JPH11176570A - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

Info

Publication number
JPH11176570A
JPH11176570A JP10257247A JP25724798A JPH11176570A JP H11176570 A JPH11176570 A JP H11176570A JP 10257247 A JP10257247 A JP 10257247A JP 25724798 A JP25724798 A JP 25724798A JP H11176570 A JPH11176570 A JP H11176570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveguide
microwave oven
magnetron
slot
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10257247A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3046006B2 (ja
Inventor
Taiho Kin
泰鳳 金
Kikun Shu
起勳 朱
Joung-Savp Shin
鍾燮 辛
Eung-Sup Lee
應燮 李
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Samsung Electronics Co Ltd
Original Assignee
Samsung Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Samsung Electronics Co Ltd filed Critical Samsung Electronics Co Ltd
Publication of JPH11176570A publication Critical patent/JPH11176570A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3046006B2 publication Critical patent/JP3046006B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/70Feed lines
    • H05B6/707Feed lines using waveguides
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/6402Aspects relating to the microwave cavity

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品の負荷量とは関係なく出力が一定になる
電子レンジを提供すること。 【解決手段】 マグネトロンのアンテナが給電口を通し
て挿入されるよう、マグネトロンに結合された入力導波
管と、入力導波管の給電口を基準にキャビティの壁面に
上下および左右対称される上部および下部放射口を有す
る出力導波管とからなる導波管を備えた電子レンジにお
いて、出力導波管内のマグネトロンのアンテナ位置(A
−B)は式A−B=k・λgで計算し、ただし、Aは出
力導波管の全長、Bは出力導波管の一側面からマグネト
ロンのアンテナまでの距離、k=0.5≦k<0.7の
範囲にたいする値の定数、λgは出力導波管内の波長と
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波を食品
に放射して食品を加熱調理する電子レンジに係り、より
詳しくは、相互に逆位相のマイクロ波を放射することに
より調理しようとする食品の負荷変動による導波管のイ
ンピ−ダンス変化を最小化して食品の負荷量とはかかわ
りなしに電子レンジの出力を所定に保持させるととも
に、キャビティ内の電界分布を所定に保持させるように
した電子レンジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子レンジは、マグネトロンの
発振により発生されたマイクロ波を導波管を通してキャ
ビティ内に噴射することによりキャビティの所定位置に
置かれた食品を誘電加熱により調理を行うようになって
いる。
【0003】図1は、従来の実施例1による電子レンジ
導波管の概略端面図であり、図2は図1に示された導波
管の噴射構造解析図であって、導波管(1)の一側面に
はマグネトロン(3)のアンテナ(3a)が挿入される
挿入口(9)が形成されており、導波管(1)の他側面
には前記マグネトロン(3)の発振により形成されたマ
イクロ波をキャビティ(5)内に放射するための長方形
状の放射口(7)が形成されている。
【0004】前記マグネトロン(3)の発振により発生
されたマイクロ波は、導波管(1)を通してキャビティ
(5)内に噴射され、マイクロ波がキャビティ(5)内
の食品に放射されるとき食品は誘電加熱されつつ調理が
行われる。
【0005】ここで、図2に示されたように、マグネト
ロン(3)の出力(Power)をPinであるとし、キャビ
ティ(5)内の特定位置にたいする出力をPoutである
とすれば、Poutは下記の数学式1ないし3により求め
られる。 Pin=(Es)2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1) Ey=Essin(x) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2) Pout=(Ey)2=(Essin(x))2=(Es)2sin(x)2 ・・・・・・・(3)
【0006】前記数学式1ないし3において、Es=マ
グネトロン(3)の発振に伴って発生されたマイクロ波
により形成される電界エネルギ−(たとえば、入力電界
エネルギ−)であり、Ey=キャビティ(5)内の特定
位置での電界エネルギ−(たとえば、出力電界エネルギ
ー)である。
【0007】前記マグネトロン(3)の出力は、前記マ
グネトロンの発振に伴って発生されたマイクロ波により
形成される電界の強さEsを自乗した値で得られる。
【0008】さらに、前記マグネトロン(3)の発振か
ら発生されるマイクロ波は、特定位相、即ち、サイン波
であるためキャビティ(5)内の特定位置での電界エネ
ルギーEyは、前記マイクロ波により形成された電界エ
ネルギーEsにサイン項sin(x)が掛けられた形で
あり、この電界エネルギ−Eyを自乗した値がキャビテ
ィ(5)内の特定位置でのPout出力である。
【0009】したがって、キャビティ(5)内の特定位
置での出力Poutは、マグネトロン(3)の出力Pinに
サイン項sin(x)が掛けられた形となるが、このサ
イン項sin(x)は調理しようとする食品の負荷変動
に伴ってその値、即ち、位相が異なるためキャビティ
(5)内の特定位置での出力Poutもまた負荷変動に伴
って変化するようになる。
【0010】前述のように、食品の負荷量の変動による
導波管(1)のインピ−ダンス特性は、図3の極性図
(PolarChart)のように図示されうるが、この際、図3
ではマイクロ波の周波数範囲が2.44〜2.47GH
zの状態で負荷が2000ccの水、1000ccの
水、500ccの水、100ccの水の場合の導波管
(1)のインピ−ダンス特性を図示したものである。
【0011】図3に示されたように、負荷が2000c
cの水の場合には、定在波比(VSWR)即ち、導波管
(1)のインピ−ダンスが小なくなり電子レンジの出力
が大きくなる反面、負荷が100ccの水の場合には定
在波比(VSWR)即ち、導波管(1)のインピ−ダンスが
大きくなって電子レンジの出力が小になる。
【0012】即ち、食品の負荷量が大きい場合は、電子
レンジの出力がやや高いが、負荷量が少ない場合は導波
管(1)のインピ−ダンスが増加して電子レンジの出力
が低くなる問題点があった。
【0013】さらに、調理しようとする食品の負荷量の
変化による導波管(1)のインピ−ダンス変化が大きく
発生して、キャビティ(5)内の電界分布が一定になら
ないという問題点があった。
【0014】さらに、電子レンジの出力を向上させるた
めには導波管(1)のインピ−ダンスとキャビティ
(5)のインピ−ダンスをマッチングしなければならな
いが、前記のごとき構造の導波管(1)は特定キャビテ
ィ(5)とインピ−ダンスマッチングをもつように設計
されるため、一つの導波管(1)を多種のキャビティ
(5)に適用できず、各キャビティ(5)ごとに導波管
(1)を別途に設計しなければならないという困難があ
った。
【0015】そこで、従来にはかような問題点を解決す
る手だてとして、日本国公開特許特開平6−11193
3号(公開日 1994.4.22)に開示された電子
レンジのウェーブガイドシステムは、電子レンジのキャ
ビティ内の食品の均一加熱性能を向上させ、導波管を短
に構成して電気部品の配置を容易ならしめるものであっ
て、図4に示されたように、一側壁に形成された上下部
放射口(11a,11b)と、調理に必要な食品を収納
するキャビティ(12)と、前記上下部放射口(11
a,11b)を形成された側壁から隔離されるととも
に、上下部放射口(11a,11b)の間に位置される
ようにλgの周波数をもつマイクロ波をアンテナ(1
3)を通じて発生するマグネトロン(14)と、前記ア
ンテナ(13)からλg/4の距離をおいて隔離される
とともに、アンテナ(13)にたいして平行な段落面を
もって前記上下部放射口(11a,11b)をカバ−
し、前記マグネトロン(14)を支持するよう上下部放
射口(11a,11b)を通過したマイクロ波を前記キ
ャビティ(12)にガイドする導波管(15)とから構
成されている。
【0016】この際、前記マグネトロン(14)から発
生された電波は、前記導波管(15)内で定在波を形成
してから、前記上下部放射口(11a,11b)を通し
て前記キャビティ(12)内に放射されて食品を均一に
加熱する。
【0017】ところで、前述のごとき従来の電子レンジ
のウェーブガイドシステムは、キャビティ(12)の一
側壁に上下部放射口(11a,11b)を形成し、マグ
ネトロン(14)の発振に伴って発生されたマイクロ波
を前記上下部放射口(11a,11b)に通してキャビ
ティ(12)内に放射することにより、単にマイクロ波
の分散性能を改善して食品の均一加熱性能を向上させた
ものであって、とりわけ、食品の負荷量の変動による電
子レンジの出力変動に適切に対応できないという問題点
があった。
【0018】また、従来のほかの例である日本国公開特
許特開平4−233188号(公開日 1992.8.
21)に開示されたマイクロ波オーブンは、ツーウェー
加熱方式の電子レンジを示したものであるが、図5に示
されたように、キャビティ(17)の一側面の垂直中央
部に導波管(19)が形成され、その導波管(19)の
上下端部に位置するキャビティ(17)面に上下部放射
口(21a,21b)が形成されており、前記導波管
(19)の外側面にはマグネトロン(23)が付着され
るとともに、マグネトロン(23)のアンテナ(25)
と段落面を形成する突出部(27)が突設されており、
前記突出部(27)の幅は前記導波管(19)内に位置
するとともに、上下部放射口(21a,21b)の間に
位置するマグネトロン(23)のアンテナ(25)の距
離とおおむね同一に構成される。
【0019】この際、前記上下部放射口(21a,21
b)の長さは、最大の距離となるように形成され、導波
管(19)の上部は水平面(19a)で形成されるとと
もに、その下部は傾斜面(19b)で形成される。
【0020】かように構成された従来のツーウェー方式
の電子レンジは、マグネトロン(23)から発生される
マイクロ波がアンテナ(25)を通じて導波管(19)
に放射され、その導波管(19)に放射されたマイクロ
波はアンテナ(25)と段落面を形成する導波管(1
9)の突出部(27)を通じて定在波を形成しつつ上部
放射口(19a)を通して直接キャビティ(17)に放
射され、一部の定在波は下部放射口(19b)を通して
斜めに放射されることにより、キャビティ(17)内の
底に置かれた食品を均一に加熱調理するようになる。
【0021】ここで、逆位相放射のための導波管(1
9)の設計理論は、下記の数学式4により求められる。 A−B=(K+n・0.5)λg ・・・・・・・・・・・・・・(4) 前記数学式4において、Aは上部放射口(21a)の上
端側の回りから下部放射口(21b)の下側端の回りま
で測定した導波管(19)の全長であり、Bは中心軸線
(29)から上部放射口(21a)の上端側の回りまで
測定した導波管(19)の長さであり、Kは0.7−
0.9の範囲にたいする値の定数であり、nは0,1,
2,3・・・であり、λg=導波管(19)の基本モ−
ドの波長である。
【0022】前記数学式4による長さは、λgの関数で
あり、導波管(19)の幅および長さが共鳴、インピ−
ダンス整合、効率および保持されるキャビティ(17)
のフィルドパタ−ンに適うという利点が得られる。
【0023】したがって、キャビティ(17)内の電界
分布モ−ドは、図6に示すように、上部放射口(19
a)と下部放射口(19b)が相互に異なる逆位相
(+,−)のマイクロ波を放射してキャビティ(17)
の上下に形成される電界分布モ−ドによりキャビティ
(17)の底面に置かれた食品を均一に加熱調理できる
ようにする。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のごと
き従来のツーウェー方式の電子レンジによれば、導波管
(19)は、出力導波管が長いとか、厚いことによって
電装物を設置しにくいばかりか、キャビティ(17)に
よって導波管(19)のインピーダンスが一定でないた
め、キャビティ(17)の大きさが変わる度ごとに上下
部放射口(21a,21b)の大きさおよび位置を調整
しなければならないため、再設計が避けられないという
問題点があった。
【0025】また、導波管(19)内のマイクロ波が上
下位相差によってキャビティ(17)内に放射されるた
め、上下部放射口(21a,21b)によるキャビティ
(17)内の電界分布モ−ドも全体的に形成されず、多
くは上下にのみなされるという問題点もあった。
【0026】そこで、本発明は上記種々の問題点を解決
するためになされたものであつて、本発明の目的は、導
波管内で上下左右に逆位相が発生されるよう導波管およ
び放射口の構造を改善してキャビティ内に多重電界分布
モ−ドを形成することにより、調理性能を高めるととも
に、負荷量の変動によるインピーダンスを最小化して食
品の負荷量とはかかわりなしに出力が一定になるように
された電子レンジを提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するためになされた本発明による電子レンジは、マグネ
トロンの発振により発生されたマイクロ波を給電口を通
して供給するよう、マグネトロンのアンテナが給電口を
通して挿入されるよう、マグネトロンに結合された入力
導波管と、前記入力導波管の給電口に連通されて入力導
波管から伝達されたマイクロ波を相反する位相の電界に
分布してキャビティ内に噴射するよう、入力導波管の給
電口を基準にキャビティの壁面に上下および左右対称さ
れる上部および下部放射口を有する出力導波管とからな
る導波管を備えた電子レンジにおいて、前記出力導波管
内のマグネトロンのアンテナ位置(A−B)は式、A−
B=k・λgと計算し、ただし、A=出力導波管の全
長、B=出力導波管の一側面からマグネトロンのアンテ
ナまでの距離、k=0.5≦k<0.7の範囲にたいす
る値の定数、λg=出力導波管内の波長としたことを特
徴とする。
【0028】また、本発明による電子レンジは、マグネ
トロンの発振により発生されたマイクロ波を給電口を通
して供給するよう、マグネトロンのアンテナが給電口を
通して挿入されるようにマグネトロンに結合された入力
導波管と、前記入力導波管の給電口に連通されて入力導
波管から伝達されたマイクロ波を相反する位相の電界に
分布してキャビティ内に噴射するよう入力導波管の給電
口を基準にキャビティの壁面に上下および左右対称され
る上部および下部放射口を有する出力導波管とからなる
導波管を備えた電子レンジにおいて、前記出力導波管
は、前記マグネトロンの発振により発生されたマイクロ
波が導波管内で上下、左右がすべて一周期の波長(λ
g)が分布されるように出力導波管の横(a)と縦
(b)の長さは式、a=b=λgとしたことを特徴とす
る。
【0029】また、本発明による電子レンジは、マグネ
トロンの発振により発生されたマイクロ波を給電口を通
して供給するよう、マグネトロンのアンテナが給電口を
通して挿入されるよう、マグネトロンに結合された入力
導波管と、前記入力導波管の給電口に連通されて入力導
波管から伝達されたマイクロ波を相反する位相の電界に
分布してキャビティ内に噴射するよう入力導波管の給電
口を基準にキャビティの壁面に上下および左右対称され
る上部および下部放射口を有する出力導波管とからなる
導波管を備えた電子レンジにおいて、前記上部放射口お
よび下部放射口は、垂直スロットと、前記垂直スロット
の下端両側に垂直スロットと連通されるよう垂直スロッ
トの中心軸線(P)を基準に左右対称になるよう逆V字
形状に形成されるとともに、その傾斜角度が水平対比3
0−60゜にそれぞれ形成された左右傾斜スロットと、
前記左右傾斜スロットの下端外側に左右傾斜スロットと
連通されるよう左右対称になるようにそれぞれ形成され
た水平スロットとから構成されたことを特徴とする。
【0030】また、本発明による電子レンジは、マグネ
トロンの発振により発生されたマイクロ波を給電口を通
して供給するようマグネトロンのアンテナが給電口を通
して挿入されるようにマグネトロンに結合された入力導
波管と、前記入力導波管の給電口に連通されて入力導波
管から伝達されたマイクロ波を相反する位相の電界に分
布してキャビティ内に噴射するよう入力導波管の給電口
を基準にキャビティの壁面に上下および左右対称される
上部および下部放射口を有する出力導波管とからなる導
波管を備えた電子レンジにおいて、前記出力導波管に
は、そのスロットの傾斜方向が電界分布の中心点にたい
して垂直または水平に形成されて相互電気的に対称特性
をなして逆位相のマイクロ波をキャビティの内に噴射す
るよう前記上部放射口と下部放射口の間にたいしキャビ
ティの側面中央の左右側にへスロット幅(g)がg≪λ
gである左側放射口および右側放射口をそれぞれ形成さ
れたことを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施形態1に
ついて添付図7ないし11に沿つて詳述する。本発明の
電子レンジは、図7および8に示すように、調理しよう
とする食品を収納するキャビティ(50)と、λgの周
波数をもつマイクロ波を発生するマグネトロン(60)
と、前記マグネトロン(60)のアンテナ(61)を通
じて発生されたマイクロ波を前記キャビティ(50)内
にガイドする導波管(70)とを備えている。
【0032】この際、前記導波管(70)は、入力導波
管(71)と出力導波管(72)とからなり、前記入力
導波管(71)はマグネトロン(60)に結合されてマ
グネトロン(60)の発振により発生されたマイクロ波
を出力導波管(72)に供給するようになっている。
【0033】即ち、前記入力導波管(71)は、図9に
示すように、前記出力導波管(72)の後面にたいし中
央を中心に上側に位置するとともに、出力導波管(7
2)と同一の胴体をなすよう所定角を有する円錐形状
(Horn)に形成されて溶接され、その外周傾斜面(71
a)は前記マグネトロン(60)のアンテナ(61)と
段落面をなすようにされており、その高さ(L1)はア
ンテナ(61)の長さ(L2)より短に形成されてい
る。
【0034】この際、前記出力導波管(72)内のマグ
ネトロン(60)のアンテナ(61)の位置は下記の数
学式5により求められる。 A−B=k・λg ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(5) 前記数学式5において、Aは出力導波管(72)の全長
(A=a=b)であり、Bは出力導波管(72)の一側
面からマグネトロン(60)のアンテナ(61)までの
距離、kは0.5≦k<0.7の範囲にたいする値の定
数、λgは出力導波管(72)内の波長である。
【0035】したがって、前記出力導波管(72)は、
前記マグネトロン(60)の発振により発生されたマイ
クロ波が前記導波管(70)内で上下、左右すべてが一
周期の波長のTEモ−ド(Transverse Electromagnetic
WaveMode)およびTMモ−ド(Transverse MagneticRes
onantMode)が同時に共存するよう、出力導波管(7
2)の横(a)と縦(b)の長さが相互に同一の正方形
に形成され、導波管(70)内の波長と同一になされて
いる。
【0036】即ち、a=b=λgの場合、導波管(7
0)内の波長は下記の数学式6および7により求められ
る。
【数1】 前記数学式6および7において、a,bは出力導波管の
横および縦の長さ、λgは導波管内の一波長、λはc/
fの場合、cはマイクロ波の速度、fはマイクロ波の周
波数である。
【0037】したがって、前記数学式6および7により
割出された結果を計算すると、導波管(70)内の波長
の長さはλg=136.4mm(λg=c/f=122m
m)となり、この長さは出力導波管(72)の横(a)
と縦(b)の長さとなり、λg/4は34.1mmとな
る。この際、全体の導波管(70)の高さ(d)もλg
/4であり、そのうち出力導波管(72)の高さ(c)
は10mm以下である。
【0038】したがって、出力導波管(72)は、前記
入力導波管(71)の給電口(71b)を通して供給さ
れたマイクロ波をうけてキャビティ(50)の内に噴射
する場合、上下および左右の逆位相のマイクロ波で分布
して噴射するようキャビティ(50)の側面中央の上下
側に相互に電気的に対称になるよう上部放射口(72
a)および下部放射口(72b)が形成されている。
【0039】この際、前記上部放射口(72a)は、前
記入力導波管(71)に形成された給電口(71b)を
中心に上部に向けてd1の距離に形成され、前記下部放
射口(72b)は給電口(71b)を中心に下部に向け
てd2の距離に形成される。
【0040】この場合のd1およびd2を導波管(7
0)内の波長と対比すると、d1とd2は下記の数学式
8ないし10により求められる。 d1=λg/4 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(8) d2=λg/2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(9) d2=2×d1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(10)
【0041】前記数学式8ないし10において、給電口
(71b)のアンテナ(61)の位置が0.5≦k<
0.7間で変化する場合、d1は給電口(71b)を中
心に上部放射口(72a)の傾斜頂点(X1)と放射口
底線(X2)間で形成され、d2は給電口(71b)を
中心に下部放射口(72b)の傾斜頂点(Y1)と放射
口底線(Y2)間で形成される。
【0042】また、前記上部放射口(72a)および下
部放射口(72b)は、相互に同一の逆V字形状に形成
されつつその中心軸線(P)を基準に左右対称になるよ
うに形成されている。
【0043】即ち、前記上部放射口(72a)および下
部放射口(72b)は、図10に示すように、垂直スロ
ット(72c)と前記垂直スロット(72c)の下端両
側に垂直スロット(72c)に連通されるよう、垂直ス
ロット(72c)の中心軸線(P)を基準に左右対称に
なる所定の傾斜角度(たとえば、水平対比30−60
゜)にそれぞれ形成された左右傾斜スロット(72d)
と、前記左右傾斜スロット(72d)の下端外側に左右
傾斜スロット(72d)に連通されるよう、左右対称に
なるようそれぞれ形成された水平スロット(72e)と
から構成されている。
【0044】この際、前記左右傾斜スロット(72d)
の傾斜角度は、その上端が相互に接線する傾斜頂点(X
1,Y1)の水平線を基準に左側が−45゜に形成される
とともに、右側が+45゜に形成され、その傾斜面の長
さ(e)はλg/4であり、その左側または右側の長さ
(f)は前記垂直スロット(72c)の中心軸線(P)
を基準にそれぞれλg/4に形成されるとともに、左右
の和がλg/2となるように形成されている。
【0045】また、前記左右傾斜スロット(72d)の
幅(g)は、インピ−ダンスを決定する重要な要素であ
って、前記上部放射口(72a)および下部放射口(7
2b)がスロット放射の特性をもつようにλg/16以
下の間隔に形成されている。即ち、前記左右傾斜スロッ
ト(72d)の幅(g)は、前記導波管(70)内の波
長(λg)よりははるかに狭く、前記水平スロット(7
2e)の幅(h)よりは狭いか同一である。
【0046】次に、このように構成された本発明の実施
形態1による作用および効果について詳細に説明する。
図8に示すように、マグネトロン(60)の発振により
発生されたマイクロ波が導波管(70)の入力導波管
(71)を通して出力導波管(72)に伝達されると、
そのマイクロ波の一部は出力導波管(72)の上部放射
口(72a)を通してキャビティ(50)の内部上側に
噴射され、残りの一部は出力導波管(72)の下部放射
口(72b)を通してキャビティ(50)の内部下側に
噴射される。
【0047】この際、電子レンジの出力は、出力導波管
(72)の上部放射口(72a)および下部放射口(7
2b)から噴射されたマイクロ波エネルギ−の和で表さ
れるが、前記上部放射口(72a)と下部放射口(72
b)を通して噴射されたマイクロ波の電界エネルギ−は
相互に対称的な大きさと位相を有しているため、マイク
ロ波エネルギ−の大きさは上部放射口(72a)と下部
放射口(72b)を通して噴射されたマイクロ波の和と
なり、位相は相互に相殺されて所定の出力を発生するよ
うになるのである。
【0048】ここで、キャビティ(50)内のマイクロ
波の分布は、図11(a)に示す分布解析図のようにキ
ャビティ(50)の上部端面から見れば、 上部および
下部放射口(72a,72b)の中心軸線(P)を基準
に左側傾斜スロット(72d)の傾斜角が水平対比−4
5゜に形成されるとともに、右側傾斜スロット(72
d)の傾斜角が水平対比+45゜に形成されることによ
り相対的な90゜の傾斜角差により水平スロット(72
e)でマイクロ波の位相が相互に逆位相となってキャビ
ティ(50)の内に放射されることにより、キャビティ
(50)の水平面には左右に逆位相を有するマイクロ波
の交差点が発生して多量の電界分布モ−ドが形成され
る。
【0049】一方、図11(b)は、キャビティ(5
0)の正端面でマグネトロン(60)のアンテナ(6
1)が位置する給電口(71b)を中心に上部放射口
(72a)と下部放射口(72b)の電界最大分布点で
ある傾斜頂点(X1,Y1)間の距離差がλg/4(たと
えば、λg/4=d2−d1,d1=λg/4,d2=λ
g/2)であるため、相互に逆位相のマイクロ波が発生
されてキャビティ(50)の内に放射され、キャビティ
(50)の垂直面には水平面とともに多数の電界分布モ
−ドが発生される。
【0050】したがって、本発明の導波管(70)は、
キャビティ(50)の内に上下および左右に均一に電界
分布モ−ドが発生されるため、従来のアパ−チャ方式の
導波管なりまたはツーウェー方式の導波管の電子レンジ
よりもはるかに多量の多重(Multi)電界分布モ−ドが
形成される。
【0051】上述のように、本発明の実施形態1による
電子レンジによれば、マグネトロンの発振により発生さ
れたマイクロ波が正方形状の導波管の入力導波管に伝達
されるとともに、出力導波管に傾斜スロットを有する上
部放射口と下部放射口を通してキャビティ内に放射する
構造になっているため、上部および下部放射口により放
射なされるマイクロ波が上下および左右形態で位相が反
転されて放射されることにより、従来のツーウェー方式
の電子レンジよりはるかに多量の多重電界分布モードが
形成できるし、これにより調理しようとする食品の負荷
の変動による導波管のインピーダンス変化を最小化して
食品の負荷量とはかかわりなしに、電子レンジの出力を
一定に保持させるとともに、キャビティ内の電界分布を
一定に保持させうる効果をもつ。
【0052】さらに、電子レンジは、同一の導波管をも
って多種のキャビティに容易に適用できることはもとよ
り、上部および下部放射口の傾斜スロット幅を調整する
だけでもキャビティ内の調理分布を容易に変化させうる
ため、導波管およびキャビティの開発のための多量の時
間と努力が省かれる効果をもつようになる。
【0053】次に、本発明の実施形態2について添附図
12および13に沿って詳細に説明する。ちなみに、図
において本発明の実施形態1の構成と同一部分にたいし
ては同一名称および符号を付してそれにつく詳述は省く
ことにする。
【0054】本発明の電子レンジにおいて、出力導波管
(72)は、図12および13に示すように、前記入力
導波管(71)の給電口(71b)を通して供給された
マイクロ波をうけてキャビティ(50)内に噴射する場
合、上下および左右の逆位相のマイクロ波で分布して噴
射されるよう、キャビティ(50)の側面中央の上下側
に相互に電気的に対称になるよう、上部放射口(72
a)および下部放射口(72b)がそれぞれ形成されて
おり、前記上部放射口(72a)と下部放射口(72
b)の間にたいしキャビティ(50)の側面中央の左右
側には相互電気的に対称になるように左側放射口(7
3)および右側放射口(74)がそれぞれ形成されてい
る。
【0055】この際、前記左側放射口(73)は、その
上端左側方向に形成された水平スロット(73a)と、
前記水平スロット(73a)の右側端から下部方向へ所
定傾斜角度(たとえば、水平対比30−60゜)に延長
されるように形成された傾斜スロット(73b)と前記
傾斜スロット(73b)の下端から垂直方向へ延長され
るように形成された垂直スロット(73c)とから構成
されている。
【0056】前記右側放射口(74)は、その上端垂直
方向に形成された垂直スロット(74a)と、前記垂直
スロット(74a)の下端から所定傾斜角度(たとえ
ば、水平対比30−60゜)に延長されるように形成さ
れた傾斜スロット(74b)と、前記傾斜スロット(7
4b)の下端から右側方向へ延長されるように形成され
た水平スロット(74c)とから構成されている。
【0057】前記傾斜スロット(73b,74b)は、
図13に示すように、その傾斜角度が水平線を基準に+
45゜に同一に形成されており、その幅(g)は前記導
波管(70)内の波長(λg)よりははるかに狭く、前
記水平スロット(73a,74c)および垂直スロット
(73c,74a)の幅(h)よりは狭いか同一であ
る。即ち、前記左右側放射口(73,74)に形成され
た傾斜スロット(73b,74b)は、前記上部および
下部放射口(72a,72b)に形成された傾斜スロッ
ト(72d)と同一の傾斜角度および幅(g)で形成さ
れている。
【0058】また、前記左右側放射口(73,74)
は、前記出力導波管(72)の横(a)および縦(b)
方向へλg/4の間隔で均等に分割して生じた格子領域
上に位置するよう出力導波管(72)の左右側にそれぞ
れ形成されている。
【0059】次に、かように構成された本発明の実施形
態2による作用および効果について詳細に説明する。マ
グネトロン(60)の発振により発生されたマイクロ波
が導波管(70)の入力導波管(71)を通して出力導
波管(72)に伝達されると、そのマイクロ波の一部は
出力導波管(72)の上部放射口(72a)を通してキ
ャビティ(50)内の上側に噴射され、残りの一部は出
力導波管(72)の下部放射口(72b)を通してキャ
ビティ(50)内の下側に噴射される。
【0060】また、マイクロ波は、一部は出力導波管
(72)の左側放射口(73)を通してキャビティ(5
0)内の左側に噴射され、残りの一部は出力導波管(7
2)の右側放射口(74)を通してキャビティ(50)
内の右側に噴射される。
【0061】この際、電子レンジの出力は、出力導波管
(72)の上下部放射口(72a,72b)と左右側放
射口(73,74)から噴射されたマイクロ波エネルギ
ーの和で表されるが、前記上下部放射口(72a,72
b)と左右側放射口(73,74)を通して噴射された
マイクロ波の電界エネルギ−は相互に対称的な大きさと
位相を有しているため、マイクロ波エネルギ−の大きさ
は上下部放射口(72a,72b)と左右側放射口(7
3,74)を通して噴射されたマイクロ波の和となり、
位相は相互に相殺されて所定の出力を発生するようにな
る。
【0062】即ち、図12に示す上下部放射口(72
a,72b)と左右側放射口(73,74)の位置の状
態を見れば、出力導波管(72)の横(a)と縦(b)
の長さが導波管(70)内の波長(λg)と同一である
ため、電界モ−ドは4個が形成され、出力導波管(7
2)をλg/4間隔に垂直および水平方向へ割ると16
個の格子形が生じる。
【0063】この際、上部放射口(72a)は、上部中
央の格子2個に位置され、下部放射口(72b)は下部
中央の格子2個に位置される。さらに、左側放射口(7
3)は、下部から2番目の左側端部に位置され、右側放
射口(74)は下部から2番目の右側端部に位置され
る。
【0064】一方、上下部放射口(72a,72b)と
左右側放射口(73,74)の動作特性を見れば、上部
放射口(72a)と下部放射口(72b)は相互に同一
形状で中心軸線(P)にたいし対称でありながらそのス
ロット長さ(L)はλg/2となり、そのスロット高さ
(H)はλg/4であり、そのスロット幅(g)はg≪
λgとなる。
【0065】さらに、上下部放射口(72a,72
b)、左右側放射口(73,74)のスロットの傾斜ス
ロット(72d,73b,74b)の方向は、出力導波
管(72)内の電界分布(75a,75b,75c,7
5d)の中心点にたいし垂直または水平方向に置かれて
いる。
【0066】即ち、上部放射口(72a)のスロットの
傾斜方向が前記電界分布(75a,75b)の中心点に
たいし垂直の場合には磁界が出力され、下部放射口(7
2b)のスロットの傾斜方向が電界分布(75c,75
d)の中心点にたいし水平の場合には電界が出力され
る。
【0067】かように、電界と磁界は、その位相特性が
90゜であるため、スロットのインピ−ダンス特性(位
相)が90゜に相反されてインピ−ダンスの変化を補償
および相殺せしめる。
【0068】さらに、左右側放射口(73,74)のス
ロット長さ(L)とスロット高さ(H)は、それぞれλ
g/4であり、そのスロット幅(g)はg≪λgである。
この際、左側放射口(73)は、スロットの傾斜方向が
電界分布(75c,75d)の中心点にたいし垂直であ
るため磁界が出力され、右側放射口(74)はスロット
の傾斜方向が電界分布(75c,75d)の中心点にた
いし水平であるため磁界が出力される。
【0069】したがって、本発明の導波管(70)は、
キャビティ(50)内に上下および左右に均一に電界分
布モ−ドが発生されるため、従来のアパーチャ方式の導
波管なりまたはツーウェー方式の導波管の電子レンジよ
りもはるかに多量の多重(Multi)電界分布モードが形
成される。
【0070】また、出力導波管(72)に上下部放射口
(72a,72b)と左右側放射口(73,74)を多
数配列したスロットアレイ(SlotArray)アンテナは、
単一のスロット放射よりアンテナの方向指向特性および
利得を高めうるため、電子レンジの出力性能および調理
性能をより向上せしめうるのである。
【0071】
【発明の効果】上述のように、本発明の実施形態2によ
る電子レンジによれば、マグネトロンの発振により発生
されたマイクロ波が正方形状の導波管の入力導波管に伝
達されるとともに、出力導波管に傾斜スロットを有する
上下部放射口と左右側放射口を通してキャビティ内に放
射する構造になっているため、上下部放射口と左右側放
射口により放射されるマイクロ波は上下および左右形態
にへ位相が反転されて放射されることにより、従来のツ
ーウェー方式の電子レンジよりはるかに多量の多重電界
分布モ−ドを形成できるし、本発明による実施形態1の
ように調理しようとする食品の負荷変動による導波管の
インピーダンス変化を最小化して食品の負荷量とはかか
わりなしに、電子レンジの出力を一定に保持させるとと
もに、キャビティ内の電界分布を一定に保持せしめうる
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の実施例1による電子レンジの導波管を
示す概略端面図である。
【図2】 図1にたいする導波管の噴射構造解析図であ
る。
【図3】 図1にたいする導波管の負荷別インピ−ダン
ス特性を示す極性図である。
【図4】 従来の実施例2による電子レンジの導波管を
示す概略端面図である。
【図5】 従来の実施例3によるツーウェー方式の電子
レンジの導波管を示す概略端面図である。
【図6】 図5にたいするキャビティ内の電界分布モ−
ドを示す説明図である。
【図7】 本発明の実施形態1による導波管がキャビテ
ィの側面に設けられた状態を示す概略構造図である。
【図8】 本発明の実施形態1において、導波管とマグ
ネトロンとの結合状態を示す側端面図である。
【図9】 本発明の実施形態1において、導波管の入力
導波管と出力導波管との結合状態を示す正面および側面
図である。
【図10】 本発明の実施形態1において、出力導波管
の上部および下部放射口を示す要部詳細図である。
【図11】 本発明の実施形態1において、キャビティ
内のマイクロ波分布解析図である。
【図12】 本発明の実施形態2による導波管の入力導
波管と出力導波管との結合状態を示す正面および側面図
である。
【図13】 本発明の実施形態2において、図12の出
力導波管の左側および右側放射口を示す要部詳細図であ
る。
【符号の説明】
60……マグネトロン、 61……アンテナ、 70…
…導波管、71……入力導波管、 71a……外周傾斜
面、 71b……給電口、72……出力導波管、 72
a……上部放射口、 72b……下部放射口、72c…
…垂直スリット、 72d……左右傾斜スリット、72
e……水平スリット、 73……左側放射口、 74…
…右側放射口、73a,74c……水平スロット、 7
3b,74b……傾斜スロット、73c,74a……垂
直スロット、 g……スロット幅、H……スロット高
さ、 L……スロット長さ、L1……入力導波管の高
さ、 L2……アンテナの長さ、 P……中心軸線、X
1,X2……傾斜頂点、 Y1,Y2……放射口底線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 李 應燮 大韓民国京畿道水原市八達區梅灘2洞196 −62番地

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネトロンの発振により発生されたマ
    イクロ波を給電口を通して供給するよう、マグネトロン
    のアンテナが給電口を通して挿入されるよう、マグネト
    ロンに結合された入力導波管と、前記入力導波管の給電
    口に連通されて入力導波管から伝達されたマイクロ波を
    相反する位相の電界に分布してキャビティ内に噴射する
    よう、入力導波管の給電口を基準にキャビティの壁面に
    上下および左右対称される上部および下部放射口を有す
    る出力導波管とからなる導波管を備えた電子レンジにお
    いて、 前記出力導波管内のマグネトロンのアンテナ位置(A−
    B)は式、 A−B=k・λgと計算し、ただし、 A=出力導波管の全長、 B=出力導波管の一側面からマグネトロンのアンテナま
    での距離、 k=0.5≦k<0.7の範囲にたいする値の定数、 λg=出力導波管内の波長 としたことを特徴とする電子レンジ。
  2. 【請求項2】 前記入力導波管は、その外周に外周傾斜
    面を有する円錐形状に形成されつつ、その外周傾斜面が
    前記マグネトロンのアンテナと段落面をなしてマイクロ
    波を生成するよう構成されたことを特徴とする請求項1
    に記載の電子レンジ。
  3. 【請求項3】 前記入力導波管の高さ(L1)は、アン
    テナの長さ(L2)より短に構成されたことを特徴とす
    る請求項2に記載の電子レンジ。
  4. 【請求項4】 前記上部放射口および下部放射口は、前
    記入力導波管に形成された給電口を中心にそれぞれ上部
    および下部に向けてそれぞれ設けられたd1およびd2
    の距離は、そのd1およびd2を導波管内の波長(λ
    g)として計算する場合、式、 d1=λg/4 d2=λg/2 d2=2×d1 とすることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ。
  5. 【請求項5】 前記d1は、給電口のアンテナ位置が
    0.5≦k<0.7間で変化する場合、給電口を中心に
    上部放射口の傾斜頂点(X1)と放射口底線(X2)間に
    形成されたことを特徴とする請求項1または4に記載の
    電子レンジ。
  6. 【請求項6】 前記d2は、給電口のアンテナ位置が
    0.5≦k<0.7間で変化する場合、給電口を中心に
    下部放射口の傾斜頂点(Y1)と放射口底線(Y2)間で
    あることを特徴とする請求項1または4に記載の電子レ
    ンジ。
  7. 【請求項7】 マグネトロンの発振により発生されたマ
    イクロ波を給電口を通して供給するよう、マグネトロン
    のアンテナが給電口を通して挿入されるよう、マグネト
    ロンに結合された入力導波管と、前記入力導波管の給電
    口に連通されて入力導波管から伝達されたマイクロ波を
    相反する位相の電界に分布してキャビティ内に噴射する
    よう入力導波管の給電口を基準にキャビティの壁面に上
    下および左右対称される上部および下部放射口を有する
    出力導波管とからなる導波管を備えた電子レンジにおい
    て、 前記上部放射口および下部放射口は、垂直スロットと、
    前記垂直スロットの下端両側に垂直スロットと連通され
    るよう垂直スロットの中心軸線(P)を基準に左右対称
    になるよう逆V字形状に形成されるとともに、その傾斜
    角度が水平対比30−60゜にそれぞれ形成された左右
    傾斜スロットと、前記左右傾斜スロットの下端外側に左
    右傾斜スロットと連通されるよう左右対称になるように
    それぞれ形成された水平スロットとから構成されたこと
    を特徴とする電子レンジ。
  8. 【請求項8】 前記左右傾斜スロットの傾斜角度は、そ
    の上端が相互に接線する傾斜頂点(X1,Y1)の水平線
    を基準に左側が−45゜に形成されるとともに、右側が
    +45゜に形成されたことを特徴とする請求項7に記載
    の電子レンジ。
  9. 【請求項9】 前記左右傾斜スロットの傾斜面の長さ
    (e)は、λg/4としたことを特徴とする請求項7に
    記載の電子レンジ。
  10. 【請求項10】 前記左右傾斜スロットの左右側の長さ
    (f)は、前記垂直スロットの中心軸線(P)を基準に
    それぞれλg/4が形成されるとともに、その左右の和
    はλg/2に形成されたことを特徴とする請求項7に記
    載の電子レンジ。
  11. 【請求項11】 前記左右傾斜スロットの幅(g)は、
    λg/16以下の間隔に形成されたことを特徴とする請
    求項7に記載の電子レンジ。
  12. 【請求項12】 前記左右傾斜スロットの幅(g)は、
    前記導波管内の波長(λg)よりははるかに狭く、前記
    水平スロットの幅(h)よりは狭いかまたは同一に形成
    されたことを特徴とする請求項7に記載の電子レンジ。
  13. 【請求項13】 マグネトロンの発振により発生された
    マイクロ波を給電口を通して供給するよう、マグネトロ
    ンのアンテナが給電口を通して挿入されるようにマグネ
    トロンに結合された入力導波管と、前記入力導波管の給
    電口に連通されて入力導波管から伝達されたマイクロ波
    を相反する位相の電界に分布してキャビティ内に噴射す
    るよう入力導波管の給電口を基準にキャビティの壁面に
    上下および左右対称される上部および下部放射口を有す
    る出力導波管とからなる導波管を備えた電子レンジにお
    いて、 前記出力導波管は、前記マグネトロンの発振により発生
    されたマイクロ波が導波管内で上下、左右がすべて一周
    期の波長(λg)が分布されるように出力導波管の横
    (a)と縦(b)の長さは式、 a=b=λg としたことを特徴とする電子レンジ。
  14. 【請求項14】 マグネトロンの発振により発生された
    マイクロ波を給電口を通して供給するようマグネトロン
    のアンテナが給電口を通して挿入されるようにマグネト
    ロンに結合された入力導波管と、前記入力導波管の給電
    口に連通されて入力導波管から伝達されたマイクロ波を
    相反する位相の電界に分布してキャビティ内に噴射する
    よう入力導波管の給電口を基準にキャビティの壁面に上
    下および左右対称される上部および下部放射口を有する
    出力導波管とからなる導波管を備えた電子レンジにおい
    て、 前記出力導波管には、そのスロットの傾斜方向が電界分
    布の中心点にたいして垂直または水平に形成されて相互
    電気的に対称特性をなして逆位相のマイクロ波をキャビ
    ティの内に噴射するよう前記上部放射口と下部放射口の
    間にたいしキャビティの側面中央の左右側にスロット幅
    (g)がg≪λgである左側放射口および右側放射口を
    それぞれ形成されたことを特徴とする電子レンジ。
  15. 【請求項15】 前記左側放射口は、その上端左側方向
    に形成された水平スロットと、前記水平スロットの右側
    端から下部方向へ所定傾斜角度で延長されるように形成
    された傾斜スロットと、前記傾斜スロットの下端から垂
    直方向へ延長されるように形成された垂直スロットとか
    ら構成されたことを特徴とする請求項14に記載の電子
    レンジ。
  16. 【請求項16】 前記右側放射口は、その上端の垂直方
    向に形成された垂直スロットと、前記垂直スロットの下
    端から所定傾斜角度に延長されるように形成された傾斜
    スロットと、前記傾斜スロットの下端から右側方向に延
    長されるように形成された水平スロットとから構成され
    たことを特徴とする請求項14に記載の電子レンジ。
  17. 【請求項17】 前記左側および右側放射口は、前記出
    力導波管の横(a)および縦(b)方向へλg/4の間
    隔で均等に分割して生じた格子領域上に位置するよう出
    力導波管の左右側にそれぞれ形成されたことを特徴とす
    る請求項14に記載の電子レンジ。
  18. 【請求項18】 前記傾斜スロットの傾斜角度は、水平
    線を基準に+45゜に同一に形成されたことを特徴とす
    る請求項15または16に記載の電子レンジ。
JP10257247A 1997-12-02 1998-09-10 電子レンジ Expired - Fee Related JP3046006B2 (ja)

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR19970065385 1997-12-02
KR19970065384 1997-12-02
KR199824443 1998-06-26
KR199765384 1998-06-26
KR199765385 1998-06-26
KR1019980024443A KR100266292B1 (ko) 1997-12-02 1998-06-26 전자렌지

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11176570A true JPH11176570A (ja) 1999-07-02
JP3046006B2 JP3046006B2 (ja) 2000-05-29

Family

ID=27349643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10257247A Expired - Fee Related JP3046006B2 (ja) 1997-12-02 1998-09-10 電子レンジ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6066841A (ja)
JP (1) JP3046006B2 (ja)
KR (1) KR100266292B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015146029A1 (ja) * 2014-03-25 2015-10-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 マイクロ波処理装置
CN111372343A (zh) * 2018-12-26 2020-07-03 财团法人工业技术研究院 分布式微波相位控制方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3462780B2 (ja) * 1999-02-19 2003-11-05 三洋電機株式会社 高周波加熱装置
US6680467B1 (en) 2002-11-20 2004-01-20 Maytag Corporation Microwave delivery system with multiple magnetrons for a cooking appliance
US9491811B2 (en) * 2009-07-21 2016-11-08 Lg Electronics Inc. Cooking appliance employing microwaves
US8941039B2 (en) * 2010-08-02 2015-01-27 General Electric Company Device and implementation thereof for repairing damage in a cooking appliance
JP5490192B2 (ja) * 2011-12-28 2014-05-14 東京エレクトロン株式会社 マイクロ波加熱処理装置および処理方法
JP2015195175A (ja) * 2014-03-25 2015-11-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 マイクロ波処理装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE465495B (sv) * 1990-09-21 1991-09-16 Whirlpool Int Mikrovaagsugn, metod foer excitering av kaviteten i en mikrovaagsugn, samt vaagledaranordning foer metodens genomfoerande
KR950003782B1 (ko) * 1992-08-25 1995-04-18 주식회사금성사 투 웨이(Two Way) 가열방식의 전자레인지
AU666616B2 (en) * 1993-06-30 1996-02-15 Sanyo Electric Co., Ltd. Microwave oven including antenna for radiating microwave
KR100218444B1 (ko) * 1996-07-31 1999-09-01 구자홍 전자레인지의 균일가열장치
KR19980017873A (ko) * 1996-08-31 1998-06-05 배순훈 전자렌지의 도파관 구조

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015146029A1 (ja) * 2014-03-25 2015-10-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 マイクロ波処理装置
JP2015185409A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 マイクロ波処理装置
CN111372343A (zh) * 2018-12-26 2020-07-03 财团法人工业技术研究院 分布式微波相位控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6066841A (en) 2000-05-23
JP3046006B2 (ja) 2000-05-29
KR100266292B1 (ko) 2000-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2215380C2 (ru) Микроволновая печь и волновод для устройства, использующего высокую частоту излучения
US4336434A (en) Microwave oven cavity excitation system employing circularly polarized beam steering for uniformity of energy distribution and improved impedance matching
EP1013150B1 (en) Tubular microwave applicator
JP3131469B2 (ja) マイクロ波オーブン、マイクロ波オーブンのキャビティの励起方法、及びこの方法を実施するウェーブガイド装置
WO2013171990A1 (ja) マイクロ波加熱装置
CA2033828C (en) Slot radiator assembly with vane tuning
JP3046006B2 (ja) 電子レンジ
JP2000048946A (ja) 電子レンジ
EP1592286B1 (en) Microwave heating device
JPH10284246A (ja) 電子レンジ
EP0274164A1 (en) A microwave oven
JPH0922775A (ja) 高周波加熱装置
US5935479A (en) Microwave oven with two microwave output apertures
CN100365345C (zh) 微波炉
JP2001511938A (ja) 電子レンジ空洞のマイクロ波供給
JPS61294789A (ja) 高周波加熱装置
KR100365589B1 (ko) 전자렌지
JP3966110B2 (ja) マイクロ波加熱装置
JPS5935998Y2 (ja) 高周波加熱装置
JPS58181292A (ja) 高周波加熱装置
JPS6230798Y2 (ja)
JP2000164341A (ja) 高周波加熱装置
JPS5832758B2 (ja) 電子レンジ
JPS58169792A (ja) 高周波加熱装置
JPH0945474A (ja) 高周波加熱器

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080317

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090317

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees