JPH11180264A - カウルパネル - Google Patents

カウルパネル

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JPH11180264A
JPH11180264A JP9355558A JP35555897A JPH11180264A JP H11180264 A JPH11180264 A JP H11180264A JP 9355558 A JP9355558 A JP 9355558A JP 35555897 A JP35555897 A JP 35555897A JP H11180264 A JPH11180264 A JP H11180264A
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JP
Japan
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cowl panel
nozzle
injection port
jet
cleaning liquid
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JP9355558A
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English (en)
Inventor
Akihisa Motono
彰久 元野
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60SSERVICING, CLEANING, REPAIRING, SUPPORTING, LIFTING, OR MANOEUVRING OF VEHICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60S1/00Cleaning of vehicles
    • B60S1/02Cleaning windscreens, windows or optical devices
    • B60S1/46Cleaning windscreens, windows or optical devices using liquid; Windscreen washers
    • B60S1/48Liquid supply therefor
    • B60S1/52Arrangement of nozzles; Liquid spreading means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カウルパネルの成形時の収縮又は成形後の熱
変形等やカウルパネルを組み付ける際の組み付け誤差な
どが生じても、ウォッシャノズルによるフロントガラス
の高い洗浄性を確保することができるカウルパネルを提
供する。 【解決手段】 自動車車体1のボンネット2とフロント
ガラス3との間に合成樹脂製のカウルパネル4が配置さ
れている。カウルパネル4にはフラットスプレー式のウ
ォッシャノズル5が設けられている。ウォッシャノズル
5は合成樹脂製のノズル本体7と、該ノズル本体7に嵌
め込まれたフラットスプレー式のジェット8とからな
る。ノズル本体7はカウルパネル4と一体成形されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のフロント
ガラスに洗浄液を噴射するウォッシャノズルを備えたカ
ウルパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のボンネットとフロントガ
ラスとの間に配置されたカウルパネルにウォッシャノズ
ルを備えた自動車用ウォッシャ装置が実開昭57−39
860号公報に提案されている。このウォッシャ装置
は、ノズルがカウルパネルに設けられていることから、
フロントガラスまでの距離が短くノズルから噴射される
洗浄液の風圧等により影響が小さくなるため着水点の乱
れがなく洗浄性に優れている。また、ボンネットにノズ
ルがないため自動車のデザイン性に優れている。
【0003】しかも、上記ウォッシャノズルは、ジェッ
トを収容するノズル本体が合成樹脂よりなるカウルパネ
ルと金型にて一体成形され、そのカウルパネルに形成さ
れたノズル本体にジェットが取着されている。このノズ
ル本体に取着されるジェットはフロントガラスの面に対
して点噴射させるジェットである。つまり、上記ウォッ
シャノズルは、フロントガラスの面に洗浄液を点噴射さ
せて洗浄効果を得ようとするジェット式のウォッシャノ
ズルであった。従って、ジェットの噴射口から噴射され
る洗浄液の噴出方向はカウルパネルに形成したノズル本
体の形成位置とジェットのノズル本体に対する取付状態
で決まる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記合成樹
脂よりなるカウルパネルは、形状が大きいことから成形
時の収縮又は成形後の熱変形などによりカウルパネル自
体の寸法のバラツキが大きいため、ガラス面とカウルパ
ネル(ノズル本体)との位置寸法のバラツキが生じる。
また、車両にカウルパネルを組み付ける際の組み付け誤
差により、更にその位置寸法のバラツキは大きくなる。
【0005】この位置寸法のバラツキは、上記ジェット
式のウォッシャノズルによるガラスに着水する洗浄液の
着水点の位置精度を上げ洗浄性を高める上で大きな制限
となっていた。つまり、カウルパネルに設けられたジェ
ット式ウォッシャノズルは、フロントガラスまでの距離
が近いため、位置寸法のバラツキが小さくてもノズル本
体に取着したジェットの向きの調整量が大きくなること
から、精度の高い調整が不能となることが多々生じてい
た。
【0006】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたものであって、その目的は、カウルパネルの成形
時の収縮又は成形後の熱変形等やカウルパネルを組み付
ける際の組み付け誤差などが生じても、ウォッシャノズ
ルによるフロントガラスの高い洗浄性を確保することが
できるカウルパネルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、フロントガラスに対して洗浄液を噴射する拡散式の
ウォッシャノズルを設けた合成樹脂よりなるカウルパネ
ルをその要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のカウルパネルにおいて、前記拡散式のウォッシャノズ
ルは、フラットスプレー式であることをその要旨とす
る。請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の
カウルパネルにおいて、前記ノズルは、洗浄液が噴射さ
れる長孔状の噴射口と、前記洗浄液を前記噴射口に案内
するとともに、前記噴射口が形成された部位の内周面が
ドーム状に形成された流通路と、前記噴射口の長手方向
中央をその両側で開口状態が対称となるように絞る絞り
部とを備えたことをその要旨とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のカウルパネルにおいて、前記ノズルの噴射口は、長手
方向中央をその両側で対称的な瓢箪型を有ていることを
その要旨とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1に記載のカウルパネルにおいて、前記ノズ
ルは、洗浄液を噴射する噴射口を備えたジェットと、そ
のジェットを支持するノズル本体とからなるとともに、
少なくとも、前記ノズル本体は前記合成樹脂よりなるカ
ウルパネルと一体成形したことをその要旨とする。
【0011】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
成形時の収縮又は成形後の熱変形などによりカウルパネ
ル自体の寸法のバラツキや、車両にカウルパネルを組み
付ける際の組み付け誤差が生じると、フロントガラスと
カウルパネルに設けたウォッシャノズルとの相対位置が
ずれる。このずれは、ウォッシャノズルから噴射される
洗浄液の着水点がずれることになる。この洗浄液の着水
点がずれても、拡散式のウォッシャノズルはフロントガ
ラスに対して洗浄液が拡がりを持って着水するように噴
射することから点噴射のウォッシャノズルと相違してそ
のずれをカバーすることができる。その結果、ウォッシ
ャノズルを設けたカウルパネルはフロントガラスに対し
て高い洗浄性を確保することができる。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載のカウルパネルの作用に加えて、フロントガラス
に対して洗浄液をより拡がりを持って着水するように噴
射することができる。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載のカウルパネルの作用に加えて、流通路を
流れてきた洗浄液は流通路の先端部のドームの中心部に
集められてから、噴射口からいっきに噴射されることで
その長手方向に所定の拡がり角(噴射角)をもって霧状
に噴射される。この噴射の際、噴射口の長手方向中央が
絞り部のため、噴射口の長手方向中央で流量割合が小さ
く、長手方向両側で流量割合が大きくなる流量分布をと
ることになる。従って、噴射口の長手方向中央が絞り部
によって絞られる分、絞り部がないものに比べ、噴射口
の長手方向における流量分布がその中央で小さく、その
両側でより大きくなる。また、噴射口の長手方向両側で
流量割合が相対的に大きくなってその噴射圧が高まり噴
射速度が速くなるので、噴射口の長手方向両側からは洗
浄液が勢いよく噴射される。従って、自動車のフロント
ガラスに洗浄液が着水した際視界となる中央部分での濃
度が薄くなって視界を遮る程度が弱められる一方、長手
方向両側で着水エリアが拡がる。しかも、噴射口の長手
方向両側から洗浄液が勢いよく噴射されるので、高速走
行時にフロントガラスに着水する洗浄液の着水点高さが
一層高く確保される。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、ノズルの
噴射口は長手方向両側で対称な瓢箪型を有しているの
で、洗浄液は噴射の際に噴射口の中央で絞られる。請求
項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4に記載のカ
ウルパネルの作用に加えて、少なくともノズル本体が合
成樹脂よりなるカウルパネルと一体成形したので、ノズ
ル本体とカウルパネルが1つの金型で成形することがで
き、ウォッシャノズルの部品点数を削減することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図11に基づいて説明する。図1に示すよ
うに、自動車車体1のボンネット2とフロントガラス3
との間に合成樹脂製のカウルパネル4が配置されてい
る。カウルパネル4の上には左右一対のフラットスプレ
ー式のウォッシャノズル5が、前記フロントガラス3の
左右半面ずつをそれぞれ指向させる状態で設けられてい
る。前記フロントガラス3に着水した洗浄液がワイパ装
置6のワイパブレード6aにより払拭される。
【0016】ウォッシャノズル5は車体前部に装備され
たウォッシャ装置100の構成部品をなす。ウォッシャ
装置100は、図2に示すように、洗浄液を溜めておく
ためのウォッシャタンク101と、ウォッシャタンク1
01内の洗浄液Sをホース102を通じて所定の圧力で
前記ウォッシャノズル5に送るためのウォッシャポンプ
103とを備えている。そして、ウォッシャノズル5,
ホース102, ウォッシャタンク101, ウォッシャポ
ンプ103とによりウォッシャ装置100が構成され
る。
【0017】ウォッシャノズル5は合成樹脂製のノズル
本体7と、該ノズル本体7に嵌め込まれた合成樹脂製の
フラットスプレー式のジェット8とからなる。前記ノズ
ル本体7は、カウルパネル4と一体成形され、カウルパ
ネル4の裏面からホース接続部7aが下方へ延出形成さ
れ、カウルパネル4の表面からノズル取付部7bが突出
形成されている。本実施形態では、一体成形されるノズ
ル本体7とカウルパネル4は、寸法安定性に優れ、熱・
吸水などによる変形が少ない熱可塑性樹脂(例えば、P
BT:ポリブチレンテレフタレート)にて形成されてい
る。洗浄液Sの通り道となる流路7cは、図3に示すよ
うに、ホース接続部7aとノズル取付部7bとを貫通
し、該流路7cの出口部分に凹部7dを形成している。
凹部7dは内周面が球面状に形成されている。凹部7d
の中にはジェット8が圧入嵌合されている。ジェット8
の基部は凹部7dに嵌合できるように外周面が球面状に
形成されている。このため、ジェット8は凹部7dに圧
入された嵌合状態でその軸心回りに回動可能に取り付け
られている。
【0018】ジェット8は、図4〜図7に示す形状を有
している。ジェット8にはその後端部分で開口する流通
路9が円柱状に延びている。流通路9はジェット8が凹
部7dに圧入された状態において流路7cと連通するよ
うになっている。流通路9の先端部分(出口部分)は半
球状のドームに形成されている。
【0019】ジェット8の先部は先端面側から切り込ん
だ十字状の溝10,11により4つに分断されるように
延びる4本の延出部8aを有している。溝10,11の
底部には瓢箪型の噴射口12が、流通路9とドーム部分
にて連通する状態でその長手方向を溝10の延び方向に
一致させるように形成されている。図7に示すように、
噴射口12の長手方向中央部は、その短手方向両側から
互いに対向して対称に突出する一対の絞り部13により
絞られている。
【0020】図8に示すように、噴射口12はその長手
方向幅の中心を通る中心線Kに対して対称な瓢箪形状を
有し、絞り部13は噴射口12の開口を二等分するよう
に突出している。また、絞り部13は、噴射口12のそ
の他部分の曲率と連続的に変化する曲率にて形成されて
いる。絞り部13の突出量dは、噴射口12の短手方向
最大幅端部を基準にして0.1mm以上あり、噴射口1
2を長手方向中央で0.2mm以上絞るようにしてい
る。本実施形態では突出量dを0.13mmに設定して
いる。なお、十字状の溝10,11は、ドライバ等の工
具を用いてジェット8を凹部7dに対して回動させるた
めのもので、噴射口12の向き調整用に設けられたもの
であり、噴射の際に何ら影響を及ぼすものではない。
【0021】このフラットスプレー式のウォッシャノズ
ル5では、噴射口12からその長手方向に拡がる所定の
拡がり角(噴射角)θ(図11を参照)をもって洗浄液
Sが霧状に噴射される。噴射角θは、流通路9の径, ド
ーム曲率, 噴射口12の長手方向の長さ度合などの要因
に依存して決まる。フラットスプレー式では噴射口12
から噴射される洗浄液Sの拡がり方向における流量分布
が、図9の分布曲線Aに示すように両端側で流量割合が
大きくなる二つのピークを有する分布パターンをとる必
要がある。つまり、図9に示す分布曲線Aの最大ピーク
値aと最小ピーク値bのピーク比a/bが「3」を超え
ることがフラットスプレー式の好適な使用可能条件とな
る。
【0022】図10は噴射口θとピーク比a/bとの関
係を示したグラフである。この流量分布のパターンは噴
射角θに依存している。分布パターンは、噴射角θ=1
2度以上でピーク比a/bが「3」より大きくなって2
つのピークをもつように***する。自動車用のウォッシ
ャノズル5で通常使用される噴射角θは45度以下であ
るので、噴射角θ=12〜45度の範囲がフラットスプ
レー式のウォッシャノズル5の好適な使用可能範囲とな
る。噴射角θの設定値は20〜40度の範囲が特に好ま
しい。本実施形態では噴射角θを約30度に設定してい
る。なお、噴射角θが45度を超えてさらに大きくなる
とピーク比a/bが減少し続け、噴射角θが所定値を超
える領域でピーク比a/bはほぼ「1」に近づく。
【0023】次にこのジェット8を備えたウォッシャノ
ズル5の作用を説明する。流路7cを流れてきた洗浄液
Sは、流通路9の先端部のドームに沿って中心部に集め
られてから噴射口12からいっきに噴射される。この噴
射の際に噴射口12の長手方向中央で洗浄液Sは絞り部
13により絞られて流量割合が小さくなるとともに、絞
り部13で絞られた分がその両側の開口から流出するこ
とになるので長手方向両側での流量割合が増えることに
なる。この結果、瓢箪型の噴射口12の方が長手方向中
央での絞り効果のため、長手方向中央での流量割合がよ
り小さく、長手方向両側での流量割合がより大きくな
る。また、噴射口12の長手方向両側での流量が相対的
に多くなって、この両側での水圧の高まりにより噴射速
度が速くなるので、洗浄液Sは噴射口12の長手方向両
側からさらに勢いよく噴射される。
【0024】従って、前記ジェット8をドライバなどの
工具を使用してフロントガラス3の運転席側中央部分に
向けるとともに、図7に示すように、運転席からみて噴
射口12の向きをその長手方向が車幅方向に一致するよ
うに横向きに調整する。そして、この調整状態でウォッ
シャノズル5から洗浄液Sを噴射させると、洗浄液Sは
フロントガラス3に着水する。この着水エリアWは、図
11に示すように、車幅方向に扁平で中央で濃度が薄く
両側で濃くなる。
【0025】次に、上記のように構成されたフラットス
プレー式のウォッシャノズル5を設けたカウルパネルの
特徴について説明する。 (1)本実施形態では、合成樹脂製のカウルパネル4と
一体成形されたノズル本体7の凹部7bに対して、洗浄
液Sを噴射口12から長手方向に拡がる噴射角θを持っ
て霧状に噴射するフラットスプレー式のジェットを取着
した。従って、従来の点噴射のジェットを用いたジェッ
ト式のウォッシャノズルのように、カウルパネル4が成
形時の収縮などにより寸法誤差が生じてカバーしきれな
い洗浄液Sの着水点にずれが生じても、本実施形態のフ
ラットスプレー式のジェット8は長手方向に拡がる噴射
角θを持って霧状に洗浄液Sを噴射するためこれをカバ
ーすることができる。
【0026】(2)そして、本実施形態では、そのジェ
ット8の噴射口12は瓢箪型にし、噴射口12からの流
量割合を拡がり方向中央でより小さく、拡がり方向両側
でより大きくなるようにした。従って、洗浄液Sがフロ
ントガラス3に着水した着水エリアW中央部分の洗浄液
濃度をさらに薄くして洗浄液噴射時の視界を確保するこ
とができる。しかも、噴射口12の拡がり方向両側の流
量割合が増して噴射速度が高まり、噴射口12の両端部
分から洗浄液Sが勢いよく噴射されるので、高速走行時
に洗浄液Sを噴射した際、フロントガラス3の高い位置
まで洗浄液Sを着水させることができる。
【0027】(3)また、本実施形態では、このジェッ
ト8の先端部に4つに分断された4本の延出部8aを設
けた。従って、ドライバなどの工具を使用してフロント
ガラス3に対する噴射口12の向きを調整することがで
きる。この調整によっても前記カウルパネル4の寸法誤
差などによる洗浄液Sの着水点のずれを調整することが
できる。
【0028】尚、発明の実施形態は上記実施形態に限定
されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例
えば次のように具体化してもよい。 ○上記実施形態では、フラットスプレー式のジェット8
の噴射口12を瓢箪型にして実施したが、噴射口の形状
は瓢箪型に限定されない。図12に示すように、噴射口
20の長手方向中央部を噴射口20が2個の孔20aと
なるまで絞り部21により絞った構成としてもよい。こ
の構成によれば2個の孔20aからなる噴射口20を有
するジェット8なので、瓢箪型噴射口12を有するもの
に比べ、噴射口20の拡がり方向の流量割合を中央でよ
り小さく両端でより大きくすることができる。よって、
瓢箪型の噴射口12のものよりも、カウルパネル4の寸
法誤差により生じた洗浄液Sの着水点のずれをさらにカ
バーすることができるとともに、洗浄液噴射時の視界を
確保でき、しかも高速走行時に洗浄液Sをフロントガラ
ス3のより高い位置まで噴射できる。
【0029】○噴射口の形状を上記実施形態以外の瓢箪
型としてもよい。例えば図13に示す形状に噴射口を形
成することができる。図13(a)は、噴射口12の短
手方向片側のみから絞り部13を突出させた例であり、
絞り部13を挟んだ両側で開口形状が対称になってい
る。図13(b)は噴射口12の短手方向両側から突出
する一対の絞り部13の突出位置を長手方向にずらした
例であり、絞り部13により絞られる絞り部分を挟んだ
両側の開口形状は対称(回転対称)になっている。ま
た、図13(c)は、2個の円孔を一部重ねて当接する
ことで瓢箪型の噴射口12を形成した例であり、噴射口
12をジェット8の樹脂成形時に形成するのではなく、
ジェット8に加工を加えて噴射口12を形成する場合に
加工方法を簡単にできる。
【0030】○上記実施形態では、ウォッシャノズル5
は合成樹脂製のノズル本体7と、該ノズル本体7に嵌め
込まれた樹脂製のジェット8とからなり、そのノズル本
体7をカウルパネル4と一体成形させるように実施した
が、ジェット8をノズル本体7とカウルパネル4と一体
成形させて実施してもよい。この場合、上記実施形態と
同様な効果を得ることができるとともに、製造工数と部
品点数をさらに低減することができる。
【0031】○上記実施形態では、ノズル本体7は、寸
法安定性に優れ、熱・吸水などによる変形が少ない熱可
塑性樹脂(例えば、PBT:ポリブチレンテレフタレー
ト)にてカウルパネル4と一体成形させるように実施し
たが、ノズル本体7は、比較的耐熱性に優れた熱可塑性
樹脂(例えば、PP:ポリプロピレン)にてカウルパネ
ル4と一体成形させるように実施してもよい。この場
合、上記実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0032】○上記実施形態では、ウォッシャノズル5
は合成樹脂製のノズル本体7と、該ノズル本体7に嵌め
込まれた樹脂製のジェット8とからなり、そのノズル本
体7をカウルパネル4と一体成形させるように実施した
が、フラットスプレー式のウォッシャノズル5は別部品
としてカウルパネル4の上に装着するように実施しても
よい。このとき、ウォッシャノズル5だけは、寸法安定
性に優れ、熱・吸水などによる変形が少ない熱可塑性樹
脂(例えば、PBT:ポリブチレンテレフタレート)に
て形成され、カウルパネル4は、比較的耐熱性に優れた
熱可塑性樹脂(例えば、PP:ポリプロピレン)にて形
成されてもよい。この場合、上記実施形態とほぼ同様な
効果を得ることができる。
【0033】○上記実施形態では、噴射口12の向きを
車幅方向に一致するように横向きに調整して実施した
が、ドライバなどの工具を使用して、図14に示すよう
に、運転席からみて噴射口12の向きを時計回り方向に
ほぼ45度回動させ、即ち、噴射口12の長手方向が車
幅方向に対して45度傾斜するように調整して実施して
もよい。このとき、図15に示すように、着水エリアW
は扁平形状であって車幅方向に対して45度傾斜してい
る。この扁平形状の着水エリアWは、前記ワイパ装置6
のワイパブレード6aの払拭範囲E1内であって、一側
反転位置としての下縁反転位置P1と他側反転位置とし
ての側縁反転位置P2の中間位置に形成される。しか
も、着水エリアWは、同エリアWの長手方向が同エリア
Wを通過する際のワイパブレード6aの長手方向と平行
となるように形成されている。
【0034】従って、ワイパブレード6aは、同ワイパ
ブレード6aの長手方向全領域で洗浄液Sを拭き取るこ
とができることから、洗浄液Sを払拭範囲E1全体にく
まなく行き渡らせることができる。その結果、洗浄液S
は無駄なく使用され、効率よくフロントガラス3を洗浄
することができる。また、着水エリアWはワイパブレー
ド6aの払拭範囲E1内であって、下縁反転位置P1と
側縁反転位置P2の中間位置に形成されるため、より効
率のよいフロントガラス3の洗浄を可能にすることがで
きる。
【0035】○上記実施形態では、拡散式としてのフラ
ットスプレー式のウォッシャノズルにて実施したが、フ
ラットスプレー式以外の他の拡散式のウォッシャノズル
にて実施してもよい。この場合、上記実施形態と同様な
効果を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1〜請求項5に記載の発明によれ
ば、カウルパネルの成形時の収縮又は成形後の熱変形等
やカウルパネルを組み付ける際の組み付け誤差などが生
じても、ウォッシャノズルによるフロントガラスの高い
洗浄性を確保することができる。
【0037】請求項5に記載の発明によれば、ノズル本
体とカウルパネルが1つの金型で成形することができ、
ウォッシャノズルの部品点数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のウォッシャノズル付けカウルパネ
ルを備えた自動車の要部斜視図。
【図2】同じくカウルパネルの図1の要部I−I線断面
図。
【図3】同じくウォッシャノズルの側断面拡大図。
【図4】同じくウォッシャノズルのジェットの斜視図。
【図5】同じくジェットの図4のII−II線断面図。
【図6】同じくジェットの図4のIII−III線断面
図。
【図7】同じくジェットの正面図。
【図8】同じく噴射口の正面図。
【図9】フラットスプレー式ウォッシャノズルの流量分
布パターン図。
【図10】噴射角とピーク比との関係を示すグラフ。
【図11】横型のフラットスプレー式における着水エリ
ア内の濃度分布を示す模式図。
【図12】別例の噴射口を有するジェットの正面図。
【図13】別例の噴射口の正面図。
【図14】噴射口の向きを時計回り方向にほぼ45度回
動調整した状態のジェットの正面図。
【図15】噴射口の向きを時計回り方向にほぼ45度回
動した時の着水エリアの形状を示す説明図。
【符号の説明】
1…自動車車体、2…ボンネット、3…フロントガラ
ス、4…カウルパネル、5…ウォッシャノズル、6…ワ
イパ装置、6a…ワイパブレード、7…ノズル本体、7
c…流路、8…ジェット、9…流通路、12…噴射口、
13…絞り部、100…ウォッシャ装置、101…ウォ
ッシャタンク、103…ウォッシャポンプ、S…洗浄
液、W…着水エリア、E1…ワイパブレードの払拭範
囲、P1…下縁反転位置、P2…側縁反転位置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントガラス(3)に対して洗浄液
    (S)を噴射する拡散式のウォッシャノズル(5)を設
    けた合成樹脂よりなるカウルパネル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカウルパネルにおい
    て、 前記拡散式のウォッシャノズル(5)は、フラットスプ
    レー式であることを特徴とするカウルパネル。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のカウルパネルに
    おいて、 前記ノズル(5)は、 洗浄液(S)が噴射される長孔状の噴射口(12)と、 前記洗浄液(S)を前記噴射口(12)に案内するとと
    もに、前記噴射口(12)が形成された部位の内周面が
    ドーム状に形成された流通路(9)と、 前記噴射口(12)の長手方向中央をその両側で開口状
    態が対称となるように絞る絞り部(13)とを備えたこ
    とを特徴とするカウルパネル。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のカウルパネルにおい
    て、 前記ノズル(5)の噴射口(12)は、長手方向中央を
    その両側で対称的な瓢箪型を有することを特徴とするカ
    ウルパネル。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1に記載のカ
    ウルパネルにおいて、 前記ノズル(5)は、 洗浄液(S)を噴射する噴射口(12)を備えたジェッ
    ト(8)と、 そのジェット(8)を支持するノズル本体(7)とから
    なるとともに、 少なくとも、前記ノズル本体(7)は前記合成樹脂より
    なるカウルパネル(4)と一体成形したことを特徴とす
    るカウルパネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111013838A (zh) * 2019-11-14 2020-04-17 浙江飞碟汽车制造有限公司 一种汽车洗涤器喷嘴及其安装方法
DE102021122873A1 (de) 2021-09-03 2023-03-09 Webasto SE Dachmodul zur Bildung eines Fahrzeugdachs mit einer Reinigungseinrichtung

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