JPH11179920A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JPH11179920A
JPH11179920A JP35484497A JP35484497A JPH11179920A JP H11179920 A JPH11179920 A JP H11179920A JP 35484497 A JP35484497 A JP 35484497A JP 35484497 A JP35484497 A JP 35484497A JP H11179920 A JPH11179920 A JP H11179920A
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JP
Japan
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ink
piezoelectric
flat plate
ink chamber
diameter
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JP35484497A
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English (en)
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Yasuhiro Santo
康博 山東
Masaharu Sakai
雅治 酒井
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電アクチュエータの機械加工を不要にする
とともに、ヘッドの小型化が可能なインクジェットヘッ
ドを提供する。 【解決手段】 本発明のインクジェットヘッドは、イン
クをそれぞれ収容する複数のインク室34を配列してな
る第1のインク室列36と、この第1のインク室列36
に隣接して設けられ、インクをそれぞれ収容する複数の
インク室40を上記第1のインク室列36の配列方向と
平行に配列してなる第2のインク室列42と、各列3
6、42のインク室34、40にそれぞれ対応して設け
られ、電圧印加時の変形により上記インク室内のインク
を加圧して飛翔させる複数のアクチュエータ部とを備
え、これらアクチュエータ部は1枚の圧電平板50を部
分的に分極処理して形成された複数の活性部からなるも
のとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報に応じて
飛翔させたインク滴を記録紙に付着させて画像を記録す
るインクジェットヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット方式の記録装置に
おいて、電圧印加時の圧電部材の変形によりインク室内
のインクを加圧して、ノズルからインク滴を飛翔させる
タイプのインクジェットヘッドが知られている。このタ
イプのインクジェットヘッドには、ノズルプレートに大
径ノズル列と小径ノズル列とが平行に形成されているも
のがある。この場合には、通常、各ノズル列のノズルに
対応して各々独立した複数のインク室がそれぞれ連通し
て形成されるとともに、各インク室に対応して複数の圧
電部材が基板上に設けられている。各圧電部材には、画
像情報に応じて電圧を印加するための個別電極および共
通電極が設けられており、これが電極間に駆動電圧が印
加されると圧電部材が変形するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記イ
ンクジェットヘッドでは、各ノズル列のインク室に対応
する圧電部材を形成する場合、基板上にそれぞれ大きさ
が異なる大径ノズル列用および小径ノズル列用の2枚の
圧電プレートを接着固定した後、ダイサー加工でセパレ
ート溝を形成して各圧電部材を分割形成していたため、
2種類の圧電プレートを用意しておく必要があるととも
に、加工に手間と時間がかかり生産性が悪かった。
【0004】また、大径ノズル列に対応する各圧電部材
の共通電極と、小径ノズル列に対応する各圧電部材の共
通電極とを基板上において別々に引き出す必要があり、
ヘッドサイズが大きくなる原因となっていた。さらに、
圧電部材が複数の圧電層を積層してなる積層型圧電部材
である場合には、駆動時の自己破壊(層間剥離)を防止
するために、電圧印加時にも変形を生じない非活性領域
を各圧電部材の長手方向両端部に設けておく必要があ
り、この非活性領域の存在によってもヘッドサイズが大
きくなっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、上記問題を解決
するために本発明のインクジェットヘッドは、インクを
それぞれ収容する複数のインク室を配列してなる第1の
インク室列と、この第1のインク室列に隣接して設けら
れ、インクをそれぞれ収容する複数のインク室を上記第
1のインク室列の配列方向と平行に配列してなる第2の
インク室列と、各列のインク室にそれぞれ対応して設け
られ、電圧印加時の変形により上記インク室内のインク
を加圧して飛翔させる複数のアクチュエータ部とを備
え、これらアクチュエータ部は1枚の圧電平板を部分的
に分極処理して形成された複数の活性部からなるものと
した。
【0006】このインクジェットヘッドでは、圧電平板
が複数の圧電層を積層してなる積層型圧電平板であって
もよい。この場合、圧電平板の各圧電層間に、各アクチ
ュエータ部に対応してそれぞれパターン形成された複数
の個別電極と、すべてのアクチュエータ部に延びて形成
され、かつ上記圧電平板の側面に露出するように設けら
れた複数の共通電極とを交互に配置してもよい。また、
上記圧電平板の各圧電層間に、各アクチュエータ部に対
応してそれぞれパターン形成された複数の個別電極と、
すべてのアクチュエータ部に延びて形成され複数の共通
電極とを交互に配置し、この圧電平板の共通電極のみが
存在する部分に各共通電極を分断する溝を形成し、この
溝に導電性接着剤を充填してもよい。
【0007】
【発明の効果】本発明のインクジェットヘッドでは、1
枚の圧電平板を部分的に分極処理して形成された複数の
活性部が各インク室をそれぞれ加圧するアクチュエータ
部となっているので、各インク室にそれぞれ個別に対応
するように複数の圧電部材をダイサー加工等で分割形成
する必要がなく、製造工程を簡略化でき生産性が向上す
る。また、1枚の圧電平板で第1および第2のインク室
列の各インク室に対応するアクチュエータ部を賄うこと
ができるので、従来のように第1および第2のインク室
列用にそれぞれ大きさが異なる2種類の圧電プレートを
用意する必要がなく、部品の種類およびコストを削減で
きるとともに、組立時に2枚の圧電プレートの位置合わ
せが不要となり組み立てが容易になる。
【0008】また、複数の圧電層を積層してなる積層型
圧電平板を用いた場合、各インク室に対応するアクチュ
エータ部のみが分極処理された活性部であり、それ以外
の領域はすべて分極されていない非活性領域であるた
め、第1のインク室列に対応するアクチュエータ部と第
2のインク室列に対応するアクチュエータ部との間の非
活性領域をそれほど大きくとらなくても駆動時の自己破
壊を防止できる。これにより、各列のインク室ごとに分
割された圧電部材を設ける場合に比べてヘッドを小型化
できる。
【0009】さらに、積層型圧電平板の各圧電層間に、
各アクチュエータ部に対応してそれぞれパターン形成さ
れた複数の個別電極と、すべてのアクチュエータ部に延
びて形成され、かつ上記圧電平板の側面に露出するよう
に設けられた複数の共通電極とを交互に配置した場合に
は、共通電極が露出した側面に例えば金めっき等の外部
電極を設ければ、この外部電極からすべてのアクチュエ
ータ部の共通電極についての電気的接続をとることがで
きる。これにより、第1のインク室列に対応する各圧電
部材と第2のインク室列に対応する各圧電部材とから共
通電極用の配線を基板上において別々に引き出していた
場合に必要であったスペースを節約でき、これによって
もまたヘッドの小型化を図れる。
【0010】さらにまた、積層型圧電平板の各圧電層間
に、各アクチュエータ部に対応してそれぞれパターン形
成された複数の個別電極と、すべてのアクチュエータ部
に延びて形成され複数の共通電極とを交互に配置し、こ
の圧電平板の共通電極のみが存在する部分に溝を形成
し、この溝に導電性接着剤を充填した場合には、この溝
の存在によって第1のインク室列側のアクチュエータ部
と第2のインク室列側のアクチュエータ部との間で互い
の振動が影響し合って連動変位するのを抑えることがで
きる。加えて、その溝に充填された導電性接着剤からす
べてのアクチュエータ部に延びる共通電極の電気的接続
をとることができ、省スペース化によるヘッドの小型化
が図れるとともに、接着剤の接着力によって溝部におけ
る圧電平板の自己破壊を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。図1は、記録紙Pの通
紙方向(矢印a方向)に沿ってイエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のイン
クにそれぞれ対応する4つのインクジェットヘッド1
0、12、14、16を配置した状態を示す。これらイ
ンクジェットヘッド10、12、14、16はそれぞれ
通紙方向と直交する方向に延びて、記録紙Pの全幅をカ
バーする長さに形成されたライン型ヘッドである。各ヘ
ッドの構成は同一であるため、イエロー用インクジェッ
トヘッド10について以下に説明する。
【0012】インクジェットヘッド10の記録紙対向部
には、図2に示すようなノズルプレート18が固定され
ている。ノズルプレート18には、数個の大径ノズル2
0(例えば内径32μm)を直線上に配列してなる大径
ノズル列22がノズルプレート18の長手方向に沿って
千鳥状に形成されている。また、ノズルプレート18に
は、数個の小径ノズル24(例えば内径23μm)を直
線上に配列してなる小径ノズル列26がノズルプレート
18の長手方向に沿う両側縁部近傍に各大径ノズル列2
2にそれぞれ対応して千鳥状に形成されている。
【0013】図3に示すように、ノズルプレート18に
はインク流路プレート28が接着固定されている。イン
ク流路プレート28には、ノズルプレート18によって
覆われた複数の溝状凹部が形成されている。これら凹部
のうち、図示しないインクカートリッジからインクが流
れ込むインク供給口30を起点に二方向に分岐して延び
る溝状凹部がインク供給室32になっている。また、大
径ノズル20にそれぞれ対応してインク供給室32の内
側に形成された複数の細溝状凹部が大径用インク室34
になっている。大径ノズル列22に対応する数個の大径
用インク室34は互いに平行に配列されて大径用インク
室列(第1のインク室列)36を形成している。各大径
用インク室34は対応するインレット溝38を介してイ
ンク供給室32にそれぞれ連通するとともに、インレッ
ト溝38とは反対側の大径用インク室34の端部近傍に
おいて大径ノズル20にそれぞれ連通している。
【0014】さらに、小径ノズル24にそれぞれ対応し
てインク供給室32の外側に形成された複数の細溝状凹
部が小径用インク室40になっている。小径ノズル列2
6に対応する数個の小径用インク室40は、上記大径用
インク室列36の配列方向と平行に配列されて小径用イ
ンク室列(第2のインク室列)42を形成している。こ
の小径インク室列42は、インク供給室32を挟んで大
径インク室列36に隣接して設けられている。小径用イ
ンク室40の長さは大径用インク室34よりも短く形成
されている。また、各小径用インク室40は、対応する
インレット溝38を介してインク供給室32にそれぞれ
連通するとともに、インレット溝38とは反対側の小径
用インク室40の端部近傍において小径ノズル24にそ
れぞれ連通している。
【0015】インク流路プレート28に裏面には、対向
する一対の大径用および小径用インク室列36、42に
それぞれ対応して一枚物の圧電平板50が複数接着され
ている。各圧電平板50は、ホルダ52によって保持さ
れたセラミック製基板54上に接着固定されている。図
4に、圧電平板50が基板54上に配置された状態を示
す。基板54の中央部には、基板54の長手方向に延び
る溝56が形成されており、各圧電平板50はその溝5
6を挟んで両側に千鳥状に配置されている。
【0016】上記圧電平板50は複数の圧電層を積層し
てなる積層型圧電平板であり、図5に示すようにして製
造される。まず、第1層目となる圧電材料(例えば、P
ZT)のグリーンシート60の表面に個別電極58a、
58bをスパッタリングやめっき等により上記各インク
室34、40に対応して予めパターン形成しておく。大
径用インク室34に対応する個別電極58aはグリーン
シート60の一方の縁部から延びる短冊状にそれぞれ形
成され、小径用インク室40に対応する個別電極58b
はグリーンシート60の他方の縁部から延びる短冊状に
それぞれ形成されている。各インク室34、40の長さ
の違いに対応して、個別電極58aは個別電極58bよ
りも長く形成されている。グリーンシート60のほぼ中
央部には、電極が形成されていない領域62が残されて
いる。
【0017】次に、第1層目のグリーンシート60の上
に、同じ圧電材料からなる第2層目のグリーンシート6
4を積層する。このグリーンシート64の上面には、両
端部近傍の帯状部分65を残してほぼ全面に共通電極6
6をスパッタリングやめっき等により予め形成してお
く。その後、第1層目と同じグリーンシートを第2層目
のグリーンシート64の上に第3層目として積層し、そ
の上に第2層目と同じグリーンシートを第4層目として
積層するという工程を繰り返してグリーンシートを所定
枚数(例えば20層)積層した後、最後に電極が形成さ
れていないグリーンシート68を積層し、上部から加圧
して各層のグリーンシートを密着させる。
【0018】その後、図6に示すように、各層の個別電
極58bを導通させる外部電極70を例えば金めっき等
によりそれぞれ形成する。他方の個別電極58aについ
ても同様に外部電極(図示せず)を形成する。また、外
部電極70を形成した側面と直交する両側面に露出する
ように設けられた各層の共通電極66を導通させる外部
電極72(一方のみ図示)を例えば金めっき等により両
側面にそれぞれに形成する。そして、この積層体を焼成
することにより圧電平板50が出来上がる。
【0019】続いて、高温下で個別電極58a、58b
と共通電極66間に高電圧を印加して圧電平板50を部
分的に分極処理する。これにより、図7に示すように、
圧電平板50のうち個別電極58a、58bと共通電極
66とがオーバーラップする領域がそれぞれ活性部とな
り、外部電極70、72を介して個別電極58a、58
bと共通電極66間に駆動電圧を印加したときに変形を
生じるアクチュエータ部74、76となる。一方、アク
チュエータ部74と76の間は、共通電極66のみが存
在する未分極状態の非活性部78となる。
【0020】このように、積層された複数のグリーンシ
ートが焼成されてなる各圧電層間には、各アクチュエー
タ部74、76に対応してそれぞれパターン形成された
複数の個別電極58a、58bと、すべてのアクチュエ
ータ部74、76に延びて形成され、かつ圧電平板50
の側面に露出するように設けられた複数の共通電極66
とが交互に配置されている。また、圧電平板50におい
ては、各アクチュエータ部74が大径用インク室列36
の各インク室34にそれぞれ対応して設けられ、各アク
チュエータ部76が小径用インク室列42の各インク室
40にそれぞれ対応して設けられている。なお、個別電
極58a、58bの長さの違いに対応して、アクチュエ
ータ部74の長さはアクチュエータ部76よりも長くな
っている。
【0021】図4に示すように、基板54上には各圧電
平板50の外部電極72にそれぞれ導通する引き出し配
線73がパターン形成されており、この引き出し配線7
3を介して各圧電平板50の共通電極66がアースに接
続されている。一方、基板54の側面には、各圧電平板
50の側面に形成した外部電極70にそれぞれ導通する
引き出し配線71が形成されており、これら引き出し配
線71に接続されるフレキシブル配線を介して各圧電平
板50の個別電極58a、58bが駆動電圧印加用ドラ
イバ(図示せず)にそれぞれ接続されている。
【0022】以上の構成からなるインクジェットヘッド
10では、図示しないインクカートリッジからインク供
給室32に供給されたインクが対応するインレット溝3
8を介して各大径用および小径用インク室34、40に
それぞれ収容されている。この状態で、画像情報に応じ
てドライバから圧電平板50の個別電極58a、58b
と共通電極66間に駆動電圧が印加されると、各アクチ
ュエータ部74、76が厚み方向に瞬時に変形して対応
する各インク室34、40内のインクを加圧し、これに
より大径ノズル20、小径ノズル24からそれぞれ大き
さの異なるインク滴が飛翔する。これらインク滴が記録
紙上に付着してそれぞれ大きさの異なるドットが形成さ
れ、これらドットの集合により画像が記録される。
【0023】以上に説明したように本実施形態のインク
ジェットヘッド10では、1枚の圧電平板50を部分的
に分極処理して形成された複数の活性部が各インク室3
4、40をそれぞれ加圧するアクチュエータ部74、7
6となっているので、各インク室34、40にそれぞれ
対応するようにダイサー加工等によって圧電部材を分割
形成する必要がなく、製造工程を簡略化でき生産性が向
上する。また、1枚の圧電平板50で大径用および小径
用インク室列36、42の各インク室34、40に対応
するアクチュエータ部74、76を賄うことができるの
で、従来のように大径用および小径用インク室列のため
にそれぞれ大きさが異なる2種類の圧電プレートを用意
する必要がなく、部品の種類およびコストを削減できる
とともに、組立時に2枚の圧電プレートの位置合わせが
不要となり組み立てが容易になる。なお、これらの効果
は圧電平板50が積層型でなく単層のものであっても得
られる。
【0024】また、複数の圧電層を積層してなる積層型
圧電平板50においては、各インク室34、40に対応
するアクチュエータ部74、76のみが分極処理された
活性部であり、それ以外の領域はすべて分極されていな
い非活性領域であるため、大径用インク室列36に対応
するアクチュエータ部74と小径用インク室列42に対
応するアクチュエータ部76との間の非活性部78をそ
れほど大きくとらなくても駆動時の自己破壊(層間剥
離)を防止できる。これにより、各インク室列36、4
2のインク室34、40ごとに分割された圧電部材を設
ける場合に比べてヘッドを小型化できる。
【0025】さらに、積層型圧電平板50の各圧電層間
に、各アクチュエータ部74、76に対応してそれぞれ
パターン形成された複数の個別電極58a、58bと、
すべてのアクチュエータ部74、76に延びて形成さ
れ、かつ上記圧電平板50の側面に露出するように設け
られた複数の共通電極66とを交互に配置してあるた
め、共通電極66が露出した側面に例えば金めっき等の
外部電極72を設けることにより、外部電極72からす
べてのアクチュエータ部74、76の共通電極66につ
いての電気的接続をとることができる。これにより、大
径用インク室列36に対応する各圧電部材と小径用イン
ク室列42に対応する各圧電部材とから共通電極用の配
線を基板上において別々に引き出していた場合に必要で
あったスペースを節約でき、これによってもまたヘッド
の小型化を図れる。
【0026】ところで、上記インクジェットヘッド10
では、上記圧電平板50に代えて図8に示す圧電平板8
0を使用してもよい。この圧電平板80は、上記圧電平
板50について共通電極66のみが存在する部分である
非活性部に各共通電極66を分断する溝82をダイサー
加工等で形成し、この溝82に導電性接着剤84を充填
したものである。この圧電平板80を用いた場合には、
溝82の存在によって大径用インク室列36側のアクチ
ュエータ部74と小径用インク室列42側のアクチュエ
ータ部76との間で互いの振動が影響し合って連動変位
するのを抑えることができる。加えて、その溝82に充
填された導電性接着剤84からすべてのアクチュエータ
部74、76に延びる共通電極66の電気的接続をとる
ことができ、上記圧電平板50の場合と同様にスペース
節約によるヘッドの小型化が図れるとともに、接着剤8
4の接着力によって溝部82における圧電平板80の自
己破壊(層間剥離)を防止することができる。この圧電
平板80では、導電性接着剤84から各共通電極66の
電気的接続をとることができるので、上記圧電平板50
のように側面に金めっき等による外部電極72を設ける
必要がない。
【0027】以上に説明した上記インクジェットヘッド
10では、ノズル20、24の径、インク室34、40
の長さ、およびアクチュエータ部74、76の長さを異
ならせて大小インク滴を吐出させるようにしてあるが、
本発明はこれらノズル径、インク室長さおよびアクチュ
エータ部長さを同一に形成した場合にも適用できる。
【0028】また、上記インクジェットヘッド10はラ
イン型ヘッドとして説明したが、本発明はキャリッジに
取り付けられて記録紙に対してスキャンするタイプのイ
ンクジェットヘッドにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 記録紙の通紙方向に沿って4つのライン型イ
ンクジェットヘッドを配置した状態を示す斜視図。
【図2】 ライン型インクジェットヘッドのノズル面を
示す平面図。
【図3】 インクジェットヘッドの内部構成を示す一部
切欠き斜視図。
【図4】 基板上に複数の圧電平板を配置した状態を示
す部分斜視図。
【図5】 圧電平板の積層状態を説明するため斜視図。
【図6】 圧電平板の斜視図。
【図7】 図6の圧電平板のVII−VII線断面図。
【図8】 別の形態の圧電平板を示す斜視図。
【符号の説明】
10…インクジェットヘッド、34…大径用インク室、
36…大径用インク室列(第1のインク室列)、40…
小径用インク室、42…小径用インク室列(第2のイン
ク室列)、50…圧電平板、74,76…アクチュエー
タ部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクをそれぞれ収容する複数のインク
    室を配列してなる第1のインク室列と、この第1のイン
    ク室列に隣接して設けられ、インクをそれぞれ収容する
    複数のインク室を上記第1のインク室列の配列方向と平
    行に配列してなる第2のインク室列と、上記各列のイン
    ク室にそれぞれ対応して設けられ、電圧印加時の変形に
    より上記インク室内のインクを加圧して飛翔させる複数
    のアクチュエータ部とを備え、これらアクチュエータ部
    は1枚の圧電平板を部分的に分極処理して形成された複
    数の活性部からなるインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 上記圧電平板は複数の圧電層を積層して
    なる積層型圧電平板であることを特徴とする請求項1に
    記載のインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 上記圧電平板の各圧電層間に、各アクチ
    ュエータ部に対応してそれぞれパターン形成された複数
    の個別電極と、すべてのアクチュエータ部に延びて形成
    され、かつ上記圧電平板の側面に露出するように設けら
    れた複数の共通電極とを交互に配置したことを特徴とす
    る請求項2に記載のインクジェットヘッド。
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