JPH11166622A - 油圧サーボ機構のパイロット圧力制御装置 - Google Patents

油圧サーボ機構のパイロット圧力制御装置

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JPH11166622A
JPH11166622A JP33466597A JP33466597A JPH11166622A JP H11166622 A JPH11166622 A JP H11166622A JP 33466597 A JP33466597 A JP 33466597A JP 33466597 A JP33466597 A JP 33466597A JP H11166622 A JPH11166622 A JP H11166622A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、斜板を操作する油圧サーボ機構を有
し、チャージ圧力を該油圧サーボ機構のパイロット圧力
と共用する斜板式油圧ポンプにおいては、主回路の圧力
が低くて斜板に働く力が小さい場合や、油圧サーボ機構
のパイロット圧力が低圧でよい場合にも、該パイロット
圧力及びチャージ圧力は高圧に設定されたままであるの
で、余分な動力を消費することとなっていた。 【解決手段】 チャージ圧力を一定に保つチャージリリ
ーフバルブの開弁圧力を、該斜板式油圧ポンプの主回路
の負荷圧力を利用して変化させることにより、該パイロ
ット圧力を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、HST式ミッショ
ン装置等に適用され、斜板を操作する油圧サーボ機構を
有し、チャージ圧力を該油圧サーボ機構のパイロット圧
力と共用する斜板式油圧ポンプにおける、該油圧サーボ
機構のパイロット圧力を制御するパイロット圧力制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、HST式ミッション装置等に適用
される斜板式油圧ポンプであって、斜板を操作する油圧
サーボ機構を有し、チャージ圧力を該油圧サーボ機構の
パイロット圧力と共用するものにおいては、例えば、H
ST式ミッション装置内の主回路の圧力が上昇して斜板
に働く力が大きくなると、斜板を制御するために必要と
なる油圧サーボ機構のパイロット圧力を高圧化しなけれ
ばならなかった。これに対し、高負荷時において、HS
T式ミッション装置の主回路の低圧側に与えるチャージ
圧力は、前記パイロット圧力よりもかなり低い圧力で十
分であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、主回路のチャ
ージ圧力と、油圧サーボ機構のパイロット圧力とは共用
されているために、高負荷時に高圧に設定する必要があ
る該パイロット圧力に合わせて、該チャージ圧力は常に
同様の高圧に設定されることとなっていた。このため、
主回路の圧力が低くて斜板に働く力が小さい場合や、ニ
ュートラル時のように、油圧サーボ機構のパイロット圧
力が低圧でよい場合にも、該パイロット圧力及びチャー
ジ圧力は高圧に設定されたままであるので、余分な動力
を消費することとなっていた。また、斜板式油圧ポンプ
の斜板の傾斜方向が逆転すると、該斜板式油圧ポンプ両
側の主回路の内、高圧となる回路が入れ替わるため、両
主回路において前述の問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、請求項1においては、斜板の
操作を行う油圧サーボ機構を有し、チャージ圧力を該油
圧サーボ機構のパイロット圧力と共用する斜板式油圧ポ
ンプにおいて、チャージ圧力を一定に保つチャージリリ
ーフバルブの開弁圧力を、該斜板式油圧ポンプの主回路
の負荷圧力を利用して変化させることにより、該パイロ
ット圧力を制御する。
【0005】また、請求項2においては、斜板の操作を
行う油圧サーボ機構を有し、チャージ圧力を該油圧サー
ボ機構のパイロット圧力と共用する斜板式油圧ポンプに
おいて、該斜板式油圧ポンプ両側の主回路にそれぞれチ
ェックバルブを設け、この両チェックバルブ間に生じる
負荷圧力によって、チャージ圧力を一定に保つチャージ
リリーフバルブの開弁圧力を変化させて該パイロット圧
力を制御する。
【0006】また、請求項3においては、斜板の操作を
行う油圧サーボ機構を有し、チャージ圧力を該油圧サー
ボ機構のパイロット圧力と共用する斜板式油圧ポンプに
おいて、チャージ圧力を一定に保つチャージリリーフバ
ルブに該チャージリリーフバルブの開弁圧力を制御する
ピストンを設け、該斜板式油圧ポンプの主回路の負荷圧
力を該ピストンへ導くことにより、チャージリリーフバ
ルブの開弁圧力を変化させて該パイロット圧力を制御す
る。
【0007】また、請求項4においては、斜板の操作を
行う油圧サーボ機構を有し、チャージ圧力を該油圧サー
ボ機構のパイロット圧力と共用する斜板式油圧ポンプに
おいて、該斜板式油圧ポンプの主回路の負荷圧力により
作動する調圧弁を設け、該調圧弁によりチャージ圧力を
一定に保つチャージリリーフバルブの開弁圧力を変化さ
せ、該調圧弁のポートをチャージ圧力の最低値を設定す
るオリフィスに構成することにより、該パイロット圧力
を制御する。
【0008】また、請求項5においては、斜板の操作を
行う油圧サーボ機構を有し、チャージ圧力を該油圧サー
ボ機構のパイロット圧力と共用する斜板式油圧ポンプに
おいて、該斜板式油圧ポンプの主回路の負荷圧力により
作動する調圧弁を設け、該調圧弁によりチャージ圧力を
一定に保つチャージリリーフバルブの開弁圧力を変化さ
せ、該調圧弁のポートをポート圧力の最低値を設定する
オリフィスに構成することにより該パイロット圧力を制
御するとともに、該調圧弁を、該調圧弁の作動に伴って
主回路の負荷圧力を調圧するリリーフバルブとしても構
成する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の油圧サーボ機構のパイロット圧力
制御装置をHST式ミッション装置に適用した場合の油
圧回路を示す図、図2は同じくHST式ミッション装置
に適用した油圧サーボ機構のパイロット圧力制御装置の
油圧回路の別実施例を示す図、図3は図2に示す油圧サ
ーボ機構のパイロット圧力制御装置の低負荷時における
状態を示す図、図4は同じく高負荷時における状態を示
す図、図5はHST式ミッション装置に適用した油圧サ
ーボ機構のパイロット圧力制御装置の油圧回路の第三の
実施例を示す図、図6は図5に示す油圧サーボ機構のパ
イロット圧力制御装置の低負荷時における状態を示す
図、図7は同じく高負荷時における状態を示す図、図8
はHST式ミッション装置に適用した油圧サーボ機構の
パイロット圧力制御装置の油圧回路の第四の実施例を示
す図、図9は図8に示す油圧サーボ機構のパイロット圧
力制御装置の低負荷時における状態を示す図、図10は
同じく高負荷時であり且つリリーフバルブ作動中におけ
る状態を示す図、図11はHST負荷と斜板に働く力と
の関係を示す図、図12はHST負荷とチャージ圧力と
の関係を示す図、図13はHST負荷と入力動力との関
係を示す図、図14はHST負荷とHST式ミッション
装置の全効率との関係を示す図である。
【0010】まず、本発明の油圧サーボ機構のパイロッ
ト圧力制御装置をHST式ミッション装置に適用した場
合の例を、図1により説明する。斜板式油圧ポンプ1
は、斜板7の角度を変更することで容量を可変としてお
り、該斜板7の角度は油圧サーボ機構4により操作して
制御するように構成している。該斜板式油圧ポンプ1と
油圧モータ2とは、主回路8・9により並列に接続さ
れ、該主回路8・9には、チャージポンプ3からチャー
ジ回路14を通じて作動油が圧送されている。チャージ
回路14と主回路8との間、及び、チャージ回路14と
主回路9との間には、それぞれチャージチェックバルブ
11・12が介装されており、主回路8・9の内、低圧
側の主回路に作動油を供給するように構成している。
【0011】前記油圧サーボ機構4は電磁弁(手動の方
向切換弁)5とピストン6等とにより構成され、該油圧
サーボ機構4へは、チャージポンプ3からパイロット回
路13を通じてパイロット圧力が与えられている。そし
て、電磁弁(手動の方向切換弁)5を操作してピストン
6を作動させ、このピストン6の作動により斜板式油圧
ポンプ1の斜板7の角度を操作するようにしている。
【0012】前記チャージ回路14の途中部にはチャー
ジリリーフバルブ10を接続して、該チャージ回路14
のチャージ圧が設定値以上になった場合に開弁して、ド
レン回路15から余分な作動油を排出するように構成し
ている。また、該チャージリリーフバルブ10の背圧側
23と、両主回路8・9の一方、例えば、主回路8と
は、負荷回路16にて接続されている。尚、チャージ回
路14のチャージ圧力、及び、前記油圧サーボ機構4の
パイロット圧力は、共にチャージポンプ3から与えられ
ており、同じ圧力に設定されることとなる。
【0013】このように構成したパイロット圧力制御装
置において、前記主回路8が高圧側となっている場合、
負荷回路16により主回路8と接続されたチャージリリ
ーフバルブ10の背圧側23には、該主回路8の圧力が
導かれ、この圧力の大きさに応じてスプリング22は付
勢力を強められる。これにより、バルブ21の開弁圧力
が変化するのである。即ち、主回路8が高圧側であって
高負荷状態のときは、背圧側23にかかる圧力が高いた
め、バルブ21の開弁圧力が高くなり、前記チャージ圧
力は高圧化する。これにより、斜板7に働く力が大きく
なる高負荷状態において、油圧サーボ機構4が該斜板7
を制御するのに必要十分である高いパイロット圧力を得
ることができる。逆に、主回路8が低負荷状態の場合
は、背圧側23にかかる圧力は大きくなく、前記チャー
ジ圧力を低く抑えることができる。これにより、斜板7
に働く力が小さい低負荷状態において、油圧サーボ機構
4が該斜板7を制御するのに必要な圧力に応じた低いパ
イロット圧力を得ることができる。このように、主回路
8・9の負荷状態に応じたパイロット圧力を得ることが
できるのである。
【0014】また、前記パイロット圧力制御装置は、図
2に示すように構成することができる。即ち、本構成で
は、前述の如く構成したパイロット圧力制御装置におけ
る、前記主回路8・9間に二個のチェックバルブ18・
19を介装して、チャージリリーフバルブ10の背圧側
23へ主回路8の圧力を導く負荷回路16を、該チェッ
クバルブ18・19間と背圧側23とを接続する負荷回
路17に構成するのである。
【0015】このように構成することで、主回路8が高
圧側である場合、及び、主回路9が高圧側である場合の
どちらの場合においても、負荷回路17には、常に該主
回路8 ・9 の負荷圧力が生じることとなる。これによ
り、主回路8及び主回路9のどちらが高圧力側であって
も、チャージ圧力及びパイロット圧力を、主回路8・9
の負荷状態に応じて制御することができる。そして、本
構成を、車両用変速機に適用した場合には、前進又は後
進のどちらが高負荷となる場合においても、油圧サーボ
機構のパイロット圧力制御を行うことができる。また、
前進している際に、後進側回路に高負荷が発生するよう
な状態、例えば、減速時における油圧ブレーキ状態にお
いてもパイロット圧力制御を行うことができることとな
る。
【0016】この場合、チャージリリーフバルブ10の
背圧側23は、例えば、図3に示す如く構成している。
即ち、背圧側23にピストン25を内装して、背圧側2
3をピストン室として構成するのである。ピストン25
は、負荷回路17からの負荷圧力が小さい場合には、図
3に示すように、スプリング22により負荷回路側へ付
勢されており、バルブ21の開弁圧力は低い状態に設定
されている。そして、図4に示すように、負荷回路17
からの負荷圧力が大きくなるに従って、ピストン25は
バルブ21側へ移動してスプリング22を圧縮するた
め、スプリング22の付勢力が増大して、バルブ21の
開弁圧力が高圧になる。
【0017】このように、チャージリリーフバルブ10
の背圧側23にピストン25を内装してピストン室とし
て構成することにより、負荷回路17からの負荷圧力に
応じて、ピストン25が該負荷圧力を感知し、該ピスト
ン25が移動してスプリング22の付勢力を変化させる
ため、チャージリリーフバルブ10を、負荷状態に応じ
た開弁圧力に制御することができるのである。
【0018】また、油圧サーボ機構のパイロット圧力制
御装置は図5の如く構成することもできる。前述のよう
に、斜板式油圧ポンプ1と油圧モータ2とは、主回路8
・9により並列に接続され、該主回路8・9には、チャ
ージポンプ3からチャージ回路14を通じて作動油が圧
送されている。チャージ回路14と主回路8との間、及
び、チャージ回路14と主回路9との間には、それぞれ
チャージチェックバルブ11・12が介装されており、
主回路8・9の内、低圧側の主回路に作動油を供給する
ように構成している。また、該主回路8・9間に二個の
チェックバルブ18・19を介装している。電磁弁(手
動の方向切換弁)5とピストン6等とにより構成された
油圧サーボ機構4へは、チャージポンプ3からパイロッ
ト回路13を通じてパイロット圧力が与えられている。
そして、電磁弁(手動の方向切換弁)5を操作してピス
トン6を作動させ、このピストン6の作動により斜板式
油圧ポンプ1の斜板7の角度を操作するようにしてい
る。
【0019】チャージ回路14の途中部にはチャージリ
リーフバルブ26を接続して、該チャージ回路14のチ
ャージ圧が設定値以上になった場合に開弁して、ドレン
回路15から余分な作動油を排出するように構成してい
る。また、該チャージ回路14には、調圧弁27をチャ
ージリリーフバルブ26と並列に接続し、該調圧弁27
と、チェックバルブ18・19の間とを負荷回路28で
連結して、該調圧弁27が主回路8・9の負荷圧力によ
って作動されるように構成している。該調圧弁27のポ
ートはオリフィス29に構成している。
【0020】以上のように構成したパイロット圧力制御
装置において、主回路8・9の負荷圧力が低い場合は、
図6に示すように、チャージ回路14内の作動油が、調
圧弁27のオリフィス29を介してドレン回路15へ流
出する状態となっている。これにより、チャージリリー
フバルブ26は開弁せずに閉じている。そして、この場
合のチャージ圧力はオリフィス29の絞りの程度により
決定され、この絞りの程度を変化することで、チャージ
圧力及びパイロット圧力を任意に設定することができ
る。このオリフィス29により決定されたチャージ圧力
値は、調圧弁27及びチャージリリーフバルブ26によ
り制御されるチャージ圧力の最低値となる。
【0021】逆に、主回路8・9の負荷圧力が高い場合
は、図7に示すように、調圧弁27は該負荷圧力によっ
て作動して閉じる。これにより、チャージ圧力がチャー
ジリリーフバルブ26にかかることとなって、チャージ
圧力は、該チャージリリーフバルブ26の設定開弁圧力
となる。また、調圧弁27が開いた状態から、負荷圧力
により閉じていく際には、オリフィス29を通過してド
レン回路15へ流出する流路面積は、負荷圧力の増大に
伴って連続的に減少するので、チャージ圧力も連続的に
増加していくこととなる。このように、主回路8・9の
負荷圧力の変化に応じて、チャージ圧力を調節すること
ができるのである。
【0022】さらに、油圧サーボ機構のパイロット圧力
制御装置は次の如く構成することもでき、図8において
は、図5に示すパイロット圧力制御装置の調圧弁27
に、リリーフ用ポート30を設けて調圧弁27’として
構成し、主回路8・9の負荷圧力を該リリーフ用ポート
30を通じてチャージ回路14へ逃がすリリーフ回路3
1を構成したものである。
【0023】このように構成したパイロット圧力制御装
置においては、主回路8・9の負荷圧力が低い場合は、
図9に示すように、チャージ回路14内の作動油が、調
圧弁27’のオリフィス29’を介してドレン回路15
へ流出する状態となっている。これにより、チャージリ
リーフバルブ26は開弁せずに閉じている。また、調圧
弁27’のリリーフ用ポート30は閉じている。そし
て、この場合のチャージ圧力はオリフィス29の絞りの
程度により決定され、この絞りの程度を変化すること
で、チャージ圧力及びパイロット圧力を任意に設定する
ことができる。逆に、主回路8・9の負荷圧力が高い場
合は、図10に示すように、調圧弁27’は該負荷圧力
によって作動して閉じる。これにより、チャージ圧力が
チャージリリーフバルブ26にかかることとなって、チ
ャージ圧力は、該チャージリリーフバルブ26の設定開
弁圧力となる。
【0024】また、調圧弁27’が閉じることにより、
調圧弁27’のリリーフ用ポート30が開いて、負荷回
路28とリリーフ回路31とが連通する。これにより、
主回路8・9の作動油が、リリーフ用ポート30及びリ
リーフ回路31を通じてチャージ回路14へ戻ることと
なる。尚、調圧弁27が開いた状態から、主回路8・9
負荷圧力により閉じていく際には、オリフィス29を通
過してドレン回路15へ流出する流路面積は、負荷圧力
の増大に伴って連続的に減少するので、チャージ圧力も
連続的に増加していくこととなる。このように、調圧弁
27’は、チャージ圧力の調圧弁としての機能と、主回
路8・9のリリーフバルブとしての機能を併せ持ってい
るのである。これにより、主回路8・9のリリーフバル
ブを別途設ける必要がないので、装置のコストダウンを
図ることができる。
【0025】以上の如く、油圧サーボ機構のパイロット
圧力制御装置を、図1、図2、図5、図8に示すような
油圧回路の構成としたので、HST式ミッション装置が
低負荷状態の場合は、チャージ圧力(油圧サーボ機構の
パイロット圧力)を低減することができ、かつ、HST
式ミッション装置が高負荷状態の場合は、負荷状態に応
じて必要なチャージ圧力に上昇することができる。
【0026】ここで、図11に示すように、HST負
荷、即ち、HST式ミッション装置の主回路8・9負荷
圧力が大きくなるに従って、斜板式油圧ポンプ1の斜板
7に働く力が大きくなるが、前述の如く油圧サーボ機構
のパイロット圧力制御装置を構成しているので、図12
に示すように、チャージ圧力(油圧サーボ機構のパイロ
ット圧力)51は、HST式ミッション装置が低負荷状
態のときは必要であるだけの低い値で、高負荷状態にな
るにつれて必要に応じて高くなる。これにより、高負荷
状態においても、必要十分な斜板7の操作力を得ること
ができる。また、一定的にHST式ミッション装置が高
負荷状態にあるときに必要な値にチャージ圧力(油圧サ
ーボ機構のパイロット圧力)52を設定した場合と比べ
ると、特に、低負荷状態において、チャージ圧力(油圧
サーボ機構のパイロット圧力)の無駄な圧力53分を低
減することができるのである。さらに、高負荷時の吸入
抵抗を軽減することができるので、流路内等に空洞を生
じるキャビテーションの発生を防止することができる。
【0027】また、チャージ圧力は低負荷状態のときは
低い値で、高負荷状態になるにつれて高くなるので、図
13に示すように、チャージポンプ3への入力動力55
は、チャージ圧力を一定的に設定した場合の入力動力5
6に比べて、特に、低負荷状態において低くすることが
できる。さらに、チャージポンプ3への入力動力55と
HSTミッション装置の斜板式油圧ポンプ1への入力動
力とを加えた入力動力57も、チャージ圧力を一定的に
設定した場合の入力動力58と比べて、特に、低負荷状
態において低い値にすることができる。
【0028】そして、チャージ圧力を低減した分だけ、
主回路8・9の低圧側の回路圧力を低減することができ
るので、チャージ圧力を一定的に設定した場合と同じ仕
事量(高圧側圧力と低圧側圧力の差圧)を発生させるた
めの高圧側の絶対圧力も低減することができる。これに
より、プランジャ、プランジャブロック、及び、バルブ
等の構成部品にかかる負担を低減することができて、耐
久性を向上することができる。
【0029】また、図14に示すように、チャージ圧力
を一定的に設定した場合のHST式ミッション装置の全
効率60と比べて、低負荷時におけるHST式ミッショ
ン装置の全効率59を向上することができる。これによ
り、低燃費化を図ることができるとともに、始動性の向
上を図ることができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如
く、チャージ圧力を一定に保つチャージリリーフバルブ
の開弁圧力を、該斜板式油圧ポンプの主回路の負荷圧力
を利用して変化させることにより、該パイロット圧力を
制御したので、斜板に働く力が大きくなる高負荷状態に
おいて、油圧サーボ機構が該斜板を制御するのに必要十
分である高いパイロット圧力を得ることができるととも
に、斜板に働く力が小さい低負荷状態において、油圧サ
ーボ機構が該斜板を制御するのに必要な圧力に応じた低
いパイロット圧力を得ることができ、斜板式油圧ポンプ
の負荷状態に応じたパイロット圧力を得ることができ
た。
【0031】これにより、高負荷状態においては必要十
分な斜板の操作力を得ることができ、低負荷状態におい
てはチャージ圧力(油圧サーボ機構のパイロット圧力)
の無駄な圧力を低減することができた。そして、高負荷
時の吸入抵抗を軽減することができるので、流路内等に
空洞を生じるキャビテーションの発生を防止することが
できた。また、斜板式油圧ポンプの主回路の低圧側の回
路圧力を低減することができるので、高圧側の絶対圧力
も低減することができて、プランジャ、プランジャブロ
ック、及び、バルブ等の構成部品にかかる負担を低減し
て耐久性を向上することができた。さらに、HST式ミ
ッション装置に適用した場合は、低負荷時における全効
率を向上することができ、低燃費化を図ることができる
とともに、始動性の向上を図ることができた。
【0032】更に、請求項2記載の如く、斜板式油圧ポ
ンプ両側の主回路にそれぞれチェックバルブを設け、こ
の両チェックバルブ間に生じる負荷圧力によって、チャ
ージ圧力を一定に保つチャージリリーフバルブの開弁圧
力を変化させて該パイロット圧力を制御したので、本構
成を、車両用変速機に適用した場合には、前進又は後進
のどちらが高負荷となる場合においても、油圧サーボ機
構のパイロット圧力制御を行うことができ、また、前進
している際に、後進側回路に高負荷が発生するような状
態、例えば、減速時における油圧ブレーキ状態において
もパイロット圧力制御を行うことができることとなっ
た。
【0033】更に、請求項3記載の如く、チャージ圧力
を一定に保つチャージリリーフバルブに該チャージリリ
ーフバルブの開弁圧力を制御するピストンを設け、該斜
板式油圧ポンプの主回路の負荷圧力を該ピストンへ導く
ことにより、チャージリリーフバルブの開弁圧力を変化
させて該パイロット圧力を制御したので、主回路からの
負荷圧力に応じて、ピストンが該負荷圧力を感知し、該
ピストンが移動してチャージリリーフバルブの開弁圧力
を変化させるため、該チャージリリーフバルブを、負荷
状態に応じた開弁圧力に制御することができた。
【0034】更に、請求項4記載の如く、斜板式油圧ポ
ンプの主回路の負荷圧力により作動する調圧弁を設け、
該調圧弁によりチャージ圧力を一定に保つチャージリリ
ーフバルブの開弁圧力を変化させ、該調圧弁のポートを
チャージ圧力の最低値を設定するオリフィスに構成する
ことにより、該パイロット圧力を制御したので、チャー
ジリリーフバルブと調圧弁とにより主回路の負荷圧力を
感知し、該負荷圧力の変化に応じて、チャージ圧力及び
パイロット圧力を調節することができた。また、調圧弁
によりチャージ圧力及びパイロット圧力の最低値を設定
することができることとなった。
【0035】更に、請求項5記載の如く、前記調圧弁
を、該調圧弁の作動に伴って主回路の負荷圧力を開放す
るリリーフバルブとしても構成したので、調圧弁はチャ
ージ圧力の調圧弁としての機能と、主回路のリリーフバ
ルブとしての機能を併せ持つこととなった。これによ
り、主回路のリリーフバルブを別途設ける必要がないの
で、装置のコストダウンを図ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧サーボ機構のパイロット圧力制御
装置をHST式ミッション装置に適用した場合の油圧回
路を示す図である。
【図2】同じくHST式ミッション装置に適用した油圧
サーボ機構のパイロット圧力制御装置の油圧回路の別実
施例を示す図である。
【図3】図2に示す油圧サーボ機構のパイロット圧力制
御装置の低負荷時における状態を示す図である。
【図4】同じく高負荷時における状態を示す図である。
【図5】HST式ミッション装置に適用した油圧サーボ
機構のパイロット圧力制御装置の油圧回路の第三の実施
例を示す図である。
【図6】図5に示す油圧サーボ機構のパイロット圧力制
御装置の低負荷時における状態を示す図である。
【図7】同じく高負荷時における状態を示す図である。
【図8】HST式ミッション装置に適用した油圧サーボ
機構のパイロット圧力制御装置の油圧回路の第四の実施
例を示す図である。
【図9】図8に示す油圧サーボ機構のパイロット圧力制
御装置の低負荷時における状態を示す図である。
【図10】同じく高負荷時であり且つリリーフバルブ作
動中における状態を示す図である。
【図11】HST負荷と斜板に働く力との関係を示す図
である。
【図12】HST負荷とチャージ圧力との関係を示す図
である。
【図13】HST負荷と入力動力との関係を示す図であ
る。
【図14】HST負荷とHST式ミッション装置の全効
率との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 斜板式油圧ポンプ 2 油圧モータ 3 チャージポンプ 4・5 油圧サーボ機構 7 斜板 8・9 主回路 10 チャージリリーフバルブ 14 チャージ回路 15 ドレン回路 16・17 負荷回路 18・19 チェックバルブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 斜板の操作を行う油圧サーボ機構を有
    し、チャージ圧力を該油圧サーボ機構のパイロット圧力
    と共用する斜板式油圧ポンプにおいて、チャージ圧力を
    一定に保つチャージリリーフバルブの開弁圧力を、該斜
    板式油圧ポンプの主回路の負荷圧力を利用して変化させ
    ることにより、該パイロット圧力を制御することを特徴
    とする油圧サーボ機構のパイロット圧力制御装置。
  2. 【請求項2】 斜板の操作を行う油圧サーボ機構を有
    し、チャージ圧力を該油圧サーボ機構のパイロット圧力
    と共用する斜板式油圧ポンプにおいて、該斜板式油圧ポ
    ンプ両側の主回路にそれぞれチェックバルブを設け、こ
    の両チェックバルブ間に生じる負荷圧力によって、チャ
    ージ圧力を一定に保つチャージリリーフバルブの開弁圧
    力を変化させて該パイロット圧力を制御することを特徴
    とする油圧サーボ機構のパイロット圧力制御装置。
  3. 【請求項3】 斜板の操作を行う油圧サーボ機構を有
    し、チャージ圧力を該油圧サーボ機構のパイロット圧力
    と共用する斜板式油圧ポンプにおいて、チャージ圧力を
    一定に保つチャージリリーフバルブに該チャージリリー
    フバルブの開弁圧力を制御するピストンを設け、該斜板
    式油圧ポンプの主回路の負荷圧力を該ピストンへ導くこ
    とにより、チャージリリーフバルブの開弁圧力を変化さ
    せて該パイロット圧力を制御することを特徴とする油圧
    サーボ機構のパイロット圧力制御装置。
  4. 【請求項4】 斜板の操作を行う油圧サーボ機構を有
    し、チャージ圧力を該油圧サーボ機構のパイロット圧力
    と共用する斜板式油圧ポンプにおいて、該斜板式油圧ポ
    ンプの主回路の負荷圧力により作動する調圧弁を設け、
    該調圧弁によりチャージ圧力を一定に保つチャージリリ
    ーフバルブの開弁圧力を変化させ、該調圧弁のポートを
    チャージ圧力の最低値を設定するオリフィスに構成する
    ことにより、該パイロット圧力を制御することを特徴と
    する油圧サーボ機構のパイロット圧力制御装置。
  5. 【請求項5】 斜板の操作を行う油圧サーボ機構を有
    し、チャージ圧力を該油圧サーボ機構のパイロット圧力
    と共用する斜板式油圧ポンプにおいて、該斜板式油圧ポ
    ンプの主回路の負荷圧力により作動する調圧弁を設け、
    該調圧弁によりチャージ圧力を一定に保つチャージリリ
    ーフバルブの開弁圧力を変化させ、該調圧弁のポートを
    ポート圧力の最低値を設定するオリフィスに構成するこ
    とにより該パイロット圧力を制御するとともに、該調圧
    弁を、該調圧弁の作動に伴って主回路の負荷圧力を調圧
    するリリーフバルブとしても構成したことを特徴とする
    油圧サーボ機構のパイロット圧力制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007177981A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Toyota Motor Corp 駆動装置
JP2010053952A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Kubota Corp 作業車
US7907503B2 (en) 2003-04-14 2011-03-15 Mitsubishi Kagaku Media Co., Ltd. Optical recording medium and recording/reading method therefor
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