JPH1118337A - 回転電機の巻線界磁型ロータ - Google Patents

回転電機の巻線界磁型ロータ

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JPH1118337A
JPH1118337A JP16119497A JP16119497A JPH1118337A JP H1118337 A JPH1118337 A JP H1118337A JP 16119497 A JP16119497 A JP 16119497A JP 16119497 A JP16119497 A JP 16119497A JP H1118337 A JPH1118337 A JP H1118337A
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JP
Japan
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core
center core
rotor
electric machine
pole
Prior art date
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Pending
Application number
JP16119497A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Katase
好雄 片瀬
Seiji Hayashi
誠司 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Filing date
Publication date
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Priority to JP16119497A priority Critical patent/JPH1118337A/ja
Publication of JPH1118337A publication Critical patent/JPH1118337A/ja
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強大な遠心力がかかっても、ポールコアのダ
ブテールがセンタコアの係止溝の端部から外れてしまう
ことが防止されている回転電機の巻線界磁型ロータを提
供すること。 【解決手段】 本発明の回転電機の巻線界磁型ロータ
は、外周部に軸長方向に形成されている複数の係止溝1
8を有するセンタコア10と、軸長方向に積層された複
数枚の軟磁性シートからなり上記係止溝18に嵌合する
ダブテール部17を有する複数のポールコア8とを有す
る。そして、各ポールコア8のダブテール部17の軸長
方向の両端面にそれぞれ当接し、上記係止溝17に嵌合
してこのセンタコア10にかしめにより固定される二つ
一組のブロックプレート12を有することを特徴とす
る。ブロックプレート12は厚く曲げ剛性も高いので、
かしめられた係止溝18から上記ダブテール部17が脱
落するのが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻線界磁型ロータ
を有する回転電機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】通常の回転電機の巻線界磁型ロータで
は、高効率化を目的として、ポールコアは、概略突極形
状の軟磁性鋼板のシートを所定の枚数積層したものが溶
接等の手段を用いて一体化され、積層コアとして形成さ
れる。コアユニットは、軟磁性鋼板の積層により形成さ
れたポールコアのそれぞれに、ロータコイルが巻装され
て製造される。ポールコアにロータコイルが巻装された
コアユニットは、ポールコアの一端に形成されているダ
ブテール部をセンタコアの係合溝に挿入され、センタコ
アの前後両端部でかしめられてセンタコアの外周部に固
定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダブテ
ール部は、ポールコアの一部であるから軟磁性鋼板の積
層により形成されているので、センタコアの前後両端部
でかしめられていても、強大な遠心力がかかると前後両
端面に近い軟磁性鋼板のシートが変形してしまうことが
ある。その結果、前後両端面に近い軟磁性鋼板のシート
のダブテール部が変形してセンタコアの係止溝から外れ
てしまい、ステータと接触してロータやステータを破損
してしまうこともあり得る。
【0004】そこで本発明は、強大な遠心力がかかって
もポールコアのダブテールがセンタコアの係止溝の端部
から外れてしまうことが防止されている回転電機の巻線
界磁型ロータを提供することを解決すべき課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するために、発明者らは以下の手段を発明
した。 (第1手段)本発明の第1手段は、請求項1記載の回転
電機の巻線界磁型ロータである。本手段では、センタコ
アの係止溝に軟磁性シートが積層されたポールコアのダ
ブテール部が嵌合しているだけではなく、同ダブテール
部の前後両端面に当接してそれぞれブロックプレートが
上記係止溝に嵌合している。そして、これらのブロック
プレートが、センタコアのかしめによりセンタコアの係
止溝の端部に固定されている。ブロックプレートの曲げ
剛性は、軟磁性シート一枚のダブテール部の曲げ剛性よ
りも大きいので、ブロックプレートはセンタコアの係止
溝の端部に強固に固定保持される。それゆえ、両端をブ
ロックプレートにより挟持されているポールコアのダブ
テール部は、端面に近い一枚に至るまで変形の余地がな
くなり、しっかりとセンタコアの係止溝内に保持され
る。その結果、ポールコアの前後両端面をそれぞれ形成
する軟磁性シートの変形による脱落はなくなり、同軟磁
性シートの突出による回転電機の破損は防止される。
【0006】したがって本手段によれば、強大な遠心力
がかかってもポールコアのダブテール部がセンタコアの
係止溝の端部から外れてしまうことが防止されている回
転電機の巻線界磁型ロータを提供することができる。そ
の結果、高速回転時の回転電機の信頼性が向上するとい
う効果がある。 (第2手段)本発明の第2手段は、請求項2記載の回転
電機の巻線界磁型ロータである。
【0007】本手段では、ブロックプレートの厚さは、
ポールコアを構成している軟磁性シートの厚さよりも厚
い。それゆえ、ブロックプレートの曲げ剛性はいっそう
高まり、ブロックプレートは、それぞれセンタコアの係
止溝の両端部により安定して保持される。したがって本
手段によれば、前述の第1手段の効果に加えて、よりい
っそう回転電機の高速回転時の信頼性が高まるという効
果がある。
【0008】
【発明の実施の形態および実施例】本発明の回転電機の
巻線界磁型ロータの実施の形態については、当業者に実
施可能な理解が得られるよう、以下の実施例で明確かつ
十分に説明する。 [実施例1] (実施例1の構成)本発明の実施例1としての回転電機
の巻線界磁型ロータは、図1に示すように、ロータシャ
フト11(図3参照)と、センタコア10と、六組のポ
ールコア8およびロータコイル9(図2参照)と、各組
二つずつのブロックプレート12とを有する。
【0009】センタコア10は、中央部にロータシャフ
ト11と嵌合する貫通孔10aを有し、センタコア10
の外周部には軸長方向に周方向等間隔に六ヶ所で係止溝
18が形成されている。ポールコア8は、軸長方向に積
層された多数枚の突極形状の軟磁性鋼板シート(薄板)
からなり、センタコア10の各係止溝18に嵌合するダ
ブテール部17をそれぞれ有する。六個のポールコア8
と、各ポールコア8にそれぞれ巻装されているロータコ
イル9(図2参照)とから、六組のコアユニット89が
組み立てられ、センタコア10(図3参照)にそれぞれ
組み付けられる。
【0010】コアユニット89のセンタコア10への取
付けに際しては、再び図1に示すように、先ずポールコ
ア8のダブテール部17がセンタコア10の各係止溝1
8に圧入される。次に二つのブロックプレート12が、
各係止溝18の両端からそれぞれ圧入され、ダブテール
部17の端面に押圧力をもって当接させられる。ここ
で、ブロックプレート12の厚さは、ポールコア8を形
成している軟磁性鋼板の厚さよりもずっと厚いので、係
止溝18内でブロックプレート12の傾きは規制されて
いる。また、ブロックプレート12は、厚さが一様で断
面形状が一様に台形状の軟磁性鋼製のブロックから形成
されている。
【0011】なお、ポールコア8の軸長方向の長さと二
枚のブロックプレート12の厚さとの和よりも、センタ
コア10の係止溝18の長さの方が少し長くなってい
る。すなわち、係止溝18の両端部を形成しているセン
タコア10の部材には、かしめ代(しろ)が予め見込ん
で形成されている。前述のように各ポールコア8のダブ
テール部17およびそれぞれ二枚のブロックプレート1
2がセンタコア10の各係止溝18に圧入され、所定の
位置に納まったら、次にかしめ工程に入る。すなわち、
図4に示すように、係止溝18の三方からセンタコア1
0をかしめ、その結果形成されたかしめ部15により両
端のブロックプレート12の端面が押圧固定される。そ
の結果、両端のブロックプレート12および両ブロック
プレート12に挟持されたダブテール部17は、かしめ
部15がもたらす押圧力により軸長方向に押圧されつ
つ、センタコア10の係止溝18内に固定される。
【0012】その結果、本実施例の巻線界磁型ロータ
は、図5に示すように、各ポールコア8のダブテール部
17の軸長方向の両端面にそれぞれ当接し、センタコア
10の各係止溝18に嵌合してセンタコア10にかしめ
により固定されるそれぞれ二個のブロックプレート12
を有する。また、再び図4に示すように、正面から見た
形状がV字状ないしY字状のコイル係止部材16が、各
コアユニット89のロータコイル9の間にそれぞれ配設
されており、再び図5に示すようにそれぞれ六本のボル
トでセンタコア10に固定されている。コイル係止部材
16は、高速回転時にロータコイル9にかかる強大な遠
心力にロータコイル9が耐え、所定の位置から外れない
ように保持する作用がある。それゆえ、コイル係止部材
16の採用により、回転電機の高速回転時の信頼性が向
上するという効果がある。
【0013】本実施例では、再び図5に示すように、前
述の巻線界磁型ロータ5は、ロータシャフト11の前後
両端部でボールベアリング7,13によって回転自在に
軸支されている。フロントベアリング7は、フロントハ
ウジング2に保持されており、リアベアリング13は、
リアフレーム3に保持されている。フロントハウジング
2とリアフレーム3とは互いに接合されており、この回
転電機としての巻線型界磁発電機の機枠を構成してい
る。フロントハウジング2の内周面にはステータ4が固
定されており、前述の巻線界磁型ロータ5の回転磁界に
よって誘導起電力を生じる。一方、リアフレーム3の中
央部近くには、二つ一組のブラシ6が保持されており、
ロータシャフト11の後端部に形成されている二つ一組
のスリップリング14を介してロータコイル9に界磁電
力が供給される。
【0014】(実施例1の作用効果)本実施例の回転電
機の巻線界磁型ロータでは、センタコア10の係止溝1
8に積層軟磁性鋼板製のポールコア8のダブテール部1
7が嵌合しているだけではなく、ダブテール部17の前
後両端面に当接してそれぞれブロックプレート12が係
止溝18に嵌合している。そして、これらのブロックプ
レート12が、センタコア10のかしめによりセンタコ
ア10の係止溝18の端部に固定されている。ブロック
プレート12の厚さは、ダブテール部17の軟磁性鋼板
一枚の厚さよりもずっと厚い。それゆえ、ブロックプレ
ート12の曲げ剛性は、ダブテール部17の端部の軟磁
性鋼板一枚の曲げ剛性よりもずっと大きいので、ブロッ
クプレート12はセンタコア10の係止溝18の端部に
強固に固定保持される。
【0015】したがって、両端をブロックプレート12
により挟持されているポールコア8のダブテール部17
は、端面に近い一枚に至るまで変形の余地がなくなり、
しっかりとセンタコア10の係止溝18内に保持され
る。その結果、ポールコア8の前後両端面をそれぞれ形
成する軟磁性鋼板の変形による脱落はなくなり、同軟磁
性鋼板の突出による回転電機の破損は防止される。
【0016】したがって本実施例によれば、強大な遠心
力がかかってもポールコア8のダブテール部17がセン
タコア10の係止溝17の端部から外れてしまうことが
防止されている回転電機の巻線界磁型ロータを提供する
ことができる。その結果、高速回転時のポールコア8の
端部の脱落による回転電機の破損が防止され、回転電機
の信頼性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1としての巻線界磁型ロータの要部構
成を示す分解斜視図
【図2】 実施例1のコアユニットの構成を示す断面図
【図3】 実施例1のセンタコア10の構成を示す断面
【図4】 実施例1としての巻線界磁型ロータの構成を
示す正面図
【図5】 実施例1の巻線界磁型発電機(回転電機)の
構成を示す側断面図
【符号の説明】
1:巻線型界磁発電機(回転電機) 2:フロントハウジング 3:リアフレーム 4:ステータ 5:巻線界磁型ロータ 6:ブラシ 7:フロントベアリング 8:ポールコア(積層コア) 17:ダブテール部 9:ロータコイル 89:コアユニット 10:センタコア 10a:貫通孔 18:係止溝 11:ロータシャフト 12:ブロックプレート 13:リアベアリング 14:スリップリング 15:かしめ部 16:コイル係止部材 19:ボ
ルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロータシャフトと、 中央部にこのロータシャフトと嵌合する貫通孔を有し、
    外周部に軸長方向に形成されている複数の係止溝を有す
    るセンタコアと、 軸長方向に積層された複数枚の軟磁性シートからなり、
    このセンタコアのこの係止溝に嵌合するダブテール部を
    有する複数のポールコアと、 この各ポールコアにそれぞれ巻装されている複数のロー
    タコイルと、を有する回転電機の巻線界磁型ロータにお
    いて、 各前記ポールコアの前記ダブテール部の軸長方向の両端
    面にそれぞれ当接し、前記センタコアの前記係止溝に嵌
    合してこのセンタコアにかしめにより固定される複数個
    のブロックプレートを有することを特徴とする、 回転電機の巻線界磁型ロータ。
  2. 【請求項2】前記ブロックプレートの厚さは、前記ポー
    ルコアを構成している軟磁性シートの厚さよりも厚い、 請求項1記載の回転電機の巻線界磁型ロータ。
JP16119497A 1997-06-18 1997-06-18 回転電機の巻線界磁型ロータ Pending JPH1118337A (ja)

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JP16119497A Pending JPH1118337A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 回転電機の巻線界磁型ロータ

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7246426B2 (en) 2002-09-06 2007-07-24 Denso Corporation Method for manufacturing a motor
US7880424B2 (en) 2006-09-28 2011-02-01 Denso Corporation Rotary electric apparatus having rotor with field winding inducing current therethrough for generating magnetic field
JP2014068472A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Hitachi Automotive Systems Ltd 回転電機、磁極ピース製造方法
CN114793027A (zh) * 2022-06-21 2022-07-26 宁波震裕科技股份有限公司 一种抽拉式绕线的转子铁芯
WO2022196285A1 (ja) * 2021-03-18 2022-09-22 株式会社デンソー 界磁巻線型回転電機

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