JPH11165756A - 分別廃棄性に優れたプラスチックキャップ - Google Patents

分別廃棄性に優れたプラスチックキャップ

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JPH11165756A
JPH11165756A JP10036370A JP3637098A JPH11165756A JP H11165756 A JPH11165756 A JP H11165756A JP 10036370 A JP10036370 A JP 10036370A JP 3637098 A JP3637098 A JP 3637098A JP H11165756 A JPH11165756 A JP H11165756A
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cylindrical side
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tearing
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Shigenori Murakami
榮規 村上
Yutaka Shibayama
裕 柴山
Osamu Ishii
修 石井
Masao Yageta
正男 八下田
Yoichi Tsujiguchi
洋一 辻口
Yasunori Yamazaki
恭典 山崎
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Japan Crown Cork Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 一般の使用者が誤ってスコアを破断してしま
う様なトラブルの生じることがなく、しかも、分別廃棄
性に優れたプラスチックキャップを提供する。 【解決手段】 第1の筒状側壁6と第2の筒状側壁8と
の間の水平フランジ部7には、突片状の引き裂き用タブ
31が設けられており、引き裂き用タブの付け根部分の
一方側の周方向端部からは、第1の引き裂き用スコア3
0aが延びており、且つ他方側の周方向端部からは、第
2の引き裂き用スコア30bが延びており、第1の引き
裂き用スコアは、その下端にまで延びており、第2の引
き裂き用スコアは、第2の筒状側壁又は水平フランジ部
に延びており、引き裂き用タブの内側の水平フランジ部
には、第1又は第2の引き裂き用スコアに連なる破断用
弱化部35が形成されており、上蓋を閉じた時、引き裂
き用タブは、上蓋によって覆われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分別廃棄性に優れ
たプラスチックキャップに関するものであり、より詳細
には、容器口部に嵌合固定されるキャップ本体と、該キ
ャップ本体に開閉自在に設けられる上蓋とから成り、前
記キャップ本体は、内容物注出用開口を形成し得る頂板
部と該頂板部の周縁部から延びている筒状側壁とを備え
ているプラスチックキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】上記の様なキャップ本体と上蓋から成る
プラスチックキャップは周知であり、各種調味料、飲料
等の容器に広く採用されている。ところで、最近では、
資源の再利用、ゴミの廃棄処理等の点で容器とキャップ
との分別廃棄が要求されている。上述したタイプのプラ
スチックキャップでは、キャップ本体の筒状側壁が容器
口部に打栓により嵌合固定されているため、これを取り
外し難く、分別廃棄性の改善が望まれている。
【0003】分別廃棄性の改善を目的としたプラスチッ
クキャップも種々提案されており、例えば特開平6−1
35451号公報には、キャップ本体の筒状側壁部の外
面下端部にタブが設けられ、該タブの付け根部分から連
続して筒状側壁部内面の容器口部との係合突起よりも上
方に延び且つ該係合用突起よりも上方の部分で周方向に
延びているスコアが設けられているプラスチックキャッ
プが開示されている。このキャップは、タブを手で持っ
てスコアを引き裂くことにより、キャップ本体の筒状側
壁部内面に形成されている容器口部との係合用突起が破
断するため、格別の工具を用いることなく、手で容易に
容器口部からキャップを取り外すことが可能であり、分
別廃棄性が極めて良好であるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上述した
先行技術のキャップでは、これを購入した一般の使用者
が筒状側壁外面に設けられているタブの意味が判らない
ため、購入直後に上蓋を取り外すよりも先に、このタブ
を引っ張ってスコアを破断してしまうというトラブルが
生じた。一度スコアを破断してしまうと、このキャップ
は最早リシールできず、キャップとしての機能を失って
しまう。
【0005】従って本発明の目的は、スコア破断用のタ
ブが筒状側壁の外面に設けられておらず、一般の使用者
が誤ってスコアを破断してしまう様なトラブルの生じる
ことがなく、しかも、格別の工具を用いることなく手に
よりキャップを容器口部から取り除くことが可能な分別
廃棄性に優れたプラスチックキャップを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、容器口
部に嵌合固定されるキャップ本体と、該キャップ本体に
開閉自在に設けられる上蓋とから成り、前記キャップ本
体は、内容物注出用開口を形成し得る頂板部と該頂板部
の周縁部から延びている筒状側壁とを備えているキャッ
プにおいて、前記キャップ本体の筒状側壁は、第1の筒
状側壁と、水平フランジ部と、第2の筒状側壁とから構
成され、第1の筒状側壁の上端は、前記頂板部に連なっ
ており、第2の筒状側壁の上端は、前記水平フランジ部
を介して第2の筒状側壁に連なっており、前記第1の筒
状側壁の内側には、容器口部の外面と係合する係止突起
が形成されており、前記第1の筒状側壁と第2の筒状側
壁との間の水平フランジ部には、第1の筒状側壁と間隔
をおいて直立した突片状の引き裂き用タブが設けられて
おり、前記引き裂き用タブの付け根部分の一方側の周方
向端部又はその近傍からは、第1の引き裂き用スコアが
延びており、且つ他方側の周方向端部又はその近傍から
は、第2の引き裂き用スコアが延びており、第1の引き
裂き用スコアは、第2の筒状側壁を通って、その下端乃
至下端近傍にまで延びており、第2の引き裂き用スコア
は、第2の筒状側壁又は水平フランジ部に延びており、
前記引き裂き用タブの内側の水平フランジ部には、該タ
ブの付け根部分に沿って破断用弱化部が形成されてお
り、該弱化部は、第1及び第2の引き裂き用スコアの少
なくとも1本に連なっており、前記キャップ本体に設け
られた上蓋を閉じた時、前記引き裂き用タブは、上蓋に
よって覆われることを特徴とする分別廃棄性に優れたプ
ラスチックキャップが提供される。
【0007】本発明においては、キャップ本体の筒状側
壁の外面には、スコアの引き裂き用タブが形成されてお
らず、しかも上蓋を閉じた状態においては、引き裂き用
タブは上蓋に覆われており、外部からは見えない。従っ
て、この様なキャップを購入した者が、上蓋を取り外す
前に引き裂き用タブを持ってスコアを破断してしまうお
それは全くない。しかも、上蓋を取り外せば、キャップ
本体の頂板部に注出用の開口を形成して内容物の注ぎ出
しを行うという点では従来のキャップと全く同じである
から、内容物が容器内に残っている状態で、一般の使用
者が引き裂き用タブによるスコアの破断を行うことも殆
どない。
【0008】本発明のキャップは、上蓋を取り外した状
態で、例えば爪で引き裂き用タブを外側に押し倒し、次
いでこのタブを持って引っ張っていくことにより、該タ
ブの付け根部分から第2の筒状側壁或いは水平フランジ
部に延びている延びている2本のスコア(第1及び第2
の引き裂き用スコア)を引き裂いていくことにより、容
器口部に固定されているキャップ本体が容易に除去可能
となり、ビン等の容器本体と分別しての廃棄、即ち分別
廃棄を行うことができる。また本発明においては、引き
裂き用タブの内側の水平フランジ部に、該タブの付け根
部分に沿って、スコア、ミシン目或いはスリットなどの
破断用弱化部が形成されている。このため、引き裂き用
タブを押し倒したり、或いは手で引っ張ることにより、
該引き裂き用タブの付け根部の周方向両端部に応力が集
中し、従って、この応力集中部分から延びている2本の
引き裂き用スコアの引き裂きがスムーズに開始する。こ
れらスコアの引き裂きは、一旦開始すると、以後は容易
に進行するため、引き裂き作業も容易に行うことができ
る。この場合において、上記引き裂き用タブを、第1の
筒状側壁に沿って弧状に形成しておくと、その押し倒し
により引き裂き用タブが伸ばされた状態となるため、引
き裂き用タブの付け根部両端に連なるスコアが破断し或
いは弱められ、引き裂き開始を一層容易に行うことがで
きる。このように、本発明においては、スコアの引き裂
き作業を容易に行うために、これらのスコアの形状や引
き裂き用タブの形状を種々選択することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す具
体例に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明におい
て採用されるプラスチックキャップに用いるキャップ本
体の基本的な構造を示す図であり、図1中、(A)は上
面図、(B)は側面図、(C)は、底面図である。また
図2は、図1のキャップ本体の側断面図であり、図3
は、図1のキャップ本体を用いたプラスチックキャッ
プ、即ち該キャップ本体に上蓋を螺合させたものを容器
口部と共に示す側断面図、図4は、図3のプラスチック
キャップの側面図である。更に図5には、引き裂き用タ
ブの内側(第1の筒状側壁側)の水平フランジ部に形成
する破断用弱化部の例を拡大して示す。
【0010】図1乃至図4に示されている通り、本発明
のプラスチックキャップは、キャップ本体1と上蓋2と
から成っており、キャップ本体1は、特に図3に示され
ている様に、打栓により容器口部50に嵌合固定されて
いる。
【0011】キャップ本体1は、頂板部5と、頂板部5
の周縁部から延びている第1の筒状側壁6、第1の筒状
側壁6の下端に連なっている水平フランジ7及び水平フ
ランジの先端部から下方に延びている第2の筒状側壁8
とから成っている(特に図2参照)。また第1の筒状側
壁6の上端には、これと一体に環状突起9が形成されて
おり、環状突起9の外面には、上蓋2を係合保持するた
めの螺条9aが形成されている。頂板部5の内面には、
インナーリング10が形成されており、このインナーリ
ング10と第1の筒状側壁6との間の空間に容器口部5
0の上端部が嵌め込まれる。また、第1の筒状側壁6の
下端の内面には、係止用突起11が形成されており、こ
の突起11が容器口部50の外面と係合することによ
り、キャップ本体1は、容器口部50にしっかりと固定
される。インナーリング10のさらに内側には、内容液
注出用開口を形成するためのスコア12が形成されてお
り、このスコア12で区画される部分の外面側には、タ
ブリング13が形成されている。即ち、タブリング13
を持って引っ張ることにより、スコア12が破断し、頂
板部5に内容液注出用の開口が形成される。
【0012】また頂板部5の外面には、前記スコア12
を取り囲む様にして周状突起15が形成されている。こ
の周状突起15は注ぎ出される液の案内として作用する
ものであり、この周状突起15により、スコア12の破
断によって形成された内容液注出口からの液の注ぎ出し
がスムーズに行われる。
【0013】特に図3に示されている様に、上蓋2の内
面には螺条20が形成されており、この螺条20が環状
突起9の外面に形成されている螺条9aと螺合すること
により、上蓋2はキャップ本体1に螺子固定される。従
って、上蓋2は、水平フランジ7よりも上方の部分に固
定される。また上蓋2の内面には、キャップ本体1の頂
板部5に形成されている周状突起15の内面と密着し得
る様な環状突起21が形成されている。この環状突起2
1と周状突起15との密着により、キャップ本体1の頂
板部5に内容液注出用開口を形成した後のシール性が確
保される。
【0014】本発明においては、第2の筒状側壁8に第
1及び第2の2本の引き裂き用スコア30a,30bを
設け、且つ水平フランジ7には、直立した突片状の引き
裂き用タブ31を設ける。即ち、図1(A)及び(B)
に示されている様に、第1の引き裂き用スコア30a及
び第2の引き裂き用スコア30bは、何れも引き裂き用
タブ31の付け根部分の周方向両端部若しくはその近傍
にまで延びており、これらの内、第1の引き裂き用スコ
ア30aは、第2の引き裂き用スコア30b側に傾斜し
て第2の筒状側壁8の下端にまで延びている。また第2
のスコア30bは、第2の筒状側壁8の壁面を周状に延
びている。即ち、引き裂き用タブ31を押し倒し、これ
を引っ張ることにより、第1のスコア30aが破断して
第2の筒状側壁8が分断されるが、これと同時に第2の
スコア30bの破断もある程度進行する。従って、引き
裂き用タブ31を手で持って周方向に引っ張っていくこ
とにより、スコア30bを引き裂いてしまう。これによ
り、水平フランジ7の下部が外部に露出するので、キャ
ップ本体1を容易に容器口部50から取り除くことが可
能となる。
【0015】また、図示はされていないが、引き裂き用
タブ31の上方部分の内面(第1の筒状側壁6側)及び
/又は外面に、リブを数本形成しておくことができる。
このようなリブを形成しておくことにより、引き裂き用
タブ31に爪を引っかけたり或いはタブ31を容易に摘
むことができ、スコア30a,30bの引き裂き作業を
一層容易に行うことができる。
【0016】また引き裂き用タブ31の内側(第1の筒
状側壁6側)の水平フランジ7には、引き裂き用タブ3
1の付け根部分に沿って、破断用弱化部35が形成され
ている。この破断用弱化部35の両端は、それぞれ前述
した第1、第2のスコア30a,30bに連なってい
る。従って、引き裂き用タブ31を押し倒し、これを引
っ張った時、この引張力は、第1及び第2のスコア30
a及び30bの端部に集中するため、これらスコアの引
き裂き開始を容易に行うことができる。尚、スコア30
a及び30bの引き裂き開始を容易に行うためには、破
断用弱化部35はスリット或いはミシン目であることが
好ましく、特にスリットの場合は、最も容易にスコア3
0a,30bの引き裂きを開始することができる。また
キャップ本体1の打栓に際しての水平フランジ7の変形
や破断、スコア30a,30bの破断等を防止するとい
う点では、破断用弱化部35はスコアであることが最も
好ましい。
【0017】図1(A)を参照して、引き裂き用タブ3
1は、第1の筒状側壁6とは間隔を置いて且つ該側壁6
に沿って弧状に形成されていることが好ましい。タブ3
1の形状を弧状とすることにより、これを押し倒すと、
その両端部が伸ばされるため、引き裂き用タブ31の付
け根部分両端に応力が集中し、この結果、破断用弱化部
35から第1及び第2のスコア30a,30bへの引き
裂きがスムーズに始まる。
【0018】また周状に延びている第2の引き裂き用ス
コア30bは、その引き裂きが終了した時点でキャップ
本体1の容器口部50からの除去を容易に行うことがで
きる限り、その長さは任意であり、例えば第2の筒状側
壁8のほぼ全周にわたって延びており、場合によっては
第2のスコア30bは第1のスコア30aと交差してい
てもよい。然しながら、一般的には、図1(A)に示さ
れている様に、第2の引き裂き用スコア30bは、通
常、第2の筒状側壁8の約270度の部分(第2の筒状
側壁8の全周の約3/4)にわたって形成されているこ
とが好ましい。即ち、第2の引き裂き用スコア30bを
第2の筒状側壁8のほぼ全周にわたって形成すると、こ
のスコア30bを破断したとき、第2の筒状側壁8は完
全にキャップ本体1から分離してしまうが、図1(A)
に示した様にスコア30bを形成しておけば、スコア3
0bを破断しても、第2の筒状側壁8はキャップ本体1
とは繋がっているため、分断された第2の筒状側壁8を
引き上げることにより、キャップ本体1と一体にして容
器口部50から容易に除去できるという利点がある。更
に、第1のスコア30aは、必ずしも第2の筒状側壁8
の下端にまで延びている必要はなく、第1のスコア30
aに沿って第2の筒状側壁8を完全に引き裂いて分断す
ることができるのであれば、第2の筒状側壁8の下端の
近傍で第1のスコア30aを終結させることもできる。
【0019】また、先に説明した通り、第1の筒状側壁
6の下端の内側には係止用突起11が形成されている
が、この係止用突起11は、第1の筒状側壁6の全周に
わたって形成しておくこともできるが、通常は、図1
(C)に示されている様に、第2のスコア30bの終点
の位置には形成されていないことが好ましい。尚、図1
(C)では、係止用突起11が途切れている部分を11
aで示した。即ち、スコア30bが引き裂かれた後、破
断した第2の筒状側壁8を上方に引っ張り上げることに
より、キャップ本体1を容器口部50から取り除くが、
この際に、スコア30bの終点の位置に容器口部50と
係合している係止用突起11が存在していなければ、第
1の筒状側壁6を至って容易に捲り上げることができる
からである。このような係止用突起11が途切れている
部分11aを複数形成することもでき、例えば、図1
(C)において、部分11aの反対側でも、係止用突起
11を同様に途切れた状態とすることができる。
【0020】かかる本発明において、上蓋2の下端部に
は凹部40が形成されており、上蓋2をキャップ本体1
に螺子係合させた時に、引き裂き用タブ31が凹部40
内に位置するようになっている。即ち、図4に明瞭に示
されている様に、上蓋2を閉じると、引き裂き用タブ3
1は外部からは全く見えない。従って、一般の使用者
が、上蓋2を開ける前に、引き裂き用タブ31によって
スコア30a,30bの引き裂きを行うおそれは全くな
い。またキャップの流通時等において、引き裂き用タブ
31が引っ掛かってスコア30a,30bが破断するお
それもない。
【0021】また本発明によれば、破断用弱化部35の
形状、引き裂き用タブ31の形状、或いは2本の引き裂
き用スコア30a及び30bの配置等を種々変更するこ
とにより、これらスコアの引き裂き作業を容易に行うこ
とができる。
【0022】図5には、特に破断用弱化部35の形状の
例を示した。図5(A)において、引き裂き用タブ31
の内側の水平フランジ7に設けられた破断用弱化部35
は、スリットである。即ち、このスリット35は、引き
裂き用タブ31の内側の付け根部に沿って延びている
が、その両端部35a,35aは、引き裂き用タブ31
の周方向端部に沿って外側に屈曲しており、その先端で
第2の筒状側壁8に形成されている2本の引き裂き用ス
コア30a及び30bに連なっている。図5(B)は、
破断用弱化部35をスコアとした例である。このスコア
35は、図5(A)のスリット35と全く同様、引き裂
き用タブ31の内側の付け根部に沿って延びており、そ
の両端部35a,35aは、引き裂き用タブ31の周方
向端部に沿って外側に屈曲し、その先端で第2の筒状側
壁8に形成されている2本の引き裂き用スコア30a及
び30bに連なっている。図5(C)は、破断用弱化部
35をスリットとスコアで形成した例である。即ち、こ
の破断用弱化部35は、引き裂き用タブ31の内側の付
け根部に沿って延びているスリット35xと、引き裂き
用タブ31の周方向端部に沿って外側に延びているスコ
ア35yとから形成されている。スリット35xとスコ
ア35yとは一体に連なっており、スコア35の先端に
おいて、第2の筒状側壁8に形成されている2本の引き
裂き用スコア30a及び30bに連なっている。図5
(D)は、第2の引き裂き用スコア30bが水平フラン
ジ7上に形成されている例である。この例では、破断用
弱化部35がスリットで形成されており、スリット35
は、引き裂き用タブ31の内側の付け根部に沿って延び
ており、その一方側の端部35aは、図5(A)と同
様、引き裂き用タブ31の周方向端部に沿って外側に屈
曲し、その先端で第2の筒状側壁8に形成されている引
き裂き用スコア30aに連なっている。またスリット3
5の他方側の端部35bは、引き裂き用タブ31の周方
向端部に沿って外側に屈曲しているが、水平フランジ7
の中央部分で終結しており、その先端で水平フランジ7
上に形成されている第2の引き裂き用スコア30bに連
なっている。尚、破断用弱化部35をスリットとする場
合、このスリットは、線状であることが好ましいが、開
口が形成されるような広幅のものとすることもできる。
【0023】以下の図6乃至図8には、特に引き裂き用
タブ31の形状が変更されている態様のキャップ本体の
要部を示した。
【0024】図6は、引き裂き用タブ31を周方向に捲
ることにより、2本の引き裂き用スコア30a及び30
bの引き裂き開始を行う態様を示す。この態様において
は、引き裂き用タブ31の一方側の側面(第1のスコア
30a側)に延長部60が形成されており、延長部60
は、水平フランジ7から独立してフリーとなっている。
即ち、延長部60の下端と水平フランジ7とは離れてお
り、自由に捲れる様になっている。従って、引き裂き用
タブ31を周方向に捲ることにより、第1の引き裂き用
スコア30aとスコア35の引き裂きが容易に開始さ
れ、次いで第2の引き裂きスコア30bの引き裂きも容
易に始まる。この場合、キャップの使用中(即ち、廃棄
前)の段階で延長部60が捲れてしまうと、上蓋2を閉
じることができなくなってしまうため、延長部60を水
平フランジ7に係止しておくために、延長部60の下端
と水平フランジ7とを一部又は全部にわたってスコアに
より連結しておくことができる。また、両者の間にスコ
アを設ける代わりに、延長部60の下端を、破断可能な
ブリッジによって水平フランジ7に固定しておくことも
できる。また延長部60の裏側(第1の筒状側壁6側)
及び/又は表側には、縦方向に延びているリブを形成し
ておくことが好ましい。即ち、このようなリブを形成し
ておくことにより、延長部60に爪を引っかけての捲り
を容易に行うことができる。
【0025】図7の態様は、引き裂き用タブ31を下方
に押し込むことにより、スコアの引き裂きを開始するも
のである。この態様では、引き裂き用タブ31は台形状
であり、上端が短く且つ下端が長い形状となっている。
また第1の引き裂き用スコア30aは、ほぼキャップの
軸方向に沿って第2の筒状側壁8の下端にまで延びてお
り、且つこのスコア30aに連なる引き裂き用タブ31
の側面31aは、ほぼ垂直であり、引き裂き用タブ31
の他方側の側面31bはゆるやかな傾斜面となってお
り、その下端にまでリング状の引き裂き用スコア30b
が延びている。即ち、引き裂き用タブ31を押し込む
と、その力がスコア30a及びスコア35の端部に集中
し、該スコア30a及びスコア35の引き裂きが容易に
始まる。この引き裂きが始まれば、引き裂き用タブ31
を外側に捲ることにより、スコア30aは容易に下端ま
で引き裂かれ、次いで周方向に引っ張ることにより、容
易に周状の第2の引き裂き用スコア30bを引き裂くこ
とができる。この場合、タブ31の側面31aは、若干
傾斜していてもよい。
【0026】図8の態様は、2本の引き裂き用スコア3
0a,30bの何れもがほぼキャップ軸方向に沿って第
2の筒状側壁8の下端にまで延びている例であり、図8
中、(A)はキャップ本体の上面図、(B)は側面図、
(C)底面図である。この例では、引き裂き用タブ31
を外側に押し倒し、下方に引張り降ろすことにより、2
本の引き裂き用スコア30a,30bが同時に引き裂か
れ、この部分が剥ぎ取られる。従って、露出した第1の
筒状側壁6の下端を捲りあげていくことにより、キャッ
プ本体1を容易に容器口部50から取り除くことができ
る。
【0027】この態様においては、図示されている様
に、キャップを中心として対称となる位置に2個の引き
裂き用タブ31を設けておくことが好ましい。これによ
り、キャップ本体1の容器口部50からの除去を一層容
易に行うことができる。また引き裂き用タブ31が形成
されている部分では、第1の筒状側壁6の下端内側に設
けられている係止用突起11が途切れていることが好ま
しい。このようにすれば、2本の引き裂き用スコア30
a,30bの間の部分を剥ぎ取った後、第1の筒状側壁
6を下端から容易に捲り上げることができる。尚、上述
した図6乃至図8の何れの態様においても、引き裂き用
タブ31の付け根部分の裏側(第1の筒状側壁6側)に
は全体にわたって破断用弱化部35が形成されているべ
きであり、例えば図5(A)乃至(C)で示す何れかの
形状で破断用弱化部35が形成されているのがよい。こ
のような破断用弱化部35を形成しておくことにより、
引き裂き用タブ31の周方向への捲り、押し込み或いは
押し倒しを容易に行い、スコアの引き裂きを容易に開始
することができるからである。
【0028】上述した具体例は、全て、上蓋2がキャッ
プ本体1に螺合により装着されるタイプのキャップを例
にとって示したが、これらをヒンジキャップに適用する
ことも可能である。図9は、このヒンジキャップの上蓋
を開放した状態での上面図、図10は、図9のヒンジキ
ャップの底面図、図11は、図9のヒンジキャップの側
断面図、図12は、図9のヒンジキャップの上蓋を閉じ
た状態でのA−A断面を示す側断面図、図13は、図9
のヒンジキャップの上蓋を閉じた状態でのB−B断面を
示す側断面図である。
【0029】このヒンジキャップは、上蓋2がキャップ
本体1にヒンジ連結(80)されており、ヒンジ連結部
80を支点としての旋回により、上蓋2の開閉が行われ
る。かかるヒンジキャップにおいて、キャップ本体1の
構造は、前述した図1等で示したネジ式キャップのもの
と基本的には同じ構造を有している。以下、簡単にキャ
ップ本体1の構造を説明しておく。即ち、頂板部5の周
縁部から下方に第1の筒状側壁6が延びており、筒状側
壁6の下端に水平フランジ7が形成され、更に水平フラ
ンジ7からは第2の筒状側壁8が延びている。また、第
1の筒状側壁6の上端には、環状突起9が連なってお
り、この環状突起9の外面には、上蓋2を係合保持する
ための突起9aが形成されている。更に第1の筒状側壁
6の下端の内面には係止用突起11が形成されている。
頂板部5の内面には、インナーリング10が設けられ、
インナーリング10の内側に内容液注出用開口を形成す
るためのスコア12が形成されており、頂板部5の外面
には、スコア12を取り囲む様にして、注出される液を
案内するための周状突起15が設けられ、更に、上記ス
コア12を引き裂いて開口を形成するためのタブリング
13が形成されている。
【0030】このヒンジキャップにおける上蓋2は、天
面65と、天面65の周縁部に連なるスカート壁66と
から構成されており、スカート壁66は、その先端(図
11に示されている上蓋2では、上端部に相当)が、上
蓋2を閉じた時に水平フランジ7に面接するような長さ
に設定されている。またスカート壁66の先端には、ヒ
ンジ連結部80の反対側となる位置に、開封用のタブ6
7が設けられている。天面65の内面には、一対の環状
突起68,68が設けられている。この環状突起68,
68は、上蓋2を閉じた時に、キャップ本体1に設けら
れている注出液案内用の周状突起15の上端と嵌合する
ように形成されている。即ち、両者の嵌合により、キャ
ップ本体1の頂板部5に注出用開口を形成した時のシー
ル性が確保される。さらに、スカート壁66の内面に
は、係止用の環状突起69が形成されている。上蓋2を
閉じた時、この環状突起69が前述した突起9aと係合
することにより、上蓋2がしっかりと固定される。
【0031】ヒンジ連結部80は、例えば図11に示さ
れている様に、キャップ本体1の第2の筒状側壁8の上
端と、上蓋2のスカート壁66の先端部とを連結するよ
うに形成されているが、連結位置は、この部分に限定さ
れるものではない。例えば、場合によっては、第1の筒
状側壁6とスカート壁66とをヒンジ連結することもで
きるし、第2の筒状側壁8の一部を水平フランジ7から
上方に突出させ、この突出部でスカート壁66にヒンジ
連結するか、又は、水平フランジ7と第1の筒状側壁6
と第2の筒状側壁とが一体になった基部を形成し、この
基部をスカート壁66にヒンジ連結することもできる。
これらの場合には、ヒンジ連結部は水平フランジ7から
突出した状態となるため、上蓋2を閉じた時にヒンジ連
結部80が形成されている第1の筒状側壁6の突出部も
しくは基部に対応する部分のスカート壁66の長さを、
水平フランジ7に対応する部分のスカート壁66の長さ
よりも短くすることが必要である。従って、スカート壁
66は、段差を有する形状となる。また、これらの態様
では、図11の例と比較して、上蓋2の旋回の支点が注
出液案内用の周状突起15に近い部分に形成されるた
め、該周状突起15と嵌合する環状突起68,68を長
くすることができ、シール性の点で好ましいという利点
がある。
【0032】さらに、ヒンジ連結部80は、それ自体周
知の構造でよく、例えば図9に示されている様に、一対
の連結部80aと、その間に設けられたヒンジバンド8
0bとから構成することができる。即ち、上蓋2は、連
結部80aを支点として旋回するが、この旋回はヒンジ
バンド80bによって制御される。例えば、上蓋2を開
栓方向に旋回させると、ある角度以上でヒンジバンド8
0bは伸びきった状態となり、それ以上旋回すると、ヒ
ンジバンド80bは再び撓んだ状態となる。即ち、図1
1に示されている様に、上蓋2が完全に開放された状態
では、ヒンジバンド80bは撓んだ状態にある。このた
め、上蓋2を閉じる場合には、ヒンジバンド80bを伸
びきった状態としなければならず、外力が必要となる。
従って、外力が加わらない限り、上蓋2は、図11に示
されているように完全に開放された状態に保持されるの
である。
【0033】上述した構造のヒンジキャップにおいて、
水平フランジ7には、引き裂き用タブ31が形成されて
おり、図1乃至図8で説明したのと同様に、第1及び第
2の引き裂き用スコア30a,30b、及び破断用弱化
部35が設けられており、さらに引き裂き用タブ31が
形成されている部分では、第1の筒状側壁6の内面の係
止用突起11が途切れている。尚、本実施例のヒンジキ
ャップでは、図9及び図11に示されている様に、第1
の引き裂き用スコア30aは、第2の筒状側壁8の下端
まで傾斜して延びており、第2の引き裂き用スコア30
bは、第2の筒状側壁8を周状に延びている。また、上
蓋2のスカート壁66は、一部を薄肉として凹部70が
形成されている(図9、図11参照)。即ち、この凹部
70は、スカート壁66の下端から上方に延びており、
上蓋2を閉じた時、引き裂き用タブ31に対応する位置
に形成されている。即ち、上蓋2を閉じた時、この凹部
70に引き裂き用タブ31が収容されるようになってい
る。これにより、引き裂き用タブ31が形成されていて
も、上蓋2の開閉をスムーズに行うことができる。
【0034】このような本発明のヒンジキャップでは、
図9から明らかな通り、引き裂き用タブ31を、ヒンジ
連結部80の対称位置(P)から離れた位置に形成する
ことが好ましい。即ち、ヒンジ連結部80の対称位置
(P)或いはこの近傍部分では、上蓋2を閉じる時、上
蓋スカート壁66の先端の旋回のブレが大きい。従っ
て、この対称位置(P)或いはその近傍に引き裂き用タ
ブ31を形成すると、スカート壁66の先端が引き裂き
用タブ31に当たってしまうという不都合を生じやす
い。しかるに、ヒンジ連結部80の対称位置(P)から
離れる程、スカート壁66の先端の旋回のブレが殆どな
いため、上記のような不都合を有効に防止できる。特に
ヒンジキャップでは、一度スカート壁66が引き裂き用
タブ31に当たって該タブ31が変形してしまうと、そ
の後の閉栓でも両者の接触が生じるようになってしまう
ため、タブ31の変形は極力防止する必要がある。従っ
て、閉栓に際してのスカート壁66の先端と引き裂き用
タブ31との接触を防止することは極めて重要である。
【0035】上記のようなスカート壁66と引き裂き用
タブ31との接触を有効に防止するためには、キャップ
の大きさによっても異なるが、通常は、引き裂き用タブ
31の中心αとキャップ中心Oとを結ぶ直線と、ヒンジ
連結部80の中心βとキャップ中心Oとを結ぶ直線とが
なす角度θを135度以下、特に90度以下とすること
が好ましい。即ち、角度θが小さい程、上蓋2を閉じる
時、上蓋スカート壁66のブレが小さい位置にタブ31
が形成されているため、閉栓に際してのタブ31とスカ
ート壁66との接触を有効に防止することができるから
である。ただし、引き裂き用タブ31があまりヒンジ連
結部80に近づくと、該タブ31からの引き裂きが困難
となるため、この引き裂きが困難とならない程度に、タ
ブ31を連結部80から離した位置に形成しておくこと
が必要である。
【0036】また、ヒンジキャップにおいては、第2の
筒状側壁8を周状に延びている第2の引き裂き用スコア
30bは、ヒンジ連結部80を通過していないことが望
ましい。因みに、図9では、スコア30bの終点はQで
示される位置であり、ヒンジ連結部80まで延びていな
い。即ち、引き裂き用タブ31を持って第1及び第2の
スコア30a,30bを引き裂き、次いでキャップ本体
1を容器口部50から取り除く場合、ヒンジ連結部80
が引き裂かれずに残っていれば、引き裂かれた第2の筒
状側壁又は上蓋2を手で持って引っ張り上げることによ
り、キャップ本体1の取り外しを一層容易に行うことが
できるからである。さらに、上記で説明した様に、引き
裂き用タブ31を、ヒンジ連結部80の対称位置(P)
からできるだけ離れ、例えば前記角度θが上述した範囲
に形成しておくと、第2の筒状側壁8を周状に延びてい
る第2の引き裂き用スコア30bの長さを可及的に長く
することができるという利点がある。引き裂き用タブ3
1を、対称位置(P)或いはその近傍に形成してしまう
と、第2の引き裂き用スコア30bの長さは、ヒンジ連
結部80を残すとするならば、最大でもキャップ全周の
1/2程度である。一方、引き裂き用タブ31を、ヒン
ジ連結部80に近い部分に形成すれば、第2の引き裂き
用スコア30bをキャップ全周の1/2よりも長く設定
することができ、キャップ本体1の取り外しを行う上で
極めて有利となる。
【0037】上述したヒンジキャップにおいても、図5
乃至図8で示した種々の変更を行い得ることは言うまで
もない。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、スコアの引き裂き用タ
ブが、上蓋によって隠されて外部から見えないため、一
般の使用者が上蓋を開ける前に誤ってタブを引っ張って
スコアを破断してしまうというトラブルは全く生じな
い。また、第2の筒状側壁に形成されている2本のスコ
アの引き裂きも容易に行うことができるため、格別の工
具を用いることなく、容易にキャップ本体を容器口部か
ら取り除くことができ、分別廃棄性が極めて良好であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の螺子式プラスチックキャップのキャッ
プ本体を示す上面図、側面図及び底面図。
【図2】図1のキャップ本体の側断面図。
【図3】図2のキャップ本体に上蓋を装着した状態の側
断面図。
【図4】図3に示されたキャップの側面図。
【図5】破断用弱化部の形状の種々の例を示す部分拡大
図。
【図6】引き裂き用タブの他の例を示す図。
【図7】引き裂き用タブの更に他の例を示す図。
【図8】本発明の螺子式プラスチックキャップの他の態
様におけるキャップ本体の上面図、側面図及び底面図。
【図9】本発明におけるヒンジキャップの上蓋を開放し
た状態での上面図。
【図10】図9のヒンジキャップの底面図。
【図11】図9のヒンジキャップの側断面図。
【図12】図9のヒンジキャップの上蓋を閉じた状態で
のA−A断面を示す側断面図。
【図13】図9のヒンジキャップの上蓋を閉じた状態で
のB−B断面を示す側断面図。
【符号の説明】
1:キャップ本体 2:上蓋 5:頂板部 6:第1の筒状側壁 7:水平フランジ 9:環状突起 11:係止用突起 30a:第1の引き裂き用スコア 30b:第2の引き裂き用スコア 31:引き裂き用タブ 35:破断用弱化部 66:上蓋のスカート壁 70:薄肉の凹部 80:ヒンジ連結部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八下田 正男 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラウ ンコルク株式会社平塚工場内 (72)発明者 辻口 洋一 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラウ ンコルク株式会社平塚工場内 (72)発明者 山崎 恭典 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラウ ンコルク株式会社平塚工場内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器口部に嵌合固定されるキャップ本体
    と、該キャップ本体に開閉自在に設けられる上蓋とから
    成り、前記キャップ本体は、内容物注出用開口を形成し
    得る頂板部と該頂板部の周縁部から延びている筒状側壁
    とを備えているキャップにおいて、 前記キャップ本体の筒状側壁は、第1の筒状側壁と、水
    平フランジ部と、第2の筒状側壁とから構成され、第1
    の筒状側壁の上端は、前記頂板部に連なっており、第2
    の筒状側壁の上端は、前記水平フランジ部を介して第2
    の筒状側壁に連なっており、 前記第1の筒状側壁の内側には、容器口部の外面と係合
    する係止突起が形成されており、 前記第1の筒状側壁と第2の筒状側壁との間の水平フラ
    ンジ部には、第1の筒状側壁と間隔をおいて直立した突
    片状の引き裂き用タブが設けられており、 前記引き裂き用タブの付け根部分の一方側の周方向端部
    又はその近傍からは、第1の引き裂き用スコアが延びて
    おり、且つ他方側の周方向端部又はその近傍からは、第
    2の引き裂き用スコアが延びており、第1の引き裂き用
    スコアは、第2の筒状側壁を通って、その下端乃至下端
    近傍にまで延びており、第2の引き裂き用スコアは、第
    2の筒状側壁又は水平フランジ部に延びており、 前記引き裂き用タブの内側の水平フランジ部には、該タ
    ブの付け根部分に沿って破断用弱化部が形成されてお
    り、該弱化部は、第1及び第2の引き裂き用スコアの少
    なくとも1本に連なっており、 前記キャップ本体に設けられた上蓋を閉じた時、前記引
    き裂き用タブは、上蓋によって覆われることを特徴とす
    る分別廃棄性に優れたプラスチックキャップ。
  2. 【請求項2】 キャップ本体の頂板部の周縁部には、上
    蓋を係合支持するための螺条を備えた環状突起が設けら
    れている請求項1に記載のプラスチックキャップ。
  3. 【請求項3】 前記引き裂き用タブは、第1の筒状側壁
    に沿って弧状に形成されている請求項1に記載のプラス
    チックキャップ。
  4. 【請求項4】 前記破断用弱化部がスコア、スリット又
    はミシン目である請求項1に記載のプラスチックキャッ
    プ。
  5. 【請求項5】 前記破断用弱化部は、前記引き裂き用タ
    ブの内側に続いて該タブの周方向両側に形成されている
    請求項4に記載のプラスチックキャップ。
  6. 【請求項6】 第2の引き裂き用スコアは、第2の筒状
    側壁を周方向に延びている請求項1に記載のプラスチッ
    クキャップ。
  7. 【請求項7】 第1の引き裂き用スコアが、第2の引き
    裂きスコア側に傾斜して第2の筒状側壁の下端乃至その
    近傍にまで延びている請求項1に記載のプラスチックキ
    ャップ。
  8. 【請求項8】 第1及び第2の引き裂き用スコアは、何
    れもキャップの軸線方向に沿って延びている請求項1に
    記載のプラスチックキャップ。
  9. 【請求項9】 前記引き裂き用タブは、キャップの中心
    に対して対称となる位置に2個設けられている請求項8
    に記載のプラスチックキャップ。
  10. 【請求項10】 前記筒状側壁には、上蓋がヒンジ連結
    されている請求項1に記載のプラスチックキャップ。
  11. 【請求項11】 前記引き裂き用タブは、その中心をキ
    ャップ中心と結ぶ直線と、前記ヒンジ連結部の中心とキ
    ャップ中心とを結ぶ直線との角度が135度以内となる
    ように形成されている請求項10に記載のプラスチック
    キャップ。
  12. 【請求項12】 前記第2のスコアは、引き裂き用タブ
    のヒンジ連結部とは反対側から、水平フランジ部又は第
    2の筒状側壁を周方向に伸びている請求項11に記載の
    プラスチックキャップ。
  13. 【請求項13】 前記上蓋は、天面と、その周縁部から
    延びているスカート壁とから成り、上蓋を閉じた状態で
    前記引き裂き用タブに対応するスカート壁の部分には、
    凹部が形成されている請求項10に記載のプラスチック
    キャップ。
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