JPH1119041A - 検眼装置 - Google Patents

検眼装置

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JPH1119041A
JPH1119041A JP19069197A JP19069197A JPH1119041A JP H1119041 A JPH1119041 A JP H1119041A JP 19069197 A JP19069197 A JP 19069197A JP 19069197 A JP19069197 A JP 19069197A JP H1119041 A JPH1119041 A JP H1119041A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経験が浅く検眼に不慣れな者でも、適切な処
方値を容易に得ることを可能にし、また、視機能の分析
を行うことができる。 【解決手段】 被検眼の屈折矯正を行うための検眼装置
において、被検眼にプリズム度数を付与するロ−タリプ
リズムと、ロ−タリプリズムを使用して検査するプログ
ラムを記憶するプログラム記憶手段と、該プログラムを
進行させるプログラム進行手段と、所期する状態のプリ
ズム度数を記憶するプリズム度数記憶手段と、検査結果
を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被検眼の屈折矯正及
び視機能分析に好適な検眼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被検眼に屈折異常がありこれを矯正する
場合には、被検眼の屈折状態を正確に検査した上で、被
検者の愁訴や前眼鏡度数を考慮して、装用に違和感がな
く疲れない度数を処方することが大切である。また、被
検眼に斜位等の視機能異常がある場合には、その視機能
を正しく分析し、矯正する必要がある。
【0003】処方度数を決定するときには、通常、いわ
ゆるレフラクトメ−タによる他覚検査やレンズメ−タで
の前眼鏡度数測定等の検査デ−タに基づき、完全矯正屈
折力検査を行う。完全矯正屈折力検査は、種々の光学特
性を光学素子を検査窓に切り替え配置する自覚式屈折力
測定装置を使用し、呈示した視標の見え具合の応答を被
検者から得て、最高視力が得られる度数を求める。完全
矯正屈折力検査による完全矯正度数が得られたら、この
度数等に基づき、度数調整をして処方値を求める。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、完全矯
正度数を得た後にその度数を調整して、適切な処方値を
導く手順は、検者の知識や経験に依存するところが大き
く、経験の浅い者には容易ではない。
【0005】ことに、被検眼に斜位等の視機能異常があ
る場合は、度数調整をして処方値を得るには、一般にか
なりの時間を要し、求めた処方値も検者による個人差が
あるという問題があった。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑み、経験が浅く
検眼に不慣れな者でも、適切な処方値を容易に得ること
ができ、また、視機能の分析を行うことができる検眼装
置を提供することを技術課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のような構成を有することを特長とす
る。
【0008】(1)被検眼の屈折矯正を行うための検眼
装置において、被検眼にプリズム度数を付与するロ−タ
リプリズムと、ロ−タリプリズムを使用して検査するプ
ログラムを記憶するプログラム記憶手段と、該プログラ
ムを進行させるプログラム進行手段と、所期する状態の
プリズム度数を記憶するプリズム度数記憶手段と、検査
結果を表示する表示手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0009】(2) (1)の検眼装置において、前記
プログラム記憶手段に記憶されたプログラムは検査過程
での操作方法を前記表示手段に表示するプログラムを含
むことを特徴とする。
【0010】(3) (1)の検眼装置において、前記
プログラム記憶手段に記憶されたプログラムは、水平斜
位検査、上下斜位検査、外寄せ検査、及び内寄せ検査の
少なくても一つを含むことを特徴とする。
【0011】(4) (3)の検眼装置において、前記
各検査には遠方及び近方の各検査を含むことを特徴とす
る。
【0012】(5) (1)の検眼装置において、前記
プログラム記憶手段に記憶されたプログラムには、輻輳
近点検査、調節力検査及び近方調節検査の少なくても一
つを含むことを特徴とする。
【0013】(6) (5)の検眼装置は、さらに前記
輻輳近点検査または前記調節力検査時に鼻の付け根から
の距離を入力する入力手段と、入力された距離に基づい
て所定の演算を行う演算手段と、を備えることを特徴と
する。
【0014】(7) (1)の検眼装置において、前記
表示手段に表示される検査結果は検査結果を分析する分
析結果を含むことを特徴とする。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は実施例である検眼装置の全体構成を示す
外観図である。
【0016】1は被検者と検者の間に配置される検眼テ
−ブル、2は自覚式屈折力測定装置2である。自覚式屈
折力測定装置2は、種々の光学素子を検眼窓11に電動
で切換え配置する左右一対のレンズユニット10と、左
右のレンズユニット10を吊り下げる吊り下げ部12を
備える。吊り下げ部12は、左右のレンズユニット10
の間隔を補正するスライド機構、光学系の光軸を被検者
の近方視の視軸と平行にするための煽り機構(後述す
る)を持つ。13は吊り下げ部12に取り付けられた近
点棒に保持された近用視力表である(遠用検査のときは
眼前から取り除かれる)。
【0017】3は測定用指標を被検眼眼底に投影し眼底
の投影指標像を受光手段で検出することに基づいて眼屈
折力を測定する他覚式眼屈折力測定装置である。他覚式
眼屈折力測定装置3は測定光学系を持つ測定部を一方の
眼のアライメント完了状態から他方眼のアライメント完
了状態へ移動させたときのその移動量に基づいて瞳孔間
距離を得る機能を備えている。他覚式眼屈折力測定装置
3は検眼テ−ブル1上をスライド可能な移動トレイに載
置されており、他覚検査の時には検眼テ−ブル1の中央
位置にスライドさせて測定を実行する。
【0018】4は検査視標を呈示する投影式の視標呈示
装置である。5は自覚式屈折力測定装置2及び投影式視
標呈示装置4を操作するためのコントロ−ラ、6は各装
置の通信中継を行うリレ−ユニットである。リレ−ユニ
ット6にはレンズメ−タも接続される。
【0019】図2はレンズユニット10のスライド機構
及び煽り機構を説明する図である。レンズユニット10
を吊り下げる吊り下げ板200には軸201が固定さ
れ、軸201はスライド台202の穴202aに差し込
まれており、あおり動作のために回転自在になってい
る。スライド台202は固定ガイド203の軸方向にス
ライド可能であり、スライドのための駆動モ−タ204
は固定ガイド203とともに、図示なき固定ブラケット
に固定されている。駆動モ−タ204には互いに方向の
異なるネジ205、206が連結されており、スライド
台202の雌ネジと係合していることから、駆動モ−タ
204を回転させることにより2つのスライド台202
が互いに逆方向に移動する。これによって、左右レンズ
ユニット10の間隔を調整し、検眼窓11に配置される
光学系の光軸間距離を被検者の瞳孔間距離に合わせるこ
とができる。
【0020】207は煽り用の駆動モ−タであり、その
回転軸には互いに捩じり方向が異なるウォ−ム208、
209が固定されている。これらウォ−ムと噛み合うホ
イ−ル210、211は回転可能な軸212、213が
固定されており、その下端には偏心軸214、215及
びベアリング216、217が配置されており、吊り下
げ板200にある溝218、219に係合されている。
このため、駆動モ−タ207の回転により、吊り下げ板
200を介して左右のレンズユニット10が互いに逆方
向に煽られる。
【0021】図3はコントロ−ラ5を上から見た図であ
る。
【0022】30は検眼情報を表示する液晶のディスプ
レイである。31はスイッチ部であり、次のようなスイ
ッチ類を持つ。32は設定切換えスイッチ群であり、デ
ィスプレイ30の表示画面をメニュ−画面に切り替えて
パラメ−タの設定等を行うときに使用するスイッチを持
つ。33は視標呈示装置4に呈示させる視標を切換える
視標スイッチ群、34は呈示視標に必要なマスクをかけ
るマスクスイッチ群、35はプログラム検眼を実行する
スタ−トスイッチ、36はプログラム検眼の検査を次の
ものに進める送りスイッチ、37は変更する測定デ−タ
等のモ−ドを指定する変更モ−ド指定スイッチ群、38
はデ−タを入力する際のモ−ド又は測定するモ−ドを指
定する入力デ−タ指定スイッチ群、39は他覚式眼屈折
力測定装置やレンズメ−タ等からのデ−タを入力すると
きに使用するデ−タ入力スイッチ、40はプリントスイ
ッチ、41は測定眼指定スイッチ、42は測定値の変更
や数値入力のときに使用するダイヤルスイッチである。
【0023】43a,43bはクロスシリンダを切換え
る切換えスイッチであり、これは処方段階における見え
味の調整時にも使用する。44はシフトスイッチであ
り、このスイッチを押しながら他のスイッチを押すこと
によりスイッチ機能を付加する。45はファンクション
スイッチ群であり、ディスプレイ30の画面下方の所定
位置に表示される種々のスイッチ表示に対応したものを
選択するときに使用する。
【0024】図4は装置の制御を説明するためのブロッ
ク図である。
【0025】コントロ−ラ5のスイッチ部31からのス
イッチ信号は、所定の処理が施された後にマイクロコン
ピュ−タ回路50に入力される。マイクロコンピュ−タ
回路50には検眼プログラム等の制御プログラムを記憶
したメモリ51と他覚値デ−タ等を記憶するメモリ52
が接続されており、マイクロコンピュ−タ回路50はス
イッチ信号をメモリ51に記憶された制御プログラムに
基づき各種デ−タに変換し、表示回路53を介してディ
スプレイ30の画面を制御する。また、変換信号をリレ
−ユニット6のマイクロコンピュ−タ回路55に入力す
る。マイクロコンピュ−タ回路55は、屈折力やレンズ
ユニット10の移動に関するデ−タを自覚式屈折力検査
装置2に、視標に関するデ−タを視標呈示装置4に送
る。
【0026】屈折力に関するデ−タを受けた自覚式屈折
力検査装置2のマイクロコンピュ−タ回路60は、駆動
回路61を介してモ−タ62を駆動し、弱球面ディスク
63、強球面ディスク64、補助レンズディスク65、
クロスシリンダ−ディスク66等を回転させ、所定の光
学系を検査窓に配置する。また、マイクロコンピュ−タ
回路60はレンズユニット10のスライドと煽り関する
信号を受けると、駆動モ−タ204、207を駆動す
る。
【0027】視標に関するデ−タを受けた視標呈示装置
4のマイクロコンピュ−タ回路70は、駆動回路71を
介してランプ72を点灯すると共に、駆動回路73を介
してモ−タ74を駆動し、視標が描かれた視標ディスク
75、マスクディスク76を回転して所定の検査視標を
被検眼の前方に置かれた図示なきスクリ−ンに投影す
る。
【0028】マイクロコンピュ−タ回路55には他覚式
眼屈折力測定装置3やレンズメ−タ9が接続され、送ら
れてくる測定デ−タをメモリ56に格納する。コントロ
−ラ5側のマイクロコンピュ−タ回路50から読み出し
指令信号が入力されると、マイクロコンピュ−タ回路5
5は指定された測定デ−タをメモリ56から読み出し、
コントロ−ラ5側に転送する。
【0029】57は測定結果を出力するプリンタであ
り、58はその駆動回路である。
【0030】以上のような構成の装置のおいて、その動
作を説明する。ここでは、検査項目及び検査手順が予め
設定された検眼プログラムを使用した動作を説明する
(図5参照)。
【0031】検査に際し、パラメ−タ設定や被検者の問
診情報を入力するときは、設定切換えスイッチ群32の
メニュ−スイッチ32aを押す。ディスプレイ30に
は、図6のような設定メニュ−画面が表示される。スイ
ッチ群32の移動スイッチ32b,32cにより反転表
示部分を移動することができ、実行スイッチ32dによ
り反転表示項目が選択できる。
【0032】「問診」メニュ−を選択すると、ディスプ
レイ30は問診画面が表示される。問診項目には、眼鏡
を作る目的、年齢、性別、職業、趣味、眼鏡歴、コンタ
クトレンズ歴等を入力する項目が用意されている。各項
目は反転表示部分を移動スイッチ32b,32cにより
移動し、実行スイッチ32dにより選択する。例えば、
年齢を入力する項目を選択すると、画面はさらに図7の
ような年齢入力画面に切り替わる。年齢はダイヤルスイ
ッチを回すことにより変更して入力する。
【0033】《検眼プログラムの実行》必要なパラメ−
タの設定や問診情報が入力ができたら、スタ−トスイッ
チ35を押して検眼プログラムを実行する。ディスプレ
イ30には、他覚式眼屈折力測定装置3による測定デ−
タの入力を促すメッセ−ジが表示される。
【0034】<他覚値デ−タの入力>他覚式眼屈折力測
定装置3により得られたS(SPH:球面度数)、C
(CYL:乱視度数)、A(AXIS:乱視軸角度)等
の各他覚値デ−タは、他覚式眼屈折力測定装置3のプリ
ントスイッチを押すことにより、リレ−ユニット6のマ
イクロコンピュ−タ回路55を介してメモリ56に記憶
される。その後、コントロ−ラ5のデ−タ入力スイッチ
39を押し、続いて入力デ−タ指定スイッチ群38の他
覚スイッチを押すことにより、メモリ56に記憶された
他覚値デ−タがコントロ−ラ5側のメモリ52の他覚値
メモリエリアに転送記憶される。
【0035】なお、他覚値デ−タの入力は通信によるデ
−タ転送の他、変更モ−ド指定スイッチ群37とダイヤ
ルスイッチ42等の操作により手入力で行ってもよい。
【0036】他覚値デ−タの入力が完了すると、装置は
遠視系であるか否かを判定する。遠視系であるか否か
は、例えば、等価球面換算した値(SE値)がプラスま
たは−O.50Dのように弱度マイナスのときに遠視系と判
定する。他覚測定で等価球面換算の値が弱度マイナスの
ときには調節力が働いて測定されることがあり、実際に
は遠視かもしれないとの疑いを持つ必要がある。遠視系
である場合には、「調節介入に注意。特に若年者」等の
メッセ−ジが数秒間表示される。遠視眼は調節力が介入
すると正確な検査結果が得られないことがあり、眼鏡処
方の場合にはより注意を払う必要があるからである。特
に若年者(15歳程度以下)の遠視は、調節力が働きや
すいので正確な検眼が困難であり、眼科医により調節麻
痺剤を投与するなどの処置を施して検査した方が望まし
いことがある。このような表示により、熟練していない
検者にも注意を促すことができ、検者は今後の検査に必
要な処置(例えば、雲霧量を通常より多めに設定すると
か、雲霧時間を長くするとか、眼科医の紹介等)を容易
に施すことができる。
【0037】なお、遠視系であるか否かを判定する値
(SE値で−0.25D,−O.50D,−O.75D等)はパラメ
−タ設定で予め設定しておくことができる。
【0038】また、調節介入の注意を促す旨の表示は、
被検者の年齢が所定の年齢以下で入力されているときの
み行うようにしても良い。この場合、入力年齢により表
示をするか否かはパラメ−タ設定で予め設定するように
する。さらに所定の年齢も予め設定できるようにする。
【0039】<裸眼視力検査>他覚値デ−タの入力が完
了すると、他覚値デ−タは自動的に自覚値メモリエリア
にコピ−され、図8に示す画面例の左右表示部81には
コピ−された1つ前のデ−タ(自覚値デ−タ=他覚値デ
−タ)が表示される。その後、検査項目は裸眼視力検査
に移る。ディスプレイ30の表示画面は自動的に右眼の
裸眼視力値が入力可能なモ−ドに設定され、自覚値デ−
タは左右表示部81へ移る。図8はこのときの表示例で
ある。中央表示部80には現在の検査項目が表示され、
リバ−ス表示される測定項目が入力可能になる。
【0040】本装置は他覚値デ−タに基づき予想される
裸眼視力値を算出する機能を有しており、裸眼視力検査
の開始時には、算出した予想視力値を持つ検査視標を視
標呈示装置4に呈示させるように動作信号を発する。中
央表示部80のVA欄には予想される裸眼視力値が表示さ
れ、中央表示部80の下の操作説明エリア82には現在
呈示している視標図柄83が表示される。検者は被検者
の応答を得てマスクスイッチ群34のスイッチ34a,
34bで視標にマスクをかけ、呈示視標を変更すること
により測定眼の裸眼視力値を得て、その入力を行う。こ
の場合、被検眼の眼前には自覚式屈折力検査装置2を配
置せずに被検者に遮眼子を持たせて検査を行っても良い
し、測定眼側の検査窓を開口し、他眼を遮蔽にしても良
い。
【0041】右眼の裸眼視力検査が終了したら、測定眼
指定スイッチ41のLスイッチを押して同様に左眼の裸
眼視力検査を行う。このときも左眼の他覚値デ−タが遠
視系であった場合には、その旨が画面に表示される。ま
た、このとき呈示される検査視標は右眼のときと違うも
のが自動的に選択される。
【0042】続いて測定眼指定スイッチ41の両眼スイ
ッチを指定して、両眼による裸眼視力検査を行う。中央
表示部80のVA欄には、右眼と左眼の高視力値が自動的
に表示され、その値から検査を開始することができる。
【0043】<眼鏡デ−タ入力>両眼の裸眼視力が入力
できたら、送りスイッチ36を押して次の検査項目に進
める。ディスプレイ30には眼鏡の有無(コンタクトレ
ンズも含む)を確認する旨のメッセ−ジが表示され、画
面下方には眼鏡の有無によるスイッチ操作指示が表示さ
れる。この指示に従い、眼鏡有りのファンクションスイ
ッチ45を押すと、眼鏡度数デ−タを入力できるモ−ド
に切り替わる。眼鏡度数デ−タの入力は他覚値デ−タと
同様にレンズメ−タ9からメモリ56に転送にされて記
憶された後、入力スイッチ39、スイッチ群38の眼鏡
スイッチを押すことによりメモリ52の前眼鏡メモリエ
リアに記憶される(ダイヤルスイッチ42等の操作によ
る手入力で行ってもよい)。
【0044】なお、検査を始める前に予め眼鏡度数を入
力しておいた場合は、この眼鏡デ−タ入力の段階は省略
される。
【0045】<眼鏡視力検査>眼鏡度数デ−タの入力が
できると、ディスプレイ30の画面は右眼の眼鏡視力確
認検査モ−ドに切替わる。自覚式屈折力検査装置2の検
査窓には、眼鏡度数デ−タに相応した光学系が配置され
るので、自覚式屈折力検査装置2を被検者の眼前に配置
して検査することもできる。中央表示部80の右眼のVA
欄には、他覚値デ−タと眼鏡度数デ−タとの差による残
留度数に基づいた予想視力値が表示され、視標呈示装置
4にはその視力値を持つ検査指標を呈示するように信号
が発せられる。被検者の応答に基づいてスイッチ34
a,34bで呈示指標を切換えることにより視力値を得
て、その値が入力される。左眼、両眼も同様に検査を行
うと裸眼視力検査のときと同様に視力値が入力される。
【0046】<他覚値デ−タによる視力確認>続いて送
りスイッチ36を押すと、他覚値デ−タの適否等を確認
する他覚視力確認検査に移る。レンズユニット10の検
査窓には他覚値デ−タに対応した光学系が初期設定さ
れ、右眼を検査できる状態になる。検者は、自覚式屈折
力検査装置2を被検者の眼前に配置する。また、視標呈
示装置4からは視力値0.5 〜0.7の視標組みを有する検
査視標に縦マスクがかけられて呈示される。眼鏡処方で
の他覚視力確認検査は、他覚値デ−タの信頼性や被検眼
に弱視等の視機能異常がないかの確認を主な目的として
行われるので、本装置ではこの確認の基準とされる最低
視力値0.5 を持つ視標を初期呈示する。視力値0.5 の視
標が判読できない被検眼の場合は、他覚測定のやり直し
や精密検査等の必要な処置をとる。
【0047】<片眼完全矯正決定検査>他覚視力確認検
査で呈示視標が判読できれば、送りスイッチ36を押し
て次の片眼完全矯正決定検査に移る。この検査は、一般
に乱視検査の前に行う第1のR/G(レッドグリ−ン)
検査、乱視軸調整検査、乱視度数調整検査、過矯正を防
止して最高視力を得るための第2のR/G検査、視力検
査の順に行うが、本装置は入力された他覚値デ−タのC
値(または眼鏡度数デ−タのC値を使用してもよい)に
基づき、その検査手順を変更するプログラムを有してい
る(図9参照)。まず、他覚値デ−タのC値が、第1の
所定の基準値以下(CYL=0)であるか否かにより、
次のように検査手順が進められる。
【0048】[A:CYL=0のとき]ディスプレイ3
0の画面上には乱視確認を行うか否かを確認する旨のメ
ッセ−ジが表示され、画面下方にはこれに応答する「YE
S 」、「NO」の操作指示が表示される。検者は操作指示
に対応したファンクションスイッチ45のいずれかを押
して入力する。
【0049】〔A−1〕乱視確認を行わないときは、
「NO」のスイッチを押すと、第1のR/G検査、乱視軸
調整検査、乱視度数調整検査が省略され、検査ステップ
は第2のR/G検査に移行する。他覚値デ−タで乱視が
現れない場合には、自覚検査でもほぼ乱視が検出されな
いことが多いので、煩わしいスイッチ操作を多く行うこ
となく、無用な検査項目を省略して、検査効率を上げる
ことができる。
【0050】〔A−2〕乱視の存在が疑わしいときや正
確性を期するときには、乱視確認を行う。「YES 」のス
イッチを押すと、第1のR/G検査ステップに移行す
る。自覚式屈折力検査装置2の検査窓には、測定眼の調
節の介入を取り除くために初期値の光学系に対して+0.
50Dの球面度数が付与されて雲霧がかけられる。表示画
面にはその雲霧量が表示される。視標呈示装置4からは
所定のレッドグリ−ン視標が呈示され、コントロ−ラ5
は球面度数が変更可能なモ−ドになる。検者は被検者の
見え方の応答に基づきダイヤルスイッチ42を操作して
球面度数を調整すし、レッドグリ−ン視標の赤と緑の中
の文字が同程度、又は緑側が若干良く見えるようにする
ことで、最小錯乱円を網膜近傍に位置させるようにす
る。
【0051】第1のR/G検査での球面度数調整が終了
し、送りスイッチ36を押すと、乱視軸=0度でのクロ
スシリンダレンズ(以下、XCレンズ)による度数確認
の検査に移る。検査視標は点群視標が呈示され、コント
ロ−ラ5は乱視度数が変更可能なモ−ドになる。自覚式
屈折力検査装置2の検査窓にはXCレンズがマイナス軸
角度を90度にしてセットされる。検者は切換えスイッ
チ43a(このスイッチはマイナス軸を90度にす
る),43b(このスイッチはマイナス軸を180度に
する)によりXCレンズを反転させて被検者に見え方の
差を確認し、良く見えると答えたほうにダイヤルスイッ
チ42を回してC値の変化を得る。スイッチ43aを押
した方が良く見えるときは、ダイヤルスイッチ42を左
側に1クリック回すと、C値=−O.25D、A値=90度
となる。逆にスイッチ43bを押した方が良く見えると
きは、ダイヤルスイッチ42を右側に1クリック回す
と、C値=−O.25D、A値=0度となる。その後は、C
YL=0でないときのステップに移る。
【0052】ここでC値の変動がないときは、送りスイ
ッチ36の入力により、今度は乱視軸=45度での度数
確認の検査に移る。XCレンズはマイナス軸角度を13
5度にしてセットされる。これは斜め方向にも乱視が存
在しないか確認するために行う。同様に検者はXCレン
ズを反転させて被検者に見え方の差を確認する。この検
査でもC値に変動がなければ、乱視なしと判断でき、乱
視の精密検査は不要として第2のR/G検査に移行され
る。変動があればCYL=0でないときのステップに移
る。
【0053】[B:CYL=0でないとき]装置の判定
により、第1のR/G検査ステップに移行する。検者は
前述と同様にし球面度数を調整し、最小錯乱円を網膜近
傍に位置させるようにする。
【0054】第1のR/G検査が終了後送りスイッチ3
6を押すと、他覚値デ−タのC値が第2の所定の基準値
(以下、この値を−0.50Dとする)以上か否かの装置の
判定により、次のように検査手順が変更される。なお、
C値の“以上”とはマイナス読み及びプラス読みを含
め、その絶対値の大きい方のことをいう。
【0055】〔B−1〕C値が−0.50D以上のときは、
乱視軸調整検査、乱視度数調整検査の順に進められる。
【0056】乱視軸調整検査では、コントロ−ラ5は乱
視軸が変更可能なモ−ドになり、自覚式屈折力検査装置
2の検査窓には、XCレンズが反転軸を他覚値デ−タの
乱視軸に合わせてセットされる。検査視標は点群視標が
呈示される。検者は切換えスイッチ43a,43bによ
りXCレンズを反転させて被検者に見え方の差を確認
し、反転の前後でほぼ均一に見えるまで反転軸を移動す
る。実施例の装置は、良く見えると答えたスイッチ43
a又は43b側にダイヤルスイッチ42を回すことによ
り、所定の角度ステップで反転軸を移動し、乱視軸の角
度を得ることができる。
【0057】このときのXCレンズの反転軸の移動に関
して、装置は他覚値デ−タのC値(または眼鏡度数デ−
タのC値)が第3の所定の基準値以上か否かにより、乱
視軸の調整角度ステップを変更するプログラムを持つ。
例えば、他覚値デ−タのC値が−1.25D以上のときは1
度ステップで移動され、−1.25D未満のときは5度ステ
ップで移動される。C値が比較的小さいときは、細かい
角度ステップで軸検出をしても安定しないので意味が薄
い。これに対して、C値が大きいときは1度ステップの
細かい角度で正確な軸検出が可能になることが多い。し
たがって、この変更を他覚値デ−タのC値に基づいて装
置が自動的に設定することにより、検者は検査中にC値
ごとの設定の変更をすることなく、また熟練していない
検者でも、容易に効率良く検査を進めることができる。
なお、装置が判定する基準値は予め検者が設定ができ
る。これは、メニュ−画面の中のパラメ−タ設定項目の
中で、設定切換えスイッチ群32の操作により行う。ま
た、検者の検査方針により、C値に基づく変更を行わ
ず、5度又は1度を常に固定しても良いし、途中で切り
替えるようにしても良い。
【0058】乱視軸調整検査が終了して送りスイッチ3
6を押すと、乱視度数調整検査に移る。自覚式屈折力検
査装置2の検査窓には、得られた乱視軸に合わせてXC
レンズのプラス軸がセットされる。検者はXCレンズの
反転前後の見え方の差により、C値を増減調整して乱視
度数を得る。
【0059】乱視度数調整検査の終了後送りスイッチ3
6を押すと、装置は得られた乱視度数と他覚値デ−タの
それとを比較する。両者の度数変動が0.25D以下である
ときは得られた値を乱視軸と乱視度数として決定する
が、度数変動が0.50D以上あるときには再び乱視軸調整
検査に移行される。これは、乱視度数が2段階以上変わ
るような大きな度数変化は、軸を変動させる可能性が高
くなるからである。乱視軸調整検査により前回得た乱視
軸値に対して変動がなければ、得られた値を乱視度数、
軸として決定して第2のR/G検査に移行され、変動が
あれば再び乱視度数調整検査に戻る。
【0060】〔B−2〕C値が−0.50D未満(すなわち
−0.25D)のときは、乱視軸調整検査を行う前に乱視度
数調整検査を先に行う。これは乱視度の検出検査のとき
に0になる可能性が有るからであり、乱視度数が0の場
合には乱視軸の検査も不要であるからである(軸の検出
検査を先に行い、乱視度が0になったならば軸検査が無
駄になる)。
【0061】この検査の結果、CYL=0ならば軸の検
出検査は必要ないので、送りスイッチが押されることに
より乱視軸の検出を省略して(AXIS=0として)、
第2のR/G検査に移行される。C値が−0.25D以上の
時には続いて乱視軸の検査を行い、乱視度数、軸を決定
する。
【0062】以上のようにして、乱視度数と軸の調整が
でき、それぞれの値が決定できると第2のR/G検査に
移行される。自覚式屈折力検査装置2の検査窓には、+
0.50Dの球面度数が付与されて雲霧がかけられる。表示
画面にはその雲霧量が表示される。視標呈示装置4の視
標は所定のレッドグリ−ン視標が呈示される。コントロ
−ラ5は球面度数が変更可能なモ−ドになるので、検者
は被検者の見え方の応答に基づきダイヤルスイッチ42
を操作して、赤と緑の中の文字が同程度、または赤側が
若干良く見えるように確認調整する。
【0063】第2のR/G検査が終了後、送りスイッチ
36を押すと視力検査に移行される。検査視標は視力値
1.0を持つ視標組みが横マスクがかけられた状態で呈
示される。最高視力が決まったところで検者は球面度数
を調整し、最もプラスよりで最高視力となる度数とし、
片眼完全矯正値を決定する。
【0064】一方の眼の完全矯正値決定ができたら、送
りスイッチ36を押すことにより、もう片方の完全矯正
値を得る検査に移行する。このとき入力された測定眼の
最高視力値が0.7未満であると、ピンホ−ル検査で視
力確認をしてS,C,Aの最調整を促す旨のメッセ−ジ
が画面に表示される。画面下方にはこれに応答する「す
る」、「しない」の操作指示が表示される。ピンホ−ル
検査を必要とする場合には、操作指示に対応したファン
クションスイッチ45により指定する(単にピンホ−ル
検査を促す旨のメッセ−ジのみ数秒間表示して、あとは
検者の判断に委ねても良い)。「する」を指定すると、
自覚式屈折力検査装置2の検査窓にはピンホ−ル板がセ
ットされる。測定眼にはピンホ−ルを通して視力検査視
標を見させ、視力が上がったか否か確認する。画面下方
には視力が上がったかを尋ねる「YES 」、「NO」の操作
指示が表示されるので、その操作指示に従ってファンク
ションスイッチ45を押す。
【0065】「NO」を入力すると、角膜、網膜等の精密
検査を要する旨のメッセ−ジが表示される。ピンホ−ル
検査でも視力に変化がないときは、矯正異常だけでな
く、その他、角膜、網膜、視神経等の異常の要因が考え
られるので、これにより検者は精密検査等の必要な処置
をとることができる。
【0066】「YES 」を入力すると、検査項目が自覚検
査の初めの段階である他覚値デ−タによる視力確認検査
に戻る。ピンホ−ル検査で視力が上がるときは、完全矯
正が不十分であった可能性があるので、完全矯正検査を
やり直す。
【0067】片眼の最高視力値が0.7が得られていれ
ば、送りスイッチ36を押すことにより、もう片方の完
全矯正値を得る検査に移行する。検者は同様にしてもう
片方の完全矯正値を得る。
【0068】<両眼バランス検査>片眼づつの完全矯正
値が得られたら、送りスイッチ36を押すことにより両
眼バランス検査に移行する。自覚式屈折力検査装置2の
両検査窓には、偏光板が配置されるとともに、それぞれ
の完全矯正の視力値を0.8程度にするような雲霧量の
球面度数が付与されて雲霧がかけられる。表示画面には
その雲霧量が表示される。また、画面上の中央表示部8
0は片眼完全矯正で得られた値がコピ−され、両眼の球
面度数が入力可能なモ−ドになる。左右表示部81には
視力値を含む完全矯正で得られた値が転記される。検査
視標は両眼バランス視標が呈示される。
【0069】被検者には両眼バランス視標による左右の
見え方の差を確認させる。差がある場合には、良く見え
る側の眼を測定眼指定スイッチ41のRスイッチ又はL
スイッチで指定して、S+0.25Dを加えるバランス補正
を行う。このとき中央表示部80内の下方には裸眼視力
値と前眼鏡による視力値が表示される。バランス補正に
より補正眼の方が見辛くなったときには、この情報を参
考にして前の眼鏡による視力値が良かった方を優先する
(初装者であるならば、裸眼視力の良かったほうを優先
する)。また、バランス補正の判断は利眼により判断す
ることもあるので、事前に利眼情報を入力してメモリに
記憶させ、画面表示させるようにすると都合が良い。
【0070】このようにして両眼完全矯正値(本明細書
では両眼バランス検査を行った後の完全矯正値を両眼完
全矯正値という)を得る。
【0071】<立体視確認検査>両眼のバランス調整が
完了したら、送りスイッチ36を押すことにより立体視
確認検査に移行する。自覚式屈折力検査装置2の両検査
窓からは両眼バランス検査時にかけられた球面度数の雲
霧が外され、中央表示部80内の下方には雲霧を解除し
た旨を検者に報知するメッセ−ジが表示される。このよ
うに、装置は送りスイッチ36の入力信号により自動的
に雲霧を解除するとともに、その旨を表示するので、検
者は雲霧の解除を忘れることなく、次の検査を適性な光
学系で行うことができる。
【0072】立体視確認検査では、立体視視標が呈示さ
れる。画面下方には立体視差を入力するための操作指示
(1´、2´、4´、10´、NG)が表示される。検者は
被検者に立体視差がどこまで確認できるかにより、操作
指示に対応したファンクションスイッチを押してこれを
入力する。この結果はプリントアウト時に印字される。
【0073】<遠用矯正度数調整−(1) 自動調整>立体
視確認検査が終了したら、遠用での処方値の目安度数を
決定するための遠用矯正度数調整に移行する。本装置は
前述のようにして得た両眼完全矯正値と眼鏡値があれば
そのデ−タに基づいて、被検者に最適と予想される処方
値の目安度数を自動算出する自動調整プログラムを有し
ており、検眼プログラムの進行中は送りスイッチ36の
入力信号によりこの自動調整プログラムが実行され、算
出された処方値の目安度数は中央表示部80に表示され
る。
【0074】以下、この自動調整プログラムを図10〜
図15のフロ−チャ−トを使用して説明する。なお、以
下の説明で使用する“強度眼”は、両眼完全矯正のS値
又はC値のそれぞれにおいて、その度数の絶対値が大き
い方をいい、“弱度眼”はその逆をいうものとする。ま
た、乱視(C値)はマイナス読みをする。
【0075】装置は、まず、両眼完全矯正値に基づいて
乱視の有無の判定をする(STEP 1-1)。乱視の有りのとき
はさらに斜乱視(AXIS:15 °〜75°又は105 °〜165
°)か否かの判定を行う(STEP 1-2)。その後、両眼のS
値により遠視(両眼ともプラス、又は片眼プラスで片眼
が0)か近視(両眼ともマイナス、又は片眼マイナスで
片眼が0)かの判定(STEP 1-3 〜1-5)により、次の度数
調整A〜Fのいづれかの処理を行って調整度数を算出す
る。遠視と近視の区別ができないとき(片眼のS値がプ
ラスでもう片眼のS値がマイナスのとき)は度数調整は
行わず、検者が調整をする旨を表示する。
【0076】[自動調整A:乱視無し、遠視の場合]装
置は、眼鏡度数デ−タの入力の有無(眼鏡歴の有無)に
より、被検者が初装か否かを判別する(STEP A-1)。
【0077】〔A−1〕初装のときは、次にS値の左右
差を比較する(STEP A-2)。S値の左右差が所定の度数差
(以下、S値またはC値の左右差は、0.75D以内に調整
するものとして説明する)以内であれば、調整度数は両
眼完全矯正値のままとする。S値の左右差が0.75Dを越
えた場合、強度眼のS値は弱度眼のS値に+0.75Dを加
入した値にする(STEP A-3)。
【0078】〔A−2〕初装でないときは、S値の左右
差を比較し(STEP A-4)、左右差が0.75Dを越える場合、
強度眼側のS値は、弱度眼のS値に+0.75Dを加えた値
と前眼鏡の同じ側のS値に所定度数(遠視のときは、以
下+0.75Dとする)を加えた値との絶対値の大きい方を
得て、その値が両眼完全矯正値を越えないようにする(S
TEP A-5)。
【0079】[自動調整B:乱視無しの近視の場合]被
検者が初装か否かを判別する(STEP B-1)。
【0080】〔B−1〕初装のときは、まず、両眼完全
矯正のS値弱度眼を基準にして、図16のtable Aの演
算により補正量ΔS1を得て、両眼とも両眼完全矯正のS
値から補正量ΔS1を減じる補正処理(以後、これを補正
処理A1とする)を行う(STEP B-2)。次に、補正処理後
の左右差を比較し(STEP B-3)、その差が0.75Dを越える
場合には、強度眼側のS値は弱度眼のS値に−0.75Dを
加入した値にする(STEP B-4)。
【0081】〔B−2〕初装でないときは、左右のS値
における前眼鏡と両眼完全矯正値の差の小さい方を基準
にして、図16のtable Bの演算により補正量ΔS2を得
て、両眼とも両眼完全矯正のS値から補正量ΔS2を減じ
る補正処理(以後、これを補正処理B1とする)を行う
(STEP B-5)。次に、補正処理後のS値の左右差を比較し
(STEP B-6)、その差が0.75Dを越える場合、強度眼側の
S値は、補正処理した弱度眼のS値に−0.75Dを加えた
値と前眼鏡のS値に所定度数(近視のときは、以下−0.
75Dとする)を加えた値との絶対値の大きい方を得て、
その値が完全矯正値を越えないようにする(STEP B-7)。
【0082】[自動調整C:斜乱視のない乱視を持つ遠
視の場合]被検者が初装か否かを判別する(STEP C-1)。
【0083】〔C−1〕初装のときは、まず、C値弱度
眼の値を基準にして、図16のtable Cの演算により補
正量ΔC1を得て、両眼とも両眼完全矯正のC値から補正
量ΔC1を減じる補正処理(以後、これを補正処理C1と
する)を行う(STEP C-2)。続いて、両眼のS値は共に両
眼完全矯正値に補正量ΔC1の半分を加えて等価球面にし
た値にする(STEP C-3)。その後、得られたS値の左右差
を比較し(STEP C-4)、0.75Dを越える場合、強度眼側の
S値は、弱度眼のS値に+0.75Dを加えた値にする(STE
P C-5)。次に、補正処理C1後のC値の左右差を比較し
(STEP C-6)、0.75Dを越える場合、強度眼のC値は弱度
眼のC値に−0.75Dを加えた値とする(STEP C-7)。
【0084】〔C−2〕初装でないときは、まず、前眼
鏡値の乱視の有無の判定(STEP C-8)に基づき、乱視がな
ければ初装のときと同じ度数調整を行う(STEP C-2 〜C-
7)。前眼鏡値に乱視があるときは、左右のC値における
前眼鏡値と両眼完全矯正値の差の小さい方を基準にし
て、図16のtable Dの演算により補正量ΔC2を得て、
両眼とも両眼完全矯正のC値から補正量ΔC2を減じる補
正処理(以後、これを補正処理D1とする)を行う(STE
P C-9)。続いて、両眼のS値は共に両眼完全矯正値に補
正量ΔC2の半分を加えて等価球面にした値にする(STEP
C-10) 。その後、得られたS値の左右差を比較し(STEP
C-11) 、その差が0.75Dを越える場合、強度眼側のS値
は、等価球面にした弱度眼のS値に+0.75Dを加えた値
と前眼鏡の同じ側のS値に+0.75Dを加えた値との絶対
値の大きい方を得て、その値が完全矯正値を越えないよ
うにする(STEP C-12) 。次に、補正処理D1後のC値の
左右差が0.75Dを越える場合(STEP C-13) 、強度眼側の
C値は、弱度眼のC値に−0.75Dを加えた値と前眼鏡の
同じ側のC値に−0.75Dを加えた値との絶対値の大きい
方を得て、その値が完全矯正値を越えないようにする(S
TEP C-14) 。
【0085】[自動調整D:斜乱視のない乱視を持つ近
視の場合]被検者が初装か否かを判別する(STEP D-1)。
【0086】〔D−1〕初装のときは、補正処理C1を
行い(STEP D-2)、補正処理A1を行う(STEP D-3)。その
後、得られたS値の左右差を比較し(STEP D-4)、0.75D
を越える場合、強度眼側のS値は弱度眼のS値に−0.75
Dを加えた値にする(STEP D-5)。次に、補正処理C1後
のC値の左右差を比較し(STEP D-6)、0.75Dを越える場
合、強度眼のC値は弱度眼のC値に−0.75Dを加えた値
とする(STEP D-7)。
【0087】〔D−2〕初装でないときは、まず、前眼
鏡度数の乱視の有無の判定を行う(STEP D-8)。乱視有り
のときは、補正処理D1を行う(STEP D-9)。続いて、補
正処理B1を行う(STEP D-10) 。その後、得られたS値
の左右差を比較し(STEP D-11) 、0.75Dを越える場合、
強度眼側のS値は、弱度眼のS値に−0.75Dを加えた値
と前眼鏡の同じ側のS値に−0.75Dを加えた値との絶対
値の大きい方を得て、その値が完全矯正値を越えないよ
うにする(STEP D-12) 。次に、補正処理D1後のC値の
左右差を比較し(STEP D-13) 、0.75Dを越える場合、強
度眼側のC値は、弱度眼のC値に−0.75Dを加えた値と
同じ側の前眼鏡のC値に−0.75Dを加えた値との絶対値
の大きい方を得て、その値が完全矯正値を越えないよう
にする(STEP D-14) 。
【0088】前眼鏡度数の乱視の有無の判定で乱視無し
のときは、補正処理C1、補正処理B1を行う(STEP D-
15,D-16)。その後、得られたS値の左右差を比較し(STE
P D-17) 、0.75Dを越える場合、強度眼側のS値は弱度
眼のS値に−0.75Dを加えた値と前眼鏡の同じ側のS値
に−0.75Dを加えた値との絶対値の大きい方を得て、そ
の値が完全矯正値を越えないようにする(STEP D-18) 。
次に、補正処理C1後のC値の左右差が0.75Dを越える
場合、強度眼側のC値は弱度眼のC値に−0.75Dを加え
た値とする(STEP D-19,D-20)。
【0089】[自動調整E:斜乱視を持つ遠視の場合]
装置は被検者が初装か否かを判別する(STEP E-1)。
【0090】〔E−1〕初装のときは、次に左右のC値
が共に−0.50D以下(以下、本明細書ではC値が−0.50
D以下とは度数の小さい方、すなわち−0.25D又は−0.
50Dのことをいう)か否かを判別する(STEP E-2)。斜乱
視ではC値が小さいときは乱視矯正を行わないほうが被
検者にとって良いことが多いので、C値が共に−0.5D
以下のときは、乱視は無視するものとしてC値=0に
し、左右のS値はそれぞれのC値の半分を加えて等価球
面にした値にする(STEP E-3)。その後、得られたS値の
左右差を比較し(STEP E-4)、0.75Dを越える場合、強度
眼側のS値は弱度眼のS値に+0.75Dを加えた値とする
(STEP E-5)。
【0091】C値が−0.5 D以下か否かの判別(STEP E-
2)において、少なくとも左右いずれか一方のC値が−0.
5 Dを越えるときは、補正処理C1を行い(STEP E-6)、
両眼のS値は共に両眼完全矯正値に補正量ΔC1の半分を
加えて等価球面にした値にする(STEP E-7)。続いて、得
られたS値の左右差が0.75Dを越える場合、強度眼側の
S値は弱度眼のS値に+0.75Dを加えた値にする(STEP
E-8,E-9)。次に、補正処理C1後のC値の左右差が0.75
Dを越える場合、強度眼のC値は弱度眼のC値に−0.75
Dを加えた値とする(STEP E-10,E-11)。
【0092】〔E−2〕被検者が初装でないときは、ま
ず左右のC値が共に−0.5 D以下か否かを判別し(STEP
E-12) 、その後、それぞれ前眼鏡が乱視を持つか否かを
判別する(STEP E-13,E-14)。
【0093】両眼完全矯正のC値が共に−0.5 D以内で
前眼鏡が乱視を持たないときは、C値=0にし、左右の
S値はそれぞれのC値の半分を加えて等価球面にした値
にする(STEP E-15) 。その後、得られたS値の左右差を
比較し(STEP E-16) 、0.75Dを越える場合、強度眼側の
S値は、等価球面にした弱度眼のS値に+0.75Dを加え
た値と前眼鏡の同じ側のS値に+0.75Dを加えた値との
絶対値の大きい方を得て、その値が完全矯正値を越えな
いようにする(STEP E-17) 。
【0094】両眼完全矯正のC値に拘らず前眼鏡が乱視
を持つときは、STEP C-9〜C-14と同様の処理を行う(STE
P E-18〜23) 。
【0095】少なくとも左右いづれか一方のC値が−0.
5 Dを越え、前眼鏡が乱視を持たないときは、補正処理
C1を行い(STEP E-24) 、両眼のS値は共に両眼完全矯
正値に補正量ΔC1の半分を加えて等価球面にした値にす
る(STEP E-25) 。続いて、得られたS値の左右差を比較
し(STEP E-26) 、その差が0.75Dを越える場合はSTEPC-
12 と同様な処理を行う(STEP E-27) 。次に、補正処理
C1後のC値の左右差を比較し(STEP E-28) 、左右差が
0.75Dを越える場合は、強度眼のC値は弱度眼のC値に
−0.75Dを加えた値とする(STEP E-29) 。
【0096】[自動調整F:斜乱視を持つ近視の場合]
装置は被検者が初装か否かを判別する(STEP F-1)。
【0097】〔F−1〕初装のときは、次に左右のC値
が共に−0.5 D以下か否かを判別する(STEP F-2)。C値
が共に−0.5 D以内のときは、両方ともC値=0にする
(STEP F-3)。続いて、S値は補正処理A1を行う(STEP
F-4)。その後、得られたS値の左右差を比較し(STEP F-
5)、左右差が0.75Dを越える場合、強度眼側のS値は弱
度眼のS値に−0.75Dを加えた値とする(STEP F-6)。
【0098】C値が−0.5 D以下か否かの判別(STEP F-
2)において、少なくとも左右いずれか一方のC値が−0.
5 Dを越えるときは、補正処理C1を行う(STEP F-7)。
続いて、S値は補正処理A1を行う(STEP F-8)。その
後、得られたS値の左右差を比較し(STEP F-9)、左右差
が0.75Dを越える場合、強度眼側のS値は弱度眼のS値
に−0.75Dを加えた値とする(STEP F-10) 。次に、補正
処理C1後のC値の左右差を比較し(STEP F-11) 、左右
差が0.75Dを越える場合は、強度眼のC値は弱度眼のC
値に−0.75Dを加えた値とする(STEP F-12) 。
【0099】〔F−2〕被検者が初装でないときは、ま
ず左右の両眼完全矯正のC値が共に−0.5 D以下か否か
を判別し(STEP F-13) 、その後、それぞれ前眼鏡が乱視
(C値)を持つか否かを判別する(STEP F-14,F-15)。
【0100】両眼完全矯正のC値が−0.5 D以内で前眼
鏡が乱視を持たないときは、C値=0にする(STEP F-1
6) 。続いて、補正処理B1を行う(STEP F-17) 。その
後、得られたS値の左右差を比較し(STEP F-18) 、左右
差が0.75Dを越える場合、強度眼側のS値はSTEP B-7と
同様な処理を行う(STEP F-19) 。
【0101】両眼完全矯正のC値に拘らず前眼鏡が乱視
を持つときは、STEP D-9〜D-14と同様の処理を行う(STE
P F-20〜F-25) 。
【0102】少なくとも左右いずれか一方のC値が−0.
5 Dを越え、前眼鏡が乱視を持たないときは、C値は補
正処理C1を行い(STEP F-26) 、S値は補正処理B1を
行う(STEP F-27) 。その後、得られたS値の左右差を比
較し(STEP F-28) 、左右差が0.75Dを越える場合、強度
眼側のS値はSTEP B-7と同様な処理を行う(STEP F-29)
。次に、補正処理C1後のC値の左右差を比較し(STEP
F-30) 、左右差が0.75Dを越える場合は、強度眼のC
値は弱度眼のC値に−0.75Dを加えた値とする(STEP F-
31) 。
【0103】以上のようにして、装置は遠視と近視の区
別ができるときは、自動調整A〜Fのいずれかの処理を
行って処方値の目安度数を自動的に算出する。
【0104】なお、上記の自動調整プログラムでは強度
眼側のS値又はC値を調整する調整量は、同じ側の前眼
鏡からの変化分の方を採用する場合、S値又はC値に対
して±0.75D(3段階)の調整をするものとしたが(STE
P A-5,B-7,C-14等) 、被検者の年齢により±0.50D(2
段階)の調整量を変化させるようにしても良い。これ
は、年齢により前眼鏡の度数変化に対する適応能力に差
があるからである。若い者ならば前眼鏡の度数に対して
3段階(0.75D)の変化があっても適応できるが、年齢
が高くなると一般に2段階(0.50D)の変化が限度くら
いになる。したがって、被検眼の適応能力に応じて処方
度数の調整量を変化させるようにすると、より装用者に
適した処方にすることができる。年齢により度数調整量
を変化させる場合は次のようにする。自動調整プログラ
ムには、例えば、ある年齢(38歳)以上か否かにより
3段階(0.75D)と2段階(0.50D)の2種類の度数調
整量を準備する(さらに多くの種類を設けても良い)。
検眼プログラムの進行中は、立体視確認検査終了後に送
りスイッチ36が押されると、画面下方には被検者の年
齢が「38歳未満」、「38歳以上」を入力する操作指
示が表示される。検者がどちらかの操作指示に対応した
ファンクションスイッチを押すと、装置はその入力信号
に対応して予め設定された前述の調整量を使用して目安
度数を算出する。
【0105】また、実施例では送りスイッチ36の入力
信号を得て、自動調整プログラムが実行されるものとし
たが、この自動調整プログラムはマニュアル検眼におい
ても必要なデ−タが入力されていれば、実行することが
できる。マニュアル検眼では、シフトスイッチ44を押
しながら入力デ−タ指定スイッチ群38の「処方」スイ
ッチを押すと、自動調整プログラムが実行される。この
場合も、被検者の年齢により度数調整量を変化させるよ
うにしても良い。
【0106】さらにまた、上記の実施例では補正処理A
1〜D1の補正量ΔS1,ΔS2,ΔC1,ΔC2は演算により
得るものとしたが、それぞれテ−ブル表を予め用意して
おいて、これらに基づいて得るようにすることもでき
る。
【0107】<遠用矯正度数調整−(2) 検者による調整
>自動調整プログラムにより処方値の目安度数が算出さ
れると、ディスプレイ30にはその結果が表示される。
図17は自動調整後のディスプレイ30の画面例を示し
た図である。中央表示部80は処方モ−ドに変わり、そ
の表示のS値、C値は装置により自動調整された目安度
数が表示され、中央表示部80内の下には遠用度数を調
整した旨のメッセ−ジが表示される。自覚式屈折力検査
装置2の両検査窓には、自動調整された度数に対応する
光学系がセットされ、視標呈示装置からは視力値0.9 〜
1.2 の視標組みを持つ視力値視標が呈示される。検者は
調整された度数の見え味を確認して、遠用矯正度数をス
イッチ操作により微調整する。
【0108】装置は、自動調整プログラムにより算出さ
れた処方値の目安度数が持つ遠視か近視、乱視の有無、
斜乱視の有無に基づき、スイッチ入力がなされると調整
すべき項目の度数を変化させる手動調整用の制御プログ
ラムを有している。自動調整プログラムを実行したとき
は、被検者の見え味の応答を得て切換えスイッチ43a
又は43bを入力することにより、調整すべき項目の度
数が変化する。
【0109】以下、装置の制御プログラムに基づいた手
動調整について説明する(図18、図19参照)。
【0110】[手動調整A:乱視のない遠視の度数調整
になった場合]被検者には自覚式屈折力検査装置2の両
検査窓にセットされた光学系を介して呈示視標を視認さ
せ、自動調整された度数での見え味を確認する。被検者
が満足する見え味であれば調整を終了する。見づらい場
合は、“強く”スイッチ43bを押す。この入力信号に
より調整度数の両眼S値が0より大きいか判定され、0
より大きいときには両眼のS値に−0.25Dが加入され
る。被検者が満足する見え味になるか、又は両眼ともS
値が0になるまでこれを繰り返す。片眼S値が0になっ
た後は、もう片眼が0になるまで調整される。遠視矯正
ではS値がマイナスになる近視側の調整は良くないの
で、S値が0になったときはブザ−54により警告音が
発せられ、入力が不可の旨が報知される。なお、このフ
ロ−では“弱く”スイッチ43aの入力は受け付けられ
ず、このスイッチが押された時には、同様にブザ−音が
発せられる。
【0111】[手動調整B:乱視のない近視の度数調整
になった場合]検者は自動調整された度数での見え味を
確認する。見づらい場合は、“強く”スイッチ43bを
押す。この入力信号により、調整度数のS値が両眼完全
矯正のS値より大きいか(絶対値では小さいか)が判定
され、大きいときには両眼のS値に−0.25Dが加入され
る。“強く”スイッチ43bの入力は、調整された両眼
S値が共に両眼完全矯正値のリミットになるまで受け付
けられ、リミットになるとブザ−音が発せられる(以下
の説明においても、リミットになったときにはブザ−音
が発せられる)。
【0112】見え味の確認により、違和感(度が強い)
があるときは“弱く”スイッチ43aを押す。両眼のS
値が−0.25Dを下回らないか(0になっていないか)が
判定され、−0.25Dを下回らない(0になっていない)
ときは両眼のS値に+0.25Dが加入される。片眼が−0.
25Dになったとき後は、もう片眼が−0.25Dになるまで
調整がなされる。
【0113】[手動調整C:斜乱視でない乱視及び遠視
の度数調整になった場合]検者は自動調整された度数で
の見え味を確認する。見づらい場合は、“強く”スイッ
チ43bを押すことにより、手動調整Aと同様に度数調
整がなされる。
【0114】被検者が違和感を訴えるときは、“弱く”
スイッチ43aを押す。両眼のC値が−0.25Dを下回ら
ないか(0になっていないか)が判定され、−0.25Dを
下回らない(0になっていない)ときは両眼のC値に+
0.25Dが加入され、−0.25Dを下回る(0になってい
る)ときはブザ−音が発せられる。
【0115】[手動調整D:斜乱視でない乱視及び近視
の度数調整になった場合]検者は自動調整された度数で
の見え味を確認する。見づらい場合は、“強く”スイッ
チ43bを押すことにより、手動調整Bと同様に度数調
整がなされる。
【0116】被検者が違和感を訴えるときは、“弱く”
スイッチ43aを押す。両眼のS値及びC値が共に−0.
25Dを下回らないか(0になっていないか)が判定さ
れ、両眼のS値及びC値が共に−0.25Dを下回らない
(0になっていない)ときは、C値又はS値がスイッチ
43aの入力回数により次のようにS値とC値の組み合
わせで順に度数が調整される。1回目の入力信号では、
両眼のC値に+0.25Dが加入される。2回目の入力信号
では、1回目でC値に加入した+0.25Dが戻され、S値
に+0.25Dが加入される。3回目の入力信号では、2回
目の調整度数に対しC値に+0.25Dが加入される。以
後、スイッチ43aの入力回数により、S値及びC値が
共にリミットになるまで繰り返される(どちらか一方が
先にリミットになったら、もう片方のものの度数が落と
される)。
【0117】[手動調整E:斜乱視及び遠視の度数調整
になった場合]検者は自動調整された度数での見え味を
確認する。見づらい場合は、“強く”スイッチ43bを
押すことにより、手動調整Aと同様に度数調整がなされ
る。
【0118】被検者が違和感を訴えるときは、“弱く”
スイッチ43aを押す。両眼のC値が−0.25Dを下回ら
ないか(0になっていないか)が判定され、−0.25Dを
下回らない(0になっていない)ときは、スイッチ43
aの入力回数により両眼のC値またはA値がその組み合
わせの関係に基づき調整される。
【0119】斜乱視におけるC値とA値の組み合わせの
度数調整について説明する。斜乱視における空間視の違
和感を軽減するときには、軸を水平か垂直に近付ける調
整を行う。このとき、完全矯正で求めた軸を回転する
と、新たな乱視が発生する。完全矯正のC値をC1 、A
値をθ1 とし、処方のC値をC2 、A値をθ2 とする
と、新たに発生した乱視度数C0 、及びその軸角度θ0
は次のように表される。
【0120】(イ)tan 2θ0 =(C1 sin 2θ1 −C
2 sin 2θ2 )/(C1 cos 2θ1−C2 cos 2θ2 ) (ロ)C0 =(C1 sin 2θ1 −C2 sin 2θ2 )/si
n 2θ0 違和感があるときは“弱く”スイッチ43aの入力で乱
視度数を減らしていくので、新たに発生した乱視、すな
わち残留乱視を増やしていくことになる。実施例におけ
る乱視度数の変化ステップは0.25Dとしているので、装
置は軸回転による残留乱視度数が変化ステップ0.25Dの
中間(略0.12D)に来るように上記のような式に基づ
き、スイッチ43aの入力回数によりC値換算で略0.12
D分づつ変化するように度数を調整する。スイッチ43
aの1回目の入力では、C値換算で略0.12D分変化させ
るように、まず、両眼の軸角度を調整する。2回目の入
力では、さらに略0.12D分変化させるため軸角度は戻
し、両眼のC値を0.25D分を落とす。3回目の入力で
は、2回目に対して略0.12D分変化させるため軸角度を
調整する。このように、スイッチ43aの入力回数とC
値及びA値の組み合わせの関係に基づき乱視を調整する
(図20に示す具体例を参照)。片眼のC値が−0.25D
になった後は、もう片眼のがC値が−0.25Dになるまで
調整できる。
【0121】なお、乱視の調整は上記のような演算では
なく、予め用意したテ−ブル表に基づいて行うようにし
ても良い。
【0122】[手動調整F:斜乱視及び近視の度数調整
になった場合]検者は自動調整された度数での見え味を
確認する。見づらい場合は、“強く”スイッチ43bを
押すことにより、手動調整Bと同様に度数調整がなされ
る。
【0123】被検者が違和感を訴えるときは、“弱く”
スイッチ43aを押す。両眼のS値及びC値が共に−0.
25Dを下回らないか(0になっていないか)が判定さ
れ、両眼のS値及びC値が共に−0.25Dを下回らない
(0になっていない)ときは、スイッチ43aの入力回
数により、両眼のS、C、Aがその組み合わせの関係に
基づき調整される。この調整も前述の手動調整Eのとき
と同様の処理により行われる。1回目の入力では、まず
軸角度の調整によりC値換算で略0.12D分減少させる。
2回目の入力では、軸角度を戻し、C値を0.25D分減少
させる。3回目の入力では、前回のC値の変化分を戻
し、S値を0.25D分減少させる。4回目の入力では、前
回のS値はそのままで、軸角度の調整によりC値換算で
略0.12D分減少させる。以後、これらを順に繰り返す。
片眼のC値が−0.25Dになった後は、もう片眼のがC値
が−0.25Dになるまで調整できる。また、片眼のS値が
−0.25Dになった後は、もう片眼のがS値が−0.25Dに
なるまで調整できる。
【0124】以上の手動調整A〜Fのようにして、被検
者の見え具合を確認し、その応答を得てスイッチ43a
又は43bのいづれかを入力することにより、適切な項
目の度数が自動的に調整される。このため、経験の浅い
検者でも調整すべき項目やその方向性、スイッチ操作に
迷うことなく容易に遠用度数の調整を行うことができ
る。
【0125】なお、手動調整の処方モ−ドでは、スイッ
チ43a又は43bを押すごとに、1つ前の処方度数デ
−タは装置のメモリに順次記憶され、図21に示すよう
に画面上の操作説明エリア82の下方には、装置が算出
した自動調整度数の処方値1に対し、処方値2、処方値
3、…のように順次記憶した調整度数を持つ旨の表示9
0がされる。表示90の各処方値に対応するファンクシ
ョンスイッチ45を押すと、自覚式屈折力検査装置2の
検査窓に配置される光学系と中央表示部80の表示が即
座に切替わり、調整度数の比較を即座に行うことができ
る。もちろん調整すべき項目とその度数は、変更測定デ
−タ指定スイッチ群37のS,C,Aの各スイッチで指
定し、ダイヤルスイッチ42を右又は左に回すことによ
りマニュアル変更することもできる。操作指示表示の
「コピ−」表示91に対応したファンクションスイッチ
45を押すことによりそのデ−タをコピ−し、マニュア
ル変更してメモリに記憶できる。
【0126】また、処方モ−ドになると、中央表示部8
0の左右には、これまでの検査モ−ドにおける結果の参
照デ−タが複数表示される。図17の画面例では、2つ
前の検査モ−ドの結果である眼鏡値とその確認視力値を
表示する第1左右表示81aと、1つ前の検査モ−ドの
結果である片眼完全矯正の自覚値とその確認視力値を表
示する第2左右表示81bが表示されている(前眼鏡デ
−タがないときは裸眼視力値が表示される)。これによ
り、検者は現在の測定モ−ドに対して、事前に得られて
いるデ−タを容易に確認できる。特に、処方度数を調整
する段階では、眼鏡値や片眼完全矯正の自覚値等を同時
に見て、比較しながら調整ができるので都合が良い。さ
らに、前眼鏡の視力値や片眼完全矯正の自覚検査におけ
る視力値が表示されるので、処方度数の調整でどの程度
まで被検者の視力を確保できるか、どの程度まで視力ア
ップを期待できるか等を知ることができ、処方調整に役
立てることができる。
【0127】なお、図17の画面例では、参照デ−タの
表示は第1及び第2左右表示の2種類のデ−タとした
が、3種類以上のデ−タを表示するようにしても良い。
いくつの種類のデ−タを表示するかは、検査前にメニュ
−画面の中のパラメ−タ設定で指定しておく。
【0128】また、実施例では検眼プログラムを使用す
るものとしたが、もちろんマニュアル検査においても参
照デ−タを複数表示させることができる。どの段階で表
示するかは、予め設定しておいても良いし、複数の検査
デ−タが入力された時点で表示するようにしても良い。
【0129】この参照デ−タの表示を他のデ−タに変更
するときは、次のようにする。例えば、図17の画面例
で他覚値デ−タを見たいときは、シフトスイッチ44を
押しながらスイッチ群38の他覚スイッチを押す。片眼
完全矯正の自覚値デ−タは第1左右表示81aに移行
し、メモリから呼び出された他覚値デ−タは第2左右表
示81bに表示されるようになる。このように、現在の
測定モ−ドを変更することなく、見たいデ−タのみを自
由に呼び出し表示できる。
【0130】<近用検査>遠用矯正度数の調整ができた
ら、送りスイッチ36を押して次の検査に進める。ディ
スプレイ30の画面には近用検査が必要かを尋ねるメッ
セ−ジが表示されるので、近用検査を行うときは操作指
示に従ってファンクションスイッチ45を押す。続い
て、画面上には被検者の年齢を入力する操作指示が表示
される(問診時に年齢が入力されているときには、省略
するようにしても良い)。その操作指示に対応したファ
ンクションスイッチ45を押すと、装置は自覚式屈折力
検査装置2に動作信号を発する。自覚式屈折力検査装置
2の検査窓には両眼完全矯正値の光学系がセットされ、
さらに入力された年齢に基づき必要と予想される加入度
数(この加入度数は予想値の半分や3段階(0.75D)弱
めの等の設定もできる)と、近用のXCレンズがセット
される。また、近用検査にする信号が入力されると、自
覚式屈折力検査装置2の煽り機構が駆動され、レンズユ
ニット10は近用距離35cmに対応した輻輳角度で輻輳
される。コントロ−ラ5はADD 加入モ−ドになり、ダイ
ヤルスイッチ42等により球面度数を加えることができ
る。検者は被検者眼前35cmの距離にクロスグリッドの
近用視標を呈示する。両眼による加入度測定を行い、加
入度数を入力する。
【0131】加入度数の入力ができたら、送りスイッチ
36を押す。装置は入力信号を受けると、被検者が近用
メガネを初めて装用するかどうかを確認する画面とな
る。初装であればファンクションスイッチ45により加
入度数に−0.25Dを加える調整を行い、初装でなければ
そのままにするファンクションスイッチ45を押す。装
置は、両眼完全矯正値から遠用調整で調整したS値の
差、及びC値等価球面の差分を加入度数に換算し、測定
加入度数からこれを差し引いたものを加入度数として算
出する。ただし、これがマイナスになったときは加入度
数は0とする。ディスプレイ30の画面には調整された
各値が表示され、加入度数を調整した旨のメッセ−ジが
表示される。
【0132】その後、検者は視力確認用の近用視力表を
セットして視力値が0.7を下回らないか確認する。下
回るようであれば、視力確認をする。両眼のADD 値に+
0.25Dを加入して視力が上がるかどうか確かめる。視力
が上がるようであれば、さらに両眼のADD 値に+0.25D
を加入する。変わらないか下がるようであれば、両眼の
ADD 値に−0.25Dを加入して下に戻す。このようにして
加入度数を決定する。
【0133】[輻輳状態のままでの遠用度数の見え具合
の確認]加入度数を決定した後、被検者に遠用調整度数
のまま近用視標を見るとどのくら見辛いかを確認すると
きには次のようにする。検者はスイッチ群37のADD ス
イッチを押す。このスイッチ信号が入力されると、装置
は自覚式屈折力検査装置2を輻輳状態のままにして、加
入度数分を解除し、最終的に調整された遠用度数の光学
系を検査窓に配置する。被検者にはこの状態で近用視標
を見せる。次に、再度ADD スイッチを押すと、装置は解
除した加入度数を戻す。被検者には処方された加入度数
の状態で再び近用視標を見せる。このように、自覚式屈
折力検査装置2を輻輳状態にしたまま、近用度数と遠用
度数の状態を即座に切換えることができるので、被検者
にはその見え具合の差を明確に実感させることができ
る。
【0134】[異なる近業距離への度数変換]また、近
用検査では所定の距離(実施例では35cmとしてい
る)での加入度を得るが、被検者によっては必要な近業
距離が近用検査での距離と異なることがある。この場
合、被検者が求める近業距離での加入度数を調整する必
要がある。本装置は必要な近業距離を入力することによ
り、測定された近用度数を入力した距離の近用度数に変
換することができる。
【0135】装置が行う異なる近業距離への近用度数の
変換方法について説明する。
【0136】近用検査距離f(m)で測定した加入度数
をADD(f)とすると、近用検査距離fに必要な調節力は1
/fと考えることができるので、被検眼が使えた調節力
は1/f−ADD(f)となる。これに対して異なる近業距離
f´(m)で必要な調節力を1/f´と考えると、これ
に必要な加入度数ADD(f') は、 ADD(f') ={1/f´−(1/f−ADD(f))} とすることができる。ただし、度数算出に当たっては、
所定の測定ステップ(実施例では、O.25Dステップ)で
近いほうに丸めるようにする。
【0137】異なる近業距離への変換操作は次のように
して行う。近用検査終了後、送りスイッチ36を押す
と、図22のように表示画面には必要な近業距離を示す
操作指示92が表示される。検者は必要な距離に対応し
たファンクションスイッチ45を押す。装置は上記のよ
うな演算に基づき、測定で得られた加入度を入力された
距離の加入度に変換して算出する。算出された変換加入
度は、中央表示部80のADD欄に表示される。これに
より検者は、被検者が求める近業距離での加入度数を容
易に知ることができる。
【0138】なお、異なる近業距離は複数回の入力を行
っても良い。必要な近業距離に対応するファンクション
スイッチ45を押すごとに、変換された加入度が表示さ
れる。異なる近業距離への度数変換が終了、あるいは必
要ないときは送りスイッチ36を押す。
【0139】また、自覚式屈折力検査装置2の検査窓に
配置される光学系には、変換された加入度分を付与する
ようにし、異なる近業距離による加入度数での見え具合
を確認できるようにしても良い。さらに、自覚式屈折力
検査装置2の輻輳状態を入力された近業距離に合わせて
輻輳させるようにし、必要な近業距離の近用視力表を呈
示して見え具合を確認しても良い。
【0140】以上のようにして、全ての検査が終了して
処方値が決定できたら、プリントスイッチ40を押して
測定結果をプリントアウトする。図23はそのプリント
例である。処方値を示すFINAL 欄100の印字部101
にはS値,C値,A値の遠用処方値が印字される。その
下の印字部102には、近用検査距離35cmでの加入度
数が印字される。異なる近業距離を入力したときは、入
力した距離とともに変換された加入度数が印字部102
の印字部103に印字される。複数の近業距離を入力し
たときは、さらにその下に印字される。
【0141】FAR+ADDITION欄104には、遠用処方のS
値に加入度数分を加える処理が装置により施され、その
処理後のS値,C値,A値の近用処方値が印字される。
このようにプリントアウト時には、近用処方値が遠用処
方値とは別に印字されるので、近用単焦点レンズを用意
するとき等には、検者は面倒な計算をすることなくその
値を容易にかつ正確に知ることができる。
【0142】以上の実施例において、調節介入の可能性
を検者に注意を促す警告の表示は、他覚値デ−タに基づ
くものではなく、片眼の完全矯正値が得られた段階で、
その測定値がSE値でプラス側(前述と同様に、プラス
側または弱度マイナスとしても良い)のときは、「調節
は十分取り除けましたか?」等の注意を促すメッセ−ジ
が表示されるようにすることもできる。さらに、入力さ
れた他覚値デ−タや前眼鏡デ−タと比較し、その入力さ
れたデ−タのプラス度数より完全矯正値のプラス度数が
減ってしまった場合(+1.50D→+0.50D等)や、マイ
ナスのデ−タがプラス側に変わってしまった場合等、調
節の影響が無視できないと思われるような場合に、注意
を促すメッセ−ジが表示されるようにしても良い。これ
により、調整段階に移行する前に、精密検査が必要かど
うかを検者に判断させるきっかけとすることができる。
これらは、特に若年者(例えば、15歳以下)の年齢が
入力されているときのみ行っても良い。
【0143】また、入力された度数デ−タや測定度数に
よらず、ある年齢以下(検者がパらメ−タ設定で自由に
設定できる)の年齢入力がされていれば、検査を始める
とき(メニュ−画面を閉じた時など)に調節の介入を注
意する旨を表示しても良いし、完全矯正値を求めた後に
注意を促す旨を表示しても良い。
【0144】さらに、本装置では、近方及び遠方の水平
/上下斜位検査、内よせ(輻輳)/外よせ(開散)検査
等の視機能検査を行うことができる。この検査の方法に
ついては、図24〜図35のフローチャートに基づいて
説明する。
【0145】実施例の装置には、検査項目及び検査手順
が予め設定された複数の検眼プログラムがメモリ51に
記憶されており、検者は検眼方針に沿った検眼プログラ
ムのモードを選択できる。検眼プログラムのモードに
は、標準的な検査用のプログラムA、簡略用のプログラ
ムBが準備されており、さらに検者が自分で書き込み入
力したプログラムC、プログラムDを準備できるように
なっている。近方及び遠方の水平/上下斜位検査、内よ
せ(輻輳)/外よせ(開散)検査等の視機能検査を行う
場合は、プログラムCまたはプログラムDに視機能検査
用プログラムを入力しておく(プログラムCを標準用、
プログラムDを簡略用としてもよい)。また、視機能検
査用プログラムの順番はあらかじめ設定されており、検
者は1つの検査項目を終了すると送りスイッチ36を押
して、次の検査項目へ移行させることができる。なお、
このプログラムの順番は一例であって、検者の好みで組
み替えることができる。
【0146】検者は、立体視が出にくい、あるいは、複
視、眼性疲労等の眼症状を訴えるなどの視機能検査が必
要と判断された被検者に対しては、図5に示す検眼プロ
グラムが終了した後で、シフトスイッチ44を押しなが
らプログラムスタートキー35を押すことによって検眼
プログラムのモード(A,B,C,D)を順に切り替
え、プログラムCまたはプログラムDに入力された視機
能検査用プログラムを選択・開始させる。なお、このよ
うな視機能検査は、屈折力検査で完全矯正値が求められ
れば行うことができるため、遠用矯正度数調整を行う前
に実施するようにしてもよい。
【0147】なお、この検査においては、自覚式屈折力
検査装置2の検査窓11にロータリープリズムが配置さ
れるが、ディスク上に配置されたロータリープリズム
は、同一度数の一対のプリズムが歯車等を介して連結さ
れ、ダイヤルスイッチ42を回転させることによって一
対のプリズムを反対方向に同一角度回転し、度数を変え
る。
【0148】<遠方水平斜位検査−図24>遠方水平斜
位検査についてはプリズム分離法を採用している。自覚
式屈折力検査装置2の両検査窓には、右眼側に6 ΔB.U.
(基底上方)固定プリズム、左眼側にロータリープリズ
ムがB.I.(基底内方)/B.O.(基底外方)方向に配置さ
れ、視標には被検者が正読できる最も小さい文字、ある
いはそれよりもやや大きめの文字が縦一列に呈示され
る。検者は、被検者に視標が上下2つに分かれているこ
とを確認する。そして、被検者の左眼を遮蔽し、それを
取り去ったときに視標が水平方向にずれているかどうか
を確認する。ずれがない場合は、送りスイッチ36を押
して次の検査項目に進み、遠方水平斜位はないとして自
動的に記憶される。
【0149】ずれがある場合は、下側の視標が左右どち
らに見えたかを確認する。右側に見えた場合は内斜位で
あるため、図36のアドバイス110に従ってダイヤル
スイッチ42を時計回りに回し、B.O.プリズムを加えて
矯正し、上下の視標が同じ位置になるまで(ずれがなく
なるまで)調整する。左側に見えた場合は外斜位である
ため、ダイヤルスイッチ42を反時計回りに回し、B.I.
プリズムを加えて矯正し、上下の視標が同じ位置になる
まで(ずれがなくなるまで)調整する。視標のずれがな
くなった旨を被検者から確認できたら、送りスイッチ3
6を押して次の検査項目に進む。調整完了時の測定値は
自動的に記憶される。
【0150】<遠方上下斜位検査−図25>遠方上下斜
位検査についてもプリズム分離法を採用している。自覚
式屈折力検査装置2の両検査窓には、左眼側に10ΔB.I.
固定プリズム、右眼側にロータリープリズムがB.U./B.
D.(基底下方)方向に配置され、視標には被検者が正読
できる最も小さい文字、あるいはそれよりもやや大きめ
の文字が横一列に呈示される。検者は、被検者に視標が
左右2つに分かれていることを確認する。そして、被検
者の右眼を遮蔽し、それを取り去ったときに視標が上下
方向にずれているかどうかを確認する。ずれがない場合
は、送りスイッチ36を押して次の検査項目に進み、遠
方上下斜位はないとして自動的に記憶される。
【0151】ずれがある場合は、左右の視標のどちら側
が上に(高く)見えたかを確認する。左側が上に(高
く)見えた場合は右眼上斜位であるため、図37のアド
バイス111に従ってダイヤルスイッチ42を時計回り
に回し、B.D.プリズムを加えて矯正し、左右の視標が同
じ位置になるまで(ずれがなくなるまで)調整する。右
側が上に(高く)見えた場合は左眼上斜位であるため、
ダイヤルスイッチ42を反時計回りに回し、B.U.プリズ
ムを加えて矯正し、左右の視標が同じ位置になるまで
(ずれがなくなるまで)調整する。視標のずれがなくな
った旨を被検者から確認できたら、送りスイッチ36を
押して次の検査項目に進む。調整完了時の測定値は自動
的に記憶される。
【0152】<遠方外よせ(開散)検査−図26>自覚
式屈折力検査装置2の両検査窓には、両眼側にロータリ
ープリズムがB.I./B.O.方向に配置され、視標には被検
者が正読できる最も小さい文字、あるいはそれよりもや
や大きめの文字が縦一列に呈示される。検者は、図38
のアドバイス112に従ってダイヤルスイッチ42を反
時計回りに回してB.I.プリズムを加え、被検者に視標が
ボケたかどうかを確認し、ボケがない場合は、さらにダ
イヤルスイッチ42を反時計回りに回してB.I.プリズム
を加える。なお、この際、ダイヤルスイッチ42を時計
回りに回しても、B.O.プリズムは加えられない。ボケが
ある場合は、ファンクションキー45の「ボケ」113
を押し、ボケ点のプリズム量の値を記憶させる。
【0153】さらに、ダイヤルスイッチ42を反時計回
りに回してB.I.プリズムを加え、被検者に視標が2つに
見えたかどうかを確認する。2つに見えなかった場合
は、上記と同様にしてさらにB.I.プリズムを加える。視
標が2つに見えた場合は、ファンクションキー45の
「ブンリ(分離)」114を押し、分離点のプリズム量
の値を記憶させる。
【0154】今度は、ダイヤルスイッチ42を時計回り
に回してB.I.プリズムを減らし、被検者に視標が1つに
見えた(戻った)かどうかを確認する。1つに見えなか
った場合は、さらにダイヤルスイッチ42を時計回りに
回しB.I.プリズムを減らし。視標が1つに見えた場合
は、ファンクションキー45の「カイフク(回復)」1
15を押し、回復点のプリズム量の値を記憶させる。
【0155】<遠方内よせ(輻輳)検査−図27>自覚
式屈折力検査装置2の両検査窓には、両眼側にロータリ
ープリズムがB.I./B.O.方向に配置され、視標には被検
者が正読できる最も小さい文字、あるいはそれよりもや
や大きめの文字が縦一列に呈示される。検者は、図39
のアドバイス116に従ってダイヤルスイッチ42を時
計回りに回してB.O.プリズムを加え、被検者に視標がボ
ケたかどうかを確認し、ボケがない場合は、さらにダイ
ヤルスイッチ42を時計回りに回してB.O.プリズムを加
える。なお、この際、ダイヤルスイッチ42を反時計回
りに回しても、B.I.プリズムは加えられない。ボケがあ
る場合は、ファンクションキー45の「ボケ」117を
押し、ボケ点のプリズム量の値を記憶させる。
【0156】さらに、ダイヤルスイッチ42を時計回り
に回してB.O.プリズムを加え、被検者に視標が2つに見
えたかどうかを確認する。2つに見えなかった場合は、
上記と同様にしてさらにB.O.プリズムを加える。視標が
2つに見えた場合は、ファンクションキー45の「ブン
リ(分離)」118を押し、分離点のプリズム量の値を
記憶させる。
【0157】今度は、ダイヤルスイッチ42を反時計回
りに回してB.O.プリズムを減らし、被検者に視標が1つ
に見えた(戻った)かどうかを確認する。1つに見えな
かった場合は、さらにダイヤルスイッチ42を反時計回
りに回しB.O.プリズムを減らし。視標が1つに見えた場
合は、ファンクションキー45の「カイフク(回復)」
119を押し、回復点のプリズム量の値を記憶させる。
【0158】<近方水平斜位検査−図28>近方水平斜
位検査についてはプリズム分離法を採用している。自覚
式屈折力検査装置2の両検査窓には、遠方水平斜位検査
と同じプリズムが配置され、視標については、検者が被
検者の眼前40cmに、被検者が正読できる最も小さい文
字、あるいはそれよりもやや大きめの文字が縦一列に呈
示された近用視標をセットする。ディスプレイ30の画
面は近用モードとなり、中央表示部80の右上端の「遠
用」の表示が「近用」に変わり、自覚式屈折力検査装置
2の煽り機構が駆動され、レンズユニット10は近用距
離40cmに対応した輻輳角度で輻輳される。検者は遠方
水平斜位検査のときと同様にして近方水平斜位検査を行
う。
【0159】<近方上下斜位検査−図29>近方上下斜
位検査についてもプリズム分離法を採用している。自覚
式屈折力検査装置2の両検査窓には、遠方上下斜位検査
と同じプリズムが配置され、視標については、検者が被
検者の眼前40cmに、被検者が正読できる最も小さい文
字、あるいはそれよりもやや大きめの文字が横一列に呈
示された近用視標をセットする。検者は遠方上下斜位検
査のときと同様にして近方上下斜位検査を行う。
【0160】<近方外よせ(開散)検査−図30>自覚
式屈折力検査装置2の両検査窓には、遠方外よせ検査と
同じプリズムが配置され、視標については、検者が被検
者の眼前40cmに、被検者が正読できる最も小さい文
字、あるいはそれよりもやや大きめの文字が縦一列に呈
示された近用視標をセットする。検者は遠方外よせ検査
のときと同様にして近方外よせ検査を行う。
【0161】<近方内よせ(輻輳)検査−図31>自覚
式屈折力検査装置2の両検査窓には、遠方内よせ検査と
同じプリズムが配置され、視標については、検者が被検
者の眼前40cmに、被検者が正読できる最も小さい文
字、あるいはそれよりもやや大きめの文字が縦一列に呈
示された近用視標をセットする。検者は遠方内よせ検査
のときと同様にして近方内よせ検査を行う。
【0162】<輻輳近点(NPC)検査−図32>検者
は自覚式屈折力検査装置2のレンズユニット10を被検
者の眼前から外し、ペンライト等の小さな視標を被検者
の眼前50cm付近で両眼視させる。視標を被検者の鼻の
付け根に近付けていきながら被検者の両眼をよく観察
し、被検者が視標が2つに見え始めたと言った位置、又
は被検者の片眼あるいは両眼の視線が内方によらなかっ
たり、開散した位置を鼻の付け根から定規等で測定し、
その距離を図40の画面120にダイヤルスイッチ42
で入力する。装置は測定・入力した距離の値からメート
ル角及びプリズム・ディオプトリーによる輻輳角を以下
の式から自動的に計算し、それぞれの値を記憶する。
【0163】[メートル角による輻輳角]測定した鼻の
付け根までの距離=dcmとすると、鼻の付け根から眼球
回旋点までの距離が約2.5 cmなので、1/(d×0.01+
2.5 ×0.01)=M.A.(メートル角による輻輳角)とな
る。
【0164】[プリズム・ディオプトリーによる輻輳
角]上記で求めたメートル角による輻輳角の値に遠見時
の瞳孔間距離=pdcmをかけると、M.A.×pd=Δ(プリズ
ム・ディオプトリーによる輻輳角)となる。
【0165】<単眼調節力(NPA)検査−図33>単
眼調節力検査についてはプッシュアップ法を採用してい
る。検者は自覚式屈折力検査装置2のレンズユニット1
0を被検者の眼前から外し(レンズユニット10を使用
してもよい)、被検者の眼前40cmに、被検者が正読で
きる最も小さい文字の近用視標を呈示する。検者は視標
を被検眼に近づけていき、被検者に視標がボケたかどう
かを確認する。視標のボケが生じた位置が確認できた
ら、ボケが生じた位置から被検者の鼻の付け根までの距
離を測定し、測定値を図41の画面121にダイヤルス
イッチ42で入力する。装置は測定・入力した距離の値
から調節力を以下の式から自動的に計算し、その値を記
憶する。なお検査は、片眼ずつ又は両眼のどちらで行っ
てもよい。
【0166】[調節力]測定した鼻の付け根までの距離
=scm、調節力=A、近点調節力=P、遠点調節力=R
とすると、P=1/s×0.01となり、A=P−Rとなる
(Rは完全矯正では0)。
【0167】<近方虚性相対性調節(NRA)検査−図
34>検者は自覚式屈折力検査装置2のレンズユニット
10を被検者の眼前に配置し、被検者の眼前40cmに、
被検者が正読できる最も小さい文字の近用視標を呈示す
る。検者は図42のアドバイス122に従ってダイヤル
スイッチ42を反時計回りに回してプラス球面レンズを
加え、被検者に視標がボケたかどうかを確認する。ボケ
がない場合は、さらにダイヤルスイッチ42を反時計回
りに回してプラス球面レンズを加える。なお、この際、
ダイヤルスイッチ42を時計回りに回しても、マイナス
球面レンズは加えられない。ボケがある場合は、ファン
クションキー45の「ボケ」123を押し、ボケ点のプ
ラス球面レンズの度数を記憶させる。
【0168】今度は、ダイヤルスイッチ42を時計回り
に回してプラス球面レンズを減らし、被検者に視標がは
っきり見えた(戻った)かどうかを確認する。はっきり
見えなかった場合は、さらにダイヤルスイッチ42を時
計回りに回しプラス球面レンズを減らし。視標がはっき
り見えた場合は、ファンクションキー45の「カイフク
(回復)」124を押し、回復点のプラス球面レンズの
度数を記憶させる。
【0169】<近方実性相対性調節(PRA)検査−図
35>検者は自覚式屈折力検査装置2のレンズユニット
10を被検者の眼前に配置し、被検者の眼前40cmに、
被検者が正読できる最も小さい文字の近用視標を呈示す
る。検者は図43のアドバイス125に従ってダイヤル
スイッチ42を時計回りに回してマイナス球面レンズを
加え、被検者に視標がボケたかどうかを確認する。ボケ
がない場合は、さらにダイヤルスイッチ42を時計回り
に回してマイナス球面レンズを加える。なお、この際、
ダイヤルスイッチ42を反時計回りに回しても、プラス
球面レンズは加えられない。ボケがある場合は、ファン
クションキー45の「ボケ」126を押し、ボケ点のマ
イナス球面レンズの度数を記憶させる。
【0170】今度は、ダイヤルスイッチ42を反時計回
りに回してマイナス球面レンズを減らし、被検者に視標
がはっきり見えた(戻った)かどうかを確認する。はっ
きり見えなかった場合は、さらにダイヤルスイッチ42
を反時計回りに回しマイナス球面レンズを減らし。視標
がはっきり見えた場合は、ファンクションキー45の
「カイフク(回復)」127を押し、回復点のマイナス
球面レンズの度数を記憶させる。
【0171】以上の視機能検査が終了したら、メニュー
スイッチ32aを押し、データ一覧表を選択すると、図
44に示す遠用のS、C、A、ADD 、VAデータの表が表
示される。検者はファンクションキー45を押すことに
よって、以下のデータを見ることができる。〔遠用の
S、C、A、ADD 、VAデータ−図44〕を呼び出す場合
は、ファンクションキー45の「遠用」128及び「S
CA」130を押す。〔近用のS、C、A、ADD 、VAデ
ータ−図45〕を呼び出す場合は、ファンクションキー
45の「近用」129及び「SCA」130を押す。
〔遠用のプリズム(水平斜位、上下斜位、輻輳、開散)
データ−図46〕を呼び出す場合は、ファンクションキ
ー45の「遠用」128及び「プリズム」131を押
す。〔近用のプリズム(水平斜位、上下斜位、輻輳、開
散)データ−図47〕を呼び出す場合は、ファンクショ
ンキー45の「近用」129及び「プリズム」131を
押す。〔近用のNPC、NPA、NRA、PRAデータ
−図48〕を呼び出す場合は、ファンクションキー45
の「近用」129及び「NPC」132を押す。〔グラ
フデータ、AC/A比(調節性内よせと単位調節量の比)表
示−図49〕を呼び出す場合は、ファンクションキー4
5の「グラフ」133を押す。
【0172】さらに、図49のファンクションキー45
の「分析1〜4」を押すことによって、上記の視機能検
査で得られた測定値に基づいた分析結果及び処方の方法
を画面表示することができる。「分析1」135を押す
と、AC/A比と眼位からの分析結果及び処方の方法を表示
する。「分析2」136を押すと、シェアードの基準に
基づいた分析結果及び処方の方法を表示する。「分析
3」137を押すと、パーシバルの基準に基づいた分析
結果及び処方の方法を表示する。「分析4」138を押
すと、モーガン分析に基づいた分析結果及び処方の方法
を表示する。検者はこれらの分析結果及び処方の方法に
沿って、被検者の視機能異常を矯正することができる。
【0173】
【発明の効果】本発明によれば、経験が浅く検眼に不慣
れな者でも、適切な処方値を容易に得ることができ、ま
た、視機能の分析を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の検眼装置の全体構成を示す外観図であ
る。
【図2】レンズユニットのスライド機構及び煽り機構を
説明する図である。
【図3】コントロ−ラ5を上から見た図である。
【図4】実施例の装置の制御を説明するブロック図であ
る。
【図5】実施例の検眼プログラムのフロ−チャ−トを示
す図である。
【図6】ディスプレイに表示される設定メニュ−画面例
を示す図である。
【図7】年齢入力の画面例を示す図である。
【図8】裸眼視力検査開始時の画面例を示す図である。
【図9】乱視検査の検査フロ−を示す図である。
【図10】遠用矯正度数の自動調整プログラムを説明す
るフロ−チャ−ト図である。
【図11】遠用矯正度数の自動調整プログラムを説明す
るフロ−チャ−ト図である。
【図12】遠用矯正度数の自動調整プログラムを説明す
るフロ−チャ−ト図である。
【図13】遠用矯正度数の自動調整プログラムを説明す
るフロ−チャ−ト図である。
【図14】遠用矯正度数の自動調整プログラムを説明す
るフロ−チャ−ト図である。
【図15】遠用矯正度数の自動調整プログラムを説明す
るフロ−チャ−ト図である。
【図16】矯正度数を調整する補正量を得るためのtabl
e A〜table Dの演算を示す図である。
【図17】自動調整後のディスプレイの画面例を示す図
である。
【図18】手動調整用の調整プログラムを説明するフロ
−チャ−ト図である。
【図19】手動調整用の調整プログラムを説明するフロ
−チャ−ト図である。
【図20】手動調整Eにおいて、違和感があるときのス
イッチ入力に対する乱視調整の具体例を示す図である。
【図21】自動調整度数に対して手動調整したときの表
示例を説明する図である。
【図22】必要な近業距離を入力するときの操作指示表
示を説明する図である。
【図23】プリント例を示す図である。
【図24】実施例の視機能検査プログラムのフロ−チャ
−トを示す図である。
【図25】実施例の視機能検査プログラムのフロ−チャ
−トを示す図である。
【図26】実施例の視機能検査プログラムのフロ−チャ
−トを示す図である。
【図27】実施例の視機能検査プログラムのフロ−チャ
−トを示す図である。
【図28】実施例の視機能検査プログラムのフロ−チャ
−トを示す図である。
【図29】実施例の視機能検査プログラムのフロ−チャ
−トを示す図である。
【図30】実施例の視機能検査プログラムのフロ−チャ
−トを示す図である。
【図31】実施例の視機能検査プログラムのフロ−チャ
−トを示す図である。
【図32】実施例の視機能検査プログラムのフロ−チャ
−トを示す図である。
【図33】実施例の視機能検査プログラムのフロ−チャ
−トを示す図である。
【図34】実施例の視機能検査プログラムのフロ−チャ
−トを示す図である。
【図35】実施例の視機能検査プログラムのフロ−チャ
−トを示す図である。
【図36】遠方水平斜位検査でのディスプレイの画面例
を示す図である。
【図37】遠方上下斜位検査でのディスプレイの画面例
を示す図である。
【図38】遠方外よせ検査でのディスプレイの画面例を
示す図である。
【図39】遠方内よせ検査でのディスプレイの画面例を
示す図である。
【図40】輻輳近点検査でのディスプレイの画面例を示
す図である。
【図41】単眼調節力検査でのディスプレイの画面例を
示す図である。
【図42】近方虚性相対性調節検査でのディスプレイの
画面例を示す図である。
【図43】近方実性相対性調節検査でのディスプレイの
画面例を示す図である。
【図44】視機能検査でのデータ一覧表のディスプレイ
の画面例を示す図である。
【図45】視機能検査でのデータ一覧表のディスプレイ
の画面例を示す図である。
【図46】視機能検査でのデータ一覧表のディスプレイ
の画面例を示す図である。
【図47】視機能検査でのデータ一覧表のディスプレイ
の画面例を示す図である。
【図48】視機能検査でのデータ一覧表のディスプレイ
の画面例を示す図である。
【図49】視機能検査のグラフデータ、AC/A比のディス
プレイの画面例を示す図である。
【図50】AC/A比と眼位からの分析結果及び処方の方法
を表示する画面例を示す図である。
【図51】シェアードの基準に基づいた分析結果及び処
方の方法を表示する画面例を示す図である。
【図52】パーシバルの基準に基づいた分析結果及び処
方の方法を表示する画面例を示す図である。
【図53】モーガン分析に基づいた分析結果及び処方の
方法を表示する画面例を示す図である。
【符号の説明】
2 自覚式眼屈折力測定装置 5 コントロ−ラ 31 スイッチ部 30 ディスプレイ 36 送りスイッチ 50 マイクロコンピュ−タ回路 51、52 メモリ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検眼の屈折矯正を行うための検眼装置に
    おいて、被検眼にプリズム度数を付与するロ−タリプリ
    ズムと、ロ−タリプリズムを使用して検査するプログラ
    ムを記憶するプログラム記憶手段と、該プログラムを進
    行させるプログラム進行手段と、所期する状態のプリズ
    ム度数を記憶するプリズム度数記憶手段と、検査結果を
    表示する表示手段と、を備えることを特徴とする検眼装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1の検眼装置において、前記プログ
    ラム記憶手段に記憶されたプログラムは検査過程での操
    作方法を前記表示手段に表示するプログラムを含むこと
    を特徴とする検眼装置。
  3. 【請求項3】請求項1の検眼装置において、前記プログ
    ラム記憶手段に記憶されたプログラムは、水平斜位検
    査、上下斜位検査、外寄せ検査、及び内寄せ検査の少な
    くても一つを含むことを特徴とする検眼装置。
  4. 【請求項4】請求項3の検眼装置において、前記各検査
    には遠方及び近方の各検査を含むことを特徴とする検眼
    装置。
  5. 【請求項5】請求項1の検眼装置において、前記プログ
    ラム記憶手段に記憶されたプログラムには、輻輳近点検
    査、調節力検査及び近方調節検査の少なくても一つを含
    むことを特徴とする検眼装置。
  6. 【請求項6】請求項5の検眼装置は、さらに前記輻輳近
    点検査または前記調節力検査時に鼻の付け根からの距離
    を入力する入力手段と、入力された距離に基づいて所定
    の演算を行う演算手段と、を備えることを特徴とする検
    眼装置。
  7. 【請求項7】請求項1の検眼装置において、前記表示手
    段に表示される検査結果は検査結果を分析する分析結果
    を含むことを特徴とする検眼装置。
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