JPH11186837A - アレーアンテナ装置 - Google Patents

アレーアンテナ装置

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JPH11186837A
JPH11186837A JP35572297A JP35572297A JPH11186837A JP H11186837 A JPH11186837 A JP H11186837A JP 35572297 A JP35572297 A JP 35572297A JP 35572297 A JP35572297 A JP 35572297A JP H11186837 A JPH11186837 A JP H11186837A
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JP
Japan
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radiating element
array antenna
antenna device
flat plate
dielectric
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Application number
JP35572297A
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English (en)
Inventor
Masataka Otsuka
昌孝 大塚
Yoshihiko Konishi
善彦 小西
Toru Takahashi
徹 高橋
Hidenori Yugawa
秀憲 湯川
Hidemasa Ohashi
英征 大橋
Toru Fukazawa
徹 深沢
Shuji Urasaki
修治 浦崎
Soichi Matsumoto
操一 松本
Yoshihiro Fukuyo
喜弘 福與
Katsuhisa Uno
克久 宇野
Koichi Harada
耕一 原田
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Mitsubishi Electric Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給電線路間や、給電回路網と放射素子の間に
電気的な結合が発生するため、所望の励振分布が得られ
ず、給電回路網内に不要なモードが生じて損失が大きく
なる。 【解決手段】 複数の放射素子22とそれらに接続され
た給電回路網23を設けた誘電体基板21と、各放射素
子に対応した位置に開口部27を、給電回路網に対応し
た位置に溝28を有する第1の導電性平板26と、その
放射素子に対応した位置に凹陥部30を、給電回路網に
対応した位置に溝31を有する第2の導電性平板29と
を、第1の導電性平板、誘電体基板、第2の導電性平板
の順に積層することで、それらの開口部、放射素子およ
び凹陥部によりその素子アンテナを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の素子アン
テナを平面状に配列したアレーアンテナ装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図15は、例えば特開平5−15284
0号公報に示された、従来の平面状のアレーアンテナ装
置の構成を示す分解斜視図である。図において、1は第
1のフィルム基板であり、2はこの第1のフィルム基板
1上に形成された複数の直線偏波の第1の放射素子、3
はマイクロストリップ線路で構成された第1の給電回路
網である。4は第2のフィルム基板であり、5は第2の
フィルム基板4上に形成され、第1の放射素子2とは偏
波が直交している複数の第2の放射素子、6はトリプレ
ート線路で構成された第2の給電回路網である。7は第
1の導電性平板、8は第2の導電性平板、9,10,1
1は誘電体シートであり、12は第1の導電性平板7上
に第1の放射素子2と第2の放射素子5に対応して設け
られたスロットである。
【0003】次に動作について説明する。第1のフィル
ム基板1上に形成された複数の第1の放射素子2は、マ
イクロストリップ線路で構成された第1の給電回路網3
によって励振され、それぞれ直線偏波の電波を放射す
る。この第1の給電回路網3においては、第1の導電性
平板7が第1の給電回路網3の地導体になっている。一
方、第2のフィルム基板4上に形成された複数の第2の
放射素子5は、トリプレート線路で構成された第2の給
電回路網6によって励振される。この第2の放射素子5
は第1の放射素子2とは偏波が直交する直線偏波で励振
される。この第2の放射素子5から放射された電波は第
1の導電性平板7に開けられたスロット12、第1の放
射素子2を介して外部に放射される。第2の給電回路網
6においては、第1の導電性平板7および第2の導電性
平板8がその地導体の役割を果たしている。
【0004】このように構成されたアレーアンテナ装置
では、各素子アンテナは、第1のフィルム基板1の第1
の放射素子2、第1の導電性平板7のスロット12、第
2のフィルム基板4の第2の放射素子5、および第2の
導電性平板8によって形成されている。ここで、誘電体
シート9は第1のフィルム基板1と第1の導電性平板7
との間隔を、誘電体シート10は第1の導電性平板7と
第2のフィルム基板4との間隔を、誘電体シート11は
第2のフィルム基板4と第2の導電性平板8との間隔を
それぞれ平行に保つ役割を果たしている。
【0005】なお、上記説明は送信時の動作の場合につ
いてのものであるが、受信時でも同様の動作を得る。
【0006】このように、従来のアレーアンテナ装置に
よれば、第1の放射素子2や第1の給電回路網3を備え
た第1のフィルム基板1、第2の放射素子5や第2の給
電回路網6を備えた第2のフィルム基板4、スロット1
2を備えた第1の導電性平板7、第2の導電性平板8、
およびスペーサの役割をする誘電体シート9,10,1
1との積層によって構成されており、同一のアンテナ開
口で直交する2つの直線偏波の送受信が行える。
【0007】なお、このような従来のアレーアンテナ装
置に関連する記載のある文献としては、この他にも、例
えば特開平5−67912号公報、特開平5−1528
39号公報、特開平5−152843号公報、特開平5
−267930号公報、さらには1992年電子情報通
信学会春季大会の発表論文B−62「偏波共用トリプレ
ート給電型平面アンテナの放射特性」などがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のアレーアンテナ
装置は以上のように構成されているので、第1および第
2の給電回路網3,6は、マイクロストリップ線路やト
リプレート線路などの線路間にシールドのない給電線路
で構成され、また第1および第2の放射素子2,5と第
1および第2の給電回路網3,6との間にも電気的なシ
ールドがない状態になっているため、第1および第2の
給電回路網3,6の給電線路間や、それら給電線路と第
1および第2の放射素子2,5との間で電気的な結合が
生じ、所望の励振分布を得られないという課題があっ
た。
【0009】特にトリプレート線路構造では、第1およ
び第2の放射素子2,5の周囲でパラレルプレートモー
ドが発生して第1および第2の導電性平板7,8の間を
伝搬するため、第1および第2の放射素子2,5の周囲
の広い範囲において、第1および第2の給電回路網3,
6の給電線路との電気的結合が発生して励振分布が大幅
に乱れ、例えば低サイドローブ放射特性を得るためのテ
ーパ状の開口分布を得ることが極めて困難となり、ま
た、パラレルプレートモードに変換された分、電波の損
失が大きくなるなどの課題があった。
【0010】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、給電回路網の給電線路間や、給電
回路網と放射素子の間の電気的な結合を遮断して、所望
の励振分布が得られ、かつ給電回路網内の不要なモード
による損失を低減した平面状のアレーアンテナ装置を得
ることを目的とする。
【0011】また、この発明は、給電回路網を実現の容
易な分配回路で構成できるアレーアンテナ装置、分配比
のより大きな分配回路が実現できるアレーアンテナ装
置、より給電損失の少ないアレーアンテナ装置、より広
帯域で動作し、かつ放射効率のより高いアレーアンテナ
装置、広角方向の不要放射が少ないアレーアンテナ装置
を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係るアレーア
ンテナ装置は、誘電体基板上に、複数の放射素子とそれ
らに接続された給電回路網を設け、この誘電体基板を、
その各放射素子に対応した位置に開口部、給電回路網に
対応した位置に溝を有する第1の導電性平板と、その放
射素子に対応した位置に凹陥部、給電回路網に対応した
位置に溝を有する第2の導電性平板とで挟み、第1の導
電性平板の開口部と、誘電体基板の放射素子と、第2の
導電性平板の凹陥部とによってその素子アンテナを形成
したものである。
【0013】この発明に係るアレーアンテナ装置は、第
1の誘電体基板上に複数の第1の放射素子とそれらに接
続された第1の給電回路網を設けるとともに、第2の誘
電体基板上に、上記第1の放射素子に対応した位置に配
された複数の第2の放射素子とそれらに接続された第2
の給電回路網を設け、その第1の誘電体基板を、第1の
放射素子に対応した位置に開口部、第1の給電回路網に
対応した位置に溝を有する第1の導電性平板と、第1の
放射素子に対応した位置に凹陥部とスロット、第1の給
電回路網に対応した位置に溝を有する第3の導電性平板
とで挟むとともに、第2の誘電体基板を、第2の放射素
子に対応した位置に凹陥部、第2の給電回路網に対応し
た位置に溝を有する第3の導電性平板と、第2の放射素
子に対応した位置に凹陥部、第2の給電回路網に対応し
た位置に溝を有する第2の導電性平板とで挟み、第1の
導電性平板の開口部と、第1の誘電体基板の第1の放射
素子と、第3の導電性平板の表裏両面の凹陥部およびス
ロットと、第2の誘電体基板の第2の放射素子と、第2
の導電性平板の凹陥部とによってその素子アンテナを形
成したものである。
【0014】この発明に係るアレーアンテナ装置は、誘
電体基板の表面と裏面を電気的に導通させる導通手段
を、その放射素子や給電回路網の周囲に配置したもので
ある。
【0015】この発明に係るアレーアンテナ装置は、規
定する面と直交する複数の列における素子アンテナの配
置数によって、その規定する面の放射パターンの励振振
幅分布を決定するようにしたものである。
【0016】この発明に係るアレーアンテナ装置は、誘
電体基板の表裏両面で互いに近接した導体パターンを、
給電回路網に持たせたものである。
【0017】この発明に係るアレーアンテナ装置は、ア
レーアンテナを複数に分割したサブアレーアンテナを、
電波の分配や合成を行う分配合成手段で接続したもので
ある。
【0018】この発明に係るアレーアンテナ装置は、非
励振放射素子を、各素子アンテナの開口部の放射素子配
置側とは反対側に装荷したものである。
【0019】この発明に係るアレーアンテナ装置は、電
波反射壁をアレーアンテナ装置の周囲に配置して、低仰
角の電波を反射もしくは散乱させるようにしたものであ
る。
【0020】この発明に係るアレーアンテナ装置は、電
波吸収壁をアレーアンテナ装置の周囲に配置して、低仰
角の電波を吸収するようにしたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1によるアレーアンテナ装置の構造を示す分
解斜視図である。また、図2は図1のA−A’線におけ
る断面図である。これら図1および図2において、21
はフィルム状の誘電体より成る誘電体基板としてのフィ
ルム基板であり、22はこのフィルム基板21上に、例
えばエッチング技術などを用いて形成された複数の放射
素子、23は同じくフィルム基板21上にエッチング技
術などにより形成され、これら各放射素子22に接続さ
れる給電回路網である。24はフィルム基板21の両面
の、上記放射素子22および給電回路網23の周囲に、
同様のエッチング技術などによって形成されたグランド
パターンであり、25は上記放射素子22および給電回
路網23の周辺各所において、フィルム基板21の両面
に形成されたグランドパターン24を電気的に接続する
導通手段としてのスルーホールである。
【0022】26は導体もしくはメタライズ加工された
誘電体より成る第1の導電性平板であり、27はこの第
1の導電性平板26に、上記フィルム基板21上の各放
射素子22の配置位置に対応して明けられた開口部、2
8は第1の導電性平板26に、上記フィルム基板21上
の給電回路網23の配置位置に対応して設けられた溝で
ある。また、29は第1の導電性平板26と同様に、導
体もしくはメタライズ加工された誘電体より成る第2の
導電性平板であり、30はこの第2の導電性平板29
に、上記フィルム基板21上の各放射素子22の配置位
置に対応して設けられた凹陥部、31は第2の導電性平
板29に、上記フィルム基板21上の給電回路網23の
配置位置に対応して設けられた溝である。
【0023】次に動作について説明する。上記のように
構成された第1の導電性平板26と、フィルム基板21
と、第2の導電性平板29とをその順番に積層した場
合、第1の導電性平板26の開口部27、フィルム基板
21の放射素子22、および第2の導電性平板29の凹
陥部30によって、当該アレーアンテナ装置の素子アン
テナが形成される。これら各素子アンテナにおいては、
送信時にフィルム基板21上に形成された放射素子22
を給電回路網23を通じて励振すると、第1の導電性平
板26の開口部27から電波が放射される。また、受信
時においても、この送信時の場合と同等の動作をする。
【0024】そのとき、フィルム基板21上の給電回路
網23は第1の導電性平板26の溝28と第2の導電性
平板29の溝31に囲まれており、一種の方形同軸線路
を構成している。また、フィルム基板21の両面に配置
されたグランドパターン24は、当該グランドパターン
24内に設けられたスルーホール25により、放射素子
22と給電回路網23の周囲の各所において電気的に接
続されており、このグランドパターン24に接すること
により、第1の導電性平板26と第2の導電性平板29
とは電気的に導通状態となる。これによって、給電回路
網23内の各給電線路間、また給電回路網23と放射素
子22との間が電気的に遮断されることとなるため、給
電線路相互間や給電回路網23と放射素子22の間の電
気的な結合がなくなり、また、従来のアレーアンテナ装
置におけるトリプレート線路で問題になった平行平板モ
ードのような不要モードが発生することもなくなる。
【0025】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、フィルム基板21上に形成された給電回路網23内
の各給電線路相互間、また給電回路網23と放射素子2
2との間の電気的な結合が、第1の導電性平板26の溝
28や第2の導電性平板29の溝31、さらには、フィ
ルム基板21の表裏両面に形成されたグランドパターン
24や、放射素子22および給電回路網23の周囲に配
置されているそのグランドパターン24を電気的に導通
させているスルーホール25によって遮断されるため、
給電線路間や給電回路網23と放射素子22の間の電気
的な結合がなくなり、所望の励振分布を実現することが
できる効果がある。また、従来のアレーアンテナ装置に
おけるトリプレート線路で問題になった平行平板モード
のような不要モードが生じることもないため、それによ
る損失もなく、低損失なアレーアンテナ装置を実現でき
る効果もある。
【0026】なお、上記実施の形態1においては、フィ
ルム基板21の表面および裏面にグランドパターン24
を設け、それらのグランドパターン24を放射素子22
や給電回路網23の周囲に配したスルーホール25で電
気的に導通させているものについて説明したが、それら
の構造がなくとも、第1の導電性平板26の溝28や第
2の導電性平板29の溝31の作用によって、給電線路
間や給電回路網23と放射素子22の間の一応のアイソ
レーション効果は期待できる。
【0027】実施の形態2.上記実施の形態1において
は、1種類の電波を送受信するための平面状のアレーア
ンテナ装置について説明したが、直交する2つの直線偏
波を送受信するためのアレーアンテナ装置に適用するこ
ともできる。図3はそのようなこの発明の実施の形態2
によるアレーアンテナ装置の構造を示す分解斜視図であ
る。また、図4は図3のA−A’線における断面図であ
る。これら図3および図4において、32はフィルム状
の誘電体より成る第1の誘電体基板としての第1のフィ
ルム基板である。33はこの第1のフィルム基板32上
に、例えばエッチング技術などを用いて形成された、直
線偏波の複数の第1の放射素子であり、34は同じく第
1のフィルム基板32上にエッチング技術などにより形
成され、それら第1の放射素子33に接続される第1の
給電回路網である。35は同様にエッチング技術などに
より、第1のフィルム基板32の両面の第1の放射素子
33や第1の給電回路網34の周囲に形成されたグラン
ドパターンであり、36は上記第1の放射素子33およ
び第1の給電回路網34の周辺各所で、第1のフィルム
基板32の両面に形成されたグランドパターン35を電
気的に接続する導通手段としてのスルーホールである。
【0028】37は第1のフィルム基板32と同様に、
フィルム状の誘電体より成る第2の誘電体基板としての
第2のフィルム基板である。38はこの第2のフィルム
基板37上の、上記第1の放射素子33のそれぞれに対
応した位置にエッチング技術などによって形成された、
第1の放射素子33とは直線偏波が直交する第2の放射
素子であり、39は第2のフィルム基板37上にエッチ
ング技術などで形成され、それら第2の放射素子38に
接続される第2の給電回路網である。40は同様にエッ
チング技術などで第2のフィルム基板37の両面の、第
2の放射素子38および第2の給電回路網39の周囲に
形成されたグランドパターンであり、41は上記第2の
放射素子38および第2の給電回路網39の周辺各所
で、第2のフィルム基板37の両面に形成されたグラン
ドパターン40を電気的に接続する導通手段としてのス
ルーホールである。
【0029】42は導体もしくはメタライズ加工された
誘電体より成る第1の導電性平板である。43はこの第
1の導電性平板42に、上記第1のフィルム基板32上
の第1の放射素子33のそれぞれの配置位置に対応して
明けられた開口部であり、44は第1の導電性平板42
に、上記第1のフィルム基板32上の第1の給電回路網
34の配置位置に対応して設けられた溝である。
【0030】45は第1の導電性平板42と同様に、導
体もしくはメタライズ加工された誘電体より成る第2の
導電性平板である。46はこの第2の導電性平板45
に、上記第2のフィルム基板37上の第2の放射素子3
8のそれぞれの配置位置に対応して設けられた凹陥部で
あり、47は同じく第2の導電性平板45に、上記第2
のフィルム基板37上の第2の給電回路網39の配置位
置に対応して設けられた溝である。
【0031】48は第1の導電性平板42および第2の
導電性平板45と同様に、導体もしくはメタライズ加工
された誘電体より成る第3の導電性平板である。49は
この第3の導電性平板48の表面に、上記第1のフィル
ム基板32上の第1の放射素子33のそれぞれ各配置位
置に対応して設けられた凹陥部であり、50は同じく第
3の導電性平板48の表面に、上記第1のフィルム基板
32上の第1の給電回路網34の配置位置に対応して設
けられた溝である。51は第3の導電性平板48に、上
記第1のフィルム基板32上の第1の放射素子33のそ
れぞれの配置位置に対応して設けられたスロットであ
り、図示のように、凹陥部49の底部に配置されてい
る。また、52はこの第3の導電性平板48の裏面に、
上記第2のフィルム基板37上の第2の放射素子38の
それぞれの配置位置に対応して設けられた凹陥部であ
り、53は同じく第3の導電性平板48の裏面に、上記
第2のフィルム基板37上の第2の給電回路網39の配
置位置に対応して設けられた溝である。なお、これら第
1〜第3の導電性平板42,45,48は、第1あるい
は第2のフィルム基板32,37のスルーホール36,
41で接続されたグランドパターン35,40に接する
ことで電気的に導通状態となっている。
【0032】次に動作について説明する。このように構
成された第1のフィルム基板32、第2のフィルム基板
37、第1の導電性平板42、第2の導電性平板45、
および第3の導電性平板48を、第1の導電性平板4
2、第1のフィルム基板32、第3の導電性平板48、
第2のフィルム基板37、第2の導電性平板45の順番
に積層した場合、第1の導電性平板42の開口部43、
第1のフィルム基板32の第1の放射素子33、第3の
導電性平板48の凹陥部49,52とスロット51、第
2のフィルム基板37の第2の放射素子38、および第
2の導電性平板45の凹陥部46によって、当該アレー
アンテナ装置の素子アンテナが形成される。これら各素
子アンテナにおいては、送信時に第1のフィルム基板3
2上に形成された第1の放射素子33を第1の給電回路
網34を通じて励振すると、第1の導電性平板42の開
口部43から電波が放射される。また、第2のフィルム
基板37上に形成された第2の放射素子38を第2の給
電回路網39を通じて励振すると、当該第2の放射素子
38から放射された電波が、第3の導電性平板48に設
けられたスロット51を介して第1の放射素子33を励
振し、第1の導電性平板42の開口部43から電波が放
射される。
【0033】なお、第1の放射素子33と第2の放射素
子38は放射する電波の偏波が互いに直交しているた
め、第2の放射素子38の励振した電波が第1の給電回
路網34に干渉することはほとんどない。また、第1の
放射素子33が励振した電波が第2の給電回路網39に
ほとんど干渉しないことも同様である。さらに、スロッ
ト51の存在により、直交偏波間のアイソレーションは
より完全なものになる。なお、受信時においても、この
送信時の場合と同等の動作が行われる。このようにし
て、この実施の形態2によるアレーアンテナ装置では、
1つのアンテナ面を共有して直交する2つの偏波の送受
信が行われる。
【0034】また、上記実施の形態2によるアレーアン
テナ装置において、第1のフィルム基板32上に構成さ
れた第1の放射素子33に基づくアレーアンテナと、第
2のフィルム基板37上に構成された第2の放射素子3
8に基づくアレーアンテナとを、それぞれ異なる周波数
で動作させたり、一方を送信に、他方を受信にとそれぞ
れ別々に動作させることができることは言うまでもな
い。
【0035】このように、この実施の形態2によれば、
第1および第2の給電回路網34,39内の各給電線路
相互間、また第1および第2の給電回路網34,39と
第1および第2の放射素子33,38との間の電気的な
結合が、第1〜第3の導電性平板42,45,48の溝
44,47,50,53、さらには第1および第2のフ
ィルム基板32,37の表面と裏面のグランドパターン
35,40や、それらを電気的に導通させているスルー
ホール36,41によって遮断されるため、給電線路間
や各給電回路網と各放射素子との間の電気的な結合がな
くなって、所望の励振分布を実現することができる効果
がある。また、従来のアレーアンテナ装置におけるトリ
プレート線路で問題になった平行平板モードのような不
要モードが生じることもないため、それによる損失もな
く、低損失な直交偏波共用の平面状のアレーアンテナ装
置が実現できる効果もある。
【0036】なお、上記説明では、第1および第2のフ
ィルム基板32,37の表面および裏面にグランドパタ
ーン35,40を設け、それらのグランドパターン3
5,40を第1および第2の放射素子33,38や第1
および第2の給電回路網34,39の周囲に配したスル
ーホール36,41で電気的に導通させているものを示
したが、この実施の形態2の場合においても、それらの
グランドパターン35,40やスルーホール36,41
などの構造がなくとも、第1〜第3の導電性平板42,
45,48の溝44,47,50,53の作用によっ
て、給電線路相互間や、第1および第2の放射素子3
3,38と第1および第2の給電回路網34,39との
間の一応のアイソレーション効果は期待できる。
【0037】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3によるアレーアンテナ装置の素子アンテナ配置の一
例を示す平面図である。なお、アンテナ自体の構造は実
施の形態1もしくは実施の形態2で示したものと同一で
ある。図5において、54は当該アレーアンテナ装置の
アンテナ開口であり、55はこのアンテナ開口54に配
列された素子アンテナを示す当該素子アンテナの放射素
子もしくは放射素子開口である。56は上記アンテナ開
口54上に設定された座標のx軸であり、57はそのy
軸、58はz軸である。また、図6は図5に示した素子
アンテナ配置によるアレーアンテナ装置において、各素
子アンテナの放射素子55の励振振幅をx軸に投影した
ときの励振振幅分布を示す説明図である。
【0038】さらに、図7は給電回路の分配比のみで所
望の励振振幅分布を設定する場合の分配回路構成例を示
す説明図であり、図8は放射素子数で所望の励振振幅分
布を設定する場合の分配回路構成例を示す説明図であ
る。これら図7および図8において、55は上記放射素
子であり、59はそれら放射素子55に接続される給電
回路網、60はこの給電回路網59による分配比であ
る。
【0039】次に動作について説明する。一般に、ある
評価面における放射パターンのサイドローブレベルは、
評価面とアレーアンテナの開口が交わる直線に各放射素
子55の励振振幅を投影したときの励振振幅分布で定ま
る。ここで、図5に示す座標上のxz面において低サイ
ドローブな放射パターンを所望する場合には、x軸56
上に各放射素子55の励振振幅を投影した励振振幅分布
が図6のようなテーパ分布になればよい。この実施の形
態3によるアレーアンテナ装置では、各放射素子55の
励振振幅を均一とし、各素子アンテナの放射素子55を
図5に示すように、アンテナ開口54上に配置すること
で、x軸に投影した励振振幅分布が図6に示すテーパ分
布になるようにしている。すなわち、規定する面と直交
する複数の列に励振振幅がおおむね等しい複数の放射素
子55(素子アンテナ)を配置し、規定する面で図6に
示すテーパ分布の放射パターンが得られるように、各列
の放射素子55の配置数を決定する。これにより、xz
面において低サイドローブな放射パターンを得ることが
できる。
【0040】ここで、アレーアンテナにおいて図6に示
すようなテーパ状の励振振幅分布を設定する際によく使
われる手法は、各放射素子55の励振振幅を調整するこ
とで励振振幅分布を設定する方法である。この方法で
は、アレーアンテナ装置の放射素子55の列において、
例えば第n列と第n+1列の間に6:1の電圧振幅差を
設ける場合、図7に示すように、各列の放射素子55
(素子アンテナ)の数は同一としておき、第n列と第n
+1列への給電振幅を、給電回路網59の分配比60に
したがって6:1にする。しかしながら、この方法で
は、分配比60として6:1のような大きな値の給電回
路網59を必要とする。放射素子55と給電回路網59
とを同一平面に構成するアレーアンテナ装置では、既に
放射素子55が配置された残りの狭いスペースに給電回
路網59を配置するため、例えばインピーダンスステッ
プを何段も使用する多段分配回路や、方向性結合器を用
いることは困難となる。
【0041】したがって、給電回路網59として用いら
れるのは、インピーダンスステップが1段か2段の簡単
なT分岐回路である。このT分岐回路で分配比60の大
きい給電回路網59を実現するためには、特性インピー
ダンス比が大きい線路を組み合わせることになる。しか
しながら、高インピーダンスの線路は線路幅が極めて細
くなるため、線路幅精度を保持することが困難になるば
かりか、そのような幅の細い線路の実現自体が困難にな
る。反対に、低インピーダンスの線路は線路幅が極めて
太くなるため、その配置スペースに困ることになる。こ
のように、各放射素子55の励振振幅を調整することの
みで所望の励振振幅分布を設定する方法は、給電回路網
59の実現の上で問題がある。
【0042】そのため、この実施の形態3では所望の励
振振幅分布を設定するため、各列に配置される放射素子
55の配置数を当該励振振幅分布に対応して、図5に示
すように決定している。図7の場合と同様に、第n列と
第n+1列の間に6:1の電圧振幅差を設ける場合に
は、その各給電回路網59における分配比は図8に示す
ようになる。すなわち、上部の4つの放射素子55で
は、それぞれの分配比60が1:1の2つのT分岐回路
が用いられ、下部の3つの放射素子55では、分配比6
0が1:1.17のT分岐回路で1つの放射素子55と
2つの放射素子55とに分岐させた後、さらに分配比6
0が1:1のT分岐回路で2つの放射素子55のそれぞ
れに分岐させる分岐回路が用いられている。したがっ
て、図7に示す場合には6:1の分配比60が必要であ
ったが、図8に示すものでは分配比60は1:1.17
でよくなる。
【0043】このように、この実施の形態3によれば、
アンテナ自体の構造が実施の形態1もしくは実施の形態
2で示したものと同一であるため、給電線路間や、給電
回路網と放射素子との間の電気的な結合が遮断されて、
所望の励振分布を実現することができ、かつ給電回路網
内の不要なモードによる損失を低減することが可能とな
るばかりか、各列に配置される素子アンテナの配置数を
所望の励振振幅分布に対応して決定しているため、給電
回路網を構成するインピーダンスステップのインピーダ
ンス比がより小さくて済むようになって、分配回路の分
配比が減少するため、T分岐回路での実現が容易とな
り、給電回路網を実現の容易な分配回路で構成できるア
レーアンテナ装置を得られるなどの効果がある。
【0044】なお、上記説明では、所望の励振振幅分布
に応じて、各列に配置する素子アンテナの配置数を決定
するものを示したが、このような素子アンテナの配置数
によって励振振幅分布を設定する方法に、さらに、図7
に示した各放射素子の励振振幅を調整する手法を併用す
ることが可能であることはいうまでもない。
【0045】実施の形態4.上記各実施の形態において
は、放射素子および給電回路網をフィルム基板の一方の
面のみに形成した場合について説明したが、それらをフ
ィルム基板の両面に形成するようにしてもよい。図9は
そのようなこの発明の実施の形態4によるアレーアンテ
ナ装置の放射素子と給電回路網の一部を示す平面図であ
る。また、図10は図9のB−B’線の断面を示す断面
図である。図9および図10において、61は誘電体基
板としてのフィルム基板である。62はこのフィルム基
板61の表面に設けられた放射素子であり、63はフィ
ルム基板61の裏面に設けられた放射素子である。64
は上記フィルム基板61の表面に設けられて放射素子6
2に接続される給電回路網であり、65はフィルム基板
61の裏面に設けられて放射素子63に接続される給電
回路網である。66はこれら給電回路網64,65のフ
ィルム基板61の表裏において近接した導体パターンに
よって構成される方向性結合器である。
【0046】次に動作について説明する。このように構
成されたアレーアンテナ装置では、フィルム基板61の
表面と裏面のそれぞれに放射素子62,63および給電
回路網64,65の導体パターンを配置しているため、
給電回路網64と給電回路網65の給電線路を、図10
に示すように、フィルム基板の表裏でその一部が重なる
程度に近接させることができる。これにより、この給電
回路網64と給電回路網65の近接した給電線路が方向
性結合器66を形成する。この方向性結合器66は通常
のT分岐回路よりも大きな分配比を実現できる。したが
って、アレーアンテナ装置における実現可能な励振振幅
分布の範囲をより大きくすることができる。
【0047】このように、この実施の形態4によれば、
フィルム基板61上に設けられた給電回路網64,65
が、当該フィルム基板61の両面に配置されて互いに近
接した給電線路の導体パターンを持っているので、通常
のT分岐回路よりも大きな分配比を実現できる方向性結
合器66を容易に形成することができ、より大きな分配
比を有する分配回路が得られるという効果がある。
【0048】実施の形態5.上記各実施の形態において
は、アレーアンテナ装置を一体的に構成したものを示し
たが、複数のサブアレーアンテナに分割し、それらを組
み合わせるようにしてもよい。図11はそのようなこの
発明の実施の形態5によるアレーアンテナ装置を裏面か
ら見た構成を示す底面図である。図において、55は当
該アレーアンテナ装置に配列された素子アンテナの放射
素子で、図5に同一符号を付したものに相当する部分で
ある。
【0049】67,68,69,70はそれぞれこのア
レーアンテナ装置を分割して形成したサブアレーアンテ
ナであり、これら各サブアレーアンテナ67〜70自体
の構造は、実施の形態1もしくは実施の形態2で示した
ものと同一である。71はこれらサブアレーアンテナ6
7〜70への信号を分配し、サブアレーアンテナ67〜
70からの信号を合成する分配合成手段としての4分配
合成器であり、72はこの4分配合成器71と図示を省
略した走受信機とを接続する、同軸ケーブルなどによる
ケーブルである。73,74,75,76は4分配合成
器71が接続される各サブアレーアンテナ67〜70の
接続点であり、77はこれらサブアレーアンテナ67〜
70の接続点と4分配合成器71とを接続する、各サブ
アレーアンテナ67〜70内の給電回路網よりも損失の
低い同軸ケーブルなどによるケーブルである。
【0050】次に動作について説明する。各サブアレー
アンテナ67〜70は、それぞれの接続点73〜76よ
りケーブル77を介して4分割合成器71に接続される
ことによって1つのアレーアンテナ装置として動作す
る。すなわち、送受信器から出力された信号はケーブル
72を経由して4分配合成器71に入力され、当該4分
割合成器71において4分割されて、ケーブル77より
各サブアレーアンテナ67〜70の接続点73〜76に
送られる。各サブアレーアンテナ67〜70では、その
送られてきた信号によってそれぞれの素子アンテナの放
射素子55を励振する。これにより当該アレーアンテナ
装置のアンテナ開口から電波が放射される。なお、受信
時においても同等の動作を行う。
【0051】このように、この実施の形態5によれば、
アレーアンテナ装置をサブアレーアンテナ67〜70に
分割し、それらをケーブル77で接続しているので、サ
ブアレーアンテナ67〜70内の、絶縁体が空気の方形
同軸線路状になっている、比較的大きな損失を有する給
電回路網の線路長を短縮し、それよりも低損失の通常の
同軸ケーブルなどを用いて各サブアレーアンテナ67〜
70に給電することが可能となり、アレーアンテナ装置
全体の損失を低減することができるという効果がある。
【0052】また、実施の形態1および実施の形態2で
示したフィルム基板はエッチング等で製作されるので、
必要精度に応じて、製作できる大きさには限度がある。
したがって、大きなアレーアンテナ装置を必要とする場
合には、この実施の形態5のようにサブアレーアンテナ
67〜70に分割することで、必要な精度を保って大き
なアレーアンテナ装置を構成することができるという効
果もある。
【0053】実施の形態6.図12はこの発明の実施の
形態6によるアレーアンテナ装置の構成を示す断面図で
あり、相当部分には図4と同一符号を付してその説明を
省略する。図12において、78は第1の導電性平板4
2の上面、すなわち第1のフィルム基板32が配置され
た面とは反対側の面に配置された発泡誘電体板である。
79はフィルム状の誘電体より成る第3のフィルム基板
であり、80はこの第3のフィルム基板79上の、各開
口部43のそれぞれと対応する位置に、例えばエッチン
グ技術などを用いて形成された非励振放射素子である。
この第3のフィルム基板79を発泡誘電体板78のさら
に上面に積層することにより、各非励振放射素子80が
第1の放射素子33のそれぞれと平行に配置される。こ
のようにして、各素子アンテナの開口部43上面に非励
振放射素子80を装荷する。
【0054】次に動作について説明する。ここで、この
図12に示した実施の形態6によるアレーアンテナ装置
の基本的な電気的動作原理は実施の形態2の場合と同様
である。このように、実施の形態2と同様に動作してい
る各素子アンテナの第1の放射素子33および第2の放
射素子38は一種の共振器として作用する。そこで、そ
れら各素子アンテナの開口部43の上面に、特に給電さ
れていない非励振放射素子80を装荷すれば、共振器と
しての体積が増加するため、動作のより広帯域化が可能
となる。また、この非励振放射素子80の装荷によって
共振器の導体損失も減少するため、放射効率の高いアレ
ーアンテナ装置を実現することも可能になる。
【0055】このように、この実施の形態6によれば、
アンテナ自体の構造は実施の形態2で示したものと同等
であるため、給電線路間や、給電回路網と放射素子との
間の電気的な結合が遮断されて、所望の励振分布を実現
することができ、かつ給電回路網内の不要なモードによ
る損失を低減することが可能となるばかりか、非励振放
射素子80を装荷することで、共振器の体積が増加して
より広帯域での動作が可能になり、さらに共振器の導体
損失が減少して放射効率を向上させることができるなど
の効果がある。
【0056】実施の形態7.図13はこの発明の実施の
形態7によるアレーアンテナ装置の構成を示す概略断面
図である。図において、81はアレーアンテナ装置、8
2はこのアレーアンテナ装置81の周囲に設置された電
波反射壁であり、この電波反射壁は、例えば導体やメタ
ライズ加工された誘電体などによって構成されている。
なお、アレーアンテナ装置81の構造は実施の形態1、
実施の形態2、あるいは実施の形態6などで説明したも
のと同一の構造を有するものである。
【0057】次に動作について説明する。送信時にアレ
ーアンテナ装置81より放射された電波の内の、天頂か
らα゜以上90゜以下の低仰角に放射された電波は、電
波反射壁82によって反射もしくは散乱されるため、低
仰角におけるサイドローブレベルが低く抑えられる。こ
の角度α°は電波反射壁82の高さによって決定される
ものであり、アレーアンテナ装置81の放射パターンに
合わせて電波反射壁82の高さを決めてやれば、広角方
向の不要放射を抑制することができる。なお、受信時に
おいても、この送信時の場合と同等に動作する。
【0058】このように、この実施の形態7によれば、
アレーアンテナ装置81の周囲に配置した電波反射壁8
2によって、低仰角の電波を反射もしくは散乱させてい
るので、低仰角におけるサイドローブレベルが低くな
り、広角方向の不要な放射を抑えることができるという
効果がある。
【0059】実施の形態8.図14はこの発明の実施の
形態8によるアレーアンテナ装置の構成を示す概略断面
図である。図において、81は図13に示したものと同
一のアレーアンテナ装置であり、83はこのアレーアン
テナ装置81の周囲に設置された電波吸収壁である。
【0060】次に動作について説明する。送信時にアレ
ーアンテナ装置81より放射された電波の内の、天頂か
らα゜以上90゜以下の低仰角に放射された電波は、電
波吸収壁83によって吸収されるため、低仰角における
サイドローブレベルが低く抑えられる。この角度α°も
電波吸収壁83の高さによって決定されるものであり、
アレーアンテナ装置81の放射パターンに合わせて電波
吸収壁83の高さを決めてやれば、広角方向の不要放射
を抑制することができる。なお、受信時においても、こ
の送信時の場合と同等に動作する。
【0061】このように、この実施の形態8によれば、
アレーアンテナ装置81の周囲に配置した電波吸収壁8
3によって低仰角の電波を吸収しているので、低仰角に
おけるサイドローブレベルが低くなり、広角方向の不要
な放射を抑えることができるという効果がある。
【0062】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、複数
の放射素子とそれらに接続された給電回路網を設けた誘
電体基板と、各放射素子に対応した位置に開口部を、給
電回路網に対応した位置に溝を有する第1の導電性平板
と、その放射素子に対応した位置に凹陥部を、給電回路
網に対応した位置に溝を有する第2の導電性平板を、第
1の導電性平板、誘電体基板、第2の導電性平板の順番
で積層し、第1の導電性平板の開口部と、誘電体基板の
放射素子と、第2の導電性平板の凹陥部とでその素子ア
ンテナを形成するようにしたので、給電回路網の各給電
線路間や、給電回路網と放射素子の間で電気的な結合を
遮断することが可能となって、所望の励振分布が実現で
き、かつ給電回路網内の不要なモードによる損失を低減
することができる、平面状のアレーアンテナ装置が得ら
れる効果がある。
【0063】また、この発明によれば、複数の第1の放
射素子とそれらに接続された第1の給電回路網を設けた
第1の誘電体基板と、上記第1の放射素子に対応した位
置に配された複数の第2の放射素子とそれらに接続され
た第2の給電回路網を設けた第2の誘電体基板上と、第
1の放射素子に対応した位置に開口部を、第1の給電回
路網に対応した位置に溝を有する第1の導電性平板と、
第2の放射素子に対応した位置に凹陥部を、第2の給電
回路網に対応した位置に溝を有する第2の導電性平板
と、第1の放射素子に対応した位置に凹陥部とスロット
を、第1の給電回路網に対応した位置に溝を有し、第2
の放射素子に対応した位置に凹陥部を、第2の給電回路
網に対応した位置に溝を有する第3の導電性平板とを、
第1の導電性平板、第1の誘電体基板、第3の導電性平
板、第2の誘電体基板、第2の導電性平板の順番に積層
し、第1の導電性平板の開口部、第1の誘電体基板の第
1の放射素子、第3の導電性平板の表裏両面の凹陥部と
スロット、第2の誘電体基板の第2の放射素子、および
第2の導電性平板の凹陥部でその素子アンテナを形成す
るようにしたので、第1および第2の給電回路網の各給
電線路間や、第1および第2の給電回路網と第1および
第2の放射素子との間で電気的な結合を遮断することが
可能となって、所望の励振分布が実現でき、かつ各給電
回路網内の不要なモードによる損失を低減することがで
きる、直交偏波共用の平面状のアレーアンテナ装置が得
られる効果がある。
【0064】また、この発明によれば、放射素子や給電
回路網の周囲に配置した導通手段によって、誘電体基板
の表裏両面を電気的に導通させるように構成したので、
給電回路網の各給電線路間や、給電回路網と放射素子の
間での電気的な結合をより確実に遮断することが可能と
なって、所望の励振分布が実現でき、かつ給電回路網内
の不要なモードによる損失を低減することができる、平
面状のアレーアンテナ装置が得られる効果がある。
【0065】また、この発明によれば、規定する面の放
射パターンの励振振幅分布を、その規定する面と直交す
る複数の列における素子アンテナの配置数によって決定
するように構成したので、給電回路網を実現の容易な分
配回路で構成することが可能になる効果がある。
【0066】また、この発明によれば、給電回路網に誘
電体基板の表裏両面で互いに近接した導体パターンを持
たせるように構成したので、通常のT分岐回路よりも大
きな分配比を有する方向性結合器を容易に形成すること
が可能となり、分配比のより大きな分配回路を実現する
ことができる効果がある。
【0067】また、この発明によれば、アレーアンテナ
装置を複数のサブアレーアンテナに分割して、それらの
サブアレーアンテナを分配合成手段に接続するように構
成したので、給電回路網の線路長が短縮され、各サブア
レーアンテナの給電をそれよりも低損失の通常の同軸ケ
ーブルなどを用いて行うことが可能となるため、アレー
アンテナ装置全体の損失を低減することができ、さら
に、サブアレーアンテナに分割することで、大きなアレ
ーアンテナ装置を必要な精度を保って実現することがで
きる効果がある。
【0068】また、この発明によれば、各放射素子の上
方に非励振放射素子を装荷するように構成したので、共
振器の体積の増加により広帯域での動作が可能となり、
さらに共振器の導体損失の減少により放射効率を向上さ
せることが可能になる効果がある。
【0069】また、この発明によれば、アレーアンテナ
装置の周囲に配置した電波反射壁により、低仰角の電波
を反射もしくは散乱させるように構成したので、低仰角
におけるサイドローブレベルが低く、広角方向の不要放
射が少ない平面状のアレーアンテナ装置が得られる効果
がある。
【0070】また、この発明によれば、アレーアンテナ
装置の周囲に配置した電波吸収壁により、低仰角の電波
を吸収するように構成したので、低仰角におけるサイド
ローブレベルが低く、広角方向の不要放射が少ない平面
状のアレーアンテナ装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるアレーアンテ
ナ装置の構成を示す分解斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるアレーアンテ
ナ装置のA−A’線における断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2によるアレーアンテ
ナ装置の構成を示す分解斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態2によるアレーアンテ
ナ装置のA−A’線における断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態3によるアレーアンテ
ナ装置の素子アンテナ配置を示す平面図である。
【図6】 この発明の実施の形態3における各放射素子
の励振振幅をx軸に投影したときの励振振幅分布を示す
説明図である。
【図7】 給電回路の分配比のみで所望の励振振幅分布
を設定する場合の分配回路構成例を示す説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態3にて放射素子数で所
望の励振振幅分布を設定する場合の分配回路構成例を示
す説明図である。
【図9】 この実施の形態4によるアレーアンテナ装置
の放射素子と給電回路網の一部を示す平面図である。
【図10】 この実施の形態4によるアレーアンテナ装
置の放射素子と給電回路網の一部のB−B’線における
断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態5によるアレーアン
テナ装置の構成を示す底面図である。
【図12】 この発明の実施の形態6によるアレーアン
テナ装置の構成を示す断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態7によるアレーアン
テナ装置の構成を示す概略断面図である。
【図14】 この発明の実施の形態8によるアレーアン
テナ装置の構成を示す概略断面図である。
【図15】 従来の平面アレーアンテナ装置の構成を示
す分解斜視図である。
【符号の説明】
21,61 フィルム基板(誘電体基板)、22 放射
素子、23,64,65 給電回路網、25,36,4
1 スルーホール(導通手段)、26,42第1の導電
性平板、27,43 開口部、28,31,44,4
7,50,53溝、29,45 第2の導電性平板、3
0,46,49,52 凹陥部、32第1のフィルム基
板(第1の誘電体基板)、33 第1の放射素子、34
第1の給電回路網、37 第2のフィルム基板(第2
の誘電体基板)、38 第2の放射素子、39 第2の
給電回路網、48 第3の導電性平板、51 スロッ
ト、55 放射素子(素子アンテナ)、67,68,6
9,70 サブアレーアンテナ、71 4分配合成器
(分配合成手段)、80 非励振放射素子、81アレー
アンテナ装置、82 電波反射壁、83 電波吸収壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 徹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 湯川 秀憲 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 大橋 英征 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 深沢 徹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 浦崎 修治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 松本 操一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 福與 喜弘 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 宇野 克久 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 原田 耕一 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の放射素子、および前記放射素子に
    接続される給電回路網を有した、誘電体より成る誘電体
    基板と、 前記給電回路網に対応する位置に溝を有し、かつ前記放
    射素子に対応する位置に開口部を有した、導体もしくは
    メタライズ加工された誘電体より成る第1の導電性平板
    と、 前記放射素子に対応する位置に凹陥部を有し、前記給電
    回路網に対応する位置に溝を有した、導体もしくはメタ
    ライズ加工された誘電体より成る第2の導電性平板とを
    備え、 それらを第1の導電性平板、誘電体基板、第2の導電性
    平板の順に積層することにより、前記第1の導電性平板
    の開口部、前記誘電体基板の放射素子、および前記第2
    の導電性平板の凹陥部によって素子アンテナを形成した
    アレーアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 複数の第1の放射素子、および前記第1
    の放射素子に接続される第1の給電回路網を有した、誘
    電体より成る第1の誘電体基板と、 前記第1の放射素子のそれぞれに対応した位置に、当該
    第1の放射素子と偏波が直交する第2の放射素子を有す
    るとともに、前記第2の放射素子に接続される第2の給
    電回路網を有した、誘電体より成る第2の誘電体基板
    と、 前記第1の給電回路網に対応する位置に溝を有し、かつ
    前記第1の放射素子に対応する位置に開口部を有した、
    導体もしくはメタライズ加工された誘電体より成る第1
    の導電性平板と、 前記第2の放射素子に対応する位置に凹陥部を有し、第
    2の給電回路網に対応する位置に溝を有した、導体もし
    くはメタライズ加工された誘電体より成る第2の導電性
    平板と、 その表面の、前記第1の放射素子に対応する位置に凹陥
    部を有し、第1の給電回路網に対応する位置に溝を有す
    るとともに、前記第1の放射素子に対応する位置にスロ
    ットを有し、その裏面の、前記第2の放射素子に対応す
    る位置に凹陥部を有し、第2の給電回路網に対応する位
    置に溝を有した、導体もしくはメタライズ加工された誘
    電体より成る第3の導電性平板とを備え、 それらを第1の導電性平板、第1の誘電体基板、第3の
    導電性平板、第2の誘電体基板、第2の導電性平板の順
    で積層することにより、前記第1の導電性平板の開口
    部、前記第1の誘電体基板の第1の放射素子、前記第3
    の導電性平板の表裏両面の凹陥部とスロット、前記第2
    の誘電体基板の第2の放射素子、および前記第2の導電
    性平板の凹陥部によって素子アンテナを形成したアレー
    アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 誘電体基板の放射素子および給電回路網
    の周囲に、前記誘電体基板の表面と裏面を電気的に導通
    させる導通手段を設けたことを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載のアレーアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 規定する面における放射パターンの励振
    振幅分布にしたがって、前記規定する面と直交する複数
    の列のそれぞれに配置される素子アンテナの数を決定す
    ることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいず
    れか1項記載のアレーアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 誘電体基板上に設けられた給電回路網
    が、その導体パターンが前記誘電体基板の表裏両面に配
    置されて互いに近接した部分を持つものであることを特
    徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記
    載のアレーアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 アレーアンテナ装置を複数のサブアレー
    アンテナによって形成し、 前記各サブアレーアンテナを、電波の分配や合成を行う
    分配合成手段にて接続したことを特徴とする請求項1か
    ら請求項5のうちのいずれか1項記載のアレーアンテナ
    装置。
  7. 【請求項7】 各素子アンテナの開口部の放射素子が配
    置された側とは逆側に、非励振放射素子を装荷したこと
    を特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1
    項記載のアレーアンテナ装置。
  8. 【請求項8】 アレーアンテナ装置の周囲に、低仰角の
    電波を反射もしくは散乱させる電波反射壁を設置したこ
    とを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか
    1項記載のアレーアンテナ装置。
  9. 【請求項9】 アレーアンテナ装置の周囲に、低仰角の
    電波を吸収する電波吸収壁を設置したことを特徴とする
    請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載のアレ
    ーアンテナ装置。
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