JPH11188640A - 総形研削砥石 - Google Patents

総形研削砥石

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JPH11188640A
JPH11188640A JP35694297A JP35694297A JPH11188640A JP H11188640 A JPH11188640 A JP H11188640A JP 35694297 A JP35694297 A JP 35694297A JP 35694297 A JP35694297 A JP 35694297A JP H11188640 A JPH11188640 A JP H11188640A
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JP
Japan
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abrasive
grinding wheel
grindstone
layer
grinding
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JP35694297A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kono
武 河野
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランクシャフト研削装置に使用するクラン
クピンの加工用の総形研削砥石の改良を図る。 【解決手段】 クランクピンのように、中央部の円筒部
の両側にコーナー部がある断面凹状の加工部をプランジ
研削する総形研削砥石100は、円盤状の金属製フラン
ジ110の外周部にセグメント砥石120を接合した構
造を有する。セグメント砥石120は、砥石基台130
の表面に砥粒層がボンド層により接合される。中央部の
砥粒層140はピンの円筒部を研削し、両側の砥粒層1
42,144は、コーナー部を研削する。円周上に隣接
するセグメント砥石の接合線150a,150bを互い
違いに配設することにより研削残りを防止し、砥粒層の
砥石仕様を変更してコストダウンを図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランクシャフト
研削装置等に搭載される総形研削砥石に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、クランクシャフト研削装置の
構成を示す平面図である。全体を符号1で示すクランク
シャフト研削装置は、ベッド10上に配設されて砥石台
20を有し、砥石台20は研削砥石30を回転駆動す
る。ベッド上に配設されるテーブル12上には、左右に
主軸台40,50が搭載され、それぞれの主軸部42,
52により、ワークであるクランクシャフトWをチャッ
キングする。
【0003】主軸部42,52は、割り出し機構を備
え、加工すべきクランクピン部Pを回転軸上に割り出し
て、砥石30によりクランクピン部Pを加工する。この
際に、振れ止め装置80によって、加工部を支持し、振
れの発生を防止する。この種のクランクシャフト研削装
置は、例えば、特開平2−292102号公報に開示さ
れている。
【0004】図7は、総形研削砥石の構造を示す説明
図、図8は図7のA−A断面図である。総形研削砥石3
0は、砥石台の主軸に取り付けるための金属製のフラン
ジ32の外周部にボンド層(接着剤層)36を介して取
り付けられるセグメント砥石(分割砥石)33を有す
る。セグメント砥石33は、砥石台座34と、砥石台座
上に形成される砥粒層35により構成される。各セグメ
ント砥石の周方向の接合部はボンド層(接着剤層)37
により結合される。
【0005】この総形研削砥石30のA−A断面におけ
る砥粒層35のプロファイル(表面形状)は、例えばプ
ロファイルP1に示すような形状にツルーイングされて
いるものとする。この種の総形研削砥石は、例えば特開
平6−335868号公報、特開平7−246563号
公報、特開平6−91540号公報等に開示されてい
る。
【0006】図9は、総形研削砥石の砥粒層の減耗の状
況を示す図である。砥石が新品の状態のプロファイルP
1に対して、研削加工を続けることによって、砥粒が脱
落、減耗し、プロファイルP2になったときに、その砥
石が寿命に達したものと判定される。この状態にあって
も、台座34上には、高価な砥粒が一部残留することと
なる。そこで、上記した問題点を解決するために、特開
平6−91540号公報に記載されているように、総形
形状に沿って厚みの均一な砥粒層を形成した総形研削砥
石が知られている。このような形状の総形研削砥石を用
いれば、台座上に無駄な砥粒が残留することがなくな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図10は、このセグメ
ント砥石33を有する総形研削砥石を用いて、ワークで
あるクランクシャフトWのクランクピン部Pの取り代G
を研削加工する場合を示す。この加工は、砥石をクラン
クピン部Pの回転軸線に対して垂直方向に送り込んで加
工する、いわゆるプランジ研削により定寸まで加工され
る。
【0008】クランクピン部Pの研削取り代Gは、直線
部(ストレート部)の取り代G1とコーナー部の取り代
2が存在する。プランジ加工によると、コーナー部の
取り代G2は直線部の取り代G1に比べて多くなるので、
図11に示すように、砥石の砥粒層35のプロファイル
1のうち、コーナー部を加工する部分35aの摩耗が
早く進んでしまうので、仮に総形形状に沿って厚みの均
一な砥粒層を形成した総形研削砥石を使用しても、直線
部の砥粒層が残留する問題がある。さらに、コーナー部
の砥粒層の摩耗状態に合わせてドレッシングを行うと、
さらに摩耗が進み、その結果、砥石の総形形状を保つた
めに、コーナー部の形状に合わせて直線部の砥粒層を研
削する必要があり、その研削分が無駄になる問題があ
る。本発明は上述した問題点を解消する総形研削砥石を
提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の総形研削砥石
は、円盤状のフランジと、フランジの外周面にボンド層
を介して結合されるセグメント砥石を備え、セグメント
砥石は、砥石基台にボンド層を介して中央部に結合され
る砥粒層と、中央部の両側部に結合される複数の砥粒層
の結合部は円周方向に互いに形成されるものである。そ
して、中央部の砥粒層は、円筒状の断面形状を有し、両
側部の砥粒層は湾曲した断面形状を有するものである。
また、中央部の砥粒層と両側部の砥粒層は、砥石仕様が
異なる砥粒層であることもできる。
【0010】
【作用】本発明の総形研削砥石は、砥粒層が中央部と両
側部に分割されているため、クランクピン研削のように
直線部とコーナー部の研削取り代が異なる場合でも、研
削量の少ない中央部(直線部)と多い両側部(コーナー
部)とで砥石仕様を変更することができ、砥粒の無駄を
なくすことができる。さらに、中央部と両側部の結合部
は円周方向に互い違いに配置されているため、研削面に
研削残りが生じることはない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の総形研削砥石の
斜視図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1のB矢
視図である。全体を符号100で示す総形研削砥石は、
金属製のフランジ110の外周部にボンド層によりセグ
メント砥石120を接合した構成を有する。セグメント
砥石120は、砥石台座130上に形状の異なる3種の
砥粒層140,142,144を形成した断面構造を有
する。
【0012】中央に配設される第1の砥粒層140は、
クランクシャフトのピン外周部の直線部を研削する機能
を有し、砥粒層140の厚さ寸法140aは、一定にツ
ルーイングされる。図3に示すように、この第1の砥粒
層140は、円周上に千鳥状に配設される。
【0013】第1の砥粒層140の両側には、第2の砥
粒層142と、第3の砥粒層144がボンド層150を
介して接合される。第2の砥粒層142は、直線部14
2aと円弧部142bを有する。円弧部142bの砥粒
の厚さ寸法は符号142cで表現される。第3の砥粒層
144は、直線部144aと円弧部144bを有する。
【0014】第2の砥粒層142と第3の砥粒層144
ともに円弧部142b,144bは、外周面のプロファ
イルの径寸法R2は、内周面の径寸法R1に比べて大きな
寸法に形成される。
【0015】また、第2の砥粒層142の直線部142
aは、第3の砥粒層144の直線部144aに比べて、
より長い寸法を有する。したがって、図3において第1
の砥粒層140と、その両側に配設される第2,第3の
砥粒層142,144を接合するボンド層150a,1
50bは直線上には並ばないこととなる。
【0016】図5,図6は、第1の砥粒層160の両側
に配設される円弧部を有する第2,第3の砥粒層162
を連続して同じ形状のものにした場合の研削面を示す説
明図である。この場合には、ボンド層170が直線状に
なるので、その影響によって、クランクピンPの研削面
Paに研削残り部Pbが形成されてしまう。これに対し
て、本発明の総形研削砥石100を用いてクランクシャ
フトのピン部Pをプランジ研削すると、ボンド層150
a,150bが連続しないので、研削面Pa上に研削残
り部は存在せず、鏡面状の研削面を得ることができる。
【0017】図4は、本発明の総形研削砥石の寿命時の
状況を示す断面図である。新品時のプロファイルから砥
粒の減耗が進み、寿命時のプロファイルP2になったと
きにも、円弧部の砥粒は、台座130の段部130aに
支えられており、少量の砥粒のみが残されるまで砥石と
して機能することができる。
【0018】なお、クランクピン部の円筒面を研削する
第1の砥粒層140に対して、コーナー部を研削する第
2の砥粒層142、第3の砥粒層144の砥粒の種類、
砥粒径、集中度、結合度等の砥石仕様を変えることによ
り、研削条件を任意に設定することもできる。具体的に
は、研削量が多いコーナー部を研削する第2の砥粒層1
42、及び第3の砥粒層144は、CBNのような耐摩
耗性が高い砥粒を使用して、集中度を高くし、結合度は
硬めの砥石仕様とする。一方、研削量の少ない直線部を
研削する第1の砥粒層140は、集中度を低めの砥石仕
様とする。また、第2の砥粒層142と第3の砥粒層の
側面部を基石からオーバーハングさせることで、砥石の
寿命を延長させることができる。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上のように、クランクシャフ
トのピン部やジャーナル部等を研削加工する総形研削砥
石にあって、セグメント砥石を幅方向に分割された複数
の砥粒層で構成し、その接合部を円周方向に互い違いに
配置することによって、ピン部を研削残りが生じない鏡
面に加工することができる。また、各砥粒層の砥石仕様
を変更することによって、ピン部のコーナー部を加工す
る砥粒層に比べて、ストレート部を加工する砥粒層の集
中度を低減させて、総形研削砥石全体を低価格で作成す
ることができる。また、高価な砥粒の残存量が少なくな
るまで使用することができ、砥石の寿命を延長させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の総形研削砥石の斜視図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図1のB矢視図。
【図4】本発明の総形研削砥石の摩耗を示す説明図。
【図5】クランクピン部の研削を示す説明図。
【図6】図5の加工に使用する砥石の説明図。
【図7】総形研削砥石の構造を示す斜視図。
【図8】図7のA−A断面図。
【図9】砥石の摩耗を示す説明図。
【図10】クランクピン部の従来の加工を示す説明図。
【図11】従来の砥石の摩耗を示す説明図。
【図12】クランクシャフト研削装置の平面図。
【符号の説明】
100 総形研削砥石 110 フランジ 120 セグメント砥石 130 砥石台座 140 第1の砥粒層 142 第2の砥粒層 144 第3の砥粒層 150 ボンド層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒部と円筒部の両側にコーナー部を有
    する断面が凹状加工部を研削加工する総形研削砥石であ
    って、 円盤状のフランジと、フランジの外周面にボンド層を介
    して結合されるセグメント砥石を備え、 セグメント砥石は、砥石基台にボンド層を介して中央部
    に結合される砥粒層と、中央部の両側部に結合される複
    数の砥粒層の結合部は円周方向に互いに形成される総形
    研削砥石。
  2. 【請求項2】 中央部の砥粒層は、円筒状の断面形状を
    有し、両側部の砥粒層は湾曲した断面形状を有する請求
    項1記載の総形研削砥石。
  3. 【請求項3】 中央部の砥粒層と両側部の砥粒層は、砥
    石仕様が異なる砥粒層である請求項1記載の総形研削砥
    石。
JP35694297A 1997-12-25 1997-12-25 総形研削砥石 Pending JPH11188640A (ja)

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