JPH11189970A - 織布検反装置 - Google Patents

織布検反装置

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JPH11189970A
JPH11189970A JP9354984A JP35498497A JPH11189970A JP H11189970 A JPH11189970 A JP H11189970A JP 9354984 A JP9354984 A JP 9354984A JP 35498497 A JP35498497 A JP 35498497A JP H11189970 A JPH11189970 A JP H11189970A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明条件や光学系を変更することなく、また
織布の織りパターンにかかわらず、製織中の織布の欠
陥、特に経糸欠陥を織機上で検査する。 【解決手段】 製織中の織布2の表面を織り幅方向にカ
メラ4を走査させ、織布2の表面の織り幅方向に複数の
画像を撮像し、各画像ごとに地合い補正処理、矩形領域
の設定、各矩形領域ごとの統計値の抽出等の画像処理を
行い、欠陥の存否を判断する。欠陥が存在すると判断し
た場合、当該画像を撮像した位置にカメラを停止させ、
さらに複数の画像撮像し、撮像した画像に対して画像処
理を、抽出された統計値を加算処理することにより、検
出された欠陥が真の経糸欠陥か異物の付着等によるノイ
ズかを区別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は織布の検反装置に関
するものであり、特に製織中の織布の欠陥の存否を自動
検査しうる織布検反装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の織布検反装置として、例えばカメ
ラにより織布表面を撮像し、得られた濃淡画像データを
所定のしきい値と比較するものや、レーザー光を織布に
照射し、織布表面により反射された光又は織布を透過し
た光を受光素子により受光し、受光量のレベルをしきい
値と比較するもの等が知られている(第1の従来例)。
【0003】また、特開平4−148852号公報に示
された検反装置(第2の従来例)では、織布を透過する
光を、検査対象となる経糸と平行に配置された光学スリ
ットを介して受光素子により受光し、受光波形を基準波
形と比較する。この装置によれば、光が透過する部分、
すなわち抽出された織布の開口部分の面積や幅の広狭等
に基づいて、欠陥の存否が判定される。
【0004】また、特開平3−249243号公報に示
された検反装置(第3の従来例)では、一列に配列され
た複数の受光素子のうち1つおきに選択した第1受光素
子群と残りの第2受光素子群とで空間フィルタを構成
し、第1受光素子群の出力信号と第2受光素子群の出力
信号の差分値を所定のしきい値と比較する。この装置に
よれば、織布の振動や外乱光等に起因するノイズ成分
は、第1受光素子群と第2受光素子群の各出力の差をと
ることにより相殺される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、製織中に経糸
流れ込み欠陥等の欠陥が発生すると、その経糸欠陥が巻
き取り方向(経糸方向)に何メートル又は何十メートル
として連続する。その結果、織りあがったロール全部が
不良品として廃棄される。従って、廃棄する織布をでき
るだけ少なくするためにも、経糸欠陥の発生を速やかに
検出し、織機を停止することが望まれる。しかしなが
ら、上記各従来例の検反装置は、織りあがった織布を検
査するものであり、織機上の製織中の織布を検査するこ
とは事実上不可能であった。
【0006】また、織りあがった織布を検査する場合で
あっても、上記第1の従来例の検反装置では、糸抜け等
のように目視検査により簡単に判定可能な比較的大きな
欠陥しか検知できないという問題点を有していた。
【0007】また、第2の従来例では、第1の従来例と
比較して検知精度が向上するものの、経糸流込み欠陥の
ように織布開口部の面積又は幅が良品とあまり変わらな
い欠陥の場合には、欠陥が検知できないという問題点を
有していた。また、第2の従来例では、織布の織密度が
一定で、かつ光学スリットと検査対象方向糸(経糸)と
が平行であることが前提となる。しかしながら、実際の
織布の織密度はさまざまであり、織布の種類が変わるた
びに、その都度光学スリットを交換しなければならない
という問題点を有していた。また、実際の織上がりの
糸、特に経糸は織布の両側部で湾曲しているので、上記
条件が維持できず、検出精度が低下するという問題点を
有していた。
【0008】また、第3の従来例では、第2の従来例と
同様に、検出可能な欠陥の種類に制限があると共に、織
布の織密度が変化した場合や、一列に配列された受光素
子と織布表面の平行が維持できない場合、検査精度が低
下するという問題点を有していた。
【0009】さらに、第2及び第3の従来例では、同一
光学条件で経糸異常及び緯糸異常を検出することは事実
上不可能であるという問題点を有していた。
【0010】本発明は、上記従来例の問題点を解決する
ためになされたものであり、第1に製織中の織布の欠陥
の発生を検出しうる織布検反装置を提供することを目的
としている。第2に、同一光学条件で経糸異常及び緯糸
異常を高精度に検出することが可能な織布検反装置を提
供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の織布検反装置は、製織中の織布の表
面を織り幅方向に撮像手段を走査させ、撮像手段により
少なくとも織布表面の織り幅方向に複数の画像を撮像
し、撮像した各画像ごとに所定の処理を行って欠陥の存
否を判断し、欠陥が存在すると判断した場合、当該画像
を撮像した位置に撮像手段を停止させ、少なくとも1つ
の画像をさらに撮像し、撮像した画像に対して所定の処
理を行い欠陥が引き続き存在するか否かを判断する。
【0012】織機により製織中の織布は、織り上げられ
た部分から順にロールに巻き取られるので、巻き取り方
向の同じ位置で撮像手段(例えば、カメラ等)を織り幅
方向に繰り返し走査させ、走査中に織布表面を撮像する
ことにより、実質的に織り上げられた織布の全表面を検
査することが可能である。また、前述のように、経糸欠
陥が発生すると、その欠陥は巻き取り方向に連続する。
従って、ある画像を処理した結果、欠陥が存在すると判
断した場合、織り幅方向の同じライン上でさらに画像を
撮像し、その画像にも欠陥が存在する場合は、経糸欠陥
が発生していると考えられる。一方、さらに撮像した画
像に欠陥が存在しない場合、はじめに欠陥と判断された
ものは、異物の付着等による局部的な欠陥か、あるいは
画像処理中のノイズ等による誤判断と考えられる。その
結果、真の経糸欠陥とその他の欠陥を区別することが可
能となる。
【0013】上記構成において、さらに撮像した画像に
欠陥が存在すると判断した場合、織布の製織を停止する
ように構成しても良い。一般に、経糸欠陥が発見された
場合、そのロール全体が不良品として処分される。従っ
て、欠陥が検出された場合、織機を停止することによ
り、それ以上無駄な製織作業及び糸の消費を防止するこ
とが可能となる。
【0014】また、上記構成において、さらに撮像した
画像に欠陥が存在しないと判断した場合、撮像手段を織
り幅方向に再走査させるように構成しても良い。前述の
ように、さらに撮像した画像に欠陥が存在しない場合、
はじめに欠陥と判断されたものは、異物の付着等による
局部的な欠陥か、あるいは画像処理中のノイズ等による
誤判断と考えられるので、製織作業を停止することなく
続行しても差し支えない。従って、撮像手段を織り幅方
向に再走査させることにより、これから製織される部分
について通常の検査を行うことが可能となる。
【0015】また、本発明の第2の織布検反装置は、織
布の表面の検査対象糸の配列方向における同じライン上
を撮像手段により撮像し、撮像した複数の画像に対して
それぞれ所定の画像処理を施し、処理された各画像デー
タに、それぞれほぼ同じ大きさの少なくとも2つの比較
領域を設定し、各比較領域内のデータを用いて各画像ご
とに統計量を抽出し、得られた各統計量を加算し、加算
された統計量を用いて織布の欠陥の存否を判断する。
【0016】上記第1の織布検反装置は製織中の織布を
直接検査するものであったが、第2の織布検反装置はこ
れに限られず、織り上げられた織布の検査にも用いるこ
とが可能である。また、この構成によれば、検査対象糸
である同じ経糸又は緯糸の長さ方向に複数の画像を撮像
し、各画像を処理して得られた統計量を加算するので、
もし、撮像した画像内に欠陥が存在する場合、欠陥に相
当するデータが強調され、その他のノイズ成分は平均化
され小さくなる。その結果S/Nが高くなり、欠陥検出
精度を向上させることが可能となる。
【0017】上記構成において、検査対象糸に対して、
当該検査対象糸の配列方向に対して略直交する方向から
鋭角に指向性の強い光を照射するように構成しても良
い。このような照明条件により、検査対象糸(例えば、
経糸)のエッジ、特に検査対象でない糸(緯糸)の上に
ある部分を強調することができ、撮像手段(カメラ等)
により撮像された画像の段階での検査対象糸の部分とそ
うでない部分との明暗を強調することが可能となる。
【0018】また、上記構成において、画像処理とし
て、撮像手段により撮像した織布表面の第1画像データ
を用いて経糸及び/又は緯糸のそれぞれの織り密度、組
織周期及び糸傾斜を算出し、得られた組織周期を用いて
第1画像データを検査対象糸の長さ方向に双方向に所定
量だけ相対的に座標をずらせて、それらを第2画像デー
タ及び第3画像データとし、第1、第2及び第3画像を
それぞれ同じ座標に重ねて合成し、これを第4画像と
し、当該第4画像に比較領域を設定するように構成して
も良い。このように画像処理することにより、織布表面
の局部的な濃度むらや糸太さむら、風綿等の異物の付着
等による影響を小さくすることが可能となる。
【0019】さらに、上記構成において、得られた糸傾
斜量を用いて、検査対象糸が画面の縦又は横のいずれか
と平行となるように、第1画像を回転させるように構成
しても良い。一般に、織布の両側部近傍では、経糸及び
緯糸共に傾斜する傾向にある。もし、検査対象糸が撮像
手段(カメラ)の画面の縦又は横に対して傾斜した状態
で上記処理を行うと、本来正常である場合にも欠陥と誤
判断される可能性が生じる。そこで、演算した糸傾斜量
を用いて画像を回転させることにより、織布中央部にお
ける検車対象糸が傾斜していない部分と同程度の検査精
度を得ることが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の織布検反装置の一実施形
態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の
説明では、主に製織中の織布における経糸欠陥を検査対
象とするがこれに限定されるものではなく、緯糸欠陥を
検査対象とする場合については、その都度説明する。
【0021】本実施形態の織布検反装置の概略ブロック
構成を図1に示す。撮像手段としてのカメラ4は撮影レ
ンズ3及びCCD等の撮像素子(図示せず)を含み、光
源1により照明された織布2の表面を、例えば織り幅方
向に走査しながら撮像する。カメラ4により撮像された
織布2の表面の画像は濃淡のアナログ画像信号として出
力され、A/D変換器5により、例えば8ビットのディ
ジタル画像信号に変換され、ディジタル変換された原画
像データはフレームメモリ6に記憶される。なお、フレ
ームメモリ6は、原画像データのほか、画像処理の際の
画像データも記憶する。光源1は織布2の所定の被撮像
領域を囲むように四方に配置されており、切り替え装置
17により照明方向が切り替えられる。
【0022】本実施形態では、カメラ4の撮像素子とし
て画素が2次元に配列されたエリア型CCDを使用した
例を示す。もし、ライン型のCCDを使用する場合は、
図1において2点鎖線で示すように、A/D変換器5と
フレームメモリ6との間に、1次元画像データを2次元
画像データに変換する1次元/2次元変換器30を追加
すれば良い。カメラ4により撮影される画像は、撮像素
子の画素数により決定される。一例として、2次元CC
Dの場合、各辺の長さの比が6対4の長方形である。な
お、緯糸欠陥を検査する場合は、カメラ4を90度回転
させても良いし、画像処理により画面の縦横を切り替え
ても良い。
【0023】フレームメモリ6に記憶されている原画像
データは、地合い補正回路7により読み出され、画像の
分離や合成等の画像処理が行われる。原画像の一例を図
6(a)に示す。一般に、製織中の織布をインラインで
検査する場合、風綿等の異物が織布表面に付着する場合
がある。また、局所的に濃度むらや糸太さむら等が発生
する場合もある。これらの現象は必ずしも織布2の欠陥
とは言えないが、従来の検反装置によれば、織布2の欠
陥と判断されてしまうおそれが強い。そこで、地合い補
正処理により、局所的な濃度むらを平滑化し、毛羽立ち
や風綿といった外乱要素の画像データを除去し、局所的
に発生する糸太さむら部分も平均の糸太さデータに置き
換える。地合い補正処理後の画像を図6(b)に示す。
また、地合い補正処理については後に詳述する。
【0024】濃度投影回路9は、検査対象糸の配列方向
における平均糸ピッチ及び平均糸傾き量を自動算出する
ために、検査対象糸(経糸21)の配列方向の座標に濃
度投影(濃度加算処理)を行う。濃度投影とは、例えば
2次元CCDの縦方向の同じライン上に並んでいる各画
素データを加算し、画素数で割ったものであり、横方向
の1次元のデータ(濃度データ)を生成することをい
う。FFT回路8は、検査対象糸の平均糸ピッチ(平均
周期又は織り密度)や糸傾斜量等を求めるために、この
(1次元)濃度データに対してフーリエ変換を行う。
【0025】統計量演算回路10は、後述するように、
地合い補正処理された画像データから2つの比較用の矩
形領域のデータを取り出し、各矩形領域のそれぞれの画
像データから各種統計量を演算する。統計量としては、
濃度の最大値、平均値、最小値、分散値、共分散値、変
動係数、歪み度、尖り度、相関係数、標準偏差値、再頻
濃度値等である。なお、織布2の欠陥の抽出は、これら
統計量の差分値、画像パターン相関性又は統計量と基準
データとを比較することにより行なう。
【0026】統計量加算回路11は、織布の流れ方向
(織られていく方向、すなわち経糸の長さ方向)の同じ
ラインに沿って撮像された複数の画像から得られた複数
の統計量を加算する。経糸欠陥は流れ方向に連続するた
め、経糸欠陥が発生すると、流れ方向の同じラインに沿
って撮像された各画像には、欠陥成分が含まれている。
そのため、統計量を加算することにより、欠陥成分を損
なうことなく、その他のノイズ成分を小さくすることが
でき、S/Nを高くすることが可能となる。なお、緯糸
欠陥を検査する場合、カメラ4の移動中に織布が織ら
れ、流れ方向に移動する場合がある。この場合、カメラ
4を流れ方向にも移動させるように構成しても良いし、
あるいは画像処理により織布2の移動量を補正しても良
い。
【0027】入出力装置18は、例えばキーボードや操
作スイッチ等の操作部材及び入出力インターフェース等
を含み、例えば切り替え装置17を制御して光源1の照
明方向等を切り替える。
【0028】A/D変換器5、フレームメモリ6、地合
い補正回路7、FFT回路8、濃度投影回路9、統計量
演算回路10、統計量加算回路11及び場合により1次
元/2次元変換器30は、画像バス12を介して相互に
接続されると共に、CPUバス13を介してCPU1
4、ROM15、RAM16、入出力装置18及び表示
装置19に相互に接続されている。
【0029】光源1は、例えば図2(a)又は(b)に
示すように、所要の指向性を有する発光ダイオード31
を一列や千鳥状等の所定のパターンに配列してモジュー
ル化したものであり、カメラ4の撮影レンズ3の撮像視
野をカバーすると共に、撮像視野内での均一な照度を確
保するものである。発光ダイオード31の配列パターン
は、織布2の被撮像面積に応じて決めれば良い。但し、
織布2の被撮像領域(被照明領域)における照明むらを
小さくするためには、各発光ダイオード31間のピッチ
をできる限り狭くすることが好ましい。
【0030】発光ダイオード31の照射開口角度は30
°以下である。さらに、検査対象糸を強調する効果を高
めるためには、より開口角度の小さい発光ダイオードを
用いることが好ましい。発光ダイオード31の発光波長
に関しては、織布2の表面で反射される光の波長が、カ
メラ4の固体撮像素子の感度範囲内の波長であればよ
く、可視光には限定されない。また、発光ダイオード3
1の輝度(織布2の表面上での照度)に関しても、固体
撮像素子の動作クロック時間(更新周期)内で、各画素
に充分な電荷を蓄積できるレベルであればよい。なお、
光源1としては、発光ダイオード31を配列したものに
限られず、極細の蛍光灯等であっても良く、所要の指向
性を有していればよい。
【0031】次に、本実施形態の織布検反装置を織機に
適用した例を図3に示す。例えば、図3(b)に示すよ
うに、カメラ4はハウジング32の開口窓33に対向す
るようにハウジング32内に固定され、ハウジング32
の外側で、かつ開口窓33を囲むように光源1が配置さ
れている。また、図3(a)に示すように、ハウジング
32は織布2の織幅方向に配置された一軸移動ステージ
40に取り付けられており、織幅方向に移動しながら、
製織中の織布2の表面を上から照明し、カメラ4により
撮像することが可能である。
【0032】また、光源1により織布2を照明するため
の条件について、図4を参照しつつ説明する。図4にお
いて、例えば織布2を構成する経糸21及び緯糸22の
うち経糸21を検査対象とする。カメラ4の撮像レンズ
3の光軸を織布2の表面に対して略垂直とし、一対の光
源1A及び1Bはそれぞれ検査対象糸21Aの長さ方向
に平行で、かつ光軸に対してほぼ対象に配置されてい
る。また、各光源1からの照明光の照射角αが、織布2
の表面(水平面)に対して45度以下の角度となるよう
に、ハウジング32に対する光源1の取り付け角度が設
定されている。
【0033】光源1から照射された照明光の内、例えば
検査対象糸21Aに入射した光線101は、検査対象糸
21により光線102のように反射され、撮像レンズ3
を介してカメラ4に入射する。一方、光源1から照射さ
れた照明光の内、検査対象でない糸22に入射した光線
103は、光線104のように反射され、カメラ4には
入射しない。その結果、カメラ4により、カメラ4によ
り、検査対象糸21の内、特に緯糸22との交絡点の上
に位置する部分のみを明るく強調した画像を撮像するこ
とができる。
【0034】光源1は織布2の被撮影領域を囲むように
四方に配置されているが、この場合、検査対象糸(経
糸)21の長さ方向と平行に発光ダイオード31が配列
されている一対の光源1A及び1Bが点灯されている。
なお、緯糸22を検査対象とする場合は、切り替え装置
17により光源1A及び1Bを消灯し、緯糸22の長さ
方向と平行に発光ダイオード31が配列されている一対
の光源1C(一方は図示せず)を点灯すればよい。
【0035】前述のように、本発明の織布検反装置は、
同一の光学的条件で、織り組織に左右されずに経糸異常
及び緯糸異常を検出することをも目的としている。その
ため、カメラ4の撮像レンズ3の画角(拡大倍率)を、
検査される製品の内、織密度の最も細かな織布の織密度
を基準に決定する。一般に、織布2の画像の拡大率が高
いほど、欠陥の抽出が容易になる傾向にある。しかしな
がら、後述するように、統計量を抽出するために比較さ
れる少なくとも2つの矩形領域のサイズ、特に、その短
辺の長さは、織布2を形成する経糸又は緯糸の繰り返し
周期(1本通し、2本通し等)に合わせる必要がある。
そのため、カメラ4により撮像した画像内に少なくとも
2つの矩形領域を形成しうるように、検査対象糸(経
糸)21が、少なくとも組織周期の糸数の2倍以上の本
数(例えば、平織りの場合4本以上)が含まれている必
要がある。
【0036】カメラ4により撮像された画像は、原画像
としてフレームメモリ6に記憶される。この原画像に後
述する地合い補正処理を行い、局部的なノイズ成分を除
去すると共に、地合い補正処理された画像から2つ又は
2組の比較される矩形領域を設定し矩形領域の画像デー
タを比較することにより、上記各種統計量を求める。こ
こで、地合い補正処理を行う場合、画像データのずらし
を行うために、織布2の検査対象糸(経糸21)の長さ
方向における非検査対象糸(緯糸22)の周期(ピッ
チ)情報が必要である。また、上記矩形領域を設定する
ために、検査対象糸(経糸21)の配列方向における周
期(ピッチ)情報が必要である。そこで、以下のように
してこれらの周期(ピッチ)情報を求める。
【0037】例えば図5(a)において、実線で示す矩
形領域をカメラ4により撮像された原画像とする。ま
た、一点鎖線で示すように、2つの縦長の矩形領域51
及び52を想定する。最初、矩形領域51及び52の短
辺の長さWを最小値(最小画素数)に設定し、長さ
(幅)を徐々に広げながら(画素数を増やしながら)、
それぞれの場合について2つの矩形領域51及び52の
相関値を求める。最小値としては、例えば同一光学条件
において撮像される様々な種類の織布2の画像の内、最
も検査対象糸(経糸21)の密度の最も高い織布のピッ
チサイズに相当する画素数とする。このようにして得ら
れた相関値が最大となるときの短辺の幅を、各矩形領域
51及び52の短辺の長さWとする。なお、相関値が最
大となるときの周期(ピッチ)は、検査対象糸(経糸2
1)の組織周期と一致する。この周期を検査対象糸の配
列方向における周期(ピッチ)として用いる。
【0038】同様に、非検査対象糸(緯糸22)の組織
周期も同様にして得られる。例えば図5(b)に示すよ
うに、2つの矩形領域53及び54について、各短辺
を、それぞれ経糸21の配列方向と略平行な方向に設定
する。上記と同様の処理を行うことにより、非検査対象
糸(緯糸22)の組織周期が求められる。これらの横長
の矩形領域53及び54の短辺の長さW’を地合い補正
処理における平滑化定数(画像のずらし量)として用い
る。
【0039】このように、矩形領域51、52、51’
及び52’の各短辺の長さW及びW’は、それぞれ経糸
21又は緯糸22の組織周期により決定される。一方、
各矩形領域51、52、51’及び52’の長辺の長さ
H、H’は特に限定されない。しかしながら、糸抜け等
のように連続的に発生する欠陥に対しては、長辺の長さ
H又はH’を長く設定するほど欠陥検知精度は向上す
る。一方、局所的に発生する節等の欠陥に対しては、長
辺の長さH又はH’を短く設定するほど欠陥検知精度は
向上する。従って、矩形領域51、52、51’及び5
2’の長辺の長さH、H’は、検査対象となる織布2の
特徴に合わせて決定すれば良い。また、矩形領域51、
52、51’及び52’の長さH、H’を可変にし、織
布2の検査中に、複数回同様の処理を行っても良い。
【0040】なお、組織周期を求める方法としては、上
記方法の他に、例えば検査対象糸の配列方向と直交する
方向の濃度波形の特徴を抽出して周期性を求める方法
や、FFTにおける周期性を求める方法でも良く、特に
限定されない。
【0041】次に、検査対象糸の配列方向における平均
糸ピッチ及び平均糸傾き量の算出について説明する。ま
ず、カメラ4により撮像された2次元の画像データ(例
えば、CCDの各画素の出力)を、濃度投影回路9によ
り検査対象糸(この場合、経糸21及び緯糸22のいず
れでも良い)の配列方向(横)の座標に濃度投影(濃度
加算処理)を行い、1次元の濃度データを生成する。こ
の濃度データに対して、FFT回路8によりフーリエ変
換を行い、スペクトル最頻値の実数データと虚数データ
(例えば画面上で繰り返す現れる輝度の高い点の位相成
分データ)から検査対象糸の配列方向における組織周期
の平均糸ピッチを求める。
【0042】次に、上記画像データを検査対象糸の長さ
方向に複数に分割し、又は検査対象糸の配列方向の同じ
ライン上で、かつ長さ方向の別の位置を撮像した複数の
画像データについて、それぞれ濃度加算処理及び濃度デ
ータのフーリエ変換を行い、スペクトルの各ピーク値の
座標を求める。これらの座標を用いて平均法や最小二乗
法等により検査対象糸の平均糸傾き量を求める。この方
法は、糸抜け等の欠陥情報が画像データに含まれている
場合であっても、平均糸ピッチ及び平均糸傾き量が高精
度に求められるという利点を有する。
【0043】なお、フーリエ変換は常時行う必要がない
ため、専用のFFT回路8の代わりにCPU17による
ソフト処理によりフーリエ変換を行っても良い。また、
平均糸傾き量を求めるためのその他の方法として、例え
ば、検査対象糸の配列方向に直交する方向の濃淡画像デ
ータを微分してその輪郭を強調させた後、その波形のピ
ーク値を追跡する方法や、Hough変換により、ほぼ直線
上に並んだ多数の点列からできるだけそれらの多くを通
る直線を決定する方法等でも良く、特に限定されない。
【0044】次に、地合い補正回路7による画像処理に
ついて説明する。地合い補正処理の目的は、比較される
2つ又は2組の矩形領域の画像データから抽出される統
計量の信頼性を高めることにある。
【0045】例えば、比較される2つ又は2組の矩形領
域の画像データが2値化された画像データである場合、
仮に織布2に欠陥がなかったとしても、織布2の表面の
微妙な凹凸のむら、局所的に生じる毛羽立ち、風綿等の
影響により、図4に示す照明条件により強調された検査
対象糸(この場合も、経糸21及び緯糸22のいずれで
も良い)の内、経糸21と緯糸22の交絡点上における
部分のみの2値画像が生成されたとしても、その画像デ
ータの2値成分の分布形状は必ずしも均一とはならな
い。従って、2値化された画像データを用いて統計量を
抽出した場合、正常領域であってもその領域の統計量の
分散値が大きくなる。その結果、欠陥がある場合、その
欠陥部分のS/Nが低下する。また、統計量を抽出する
ための矩形領域の画像が、例えば図6(a)に示す原画
像である場合、織布2の表面の微妙な凹凸や生地の光沢
むら等による濃度むらの問題が加わり、S/Nがさらに
低下する。従って、これらの問題を回避する目的で、地
合い補正処理を実施する。
【0046】まず、CPU14は、ROM15に記憶さ
れているプログラムに従って、図3に示す一軸移動ステ
ージ40を駆動し、ハウジング32を織布2の被撮像領
域(被検査領域)に対向する位置まで移動させ、カメラ
4を用いて原画像を撮像する。撮像した原画像(第1画
像)は、A/D変換器5によりディジタル信号化された
後、フレームメモリ6に記憶する。次に、CPU14
は、フレームメモリ6に記憶されている原画像(第1画
像)を読み出し、検査対象糸(経糸)の長さ方向に前述
の平滑化定数D分だけ各方向にずらして第2画像及び第
3画像を生成し、それぞれフレームメモリ6に記憶す
る。さらに、原画像に第2画像及び第3画像を重ねて合
成し、第4画像を得る。第4画像もフレームメモリ6に
記憶する。このようにして得られた第4画像に対して、
上記原画像に対して行った処理と同様の処理を1回又は
複数回実施しても良い。
【0047】もし、検査対象糸(経糸21又は緯糸2
2)に欠陥が発生している場合、原画像のみならず、同
じ原画像を用いて処理した第2画像及び第3画像の横方
向の同じ位置にも欠陥が存在している。従って、地合い
補正処理された第4画像にも欠陥はそのまま存在する。
一方、風綿等の異物の付着や局部的な濃度むら、糸太さ
むら等は、これらの発生していない画像を合成すること
により徐々に希釈され、平均化される。このように処理
された第4画像が、例えば図6(b)に示す地合い補正
処理された画像に相当する。
【0048】第2画像、第3画像及び第4原画像の生成
方法の一例を図7に示す。図7中、実線で示す矩形領域
を原画像データ71とする。第2画像は、原画像データ
71から、一点鎖線で示すように上側に縦方向の長さD
だけ短い矩形の画像データ70Aを切り取り、原画像デ
ータ71の上端と同じ座標に移動させる。当然、図中下
部に縦方向の長さDの細長い矩形データ70B分が不足
するので、その部分については原画像データ71から平
行移動させて補充する。なお、平滑化定数Dは前述の非
検査対象糸の組織周期の長さと等しいか、その整数倍で
ある。同様に、第3画像は、原画像データ71から、一
点鎖線で示すように下側に縦方向の長さDだけ短い矩形
の画像データ70Cを切り取り、原画像データ71の下
端と同じ座標に移動させる。当然、図中上部に縦方向の
長さDの細長い矩形データ70D分が不足するので、そ
の部分については原画像データ71から平行移動させて
補充する。最後に、原画像71の各座標のデータ上に、
第2画像72及び第3画像73の同じ座標の画像データ
を重ねて合成し第4画像74を得る。
【0049】すなわち、上記地合い補正処理により、局
所的に発生する濃度むらは平滑化される。また、毛羽立
ちや風綿といった外乱要素の画像データは除去され、そ
れらが存在していた座標データは、正常部の平均的な織
布の画像データに置き換えられる。また、局所的に発生
する糸太さむら部分の画像データも、平均の糸太さの画
像データに置き換えられる。その結果、織布2に関する
欠陥情報は失われることなく、図4に示す照明により強
調される糸交絡点上の検査対象糸21Aの形状及び濃度
が均一化されるという顕著な効果が得られる。
【0050】なお、第2画像及び第3画像を切り取るた
めの矩形領域の大きさは、少なくとも検査対象糸の配列
方向の幅(短辺の長さ)が、検査対象糸の配列方向の組
織周期の整数倍であれば良く、この整数値は特に限定さ
れない。また、画像重ね合わせの繰り返し回数に関して
も、検査される織布2の織り組織や密度等に応じて最適
な値を設定すれば良く、特に限定されない。
【0051】次に、上記地合い補正処理により得られた
第4画像に、2つ又は2組の比較される矩形領域を自動
設定する。検査される織布2が平織りである場合を例に
して説明する。なお、矩形領域の設定方法は、図5
(a)及び(b)に示すような隣接する2つの矩形領域
51,52又は53,54に限定されるものではない。
例えば、図5(c)に示すように、一つ置きに配列され
た複数の矩形領域61A,61B・・・又は62A,6
2B・・・をそれぞれ1組として、2組の矩形領域群同
士を比較するように構成しても良い。但し、各矩形領域
61A,61B・・・、62A,62B・・・の短辺の
長さWは、検査対象糸の配列方向の組織周期サイズかそ
の整数倍であることが前提である。
【0052】次に、織布2が正常な場合、例えば図8
(a)に示すように、統計量演算回路10により2つの
矩形領域51,52の画像データから得られた統計量
(例えば、輝度が最大レベル(濃度が最小レベル)を示
す部分の座標)を比較すると、相互に相関があることが
わかる。なお、図中「■」で表した部分が、検査対象糸
21の内、経糸21と緯糸22の交絡点上における部分
であり、カメラ4の撮像素子の画素出力が最大レベルを
示す部分である。一方、織布2に欠陥が生じている場
合、図8(b)に示すように、2つの矩形領域51,5
2の画像データを比較すると、相互に相関がないことが
わかる。このように、地合い補正処理された画像に、比
較される2つ又は2組の矩形領域51から54又は61
A,61B・・・及び62A,62B・・・を設定し、
各矩形領域の画像データを比較することにより、織布2
の組織パターンがどのような形状であっても、同一の光
学条件で検査することが可能となる。なお、統計量の比
較及び欠陥の存否の判断はCPU14が行い、演算結果
は表示装置17に出力される。
【0053】但し、上記説明は、カメラ4により撮像さ
れた画像における経糸21及び緯糸22が、それぞれ画
像の縦方向及び横方向に平行な場合について適用され
る。すなわち、一軸移動ステージ40は織機の織り幅方
向に対して平行に設けられ、カメラ4を一軸移動ステー
ジ40への取り付ける際の誤差がないものと仮定して、
カメラ4により撮像された画像の縦方向は経糸21の流
れ方向に平行であり、画像の横方向は織り幅方向に平行
である。従って、画像の縦方向及び横方向を基準として
設定された2つ又は2組の矩形領域の画像データを比較
して得られた相関データは、経糸21が流れ方向に平行
な場合及び緯糸22が織り幅方向に平行な場合には非常
に精度の高いものである。
【0054】しかしながら、織布2の両側部近傍の経糸
21及び緯糸22が傾いている場合やカメラ4の取り付
け方向そのものが傾いている場合、カメラ4により撮像
された画像における経糸21及び緯糸22は、それぞれ
画像の縦方向及び横方向に対して傾いている。従って、
画像の縦方向及び横方向を基準として設定された2つ又
は2組の矩形領域の画像データを比較すると、本来検査
対象糸は正常であるにもかかわらず、異常であると誤判
断する可能性があり、欠陥検出精度が低下する。そこ
で、係る誤判断を防止すべく、検査対象糸の相対的な傾
きを補正が必要である。
【0055】すでに述べたように、本実施形態によれ
ば、カメラ4により撮像された画像データを画像処理す
ることにより、撮像された画面内での検査対象糸の平均
傾き量が求められている。この平均傾き量を用いて、矩
形領域の長辺を検査対象糸に平行になるように回転させ
るか、または画像データをを検査対象糸の傾き量だけ回
転させ、矩形領域の長辺を検査対象糸の配列方向に平行
にする。これにより、上記検査対象糸の傾きやカメラ4
の取り付け誤差による欠陥検査精度の低下を回避するこ
とが可能となる。
【0056】また、検査対象糸の平均糸ピッチを算出
し、統計量を算出するための矩形領域の長辺の傾きを自
動的に補正するので、織密度の異なる織布を検査する場
合であっても、光学条件を何ら調整することなく、同様
の検査を行なうことが可能となる。さらに、カメラ4に
より撮像された原画像を地合い補正処理し、補正した画
像に2つ又は2組の矩形領域を設定し、2つ又は2組の
矩形領域の画像データを比較処理するので、画像の撮像
中に光源1の光量が変化した場合であっても、光量変化
による影響は相殺される。なお、近くにハレーションを
起こすような他の光源が存在する場合は、図1に示すよ
うに遮蔽板21を設置するとよい。
【0057】次に、欠陥抽出の他の例を図9(a)及び
(b)に示す。図9(a)は、正常な場合を示し、図9
(b)は2本通し違い欠陥の場合を示す。このような欠
陥は、従来例の検反装置による織布開口部の面積又は幅
の広狭による比較では抽出が困難であった。しかしなが
ら、2つの矩形領域81,82内での経糸21と緯糸2
2の交絡点の上にある検査対象糸(経糸21)の部分
(図中「■」で示す照明により強調されて明るく撮像さ
れる部分)を比較すると、図9(a)では、2つの矩形
領域81,82内でのそれぞれのパターンは一致してお
り、相関がある。一方、図9(b)では、2つの矩形領
域81,82内でのそれぞれのパターンは全く異なって
おり、相関がない。
【0058】図8(a)及び(b)と図9(a)及び
(b)を比較してわかるように、本実施形態によれば、
検査対象糸の配列方向における組織周期の整数倍の幅を
有する2つ又は2組の矩形領域を設定し、各矩形領域の
画像データを用いて統計量を演算し、演算された統計量
を比較して欠陥の存否を判断するので、織布2の組織パ
ターンが異なっていても、同一の条件で検査することが
可能となる。
【0059】先に述べたように、本実施形態では、製織
中の織布をインラインで検査する場合の織布2の表面に
付着する風綿等の異物、局部的な濃度むら及び糸太さむ
ら等による誤判断を防止するために、画像の地合い補正
処理を行なっている。さらに、冗長的な風綿が付着した
場合や濃度むらが大きい場合、例えば、経糸の欠陥と冗
長風綿との濃度分布形状等は明らかに異なるので、複数
の統計量について比較を行ったり、各統計量をあらかじ
め設定されているしきい値と比較することにより、ノイ
ズか欠陥かを判断することが可能となる。
【0060】なお、1回に撮像される画像のサイズより
も冗長な検査対象糸の太さむらが生じた場合、地合い補
正処理は効果がなく、抽出した統計量がリード通し違い
等の欠陥情報と酷似する場合が生じる。この場合、あら
かじめ第1しきい値として荒い値を設定しておき、第1
しきい値以上の統計量を出力した場合、以下に述べる統
計量の加算処理を行う。
【0061】例えば検査対象糸が経糸21の場合、一旦
経糸欠陥が発生すると、流れ方向に数メートルから数十
メートル連続する。一方、糸太さむらはせいぜい数ミリ
メートル程度である。この場合、第1しきい値以上の統
計量を出力した画像を撮像した位置でカメラ4の移動を
一定時間停止し、新たに少なくとも1枚、より好ましく
は複数の画像を撮像する。この間、織機は連続して織布
2を織り続けるため、カメラ4の前方を織布2の異なる
部分が通過する。得られた各画像について、それぞれ上
記処理を行い、統計量演算回路10によりそれぞれの画
像について統計量を演算する。さらに、演算された統計
量を統計量加算回路11により加算処理を行う。さら
に、CPU14は加算された統計量とあらかじめ設定さ
れている良否判定用の第2しきい値とを比較する。この
処理により、局所的に変動する統計量が平滑化され、冗
長な検査対象糸太さむらが発生しても、リード通し違い
等の連続する経糸欠陥と区別することが可能となる。
【0062】なお、検査対象糸が緯糸22の場合も同様
に、糸抜け等の欠陥が発生するとその欠陥は数センチメ
ートルから数メートル連続する。この場合、第1しきい
値以上の統計量を出力した画像を撮像した位置で織機を
一時的に停止させて、カメラ4を織り幅方向(緯糸の長
さ方向)に平行移動させ、新たに少なくとも1枚、より
好ましくは複数の画像を撮像する。あるいは、織機を停
止せずに連続して織布2を織り続けさせ、カメラ4を経
糸の流れ方向に平行移動させるように構成しても良い。
また、カメラ4の撮像範囲を広くして、織布2の移動量
を画像処理により補正しても良い。
【0063】また、欠陥の存否判断のパラメータとなる
統計量は特に限定されるものでなく、対象欠点で特異な
特徴を示す統計量を予め実験等により求めてもよいし、
織布2の製織中にヒストグラムを作成し、このヒストグ
ラムによって対象欠陥の特徴を求めてもよいし、あるい
はこれらを組み合わせて処理してもよい。また、上記方
法によれば、同時に多数の統計量の抽出ができるので、
例えばファジー推論や重回帰分析等による欠陥の識別も
可能である。
【0064】次に、本実施形態における織布の検反装置
の処理手順を示すフロチャ−トを図10及び図11に示
す。まず、検反動作を開始すると、CPU14は一軸移
動ステージ40を駆動してカメラ4を所定の位置に移動
させる(ステップS1)。次に、カメラ4により織布2
の表面の画像を撮像し(ステップS10)、A/D変換
器5により8ビットのデジタル画像データに変換し(ス
テップS20)、A/D変換した画像データをフレーム
メモリ6に記憶する(ステップS30)。
【0065】さらに、CPU14は、フレームメモリ6
に記憶されている画像データを読み出し、検査対象糸
(例えば、経糸)の配列方向及びそれに直交する方向の
各組織周期を抽出する(ステップS40)。また、濃度
投影回路9によりて濃淡画像データを濃度加算処理した
後、FFT回路8により濃度加算処理された画像データ
に対してフーリエ変換を行い、平均糸ピッチ及び平均糸
傾き量を算出する。(ステップS50)。
【0066】地合い補正回路7は、フレームメモリ6に
取り込まれた原画像データを読み出し、原画像及び検査
対象糸の配列方向に直交する方向の組織周期を用いて第
2画像及び第3画像を生成し、原画像、第2画像及び第
3の画像を合成して地合い補正された第4画像を生成す
る。(ステップS60)。
【0067】CPU14は、検査対象糸の配列方向の組
織周期及び糸傾き量を用いて、第4の画像に比較される
2つ又は2組の矩形領域を設定する(ステップS7
0)。統計量演算回路10は、設定された各矩形領域内
の画像データから各種統計量を抽出する(ステップS8
0)。CPU14は、設定された全ての矩形領域の画像
データについて、全統計量の抽出を完了したか否かを判
断する(ステップS90)。
【0068】ステップS90において、設定された全て
の矩形領域について全統計量が抽出されると(ステップ
S90でYES)、所定の統計量とあらかじめ設定され
ている第1しきい値と比較する(ステップS100)。
第1しきい値とは,上述したように、局所的な糸太さむ
らと欠陥とを区別するために、統計量を一定時間(指定
撮像回数)連続加算するか否かを決めるためのしきい値
である。
【0069】ステップS100において、第1しきい値
より大きい統計量があれば(ステップ100でYE
S)、前述の統計量加算回路11による加算処理を行う
ため、連続検査フラグをオンし(ステップS110)、
ステップS120をとばして、統計量加算回路11によ
る加算処理を行う(ステップS130)。統計量加算回
路11により統計量を加算すると、ステップS10の戻
って次の画像を撮像し、ステップS20からS90まで
及びステップS130の処理を行う。次に、ステップS
120において所定数の画像データにより統計量の加算
処理が行われたか否かを判断し、加算処理が完了した場
合(ステップS120でYES)、連続検査フラグをオ
フする(ステップS140)。
【0070】次に、CPU14は、統計量加算回路11
により加算された統計量を良否判定用の第2しきい値と
比較する(ステップS150)。加算された統計量に内
に第2しきい値よりも大きいものが1つでもあれば、C
PU14は欠陥ありと判断し(ステップS160)、切
り替え装置17等を制御して織機を停止し(ステップS
170)、結果を表示装置19に表示して終了する(ス
テップS180)。
【0071】ステップ100において演算された統計量
の全てが第1しきい値よりも小さい場合(ステップ10
0でNO)及びステップ150において加算された統計
量が第2しきい値より小さい場合、CPU14は欠陥な
しと判断する(ステップS190)。なお、ステップS
140を通過しない場合もあり得るので、連続検査フラ
グがオンしている場合は、それをオフにする(ステップ
S200)。
【0072】ステップS190において欠陥なしと判断
した場合、CPU14は、他の糸(例えば緯糸)も検査
すると設定されているか否かを判断する(ステップS2
10)。他の糸も検査する場合(ステップS210でY
ES)、切り替え装置17を制御して照明条件を変更し
(ステップS220)、ステップS10に戻って検査対
象糸を経糸から緯糸に変更して、上記各ステップを実行
する。
【0073】ステップS210において他の糸を検査し
ない場合、CPU14はさらに検査を続行するか否かを
判断し(ステップS230)、続行する場合はステップ
S1)に戻ってカメラ4を所定量だけ移動させ、次の画
像の撮像について検査を行う。一方、検査を続行しない
場合はステップS180にとんで、結果を表示して終了
する。
【0074】なお、上記実施形態では、製織中の織布の
インライン検査に関する処理について説明したが、これ
に限定されるものではなく、織上がった織布の自動検反
に適用することも可能である。また、織布以外の規則性
のある特徴をもったシートにも適用することが可能であ
る。また、一軸移動ステージ40を用いて1つのカメラ
を織布2の織り幅方向に移動させるように構成したが、
複数のカメラ4を織布2の織り幅方向に固定的に配列し
ても良い。あるいは、複数のカメラ4を一軸移動ステー
ジ40に装着し、1つのカメラの走査範囲を狭くするよ
うに構成しても良い。
【0075】また、上記実施形態では経糸及び緯糸のい
ずれでも検査できるように構成したが、検査対象糸が経
糸か又は緯糸のどちらか一方である場合は照明は対象糸
と直交する方向のみに設置すれば良い。さらに、上記実
施形態では、織布の欠陥が検出された場合、織機を停止
するように構成したが、織機を停止せずに、警報を発す
るように構成しても良い。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の織
布検反装置によれば、製織中の織布の表面を織り幅方向
に撮像手段を走査させ、撮像手段により少なくとも織布
表面の織り幅方向に複数の画像を撮像し、撮像した各画
像ごとに所定の処理を行って欠陥の存否を判断し、欠陥
が存在すると判断した場合、当該画像を撮像した位置に
撮像手段を停止させ、少なくとも1つの画像をさらに撮
像し、撮像した画像に対して所定の処理を行い欠陥が引
き続き存在するか否かを判断するように構成されている
ので、実質的に織り上げられた織布の全表面を検査する
ことが可能である。また、経糸欠陥は巻き取り方向(経
糸の流れ方向)に連続するので、ある画像を処理した結
果欠陥が存在すると判断した場合、織り幅方向の同じラ
イン上でさらに画像を撮像し、その画像の欠陥の存否を
判断することにより、真の経糸欠陥とその他の欠陥を区
別することが可能となる。
【0077】また、さらに撮像した画像に欠陥が存在す
ると判断した場合、織布の製織を停止するように構成す
ることにより、それ以上無駄な製織作業及び糸の消費を
防止することが可能となる。
【0078】また、さらに撮像した画像に欠陥が存在し
ないと判断した場合、撮像手段を織り幅方向に再走査さ
せるように構成することにより、先に判断した欠陥が異
物の付着やノイズ等によりものであった場合に、これか
ら製織される部分について通常の検査を行うことが可能
となる。
【0079】また、本発明の第2の織布検反装置によれ
ば、織布の表面の検査対象糸の配列方向における同じラ
イン上を撮像手段により撮像し、撮像した複数の画像に
対してそれぞれ所定の画像処理を施し、処理された各画
像データに、それぞれほぼ同じ大きさの少なくとも2つ
の比較領域を設定し、各比較領域内のデータを用いて各
画像ごとに統計量を抽出し、得られた各統計量を加算
し、加算された統計量を用いて織布の欠陥の存否を判断
するように構成されているので、撮像した画像内に欠陥
が存在する場合、欠陥に相当するデータが強調され、そ
の他のノイズ成分は平均化され小さくなる。その結果S
/Nが高くなり、欠陥検出精度を向上させることが可能
となる。
【0080】また、検査対象糸に対して、当該検査対象
糸の配列方向に対して略直交する方向から鋭角に指向性
の強い光を照射するように構成することにより、検査対
象糸(例えば、経糸)のエッジ、特に検査対象でない糸
(緯糸)の上にある部分を強調することができ、撮像手
段(カメラ)により撮像された画像の段階での検査対象
糸の部分とそうでない部分との明暗を強調することが可
能となる。
【0081】また、画像処理として、撮像手段により撮
像した織布表面の第1画像データを用いて経糸及び/又
は緯糸のそれぞれの織り密度、組織周期及び糸傾斜を算
出し、得られた組織周期を用いて第1画像データを検査
対象糸の長さ方向に双方向に所定量だけ相対的に座標を
ずらせて、それらを第2画像データ及び第3画像データ
とし、第1、第2及び第3画像をそれぞれ同じ座標に重
ねて合成し、これを第4画像とし、当該第4画像に比較
領域を設定するように構成することにより、織布表面の
局部的な濃度むらや糸太さむら、風綿等の異物の付着等
による影響を小さくすることが可能となる。
【0082】さらに、得られた糸傾斜量を用いて、検査
対象糸が画面の縦又は横のいずれかと平行となるよう
に、第1画像を回転させるように構成することにより、
例えば織布側辺部近傍の検査対象糸が傾斜している部分
であっても織布中央部等における検車対象糸が傾斜して
いない部分と同程度の検査精度を得ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の織布検反装置の一実施形態のブロック
構成図である。
【図2】(a)及び(b)はそれぞれ上記実施形態にお
ける光源の発光ダイオード配列例を示す斜視図である。
【図3】(a)は上記実施形態の織布検反装置の外観構
成を示す斜視図、(b)はカメラ4を含む撮像ユニット
の構成を示す断面図である。
【図4】上記一実施形態における照明条件を示す図であ
る。
【図5】(a)、(b)及び(c)はそれぞれ上記一実
施形態における統計量演算のための矩形領域を説明する
ための図である。
【図6】(a)及び(b)はそれぞれ上記一実施形態に
おける地合い補正の効果を説明するための図である。
【図7】上記一実施形態における地合い補正の手順を説
明するための図である。
【図8】(a)及び(b)はそれぞれ上記一実施形態に
おける2つの矩形領域の比較による良否判断を説明する
ための図である。
【図9】(a)及び(b)はそれぞれ上記一実施形態に
おける欠陥抽出法を説明するための図である。
【図10】上記一実施形態における動作を説明するため
のフローチャートである。
【図11】上記フローチャートの続きである。
【符合の説明】
1:光源 2:製織中の織布 3:撮像レンズ 4:カメラ 5:A/D変換回路 6:フレームメモリ 7:地合い補正回路 8:FFT回路 9:濃度投影回路 10:統計量演算回路 11:統計量加算回路 12:画像バス 13:CPUバス 14:CPU 15:ROM 16:RAM 17:切り替え装置 18:入出力装置 21:遮蔽板 30:1次元/2次元変換器 31:発光ダイオード 32:ハウジング 33:開口窓 40:一軸移動ステージ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製織中の織布の表面を織り幅方向に撮像
    手段を走査させ、前記撮像手段により少なくとも織布表
    面の織り幅方向に複数の画像を撮像し、撮像した各画像
    ごとに所定の処理を行って欠陥の存否を判断し、欠陥が
    存在すると判断した場合、当該画像を撮像した位置に前
    記撮像手段を停止させ、少なくとも1つの画像をさらに
    撮像し、撮像した画像に対して所定の処理を行い、欠陥
    が引き続き存在するか否かを判断することを特徴とする
    織布検反装置。
  2. 【請求項2】 さらに撮像した画像に欠陥が存在すると
    判断した場合、織布の製織を停止することを特徴とする
    請求項1記載の織布検反装置。
  3. 【請求項3】 さらに撮像した画像に欠陥が存在しない
    と判断した場合、前記撮像手段を織り幅方向に再走査さ
    せることを特徴とする請求項1記載の織布検反装置。
  4. 【請求項4】 織布の表面の検査対象糸の配列方向にお
    ける同じライン上を撮像手段により撮像し、撮像した複
    数の画像に対してそれぞれ所定の画像処理を施し、処理
    された各画像データに、それぞれほぼ同じ大きさの少な
    くとも2つの比較領域を設定し、各比較領域内のデータ
    を用いて各画像ごとに統計量を抽出し、得られた各統計
    量を加算し、加算された統計量を用いて織布の欠陥の存
    否を判断することを特徴とする織布検反装置。
  5. 【請求項5】 検査対象糸に対して、当該検査対象糸の
    配列方向に対して略直交する方向から鋭角に指向性の強
    い光を照射することを特徴とする請求項4記載の織布検
    反装置。
  6. 【請求項6】 画像処理として、前記撮像手段により撮
    像した織布表面の第1画像データを用いて経糸及び/又
    は緯糸のそれぞれの織り密度、組織周期及び糸傾斜量を
    算出し、得られた組織周期を用いて第1画像データを検
    査対象糸の長さ方向に双方向に所定量だけ相対的に座標
    をずらせて、それらを第2画像データ及び第3画像デー
    タとし、前記第1、第2及び第3画像をそれぞれ同じ座
    標に重ねて合成し、これを第4画像とし、当該第4画像
    に比較領域を設定することを特徴とする請求項4又は5
    記載の織布検反装置。
  7. 【請求項7】 得られた糸傾斜量を用いて、検査対象糸
    が画面の縦又は横のいずれかと平行となるように、第1
    画像を回転させることを特徴とする請求項6記載の織布
    検反装置。
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