JPH11179009A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH11179009A
JPH11179009A JP9351433A JP35143397A JPH11179009A JP H11179009 A JPH11179009 A JP H11179009A JP 9351433 A JP9351433 A JP 9351433A JP 35143397 A JP35143397 A JP 35143397A JP H11179009 A JPH11179009 A JP H11179009A
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JP
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display device
lottery
game
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JP9351433A
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English (en)
Inventor
Masashi Hirose
将史 広瀬
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Heiwa Corp
Original Assignee
Heiwa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 釘調整を正確にかつ容易に行えるとともに、
遊技ルールを簡素化しながらも遊技性の向上を図り、も
って経営の向上に寄与するのに好適な遊技機を提供す
る。 【解決手段】 複数の抽選用図柄表示装置と、これらに
対応する役物等と、一の始動口40と、を設け、始動口
40に遊技媒体が入賞したときは、抽選用図柄表示装置
のいずれか一つを選択し、特賞状態を生起するための抽
選結果に応じた図柄を、選択した抽選用図柄表示装置に
表示し、表示した図柄のパターンが特定のものであると
きは、選択した抽選用図柄表示装置に対応する役物等を
特賞状態とするようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、図柄表示装置に
表示する図柄のパターンが特定のものであるときに役物
の動作を制御する遊技機に係り、特に、複数の図柄表示
装置とこれに対応する役物とを備えた遊技機に関する。
さらに詳しくは、釘調整を正確にかつ容易に行えるとと
もに、遊技ルールを簡素化しながらも遊技性の向上を図
り、もって経営の向上に寄与するのに好適な遊技機に関
する。
【0002】
【従来の技術】最近の遊技機では、遊技性の向上を図る
ために、さまざまな工夫がなされている。特に、図柄表
示装置を備えた遊技機では、複数の図柄表示装置を設け
ることによって、遊技性の向上を図ろうとするものがあ
る。
【0003】従来の遊技機、例えばパチンコ機は、特別
図柄表示装置と、これに対応する始動口および大入賞口
と、大入賞口の開閉を作動させる大入賞口作動ソレノイ
ドと、さらに、普通図柄表示装置と、これに対応する作
動ゲートおよび普通電動役物と、普通電動役物の開閉を
作動させる普通電動役物作動ソレノイドと、両図柄表示
装置および両作動ソレノイドを制御する制御装置と、を
有していた。
【0004】これは、まず、始動口に遊技球が入賞した
ときは、特別図柄表示装置に表示する図柄の変動を開始
するとともに、所定確率に基づいて大当たりか否かを抽
選し、大当たりであると決定したときは、特定の図柄の
パターン(例えば、“333”、“777”)を特別図
柄表示装置に表示し、遊技客にとって最も有利な遊技状
態である特賞状態を生起させるものとして、大入賞口を
所定時間、所定回数だけ開放させる。
【0005】一方、作動ゲートを遊技球が通過したとき
は、普通図柄表示装置に表示する図柄の変動を開始する
とともに、所定確率に基づいて当たりか否かを抽選し、
当たりであると決定したときは、特定の図柄のパターン
(例えば、“3”、“7”)を普通図柄表示装置に表示
し、遊技客にとって比較的有利な遊技状態を生起させる
ものとして、普通電動役物を所定時間、所定回数だけ開
放させる。
【0006】このように、複数の図柄表示装置と、これ
らに対応する複数の始動口および役物と、を設けること
によって、遊技客が、異なる特賞状態を生起させるため
の複数の抽選を楽しむことができるので、遊技性の向上
が図られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
遊技機であっては、複数の図柄表示装置のそれぞれに対
応した複数の始動口(作動ゲートを含む)が設けられて
いたため、釘調整の際には、各始動口の位置を考慮して
行わなければならなかった。このため、店側が所望の収
支を得られるように釘調整するには、極めて困難であ
り、多大な手間がかかった。また、このような遊技機を
遊技し慣れていない遊技客にとっては、どの始動口に狙
いを定めて遊技球を発射してよいのかが把握しずらいも
のとなり、遊技性の向上を図るために設けた複数の図柄
表示装置が、かえって遊技ルールを複雑にしてしまって
いた。
【0008】さらに、従来の遊技機では、普通図柄表示
装置による抽選よりも、特別図柄表示装置による抽選の
方が華やかであるため、特別図柄表示装置が遊技客の興
味を大きく引いてしまい、遊技客に対して特別図柄表示
装置が遊技の中心であると思い込ませてしまう。このた
め、普通図柄表示装置の存在感が薄れてしまい、普通図
柄表示装置があまり注目されない実情がある。したがっ
て、複数の図柄表示装置を設けたにもかかわらず、結果
として店側が期待していたものよりは、遊技性の乏しい
ものとなってしまった。
【0009】そこで、本発明は、このような従来の問題
を解決することを課題としており、釘調整を正確にかつ
容易に行えるとともに、遊技ルールを簡素化しながらも
遊技性の向上を図り、もって経営の向上に寄与するのに
好適な遊技機を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1記載の遊技機は、遊技媒体を
用いて遊技を行う遊技機であって、図柄を表示する複数
の図柄表示手段と、これらに対応する役物と、前記役物
の作動および前記各図柄表示手段を制御する制御手段
と、始動口と、を備え、前記制御手段は、前記始動口に
遊技媒体が入賞したときは、前記各図柄表示手段のうち
少なくとも一つを選択し、選択した前記図柄表示手段に
所定規則に従った図柄を表示し、表示した図柄のパター
ンが特定のものであるときは、選択した前記図柄表示手
段に対応する前記役物に対して所定動作を行わせる。
【0011】このような構成であれば、始動口に遊技媒
体が入賞したときは、制御手段で、各図柄表示手段のう
ち少なくとも一つが選択され、選択された図柄表示手段
に所定規則にしたがった図柄が表示される。そして、表
示された図柄のパターンが特定のものであるときは、選
択された図柄表示手段に対応する役物に対して所定動作
が行われる。
【0012】具体的には、遊技機としてパチンコ機を例
にとって説明すると、まず、始動口に遊技球が入賞した
ときは、各図柄表示手段のうち一または複数の図柄表示
手段が選択される。そして、選択された図柄表示手段に
ついて、所定確率に基づき大当たりか否かが抽選される
が、大当たりであると決定されたときは、決定に係る図
柄表示手段に大当たりを示す図柄のパターンが表示さ
れ、これに対応する役物が所定時間、所定回数だけ開放
される。なお、大当たりでないと決定されたときは、決
定に係る図柄表示手段に外れを示す図柄のパターンが表
示され、これに対応する役物は開放されない。
【0013】この場合に、図柄表示手段を選択するとき
は、例えば、各図柄表示手段ごとに設定された選択確率
に基づいて行うようにしてもよいし、最も新しく選択さ
れた図柄表示手段に表示した図柄のパターンに基づいて
行うようにしてもよいし、各図柄表示手段に付与した番
号に基づいて順番に行うようにしてもよいし、遊技結果
に基づいて行うようにしてもよい。また、遊技機に振り
分け装置を設け、遊技媒体が振り分けられた場所によっ
て図柄表示手段を選択するようにしてもよい。
【0014】なお、始動口の個数は、図柄表示手段の個
数よりも少ないほうがよいが、少なければ少ないほど好
ましい。すなわち、始動口の個数は、一つであることが
最も好ましい。
【0015】この請求項1記載の発明において、「始動
口」とは、遊技媒体が入賞したときに、制御手段に図柄
表示手段を選択する契機を与えるためのものをいい、こ
れには、例えば、遊技媒体が入賞したときにこれを検出
する入賞口(通常の始動口)とか、または遊技媒体を入
賞させず単に遊技媒体が通過したか否かを検出する作動
ゲートとかが挙げられる。また、「所定規則に従った図
柄」とは、所定規則にしたがって決定された図柄のこと
をいい、これには、例えば、所定確率に基づいて大当た
りか否かを抽選し、その抽選の結果により決定された図
柄とかが挙げられる。
【0016】また、本発明に係る請求項2記載の遊技機
は、請求項1記載の遊技機において、前記制御手段は、
前記各図柄表示手段ごとに設定された選択確率に基づい
て、前記各図柄表示手段のうちいずれか一つを選択す
る。
【0017】このような構成であれば、始動口に遊技媒
体が入賞したときは、制御手段で、各図柄表示手段ごと
に設定された選択確率に基づいて、各図柄表示手段のう
ちいずれか一つが選択される。
【0018】具体的には、例えば、図柄表示手段がA、
B、Cがあり、それぞれに設定された選択確率が0.
5、0.3、0.2であるとすると、始動口に遊技媒体
が入賞したときは、図柄表示手段A〜Cのうちいずれか
一つが選択されることになるが、この場合に、図柄表示
手段Aが50%の確率で選択され、図柄表示手段Bが3
0%の確率で選択され、図柄表示手段Cが20%の確率
で選択される。
【0019】したがって、始動口に遊技媒体が入賞した
ときは、いずれの図柄表示手段が選択されるのかが抽選
によって決定されるので、遊技客の期待感がそそられ、
遊技意欲がかきたてられる。
【0020】さらに、本発明に係る請求項3記載の遊技
機は、請求項2記載の遊技機において、前記制御手段
は、特定条件が成立したときは、前記選択確率を変更す
る。このような構成であれば、特定条件が成立したとき
は、制御手段で、選択確率が変更される。
【0021】具体的には、例えば、図柄表示手段に表示
された図柄のパターンが特定のものであるときは、制御
手段で、その図柄表示手段に対応する役物に対して所定
動作が行われるが、その後、その所定動作が終了させら
れたときは、選択確率が変更される。またこの他に、例
えば、特定の入賞口に遊技媒体が入賞したときや、図柄
変動回数が所定回数を越えたときに、制御手段で、選択
確率が変更されるようにしてもよい。
【0022】複数の図柄表示手段を設けた場合には、通
常、遊技性の向上を図るために、特賞状態を生起させる
ための確率(特賞確率)と、特賞状態になったときに払
い出される遊技媒体数(払出遊技媒体数)とを、各図柄
表示手段ごとに異ならせて設定することが考えられる。
【0023】しかし、このような場合、図柄表示手段を
選択するときに、例えば、払出遊技媒体数は多いが特賞
確率の低い図柄表示手段を高確率で選択するようにして
しまうと、ベース率が低いものとなってしまう。特に、
このように払出遊技媒体数は多いが特賞確率の低い図柄
表示手段で特賞状態が生起させられ、その結果、大量の
遊技媒体が払い出された後においても、ベース率が低い
ままであると、せっかく取得した大量の遊技媒体が短時
間で減少してしまい、遊技客の遊技意欲を著しく低下さ
せてしまう。
【0024】そこで、例えば、特賞状態を終了したとき
は、ベース率を高くするように、払出遊技媒体数は少な
いが特賞確率の高い図柄表示手段を高確率で選択するよ
うに選択確率を変更するようにする。このようであれ
ば、ベース率が高くなるので、遊技客の取得した遊技媒
体が短時間で減少することが抑制されるとともに、特賞
確率の低い図柄表示手段が選択されにくくなるので、払
出遊技媒体数が多い特賞状態が生起される機会が低減さ
れ、店側にとっても有利である。
【0025】なお、このようにベース率が高くなるよう
に選択確率を変更するのに限らず、経営状況や遊技客の
満足度等を考慮してさまざまな効果が得られるように選
択確率を変更するようにしてもよい。
【0026】さらに、本発明に係る請求項4記載の遊技
機は、請求項1、2または3記載の遊技機において、前
記制御手段でいずれの前記図柄表示手段を選択したかの
選択結果を表示する表示手段を備える。
【0027】このような構成であれば、始動口に遊技媒
体が入賞したときは、制御手段で、図柄表示手段が選択
され、その選択結果が表示手段に表示される。したがっ
て、始動口に遊技媒体が入賞したときに、遊技客は、い
ずれの図柄表示手段が選択されたのかが判る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。この実施の形態は、本発明に
係る遊技機を、図1に示すように、一の始動口を用いて
特別図柄表示装置または普通図柄表示装置を選択し、選
択した図柄表示装置により特賞状態を生起させるための
抽選を行う場合について適用したものである。
【0029】まず、遊技機における遊技盤の構成につい
て説明する。図1は、遊技機における遊技盤の正面部、
特に説明に必要な部分のみを模式的に示した図である。
遊技盤1のほぼ中央部には、3つの領域にそれぞれ図柄
(例えば、“1”〜“9”、“A”〜“F”)を独立に
変動させながら表示する特別図柄表示装置10が設けら
れており、その上方には、“0”から“9”までの1桁
の数字を変動させながら表示する普通図柄表示装置30
が設けられている。また、特別図柄表示装置10の左方
には、“0”から“9”までの1桁の数字を変動させな
がら表示する普通図柄表示装置20と、通常時は閉鎖状
態であるが普通図柄表示装置20に表示された数字が特
定のもの(例えば、“3”または“7”)であるとき
は、所定のパターンで開放状態となって遊技球を入賞可
能となる普通電動役物22と、が一体に設けられてい
る。
【0030】特別図柄表示装置10の下方には、遊技球
を常時入賞可能とし、遊技球が入賞したことを検出する
ためのスイッチを備えた始動口40が設けられており、
始動口40の下方には、特別図柄表示装置10および普
通図柄表示装置20,30のいずれか一つを選択するた
めの抽選の抽選結果を示す図柄を表示する選択用図柄表
示装置50が設けられている。なお、選択用図柄表示装
置50の両側には、特別図柄表示装置10および普通図
柄表示装置20,30のいずれか一つを選択するための
抽選が行われている間に、または、大入賞口12および
普通電動役物22,32が特賞状態中に、始動口40に
遊技球が何個入賞したかを表示する作動メモリ表示装置
42が設けられており、これは、入賞した遊技球を最大
4個まで表示可能になっている。
【0031】選択用図柄表示装置50の下方には、通常
時は閉鎖状態であるが特別図柄表示装置10の3つの領
域に表示された図柄が特定のもの(例えば、“333”
または“777”)であるときは、所定のパターンで開
放状態となって遊技球を入賞可能となる大入賞口12
と、通常時は閉鎖状態であるが普通図柄表示装置30に
表示された数字が特定のもの(例えば、“3”または
“7”)であるときは、所定のパターンで開放状態とな
って遊技球を入賞可能となる普通電動役物32と、が設
けられている。
【0032】なお、以下、特別図柄表示装置10の3つ
の領域に表示される図柄、普通図柄表示装置20に表示
される数字、および普通図柄表示装置30に表示される
数字を総称して「抽選用図柄」と、選択用図柄表示装置
50に表示される図柄を「選択用図柄」という。また、
特別図柄表示装置10および普通図柄表示装置20,3
0を総称して「抽選用図柄表示装置」と、大入賞口12
および普通電動役物22,32を総称して「役物等」と
いう。さらに、抽選用図柄が特定のものであるときに生
起される遊技状態を「特賞状態」という。
【0033】次に、遊技機における遊技制御部の構成に
ついて説明する。図2は、遊技機における遊技制御部の
主要部を示したブロック図である。図中、制御プログラ
ムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU
100には、まず、所定領域にあらかじめCPU100
の制御プログラム等を格納しているROM110と、R
OM110等から読み出したデータやCPU100の演
算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM120
と、始動口40に設けられかつ始動口40に遊技球が入
賞したことを検出する作動スイッチ41と、作動メモリ
表示装置42と、が制御可能に接続されている。なお、
作動スイッチ41は、始動口40に遊技球が入賞したと
きにオン状態となり、それ以外のときにはオフ状態とな
る。また、作動メモリ表示装置42は、RAM120に
設けられている作動メモリ用カウンタの値に基づいて、
始動口40に入賞した遊技球の数(選択用図柄を変動さ
せる権利を有する数)を表示するようになっている。
【0034】さらに、CPU100には、選択用図柄表
示装置50と、特別図柄表示装置10と、普通図柄表示
装置20と、普通図柄表示装置30と、大入賞口12の
開閉を作動させる大入賞口作動ソレノイド14と、普通
電動役物22の開閉を作動させる普通電動役物作動ソレ
ノイド24と、普通電動役物32の開閉を作動させる普
通電動役物作動ソレノイド34と、が制御可能に接続さ
れている。
【0035】また、CPU100には、所定時間ごとに
図示しないリセット回路からリセット信号を出力させる
タイマ105が設けられている。ここで、所定時間は、
“4”〔ms〕に設定されている。なお、これは一例で
ある。
【0036】ROM110には、図3(a)に示すよう
に、抽選用図柄表示装置のいずれか一つを選択するため
の抽選における、特別図柄表示装置10が選択される選
択確率、普通図柄表示装置20が選択される選択確率、
および普通図柄表示装置30が選択される選択確率を登
録した選択用テーブルが格納されている。ここで、特別
図柄表示装置10の選択確率は、“0.5”に、普通図
柄表示装置20の選択確率は、“0.3”に、普通図柄
表示装置30の選択確率は、“0.2”に設定されてい
る。なお、これらは一例である。
【0037】また、ROM110には、図3(b)に示
すように、特賞状態を生起させるための抽選における特
賞状態を生起させる特賞確率と、特賞状態になったとき
に役物等を開放する一回あたりの開放時間(秒)と、特
賞状態になったときに役物等を開放する開放回数と、を
各抽選用図柄表示装置ごとに登録した抽選用テーブルが
格納されている。ここで、各抽選用図柄表示装置ごとの
特賞確率、開放時間および開放回数は、特別図柄表示装
置10については、“1/300”、“29.5”およ
び“16”に、普通図柄表示装置20については、“1
/100”、“5.8”および“5”に、普通図柄表示
装置30については、“1/10”、“2”および
“2”に設定されている。なお、これらは一例である。
【0038】CPU100は、マイクロプロセッシング
ユニットMPU等からなり、ROM110の所定領域に
格納されている所定のプログラムを起動させ、図4のフ
ローチャートに示す遊技制御処理を実行するようになっ
ている。なお、図4のフローチャートは、発明の理解を
容易にするため、遊技制御処理の概略を示すものであ
る。
【0039】ここで、遊技制御処理は、次のように構成
されている。まず、図4中、CPU100が起動させら
れたときは、ステップS100に移行するようになって
いる。
【0040】ステップS100では、遊技機本体に電源
が投入されてから初めて実行する処理であるか否かを判
定するようになっている。判定の結果、初めて実行する
処理であると判定されたとき(Yes) は、ステップS10
2に移行して、タイマ105、RAM120の初期化処
理を実行し、ステップS104に移行して、リセット回
路からリセット信号を入力するまで待機し、リセット信
号を入力したときは、ステップS100に戻るようにな
っている。
【0041】すなわち、ステップS104は、ステップ
S100からS104までを介してS100に戻るまで
に要する処理時間を一定にするための待機処理である。
具体的には、ステップS100からS104までに要す
る時間のばらつきを利用して、表示する抽選用図柄を決
定するために必要な乱数を更新する乱数更新処理も実行
している。
【0042】一方、ステップS100の判定の結果、遊
技機本体に電源が投入されてから初めて実行する処理で
ないと判定されたとき(No)は、ステップS105に移行
して、抽選用図柄表示手段のいずれか一つを選択するた
めの抽選や、特賞状態を生起させるための抽選その他の
処理に必要な乱数を更新する乱数更新処理を実行し、ス
テップS106に移行するようになっている。
【0043】ステップS106では、始動口40に関す
る始動口処理を実行し、ステップS108に移行して、
選択用図柄表示装置50の制御に関する選択用図柄表示
装置制御処理を実行し、ステップS110に移行して、
抽選用図柄表示装置の制御に関する抽選用図柄表示装置
制御処理を実行し、ステップS112に移行して、役物
等の作動に関する役物等作動処理を実行し、ステップS
104に移行するようになっている。
【0044】なお、ステップS104およびS105に
おいて、各抽選に必要な乱数は、例えば、“1/30
0”の確率を生起させるものであれば、当たり値として
“0”をあらかじめ設定し、“0”から“299”まで
の範囲の乱数カウンタを用いて生成される。この乱数カ
ウンタは、乱数更新処理が実行されるごとに“1”づつ
加算され、“299”を越えると“0”に更新される。
【0045】したがって、選択用テーブルの内容から、
抽選用図柄表示装置のいずれか一つを選択するための抽
選に必要な乱数は、“0”から“99”までの範囲の乱
数カウンタを用いて生成され、特別図柄表示装置10に
おいて特賞状態を生起させるための抽選に必要な乱数
は、“0”から“299”までの範囲の乱数カウンタを
用いて生成され、普通図柄表示装置20,30において
特賞状態を生起させるための抽選に必要な乱数は、それ
ぞれ“0”から“99”までの範囲の乱数カウンタ、お
よび“0”から“9”までの範囲の乱数カウンタを用い
て生成される。
【0046】次に、ステップS106の始動口処理の構
成について説明する。図5は、始動口処理を示すフロー
チャートである。まず、図5中、始動口処理が実行され
たときは、ステップS200に移行するようになってい
る。
【0047】ステップS200では、作動スイッチ41
がオン状態であるか否かを判定するようになっている。
判定の結果、オン状態であると判定されたとき(Yes)
は、ステップS202に移行するが、オン状態でない、
すなわちオフ状態であると判定されたとき(No)は、遊技
制御処理に復帰するようになっている。
【0048】ステップS202では、作動メモリ用カウ
ンタの値が“4”以上であるか否かを判定するようにな
っている。判定の結果、作動メモリ用カウンタの値が
“4”以上でないと判定されたとき(No)は、ステップS
204に移行するが、作動メモリ用カウンタの値が
“4”以上であると判定されたとき(Yes) は、遊技制御
処理に復帰するようになっている。
【0049】ステップS204では、作動メモリ用カウ
ンタの値に“1”を加算して、ステップS206に移行
して、始動口40に遊技球が入賞した際の賞球を払い出
すための賞球払出処理1を実行し、ステップS208に
移行して、抽選用図柄表示装置のいずれか一つを選択す
るための抽選に必要な乱数を乱数カウンタから取得し、
これをRAM120の所定領域に記憶し、遊技制御処理
に復帰するようになっている。
【0050】次に、ステップS108の選択用図柄表示
装置制御処理の構成について説明する。図6は、選択用
図柄表示装置制御処理を示すフローチャートである。ま
ず、図6中、選択用図柄表示装置制御処理が実行された
ときは、ステップS300に移行するようになってい
る。
【0051】ステップS300では、選択用図柄が変動
中であるか否かを判定するようになっている。判定の結
果、選択用図柄が変動中でないと判定されたとき(No)
は、ステップS302に移行するようになっている。
【0052】ステップS302では、抽選用図柄のいず
れかが変動中であるか否かを判定するようになってい
る。判定の結果、抽選用図柄のいずれもが変動中でない
と判定されたとき(No)は、ステップS304に移行する
が、抽選用図柄のいずれかが変動中であると判定された
とき(Yes) は、遊技制御処理に復帰するようになってい
る。
【0053】ステップS304では、役物等のいずれか
が特賞状態中であるか否かを判定するようになってい
る。判定の結果、役物等のいずれもが特賞状態中でない
と判定されたとき(No)は、ステップS306に移行する
が、役物等のいずれかが特賞状態中であると判定された
とき(Yes) は、遊技制御処理に復帰するようになってい
る。
【0054】ステップS306では、作動メモリ用カウ
ンタの値が“0”であるか否かを判定するようになって
いる。判定の結果、作動メモリ用カウンタの値が“0”
でないと判定されたとき(No)は、ステップS308に移
行するが、作動メモリ用カウンタの値が“0”であると
判定されたとき(Yes) は、遊技制御処理に復帰するよう
になっている。
【0055】ステップS308では、選択用図柄の変動
を開始し、ステップS309に移行して、作動メモリ用
カウンタの値から“1”を減算し、遊技制御処理に復帰
するようになっている。
【0056】一方、ステップS300の判定の結果、選
択用図柄が変動中であると判定されたとき(Yes) は、ス
テップS310に移行して、選択用図柄の変動を開始し
てから所定時間が経過したか否かを判定するようになっ
ている。判定の結果、所定時間が経過したと判定された
とき(Yes) は、ステップS314に移行するが、所定時
間が経過していないと判定されたとき(No)は、遊技制御
処理に復帰するようになっている。
【0057】ステップS314では、選択用図柄の変動
を停止し、ステップS208で記憶した乱数に基づいた
選択用図柄のパターンを選択用図柄表示装置50に表示
し、ステップS316に移行して、ステップS208で
記憶した乱数に基づいて抽選用図柄表示装置のいずれか
一つを選択し、ステップS320に移行するようになっ
ている。
【0058】つまり、ステップS314からS316ま
では、“0”から“99”までの範囲の乱数カウンタを
用いて、選択用テーブルに登録された各抽選用図柄表示
装置ごとの選択確率から、その値が“0”から“49”
までの範囲にあるときは、特別図柄表示装置10を選択
し、その値が“50”から“79”までの範囲にあると
きは、普通図柄表示装置20を選択し、その値が“8
0”から“99”までの範囲にあるときは、普通図柄表
示装置30を選択するようになっている。
【0059】このとき、特別図柄表示装置10を選択し
たときは、選択用図柄のパターンとして“1”を、普通
図柄表示装置20を選択したときは、選択用図柄のパタ
ーンとして“2”を、普通図柄表示装置30を選択した
ときは、選択用図柄のパターンとして“3”を選択用図
柄表示装置50に表示するようになっている。なお、こ
れらは一例である。
【0060】ステップS320では、抽選用図柄表示装
置を選択したか否かを示すフラグ変数FCHに“1”を設
定し、遊技制御処理に復帰するようになっている。ここ
で、フラグ変数FCHの値が“1”であるときは、抽選用
図柄表示装置を選択したことを示し、その値が“0”で
あるときは、抽選用図柄表示装置を選択していないこと
を示すものとする。
【0061】次に、ステップS110の抽選用図柄表示
装置制御処理の構成について説明する。図7は、抽選用
図柄表示装置制御処理を示すフローチャートである。ま
ず、図7中、抽選用図柄表示装置制御処理が実行された
ときは、ステップS400に移行するようになってい
る。
【0062】ステップS400では、抽選用図柄のいず
れかが変動中であるか否かを判定するようになってい
る。判定の結果、抽選用図柄のいずれもが変動中でない
と判定されたとき(No)は、ステップS402に移行する
ようになっている。
【0063】ステップS402では、フラグ変数FCH
値が“1”であるか否かを判定するようになっている。
判定の結果、フラグ変数FCHの値が“1”であると判定
されたとき(Yes) は、ステップS403に移行するが、
フラグ変数FCHの値が“1”でない、すなわち“0”で
あると判定されたとき(No)は、遊技制御処理に復帰する
ようになっている。
【0064】ステップS403では、選択した抽選用図
柄表示装置において特賞状態を生起させるための抽選に
必要な乱数を乱数カウンタから取得し、これをRAM1
20の所定領域に記憶し、ステップS404に移行し
て、選択した抽選用図柄表示装置の抽選用図柄の変動を
開始し、ステップS406に移行して、フラグ変数FCH
に“0”を設定し、遊技制御処理に復帰するようになっ
ている。
【0065】一方、ステップS400の判定の結果、抽
選用図柄のいずれかが変動中であると判定されたとき(Y
es) は、ステップS408に移行して、抽選用図柄の変
動を開始してから所定時間が経過したか否かを判定する
ようになっている。判定の結果、所定時間が経過したと
判定されたとき(Yes) は、ステップS412に移行する
が、所定時間が経過していないと判定されたとき(No)
は、遊技制御処理に復帰するようになっている。
【0066】ステップS412では、抽選用図柄の変動
を停止し、ステップS403で記憶した乱数に基づいた
抽選用図柄のパターンを、選択した抽選用図柄表示装置
に表示し、ステップS414に移行するようになってい
る。
【0067】つまり、ステップS412は、抽選用テー
ブルに登録された各抽選用図柄表示装置ごとの特賞確率
から、例えば、抽選用図柄表示装置として特別図柄表示
装置10が選択された場合(特賞確率=1/300)に
は、“0”から“299”までの範囲の乱数カウンタを
用いて、その値が“0”であるときは、特賞状態を生起
させ、その値が“1”から“299”までの範囲にある
ときは、特賞状態を生起させないようになっている。
【0068】このとき、特賞状態を生起させたときは、
乱数カウンタにより取得した乱数に基づいて、特賞状態
が生起させられたこと(当たり)を示す特定の図柄のパ
ターン(例えば、“333”、“777”)を決定し、
特賞状態を生起させないときは、乱数カウンタにより取
得した乱数に基づいて、特賞状態が生起させられないこ
と(外れ)を示す図柄のパターンを決定し、それぞれ決
定した図柄のパターンを特別図柄表示装置10に表示す
るようになっている。なお、抽選用図柄表示装置として
普通図柄表示装置20,30が選択された場合であって
も、上記場合に代えて特賞確率が“1/100”,“1
/10”となるだけで、この特賞確率に基づいて、特賞
状態を生起させるか否かを決定する。
【0069】ステップS414では、取得した乱数に基
づいて特賞状態が生起させられたか否かを、すなわち乱
数カウンタの値が“0”であるか否かを判定するように
なっている。判定の結果、特賞状態が生起させられたと
判定されたとき(Yes) は、ステップS416に移行する
が、特賞状態が生起させられていないと判定されたとき
(No)は、遊技制御処理に復帰するようになっている。
【0070】ステップS416では、特賞状態が生起さ
せられたか否かを示すフラグ変数F FVに“1”を設定
し、遊技制御処理に復帰するようになっている。ここ
で、フラグ変数FFVの値が“1”であるときは、特賞状
態が生起させられたことを示し、その値が“0”である
ときは、特賞状態が生起させられていないことを示すも
のとする。
【0071】次に、ステップS112の役物等作動処理
の構成について説明する。図8は、役物等作動処理を示
すフローチャートである。まず、図8中、役物等作動処
理が実行されたときは、ステップS500に移行するよ
うになっている。
【0072】ステップS500では、役物等のいずれか
が特賞状態中であるか否かを判定するようになってい
る。判定の結果、役物等のいずれもが特賞状態中でない
と判定されたとき(No)は、ステップS502に移行する
ようになっている。
【0073】ステップS502では、フラグ変数FFV
値が“1”であるか否かを判定するようになっている。
判定の結果、フラグ変数FFVの値が“1”であると判定
されたとき(Yes) は、ステップS504に移行するが、
フラグ変数FFVの値が“1”でない、すなわち“0”で
あると判定されたとき(No)は、遊技制御処理に復帰する
ようになっている。
【0074】ステップS504では、選択した抽選用図
柄表示装置に対応する役物等の特賞状態を開始し、ステ
ップS506に移行して、フラグ変数FFVに“0”を設
定し、遊技制御処理に復帰するようになっている。
【0075】一方、ステップS500の判定の結果、役
物等のいずれかが特賞状態中であると判定されたとき(Y
es) は、ステップS508に移行して、役物等に遊技球
が入賞した場合の賞球を払い出すための賞球払出処理2
を実行し、ステップS510に移行するようになってい
る。
【0076】ステップS510では、抽選用テーブルに
登録された各抽選用図柄表示装置ごとの開放時間に基づ
いて、役物等の実際の開放時間が登録された開放時間を
経過しているか否かを判定するようになっている。判定
の結果、登録された開放時間を経過していると判定され
たとき(Yes) は、ステップS512に移行するが、登録
された開放時間を経過していないと判定されたとき(No)
は、遊技制御処理に復帰するようになっている。
【0077】ステップS512では、抽選用テーブルに
登録された各抽選用図柄表示装置ごとの開放回数に基づ
いて、役物等の実際の開放回数が登録された開放回数に
達しているか否かを判定するようになっている。判定の
結果、登録された開放回数に達していると判定されたと
き(Yes) は、ステップS514に移行するが、登録され
た開放回数に達していないと判定されたとき(No)は、遊
技制御処理に復帰するようになっている。
【0078】ステップS514では、役物等の特賞状態
を終了し、遊技制御処理に復帰するようになっている。
次に、上記実施の形態の動作を図面を参照しながら説明
する。
【0079】まず、図1に示すように、始動口40に遊
技球が入賞したときは、選択用図柄表示装置50に表示
される図柄の変動が開始されるとともに、抽選用図柄表
示装置のいずれか一つを選択するための抽選が行われ
る。この抽選では、選択用テーブルに登録された各抽選
用図柄表示装置ごとの選択確率に基づいて、特別図柄表
示装置10が50%の確率で選択され、普通図柄表示装
置20が30%の確率で選択され、普通図柄表示装置3
0が20%の確率で選択されることになる。
【0080】例えば、この抽選で、特別図柄表示装置1
0が選択されたものとすると、選択用図柄表示装置50
に表示される図柄の変動が停止されるとともに、停止し
たときの図柄として、特別図柄表示装置10が選択され
たことを示す図柄のパターン“1”が表示される。
【0081】そうすると、これに伴って、特別図柄表示
装置10に表示される図柄の変動が開始されるととも
に、特別図柄表示装置10において特賞状態を生起させ
るための抽選が行われる。この抽選では、抽選用テーブ
ルに登録された特別図柄表示装置10の特賞確率に基づ
いて、“1/300”の確率で特賞状態が生起させられ
る。
【0082】例えば、この抽選で、特賞状態が生起させ
られたものとすると、特別図柄表示装置10に表示され
る図柄の変動が停止されるとともに、停止したときの図
柄として、大当たりであることを示す特定の図柄のパタ
ーン(例えば、“777”)が表示される。
【0083】そうすると、これに伴って、大入賞口12
の特賞状態が開始される。この場合であれば、大入賞口
12は、一回の開放につき“29.5”秒間開放され、
これが“16”回継続される。そして、この開放中に大
入賞口12に遊技球が入賞したときは、遊技球1個につ
き例えば10個の賞球が払い出される。
【0084】なお、特賞状態を生起させるための抽選
で、特賞状態が生起させられないものとすると、特別図
柄表示装置10に表示される図柄の変動が停止されると
ともに、停止したときの図柄として、外れであることを
示す図柄のパターン(例えば、“1A3”)が表示され
るが、大入賞口12が特賞状態とされることはない。
【0085】一方、例えば、抽選用図柄表示装置のいず
れか一つを選択するための抽選で、普通図柄表示装置2
0が選択されたものとすると、選択用図柄表示装置50
の図柄の変動が停止されるとともに、停止したときの図
柄として、普通図柄表示装置20が選択されたことを示
す図柄のパターン“2”が表示される。
【0086】そうすると、これに伴って、普通図柄表示
装置20の図柄の変動が開始されるとともに、普通図柄
表示装置20において特賞状態を生起させるための抽選
が行われる。この抽選では、抽選用テーブルに登録され
た普通図柄表示装置20の特賞確率“1/100”に基
づいて、特賞状態が生起させられたときは、普通電動役
物22が“5.8”秒間“5”回の特賞状態とされる
が、特賞状態が生起させられないときは、普通電動役物
22が特賞状態とされることはない。
【0087】また、例えば、抽選用図柄表示装置のいず
れか一つを選択するための抽選で、普通図柄表示装置3
0が選択されたものとすると、選択用図柄表示装置50
の図柄の変動が停止されるとともに、停止したときの図
柄として、普通図柄表示装置30が選択されたことを示
す図柄のパターン“3”が表示される。
【0088】そうすると、これに伴って、普通図柄表示
装置30の図柄の変動が開始されるとともに、普通図柄
表示装置30において特賞状態を生起させるための抽選
が行われる。この抽選では、抽選用テーブルに登録され
た普通図柄表示装置30の特賞確率“1/10”に基づ
いて、特賞状態が生起させられたときは、普通電動役物
32が“2”秒間“2”回の特賞状態とされるが、特賞
状態が生起させられないときは、普通電動役物32が特
賞状態とされることはない。
【0089】なお、選択用図柄表示装置50の図柄が変
動中である時、抽選用図柄表示装置の図柄が変動中であ
る時、または、役物等が特賞状態中である時に、始動口
40に新たな遊技球が入賞したときは、抽選用図柄表示
装置のいずれか一つを選択するための抽選に必要な乱数
の取得/記憶が行われるが、図柄変動は行われず、遊技
球が入賞したことが作動メモリ用カウンタに記憶される
とともに、その記憶結果が作動メモリ表示装置42に表
示される。そして、選択用図柄表示装置50の図柄が停
止された時、抽選用図柄表示装置の図柄が停止された
時、および、役物等の特賞状態が終了された時を待っ
て、抽選用図柄表示装置のいずれか一つを選択するため
の新たな図柄変動が開始される。
【0090】なお、始動口40に入賞した遊技球の数が
記憶される個数は、最大で4個である。したがって、作
動メモリ用カウンタの値が“4”のときであって、上記
時に始動口40に新たな遊技球が入賞しても、作動メモ
リ用カウンタに記憶されない。
【0091】また、始動口40に遊技球が入賞したとき
は、遊技球1個につき例えば10個の賞球が払い出され
る。このようにして、複数の抽選用図柄表示装置と、こ
れらに対応する役物等と、一の始動口40と、を設け、
始動口40に遊技媒体が入賞したときは、抽選用図柄表
示装置のいずれか一つを選択し、特賞状態を生起するた
めの抽選結果に応じた図柄を、選択した抽選用図柄表示
装置に表示し、表示した図柄のパターンが特定のもので
あるときは、選択した抽選用図柄表示装置に対応する役
物等を特賞状態とするようにしたから、始動口40が一
つであるので、従来に比して、釘調整を正確にかつ容易
に行えるとともに、遊技ルールを簡素化しながらも遊技
性の向上を図ることができる。
【0092】また、各抽選用図柄表示装置ごとに設定さ
れた選択確率に基づいて、抽選用図柄表示装置のいずれ
か一つを選択するようにしたから、いずれの抽選用図柄
表示装置が選択されるのかが抽選によって決定されるの
で、遊技客の期待感をそそり遊技意欲をかきたてること
ができる。したがって、遊技性の向上をより図ることが
できる。特に、抽選用図柄表示装置のいずれか一つが選
択されるので、遊技ルールを明瞭にすることができる。
【0093】さらに、選択用図柄表示装置50を設け、
抽選用図柄表示装置のいずれか一つを選択するための抽
選の抽選結果を表示するようにしたから、遊技客が、い
ずれの抽選用図柄表示装置が選択されたかを比較的容易
に把握することができるので、遊技ルールを明瞭にする
ことができる。
【0094】さらに、選択用図柄表示装置50の図柄が
変動中である時、抽選用図柄表示装置の図柄が変動中で
ある時、または、役物等が特賞状態である時は、抽選用
図柄表示装置のいずれか一つを選択するための抽選を行
わないようにしたから、遊技客が、現在の遊技状態を比
較的容易に把握することができるので、遊技ルールを明
瞭にすることができる。
【0095】なお、上記実施の形態においては、各抽選
用図柄表示装置ごとの選択確率としてあらかじめ登録し
た固定のものを用いるように構成したが、これに限ら
ず、例えば、図9(a)に示すように、特賞状態を終了
したときは、次の特賞状態が生起させられるまで、ベー
ス率を高くするように各抽選用図柄表示装置ごとの選択
確率を変更するように構成してもよいし、また、図9
(b)に示すように、特賞状態を終了したときは、次の
特賞状態が生起させられるまで、特別図柄表示装置50
を優先的に選択するように各抽選用図柄表示装置ごとの
選択確率を変更するように構成してもよい。
【0096】具体的には、例えば、特別図柄表示装置1
0で表示した図柄のパターンが、特定の図柄のパターン
(例えば、“333”、“777”)のうち、さらに特
定のもの(例えば、“777”)であるときは、特賞状
態を生起させるほかに、この特賞状態を終了したとき
は、図9に示すように、各抽選用図柄表示装置ごとの選
択確率を変更するようにする。また、この特賞状態を終
了したときは、複合的に、各抽選用図柄表示装置ごとの
特賞確率を、特賞状態が生起させられ易くなるように高
く設定するようにしてもよい。
【0097】このような構成であれば、ベース率等を微
妙に調整することができるので、遊技客の遊技意欲が損
なわれる可能性を低減することができ、また店側が所望
の収支を得ることができる。ここで、特賞状態を終了し
たときに、各抽選用図柄表示装置ごとの選択確率を変更
する処理は、請求項3記載の制御手段に対応している。
【0098】さらに、上記実施の形態においては、各抽
選用図柄表示装置ごとに設定された選択確率に基づい
て、抽選用図柄表示装置のいずれか一つを選択するよう
に構成したが、これに限らず、例えば、第1として、最
も新しく選択された抽選用図柄表示手段に表示した図柄
のパターンに基づいて、次の抽選用図柄表示装置を選択
するように構成してもよいし、また第2として、各抽選
用図柄表示装置ごとに番号を付与してその番号の順番に
抽選用図柄表示装置を選択するように構成してもよい
し、また第3として、遊技結果に基づいて、抽選用図柄
表示装置を選択するように構成してもよい。
【0099】第1のような構成であれば、遊技性の向上
をより図ることができる。また、第2のような構成であ
れば、遊技ルールを明瞭にすることができる。また、第
3のような構成であれば、遊技客の遊技意欲をかきたて
ることができる。
【0100】さらに、上記実施の形態においては、抽選
用図柄表示装置のいずれか一つを選択するように構成し
たが、これに限らず、抽選用図柄表示装置のうち複数の
ものを選択するように構成してもよい。このような構成
であれば、遊技性の向上をより図ることができる。
【0101】さらに、上記実施の形態においては、遊技
球を入賞させる始動口40を設けて構成したが、これに
代えて、遊技球が通過したことを検出する作動ゲートを
設けて構成してもよい。
【0102】さらに、上記実施の形態において、図4か
ら図8までのフローチャートに示す処理を実行するにあ
たってはいずれも、ROM110にあらかじめ格納され
ているプログラムを実行する場合について説明したが、
これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記録
された記録媒体から、そのプログラムをRAM120に
読み込んで実行するようにしてもよい。
【0103】ここで、記録媒体とは、RAM、ROM等
の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒
体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記
憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体
であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法の
いかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記
録媒体であれば、あらゆる記録媒体を含むものである。
【0104】上記実施の形態において、遊技球は、請求
項1記載の遊技媒体に対応し、特別図柄表示装置10お
よび普通図柄表示装置20,30は、請求項1記載の
1、2または4記載の図柄表示手段に対応し、大入賞口
12および普通電動役物22,32は、請求項1記載の
役物に対応し、選択用図柄表示装置50は、請求項4記
載の表示手段に対応している。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る遊技
機によれば、従来に比して、釘調整を正確にかつ容易に
行えるとともに、遊技ルールを簡素化しながらも遊技性
の向上を図ることができるという効果が得られる。
【0106】また、本発明に係る請求項2記載の遊技機
によれば、遊技客の期待感をそそり遊技意欲をかきたて
ることができるので、遊技性の向上をより図ることがで
きるとともに、図柄表示手段のうちいずれか一つが選択
されるので、遊技ルールを明瞭にすることができるとい
う効果も得られる。
【0107】さらに、本発明に係る請求項3記載の遊技
機によれば、ベース率等を微妙に調整することができる
ので、遊技客の遊技意欲が損なわれる可能性を低減する
ことができ、また店側が所望の収支を得ることができる
という効果も得られる。
【0108】さらに、本発明に係る請求項4記載の遊技
機によれば、遊技客が、現在の遊技状態を比較的容易に
把握することができるので、遊技ルールを明瞭にするこ
とができるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における遊技盤の正面部を模式的に
示した図である。
【図2】実施の形態における遊技制御部の主要部を示し
たブロック図である。
【図3】選択確率を登録した選択用テーブルおよび特賞
確率を登録した抽選用テーブルを示す図である。
【図4】遊技制御部で実行する遊技制御処理を示すフロ
ーチャートである。
【図5】図4中の始動口処理を示すフローチャートであ
る。
【図6】図4中の選択用図柄表示装置制御処理を示すフ
ローチャートである。
【図7】図4中の抽選用図柄表示装置制御処理を示すフ
ローチャートである。
【図8】図4中の役物等作動処理を示すフローチャート
である。
【図9】特賞前と特賞後における選択確率を登録したテ
ーブルを示す図である。
【符号の説明】
10 特別図柄表示装置 12 大入賞口 14 大入賞口作動ソレノイド 20,30 普通図柄表示装置 22,32 普通電動役物 24,34 普通電動役物作動ソレノイド 40 始動口 41 作動スイッチ 42 作動メモリ表示装置 50 選択用図柄表示装置 100 CPU 105 タイマ 110 ROM 120 RAM

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機であ
    って、 図柄を表示する複数の図柄表示手段と、これらに対応す
    る役物と、前記役物の作動及び前記各図柄表示手段を制
    御する制御手段と、始動口と、を備え、 前記制御手段は、前記始動口に遊技媒体が入賞したとき
    は、前記各図柄表示手段のうち少なくとも一つを選択
    し、選択した前記図柄表示手段に所定規則に従った図柄
    を表示し、表示した図柄のパターンが特定のものである
    ときは、選択した前記図柄表示手段に対応する前記役物
    に対して所定動作を行わせることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記制御手段は、前記各図柄表示手段ごとに設定された
    選択確率に基づいて、前記各図柄表示手段のうちいずれ
    か一つを選択することを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記制御手段は、特定条件が成立したときは、前記選択
    確率を変更することを特徴とする遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3において、 前記制御手段でいずれの前記図柄表示手段を選択したか
    の選択結果を表示する表示手段を備えることを特徴とす
    る遊技機。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005040362A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Sankyo Kk 遊技機
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