JPH11183006A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JPH11183006A
JPH11183006A JP35029097A JP35029097A JPH11183006A JP H11183006 A JPH11183006 A JP H11183006A JP 35029097 A JP35029097 A JP 35029097A JP 35029097 A JP35029097 A JP 35029097A JP H11183006 A JPH11183006 A JP H11183006A
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evaporator
refrigerator
fan
compressor
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Makoto Tokuno
誠 徳野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 庫内の過冷却を防止して物品の凍結などによ
る損傷を防止する。 【解決手段】 圧縮機(31)と凝縮器(32)と膨張弁
(34)と蒸発器(35)とが順に接続されて冷媒が循環す
ると共に、蒸発器(35)が蒸発器ファン(F2)を備えて
庫内を冷却する冷凍回路(20)を設けている。庫内温度
が設定温度に基づく低温側切換え温度になると、蒸発器
ファン(F2)の停止の前に圧縮機(31)を停止して蒸発
器(35)の冷却を停止する。庫内温度がさらに過冷却温
度以下に低下すると、蒸発器ファン(F2)を停止し、庫
内空気の循環を停止して庫内温度の過低下を抑制する。
庫内温度が過冷却温度より所定温度だけ高い復帰温度に
なると、蒸発器ファン(F2)の駆動を再開する。庫内温
度がさらに上昇して高温側切換え温度になると、圧縮機
(31)の駆動を再開して庫内を冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍装置に関し、
特に、過冷却の防止対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷凍装置には、特開平7−1
9620号公報に開示されているように、圧縮機と凝縮
器と膨張弁と蒸発器とが冷媒配管によって順に接続され
てなる冷凍回路を備えているものがある。更に、上記凝
縮器は凝縮器ファンを、蒸発器は蒸発器ファンをそれぞ
れ備え、該蒸発器及び蒸発器ファンが、冷凍庫又は冷蔵
庫などの庫内に設置されている。
【0003】そして、上記圧縮機から吐出したガス冷媒
は、凝縮器で外気と熱交換を行って凝縮し、その後、膨
張弁で減圧し、蒸発器で庫内空気と熱交換を行って蒸発
する。これにより、庫内空気を所定温度にまで冷却す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した冷凍装置にお
いて、従来、冷蔵庫などの庫内を冷却するものであるの
で、冷却運転を休止する場合はあっても運転自体を停止
する場合は少なく、庫内が必要以上に低温となって過冷
却状態になるという問題があった。
【0005】つまり、予め庫内を所定温度に保持するた
めの設定温度が設定されており、冷凍装置は、例えば、
庫内温度として蒸発器の吸込空気温度が設定温度になる
と、圧縮機を停止し、いわゆるサーモオフし、冷却停止
状態になる。その後、上記吸込空気温度が設定温度より
所定温度だけ高い再開温度にまで上昇すると、圧縮機を
駆動し、いわゆるサーモオンし、冷却運転を再開するよ
うにしている。
【0006】しかしながら、上記従来の冷凍回路におい
ては、サーモオフしても蒸発器ファンを駆動したままに
制御し、庫内空気を循環させて所定温度を保持するよう
にしている。したがって、外気温度が低い場合などにお
いては、庫内への侵入熱が少ない一方、庫内の構造部品
などが冷却されていることから、庫内空気を循環させる
と、必要以上に過冷却される場合があった。この結果、
庫内の物品が凍結するして損傷するなどという問題があ
った。
【0007】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、庫内の過冷却を防止して物品の凍結などによる損傷
を防止することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 本発明は、庫内温度が過冷却温度以下に低下すると、圧
縮機(31)の停止に加えて蒸発器ファン(F2)を停止し
た運転停止状態に冷凍回路(20)を制御するようにした
ものである。
【0009】−解決手段− 具体的に、図1に示すように、本発明が講じた第1の解
決手段は、先ず、圧縮機(31)と凝縮器(32)と減圧機
構(34)と蒸発器(35)とが順に接続されて冷媒が循環
すると共に、蒸発器(35)が蒸発器ファン(F2)を備え
て庫内を冷却するように構成された冷凍回路(20)を備
えている。加えて、庫内温度が予め設定された過冷却温
度以下に低下すると、蒸発器ファン(F2)を停止した運
転停止状態に冷凍回路(20)を制御する一方、上記庫内
温度が過冷却温度より所定温度だけ高い復帰温度になる
と、蒸発器ファン(F2)の駆動を再開した運転状態に冷
凍回路(20)を制御するファン停止手段(62)を備えて
いる。
【0010】この第1の解決手段では、先ず、圧縮機
(31)を駆動すると、高圧の冷媒が凝縮器(32)で凝縮
した後、減圧機構(34)で減圧して蒸発器(35)に流
れ、庫内空気と熱交換して蒸発し、圧縮機(31)に戻
り、この動作を繰り返す。上記庫内空気は、蒸発器ファ
ン(F2)の駆動によって蒸発器(35)で冷却されると共
に、庫内を循環し、該庫内が冷却される。
【0011】上記運転時において、ファン停止手段(6
2)は、庫内温度が予め設定された過冷却温度以下に低
下すると、蒸発器ファン(F2)を停止した運転停止状態
に冷凍回路(20)を制御し、庫内空気の循環を停止して
庫内温度の過低下を抑制する。また、上記ファン停止手
段(62)は、庫内温度が過冷却温度より所定温度だけ高
い復帰温度になると、蒸発器ファン(F2)の駆動を再開
した運転状態に冷凍回路(20)を制御する。
【0012】また、第2の解決手段は、上記第1の解決
手段において、庫内温度がファン停止手段(62)の過冷
却温度以上の温度で且つ設定温度に基づいて定められた
低温側切換え温度になると、圧縮機(31)を停止した冷
却停止状態に冷凍回路(20)を制御する一方、上記庫内
温度が低温側切換え温度より所定温度だけ高く且つファ
ン停止手段(62)の復帰温度より高い高温側切換え温度
になると、圧縮機(31)の駆動を再開した冷却運転状態
に冷凍回路(20)を制御する冷却運転手段(61)を備え
た構成としている。
【0013】この第2の解決手段では、庫内温度が設定
温度に基づく低温側切換え温度になると、冷却運転手段
(61)が、圧縮機(31)を停止した冷却停止状態に冷凍
回路(20)を制御する。つまり、上記ファン停止手段
(62)による蒸発器ファン(F2)の停止と同時又は蒸発
器ファン(F2)の停止の前に蒸発器(35)の冷却を停止
する。また、上記庫内温度が低温側切換え温度より所定
温度だけ高く且つファン停止手段(62)の復帰温度より
高い高温側切換え温度になると、冷却運転手段(61)
が、圧縮機(31)の駆動を再開して庫内を冷却する。
【0014】また、第3の解決手段は、上記第1又は第
2の解決手段において、蒸発器(35)の吸込空気温度又
は吹出空気温度を検出し、庫内温度として吸込空気温度
又は吹出空気温度の温度信号を出力する温度センサ(Th
-2又はTh-1)を備えた構成としている。
【0015】この第3の解決手段では、温度センサ(Th
-2又はTh-1)が、蒸発器(35)の吸込空気温度又は吹出
空気温度を検出し、この吸込空気温度又は吹出空気温度
に基づいてファン停止手段(62)又は冷却運転手段(6
1)が冷凍回路(20)を制御することになる。
【0016】
【発明の効果】したがって、本発明によれば、庫内温度
が過冷却温度まで低下すると、蒸発器ファン(F2)の運
転を停止して運転停止状態に冷凍回路(20)を制御する
ようにしたために、庫内空気の循環を停止して庫内を所
定温度を保持することができる。この結果、庫内を必要
以上に過冷却することを確実に防止することができるの
で、庫内の物品が凍結等して損傷することを確実に防止
することができる。
【0017】特に、第2の解決手段によれば、上記庫内
を冷却停止状態に切り換えてなおかつ庫内温度が低下す
る場合に蒸発器ファン(F2)を停止することができるの
で、庫内の温度低下を正確に判定して過冷却を防止する
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0019】図2に示すように、本実施形態の冷凍装置
(10)は、冷蔵庫に設けられて庫内を冷却するものであ
って、冷凍回路(20)を備えている。
【0020】上記冷凍回路(20)は、メイン回路(30)
の他、リキッドインジェクション回路(40)と均圧回路
(50)を備えている。上記メイン回路(30)は、圧縮機
(31)と凝縮器(32)と庫内電磁弁(33)と減圧機構で
ある膨張弁(34)と蒸発器(35)とが順に冷媒配管(3
6)によって接続されて冷媒が循環するように構成され
ている。そして、上記圧縮機(31)と凝縮器(32)とが
庫外ユニット(1A)に収納される一方、上記庫内電磁弁
(33)と膨張弁(34)と蒸発器(35)とが庫内ユニット
(1B)に収納されている。
【0021】上記凝縮器(32)には、凝縮器ファン(F
1)が設けられ、該凝縮器ファン(F1)が駆動して冷媒
と庫外空気とが熱交換するように構成されている。一
方、上記蒸発器(35)には、蒸発器ファン(F2)が設け
られ、該蒸発器ファン(F2)が駆動して冷媒と庫内空気
とが熱交換するように構成され、該庫内空気が蒸発器フ
ァン(F2)によって庫内を循環する。
【0022】上記膨張弁(34)は、感温筒(3t)を備え
た感温式自動膨張弁であって、該感温筒(3t)が蒸発器
(35)の冷媒出口側に設けられている。そして、上記膨
張弁(34)は、蒸発器(35)の出口の冷媒過熱度が所定
値になるように開度を調節している。
【0023】尚、上記庫外ユニット(1A)の冷媒配管
(36)には、庫内ユニット(1B)との間にサービスポー
ト付の閉鎖弁(2v,2v)が設けられている。
【0024】上記リキッドインジェクション回路(40)
は、インジェクション用電磁弁(41)とキャピラリチュ
ーブ(42)とを備え、一端が凝縮器(32)の冷媒出口側
の冷媒配管(36)に接続され、他端が圧縮機(31)に接
続されている。該リキッドインジェクション回路(40)
は、圧縮機(31)の吐出側冷媒温度が上昇すると、イン
ジェクション用電磁弁(41)を開き、液冷媒を圧縮機
(31)に供給して吐出側冷媒温度を低下させるようにし
ている。
【0025】上記均圧回路(50)は、均圧用電磁弁(5
1)を備え、一端が圧縮機(31)の吐出側の冷媒配管(3
6)に接続され、他端が圧縮機(31)の吸込側の冷媒配
管(36)に接続されている。そして、上記均圧回路(5
0)は、運転開始時の均圧制御時に、均圧用電磁弁(5
1)を開き、圧縮機(31)の吐出側と吸込側とを連通さ
せるようにしている。
【0026】上記冷凍回路(20)には、各種のセンサ等
が設けられている。具体的に、上記圧縮機(31)の吐出
側の冷媒配管(36)には、高圧冷媒圧力を検出する高圧
圧力センサ(HS)が、圧縮機(31)の吸込側の冷媒配管
(36)には、低圧冷媒圧力を検出する低圧圧力センサ
(LS)がそれぞれ設けられると共に、上記圧縮機(31)
の吐出側の冷媒配管(36)には、高圧冷媒圧力が所定値
以上の高圧になるとオフする高圧圧力開閉器(BS)が設
けられている。更に、上記蒸発器(35)の庫内空気の吸
込側には、庫内温度として蒸発器(35)の吸込空気温度
Tsを検出する温度検出手段としての吸込温度センサ
(Th-1)が設けられている。
【0027】上記高圧センサ(HS)、低圧圧力センサ
(LS)、高圧圧力開閉器(BS)及び吸込温度センサ(Th
-1)の各検知信号は、コントローラ(60)に入力されて
いる。該コントローラ(60)は、図示しないが、リモコ
ンから操作信号等を受けて冷凍運転を制御するように構
成され、この操作信号及び各検知信号等に基づいて圧縮
機(31)や凝縮器ファン(F1)及び蒸発器ファン(F2)
等を制御する。
【0028】上記コントローラ(60)には、本発明の特
徴として、冷却運転手段(61)とファン停止手段(62)
とが設けられている。
【0029】該冷却運転手段(61)は、吸込温度センサ
(Th-1)からの検知信号を受けて、吸込空気温度Tsが
リモコンから設定された庫内温度の設定温度SPに基づ
く低温側切換え温度になると、蒸発器ファン(F2)を駆
動したまま圧縮機(31)を停止し、冷却停止状態である
サーモオフ状態に冷凍回路(20)を制御する。この低温
側切換え温度は、例えば、設定温度SPに設定されてい
る。更に、該冷却運転手段(61)は、吸込空気温度Ts
が低温側切換え温度より所定温度だけ高い高温側切換え
温度になると、圧縮機(31)の駆動を再開し、冷却運転
を再開して冷却運転状態であるサーモオン状態に冷凍回
路(20)を制御する。この高温側切換え温度は、例え
ば、設定温度SPより2℃だけ高い温度(SP+2℃)
に設定されている。
【0030】上記ファン停止手段(62)は、吸込空気温
度Tsが設定温度SPより所定温度だけ低い予め設定さ
れた過冷却温度以下に低下すると、蒸発器ファン(F2)
を停止した運転停止状態に冷凍回路(20)を制御する。
更に、上記ファン停止手段(62)は、吸込空気温度Ts
が過冷却温度より所定温度だけ高い復帰温度になると、
蒸発器ファン(F2)の駆動を再開した運転状態に冷凍回
路(20)を制御する。上記過冷却温度は、例えば、設定
温度SPより1℃だけ低い温度(SP−1℃)に設定さ
れ、上記復帰温度は、設定温度SPと同じ温度(SP)
に設定されている。
【0031】−冷凍運転動作− 次に、上述した冷凍装置(10)の運転動作について説明
する。
【0032】先ず、圧縮機(31)を駆動すると、該圧縮
機(31)から吐出した高圧の冷媒は、凝縮器(32)に流
れ、該凝縮器(32)において、庫外空気と熱交換して凝
縮する。この凝縮した液冷媒は、膨張弁(34)で減圧し
た後に蒸発器(35)に流れ、該蒸発器(35)において、
庫内空気と熱交換して蒸発する。そして、この蒸発した
ガス冷媒は圧縮機(31)に戻り、この動作を繰り返すこ
とになる。
【0033】上記庫内空気は、蒸発器ファン(F2)の駆
動によって蒸発器(35)に流入して冷媒と熱交換して冷
却され、この冷却された庫内空気が蒸発器(35)より庫
内に吹き出して庫内を循環する。この結果、上記庫内空
気の循環によって庫内が冷却される。
【0034】次に、本発明の特徴とする運転制御につい
て図3の制御フローに基づき説明する。
【0035】運転が開始された後、先ず、ステップST1
において、吸込温度センサ(Th-1)が検出する蒸発器
(35)の吸込空気温度Ts(庫内温度)が設定温度SP
以下か否かを判定する。つまり、この設定温度SPがサ
ーモオフ状態に切り換わる低温側切換え温度(SP)に
設定されているので、サーモオフ状態に切り換えるか否
かを判定する。
【0036】そして、上記吸込空気温度Tsが設定温度
SP以上の場合、該ステップST1に待機して冷却運転を
継続する。つまり、上記冷凍回路(20)の圧縮機(31)
を駆動して冷媒を循環させる一方、蒸発器ファン(F2)
を駆動して庫内空気を蒸発器(35)で冷却すると共に、
該庫内空気を循環させる。
【0037】一方、上記吸込空気温度Tsが設定温度S
Pより低下した場合、上記ステップST1からステップST
2に移り、サーモオフ状態に冷凍回路(20)を切り換え
て冷却運転を停止する。つまり、上記冷凍回路(20)の
圧縮機(31)を停止して冷媒の循環を停止し、蒸発器
(35)における冷媒と庫内空気の熱交換を停止する。こ
のサーモオフ状態においては、蒸発器ファン(F2)は駆
動し、庫内空気は、蒸発器(35)で冷却されないもの庫
内を循環している。
【0038】その後、上記ステップST2からステップST
3に移り、吸込空気温度Tsが過冷却温度以下か否かを
判定する。該吸込空気温度Tsが過冷却温度まで低下し
ていない場合(Ts>SP−1℃)、該ステップST3の
判定がNOとなってステップST4に移り、上記吸込空気
温度Tsが高温側切換え温度以上か否かを判定する。つ
まり、この高温側切換え温度(SP+2℃)がサーモオ
ン状態に切り換える温度に設定されているので、サーモ
オフ状態に切り換えるか否かを判定する。
【0039】上記庫内温度が高温側切り換え温度より低
い場合(Ts<SP+2℃)、庫内が十分に冷却された
状態であるので、上記ステップST3に戻り、上述の動作
を繰り返し、つまり、圧縮機(31)が停止したまま蒸発
器ファン(F2)を駆動したサーモオフ状態を継続する。
【0040】また、上記ステップST4において、庫内温
度が高温側切り換え温度以上に高くなると(Ts≧SP
+2℃)、ステップST5に移り、圧縮機(31)の運転を
再開してサーモオン状態に切り換え、上記ステップST1
に戻り、上述の動作を繰り返す。つまり、冷凍回路(2
0)の冷却運転を再開して庫内温度が設定温度SPにな
るように庫内を冷却する。
【0041】一方、上記ステップST3において、吸込空
気温度Tsが過冷却温度まで低下した場合(Ts≦SP
−1℃)、判定がYESとなってステップST6に移り、
上記蒸発器ファン(F2)の運転を停止して冷却運転を停
止する。つまり、このステップST3の状態においては、
サーモオフ状態であり、圧縮機(31)の運転が停止して
いるのものの蒸発器ファン(F2)は回転して庫内空気が
循環している状態である。
【0042】この状態において、外気温度が低い場合な
どでは、庫内への侵入熱が少ないこと、庫内の構造
部品などが十分に冷却されていることなどの理由から、
庫内空気を循環させると、蒸発器(35)における熱交換
は行われないが、上記庫内空気が庫内の構造部品などに
よって過冷却温度よりも低温に冷却されることになる。
【0043】そこで、上記蒸発器ファン(F2)の運転を
停止した後、ステップST7に移り、吸込空気温度Tsが
復帰温度である設定温度SPより低いか否かを判定す
る。そして、上記吸込空気温度Tsが設定温度SPにま
で上昇するまで該ステップST7で待機し、運転停止状態
を維持する。
【0044】その後、上記吸込空気温度Tsが設定温度
SPにまで上昇すると(Ts≧SP)、上記ステップST
7の判定がYESとなってステップST8に移り、蒸発器
ファン(F2)の運転を復帰させてサーモオフ状態に戻
り、圧縮機(31)が停止したまま蒸発器ファン(F2)を
駆動させ、庫内空気の循環を再開させる。
【0045】その後、上記ステップST8からステップST
4に移り、上述したようにサーモオン状態に切り換える
か否かを判定し、上述の動作を繰り返す。
【0046】−実施形態の効果− 以上のように、本実施形態によれば、庫内温度である吸
込空気温度Tsが過冷却温度まで低下すると、蒸発器フ
ァン(F2)の運転を停止して運転停止状態に冷凍回路
(20)を制御するようにしたために、庫内空気の循環を
停止して庫内を所定温度を保持することができる。この
結果、庫内を必要以上に過冷却することを確実に防止す
ることができるので、庫内の物品が凍結等して損傷する
ことを確実に防止することができる。
【0047】特に、上記庫内をサーモオフ状態に切り換
えてなおかつ吸込空気温度Tsが低下する場合に蒸発器
ファン(F2)を停止するので、庫内の温度低下を正確に
判定して過冷却を防止することができる。
【0048】
【発明の他の実施の形態】本実施形態における冷凍回路
(20)は、1つの膨張弁(34)と1つの蒸発器(35)と
を設けたが、本発明は、第1の蒸発回路部と第2の蒸発
回路部とを設けるようにしてもよい。この第1の蒸発回
路部は、液側比例制御弁と第1の蒸発器とが順に接続さ
れて成り、第2の蒸発回路部は、感温式膨張弁と第2の
蒸発器とガス側比例制御弁と有する第2の蒸発回路部と
が順に接続されて成り、この第1の蒸発回路部と第2の
蒸発回路部とが互いに並列に接続されている。そして、
上記液側比例制御弁及びガス側比例制御弁は、庫内温度
と設定温度との差温に基づく負荷に対応して開度が制御
される。
【0049】また、本実施形態においては、蒸発器(3
5)の庫内空気の吸込側に吸込温度センサ(Th-1)を設
け、庫内温度として蒸発器(35)の吸込空気温度Tsを
検出するようにしたが、本発明は、図2の鎖線で示すよ
うに、蒸発器(35)の庫内空気の吹出側に吹出温度セン
サ(Th-2)を設け、庫内温度として蒸発器(35)の吹出
空気温度Toを検出するようにしてもよい。その際、冷
却運転手段(61)は、低温側切換え温度が、例えば、設
定温度SPより1℃だけ低い温度(SP−1℃)に設定
され、高温側切換え温度が、例えば、設定温度SPより
2℃だけ高い温度に設定されている(SP+2℃)。ま
た、ファン停止手段(62)は、上記実施形態と同様に、
過冷却温度が、例えば、設定温度SPより1℃だけ低い
温度に設定され(SP−1℃)、復帰温度が、設定温度
SPと同じ温度(SP)に設定されている。
【0050】したがって、庫内温度である吹出空気温度
Toが低下し、設定温度SPより1℃だけ低い温度(T
o≦SP−1℃)になると、圧縮機(31)が停止してサ
ーモオフ状態に切り換わると同時に、蒸発器ファン(F
2)は停止して運転停止状態になる。一方、吹出空気温
度Toが上昇する場合、設定温度SPになると(To≧
SP)、蒸発器ファン(F2)のみが運転を再開してサー
モオフ状態となり、その後、設定温度SPより2℃だけ
高くなると(To≧SP+2℃)、圧縮機(31)の運転
が再開されてサーモオン状態に切り換わる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態を示す冷凍回路図である。
【図3】本発明の運転制御を示す制御フロー図である。
【符号の説明】
10 冷凍装置 20 冷凍回路 30 メイン回路 31 圧縮機 32 凝縮器 34 膨張弁(減圧機構) 35 蒸発器 F1 凝縮器ファン F2 蒸発器ファン 60 コントローラ 61 冷却運転手段 62 ファン停止手段 Th-1 吸込温度センサ Th-2 吹出空気センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(31)と凝縮器(32)と減圧機構
    (34)と蒸発器(35)とが順に接続されて冷媒が循環す
    ると共に、蒸発器(35)が蒸発器ファン(F2)を備えて
    庫内を冷却するように構成された冷凍回路(20)と、 庫内温度が予め設定された過冷却温度以下に低下する
    と、蒸発器ファン(F2)を停止した運転停止状態に冷凍
    回路(20)を制御する一方、上記庫内温度が過冷却温度
    より所定温度だけ高い復帰温度になると、蒸発器ファン
    (F2)の駆動を再開した運転状態に冷凍回路(20)を制
    御するファン停止手段(62)とを備えていることを特徴
    とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の冷凍装置において、 庫内温度がファン停止手段(62)の過冷却温度以上の温
    度で且つ設定温度に基づいて定められた低温側切換え温
    度になると、圧縮機(31)を停止した冷却停止状態に冷
    凍回路(20)を制御する一方、上記庫内温度が低温側切
    換え温度より所定温度だけ高く且つファン停止手段(6
    2)の復帰温度より高い高温側切換え温度になると、圧
    縮機(31)の駆動を再開した冷却運転状態に冷凍回路
    (20)を制御する冷却運転手段(61)を備えていること
    を特徴とする冷凍装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の冷凍装置におい
    て、 蒸発器(35)の吸込空気温度又は吹出空気温度を検出
    し、庫内温度として吸込空気温度又は吹出空気温度の温
    度信号を出力する温度センサ(Th-2又はTh-1)を備えて
    いることを特徴とする冷凍装置。
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