JPH11190974A

JPH11190974A - 表示装置

Info

Publication number: JPH11190974A
Application number: JP35878497A
Authority: JP
Inventors: Masao Katsuta; 昌男勝田; Toyokazu Hamaguchi; 豊和浜口; Kinya Sadatani; 欣哉貞谷
Original assignee: Fujitsu Ltd
Current assignee: Fujitsu Ltd
Priority date: 1997-12-26
Filing date: 1997-12-26
Publication date: 1999-07-13

Abstract

(57)【要約】【課題】表示装置に関し、装置筐体への組み付け後でも
表示パネルの位置を調整可能にすることを目的とする。【解決手段】取り付けベース１に表示パネル２を固定し
てなる表示装置であって、前記取り付けベース１には、
表示パネル２の隣接する２辺に対向するねじ受け部１０
が設けられるとともに、他の２辺に対向してバネ受け部
１１が設けられ、表示パネル２はバネ受け部１１と表示
パネル２の辺縁との間に介装される板ばね３によりねじ
受け部１０側に付勢され、かつ、ねじ受け部１０には、
表示パネル２の対応する各辺縁の両端に先端が当接する
調整ねじ４が進退自在に螺合され、前記調整ねじ４の操
作により表示パネル２の装着位置を変更可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【従来の技術】液晶パネル等の表示パネルをカバー等の
装置筐体に固定して表示装置を製造する際には、表示パ
ネルの表示エリアを装置筐体に開設した表示窓に正確に
位置決めする必要がある。一方、表示パネルの表示エリ
アは製造誤差によるばらつきがあるために、点灯してみ
なければ正確に知ることができない。このため装置筐体
への組み付け後に行われる点灯試験で表示ずれが発見さ
れた場合には、表示装置の組み直しが必要になるという
問題がある。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の欠点
を解消するためになされたもので、装置筐体への組み付
け後でも表示パネルの位置を調整可能な表示装置の提供
を目的とする。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、取り付けベース１に表示パネル２を固定してなる表
示装置であって、前記取り付けベース１には、表示パネ
ル２の隣接する２辺に対向するねじ受け部１０が設けら
れるとともに、他の２辺に対向してバネ受け部１１が設
けられ、表示パネル２はバネ受け部１１と表示パネル２
の辺縁との間に介装される板ばね３によりねじ受け部１
０側に付勢され、かつ、ねじ受け部１０には、表示パネ
ル２の対応する各辺縁の両端に先端が当接する調整ねじ
４が進退自在に螺合され、前記調整ねじ４の操作により
表示パネル２の装着位置を変更可能な表示装置を提供す
ることにより達成される。

【０００４】本発明において、表示パネル２の隣接する
２辺には調整ねじ４の先端４０が当接しており、他の２
辺に付与される板ばね３の反力により押し付けられて所
定位置に静止する。装置筐体８への組み付け後の点灯試
験において表示エリアが装置筐体８の表示窓８０に合致
しない場合には、調整ねじ４をねじ受け部１０に対して
進退させて表示パネル２の位置を調整できる。調整ねじ
４は各辺縁の両端に対応させて配置されており、かつ、
調整ねじ４は表示パネル２の辺縁にねじ込まれることな
く先端４０が当接しているだけであるので、平行移動は
もちろん、両端の調整ねじ４の調整量に差を付けること
により回転方向の調整も簡単に行うことができる。

【０００５】したがって本発明において、簡単な構成
で、かつ、平行方向への調整に加え、回転方向の調整も
簡単に行うことが可能になる。請求項２に係る発明は、
取り付けベース１のガイド１２に沿って移動可能な可動
体５と、前記可動体５の移動方向に交叉する方向に移動
可能に可動体５上に積層される表示パネル２とを有し、
前記可動体５には取り付けベース１に装着された第１の
ピニオン６に噛合するラック５０が設けられるととも
に、表示パネル２には第１のピニオン６近傍において可
動体５に装着される第２のピニオン７に噛合するラック
２０が設けられ、前記第１、第２のピニオン６、７の操
作により表示パネル２の装着位置を変更可能な表示装置
である。

【０００６】本発明において、取り付けベース１上には
可動体５、および表示パネル２が積層状態で搭載され
る。表示パネル２は可動体５上で移動可能であり、可動
体５には取り付けベース１上に装着される第１のピニオ
ン６に噛合するラック５０が、表示パネル２には可動体
５に装着される第２のピニオン７に噛合するラック２０
が設けられる。

【０００７】したがって本発明において、第１、第２の
ピニオン６、７を操作するだけで簡単に表示パネル２の
位置を調整することができる。また、第１、第２のピニ
オン６、７は近傍に配置されているために、一ヶ所への
操作により縦横の位置を変更できるために、操作性が向
上する。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１、２に示すように、表示装置
は液晶パネル、プラズマディスプレイパネル等の表示パ
ネル２を装置筐体８に固定して形成される。装置筐体８
は上下カバー８１、８２を連結して形成され、上カバー
８１には表示パネル２の表示領域にほぼ合致した大きさ
の表示窓８０が開設される。

【０００９】２１は表示パネル２を装置筐体８に固定す
るための取り付け用トレイであり、四周に立ち上げ壁を
有して矩形トレイ形状に形成される。立ち上げ壁の隣接
する２辺（ねじ受け部１０）には調整ねじ４が進退可能
に螺合される。取り付けベース１を板金により形成する
場合には、図２（ｂ）に示すように、立ち上げ壁にバー
リング加工を施して調整ねじ４を螺合するためのねじ孔
１０ａが形成される。調整ねじ４は各立ち上げ壁の両端
部に２本ずつ装着される。また、上記調整ねじ４が装着
される立ち上げ壁に対向する立ち上げ壁（バネ受け部１
１）と表示パネル２の辺縁との間には板ばね３が配置さ
れる。板ばね３はＵ字形状を有し、一端が取り付けベー
ス１の立ち上げ壁にスポット溶接等、適宜手段で固着さ
れる。各板ばね３は各辺縁の中心部に配置される。

【００１０】以上のように構成されるサブアッセンブリ
体は、図２（ａ）に示すように、取り付け用トレイ２１
の底壁を取り付けベース１となる下カバー８２に止着し
て固定される。なお、図２（ａ）においては取り付け用
トレイ２１を下カバー８２に固定する場合を示したが、
上カバー８１に固定する場合には、図１において鎖線で
示すように、立ち上げ壁の上端に取り付け片２２を延設
し、該取り付け片２２を上カバー８１に止着すればよ
い。

【００１１】筐体８への取り付け状態において表示パネ
ル２は板ばね３の弾性復元力により調整ねじ４側に付勢
されており、調整ねじ４の軸部先端４０と板ばね３によ
り側壁が挟まれた状態で所定姿勢で保持される。この状
態で点灯試験を行い、表示パネル２の表示領域が上カバ
ー８１の表示窓８０からずれている場合には、調整ねじ
４を調整して表示パネル２の位置を調整することができ
る。図３（ａ）に示すように、各辺縁の調整ねじ４の調
整量を同じにすると、平行移動方向への調整が可能であ
り、図３（ｂ）に示すように、各辺縁の調整ねじ４の調
整量を異ならせると、回転方向への調整ができる。な
お、調整作業は一旦上カバー８１と下カバー８２を分離
させて行うことも可能であるが、図２に示すように、上
カバー８１、あるいは下カバー８２に調整ねじ４の頭部
４１を透視できる透孔８３を形成しておけば、上下カバ
ー８１、８２の分離を行うことなく調整ができて便利に
なる。また、図１においては表示パネル２の側壁を直接
板ばね３と調整ねじ４の軸部の先端４０で挟み付ける場
合を示したが、図４に示すように、表示パネル２を補助
プレート２３上に固定し、補助プレート２３の側壁を板
ばね３、および調整ねじ４により挟み付けることもで
き、このようにすると、表示パネル２に負荷を与えるこ
とがなくなる。

【００１２】図に本実施の形態の他の変形例を示す。な
お、この変形例、および以下に述べる他の実施の形態の
説明において、上述した実施の形態と実質的に同一の構
成要素は図中に同一符号を付して説明を省略する。この
変形例において、表示パネル２は補助プレート２３上に
固定される。補助プレート２３内には、表示パネル２の
制御基板等が収容される。この補助プレート２３は下カ
バー８２上に載置され、下カバー８２の内壁面と補助プ
レート２３との間に板ばね３が、下カバー８２の壁面に
調整ねじ４が螺合される。なお、図５（ｂ）はねじ受け
部１０、およびバネ受け部１１として下カバー８２の壁
面をそのまま利用した場合が示されているが、図５
（ｃ）に示すように、ねじ受け部１０、あるいはバネ受
け部１１の一方、あるいは双方を下カバー８２の裏面に
別途形成することもできる。

【００１３】図６に本発明の第２の実施の形態を示す。
この実施の形態において、表示パネル２は補助プレート
２３上に固定され、下カバー８２上に載置される可動体
５上に保持される。可動体５は裏面に設けられたガイド
溝５１を下カバー８２に突設されるレール状のガイドに
嵌合させることにより移動方向が規制され、一端が下カ
バー８２に、他端が可動体５に固定されるコイルスプリ
ング５２により移動可能方向に付勢される。また、可動
体５の一隅部にはラック５０が形成され、下カバー８２
に回転自在に枢支される第１のピニオン６に噛合する。

【００１４】さらに、可動体５の上面にはガイド溝５１
に直交するようにガイドレール５３が形成され、補助プ
レート２３のガイド溝２３ａに嵌合して補助プレート２
３の移動方向を規制する。補助プレート２３は可動体５
のラック５０形成隅部に対応する一隅部にラック２０を
有し、可動体５上に回転自在に枢支される第２のピニオ
ン７に噛合する。また、可動体５と補助プレート２３と
はコイルスプリング５３を介して連結される。

【００１５】したがってこの実施の形態において、第１
のピニオン６を操作すると下カバー８２のガイド１２に
沿って可動体５が移動し、第２のピニオン７を操作する
と可動体５のガイド５３に沿って補助プレート２３が移
動し、表示パネル２の位置を調整することができる。

【００１６】なお、図６においてはラック２０、５０と
ピニオンとのバックラッシによるガタを防止するため
に、コイルスプリング５２、５３が使用されているが、
図７に示すように、板ばね３を使用することもできる。
また、図６、７ではラック２０、５０を可動体５、およ
び補助プレート２３の側壁に直接形成する場合を示した
が、別途形成することもできる。この場合は第１、第２
のピニオン６、７の位置は規制されないために、上下に
積層配置することが可能になり、これらの一部を下カバ
ー８２、あるいは上カバー８１から露出させると、筐体
８外部からの調整が可能になる。

【００１７】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、簡単な構造で表示パネルの位置ずれを調整す
ることができるために、製造効率を向上させることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を示す図である。

【図２】表示装置の断面図で、（ａ）は表示パネルを下
カバーに固定した状態を示す図、（ｂ）は（ａ）におけ
る調整ねじ部近傍の拡大図、（ｃ）は表示パネルを上カ
バーに固定した状態を示す断面図である。

【図３】表示パネルの調整状態を示す図で、（ａ）は平
行方向に調整した状態を示す図、（ｂ）は回転方向に調
整した状態を示す図である。

【図４】図１の変形例を示す図である。

【図５】図１の他の変形例を示す図で、（ａ）は表示パ
ネルを下カバーに装着した状態を示す図、（ｂ）は
（ａ）の断面図、（ｃ）は（ｂ）の変形例を示す断面図
である。

【図６】本発明の第２の実施の形態を示す図である。

【図７】図６の変形例を示す図である。

【符号の説明】１取り付けベース１０ねじ受け部１１バネ受け部１２ガイド２表示パネル２０ラック３板ばね４調整ねじ５可動体５０ラック６第１のピニオン７第２のピニオン

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】取り付けベースに表示パネルを固定してな
る表示装置であって、前記取り付けベースには、表示パネルの隣接する２辺に
対向するねじ受け部が設けられるとともに、他の２辺に
対向してバネ受け部が設けられ、表示パネルはバネ受け部と表示パネルの辺縁との間に介
装される板ばねによりねじ受け部側に付勢され、かつ、ねじ受け部には、表示パネルの対応する各辺縁の
両端に先端が当接する調整ねじが進退自在に螺合され、前記調整ねじの操作により表示パネルの装着位置を変更
可能な表示装置。
【請求項２】取り付けベースのガイドに沿って移動可能
な可動体と、前記可動体の移動方向に交叉する方向に移動可能に可動
体上に積層される表示パネルとを有し、前記可動体には取り付けベースに装着された第１のピニ
オンに噛合するラックが設けられるとともに、表示パネ
ルには第１のピニオン近傍において可動体に装着される
第２のピニオンに噛合するラックが設けられ、前記第１、第２のピニオンの操作により表示パネルの装
着位置を変更可能な表示装置。