JPH11184804A - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置及び情報処理方法

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JPH11184804A
JPH11184804A JP9365909A JP36590997A JPH11184804A JP H11184804 A JPH11184804 A JP H11184804A JP 9365909 A JP9365909 A JP 9365909A JP 36590997 A JP36590997 A JP 36590997A JP H11184804 A JPH11184804 A JP H11184804A
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bus
output
input
control means
internal
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JP9365909A
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Junichi Takahashi
淳一 高橋
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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    • G06F15/00Digital computers in general; Data processing equipment in general
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    • G06F15/78Architectures of general purpose stored program computers comprising a single central processing unit
    • G06F15/7839Architectures of general purpose stored program computers comprising a single central processing unit with memory
    • G06F15/7842Architectures of general purpose stored program computers comprising a single central processing unit with memory on one IC chip (single chip microcontrollers)

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CPUの稼働率を上昇させ装置全体のスルー
プットを向上させる。 【解決手段】 開示される情報処理装置は、互いに独立
して設けられた内部バス29,30と、内部バス29に
接続された内部メモリ24と、内部バス30に接続され
たタイマ25、A/Dコンバータ26、第1及び第2シ
リアル・インターフェイス27及び28と、少なくとも
1本の内部バス29,30を占有して内部メモリ24や
タイマ25等のI/O装置におけるデータ入出力を制御
するCPU22及びDMAC23とを備える。DMAC
23は、少なくとも1本の内部バス29,30を占有し
て内部メモリ24等におけるデータ入出力を制御してい
るCPU22に対して、リクエスト信号REQを供給
し、CPU22から供給されるアクノリッジ信号ACK
に基づいて、内部バス29,30いずれか一方又は両方
を占有して内部メモリ24等におけるデータ入出力を制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、情報処理装置及
び情報処理方法に関し、詳しくは、中央処理装置(CP
U)と、メモリと、複数の入出力(I/O)装置と、少
なくとも2本のバスと、ダイレクト・メモリ・アクセス
・コントローラ(DMAC)とを備えた情報処理装置及
び情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図27は、特開平5−274250号公
報に開示された従来の情報処理装置の電気的構成例を示
すブロック図である。この例の情報処理装置は、1チッ
プ・マイクロ・コンピュータ1と、ダイレクト・メモリ
・アクセス・コントローラ(DMAC)2と、入出力
(I/O)装置3と、外部メモリ4とから概略構成され
ており、これらは外部バス5を介して互いに接続されて
いる。1チップ・マイクロ・コンピュータ1は、中央処
理装置(CPU)6と、内部メモリ7と、バス・アービ
タ8と、内部バス9とが同一チップ上に形成されて構成
されており、CPU6、内部メモリ7及びバス・アービ
タ8は、内部バス9を介して互いに接続されている。C
PU6は、内部バス9との接続/切断を制御するバス・
コントローラ10を有する。バス・コントローラ10
は、バス・アービタ8からの内部バス9の解放要求を示
すリクエスト信号が入力されると共に、バス・アービタ
8に対し内部バス9の解放許可を示すアクノリッジ信号
を供給する。
【0003】バス・アービタ8は、内部バス9及び外部
バス5が接続されており、DMAC2からの外部バス5
及び内部バス9の解放要求を示す外部リクエスト信号が
入力されると共に、DMAC2に対し外部バス5及び内
部バス9の解放許可を示す外部アクノリッジ信号を供給
する。バス・アービタ8は、モード選択ビット11の状
態に応じて、DMAC2に対して、内部バス9と外部バ
ス5との接続を絶縁して外部バス5だけを解放するか、
あるいは外部バス5と内部バス9とを接続した状態でい
ずれも解放する。モード選択ビット11の状態は、CP
U6及びDMAC2からのプログラムによって書換可能
である。バス・アービタ8は、DMAC2が外部バス5
を占有しており、I/O装置3又は外部メモリ4へのデ
ータ転送がウエイト状態にあったCPU6のバス・サイ
クルを再実行させるためのリトライ信号をCPU6のバ
ス・コントローラ10へ供給する。
【0004】このような構成によれば、プログラム実行
中であっても、モード選択ビット11を書き換えると共
に、DMAC2からバス・アービタ8へ外部リクエスト
信号を供給することにより、バス・アービタ8がDMA
C2に対して、外部バス5及び内部バス9のいずれも解
放していない第1の状態から外部バス5及び内部バス9
を接続した状態でいずれも解放している第2の状態又は
外部バス5だけを解放している第3の状態へ、第2の状
態又は第3の状態から第1の状態へ、あるいは第2の状
態から第3の状態へ遷移させるので、CPU6とDMA
C2とが並行してそれぞれのバスを使用でき、CPU6
の稼働率が上がり全体のスループットが向上する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の情報処理装置においては、バス・アービタ8が外部
バス5と内部バス9とを切断する第3の状態では、1チ
ップ・マイクロ・コンピュータ1の内部と外部とでCP
U6とDMAC2とが並行して内部バス9及び外部バス
5をそれぞれ使用できる。しかし、バス・アービタ8が
外部バス5と内部バス9とを直列接続する第1の状態及
び第2の状態では、CPU6又はDMAC2が外部バス
と内部バス9の両方を同時に独占して使用するため、例
えば、CPU6が外部メモリ4に記憶されているデータ
を読み出しつつ、DMAC2が内部メモリ7に記憶され
ているデータをI/O装置3へ転送するというような処
理は不可能である。このような場合には、CPU6又は
DMAC2のいずれか一方が処理を中断しなければなら
ない。したがって、上記した従来の情報処理装置の構成
では、CPU6の稼働率の上昇、ひいては装置全体のス
ループットの向上に限界があるという欠点があった。こ
のような欠点は、上記公報に開示されているように、図
27に示す構成すべてを1チップ化しても解決されな
い。
【0006】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、CPUの稼働率を上昇させ、装置全体のスルー
プットを向上させることができる情報処理装置及び情報
処理方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明に係る情報処理装置は、互いに
独立して設けられた少なくとも2本のバスと、少なくと
も1本のバスに接続され、データが入出力される複数の
入出力手段と、少なくとも1本のバスを占有して上記入
出力手段におけるデータ入出力を制御する第1及び第2
の制御手段とを備え、上記第1又は第2の制御手段は、
少なくとも1本のバスを占有して上記入出力手段におけ
るデータ入出力を制御している相手方に対して、占有し
ているバスの解放を要求し、相手方による当該バスの解
放に基づいて、当該バス又は当該バス及び他のバスを占
有して上記入出力手段におけるデータ入出力を制御する
ことを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明に係る情報処理装置
は、互いに独立して設けられた少なくとも2本のバス
と、少なくとも1本のバスに接続され、データが入出力
される複数の入出力手段と、少なくとも1本のバスを占
有して上記入出力手段におけるデータ入出力を制御する
第1の制御手段と、上記第1の制御手段に対し、少なく
とも1本のバスの解放を要求し、上記第1の制御手段に
よる上記少なくとも1本のバスの解放に基づいて、上記
少なくとも1本のバスを占有して上記入出力手段におけ
るデータ入出力を制御する第2の制御手段とを備え、上
記第1の制御手段は、上記第2の制御手段からの少なく
とも1本のバスの解放要求と自己の稼働状態とに基づい
て、解放を要求されたバスを解放することを特徴として
いる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の情報処理装置に係り、上記少なくとも2本のバス
と、上記複数の入出力手段と、上記第1及び第2の制御
手段とは、同一チップ上に形成された1チップ・マイク
ロ・コンピュータにより構成されていることを特徴とし
ている。
【0010】請求項4記載の発明に係る情報処理装置
は、互いに独立して設けられた少なくとも2本の内部バ
スと、少なくとも1本の外部バスと、少なくとも1本の
内部バスに接続され、データが入出力される複数の内部
入出力手段と、少なくとも1本の外部バスに接続され、
データが入出力される複数の外部入出力手段と、少なく
とも1本のバスを占有して上記入出力手段におけるデー
タ入出力を制御する第1及び第2の制御手段とを備え、
上記第1又は第2の制御手段は、少なくとも1本のバス
を占有して上記入出力手段におけるデータ入出力を制御
している相手方に対して、占有しているバスの解放を要
求し、相手方による当該バスの解放に基づいて、当該バ
ス又は当該バス及び他のバスを占有して上記入出力手段
におけるデータ入出力を制御することを特徴としてい
る。
【0011】請求項5記載の発明に係る情報処理装置
は、互いに独立して設けられた2本の内部バスと、1本
の外部バスと、少なくとも1本の内部バスに接続され、
データが入出力される複数の内部入出力手段と、上記外
部バスに接続され、データが入出力される複数の外部入
出力手段と、少なくとも1本のバスを占有して上記入出
力手段におけるデータ入出力を制御する第1の制御手段
と、上記第1の制御手段に対し、少なくとも1本のバス
の解放を要求し、上記第1の制御手段による上記少なく
とも1本のバスの解放に基づいて、上記少なくとも1本
のバスを占有して上記入出力手段におけるデータ入出力
を制御する第2の制御手段とを備え、上記第1の制御手
段は、上記第2の制御手段からの少なくとも1本のバス
の解放要求と自己の稼働状態とに基づいて、解放を要求
されたバスを解放することを特徴としている。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項5記載の情
報処理装置に係り、上記2本の内部バス及び上記外部バ
スの上記第1の制御手段による占有状態は、上記2本の
内部バス及び上記外部バスのいずれも解放していない第
1の状態、上記2本の内部バスのいずれ一方を解放して
いる第2の状態、上記2本の内部バスの両方を解放して
いる第3の状態、上記外部バスだけを解放している第4
の状態、上記外部バス及び上記2本の内部バスのいずれ
か一方を解放している第5の状態のいずれかであり、上
記第2の制御手段は、上記入出力手段におけるデータ入
出力制御の形態に応じて、上記第1の制御手段に対し、
現在の第1乃至第5の状態から第2乃至第5の状態への
遷移を要求し、上記第1の制御手段による要求した状態
への遷移に基づいて、当該状態で上記入出力手段におけ
るデータ入出力を制御することを特徴としている。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項4乃至6の
いずれか1に記載の情報処理装置に係り、上記内部バス
と、上記複数の内部入出力手段と、上記第1及び第2の
制御手段とは、同一チップ上に形成された1チップ・マ
イクロ・コンピュータにより構成されていることを特徴
としている。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項1乃至7の
いずれか1に記載の情報処理装置に係り、上記複数の入
出力手段におけるデータ入出力には、それぞれ予め優先
順位が設定されており、上記第1又は第2の制御手段
は、上記優先順位に基づいて、上記相手方又は第1の制
御手段に対し、上記少なくとも1本のバスの解放を要求
し、上記相手方又は上記第1の制御手段による上記少な
くとも1本のバスの解放に基づいて、上記少なくとも1
本のバスを占有して上記入出力手段におけるデータ入出
力を制御することを特徴としている。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項2、5乃至
8のいずれか1に1記載の情報処理装置に係り、上記第
1の制御手段は、自己による少なくとも1本のバスを占
有しての上記入出力手段におけるデータ入出力制御と共
に、上記第2の制御手段に少なくとも1本のバスを占有
しての上記入出力手段におけるデータ入出力制御を行わ
せる場合には、上記第2の制御手段に対し、行わせるべ
き入出力手段におけるデータ入出力制御に関する情報を
供給し、上記第2の制御手段は、上記情報に基づいて、
上記第1の制御手段に対し、上記少なくとも1本のバス
の解放を要求し、上記第1の制御手段による上記少なく
とも1本のバスの解放に基づいて、上記少なくとも1本
のバスを占有して上記入出力手段におけるデータ入出力
を制御することを特徴としている。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項2、5乃
至9のいずれか1に記載の情報処理装置に係り、記第2
の制御手段は、データの入出力をすべき入出力手段、プ
ログラム、あるいは外部による要求に基づいて、上記第
1の制御手段に対し、上記少なくとも1本のバスの解放
を要求し、上記第1の制御手段による上記少なくとも1
本のバスの解放に基づいて、上記少なくとも1本のバス
を占有して上記入出力手段におけるデータ入出力を制御
することを特徴としている。
【0017】請求項11記載の発明は、請求項1乃至1
0のいずれか1に記載の情報処理装置に係り、上記第1
又は第2の制御手段は、上記相手方又は上記第1の制御
手段に対し、上記少なくとも1本のバスの一部の解放を
要求し、上記相手方又は上記第1の制御手段による上記
少なくとも1本のバスの一部の解放に基づいて、上記少
なくとも1本のバスの一部を占有して上記入出力手段に
おけるデータ入出力を制御することを特徴としている。
【0018】請求項12記載の発明は、請求項1乃至1
1のいずれか1に記載の情報処理装置に係り、上記複数
の入出力手段は、少なくとも2本のバスに接続されたバ
ス接続手段とそれぞれ接続されており、第1又は第2の
制御手段による上記バス接続手段の制御により、いずれ
かのバスと接続され、データが入出力されることを特徴
としている。
【0019】請求項13記載の発明に係る情報処理装置
は、互いに独立して設けられた少なくとも2本のバス
と、少なくとも1本のバスに接続され、データが入出力
される複数の入出力手段と、少なくとも1本のバスを占
有して上記入出力手段におけるデータ入出力を制御する
第1及び第2の制御手段とを備え、上記第1又は第2の
制御手段は、少なくとも1本のバスを占有して上記入出
力手段におけるデータ入出力を制御している相手方に対
して、占有していない少なくとも1本のバスの解放を要
求し、相手方による上記占有していない少なくとも1本
のバスの解放に基づいて、相手方が占有していない少な
くとも1本のバスを占有して上記入出力手段におけるデ
ータ入出力を制御することを特徴としている。
【0020】請求項14記載の発明に係る情報処理方法
は、互いに独立して設けられた少なくとも2本のバス
と、少なくとも1本のバスに接続され、データが入出力
される複数の入出力手段と、少なくとも1本のバスを占
有して上記入出力手段におけるデータ入出力を制御する
第1及び第2の制御手段とを備え、上記第1又は第2の
制御手段は、少なくとも1本のバスを占有して上記入出
力手段におけるデータ入出力を制御している一方の相手
方に対して、上記一方の相手方が占有していない少なく
とも1本のバスの解放を要求し、上記一方の相手方は、
上記要求と自己の稼働状態とに基づいて、自己が占有し
ていない少なくとも1本のバスを解放するか否かを判断
し、他方の相手方に対して、その旨を通知し、上記他方
の相手方は、上記通知に基づいて、上記一方の相手方が
占有していない少なくとも1本のバスを占有して上記入
出力手段におけるデータ入出力を制御することを特徴と
している。
【0021】
【作用】この発明の構成によれば、第1及び第2の制御
手段がバスを有効に利用することができるので、第1及
び第2の制御手段の稼働率が上昇し、装置全体のスルー
プットを向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 A.第1の実施例 図1は、この発明の第1の実施例である情報処理装置2
1の電気的構成を示すブロック図である。この例の情報
処理装置21は、CPU22と、DMAC23と、内部
メモリ24と、タイマ25と、A/D・コンバータ26
と、第1及び第2シリアル・インターフェイス27及び
28と、内部バス29及び30とが同一チップ上に形成
された1チップ・マイクロ・コンピュータによって構成
されている。CPU22と、DMAC23と、内部メモ
リ24とは、32bitのデータ等が転送可能な内部バ
ス29を介して互いに接続され、CPU22と、DMA
C23と、タイマ25と、A/D・コンバータ26と、
第1及び第2シリアル・インターフェイス27及び28
とは、16bitのデータ等が転送可能な内部バス30
を介して互いに接続されている。
【0021】CPU22は、内部バス29,30との接
続/切断を制御すると共に、内部バス29,30の獲得
/解放に関する信号が入出力されるバス・コントローラ
31を有する。バス・コントローラ31は、DMAC2
3から供給される内部バス29又は30のいずれか一
方、あるいは両方の解放要求を示す2ビットのリクエス
ト信号REQとCPU22の稼働状態とに基づいて、内
部バス29又は30のいずれか一方、あるいは両方の解
放を許可すべきか否かを判断し、その旨を示すアクノリ
ッジ信号ACKをDMAC23へ供給する。ここで、リ
クエスト信号REQの値と解放すべき内部バス29,3
0との関係について説明する。この実施例においては、
リクエスト信号REQの値が"00"の場合には、内部バ
ス29及び30いずれの解放も要求しないことを示し、
以下同様に、リクエスト信号REQの値が"01"の場合
には、内部バス29だけの解放要求、値が"10"の場合
には、内部バス30だけの解放要求、値が"11"の場合
には、内部バス29及び30両方の解放要求であること
を示すものとする。DMAC23は、タイマ25等の4
個のI/O装置からそれぞれ供給される内部バス29,
30の解放要求を示す内部リクエスト信号IREQ0
IREQ3からなる4ビットの内部リクエスト信号IR
EQや、外部から供給される内部バス29,30の解放
要求を示す4ビットの外部リクエスト信号EREQなど
に基づいて、リクエスト信号REQを生成してバス・コ
ントローラ31へ供給する。また、DMAC23は、バ
ス・コントローラ31からアクノリッジ信号ACKが供
給されることにより、内部メモリ24やタイマ25等の
I/O装置相互間、あるいは内部メモリ24の各アドレ
ス間でのデータのDMA転送を制御する。なお、内部メ
モリ24や、タイマ25等のI/O装置には、内部バス
29又は30との接続/切断を制御するバス・コントロ
ーラが設けられており、リクエスト信号REQの値が"
00"の場合には、CPU22が全てのバス・コントロ
ーラを制御し、リクエスト信号REQの値が"00"以外
の場合には、DMAC23がバス・コントローラ31を
含めた全てのバス・コントローラを制御する。
【0022】次に、DMAC23の構成について図2〜
図7を参照して説明する。DMAC23は、チャネル・
コントロール・ユニット32と、データ・コントロール
・ユニット33と、アドレス・コントロール・ユニット
34と、DMA・コントロール・レジスタ35とから概
略構成されている。チャネル・コントロール・ユニット
32は、図3に示すように、オア・ゲート36と、プラ
イオリティ・エンコーダ37と、DMA・サイクル・シ
ーケンサ38とから概略構成されている。オア・ゲート
36には、それぞれ4ビットの内部リクエスト信号IR
EQ、外部リクエスト信号EREQ及び、DMA・コン
トロール・レジスタ33から供給される4ビットのソフ
トウェア転送リクエスト信号SREQが入力され、それ
らの論理和を取り、4ビットのバス・リクエスト信号B
REQとしてプライオリティ・エンコーダ37へ供給す
る。プライオリティ・エンコーダ37は、オア・ゲート
36から供給されたバス・リクエスト信号BREQに基
づいて、4ビットのチャネル有効信号TCAを生成し
て、DMA・コントロール・レジスタ35及びDMA・
サイクル・シーケンサ38へ供給する。このチャネル有
効信号TCAの各ビットTCA0〜TCA3は、バス・リ
クエスト信号BREQの各ビットBREQ0〜BREQ3
と、後述するDMA・コントロール・レジスタ35を構
成する4個のチャネルの番号とが図4に示す関係にある
ので、以下に示す式(1)〜式(4)にバス・リクエス
ト信号BREQの各ビットBREQ0〜BREQ3を代入
して生成する。
【0023】
【数1】TCA0=BREQ0……(1)
【0024】
【数2】 TCA1=(/BREQ0)・BREQ1……(2)
【0025】
【数3】 TCA2=(/BREQ0)・(/BREQ1)・BREQ2……(3)
【0026】
【数4】 TCA3=(/BREQ0)・(/BREQ1) ・(/BREQ2)・BREQ3……(4)
【0027】式(1)〜式(4)において、「/」が付
されていないビットは、値が"1"、即ち、アクティブ状
態であることを意味し、「/」が付されているビット
は、値が"0"、即ち、ノンアクティブ状態であることを
意味する。チャネル有効信号TCAは、DMA・サイク
ル・シーケンサ38から供給されるチャネル・クリア信
号CHCによって無効化される。なお、ここでいうプラ
イオリティ(優先順位)とは、第0〜第3チャネル43
〜46間におけるプライオリティを意味し、第0チャネ
ル43が最も高く、第1チャネル44、第2チャネル4
5の順で低くなり、第3チャネル46が最も低い。した
がって、内部リクエスト信号IREQ、外部リクエスト
信号EREQ及びソフトウェア転送リクエスト信号SR
EQ間ではプライオリティはなく、いわゆる早いもの順
であるが、各チャネル毎にこれらの信号間のプライオリ
ティを設けても良い。
【0028】DMA・サイクル・シーケンサ38は、チ
ャネル有効信号TCAが入力されると、後述するDMA
・コントロール・レジスタ35の各チャネルを構成する
ソース・アドレス・レジスタ、ディストネーション・ア
ドレス・レジスタ及びバイト・カウント・レジスタそれ
ぞれの内容の読出及び書換のタイミングを与えるための
3ビットのアドレス・カウンタ・リード・ストローブA
CRSをDMA・コントロール・レジスタ35へ供給し
て、チャネル有効信号TCAによって有効とされたDM
A・コントロール・レジスタ35のチャネルからそれぞ
れ16ビットのDMA・アドレス信号DMAD及びDM
A・コントロール信号DMCの供給を受け、それぞれの
内容に応じて、DMAC23が各種制御を行うDMAサ
イクルを起動する。DMA・アドレス信号DMADは、
データの転送元である内部メモリ24やタイマ25等の
I/O装置(以下、ソースという)のメモリ・マップ上
の該当するアドレスを示すソース・アドレスSAD、デ
ータの転送先である内部メモリ24やタイマ25等のI
/O装置(以下、ディストネーションという)のメモリ
・マップ上の該当するアドレスを示すディストネーショ
ン・アドレスDAD及び、データの転送回数を示すバイ
ト・カウント値BC等からなる。DMA・コントロール
信号DMCは、バイト・カウント値BCから減算すべき
値β、ソース・アドレスSAD及びディストネーション
・アドレスDADを1回のDMA転送毎に何バイトずつ
更新すべきかを示すディスプレースメント値α等からな
る。ディスプレースメント値αは、8ビットのデータ転
送の場合には1、16ビットのデータ転送の場合には
2、32ビットのデータ転送の場合には4となる。
【0029】DMA・サイクル・シーケンサ38は、D
MA・アドレス信号DMADによって示されたソース・
アドレスSAD及びディストネーション・アドレスDA
DをデコードしてどのようなDMA転送であるかを判断
し、それに応じたリクエスト信号REQを、DMA・コ
ントロール信号DMCによって示されたDMAサイクル
(2サイクル転送又はフライバイ(flyby)転送)によ
り、CPU22のバス・コントローラ31へ出力する。
そして、バス・コントローラ31からアクノリッジ信号
ACKが供給されると、DMA・サイクル・シーケンサ
38は、内部バス29,30へのデータ入出力を指示す
るデータ・コントロール信号DTC及び、内部バス2
9,30へのアドレス出力を指示するアドレス・コント
ロール信号ADCを生成して、それぞれデータ・コント
ロール・ユニット33及びアドレス・コントロール・ユ
ニット34へ供給する。ここで、2サイクル転送とは、
ソースから転送すべきデータを読み出す1サイクルと、
読み出したデータをディストネーションへ書き込む1サ
イクルとの2回のバス・サイクルが発生するデータ転送
形態をいう。また、フライバイ転送とは、一般に、内部
メモリ24と外部I/O装置との間におけるデータ転送
に用いられ、1回のバス・サイクルでDMA転送が終了
するデータ転送形態をいう。また、DMA・サイクル・
シーケンサ38は、ディスプレースメント値α及びバイ
ト・カウント値BCから減算すべき値βをディスプレー
スメント信号DPLとしてDMA・コントロール・レジ
スタ35へ供給する。
【0030】データ・コントロール・ユニット33は、
図5に示すように、データ・バス・コントローラ39
と、データ・ラッチ40と、バス・サイクル・コントロ
ーラ41とから概略構成されている。データ・バス・コ
ントローラ39は、チャネル・コントロール・ユニット
32から供給されるデータ・コントロール信号DTCに
基づいて、バス・サイクル・コントロール信号BCC及
びデータ・ラッチ・イネーブルDLEを生成してバス・
サイクル・コントローラ40及びデータ・ラッチ41へ
供給する。バス・サイクル・コントローラ40は、デー
タ・バス・コントローラ39から供給されるバス・サイ
クル・コントロール信号BCCに基づいて、内部バス2
9又は30のいずれか一方、あるいは両方に対してバス
・サイクルを起動し、内部バス29又は30のいずれか
一方から入力されたデータをデータ・バス42を介して
データ・ラッチ41へ供給すると共に、データ・ラッチ
41にラッチされたデータをデータ・バス42を介して
入力し、内部バス29又は30のいずれか一方へ出力す
る。データ・ラッチ41は、バス・サイクル・コントロ
ーラ40からデータ・バス42を介して供給されたデー
タを、データ・バス・コントローラ39から供給された
データ・ラッチ・イネーブルDLEによりラッチする。
アドレス・コントロール・ユニット34は、チャネル・
コントロール・ユニット32から供給されるアドレス・
コントロール信号ADCに基づいて、内部バス29,3
0へアドレスを出力する。
【0031】DMA・コントロール・レジスタ35は、
図6に示すように、4個の第0〜第3チャネル43〜4
6と、2個のセレクタ47及び48と、加減算器49と
から概略構成されている。第0〜第3チャネル43〜4
6には、CPU22により内部バス30を介して、それ
ぞれソース・アドレスSAD等の各種データの書込及び
読出が可能である。第0〜第3チャネル43〜46から
出力されたDMA・アドレス信号DMAD0〜DMAD3
は、セレクタ47に入力され、それらのうちチャネル有
効信号TCAによって選択された信号がDMA・アドレ
ス信号DMADとして出力され、チャネル・コントロー
ル・ユニット32へ供給されると共に、加減算器49へ
供給される。加減算器49は、セレクタ47から供給さ
れたDMA・アドレス信号DMADと、チャネル・コン
トロール・ユニット32から供給されたディスプレース
メント信号DPLとを加減算して、演算結果COUTを
出力する。演算結果COUTは、アドレス・カウンタ・
リード・ストローブACRSの立ち下がりで対応するチ
ャネルの対応するレジスタに書き込まれる。また、第0
〜第3チャネル43〜46から出力されたDMA・コン
トロール信号DMC0〜DMC3は、セレクタ48に入力
され、それらのうちチャネル有効信号TCAによって選
択された信号がDMA・コントロール信号DMCとして
出力され、チャネル・コントロール・ユニット32へ供
給される。さらに、第0〜第3チャネル43〜46から
出力されたソフトウェア転送リクエスト信号SREQ0
〜SREQ3は、そのまま4ビットのソフトウェア転送
リクエスト信号SREQを構成して、チャネル・コント
ロール・ユニット32へ供給される。
【0032】第0チャネル43は、図7に示すように、
ソース・アドレス・レジスタ50と、ディストネーショ
ン・アドレス・レジスタ51と、バイト・カウント・レ
ジスタ52と、チャネル・コントロール・レジスタ53
と、セレクタ54とから概略構成されている。ソース・
アドレス・レジスタ50、ディストネーション・アドレ
ス・レジスタ51及びバイト・カウント・レジスタ52
はいずれも、CPU22により内部バス30を介して、
それぞれソース・アドレスSAD、ディストネーション
・アドレスDAD及びバイト・カウント値BCの書込及
び読出が可能である。また、チャネル有効信号TCAに
よって第0チャネル43が有効とされた場合には、レジ
スタ50〜52のうち、アドレス・カウンタ・リード・
ストローブACRSの3ビットのアクティブ状態となっ
たビットに対応したレジスタ(今、ソース・アドレス・
レジスタ50とする)からセレクタ54に供給されてい
る信号(今の場合、ソース・アドレスSAD)が選択さ
れてセレクタ54からDMA・アドレス信号DMAD0
として出力される。したがって、このDMA・アドレス
信号DMAD0は、セレクタ47において再び選択され
てDMA・アドレス信号DMADとして出力された後、
加減算器49において、チャネル・コントロール・ユニ
ット32から供給されたディスプレースメント信号DP
Lと加減算されるので、演算結果COUTが、アドレス
・カウンタ・リード・ストローブACRSの立ち下がり
で第0チャネル43のソース・アドレス・レジスタ50
に書き込まれる。このようにしてソース・アドレスSA
Dその他の値が更新される。
【0033】チャネル・コントロール・レジスタ53
も、CPU22により内部バス30を介して、その内
容、即ち、ディスプレースメント値α、バイト・カウン
ト値BCから減算すべき値β、DMA転送のタイプ及び
モード、ソフトウェア転送要求等の書込及び読出が可能
である。これらの内容のうち、ソフトウェア転送要求以
外がDMA・コントロール信号DMC0として出力さ
れ、セレクタ48へ供給される。ここで、DMA転送の
タイプ及びモードのうち、DMA転送のタイプは、上記
した2サイクル転送及びフライバイ転送をいう。また、
DMA転送のモードには、シングル転送モード、シング
ル・ステップ転送モード及びブロック転送モードがあ
る。シングル転送モードでは、DMAC23が1回のD
MA転送が終了する度に今まで獲得していたバスを解放
し、DMA・サイクル・シーケンサ38がチャネル・ク
リア信号CHCを出力する。シングル・ステップ転送モ
ードでは、DMAC23が1回のDMA転送が終了する
度に今まで獲得していたバスを解放する点はシングル転
送モードと同様であるが、有効となっているチャネルの
バイト・カウント値が0になるまではそのチャネルのD
MA転送を行い、バイト・カウント値が0になるとDM
A・サイクル・シーケンサ38がチャネル・クリア信号
CHCを出力する。ブロック転送モードでは、DMAC
23が1度DMA転送の要求を受け付けると、有効とな
っているチャネルのバイト・カウント値が0になるまで
はそのチャネルのDMA転送を行い、その間は現在のチ
ャネルよりプライオリティの高いチャネルのDMA転送
の要求があった場合でもチャネルは変更せず、CPUの
バイト・サイクルも割り込めず、バイト・カウント値が
0になるとDMA・サイクル・シーケンサ38がチャネ
ル・クリア信号CHCを出力する。ソフトウェア転送要
求は、ソフトウェア転送リクエスト信号SREQ0とし
て他の第1〜第3チャネル44〜46からのソフトウェ
ア転送リクエスト信号SREQ1〜SREQ3と共に4ビ
ットのソフトウェア転送リクエスト信号SREQを構成
して、チャネル・コントロール・ユニット32へ供給さ
れる。
【0034】なお、図6及び図7に示す3個のセレクタ
47、48及び54はいずれも、セレクト信号であるチ
ャネル有効信号TCA及びアドレス・カウンタ・リード
・ストローブACRSの全てのビットがノンアクティブ
状態である場合には、全てのビットが"0"の信号を出力
することにより、誤動作を防止している。他の第1〜第
3チャネル44〜46の構成も、上記した第0チャネル
43の構成とほぼ同様であるので、その説明を省略す
る。
【0035】次に、上記構成の情報処理装置の動作につ
いて説明する。まず、この情報処理装置のメモリ・マッ
プの構成が図8に示すものであるとする。図8において
は、アドレスp〜(q−1)がタイマに、アドレスq〜
(r−1)がA/D・コンバータ26を構成するサンプ
リング・メモリに、アドレスr〜(s−1)が第1シリ
アル・インターフェイス27を構成する第1シリアル・
コントロール・レジスタに、アドレスs〜(t−1)が
第2シリアル・インターフェイス28を構成する第2シ
リアル・コントロール・レジスタに、アドレスu〜FF
FFFFが内部メモリ24に、それぞれ割り当てられて
いる。そして、アナログ信号をA/D・コンバータ26
において所定の周波数でサンプリングすることによりデ
ジタル信号に変換し、得られたYバイト分のデータを内
部メモリ24のアドレスX以降へ2サイクル転送及びシ
ングル・ステップ転送モードでDMA転送するものとす
る。この場合、A/D・コンバータ26の要求によるD
MA転送は、プライオリティが2番目に高く、DMA・
コントロール・レジスタ35を構成する第1チャネル4
4が割り当てられているとする。この場合、CPU22
がA/D・コンバータ制御を開始する段階では、内部バ
ス29及び30はいずれもCPU22が獲得しており、
また、バス・リクエスト信号BREQはいずれもアクテ
ィブ状態ではないものとする。
【0036】まず、CPU22は、プログラム実行中
に、アナログ信号をA/D・コンバータ26で変換する
命令コードを獲得(フェッチ)すると、ソース・アドレ
スSADとしてソースであるA/D・コンバータ26を
構成するサンプリング・メモリのアドレスqを、ディス
トネーション・アドレスDADとしてディストネーショ
ンである内部メモリ24のアドレスXを、バイト・カウ
ント値BCとして転送すべきデータのバイト数Yを、D
MA転送のタイプ及びモードとして2サイクル転送及び
シングル・ステップ転送モードを、その他ディスプレー
スメント値αやバイト・カウント値BCから減算すべき
値β等を、内部バス30を介してDMAC23のDMA
・コントロール・レジスタ35へ転送すると共に、A/
D・コンバータ26へ内部バス30を介してサンプリン
グ開始命令を発行する。
【0037】これにより、第1チャネル44において
は、ソース・アドレス・レジスタ50、ディストネーシ
ョン・アドレス・レジスタ51及びバイト・カウント・
レジスタ52に、それぞれアドレスq、アドレスX及び
バイト数Yが書き込まれ、チャネル・コントロール・レ
ジスタ53にディスプレースメント値α、バイト・カウ
ント値BCから減算すべき値β、DMA転送のタイプ
(今の場合、2サイクル転送)及びモード(今の場合、
シングル・ステップ転送モード)等が書き込まれる。A
/D・コンバータ26は、内部バス30を介してCPU
22からサンプリング開始命令を受けると、入力される
アナログ信号を所定の周波数でサンプリングしてデジタ
ル信号へ変換し、得られたYバイト分のデータを一旦内
部のサンプリング・メモリに格納した後、内部リクエス
ト信号IREQ1をDMAC23へ供給する。したがっ
て、内部リクエスト信号IREQ1が図3に示すオア・
ゲート36を経てバス・リクエスト信号BREQとして
プライオリティ・エンコーダ37へ供給されるので、プ
ライオリティ・エンコーダ37は、バス・リクエスト信
号BREQに基づいて、今の場合、式(2)により第1
チャネル44を有効とすべきチャネル有効信号TCAを
生成して、DMA・コントロール・レジスタ35及びD
MA・サイクル・シーケンサ38へ供給する。
【0038】第1チャネル44を有効とすべきチャネル
有効信号TCAが入力されると、DMA・サイクル・シ
ーケンサ38は、3ビットのアドレス・カウンタ・リー
ド・ストローブACRSをDMA・コントロール・レジ
スタ35へ供給する。これにより、DMA・コントロー
ル・レジスタ35は、第1チャネル44において、セレ
クタ54によりソース・アドレス・レジスタ50、ディ
ストネーション・アドレス・レジスタ51及びバイト・
カウント・レジスタ52から供給されているソース・ア
ドレスSAD、ディストネーション・アドレスDAD及
びバイト・カウント値BCを順次選択してDMA・アド
レス信号DMAD1として出力すると共に、セレクタ4
7及び48により第1チャネル44から供給されている
DMA・アドレス信号DMAD1及びDMA・コントロ
ール信号DMC1をそれぞれDMA・アドレス信号DM
AD及びDMA・コントロール信号DMCとして選択し
てDMA・サイクル・シーケンサ38へ供給する。
【0039】したがって、DMA・サイクル・シーケン
サ38は、DMA・アドレス信号DMADによって示さ
れたソース・アドレスSAD及びディストネーション・
アドレスDADをデコードすることにより、A/D・コ
ンバータ26から内部メモリ24へのDMA転送である
と判断し、それに応じたリクエスト信号REQ、今の場
合、内部バス29及び30両方の解放を要求する値が"
11"のリクエスト信号REQを、DMA・コントロー
ル信号DMCによって示されたバス・サイクル、今の場
合、2サイクル転送により、CPU22のバス・コント
ローラ31へ出力する。
【0040】ここで、バス・コントローラ31のアクノ
リッジ信号ACKをDMAC23へ供給する動作につい
て、図9に示すフローチャートを参照して説明する。バ
ス・コントローラ31は、DMAC23から2ビットの
リクエスト信号REQが供給されると、ステップSP1
へ進み、リクエスト信号REQの値が"01"であるか否
か、即ち、内部バス29だけの解放要求であるか否かを
判断する。今の場合、リクエスト信号REQの値が"1
1"であるので、ステップSP1の判断結果は、「N
O」となり、ステップSP2へ進む。一方、ステップS
P1の判断結果が「YES」の場合、即ち、内部バス2
9だけの解放要求である場合には、ステップSP4へ進
む。ステップSP2では、リクエスト信号REQの値
が"10"であるか否か、即ち、内部バス30だけの解放
要求であるか否かを判断する。今の場合、リクエスト信
号REQの値が"11"であるので、ステップSP2の判
断結果は、「NO」となり、ステップSP3へ進む。一
方、ステップSP2の判断結果が「YES」の場合、即
ち、内部バス30だけの解放要求である場合には、ステ
ップSP4へ進む。ステップSP3では、リクエスト信
号REQの値が"11"であるか否か、即ち、内部バス2
9及び30両方の解放要求であるか否かを判断する。今
の場合、リクエスト信号REQの値が"11"であるの
で、ステップSP3の判断結果は、「YES」となり、
ステップSP4へ進む。一方、ステップSP3の判断結
果が「NO」の場合、即ち、リクエスト信号REQの値
が"00"であり、内部バス29及び30いずれの解放も
要求していない場合には、ステップSP6へ進む。ステ
ップSP4では、CPU22がバス・サイクルを実行中
か否か、即ち、内部バス29,30を使用中か否かを判
断する。この判断結果が「YES」の場合には、同判断
を繰り返す。そして、CPU22が今まで実行していた
バス・サイクルを終了し、バス・コントローラ31がそ
れを確認すると、ステップSP4の判断結果が「NO」
となり、ステップSP5へ進む。ステップSP5では、
アクノリッジ信号ACKをアクティブ状態にしてDMA
C23へ供給する。一方、ステップSP6では、アクノ
リッジ信号ACKをインアクティブ状態のままDMAC
23へ供給する。以上の説明において、ステップSP4
の処理は、CPU・サイクル・スチールと呼ばれるDM
A転送方式の1つに関するものであるが、これに限定さ
れないことはいうまでもない。例えば、内部メモリ24
の空時間を利用してデータ転送するメモリ・サイクル・
スチールや、ホールド入力でCPU22の動作を停止さ
せて、その間にデータ転送するインタロック等の他のD
MA転送方式を用いても良い。
【0041】そして、バス・コントローラ31がアクノ
リッジ信号ACKをDMA・サイクル・シーケンサ38
へ供給すると、DMA・サイクル・シーケンサ38は、
内部バス29及び30両方が自由にアクセス可能な状態
であるとみなし、バス・コントローラ31を制御してC
PU22と内部バス29及び30両方との電気的な接続
を切断すると共に、内部メモリ24及びA/Dコンバー
タ26それぞれのバス・コントローラを制御してそれぞ
れを内部バス29及び30と電気的に接続する。また、
DMA・サイクル・シーケンサ38は、内部バス29か
らのデータの入力及び内部バス30へのデータの出力を
指示するデータ・コントロール信号DTCと、内部バス
29へのディストネーション・アドレスDADの及び内
部バス30へのソース・アドレスSADの出力を指示す
るアドレス・コントロール信号ADCとを生成して、そ
れぞれデータ・コントロール・ユニット33及びアドレ
ス・コントロール・ユニット34へ供給する。
【0042】ここで、DMA転送中の第1チャネル44
の動作について、図6、図7及び、図10に示すタイミ
ング・チャートを参照して、説明する。今、第1チャネ
ル44のソース・アドレス・レジスタ50、ディストネ
ーション・アドレス・レジスタ51及びバイト・カウン
ト・レジスタ52には、図10(5)〜(7)に示すよ
うに、CPU22から内部バス30を介して供給され
た、アドレスqがソース・アドレスSADとして、アド
レスXがディストネーション・アドレスDADとして、
バイト数Yがバイト・カウント値BCとしてそれぞれ設
定されているとする。また、図10(2)〜(4)に示
すように、DMA・サイクル・シーケンサ38から供給
されているアドレス・カウンタ・リード・ストローブA
CRSの全てのビットACRS0〜ACRS2がノンアク
ティブ状態であるので、図10(8)に示すように、セ
レクタ54からは全てのビットが"0"のDMA・アドレ
ス信号DMAD1が出力されている。さらに、今A/D
コンバータ26の要求によるDMA転送であるので、図
6に示すセレクタ47には、第1チャネル44を有効と
すべきチャネル有効信号TCAが入力されており、セレ
クタ47は、DMA・アドレス信号DMAD1を選択し
て出力している。
【0043】このような状態において、DMA・サイク
ル・シーケンサ38からクロックCK(図10(1)参
照)に同期したアドレス・カウンタ・リード・ストロー
ブACRSが供給されると、セレクタ54は、図10
(2)〜(4)に示すアドレス・カウンタ・リード・ス
トローブACRSの各ビットACRS0〜ACRS2の立
ち上がりで、アドレスq、アドレスX及びバイト数Yを
順次選択してDMA・アドレス信号DMAD1として出
力する(図10(8)参照)。したがって、DMA・ア
ドレス信号DMAD1は、セレクタ54及び47を経て
DMA・アドレス信号DMADとして出力された後、加
減算器49において、チャネル・コントロール・ユニッ
ト32から供給されたディスプレースメント信号DP
L、即ち、ディスプレースメント値α及びバイト・カウ
ント値BCから減算すべき値βと順次加減算されるの
で、その演算結果COUT、今の場合、「q+α」、
「X+α」及び「Y−β」が、図10(2)〜(4)に
示すアドレス・カウンタ・リード・ストローブACRS
の各ビットACRS0〜ACRS2の立ち下がりで、図1
0(5)〜(7)に示すように、ソース・アドレス・レ
ジスタ50、ディストネーション・アドレス・レジスタ
51及びバイト・カウント・レジスタ52に順次書き込
まれる。そして、セレクタ54は、図10(2)〜
(4)に示すアドレス・カウンタ・リード・ストローブ
ACRSの各ビットACRS0〜ACRS2の次の立ち上
がりで、新たなアドレス「q+α」、アドレス「X+
α」及びバイト・カウント値「Y−β」を順次選択して
DMA・アドレス信号DMAD1として出力する(図1
0(8)参照)。このようにしてソース・アドレスSA
D、ディストネーション・アドレスDAD及びバイト・
カウント値BCが順次更新され、DMA・アドレス信号
DMADとしてDMA・サイクル・シーケンサ38へ供
給される。
【0044】したがって、図10(8)に示すDMA・
アドレス信号DMADが供給されると、DMA・サイク
ル・シーケンサ38は、順次更新されるソース・アドレ
スSAD、ディストネーション・アドレスDAD及びバ
イト・カウント値BCに基づいて、データ・コントロー
ル信号DTC及びアドレス・コントロール信号ADCと
を生成して、それぞれデータ・コントロール・ユニット
33及びアドレス・コントロール・ユニット34へ供給
する。これにより、アドレス・コントロール・ユニット
34がチャネル・コントロール・ユニット32から順次
供給されるアドレス・コントロール信号ADCに基づい
て、内部バス29及び30を介して内部メモリ24及び
A/Dコンバータ26へアドレスを出力するので、デー
タ・コントロール・ユニット33は、チャネル・コント
ロール・ユニット32から順次供給されるデータ・コン
トロール信号DTCに基づいて、内部バス29及び30
両方に対してバス・サイクルを起動し、A/Dコンバー
タ26の該当アドレスから内部バス30を介して入力さ
れたデータをデータ・ラッチ41でラッチした後、内部
バス29を介して内部メモリ24の該当アドレスへ転送
する。
【0045】以上説明した動作により、A/Dコンバー
タ26のサンプリング・メモリに記憶されたYバイト分
のデータが、内部バス30、DMAC23及び内部バス
29を経て内部メモリ24のアドレスX以降へ2サイク
ル転送タイプ及びシングル・ステップ転送モードでDM
A転送される。ここで、図11に上記シングル・ステッ
プ転送モードでのDMA転送における内部バス29,3
0の獲得状態BMSと他の信号との関係の一例を示すタ
イミング・チャートを表す。図11(2)において、C
PU及びDMAとあるのは、該当するバス・サイクルで
はCPU22又はDMAC23が解放要求された内部バ
ス29又は30のいずれか一方、あるいは両方を獲得し
ていることを示している。この意味は、図12、図14
〜図16においても同様である。図11からわかるよう
に、シングル・ステップ転送モードでは、1度リクエス
ト信号(今の場合、内部リクエスト信号IREQ1)が
供給される(図11(1)参照)と、DMAC23が1
回のDMA転送を終了する度に今まで獲得していた内部
バス29,30を解放するが、有効となっている第1チ
ャネル44のバイト・カウント値BCが0になるまでは
チャネル有効信号TCAのビットTCA1がアクティブ
状態(図11(4)参照)であり、第1チャネル44の
DMA転送を続行し、バイト・カウント値BCが0にな
ると、DMA・サイクル・シーケンサ38がチャネル・
クリア信号CHC(図11(3)参照)を出力するの
で、チャネル有効信号TCAが無効化され、ビットTC
1がノンアクティブ状態(図11(4)参照)とな
る。ただし、リクエスト信号がアクティブ状態の期間中
にCPU22が内部バス29,30を使用しない場合に
は、連続してDMA転送が行われる。このことは、図1
2、図14〜図16においても同様である。また、図1
2にシングル転送モードでのDMA転送における内部バ
ス29,30の獲得状態BMSと他の信号との関係の一
例を示すタイミング・チャートを表す。シングル転送モ
ードでは、1度リクエスト信号(今の場合、内部リクエ
スト信号IREQ1)が供給される(図12(1)参
照)と、DMAC23が1回のDMA転送を終了する度
に今まで獲得していた内部バス29,30を解放し、D
MA・サイクル・シーケンサ38がチャネル・クリア信
号CHCを出力する。リクエスト信号がノンアクティブ
状態になった後、再び同一のリクエスト信号がアクティ
ブ状態になる(図12(1)参照)と、DMAC23が
内部バス29,30を獲得してDMA転送を行う。
【0046】以上の説明では、DMAC23に1個のI
/O装置から内部リクエスト信号が入力されている例を
示したが、次に、DMAC23に複数の内部リクエスト
信号IREQ、外部リクエスト信号EREQ、あるいは
ソフトウェア転送リクエスト信号SREQが入力されて
いる場合について説明する。上記内部リクエスト信号I
REQ、外部リクエスト信号EREQ及びソフトウェア
転送リクエスト信号SREQは、DMAC23を構成す
るチャネル・コントロール・ユニット32のオア・ゲー
ト36において論理和が取られ、4ビットのバス・リク
エスト信号BREQとしてプライオリティ・エンコーダ
37へ供給される(図3参照)。バス・リクエスト信号
BREQの各ビットBREQ0〜BREQ3と、第0〜第
3チャネル43〜46とが対応しており、第0チャネル
43のプライオリティが最も高く、第1チャネル44、
第2チャネル45の順で低くなり、第3チャネル46の
プライオリティが最も低いから、バス・リクエスト信号
BREQの各ビットBREQ0〜BREQ3が図13
(1)〜(4)に示すように変化するとすると、プライ
オリティ・エンコーダ37は、上記プライオリティに従
って、チャネル有効信号TCAの各ビットTCA0〜T
CA3は、図13(5)〜(8)に示すように変化させ
て出力する。即ち、第0チャネル43は最もプライオリ
ティが高いため、バス・リクエスト信号BREQのビッ
トBREQ0の変化と、チャネル有効信号TCAのビッ
トTCA0の変化は等しい。つまり、バス・リクエスト
信号BREQのビットBREQ0に対応したリクエスト
信号を出力したI/O装置その他の装置は、要求通りの
DMA転送を行うことができる。また、第1チャネル4
4は2番目にプライオリティが高いため、バス・リクエ
スト信号BREQのビットBREQ1の変化と、チャネ
ル有効信号TCAのビットTCA1の変化は、ビットB
REQ0がアクティブ状態でない箇所だけ等しい。つま
り、バス・リクエスト信号BREQのビットBREQ1
に対応したリクエスト信号を出力したI/O装置その他
の装置は、ほぼ要求通りのDMA転送を行うことができ
る。以下、プライオリティが低くなるに従って、プライ
オリティの低いリクエスト信号を出力したI/O装置そ
の他の装置は、要求通りのDMA転送を行うことができ
なくなっていく。なお、図13(9)に示すチャネル・
クリア信号CHCは、シングル・ステップ転送モード及
びブロック転送モードにおいては、DMA・サイクル・
シーケンサ38が当該チャネルのバイト・カウント・レ
ジスタ52のバイト・カウント値BCの値から判断し、
当該チャネルのDMA転送終了直前に出力される。例え
ば、あるバス・サイクルにおいて1回のDMA転送を終
了したときのバイト・カウント値BCの値が「+1」の
場合には、次のバス・サイクルにおけるDMA転送でD
MA転送が終了すると判断することができる。
【0047】そこで、図14に、バス・リクエスト信号
BREQのビットBREQ0及びBREQ3がアクティブ
状態になった場合のシングル転送モードでのDMA転送
における内部バス29,30の獲得状態BMSと他の信
号との関係の一例を示すタイミング・チャートを表す。
図からわかるように、期間T1においては、ビットBR
EQ3だけがアクティブ状態であるので、ビットBRE
3に対応したチャネル有効信号TCAのビットTCA3
が1回のDMA転送毎にアクティブ状態となり、ビット
BREQ3に対応したリクエスト信号を供給した装置が
DMA転送できる。しかし、ビットBREQ3がアクテ
ィブ状態である期間T2のうち、期間T21においては、
プライオリティの高いビットBREQ0もアクティブ状
態であるので、ビットBREQ0に対応したチャネル有
効信号TCAのビットTCA0が1回のDMA転送毎に
アクティブ状態となり、ビットBREQ0に対応したリ
クエスト信号を供給した装置が優先的にDMA転送す
る。そして、残りの期間T22においては、ビットBRE
3だけがアクティブ状態であるので、ビットBREQ3
に対応したチャネル有効信号TCAのビットTCA3
1回のDMA転送毎にアクティブ状態となり、ビットB
REQ3に対応したリクエスト信号を供給した装置がD
MA転送できる。
【0048】次に、図15に、バス・リクエスト信号B
REQのビットBREQ0及びBREQ3がアクティブ状
態になった場合のシングル・ステップ転送モードでのD
MA転送における内部バス29,30の獲得状態BMS
と他の信号との関係の一例を示すタイミング・チャート
を表す。図15からわかるように、期間T1において
は、ビットBREQ3が1度アクティブ状態になったこ
とがあるだけであり、ビットBREQ3に対応したチャ
ネル有効信号TCAのビットTCA3がアクティブ状態
を維持するので、1回のDMA転送を終了する度にDM
AC23が内部バス29,30を解放するが、ビットB
REQ3に対応したリクエスト信号を供給した装置がD
MA転送を続行することができる。しかし、期間T2
おいては、プライオリティの高いビットBREQ0が1
度アクティブ状態となるので、ビットBREQ0に対応
したチャネル有効信号TCAのビットTCA0が第0チ
ャネル43のバイト・カウント値BCが0になるまでア
クティブ状態を維持し、1回のDMA転送を終了する度
にDMAC23が内部バス29,30を解放するが、ビ
ットBREQ0に対応したリクエスト信号を供給した装
置がDMA転送を続行する。そして、当該バイト・カウ
ント値BCが0になると、DMA・サイクル・シーケン
サ38がチャネル・クリア信号CHC(図15(4)参
照)を出力するので、チャネル有効信号TCAが無効化
され、ビットTCA0がノンアクティブ状態(図15
(5)参照)となる。これにより、期間T3において
は、第3チャネル46のバイト・カウント値BCがまだ
0になっていないので、DMA・サイクル・シーケンサ
38は、再びリクエスト信号REQをバス・コントロー
ラ31へ供給することにより、バス・コントローラ31
からアクノリッジ信号ACKの供給を受けて再び内部バ
ス29,30を獲得した後、ビットBREQ3に対応し
たチャネル有効信号TCAのビットTCA3を第3チャ
ネル46のバイト・カウント値BCが0になるまでアク
ティブ状態とする。したがって、ビットTCA3がアク
ティブ状態である期間、ビットBREQ3に対応したリ
クエスト信号を供給した装置がDMA転送できる。
【0049】次に、図16に、バス・リクエスト信号B
REQのビットBREQ0及びBREQ3がアクティブ状
態になった場合のブロック転送モードでのDMA転送に
おける内部バス29,30の獲得状態BMSと他の信号
との関係の一例を示すタイミング・チャートを表す。図
16からわかるように、期間T1においては、ビットB
REQ3が先にアクティブ状態になっているので、その
後プライオリティの高いビットBREQ0がアクティブ
状態となったとしても、ビットBREQ3に対応したチ
ャネル有効信号TCAのビットTCA3が第3チャネル
46のバイト・カウント値BCが0になるまでアクティ
ブ状態を維持するので、DMAC23が内部バス29,
30を解放することなく、ビットBREQ3に対応した
リクエスト信号を供給した装置が連続的にDMA転送す
ることができる。そして、当該バイト・カウント値BC
が0になると、DMA・サイクル・シーケンサ38がチ
ャネル・クリア信号CHC(図16(4)参照)を出力
するので、チャネル有効信号TCAが無効化され、ビッ
トTCA3がノンアクティブ状態(図16(6)参照)
となる。次に、期間T2においては、既にビットBRE
0が1度アクティブ状態となっているので、DMAC
23が内部バス29,30を解放することなく、直ちに
ビットBREQ0に対応したチャネル有効信号TCAの
ビットTCA0をアクティブ状態にして、第0チャネル
43のバイト・カウント値BCが0になるまで維持する
ので、ビットBREQ0に対応したリクエスト信号を供
給した装置が連続的にDMA転送することができる。
【0050】B.第2の実施例 次に、第2の実施例について説明する。図17はこの発
明の第2の実施例である情報処理装置61の電気的構成
を示すブロック図である。この図において、図1の各部
に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略
する。この例の情報処理装置61は、CPU62と、D
MAC63と、内部メモリ24と、タイマ25と、A/
D・コンバータ26と、第1及び第2シリアル・インタ
ーフェイス27及び28と、内部バス29及び30と、
外部バス・コントローラ64とが同一チップ上に形成さ
れた1チップ・マイクロ・コンピュータによって構成さ
れている。CPU62と、DMAC63と、内部メモリ
24とは、内部バス29を介して互いに接続され、CP
U62と、DMAC63と、タイマ25と、A/D・コ
ンバータ26と、第1及び第2シリアル・インターフェ
イス27及び28とは、内部バス30を介して互いに接
続されている。CPU62と外部バス・コントローラ6
4とは、第1アドレス・バスABS1と第1データ・バ
スDBS1とを介して接続されている。CPU62から
外部バス・コントローラ64へは、外部バス・コントロ
ーラ64が各種バス・サイクルをシステム・バス65上
に発行するための第1データ・アクセス制御信号DAC
1が供給され、外部バス・コントローラ64からCPU
62へは、データ転送を許可することを示す第1データ
・アクノリッジ信号DACK1が供給される。また、D
MAC63と外部バス・コントローラ64とは、第2ア
ドレス・バスABS2と第2データ・バスDBS2とを
介して接続されている。DMAC63から外部バス・コ
ントローラ64へは、外部バス・コントローラ64が各
種バス・サイクルをシステム・バス65上に発行するた
めの第2データ・アクセス制御信号DAC2が供給さ
れ、外部バス・コントローラ64からDMAC63へ
は、データ転送を許可することを示す第2データ・アク
ノリッジ信号DACK2が供給される。また、情報処理
装置61には、外部バス・コントローラ64を介して外
部バス65が接続されている。この外部バス65には、
第1及び第2外部メモリ66及び67と、第1及び第2
パラレル・インターフェイス68及び69とが接続され
ている。さらに、情報処理装置61には、第2シリアル
・インターフェイス28を介してプリンタ70が接続さ
れている。プリンタ70は、シリアル・インターフェイ
ス71及び印字モジュール72を有しており、第2シリ
アル・インターフェイス28及びシリアル・インターフ
ェイス71を介して、シリアル・クロックSCKと共
に、8ビットのシリアル・データが供給され、シリアル
・インターフェイス71内部のシリアル・コントロール
・レジスタ(図示略)に一時記憶された後、印字モジュ
ール72に供給されて印字される。
【0051】CPU62は、内部バス29,30との接
続/切断を制御すると共に、内部バス29,30及び外
部バス65の獲得/解放に関する信号が入出力されるバ
ス・コントローラ73を有する。バス・コントローラ7
3は、DMAC63から供給される、内部バス29又は
30のいずれか一方、あるいは両方の解放要求を示す2
ビットの内部リクエスト信号INREQと、外部バス6
5の解放要求を示す1ビットの外部リクエスト信号EX
REQと、CPU62の稼働状態とに基づいて、内部バ
ス29,30及び外部バス65のいずれの解放を許可す
べきか否かを判断し、その旨を示す2ビットの内部アク
ノリッジ信号INACK及び1ビットの外部アクノリッ
ジ信号EXACKをDMAC63へ供給する。この実施
例においては、CPU62が、内部バス29,30及び
外部バス65のいずれも解放していない状態を状態A、
内部バス29又は30のいずれ一方を解放している状態
を状態B、内部バス29及び30の両方を解放している
状態を状態C、外部バス65だけを解放している状態を
状態D、外部バス65と、内部バス29又は30のいず
れか一方を解放している状態を状態Eとする。なお、内
部バス29,30及び外部バス65のいずれも解放する
状態はCPUの稼働率との関係上存在しない。また、状
態Bと状態D間の遷移は、そのような状態遷移が通常考
えられないので、設定されていない。さらに、状態Bと
状態E間の遷移は、いわゆるデッドロックが発生してし
まうので、禁止されている。そして、バス・コントロー
ラ73は、内部リクエスト信号INREQの各ビットI
NREQ0及びINREQ1の値並びに外部リクエスト信
号EXREQの値に基づいて、上記5つの状態間をどの
ように遷移させるかを判断する。ここで、図18に上記
5つの状態間の遷移と、2ビットの内部リクエスト信号
INREQの各ビットINREQ0及びINREQ1の値
並びに外部リクエスト信号EXREQの値との関係を示
す。図18において、「/」が付されていないビット
は、値が"1"、即ち、アクティブ状態であることを意味
し、「/」が付されているビットは、値が"0"、即ち、
ノンアクティブ状態であることを意味する。また、
「+」は論理和、「・」は論理積を意味する。また、バ
ス・コントローラ73は、CPU62又はDMAC63
のいずれと外部との間でデータ転送を行うかを示すデー
タ選択信号DSTを外部バス・コントローラ64へ供給
する。データ選択信号DSTは、例えば、値が"1"の場
合にDMAC63と外部との間のデータ転送を、値が"
0"の場合にCPU62と外部との間のデータ転送を指
示する。
【0052】DMAC63は、タイマ25等の4個のI
/O装置からそれぞれ供給される内部バス29,30又
は外部バス65の解放要求を示す内部リクエスト信号I
REQ0〜IREQ3からなる4ビットの内部リクエスト
信号IREQや、外部から供給される内部バス29,3
0又は外部バス65の解放要求を示す4ビットの外部リ
クエスト信号EREQなどに基づいて、内部リクエスト
信号INREQ及び外部リクエスト信号EXREQを生
成してバス・コントローラ73へ供給する。また、DM
AC23は、バス・コントローラ73から内部アクノリ
ッジ信号INACK又は外部アクノリッジ信号EXAC
Kが供給されることにより、内部メモリ24やタイマ2
5等の内部のI/O装置相互間、内部メモリ24の各ア
ドレス間、あるいは内部のI/O装置と外部のI/O装
置との間でのデータのDMA転送等を制御する。なお、
内部メモリ24や、タイマ25等のI/O装置には、内
部バス29又は30との接続/切断を制御するバス・コ
ントローラが設けられており、内部リクエスト信号IN
REQがインアクティブ状態の場合には、CPU62が
全てのバス・コントローラを制御し、内部リクエスト信
号INREQがアクティブ状態の場合には、DMAC6
3がバス・コントローラ73を含めた全てのバス・コン
トローラを制御する。
【0053】次に、DMAC63の構成について図19
を参照して説明する。図19において、図2の各部に対
応した部分には同一の符号を付け、その説明を省略す
る。この図に示すDMAC63においては、図2に示す
チャネル・コントロール・ユニット32、データ・コン
トロール・ユニット33及びアドレス・コントロール・
ユニット34に代えて、チャネル・コントロール・ユニ
ット74、データ・コントロール・ユニット75及びア
ドレス・コントロール・ユニット76が新たに設けられ
ている。チャネル・コントロール・ユニット74は、図
20に示すように、オア・ゲート36と、プライオリテ
ィ・エンコーダ37と、DMA・サイクル・シーケンサ
77とから概略構成されており、DMA・サイクル・シ
ーケンサ77以外の構成については、図3に示すチャネ
ル・コントロール・ユニット32の構成と同様であるの
で、その説明を省略する。DMA・サイクル・シーケン
サ77は、チャネル有効信号TCAが入力されると、ア
ドレス・カウンタ・リード・ストローブACRSをDM
A・コントロール・レジスタ35へ供給して、チャネル
有効信号TCAによって有効とされたDMA・コントロ
ール・レジスタ35のチャネルからDMA・アドレス信
号DMAD及びDMA・コントロール信号DMCの供給
を受ける。次に、DMA・サイクル・シーケンサ77
は、DMA・アドレス信号DMADによって示されたソ
ース・アドレスSAD及びディストネーション・アドレ
スDADをデコードしてどのようなDMA転送であるか
を判断し、それに応じた内部リクエスト信号INRE
Q、あるいは外部リクエスト信号EXREQを、DMA
・コントロール信号DMCによって示されたDMAサイ
クルにより、CPU62のバス・コントローラ73へ出
力する。そして、バス・コントローラ73から内部アク
ノリッジ信号INACK又は外部アクノリッジ信号EX
ACKが供給されると、DMA・サイクル・シーケンサ
77は、内部バス29,30又は外部バス65へのデー
タ入出力を指示するデータ・コントロール信号DTC及
び、内部バス29,30又は外部バス65へのアドレス
出力を指示するアドレス・コントロール信号ADCを生
成して、それぞれデータ・コントロール・ユニット75
及びアドレス・コントロール・ユニット75へ供給す
る。なお、DMA・サイクル・シーケンサ77は、外部
アクノリッジ信号EXACKが供給された場合には、デ
ータ・コントロール信号DTC及びアドレス・コントロ
ール信号ADCを生成する前に、第2データ・アクセス
制御信号DAC2を外部バス・コントローラ64へ供給
し、外部バス・コントローラ64から第2データ・アク
ノリッジ信号DACK2が供給されるまで待機する。ま
た、DMA・サイクル・シーケンサ77は、ディスプレ
ースメント値α及びバイト・カウント値BCから減算す
べき値βをディスプレースメント信号DPLとしてDM
A・コントロール・レジスタ35へ供給する。データ・
コントロール・ユニット75及びアドレス・コントロー
ル・ユニット76の構成は、基本的には、データ・コン
トロール・ユニット33及びアドレス・コントロール・
ユニット34と同様であるが、それぞれ新たに第2デー
タ・バスDBS2及び第2アドレス・バスABS2とが
設けられており、共にそれらを介して外部バス・コント
ローラ64と接続されている。
【0054】外部バス・コントローラ64は、図21に
示すように、バス・サイクル・コントローラ78と、4
個のセレクタ79〜82とから概略構成されている。C
PU62から第1アドレス・バスABS1を介して供給
されたアドレスがセレクタ79の第1の入力端に入力さ
れ、DMAC63から第2アドレス・バスABS2を介
して供給されたアドレスがセレクタ79の第2の入力端
に入力され、データ選択信号DSTの値によっていずれ
かのアドレスがバス・サイクル・コントローラ78へ供
給される。セレクタ80は、第1の入出力端が第1デー
タ・バスDBS1と接続され、第2の入出力端が第2デ
ータ・バスDBS2と接続されると共に、第3の入出力
端がバス・サイクル・コントローラ78と接続され、デ
ータ選択信号DSTの値によって、バス・サイクル・コ
ントローラ78と、第1データ・バスDBS1又は第2
データ・バスDBS2とが接続される。セレクタ81に
おいては、バス・サイクル・コントローラ78から出力
されたデータ・アクノリッジ信号DACKがデータ選択
信号DSTの値によって、第1データ・アクノリッジ信
号DACK1又は第2データ・アクノリッジ信号DAC
K2として出力され、CPU62又はDMAC63へ供
給される。
【0055】次に、上記構成の情報処理装置の動作につ
いて説明する。まず、この情報処理装置のメモリ・マッ
プの構成が図22に示すものであるとする。図22にお
いては、アドレス0〜(p−1)が第1外部メモリ66
に、アドレスp〜(q−1)が第2外部メモリ67に、
アドレスs〜(t−1)が第2シリアル・インターフェ
イス28を構成する第2シリアル・コントロール・レジ
スタに、アドレスu〜FFFFFFが内部メモリ24
に、それぞれ割り当てられている。そして、CPU62
が第1外部メモリ66に記憶されているプリンタ制御プ
ログラムを実行して、第2外部メモリ67に記憶されて
いるアウトライン・フォントを一旦内部メモリ24にD
MA転送した後、内部メモリ24にビットマップ・デー
タを展開し、最終的に第2シリアル・インターフェイス
28を介してプリンタ72のシリアル・インターフェイ
ス71へDMA転送することにより、プリンタ70がそ
のビットマップ・データに基づいて印字するものとす
る。この場合、CPU62がプリンタ制御を開始する段
階では、内部バス29,30及び外部バス65の状態は
状態Aであるとし、バス・リクエスト信号BREQはい
ずれもアクティブ状態ではないものとする。なお、以下
の説明においては、各部の動作のうち、上記した第1の
実施例において説明した動作と同様なものについては、
その詳細な説明を省略する。
【0056】CPU62は、システム・リセット解除
後、第1外部メモリ66に記憶されているプリンタ制御
プログラムの命令コードを獲得(フェッチ)すると、プ
リンタ制御を開始する。まず、第2外部メモリ67に記
憶されているアウトライン・フォントを内部メモリ24
へDMA転送する。この場合、CPU62は、ソース・
アドレスSADとしてソースである第2外部メモリ67
のアドレスpを、ディストネーション・アドレスDAD
としてディストネーションである内部メモリ24のアド
レスuを、バイト・カウント値BCとして転送すべきア
ウトライン・フォント・データの大きさに応じた転送回
数を、その他ソフトウェア転送要求、DMA転送のタイ
プ及びモード、ディスプレースメント値αやバイト・カ
ウント値BCから減算すべき値β等を、内部バス30を
介してDMAC63へ転送する。これにより、DMAC
63は、DMA・アドレス信号DMADによって示され
たソース・アドレスSAD及びディストネーション・ア
ドレスDADをデコードすることにより、第2外部メモ
リ67から内部メモリ24へのDMA転送であると判断
し、それに応じた外部リクエスト信号EXREQ及び内
部リクエスト信号INREQをCPU62のバス・コン
トローラ73へ供給する。今の場合、内部バス29及び
外部バス65を獲得する必要があるので、図18に示す
状態Aから状態Eへ状態を遷移させるために、外部リク
エスト信号EXREQ及び内部リクエスト信号INRE
QのビットINREQ0をアクティブ状態とし、内部リ
クエスト信号INREQのビットINREQ1をノンア
クティブ状態とする。バス・コントローラ73は、DM
AC63から供給される内部リクエスト信号INREQ
と、外部リクエスト信号EXREQと、CPU62の稼
働状態とに基づいて、図9に示すフローチャートと同様
な判断をした後、内部バス29及び外部バス65を解放
する場合には、その旨を示す内部アクノリッジ信号IN
ACK及び外部アクノリッジ信号EXACKをDMAC
63へ供給する。また、バス・コントローラ73は、値
が"1"、即ち、DMAC63と外部との間でデータ転送
を行うことを示すデータ選択信号DSTを外部バス・コ
ントローラ64へ供給する。そして、バス・コントロー
ラ73から内部アクノリッジ信号INACK及び外部ア
クノリッジ信号EXACKが供給されると、DMAC6
3は、第2データ・アクセス制御信号DAC2を外部バ
ス・コントローラ64へ供給する。そして、外部バス・
コントローラ64から第2データ・アクノリッジ信号D
ACK2が供給されると、内部バス29及び外部バス6
5が使用可能となるので、DMAC63は、外部バス・
コントローラ64及び外部バス65を介して第2外部メ
モリ67へ順次更新される読み出しアドレスを供給する
と共に、内部バス29を介して内部メモリ24へ順次更
新される書き込みアドレスを供給することにより、第2
外部メモリ67に記憶されているアウトライン・フォン
トを外部バス65及び外部バス・コントローラ64を介
して読み出し、内部バス29を介して内部メモリ24へ
DMA転送する動作をバイト・カウント値BCが"0"に
なるまで実行する。
【0057】次に、CPU62は、内部メモリ24に記
憶されたアウトライン・フォントを解凍して、内部メモ
リ24にビットマップ・データを展開する。この場合に
は、状態Aであるとする。また、上記CPU62の動作
は、内部メモリ24の各アドレス間のデータ転送である
ので、CPU62が関与せず、DMA転送でも良い。そ
の場合には、上記状態Eから内部バス29だけを解放し
た状態Bへ遷移させることになる。この場合には、CP
U62の稼働率をさらに高めることが可能となる。次
に、内部メモリ24に展開されたビットマップ・データ
を第2シリアル・インターフェイス28へDMA転送す
る。この場合も、CPU62は、ソース・アドレスSA
Dとしてソースである内部メモリ24のビットマップ・
データが記憶されているアドレスを、ディストネーショ
ン・アドレスDADとしてディストネーションである第
2シリアル・インターフェイス28を構成する第2シリ
アル・コントロール・レジスタのアドレスsを、バイト
・カウント値BCとして転送すべきビットマップ・デー
タの量に応じた転送回数を、その他ソフトウェア転送要
求、DMA転送のタイプ及びモード、ディスプレースメ
ント値αやバイト・カウント値BCから減算すべき値β
等を、内部バス30を介してDMAC63へ転送する。
これにより、DMAC63は、DMA・アドレス信号D
MADによって示されたソース・アドレスSAD及びデ
ィストネーション・アドレスDADをデコードすること
により、内部メモリ24から第2シリアル・インターフ
ェイス28へのDMA転送であると判断し、それに応じ
た内部リクエスト信号INREQをCPU62のバス・
コントローラ73へ出力する。今の場合、内部バス29
及び30を獲得する必要があるので、図18に示す状態
A又は状態Bから状態Cへ状態を遷移させるために、内
部リクエスト信号INREQのビットINREQ0及び
INREQ1をアクティブ状態とし、外部リクエスト信
号EXREQをノンアクティブ状態とする。バス・コン
トローラ73は、DMAC63から供給される内部リク
エスト信号INREQと、外部リクエスト信号EXRE
Qと、CPU62の稼働状態とに基づいて、図9に示す
フローチャートと同様な判断をした後、内部バス29及
び30を解放する場合には、その旨を示す内部アクノリ
ッジ信号INACK及び外部アクノリッジ信号EXAC
KをDMAC63へ供給する。そして、バス・コントロ
ーラ73から内部アクノリッジ信号INACK及び外部
アクノリッジ信号EXACKが供給されると、内部バス
29及び30が使用可能となるので、DMAC63は、
内部バス29を介して内部メモリ24へ順次更新される
読み出しアドレスを供給すると共に、内部バス30を介
して第2シリアル・インターフェイス28へ順次更新さ
れる書き込みアドレスを供給することにより、内部メモ
リ24に記憶されているビットマップ・データを内部バ
ス29を介して読み出し、内部バス30を介して第2シ
リアル・インターフェイス28へDMA転送する動作を
バイト・カウント値BCが"0"になるまで実行する。
【0058】以上の説明では、DMAC63に1個のソ
フトウェア転送リクエスト信号SREQが入力されてい
る例を示したが、DMAC63に複数の内部リクエスト
信号IREQ、外部リクエスト信号EREQ、あるいは
ソフトウェア転送リクエスト信号SREQが入力されて
いる場合のそのプライオリティに応じた動作について
は、上記した第1の実施例とほぼ同様であるので、その
説明を省略する。また、以上の説明では、DMA転送の
各種タイプ及び各種モードにおける動作ついても特に説
明していないが、上記した第1の実施例とほぼ同様であ
るので、その説明を省略する。次に、バスの各状態間の
遷移と、内部リクエスト信号INREQ等の各信号との
関係について、図23〜図25に示すタイミング・チャ
ートを参照して説明する。図23は、内部バス29,3
0を利用したDMA転送を示している。即ち、図23
(8)に示すように、DMAC63が、内部メモリ24
の各アドレス間、内部メモリ24と内部の各I/O装置
との間、あるいは内部のI/O装置間においてそれぞれ
DMA転送を行う場合には、内部バス29又は30の解
放が必要であり、図23(7)に示すように、バスの占
有状態を状態A、状態B及び状態Cの間で遷移させる必
要がある。したがって、DMAC63は、バスの占有状
態を状態A、状態B及び状態Cの間で遷移させるため
に、外部リクエスト信号EXREQをノンアクティブ状
態とすると共に、内部リクエスト信号EREQの各ビッ
トINREQ0,INREQ1をアクティブ状態又はノン
アクティブ状態としてバス・コントローラ73へ供給す
る(図23(1)、(3)及び(5)参照)。これによ
り、バス・コントローラ73は、外部リクエスト信号E
XREQ及び内部リクエスト信号EREQの各ビットI
NREQ0,INREQ1の状態から、どのバスの解放が
要求されているかを判断して、当該バスの解放を許可す
る場合には、その旨を示すために、外部アクノリッジ信
号EXACKをノンアクティブ状態とすると共に、内部
アクノリッジ信号INACKの各ビットINACK0
INACK1をアクティブ状態又はノンアクティブ状態
にしてDMAC63へ供給する(図23(2)、(4)
及び(6)参照)。また、バス・コントローラ73は、
データ選択信号DSTをノンアクティブ状態として外部
バス・コントローラ64へ供給する(図23(9)参
照)。
【0059】図24は、主に外部バス65を利用したD
MA転送を示している。即ち、図24(8)に示すよう
に、DMAC63が、第1,第2外部メモリ66,67
と外部のI/O装置との間、第1,第2外部メモリ6
6,67と内部メモリ24との間、第1,第2外部メモ
リ66,67と内部のI/O装置との間、あるいは第1
外部メモリ66と第2外部メモリ67と間においてそれ
ぞれDMA転送を行う場合には、外部バス65と内部バ
ス29又は30の解放が必要であり、図24(7)に示
すように、バスの占有状態を状態A、状態D及び状態E
の間で遷移させる必要がある。したがって、DMAC6
3は、バスの占有状態を状態A、状態D及び状態Eの間
で遷移させるために、外部リクエスト信号EXREQを
アクティブ状態とすると共に、内部リクエスト信号ER
EQの各ビットINREQ0,INREQ1をアクティブ
状態又はノンアクティブ状態として、バス・コントロー
ラ73へ供給する(図24(1)、(3)及び(5)参
照)。これにより、バス・コントローラ73は、外部リ
クエスト信号EXREQ及び内部リクエスト信号ERE
Qの各ビットINREQ0,INREQ1の状態から、ど
のバスの解放が要求されているかを判断して、当該バス
の解放を許可する場合には、その旨を示すために、外部
アクノリッジ信号EXACKをアクティブ状態にすると
共に、内部アクノリッジ信号INACKの各ビットIN
ACK0,INACK1をアクティブ状態又はノンアクテ
ィブ状態にしてDMAC63へ供給する(図24
(2)、(4)及び(6)参照)。また、バス・コント
ローラ73は、データ選択信号DSTをアクティブ状態
として外部バス・コントローラ64へ供給する(図24
(9)参照)。
【0060】図25は、内部バス29,30及び外部バ
ス65を利用したDMA転送を示している。即ち、図2
5(8)に示すように、DMAC63が、第1,第2外
部メモリ66,67と内部メモリ24との間、内部メモ
リ24の各アドレス間、内部メモリ24と内部の各I/
O装置との間、内部のI/O装置間、第1,第2外部メ
モリ66,67と内部のI/O装置との間、第1,第2
外部メモリ66,67と外部のI/O装置との間、ある
いは第1外部メモリ66と第2外部メモリ67と間にお
いてそれぞれDMA転送を行う場合には、外部バス6
5、内部バス29,30の解放が必要であり、図25
(7)に示すように、バスの占有状態を状態A〜状態E
の間で遷移させる必要がある。したがって、DMAC6
3は、バスの占有状態を状態A〜状態Eの間で遷移させ
るために、外部リクエスト信号EXREQをアクティブ
状態又はノンアクティブ状態とすると共に、内部リクエ
スト信号EREQの各ビットINREQ0,INREQ1
をアクティブ状態又はノンアクティブ状態として、バス
・コントローラ73へ供給する(図25(1)、(3)
及び(5)参照)。これにより、バス・コントローラ7
3は、外部リクエスト信号EXREQ及び内部リクエス
ト信号EREQの各ビットINREQ0,INREQ1
状態から、どのバスの解放が要求されているかを判断し
て、当該バスの解放を許可する場合には、その旨を示す
ために、外部アクノリッジ信号EXACKをアクティブ
状態又はノンアクティブ状態にすると共に、内部アクノ
リッジ信号INACKの各ビットINACK0,INA
CK1をアクティブ状態又はノンアクティブ状態にして
DMAC63へ供給する(図25(2)、(4)及び
(6)参照)。また、バス・コントローラ73は、デー
タ選択信号DSTをアクティブ状態又はノンアクティブ
状態として外部バス・コントローラ64へ供給する(図
25(9)参照)。
【0061】C.第3の実施例 次に、第3の実施例について説明する。図26はこの発
明の第3の実施例である情報処理装置91の電気的構成
を示すブロック図である。この図において、図1の各部
に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略
する。この図に示す情報処理装置91においては、図1
に示すDMAC23、内部バス30に代えて、DMAC
92と、内部バス29と同一機能で32bitのデータ
等が転送可能な内部バス93とが新たに設けられてい
る。また、内部メモリ24と、タイマ25などのI/O
装置の入出力端は、バス・ブリッジ94〜98を介して
内部バス29及び93と接続されている。DMAC92
は、DMAC23が有する機能を有する他、DMA転送
を開始する前に、5ビットのバス・ブリッジ制御信号B
STを出力してバス・ブリッジ94〜98を制御して、
DMA転送のソース及びディストネーションに応じて内
部メモリ24やタイマ25などのI/O装置を内部バス
29又は93のいずれかに接続させる。このような構成
によれば、さらにCPU22の稼働率を向上させること
ができると共に、内部バス29及び93を有効に利用で
きる。なお、上記した2本の内部バスの機能を同一にす
ると共に、バス・ブリッジ94〜98を制御して内部メ
モリ24やタイマ25などのI/O装置を内部バス29
又は93のいずれかに接続させる構成は、図17に示す
情報処理装置61に適用して良いことはいうまでもな
い。
【0062】以上、この発明の実施例を図面を参照して
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られる
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述
の実施例において示した内部のI/O装置や外部のI/
O装置の種類や組み合わせはこれに限定されるものでは
なく、他の種類や組み合わせが可能なことはもちろんで
ある。また、内部バスのいずれに接続されかについて
も、上述の実施例に限定されないことはもちろんであ
る。また、上述の第2の実施例においては、外部バス・
コントローラ64を介して外部バス65とCPU62及
びDMAC63とを接続し、内部バス29及び30と外
部バス65とをパラレルに使用する例を示したが、これ
に限定されず、例えば、内部バス29又は30のいずれ
かと外部バスとを直列に接続する外部バス・コントロー
ラを設ける構成にしても良い。さらに、上述の実施例に
おいては、図3及び図20に示すプライオリティ・エン
コーダ37には、内部リクエスト信号IREQ、外部リ
クエスト信号EREQ及びソフトウェア転送リクエスト
信号SREQがオア・ゲート36を経てバス・リクエス
ト信号BREQとして供給されるので、プライオリティ
・エンコーダ37は、どのような種類のリクエスト信号
が供給されているか判断できない構成であるが、これに
限定されない。例えば、内部リクエスト信号IREQ、
外部リクエスト信号EREQ及びソフトウェア転送リク
エスト信号SREQの間にもプライオリティを設定する
と共に、オア・ゲート36に代えて、所定時間内に異な
る種類のリクエスト信号が複数供給された場合には、プ
ライオリティが高いリクエスト信号を優先して出力する
選択手段を設けても良い。
【0063】また、上述の実施例においては、いずれも
1本のバスの全部を獲得する例を示したが、これに限定
されず、各バスに複数のゲートを設け、それらのゲート
の開閉をCPU又はDMACが制御することにより、D
MACがバスの必要な部分だけ獲得してDMA転送する
ようにしても良い。図1に示す構成を例に取ると、第1
シリアル・インターフェイス27と第2シリアル・イン
ターフェイス28との間でDMA転送する場合には、内
部バス30のうち、内部メモリ24、タイマ25及びA
/Dコンバータ26が接続されている部分は使用しない
ので、A/Dコンバータ26と第1シリアル・インター
フェイス27との間にゲートを設け、DMAC23がそ
のゲートを閉めて、内部バス30の第1シリアル・イン
ターフェイス27と第2シリアル・インターフェイス2
8とが接続された部分だけを獲得してDMA転送し、内
部バス30のDMAC23が獲得しなかった部分につい
てはCPU22が使用すれば良い。さらに、上述の第3
の実施例においては、CPU22とDMAC92との間
でリクエスト信号REQ及びアクノリッジ信号ACKを
やり取りする例を示したが、これに限定されない。例え
ば、まず、上記リクエスト信号REQとアクノリッジ信
号ACKに代えて、CPU22が内部メモリ24やタイ
マ25などのI/O装置へのアクセスを要求する内部バ
スアクセス情報をDMAC92へ供給する。これによ
り、DMAC92が内部バスアクセス情報をデコード
し、CPU22が要求するDMA転送のソースに応じ
て、バス・ブリッジ制御信号BSTを出力してバス・ブ
リッジ94〜98を動的に制御することにより、内部メ
モリ24やタイマ25などのI/O装置と内部バス2
9,93との接続を切り換えてDMA転送するように構
成しても良い。また、上述の実施例においては、情報処
理装置を1チップ・マイクロ・コンピュータで構成する
例を示したが、これに限定されず、CPU、DMAC、
メモリやI/O装置等をそれぞれスタンド・アロン・タ
イプの装置に置き換えると共に、バスをケーブルで構成
することにより、全体をローカル・エリア・ネットワー
ク(LAN)等のシステムで構成するようにしても良
い。さらに、上述の実施例においては、CPUとDMA
Cとは主従の関係にある例を示したが、これに限定され
ず、DMACをCPUに置き換えて、いわゆるデュアル
CPUの構成にしたり、DMACをデジタル・シグナル
・プロセッサ(DSP)などに置き換えたりすることに
より、並行処理をするような構成にしても良い。また、
上述の実施例においては、2本の内部バスを設ける例を
示したが、これに限定されず、2本以上であれば何本設
けても良い。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、第1及び第2の制御手段がバスを有効に利用す
ることができるので、第1及び第2の制御手段の稼働率
が上昇し、装置全体のスループットを向上させることが
できる。特に、請求項11記載の発明の構成よれば、バ
スの一部の占有が可能となるので、バスの本数を増やす
ことなく、さらに第1及び第2の制御手段の稼働率が上
昇し、装置全体のスループットが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例である情報処理装置の
電気的構成を示すブロック図である。
【図2】同実施例におけるDMACの電気的構成を示す
ブロック図である。
【図3】同実施例におけるチャネル・コントロール・ユ
ニットの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】プライオリティ・エンコーダに入力されるバス
・リクエスト信号の各ビットBREQ0〜BREQ3とD
MA・コントロール・レジスタを構成する4個のチャネ
ルの番号との関係を示す図である。
【図5】データ・コントロール・ユニットの電気的構成
を示すブロック図である。
【図6】DMA・コントロール・レジスタの電気的構成
を示すブロック図である。
【図7】第1チャネルの電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図8】同実施例における情報処理装置のメモリ・マッ
プの構成を示す図である。
【図9】バス・コントローラのアクノリッジ信号ACK
をDMACへ供給する動作を表すフローチャートであ
る。
【図10】DMA転送中の第1チャネルの動作を説明す
るためのタイミング・チャートである。
【図11】シングル・ステップ転送モードでのDMA転
送における内部バスの獲得状態と他の信号との関係の一
例を示すタイミング・チャートである。
【図12】シングル転送モードでのDMA転送における
内部バスの獲得状態と他の信号との関係の一例を示すタ
イミング・チャートである。
【図13】バス・リクエスト信号BREQの各ビットB
REQ0〜BREQ3と、チャネル有効信号TCAの各ビ
ットTCA0〜TCA3と、チャネル・クリア信号CHC
との関係の一例を示すタイミング・チャートである。
【図14】バス・リクエスト信号BREQのビットBR
EQ0及びBREQ3がアクティブ状態になった場合のシ
ングル転送モードでのDMA転送における内部バスの獲
得状態と他の信号との関係の一例を示すタイミング・チ
ャートである。
【図15】バス・リクエスト信号BREQのビットBR
EQ0及びBREQ3が、アクティブ状態になった場合の
シングル・ステップ転送モードでのDMA転送における
内部バスの獲得状態と他の信号との関係の一例を示すた
めのタイミング・チャートである。
【図16】バス・リクエスト信号BREQのビットBR
EQ0及びBREQ3がアクティブ状態になった場合のブ
ロック転送モードでのDMA転送における内部バスの獲
得状態と他の信号との関係の一例を示すタイミング・チ
ャートである。
【図17】この発明の第2の実施例である情報処理装置
の電気的構成を示すブロック図である。
【図18】5つの状態A〜E間の遷移と、内部リクエス
ト信号INREQの各ビットINREQ0及びINRE
1の値並びに外部リクエスト信号EXREQの値との
関係を示す図である。
【図19】同実施例におけるDMACの電気的構成を示
すブロック図である。
【図20】同実施例におけるチャネル・コントロール・
ユニットの電気的構成を示すブロック図である。
【図21】外部バス・コントローラの電気的構成を示す
ブロック図である。
【図22】同実施例における情報処理装置のメモリ・マ
ップの構成を示す図である。
【図23】バスの各状態間の遷移と各信号との関係の一
例を示すタイミング・チャートである。
【図24】バスの各状態間の遷移と各信号との関係の一
例を示すタイミング・チャートである。
【図25】バスの各状態間の遷移と各信号との関係の一
例を示すタイミング・チャートである。
【図26】この発明の第3の実施例である情報処理装置
の電気的構成を示すブロック図である。
【図27】従来の情報処理装置の電気的構成例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
21、61、91 情報処理装置 22、62 CPU(第1の制御手段) 23、63、92 DMAC(第2の制御手段) 24 内部メモリ(入出力手段) 25 タイマ(入出力手段) 26 A/Dコンバータ(入出力手段) 27 第1シリアル・インターフェイス(入出力手
段) 28 第1シリアル・インターフェイス(入出力手
段) 29、30、93 内部バス 66 第1外部メモリ(外部入出力手段) 67 第2外部メモリ(外部入出力手段) 68 第1パラレル・インターフェイス(外部入出力
手段) 69 第2パラレル・インターフェイス(外部入出力
手段) 94〜98 バス・ブリッジ(バス接続手段)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに独立して設けられた少なくとも2
    本のバスと、少なくとも1本のバスに接続され、データ
    が入出力される複数の入出力手段と、 少なくとも1本のバスを占有して前記入出力手段におけ
    るデータ入出力を制御する第1及び第2の制御手段とを
    備え、 前記第1又は第2の制御手段は、少なくとも1本のバス
    を占有して前記入出力手段におけるデータ入出力を制御
    している相手方に対して、占有しているバスの解放を要
    求し、相手方による当該バスの解放に基づいて、当該バ
    ス又は当該バス及び他のバスを占有して前記入出力手段
    におけるデータ入出力を制御することを特徴とする情報
    処理装置。
  2. 【請求項2】 互いに独立して設けられた少なくとも2
    本のバスと、少なくとも1本のバスに接続され、データ
    が入出力される複数の入出力手段と、 少なくとも1本のバスを占有して前記入出力手段におけ
    るデータ入出力を制御する第1の制御手段と、 前記第1の制御手段に対し、少なくとも1本のバスの解
    放を要求し、前記第1の制御手段による前記少なくとも
    1本のバスの解放に基づいて、前記少なくとも1本のバ
    スを占有して前記入出力手段におけるデータ入出力を制
    御する第2の制御手段とを備え、 前記第1の制御手段は、前記第2の制御手段からの少な
    くとも1本のバスの解放要求と自己の稼働状態とに基づ
    いて、解放を要求されたバスを解放することを特徴とす
    る情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも2本のバスと、前記複数
    の入出力手段と、前記第1及び第2の制御手段とは、同
    一チップ上に形成された1チップ・マイクロ・コンピュ
    ータにより構成されていることを特徴とする請求項1又
    は2のいずれか1に記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 互いに独立して設けられた少なくとも2
    本の内部バスと、 少なくとも1本の外部バスと、 少なくとも1本の内部バスに接続され、データが入出力
    される複数の内部入出力手段と、 少なくとも1本の外部バスに接続され、データが入出力
    される複数の外部入出力手段と、 少なくとも1本のバスを占有して前記入出力手段におけ
    るデータ入出力を制御する第1及び第2の制御手段とを
    備え、 前記第1又は第2の制御手段は、少なくとも1本のバス
    を占有して前記入出力手段におけるデータ入出力を制御
    している相手方に対して、占有しているバスの解放を要
    求し、相手方による当該バスの解放に基づいて、当該バ
    ス又は当該バス及び他のバスを占有して前記入出力手段
    におけるデータ入出力を制御することを特徴とする情報
    処理装置。
  5. 【請求項5】 互いに独立して設けられた2本の内部バ
    スと、 1本の外部バスと、 少なくとも1本の内部バスに接続され、データが入出力
    される複数の内部入出力手段と、 前記外部バスに接続され、データが入出力される複数の
    外部入出力手段と、 少なくとも1本のバスを占有して前記入出力手段におけ
    るデータ入出力を制御する第1の制御手段と、 前記第1の制御手段に対し、少なくとも1本のバスの解
    放を要求し、前記第1の制御手段による前記少なくとも
    1本のバスの解放に基づいて、前記少なくとも1本のバ
    スを占有して前記入出力手段におけるデータ入出力を制
    御する第2の制御手段とを備え、 前記第1の制御手段は、前記第2の制御手段からの少な
    くとも1本のバスの解放要求と自己の稼働状態とに基づ
    いて、解放を要求されたバスを解放することを特徴とす
    る情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記2本の内部バス及び前記外部バスの
    前記第1の制御手段による占有状態は、前記2本の内部
    バス及び前記外部バスのいずれも解放していない第1の
    状態、前記2本の内部バスのいずれ一方を解放している
    第2の状態、前記2本の内部バスの両方を解放している
    第3の状態、前記外部バスだけを解放している第4の状
    態、前記外部バス及び前記2本の内部バスのいずれか一
    方を解放している第5の状態のいずれかであり、 前記第2の制御手段は、前記入出力手段におけるデータ
    入出力制御の形態に応じて、前記第1の制御手段に対
    し、現在の第1乃至第5の状態から第2乃至第5の状態
    への遷移を要求し、前記第1の制御手段による要求した
    状態への遷移に基づいて、当該状態で前記入出力手段に
    おけるデータ入出力を制御することを特徴とする請求項
    5記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記内部バスと、前記複数の内部入出力
    手段と、前記第1及び第2の制御手段とは、同一チップ
    上に形成された1チップ・マイクロ・コンピュータによ
    り構成されていることを特徴とする請求項4乃至6のい
    ずれか1に記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の入出力手段におけるデータ入
    出力には、それぞれ予め優先順位が設定されており、前
    記第1又は第2の制御手段は、前記優先順位に基づい
    て、前記相手方又は第1の制御手段に対し、前記少なく
    とも1本のバスの解放を要求し、前記相手方又は前記第
    1の制御手段による前記少なくとも1本のバスの解放に
    基づいて、前記少なくとも1本のバスを占有して前記入
    出力手段におけるデータ入出力を制御することを特徴と
    する請求項1乃至7のいずれか1に記載の情報処理装
    置。
  9. 【請求項9】 前記第1の制御手段は、自己による少な
    くとも1本のバスを占有しての前記入出力手段における
    データ入出力制御と共に、前記第2の制御手段に少なく
    とも1本のバスを占有しての前記入出力手段におけるデ
    ータ入出力制御を行わせる場合には、前記第2の制御手
    段に対し、行わせるべき入出力手段におけるデータ入出
    力制御に関する情報を供給し、 前記第2の制御手段は、前記情報に基づいて、前記第1
    の制御手段に対し、前記少なくとも1本のバスの解放を
    要求し、前記第1の制御手段による前記少なくとも1本
    のバスの解放に基づいて、前記少なくとも1本のバスを
    占有して前記入出力手段におけるデータ入出力を制御す
    ることを特徴とする請求項2、5乃至8のいずれか1に
    記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の制御手段は、データの入出
    力をすべき入出力手段、プログラム、あるいは外部によ
    る要求に基づいて、前記第1の制御手段に対し、前記少
    なくとも1本のバスの解放を要求し、前記第1の制御手
    段による前記少なくとも1本のバスの解放に基づいて、
    前記少なくとも1本のバスを占有して前記入出力手段に
    おけるデータ入出力を制御することを特徴とする請求項
    2、5乃至9のいずれか1に記載の情報処理装置。
  11. 【請求項11】 前記第1又は第2の制御手段は、前記
    相手方又は前記第1の制御手段に対し、前記少なくとも
    1本のバスの一部の解放を要求し、前記相手方又は前記
    第1の制御手段による前記少なくとも1本のバスの一部
    の解放に基づいて、前記少なくとも1本のバスの一部を
    占有して前記入出力手段におけるデータ入出力を制御す
    ることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1に記
    載の情報処理装置。
  12. 【請求項12】 前記複数の入出力手段は、少なくとも
    2本のバスに接続されたバス接続手段とそれぞれ接続さ
    れており、第1又は第2の制御手段による前記バス接続
    手段の制御により、いずれかのバスと接続され、データ
    が入出力されることを特徴とする請求項1乃至11のい
    ずれか1に記載の情報処理装置。
  13. 【請求項13】 互いに独立して設けられた少なくとも
    2本のバスと、少なくとも1本のバスに接続され、デー
    タが入出力される複数の入出力手段と、 少なくとも1本のバスを占有して前記入出力手段におけ
    るデータ入出力を制御する第1及び第2の制御手段とを
    備え、 前記第1又は第2の制御手段は、少なくとも1本のバス
    を占有して前記入出力手段におけるデータ入出力を制御
    している相手方に対して、占有していない少なくとも1
    本のバスの解放を要求し、相手方による前記占有してい
    ない少なくとも1本のバスの解放に基づいて、相手方が
    占有していない少なくとも1本のバスを占有して前記入
    出力手段におけるデータ入出力を制御することを特徴と
    する情報処理装置。
  14. 【請求項14】 互いに独立して設けられた少なくとも
    2本のバスと、少なくとも1本のバスに接続され、デー
    タが入出力される複数の入出力手段と、 少なくとも1本のバスを占有して前記入出力手段におけ
    るデータ入出力を制御する第1及び第2の制御手段とを
    備え、 前記第1又は第2の制御手段は、少なくとも1本のバス
    を占有して前記入出力手段におけるデータ入出力を制御
    している一方の相手方に対して、前記一方の相手方が占
    有していない少なくとも1本のバスの解放を要求し、 前記一方の相手方は、前記要求と自己の稼働状態とに基
    づいて、自己が占有していない少なくとも1本のバスを
    解放するか否かを判断し、他方の相手方に対して、その
    旨を通知し、 前記他方の相手方は、前記通知に基づいて、前記一方の
    相手方が占有していない少なくとも1本のバスを占有し
    て前記入出力手段におけるデータ入出力を制御すること
    を特徴とする情報処理方法。
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