JPH11180249A - 車両用側突型乗員保護システム及び衝突判定装置 - Google Patents

車両用側突型乗員保護システム及び衝突判定装置

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JPH11180249A
JPH11180249A JP9335513A JP33551397A JPH11180249A JP H11180249 A JPH11180249 A JP H11180249A JP 9335513 A JP9335513 A JP 9335513A JP 33551397 A JP33551397 A JP 33551397A JP H11180249 A JPH11180249 A JP H11180249A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁側加速度センサ及び中央側加速度センサの
双方の検出加速度間の位相差を活用して、障害物との衝
突を正しく判定するようにした車両用側突型乗員保護シ
ステム及びその衝突判定装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 車両の右側壁のセンターピラー近傍に設
けたGセンサ140Rの検出加速度は積分器150Rに
より積分される。車室内底壁中央に設けたGセンサ30
の検出加速度は両積分器40R、50Rにより積分され
る。積分器150R、40R、50Rの積分値が閾値設
定器170R、80R、90Rの設定閾値を超えたとき
コンパレータ160R、60R、60Rがそれぞれ比較
出力を発生する。タイマ100Rがコンパレータ60R
の比較出力前に計時開始したときANDゲート110R
のゲート出力はローレベルである。このため、タイマ1
00Rは計時開始せず、ANDゲート130Rは、起動
装置10を起動しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用側突型乗員保
護システム及びその衝突判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用乗員保護システムとして
は、特開平8−67231号公報にて示すようなものが
ある。この乗員保護システムは、自動車の中央に配置し
た中央側加速度センサと、自動車の左右両壁の各センタ
ーピラー近傍にそれぞれ配置した壁側加速度センサとを
備える。
【0003】ここで、中央側加速度センサは、障害物に
よる当該自動車の正面及び側壁との衝突を検出する。ま
た、左壁側加速度センサは、障害物による当該自動車の
左壁との衝突を検出し、一方、右壁側加速度センサは、
障害物による当該自動車の右壁との衝突を検出する。そ
して、複数の閾値を設け、中央側加速度センサの検出レ
ベルが各閾値のうちの最大閾値を超えた場合、或いは、
各閾値のうち最大閾値よりも小さい閾値を超えかつ壁側
加速度センサの検出レベルがある閾値を超えた場合に、
当該自動車の衝突であるとして判定し、乗員保護システ
ムを作動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
乗員保護システムでは、例えば、当該自動車の前輪の一
方が縁石に乗り上げた場合のように乗員保護システムの
作動を必要としない衝撃が前輪から発生したとき、この
衝撃は、壁側加速度センサよりも早い時期に、中央側加
速度センサに伝達され易い。
【0005】このため、中央側加速度センサの加速度に
対する検出レベルの立ち上がりが早く、また、当該検出
レベルも高い。その結果、上述のような閾値のみでは、
乗員保護システムが誤って作動するおそれがある。これ
に対し、本発明者は、自動車の側突状況につき種々の検
討を加えてみた。一般に、自動車の側壁衝突時におい
て、乗員保護システムを作動させるに要する衝突判定時
間は非常に短い。このため、上述のような壁側加速度セ
ンサを採用する必要がある。
【0006】この場合、壁側加速度センサ近傍を直撃す
る軽微な衝撃のような乗員保護システムの作動を必要と
しない衝撃でも、比較的大きな加速度が発生する。これ
に対し、他の自動車が当該自動車のドアに斜め前方から
侵入してくるような乗員保護システムの作動を必要とす
る衝撃では、壁側加速度センサを直撃しないような衝撃
であっても、衝撃の発生初期の加速度は、上述した壁側
加速度センサ近傍を直撃する軽微な衝撃による加速度以
下のレベルである。
【0007】このため、このような衝撃による加速度に
よっては、上述のような短い衝突判定時間内に当該自動
車の衝突を正しく判定することができない。このような
現象につき詳細に検討したところ、次のような結果が得
られた。壁側加速度センサ(以下、加速度センサ1とい
う)の配置位置は、図9及び図11にて示すごとく、自
動車の側壁のセンターピラー近傍であるため、壁側加速
度センサ1は自動車の剛性としては他の部分よりも高い
部分にあるといえる。
【0008】従って、壁側加速度センサ1近傍を直撃す
るような軽微な衝撃では、この壁側加速度センサ1及び
中央側加速度センサ(以下、加速度センサ2という)の
双方の検出加速度の間の位相差は殆どないことが分かっ
た(図10(a)参照)。このようなことは、他の自動
車が図9にて示すごとく当該自動車の側面に低速衝突す
る場合でも同様である。
【0009】なお、図10(a)にて、符号P1及びR
1は、加速度センサ2の検出レベルの積分出力の変化を
示すグラフであり、符号Q1は、加速度センサ1の検出
レベルの積分出力の変化を示すグラフである。一方、当
該自動車のドアの剛性は上記センターピラー近傍に比べ
低い。このため、他の自動車が図11にて示すごとく当
該自動車のドアへ斜め前方から侵入してくるような高速
衝突では、壁側加速度センサの検出加速度の位相の方が
中央側加速度センサの検出加速度の位相よりも進んでお
り、両検出加速度間の位相差も大きいことが分かった
(図12(a)参照)。なお、図12(a)にて、符号
P2及びR2は、加速度センサ2の検出レベルの積分出
力の変化を示すグラフであり、符号Q2は、加速度セン
サ1の検出レベルの積分出力の変化を示すグラフであ
る。
【0010】そこで、本発明は、以上のようなことに着
目し、壁側加速度センサ及び中央側加速度センサの双方
の検出加速度間の位相差を活用して、障害物との衝突を
正しく判定するようにした車両用側突型乗員保護システ
ム及びこの乗員保護システムに採用される衝突判定装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1乃至5に記載の発明によれば、積分手段が
両第1加速度センサの一方及び第2加速度センサの両検
出加速度を第1及び第2の積分出力として積分する。そ
して、これら第1及び第2の積分出力が積分手段から上
記両検出加速度に対応する所定積分期間内の積分に応じ
て出力されたとき、位相判定手段が、第1積分出力が第
2積分出力に対し進み位相か遅れ位相かを判定する。
【0012】また、衝突判定手段が、位相判定手段の進
み位相との判定時に、積分手段の第1及び第2の積分出
力の少なくとも一方に基づき、乗員保護システムを作動
させるための両側壁の各対向低剛性壁部のいずれかと障
害物との高速衝突と判定する。一方、衝突判定手段が、
位相判定手段の遅れ位相との判定時に、積分手段の第1
及び第2の積分出力の少なくとも一方に基づき、乗員保
護システムの作動を禁止するための各対向高剛性壁部の
いずれかと障害物との低速衝突と判定する。
【0013】このように、第1及び第2の加速度センサ
の双方の検出加速度間の位相差を活用することで、上記
高速衝突を低速衝突から正しく識別して判定し得る。従
って、乗員保護システムの作動を必要としないような側
突衝撃でもって、乗員保護システムを作動させてしまう
ような誤判定がなされることはない。ここで、請求項5
に記載の発明のように、衝突判定手段が論理積ゲートで
あれば、車両の側壁に対するハンマーリングやドアスラ
ムによる衝撃を、衝突と誤判定することを防止できる。
【0014】また、請求項6乃至10に記載の発明によ
れば、積分手段が、両第1加速度センサの一方及び第2
加速度センサの両検出加速度をそれぞれ第1及び第2の
積分出力として積分する。そして、第1及び第2の積分
出力が積分手段から上記両検出加速度に対する所定積分
期間内の積分に応じて出力されたとき、位相判定手段
が、第1積分出力が第2積分出力に対し進み位相か遅れ
位相かを判定する。
【0015】また、衝突判定手段が、位相判定手段の進
み位相との判定時に、積分手段の第1及び第2の積分出
力の少なくとも一方に基づき各対向低剛性壁部のいずれ
かと障害物との高速衝突である旨判定して起動装置のた
めの起動出力を発生する。一方、衝突判定手段が、位相
判定手段の遅れ位相との判定時に、積分手段の第1及び
第2の積分出力の少なくとも一方に基づき、各高剛性壁
部のいずれかと障害物との低速衝突である旨判定して起
動装置のための起動禁止出力を発生する。
【0016】これにより、請求項1に記載の発明の作用
効果を達成し得る側突型乗員保護システムの提供が可能
となる。ここで、請求項10に記載の発明のように、衝
突判定手段が論理積ゲートであれば、請求項5に記載の
発明と同様の作用効果を達成し得る側突型乗員保護シス
テムの提供が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。 (第1実施形態)図1は、自動車用側突型エアバッグシ
ステムAに適用された衝突判定装置Sの第1実施形態を
示す電気回路図である。
【0018】エアバッグシステムAは、起動装置10
R、10Lと、これら起動装置10R、10Lの起動に
よりそれぞれ展開される右側(運転席側)エアバッグ2
0R及び左側(助手席側)エアバッグ20Lとにより構
成されている。なお、両エアバッグ20R、20Lは、
当該自動車の運転席及び助手席の各着座乗員を、当該自
動車に対する右側衝突及び左側衝突から保護する。
【0019】衝突判定装置Sは、センターユニットUC
と、右側サテライトユニットUR及び左側サテライトユ
ニットULとを備えている。センターユニットUCは、
加速度センサ30を備えており、この加速度センサ30
は、図2にて示すごとく、当該自動車の中央に位置する
ように、その車室底壁に配設されている。以下、加速度
センサをGセンサという。なお、Gセンサ30の配設位
置は、上記車室底壁に限ることなく、当該自動車の車体
の中央部であればよい。
【0020】Gセンサ30は、当該自動車の左右側壁と
他の自動車等の障害物との衝突時に生ずる加速度を検出
し加速度信号として出力する。但し、このGセンサ30
は、当該自動車の右壁の障害物との衝突に基づき生ずる
加速度を正の値として検出し、一方、当該自動車の左壁
の障害物との衝突に基づき生ずる加速度を負の値として
検出するように配設されている。
【0021】また、センターユニットUCは、4つの積
分器40R、40L、50R、50Lを備えている。こ
れら積分器40R、40L、50R、50Lは、Gセン
サ30の出力信号のレベルを時間についてそれぞれ積分
し積分出力として発生する。なお、これら積分器40
R、40L、50R、50Lは、衝突判定に十分な積分
区間に相当する積分時間の経過毎にこの積分時間におけ
る積分を繰り返す。また、両積分器40R、40Lの積
分機能は共に同一であり、両積分器50R、50Lの積
分機能は共に同一である。但し、両積分器40R、50
Rの積分機能は互いに同一でなくてもよく、また、両積
分器40L、50Lの積分機能も互いに同一でなくても
よい。
【0022】また、センターユニットUCは、4つのコ
ンパレータ60R、70R、60L、70Lを備えてい
る。コンパレータ60Rは、積分器40Rの積分出力が
閾値設定器80Rの設定閾値よりも高いとき、ハイレベ
ルにて比較出力を発生する。この比較出力は、積分器4
0Rの積分出力が閾値設定器80Rの設定閾値以下のと
きローレベルとなる。コンパレータ70Rは、積分器5
0Rの積分出力が閾値設定器90Rの設定閾値よりも高
いとき、ハイレベルにて比較出力を発生する。この比較
出力は、積分器50Rの積分出力が閾値設定器90Rの
設定閾値以下のときローレベルとなる。
【0023】コンパレータ60Lは、積分器40Lの積
分出力が閾値設定器80Lの設定閾値よりも低いとき、
ハイレベルにて比較出力を発生する。この比較出力は、
積分器40Lの積分出力が閾値設定器80Lの設定閾値
以上のときローレベルとなる。コンパレータ70Lは、
積分器50Lの積分出力が閾値設定器90Lの設定閾値
よりも低いとき、ハイレベルにて比較出力を発生する。
この比較出力は、積分器50Lの積分出力が閾値設定器
90Lの設定閾値以上のときローレベルとなる。
【0024】なお、各閾値設定器80R、90R、80
L、90Lの設定閾値は、当該自動車の障害物とのエア
バッグの起動を必要とする衝突により生ずる加速度の積
分下限値よりも低い値を表す。また、センターユニット
UCは、位相判定手段としての役割を果たすリトリガー
型の両タイマ100R、100L、両ANDゲート11
0R、110L及びリトリガー型の両タイマ120R、
120Lを備えている。
【0025】タイマ100Rは、コンパレータ60Rの
比較出力の立ち上がり後の経過時間を計時しハイレベル
にて計時出力を発生する。一方、タイマ100Lは、コ
ンパレータ60Lの比較出力の立ち上がり後の経過時間
を計時しハイレベルにて計時出力を発生する。なお、両
タイマ100R、100Lの計時出力は、計時開始前で
はローレベルとなっている。
【0026】ANDゲート110Rは、タイマ100R
の計時出力を負論理にて入力されるとともに、サテライ
トユニットURの出力を正論理で入力される。そして、
ANDゲート110Rへの両入力が共にハイレベルのと
きANDゲート110Rはハイレベルにてゲート出力を
発生する。このゲート出力は、ANDゲート110Rへ
の両入力の一方がローレベルのときローレベルとなる。
【0027】一方、ANDゲート110Lは、タイマ1
00Lの計時出力信号を負論理にて入力されるととも
に、サテライトユニットULの出力を正論理で入力され
る。そして、ANDゲート110Lへの両入力が共にハ
イレベルのときANDゲート110Lはハイレベルにて
ゲート出力を発生する。このゲート出力は、ANDゲー
ト110Lへの両入力の一方がローレベルのときローレ
ベルとなる。
【0028】ここで、ANDゲート110R又はAND
ゲート110Lの出力信号がローレベルのとき、Gセン
サ30の出力信号がGセンサ140R又はGセンサ14
0Lの出力信号に対し進み位相となる。逆に、ANDゲ
ート110R又はANDゲート110Lのゲート出力が
ハイレベルのとき、Gセンサ30の出力信号がGセンサ
140R又はGセンサ140Lの出力信号に対し遅れ位
相となる。
【0029】また、上記各タイマ100R、100L
は、当該車両の衝突後この衝突現象が終了するのに十分
な時間を計時するので、衝突の際、各タイマ100R、
100Lの出力が一度ハイレベルになると、各ANDゲ
ート110R、110Lの出力がハイレベルになること
はない。タイマ120Rは、ANDゲート110Rのゲ
ート出力の立ち上がり後の経過時間を計時しハイレベル
にて出力計時を発生する。一方、タイマ120Lは、A
NDゲート110Lのゲート出力の立ち上がり後の経過
時間を計時しハイレベルにて計時出力を発生する。
【0030】ここで、各タイマ120R、120Lの計
時時間は、各タイマ100R、100Lの計時時間より
も短く、かつ、エアバッグの展開が必要な衝突の際には
各コンパレータ70R、70Lの出力がハイレベルにな
るのに十分な時間であり、当該計時時間が経過すれば、
各タイマ120R、120Lの出力はローレベルとな
る。
【0031】なお、両タイマ120R、120Lの計時
出力は、計時開始前ではローレベルとなっている。ま
た、これら両タイマ120R、120Lは、その入力レ
ベルの上昇に基づき、計時し直す。また、センターユニ
ットUCは両ANDゲート130R、130Lを備えて
いる。
【0032】ANDゲート130Rは、コンパレータ7
0R及びタイマ120Rの両出力レベルが共にハイレベ
ルのときハイレベルにてゲート出力を発生する。このゲ
ート出力は、ANDゲート130Rへの両入力の一方の
レベルがローレベルのときローレベルとなる。ANDゲ
ート130Lは、コンパレータ70L及びタイマ120
Lの両出力レベルが共にハイレベルのときハイレベルに
てゲート出力を発生する。このゲート出力は、ANDゲ
ート130Lへの両入力の一方のレベルがローレベルの
ときローレベルとなる。
【0033】ここで、ANDゲート130Rのゲート出
力がハイレベルのとき起動装置10Rの起動条件が満た
される。また、ANDゲート130Lのゲート出力がハ
イレベルのとき、起動装置10Lの起動条件を満たす。
また、両ANDゲート130R、130Lの各ゲート出
力がローレベルのとき、各起動装置10R、10Lの起
動禁止条件がそれぞれ満たされる。
【0034】右側サテライトユニットURはGセンサ1
40Rを備えており、このGセンサ140Rは、図2に
て示すごとく、当該自動車の右側壁中央のセンターピラ
ー近傍壁部に配設されている。そして、このGセンサ1
40Rは、上記センターピラー近傍壁部を含む当該自動
車の右側壁と障害物との衝突に基づき加速度を検出し加
速度信号を出力する。
【0035】また、サテライトユニットURは積分器1
50Rを備えており、この積分器150Rは、Gセンサ
140Rの出力信号のレベルを時間について積分し積分
出力を発生する。なお、Gセンサ140Rは、当該自動
車の右側壁中央のセンターピラー近傍壁部に限ることな
く、当該センターピラー自体に配設してもよい。また、
サテライトユニットURはコンパレータ160R及び閾
値設定器170Rを備えている。このコンパレータ16
0Rは、積分器150Rの積分出力が閾値設定器170
Rの設定閾値よりも高いとき、ハイレベルにて比較出力
を発生する。この比較出力は、積分器150Rの積分出
力が閾値設定器170Rの設定閾値以下のとき、ローレ
ベルとなる。
【0036】左側サテライトユニットULはGセンサ1
40Lを備えており、このGセンサ140Lは、図2に
て示すごとく、当該自動車の左側壁中央のセンターピラ
ー近傍に配設されている。そして、このGセンサ140
Lは、当該センターピラー近傍を含む当該自動車の左側
壁と障害物との衝突に基づき加速度を検出して加速度信
号を出力する。なお、Gセンサ140Lは、当該自動車
の左側壁中央のセンターピラー近傍壁部に限ることな
く、当該センターピラー自体に配設してもよい。
【0037】また、サテライトユニットULは積分器1
50Lを備えており、この積分器150Lは、Gセンサ
140Lの出力信号のレベルを時間について積分し積分
出力を発生する。また、サテライトユニットULはコン
パレータ160L及び閾値設定器170Lを備えてい
る。このコンパレータ160Lは、積分器150Lの積
分出力が閾値設定器170Lの設定閾値よりも高いと
き、ハイレベルにて比較出力を発生する。この比較出力
は、積分器150Lの積分出力が閾値設定器170Lの
設定閾値以下のとき、ローレベルとなる。
【0038】ここで、両サテライトユニットUL、UR
の閾値設定器の設定閾値(図10(a)、図12(a)
参照)は、当該自動車の障害物とのエアバッグの起動を
必要とする衝突により生ずる加速度の積分下限値よりも
低い値であって、センターユニットUCの閾値設定器の
設定閾値よりも高く設定されている。この設定は、当該
自動車の側壁に対する低速衝突時にその衝撃がGセンサ
140R或いは140Lよりも幾分早く伝わることがあ
ってもコンパレータ60R、70R或いは60L、70
Lの比較出力の立ち上がり時期がコンパレータ160R
或いは160Lの比較出力の立ち上がり時期よりも幾分
早くなるようにしてある。
【0039】なお、両積分器150R、150Lの積分
機能は、各積分器40R、40Lの積分機能と同一であ
る。以上のように構成した本第1実施形態において、他
の自動車が当該自動車の右側壁にGセンサ140Rの配
置位置近傍にて低速衝突したとする。この場合、当該自
動車のGセンサ140Rの配置位置近傍の剛性が高いた
め、上記右側壁の衝突位置からから両Gセンサ140
R、30への衝撃の伝達時期には殆ど差がない。
【0040】従って、この衝突に基づく加速度が加速度
信号として両Gセンサ30、140Rにより殆ど同時に
或いは合い前後して検出される。これに伴い、両積分器
40R、50RがGセンサ30の出力信号のレベルを積
分し始めると殆ど同時に或いは合い前後して、積分器1
50RがGセンサ140Rの出力信号のレベルを積分し
始める。
【0041】ここで、各積分器40R、150Rの積分
機能は共に同一である。従って、両積分器40Rの積分
開始時期が、積分器150Rの積分開始時期よりも幾分
早い場合には、両コンパレータ60R、70Rがハイレ
ベルにて比較出力を発生する時期は、コンパレータ16
0Rがハイレベルにて比較出力を発生する時期よりも早
い(図1及び図10(b)にて各符号(A)、(B)、
(D)参照)。
【0042】また、閾値設定器80Rの設定閾値は、閾
値設定器170Rの設定閾値よりも上述のように低くし
てある。従って、積分器40Rの積分開始時期が、積分
器150Rの積分開始時期よりも幾分遅い場合にも、コ
ンパレータ60Rがハイレベルにて比較出力を発生する
時期は、コンパレータ160Rがハイレベルにて比較出
力を発生する時期よりも早くなる。
【0043】このため、タイマ100Rは、コンパレー
タ160Rがハイレベルにて比較出力を発生する前に、
計時を開始しハイレベルにて計時出力を発生する。従っ
て、ANDゲート110R及びタイマ120Rの各出力
はローレベルのままである(図1及び図10(b)にて
各符号(C)参照)。よって、コンパレータ70Rの比
較出力がハイレベルになっても、ANDゲート130R
のゲート出力はローレベルに維持される(図1及び図1
0(b)にて各符号(E)参照)。これにより、起動装
置10Rの起動動作が禁止される。その結果、上記低速
衝突のようにエアバッグシステムAの作動を不要とする
場合には、エアバッグ20Rが作動することがない。
【0044】なお、当該自動車の右側前輪が縁石に乗り
上げた場合にその衝撃がGセンサ140RよりもGセン
サ30に幾分早く伝わっても、上述と同様に、コンパレ
ータ60Rがハイレベルにて比較出力を発生する時期
は、コンパレータ160Rがハイレベルにて比較出力を
発生する時期よりも早くなる。その結果、エアバッグシ
ステムAが誤って作動することがない。
【0045】また、以上のような作用効果は、他の自動
車が当該自動車の左側壁のGセンサ140Lの配置位置
近傍に低速衝突した場合や、当該自動車の左側前輪が縁
石に乗り上げた場合にも同様に達成できる。なお、他の
自動車が当該自動車の左側壁や右側壁のGセンサ近傍に
高速衝突した場合には、他の論理回路により当該Gセン
サの出力に基づき起動装置10Rや起動装置10Lを起
動するようになっている。
【0046】次に、他の自動車が当該自動車の右側ドア
に前方斜めから高速衝突したものとする。この場合、当
該自動車の右側ドアの剛性は、Gセンサ140Rの配置
位置近傍に比べて低い。このため、上記高速衝突による
衝撃はGセンサ30よりもGセンサ140Rにかなり早
く伝わる。従って、この衝撃に基づく加速度に対する加
速度信号としてのGセンサ140Rによる検出時期は、
Gセンサ30による検出時期よりもかなり早い。これに
伴い、積分器150RがGセンサ140Rの出力信号の
レベルを積分し始める時期は、両積分器40R、50R
がGセンサ30の出力信号のレベルを積分し始める時期
よりもかなり早い。
【0047】よって、上述のごとく、各積分器40R、
150Rの積分機能は共に同一であり、閾値設定器80
Rの設定閾値は、閾値設定器170Rの設定閾値よりも
上述のように低くしてあっても、コンパレータ60Rが
ハイレベルにて比較出力を発生する時期は、コンパレー
タ160Rがハイレベルにて比較出力を発生する時期よ
りもかなり早い(図1及び図12(b)にて各符号
(A)、(B)、(D)参照)。
【0048】このため、コンパレータ160Rは、タイ
マ100Rの計時開始前にハイレベルにて比較出力を発
生する。このとき、タイマ100Rの出力はローレベル
のままである。従って、ANDゲート110Rは、図1
及び図12(b)にて各符号(C)により示すごとく、
コンパレータ160Rのハイレベルの比較出力の発生と
同時にハイレベルにてゲート出力を発生し、これに応答
してタイマ120Rがその計時の開始によりハイレベル
にて計時出力を発生する。なお、その後に、タイマ10
0Rがハイレベルの計時信号を発生しても、タイマ12
0Rは、リトリガー型故、そのまま計時し続ける。
【0049】よって、コンパレータ70Rがタイマ12
0Rの計時中にハイレベルにて比較出力を発生すると、
ANDゲート130Rがハイレベルにてゲート出力を発
生する(図1及び図12(b)にて各符号(E)参
照)。これにより、エアバッグシステムAでは、起動装
置10Rがその起動によりエアバッグ20Rを作動させ
る。
【0050】なお、以上のような作用効果は、他の自動
車が当該自動車の右側ドアに後方斜めから高速衝突した
場合や、他の自動車が当該自動車の左側ドアに前方斜め
或いは後方斜めから高速衝突した場合にも同様に達成で
きる。以上述べたように、本第1実施形態によれば、G
センサ30に対し衝撃が伝わる時期が両Gセンサ140
R、140Lの一方に伝わる時期よりも早い場合には、
エアバッグシステムAの作動を不要とする衝撃とみな
し、両起動装置10R、10Lの一方の起動を禁止する
ことで、エアバッグシステムAの誤作動を防止できる。
【0051】また、当該自動車の側壁をバット等で叩く
ような衝撃(所謂ハンマリングによる衝撃)が当該側壁
に発生したり、或いは、当該自動車のドアを勢いよく閉
めるときに生ずる衝撃(所謂ドアスラムによる衝撃)が
当該側壁に発生しても、これらの衝撃は、Gセンサ30
には伝わりにくい。しかも、センターユニットUCにお
いては、タイマ120R及びコンパレータ70Rの両出
力がANDゲート130Rにより論理積処理されるとと
もに、タイマ120L及びコンパレータ70Lの両出力
がANDゲート130Lにより論理積処理される。
【0052】このため、ANDゲート130R或いはA
NDゲート130Lがその論理積処理に基づきゲート出
力をローレベルに維持するから、起動装置10がハンマ
リングやドアスラムによる衝撃によって誤って起動する
こともない。図3は、上記第1実施形態の変形例の要部
を示している。この変形例では、上記第1実施形態にて
述べたセンターユニットUCにおいて両積分器50R、
50L、両コンパレータ70R、70L及び両閾値設定
器90R、90Lを廃止し、かつ、サテライトユニット
URにおいて積分器180R、コンパレータ190R及
び閾値設定器200Rを付加するとともにサテライトユ
ニットULにおいて積分器180L、コンパレータ19
0L及び閾値設定器200Lを付加してある。
【0053】積分器180Rは、Gセンサ140Rの検
出信号のレベルを積分する。コンパレータ190Rは、
積分器180Rの積分出力が閾値設定器200Rの設定
閾値よりも高いとき、ハイレベルにて比較出力を発生し
ANDゲート130Rに出力する。当該比較出力は、積
分器180Rの積分出力が閾値設定器200Rの設定閾
値以下のとき、ローレベルになる。なお、積分器180
Rの積分機能は積分器150Rの積分機能とは異なって
おり、閾値設定器200Rの設定閾値は、閾値設定器1
70Rの設定閾値とは異なっている。
【0054】積分器180Lは、Gセンサ140Lの検
出信号のレベルを積分する。コンパレータ190Lは、
積分器180Lの積分出力が閾値設定器200Lの設定
閾値よりも高いとき、ハイレベルにて比較出力を発生し
ANDゲート130Lに出力する。当該比較出力は、積
分器180Lの積分出力が閾値設定器200Lの設定閾
値以下のとき、ローレベルになる。なお、積分器180
Lの積分機能は積分器150Lの積分機能とは異なって
おり、閾値設定器200Lの設定閾値は、閾値設定器1
70Lの設定閾値とは異なっている。その他の構成は上
記第1実施形態と同様である。
【0055】このように構成した本変形例では、他の自
動車が当該自動車の右側壁に衝突した場合、上記第1実
施形態にて述べたようにGセンサ30の検出信号に基づ
きコンパレータ70Rの比較出力がANDゲート130
Rに与えられるのではなく、Gセンサ140Rの検出信
号に基づく積分器180Rの積分のもとコンパレータ1
90Rの比較出力がANDゲート130Rに与えられ
る。
【0056】ここで、Gセンサ140Rが当該自動車の
左側壁のセンターピラ近傍に位置しているから、上記衝
突による衝撃は、Gセンサ30よりも早い時期にGセン
サ140Rに伝わる。従って、ANDゲート130Rの
ハイレベルのゲート出力の発生時期は、上記第1実施形
態の場合に比べて早い。よって、起動装置10の起動時
期の判定が上記第1実施形態の場合に比べて早くなる。
その他の作用効果は上記第1実施形態と同様である。
【0057】(第2実施の形態)次に、本発明の第2実
施形態につき図4乃至図8を参照して説明する。この第
2実施形態では、上記第1実施形態にて述べたセンター
ユニットUC及び両サテライトユニットUL、URに代
えて、センターユニットUC1及び左右両サテライトユ
ニットUL1、UR1が採用されている。
【0058】センターユニットUC1は、センターユニ
ットUCにて採用したGセンサ30と、A−D変換器2
10と、マイクロコンピュータ220を備えている。A
−D変換器210は、Gセンサ30の検出信号を加速度
データにディジタル変換する。マイクロコンピュータ2
20は、センター側コンピュータプログラムを、図5及
び図6にて示すフローチャートに従い実行し、この実行
中において、両サテライトユニットUL1、UR1のい
ずれかの出力に応じて起動装置10の制御に要する演算
処理をする。
【0059】サテライトユニットUR1は、上記第1実
施形態にて述べたサテライトユニットURにて採用した
Gセンサ140Rと、A−D変換器230Rと、マイク
ロコンピュータ240Rとを備えている。A−D変換器
230Rは、Gセンサ140Rの検出信号を加速度デー
タにディジタル変換する。マイクロコンピュータ240
Rは、右側コンピュータプログラムを、図7にて示すフ
ローチャートに従い実行し、この実行中において、セン
ターユニットUC1への出力制御に要する演算処理をす
る。サテライトユニットUL1は、上記第1実施形態に
て述べたサテライトユニットULにて採用したGセンサ
140Lと、A−D変換器230Lと、マイクロコンピ
ュータ240Lとを備えている。
【0060】A−D変換器230Lは、Gセンサ140
Lの検出信号を加速度データにディジタル変換する。マ
イクロコンピュータ240Lは、左側コンピュータプロ
グラムを、図8にて示すフローチャートに従い実行し、
この実行中において、センターユニットUC1への出力
制御に要する演算処理をする。なお、各マイクロコンピ
ュータ220、240R、240Lは、当該自動車に搭
載したバッテリBaからイグニッションスイッチIGを
介し給電されて作動する。また、各A−D変換器21
0、230R、230Lの機能は共に同一である。その
他の構成は上記第1実施形態と同様である。
【0061】このように構成した本第2実施形態におい
て、各マイクロコンピュータ220、240R、240
Lが、イグニッションスイッチIGの操作により、各コ
ンピュータプログラムの実行を同時に開始する。このよ
うな状態において、他の自動車が当該自動車の右側壁に
Gセンサ140Rの配置位置近傍にて低速衝突したとす
る。すると、上記第1実施形態と同様に、この衝突に基
づく加速度が加速度信号として両Gセンサ30、140
Rにより殆ど同時に或いは合い前後して検出されるとと
もに両A−D変換器210、230Rにより加速度デー
タにそれぞれディジタル変換される。
【0062】このため、両マイクロコンピュータ22
0、240Rでは、図5及び図6並びに図7の各フロー
チャートに従い、以下のような処理が行われる。まず、
両A−D変換器210、230Rの各加速度データが正
負の符号付きの出力データとして、各ステップ300、
400R(図5及び図7参照)にて、殆ど同時に或いは
合い前後して各マイクロコンピュータ220、240R
に入力される。
【0063】このため、ステップ301(図5参照)に
てA−D変換器210の出力データの積分値V1 として
の積分が開始される。このことは、積分値V1 が立ち上
がってくることを意味する。一方、これと殆ど同時に或
いは合い前後して、ステップ410R(図7参照)に
て、A−D変換器230Rの出力データの積分値VR
しての積分が開始される。このことは、積分値VR が立
ち上がってくることを意味する。
【0064】すると、ステップ420R(図7参照)に
おいて、積分値VR が閾値VRTH (閾値設定器170R
の設定閾値と同じ)よりも大きければ、YESとの判定
がなされる。ついで、この判定結果が、ステップ430
RにてサテライトユニットUR1の判定データDRとし
てマイクロコンピュータ220に出力される。また、現
段階では、Gセンサ30の検出信号が正であるため、A
−D変換器210の出力データは正の符号付きである。
従って、ステップ310(図5参照)ではYESとの判
定がなされる。
【0065】また、現段階では、マイクロコンピュータ
220に内蔵のタイマTR1は起動前であるから、ステッ
プ320R(図5参照)における判定はNOとなる。し
かして、積分値V1 が閾値V1TH (閾値設定器80Rの
設定閾値に等しい)よりも大きければ、ステップ330
Rにおける判定がYESとなる。このため、ステップ3
31Rにおいて、タイマTR1が起動処理されその計時を
開始する。
【0066】ここで、両マイクロコンピュータ220、
240Rの積分処理速度は異なっているが、積分出力の
比較時期は同期している。従って、ステップ301にお
ける積分出力の立ち上がり時期が、ステップ410Rに
おける積分出力の立ち上がり時期よりも幾分早い場合に
は、ステップ330RにてYESと判定する時期がステ
ップ420RにてYESと判定する時期よりも早い。
【0067】また、閾値V1TH は閾値VRTH よりも低
い。このため、ステップ301における積分出力の立ち
上がり時期が、ステップ410Rにおける積分出力の立
ち上がり時期よりも幾分遅い場合にも、ステップ330
RにてYESと判定する時期がステップ420RにてY
ESと判定する時期よりも早くなる。よって、タイマT
R1は、ステップ420RにてYESと判定する前に、計
時を開始する。このため、後述するステップ360Rに
おける判定がYESになっても、現段階ではマイクロコ
ンピュータ220に内蔵のタイマTR2の起動前故、ステ
ップ370Rにおける判定がNOとなる。
【0068】これにより、起動装置10の起動が禁止さ
れる。その結果、上記低速衝突のようにエアバッグシス
テムAの作動を不要とする場合には、エアバッグ20R
が作動することがない。なお、当該自動車の右側前輪が
縁石に乗り上げた場合にその衝撃がGセンサ140Rよ
りもGセンサ30に幾分早く伝わっても、上述と同様
に、ステップ330RにおけるYESとの判定時期は、
ステップ420RにおけるYESとの判定時期よりも早
くなる。その結果、エアバッグシステムAが誤って作動
することがない。
【0069】次に、他の車両が当該自動車の右側ドアに
前方斜めから高速衝突したものとする。この場合、上記
第1実施形態と同様に上記高速衝突による衝撃はGセン
サ30よりもGセンサ140Rにかなり早く伝わる。従
って、この衝撃に基づく加速度に対する加速度信号とし
てのGセンサ140Rによる検出時期は、Gセンサ30
による検出時期よりもかなり早い。これに伴い、ステッ
プ410Rにおける積分出力の立ち上がり時期は、ステ
ップ330Rにおける積分出力の立ち上がり時期よりも
かなり早い。
【0070】よって、閾値V1TH が閾値V2TH (閾値設
定器90Rの設定閾値と同じ)よりも低くしてあって
も、ステップ420RにおけるYESとの判定時期は、
ステップ330RにおけるYESとの判定時期よりもか
なり早い。このため、ステップ420RにおけるYES
との判定は、タイマTR1の計時開始前になされる。従っ
て、ステップ350RにおけるYESとの判定は、ステ
ップ420RにおけるYESとの判定と同時になされ、
ステップ351Rにて上記タイマTR2の起動処理がなさ
れる。これに伴い、タイマTR2がその計時を開始する。
【0071】なお、ステップ350Rは、ステップ33
0Rと共に、両Gセンサ140、30の各出力の位相差
を判定する役割を果たす。また、タイマTR2は、Gセン
サ140の出力の立ち上がりから所定時間内にGセンサ
30の出力の演算値(積分値に相当)が閾値を超えるこ
とを確認するために、当該所定時間を計時するものであ
る。
【0072】その後、ステップ360RにおけるYES
との判定がなされると、ステップ370RにてYESと
の判定がなされる。なお、ステップ360Rは、当該自
動車の衝突の有無を判定するために設けられていること
から、当該ステップ360Rの判定基準はV2 >V2TH
となっている。その後、ステップ371Rにおいて起動
装置10の起動処理がなされる。これにより、エアバッ
グシステムAでは、起動装置10がその起動によりエア
バッグ20Rを作動させる。
【0073】なお、ステップ320RにおけるYESと
の判定後、両ステップ360R、370RにてYESと
判定されても、起動装置10がその起動によりエアバッ
グ20Rを作動させる。また、以上のような作用効果
は、他の自動車が当該自動車の左側壁のGセンサ140
Lの配置位置近傍に低速衝突した場合、当該自動車の左
側前輪が縁石に乗り上げた場合や他の自動車が当該自動
車の左側ドアに前方斜めから高速衝突した場合にも、図
6及び図8のフローチャートに従い同様に達成できる。
【0074】この場合、図6のフローチャートにおける
各ステップ320L乃至371Lが図5のフローチャー
トにおける各ステップ320R乃至371Rにそれぞれ
対応する。また、図8のフローチャートにおける各ステ
ップ400L乃至430Lが図7のフローチャートにお
ける各ステップ400R乃至430Rにぞれぞれ対応す
る。
【0075】以上述べたように、本第2実施形態のよう
にマイクロコンピュータを採用する構成でも、上記第1
実施形態と同様に、Gセンサ30に対し衝撃が伝わる時
期が両Gセンサ140R、140Lの一方に伝わる時期
よりも早い場合には、エアバッグシステムAの作動を不
要とする衝撃とみなし、起動装置10の起動を禁止する
ことで、エアバッグシステムAの誤作動を防止できる。
その他の作用効果は上記第1実施形態と同様である。
【0076】なお、上記各実施形態では、本発明が自動
車用側突型エアバッグシステムに適用された例について
説明したが、これに限らず、自動車用シートベルトのプ
リテンショナやドアロックシステム等の乗員保護システ
ムに本発明を適用して実施してもよい。この場合、ドア
ロックシステムは、自動車の側突時に、ドアロックを自
動的に解除するようにすればよい。なお、自動車に限ら
ず各種車両の乗員保護システムに本発明を適用してもよ
い。
【0077】また、本発明の実施にあたり、Gセンサ3
0に代えて、一対のGセンサを採用し、これら一対のG
センサの一方の出力を両積分器40R、50Rに入力す
るとともに、他方のGセンサの出力を両積分器40L、
50Lに入力するようにしてもよい。この場合、積分器
40L及び閾値設定器80Lの各出力をコンパレータ6
0Lの正側及び負側の各入力端子に入力する。また、積
分器50L及び閾値設定器90Lの各出力をコンパレー
タ70Lの正側及び負側の各入力端子に入力する。
【0078】また、本発明の実施にあたり、当該自動車
の側壁に他の自動車が低速衝突した場合において、Gセ
ンサ30に対しGセンサ140Rよりも幾分早く衝撃が
伝わるとき、回路素子や配線の浮遊容量等によりGセン
サ30から積分器への信号の伝達がGセンサ140Rか
ら積分器への信号伝達よりも遅延する場合には、上記各
閾値はセンターユニット及びサテライトユニットにて同
一にしてもよい。
【0079】また、本発明の実施にあたり、遅れ位相と
の判定時に、エアバッグシステムAの作動を禁止するの
ではなく、閾値設定器90R(又は、90L)、200
R(又は、200L)の閾値を、エアバッグシステムA
の作動を不要とする衝撃では超えないような値に切り換
える(例えば、閾値を高くする)等の制御を行うように
してもよい。
【0080】また、本発明の実施にあたり、積分器15
0Rの積分出力が積分器40R或いは50Rの積分出力
に対し進み位相が遅れ位相かを判定した後、進み位相と
の判定時には、積分器150Rの積分出力及び積分器4
0R或いは50Rの積分出力の双方の少なくとも一方に
基づき当該自動車の右側での高速衝突と判定し、一方、
遅れ位相との判定時には、積分器150Rの積分出力及
び積分器40R或いは50Rの積分出力の双方の少なく
とも一方に基づき当該自動車の右側での障害物との低速
衝突と判定するように実施してもよい。
【0081】また、積分器150Lの積分出力が積分器
40L或いは50Lの積分出力に対し進み位相が遅れ位
相かを判定した後、進み位相との判定時には、積分器1
50Lの積分出力及び積分器40L或いは50Lの積分
出力の双方の少なくとも一方に基づき当該自動車の左側
での高速衝突と判定し、一方、遅れ位相との判定時に
は、積分器150Lの積分出力及び積分器40L或いは
50Lの積分出力の双方の少なくとも一方に基づき当該
自動車の左側での障害物との低速衝突と判定するように
実施してもよい。
【0082】これによっても、上記各実施形態にて述べ
たと同様の作用効果を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す電気回路図であ
る。
【図2】図1の各Gセンサの自動車に対する配設位置を
示す平面図である。
【図3】上記第1実施形態の変形例を示す要部電気回路
図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示すブロック回路図で
ある。
【図5】図5のセンターユニットUC1のマイクロコン
ピュータの作用を示すフローチャートの一部である。
【図6】当該フローチャートの他の一部である。
【図7】図5のサテライトユニットUR1のマイクロコ
ンピュータの作用を示すフローチャートである。
【図8】図5のサテライトユニットUL1のマイクロコ
ンピュータの作用を示すフローチャートである。
【図9】自動車の左側側壁に他の自動車が低速衝突する
状態を示す平面図である。
【図10】(a)は、図9の低速衝突の場合の中央側加
速度センサ及び側壁側加速度センサの検出レベルの時間
的変化を示すタイミングチャートであり、(b)は、図
9の低速衝突の場合の上記第1実施形態における主要構
成素子の出力波形を示すタイミングチャートである。
【図11】自動車の左側側壁に斜め前方から他の自動車
が高速衝突する状態を示す平面図である。
【図12】(a)は、図11の高速衝突の場合の中央側
加速度センサ及び側壁側加速度センサの検出レベルの時
間的変化を示すタイミングチャートであり、(b)は、
図11の高速衝突の場合の上記第1実施形態における主
要構成素子の出力波形を示すタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】 A…エアバッグシステム、S…衝突判定装置、UC…セ
ンターユニット、UL、UL1、UR、UR1…サテラ
イトユニット、10…起動装置、20L、20R…エア
バッグ、30、140L、140R…Gセンサ、40
L、40R、50L、50R、150L、150R、1
80L、180R…積分器、60L、60R、70L、
70R、160L、160R、190L、190R…コ
ンパレータ、80L、80R、90L、90R、170
L、170R、200L、200R…閾値設定器、10
0L、100R、120L、120R…タイマ、110
L、110R、130L、130R…ANDゲート、2
20、240L、240R…マイクロコンピュータ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された側突型乗員保護システ
    ムを作動するために当該乗員保護システムに備えられる
    衝突判定装置において、 車両の両側壁の各対向高剛性壁部にそれぞれ配設されて
    前記両側壁と障害物との衝突を加速度として検出する第
    1加速度センサ(140R、140L)と、 車両の車体の中央部に設けられて前記両側壁の一方と障
    害物との衝突を加速度として検出する第2加速度センサ
    (30)と、 前記両第1加速度センサの一方及び前記第2加速度セン
    サの両検出加速度を第1及び第2の積分出力として積分
    する積分手段(40R、40L、50R、50L、15
    0R、150L)と、 前記第1及び第2の積分出力が前記積分手段から前記両
    検出加速度に対する所定積分期間内の積分に応じて出力
    されたとき前記第1積分出力が前記第2積分出力に対し
    進み位相か遅れ位相かを判定する位相判定手段(60
    R、60L、70R、70L、80R、80L、90
    R、90L、100R、100L、110R、110
    L、120R、120L、160R、160L、170
    R、170L)と、 この位相判定手段の進み位相との判定時に、前記第1及
    び第2の積分出力の少なくとも一方に基づき、前記乗員
    保護システムを作動させるための前記両側壁の各対向低
    剛性壁部のいずれかと障害物との高速衝突であると判定
    し、前記位相判定手段の遅れ位相との判定時に、前記第
    1及び第2の積分出力の少なくとも一方に基づき、前記
    乗員保護システムの作動を禁止するための前記各対向高
    剛性壁部のいずれかと障害物との低速衝突であると判定
    する衝突判定手段(130R、130L)とを備える車
    両用側突型乗員保護システムのための衝突判定装置。
  2. 【請求項2】 前記各対向高剛性壁部が前記両側壁の各
    センターピラーを含む壁部であり、 前記衝突判定手段が、前記各対向低剛性壁部のいずれか
    と障害物との高速衝突を、前記両側壁の各対向ドアのい
    ずれかと障害物との高速衝突として判定し、前記各対向
    高剛性壁部のいずれかと障害物との低速衝突を、前記各
    センターピラーを含む壁部の一方と障害物との低速衝突
    として判定することを特徴とする請求項1に記載の車両
    用側突型乗員保護システムのための衝突判定装置。
  3. 【請求項3】 前記位相判定手段が、 前記所定積分期間に対応する閾値を設定する閾値設定手
    段(80R、80L、90R、90L、170R、17
    0L)と、 前記第1及び第2の積分出力が前記閾値を超えたときそ
    れぞれ第1及び第2の比較出力を発生する比較手段(6
    0R、60L、70R、70L、160R、160L)
    と、 前記第2比較出力に応答して計時を開始する第1計時手
    段(100R、100L)と、 この第1計時手段の計時開始前に前記第1比較出力を受
    けたとき前記進み位相と判定し、前記第1計時手段の計
    時開始後に前記第1比較出力を受けたとき前記遅れ位相
    と判定する位相判定器(110R、110L)と、 この位相判定器の進み位相との判定に応答して計時を開
    始する第2計時手段(120R、120L)とを備え、 前記衝突判定手段が、前記第2計時手段の計時開始前に
    前記第2比較出力を受けたとき前記低速衝突と判定し、
    前記第2計時手段の計時開始後に前記第2比較出力を受
    けたとき前記高速衝突と判定することを特徴とする請求
    項1又は2に記載の車両用側突型乗員保護システムのた
    めの衝突判定装置。
  4. 【請求項4】 前記閾値設定手段が、第1閾値を設定す
    る第1閾値設定器と、前記第1閾値よりも低い第2閾値
    を設定する第2閾値設定器からなり、 前記比較手段が、前記第1積分出力が前記第1閾値を超
    えたとき前記第1比較出力を発生する第1比較器と、前
    記第2積分出力が前記第2閾値を超えたとき前記第2比
    較出力を発生する第1比較器とからなることを特徴とす
    る請求項3に記載の車両用側突型乗員保護システムのた
    めの衝突判定装置。
  5. 【請求項5】 前記衝突判定手段が、論理積ゲートであ
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記
    載の車両用側突型乗員保護システムのための衝突判定装
    置。
  6. 【請求項6】 車両の左右にそれぞれ装備される側突用
    乗員保護機構と、 これら乗員保護機構を起動により作動させる起動装置
    と、 車両の左右両側壁の各対向高剛性壁部にそれぞれ配設さ
    れて前記両側壁と障害物との衝突時にこれら衝突をそれ
    ぞれ加速度として検出する第1加速度センサ(140
    R、140L)と、 車両の車体の中央部に設けられて前記両側壁の一方と障
    害物との衝突時にこの衝突を加速度として検出する第2
    加速度センサ(30)と、 前記両第1加速度センサの一方及び前記第2加速度セン
    サの両検出加速度をそれぞれ第1及び第2の積分出力と
    して積分する積分手段(40R、40L、50R、50
    L、150R、150L)と、 前記第1及び第2の積分出力が前記積分手段から前記両
    検出加速度に対する所定積分期間内の積分に応じて出力
    されたとき前記第1積分出力が前記第2積分出力に対し
    進み位相か遅れ位相かを判定する位相判定手段(60
    R、60L、70R、70L、80R、80L、90
    R、90L、100R、100L、110R、110
    L、120R、120L、160R、160L、170
    R、170L)と、 この位相判定手段の進み位相との判定時に前記第1及び
    第2の積分出力の少なくとも一方に基づき前記両側壁の
    各対向低剛性壁部のいずれかと障害物との高速衝突であ
    る旨判定して前記起動装置のための起動出力を発生し、
    前記位相判定手段の遅れ位相との判定時に前記第1及び
    第2の積分出力の少なくとも一方に基づき前記各高剛性
    壁部のいずれかと障害物との低速衝突である旨判定して
    前記起動装置のための起動禁止出力を発生する衝突判定
    手段(130R、130L)とを備える車両用側突型乗
    員保護システム。
  7. 【請求項7】 前記各対向高剛性壁部が前記両側壁の各
    センターピラーを含む壁部であり、 前記衝突判定手段が、前記各対向低剛性壁部のいずれか
    と障害物との高速衝突を、前記両側壁の各対向ドアのい
    ずれかと障害物との高速衝突として判定し、前記各対向
    高剛性壁部のいずれかと障害物との低速衝突を、前記各
    センターピラーを含む壁部のいずれかと障害物との低速
    衝突として判定することを特徴とする請求項6に記載の
    車両用側突型乗員保護システム。
  8. 【請求項8】 前記位相判定手段が、 前記所定積分期間に対応する閾値を設定する閾値設定手
    段(80R、80L、90R、90L、170R、17
    0L)と、 前記第1及び第2の積分出力が前記閾値を超えたときそ
    れぞれ第1及び第2の比較出力を発生する比較手段(6
    0R、60L、70R、70L、160R、160L)
    と、 前記第2比較出力に応答して計時を開始する第1計時手
    段(100R、100L)と、 この第1計時手段の計時開始前に前記第1比較出力を受
    けたとき前記進み位相と判定し、前記第1計時手段の計
    時開始後に前記第2比較出力を受けたとき前記遅れ位相
    と判定する位相判定器(110R、110L)と、 この位相判定器の進み位相との判定に応答して計時を開
    始する第2計時手段(120R、120L)とを備え、 前記衝突判定手段が、前記第2計時手段の計時開始前に
    前記第2比較出力を受けたとき前記高速衝突と判定し、
    前記第2計時手段の計時開始後に前記第2比較出力を受
    けたとき前記低速衝突と判定することを特徴とする請求
    項6又は7に記載の車両用側突型乗員保護システム。
  9. 【請求項9】 前記閾値設定手段が、第1閾値を設定す
    る第1閾値設定器と、前記第1閾値よりも高い第2閾値
    を設定する第2閾値設定器からなり、 前記比較手段が、前記第1積分出力が前記第1閾値を超
    えたとき前記第1比較出力を発生する第1比較器と、前
    記第2積分出力が前記第2閾値を超えたとき前記第2比
    較出力を発生する第1比較器とからなることを特徴とす
    る請求項8に記載の車両用側突型乗員保護システム。
  10. 【請求項10】 前記衝突判定手段が、論理積ゲートで
    あることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか一つに
    記載の車両用側突型乗員保護システム。
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