JPH11186144A - 荷電粒子ビーム露光装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム露光装置

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JPH11186144A
JPH11186144A JP35695997A JP35695997A JPH11186144A JP H11186144 A JPH11186144 A JP H11186144A JP 35695997 A JP35695997 A JP 35695997A JP 35695997 A JP35695997 A JP 35695997A JP H11186144 A JPH11186144 A JP H11186144A
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charged particle
particle beam
signal transmission
exposure apparatus
beam exposure
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Soichiro Arai
総一郎 荒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 BAA露光装置で、BAAの開孔への信号伝
送路の故障の発生を低減すると共に、故障が発生したこ
と及び故障箇所を容易に検出できるようにする。 【解決手段】 BAA露光装置で、荷電粒子ビーム発生
手段1と、荷電粒子ビームの光路中に配設され、荷電粒
子ビームを整形する開孔33及び開孔の周囲に設けられた
電極の組34,35 を2次元的に配列し、各電極に電圧信号
を印加するかしないかにより荷電粒子ビームを整形する
ブラッキングアパチャーアレイ30と、各開孔の電極に印
加する電圧信号を出力するブラッキングアパチャーアレ
イ駆動回路40と、ブラッキングアパチャーアレイ駆動回
路40から出力される電圧信号を各開孔の電極に印加する
ための複数のチャンネルで構成されるブラッキングアパ
チャー信号伝送路と所定の直流レベルの電源線との間に
設けられた抵抗83,84,85とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は荷電粒子ビーム露光
装置に関し、特に、ブランキングアパーチャアレイ(B
AA:Blanking Aperture Array)を利用した荷電粒子ビ
ーム露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年半導体技術は近年益々発達し、半導
体集積回路(IC)の集積度と機能が向上してコンピュ
ータ、通信、機械制御など広く産業全般に渡る技術進歩
の核技術としての役割が期待されている。ICは、2年
から3年で4倍の高集積化を達成しており、例えば、ダ
イナミック・ランダムアクセス・メモリ(DRAM:Dy
namic Random Access Memory)においては、その記憶容
量が、4M,16M,64M,256M,そして1Gと
増大している。このようなLSIの高集積化は、半導体
製造技術における微細加工技術の進歩に依存するところ
が大きい。
【0003】現状で微細加工技術の限界を規定している
のはパターン露光技術である。パターンを露光する技術
として、現在はステッパと呼ばれる光学的露光装置が使
用されている。光学的露光装置では、回折現象のために
形成できるパターンの最小幅が露光用光源の波長で規定
される。現在光源としては、紫外線を出力するものが使
用されているが、これ以上短波長の光の使用は難しくな
ってきており、より微細な加工を行うために、光学的露
光装置以外の新しい露光方式が検討されている。
【0004】荷電粒子ビーム露光は波長が非常に短いた
め、0.05μm以下の微細加工が、0.02μm以下
の位置合わせ精度で実現可能であることが知られてい
る。しかしながら、従来、この荷電粒子ビーム露光は、
ステッパに比べてスループットが低くてLSIの量産に
は使用できないであろうと考えられてきた。荷電粒子ビ
ーム露光におけるスループットの問題は、例えば、1つ
の粒子ビーム(電子ビーム)を連続的に走査して露光を
行う一筆書きの電子ビーム露光についての議論であり、
スループットを上げるための、物理的/技術的なネック
に視点を当てて原因を解明し、真剣に検討した結果によ
るものではない。すなわち、荷電粒子ビーム露光はスル
ープットが低くてLSIの量産には使用できないという
のは、単に、現在市販されている装置の生産性に鑑みて
判断されているに過ぎない。
【0005】これに対して、近年、ブロック露光やブラ
ンキングアパーチャーアレー(BAA)を使用したマル
チビーム方式露光を適用することにより、例えば、1cm
2 /sec 程度のスループットを可能とする荷電粒子ビー
ム露光装置が期待できるようになって来ている。特に、
BAAを使用したマルチビーム方式露光は、精度の点で
はブロック露光にやや劣るが、パターンの形状・密度に
無関係に高スループットで露光できるという利点があ
る。本発明は、このBAAを使用したマルチビーム方式
の荷電粒子ビーム露光装置に関するものである。なお、
以下の記載においては、BAAを使用したマルチビーム
方式の荷電粒子ビーム露光装置を単にBAA露光装置と
呼ぶことがある。
【0006】図1は、上述のBAA露光装置の一例を概
略的に示すブロック図であり、電子ビームを使用した電
子ビーム露光装置を示している。図1に示されるよう
に、露光対象物(試料)としての半導体ウエハ10は、
移動ステージ12上に載置され、該移動ステージ12
は、ステージ制御回路14により移動制御される。ここ
で、移動ステージ12の位置はレーザ干渉測長器16で
検出され、ステージ制御回路14へフィードバックされ
てステージ12の移動制御が行われる。また、半導体ウ
エハ10上にはレジスト膜が被着されており、該レジス
ト膜に対して、アパーチャ板18の円形開孔を通った電
子ビームEB2を照射することにより、電子ビーム露光
が行われるようになっている。
【0007】半導体ウエハ10上における電子ビームE
B2の走査は、移動ステージ12と、該移動ステージ1
2の上方に配置された電磁型主偏向器(メインディフレ
クタ:Main Deflector) 20および静電型副偏向器(サ
ブディフレクタ:Sub Deflector)22とにより行われ
る。なお、必要な精度で走査可能な範囲の大きい順は、
移動ステージ12、主偏向器20、および、副偏向器2
2であるが、走査速度の速い順はこの逆になる。
【0008】主制御回路24は、ステージ制御回路14
へ目標位置を供給し、増幅回路26へ周期的な鋸波信号
を供給し、レーザ干渉測長器16からステージ検出位置
Yを受け取り、増幅回路28へ副偏向距離に比例した信
号を供給する。増幅回路26および28によりそれぞれ
電流増幅および電圧増幅された駆動信号は、主偏向器2
0および副偏向器22へ供給される。
【0009】図2と図3は、BAA露光方式の原理を説
明するための図である。この図を参照しながら、BAA
露光方式について簡単に説明する。電子銃1から放射さ
れた荷電粒子(電子)ビームは、ブラッキングアパーチ
ャーアレイ30の開孔群を通過して電磁型主偏向器20
及び静電型副偏向器(図示せず)により試料10の上を
矢印Fの方向に走査されるものとする。Q1〜Q3は、
試料10の上を移動する電子ビーム束を示す。
【0010】一方、ブラッキングアパーチャーアレイ3
0においては、複数個の開孔33が2次元的に配列され
ており、電子ビームはブラッキングアパーチャーアレイ
30を通過することにより複数のビームに分割される。
各開孔33の両側に設けられた電極間に電圧を印加する
かしないかにより、各開孔を通過する電子ビームをオン
/オフ制御できるようになっている。具体的には、電極
間に電圧を印加した場合には開孔を通過した電子ビーム
は偏向されて電子ビームの軌道が変化するが、電極間に
電圧を印加しない場合には開孔を通過した電子ビームは
そのままの進む。ここで、偏向されて軌道が変化した電
子ビームを絞りで遮蔽するようにすれば、電極間に電圧
を印加しなかった開孔を通過した電子ビーム束が得られ
ることになる。このようにして、各開孔毎に通過する電
子ビームをオン/オフ制御できる。
【0011】いま、図2の(2)に示すようなパターン
を、図3に示すような縦が3列(R1、R2、R3)、
横が3行(L1、L2、L3)の9個のブラッキングア
パーチャーアレイ30を用いて露光する場合を考える。
図3の(1)に示すように、まずブラッキングアパーチ
ャーアレイ30の左端の行L1の真ん中の列R2の開孔
のみをオン状態とし、他の開孔はすべてオフ状態に設定
する。一方、偏向手段20と22は、この状態では、電
子ビームを試料10上のQ1の位置に偏向照射する。従
って、電子ビームは試料10の位置P1にのみ照射され
ることになる。
【0012】次に、図3の(2)に示すように、露光パ
ターンが1行分右方向に移動し、ブラッキングアパーチ
ャーアレイ30における真ん中の行L2の真ん中の列R
2の開孔がオン状態になり、行L1の列R1とR3の開
孔がオン状態になり、他の開孔はオフ状態になる。一
方、偏向手段20と22は、この状態では、電子ビーム
を試料10上のQ2の位置に偏向照射する。そのため、
開孔(L2、R2)を通過した電子ビームは図3の
(1)の状態で露光された試料10の位置P1に再び照
射される。更に、開孔(L1、R1)と(L1、R3)
を通過した2本の電子ビームは、新たに試料10上の位
置P2とP3に照射されることになる。
【0013】更に、次には図3の(3)に示すように、
露光パターンが更に1行分右方向に移動し、ブラッキン
グアパーチャーアレイ30における右端の行L3の真ん
中の列R2にある開孔がオン状態になり、真ん中の行L
2の列R1とR3の開孔がオン状態になり、左端の行L
3の列R1、R2、R3の開孔がオン状態になり、他の
開孔はオフ状態になる。一方、偏向手段20と22は、
この状態では、電子ビームを試料10上のQ3の位置に
偏向照射する。そのため、開孔(L3、R2)を通過し
た電子ビームは図3の(1)と(2)の状態で露光され
た試料10の位置P1に再び照射される。更に、開孔
(L2、R1)と(L2、R3)を通過した2本の電子
ビームは、再び試料10上の位置P2とP3に照射さ
れ、開孔(L1、R1)、(L1、R2)、(L1、R
3)を通過した3本の電子ビームは、新たに試料10上
の位置P4、P5、P6に照射されることになる。
【0014】このように、BAA露光方式では、ブラッ
キングアパーチャーアレイ30における露光パターンと
偏向位置を同期させて移動させることにより、試料上の
1つの点について異なる開孔により複数回露光を行う。
BAA露光方式では、一筆書きの場合に比べて列数分描
画速度を速くすることができる。1列のブランキングア
パーチャーアレイでも同様に、列数分描画速度を速くす
ることができるが、一筆書きを行う1本や1列のブラッ
キングアパーチャーアレイの場合、全開孔がオフ状態か
らオン状態に変化するといったことが起きるが、そのよ
うな変化が起きると電子ビームのフォーカス位置がずれ
るディフォーカス現象が生じる。このような現象が生じ
ると露光パターンの品質が低下するので、フォーカス位
置を補正する必要があり、図1には図示していないが、
リフォーカスコイルを設けて焦点位置を調整できるよう
にしているが、変化が急激であるため補正の遅れが避け
られず、それが走査速度を制限して描画速度の向上を妨
げていた。
【0015】これに対してBAA露光方式では、オフ状
態からオン状態に変化する開孔の全開孔数に占める割合
がおおよそ行数分の1に低減されるため、フォーカス位
置の補正量の変化が小さくなり、走査速度を向上させる
ことができる。BAA露光方式で1開孔によって露光さ
れる領域は0.128μm□である。例えば、3μm□
の可変矩形方式と比較した場合、全面塗り潰しのパター
ンでは、約550本以上のビームで構成されるBAA露
光方式でないとスループットが低くなってしまう。その
ため、実用的な高速の描画速度を実現するには、開孔の
個数は最低でも550個以上、望ましくは1000個以
上であることが必要である。
【0016】図4は、512個の開孔を有するブラッキ
ングアパーチャーアレイの例を示す図であり、走査に垂
直な64列、走査方向に8行配列した例である。図にお
いて、30A1、30A2、…、30D2がそれぞれ1
行分の開孔群を示す。開孔の1辺の長さだけずれて千鳥
格子状に配置されている開孔は、X方向にずれていると
みなし、ここではずれた2行分を1行とみなす。開孔3
3は、薄い基板31に形成され、各開孔33に対して、
それぞれ基板31上に一対の共通電極34とブランキン
グ電極35とが形成され、各開孔33を通過した電子ビ
ームを偏向制御するようになっている。開孔33のX方
向のピッチpは、電極および配線の領域を確保するた
め、例えば開孔33の一辺の長さaの3倍となってい
る。また、2行を1群とする開孔の群30Aと30Cは
30Bと30Dに対してY方向に開孔の1辺の半分だけ
ずれており、更に群30Bと30Cの間のX方向のピッ
チは開孔33の一辺の長さaの3.5倍となっている。
これにより4群のビームは互いに半分ずつ重なって露光
されることになるので、ドットサイズより小さい値でパ
ターンエッジの部分の寸法調整や高精度な近接効果補正
が行えることになる。これに関する詳しい説明は省略す
る。
【0017】前述のように、必要な精度で走査可能な範
囲の大きい順は、移動ステージ12、主偏向器20、お
よび、副偏向器22であるが、走査速度の速い順はこの
逆になる。このような性質を利用して効率よく走査を行
うため、図5に示すような走査が行われる。図5は図1
の荷電粒子ビーム露光装置におけるビーム走査を説明す
るための図である。
【0018】ステージ12は図示のD2の方向に偏向器
に関係なく連続移動する。露光を行いたいサブフィール
ドA2が主偏向器(メインデフ)20の偏向可能範囲
(設定値)に入ってきたら主偏向器によりその中心値に
ベクトル的にジャンプする。(図のようにスキャン方向
に蛇行する。) サブフィールド内にはラスタースキャンを行うセルスト
ライプA1を複数有し、それは副偏向器(サブデフ)2
2によりスキャンされる。
【0019】1サブフィールドを露光している時間は非
常に短いが、その間にステージが移動した量はリアルタ
イムにサブデフ偏向器22にフィードバックされる。次
のフレームを露光する際はステージ移動方向は逆にな
り、メインデフの蛇行方向も逆になる。図5において、
半導体ウエハ10上のチップ領域C1〜C11には、互
いに同一パターンが露光される。斜線で示す、1チップ
内のフレームA4が矢印方向へ順に露光されるように、
移動ステージ12が移動制御されて、フレームA4の露
光ドットデータが繰り返し利用される。図1の主制御回
路24は、露光パターンの移動に応じて各ブラッキング
アパーチャーの電極に電圧を印加するかしないかのオン
/オフ信号を発生し、BAA駆動回路40のドライバを
介して各電極に電圧信号を印加する。
【0020】前述のように、各開孔33に対して一対の
共通電極34とブランキング電極35とが形成され、例
えば共通電極34はすべてグランドなどのDCレベルの
電源線に接続され、各ブランキング電極35に開孔を通
過する電子ビームをオン/オフする信号が印加される。
図6は、BAAにおける配線の例を示す図であり、BA
Aの表面から見た図である。図示のように、各ブランキ
ング電極35への配線を裏面に、共通電極34への配線
を表面に設けている。図4のBAAの配列において、3
0Bと30Cの群の間の中央部分にDCレベルの電源線
51を設け、電源線51から各共通電極34への配線5
2を設けている。また、各ブランキング電極35への配
線は、30Aと30Bの群に対しては一方の周辺側か
ら、30Cと30Dの群に対しては他方の周辺側から、
中心部に向かうように設けている。
【0021】BAAは半導体プロセスにより薄い基板
(メンブレン)に形成される。図7に示すように、基板
には電極パッド54が設けられ、各ブランキング電極3
5及びDCレベルの電源線51への配線が各電極パッド
に接続される。裏面の配線はスルーホールなどにより表
面の電極パッドに接続される。前述のように、開孔33
は500個以上もあり、電極パッドもその個数分にDC
レベルの電源線51に接続される電極パッドの個数を加
えた個数必要である。
【0022】図8は、BAA基板の電極パッド54に電
源及び各開孔の駆動信号を供給する伝送路の例を示す図
である。BAA基板は電子ビーム露光装置のケース3に
固定されて保持され、電子銃1からの電子ビームが整形
器2で整形されてBAA基板のブランキングアパーチャ
ーアレイ(BAA)の部分に入射するように配置されて
いる。参照番号60で示した基板は、BAA基板の電極
パッドに接触するプローブ61が設けられたプロープカ
ードであり、周辺に設けたコネクタのピンとプローブ6
1の間の配線が設けられている。電子ビーム露光装置の
内部は真空にされるので、ケース3に内部の真空を維持
したまま外部への配線を行う接続基板が設けられてい
る。この接続基板は4個の部分62a〜62dに分けら
れ、接続基板62a〜62dの内側のコネクタがプロー
プカード60のコネクタに接続され、外側のコネクタが
BAA駆動回路40を搭載した基板63a、63bに接
続される。BAA駆動回路40を搭載した基板63a、
63bは主制御回路24を搭載した基板64に接続さ
れ、BAA駆動回路40は主制御回路24から供給され
る信号に応じてBAA駆動信号を出力する。BAA駆動
回路40はドライバ回路であり、かなりの電力を消費す
るため、冷却手段などを設ける必要がある。また、大き
な電力を消費するため電磁波を発生するので、電子ビー
ム露光装置の近傍に配置すると露光装置に雑音による悪
影響を及ぼす。冷却手段や雑音を考慮して、BAA駆動
回路40を搭載した基板63a、63bは電子ビーム露
光装置から離して設ける必要がある。
【0023】図9は、主制御回路24を搭載した基板6
4からBAA基板30に至る信号伝送路の概要を分かり
やすく示した図である。図示のように、BAA基板30
とプローブカード60の間はプローブで接続され、プロ
ーブカード60と接続基板62(62a〜62dをまと
めたものとして示してある。基板63についても同
じ。)の間は62の間は、プローブカード60のコネク
タ71と接続基板62のコネクタ73をピン72で接続
し、接続基板62とBAA駆動回路40を搭載した基板
63の間は、接続基板62のコネクタ74と基板63の
コネクタ76をケーブル75で接続し、基板63と主制
御回路24を搭載した基板64の間は、基板63のコネ
クタ77と基板64のコネクタ79をケーブル78で接
続している。主制御回路24からBAA駆動回路40に
送られる信号はシリアル信号であり、BAA駆動回路4
0に設けられたシフトレジスタなどでパラレル信号に変
換されるため、基板63と64の間の信号線の本数は比
較的少なくてよいが、BAA駆動回路40からはBAA
の各ブランキング電極35に印加される信号が並行に出
力されるため、基板63からBAA基板に至る信号伝送
路は少なくとも開孔の個数分必要であり、500以上と
いった非常に多数の信号伝送路を設ける必要がある。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】BAA基板30には電
子銃1から電子ビームが照射されるが、電子ビームはい
わば高電圧(電子銃の電圧)の電荷の流れであり、照射
される電子ビームにより各ブランキング電極への信号伝
送路が高電圧に充電される。この電子ビームの照射によ
り生じる電流は数μAと微少であるが、電圧は時には数
十KVの高電圧になることがある。従って、BAA駆動
回路40のドライバが信号伝送路に電圧を印加している
場合にはその電圧に保持されるが、ドライバがオフの場
合又は信号伝送路の途中がオープンになっていてドライ
バが接続されていない場合、信号伝送路が高電圧になる
ことにより近接している信号伝送路間または信号伝送路
と共通電極に接続されるDCレベルの電源線との間で、
経時的に電荷の移動(マイグレーション)が起こり、や
がて絶縁破壊を起こすことがあった。図9に示すよう
に、現状ではドライバからブランキング電極までの信号
伝送路中には回路基板があり、回路基板の部分で信号伝
送路がもっとも近接するため、マイグレーションに対し
て強い基板を使用しており、コストアップの要因となっ
ていた。
【0025】更に、上記のように電子ビームを照射する
ことにより信号伝送路が高電圧になると、ドライバに高
電圧が印加されることになり、ドライバが破壊されると
いった問題も起きている。これは、コネクタなどの接触
不良により信号伝送路がオープンになっている状態から
再び接触した場合なども同様である。以上のように、荷
電粒子(電子)ビームの経路中にBAAを配置するBA
A荷電粒子ビーム露光装置では、荷電粒子ビームのBA
Aへの照射により、BAAの開孔への信号伝送路に高電
圧が印加され、信号伝送路やドライバの破壊といった問
題があった。
【0026】BAA方式の電子ビーム露光装置では、正
確な露光パターンを得る上で個々の開孔が正確に動作す
ることが絶対に必要である。しかし、BAA駆動回路4
0を搭載した基板63からBAA基板までに接続基板6
2やプローブカード60が設けられ、それらの基板の間
をコネクタやケーブルなどで接続しているため、信号伝
送路がオープンになるといった問題が生じ易く、故障率
がかなり高かった。更に、上記のように基板63からB
AA基板に至る信号伝送路はBAAの開孔の個数分ある
ため、非常に多数であり、その故障確率はそのチャンネ
ル数倍になる。そのため、このような故障が発生したか
を定期的に点検し、故障が発生した場合にはどの部分で
故障が発生したかを発見して修理することが、装置の稼
働率を向上させる上で重要である。
【0027】このような故障を発見する方法としては、
BAA基板の電極又は電極パッドにおける電圧信号を直
接検出することが考えられるが、BAA基板は真空にさ
れた装置の内部に存在するため、電極などに直接接触し
て電圧信号を検出するのは非常に難しかった。特に、露
光動作中はBAA基板の電極に接触するといったことは
できないので、この方法で故障が発生したことを検出す
るには、一旦装置を停止する必要があり、作業効率が非
常に悪かった。更に、直接電極に接触して測定する場合
には、直接電極に接触することによる影響が含まれるた
め露光時の状態とは異なってしまい正確な測定が行えな
かった。
【0028】電極に直接接触せずに電極の電圧を検出す
る方法として、電子ビームプローブを使用する方法があ
るが、BAAが微細なため電子ビームプローブで直接検
出することは困難であった。また、この方法も一旦装置
を停止する必要がある。そこで、従来は試料の替わりに
電極を有するプローブを配置し、電子ビームを1本ずつ
選択的にオンにして、プローブに流れる電流を検出し、
電流量の異なるビームを検出して故障した信号伝送路を
検出していた。しかし、この方法は1ビームの電流量が
小さいため十分な精度で故障伝送路を特定することが難
しかった。
【0029】以上のような理由で、実際の故障箇所の発
見は、測定器で信号伝送路の各箇所を実際に接触して導
通などを調べていたが、信号伝送路の個数が多いため、
非常に煩雑な作業であった。また、BAAの開孔への信
号伝送路が長く、個数も多いため故障が発生しやすい
が、そのような故障の発生及び故障の発生箇所を見つけ
るのが難しく、特に露光動作中にこのような検出を行う
のが難しかった。
【0030】本発明は、BAA露光装置において、BA
Aの開孔への信号伝送路における故障の発生を低減する
と共に、故障が発生したこと及び故障箇所を容易に検出
できるようにすることを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
め、本発明のBAA荷電粒子ビーム露光装置は、ドライ
バからBAAの電極への信号伝送路と、グランドなどの
直流レベルの電源線との間に抵抗を配置する。このよう
な抵抗を配置すれば、荷電粒子ビームのBAAへの照射
により生じる信号伝送路の電荷を直流レベルの電源線に
逃がすことができるので、信号伝送路が高電圧になるこ
とがない。
【0032】すなわち、本発明の荷電粒子ビーム露光装
置は、荷電粒子ビームを使用して試料に所定の露光パタ
ーンを形成する荷電粒子ビーム露光装置であって、荷電
粒子ビームを発生する荷電粒子ビーム発生手段と、荷電
粒子ビーム発生手段からの荷電粒子ビームの光路中に配
設され、荷電粒子ビームを整形する開孔及び開孔の周囲
に設けられた電極の組を2次元的に配列し、各電極に電
圧信号を印加するかしないかにより荷電粒子ビームを整
形するブラッキングアパチャーアレイと、露光パターン
に従って各開孔の電極に印加する電圧信号を出力するブ
ラッキングアパチャーアレイ駆動回路と、ブラッキング
アパチャーアレイ駆動回路から出力される前記電圧信号
を各開孔の電極に印加するための複数のチャンネルで構
成されるブラッキングアパチャー信号伝送路と所定の直
流レベルの電源線との間に設けられた抵抗とを備えるこ
とを特徴とする。
【0033】抵抗の抵抗値は、電極及び信号伝送路の一
部に照射される荷電粒子ビームにより信号伝送路に生じ
る電位と、信号伝送路の周囲との絶縁耐電圧に応じて決
定する。更に、抵抗は、信号伝送路の周囲との絶縁耐電
圧に応じて、絶縁破壊が起きる電位より低い電圧で開放
(オープン)又は短絡(ショート)するようにすれば、
保護回路として動作する。
【0034】また、ドライバが信号伝送路に電圧を印加
すると、上記の抵抗を通じて直流レベルの電源線に電流
が流れるが、この電流を検出する電流モニタを設ける。
上記の抵抗が接続された信号伝送路の点までの間がオー
プンしていればDC的には電流が流れず、上記の点より
先でオープンしていればDC的に電流が流れるので、ド
ライバをDC駆動させて電流モニタでDC電流を検出す
ればオープンになった箇所を検出できる。
【0035】特に、直流レベルの電源線と信号伝送路の
複数の箇所との間に複数の抵抗を接続すれば、オープン
になった箇所に応じて電流モニタで検出するDC電流が
異なるため、オープンになった箇所をより細かく特定で
きる。この場合、上記のように抵抗を信号伝送路が絶縁
破壊する電位より低い電位でオープンになるように設定
した場合、信号伝送路がオープンになったのか抵抗がオ
ープンになったのか判別できなくなる。そこで、複数の
抵抗の抵抗値が異ならせることによりオープンになった
状況で電流値が異なり、電流値の差で故障状況が分か
る。また、信号伝送路が、複数の基板と基板間の接続手
段とを備える場合には、抵抗は、複数の基板毎に設ける
ことが望ましい。これはコネクタを原因とする不良が多
いためである。
【0036】電流モニタは、各信号伝送路毎に設けて
も、複数の信号伝送路毎に設けて、各信号伝送路毎に設
けたリレーで信号伝送路を選択的に電流モニタに接続す
るようにしてもよい。更に、電流モニタのそれぞれが検
出した電流値を時間的に走査しながら随時検出し、検出
した電流値が所定値を異なった時に、故障発生と故障の
発生したチャンネルを示す信号を出力する故障検出回路
を設けることが望ましい。
【0037】
【発明の実施の形態】図10は、本発明の実施例の荷電
粒子ビーム(電子ビーム)露光システム装置の全体構成
を示すブロック図である。図示のように、この装置は、
設計データを運用するデータ運用コンピュータ49と、
装置の露光動作を制御する露光制御コンピュータ43
と、半導体ウエハの供給及び排出を制御するオートロー
ダ(AL)制御コンピュータ6とで全体の制御を行って
おり、これらのコンピュータはローカルエリアネットワ
ーク(LAN)45で相互に接続されている。また、デ
ータ運用コンピュータ49はバスでビットマップ作成ユ
ニット48とデータ転送制御ユニット46に接続されて
おり、露光制御コンピュータ43はバスで偏向制御ユニ
ット25とBAAF/G制御ユニット41に接続されて
いる。
【0038】設計データから作られたパターンデータが
ディスク装置(図示せず)に蓄えられており、データ運
用コンピュータ49はディスク装置47に蓄えられたパ
ターンデータを読み出し、ビットマップ作成ユニット4
8のデータ展開部に読み込んで、ビットデータに展開す
る。同時に、生成されたビットデータから、ビームのオ
ンになる個数によりビームの焦点位置が伸縮するのを補
正するリフォーカス用のデータも作成する。
【0039】露光制御コンピュータ43、偏向制御ユニ
ット25及びBAAF/G制御ユニット41が図1の主
制御回路24に相当する機能を実現する。展開されたビ
ットデータは、セルストライプ毎又は複数のセルストラ
イプ毎に、データ転送制御ユニット46を経て、専用ビ
ットベースディスク47に格納する。これらの展開作業
は、露光動作以前に行っておく。従って、露光速度がビ
ットデータの展開に影響されることはなく、また、一度
展開したデータは同じデータを露光する場合、再び使用
できるので、再度展開を行う必要がないように、一度展
開されたビットデータは専用ビットベースディスク47
に保持される。更に、データが保持されるので、露光時
に障害があった場合などに後で検証することが可能であ
る。
【0040】専用ビットベースディスク47に保持され
たビットデータは、露光動作が開始される前にBAAF
/G制御ユニット41内に設けられたシューティングメ
モリ(ハイスルーバッファ)に転送される。このシュー
ティングメモリは、およそ20mm□のチップ2個分の
データが格納できる容量を持っていて、露光するチップ
サイズが20mm□より小さい場合には2分割して、一
方からのデータの格納と他方からのデータの出力が同時
に行えるので、次に露光するチップのデータを前のチッ
プの露光中に転送することができる。また、チップサイ
ズが20mm□より大きい場合は、すべてのメモリ容量
を1つのチップの露光に使用する。
【0041】シューティングメモリから出力されたビッ
トデータは、パラレル・シリアル変換されて、タイミン
グ制御されながらBAA駆動回路40に供給され、BA
A駆動回路40のドライバにより電極に与える電圧信号
が生成され、BAA30への信号伝送路に印加される。
また、露光パターンの精度向上のために行うマーク検出
時には、そのためのデータが信号伝送路に印加される。
【0042】ステージの連続移動を開始した後、偏向制
御ユニット25がメインデフ、サブデフの偏向位置を指
示する信号をアナログ制御回路8に出力し、これに応じ
てメインデフ、サブデフの偏向位置が決定され、サブデ
フの走査(スキャン)を開始する。それと共に、偏向制
御ユニット25が上述のセルストライプ露光を開始する
信号を発生し、その信号を受けてBAAF/G制御ユニ
ット41が、ビットデータをBAA駆動回路40に送っ
て1セルストライプ分のBAAのオン・オフ制御が行わ
れる。
【0043】以上の部分の詳しい動作は、図1で説明し
た従来のものと同じであるので、ここではこれ以上の説
明は省略する。本実施例では、BAA駆動回路40から
BAA基板30に至る信号伝送路が従来と異なると共
に、BAA駆動回路40に付属して故障検出回路80が
設けられている。
【0044】図11は、本実施利におけるBAA駆動回
路40からBAA基板30に至る信号伝送路の構成を示
す図である。前述のように、この信号伝送路は、基板6
3に設けられたBAA駆動回路40のドライバ65か
ら、ケーブル75、接続基板62の配線91、コネクタ
73、72、71、プローブカード60の配線92、プ
ローブ61、BAA基板30の電極パッド54、及びB
AA基板30の配線を経てブランキング電極に至る。こ
のような伝送路がBAAの開孔数分、すなわち500以
上設けられている。基板63においては、コネクタ76
の付近で、信号伝送路とグランドの間に抵抗83が接続
され、接続基板62においては、コネクタ73の付近
で、信号伝送路とグランドの間に抵抗84が接続され、
プローブカード60においては、プローブの近くで信号
伝送路とグランドの間に抵抗85が接続されている。各
基板のグランドは、図示していない経路で、相互に及び
装置のグランドに接続されている。
【0045】従って、図11に示すように、本実施例の
電子ビーム露光装置では、ドライバ65が電圧を印加し
ていない場合、BAAのブランキング電極35とそれへ
の配線部分に電子ビームが照射され、信号伝送路に電荷
が負荷されて電圧を生じるが、その電圧は抵抗83から
85によりグランドに逃げるため、従来のようにマイグ
レーションを生じて信号伝送路が絶縁破壊されたり、ド
ライバ65が故障することはなくなる。
【0046】また、基板63においては、各ドライバ6
5の出力部分に、ドライバ65により信号伝送路に流れ
る電流を検出する電流モニタ82が設けられている。基
板63には、更に故障検出回路80が設けられている。
故障検出回路80は、各電流モニタ82を順に動作状態
にする信号を出力するモニタ制御回路81を有し、モニ
タ制御回路81の信号で動作状態にされた電流モニタの
検出した電流値が所定の値であるか順次検査する。な
お、電子ビームの照射により信号伝送線に電流が生じる
ため、この電流値の検出時には、電子ビームの照射は行
わないようにすることが望ましい。
【0047】図11のように、基板60、62、63に
それぞれ抵抗85、84、83を設けた場合、信号伝送
路が断線していない正常な時には、電流モニタ82で検
出される電流Imonは、ドライバ65の出力電圧をV
drvとし、抵抗83、84、85の抵抗値をそれぞれ
R1、R2、R3とすると、 Imon=Vdrv(R1*R2+R2*R3+R3*R1)/(R1*R2*R3) … (1) となる。従って、この電流が検出されれば信号伝送路は
正常ということになる。電子ビームを照射した状態で電
流を検出すると、上記の式に電子ビームによる電流が加
わる。これによる電流の変化はほぼ一定であり、検出し
た電流値から電子ビームによる電流を差し引けばドライ
バによる電流を検出できるが、検出精度を考慮すると、
電流値の検出時には、電子ビームの照射は行わないよう
にすることが望ましい。
【0048】ここで、信号伝送路が、抵抗R1とR2の
接続点の間で何らかの原因によりオープンになったとす
ると、電流モニタで検出される電流値Imonは、 Imon=Vdrv/R1 … (2) となり、抵抗R2とR3の接続点の間でオープンになっ
たとすると、電流値Imonは、 Imon=Vdrv*R1*R2/(R1+R2) … (3) となり、抵抗R3の接続点からBAA基板30のブラン
キング電極35までの間でオープンになったとすると、
電流値Imonは上記の式(1)と同じになる。
【0049】従って、電流モニタ82で電流値を精密に
検出することにより、オープンとなった箇所を推定する
ことができる。抵抗83、84、85の抵抗値R1、R
2、R3は、ドライバ65の駆動能力を考慮して決定す
るが、例えば、数KΩであれば問題はない。露光動作中
に故障が発生したことを検出することも必要であるが、
上記のように、電流値の検出時に電子ビームの照射を行
うと、その分電流値の検出精度が低下する。そこで、露
光動作中には故障検出回路80は、モニタ制御回路81
を順次動作状態にして対応するチャンネルのドライバ6
5がオン状態になるのに合わせて各電流モニタ82の検
出する電流値を読み取り、チャンネル間で電流値に違い
があるかを検出する。そして違いのあるチャンネルが発
見された場合には、故障が発生した可能性があるので、
露光制御コンピュータ43に露光を停止する要求を発生
し、電子ビームの照射を停止した上でそのチャンネルの
電流モニタ82の値を読み取って正確な電流値を検出
し、故障が発生しているか、故障の箇所はどこかを調べ
る。このように、他のチャンネルの電流値と比較するこ
とで、電子ビームの照射による影響をキャンセルして、
故障の発生を正確に検出できるようになる。
【0050】上記のように、複数の抵抗を接続し、電流
値を正確に検出することにより信号伝送路のオープンに
なった箇所を特定することができるが、高電圧により抵
抗が破壊されてオープンになる故障が発生する場合もあ
る。そこで、抵抗の耐圧を異ならせ、万一信号伝送路に
高電圧が印加された場合でも、ある抵抗を壊れやすくす
ることで、保護回路として働かせたり、故障箇所を特定
しやすくすることができる。また、高電圧が印加された
場合に短絡(ショート)する抵抗もあり、保護回路とし
てこのような抵抗を使用することもできる。ただし、抵
抗がショートすると、ドライバの出力する電圧がブラン
キング電極に印加されなくなる。
【0051】更に、抵抗がオープンになると同様に電流
値が変化するため、信号経路がオープンになったのか抵
抗がオープンになったのかを判別することが難しくな
る。例えば、抵抗85がオープンになった場合には、検
出される電流値Imonは、上記の式(3)と同じにな
る。従って、基板60と62の間でオープンになったの
か、抵抗85がオープンになったかは判別できない。
【0052】しかし、抵抗84がオープンになった場合
には、電流値Imonは、 Imon=Vdrv*R1*R3/(R1+R3) … (4) となり、抵抗83がオープンになった場合には、電流値
Imonは、 Imon=Vdrv*R2*R3/(R2+R3) … (5) となるので、抵抗値R1、R2、R3の値を適当な異な
る値とすることで、上記の抵抗85がオープンになった
のか基板60と62の間でオープンになったのかを判別
する以外は、信号伝送路のどこがオープンになったの
か、どの抵抗がオープンになったのかが判別できる。
【0053】図11の構成では、各信号伝送路毎に電流
モニタ82を設け、故障検出回路80は、モニタ制御回
路81の信号により各電流モニタ82を順次動作状態に
して、各チャンネルの電流値を順次読み取ったが、この
構成では電流モニタ82を各チャンネル毎に設ける必要
がある。そこで、図12に示すように、電流モニタ86
は故障検出回路80にのみ設け、各信号伝送路と電流モ
ニタ86を接続するリレー87を設け、モニタ制御回路
81が各リレー87を順次電流モニタ86に接続するよ
うに制御して各信号伝送路の電流を検出するようにして
もよい。これであれば、電流モニタは共通に使用でき
る。なお、信号伝送路を複数の群に分け、各群に1個の
電流モニタを設けるようにしてもよい。
【0054】以上実施例の説明では、信号伝送路の抵抗
は、抵抗にくらべて十分に小さいものとして説明した
が、信号伝送路の抵抗が無視できないほど大きい時に
は、上記の電流値の式に信号伝送路の長さに応じた抵抗
値を加えるようにすればよい。
【0055】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のブラン
キングアパーチャアレイ(BAA)方式荷電粒子ビーム
露光装置によれば、BAAのブランキング電極の故障検
出が制御チャンネル毎に高速に行え、BAA方式の問題
点であった多数ビームの信頼性の保証が容易に行えるよ
うになる。更に、故障検出のための系が制御チャンネル
内で閉じているため、単体での測定も行え、構成も簡単
である。従って、高精度・高スループット・高信頼性の
装置が容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る荷電粒子ビーム露光装置の一構成
例を示すブロック図である。
【図2】ブランキングアパーチャアレイ(BAA)方式
荷電粒子ビーム露光装置の露光原理を説明する図であ
る。(その1)
【図3】ブランキングアパーチャアレイ(BAA)方式
荷電粒子ビーム露光装置の露光原理を説明する図であ
る。(その2)
【図4】ブランキングアパーチャアレイの例を示す図で
ある。
【図5】図1の荷電粒子ビーム露光装置におけるビーム
走査を説明する図である。
【図6】ブランキングアパーチャアレイ基板における配
線の例を示す図である。
【図7】ブランキングアパーチャアレイ基板における配
線の例を示す図である。
【図8】BAA駆動回路からBAAのブランキング電極
に至る信号伝送路を示す斜視図である。
【図9】BAA駆動回路からBAAのブランキング電極
に至る信号伝送路の概略構成を示す図である。
【図10】本発明の実施例の電子ビーム露光装置の全体
構成を示す図である。
【図11】実施例におけるBAA駆動回路からBAAの
ブランキング電極に至る信号伝送路の概略構成を示す図
である。
【図12】信号伝送路における電流の検出と故障検出に
係わる部分の変形例の構成を示す図である。
【符号の説明】
10…半導体ウエハ 12…移動ステージ 30…ブランキングアパーチャアレイ(BAA) 33…開孔 34…共通電極 35…ブランキング電極 40…BAA駆動回路 60、62、63…基板 83、84、85…抵抗
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】図2と図3は、BAA露光方式の原理を説
明するための図である。この図を参照しながら、BAA
露光方式について簡単に説明する。電子銃1から放射さ
れた荷電粒子(電子)ビームは、ブラキングアパーチ
ャーアレイ30の開孔群を通過して電磁型主偏向器20
及び静電型副偏向器(図示せず)により試料10の上を
矢印Fの方向に走査されるものとする。Q1〜Q3は、
試料10の上を移動する電子ビーム束を示す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】一方、ブラキングアパーチャーアレイ3
0においては、複数個の開孔33が2次元的に配列され
ており、電子ビームはブラキングアパーチャーアレイ
30を通過することにより複数のビームに分割される。
各開孔33の両側に設けられた電極間に電圧を印加する
かしないかにより、各開孔を通過する電子ビームをオン
/オフ制御できるようになっている。具体的には、電極
間に電圧を印加した場合には開孔を通過した電子ビーム
は偏向されて電子ビームの軌道が変化するが、電極間に
電圧を印加しない場合には開孔を通過した電子ビームは
そのままの進む。ここで、偏向されて軌道が変化した電
子ビームを絞りで遮蔽するようにすれば、電極間に電圧
を印加しなかった開孔を通過した電子ビーム束が得られ
ることになる。このようにして、各開孔毎に通過する電
子ビームをオン/オフ制御できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】いま、図2の(2)に示すようなパターン
を、図3に示すような縦が3列(R1、R2、R3)、
横が3行(L1、L2、L3)の9個のブラキングア
パーチャーアレイ30を用いて露光する場合を考える。
図3の(1)に示すように、まずブラキングアパーチ
ャーアレイ30の左端の行L1の真ん中の列R2の開孔
のみをオン状態とし、他の開孔はすべてオフ状態に設定
する。一方、偏向手段20と22は、この状態では、電
子ビームを試料10上のQ1の位置に偏向照射する。従
って、電子ビームは試料10の位置P1にのみ照射され
ることになる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】次に、図3の(2)に示すように、露光パ
ターンが1行分右方向に移動し、ブラキングアパーチ
ャーアレイ30における真ん中の行L2の真ん中の列R
2の開孔がオン状態になり、行L1の列R1とR3の開
孔がオン状態になり、他の開孔はオフ状態になる。一
方、偏向手段20と22は、この状態では、電子ビーム
を試料10上のQ2の位置に偏向照射する。そのため、
開孔(L2、R2)を通過した電子ビームは図3の
(1)の状態で露光された試料10の位置P1に再び照
射される。更に、開孔(L1、R1)と(L1、R3)
を通過した2本の電子ビームは、新たに試料10上の位
置P2とP3に照射されることになる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】更に、次には図3の(3)に示すように、
露光パターンが更に1行分右方向に移動し、ブラキン
グアパーチャーアレイ30における右端の行L3の真ん
中の列R2にある開孔がオン状態になり、真ん中の行L
2の列R1とR3の開孔がオン状態になり、左端の行L
3の列R1、R2、R3の開孔がオン状態になり、他の
開孔はオフ状態になる。一方、偏向手段20と22は、
この状態では、電子ビームを試料10上のQ3の位置に
偏向照射する。そのため、開孔(L3、R2)を通過し
た電子ビームは図3の(1)と(2)の状態で露光され
た試料10の位置P1に再び照射される。更に、開孔
(L2、R1)と(L2、R3)を通過した2本の電子
ビームは、再び試料10上の位置P2とP3に照射さ
れ、開孔(L1、R1)、(L1、R2)、(L1、R
3)を通過した3本の電子ビームは、新たに試料10上
の位置P4、P5、P6に照射されることになる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】このように、BAA露光方式では、ブラ
キングアパーチャーアレイ30における露光パターンと
偏向位置を同期させて移動させることにより、試料上の
1つの点について異なる開孔により複数回露光を行う。
BAA露光方式では、一筆書きの場合に比べて列数分描
画速度を速くすることができる。1列のブランキングア
パーチャーアレイでも同様に、列数分描画速度を速くす
ることができるが、一筆書きを行う1本や1列のブラ
キングアパーチャーアレイの場合、全開孔がオフ状態か
らオン状態に変化するといったことが起きるが、そのよ
うな変化が起きると電子ビームのフォーカス位置がずれ
るディフォーカス現象が生じる。このような現象が生じ
ると露光パターンの品質が低下するので、フォーカス位
置を補正する必要があり、図1には図示していないが、
リフォーカスコイルを設けて焦点位置を調整できるよう
にしているが、変化が急激であるため補正の遅れが避け
られず、それが走査速度を制限して描画速度の向上を妨
げていた。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】図4は、512個の開孔を有するブラ
ングアパーチャーアレイの例を示す図であり、走査に垂
直な64列、走査方向に8行配列した例である。図にお
いて、30A1、30A2、…、30D2がそれぞれ1
行分の開孔群を示す。開孔の1辺の長さだけずれて千鳥
格子状に配置されている開孔は、X方向にずれていると
みなし、ここではずれた2行分を1行とみなす。開孔3
3は、薄い基板31に形成され、各開孔33に対して、
それぞれ基板31上に一対の共通電極34とブランキン
グ電極35とが形成され、各開孔33を通過した電子ビ
ームを偏向制御するようになっている。開孔33のX方
向のピッチpは、電極および配線の領域を確保するた
め、例えば開孔33の一辺の長さaの3倍となってい
る。また、2行を1群とする開孔の群30Aと30Cは
30Bと30Dに対してY方向に開孔の1辺の半分だけ
ずれており、更に群30Bと30Cの間のX方向のピッ
チは開孔33の一辺の長さaの3.5倍となっている。
これにより4群のビームは互いに半分ずつ重なって露光
されることになるので、ドットサイズより小さい値でパ
ターンエッジの部分の寸法調整や高精度な近接効果補正
が行えることになる。これに関する詳しい説明は省略す
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】1サブフィールドを露光している時間は非
常に短いが、その間にステージが移動した量はリアルタ
イムにサブデフ偏向器22にフィードバックされる。次
のフレームを露光する際はステージ移動方向は逆にな
り、メインデフの蛇行方向も逆になる。図5において、
半導体ウエハ10上のチップ領域C1〜C11には、互
いに同一パターンが露光される。斜線で示す、1チップ
内のフレームA4が矢印方向へ順に露光されるように、
移動ステージ12が移動制御されて、フレームA4の露
光ドットデータが繰り返し利用される。図1の主制御回
路24は、露光パターンの移動に応じて各ブラキング
アパーチャーの電極に電圧を印加するかしないかのオン
/オフ信号を発生し、BAA駆動回路40のドライバを
介して各電極に電圧信号を印加する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】図9は、主制御回路24を搭載した基板6
4からBAA基板30に至る信号伝送路の概要を分かり
やすく示した図である。図示のように、BAA基板30
とプローブカード60の間はプローブで接続され、プロ
ーブカード60と接続基板62(62a〜62dをまと
めたものとして示してある。基板63についても同
じ。)の間は、プローブカード60のコネクタ71と接
続基板62のコネクタ73をピン72で接続し、接続基
板62とBAA駆動回路40を搭載した基板63の間
は、接続基板62のコネクタ74と基板63のコネクタ
76をケーブル75で接続し、基板63と主制御回路2
4を搭載した基板64の間は、基板63のコネクタ77
と基板64のコネクタ79をケーブル78で接続してい
る。主制御回路24からBAA駆動回路40に送られる
信号はシリアル信号であり、BAA駆動回路40に設け
られたシフトレジスタなどでパラレル信号に変換される
ため、基板63と64の間の信号線の本数は比較的少な
くてよいが、BAA駆動回路40からはBAAの各ブラ
ンキング電極35に印加される信号が並行に出力される
ため、基板63からBAA基板に至る信号伝送路は少な
くとも開孔の個数分必要であり、500以上といった非
常に多数の信号伝送路を設ける必要がある。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】すなわち、本発明の荷電粒子ビーム露光装
置は、荷電粒子ビームを使用して試料に所定の露光パタ
ーンを形成する荷電粒子ビーム露光装置であって、荷電
粒子ビームを発生する荷電粒子ビーム発生手段と、荷電
粒子ビーム発生手段からの荷電粒子ビームの光路中に配
設され、荷電粒子ビームを整形する開孔及び開孔の周囲
に設けられた電極の組を2次元的に配列し、各電極に電
圧信号を印加するかしないかにより荷電粒子ビームを整
形するブラキングアパチャーアレイと、露光パターン
に従って各開孔の電極に印加する電圧信号を出力するブ
キングアパチャーアレイ駆動回路と、ブラキング
アパチャーアレイ駆動回路から出力される前記電圧信号
を各開孔の電極に印加するための複数のチャンネルで構
成されるブラキングアパチャー信号伝送路と所定の直
流レベルの電源線との間に設けられた抵抗とを備えるこ
とを特徴とする。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子ビームを使用して試料に所定の
    露光パターンを形成する荷電粒子ビーム露光装置であっ
    て、 荷電粒子ビームを発生する荷電粒子ビーム発生手段と、 該荷電粒子ビーム発生手段からの荷電粒子ビームの光路
    中に配設され、前記荷電粒子ビームを整形する開孔及び
    該開孔の周囲に設けられた電極の組を2次元的に配列
    し、各電極に電圧信号を印加するかしないかにより前記
    荷電粒子ビームを整形するブラッキングアパチャーアレ
    イと、 前記露光パターンに従って各開孔の電極に印加する電圧
    信号を出力するブラッキングアパチャーアレイ駆動回路
    と、 該ブラッキングアパチャーアレイ駆動回路から出力され
    る前記電圧信号を各開孔の電極に印加するための複数の
    チャンネルで構成されるブラッキングアパチャー信号伝
    送路と所定の直流レベルの電源線との間に設けられた抵
    抗とを備えることを特徴とする荷電粒子ビーム露光装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の荷電粒子ビーム露光装
    置であって、 前記抵抗の抵抗値は、前記電極及び前記ブラッキングア
    パチャー信号伝送路の一部に照射される前記荷電粒子ビ
    ームにより前記ブラッキングアパチャー信号伝送路に生
    じる電位と、該ブラッキングアパチャー信号伝送路の周
    囲との絶縁耐電圧に応じて決定される荷電粒子ビーム露
    光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の荷電粒子ビーム露光装
    置であって、 前記抵抗は、前記ブラッキングアパチャー信号伝送路の
    周囲との絶縁耐電圧に応じて、絶縁破壊が起きる電位よ
    り低い電位で開放(オープン)又は短絡(ショート)す
    る荷電粒子ビーム露光装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の荷電粒子ビーム露光装
    置であって、 前記ブラッキングアパチャー信号伝送路のそれぞれに流
    れる電流を検出する電流モニタを備える荷電粒子ビーム
    露光装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の荷電粒子ビーム露光装
    置であって、 前記抵抗は、前記ブラッキングアパチャー信号伝送路の
    異なる箇所に複数個設けられている荷電粒子ビーム露光
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の荷電粒子ビーム露光装
    置であって、 前記ブラッキングアパチャー信号伝送路は、複数の基板
    に設けられた信号配線と前記複数の基板間の前記信号配
    線を接続する接続手段とを備え、 前記複数の抵抗は、前記複数の基板毎に設けられている
    荷電粒子ビーム露光装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の荷電粒子ビーム
    露光装置であって、 前記複数の抵抗の少なくとも一部は抵抗値が異なる荷電
    粒子ビーム露光装置。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載の荷電粒子ビーム露光装
    置であって、 前記電流モニタは、各ブラッキングアパチャー信号伝送
    路に設けられている荷電粒子ビーム露光装置。
  9. 【請求項9】 請求項4に記載の荷電粒子ビーム露光装
    置であって、 前記電流モニタは、複数の前記ブラッキングアパチャー
    信号伝送路毎に設けられており、 各ブラッキングアパチャー信号伝送路毎に設けられた、
    当該ブラッキングアパチャー信号伝送路を選択的に前記
    電流モニタに接続するリレーを備える荷電粒子ビーム露
    光装置。
  10. 【請求項10】 請求項4から9のいずれか1項に記載
    の荷電粒子ビーム露光装置であって、 前記電流モニタのそれぞれが検出した電流値を時間的に
    走査しながら随時検出し、検出した電流値が所定値と異
    なった時に、故障発生と故障の発生したチャンネルを示
    す信号を出力する故障検出回路を備える荷電粒子ビーム
    露光装置。
  11. 【請求項11】 請求項5から7のいずれか1項に記載
    の荷電粒子ビーム露光装置であって、 前記電流モニタのそれぞれが検出した電流値から、前記
    ブラッキングアパチャー信号伝送路の開放(オープン)
    した位置を検出する故障検出回路を備える荷電粒子ビー
    ム露光装置。
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