JPH11189028A - 車両用空調装置の内外気ユニット - Google Patents

車両用空調装置の内外気ユニット

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JPH11189028A
JPH11189028A JP35822697A JP35822697A JPH11189028A JP H11189028 A JPH11189028 A JP H11189028A JP 35822697 A JP35822697 A JP 35822697A JP 35822697 A JP35822697 A JP 35822697A JP H11189028 A JPH11189028 A JP H11189028A
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air
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上記2層モードが設定可能で、内気用の通路
において全内気モードでは2つの内気導入口を開口する
車両用空調装置において、2層モード時の騒音を低減す
る。 【解決手段】全内気モードでは、第2空気通路21に2
つの内気導入口5、6から内気が導入されるようになっ
ているが、2層モードではこれら2つの内気導入口5、
6の双方を開口せずに、第3内気導入口6を閉塞し第2
内気導入口5のみを開口する。このため、第3内気導入
口6の吸込騒音が無くなり、さらに遠心ファン17の駆
動騒音が遮断されて、聞こえにくくなるので、2層モー
ド時の騒音を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置に
おいて、空調ケース内を2つの通路に仕切り、一方の通
路に比較的高温な内気を導入し、この内気を乗員の足元
に送風するとともに、他方の通路に比較的低湿な外気を
導入してこの外気を車両窓ガラスの内面に向かって送風
することで、暖房能力の向上と防曇性の確保とを両立す
る2層モードが設定可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に上述のような車両用空
調装置として、特願平9−288942号を出願した。
この先願装置の内外気ユニット100の模式図を図4に
示す。101は、内外気ユニット100を構成する空調
ケースであり、空調ケース101内は、仕切り板103
によって2つの通路104、105に仕切られている。
【0003】102は空調ケース101内に配置され、
回転軸線方向が水平方向を向く遠心式ファンである。遠
心式ファン102は、樹脂性にて一体形成されたファン
102a、102b、これらファン102a、102b
を一体的に駆動する電動モータ102cとからなる。フ
ァン102aは内気用の通路104内に配置されてお
り、ファン102bは外気用の通路105内に配置され
ており、これらファン102a、102bは、回転軸線
方向の両側から空気を吸い込む両吸込式のものとなって
いる。
【0004】空調ケース101には、空調ケース101
(通路104、105)に外気を導入するための2つの
第1、第2外気導入口106a、106bと、通路10
4に内気を導入するための第1内気導入口107、第2
内気導入口108、通路105に内気を導入するための
第3内気導入口109が形成されている。第1外気導入
口106aと第3内気導入口109とは、第1内外気切
換ドア110にて選択的に開閉される。第2外気導入口
106bと第1内気導入口107とは、第2内外気切換
ドア111にて選択的に開閉される。また、第2内気導
入口108は、専用の第3内外気切換ドア112にて開
閉される。
【0005】このような構成により、以下の内外気モー
ドが切換設定可能である。 (全外気モード)全外気モードでは、第1内外気切換ド
ア110にて第1外気導入口106aを開口するととも
に、第3内気導入口109を閉塞する。また、このモー
ドでは第2内外気切換ドア111にて第2外気導入口1
06bを開口するとともに、第1内気導入口107を閉
塞する。さらに第3内外気切換ドア112にて第2内気
導入口108を閉塞する。これにより、空調ケース10
1内には外気のみが導入される。
【0006】(2層モード、図4の状態)全外気モード
では、第1内外気切換ドア110にて第1外気導入口1
06aを開口するとともに、第3内気導入口109を閉
塞する。また、このモードでは第2内外気切換ドア11
1にて第1内気導入口107を開口するとともに、第2
外気導入口106bを閉塞する。さらに第3内外気切換
ドア112にて第2内気導入口108を開口する。
【0007】これにより、図5中矢印Aで示すように第
1外気導入口106aからの外気は、ファン102bに
吸い込まれて、通路105に送風されるとともに、図5
中矢印Bで示すように第1内気導入口107からの内
気、および図5中矢印Cで示すように第2内気導入口1
08からの内気がファン102aに吸い込まれて、通路
に104に送風される。
【0008】(全内気モード)全内気モードでは、第1
内外気切換ドア110にて第3内気導入口を開口すると
ともに、第1外気導入口106aを閉塞する。また、こ
のモードでは第2内外気切換ドア111にて第1内気導
入口107を開口するとともに、第2外気導入口106
bを閉塞する。さらに第3内外気切換ドア112にて第
2内気導入口108を開口する。これにより、空調ケー
ス101内には内気のみが導入される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記全内気
モードは、夏場等において車室内が異常高温となったと
きに冷房能力を高めるために使用されるモードである。
このため、全内気モードでは、出来るかぎり大きな送風
量を得たい。そこで、上記第2内気導入口108は、上
記全内気モードにおいて送風量を高めるために設けられ
たものであり、この第2内気導入口108が無くとも、
機能だけ見れば上記3つのモードが設定可能となってい
る。
【0010】そして、上記先願装置では、この第2内気
導入口108を利用して上記2層モードにおいても、第
2、第3内気導入口107、108を開口するようにし
ている。しかし、このように2つの導入口107、10
8は車室内に開口しているため、ここでの吸込騒音や、
遠心式ファン102での騒音が車室内に伝わり、乗員に
不快感を与える。特に上記外気モードから上記2層モー
ドに切り換わると、急激な騒音変化が発生して、特に乗
員に不快感を与えてしまう。
【0011】そこで、本発明は、上記点に鑑みて、上記
2層モードが設定可能で、内気の通路において、全内気
モードでは2つの内気導入口を開口する車両用空調装置
において、2層モード時の騒音を低減することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項1ない
し4記載の発明では、内外気モードとして、第1通路
(20)に前記第1内気導入口(4)から内気を導入す
るとともに、第2通路(21)に前記第2内気導入口
(5)および前記第3内気導入口(6)から内気を導入
する全内気モードと、第1通路(20)に前記第1外気
導入口(3a)から外気を導入するとともに、第3内気
導入口(6)を閉塞して第2通路(21)に第2内気導
入口(5)からのみ内気を導入する2層モードとが設定
可能となっていることを特徴としている。
【0013】これにより、全内気モードでは、第2通路
に2つの内気導入口から内気が導入されるようになって
いるが、2層モードではこれら2つの内気導入口の双方
を開口せずに、第3内気導入口を閉塞し第2内気導入口
のみを開口される。このため、第3内気導入口の吸込騒
音が無くなり、さらにファンの駆動騒音が遮断されて、
乗員に聞こえにくくなるため、2層モード時の騒音を低
減することができる。
【0014】また、請求項3記載の発明では、第2内気
導入口(5)は、車両のインストルメントパネル(P)
内で、車室内とエンジンルームを仕切る仕切り壁(3)
の近傍に配置され、第3内気導入口(6)は、空調ケー
ス(2)のうち第2内気導入口(5)より下方部位に配
置されていることを特徴としている。ところで、本例で
は、第2内気導入口は、第3内気導入口よりもインスト
ルメントパネルP内の上方部位に配置されているため、
インストルメントパネルP自体が遮音壁の機能を果た
す。このため、第2内気導入口での騒音は、車室内にい
る乗員に聞こえにくい。
【0015】しかし、第3内気導入口は、空調ケースの
うち下方部位に配置され、乗員の足元に露出した形態と
なるため、ここでの騒音は車室内の乗員に聞こえやす
い。従って、本発明のような上記第3内気導入口の配置
位置が、特に乗員に上記騒音が聞こえやすい位置となっ
ている。そこで、本発明は、このようなレイアウトであ
る内外気ユニットに有用である。
【0016】また、請求項4記載の発明では、第1通路
(20)に配置され、この第1通路(20)に車室内に
向かう空気流を発生する遠心式の第1ファン(15)
と、第2通路(21)に配置され、この第2通路(2
1)に車室内に向かう空気流を発生する遠心式の第2フ
ァン(16)とを有し、第1、第2ファン(15、1
6)は、同軸上に配置されて、1つの電動モータ(1
3)にて一体的に駆動されるように構成され、かつ電動
モータ(13)の回転軸線方向の両側から空気を吸い込
む両吸込式のものであり、前記電動モータ(13)は、
前記回転軸線方向が略水平方向で車両前後方向を向くよ
うに配置されており、前記第1通路(20)と前記第2
通路(21)とは、車両前後方向に並ぶように設けられ
ていることを特徴としている。
【0017】ところで、請求項3記載のような内外気ユ
ニットのレイアウトでは、このように第1ファン、第2
ファンが一体成形されていると、以下のような問題が派
生する。車両が高速走行中に上記2層モードを使用する
と、走行風が第1通路内に押し込まれ、第1遠心ファン
で吸い込みきれなかった外気が、図1中矢印Tで示すよ
うに第3内気導入口から車室内に逆流して流れ出し、乗
員の足元の近傍に吹き出される。
【0018】そして、このように車室内に流れだした外
気は、未空調、つまり加熱されていないため、乗員によ
って冷たいと感じるものであるため、乗員の温度フィー
リングを悪化させるといった問題を引き起こす。そこ
で、本発明によれば、上記2層モードにおいて、第3内
気導入口を閉塞するため、乗員の温度フィーリングを向
上させることができる。
【0019】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1には、本例の車両用空調装置の
内外気ユニット1を車両に搭載した搭載図が示されてい
る。内外気ユニット1は、車室内のインストルメントパ
ネルPの中央部から車両幅方向(図1中紙面表裏方向)
にオフセット(右ハンドル車では車両幅方向の左側にオ
フセット)して、助手席前方の部位に図1の形態で配置
されている。
【0021】内外気ユニット1は、車室内Aとエンジン
ルームB(電気自動車である場合もエンジンルームとい
い、請求項でいうエンジンルームとは、このようなもの
を含む)とを仕切る鉄製の仕切り壁20に対向配置さ
れ、仕切り壁20の車両後方側に配置されている。ま
た、内外気ユニット1は、図1に示すように車室内前面
部をなし、車室内の意匠面となる上記インストルメント
パネルP内で、インストルメントパネルPと上記仕切り
壁20との間に配置されている。図1中31は、助手席
側の前方部に位置し、物品を収納する収納部材(グロー
ボックス)であり、インストルメントパネルPに回転自
在に支持された回転軸32により、矢印C方向に開閉が
行えるようになっている。
【0022】内外気ユニット1は、内気と外気とを切替
導入するためのものであり、内部の空気通路は、内気と
外気を仕切って送風できるように後述の2つの通路(2
0、21)に区画されている。内外気ユニット1のユニ
ットケース2(空調ケース)は、ポリプロピレン等の樹
脂材にて成形されており、ユニットケース2の上面部に
は、外気取入流路30を車両前後方向の中央に配置して
いる。この外気取入流路30は、下方側で2つに分岐し
て、車両前後方向に並んだ2つの第1、第2外気導入口
3a、3bを構成している。そして、ユニットケース2
の上方部位で第1外気導入口3aの車両後方側には第1
内気導入口4が開口形成されており、第2外気導入口3
bの車両前方側に第2内気導入口5が開口形成されてい
る。第2内気導入口5は、インストルメントパネルP内
で、車室内AとエンジンルームBと仕切る仕切り壁2の
近傍に配置されている。
【0023】一方、ユニットケース2の車両前方側にお
ける下方部位で、仕切り壁2の近傍には、ほぼ下向きに
開口した第3内気導入口6が開口形成されている。第3
内気導入口6は、第2内気導入口5より下方部位に配置
されている。そして、第1外気導入口3aと第1内気導
入口4は、平板状に成形された第1内外気切替ドア8に
より選択的に開閉され、また、第2外気導入口3bと第
2内気導入口5とは、平板状の第2内外気切替ドア10
により選択的に開閉される。さらに、第3内気導入口6
は平板状の第3内外気切替ドア11により開閉する。
【0024】ユニットケース2内中央部の下方側の部位
には、送風機12が配置されており、この送風機12は
送風ファン駆動用モータ13を有し、このモータ13の
ロータ(回転子、図示しない)と一体に回転する回転軸
(図示しない)に第1、第2遠心ファン15、16から
なる遠心ファン17を連結している。この第1、第2遠
心ファン15、16はともに遠心式多翼ファン(シロッ
コファン)と称される樹脂製ファンである。
【0025】上記遠心ファン17を収容するスクロール
ケーシング19が、仕切り板33により、第1、第2遠
心ファン15、16に対応する第1、第2ケーシング1
9a、19bに区画されている。これにより、スクロー
ルケーシング19内は、2つの第1第2空気通路20、
21(第1、第2通路)に区画される。これら第1空気
通路20と第2空気通路21とは、車両前後方向に並ぶ
ように設けられている。
【0026】第1遠心ファン15は、第1空気通路20
内に配置され、この第1空気通路20に車室内に向かう
空気流を発生し、第2遠心ファン16は第2空気通路2
1に配置され、この第2空気通路21に車室内に向かう
空気流を発生する。ここで、第1ケーシング19aは軸
方向の一端面に、外気導入口3aまたは第1内気導入口
4、もしくは第3内気導入口6と連通する吸入口19c
を有し、この吸入口19cからの空気が送風される第1
空気通路20を形成する。また、第2ケーシング19b
は軸方向の一側面に、外気導入口3bまたは第2内気導
入口5と連通する吸入口19dを有し、この吸入口19
dからの空気が送風される第2空気通路21を形成す
る。
【0027】そして、図1から明らかのように上記第1
空気通路20には第1内気導入口4および第1外気導入
口3aが設けられており、これら第1内気導入口4およ
び第1外気導入口3aは、ユニットケース2の車両後方
側に配置されている。一方、図1にて明らかのように上
記第2空気通路20には第2内気導入口4、第3内気導
入口6、および第2外気導入口3bが設けられている。
つまり、第2内気導入口4、第3内気導入口6、および
第1外気導入口3aは、ユニットケース2の車両前方側
に配置されている。
【0028】モータ13(電動モータ)は、その一端側
の駆動シャフト側が第1遠心ファン15の内周側に配置
され、かつ、第1遠心ファン15の吸入口19dを貫通
した状態で配置されることで、第1空気通路20内に配
置されている。モータ13は、その図示しない回転軸が
略水平方向で、車両前後方向を向くように配置される。
つまり、上記第1、第2遠心ファン15、16は、一体
成形されて、、1つのモータ13にて一体的に駆動され
るように構成されている。さらには上記第1、第2遠心
ファン15、16は、図1中矢印Sで示すようにモータ
13の回転軸線方向の両側から空気を吸い込む両吸込式
のものである。
【0029】ここで、第1遠心ファン15は、1中矢印
Sで示すように車両後方側から前方側に向かって空気を
吸い込むが、これによる空気流はモータ13の外周側を
流れる。つまり、上記モータ13は、取付ステー22に
よりスクロールケーシング19の第1ケーシング19a
に取付けられる。この取付ステー22の形状は公知であ
るので、具体的に図示してないが、取付ステー22は、
モータ13の樹脂製本体ケース(図示しない)と一体成
形されるものであって、この本体ケースの外周面から放
射状に延びる複数(例えば、3本)のアーム部を有し、
このアーム部の外周端を外周リング部(図示しない)で
連結している。
【0030】取付ステー22の外周リング部はネジ止め
等の締結手段にて第1ケーシング19aに取付けられ
る。そして、この複数の放射状アーム部の間に第1遠心
ファン16の吸入口19dが形成されている。これによ
り、第1遠心ファン16は、1中矢印Sで示すように車
両後方側から前方側に向かって空気を吸い込むようにな
っている。
【0031】なお、内外気ユニット1のスクロールケー
シング19の空気出口側、すなわち、スクロールケーシ
ング19内の第1空気通路20および第2空気通路21
の空気出口側には、図示しない空調ユニットが接続され
る。この空調ユニットは、周知のものであり、冷房用熱
交換器(蒸発器)および暖房用熱交換器(温水式ヒータ
コア)を内蔵し、車室内への吹出空気温度を調整する。
また、空調ユニットにはフット、フェイス、デフロスタ
の各種吹出開口部およびこれらの吹出開口部を開閉する
モードドアが備えられており、車室内への吹出モードが
切替可能になっている。
【0032】さらに、空調ユニット内の空気通路も、上
記第1空気通路20に通じる外気側の第1空気通路と、
上記第2空気通路21に通じる内気側の第2空気通路と
に区画されている。そして、冬期の暖房時には、外気側
の第1空気通路がデフロスタ吹出開口部に連通し、内気
側の第2空気通路はフット吹出開口部に連通することに
より、低湿度の外気温風がデフロスタ吹出開口部より窓
ガラス内面に吹出して、窓ガラスの防曇性を確保すると
ともに、フット吹出開口部から乗員足元部に高温の内気
温風を吹き出して暖房能力を向上するようにしてある。
【0033】次に、上記構成において第1実施形態の作
動を説明する。本例では、内外気モドとして、全内気モ
ード、2層モード、全外気モードが切換設定可能となっ
ている。 全内気モード(図2参照) 全内気モードでは、第1内外気切換ドア8にて第1外気
導入口3aを閉塞するとともに第1内気導入口4を開口
し、第2内外気切換ドア10にて第2外気導入口3bを
閉塞するとともに第2内気導入口5を開口し、第3内外
気切換ドア11にて第3内気導入口6を開口する。
【0034】これにより、第1内気導入口4からの内気
が第1遠心ファン15の吸入口19cに吸い込まれると
ともに、第2内気導入口5および第3内気導入口6から
の内気が第2遠心ファン16の吸入口19dに吸い込ま
れる。このため、第1空気通路21には第1内気導入口
4から内気が導入されるとともに、第2空気通路21に
は、第2内気導入口5および第3内気導入口6から内気
が導入され、全内気モードが設定される。この全内気モ
ードでは、上下の合計3つの内気導入口4、5、6から
内気を吸入できるので、吸入抵抗の減少より内気送風量
を増大できる。
【0035】2層モード(図1参照) 2層モードでは、第1内外気切換ドア8にて第1外気導
入口3aを開口するとともに第1内気導入口4を閉塞
し、第2内外気切換ドア10にて第2外気導入口3bを
閉塞するとともに第2内気導入口5を開口し、第3内外
気切換ドア11にて第3内気導入口6を閉塞する。
【0036】これにより、第1外気導入口3aより取り
入れられた外気は吸入口19cから第1遠心ファン15
により吸入され、スクロールケーシング19の第1ケー
シング19aにより形成される第1空気通路20内に送
風される。一方、第2、第3内気導入口5、6から取り
入れられた内気は吸入口19dから第2遠心ファン16
により吸入され、スクロールケーシング19の第2ケー
シング19bにより形成される第2空気通路21内を送
風される。この結果、第1空気通路20に第1外気導入
口3aから外気を導入するとともに、第2空気通路21
に第2内気導入口5からのみ内気を導入する2層モード
とが設定される。
【0037】全外気モード(図3参照) 全外気モードでは、第1内外気切換ドア8にて第1外気
導入口3aを開口するとともに第1内気導入口4を閉塞
し、第2内外気切換ドア10にて第2外気導入口3bを
開口するとともに第2内気導入口5を閉塞し、第3内外
気切換ドア11にて第3内気導入口6を閉塞する。
【0038】これにより、第1外気導入口3aからの外
気は、ほぼ第1遠心ファン15の吸入口19cに吸い込
まれるとともに、第2外気導入口3bからの外気は、ほ
ぼ第2遠心ファン16の吸入口19dに吸い込まれる。
この結果、内外気モードとして、第1空気通路20に第
1外気導入口3aから外気を導入するとともに、第2空
気通路21に第2外気導入口3bから外気を導入する全
外気モードが設定可能となる。
【0039】ところで、本例では、上記第3内気導入口
6の配置位置が、特に乗員に上記騒音が聞こえやすい位
置となっている。つまり、本例では、第2内気導入口5
は、第3内気導入口6よりもインストルメントパネルP
内の上方部位に配置されているため、インストルメント
パネルP自体が遮音壁の機能を果たす。このため、第2
内気導入口5での騒音は、車室内にいる乗員に聞こえに
くい。また、第2内気導入口2は、車両前方側で仕切り
壁2に向かって開口しているため、ここでの騒音は、車
室内乗員と反対側の仕切り壁2に向かって放射される。
これにより、さらに第2内気導入口5での騒音は、車室
内にいる乗員に聞こえにくい。
【0040】しかし、第3内気導入口6は、図1に示す
ようにユニットケース2の下方部位に配置され、ほとん
ど助手席乗員の足元に露出した形態となるため、ここで
の騒音は車室内の乗員に聞こえやすい。さらには第3内
気導入口6は、仕切り壁2に向かって開口しているた
め、ここでの騒音は車室内に伝わりやすい。従って、本
発明は、本例のようなレイアウトの内外気ユニット1に
おいて、特に有効であって、本例では、全内気モードで
は、第2空気通路21に2つの内気導入口5、6から内
気が導入されるようになっているが、2層モードではこ
れら2つの内気導入口5、6の双方を開口せずに、第3
内気導入口6を閉塞し第2内気導入口5のみを開口す
る。このため、第3内気導入口6の吸込騒音が無くな
り、さらに遠心ファン17の駆動騒音が遮断されて、聞
こえにくくなるので、2層モード時の騒音を低減するこ
とができる。
【0041】また、本例では、上記第1遠心ファン15
および第2遠心ファン16が一体成形されているため、
以下のような問題が派生する。車両が高速走行中に上記
2層モードを使用すると、走行風が第1空気通路20内
に押し込まれ、第1遠心ファン15で吸い込みきれなか
った外気が、図1中矢印Tで示すようにスクロールケー
シング19内で、遠心ファン17と仕切り板33との隙
間から流れだす。そして、仮に上記先願装置のように2
層モードにおいて、第3内気導入口6を開口すると、最
終的には吸込口19dを通過した近接配置された第3内
気導入口6から車室内に逆流して流れ出し、乗員の足元
の近傍に吹き出される。
【0042】そして、このように車室内に流れだした外
気は、何ら未空調、つまり加熱されていないため、乗員
によって冷たいと感じるものであるため、乗員の温度フ
ィーリングを悪化させるといった問題を引き起こす。そ
こで、本例では上記2層モードにおいて、第3内気導入
口6を閉塞するため、乗員の温度フィーリングを向上さ
せることができる。なお、本例では、このような逆流し
た外気は、第2内気導入口5から車室内に吹き出される
が、第3内気導入口6よりも乗員の足元から遠い位置に
あるため、乗員の温度フィーリングを悪化させる問題は
生じない。
【0043】また、上述のように2層モードしか開口し
ない第3内気導入口6は、ユニットケース2のうち第1
空気通路20中で、図1中モータ13の下方部位かつ車
両後方側に形成することも可能である。しかし、上記モ
ータ13は、その一端側の駆動シャフト側が第1遠心フ
ァン15の吸込口15c内に配置されているため、第3
内気導入口6を開閉する第3内外気切換ドア11の開閉
スペースを確保することが困難である。さらには第3内
気導入口6を第1空気通路20中に設けると、本例に比
べて乗員の足の近傍に位置するため、乗員の足の配置に
よっては、ここでの吸込騒音が変化する。このため、第
3内気導入口6は、第2空気通路21に設けた方が有用
である。
【0044】(変形例)上記実施形態では、第1〜第3
内外気切換ドア8、10、11を板状のドアとしたが、
ロータリー式のドアであっても良いし、フィルム状のド
アであっても良い。また、上記各実施形態では、遠心フ
ァン17は回転軸線方向が車両前後方向を向くように配
置されていたが、上下方向を向くように配置しても良
い。
【0045】また、上記各実施形態における内外気ユニ
ット1の構成部のレイアウトは、限定されるものでは無
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における内外気ユニット1の
車両搭載図である。
【図2】上記実施形態における全内気モードを表す作動
図である。
【図3】上記実施形態における全外気モードを表す作動
図である。
【図4】先願装置における2層モードを表す作動図であ
る。
【符号の説明】
2…ユニットケース、3a…第1外気導入口、3b…第
2外気導入口、4…第1内気導入口、5…第2内気導入
口、6…第3内気導入口、8…第1内外気切換ドア、1
0…第2内外気切換ドア、11…第3内外気切換ドア、
20…第1空気通路、21…第2空気通路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調ケース(2)内に第1、第2通路
    (20、21)を設け、前記第1通路(20)には第1
    内気導入口(4)および第1外気導入口(3a)が設け
    られ、前記第2通路(21)には第2、第3内気導入口
    (5、6)が設けられており、 内外気モードとして、 前記第1通路(20)に前記第1内気導入口(4)から
    内気を導入するとともに、前記第2通路(21)に前記
    第2内気導入口(5)および前記第3内気導入口(6)
    から内気を導入する全内気モードと、 前記第1通路(20)に前記第1外気導入口(3a)か
    ら外気を導入するとともに、前記第3内気導入口(6)
    を閉塞して前記第2通路(21)に前記第2内気導入口
    (5)からのみ内気を導入する2層モードとが設定可能
    となっていることを特徴とする車両用空調装置の内外気
    ユニット。
  2. 【請求項2】 前記第1外気導入口(3a)と前記第1
    内気導入口(4)とを選択的に開閉する第1内外気切換
    ドア(8)と、 前記第2通路(21)に設けられ、前記第1外気導入口
    (3a)と連通する第2外気導入口(3b)と、 前記第2内気導入口(5)と前記第2外気導入口(3
    b)とを選択的に開閉する第2内外気切換ドア(10)
    と、 前記第3内気導入口(6)を開閉する第3内外気切換ド
    ア(11)とを有し、 前記内外気モードとして、前記第1通路(20)に前記
    第1外気導入口(3a)から外気を導入するとともに、
    前記第2通路(21)に前記第2外気導入口(3b)か
    ら外気を導入する全外気モードが設定可能となってお
    り、 前記全外気モードでは、前記第1内外気切換ドア(8)
    にて前記第1外気導入口(3a)を開口するとともに前
    記第1内気導入口(4)を閉塞し、前記第2内外気切換
    ドア(10)にて前記第2外気導入口(3b)を開口す
    るとともに前記第2内気導入口(5)を閉塞し、前記第
    3内外気切換ドア(11)にて前記第3内気導入口
    (6)を閉塞し、 前記全内気モードでは、前記第1内外気切換ドア(8)
    にて前記第1外気導入口(3a)を閉塞するとともに前
    記第1内気導入口(4)を開口し、前記第2内外気切換
    ドア(10)にて前記第2外気導入口(3b)を閉塞す
    るとともに前記第2内気導入口(5)を開口し、前記第
    3内外気切換ドア(11)にて前記第3内気導入口
    (6)を開口し、 前記2層モードでは、前記第1内外気切換ドア(8)に
    て前記第1外気導入口(3a)を開口するとともに前記
    第1内気導入口(4)を閉塞し、前記第2内外気切換ド
    ア(10)にて前記第2外気導入口(3b)を閉塞する
    とともに前記第2内気導入口(5)を開口し、前記第3
    内外気切換ドア(11)にて前記第3内気導入口(6)
    を閉塞することを特徴とする請求項1記載の車両用空調
    装置の内外気ユニット。
  3. 【請求項3】 前記第2内気導入口(5)は、車両のイ
    ンストルメントパネル(P)内で、前記車室内とエンジ
    ンルームを仕切る仕切り壁(3)の近傍に配置され、 前記第3内気導入口(6)は、前記空調ケース(2)の
    うち前記第2内気導入口(5)より下方部位に配置され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の車両用
    空調装置の内外気ユニット。
  4. 【請求項4】 前記第1通路(20)に配置され、この
    第1通路(20)に車室内に向かう空気流を発生する遠
    心式の第1ファン(15)と、 前記第2通路(21)に配置され、この第2通路(2
    1)に車室内に向かう空気流を発生する遠心式の第2フ
    ァン(16)とを有し、 前記第1、第2ファン(15、16)は、一体成形され
    て、1つの電動モータ(13)にて一体的に駆動される
    ように構成され、かつ前記電動モータ(13)の回転軸
    線方向の両側から空気を吸い込む両吸込式のものであ
    り、 前記電動モータ(13)は、前記回転軸線方向が略水平
    方向で車両前後方向を向くように配置されており、 前記第1通路(20)と前記第2通路(21)とは、車
    両前後方向に並ぶように設けられていることを特徴とす
    る請求項3記載の車両用空調装置の内外気ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20150031910A (ko) * 2013-09-17 2015-03-25 한라비스테온공조 주식회사 차량용 공조장치

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