化合物からなる触媒系を用いてゲルパ−ミエ−ショ
ンクロマトグラフ(GPC)で測定した重量平均分子量
(Mw)が5千〜7万のポリブタジエン(B)を製造す
ることを特徴とするポリブタジエンの製造法に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で得られるポリブタジエン
の(A)成分のゲルパ−ミエ−ションクロマトグラフ
(GPC)で測定した重量平均分子量(Mw)は50万
〜300万であり、好ましくは70万〜200万であ
る。
【0013】本発明で得られるポリブタジエンの(B)
成分のゲルパ−ミエ−ションクロマトグラフ(GPC)
で測定した重量平均分子量(Mw)は5千〜7万であ
り、好ましくは5千〜6万であり、特に好ましくは5千
以上3万未満であり、さらに特に好ましくは5千〜2.
5万であり、さらに特により好ましくは8千〜2.5万
である。
【0014】上記の(A)成分と(B)成分からなる本
発明のポリブタジエンのシス−1,4−構造含有率は8
0%以上であり、好ましくは85%以上であり、より好
ましくは90%以上である。また、上記の(A)成分と
(B)成分からなる本発明のポリブタジエンの重量平均
分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/M
n)で表される分子量分布は好ましくは、14.5以上
であり、より好ましくは20以上であり、特に好ましく
は20以上100以下である。
【0015】本発明において、上記の(A)成分及び
(B)成分からなるポリブタジエンの製造方法として
は、特に限定しないが、(1)二段直列重合、例えば、
初槽で(A)成分を製造し、終槽で(B)成分を製造す
る方法、又は、初槽で(B)成分を製造し、終槽で
(A)成分を製造する方法、(2)一段重合、例えば、
(A)成分を製造し、ひき続き(B)成分を1槽で製造
する方法、又は、(B)成分を製造し、ひき続き(A)
成分を1槽で製造する方法、(3)二段並列重合、例え
ば、(A)成分と(B)成分を別々の槽で製造した後、
混合する方法(4)(A)成分及び(B)成分をそれぞ
れ、別々に製造したのち溶液ブレンド、溶融ブレンドな
ど混合する方法などが挙げられる。
【0016】中でも、上記の(A)成分及び(B)成分
からなるポリブタジエンの製造方法においては、コバル
ト化合物及び有機アルミニウム化合物からなる触媒系を
用いてポリブタジエン(A)を製造する第一重合工程、
次いで、ニッケル化合物及び有機アルミニウム化合物か
らなる触媒系を用いてポリブタジエン(B)を製造する
第二重合工程からなる二段直列重合が好ましい。
【0017】第一重合工程における触媒系および重合条
件としては、以下のものが挙げられる。
【0018】コバルト化合物としては、コバルトの塩や
錯体が好ましく用いられる。特に好ましいものは、塩化
コバルト、臭化コバルト、硝酸コバルト、オクチル酸コ
バルト、ナフテン酸コバルト、酢酸コバルト、マロン酸
コバルト等のコバルト塩や、コバルトのビスアセチルア
セトネ−トやトリスアセチルアセトネ−ト、アセト酢酸
エチルエステルコバルト、ハロゲン化コバルトのトリア
リ−ルフォスフィン錯体、トリアルキルフォスフィン錯
体、ピリジン錯体やピコリン錯体等の有機塩基錯体、も
しくはエチルアルコ−ル錯体などが挙げられる。
【0019】中でも、オクチル酸コバルト、ナフテン酸
コバルト、コバルトのビスアセチルアセトネ−ト及びト
リスアセチルアセトネ−トが好ましい。
【0020】有機アルミニウム化合物としては、ハロゲ
ン含有アルミニウム化合物、トリアルキルアルミニウム
化合物などが挙げられる。
【0021】ハロゲン含有アルミニウム化合物として、
ジアルキルアルミニウムクロライド、ジアルキルアルミ
ニウムブロマイドなどのジアルキルアルミニウムハライ
ド、アルキルアルミニウムセスキクロライド、アルキル
アルミニウムセスキブロマイドなどのアルキルアルミニ
ウムセスキハライド、アルキルアルミニウムジクロライ
ド、アルキルアルミニウムジブロマイドなどのアルキル
アルミニウムジハライド等が挙げられる。
【0022】具体的化合物としては、ジエチルアルミニ
ウムモノクロライド、ジエチルアルミニウムモノブロマ
イド、ジブチルアルミニウムモノクロライド、エチルア
ルミニウムセスキクロライド、エチルアルミニウムジク
ロライド、ジシクロヘキシルアルミニウムモノクロライ
ド、ジフェニルアルミニウムモノクロライドなどが挙げ
られる。
【0023】トリアルキルアルミニウム化合物として
は、トリエチルアルミニウム、トリメチルアルミニウ
ム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミ
ニウム、トリオクチルアルミニウム、トリフェニルアル
ミニウムなどが挙げられる。
【0024】上記の有機アルミニウム化合物としては、
中でも、ハロゲン含有アルミニウム化合物が好ましい。
【0025】コバルト化合物の使用量は、ブタジエン1
モルに対し、通常、コバルト化合物が5×10-7〜1×
10-4モル、好ましくは5×10-7〜1×10-5モルの
範囲である。有機アルミニウム化合物の使用量は、コバ
ルト化合物1モルに対し、通常、10〜5000モル、
好ましくは50〜2000モルの範囲である。
【0026】上記の触媒成分に、更に、水を添加するこ
とが重合活性などの面で好ましい。水の使用量は、有機
アルミニウム化合物1モルに対して、通常、0.1〜
1.2モル、好ましくは0.2〜1.1モルである。
【0027】触媒成分の添加順序は特に制限はないが、
第一重合工程では、水、有機アルミニウム、コバルト化
合物の順序で添加するのが好ましい。
【0028】重合方法は、特に制限はなく、溶液重合、
1,3−ブタジエンそのものを重合溶媒とする塊状重合
などを適用できる。溶液重合での溶媒としては、トルエ
ン、ベンゼン、キシレン等の芳香族系炭化水素、n−ヘ
キサン、ブタン、ヘプタン、ペンタン等の脂肪族炭化水
素、シクロペンタン、シクロヘキサン等の脂環式炭化水
素、1−ブテン、シス−2−ブテン、トランス−2−ブ
テン等のオレフィン系炭化水素、ミネラルスピリット、
ソルベントナフサ、ケロシン等の炭化水素系溶媒や、塩
化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒等が挙げられ
る。
【0029】第二重合工程における触媒系および重合条
件としては、以下のものが挙げられる。
【0030】ニッケル化合物としては、ナフテン酸ニッ
ケル、ギ酸ニッケル、オクチル酸ニッケル、ステアリン
酸ニッケル、クエン酸ニッケル、安息香酸ニッケル、ト
ルイル酸ニッケルなどの有機酸塩、ニッケルアセチルア
セトナ−トなどの有機錯化合物、アルキルベンゼンスル
ホン酸ニッケル、ニッケルオキシボレ−トなどが挙げら
れる。中でも、オクチル酸ニッケルが好ましい。
【0031】有機アルミニウム化合物としては、上記の
第一重合工程で用いたものと同様なものを使用できる。
中でも、アルキルアルミニウムセスキハライド、アルキ
ルアルミニウムジハライドなどが、活性がより向上す
る、あるいは(B)成分のポリブタジエンの分子量がよ
り低くなるなどの効果がある。
【0032】ニッケル化合物の使用量は、第一重合工程
で使用したコバルト化合物1モル当たり1〜200、好
ましくは2〜150モルの範囲である。
【0033】有機アルミニウム化合物の使用量は、ニッ
ケル1モルに対し、通常、0〜200モル、好ましくは
0〜100モルの範囲である。
【0034】触媒成分の添加順序は特に制限はないが、
有機アルミニウム化合物を添加して、その後にニッケル
化合物を添加することが好ましい。また、第二重合工程
においては、水、モノマ−のいずれか、または両方を追
加添加してもよい。水を添加する場合は、有機アルミニ
ウム化合物、モノマーのいずれか、または両方と接触し
た後添加しても良い。
【0035】重合方法は、特に制限はなく、溶液重合、
1,3−ブタジエンそのものを重合溶媒とする塊状重合
などを適用できる。溶液重合での溶媒としては、トルエ
ン、ベンゼン、キシレン等の芳香族系炭化水素、n−ヘ
キサン、ブタン、ヘプタン、ペンタン等の脂肪族炭化水
素、シクロペンタン、シクロヘキサン等の脂環式炭化水
素、1−ブテン、シス−2−ブテン、トランス−2−ブ
テン等のオレフィン系炭化水素、ミネラルスピリット、
ソルベントナフサ、ケロシン等の炭化水素系溶媒や、塩
化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒等が挙げられ
る。
【0036】(A)成分の高分子量ポリブタジエンと
(B)成分の低分子量ポリブタジエンとの割合は、
(A)成分が30重量%以上70重量%未満、好ましく
は40重量%以上70重量%未満であり、(B)が30
重量%より大きく70重量%以下、好ましくは30重量
%より大きく60重量%以下である。(A)成分の割合
が上記範囲よりも大きいと、加工性が低下し、(A)成
分の割合が上記範囲よりも小さいと、ポリブタジエンゴ
ム組成物の粘度が小さくなりすぎて、好ましくない。
【0037】
【実施例】ミクロ構造は、赤外吸収スペクトル分析によ
って行った。シス 740cm -1、トランス 967cm
-1 、1,2− 910cm -1 の吸収強度比からミクロ構
造を算出した。重量平均分子量Mw、数平均分子量M
n、及びその比Mw/Mnは、ポリスチレンを標準物質
として用いたGPCから求めた。(A)成分と(B)成
分の割合は、GPCチャ−トの高分子量ポリブタジエン
と低分子量ポリブタジエンの面積比から算出した。
【0038】実施例1 (1) (A)成分(高分子量ポリブタジエン)の製造
(第一重合工程) 内容量1.5Lオ−トクレ−ブの内部を窒素置換し、ベ
ンゼン740mLと1,3−ブタジエン260mL(1
61g)を仕込み、室温にて水(H2 O)を1.48m
mol添加し700rpmで30分間強攪拌した。ジエ
チルアルミニウムクロライド(DEAC)のシクロヘキ
サン溶液(1mol/L)4.15mLを添加し室温で
5分攪拌した。45℃に加温し、オクチル酸コバルト
(Co(Oct)2 )のトルエン溶液(0.005mo
l/L)1.8mLを添加して重合を開始し、60℃で
25分重合させた。
【0039】(2) (B)成分(低分子量ポリブタジ
エン)の製造(第二重合工程) 次に、ブタジエン105g(170mL)を添加し、引
続きオクチル酸ニッケル(Ni(Oct)2 )のトルエ
ン溶液(0.1mol/L)0.63mLを添加し、加
温して80℃で25分重合し、老化防止剤を含むエタノ
−ル/ヘプタン(1/1)溶液5mLを添加し、重合を
停止した。オ−トクレ−ブの内部を放圧した後、重合液
をエタノ−ルに投入し、ポリブタジエンを回収した。次
いで、回収したポリブタジエンを50℃で6時間真空乾
燥した。重合結果を表3及び表4に示した。
【0040】実施例2〜3 重合条件を表1及び表2に示すように変えた重合結果を
表3及び表4に示した。
【0041】
【表1】
【0042】
【0043】
【表2】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】実施例4 (1)(A)成分(高分子量ポリブタジエン)の製造 内容量 1.5Lオ−トクレ−ブの内部を窒素置換し、
あらかじめブタジエン30wt%、ベンゼン30wt
%、2−ブテン40wt%およびシクロオクタジエン4
00ppm(2.6mmol/L)を混合した溶液70
0mLを仕込み、室温にて水(H2O)を、濃度が1.
9mmol/Lとなるように添加し、700rpmで
30分間強攪拌した。ジエチルアルミニウムクロライド
(DEAC)のシクロヘキサン溶液(1mol/L)
2.0mLを添加し、室温で5分間攪拌した。55℃に
加温し、オクチル酸コバルト(Co(Oct)2)のト
ルエン溶液(0.005mol/L)0.6mLを添加
して重合を開始し、60℃で25分間重合させた。
【0046】(2)(B)成分(低分子量ポリブタジエ
ン)の製造 次に、エチルアルミニウムジクロライド(EADC)の
シクロヘキサン溶液(1mol/L)3.0mLを添加
し、引き続きオクチル酸ニッケル(Ni(Oct)2
のトルエン溶液(0.1mol/L)3mLを添加し、
さらに70℃で25分間重合させた。老化防止剤を含む
エタノ−ル/ヘプタン(1/1)溶液5mLを添加し、
重合を停止した。オ−トクレ−ブ内部を放圧した後、重
合液をエタノ−ルに投入し、ポリブタジエンを回収し
た。次いで、回収したポリブタジエンを50℃で6時間
真空乾燥した。重合結果を表7及び表8に示した。
【0047】実施例5〜6 (B)成分の製造において表6に示す量のブタジエンを
追加した以外は実施例4と同様に重合を行った。重合結
果を表7及び表8に示した。
【0048】実施例7 (B)成分の製造において表6に示す量の水を追加した
以外は実施例6と同様に重合を行った。重合結果を表7
及び表8に示した。
【0049】実施例8 (B)成分の製造においてEADC、オクチル酸ニッケ
ル及び水を表6に示す量だけ添加した以外は実施例7と
同様に重合を行った。重合結果を表7及び表8に示し
た。
【0050】実施例9 (1)(A)成分(高分子量ポリブタジエン)の製造 内容量 1.5Lオ−トクレ−ブの内部を窒素置換し、
あらかじめブタジエン32wt%、ベンゼン30wt
%、2−ブテン38wt%およびシクロオクタジエン2
25ppm(1.5mmol/L)を混合した溶液70
0mLを仕込み、室温にて水(H2O)を、濃度が1.
7mmol/Lとなるように添加し、700rpmで
30分間強攪拌した。ジエチルアルミニウムクロライド
(DEAC)のシクロヘキサン溶液(1mol/L)
1.8mLを添加し、室温で5分間攪拌した。55℃に
加温し、オクチル酸コバルト(Co(Oct)2)のト
ルエン溶液(0.005mol/L)0.6mLを添加
して重合を開始し、60℃で25分間重合させた。 (2)(B)成分(低分子量ポリブタジエン)の製造 次に、エチルアルミニウムジクロライド(EADC)の
シクロヘキサン溶液(1mol/L)3.0mLを添加
し、引き続きブタジエン50g、オクチル酸ニッケル
(Ni(Oct)2)のトルエン溶液(0.1mol/
L)3mLを添加し、さらに70℃で25分間重合させ
た。老化防止剤を含むエタノ−ル/ヘプタン(1/1)
溶液5mLを添加し、重合を停止した。オ−トクレ−ブ
内部を放圧した後、重合液をエタノ−ルに投入し、ポリ
ブタジエンを回収した。次いで、回収したポリブタジエ
ンを50℃で6時間真空乾燥した。重合結果を表7及び
表8に示した。
【0051】実施例10 (B)成分の製造においてブタジエンを追加せず、EA
DCおよびオクチル酸ニッケルの添加量を表6に示す量
にした以外は実施例9と同様に重合を行った。重合結果
を表7及び表8に示した。
【0052】実施例11 (B)成分の製造において表6に示す量のブタジエンを
追加した以外は実施例10と同様に重合を行った。重合
結果を表7及び表8に示した。
【0053】実施例12 (B)成分の製造においてオクチル酸ニッケルの添加量
を表6に示す量に減らした以外は実施例11と同様に重
合を行った。重合結果を表7及び表8に示した。
【0054】実施例13 (B)成分の製造においてブタジエンの追加量を表6に
示す量に増やした以外は実施例12と同様に重合を行っ
た。重合結果を表7及び表8に示した。
【0055】実施例14 (B)成分の製造において、水、及びEADCを、
(A)成分の製造で用いたブタジエン溶液120mlに
表6に示す量だけ加えて混合した後、追加した以外は実
施例10と同様に重合を行った。重合結果を表7及び表
8に示した。
【0056】
【表5】
【0057】
【表6】
【0058】
【表7】
【0059】
【表8】
【0060】
【発明の効果】特定の高分子量ポリブタジエンと特定の
低分子量ポリブタジエンからなるポリブタジエンを高活
性で得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シス−1,4− 構造含有率が80%以
    上であり下記の(A)成分及び(B)成分からなるポリ
    ブタジエン。 (A)ゲルパ−ミエ−ションクロマトグラフ(GPC)
    で測定した重量平均分子量(Mw)が50万〜 300
    万であり、コバルト化合物及び有機アルミニウム化合物
    からなる触媒系で製造されたポリブタジエン。 (B)ゲルパ−ミエ−ションクロマトグラフ(GPC)
    で測定した重量平均分子量(Mw)が5千〜7万であ
    り、ニッケル化合物及び有機アルミニウム化合物からな
    る触媒系で製造されたポリブタジエン。
  2. 【請求項2】 全ポリマーの重量平均分子量(Mw)と
    数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)で表される分
    子量分布が14.5以上であることを特徴とする請求項
    1に記載のポリブタジエン
  3. 【請求項3】 シス−1,4−構造含有率が80%以上
    であり下記の(A)成分及び(B)成分からなるポリブ
    タジエンの製造方法であって、第一重合工程で、コバル
    ト化合物及び有機アルミニウム化合物からなる触媒系を
    用いてゲルパ−ミエ−ションクロマトグラフ(GPC)
    で測定した重量平均分子量(Mw)が50万〜300万
    のポリブタジエン(A)を製造し、次いで、第二重合工
    程で、ニッケル化合物及び有機アルミニウム化合物から
    なる触媒系を用いてゲルパ−ミエ−ションクロマトグラ
    フ(GPC)で測定した重量平均分子量(Mw)が5千
    〜7万のポリブタジエン(B)を製造することを特徴と
    するポリブタジエンの製造法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006104288A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Ube Ind Ltd ポリブタジエン及びポリブタジエンの製造法
JP2006213890A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Ube Ind Ltd ポリブタジエン及びポリブタジエンの製造法
JP2006219588A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Ube Ind Ltd ポリブタジエンおよびポリブタジエンの製造方法
JP2018158964A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 宇部興産株式会社 ポリブタジエン、ポリブタジエンゴム、ゴム組成物、タイヤ用ゴム組成物、タイヤ

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