JP4076258B2 - 分別廃棄性に優れたプラスチックキャップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分別廃棄性に優れたプラスチックキャップに関するものであり、より詳細には、容器口部に嵌合固定されるキャップ本体と、該キャップ本体に開閉自在に設けられる上蓋とから成り、前記キャップ本体は、内容物注出用開口を形成し得る頂板部と該頂板部の周縁部から延びている筒状側壁とを備えているプラスチックキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記の様なキャップ本体と上蓋から成るプラスチックキャップは周知であり、各種調味料、飲料等の容器に広く採用されている。
ところで、最近では、資源の再利用、ゴミの廃棄処理等の点で容器とキャップとの分別廃棄が要求されている。上述したタイプのプラスチックキャップでは、キャップ本体の筒状側壁が容器口部に打栓により嵌合固定されているため、これを取り外し難く、分別廃棄性の改善が望まれている。
【0003】
分別廃棄性の改善を目的としたプラスチックキャップも種々提案されており、例えば特開平6−135451号公報には、キャップ本体の筒状側壁部の外面下端部にタブが設けられ、該タブの付け根部分から連続して筒状側壁部内面の容器口部との係合突起よりも上方に延び且つ該係合用突起よりも上方の部分で周方向に延びているスコアが設けられているプラスチックキャップが開示されている。このキャップは、タブを手で持ってスコアを引き裂くことにより、キャップ本体の筒状側壁部内面に形成されている容器口部との係合用突起が破断するため、格別の工具を用いることなく、手で容易に容器口部からキャップを取り外すことが可能であり、分別廃棄性が極めて良好であるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、上述した先行技術のキャップでは、これを購入した一般の使用者が筒状側壁外面に設けられているタブの意味が判らないため、購入直後に上蓋を取り外すよりも先に、このタブを引っ張ってスコアを破断してしまうというトラブルが生じた。一度スコアを破断してしまうと、このキャップは最早リシールできず、キャップとしての機能を失ってしまう。
【0005】
従って本発明の目的は、スコア破断用のタブが筒状側壁の外面に設けられておらず、一般の使用者が誤ってスコアを破断してしまう様なトラブルの生じることがなく、しかも、格別の工具を用いることなく手によりキャップを容器口部から取り除くことが可能な分別廃棄性に優れたプラスチックキャップを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、容器口部に嵌合固定されるキャップ本体と、該キャップ本体に開閉自在に設けられる上蓋とから成り、前記キャップ本体は、内容物注出用開口を形成し得る頂板部と該頂板部の周縁部から延びている筒状側壁とを備え、該頂板部の周縁部には、上蓋を係合支持するための螺条を備えた環状突起が設けられているキャップにおいて、
前記キャップ本体の筒状側壁は、第1の筒状側壁と、水平フランジ部と、第2の筒状側壁とから構成され、第1の筒状側壁の上端は、前記頂板部に連なっており、第2の筒状側壁の上端は、前記水平フランジ部を介して第1の筒状側壁に連なっており、
前記第1の筒状側壁の内側には、容器口部の外面と係合する係止突起が形成されており、
前記第1の筒状側壁と第2の筒状側壁との間の水平フランジ部には、第1の筒状側壁と間隔をおいて直立した突片状の引き裂き用タブが設けられており、
前記引き裂き用タブの付け根部分の一方側の周方向端部又はその近傍からは、第1の引き裂き用スコアが延びており、且つ他方側の周方向端部又はその近傍からは、第2の引き裂き用スコアが延びており、第1の引き裂き用スコアは、第2の筒状側壁を通って、その下端乃至下端近傍にまで延びており、第2の引き裂き用スコアは、第2の筒状側壁又は水平フランジ部に延びており、
前記引き裂き用タブの内側の水平フランジ部には、該タブの付け根部分に沿って破断用弱化部が形成されており、該弱化部は、第1及び第2の引き裂き用スコアの少なくとも1本に連なっており、
前記キャップ本体に設けられた上蓋を閉じた時、前記引き裂き用タブは、上蓋によって覆われることを特徴とする分別廃棄性に優れたプラスチックキャップが提供される。
本発明によれば、また、容器口部に嵌合固定されるキャップ本体と、該キャップ本体に開閉自在に設けられる上蓋とから成り、前記キャップ本体は、内容物注出用開口を形成し得る頂板部と該頂板部の周縁部から延びている筒状側壁とを備え、該筒状側壁には上蓋がヒンジ連結されているキャップにおいて、
前記キャップ本体の筒状側壁は、第1の筒状側壁と、水平フランジ部と、第2の筒状側壁とから構成され、第1の筒状側壁の上端は、前記頂板部に連なっており、第2の筒状側壁の上端は、前記水平フランジ部を介して第1の筒状側壁に連なっており、
前記第1の筒状側壁の内側には、容器口部の外面と係合する係止突起が形成されており、
前記第1の筒状側壁と第2の筒状側壁との間の水平フランジ部には、第1の筒状側壁と間隔をおいて直立した突片状の引き裂き用タブが設けられており、
前記引き裂き用タブの付け根部分の一方側の周方向端部又はその近傍からは、第1の引き裂き用スコアが延びており、且つ他方側の周方向端部又はその近傍からは、第2の引き裂き用スコアが延びており、第1の引き裂き用スコアは、第2の筒状側壁を通って、その下端乃至下端近傍にまで延びており、第2の引き裂き用スコアは、第2の筒状側壁又は水平フランジ部に延びており、
前記引き裂き用タブの内側の水平フランジ部には、該タブの付け根部分に沿って破断用弱化部が形成されており、該弱化部は、第1及び第2の引き裂き用スコアの少なくとも1本に連なっており、
前記キャップ本体に設けられた上蓋を閉じた時、前記引き裂き用タブは、上蓋によって覆われることを特徴とする分別廃棄性に優れたプラスチックキャップが提供される。
【0007】
本発明においては、キャップ本体の筒状側壁の外面には、スコアの引き裂き用タブが形成されておらず、しかも上蓋を閉じた状態においては、引き裂き用タブは上蓋に覆われており、外部からは見えない。従って、この様なキャップを購入した者が、上蓋を取り外す前に引き裂き用タブを持ってスコアを破断してしまうおそれは全くない。しかも、上蓋を取り外せば、キャップ本体の頂板部に注出用の開口を形成して内容物の注ぎ出しを行うという点では従来のキャップと全く同じであるから、内容物が容器内に残っている状態で、一般の使用者が引き裂き用タブによるスコアの破断を行うことも殆どない。
【0008】
本発明のキャップは、上蓋を取り外した状態で、例えば爪で引き裂き用タブを外側に押し倒し、次いでこのタブを持って引っ張っていくことにより、該タブの付け根部分から第2の筒状側壁或いは水平フランジ部に延びている延びている2本のスコア(第1及び第2の引き裂き用スコア)を引き裂いていくことにより、容器口部に固定されているキャップ本体が容易に除去可能となり、ビン等の容器本体と分別しての廃棄、即ち分別廃棄を行うことができる。
また本発明においては、引き裂き用タブの内側の水平フランジ部に、該タブの付け根部分に沿って、スコア、ミシン目或いはスリットなどの破断用弱化部が形成されている。このため、引き裂き用タブを押し倒したり、或いは手で引っ張ることにより、該引き裂き用タブの付け根部の周方向両端部に応力が集中し、従って、この応力集中部分から延びている2本の引き裂き用スコアの引き裂きがスムーズに開始する。これらスコアの引き裂きは、一旦開始すると、以後は容易に進行するため、引き裂き作業も容易に行うことができる。
この場合において、上記引き裂き用タブを、第1の筒状側壁に沿って弧状に形成しておくと、その押し倒しにより引き裂き用タブが伸ばされた状態となるため、引き裂き用タブの付け根部両端に連なるスコアが破断し或いは弱められ、引き裂き開始を一層容易に行うことができる。このように、本発明においては、スコアの引き裂き作業を容易に行うために、これらのスコアの形状や引き裂き用タブの形状を種々選択することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明において採用されるプラスチックキャップに用いるキャップ本体の基本的な構造を示す図であり、図1中、(A)は上面図、(B)は側面図、(C)は、底面図である。また図2は、図1のキャップ本体の側断面図であり、図3は、図1のキャップ本体を用いたプラスチックキャップ、即ち該キャップ本体に上蓋を螺合させたものを容器口部と共に示す側断面図、図4は、図3のプラスチックキャップの側面図である。更に図5には、引き裂き用タブの内側(第1の筒状側壁側)の水平フランジ部に形成する破断用弱化部の例を拡大して示す。
【0010】
図1乃至図4に示されている通り、本発明のプラスチックキャップは、キャップ本体1と上蓋2とから成っており、キャップ本体1は、特に図3に示されている様に、打栓により容器口部50に嵌合固定されている。
【0011】
キャップ本体1は、頂板部5と、頂板部5の周縁部から延びている第1の筒状側壁6、第1の筒状側壁6の下端に連なっている水平フランジ7及び水平フランジの先端部から下方に延びている第2の筒状側壁8とから成っている(特に図2参照)。
また第1の筒状側壁6の上端には、これと一体に環状突起9が形成されており、環状突起9の外面には、上蓋2を係合保持するための螺条9aが形成されている。
頂板部5の内面には、インナーリング10が形成されており、このインナーリング10と第1の筒状側壁6との間の空間に容器口部50の上端部が嵌め込まれる。また、第1の筒状側壁6の下端の内面には、係止用突起11が形成されており、この突起11が容器口部50の外面と係合することにより、キャップ本体1は、容器口部50にしっかりと固定される。
インナーリング10のさらに内側には、内容液注出用開口を形成するためのスコア12が形成されており、このスコア12で区画される部分の外面側には、タブリング13が形成されている。即ち、タブリング13を持って引っ張ることにより、スコア12が破断し、頂板部5に内容液注出用の開口が形成される。
【0012】
また頂板部5の外面には、前記スコア12を取り囲む様にして周状突起15が形成されている。この周状突起15は注ぎ出される液の案内として作用するものであり、この周状突起15により、スコア12の破断によって形成された内容液注出口からの液の注ぎ出しがスムーズに行われる。
【0013】
特に図3に示されている様に、上蓋2の内面には螺条20が形成されており、この螺条20が環状突起9の外面に形成されている螺条9aと螺合することにより、上蓋2はキャップ本体1に螺子固定される。従って、上蓋2は、水平フランジ7よりも上方の部分に固定される。
また上蓋2の内面には、キャップ本体1の頂板部5に形成されている周状突起15の内面と密着し得る様な環状突起21が形成されている。この環状突起21と周状突起15との密着により、キャップ本体1の頂板部5に内容液注出用開口を形成した後のシール性が確保される。
【0014】
本発明においては、第2の筒状側壁8に第1及び第2の2本の引き裂き用スコア30a,30bを設け、且つ水平フランジ7には、直立した突片状の引き裂き用タブ31を設ける。即ち、図1(A)及び(B)に示されている様に、第1の引き裂き用スコア30a及び第2の引き裂き用スコア30bは、何れも引き裂き用タブ31の付け根部分の周方向両端部若しくはその近傍にまで延びており、これらの内、第1の引き裂き用スコア30aは、第2の引き裂き用スコア30b側に傾斜して第2の筒状側壁8の下端にまで延びている。また第2のスコア30bは、第2の筒状側壁8の壁面を周状に延びている。即ち、引き裂き用タブ31を押し倒し、これを引っ張ることにより、第1のスコア30aが破断して第2の筒状側壁8が分断されるが、これと同時に第2のスコア30bの破断もある程度進行する。従って、引き裂き用タブ31を手で持って周方向に引っ張っていくことにより、スコア30bを引き裂いてしまう。これにより、水平フランジ7の下部が外部に露出するので、キャップ本体1を容易に容器口部50から取り除くことが可能となる。
【0015】
また、図示はされていないが、引き裂き用タブ31の上方部分の内面(第1の筒状側壁6側)及び/又は外面に、リブを数本形成しておくことができる。このようなリブを形成しておくことにより、引き裂き用タブ31に爪を引っかけたり或いはタブ31を容易に摘むことができ、スコア30a,30bの引き裂き作業を一層容易に行うことができる。
【0016】
また引き裂き用タブ31の内側(第1の筒状側壁6側)の水平フランジ7には、引き裂き用タブ31の付け根部分に沿って、破断用弱化部35が形成されている。この破断用弱化部35の両端は、それぞれ前述した第1、第2のスコア30a,30bに連なっている。従って、引き裂き用タブ31を押し倒し、これを引っ張った時、この引張力は、第1及び第2のスコア30a及び30bの端部に集中するため、これらスコアの引き裂き開始を容易に行うことができる。
尚、スコア30a及び30bの引き裂き開始を容易に行うためには、破断用弱化部35はスリット或いはミシン目であることが好ましく、特にスリットの場合は、最も容易にスコア30a,30bの引き裂きを開始することができる。またキャップ本体1の打栓に際しての水平フランジ7の変形や破断、スコア30a,30bの破断等を防止するという点では、破断用弱化部35はスコアであることが最も好ましい。
【0017】
図1(A)を参照して、引き裂き用タブ31は、第1の筒状側壁6とは間隔を置いて且つ該側壁6に沿って弧状に形成されていることが好ましい。タブ31の形状を弧状とすることにより、これを押し倒すと、その両端部が伸ばされるため、引き裂き用タブ31の付け根部分両端に応力が集中し、この結果、破断用弱化部35から第1及び第2のスコア30a,30bへの引き裂きがスムーズに始まる。
【0018】
また周状に延びている第2の引き裂き用スコア30bは、その引き裂きが終了した時点でキャップ本体1の容器口部50からの除去を容易に行うことができる限り、その長さは任意であり、例えば第2の筒状側壁8のほぼ全周にわたって延びており、場合によっては第2のスコア30bは第1のスコア30aと交差していてもよい。然しながら、一般的には、図1(A)に示されている様に、第2の引き裂き用スコア30bは、通常、第2の筒状側壁8の約270度の部分(第2の筒状側壁8の全周の約3/4)にわたって形成されていることが好ましい。即ち、第2の引き裂き用スコア30bを第2の筒状側壁8のほぼ全周にわたって形成すると、このスコア30bを破断したとき、第2の筒状側壁8は完全にキャップ本体1から分離してしまうが、図1(A)に示した様にスコア30bを形成しておけば、スコア30bを破断しても、第2の筒状側壁8はキャップ本体1とは繋がっているため、分断された第2の筒状側壁8を引き上げることにより、キャップ本体1と一体にして容器口部50から容易に除去できるという利点がある。更に、第1のスコア30aは、必ずしも第2の筒状側壁8の下端にまで延びている必要はなく、第1のスコア30aに沿って第2の筒状側壁8を完全に引き裂いて分断することができるのであれば、第2の筒状側壁8の下端の近傍で第1のスコア30aを終結させることもできる。
【0019】
また、先に説明した通り、第1の筒状側壁6の下端の内側には係止用突起11が形成されているが、この係止用突起11は、第1の筒状側壁6の全周にわたって形成しておくこともできるが、通常は、図1(C)に示されている様に、第2のスコア30bの終点の位置には形成されていないことが好ましい。尚、図1(C)では、係止用突起11が途切れている部分を11aで示した。
即ち、スコア30bが引き裂かれた後、破断した第2の筒状側壁8を上方に引っ張り上げることにより、キャップ本体1を容器口部50から取り除くが、この際に、スコア30bの終点の位置に容器口部50と係合している係止用突起11が存在していなければ、第1の筒状側壁6を至って容易に捲り上げることができるからである。このような係止用突起11が途切れている部分11aを複数形成することもでき、例えば、図1(C)において、部分11aの反対側でも、係止用突起11を同様に途切れた状態とすることができる。
【0020】
かかる本発明において、上蓋2の下端部には凹部40が形成されており、上蓋2をキャップ本体1に螺子係合させた時に、引き裂き用タブ31が凹部40内に位置するようになっている。即ち、図4に明瞭に示されている様に、上蓋2を閉じると、引き裂き用タブ31は外部からは全く見えない。従って、一般の使用者が、上蓋2を開ける前に、引き裂き用タブ31によってスコア30a,30bの引き裂きを行うおそれは全くない。またキャップの流通時等において、引き裂き用タブ31が引っ掛かってスコア30a,30bが破断するおそれもない。
【0021】
また本発明によれば、破断用弱化部35の形状、引き裂き用タブ31の形状、或いは2本の引き裂き用スコア30a及び30bの配置等を種々変更することにより、これらスコアの引き裂き作業を容易に行うことができる。
【0022】
図5には、特に破断用弱化部35の形状の例を示した。
図5(A)において、引き裂き用タブ31の内側の水平フランジ7に設けられた破断用弱化部35は、スリットである。即ち、このスリット35は、引き裂き用タブ31の内側の付け根部に沿って延びているが、その両端部35a,35aは、引き裂き用タブ31の周方向端部に沿って外側に屈曲しており、その先端で第2の筒状側壁8に形成されている2本の引き裂き用スコア30a及び30bに連なっている。
図5(B)は、破断用弱化部35をスコアとした例である。このスコア35は、図5(A)のスリット35と全く同様、引き裂き用タブ31の内側の付け根部に沿って延びており、その両端部35a,35aは、引き裂き用タブ31の周方向端部に沿って外側に屈曲し、その先端で第2の筒状側壁8に形成されている2本の引き裂き用スコア30a及び30bに連なっている。
図5(C)は、破断用弱化部35をスリットとスコアで形成した例である。即ち、この破断用弱化部35は、引き裂き用タブ31の内側の付け根部に沿って延びているスリット35xと、引き裂き用タブ31の周方向端部に沿って外側に延びているスコア35yとから形成されている。スリット35xとスコア35yとは一体に連なっており、スコア35の先端において、第2の筒状側壁8に形成されている2本の引き裂き用スコア30a及び30bに連なっている。
図5(D)は、第2の引き裂き用スコア30bが水平フランジ7上に形成されている例である。この例では、破断用弱化部35がスリットで形成されており、スリット35は、引き裂き用タブ31の内側の付け根部に沿って延びており、その一方側の端部35aは、図5(A)と同様、引き裂き用タブ31の周方向端部に沿って外側に屈曲し、その先端で第2の筒状側壁8に形成されている引き裂き用スコア30aに連なっている。またスリット35の他方側の端部35bは、引き裂き用タブ31の周方向端部に沿って外側に屈曲しているが、水平フランジ7の中央部分で終結しており、その先端で水平フランジ7上に形成されている第2の引き裂き用スコア30bに連なっている。
尚、破断用弱化部35をスリットとする場合、このスリットは、線状であることが好ましいが、開口が形成されるような広幅のものとすることもできる。
【0023】
以下の図6乃至図8には、特に引き裂き用タブ31の形状が変更されている態様のキャップ本体の要部を示した。
【0024】
図6は、引き裂き用タブ31を周方向に捲ることにより、2本の引き裂き用スコア30a及び30bの引き裂き開始を行う態様を示す。
この態様においては、引き裂き用タブ31の一方側の側面(第1のスコア30a側)に延長部60が形成されており、延長部60は、水平フランジ7から独立してフリーとなっている。即ち、延長部60の下端と水平フランジ7とは離れており、自由に捲れる様になっている。従って、引き裂き用タブ31を周方向に捲ることにより、第1の引き裂き用スコア30aとスコア35の引き裂きが容易に開始され、次いで第2の引き裂きスコア30bの引き裂きも容易に始まる。
この場合、キャップの使用中(即ち、廃棄前)の段階で延長部60が捲れてしまうと、上蓋2を閉じることができなくなってしまうため、延長部60を水平フランジ7に係止しておくために、延長部60の下端と水平フランジ7とを一部又は全部にわたってスコアにより連結しておくことができる。また、両者の間にスコアを設ける代わりに、延長部60の下端を、破断可能なブリッジによって水平フランジ7に固定しておくこともできる。
また延長部60の裏側(第1の筒状側壁6側)及び/又は表側には、縦方向に延びているリブを形成しておくことが好ましい。即ち、このようなリブを形成しておくことにより、延長部60に爪を引っかけての捲りを容易に行うことができる。
【0025】
図7の態様は、引き裂き用タブ31を下方に押し込むことにより、スコアの引き裂きを開始するものである。
この態様では、引き裂き用タブ31は台形状であり、上端が短く且つ下端が長い形状となっている。また第1の引き裂き用スコア30aは、ほぼキャップの軸方向に沿って第2の筒状側壁8の下端にまで延びており、且つこのスコア30aに連なる引き裂き用タブ31の側面31aは、ほぼ垂直であり、引き裂き用タブ31の他方側の側面31bはゆるやかな傾斜面となっており、その下端にまでリング状の引き裂き用スコア30bが延びている。即ち、引き裂き用タブ31を押し込むと、その力がスコア30a及びスコア35の端部に集中し、該スコア30a及びスコア35の引き裂きが容易に始まる。この引き裂きが始まれば、引き裂き用タブ31を外側に捲ることにより、スコア30aは容易に下端まで引き裂かれ、次いで周方向に引っ張ることにより、容易に周状の第2の引き裂き用スコア30bを引き裂くことができる。この場合、タブ31の側面31aは、若干傾斜していてもよい。
【0026】
図8の態様は、2本の引き裂き用スコア30a,30bの何れもがほぼキャップ軸方向に沿って第2の筒状側壁8の下端にまで延びている例であり、図8中、(A)はキャップ本体の上面図、(B)は側面図、(C)底面図である。
この例では、引き裂き用タブ31を外側に押し倒し、下方に引張り降ろすことにより、2本の引き裂き用スコア30a,30bが同時に引き裂かれ、この部分が剥ぎ取られる。従って、露出した第1の筒状側壁6の下端を捲りあげていくことにより、キャップ本体1を容易に容器口部50から取り除くことができる。
【0027】
この態様においては、図示されている様に、キャップを中心として対称となる位置に2個の引き裂き用タブ31を設けておくことが好ましい。これにより、キャップ本体1の容器口部50からの除去を一層容易に行うことができる。
また引き裂き用タブ31が形成されている部分では、第1の筒状側壁6の下端内側に設けられている係止用突起11が途切れていることが好ましい。このようにすれば、2本の引き裂き用スコア30a,30bの間の部分を剥ぎ取った後、第1の筒状側壁6を下端から容易に捲り上げることができる。
尚、上述した図6乃至図8の何れの態様においても、引き裂き用タブ31の付け根部分の裏側(第1の筒状側壁6側)には全体にわたって破断用弱化部35が形成されているべきであり、例えば図5(A)乃至(C)で示す何れかの形状で破断用弱化部35が形成されているのがよい。このような破断用弱化部35を形成しておくことにより、引き裂き用タブ31の周方向への捲り、押し込み或いは押し倒しを容易に行い、スコアの引き裂きを容易に開始することができるからである。
【0028】
上述した具体例は、全て、上蓋2がキャップ本体1に螺合により装着されるタイプのキャップを例にとって示したが、これらをヒンジキャップに適用することも可能である。
図9は、このヒンジキャップの上蓋を開放した状態での上面図、図10は、図9のヒンジキャップの底面図、図11は、図9のヒンジキャップの側断面図、図12は、図9のヒンジキャップの上蓋を閉じた状態でのA−A断面を示す側断面図、図13は、図9のヒンジキャップの上蓋を閉じた状態でのB−B断面を示す側断面図である。
【0029】
このヒンジキャップは、上蓋2がキャップ本体1にヒンジ連結(80)されており、ヒンジ連結部80を支点としての旋回により、上蓋2の開閉が行われる。
かかるヒンジキャップにおいて、キャップ本体1の構造は、前述した図1等で示したネジ式キャップのものと基本的には同じ構造を有している。以下、簡単にキャップ本体1の構造を説明しておく。
即ち、頂板部5の周縁部から下方に第1の筒状側壁6が延びており、筒状側壁6の下端に水平フランジ7が形成され、更に水平フランジ7からは第2の筒状側壁8が延びている。
また、第1の筒状側壁6の上端には、環状突起9が連なっており、この環状突起9の外面には、上蓋2を係合保持するための突起9aが形成されている。更に第1の筒状側壁6の下端の内面には係止用突起11が形成されている。
頂板部5の内面には、インナーリング10が設けられ、インナーリング10の内側に内容液注出用開口を形成するためのスコア12が形成されており、頂板部5の外面には、スコア12を取り囲む様にして、注出される液を案内するための周状突起15が設けられ、更に、上記スコア12を引き裂いて開口を形成するためのタブリング13が形成されている。
【0030】
このヒンジキャップにおける上蓋2は、天面65と、天面65の周縁部に連なるスカート壁66とから構成されており、スカート壁66は、その先端(図11に示されている上蓋2では、上端部に相当)が、上蓋2を閉じた時に水平フランジ7に面接するような長さに設定されている。またスカート壁66の先端には、ヒンジ連結部80の反対側となる位置に、開封用のタブ67が設けられている。
天面65の内面には、一対の環状突起68,68が設けられている。この環状突起68,68は、上蓋2を閉じた時に、キャップ本体1に設けられている注出液案内用の周状突起15の上端と嵌合するように形成されている。即ち、両者の嵌合により、キャップ本体1の頂板部5に注出用開口を形成した時のシール性が確保される。さらに、スカート壁66の内面には、係止用の環状突起69が形成されている。上蓋2を閉じた時、この環状突起69が前述した突起9aと係合することにより、上蓋2がしっかりと固定される。
【0031】
ヒンジ連結部80は、例えば図11に示されている様に、キャップ本体1の第2の筒状側壁8の上端と、上蓋2のスカート壁66の先端部とを連結するように形成されているが、連結位置は、この部分に限定されるものではない。例えば、場合によっては、第1の筒状側壁6とスカート壁66とをヒンジ連結することもできるし、第2の筒状側壁8の一部を水平フランジ7から上方に突出させ、この突出部でスカート壁66にヒンジ連結するか、又は、水平フランジ7と第1の筒状側壁6と第2の筒状側壁とが一体になった基部を形成し、この基部をスカート壁66にヒンジ連結することもできる。これらの場合には、ヒンジ連結部は水平フランジ7から突出した状態となるため、上蓋2を閉じた時にヒンジ連結部80が形成されている第1の筒状側壁6の突出部もしくは基部に対応する部分のスカート壁66の長さを、水平フランジ7に対応する部分のスカート壁66の長さよりも短くすることが必要である。従って、スカート壁66は、段差を有する形状となる。また、これらの態様では、図11の例と比較して、上蓋2の旋回の支点が注出液案内用の周状突起15に近い部分に形成されるため、該周状突起15と嵌合する環状突起68,68を長くすることができ、シール性の点で好ましいという利点がある。
【0032】
さらに、ヒンジ連結部80は、それ自体周知の構造でよく、例えば図9に示されている様に、一対の連結部80aと、その間に設けられたヒンジバンド80bとから構成することができる。即ち、上蓋2は、連結部80aを支点として旋回するが、この旋回はヒンジバンド80bによって制御される。例えば、上蓋2を開栓方向に旋回させると、ある角度以上でヒンジバンド80bは伸びきった状態となり、それ以上旋回すると、ヒンジバンド80bは再び撓んだ状態となる。即ち、図11に示されている様に、上蓋2が完全に開放された状態では、ヒンジバンド80bは撓んだ状態にある。このため、上蓋2を閉じる場合には、ヒンジバンド80bを伸びきった状態としなければならず、外力が必要となる。従って、外力が加わらない限り、上蓋2は、図11に示されているように完全に開放された状態に保持されるのである。
【0033】
上述した構造のヒンジキャップにおいて、水平フランジ7には、引き裂き用タブ31が形成されており、図1乃至図8で説明したのと同様に、第1及び第2の引き裂き用スコア30a,30b、及び破断用弱化部35が設けられており、さらに引き裂き用タブ31が形成されている部分では、第1の筒状側壁6の内面の係止用突起11が途切れている。尚、本実施例のヒンジキャップでは、図9及び図11に示されている様に、第1の引き裂き用スコア30aは、第2の筒状側壁8の下端まで傾斜して延びており、第2の引き裂き用スコア30bは、第2の筒状側壁8を周状に延びている。
また、上蓋2のスカート壁66は、一部を薄肉として凹部70が形成されている(図9、図11参照)。即ち、この凹部70は、スカート壁66の下端から上方に延びており、上蓋2を閉じた時、引き裂き用タブ31に対応する位置に形成されている。即ち、上蓋2を閉じた時、この凹部70に引き裂き用タブ31が収容されるようになっている。これにより、引き裂き用タブ31が形成されていても、上蓋2の開閉をスムーズに行うことができる。
【0034】
このような本発明のヒンジキャップでは、図9から明らかな通り、引き裂き用タブ31を、ヒンジ連結部80の対称位置(P)から離れた位置に形成することが好ましい。即ち、ヒンジ連結部80の対称位置(P)或いはこの近傍部分では、上蓋2を閉じる時、上蓋スカート壁66の先端の旋回のブレが大きい。従って、この対称位置(P)或いはその近傍に引き裂き用タブ31を形成すると、スカート壁66の先端が引き裂き用タブ31に当たってしまうという不都合を生じやすい。しかるに、ヒンジ連結部80の対称位置(P)から離れる程、スカート壁66の先端の旋回のブレが殆どないため、上記のような不都合を有効に防止できる。特にヒンジキャップでは、一度スカート壁66が引き裂き用タブ31に当たって該タブ31が変形してしまうと、その後の閉栓でも両者の接触が生じるようになってしまうため、タブ31の変形は極力防止する必要がある。従って、閉栓に際してのスカート壁66の先端と引き裂き用タブ31との接触を防止することは極めて重要である。
【0035】
上記のようなスカート壁66と引き裂き用タブ31との接触を有効に防止するためには、キャップの大きさによっても異なるが、通常は、引き裂き用タブ31の中心αとキャップ中心Oとを結ぶ直線と、ヒンジ連結部80の中心βとキャップ中心Oとを結ぶ直線とがなす角度θを135度以下、特に90度以下とすることが好ましい。即ち、角度θが小さい程、上蓋2を閉じる時、上蓋スカート壁66のブレが小さい位置にタブ31が形成されているため、閉栓に際してのタブ31とスカート壁66との接触を有効に防止することができるからである。ただし、引き裂き用タブ31があまりヒンジ連結部80に近づくと、該タブ31からの引き裂きが困難となるため、この引き裂きが困難とならない程度に、タブ31を連結部80から離した位置に形成しておくことが必要である。
【0036】
また、ヒンジキャップにおいては、第2の筒状側壁8を周状に延びている第2の引き裂き用スコア30bは、ヒンジ連結部80を通過していないことが望ましい。因みに、図9では、スコア30bの終点はQで示される位置であり、ヒンジ連結部80まで延びていない。即ち、引き裂き用タブ31を持って第1及び第2のスコア30a,30bを引き裂き、次いでキャップ本体1を容器口部50から取り除く場合、ヒンジ連結部80が引き裂かれずに残っていれば、引き裂かれた第2の筒状側壁又は上蓋2を手で持って引っ張り上げることにより、キャップ本体1の取り外しを一層容易に行うことができるからである。さらに、上記で説明した様に、引き裂き用タブ31を、ヒンジ連結部80の対称位置(P)からできるだけ離れ、例えば前記角度θが上述した範囲に形成しておくと、第2の筒状側壁8を周状に延びている第2の引き裂き用スコア30bの長さを可及的に長くすることができるという利点がある。引き裂き用タブ31を、対称位置(P)或いはその近傍に形成してしまうと、第2の引き裂き用スコア30bの長さは、ヒンジ連結部80を残すとするならば、最大でもキャップ全周の1/2程度である。一方、引き裂き用タブ31を、ヒンジ連結部80に近い部分に形成すれば、第2の引き裂き用スコア30bをキャップ全周の1/2よりも長く設定することができ、キャップ本体1の取り外しを行う上で極めて有利となる。
【0037】
上述したヒンジキャップにおいても、図5乃至図8で示した種々の変更を行い得ることは言うまでもない。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、スコアの引き裂き用タブが、上蓋によって隠されて外部から見えないため、一般の使用者が上蓋を開ける前に誤ってタブを引っ張ってスコアを破断してしまうというトラブルは全く生じない。
また、第2の筒状側壁に形成されている2本のスコアの引き裂きも容易に行うことができるため、格別の工具を用いることなく、容易にキャップ本体を容器口部から取り除くことができ、分別廃棄性が極めて良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の螺子式プラスチックキャップのキャップ本体を示す上面図、側面図及び底面図。
【図2】図1のキャップ本体の側断面図。
【図3】図2のキャップ本体に上蓋を装着した状態の側断面図。
【図4】図3に示されたキャップの側面図。
【図5】破断用弱化部の形状の種々の例を示す部分拡大図。
【図6】引き裂き用タブの他の例を示す図。
【図7】引き裂き用タブの更に他の例を示す図。
【図8】本発明の螺子式プラスチックキャップの他の態様におけるキャップ本体の上面図、側面図及び底面図。
【図9】本発明におけるヒンジキャップの上蓋を開放した状態での上面図。
【図10】図9のヒンジキャップの底面図。
【図11】図9のヒンジキャップの側断面図。
【図12】図9のヒンジキャップの上蓋を閉じた状態でのA−A断面を示す側断面図。
【図13】図9のヒンジキャップの上蓋を閉じた状態でのB−B断面を示す側断面図。
【符号の説明】
1:キャップ本体
2:上蓋
5:頂板部
6:第1の筒状側壁
7:水平フランジ
9:環状突起
11:係止用突起
30a:第1の引き裂き用スコア
30b:第2の引き裂き用スコア
31:引き裂き用タブ
35:破断用弱化部
66:上蓋のスカート壁
70:薄肉の凹部
80:ヒンジ連結部

Claims (8)

  1. 容器口部に嵌合固定されるキャップ本体と、該キャップ本体に開閉自在に設けられる上蓋とから成り、前記キャップ本体は、内容物注出用開口を形成し得る頂板部と該頂板部の周縁部から延びている筒状側壁とを備え、該頂板部の周縁部には、上蓋を係合支持するための螺条を備えた環状突起が設けられているキャップにおいて、
    前記キャップ本体の筒状側壁は、第1の筒状側壁と、水平フランジ部と、第2の筒状側壁とから構成され、第1の筒状側壁の上端は、前記頂板部に連なっており、第2の筒状側壁の上端は、前記水平フランジ部を介して第1の筒状側壁に連なっており、
    前記第1の筒状側壁の内側には、容器口部の外面と係合する係止突起が形成されており、
    前記第1の筒状側壁と第2の筒状側壁との間の水平フランジ部には、第1の筒状側壁と間隔をおいて直立した突片状の引き裂き用タブが設けられており、
    前記引き裂き用タブの付け根部分の一方側の周方向端部又はその近傍からは、第1の引き裂き用スコアが延びており、且つ他方側の周方向端部又はその近傍からは、第2の引き裂き用スコアが延びており、第1の引き裂き用スコアは、第2の筒状側壁を通って、その下端乃至下端近傍にまで延びており、第2の引き裂き用スコアは、第2の筒状側壁又は水平フランジ部に延びており、
    前記引き裂き用タブの内側の水平フランジ部には、該タブの付け根部分に沿って破断用弱化部が形成されており、該弱化部は、第1及び第2の引き裂き用スコアの少なくとも1本に連なっており、
    前記キャップ本体に設けられた上蓋を閉じた時、前記引き裂き用タブは、上蓋によって覆われることを特徴とする分別廃棄性に優れたプラスチックキャップ。
  2. 容器口部に嵌合固定されるキャップ本体と、該キャップ本体に開閉自在に設けられる上蓋とから成り、前記キャップ本体は、内容物注出用開口を形成し得る頂板部と該頂板部の周縁部から延びている筒状側壁とを備え、該筒状側壁には上蓋がヒンジ連結されているキャップにおいて、
    前記キャップ本体の筒状側壁は、第1の筒状側壁と、水平フランジ部と、第2の筒状側壁とから構成され、第1の筒状側壁の上端は、前記頂板部に連なっており、第2の筒状側壁の上端は、前記水平フランジ部を介して第1の筒状側壁に連なっており、
    前記第1の筒状側壁の内側には、容器口部の外面と係合する係止突起が形成されており、
    前記第1の筒状側壁と第2の筒状側壁との間の水平フランジ部には、第1の筒状側壁と間隔をおいて直立した突片状の引き裂き用タブが設けられており、
    前記引き裂き用タブの付け根部分の一方側の周方向端部又はその近傍からは、第1の引き裂き用スコアが延びており、且つ他方側の周方向端部又はその近傍からは、第2の引き裂き用スコアが延びており、第1の引き裂き用スコアは、第2の筒状側壁を通って、その下端乃至下端近傍にまで延びており、第2の引き裂き用スコアは、第2の筒状側壁又は水平フランジ部に延びており、
    前記引き裂き用タブの内側の水平フランジ部には、該タブの付け根部分に沿って破断用弱化部が形成されており、該弱化部は、第1及び第2の引き裂き用スコアの少なくとも1本に連なっており、
    前記キャップ本体に設けられた上蓋を閉じた時、前記引き裂き用タブは、上蓋によって覆われることを特徴とする分別廃棄性に優れたプラスチックキャップ。
  3. 前記破断用弱化部がスコア、スリット又はミシン目である請求項1または2に記載のプラスチックキャップ。
  4. 前記破断用弱化部は、前記引き裂き用タブの内側に続いて該タブの周方向両側に形成されている請求項3に記載のプラスチックキャップ。
  5. 第2の引き裂き用スコアは、第2の筒状側壁を周方向に延びている請求項1に記載のプラスチックキャップ。
  6. 前記引き裂き用タブは、その中心をキャップ中心と結ぶ直線と、前記ヒンジ連結部の中心とキャップ中心とを結ぶ直線との角度が135度以内となるように形成されている請求項2に記載のプラスチックキャップ。
  7. 前記第2のスコアは、引き裂き用タブのヒンジ連結部とは反対側から、水平フランジ部又は第2の筒状側壁を周方向に伸びている請求項6に記載のプラスチックキャップ。
  8. 前記上蓋は、天面と、その周縁部から延びているスカート壁とから成り、上蓋を閉じた状態で前記引き裂き用タブに対応するスカート壁の部分には、凹部が形成されている請求項2に記載のプラスチックキャップ。
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