JPH11192679A - 熱収縮性多層フィルム - Google Patents

熱収縮性多層フィルム

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JPH11192679A
JPH11192679A JP10000089A JP8998A JPH11192679A JP H11192679 A JPH11192679 A JP H11192679A JP 10000089 A JP10000089 A JP 10000089A JP 8998 A JP8998 A JP 8998A JP H11192679 A JPH11192679 A JP H11192679A
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film
layer
stretching
density
mfr
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JP10000089A
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English (en)
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Masahiko Kawashima
政彦 川島
Yutaka Matsuki
豊 松木
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた延伸製膜性と包装機械適性を有し、透
明性および光沢が良好で特に溶断シールを用いた収縮包
装に適した熱収縮性多層フィルムの提供。 【解決手段】 ポリプロピレン系樹脂を含有する表面層
(A)と、内部層からなる少なくとも4層の多層フィル
ムであって、例えば、内部層としては、MFR(190
℃、2.16kgf)=2.0g/10分、密度=0.
917g/cm3のエチレン/ヘキセン−1共重合体の
層(B)、及び、MFR=2.0g/10分、密度=
0.917g/cm3 の高圧法低密度ポリエチレンの層
(C)を少なくとも各1層有し、例えば、各層の厚み比
率(%)がA/B/C/B/A=10/27.5/25
/27.5/10、140℃での熱収縮率(%)が縦/
横=58/60である多層フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄肉での高速生産
性と延伸製膜性に優れ、良好な包装機械適性を有し、透
明性、光沢が良好で特に溶断シールを用いた収縮包装に
適した熱収縮性多層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、収縮包装(シュリンク包装と同義
語)は被包装物の形状、大きさに依らず、また同時に複
数個の製品を迅速かつタイトに包装する事ができ、得ら
れた包装物は外観が美しく、ディスプレイ効果を発揮
し、商品価値を高め、また内容物を衛生的に保ち、視覚
による品質管理が容易なことから、食品、雑貨等の包装
に使用されている。
【0003】かかる収縮包装は、通常、フィルムに少し
余裕をもたせてヒートシールにより内容物を一次包装し
たのち、シュリンクトンネルの熱風等によりフィルムを
熱収縮させる方法が一般的であり、タイトで美しい仕上
がりが得られる。この際ヒートシールの方法としては、
バーシール法、熱ローラー法等のヒートシール法、
インパルスシール法、溶断シール法等があり、前記の
、は基本的に面シールであり通常シール面直近でシ
ールとほとんど同時にカッターにて切断される、いわゆ
るシールアンドカット方式が採用されている。またの
溶断シール法は上記のように別にカッターを必要とせ
ず、瞬間的に熱刃により、溶融シールと同時に溶融切断
を行う方法であり、簡便な方法として包装用各種フィル
ムに広く用いられている。
【0004】また、収縮包装フィルムとして要求される
特性としては、収縮特性、ヒートシール性、光学
特性、機械的強度等があり、についてはタイトに仕
上がるための高収縮性、特に低温高収縮性、について
は特に溶断シール時に生じる糸引き現象(溶断時に溶融
した樹脂が溶断刃とフィルムとの間、および/または、
溶断によって互いに切り離されたフィルムとフィルムと
の間で糸を引く現象)が少ないこと、そしてできるだけ
低温で溶断シールできること。については特に収縮後
のフィルムの透明性や光沢がよいこと、については包
装時、および包装後の輸送や保管を含めて種々の外的負
荷に対する強度(引裂強度、突刺強度等)を有すること
が求められる。
【0005】実用上、上記の要求特性は被包装物の種類
や、流通過程、保管時における取り扱われ方、および各
環境条件等によって要求度が異なり、収縮包装フィルム
はこの要求度を満たすことは必須であるが、一方では、
コストや省資源化およびゴミの減量化等の環境ニーズを
配慮する結果として、通常、フィルム厚みとしては数種
類の品揃えが必要となっている。
【0006】熱収縮性フィルムを提供する場合の製造方
法としては、まず、押出機にて樹脂を溶融させダイから
押し出し、冷却・固化させて一旦延伸用原反を作成した
後、該延伸用原反を収縮フィルムに適した配向を有する
ように加熱延伸するのが一般的方法である。この際、押
出量を低下させずに薄肉フィルムを得るためには、ま
ず、ダイのスリット厚みを狭くして幅寸法(環状ダイ
においては直径)を大きくする方法、すなわちダイの変
更による方法がある。この方法では、後述するドローダ
ウン比をそれ程変化させることなく延伸倍率をほとんど
同条件で製造できるが、所望のフィルム厚みに対応した
複数のダイが必要になり、その交換作業のための工程も
追加せねばならないという欠点を有する。
【0007】次に、単純に延伸倍率を大きくする方法
がある。しかし、通常は、所望のフィルム物性や厚みの
均一性の確保、また延伸の持続安定性の点で、適性な延
伸倍率の条件範囲には限りがある。通常は縦、横各方向
における延伸倍率の変更許容範囲は約20%であり、薄
肉化に対しては有効ではない。また、ダイからの押し
出された樹脂を冷却・固化するまでに引き落とし(ドロ
ーダウン)、延伸用原反の厚みを薄くする方法(ここで
ダイ出口の開口面積を冷却後の延伸用原反の押出し方向
と直交する方向での断面積で除した値をドローダウン比
(DDR)という)、等あるが、最小限の設備改造もし
くはライン速度のアップという条件変更のみで対応が可
能なの方法が合理的である。つまり、DDRを大きく
取れる延伸用原反であることが重要である。
【0008】収縮包装フィルムとしては、ポリ塩化ビニ
ル系のシュリンクフィルムに比較して、焼却処理時に有
害なガスの発生がほとんどなく、また、透明性や光沢性
に優れ、適度な機械的強度を有したポリプロピレン系樹
脂を表面層に配した多層フィルムが従来知られている。
例えば、特開平6−340040号公報には、ポリプロ
ピレン系樹脂の両最外層と、線状超低密度ポリエチレン
の内部層からなる3層の収縮性フィルムが開示されてお
り、該公報によれば、低温での熱収縮性が良好で包装仕
上がりに優れ、溶断シール部の耐寒衝撃強度に優れた熱
収縮包装体が得られるといった効果を有するポリオレフ
ィン系熱収縮フィルムであると記述されている。また特
公平3−42180号公報には、エチレン・プロピレン
共重合体からなる表面層と線状低密度ポリエチレンを含
む芯の層、および線状低密度ポリエチレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂等から適時選ば
れた樹脂混合層よりなる中間層を含む5層の収縮フィル
ムが開示されており、収縮張力、光学特性、密封特性等
が改善され、広範囲の収縮温度を有する旨の記述がなさ
れている。
【0009】しかしながら、上記の従来技術、例えば、
特開平6−340040号公報に開示されている技術で
は、延伸用原反作成時に、薄肉の延伸用原反を得るため
にDDRを約9を越えて大きくとろうとすると、ダイか
ら押し出されてくる溶融状態の延伸用原反に厚み変動を
生じ易く、またこの厚み変動を抑えるために高粘度の樹
脂を使用すると、押出機の負荷や圧力が増大し、押出量
が低下してしまうという問題があり、フィルムの高速生
産ができない。また、同公報に開示されている組成、構
成のフィルムでは溶断シール時に糸引き現象を生じ易
く、頻繁にシーラーのシールバーの掃除が必要であり、
得られた包装体の外観を損ね、商品性の低下を招くとい
った問題がある。
【0010】また、特公平3−42180号公報に開示
されているフィルムでは、DDRについては比較的大き
くとれる場合があるがいまだ不十分であるほか、得られ
たフィルムの収縮包装後の透明性や光沢が不十分であ
り、また同様に、溶断シールしたときに糸引き現象を生
じ易く、内容物のディスプレイ効果による商品価値を高
める効果が期待できない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
の従来のフィルムが有する有効な包装機械適性や機械的
強度、収縮性に加えて、従来の欠点であったフィルム製
造時におけるダイを変更しないで効率よく、薄肉フィル
ムの高速生産を可能ならしめ、かつ、得られるフィルム
の溶断シール時の糸引き現象を低減し、光学特性、特に
収縮後の光学特性が格段に優れた熱収縮性多層フィルム
を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成するために鋭意検討した結果、本発明をなすに至
った。すなわち、本発明は、ポリプロピレン系樹脂を含
有する表面層(A)、および、内部層からなる少なくと
も4層の多層フィルムであって、以下の(1)〜(4)
を特徴とする熱収縮性多層フィルムである。 (1)内部層の少なくとも1層がエチレンα−オレフィ
ン共重合体を含有する層(B)(以下、内部層(B)と
もいう)であること。 (2)層(B)に使用されるエチレンα−オレフィン共
重合体の密度が0.870〜0.930g/cm3 であ
って、190℃、2.16kgfの条件下で測定される
メルトフローレートが0.2〜7g/10分であるこ
と。
【0013】(3)層(B)以外の内部層(C)(以
下、単に、内部層(C)ともいう)として、密度が0.
910〜0.927g/cm3 であって、190℃、
2.16kgfの条件下で測定されるメルトフローレー
トが0.2〜7g/10分である高圧法低密度ポリエチ
レンを含有する樹脂層を少なくとも1層有すること。 (4)全層に占める前記の各層厚み比率が、表面層
(A)が10%〜60%、層(B)が20%〜80%、
層(B)以外の内部層(C)が5%〜40%で、かつ、
該層(B)の厚み比率が該内部層(C)のそれより大き
いこと。 (5)多層フィルムの140℃における熱収縮率が縦、
横少なくとも1方向において30%以上であること。 上記の要件をすべて満たすフィルムはこれまでになく、
本発明により初めて、従来の課題であったフィルム製造
時における薄肉での高速生産性を格段に向上し、得られ
たフィルムの溶断シール時の糸引き現象を低減し、収縮
後の光学特性に優れる総合的にバランスがとれた画期的
な熱収縮性フィルムの提供が可能となった。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。まず、本
発明が従来技術と相違するところは、ポリプロピレン系
樹脂を含有する表面層(A)、および、内部層からなる
少なくとも4層の多層フィルムであって、内部層の少な
くとも1層がエチレンα−オレフィン共重合体を含有す
る層(B)であり、内部層(C)として、特定の高圧法
低密度ポリエチレンを含有する樹脂層を少なくとも1層
有し、かつ、上記各層の厚み比率および該多層フィルム
の熱収縮率を特定したことにある。
【0015】このような本発明の構成要件にもとづく効
果は、薄肉での高速生産性と延伸製膜性に優れ、良好な
包装機械適性を有し、透明性、光沢が良好で特に溶断し
シールを用いた収縮包装に適することである。本発明に
おける最も重要な要件をより詳しく説明する。内部層
(C)として、特定の高圧法低密度ポリエチレンを含有
する樹脂層を少なくとも1層含むことである。この役割
は、延伸用原反の厚み変動を伴わずにDDRの大幅アッ
プを可能にし、それによって、より薄肉で、偏肉の少な
い延伸用原反を効率よく、安定して生産が可能となる。
また、得られたフィルムの溶断シール時における糸引き
現象を抑制する効果をも発揮する。
【0016】本発明において使用される高圧法低密度ポ
リエチレンの密度は0.910〜0.927g/cm3
である。本発明でいう密度とは、JIS−K−7112
に従って測定される23℃の値である。密度が0.92
7g/cm3を越えるとDDRのアップが困難になる
他、後の延伸工程において延伸そのものが困難になる。
また、得られたフィルムの透明性が低下したり、溶断シ
ール時の糸引き現象抑制効果が失われる。密度が0.9
10g/cm3未満であると樹脂が柔らかすぎて、フィ
ルムの剛性低下を招き、いわゆる腰不足によるフィルム
の滑り特性の低下によって包装機械適性が悪化する。よ
り好ましい密度は0.915〜0.925g/cm3
ある。
【0017】また、本発明において使用される高圧法低
密度ポリエチレンのメルトフローレート(以下、MFR
と記す。)は、0.2〜7.0g/10分のものであ
り、190℃、2.16kgfの条件下(以下、高圧法
低密度ポリエチレンについては同条件。)で測定された
値である。MFRが7を越えるとDDRを大きくできな
いために延伸用原反の薄肉化が困難であり、また後の延
伸工程において延伸そのものが困難になるか、延伸が可
能であっても、その安定性が低下し、偏肉の大きなフィ
ルムしか得られない。さらに、得られたフィルムを用い
ての収縮包装時に脱気用に開けられた孔から、フィルム
が裂けてしまう場合があったり、溶断シール時の糸引き
現象抑制効果が低下する。MFRが0.2未満であると
押出成形時に押出動力および樹脂圧力の上昇により、押
出性が低下する。より好ましいMFRは0.3〜5、さ
らに好ましいMFRは0.3〜4である。
【0018】次に、本発明のフィルムは、特定のエチレ
ンα−オレフィン共重合体を含有する内部層(B)を有
するが、該内部層(B)は安定した延伸性を確保し、実
用的に十分な引裂強度、突刺強度等の強度物性をフィル
ム全体に付与し、低温収縮性をも発現させる役割を担っ
ている。内部層(B)に使用されるエチレンα−オレフ
ィン共重合体の密度は0.870〜0.930g/cm
3であって、190℃、2.16kgfの条件下(以
下、エチレンα−オレフィン共重合体については同条
件。)で測定されるMFRが0.2〜7g/10分のも
のである。
【0019】密度が0.930g/cm3を越えると延
伸そのものが困難になり、また得られたフィルムの透明
性が低下する他、低温収縮性も得にくくなる。密度が
0.870g/cm3未満であると、同様に延伸そのも
のが困難になり、また得られたフィルムの剛性が低下す
るため、包装機械適性が悪化する。より好ましい密度は
0.880〜0.926g/cm3、さらに好ましくは
0.900〜0.920g/cm3である。また、MF
Rが7を越えると延伸安定性が低下して、延伸時にフィ
ルムが破れたり、厚み斑を生じ易くなる他、フィルムが
得られても引裂強度や突刺強度等の機械的強度に劣った
ものしか得られない。MFRが0.2未満であると押出
成形時に押出動力および樹脂圧力の上昇により押出性が
低下する。また、押出された延伸用原反の表面平滑性に
悪影響を及ぼす場合がある。より好ましいMFRは0.
5〜5、さらに好ましくは0.6〜4である。
【0020】上記内部層(B)に使用されるエチレンα
−オレフィン共重合体としては、線状低密度ポリエチレ
ン、超低密度ポリエチレン等があり、これらは、エチレ
ンとプロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチ
ル−ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1等の炭
素数が3〜18のα−オレフィンから選ばれる少なくと
も1種類の単量体との共重合体であるが、耐衝撃性や引
裂強度、突刺強度等の機械的強度、および延伸製膜性の
点から、α−オレフィンとしては4−メチル−ペンテン
−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1がよ
り好ましい。
【0021】上記のエチレンα−オレフィン共重合体
は、チーグラー触媒等の従来のマルチサイト触媒を用い
て得られた重合体、または、メタロセン系触媒等のシン
グルサイト触媒を用いて得られた重合体(分子量分布的
に従来の方法で重合されたものよりシャープで、例え
ば、Mw/Mnで表される値が1.5〜3.5のもの、
より好ましくは1.5〜3.0のもの)、あるいは、両
者を混合したものでもよく、これらから選ばれた少なく
とも1種が用いられる。上記シングルサイト触媒で重合
されたエチレンα−オレフィン共重合体には、制御され
た長鎖分岐を有したものであったり、上記α−オレフィ
ンに加え、極性基を有する単量体やスチレン系モノマー
等のその他の単量体が共重合されたものであっても良
い。
【0022】本発明のフィルムは、全層に占める各層の
厚み比率が、表面層(A)が10〜60%、内部層
(B)が20〜80%、内部層(C)が5〜40%であ
り、かつ、内部層(B)の厚み比率が内部層(C)のそ
れより大きいことであることが肝要であり、機械的強
度、ヒートシール性、収縮性(包装仕上がり)、滑り性
や腰等のシュリンクフィルムとしての必要な性能をバラ
ンスよく満足させる点で重要である。ここで、上記
(A)、(B)、(C)の各層の全層に対する厚み比率
は、各々2層以上ある場合はその合計した比率を表わす
ものとする。
【0023】表面層(A)が10%未満であるとポリプ
ロピレン系樹脂の弾性率の高さや硬さを生かしたフィル
ムの滑りや包装機械適性が低下する。また60%を越え
ると薄肉延伸用原反を得るためのDDRが大きくとれな
くなる他、引き裂きや突き刺しに対する機械的強度が低
下したり、溶断シール時に糸引きが生じ易い等、他の層
が本来有する効果を発揮しにくくなる。
【0024】次に、内部層(B)の厚み比率は20%を
下回ると、延伸が不安定になったり、引き裂き等の機械
的強度が不足し、低温収縮性の付与効果も発揮しにく
い。また、内部層(B)の厚み比率が80%を越えると
薄肉延伸用原反を得るためのDDRが大きくとれなくな
る他、引き裂きや突き刺しに対する強度が過剰になった
り、場合によりフィルムの腰が低下し、また収縮包装時
に層の界面で部分的に剥離を生じたり、界面がジグザグ
状に変形して透明性や光沢が劣化したりする。更に、内
部層(C)の厚み比率は5%を下回るとDDRを大きく
とることが出来ず、また、溶断シール時の糸引き抑制効
果が乏しくなる。内部層(C)の層比率が40%を越え
るとフィルムが裂け易くなり、収縮包装時にフィルムに
付与した脱気用の孔からフィルムが裂け易くなる。
【0025】また、各層の層比率の重要な他の要件は、
内部層(B)の厚み比率が内部層(C)のそれより大き
いことであり、内部層(B)の厚み比率が内部層(C)
のそれより小さいと引き裂きや突き刺しに対する機械的
強度が不足し、場合によってフィルムの腰の低下によ
り、包装機械適性に問題を生じる。また、延伸時にフィ
ルム切れを起こしやすく、延伸性が低下する傾向を示
す。好ましい各層の層構成比は、表面層(A)が15%
〜50%、内部層(B)が30%〜70%、内部層
(C)が10%〜40%である。より好ましい各層の層
構成比は、表面層(A)が15%〜40%、内部層
(B)が40%〜60%、内部層(C)が15%〜30
%である。
【0026】フィルムの収縮率を規定する目的は、収縮
包装時にタイトな包装を十分に行うためであり、本発明
のフィルムの140℃における熱収縮率は縦、横少なく
とも1方向において30%以上であることが必要であ
る。多層フィルムの140℃における熱収縮率が縦、横
少なくとも1方向において30%未満では収縮性に乏し
く、収縮包装時にタイト感のある包装体が得られにく
く、小ジワや弛みが残った商品価値に問題のあるものし
か得られない。より好ましい熱収縮率は140℃におけ
る熱収縮率が縦、横少なくとも1方向において35%以
上、さらに好ましくは40%以上である。
【0027】次に、上記以外の本発明の構成要件につい
て説明する。本発明において、表面層(A)に用いられ
るポリプロピレン系樹脂としては、ホモのポリプロピレ
ン(PP)、プロピレン含量が70重量%以上のポリプ
ロピレンと他のα−オレフィン(エチレンの他、炭素数
4〜8のもの)の1種または2種類以上との共重合体で
あって、チーグラー・ナッタ触媒のような従来の触媒で
重合されたもの以外に、メタロセン系触媒等で重合され
た分子量分布が狭い(通常、Mw(重量平均分子量)/
Mn(数平均分子量)で4以下のもの)シンジオタクチ
ックPPやアイソタクチックPP等も含まれ、更に50
重量%までの高濃度のゴム成分を均一微分散したもので
あっても良く、これらのうち少なくとも1種が用いられ
る。
【0028】上記表面層(A)、内部層(B)および内
部層(C)には、その本来の特性を損なわない範囲で、
少なくとも1種のその他の樹脂を50重量%以下、より
好ましくは40重量%以下で混合しても良い。混合され
るその他の樹脂としては、特に限定されないが、例え
ば、エチレン−酢酸ビニル共重合体およびその部分ケン
化物、エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸エステル共重
合体、アイオノマー樹脂、高圧法低密度ポリエチレン、
低圧法高密度ポリエチレン、遷移金属触媒によって重合
された高分岐度エチレンポリマー(分岐度:5〜110
基/1000炭素)、スチレン−共役ジエン共重合体
(ブロック、ランダム)および該共重合体の少なくとも
一部を水添したもの、またこれらの樹脂を酸変性等によ
り改質したもの、結晶性1,2−ポリブタジエンその
他、水添ポリジシクロペンタジエン、水添ポリテルペン
等の石油樹脂、また、対象とする層以外の他の層に使用
されている樹脂等が挙げられる。
【0029】また、同様に、表面層(A)、内部層
(B)および内部層(C)には、その本来の特性を損な
わない範囲で、可塑剤、酸化防止剤、界面活性剤、紫外
線吸収剤、無機フィラー、防曇剤、帯電防止剤、アンチ
ブロッキング剤、滑剤、結晶核剤、着色剤等を含んでも
良く、樹脂への添加方法としては、直接対象樹脂層に練
り込み添加するか、場合によってマスターバッチをあら
かじめ作製して希釈添加してもよい。
【0030】本発明のフィルムは、表面層(A)および
内部層(B)、(C)の合計少なくとも4層から構成さ
れるが、場合によって、表面層(A)と同一の樹脂を用
いた樹脂層を内部層として加えても良い。層の配置とし
ては、例えば、4層の場合:A/B/C/A、5層の場
合:A/C/B/C/A、A/B/C/B/A、A/B
/A/C/A等、7層の場合:A/C/B/C/B/C
/A、A/B/C/B/C/B/A等が挙げられる。他
に6層、8層およびそれ以上の場合も含むものとする。
また、本発明のフィルムには、その本来の特性を損なわ
ない範囲で、更に内部層として、前記(A)、(B)、
(C)の各層に使用可能な樹脂の他、公知の熱可塑性樹
脂で構成される別の層を配してもよい。この追加される
層には、回収層として、フィルム各層に使用されている
樹脂からなる混合組成物層が含まれてもよい。
【0031】本発明の熱収縮性多層フィルムの厚みは通
常5〜80μmが好ましい。さらに好ましくは6〜60
μm、さらにより好ましくは7〜40μmの薄肉の領域
である。5μm未満ではフィルムの腰が低下したり、シ
ール強度も低下することがある。また包装時の作業性に
問題が生ずる場合がある。また、80μmを越えるとフ
ィルムの腰が強くなりすぎたり、フィット性が悪くなっ
たりすることがあり、収縮の応答性が悪くなったり、機
械的強度等の性能が過剰となる場合がある。
【0032】次に、本発明の熱収縮性多層フィルムの製
法の一例について述べる。まず、各層((A)、
(B)、(C)層および必要に応じて用いられるその他
の層)を構成する樹脂をそれぞれの押出機で溶融して、
多層ダイで共押出・急冷固化して多層延伸用原反を得
る。押出方法としては、多層のTダイ法、多層のサーキ
ュラーダイ法等を用いることが出来るが、好ましくは後
者がよい。得られた延伸用原反は、配向を付与するのに
適当な温度に再加熱後、公知の方法にて延伸を行う。延
伸温度としては、フィルムの延伸開始点(インフレ法の
場合は、バブルとして膨張開始する位置)における表面
温度で通常140℃以下、好ましくは130℃以下であ
る。ただし、延伸温度の下限は、延伸後のフィルムの寸
法安定性の点から40℃がよい。
【0033】公知の延伸方法としては、ロール延伸法、
テンター法、インフレ法(ダブルバブル法を含む)等が
あり、いずれの方法でも良いが、同時二軸延伸で製膜さ
れる方法が延伸性やフィルム物性等の点でより好まし
い。また、延伸は少なくとも1方向に面積延伸倍率で3
〜50倍、好ましくは3.5〜40倍さらに好ましくは
4〜30倍で延伸し、用途により必要な熱収縮率等に応
じて適宣選択される。また、必要に応じ、後処理、例え
ば、寸法安定性付与のためのヒートセット、コロナ処理
やプラズマ処理等の表面処理、印刷処理、他種のフィル
ム等とのラミネーション等が行われても良い。
【0034】更に、本発明のフィルムは、その少なくと
も1つの層が架橋されていてもよく、架橋処理は、電子
線(例えば、加速電圧50〜1000kVの照射装
置)、紫外線、γ線等のエネルギー線照射やパーオキサ
イドの利用等の従来公知の方法が用いられる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例にて更に詳
しく説明する。なお、本発明で用いた測定評価方法は、
以下の通りである。 (1)延伸用原反安定製膜限界DDR 複数の押出機にて樹脂を溶融し、多層のサーキュラーダ
イより押出し、水冷装置を備えた引取機にて樹脂を引き
落として(ドローダウンして)薄肉化し、水冷にて冷却
固化後、ニップロールにてピンチして延伸用原反を作成
した。この際、ダイは直径150mmφ、スリット間隙
2.2mmのサーキュラーダイを使用した。薄肉化は延
伸用原反の引き取り速度を低速から高速に順次変化さ
せ、それぞれ安定した条件で長さ5mの測定用サンプル
を採取した。
【0036】各条件で得られた延伸用原反を、アンリツ
(株)製の連続式厚み測定機(THICKNESS T
ESTER KG601A)で延伸用原反の巾方向の中
央位置において、押出方向(縦方向:MD)に厚みを測
定した。各条件におけるDDRの値は、得られた延伸用
原反の重量を長さと平均密度(計算値)で除した値を用
いて、使用したダイのスリット開口部断面積を除して求
めた。評価は延伸用原反の厚みムラが平均の厚さに対し
て±10%になった時を安定製膜の限界として、この時
のDDRを評価する目安とした。この値が大きい程、ド
ローダウンによる延伸用原反の薄肉化効果が高いことを
意味する。
【0037】従来、採用されるDDR値は、後の延伸工
程における製膜安定性の観点から、その最低値が通常約
6であるため、同一のダイで余裕をもって約3倍以上の
範囲の厚み比率を有する延伸用原反を作成できることが
実際上望ましい。したがって、延伸用原反安定製膜限界
DDR値としては、20以上有することが広範囲に厚み
違いの延伸用原反が作成でき、非常に効果的である。な
お、延伸用原反安定製膜限界DDRは、実施例に使用し
た押出装置、ダイ、水冷装置を備えた引取機の装置の能
力上、DDR値が22を越えてその限界が把握できない
場合は、いずれも22以上と表記することにした。
【0038】(2)延伸製膜安定性 延伸製膜安定性は、延伸時のバブルの挙動を目視により
以下の基準で3段階で評価した。 ○:延伸開始位置が一定で、延伸バブルも揺れず、安定
延伸が可能である。 △:延伸バブルが揺れるが、延伸バブルの持続は可能。 ×:ブロー(初期のバブル形成時)する時点でバブルが
破裂し、延伸バブルを形成することが困難。 (3)熱収縮率 100mm角のフィルム試料を140℃に調節されたエ
アーオーブン式の恒温槽に入れ、自由に収縮する状態で
30分処理した後フィルムの収縮量を求め、元の寸法で
割った値を百分率で表した。なお、測定は縦方向(M
D)、横方向(TD)の各々について行った。
【0039】(4)光学特性 ヘイズはASTM−D−1003、グロスはASTM−
D−2457に各々準じて測定を行った。 (5)動摩擦係数 JIS−K−7125に準じて、試験速度700mm/
分で測定を行った。この際、試験テーブルはアクリル板
の枠に半硬質のポリエチレン製の発泡体シートをはめ込
み固定したものを用い、また滑り片は表面が梨地加工さ
れたステンレス製の板状のもの(重量:500g)を使
用した。 (6)引裂強度 JIS−P−8116に準じて、軽荷重引裂試験機(東
洋精機製)を用いて、縦方向(MD)と横方向(TD)
各々について測定した。なお、ここでの測定値の読み
は、目盛りの20〜60の範囲になるように測定を行う
が、測定レンジによって測定値に差がある場合は、高い
方の値を採用した。
【0040】(7)溶断シール性 テスター産業(株)製;TP701ヒートシールテスタ
ーに、表面にテフロンコート処理が施されている0.5
mmR×280mmLの溶断刃を取り付け、シール条件
としてエアー圧力3kg/cm2 (エアーシリンダー
径:50mmφ)、シール時間1秒の条件で温度を色々
変えて溶断シールを行った。温度は溶断刃の先端の温度
を接触式温度計にて測定した。
【0041】二つ折りにして2枚重ねにされた状態の各
測定フィルムは、溶断刃に対して余裕を持った幅寸法の
もので上記テストを行い、溶断刃の90%以上(252
mm以上)が溶断された最低温度を溶断シール開始温度
とし、この溶断シール開始温度よりも約10℃高い温度
条件で溶断シールしたものについて、その溶断シールの
仕上がりを以下の基準で評価した。 ○:シールは完全で欠陥が認められず、また糸引きがほ
とんど無く溶断面の仕上がりがきれいな状態。 △:シールはほぼ完全であるが、若干の糸引きが見られ
商品性にやや問題がある状態。 ×:明らかな糸引きが何カ所にも見られるか、もしくは
シール部に局部的な開口部等のシール不良があり、商品
として問題がある状態。 (8)MFR MFRは、JIS−K−7210に準じて測定を行っ
た。 (9)融点 測定用試料を6〜8mg採取してアルミパンに詰め、パ
ーキンエルマー社製示差走査熱分析装置(DSC−7)
を用いてDSC法により、窒素気流下にて10℃/分の
昇温速度で一旦200℃まで昇温して1分間保持した
後、10℃/分の降温速度で0℃まで冷却した。その
後、0℃の状態で1分間保持した後、再度10℃/分で
昇温して測定を行い、その時のメインピークにおける温
度を融点とした。
【0042】次に、実施例および比較例において使用し
た樹脂を以下に記す。 LD1:高圧法低密度ポリエチレン(MFR(190
℃、2.16kgf)=2.0g/10分、密度=0.
917g/cm3)。 LD2:高圧法低密度ポリエチレン(MFR(190
℃、2.16kgf)=0.3g/10分、密度=0.
916g/cm3)。 LD3:高圧法低密度ポリエチレン(MFR(190
℃、2.16kgf)=5.0g/10分、密度=0.
926g/cm3)。 LD4:高圧法低密度ポリエチレン(MFR(190
℃、2.16kgf)=6.8g/10分、密度=0.
917g/cm3)。 LD5:高圧法低密度ポリエチレン(MFR(190
℃、2.16kgf)=4.2g/10分、密度=0.
916g/cm3)。
【0043】 LD6:高圧法低密度ポリエチレン(MFR(190
℃、2.16kgf)=8.5g/10分、密度=0.
917g/cm3)。 LD7:高圧法低密度ポリエチレン(MFR(190
℃、2.16kgf)=2.4g/10分、密度=0.
930g/cm3)。 LL1:エチレンα−オレフィン共重合体(MFR(1
90℃、2.16kgf)=2.0g/10分、密度=
0.917g/cm3、α−オレフィン=ヘキセン−
1)。 LL2:エチレンα−オレフィン共重合体(MFR=
4.0g/10分、密度=0.927g/cm3、α−
オレフィン=ヘキセン−1)。 LL3:エチレンα−オレフィン共重合体(MFR=
4.0g/10分、密度=0.916g/cm3、α−
オレフィン=オクテン−1)。 LL4:エチレンα−オレフィン共重合体(MFR=
0.8g/10分、密度=0.905g/cm3、α−
オレフィン=オクテン−1)。
【0044】 LL5:エチレンα−オレフィン共重合体(MFR=
1.0g/10分、密度=0.920g/cm3、α−
オレフィン=オクテン−1)。 LL6:エチレンα−オレフィン共重合体(MFR=
0.7g/10分、密度=0.917g/cm3、α−
オレフィン=ヘキセン−1)。 LL7:エチレンα−オレフィン共重合体(シングルサ
イト触媒で重合されたもの。MFR=1.6g/10
分)、密度=0.895g/cm3、α−オレフィン=
オクテン−1)。
【0045】 LL8:エチレンα−オレフィン共重合体(MFR=
1.0g/10分、密度=0.884g/cm3、α−
オレフィン=ブテン−1)。 LL9:エチレンα−オレフィン共重合体(MFR=
2.2g/10分、密度=0.905g/cm3、α−
オレフィン=4−メチル−ペンテン−1)。 LL10:エチレンα−オレフィン共重合体(シングル
サイト触媒で重合されたもの。MFR=1.0g/10
分、密度=0.908g/cm3、α−オレフィン=オ
クテン−1)。
【0046】 LL11:エチレンα−オレフィン共重合体(シングル
サイト触媒で重合されたもの。MFR=3.5g/10
分、密度=0.910g/cm3、α−オレフィン=オ
クテン−1)。 LL12:エチレンα−オレフィン共重合体(シングル
サイト触媒で重合されたもの。MFR=1.0g/10
分、密度=0.868g/cm3、α−オレフィン=オ
クテン−1)。 LL13:エチレンα−オレフィン共重合体(MFR=
2.1g/10分、密度=0.939g/cm3、α−
オレフィン=オクテン−1)。 LL14:エチレンα−オレフィン共重合体(MFR=
10.0g/10分、密度=0.914g/cm3、α
−オレフィン=ヘキセン−1)。 PP1:ポリプロピレン系樹脂(エチレン−プロピレン
共重合体:MFR(230℃、2.16kgf)=7.
0g/10分、密度=0.900g/cm3、融点=1
40℃)。
【0047】 PP2:ポリプロピレン系樹脂(エチレン−プロピレン
共重合体:MFR=0.8g/10分、密度=0.90
0g/cm3、融点=140℃)。 PP3:ポリプロピレン系樹脂(プロピレン−(エチレ
ン−プロピレンゴム)共重合体:MFR=8.7g/1
0分、密度=0.900g/cm3、融点=130
℃)。 PP4:ポリプロピレン系樹脂(エチレン−プロピレン
−ブテン共重合体:MFR=5.0g/10分、密度=
0.900g/cm3 、融点=120℃)。 PP5:ポリプロピレン系樹脂(メタロセン触媒で重合
されたシンジオタクチックポリプロピレン:MFR=1
0.0g/10分、密度=0.886g/cm 3、融点
=149℃)。
【0048】 PP6:ポリプロピレン系樹脂(ホモポリプロピレン:
MFR=8.0g/10分、密度=0.900g/cm
3、融点=161℃)。 PP7:ポリプロピレン系樹脂(エチレン−プロピレン
共重合体:MFR=5.0g/10分、密度=0.90
0g/cm3、融点=126℃)。 混合1:LL1(57重量%)、PP1(27重量
%)、LD1(16重量%)を混合させたもの。 混合2:LL1(33重量%)、PP1(13重量
%)、LD1(54重量%)を混合させたもの。
【0049】
【実施例1】表面層(A)にエチレン−プロピレン共重
合体:PP1(MFR=7.0g/10分、融点=14
0℃)を配し、内部層(B)にエチレンα−オレフィン
共重合体:LL1(MFR=2.0g/10分、密度=
0.917g/cm3、α−オレフィン=ヘキセン−
1)を、さらに別の内部層(C)に高圧法低密度ポリエ
チレン:LD1(MFR=2.0g/10分、密度=
0.917g/cm3)を用い、各々表面層(A)には
32φmm押出機(L/D=22)を、内部層(B)に
は40φmm押出機(L/D=24)を、内部層(C)
には32φmm押出機(L/D=22)を使用して、層
配置がPP1/LL1/LD1/LL1/PP1の5層
になるように環状5層ダイを用いて押出した(押出量約
20Kg/h)。
【0050】その直後、冷水にて急冷固化して折り幅約
200mm、厚み約430μm(DDR値:約6)の各
層とも均一な厚み精度のチューブ状延伸用原反を作成し
た。また、水冷装置を備えた引取機の引き取り速度を速
くすることにより、同じ樹脂構成および層比率にて厚み
約130μm(DDR値:約20)の各層とも均一な厚
み精度のチューブ状延伸用原反を作成した。各層の厚み
比率(%)は、チューブの外側から10/27.5/2
5/27.5/10になるように調整した。なお、表面
層(A)には、アンチブロッキング剤として、長石微粉
砕品(平均粒径4.5μm:白石工業「Minex
7」)を0.1重量%、エルカ酸アミド0.15重量%
を添加した。
【0051】次に、この延伸用原反を2対の差動ニップ
ロール間に通し、加熱ゾーンで延伸可能な温度まで加熱
し、延伸ゾーンでチューブ内部に空気を圧入してバブル
を形成させて連続延伸を行ない、冷却ゾーンで冷風を吹
き付けて縦横同時2軸延伸を行った。厚み約430μm
のチューブ状延伸用原反より延伸されたフィルムは厚さ
27μmであり、実施例1−aとした。また、厚み約1
30μmのチューブ状延伸用原反より延伸されたフィル
ムの厚さは8μmであり、実施例1−bとした。該フィ
ルムの評価結果を表1に示すが、同じダイを使用して、
水冷装置を備えた引取機の引き取り速度を速くすること
のみで十分にDDRを大きくすることができ、安定した
延伸用原反の薄肉化が可能であった。また、得られたフ
ィルムは溶断シール性に優れ、高速包装適性を有する
他、高収縮性で、光学特性や引裂強度等の物性にも優れ
るものであった。
【0052】
【実施例2】内部層(C)に使用する高圧法低密度ポリ
エチレンをLD2に変更した以外は、実施例1と同様の
押出装置、ダイ、水冷装置を備えた引取機の装置、延伸
装置を使用し、折り幅約200mm、厚み約230μm
(DDR値:約11)の各層とも均一な厚み精度のチュ
ーブ状延伸用原反を作成し、実施例1と同様な方法にて
延伸を行ってフィルムを得た。得られたフィルムの層構
成ならびに評価結果を表1に示すが、十分にDDRを大
きくすることができ、安定した延伸用原反の薄肉化が可
能であり、かつ、溶断シール性に優れ、高速包装適性を
有する他、高収縮性で、光学特性および引裂強度等の物
性にも優れるものであった。
【0053】
【実施例3〜5】内部層(C)に使用する高圧法低密度
ポリエチレンを各々変更した以外は、実施例2と同様な
方法で、フィルムを得た。得られたフィルムの層構成な
らびに評価結果を表1に示すが、いずれも実施例2と同
様に、十分にDDRを大きくすることができ、安定した
延伸用原反の薄肉化が可能であり、かつ、溶断シール性
に優れ、高速包装適性を有する他、高収縮性で、光学特
性および引裂強度等の物性にも優れるものであった。
【0054】
【実施例6〜15】内部層(B)に使用するエチレンα
−オレフィン共重合体を各々変更した以外は、実施例2
と同様な方法で、フィルムを得た。得られたフィルムの
層構成ならびに評価結果を表2〜表3に示すが、いずれ
も実施例2と同様に、十分にDDRを大きくすることが
でき、安定した延伸用原反の薄肉化が可能であり、か
つ、溶断シール性に優れ、高速包装適性を有する他、高
収縮性で、光学特性および引裂強度等の物性にも優れる
ものであった。
【0055】
【実施例16〜21】表面層(A)に使用するエチレン
−プロピレン共重合体を各々変更した以外は、実施例2
と同様な方法で、フィルムを得た。得られたフィルムの
層構成ならびに評価結果を表4〜表5に示すが、いずれ
も実施例2と同様に、十分にDDRを大きくすることが
でき、安定した延伸用原反の薄肉化が可能であり、か
つ、溶断シール性に優れ、高速包装適性を有する他、高
収縮性で、光学特性および引裂強度等の物性にも優れる
ものであった。
【0056】
【実施例22〜24】各層の厚み比率を各々変更した以
外は、実施例2と同様な方法で、フィルムを得た。実施
例22の層構成比(%)はA/B/C/B/A=10/
35/10/35/10、実施例23の層構成比(%)
はA/B/C/B/A=7.5/25/35/25/
7.5、実施例24の層構成比(%)はA/B/C/B
/A=27.5/15/15/15/27.5で製膜を
行った。得られたフィルムの評価結果を表5に示すが、
いずれも実施例2と同様に、十分にDDRを大きくする
ことができ、安定した延伸用原反の薄肉化が可能であ
り、かつ、溶断シール性に優れ、高速包装適性を有する
他、高収縮性で、光学特性および引裂強度等の物性にも
優れるものであった。
【0057】
【実施例25〜27】チューブ状延伸用原反の厚みを変
えた以外は実施例2と同様にしてフィルムを得た。実施
例25のチューブ状延伸用原反の厚みは150μm、同
様に実施例26は300μm、実施例27は350μm
で調整し、得られたフィルムの厚みは実施例25から順
に10μm、20μm、25μmであった。得られたフ
ィルムの層構成ならびに評価結果を表6に示すが、いず
れも実施例2と同様に、十分にDDRを大きくすること
ができ、安定した延伸用原反の薄肉化が可能であり、か
つ、溶断シール性に優れ、高速包装適性を有する他、高
収縮性で、光学特性および引裂強度等の物性にも優れる
ものであった。
【0058】
【実施例28】内部層(B)および内部層(C)の配置
を変え、実施例2と同様な方法で、フィルムを得た。得
られたフィルムの層構成ならびに評価結果を表6に示す
が、実施例2と同様に、十分にDDRを大きくすること
ができ、安定した延伸用原反の薄肉化が可能であり、か
つ、溶断シール性に優れ、高速包装適性を有する他、高
収縮性で、光学特性および引裂強度等の物性にも優れる
ものであった。
【0059】
【実施例29、30】実施例1に使用した樹脂原料を用
いて、内部層(B)および内部層(C)に3元ブレンド
樹脂組成物を配し、実施例2と同様な方法でフィルムを
得た。得られたフィルムの層構成ならびに評価結果を表
7に示すが、実施例2と同様に、十分にDDRを大きく
することができ、安定した延伸用原反の薄肉化が可能で
あり、かつ、溶断シール性に優れ、高速包装適性を有す
る他、高収縮性で、光学特性および引裂強度等の物性に
も優れるものであった。
【0060】
【実施例31、32】表面層(A)に添加した添加剤の
量や種類を変更した以外は、実施例1と同様な層構成、
層比率のチューブ状延伸用原反を作製し、実施例2と同
様な方法でフィルムを得た。実施例31には表面層
(A)に対し、長石微粉砕品(平均粒径4.5μm:白
石工業「Minex7」)を0.25重量%、メチルフ
ェニルシリコーンオイル(25℃における粘度が約40
0センチストークのもの)を0.3重量%およびグリセ
リンモノステアレートが主成分である帯電防止剤(理研
ビタミン「リケマールS−100」)を1重量%添加
し、以下同様に、実施例32にはグリセリンモノオレー
トとジグリセリンラウレートを重量比で2:1に混合し
たものを1.5重量%添加した。
【0061】得られたフィルムの評価結果を表7に示す
が、実施例2と同様に、十分にDDRを大きくすること
ができ、安定した延伸用原反の薄肉化が可能であり、か
つ、溶断シール性に優れ、高速包装適性を有する他、高
収縮性で、光学特性および引裂強度等の物性にも優れる
ものであった。また、実施例32で得られたフィルムに
あっては防曇性に優れるものであった。防曇性の評価と
しては、20℃の水を入れた上部開放容器をフィルムで
密閉状態に覆った後、5℃の冷蔵ショーケースに保管し
て、フィルム表面への水滴の発生状況を観察した。水滴
がなく、透明性の良いものほど防曇性に優れる。
【0062】
【実施例33】実施例2の表面層(A)に非晶性ポリオ
レフィン(190℃における溶融粘度=8000cp
s、軟化点=110℃)をブレンドした樹脂組成物を用
いた以外は、実施例2と同様な方法で、フィルムを得
た。非晶性ポリオレフィンのブレンド比率は表面層
(A)に使用するエチレン−プロピレン共重合体(PP
2)に対し、30重量%ブレンドした樹脂組成物を使用
した。得られたフィルムの層構成ならびに評価結果を表
7に示すが、十分にDDRを大きくすることができ、安
定した延伸用原反の薄肉化が可能であり、かつ、高収縮
性および溶断シール性に優れ、高速包装適性を有する
他、光学特性および引裂強度等の物性にも優れるもので
あった。
【0063】
【比較例1、2】内部層(C)に使用する高圧法低密度
ポリエチレンを本発明の技術的範囲外のもので各々置き
換えた以外は、実施例2と同様な方法で、フィルムを得
た。比較例1のLD6(MFR=8.5g/10分、密
度=0.917g/cm3)はMFRが本発明の範囲外
の樹脂であり、比較例2のLD7(MFR=2.4g/
10分、密度=0.930g/cm3)は密度が本発明
の範囲外の樹脂である。該フィルムの評価結果を表8に
示すが、比較例1で得られたフィルムは、DDRのアッ
プが困難なために延伸用原反の薄肉化が困難であり、ま
た延伸工程において延伸安定性が欠け、得られたフィル
ムを用いての収縮包装時に脱気用に開けられた孔から、
フィルムが裂けてしまい、溶断シール時の糸引き現象が
見られた。比較例2で得られたフィルムは比較例1同
様、DDRのアップが困難であり、得られたフィルムの
光学特性(透明性)が悪く、収縮性および溶断シール時
の糸引き現象抑制効果が劣るものであった。
【0064】
【比較例3〜5】内部層(B)に使用するエチレンα−
オレフィン共重合体を本発明の技術的範囲外のもので各
々置き換えた以外は、実施例2と同様な方法で、フィル
ムを得た。比較例3のLL12(MFR=1.0g/1
0分、密度=0.868g/cm 3 、α−オレフィン=
オクテン−1)および比較例4のLL13(MFR=
2.1g/10分、密度=0.939g/cm3 、α−
オレフィン=オクテン−1)は密度が本発明の範囲外の
樹脂であり、比較例5のLL14(MFR=10.0g
/10分、密度=0.914g/cm3 、α−オレフィ
ン=ヘキセン−1)はMFRが本発明の範囲外の樹脂で
ある。
【0065】該フィルムの評価結果を表8に示すが、比
較例3で得られたフィルムは、延伸時に、フィルム切れ
を生じ易く、安定した延伸は困難であった。かろうじて
得た小片サンプルを評価したところフィルムの腰が乏し
かった。比較例4で得られたフィルムは延伸安定性が乏
しく、また得られたフィルムの光学特性(透明性)およ
び収縮性が劣るものであった。比較例5で得られたフィ
ルムは延伸安定性が乏しく、延伸時にフィルムが破れ易
かった。また厚み斑を生じ易く、偏肉の大きなフィルム
(バブル全周での偏肉が±35%。ちなみに本発明の実
施例で得られたフィルムはすべて±15%以内の偏肉の
小さな良好なものであった。)しか得られず、引裂強度
や突刺強度等の機械的強度に劣ったフィルムであった。
【0066】
【比較例6〜9】フィルムの厚み構成比を本発明外に変
更した以外は実施例2と同様にしてチューブ状原反を作
製し、延伸製膜を行った。各々の厚み構成比およびフィ
ルムの評価を表9に示す。まず、比較例6で得られたフ
ィルムを評価したところ、フィルムの腰が乏しく、フィ
ルムの滑りや包装機械適性が悪かった。比較例7におい
ては延伸用原反作製時にドローダウンを生じ易く、安定
した延伸は困難であった。また、かろうじて得られたフ
ィルムは延伸安定性が乏しく、厚み斑を生じ、偏肉の大
きなフィルム(バブル全周での偏肉が±40%。ちなみ
に本発明の実施例で得られたフィルムはすべて±15%
以内の偏肉の小さな良好なものであった。)であり、溶
断シール時には糸引き現象を生じた。比較例8で得られ
たフィルムは延伸安定性が乏しく、延伸時にフィルムが
破れ易かった。かろうじて得られたフィルムは引裂強度
や突刺強度等の機械的強度に劣ったフィルムであった。
比較例9においては延伸が不安定であり、引き裂き等の
機械的強度が乏しい他、低温収縮性も劣っていた。
【0067】
【比較例10、11】本発明の効果を従来技術と比較す
るために、特開平6−340040号公報に対応するも
のとして、その開示技術に従ってポリプロピレンからな
る表面層と線状低密度ポリエチレンの内部層からなる3
層の収縮フィルムを得た。このフィルムを比較例10と
した。また特公平3−42180号公報に対応するもの
として、その開示技術に従ってエチレン−ポリプロピレ
ン共重合体からなる表面層と線状低密度ポリエチレンお
よび線状低密度ポリエチレンと高圧法ポリエチレンの内
部層からなる5層の収縮フィルムを得た。このフィルム
を比較例11とした。得られたフィルムの評価結果を表
10に示す。
【0068】まず、比較例10は、フィルム製膜前の延
伸用原反を作製する際にドローダウンさせて薄肉延伸用
原反を生産することが困難で、そのためフィルムの高速
生産ができなかった。かろうじて得られたフィルムは溶
断シール時に糸引き現象を生じた。また、比較例11
は、若干の薄肉延伸用原反の高速生産性が可能であった
が、大きくドローダウンさせて薄肉延伸用原反を生産す
ることが困難であった。また、得られたフィルムの光学
特性(透明性)が不十分であった。そのため包装された
内容物の商品価値を損ねてしまった。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】
【0073】
【表5】
【0074】
【表6】
【0075】
【表7】
【0076】
【表8】
【0077】
【表9】
【0078】
【表10】
【0079】
【発明の効果】本発明により、従来の収縮包装フィルム
にはない極めて総合的にバランスのとれた高性能な熱収
縮フィルムを容易に提供できる。即ち、ダイの変更な
く、延伸用原反製膜時のドローダウンの条件変更のみ
で、効率的に薄肉化が可能で、得られたフィルムも優れ
た延伸製膜性と包装機械適性を有し、透明性および光沢
が良好で特に溶断シールを用いた収縮包装に適した熱収
縮性多層フィルムを提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 23:00 105:02 B29L 7:00 9:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン系樹脂を含有する表面層
    (A)、および、内部層からなる少なくとも4層の多層
    フィルムであって、以下の(1)〜(4)を特徴とする
    熱収縮性多層フィルム。 (1)内部層の少なくとも1層がエチレンα−オレフィ
    ン共重合体を含有する層(B)であること。 (2)層(B)に使用されるエチレンα−オレフィン共
    重合体の密度が0.870〜0.930g/cm3 であ
    って、190℃、2.16kgfの条件下で測定される
    メルトフローレートが0.2〜7g/10分であるこ
    と。 (3)層(B)以外の内部層(C)として、密度が0.
    910〜0.927g/cm3 であって、190℃、
    2.16kgfの条件下で測定されるメルトフローレー
    トが0.2〜7g/10分である高圧法低密度ポリエチ
    レンを含有する樹脂層を少なくとも1層有すること。 (4)全層に占める前記の各層厚み比率が、表面層
    (A)が10%〜60%、層(B)が20%〜80%、
    層(B)以外の内部層(C)が5%〜40%で、かつ、
    該層(B)の厚み比率が該内部層(C)のそれより大き
    いこと。 (5)多層フィルムの140℃における熱収縮率が縦、
    横少なくとも1方向において30%以上であること。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002036666A1 (fr) * 2000-11-01 2002-05-10 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Film thermoretractable
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BE1025023B1 (nl) * 2017-08-31 2018-09-26 Segers & Balcaen Nv Verbeterde meerlagige krimpfolie en methode voor het vervaardigen ervan

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