JPH11176054A - ディスクプレーヤーのターンテーブル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクが載置されるターンテーブルに磁性
体を容易に取り付けることが出来るターンテーブル装置
を提供する。 【解決手段】 ディスク１の中心孔に嵌入されるセンタ
ー部３とディスク１が載置される載置部４とが合成樹脂
にて一体成形されているターンテーブル２と、該ターン
テーブル２の載置部４に取り付けられるとともに固定用
の係合部１４が形成されているリング状の磁性体１３
と、該磁性体１３の係合部１４と係合するとともに前記
ターンテーブル２に一体的に成形されている弾性係合片
１１とより構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクプレーヤ
ーに関し、特にディスクを回転駆動するターンテーブル
装置に係る。

【０００２】

【従来の技術】光学式ピックアップを用いてディスクに
記録されている信号の読み取り動作を行うように構成さ
れた光学式ディスクプレーヤーが普及しているが、斯か
るディスクプレーヤーは、ディスクが載置されるととも
に該ディスクを回転させるターンテーブルを備えてい
る。

【０００３】光学式ディスクプレーヤーの代表的なもの
としては、ＣＤプレーヤーが一般に良く知られている
が、斯かるＣＤプレーヤーの中には、ヘッドフォンによ
って再生音を聴取するように構成されたヘッドフォンス
テレオ型のポータブルＣＤプレーヤーがある。また、最
近ではコンピューターと組み合わせて使用するＣＤ−Ｒ
ＯＭプレーヤーが普及している。

【０００４】斯かるディスクプレーヤーに使用されるデ
ィスク保持装置としては、種々あるが磁石の吸引力を利
用したものが多く製品化されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】磁石の吸引力を利用し
てディスクを保持する装置は、ディスクを上方よりクラ
ンプする部材に磁石を設けるとともにディスクが載置さ
れるターンテーブル側に磁性体を設け、前記磁石の磁性
体に対する吸引力によってディスクをターンテーブル上
に押圧保持するように構成されている。また、ディスク
が載置されるターンテーブルは、ディスクの中心孔に嵌
合するセンター部を備えており、前述した磁性体は、そ
のセンター部に組み込まれている。

【０００６】センター部に磁性体を組み込んだ装置で
は、ディスクに作用するクランプ部材による保持力がデ
ィスクの中心部に働くため、ディスクの保持力が不足
し、ディスクに不要振動現象が生じるという問題があ
る。斯かる問題を解決するために磁性体をターンテーブ
ルの載置部に配置する方法が行われているが、磁性体の
取付を容易に行うことが出来ないという問題がある。

【０００７】本発明は、斯かる問題を解決したディスク
プレーヤーのターンテーブル装置を提供しようとするも
のである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明のターンテーブル
装置は、ディスクに設けられている中心孔に嵌入される
センター部とディスクが載置される載置部とが合成樹脂
にて一体成形されているとともに電動機の回転軸が圧入
される孔が形成されているターンテーブルと、該ターン
テーブルの載置部に取り付けられるとともに固定用の係
合部が形成されているリング状の磁性体と、該磁性体に
形成されている係合部と係合するとともに前記ターンテ
ーブルに一体的に成形されている弾性係合片とより構成
されている。

【０００９】

【実施例】図１は本発明のターンテーブル装置を示す要
部の正面断面図、図２は本発明を構成する磁性体の平面
図、図３は図２のＡ−Ｂ断面図、図４は本発明を構成す
るターンテーブルの平面図である。

【００１０】図において、１はディスク、２は前記ディ
スク１に設けられている中心孔１Ａに嵌入されるセンタ
ー部３及びディスク１が載置される載置部４とが合成樹
脂にて一体成形されているターンテーブルであり、電動
機５の回転軸６が圧入される孔７が形成されている。８
は前記電動機５がネジ９、１０によって固定されている
固定基板であり、光学式ピックアップ（図示せず）の駆
動機構等が組み込まれている。

【００１１】１１は前記ターンテーブル２に一体成形さ
れている弾性係合片であり、傾斜部１１Ａ及びロック部
１１Ｂが設けられている。斯かる弾性係合片１１は、図
４に示したように１２０度間隔で同心円上に形成されて
いる。１２は前記ターンテーブル２に形成されている円
形状の孔であり、前記電動機５を固定基板８に固定する
ネジ９、１０を締め付けるドライバーの先端部を挿入す
るために設けられている。

【００１２】１３は前記ターンテーブル２の載置部４に
取り付けられるリング状の磁性体であり、図２に示した
ように前記ターンテーブル２に形成されている弾性係合
片１１と係合する係合部１４が形成されているとともに
前記孔１２に対応する位置に半円状の切り欠き部１５が
形成されている。前記係合部１４は、図３に示したよう
に上面側より下面側へプレス加工によって押圧変形せし
められることによって形成されている。

【００１３】斯かる構成において、ターンテーブル２に
磁性体１３を取付固定する作業は、該磁性体１３に形成
されている係合部１４と切り欠き部１５とをターンテー
ブル２に形成されている弾性係合片１１と孔１２に対応
させながらターンテーブル２の載置部４の面に押圧させ
ることによって行うことが出来る。斯かる操作を行う
と、前記係合部１４の下面の角部が前記弾性係合片１１
に形成されている傾斜部１１Ａに当接し、該弾性係合片
１１を内側へ押圧変位せしめる。斯かる変位動作を行い
ながら前記磁性体１３を更に押圧変位させると、前記傾
斜部１１Ａに続いて設けられているロック部１１Ｂと係
合部１４とが係合する状態になる。

【００１４】図１はこのようにして組み立てられたター
ンテーブル装置を示すものであり、磁性体１３はターン
テーブル２の載置部４に前記弾性係合片１１と係合部１
４との係合保持動作によって固定されるが、該磁性体１
３よりターンテーブル２の載置部４の高さの方が高くな
るように構成されている。即ち、ディスク１は、前記タ
ーンテーブル２の載置部４によって支持され、磁性体１
３とは接触しないように構成されている。

【００１５】

【発明の効果】本発明のターンテーブル装置は、合成樹
脂にて一体成形されているとともに電動機の回転軸が圧
入される孔が形成されているターンテーブルに一体的に
成形されている弾性係合片にリング状の磁性体に形成さ
れている係合部を係合させることによってターンテーブ
ルに磁性体を取付固定するように構成したので、組立作
業が非常に簡単になる。

【００１６】また、本発明は、弾性係合片に係合部との
係合動作時該係合部を案内する傾斜部を形成したので、
組立作業を円滑に行うことが出来る。そして、本発明
は、複数の弾性係合片と係合部とを設けたので、磁性体
をターンテーブルに対して強固に固定することが出来る
という利点を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のターンテーブル装置を示す要部の正面
断面図である。

【図２】本発明を構成する磁性体の平面図である。

【図３】図２のＡ−Ｂ断面図である。

【図４】本発明を構成するターンテーブルの平面図であ
る。

【符号の説明】

１ ディスク ２ ターンテーブル ３ センター部 ４ 載置部 ５ 電動機 ６ 回転軸 ８ 固定基板 １１ 弾性係合片 １１Ａ 傾斜部 １１Ｂ ロック部 １３ 磁性体 １４ 係合部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ディスクに設けられている中心孔に嵌入
   されるセンター部とディスクが載置される載置部とが合
   成樹脂にて一体成形されているとともに電動機の回転軸
   が圧入される孔が形成されているターンテーブルと、該
   ターンテーブルの載置部に取り付けられるとともに固定
   用の係合部が形成されているリング状の磁性体とより成
   り、前記磁性体に形成されている係合部と係合する弾性
   係合片を前記ターンテーブルに一体成形したことを特徴
   とするディスクプレーヤーのターンテーブル装置。
2. 【請求項２】 係合部及び弾性係合片を複数個設けたこ
   とを特徴とする請求項１に記載のターンテーブル装置。
3. 【請求項３】 弾性係合片に係合部との係合動作時該係
   合部を案内する傾斜部を形成したことを特徴とする請求
   項１に記載のターンテーブル装置。