JPH11188202A - 感光性塗布液の脱気方法 - Google Patents
感光性塗布液の脱気方法Info
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- JPH11188202A JPH11188202A JP35877397A JP35877397A JPH11188202A JP H11188202 A JPH11188202 A JP H11188202A JP 35877397 A JP35877397 A JP 35877397A JP 35877397 A JP35877397 A JP 35877397A JP H11188202 A JPH11188202 A JP H11188202A
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
Abstract
に経年劣化することが無い状態で感光性塗布液の脱気を
行うことができ、かつ、脱気装置をコンパクトにするこ
とができるようにする。 【解決手段】 ストックタンク10は送液ポンプ20を
介して膜脱気装置30に連結されている。膜脱気装置3
0には、真空ポンプ40が連結されるとともに、ろ過装
置50を介してコーター60に連結されている。ストッ
クタンク10に用意された塗布液は、送液ポンプ20に
て脱気装置30、ろ過装置50を経てコーター60に送
液される。この時、膜脱気装置30において、塗布液中
の溶存気体は気液分離膜32を透過して効率よく除去さ
れる。
Description
性塗布液を塗布装置で塗布する際の塗布品質を改良する
ための塗布液の脱気方法に関し、さらに詳しくは、感光
性塗布液が塗布される前に、感光性塗布液中に含有され
る溶存空気を除去するための感光性塗布液の脱気方法に
関するものである。
液体中に溶存する空気及び含有される気泡を除去するこ
とが必要である。例えば、感光材料用の感光性塗布液
は、溶存空気及び気泡が含有されたまま塗布されると、
塗布装置によっては感光性塗布液中の溶存空気の析出
や、通常の場合には感光性塗布液に含まれる気泡によっ
て、縦すじ、ピンホール等の故障が塗布面に生じ、基材
に均一な感光膜を形成することができないものである。
そこで、基材に塗布される前に、感光性塗布液中に溶存
する空気及び気泡を除去することが必要である。
気泡等を除去する方法としては、例えば、特公昭51−
35259号公報において、液体を上部から下部に至る
にしたがって表面積の増大する濡壁塔を流下させ、流下
する際の膜厚を減少させた状態で真空ポンプにより減圧
室内を減圧してやることにより脱泡を行う方法が提案さ
れている。
て、感光性塗布液を加圧しながらスパイラル上の管状多
孔質性高分子膜の中を通すと共に管状多孔質性高分子膜
の外側を減圧にすることにより塗布液中の溶存空気及び
微細気泡を同時に除去する方法が提案されている。
において、合成樹脂製容器内に液体を入れ、その合成樹
脂製容器を減圧雰囲気中にさらし液体中の溶存ガスを脱
気する方法が提案されている。
た従来の方法は、それぞれ問題点を有し満足のいくもの
ではなかった。
で提案された方法は、液体を減圧下に置くものである
が、これは液体中に溶存する空気を除去することはでき
ても、除去された空気が微細気泡として液体中に発生し
てしまう。したがって、塗工液として用いる場合、微細
気泡が混入していると塗膜の欠陥となるため、後処理と
して微細気泡の除去を行う必要がある。
方法は、微細気泡が発生せず好ましいものであるが、多
孔質性高分子膜を用いているので、溶剤や界面活性剤溶
液などの表面張力の低い液体が微細孔から漏洩しやすい
こと、塗工液の溶質が経年使用によって微細孔に析出し
塞いでしまうおそれがあった。感光性塗布液の場合、溶
液の組成上表面張力が低い場合が多く、かつ、溶質が析
出しやすい場合が多いため、この方法で処理することは
困難である。
れた方法は、上述した問題点は発生しないが、フッ素樹
脂チューブの肉厚を十分に薄くできないので、必要な脱
気能力を得るためには相当の長さのチューブを必要と
し、装置が大きくなるという問題があった。
泡が発生せず、感光性塗布液が漏洩することなく、感光
性塗布液の経年劣化がなく、しかも、装置をコンパクト
にできる感光性塗布液の脱気方法を提供することを目的
とする。
脱気方法は、感光性塗布液を脱気する方法において、フ
ッ素樹脂フィルムを気液分離膜とした膜脱気装置を用い
ることを特徴として構成されている。
は、フッ素樹脂フィルムを用いることで、膜圧を薄くし
て装置をコンパクトにでき、かつ、感光性塗布液が漏洩
することなく、また、経年劣化することがない。
においては、フッ素樹脂フィルムを気液分離膜とする
が、このフッ素樹脂フィルムとしては、四弗化エチレン
−六弗化プロピレン共重合樹脂フィルム、四弗化エチレ
ン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂フィル
ム、四弗化エチレン−エチレン共重合樹脂フィルムであ
ることが好ましい。
μm以下であることが好ましく、50μm以下であるこ
とがより好ましい。
る装置を図1及び図2に示す。
図2は感光性塗布液の脱気装置に用いる膜脱気装置の断
面図である。
ストックタンクで、このストックタンク10は送液ポン
プ20を介して膜脱気装置30に連結されている。この
膜脱気装置30には、真空ポンプ40が連結されるとと
もに、ろ過装置50を介してコーター60に連結されて
いる。
に、円筒状のハウジング31に気液分離膜32が設けら
れるとともに、中空の中芯33が設けられており、この
気液分離膜32はフッ素樹脂フィルムで形成されてい
る。また、ハウジング31には、塗布液を導入する液入
口34が形成されるとともに脱気された塗布液を排出す
る液出口35が形成されており、前記中芯33は真空ポ
ンプ40に連結されている。
タンク10に用意された塗布液は、送液ポンプ20にて
脱気装置30、ろ過装置50を経てコーター60に送液
される。この時、膜脱気装置30において、塗布液中の
溶存気体は気液分離膜32を透過して効率よく除去され
る。
気装置としては、気液分離膜に四弗化エチレン−六弗化
プロピレン共重合樹脂フィルムを用いたジャパンゴアテ
ックス社製のDMS−2F−3FF型を用いた。
用の後でも良好な脱気性能を示し、膜の劣化がないこと
が分かった。また、微細気泡の発生及び液体の漏洩のど
ちらも見られなかった。
15mm、長さ290mmであり、四弗化エチレン−六
弗化プロピレン共重合樹脂チューブを用いて試作した脱
気装置(直径400mm、長さ500mm)と比較する
と大幅にコンパクトな装置であるが、必要な能力を有す
ることが分かった。
無いとともに経年劣化することが無い状態で感光性塗布
液の脱気を行うことができ、かつ、脱気装置をコンパク
トにすることができる。
脱気装置の概略図である。
脱気装置に使用する膜脱気装置の概略図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 感光性塗布液を脱気する方法において、
フッ素樹脂フィルムを気液分離膜とした膜脱気装置を用
いることを特徴とする感光性塗布液の脱気方法。 - 【請求項2】 前記フッ素樹脂フィルムが、四弗化エチ
レン−六弗化プロピレン共重合樹脂フィルムである請求
項1記載の感光性塗布液の脱気方法。 - 【請求項3】 前記フッ素樹脂フィルムが、四弗化エチ
レン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂フィ
ルムである請求項1記載の感光性塗布液の脱気方法。 - 【請求項4】 前記フッ素樹脂フィルムが、四弗化エチ
レン−エチレン共重合樹脂フィルムである請求項1記載
の感光性塗布液の脱気方法。 - 【請求項5】 前記フッ素樹脂フィルムの膜厚が、10
0μm以下である請求項1記載の感光性塗布液の脱気方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35877397A JPH11188202A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 感光性塗布液の脱気方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35877397A JPH11188202A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 感光性塗布液の脱気方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11188202A true JPH11188202A (ja) | 1999-07-13 |
Family
ID=18461038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35877397A Pending JPH11188202A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 感光性塗布液の脱気方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11188202A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000176261A (ja) * | 1998-12-11 | 2000-06-27 | Fuji Photo Film Co Ltd | 水系塗工液の脱気方法 |
JP2006095492A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Fuji Photo Film Co Ltd | 塗布方法及び光学フィルム |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP35877397A patent/JPH11188202A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000176261A (ja) * | 1998-12-11 | 2000-06-27 | Fuji Photo Film Co Ltd | 水系塗工液の脱気方法 |
JP2006095492A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Fuji Photo Film Co Ltd | 塗布方法及び光学フィルム |
JP4662201B2 (ja) * | 2004-09-30 | 2011-03-30 | 富士フイルム株式会社 | 塗布方法 |
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