JP2000164341A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

Info

Publication number
JP2000164341A
JP2000164341A JP10338337A JP33833798A JP2000164341A JP 2000164341 A JP2000164341 A JP 2000164341A JP 10338337 A JP10338337 A JP 10338337A JP 33833798 A JP33833798 A JP 33833798A JP 2000164341 A JP2000164341 A JP 2000164341A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveguide
frequency
magnetron
heating
heating chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10338337A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Iwabuchi
康司 岩渕
Hideaki Hatano
秀明 波多野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Home Tech Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Home Tech Ltd filed Critical Hitachi Home Tech Ltd
Priority to JP10338337A priority Critical patent/JP2000164341A/ja
Publication of JP2000164341A publication Critical patent/JP2000164341A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱パターンの制御および加熱効率の向上を
容易に行なえるようにする。 【解決手段】 高周波エネルギーを発生するマグネトロ
ン1と、このマグネトロンを加熱室3に連結する導波管
2とを備え、加熱室と導波管の連結面11において導波
管の先端部のTE10モードを考慮したとき磁界が最大
になる部分に矩形の高周波放射口10を設けるととも
に、導波管内に突出した同軸結合しているマグネトロン
出力アンテナ1aの対向面1bの周囲において、放射状
の表面電流12を切る位置に、少なくとも1個の屈曲し
たく字状の高周波放射口13、14を配置して高周波エ
ネルギ−が放射するようにしたので、給電路における配
置条件の制約を大幅に解除することができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品などを高周波
加熱する際に、加熱パターンの制御および加熱効率の向
上を容易にすることのできる高周波加熱装置の構成に関
するものであり、特に加熱室へ高周波エネルギ−を放射
する高周波放射口の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な高周波加熱装置において
は、高周波エネルギーを発生するマグネトロンと加熱室
とを連結する導波管内に突出したマグネトロン出力アン
テナと導波管先端との間に、1個の高周波放射口を設け
ていたが、放射パターンが限定され、被加熱物の加熱ム
ラが発生し易かった。
【0003】そこで、高周波加熱装置の放射パターンを
制御する手段の研究がなされ、例えば特公昭64−89
16号公報および特開平08−124670号公報など
の提案がなされてきた。
【0004】特公昭64−8916号公報には、高周波
発振器(マグネトロン)と加熱室とを連結する導波管内
に突出した高周波発振器の出力アンテナと導波管先端と
の間に、2個のスロット(高周波放射口)を設け、これ
らスロットおよびスロット間の仕切部の合計寸法を使用
波長(自由空間波長)の1/2〜5/4に調整するとい
うものが記載されている。また、特開平08−1246
70号公報には、導波管と加熱室との結合部に2個のス
ロットを設け、このスロットを、両者ともに導波管先端
から管内波長の1/4の位置を通り、かつ、導波管軸に
対してほぼ平行になるように形成したというものが記載
されており、これら2つの公報の内容はいずれも、導波
管内の基本伝送モードTE10の電磁界パターンを考慮
し、その磁界に直交する表面電流が導波管と加熱室との
結合部(連結面)に流れ、この電流を切るようにスロッ
トを設け、効率よく加熱室内に高周波を放射しようとす
るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例では、原理的に高周波放射口は真っ直ぐでその長
さを自由空間波長の約1/2より大きくしてあり、特公
昭64−8916号公報のように、2個の高周波放射口
は導波管軸に対して水平にし、かつ互いに管内波長の1
/2の距離に設けるか、あるいは特開平08−1246
70号公報のように、各高周波放射口を導波管軸に対し
てほぼ平行にし、かつ導波管側面に沿った位置に互いに
対向して設ける必要があるため、複数の高周波放射口を
設けるには配置条件の制約が多く、加熱パターンの制御
は容易には行なえないという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題点
に鑑みてなされたものであり、高周波エネルギーを発生
するマグネトロンと、このマグネトロンを加熱室に連結
する導波管とを備えたものにおいて、加熱室と導波管と
が連結する連結面の一端側におけるマグネトロンの出力
アンテナと対向する部位の周囲に、少なくとも1個のく
字状の高周波放射口を開設し、他端におけるマグネトロ
ンが設けられていない側の連絡面に矩形の高周波放射口
を開設して高周波加熱装置を構成した。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、上述の構成とすること
により、加熱室と導波管の連結面において、導波管先端
部のTE10モードを考慮したとき磁界が最大になる部
分に、矩形の主高周波放射口を設けるとともに、導波管
内に突出した同軸結合しているマグネトロン出力アンテ
ナの対向面周囲における放射状の表面電流を切る位置
に、副高周波放射口として少なくとも1個のく字状スロ
ットを配置し、これらの高周波放射口から高周波エネル
ギ−を放射することにより、給電路における配置条件の
制約を大幅に解除した。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜6により説明す
る。
【0009】図1は本発明の一実施例を示す高周波加熱
装置の要部断面図であり、1は高周波エネルギーを発生
するマグネトロンで、1aは導波管2内に突出して同軸
結合されたマグネトロン出力アンテナであり、導波管2
を加熱室3の側壁に連結してマグネトロン1の高周波エ
ネルギーを導波管2を介して加熱室3内に放射するよう
に構成されている。4はガラスコップなどの容器5に入
れた牛乳などの被加熱物であり、6はこの被加熱物4を
回転自在に載置するためのターンテーブルで、7はこの
ターンテーブル6を回転駆動する駆動テーブルである。
8はこの駆動テーブル7を駆動する駆動軸であり、9は
動力源の駆動モーターで、10は加熱室3と導波管2の
連結面11において導波管2の先端部のTE10モード
を考慮したとき磁界が最大になる部分に設けた主高周波
放射口である。
【0010】図2は図1の矢印Q方向から見た導波管2
と加熱室3との連結面11に表れる表面電流の概念図で
あり、主高周波放射口10上部のマグネトロン出力アン
テナ1aの対向面1bを点線の円形で示してある。ここ
で、出力アンテナ1aの周囲には同心円上に磁界が分布
しており、この磁界と直交して誘起される連結面11に
おける表面電流は12のように放射状に流れるものと推
測される。
【0011】図3は、マグネトロン出力アンテナ1aの
対向面1bの周囲における放射状の表面電流を切る位置
に、副高周波放射口として2個の屈曲したく字状スロッ
ト13、14を対向面1bに対して左右対称位置に設け
た構成図である。ここでは、主高周波放射口10と2個
のく字状スロットから高周波エネルギーが加熱室3内に
さらに効率良く放射されるために、く字状スロット14
の水平部の長さL1と垂直部の長さL2の合計寸法は自
由空間波長の約1/2としてある。
【0012】図4は、図2で示した連結面11に主高周
波放射口10のみを設けた場合において、図1で示す連
結面11近傍のPP’面(XY面)における電界分布図
である。この電界分布は、下記計算条件でFDTD(有
限差分時間領域)法により計算したものである。ただ
し、加熱パターンの相対的な傾向を調べる目的であるの
で細かい寸法関係は省略する。なお、定常状態まで計算
すると、加熱室内の定在波により放射口の放射パターン
が分かりにくくなるため、マグネトロンから正弦波状の
出力が2サイクルの時点で計算を止めた過渡状態を示し
ている。
【0013】 図5は、図3に示した主高周波放射口10に2個のく字
状スロット13、14を追加した場合において、図1で
示す連結面11近傍のPP’面(XY面)における電界
分布図である。L1とL2の寸法はともに30mmで、合
計60mmとした。マグネトロンの発振周波数を2,46
0MHzとしているので、自由空間波長の1/2は61mm
であり、L1とL2の合計寸法はほぼ1/2波長であ
る。図5は、図4の主高周波放射口10による電界分布
に2個のく字状スロット13、14による2つの電界の
山が加わった電界分布になっている。
【0014】図6は、図4および図5のように高周波が
放射されたときの定常状態での被加熱物4内の高さ方向
の電界強度の変化をグラフにより示した図であり、電界
強度比率は、被加熱物4の高さ方向を18の層に分割
し、各層の平均電界強度を求めて、最下段層の平均電界
強度を100とした場合の各層の比率を示したものであ
る。この図6および図1、図3において、Aは主高周波
放射口10のみから高周波が放射された場合の被加熱物
4内の高さ方向の電界強度分布で、Bは主高周波放射口
10および2個のく字状スロット13、14から高周波
が放射された場合の被加熱物4内の高さ方向の電界強度
分布である。被加熱物4が牛乳のような液体の場合、実
際の加熱では対流があるので、上部の電界が下部より小
さいほど上下の加熱ムラが少なくなる。しかし、被加熱
物4が固体の場合には、上下の電界の差があっても熱伝
導によって加熱ムラが実用上差し支えない程度に解消さ
れるが、あまり上下の電界の差が大きすぎると、加熱ム
ラが解消しきれなくなる。図6に示す計算例では、被加
熱物4の上部における電界強度はBおよびAともに、下
部より小さく液体の場合の加熱に適する。被加熱物4の
上部における電界強度は、Bに対してAは約1/2であ
る。温度上昇は電界の2乗に比例するので、被加熱物4
の上部ではBに対してAは約1/4の温度上昇しかない
ことになる。したがって、固体の場合にはBの方がAよ
りもはるかに加熱ムラが少なくなる。すなわち、Aのよ
うに主高周波放射口10のみの場合よりBのように主高
周波放射口10にく字状スロット13、14を追加した
方が加熱ムラが少なくなる。
【0015】また、図6で表しているように、加熱効率
を向上させる上でもく字状スロット13、14を追加し
た方が有利である。さらに、く字状スロット13、14
は屈曲しているので、連結面11の狭い場所にも配置で
き、実施が容易である。
【0016】図7〜9は、図1のように主高周波放射口
10が連結面11の下部にある場合のく字状スロット1
3、14の配置および形状を図3とは異なるようにした
他の実施例を示す構成図であり、く字状スロット13、
14の位置や形状は加熱室の大きさや加熱目的などによ
り任意に調整すべきことは言うまでもない。
【0017】図10はさらに他の実施例を示した要部断
面図であり、導波管の取り付け方向を図1と反対にし、
主高周波放射口10を連結面の上部に設けたものであ
る。
【0018】図11は、く字状スロット13、14を図
10の矢印Q’から見て主高周波放射口10の下部に配
置した構成図であり、この場合は、図1の場合と反対に
く字状スロット13、14は被加熱物4の下部を強くす
るために設けられている。
【0019】なお、本発明は連結面11を加熱室3の側
面に配置した場合に限定されるものではなく、加熱室3
の上部や下部に設けた場合も、加熱パターンの調整に役
立つことは言うまでもない。
【0020】また、く字状スロットの個数は2個に限定
されるものではなく、連結面のスペースや加熱パターン
の調整の必要性の度合いによって選定する。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれは、
高周波エネルギーを発生するマグネトロンと、このマグ
ネトロンを加熱室に連結する導波管とを備え、加熱室と
導波管の連結面において導波管の先端部のTE10モー
ドを考慮したとき磁界が最大になる部分に主高周波放射
口を設けるとともに、導波管内に突出した同軸結合して
いるマグネトロン出力アンテナの対向面周囲に放射状の
表面電流を切る位置に副高周波放射口として1個以上の
屈曲したく字状スロットを配置して効率よく放射するこ
とにより、加熱パターンの制御、加熱効率の向上を容易
に実現できる。
【0022】さらに、スロットの形状をく字状にしてい
るため、狭い連結面に配置するのに最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す高周波加熱装置の要部
断面図である。
【図2】図1の矢印Q方向から見た連結面11に表れる
表面電流の概念図である。
【図3】図2で示した放射状の表面電流12を切る位置
にく字状スロット13、14を設けた構成図である。
【図4】図2で示した連結面11に主高周波放射口10
のみを設けた場合において、図1で示す連結面11近傍
のPP’面(XY面)における電界分布図である。
【図5】図3で示した主高周波放射口10に2個のく字
状スロット13、14を追加した場合において、図1で
示す連結面11近傍のPP’面(XY面)における電界
分布図である。
【図6】図4および図5のように高周波が放射されたと
きの定常状態での被加熱物4内の高さ方向の電界強度の
変化をグラフにより示した図である。
【図7】、
【図8】、
【図9】図1で示した場合におけるく字状スロット1
3、14の配置および形状を図3とは異なるようにした
他の実施例を示す構成図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す高周波加熱装置の
要部断面図である。
【図11】く字状スロット13、14を図10の矢印
Q’から見て主高周波放射口10の下部に配置した構成
図である。
【符号の説明】
1 マグネトロン 1a 出力アンテナ 1b 出力アンテナ対向面 2 導波管 3 加熱室 4 被加熱物 5 容器 6 タ−ンテ−ブル 7 駆動テ−ブル 8 駆動軸 9 駆動モ−タ− 10 主高周波放射口 11 連結面 12 表面電流 13、14 く字状スロット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波エネルギーを発生するマグネトロ
    ン(1)と、このマグネトロンを加熱室(3)に連結す
    る導波管(2)とを備えたものにおいて、前記加熱室と
    前記導波管とが連結する連結面(11)の一端側におけ
    る前記マグネトロンの出力アンテナ(1a)と対向する
    部位(1b)の周囲に、少なくとも1個のく字状の高周
    波放射口(13、14)を開設し、他端における前記マ
    グネトロンが設けられていない側の前記連結面に、矩形
    の高周波放射口(10)を開設したことを特徴とする高
    周波加熱装置。
JP10338337A 1998-11-30 1998-11-30 高周波加熱装置 Pending JP2000164341A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10338337A JP2000164341A (ja) 1998-11-30 1998-11-30 高周波加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10338337A JP2000164341A (ja) 1998-11-30 1998-11-30 高周波加熱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000164341A true JP2000164341A (ja) 2000-06-16

Family

ID=18317212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10338337A Pending JP2000164341A (ja) 1998-11-30 1998-11-30 高周波加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000164341A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003045641A (ja) * 2001-08-01 2003-02-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波加熱装置
JP2013016378A (ja) * 2011-07-05 2013-01-24 Japan Atomic Energy Agency 使用済み核燃料の再処理溶液のマイクロ波加熱方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003045641A (ja) * 2001-08-01 2003-02-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波加熱装置
JP2013016378A (ja) * 2011-07-05 2013-01-24 Japan Atomic Energy Agency 使用済み核燃料の再処理溶液のマイクロ波加熱方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3664260B2 (ja) 円筒状マイクロ波アプリケータ
RU2215380C2 (ru) Микроволновая печь и волновод для устройства, использующего высокую частоту излучения
JP5895247B2 (ja) マイクロ波加熱装置
JP3031898B2 (ja) 電子レンジ
JPWO2013018358A1 (ja) マイクロ波加熱装置
KR19980017873A (ko) 전자렌지의 도파관 구조
JPS6353678B2 (ja)
WO2013005420A1 (ja) マイクロ波加熱装置
JP2000164341A (ja) 高周波加熱装置
JP2004327293A (ja) 高周波加熱装置
JP2000243549A (ja) 高周波加熱装置
JP2643498B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2000348858A (ja) 電子レンジ
JP4524857B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2007141538A (ja) マイクロ波加熱装置
JP3690094B2 (ja) 高周波加熱装置
JPH07142165A (ja) 高周波加熱装置
JP4186279B2 (ja) マイクロ波加熱装置
JP4126794B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2002015856A (ja) 高周波加熱装置
JP3630135B2 (ja) 高周波加熱装置
JPS58155693A (ja) 高周波加熱装置
JPH11260543A (ja) 高周波加熱装置
JP2000346369A (ja) 高周波加熱装置
JP2970188B2 (ja) 高周波加熱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040608