JPH08116211A - 平面アンテナ装置 - Google Patents

平面アンテナ装置

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JPH08116211A
JPH08116211A JP24909594A JP24909594A JPH08116211A JP H08116211 A JPH08116211 A JP H08116211A JP 24909594 A JP24909594 A JP 24909594A JP 24909594 A JP24909594 A JP 24909594A JP H08116211 A JPH08116211 A JP H08116211A
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JP
Japan
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dielectric plate
plate
dielectric
ground conductor
feeding
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Application number
JP24909594A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sato
裕之 佐藤
Soichi Matsumoto
操一 松本
Hiroyuki Omine
裕幸 大嶺
Yonehiko Sunahara
米彦 砂原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衛星通信などに利用される薄型で、かつ、交
差偏波特性に優れた平面アンテナ装置を得る。 【構成】 地導体板上に積層された誘電体基板の両主表
面に給電方向が互いに直交する第1及び第2のマイクロ
ストリップアンテナ及び第1及び第2の給電回路を配置
し、また、各放射導体のパターン形状をそれぞれその給
電方向に平行な櫛歯状とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、衛星通信等に利用さ
れる偏波共用の平面アンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の平面アンテナ装置として
例えば図15に示されるものがある。図15は1992
年発行の電子情報通信学会春季大会「偏波共用トリプレ
ート給電型平面アンテナの放射特性」において記載され
た偏波共用平面アンテナを示す斜視図であり、ここでは
2層のトリプレート給電型パッチアンテナをスロットを
介して結合させ、各々のパッチを独立したトリプレート
線路で励振するアンテナ構造が示されている。また、従
来アレーアンテナの給電方法として例えば1981年1
月発行のIEEE TRANSACTION ON A
NTENNAS AND PROPAGATION,V
OL.A−29,NO.1”Microstrip A
rray Technology”に2つの放射素子を
ペアとしてトーナメント方式に給電を行なうコーポレー
ト給電が記載されている。図16はコーポレート給電を
示すアレーアンテナの給電方法の説明図である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、一層のアレー
アンテナによって偏波共用を行なう場合、各アンテナ素
子には2方向から給電を行う必要があり、2種類の給電
線路を接続しなければならないが、同一平面上に2種類
の給電線路を形成する場合は互いの線路が接触しないよ
う配置しなければならず、一般に図16に示すよう各素
子を順次直列に接続する手段が用いられる。しかし、こ
のような直列式の給電方法では、給電信号の位相が各放
射素子を経由する度にずれていくため、各放射素子には
それぞれ位相が異なる給電信号が供給され、各放射素子
の放射パターンもその偏波方向が互いに少しずつずれた
ものとなり、交差偏波成分が互いに漏れ込んで偏波の共
用が難しいという問題点があった。また、このような問
題点を避けるため図15に示すようにアンテナの多層化
がなされるが、薄型化が望まれる平面アンテナ装置では
必ずしも実用的な解決手段とはいい難い。
【0004】この発明は、上述したような問題点を解消
するためになされたものであり、放射パターンの周波数
特性を小さくでき、交差偏波成分の漏れ込みの少ない偏
波共用が可能な薄型の平面アンテナ装置を得ることを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る平面アンテナ装置は、平面状の地導体板と、この地
導体板に隣接して設けられた第1の誘電体板と、この第
1の誘電体板上に積層され、上記第1の誘電体板の厚さ
よりも薄い第2の誘電体板と、この第2の誘電体板の両
主表面にそれぞれ設けられた第1及び第2の放射導体板
と、これらの第1及び第2の放射導体板にそれぞれ給電
する給電手段とを設け、これら給電手段のそれぞれの給
電方向を互いに直交させて上記第1及び第2の放射導体
板に直交した偏波を励振させるものである。
【0006】請求項2に記載の発明に係る平面アンテナ
装置は、平面状の第1の地導体板と、この第1の地導体
板に隣接して設けられた第1の誘電体板と、この第1の
誘電体板上に設けられた第2の誘電体板と、上記第1の
誘電体板と上記第2の誘電体板との間に設けられ、上記
第1及び第2の誘電体板の厚さよりも薄い第3の誘電体
板と、この第3の誘電体板の両主表面に櫛歯状片を有す
る導体パターンが形成され、両主表面における櫛歯状片
の延在方向が互いに直交するように配置された放射導体
板と、上記第2の誘電体板に隣接して設けられた第2の
地導体板と、上記放射導体板に給電し、直交した偏波を
励振させる給電手段とを備えたものである。
【0007】請求項3に記載の発明に係る平面アンテナ
装置は、上記櫛歯状片の延在方向における長さを上記給
電手段によって給電される給電信号の1/2波長とした
ものである。
【0008】請求項4に記載の発明に係る平面アンテナ
装置は、平面状の第1の地導体板と、この第1の地導体
板に隣接して設けられた第1の誘電体板と、この第1の
誘電体板上に設けられた第2の誘電体板と、上記第1の
誘電体板と上記第2の誘電体板との間に設けられ、上記
第1及び第2の誘電体板の厚さよりも薄い第3の誘電体
板と、この第3の誘電体板の両主表面に導体パターンが
形成された放射導体板と、上記第2の誘電体板に隣接し
て設けられ、上記放射導体板の導体パターンを外部に露
出させる開口部を有する第2の地導体板と、上記放射導
体板に給電し、直交した偏波を励振させる給電手段とを
備えたものである。
【0009】請求項5に記載の発明に係る平面アンテナ
装置は、平面状の第1の地導体板と、この第1の地導体
板に隣接して設けられた第1の誘電体板と、この第1の
誘電体板上に積層され、上記第1の誘電体板の厚さより
も薄い第2の誘電体板と、この第2の誘電体板に設けら
れた第1の給電手段と、この第1の給電手段上に第3の
誘電体板を介して積層され、上記第1の給電手段により
非接触で電磁的に給電され、その給電方向に沿った偏波
を励振するスロットが形成された第2の地導体板と、こ
の第2の地導体板に隣接して設けられた第4の誘電体板
と、この第4の誘電体板上に積層され、上記第4の誘電
体板の厚さよりも薄い第5の誘電体板と、この第5の誘
電体板に設けられた第2の給電手段と、この第2の給電
手段上に第6の誘電体板を介して設けられた第3の地導
体板と、上記第5の誘電体板に設けられ、上記第1の給
電手段の給電方向と垂直な方向から上記第2の給電手段
により給電され、上記スロットにより励振される偏波と
直交する方向の偏波を励振する放射導体板とを設けたも
のである。
【0010】請求項6に記載の発明に係わる平面アンテ
ナ装置は、平面状の地導体板と、この地導体板に隣接し
て設けられた第1の誘電体板と、この第1の誘電体板上
に積層された第2の誘電体板と、この第2の誘電体板の
両主表面にそれぞれ設けられ、複数個の放射素子がマト
リックス状に配置された放射素子アレイと、各主表面に
おいて上記放射素子アレイの列方向における互いに隣り
合う放射素子を結ぶ列方向給電線路と、行方向における
互いに隣り合う上記列方向給電線路を結ぶ行方向給電線
路と、この行方向給電線路へ給電する主給電線路とを具
備し、上記行方向給電線路から上記列方向給電線路への
給電点を上記列方向における隣り合う放射素子間におい
て同位相となるように設定したものである。
【0011】請求項7に記載の発明に係わる平面アンテ
ナ装置は、平面状の地導体板と、この地導体板に隣接し
て設けられた第1の誘電体板と、この第1の誘電体板上
に積層された第2の誘電体板と、この第2の誘電体板の
両主表面にそれぞれ設けられ、複数個の放射素子がマト
リックス状に配置された放射素子アレイとを設け、一方
の主表面において各行方向に配置された放射素子に共に
給電する複数個の行方向給電線路、隣り合う行方向給電
線路を結ぶ列方向給電線路及びこの列方向給電線路の中
点に給電する主給電線路と、他方の主表面において各列
方向に配置された放射素子に共に給電する複数個の列方
向給電線路、隣り合う列方向給電線路の中点に給電する
主給電線路とを設けたものである。
【0012】請求項8に記載の発明に係わる平面アンテ
ナ装置は、平面状の第1の地導体板と、この第1の地導
体板に隣接して設けられた第1の誘電体板と、この第1
の誘電体板の主表面に複数個の放射素子がマトリックス
状に配置された放射素子アレイと、上記第1の誘電体板
上に積層され、上記複数個の放射素子に対応してマトリ
ックス状に貫通孔が形成された第2の誘電体板と、上記
第1の地導体板と反対側の上記第2の誘電体板の主表面
に設けられ、上記第2の誘電体板の貫通孔に対応して形
成された複数個の開口部を有する第2の地導体板と、上
記放射素子アレイの行方向において隣り合う放射素子を
互いに接続して一対の放射素子とすべく第1の行方向給
電線路と、上記行方向において一対の放射素子を更に接
続して一組の放射素子群を形成する第2の行方向給電線
路と、上記列方向において上記第2の行方向給電線路を
結ぶ列方向給電線路と、この列方向給電線路に給電する
主給電線路を設けたものである。
【0013】請求項9に記載の発明に係わる平面アンテ
ナ装置は、上記第2の誘電体板に設けられた所定の貫通
孔に対応する上記第2の地導体板の開口部を閉塞したも
のである。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明に係る平面アンテナ装置
は、誘電体板の両主表面に第1及び第2の放射導体板を
設け、これらの第1及び第2の放射導体板にそれぞれ給
電し、それらの給電方向を互いに直交させるように構成
したので、交差偏波成分のもれ込みが少なく、偏波が共
用される。
【0015】請求項2に記載の発明に係る平面アンテナ
装置は、給電手段が第1の地導体板と第2の地導体板と
の間に設けられた第3の誘電体板の両主表面に設けられ
てトリプレート線路を構成しているので、放射導体板に
対する給電の線路損失が抑えられる。
【0016】請求項3に記載の発明に係る平面アンテナ
装置は、誘電体板の両主表面に設けられた放射導体のパ
ターン形状が櫛歯状で、かつ、その給電方向の長さを給
電信号の1/2波長となるように設定したので、誘電体
板の両主面に設けられた第1及び第2の放射導体板間の
交差偏波成分を的確に把握でき、かつ、互いの偏波に対
するもれ込みが生じにくい。
【0017】請求項4に記載の発明に係る平面アンテナ
装置は、放射導体が給電手段によって非接触にそれぞれ
異なる電力により励振されるので、給電手段からの不要
放射が抑制される。
【0018】請求項5に記載の発明に係る平面アンテナ
装置は、スロットアンテナを構成する第2の地導体板上
に誘電体板を積層し、放射導体及び第2の給電手段を設
けたので、放射導体は第2の地導体板をグランドとして
アンテナの機能を果たし、かつ、給電線路間の結合が抑
制される。
【0019】請求項6に記載の発明に係る平面アンテナ
装置は、行方向給電線路から列方向給電線路への給電点
を上記列方向に隣り合う放射素子間において同相となる
ように設定したので、給電線路が短くでき、かつ、放射
パターンの対称性も良好となる。
【0020】請求項7に記載の発明に係る平面アンテナ
装置は、2分配した線路の長さを等しくして同位相で放
射素子に給電する給電方式1と2分配した線路の長さを
変えて同位相で放射素子に給電する給電方式2を同一平
面に配置するので、給電線路のスペースを小さくでき、
かつ、各放射素子の放射パターンの周波数特性の小さく
偏波の直交性が良好となる。
【0021】請求項8に記載の発明に係る平面アンテナ
装置は、マトリクス状に配置された複数個の放射素子の
上に誘電体板及び地導体板を設け、これら誘電体板及び
地導体板に上記放射素子に対応するマトリクス状の貫通
孔及び開口部が形成されているので、放射導体に対する
給電の線路ロスが抑えられ、各放射素子に対する給電効
率が良好となる。
【0022】請求項9に記載の発明に係る平面アンテナ
装置は、誘電体板に設けられた所定の貫通孔に対応する
第2の地導体板の開口部を閉塞したので、簡単な構成で
放射パターンが低サイドローブ化され、振幅分布が均一
となる。
【0023】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例について図を用い
て説明する。図1はこの発明の一実施例である平面アン
テナ装置、例えば、複数個のパッチアンテナを各々独立
した線路で励振するアレーアンテナの一部分である単一
のパッチアンテナを示す構成図であり、図1(a)は斜
視図、図1(b)は上面図、図1(c)は図1(a)に
おけるA−Aの断面図をそれぞれ示す。図1(a)乃至
(c)において、1は第1の地導体板、2はこの第1の
地導体板に隣接して設けられた第1の誘電体基板、3は
第1の誘電体板2上に設けられた第2の誘電体基板であ
り、第1の誘電体基板2よりも薄い所定の厚さtに設定
されている。また、4は第2の誘電体基板3の第1の主
表面5に設けられた第1の放射導体、6は第2の誘電体
基板3の第2の主表面7に設けられた第2の放射導体、
8は第1の主表面5に設けられ、第1の放射導体に給電
する第1の給電線路であるストリップ導体、9は第2の
主表面7に設けられ、第2の放射導体に給電する第2の
給電線路であるストリップ導体、10及び11はそれぞ
れ放射導体4及び6の給電点である。なお、放射導体4
及び6はその給電点10及び11が互いに90°ずれた
位置に設けられており、放射導体4及び6の表面の電流
方向は互いに直交するものとなる。さらに、放射導体4
及び6にはその給電点10及び11に対する給電方向に
沿って所定幅sのスリットが複数設けられ、そのパター
ン形状は櫛歯状に形成されている。そして、このような
構成において、1、2、3、4により第1のマイクロス
トリップアンテナ12、1、2、3、8により第1のマ
イクロストリップ線路13、1、2、5により第2のマ
イクロストリップアンテナ14、1、2、9により第2
のマイクロストリップ線路15がそれぞれ構成されてい
る。
【0024】次に、これらマイクロストリップアンテナ
の形状及び寸法について説明する。先ず放射導体4及び
6の形状としては、正方形、長方形、円形と様々な形の
ものを用いることができるが、一般に放射導体上に励振
される偏波は、その放射導体の寸法及び給電信号の入力
波長によって周波数が変化するので、衛星通信など送受
信で異なる周波数の偏波を共用したい場合には入力波長
を同一として放射導体の形状を長方形とすることが望ま
れる。このようにすれば互いに周波数の異なる2種類の
偏波が得られ送受信で独立に使用できる。なお、本発明
では説明の簡略のため、正方形の形状のものについて説
明を行なう。
【0025】また、放射導体4及び6の寸法、特に給電
点10及び11に対する給電方向の幅Nは、この給電点
10及び11に給電される給電信号の波長:λの1/2
の長さにそれぞれ設定することが必要である。つまり、
本発明の平面アンテナ装置は偏波共用のアンテナを得る
ことを前提とし、このような平面アンテナ装置では、各
マイクロストリップアンテナ上に励振される偏波が互い
に干渉せず、独立したアンテナとして機能することが必
要であり、本実施例では交差偏波成分が互いに影響しな
いよう給電点10及び11を互いに90°ずらせて偏波
が直交するように構成されているが、厳密に言えばそれ
だけでは足りず、このマイクロストリップアンテナ上に
どのようなモードの偏波を励振させるかが大きな問題と
なる。
【0026】図2は図1に示されるパッチアンテナの放
射導体4及び6の給電方向の幅Nを入力波長:λの1/
2の長さに設定し、λの給電信号を給電してマイクロス
トリップアンテナ上に偏波を励振させたときの磁流分布
及び電磁界分布をそれぞれ示す説明図である。放射導体
4及び6の給電方向の幅Nを給電信号の波長:λの1/
2の長さに設定すると、電磁界分布は図2に示す如くな
り、互いの偏波は交差偏波成分が少なくなって、互いに
影響の小さい直交偏波となる。図2に示すような磁流分
布及び電磁界分布を有するモードがTM10モードという
基本モードであり、給電信号の入力波長:λ又は放射導
体の形状を変更する場合には、図2に示すような基本モ
ードが励振されるようにすることが必要である。
【0027】次に放射導体4及び6が設けられる第2の
誘電体基板3の厚さtについて説明する。図3は図1に
示すパッチアンテナに図2に示すような基本モード、本
実施ではTM10モードの偏波を励振させた場合における
各マイクロストリップアンテナ間の交差偏波成分[d
B]を示す特性図である。図3において、横軸は給電信
号の入力波長:λと第2の誘電体基板3の厚さtとの
比、縦軸はその比の変化に対する交差偏波成分をそれぞ
れ示し、この交差偏波成分が小さいほど、各アンテナ間
の結合が少ないといえる。よって、第2の誘電体基板3
の厚さtは給電信号の入力波長:λを一定とした場合、
交差偏波成分がある所定の値以下になるように設定すれ
ば良い。例えば衛星通信の場合、取り扱う信号の周波数
が1〜50[GHz]と高く、−20[dB]程度に設
定すれば送受間において、互いの偏波の励振に影響がな
く、信号の劣化が生じにくい薄型の平面アンテナ装置を
得ることができる。また、基本モードではなく、高次モ
ードの場合でも偏波の共用は可能だが、高次モードの場
合は図3に示す交差偏波成分の特性は傾きが小さいもの
となり、従って、所望の交差偏波成分以下とするために
は、基本モードの場合より、板厚tが厚いものとなり、
薄型化が要求される平面アンテナ装置においては、やは
り基本モードが望ましい。
【0028】次に動作について説明する。本実施例にお
いては、マイクロストリップアンテナ12とマイクロス
トリップアンテナ14は地導体板1を共通に有し、か
つ、給電方向が互いに直交しているためアンテナ間の結
合は小さく、それぞれ独立したアンテナとして動作し、
交差偏波特性の優れたアンテナとなる。従って、1つの
偏波は第1のマイクロストリップアンテナ12により送
受信され、それと直交するもう1つの偏波は第2のマイ
クロストリップアンテナ14より送受信されるため、1
つのアンテナで偏波を共用する事ができる。
【0029】また、本実施例においては、放射導体4及
び6のパターン形状をそれぞれ櫛歯状とし、各々が第2
の誘電体基板3を挟んで互いに90°ずれた配置で対向
するように第2の誘電体基板の両主表面に設けた構成と
しているが、これは、上述したマイクロストリップアン
テナ12及び14の間の相対的な電気的結合量の抑制を
目的していることは当然であるが、これ以外の観点から
考えてみても、放射導体のパターン形状を櫛歯状とする
ことに利点がある。つまり、第2の誘電体基板3の厚さ
tを求めるとは第1の放射導体4と第2の放射導体6と
の間の交差偏波成分を図3に示すように予め計算してお
き、この特性から適当な板厚を設定することが必要であ
るが、一般にマイクロストリップアンテナ間の結合量を
計算する場合、面接触で考えると、様々な要因により、
実際に作ったものと計算により求めたものとに大きな誤
差が生じ、現実的には非常に困難である。そこで、本実
施例のように放射導体のパターン形状を櫛歯状にすれ
ば、放射導体間が電気的に点接触していると考えられ、
例えばWiregrid法などの既存の技術で比較的容
易に放射導体4及び6間の結合量を正確に求めることが
でき、きわめて実用的な薄型の平面アンテナ装置を得る
ことができる。接触部分が点に近いほどより高精度に得
られる。
【0030】また、このWiregridモデルによっ
て求めた放射導体間の給量特性から面接触させた場合の
結合量を予測し、又は他の方法によって結合量を求める
ことにより、面接触させた場合の結合特性が正確に求め
られれば、単なる正方形又は長方形の放射導体を用いて
平面アンテナ装置を得ることができる。図4はパターン
形状を単なる正方形とした放射導体を第2の誘電体基板
3の両主表面に設けた場合のパッチアンテナの構成図で
あり、図4(a)、図4(b)、図4(c)はそれぞれ
斜視図、上面図、A−A断面図を示す。図4において、
1bは第2の誘電体3の第1の主表面5に設けられた第
1の放射導体、17は第2の主表面7に設けられた第2
の放射導体であり、これら放射導体16及び17は第2
の誘電体基板3を介して電気的に面接触している。な
お、図4においては、1、2、3、16により第1のマ
イクロストリップアンテナ18、1、2、17により第
2のマイクロストリップアンテナ19をそれぞれ構成し
ている。
【0031】次に図4に示すパッチアンテナの動作につ
いて説明する。第1のマイクロストリップアンテナ18
と第2のマイクロストリップアンテナ19は第1の地導
体板1を共通に有しかつ互いに直交した給電方向を有し
ているため直交する偏波を発生させることができる。一
般に方形マイクロストリップアンテナの基本モードはT
M10モードであり、本パッチアンテナにおいても図2
に示すような電磁界分布の偏波を励振させる。
【0032】実施例2.次に、以上のようなパッチアン
テナをマトリクス状に複数個配置し、アレーアンテナを
構成し、これら複数個のパッチアンテナに給電を行う場
合について説明する。図5は複数個のパッチアンテナを
マトリクス状に配置したアレーアンテナに対する給電手
段を示す構成図であり、図5において、20はパッチア
ンテナ、21は2つのパッチアンテナ間の各放射導体に
端部をそれぞれ接続した第1の給電線路、22は第1の
給電線路21から給電される同相給電点、23は同相給
電点22と180度対称な位置に設けられた逆相給電
点、24は給電位置が180度異なる2つの給電点22
及び23に同位相の給電を行うため、第1の給電線路2
2の所定の位置に接続した第2の給電線路であり、他の
パッチアンテナもこのような位置関係で給電線路が接続
されている。25は図示しない給電部から給電される主
給電線路である。
【0033】次に動作について説明する。全ての放射導
体を同位相で給電するため2つのパッチアンテナをペア
にして一方のパッチアンテナは通常の同相給電点22よ
り給電し、他方のパッチアンテナは一方のパッチアンテ
ナの180度対称な点23から給電を行う。対称な点2
3から給電を行った場合マイクロストリップアンテナは
180位相がずれて給電されるので、これを第1の線路
21の長さの比で同位相となるように補償する。逆相か
ら給電することにより線路配置をコンパクトにまとめた
アンテナとなり偏波共用アンテナの給電線路配置が容易
になる。なお、本実施例は、一面のみの場合について述
べたが、実施例1において示したようなパッチアンテナ
によりアレーアンテナを構成する場合は、第2の誘電体
基板3の第1及び第2の主表面に互いに90°方向をず
らして配置することが必要である。
【0034】実施例3.次に、アレーアンテナに対する
他の給電手段について説明する。図6はこの発明のアレ
ーアンテナに対する他の給電手段を示す構成図である。
図6において、26は2分配した線路の長さを等しくし
た第1の給電方式、27は2分配した線路の長さを変え
て同位相で放射素子に給電する第2の給電方式である。
【0035】次に動作について説明する。一般にアレー
アンテナとしてアンテナの配置された面に垂直に電波を
放射させる場合、全ての放射導体を同位相で給電する必
要がある。図6では2分配した線路の長さを等しくした
第1の給電方式26と2分配した線路の長さを変えて、
例えば線路の長さを1波長の位相に相当する分だけ変え
て同位相で放射素子に給電する第2の給電方式27を同
一平面上に配置することにより、コンパクトな給電回路
を構成しアンテナの多層化を容易にすることができる。
これにより偏波共用アンテナを得ることができる。
【0036】実施例4.また、このような複数個のパッ
チアンテナにより構成されたアレーアンテナにおいて
は、アンテナ装置全体としての振幅分布がばらつき、均
一な振幅分布を得られない場合が生じる。図7はこのよ
うな振幅分布を均一にするための一実施例を示すもので
ある。図7において、28はパッチアンテナを構成する
放射導体、29は各放射導体28に給電する給電線路、
30は放射導体28及び給電線路29上に設けられた誘
電体基板、31は誘電体基板30の主表面に設けられた
第2の地導体板、32は放射導体28に対応して誘電体
基板30に設けられた貫通孔及びこの貫通孔に対応して
第2の地導体板31に形成された開口部からなるアパー
チャ、33はこれら貫通孔及び開口部32を遮蔽したア
パーチャである。
【0037】次に動作について説明する。図7に示すよ
うに遮蔽したアパーチャ33を設けるとアレーアンテナ
全体の振幅分布に重みをつけることができ、例えば所定
の位置に遮蔽したアパーチャ33を設ければ、均一な振
幅分布を得ることができる。このように、アレーアンテ
ナにおいて振幅分布がばらつくのは、各放射導体28に
励振される偏波にサイドローブが生じており、各々のサ
イドローブは低いものであるが図7に示すように複数個
配置され、アレーアンテナを構成することにより、それ
らサイドローブが蓄積されるからである。これに対し、
放射導体の1つ1つのサイドローブを抑制し、全体的な
振幅分布のばらつきを抑制することも考えられるが、非
常に面倒であり、また全体として均一性がとれるかどう
かも難しく、本実施例の如く構成することで効率的にア
レーアンテナ全体の振幅分布のばらつきを抑制できる。
【0038】実施例5.次に、本発明の平面アンテナ装
置に係わる他の実施例について説明する。図8は複数個
のパッチアンテナをマトリクス状に配置して構成される
アレーアンテナの単一のパッチアンテナを示す構成図で
あり、図8(a)は斜視図、図8(b)はそのA−A断
面図をそれぞれ示す。なお、図8(a)は放射導体の位
置関係を理解しやすくするために第1及び第2の地導体
板に隣接した誘電体基板は省略して記載している。図8
において、34は実施例1の図1に示されるパッチアン
テナの第2の誘電体基板3上に積層された第3の誘電体
基板、35は第3の誘電体基板34に隣接して設けられ
た第2の地導体板、36は第2の地導体板35に設けら
れた開口部であるアパーチャである。このアパーチャ3
6は図8(a)(b)に示されるとおり、第1及び第2
の給電線路8及び9がトリプレート線路を構成するよう
に第2の地導体35上に設けられている。なお、4は偏
波方向と同一方向のスリットを有する第1の放射導体で
あり、1、2、3より第1のマイクロストリップアンテ
ナを構成している。6は偏波方向と同一方向のスリット
を有する第2の放射導体であり、1、2、6により第2
のマイクロストリップアンテナを構成している。
【0039】次に動作について説明する。第1の放射導
体4は第1の地導体1と両者を挟む誘電体基板とで第1
のマイクロストリップアンテナを構成し、給電回路は放
射導体4と同一平面にあるストリップ導体8と誘電体基
板をかした第1の地導体板1及び第2の地導体板35に
よりトリプレート型のストリップ線路を構成している。
このトリプレート型のストリップ線路でマイクロストリ
ップアンテナが励振され、直線偏波の電波を放出する。
また、第1のマイクロストリップアンテナと直交した偏
波を有する第2のマイクロストリップアンテナは第1の
地導体板1、第2の放射導体6とで構成されている。給
電回路は同様に放射導体6と同一平面にあるストリップ
導体9と第1の地導体1と第2の地導体35よりトリプ
レート型のストリップ線路を構成している。従って、ト
リプレート線路により給電線路からの不要放射を抑えか
つ1つの偏波は第1のマイクロストリップアンテナより
送受信され、それと直交するもう1つの偏波は第2のマ
イクロストリップアンテナより送受信されるため、1つ
のアンテナで偏波を共用することができる。
【0040】実施例6.図9はこの発明の他の実施例を
示す平面アンテナ装置のパッチアンテナの構成図であ
る。図9において37は、第1の放射導体16を非接触
で電磁的に励振するため、第2の誘電体基板3の第2の
主表面7に設けられた給電線路である。この給電線路3
7は第1の放射導体16のほぼ中央部付近まで伸延され
ており、かつ、誘電体基板2、34をそれぞれ介して第
1の地導体板1と第2の地導体板35により第1の給電
線路8と同様にトリプレート線路を構成している。本実
施例によれば、第1の放射導体16が給電線路37によ
り非接触で電磁的に給電されることにより1つの放射導
体を2方向に励振し、偏波の共用が可能となる。また給
電線路からの不要放射を抑圧できる効果も有する。
【0041】実施例7.図10はこの発明の他の実施例
を示す平面アンテナ装置のパッチアンテナの構成図であ
る。図10において38は、第2の地導体板35と同一
平面に設けられた放射導体である。次に動作について説
明する。本実施例においては実施例6と同様の原理で第
2の地導体板35と同一平面内に放射導体38が第2の
誘電体基板3の両主面表5及び7にそれぞれ設けられた
第1及び第2の給電線路39及び40により非接触で電
磁的にそれぞれ励振されて、互いに直交する2つの偏波
を放射するので、給電線路からの放射の少ない偏波共用
アンテナが得られる。
【0042】実施例8.図11はこの発明の他の実施例
を示す平面アンテナ装置のパッチアンテナの構成図であ
る。図11において41はストリップ導体、42は第3
の誘電体基板34に隣接して設けられた第2の地導体板
35に形成されたスロット、43乃至45は第2の地導
体板35上に積層された誘電体基板、46は誘電体基板
に隣接して設けられた第3の地導体板、47は誘電体基
板44に貫通する貫通孔である。次に動作について説明
する。1つの偏波はストリップ導体41よりスロット4
2を非接触に電磁的に給電励振し、ストリップ線路と平
行な偏波をスロット42より放射する。一方、もう1つ
の偏波はストリップ線路8により放射導体4を励振する
ことにより給電線路間の結合が小さく偏波間のアイソレ
ーションがとれた偏波共用アンテナをえることができ
る。
【0043】実施例9.図12はこの発明の他の実施例
を示す平面アンテナ装置のパッチアンテナの構成図であ
る。図12において48はストリップ線路49により非
接触で電磁的に励振されるプリントダイポールである。
次に動作について説明する。実施例8と同様の原理で、
1つの偏波は第1のストリップ導体41よりスロット4
2を非接触に電磁的に給電励振しストリップ線路41と
平行な偏波をスロット42より放射する。一方、もう1
つの偏波はストリップ線路49よりプリントダイポール
48を電磁的に励振することにより給電線路間の結合が
小さく偏波間のアイソレーションがとれた偏波共用アン
テナをえることができる。
【0044】実施例10.図13はこの発明の他の実施
例を示す平面アンテナ装置のパッチアンテナの構成図で
ある。図13において50はストリップ導体51がその
中央部分で接続するべく形成された放射導体であり、2
本のスリット52によってストリップ導体51を放射導
体50の中央部まで引き込んで中央部に給電点53を設
けている。本実施例によれば、ストリップ導体51によ
り放射導体50を直接励振することがこのときストリッ
プ導体51に平行なスリット52によりマイクロストリ
ップアンテナ1、2、3、50の入力インピーダンスが
低下し整合がとりやすい偏波共用アンテナを得ることが
できる。即ち、放射導体50の給電点をその中央部でな
く、端部に設けた場合、給電信号は反射され、入力イン
ピーダンスが高くなる。一般に放射導体からの反射量は
中央部が最も小さく、端部に離れるほど大きくなる。イ
ンピーダンスが低ければマッチングはとり易く、給電点
は中央部付近に設けることが望まれる。
【0045】実施例11.図14はこの発明の他の実施
例を示す平面アンテナ装置のパッチアンテナの構成図で
ある。図14において、12cは放射導体に直交するス
リットである。54は、短く折りたたまれた放射導体
で、給電方向と平行なスリット55が形成されている。
本実施例によれば、実施例10と同様の原理で、ストリ
ップ導体54によりスロット42を非接触に電磁的に給
電励振し、ストリップ線路54と平行な偏波をスロット
42より放射し、給電線路をコンパクトにまとめた偏波
共用アンテナを得ることができる。
【0046】
【発明の効果】請求項1の平面アンテナ装置によれば、
第2の誘電体基板の両主表面に互いに給電方向の直交す
るマイクロストリップアンテナが配置されているので薄
型の層構成で直交する偏波共用のアンテナが得られる効
果を奏する。
【0047】請求項2の平面アンテナ装置によれば、第
2の誘電体基板上に第2の誘電体基板に貫通する貫通孔
が設けられた第2の地導体板を設けることにより、薄型
の層構成で、かつ、線路からの不要放射を押さえる偏波
共用のアンテナが得られる効果を奏する。
【0048】請求項3の平面アンテナ装置によれば、放
射導体のパターン形状を櫛歯状とし、その給電方向の長
さを給電信号の入力波長:λの1/2としたので薄型の
層構成で交差偏波特性の良好な偏波共用のアンテナが得
られる効果を奏する。
【0049】請求項4の平面アンテナ装置によれば、1
つの放射導体を共用とし、一方側を電磁的に励振するの
で簡単な構成で、かつ、薄型の線路からの不要放射を押
さえる偏波共用のアンテナが得られる効果を奏する。
【0050】請求項5の平面アンテナ装置によれば、第
1の放射素子を非接触で電磁的に給電し、第2の放射素
子を直接給電することで簡単な構成で給電線路間の結合
が小さく、直交した偏波間のアイソレーションがとれた
偏波共用のアンテナが得られる効果を奏する。
【0051】請求項6の平面アンテナ装置によれば、隣
接して配置された放射導体の対を少なくとも1対備え、
上記対をなす放射素子への給電位置をほぼ180°対称
に設け、給電位相を逆相の位置から給電される給電信号
を線路の長さを変えることにより同相とし、マイクロス
トリップアンテナを同相で給電する対を同一面に配置す
ることで不要な平行平板モード、あるいは高次モードを
抑圧する事ができ、対称性のよい放射パターンをもつ偏
波共用アンテナが得られる効果を奏する。
【0052】請求項7の平面アンテナ装置によれば、2
分配した線路の長さを等しくして同位相で放射素子に給
電する第1の給電方式と2分配した線路の長さを変えて
同位相で放射素子に給電する第2の給電方式を同一平面
に配置することで、給電線路のスペースを小さくし、か
つ放射パターンの周波数特性の小さい偏波共用アンテナ
が得られる効果を奏する。
【0053】請求項8の平面アンテナ装置によれば、ア
レーアンテナを構成する各パッチアンテナに対する給電
手段が各々独立したトリプレートの線路を構成するの
で、給電手段からの不要放射が抑えられ、かつ、全体と
して線路ロスが大幅に改善できる偏波共用アンテナが得
られる効果を奏する。
【0054】請求項9の平面アンテナ装置によれば、放
射素子の上部にある第2の地導体板に放射素子のほぼ上
部に穴を開けたものと穴を開けないものを配置すること
で、簡単な構造で低サイドローブ化な偏波共用アンテナ
が得られる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例である平面アンテナ装置
の一対のパッチアンテナを示す構成図である。
【図2】 図1に示す一対のパッチアンテナにTM10
モードを励振させたときの磁流・電界分布図である。
【図3】 図1に示す一対のパッチアンテナの交差偏波
特性図である。
【図4】 この発明の他の実施例である平面アンテナ装
置の一対のパッチアンテナを示す構成図である。
【図5】 この発明の他の実施例である平面アンテナ装
置の給電方式を示す説明図である。
【図6】 この発明の他の実施例である平面アンテナ装
置の給電方式を示す説明図である。
【図7】 この発明の他の実施例であるアレーアンテナ
を示す構成図である。
【図8】 この発明の他の実施例である平面アンテナ装
置の一対のパッチアンテナを示す構成図である。
【図9】 この発明の他の実施例である平面アンテナ装
置の一対のパッチアンテナを示す構成図である。
【図10】 この発明の他の実施例である平面アンテナ
装置の一対のパッチアンテナを示す構成図である。
【図11】 この発明の他の実施例である平面アンテナ
装置の一対のパッチアンテナを示す斜視図である。
【図12】 この発明の他の実施例である平面アンテナ
装置の一対のパッチアンテナを示す斜視図である。
【図13】 この発明の他の実施例である平面アンテナ
装置の一対のパッチアンテナを示す斜視図である。
【図14】 この発明の他の実施例である平面アンテナ
装置の一対のパッチアンテナを示す斜視図である。
【図15】 従来の平面アンテナ装置であるアレーアン
テナを示す斜視図である。
【図16】 従来の平面アンテナ装置の給電方式を示す
説明図。
【符号の説明】
1 第1の地導体板、2 第1の誘電体基板、3 第2
の誘電体基板、4 第1の放射導体、5 第1の主表
面、6 第2の放射導体、7 第2の主表面、8第1の
ストリップ導体、9 第2のストリップ導体、10 第
1の給電点、11 第2の給電点、12 第1のマイク
ロストリップアンテナ、13 第1のマイクロストリッ
プ線路、14 第2のマイクロストリップアンテナ、1
5 第2のマイクロストリップ線路、20 パッチアン
テナ、21 第1の給電線路、22 同相給電点、23
逆相給電点、24 第2の給電線路、25 主給電線
路、30 誘電体基板、31 第2の地導体板、32
アパーチャ、33 遮蔽したアパーチャ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 砂原 米彦 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社電子システム研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面状の地導体板と、この地導体板に隣
    接して設けられた第1の誘電体板と、この第1の誘電体
    板上に積層され、上記第1の誘電体板の厚さよりも薄い
    第2の誘電体板と、この第2の誘電体板の両主表面にそ
    れぞれ設けられた第1及び第2の放射導体板と、これら
    の第1及び第2の放射導体板にそれぞれ給電し、それら
    の給電方向を互いに直交させることにより、直交した偏
    波を励振させる給電手段とを備えたことを特徴とする平
    面アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 平面状の第1の地導体板と、この第1の
    地導体板に隣接して設けられた第1の誘電体板と、この
    第1の誘電体板上に設けられた第2の誘電体板と、上記
    第1の誘電体板と上記第2の誘電体板との間に設けら
    れ、上記第1及び第2の誘電体板の厚さよりも薄い第3
    の誘電体板と、この第3の誘電体板の両主表面に櫛歯状
    片を有する導体パターンが形成され、両主表面における
    櫛歯状片の延在方向が互いに直交するように配置された
    放射導体板と、上記第2の誘電体板に隣接して設けられ
    た第2の地導体板と、上記放射導体板に給電し、直交し
    た偏波を励振させる給電手段とを備えたことを特徴とす
    る平面アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 請求項第2項において、上記櫛歯状片の
    延在方向における長さを上記給電手段によって給電され
    る給電信号の1/2波長としたことを特徴とする平面ア
    ンテナ装置。
  4. 【請求項4】 平面状の第1の地導体板と、この第1の
    地導体板に隣接して設けられた第1の誘電体板と、この
    第1の誘電体板上に設けられた第2の誘電体板と、上記
    第1の誘電体板と上記第2の誘電体板との間に設けら
    れ、上記第1及び第2の誘電体板の厚さよりも薄い第3
    の誘電体板と、この第3の誘電体板の両主表面に導体パ
    ターンが形成された放射導体板と、上記第2の誘電体板
    に隣接して設けられ、上記放射導体板の導体パターンを
    外部に露出させる開口部を有する第2の地導体板と、上
    記放射導体板に給電し、直交した偏波を励振させる給電
    手段とを備えたことを特徴とする平面アンテナ装置。
  5. 【請求項5】 平面状の第1の地導体板と、この第1の
    地導体板に隣接して設けられた第1の誘電体板と、この
    第1の誘電体板上に積層され、上記第1の誘電体板の厚
    さよりも薄い第2の誘電体板と、この第2の誘電体板に
    設けられた第1の給電手段と、この第1の給電手段上に
    第3の誘電体板を介して積層され、上記第1の給電手段
    により非接触で電磁的に給電され、その給電方向に沿っ
    た偏波を励振するスロットが形成された第2の地導体板
    と、この第2の地導体板に隣接して設けられた第4の誘
    電体板と、この第4の誘電体板上に積層され、上記第4
    の誘電体板の厚さよりも薄い第5の誘電体板と、この第
    5の誘電体板に設けられた第2の給電手段と、この第2
    の給電手段上に第6の誘電体板を介して設けられた第3
    の地導体板と、上記第5の誘電体板に設けられ、上記第
    1の給電手段の給電方向と垂直な方向から上記第2の給
    電手段により給電され、上記スロットにより励振される
    偏波と直交する方向の偏波を励振する放射導体とを備え
    たことを特徴とする平面アンテナ装置。
  6. 【請求項6】 平面状の地導体板と、この地導体板に隣
    接して設けられた第1の誘電体板と、この第1の誘電体
    板上に積層された第2の誘電体板と、この第2の誘電体
    板の両主表面にそれぞれ設けられ、複数個の放射素子が
    マトリックス状に配置された放射素子アレイと、各主表
    面において上記放射素子アレイの列方向における互いに
    隣り合う放射素子を結ぶ列方向給電線路と、行方向にお
    ける互いに隣り合う上記列方向給電線路を結ぶ行方向給
    電線路と、この行方向給電線路へ給電する主給電線路と
    を具備し、上記行方向給電線路から上記列方向給電線路
    への給電点を上記列方向における隣り合う放射素子間に
    おいて同位相となるように設定したことを特徴とする平
    面アンテナ装置。
  7. 【請求項7】 平面状の地導体板と、この地導体板に隣
    接して設けられた第1の誘電体板と、この第1の誘電体
    板上に積層された第2の誘電体板と、この第2の誘電体
    板の両主表面にそれぞれ設けられ、複数個の放射素子が
    マトリックス状に配置された放射素子アレイと、一方の
    主表面において各行方向に配置された放射素子に共に給
    電する複数個の行方向給電線路、隣り合う行方向給電線
    路を結ぶ列方向給電線路及びこの列方向給電線路の中点
    に給電する主給電線路と、他方の主表面において各列方
    向に配置された放射素子に共に給電する複数個の列方向
    給電線路、隣り合う列方向給電線路の中点に給電する主
    給電線路とを備えたことを特徴とする平面アンテナ装
    置。
  8. 【請求項8】 平面状の第1の地導体板と、この第1の
    地導体板に隣接して設けられた第1の誘電体板と、この
    第1の誘電体板の主表面に複数個の放射素子がマトリッ
    クス状に配置された放射素子アレイと、上記第1の誘電
    体板上に積層され、上記複数個の放射素子に対応してマ
    トリックス状に貫通孔が形成された第2の誘電体板と、
    上記第1の地導体板と反対側の上記第2の誘電体板の主
    表面に設けられ、上記第2の誘電体板の貫通孔に対応し
    て形成された複数個の開口部を有する第2の地導体板
    と、上記放射素子アレイの行方向において隣り合う放射
    素子を互いに接続して一対の放射素子とすべく第1の行
    方向給電線路と、上記行方向において一対の放射素子を
    更に接続して一組の放射素子群を形成する第2の行方向
    給電線路と、上記列方向において上記第2の行方向給電
    線路を結ぶ列方向給電線路と、この列方向給電線路に給
    電する主給電線路とを備えたことを特徴とする平面アン
    テナ装置。
  9. 【請求項9】 上記第2の誘電体板に設けられた所定の
    貫通孔に対応する上記第2の地導体板の開口部を閉塞し
    たことを特徴とする請求項第7項記載の平面アンテナ装
    置。
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