JPH11180060A - 平版印刷版用支持体及びその製造方法、ピットの形成方法、及び感光性平版印刷版 - Google Patents

平版印刷版用支持体及びその製造方法、ピットの形成方法、及び感光性平版印刷版

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JPH11180060A
JPH11180060A JP36652297A JP36652297A JPH11180060A JP H11180060 A JPH11180060 A JP H11180060A JP 36652297 A JP36652297 A JP 36652297A JP 36652297 A JP36652297 A JP 36652297A JP H11180060 A JPH11180060 A JP H11180060A
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JP
Japan
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oxide film
treatment
lithographic printing
printing plate
anodic oxide
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Pending
Application number
JP36652297A
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English (en)
Inventor
Takahiro Mori
孝博 森
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
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Publication of JPH11180060A publication Critical patent/JPH11180060A/ja
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ブランケット汚れや水を絞った場合の汚れ難
さ、吸水性の高い用紙を使用した際の印刷適性の改善、
印刷条件の変動に対しての性能維持ができる平版印刷版
用支持体、その製造方法、その製造方法に適用できるピ
ット形成方法、上記性能を有する感光性平版印刷版を提
供する。 【解決手段】平均ピット径又は平均波長が3μm〜2
0μmの粗さ成分に、密集状に重畳させて形成させた平
均開口径が0.1〜1.0μm未満の小ピットを有し、
小ピット径分布の標準偏差が0.3以下である平版印刷
版用支持体。Al系材料に酸性電解液中で陽極酸化皮
膜形成処理を行い、陽極酸化皮膜/地金界面の凹凸形状
を作成し、化学的な表面処理を行って該界面の凹凸形状
をもとにピットを形成させるピット形成方法。該に
よりピットを形成させる平版印刷版用支持体の製造方
法。上記の支持体上に、感光層を形成した感光性平
版印刷版。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平版印刷版用支持
体及びその製造方法、該製造方法に用いるピットの形成
方法、及び感光性平版印刷版に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、適宜の支持体に感光性樹脂層
等の感光性層その他を形成して、感光性平版印刷版(以
下、PS版と称することもある)を形成することが行わ
れている。PS版を形成するための支持体は、通常、表
面を処理して、粗面化を行う。
【0003】従来、PS版用支持体の粗面処理化方法の
として、ブラシ研磨のような機械的粗面化や交流電解処
理による粗面化や、化学的な表面溶解処理といった方法
が、単独で、あるいは適宜組み合わされて、用いられて
来た。
【0004】この場合の粗面の形状としては、粗さの波
長が3〜20μmといった大きなうねり状、もしくはピ
ット状の粗さに、平均開口径が0.1〜3μmの小ピッ
トを重畳させた形状が一般的である。
【0005】従来、粗面形状の大きなうねり状、もしく
はピット状の粗さは、機械的粗面化、交流電解粗面化も
しくはこれらの組み合わせといったいくつかの方法で形
成することができたが、平均開口径が0.1〜3μmの
小ピットの形成には、塩酸や硝酸を主に含んだ水溶液中
での交流電解によって形成するしか、手段はなかった。
【0006】近年、支持体の粗面に求められる印刷性能
としては、印刷での汚れ、特にブランケット汚れや、水
(湿し水)を絞った際の汚れ難さ、また、吸水性の高い
用紙(たとえばユポ紙)を使用した際の印刷適性の改善
である。ところが、従来の粗面形状では、これらの性能
を満足させることはできなかった。あるいは、厳密な印
刷条件の下のみではこれらの性能を満足させることはで
きても、わずかの印刷条件の変動をきっかけにして汚れ
始めるなどの問題点があった。
【0007】本発明者が種々の検討を行った結果、これ
は、粗面の小ピットの開口径と均一性が、大きく影響す
ることが判った。特に、0.1μm未満の開口径を有
し、かつ、開口径分布の均一性が非常に高いことが、ブ
ランケット汚れや水(湿し水)を絞った際の汚れ難さ、
吸水性の高い用紙(たとえばユポ紙)を使用した際の印
刷適性を改善するために有効であることが判明した。
【0008】ブランケット汚れは、非画線部の、比較的
鋭角な突起部分がインキローラーと接触した際に、イン
キ層中に侵入し、インキローラーから離れる際にその鋭
角な突起先端にインキを付着させ、次いでブランケット
上にインキが堆積して行く現象であると考えることがで
きる。
【0009】支持体の粗面には、耐刷力や保水量確保
(つまり粗面の容積)のため、粗さの波長が3〜20μ
mといった大きなうねり状もしくはピット状の粗さが必
要であるが、このような粗面形状でも、突起先端部がサ
ブμmの凹凸、すなえわち開口径が1.0μm未満の小
ピットで覆われていれば、小ピット内に保持された水が
インキの付着を防止し、ブランケット汚れを生じないこ
とが判明した。また、大きなうねり状もしくはピット状
の粗さの突起形状が鈍角であり、また、小ピット同士が
密集状につき合わさって形成されるピットエッジも鈍角
であることで、ブランケット汚れはさらに改善されるこ
とが判明した。
【0010】また、ピット容積の小さい開口径が1.0
μm未満の小ピットで覆われた表面は、少ない水量で表
面全体を被覆することが可能になり、水を絞って行って
も、汚れ難くなる。特に、水−インキバランスの調整が
困難な吸水性の悪い用紙を使用した印刷においては、水
を絞った状態で汚れない、安定した印刷条件が確保で
き、印刷適性は、著しく向上する。
【0011】しかし、これらの改善効果は、小ピットが
密集状に均一な所定の開口径分布で形成されていること
で、有効となるものであり、均一性が不十分であると、
印刷条件のわずかの変動で小ピット形成の不均一な部分
から水−インキバランスが崩れはじめ、その部分にイン
キが付着して、ブランケット汚れその他の汚れの原因と
なると考えられる。
【0012】しかし従来の交流電解粗面化による小ピッ
ト形成では、小ピットの均一性が不十分であり、また、
開口径をコントロールすることが困難であった。特に、
硝酸を主に含む電解液中での交流電解では、小ピットの
開口径の分布が1〜3μmに集中し、1μm以下のピッ
トの生成が少ないため、ブランケットが汚れやすい支持
体しか得られなかった。また、塩酸を主に含む電解液中
での交流電解では、開口径が0.1μm程度の小ピット
が形成され、これをアルカリ等で化学的に溶解処理し
て、ピットの開口径を広げることで開口径をコントロー
ルしていたが、電解で形成される小ピットの開口径及び
分布の均一性がコントロールできず、溶解処理して得ら
れた小ピットの開口径分布に均一性は不十分であった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解決するため、本発明者が鋭意検討した結果得
られたもので、本発明の目的は、第1に、支持体のピッ
トの開口径分布を非常に均一に、かつ使用エネルギーを
低減可能な方法によりにピットを形成して、これにより
印刷版を形成した場合に、ブランケット汚れや水を絞っ
た場合の汚れ難さ、吸水性の悪い用紙(たとえばユポ
紙)を使用した際の印刷適性が改善され、さらに、印刷
条件の変動に対してもこのような性能が維持されるよう
にできる平版印刷版用支持体を提供することであり、第
2に、このような支持体の製造方法を提供することであ
り、第3に、このような製造方法に適用できるピット形
成方法を提供することであり、第4に、上記のような性
能を有する感光性平版印刷版を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明に係る平版印刷版用支持体は、平均ピット
径もしくは平均波長が3μm以上20μm以下の粗さ成
分に、密集状に重畳させて形成させた、平均開口径が
0.1μm以上1.0μm未満の小ピットを有し、か
つ、小ピット径分布の標準偏差が0.3以下であること
を特徴とする構成にする。
【0015】また、本発明に係る平版印刷版用支持体の
作製方法は、アルミニウムまたはその合金板に酸性電解
液中で陽極酸化皮膜形成処理を行って、陽極酸化皮膜と
アルミニウムまたはその合金の地金との界面の凹凸形状
を作成し、次いで化学的な表面処理を行って該界面の凹
凸形状をもとにしてピットを形成させることを特徴とす
る構成にする。この方法により、上記本発明に係る平版
印刷版用支持体を得ることができる。
【0016】また、本発明に係る他の平版印刷版用支持
体の作製方法は、アルミニウムまたはその合金板を化学
的に表面を溶解処理するか、もしくは機械的粗面化また
は電解粗面化のうち一つ以上を組み合わせた粗面化処理
と化学的な表面溶解処理を順に行い、次いで酸性電解液
中で第1の陽極酸化皮膜形成処理を行い、次いで化学的
な表面溶解処理によりピットを形成し、さらに第2の陽
極酸化皮膜形成処理を行うことで、陽極酸化皮膜とアル
ミニウムまたはその合金の地金との界面の凹凸形状を作
成し、次いで化学的な表面処理を行って該界面の凹凸形
状をもとにしてピットを形成させることを特徴とする構
成にする。この方法により、上記本発明に係る平版印刷
版用支持体を得ることができる。
【0017】この場合に、第1の陽極酸化皮膜形成処理
での処理電圧が30V以上100V以下である態様をと
ることができる。
【0018】また、第1の陽極酸化皮膜形成処理に使用
する酸性電解液がリン酸を含み、第2の陽極酸化皮膜形
成処理に使用する酸性電解液が硫酸を含む態様をとるこ
とができる。
【0019】また、第1の陽極酸化皮膜形成処理に次い
で行われる化学的な表面溶解処理により、第1の陽極酸
化皮膜形成処理で形成した陽極酸化皮膜のすべてとアル
ミニウムまたはその合金表面の一部を溶解除去する態様
をとることができる。
【0020】また、第1の陽極酸化皮膜形成処理に次い
で行われる化学的な表面溶解処理により、第1の陽極酸
化皮膜形成処理で形成した陽極酸化皮膜のセル径の1.
0〜4倍の径を有するピットを形成する態様をとること
ができる。
【0021】また、本発明に係るピット形成方法は、ア
ルミニウムまたはその合金板に酸性電解液中で陽極酸化
皮膜形成処理を行って、陽極酸化皮膜とアルミニウムま
たはその合金の地金との界面の凹凸形状を作成し、次い
で化学的な表面処理を行って該界面の凹凸形状をもとに
してピットを形成させることを特徴とするものである。
【0022】この発明のピット形成方法を適用して、本
発明の平版印刷版用支持体の製造方法とすることがで
き、またこのピット形成方法によれば開口径の均一な、
微細なピットの形成が可能なので、微細な凹部構造の形
成に利用でき、微細な凹部を要する各種構造たとえばマ
イクロマシンとか、微細光学部品たとえば微細な凹部を
有するミクロな(たとえば0.1μmきざみの)凹面鏡
の形成などに利用できる。
【0023】また、本発明に係る感光性平版印刷版は、
平均ピット径もしくは平均波長が3μm以上20μm以
下の粗さ成分に、密集状に重畳させて形成させた、平均
開口径が0.1μm以上1.0μm未満の小ピットを有
し、かつ、小ピット径分布の標準偏差が0.3以下であ
る支持体上に、感光層を形成したことを特徴とするもの
である。
【0024】この場合に、上記感光層が、上記支持体上
に0.5〜1.8g/m2 塗設して形成したものである
態様をとることができる。
【0025】以下本発明について更に説明する。平版印
刷版用支持体の作製の際の陽極酸化皮膜形成処理におい
て、陽極酸化皮膜は中央にマイクロポアを有するセル
が、概略六角形の柱状に密集状に均一に配列して、処理
の進行とともに、表面からアルミニウム地金内部へと成
長して行く。ここで陽極酸化皮膜とアルミニウム地金の
界面の形状は、マイクロポアの先端から一定の厚さの皮
膜を有するように、半球状の形状となっている。この半
球の半径が、ほぼ六角形状のセルの半径でもあり、陽極
酸化処理に使用する電解液の組成によって異なるが、同
一組成の電解液を使用した場合、処理時の直流電解電圧
に対して、直線関係で変化し、電圧が高いほど半径も大
きくなる。したがって、陽極酸化処理では処理面の電圧
は一定となるため、皮膜とアルミニウム地金との界面の
半球形状は、半径が一定で、密集状に均一に配列した形
状となり、その半径は、電解液組成と電解電圧その他の
陽極酸化処理条件で、コントロールすることが可能であ
る。
【0026】このようなピット形成目的の陽極酸化皮膜
形成処理(これは上記の第1の陽極酸化皮膜形成処理に
該当する処理であり、適宜「第1の陽極酸化皮膜形成処
理」とも称する)は、皮膜とアルミニウム地金との界面
の半球形状が形成されればよいため、厚い皮膜は形成す
る必要がない。このため、従来より用いられてきた条件
での陽極酸化皮膜形成処理(これは上記の第2の陽極酸
化皮膜形成処理に該当する処理であり、適宜「第2の陽
極酸化皮膜形成処理」とも称する)に比較して、少ない
電気量の処理でよい。第2の陽極酸化皮膜形成処理が、
電気量100〜200C/dm2 必要であるのに対し
て、50C/dm2 で十分である。また、従来の交流電
解処理でのピット形成では、陽極時の電気量として、2
00〜1000C/dm2 必要としていたことに比較し
ても、非常に少ないエネルギー消費で済む、非常に効率
の良い方法であると言える。
【0027】第1の陽極酸化皮膜形成処理での処理電圧
は、30V以上、100V以下であることが好ましい。
30V未満では、形成されるセル径が小さくなる傾向が
あり、また、100Vより高いと、発熱等のため、冷却
に要するエネルギーロスや、ヤケの発生と言った問題が
生じやすくなる。また、処理は、定電圧で行われること
が、セル径を均一にする上で望ましいことで、これは重
要な要因である。
【0028】また、第1の陽極酸化皮膜形成処理に用い
る酸性電解液が、リン酸を含むことが好ましい。リン酸
を含むことで、セル径は大きくなり、電圧によるセル径
コントロールがやりやすくなる。リン酸のほかに各種イ
オン等、たとえばアルミニウムイオン及びその他の添加
剤が含まれていてもよい。リン酸の濃度としては、好ま
しくは、10〜800g/リットル、より好ましくは、
100〜700g/リットルであり、液温度は、好まし
くは、5〜80℃、より好ましくは、20〜50℃であ
る。
【0029】一方、第2の陽極酸化皮膜形成処理に用い
る酸性電解液は、硫酸を含むことが好ましく、酸として
は硫酸のみを含むことがさらに好ましい。これは、最終
的に形成される陽極酸化皮膜は硬質であることが一般に
要請され、酸として硫酸のみを含む酸性電解液で形成す
る皮膜が硬質となるためである。硫酸のほかに、アルミ
ニウムイオン及びその他の添加剤が含まれていてもよ
い。硫酸の濃度としては、好ましくは、10〜500g
/リットル、より好ましくは、100〜400g/リッ
トルであり、液温度は、好ましくは、5〜80℃、より
好ましくは、20〜50℃である。処理電圧としては、
好ましくは、10〜50V、より好ましくは、20〜3
0Vである。皮膜量は、好ましくは、0.5〜5.0g
/m2 、より好ましくは、1.5〜3.5g/m2 であ
る。
【0030】上記のようにして形成された陽極酸化皮膜
を化学的に溶解すると、たとえばアルカリ水溶性で溶解
すると、溶解は皮膜表面、マイクロポア内部の壁面から
面に垂直に進行するため、ほぼ陽極酸化皮膜のみが最初
に溶解除去され、皮膜とアルミニウム地金との界面の均
一に密集して配列した半球形状が露出し、非常に均一な
開口径分布を有するピットを形成することができる。ま
た、さらに溶解を進めると、アルミニウム地金が溶解し
はじめ、一部のピットの開口径が広がり、一部のピット
は消滅してピット全体の開口径分布を大きくすることが
可能である。このような開口径拡大処理を行っても、最
初に形成したピットの非常に高い均一性のため、開口径
分布は均一となる。
【0031】小ピット開口径分布の均一性としては、標
準偏差が0.3以下であることが好ましく、さらに好ま
しくは、0.2以下であることが良い。標準偏差が0.
3よりも大きくなると、印刷条件変動に対する汚れやす
さが劣化する傾向となる。
【0032】開口径拡大処理により、ピット開口径に対
する深さの比(深さ/開口径)が小さくなる方向にな
り、ブランケット汚れがさらに改善される。このような
開口径拡大処理は、陽極酸化皮膜のセル径の1.0倍〜
4倍の径とすることが好ましい。4倍よりも大きいと、
ピットが浅くなり、水を保持しにくくなり、水を絞った
場合に、汚れ易くなる。
【0033】平均ピット径もしくは平均波長が3μm以
上20μm以下の粗さ成分を形成する粗面化方法は、ア
ルミニウムまたはその合金板について、化学的にその表
面を溶解処理するか、もしくは機械的粗面化または電解
粗面化のうち一つ以上を組み合わせた粗面化処理と化学
的な表面溶解処理を順に行えばよく、特に限定はない。
起伏の周期またはピットの平均開口径が3〜6μmとな
るように粗面化を行うことが、高精細でのドットゲイン
を良好とするために望まれる。
【0034】本発明に係る支持体の実施に際して使用で
きるアルミニウム支持体には、純アルミニウム、及びア
ルミニウム合金よりなる支持体が含まれる。アルミニウ
ム合金としては様々なものが使用でき、たとえば、珪
素、銅、マンガン、マグネシウム、クロム、亜鉛、鉛、
ビスマス、ニッケル、チタン、ナトリウム、鉄等の金属
と、アルミニウムの合金を、用いることができる。
【0035】アルミニウム支持体は、粗面化に先立っ
て、主としてアルミニウム表面の圧延油を除去するため
に、脱脂処理を施すことが好ましい。脱脂処理として
は、トリクレン、シンナー等の溶剤をもちいる脱脂処
理、ケロシン、トリエタノール等のエマルジョンを用い
たエマルジョン脱脂処理等を用いることができる。ま
た、脱脂処理には、苛性ソーダ等のアルカリの水溶液を
用いることもできる。脱脂処理に苛性ソーダ等のアルカ
リの水溶液を用いた場合、上記脱脂処理のみでは除去で
きない汚れや酸化皮膜も、除去することができる。
【0036】脱脂処理に苛性ソーダ等のアルカリの水溶
液を用いた場合には、燐酸、硝酸、塩酸、硫酸、クロム
酸等の酸、あるいはそれらの混酸に浸漬し、中和処理を
施すことが好ましい。中和処理の次に電気化学的粗面化
を行う場合、中和に使用する酸を、電気化学的粗面化に
使用する酸に合わせることが特に好ましい。
【0037】支持体の粗面化としては、小ピットの形成
は上述の本発明に係る方法で行うが、その前処理として
は、たとえば、適度な処理量の化学的粗面化や機械的粗
面化や電解粗面化を適宜組み合わせた粗面化を行っても
かまわない。
【0038】化学的粗面化は、脱脂処理と同様に、苛性
ソーダ等のアルカリの水溶液を用いて実施できる。処理
後には、燐酸、硝酸、塩酸、硫酸、クロム酸等の酸、あ
るいはそれらの混酸に浸漬し、中和処理を施すことが好
ましい。中和処理の次に電気化学的粗面化を行う場合、
中和に使用する酸を、電気化学的粗面化に使用する酸に
合わせることが特に好ましい。
【0039】機械的粗面化は、特に限定されないが、ブ
ラシ研磨、ホーニング研磨が好ましい。ブラシ研磨で
は、たとえば毛径0.2〜1mmのブラシ毛を植毛した
円筒状ブラシを回転し、接触面に研磨材を水に分散させ
たスラリーを供給しながら、支持体表面に押しつけて、
粗面化を行うことができる。ホーニング研磨では、研磨
材を水に分散させたスラリーをノズルから圧力をかけて
射出し、支持体表面に斜めから衝突させて、粗面化を行
うようにできる。研磨材としては、火山灰、アルミナ、
炭化珪素等の、一般に研磨に使用するものが挙げられ、
その好ましい粒度は、#200〜#2000、より好ま
しくは、#400〜#800である。
【0040】機械的に粗面化された支持体は、支持体の
表面に食い込んだ研磨材、アルミニウム屑等を取り除い
たり、ピット形状をコントロールする等のため、酸また
はアルカリの水溶液に浸漬して表面をエッチングするこ
とが好ましい。用いることができる酸としては、たとえ
ば、硫酸、過硫酸、フッ酸、燐酸、硝酸、塩酸等が含ま
れ、用いることができるアルカリとしては、たとえば、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が含まれる。これ
らの中でも、アルカリの水溶液を用いるのが好ましい。
エッチング量としては、アルミニウムの溶解量として、
1.0〜10.0g/m2 が好ましく、2.0〜6.0
g/m2 が特に好ましい。
【0041】上記処理をアルカリの水溶液で浸漬処理す
ることで行った場合には、燐酸、硝酸、硫酸、クロム酸
等の酸、あるいはそれらの混酸に浸漬し中和処理を施す
ことが好ましい。中和処理の次に電気化学的粗面化を行
う場合、中和に使用する酸を電気化学的粗面化処理に使
用する酸に合わせることが特に好ましく、また、中和処
理の次に陽極酸化処理を行う場合は、中和に使用する酸
を陽極酸化処理に使用する酸に合わせることが特に好ま
しい。
【0042】電気化学的粗面化は、一般に、酸性電解液
中で交流電流を用いて粗面化を行う。酸性電解液として
は、通常の電気化学的粗面化法に用いられるもの各種が
使用できるが、塩酸系または硝酸系電解液を用いるのが
好ましい。
【0043】電解に用いる交番電流は、任意の波形であ
ってよく、矩形波、台形波、三角波、のこぎり波等、さ
まざまな波形を用いることができるが、特に、正弦波が
好ましい。
【0044】電気化学的粗面化は、処理に必要な全電気
量を一工程で連続的に通電して処理してもよく、また、
適度な休止時間、もしくは電流密度を下げた電解処理進
行が遅い時間を配して、数回に分割して行うこともでき
る。分割して電気化学的粗面化を行う場合は、分割一工
程での正の電気量を100C/dm2 以下とし、かつ休
止時間もしくは電解処理の進行が遅い時間を0.6〜5
秒とすることが好ましい。また、分割して電気化学的粗
面化を行う場合は、塩酸系電解液を用いるのが好まし
く、これにより均一な砂目を形成することができる。
【0045】硝酸系電解液を用いての電気化学的粗面化
を行う場合においては、印加される電圧は、1〜50V
が好ましく、5〜30Vがさらに好ましい。電流密度
(ピーク値)は10〜200A/dm2 が好ましく、2
0〜150A/dm2 がさらに好ましい。電気量は全処
理工程を合計して、好ましくは100〜2000C/d
2 、より好ましくは200〜1500C/dm2 、さ
らに好ましくは200〜1000C/dm2 である。温
度は、10〜50℃が好ましく、15〜45℃がさらに
好ましい。硝酸濃度は0.1〜5重量%が好ましく、
0.5〜2.0重量%が特に好ましい。
【0046】電解液には、必要に応じて硝酸塩、塩化
物、アミン類、アルデヒド類、燐酸、クロム酸、ホウ
酸、酢酸、シュウ酸等を加えることができる。
【0047】塩酸系電解液を用いての電気化学的粗面化
を行う場合においては、印加される電圧は、1〜50V
が好ましく、5〜30Vがさらに好ましい。電流密度
(ピーク値)は10〜200A/dm2 が好ましく、2
0〜150A/dm2 がさらに好ましい。電気量は全処
理工程を合計して、好ましくは100〜2000C/d
2 、より好ましくは200〜1500C/dm2 、さ
らに好ましくは200〜1000C/dm2 である。温
度は、10〜50℃が好ましく、15〜45℃がさらに
好ましい。塩酸濃度は0.1〜5重量%が好ましく、
0.5〜2.0重量%が特に好ましい。
【0048】電解液には、必要に応じて硝酸塩、塩化
物、アミン類、アルデヒド類、燐酸、クロム酸、ホウ
酸、酢酸、シュウ酸等を加えることができるが、特に、
酢酸を0.1〜5重量%加えることが好ましい。
【0049】電気化学的に粗面化された支持体は、表面
のスマット等を取り除いたり、ピット形状をコントロー
ルする等のため、酸またはアルカリの水溶液に浸漬して
表面をエッチングすることが好ましい。用いることがで
きる酸としては、たとえば、硫酸、過硫酸、フッ酸、燐
酸、硝酸、塩酸等が含まれ、用いることができるアルカ
リとしては、たとえば、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等が含まれる。これらの中でも、アルカリの水溶液
を用いるのが好ましい。エッチング量としては、スマッ
トを含めた溶解量で、1.0〜20g/m2 が好まし
く、3.0〜20g/m2 がより好ましい。電解粗面化
で形成された小ピットによる凹凸がほぼ無くなる程度ま
でエッチングすることが好ましい。上記処理をアルカリ
の水溶液で浸漬処理することで行った場合には、燐酸、
硝酸、硫酸、クロム酸等の酸、あるいはそれらの混酸に
浸漬し中和処理を施すことが好ましい。中和処理の次に
陽極酸化処理を行う場合、中和に使用する酸を陽極酸化
処理に使用する酸に合わせることが特に好ましい。
【0050】粗面化処理の次に、本発明に係る第1の陽
極酸化処理を行い、次いで、第2の陽極酸化処理を行
う。
【0051】必要に応じ、続いて、適宜封孔処理、親水
化処理等の後処理を行うことができる。たとえば、陽極
酸化されたアルミニウム版には、必要に応じて封孔処理
を施してもよい。封孔処理は、沸騰処理、水蒸気処理、
珪酸ソーダ処理、重クロム酸塩水溶液処理、亜硝酸処
理、酢酸アンモニウム処理等が挙げられる。さらに封孔
処理の後に、親水性下塗層を設けても良い。親水性下塗
層としては、米国特許第3,181,461号明細書に
記載のアルカリ金属珪酸塩、米国特許第1,860,4
26号明細書に記載されている親水性セルロース、特開
昭60−149491号公報、特開昭63−16518
3号公報に記載のアミノ酸及びその塩、特開昭60−2
32998号公報に記載の水酸基を有するアミン類及び
その塩、特開昭62−19494号公報に記載の燐酸
塩、特開昭59−101651号公報に記載のスルホ基
を有するモノマー単位を含む高分子化合物等を挙げるこ
とができる。
【0052】次いで、支持体上に感光層を形成すること
により、感光性平版印刷版を得ることができる。
【0053】感光層塗設量は、乾燥重量で0.5〜1.
8g/m2 であることが好ましく、さらに好ましくは、
1.2〜1.6g/m2 である。
【0054】さらに、感光性平版印刷版を重ねた時の感
光層への擦れ傷を防ぐために、特開昭50−15113
6号公報、特開昭57−63293号公報、特開昭60
−73538号公報、特開昭61−67863号公報、
特開平6−35174号公報等に記載されているよう
な、支持体裏面に保護層を設ける処理を行うことができ
る。
【0055】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。当然
のことではあるが、本発明は以下の各実施例によって限
定されるものではない。実施例とともに、比較例を述べ
る。
【0056】(基板Iの作成)厚さ0.24mmのアル
ミニウム板(材質1050、調質H16)を、50℃に
保たれた1%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬し、溶解
量が2g/m2 になるように溶解処理を行い水洗した
後、25℃に保たれた次に行う電解処理と同組成の水溶
液に10秒間浸漬し、中和処理を行い、その後水洗し
た。
【0057】次いでこのアルミニウム板を、#600の
アルミナの15%スラリーと円筒型ナイロンブラシを用
いてブラシ研磨を行った後、50℃に保たれた1%水酸
化ナトリウム水溶液中に浸漬し、溶解量が5g/m2
なるように溶解処理を行い、水洗した後、25℃に保た
れた次に行う電解処理と同組成の水溶液に10秒間浸漬
し、中和処理を行い、その後水洗した。これを基板Iと
した。基板IをSEM観察したところ、平均開口径が8
μmのピットが密集状に形成されていた。また、平均粗
さRaは、650nmであった。
【0058】(小ピットの形成)次に、表1に示した各
種の方法で、基板Iに小ピットを形成し、さらに50℃
に保たれた1%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬して表
面溶解処理を行い、小ピット平均径を表1に示した径と
なるように制御した。水洗した後、25℃に保たれた1
0%硫酸水溶液中に10秒間浸漬し、中和処理した後、
水洗した。次いで、20%硫酸水溶液中で、直流20V
の定電圧条件で電気量が150C/dm2となるように
陽極酸化処理を行い、それぞれの支持体を得た。
【0059】それぞれの支持体について、小ピット平均
径と小ピット径分布の標準偏差とを求め、表1に示し
た。
【0060】(感光性平版印刷版の作成)次に、それぞ
れの支持体に、下記組成の感光性組成物塗布液を、ワイ
ヤーバーを用いて塗布し、80℃で乾燥し、感光性平板
印刷版を得た。このとき、感光性組成物塗布量として
は、乾燥重量として1.6g/m2 となるようにした。
【0061】 (感光性組成物−ポジ型感光性層形成用組成物) ノボラック樹脂 6.70g (フェノール/mークレゾール/pークレゾールのモル比が 10/54/36でMwが4000) ピロガロールアセトン樹脂(Mw:3000)とO−ナフトキノンジアジド− 5−スルホニルクロリドの縮合物(エステル化率30%) 1.50g ポリエチレンゴリコール#2000 0.20g ビクトリアピュアブルーBOH(保土ヶ谷化学(株)製) 0.08g 2,4ービス(トリクロロメチル)−6−(P−メトキシスチリル)−S−ト リアジン 0.15g フッ素形界面活性剤FCー430(住友3M(株)製) 0.03g cis−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸 0.02g メチルセロソルブ 100ミリリットル
【0062】得られたそれぞれの感光性平版印刷版を、
光源として4kWメタルハライドランプを使用し、8M
W/cm2 で60秒間照射することにより、露光した。
この露光済み感光性平版印刷版を、市販されている現像
液(SDR−1、コニカ株式会社製、6倍に希釈、現像
時間20秒、現像温度27℃)で現像した。このように
して得られたそれぞれのポジ型平版印刷版について、下
記の方法により印刷評価を行った。結果を、表2に示し
た。
【0063】〔物性的評価〕 (表面粗さ:Raの測定)WYKO社製3次元表面粗さ
測定装置WYKO RST PLUSを使用し、対物レ
ンズ40倍、中間レンズ1.0倍の条件で、視野約11
0×150μmの範囲を4箇所測定し、付属のソフトウ
ェアで計算したRaの値を平均して求めた。
【0064】(第1の陽極酸化皮膜形成処理でのセル径
及び小ピットの平均開口径、開口径分布の標準偏差の測
定)いずれも、支持体表面のSEM写真を撮影し、評
価、測定した。SEM写真の倍率は、ピット径に合わせ
て、5000倍から50000倍までの倍率から、適宜
選択した。
【0065】セル径は、第1の陽極酸化皮膜形成処理の
後に、クロムリン酸を用いて、酸化皮膜のみを除去した
後のSEM写真より測定した。
【0066】小ピットに関しては、SEM写真より、1
00個についての開口径を測定し、平均開口径と、開口
径分布の標準偏差とを求めた。
【0067】〔印刷評価方法〕 (ブランケット汚れの評価)得られた平版印刷版を、印
刷機(三菱重工(株)製)DAIYA1F−1)にか
け、コート紙、湿し水(東京インキ(株)製エッチ液S
G−51、濃度1.5%)、インキ(東洋インキ製造
(株)製ハイプラスM墨)を使用して、画像部のベタ濃
度を1.8にして印刷を行ったときの、5000枚印刷
した後のブランケット上のインキ汚れ(版上では非画像
部に対応する箇所)を粘着テープを用いて剥離し、白紙
上に貼り付けて汚れの程度を目視で比較し、良好/不良
の評価を行った。
【0068】(水を絞った際の汚れ難さの評価)ブラン
ケット汚れの評価と同様の印刷条件で水を絞って(湿し
水配給量を抑えて)いった場合の非画像部の汚れ難さを
比較し、良好/不良の評価を行った。
【0069】(吸水性の悪い用紙を用いた場合の印刷適
性の評価)上記と同様の印刷条件で、用紙としてユポ紙
を用い、印刷適性を比較し、良好/不良の評価を行っ
た。
【0070】(印刷条件の変動に対する汚れ難さの評
価)上記と同様の印刷条件で水を絞って(湿し水供給量
を抑えて)いき、非画像部に汚れが生じはじめる限界点
で安定させた後、インキ供給量を調整して、画像部のベ
タ濃度を2.0まで上げて、非画像部に汚れが生じるか
どうかを比較した。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】表1に示した本発明に係る支持体を用いた
本発明に係る平版印刷版は、表2に示すように、良好な
印刷特性を示している。これに対し、比較の平版印刷版
は、いずれかの評価で、不良であるものであった。
【0074】
【発明の効果】上記したように、本発明によれば、支持
体のピットの開口径分布を非常に均一に、かつ使用エネ
ルギーを低減可能な方法によりピットを形成して、これ
により印刷版を形成した場合に、ブランケット汚れや水
を絞った場合の汚れ難さ、吸水性の悪い用紙(たとえば
ユポ紙)を使用した際の印刷適性が改善され、さらに、
印刷条件の変動に対してもこのような性能が維持される
ようにできる平版印刷版用支持体を提供することがで
き、このような支持体の製造方法を提供することががで
き、このような製造方法に適用できるピット形成方法を
提供することがができ、また、上記のような性能を有す
る感光性平版印刷版を提供することができた。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均ピット径もしくは平均波長が3μm以
    上20μm以下の粗さ成分に、密集状に重畳させて形成
    させた、平均開口径が0.1μm以上1.0μm未満の
    小ピットを有し、かつ、小ピット径分布の標準偏差が
    0.3以下であることを特徴とする平版印刷版用支持
    体。
  2. 【請求項2】アルミニウムまたはその合金板に酸性電解
    液中で陽極酸化皮膜形成処理を行って、陽極酸化皮膜と
    アルミニウムまたはその合金の地金との界面の凹凸形状
    を作成し、 次いで化学的な表面処理を行って該界面の凹凸形状をも
    とにしてピットを形成させることを特徴とする平版印刷
    版用支持体の製造方法。
  3. 【請求項3】アルミニウムまたはその合金板を化学的に
    表面を溶解処理するか、もしくは機械的粗面化または電
    解粗面化のうち一つ以上を組み合わせた粗面化処理と化
    学的な表面溶解処理を順に行い、次いで酸性電解液中で
    第1の陽極酸化皮膜形成処理を行い、次いで化学的な表
    面溶解処理によりピットを形成し、さらに第2の陽極酸
    化皮膜形成処理を行うことで、陽極酸化皮膜とアルミニ
    ウムまたはその合金の地金との界面の凹凸形状を作成
    し、 次いで化学的な表面処理を行って該界面の凹凸形状をも
    とにしてピットを形成させることを特徴とする平版印刷
    版用支持体の製造方法。
  4. 【請求項4】第1の陽極酸化皮膜形成処理での処理電圧
    が30V以上100V以下であることを特徴とする請求
    項3記載の平版印刷版用支持体の製造方法。
  5. 【請求項5】第1の陽極酸化皮膜形成処理に使用する酸
    性電解液がリン酸を含み、第2の陽極酸化皮膜形成処理
    に使用する酸性電解液が硫酸を含むことを特徴とする請
    求項3または4記載の平版印刷版用支持体の製造方法。
  6. 【請求項6】第1の陽極酸化皮膜形成処理に次いで行わ
    れる化学的な表面溶解処理により、第1の陽極酸化皮膜
    形成処理で形成した陽極酸化皮膜のすべてとアルミニウ
    ムまたはその合金表面の一部を溶解除去することを特徴
    とする請求項3ないし5のいずれか記載の平版印刷版用
    支持体の製造方法。
  7. 【請求項7】第1の陽極酸化皮膜形成処理に次いで行わ
    れる化学的な表面溶解処理により、第1の陽極酸化皮膜
    形成処理で形成した陽極酸化皮膜のセル径の1.0〜4
    倍の径を有するピットを形成することを特徴とする請求
    項3ないし6のいずれか記載の平版印刷版用支持体の製
    造方法。
  8. 【請求項8】アルミニウムまたはその合金板に酸性電解
    液中で陽極酸化皮膜形成処理を行って、陽極酸化皮膜と
    アルミニウムまたはその合金の地金との界面の凹凸形状
    を作成し、 次いで化学的な表面処理を行って該界面の凹凸形状をも
    とにしてピットを形成させることを特徴とするピット形
    成方法。
  9. 【請求項9】平均ピット径もしくは平均波長が3μm以
    上20μm以下の粗さ成分に、密集状に重畳させて形成
    させた、平均開口径が0.1μm以上1.0μm未満の
    小ピットを有し、かつ、小ピット径分布の標準偏差が
    0.3以下である支持体上に、感光層を形成したことを
    特徴とする感光性平版印刷版。
  10. 【請求項10】上記感光層が、上記支持体上に0.5〜
    1.8g/m2 塗設して形成したものであることを特徴
    とする請求項9に記載の感光性平版印刷版。
JP36652297A 1997-12-24 1997-12-24 平版印刷版用支持体及びその製造方法、ピットの形成方法、及び感光性平版印刷版 Pending JPH11180060A (ja)

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