JPH11188473A - 金型冷却装置 - Google Patents

金型冷却装置

Info

Publication number
JPH11188473A
JPH11188473A JP36715197A JP36715197A JPH11188473A JP H11188473 A JPH11188473 A JP H11188473A JP 36715197 A JP36715197 A JP 36715197A JP 36715197 A JP36715197 A JP 36715197A JP H11188473 A JPH11188473 A JP H11188473A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
cooling
cooling liquid
mold
compressed air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36715197A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Ishida
人志 石田
Mamoru Murakami
衛 村上
Yuji Maeda
裕司 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ryobi Ltd filed Critical Ryobi Ltd
Priority to JP36715197A priority Critical patent/JPH11188473A/ja
Publication of JPH11188473A publication Critical patent/JPH11188473A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力調整弁の調整の困難なしに圧縮空気と冷
却液の混合が確実に行われ、冷却液が少量であっても確
実に冷却パイプへ送出することができる金型冷却装置の
提供。 【解決手段】 圧縮空気源19からの空気は、管17、
第1切換弁8、空気供給管16a、二重管50の外管を
介して冷却パイプ5に供給される。一方、水タンク15
からの冷却水は、圧力調整弁12により調整された圧縮
空気源19からの圧力の作用で、管16c、流量制御弁
13、冷却液供給管16b、二重管50の内管50を介
して冷却パイプ5に供給される。冷却パイプ5内で、冷
却液は空気と混合されて噴射口5aからミスト状に噴射
され、金型1を冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金型冷却装置に関
し、特に細径の冷却穴に対しても十分な冷却液が導入可
能な金型冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の金型冷却装置としては、例えば特
許第2538376号のようなものがある。これについ
て、図3に基づき説明する。
【0003】金型1、2の分割面にはキャビティ3が規
定され、その近傍において金型1に冷却穴4が穿設され
ている。冷却穴4には細径の冷却パイプ5が挿入配置さ
れ、その一端は噴射口5aをなしている。また排水管6
が設けられ、その一端は該冷却穴4に臨み、他端は排水
受部(図示せず)に接続されている。そして該冷却パイ
プ5と排水管6は、冷却穴4の入口に螺合固定された金
具7に固定されている。
【0004】冷却パイプ5の他端5bは、冷却液(水)
並びに圧縮空気が通過する管116に接続され、管11
6は分岐点116dにおいて第1、第2分岐管116
a、116bに分岐している。第1分岐管116aは第
1切換弁(電磁弁)8の出力ポートに接続され、第1切
換弁8の入力ポートは管17を介して圧縮空気源19に
接続されている。該第1切換弁8はソレノイド8aとス
プリング8bとを有し、ソレノイド8aはライン30a
を介して制御部30と接続されている。該スプリング8
bは第1切換弁8を閉弁位置8Xに維持させるために設
けられ、圧縮空気源19と管116との接続を遮断して
いる。またソレノイド8aは制御部30からの圧縮空気
供給信号S1により、スプリング8bの付勢力に抗して
第1切換弁8を開弁位置8Yに切換えるために設けら
れ、そのことにより圧縮空気源19と管116とが連通
する。以上管116、第1分岐管116a、第1切換弁
8、管17、圧縮空気源19、ライン30aにより冷却
パイプ5への圧縮空気供給手段が構成される。
【0005】次に、冷却液供給手段について説明する
と、上記第2分岐管116bは流量制御弁13を介して
第2切換弁(電磁弁)9の出力ポートと接続され、その
入力ポートは管116cを介して密閉された冷却液タン
ク15(以下水タンク15と称す)に接続されている。
該第2切換弁9はソレノイド9aとスプリング9bとを
有し、ソレノイド9aはライン30bを介して制御部3
0と接続されている。該スプリング9bは第2切換弁9
を閉弁位置9Xに維持させるために設けられ、水タンク
15と管116との接続を遮断している。またソレノイ
ド9aは制御部30からの水供給信号S2により、スプ
リング9bの付勢力に抗して第2切換弁9を開弁位置9
Yに切換えるために設けられ、そのことにより水タンク
15と管116とが連通する。このとき第2分岐管11
6bを流れる水の量は流量制御弁13による制御を受け
る。
【0006】冷却液供給手段は更に水タンク15の内圧
を制御する圧力調整弁12と第3切換弁(電磁弁)10
とを有する。即ち、管17から管17aが分岐し、該圧
力調整弁12を介して該第3切換弁10の入力ポートに
接続されている。第3切換弁10の出力ポートは管17
bを介して水タンク15内空間部に接続されている。該
第3切換弁10はソレノイド10aとスプリング10b
とを有し、ソレノイド10aはライン30cを介して制
御部30と接続されている。該スプリング10bは第3
切換弁10を閉弁位置10Xに維持させるために設けら
れ、水タンク15と圧縮空気源19との接続を遮断して
いる。またソレノイド10aは制御部30からの空気圧
作用信号S3により、スプリング10bの付勢力に抗し
て第3切換弁10を開弁位置10Yに切換えるために設
けられ、そのことにより水タンク15と圧縮空気源19
とが連通する。このとき管17aを流れる空気は圧力調
整弁12による圧力制御を受け、水タンク15内の水面
に調整された圧力が作用して水タンク15内の水を管1
16方向に導出する。
【0007】この金型冷却装置では更に水タンク15へ
の注水手段が設けられている。即ち、水タンク15内に
は該水タンク内の下限水位を検出する下限検出器14a
と、上限水位を検出する上限検出器14bが設けられ、
これら検出器14a、14bはライン30e、30fを
介して制御部30に接続されている。また注水用切換弁
(電磁弁)11の入力ポートが管18aを介して水源2
0と接続され、出力ポートは管18bを介して水タンク
15に接続されている。該注水用切換弁11はソレノイ
ド11aとスプリング11bとを有し、ソレノイド11
aはライン30dを介して制御部30と接続されてい
る。該スプリング11bは注水用切換弁11を閉弁位置
11Xに維持させるために設けられ、水タンク15と水
源20との接続を遮断している。またソレノイド11a
は制御部30からの注水信号S4により、スプリング1
1bの付勢力に抗して注水用切換弁11を開弁位置11
Yに切換えるために設けられ、そのことにより水タンク
15と水源20とが連通する。なお注水信号S4は下限
検出器14aが下限水位を検出した検出信号に応答して
発せられる。
【0008】次に動作について説明する。はじめに第
1、第2、第3の切換弁8、9、10はそれぞれ閉弁位
置8X、9X、10Xにあり、従って、冷却パイプ5
は、圧縮空気源19や水タンク15との接続が遮断され
た状態にある。このとき水タンク15内は管17bと第
3切換弁10を介して大気に解放されている。この状態
から制御部30から第3切換弁10のソレノイド10a
に空気圧作用信号S3が出力されると、第3切換弁10
は開弁位置10Yに切り換えられ、圧縮空気源19は、
管17、管17a、圧力調整弁12、第3切換弁10、
管17bを介して水タンク15と接続され、水タンク1
5内の水面が加圧される。
【0009】所定時間経過後、制御部30から第1、第
2切換弁8、9のソレノイド8a、9aにそれぞれ圧縮
空気供給信号S1と水供給信号S2が同時に出力され、
第1、第2切換弁8、9はそれぞれ開弁位置8Y、9Y
に切り換えられる。そのため水タンク15は、管116
c、第2切換弁9、流量制御弁13、第2分岐管116
b、管116を介して冷却パイプ5と接続される。同時
に、圧縮空気源19は、管17、第1切換弁8、第1分
岐管116a、管116を介して冷却パイプ5と接続さ
れる。よって流量制御弁13と圧力調整弁12により水
量調整のなされた冷却液が、圧縮空気と相まって噴射口
5aから冷却穴5の底部に噴射される。そして、気化さ
れなかった水は、排水管6を介して、冷却穴4から排出
される。
【0010】一定時間経過後、圧縮空気供給信号S1と
水供給信号S2との出力を停止すると、スプリング8
b,9bの付勢力により第1、第2切換弁8、9を閉弁
位置8X,9Xに復帰させる。そのため冷却パイプ5へ
の水と空気との供給が停止される。次に、制御部30か
らの空気圧作用信号S3の出力を停止し、第3切換弁1
0をスプリング10bの付勢力により閉弁位置10Xに
復帰させることで、水タンク15を圧縮空気源19から
遮断し、水タンク15内の水面への空気圧の作用を停止
させる。
【0011】水タンク15内の下限水位は下限検出器1
4aにより検出され、下限水位信号がライン30eを介
して制御部30に出力される。この信号に応答して、注
水信号S4が注水用切換弁11のソレノイド11aに出
力され、その結果、閉弁位置11Xにある注水用切換弁
11は開弁位置11Yに切り換えられ、水源20の水が
管18a、注水用切換弁11、管18bを介して水タン
ク15に供給される。供給された水が上限水位に達する
と、上限検出器14bはそのことを検出し、上限水位信
号をライン30fを介して制御部30に出力する。この
信号に応答して、制御部30からの注水信号S4の出力
が停止され、その結果注水用切換弁11はスプリング1
1bの付勢力により閉弁位置11Xに復帰し、水源20
と水タンク15との接続が断たれる。なお、制御部30
は、第3切換弁10に空気圧作用信号S3が出力されて
いる間は、注水信号S4の出力を妨げるように構成され
ている。第3切換弁10の開弁状態で注水用切換弁11
を開弁させると、圧縮空気圧により、注水用切換弁11
に圧縮空気が流入してしまい、水タンク15内水面への
所定の空気圧が作用し得なくなるからである。
【0012】特許第2538376号の金型冷却装置に
よれば、冷却液自体が空気圧により搬送されるため、冷
却パイプと冷却液供給管との断面積の関係を考慮する必
要がなくなり、細径の冷却パイプによる細径の冷却穴の
冷却が可能となる。
【0013】また、冷却液と空気を同一の圧縮空気源か
らの圧力によって搬送しているため、空気圧と水圧はほ
ぼ同圧となり、個別の圧力調整を要しない。
【0014】更に、第1乃至第3切換弁を適切なタイミ
ングで制御し、流量制御弁や圧力調整弁で冷却液の流量
や冷却液タンクへの圧縮空気の圧力を最適に調整するこ
とで、金型温度をきめ細かく制御することが可能とな
り、品質のばらつきの無い成形品を安定して製造するこ
とが可能となる。更に又、冷却液タンク内を大気に解放
することにより、冷却液タンク内への冷却液の補給を円
滑に行うことができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし該公報記載の金
型冷却装置では、流量調整弁13を絞りすぎると、金型
2への所望量の冷却液の供給が円滑に行えないという欠
点が認められた。即ち、流量調整弁13を絞り過ぎる
と、流量制御弁13の吐出側の圧力が極端に低くなると
いう問題がある。そのため圧力調整弁12の微調整を行
わなければならないが、それには困難が伴う。特に鋳抜
きピン等の極細のピン内の冷却を行う場合、噴射口5a
を細くせざるを得ないため、冷却パイプ5の内圧が上昇
すると、その内圧が管116内にも作用して、管116
の内圧をも上昇させる。この影響により、流量調整弁1
3の吐出側の圧力が分岐点116dの圧力よりも低くな
り、この結果冷却液が第2分岐管116bから管116
へ送出されなくなるばかりか、第2分岐管116bにお
いて冷却液が逆流し、分岐点116dから第2分岐管1
16b内に空気も流れ込むことになる。そのため、流量
調整弁13と圧力調整弁12の調整だけでは水と空気の
混合ができなくなるという問題があった。
【0016】なお、分岐管116a、116bを金型付
近まで延設し、二本の管によって冷却液と空気を搬送す
ることも可能であるが、この場合管の本数が多くなり、
狭い金型付近では非常に邪魔となるばかりでなく接続も
面倒である。
【0017】そこで本発明は、圧力調整弁の調整の困難
なしに圧縮空気と冷却液の混合が確実に行われ、冷却液
が少量であっても確実に冷却パイプへ送出することがで
きる金型冷却装置を提供することを目的とする。
【0018】また、従来の金型冷却方法では冷却液の噴
出開始、停止のタイミングをコントロールすることのみ
によって金型の温度を調整していた。従って、鋳抜ピン
等のような熱容量の小さい金型を冷却する際には、冷却
液の噴出を停止しても、残存した冷却液の気化により金
型から熱が奪われ、過冷却が生じていた。
【0019】本発明は、かかる過冷却を良好に防止する
金型冷却方法の提供も目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、圧縮空気源19と、該圧縮空気源とは別
に設けられた冷却液供給源15と、該圧縮空気源19に
接続され空気を供給する空気供給管16aと、該圧縮空
気源19の圧力の作用により該冷却液供給源15の冷却
液を供給する冷却液供給管16bと、金型1、2内に設
けられ、該空気供給管16a及び該冷却液供給管16b
に連通して該冷却液と空気の混合物を吐出する噴射部5
とを備えた金型冷却装置において、該噴射部5と該空気
供給管16a及び該冷却液供給管16bとの間には外管
50aと内管50bとを有する二重管50が設けられ、
該空気供給管16aは該外管50a又は該内管50bの
いずれか一方に接続され、該冷却液供給管16bは他方
に接続されている金型冷却装置を提供している。
【0021】又本発明は、金型2に形成した冷却穴4に
は冷却パイプ5の一端部5aが挿入され、該挿入された
一端部5aは冷却液を噴射する噴射口をなし、該冷却パ
イプ5の他端部5bには管の一端部が接続され、該管の
他端部には、圧縮空気供給手段に接続された空気供給管
16aと、冷却液供給手段に接続された冷却液供給管1
6bとが接続され、該圧縮空気供給手段は、第1の切換
弁8と圧縮空気源19を設け、第1の切換弁8の開弁動
作にて圧縮空気源19の圧縮空気を該冷却パイプ5に供
給可能に形成すると共に、該冷却液供給手段は、流量制
御弁13と、第2の切換弁9と、該第2の切換弁9に接
続された密閉の冷却液タンク15と、該圧縮空気源19
と該冷却液タンク15との間に設けられた圧力調整弁1
2と大気解放可能な第3の切換弁10とを設け、該流量
制御弁13により冷却液の流量を調整可能に形成すると
共に、該圧力調整弁12により該冷却液タンク15の冷
却液面に作用させる圧縮空気の圧力を調整可能に形成
し、該第3の切換弁10の開弁動作により該冷却液面に
圧力調整された圧縮空気を作用させ、所定時間経過後第
1の切換弁8と第2の切換弁9の開弁動作により水量調
整された冷却液を冷却パイプ5に供給する金型冷却装置
において、該冷却パイプ5の他端部5bに接続された該
管は外管50aと内管50bとを有する二重管50によ
り構成され、該外管50a及び該内管50bの一端部が
冷却パイプ5に連通し、該空気供給管16aは該外管5
0a又は該内管50bの他端部のいずれか一方に接続さ
れ、該冷却液供給管16bは他方に接続されている金型
冷却装置を提供している。
【0022】また、金型の過冷却防止のため、冷却液と
空気を金型1、2に噴射し、冷却液の気化熱を利用して
金型の温度調整を行う金型冷却方法において、冷却液を
噴射して金型を冷却した後、最後に空気のみを噴射して
残存冷却液を取り除く金型冷却方法を提供している。
【0023】
【発明の実施と形態】本発明の第1の実施の形態による
金型冷却装置について図1及び図2に基づき説明する。
なおこれらの図において、図3と同一の参照番号は同一
の部材や機器を示すものであり説明は省略する。図3の
構成との主な相違点は、冷却パイプ5の端部に接続され
た管が内管50bと外管50aとを有する二重管50に
より構成され、内管50b及び外管50aの一端部が冷
却パイプ5に連通し、空気供給管16aが外管50aの
他端部に接続され、冷却液供給管16bが内管50bの
他端部に接続されていることであり、図3における分岐
点116d相当部においては空気と水との合流がなされ
ていない点である。即ち図3に示される従来の装置で
は、管116は二重管では構成されず、分岐点116d
で冷却液と空気が混合されるが、本実施の形態による金
型冷却装置では、従来技術の管116に対応する部分に
冷却液と空気を別個に輸送する二重管50を設置し、冷
却液と空気は冷却パイプの端部5bで混合されるよう構
成されている。
【0024】図2は本発明の実施の形態に使用した金型
冷却装置の主要部を示しており、金型1内には冷却穴4
が穿設されている。冷却穴4には細径の冷却パイプ5が
挿入配置され、その先端には注射針5cが取付けられ注
射針5cの先端が冷却液と空気の混合物を噴射する噴射
口5aを構成している。冷却パイプ5と同心的にその外
周面側には排水管6が冷却穴4の内径に合致して冷却穴
4に嵌挿されており、排水管6の先端から冷却穴内の空
気や水を取入れて図示せぬ他端部から排出するように構
成されている。
【0025】冷却パイプ5の後端部5bは金型1外側に
位置しており、ジョイント41を介して二重管50の先
端部(一端部)と接続されている。ここで二重管50は
外管50aと内管50bとからなる同心構造であり、外
管50aと内管50bとの先端部がジョイント41に開
口して冷却パイプ5の後端部と連通している。
【0026】二重管50の後端部(他端部)はジョイン
ト40を介して空気供給管16a及び冷却液供給管16
bに接続している。具体的には、ジョイント40には外
管50aの他端部と連通する挿入孔40aと内管50b
の他端部に連通する挿入孔40bが形成されており、空
気供給管16aが挿入孔40aに、冷却液供給管16b
が挿入孔40bに連通接続されている。なお空気供給管
16aと冷却液供給管16bはそれぞれ図3に示される
第1分岐管116a、第2分岐管116bに対応する。
圧縮空気源19は二重管50の外管50aに連通し、水
タンク15は二重管50の内管50bに連通することに
なる。
【0027】以上の構成において、圧縮空気源19から
の空気は、管17、第1切換弁8、空気供給管16a、
ジョイント40の挿入孔40a、外管50a、ジョイン
ト41を介して冷却パイプ5に供給され、水タンク15
からの冷却水は、管16c第2切換弁9、流量制御弁1
3、冷却液供給管16b、ジョイント40の挿入口40
b、内管50b、ジョイント41を介して冷却パイプ5
に供給される。即ち二重管50内では空気と冷却液とが
混合されることがなく、空気と冷却液とはジョイント4
1において冷却パイプ5の軸方向に略平行に排出され
る。即ち冷却液も必ず冷却パイプ5内に噴射される。そ
して冷却パイプ5内で、冷却液は空気と混合されて噴射
口5aからミスト状に噴射され、金型1を冷却する。そ
して冷却液と空気の混合物は排水管6を通って冷却穴4
から排出される。
【0028】上述した実施の形態による金型冷却装置に
よれば、空気供給管16aを外管50aに接続し、冷却
液供給管16bを内管50bに接続し、冷却パイプ5の
直前まで空気と冷却液がそれぞれ別の経路を通るため、
空気供給管16aと冷却液供給管16bの圧力差に関係
なく、冷却液を冷却パイプ5まで供給することができ
る。又、冷却液と空気が冷却パイプ5内に導入されたと
き、冷却パイプ5内の圧力が高くなるが、噴射口5aは
冷却穴4及び排水管6を通じて大気開放されているの
で、冷却パイプ5内の空気及び冷却液は圧力の低い方、
即ち噴射口5a方向へ導かれる。従って、冷却液の供給
量が少ない場合、即ち冷却液供給管16b及び該管16
bに接続される内管50bの内圧が低い場合であって
も、空気等が冷却パイプ5内を逆流して内管50bへ侵
入することはなく、冷却液の逆流を防止することができ
る。
【0029】更に、二重管50の外管50aに空気、内
管50bに冷却液が導入され、両者とも同方向に流れる
ため、冷却液の供給量が微量である場合にも、冷却パイ
プ後端部5bにおいて、空気流の付勢力により冷却液を
冷却パイプ5の方向へ搬送することが可能となる。
【0030】本発明による金型冷却装置は上述した実施
の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で
種々の変形や改良が可能である。例えば、冷却液は水に
限定されず、油等でもよい。
【0031】又、本実施の形態では、流量制御弁13と
圧力調整弁12により水量調整を行うようにしたが、こ
の水量調整は、圧力調整弁12の圧力を一定にし流量調
整弁13を調整して行うことも可能であり、また流量調
整弁13を一定にし、圧力調整弁12を調整して行うこ
ともできる。
【0032】更に、外管50aへ連結する挿入孔40a
に空気供給管16aを接続し、内管50bに連結する同
40bに冷却液供給管16bを接続したが、挿入孔40
aに冷却液供給管16bを接続し、同40bに空気供給
管16aを接続してもよい。但し、本実施の形態のよう
に内管50bで冷却液を供給することにより、冷却パイ
プ端部5bにて、外管50aからの空気の流れが内管5
0bより流出した冷却液を周りから掬い、冷却液を滞り
なく冷却パイプ5へ搬送することができる。
【0033】更に又、本実施の形態では、細径な冷却穴
4に対する挿入を可能とするために、図2のように冷却
パイプの先端に注射針5cを取付けて噴射口5aを構成
したが、注射針5cは取付けなくともよい。
【0034】なお、上記実施の形態では冷却液と空気を
混合して同時に噴射したが、時間差を付けて冷却液と空
気の噴射を個別に行うこともできる。この場合、まず冷
却液のみを冷却穴4へ噴射し、所望の温度まで金型を冷
却する。次に冷却液の供給を停止して空気のみを噴射
し、冷却穴4内に残存した冷却液を除去する。かかる動
作は、信号S1〜S4の発信、停止のタイミングを調整
することにより可能である。この方法によれば、金型を
所望の温度まで冷却してから直ちに冷却穴4内に残存し
た冷却液を除去するため、残存した冷却液の気化により
金型から熱が奪われることがない。こうして、鋳抜ピン
等のような熱容量の小さい金型を冷却する際に過冷却を
防止することができる。又、冷却液の噴射開始と共に金
型の温度は下降を始めるが、冷却液の噴射停止後直ちに
金型内の冷却液が除去されるため、冷却液の噴射停止と
ほぼ同時に金型の温度降下が停止する。こうした現象を
利用して、金型が所望の温度まで冷却された時点で即金
型の冷却を終了することができるため、冷却液供給の圧
力調整を厳格に行わずとも金型を所望の温度に冷却する
ことができ、金型冷却の調整が容易に行えるようにな
る。
【0035】なお、冷却液と空気とを時間をずらして個
別的に噴射する過冷却防止方法では、図1乃至2に示さ
れるような二重管50の使用は必須ではなくなるが、二
重管50を使用することが好ましい。即ち、二重管50
の前方に(下流方向に)冷却パイプ5が位置しているこ
とにより、冷却液のみを噴射するときに、冷却穴4内に
噴射された冷却液が空気供給管16aへ連通する外管5
0aに侵入するのを防止できる。また二重管を用いれ
ば、冷却液のみを噴射した後に残存冷却液の空気による
除去を行う冷却方法と、冷却液を空気とのミスト状混合
物を噴射して金型を冷却した後に、残存冷却液の空気に
よる除去を行う冷却方法とを、金型の種類、製品の形状
に応じて選択することができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1、2記載の金型冷却装置によれ
ば、空気供給管と冷却液供給管を二重管に接続したた
め、空気供給管と冷却液供給管の圧力差に関係なく、狭
い金型付近で邪魔となる管の本数を増やすことなく、又
それらの管の接続の面倒も生ずることなく、また冷却液
が微量である場合にも冷却液と空気の混合物を冷却パイ
プ内に効率的に供給することができる。
【0037】更に、二重管の内管と外管のいずれか一方
に冷却液他方に空気が導入され、両者とも同方向に流れ
るため、冷却液の供給量が微量である場合にも、冷却パ
イプ端部にて、空気流の付勢力により冷却液を冷却パイ
プ方向へ搬送することが可能となる。更に又、冷却液が
空気供給圧力に妨げるられることなく円滑に冷却パイプ
に供給できるため、冷却液の供給に関する制御の応答性
が向上し、金型の冷却を極めて正確に行うことができ
る。
【0038】請求項3の金型冷却方法によれば、冷却液
の噴射開始とともに金型の温度は下降を始めるが、冷却
液の噴射停止後直ちに冷却液が除去されるため、冷却液
の噴射停止とほぼ同時に金型の温度降下が停止する。こ
うした現象を利用して、金型が所望の温度まで冷却され
た時点で即金型の冷却を終了することができるため、冷
却液供給の圧力調整を厳格に行わずとも金型を所望の温
度に冷却することができ、金型冷却の調整が容易に行え
るようになる。この効果により、鋳抜ピン等のような熱
容量の小さい金型を冷却する際にも残留する冷却液の気
化熱による影響を排除でき、金型の過冷却が良好に防止
できる。又、必ずしも冷却液と空気を混合する必要がな
く、冷却液と空気とを時間をずらして個別に供給しても
よいので二重管が不要となって配管設備を簡素にするこ
とができる上、冷却液と空気との相対的な圧力の微調整
が不要となるので、操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による金型冷却装置を示し
た概略図。
【図2】本発明の実施の形態による金型冷却装置に使用
した二重管及びその周辺部材を示した概略図。
【図3】従来の金型冷却装置を示した概略図。
【符号の説明】
2 金型 4 冷却穴 5 冷却パイプ 5a 噴射部たる噴射口 5b 冷却パイプ5の他端部 8 第1切換弁 9 第2切換弁 10 第3切換弁 12 圧力調整弁 13 流量制御弁 15 冷却液タンク 16a 空気供給管 16b 冷却液供給管 19 圧縮空気源 50 二重管 50a 外管 50b 内管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮空気源と、 該圧縮空気源とは別に設けられた冷却液供給源と、 該圧縮空気源に接続され空気を供給する空気供給管と、 該圧縮空気源の圧力の作用により該冷却液供給源の冷却
    液を供給する冷却液供給管と、 金型内に設けられ、該空気供給管及び該冷却液供給管に
    連通して該冷却液と空気の混合物を吐出する噴射部とを
    備えた金型冷却装置において、 該噴射部と該冷却液供給管及び該空気供給管との間には
    内管と外管とを有する二重管が設けられ、該空気供給管
    は該内管又は該外管のいずれか一方に接続され、該冷却
    液供給管は他方に接続されていることを特徴とする金型
    冷却装置。
  2. 【請求項2】 金型に形成した冷却穴には冷却パイプの
    一端部が挿入され、該挿入された一端部は冷却液を噴射
    する噴射口をなし、 該冷却パイプの他端部には管の一端部が接続され、 該管の他端部には、圧縮空気供給手段に接続された空気
    供給管と、冷却液供給手段に接続された冷却液供給管と
    が接続され、 該圧縮空気供給手段は、第1の切換弁と圧縮空気源を設
    け、第1の切換弁の開弁動作にて圧縮空気源の圧縮空気
    を該冷却パイプに供給可能に形成すると共に、 該冷却液供給手段は、流量制御弁と、第2の切換弁と、
    該第2の切換弁に接続された密閉の冷却液タンクと、該
    圧縮空気源と該冷却液タンクとの間に設けられた圧力調
    整弁と大気解放可能な第3の切換弁とを設け、該流量制
    御弁により冷却液の流量を調整可能に形成すると共に、
    該圧力調整弁により該冷却液タンクの冷却液面に作用さ
    せる圧縮空気の圧力を調整可能に形成し、該第3の切換
    弁の開弁動作により該冷却液面に圧力調整された圧縮空
    気を作用させ、所定時間経過後第1の切換弁と第2の切
    換弁の開弁動作により水量調整された冷却液を冷却パイ
    プに供給する金型冷却装置において、 該冷却パイプの他端部に接続された該管は内管と外管と
    を有する二重管により構成され、該内管及び外管の一端
    部が冷却パイプに連通し、該空気供給管は該内管又は該
    外管の他端部のいずれか一方に接続され、該冷却液供給
    管は他方に接続されていることを特徴とする金型冷却装
    置。
  3. 【請求項3】 冷却液と空気を金型に噴射し、冷却液の
    気化熱を利用して金型の温度調整を行う金型冷却方法に
    おいて、冷却液を噴射して金型を冷却した後、最後に空
    気のみを噴射して残存冷却液を取り除くことを特徴とす
    る金型冷却方法。
JP36715197A 1997-12-25 1997-12-25 金型冷却装置 Pending JPH11188473A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36715197A JPH11188473A (ja) 1997-12-25 1997-12-25 金型冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36715197A JPH11188473A (ja) 1997-12-25 1997-12-25 金型冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11188473A true JPH11188473A (ja) 1999-07-13

Family

ID=18488596

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36715197A Pending JPH11188473A (ja) 1997-12-25 1997-12-25 金型冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11188473A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002188863A (ja) * 2000-12-19 2002-07-05 Matsui Mfg Co 金型温調機への媒体供給管理装置、金型温調システム
JP2002307505A (ja) * 2001-04-18 2002-10-23 Mutoo Seiko Kk 射出成形装置及び成形方法
JP2005343169A (ja) * 2004-05-07 2005-12-15 Denso Corp 熱硬化性樹脂の射出成形方法
BG65509B1 (bg) * 2004-01-16 2008-10-31 Васил МАДЖАРОВ Охладителна система
KR101418256B1 (ko) * 2013-10-01 2014-07-10 주식회사 코다코 다이캐스팅 금형의 냉각분사장치
JP2016504197A (ja) * 2012-12-21 2016-02-12 アルフィ エッセ.エッレ.エッレ. 金型器具、特に鋳造型の冷却システム
KR20200068948A (ko) * 2018-12-06 2020-06-16 광주대학교산학협력단 사출금형의 냉각방법

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002188863A (ja) * 2000-12-19 2002-07-05 Matsui Mfg Co 金型温調機への媒体供給管理装置、金型温調システム
JP2002307505A (ja) * 2001-04-18 2002-10-23 Mutoo Seiko Kk 射出成形装置及び成形方法
BG65509B1 (bg) * 2004-01-16 2008-10-31 Васил МАДЖАРОВ Охладителна система
JP2005343169A (ja) * 2004-05-07 2005-12-15 Denso Corp 熱硬化性樹脂の射出成形方法
JP2016504197A (ja) * 2012-12-21 2016-02-12 アルフィ エッセ.エッレ.エッレ. 金型器具、特に鋳造型の冷却システム
KR101418256B1 (ko) * 2013-10-01 2014-07-10 주식회사 코다코 다이캐스팅 금형의 냉각분사장치
KR20200068948A (ko) * 2018-12-06 2020-06-16 광주대학교산학협력단 사출금형의 냉각방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0555976B1 (en) Metal mold cooling device
US6713110B2 (en) Assembly for generating milk foam and for heating milk
JP5547802B2 (ja) ノズル
WO2009136474A1 (en) Beverage dispenser
US4161188A (en) Jet type liquid level sensor and system
KR20070051918A (ko) 미스트 생성장치
KR20090014220A (ko) 강판의 제어 냉각 장치 및 냉각 방법
JPH11188473A (ja) 金型冷却装置
JP2007050453A (ja) 酸素切断トーチシステムのための切断トーチと切断ノズルとの組み合わせ体及び切断ノズル
JP4377873B2 (ja) 鋼板の制御冷却装置および冷却方法
JP2010096386A (ja) 循環アダプタ
US4420028A (en) Lubrication system for a die casting machine
JP2004276230A (ja) ミスト生成装置
JP7244820B2 (ja) ドライアイス噴射装置
JPH02234729A (ja) 浴槽システム
JP4244360B2 (ja) バイパス弁を使用したエアロゾル潤滑方法及び装置
JP2002013846A (ja) 水中過冷却解除による製氷方法及び製氷装置
JP2010090411A (ja) 金属粉末製造装置
JP2003128193A (ja) 発泡飲料供給装置
JP2009195762A (ja) ドライアイススノー洗浄装置および方法
KR200180092Y1 (ko) 레이들의 포러스 플러그 선단부 용강 융착 방지장치
JPH11236099A (ja) ビールディスペンサ
JP5168562B2 (ja) 噴出ノズル構造および循環アダプタ
JPH11319544A (ja) 減圧蒸気加熱装置
JPS61230763A (ja) 噴霧装置