JPH11164204A - 増幅型固体撮像素子 - Google Patents

増幅型固体撮像素子

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JPH11164204A
JPH11164204A JP9339301A JP33930197A JPH11164204A JP H11164204 A JPH11164204 A JP H11164204A JP 9339301 A JP9339301 A JP 9339301A JP 33930197 A JP33930197 A JP 33930197A JP H11164204 A JPH11164204 A JP H11164204A
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horizontal
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group
signal
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JP9339301A
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Hideaki Matsuda
英明 松田
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平読出し線6の寄生容量CHの値を減少す
ることによって出力信号の損失を除去し、高感度で高速
の増幅型固体撮像素子を実現する。 【解決手段】 クロックφTによって信号転送スイッチ
群QTがオン状態となり、画素マトリクス1内の選択さ
れた行の信号電荷が画素信号線群2を介して蓄積容量群
Cに蓄積される。その後、水平読出を許可するクロック
φGHがオン状態となるとともに、水平シフトレジスタ
8が順次水平読出に対応したクロック群φHを出力す
る。アンド回路群Aは、クロックφGHとクロック群φ
Hの各クロックとの論理積をとり、それぞれ対応する第
1段目の水平スイッチQHを順次オン状態にする。一
方、オア回路群Gは、水平読出グループ群B毎に1つ設
けられ、この各水平読出グループ群Bに対応するクロッ
ク群φHの一部の論理和をとり、第2段目の水平スイッ
チ群Qをオン状態にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、増幅型固体撮像素
子に関し、特に出力信号の損失を低減することができる
増幅型固体撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】増幅型固体撮像素子は、例えば静電誘導
トランジスタ(SIT)あるいは複数のMOSトランジ
スタからなる増幅型光電変換画素を使用し、該増幅型光
電変換画素は、被写体の画像光を電気信号に変換し、か
つ増幅して出力する。この増幅型固体撮像素子は、CC
D固体撮像素子と異なり、マトリクス状に配置された画
素の信号出力が、各行ごとに順次垂直信号線に送られ、
該垂直信号線からさらに水平方向に順次水平読出し線に
接続されて出力される。
【0003】図12は、従来の増幅型固体撮像素子の水
平読出し線近傍の回路構成を示す部分的ブロック回路図
である。図12に示す増幅型固体撮像素子70は、増幅
型光電変換画素が行及び列方向に配列された画素マトリ
クス1を有する。画素信号線群2の各画素信号線は、そ
れぞれ画素マトリクス1内における列方向の増幅型光電
変換画素に共通接続され、読出し回路3内の各列に対応
する信号転送スイッチ群QTにそれぞれ接続されてい
る。さらに、信号転送スイッチ群QTは、垂直信号線群
4を介して水平読出しスイッチ群Qhにそれぞれ接続さ
れている。読出し回路3内において、垂直信号線群4の
各垂直信号線には、他端が接地された蓄積容量が接続さ
れ、各蓄積容量は、行方向の蓄積容量群Cを構成する。
水平読出しスイッチ群Qhの出力端側には、行方向の信
号電荷を順次転送出力する水平読出し線6が共通接続さ
れる。信号転送スイッチ群QTの各制御ゲート端には、
クロックφTが共通入力される。一方、水平読出しスイ
ッチ群Qhの各制御ゲート端は、アンド回路群Aにおけ
る各アンド回路の出力端にそれぞれ対応して接続されて
いる。各アンド回路には、クロックφGHが共通入力さ
れるとともに、水平シフトレジスタ8からの対応する制
御出力が入力される。
【0004】この増幅型固体撮像素子70では、まずク
ロックφTを各信号転送スイッチの制御ゲート端に入力
して、信号転送スイッチ群QTの各信号転送スイッチを
オン状態にし、画素信号線群2から、画素マトリクス1
において選択された行の光電変換画素からの信号電荷出
力を、垂直信号線群4を介して蓄積容量群Cに蓄積す
る。この間、水平読出しスイッチ群Qhは、全てオフ状
態に保持されている。
【0005】その後、クロックφTのオフによって信号
転送スイッチ群QTをオフ状態に保持し、水平シフトレ
ジスタ8からの制御出力によって、蓄積容量群Cに蓄積
された信号電荷を順次、水平読出し線6及び出力アンプ
7を介して出力する。なお、水平読出しスイッチ群Qh
の各水平読出しスイッチは、垂直信号線群4側がドレイ
ンであり、水平読出し線6側がソースである。
【0006】ここで、蓄積容量群Cに蓄積された信号電
荷の水平読出し線6への水平読出動作を図13に示すタ
イミングチャートを参照して説明する。なお、ここでは
8列分の水平読出動作について説明する。まず水平シフ
トレジスタ8は、行方向に沿って順次ハイレベルのクロ
ックφH1〜φH8を出力する。この水平シフトレジス
タ8の制御出力とクロックφHは、アンド回路群A、す
なわちアンド回路A1〜A8に入力される。各アンド回
路A1〜A8は、水平シフトレジスタ8の制御出力φH
1〜φH8とクロックφGHとの論理積(φg1〜φg
8)を、それぞれ水平読出しスイッチQh1〜Qh8の
制御ゲート端に出力する。この結果、水平読出しスイッ
チQh1〜Qh8が順次オン状態となり、蓄積容量C1
〜C8に蓄積されていた信号電荷が順次水平読出し線6
に出力され、出力アンプ7から出力信号Vout が出力さ
れる。なお、一光電変換画素に対応する信号電荷が出力
される度に、クロックφRSTHをリセットスイッチQ
Rの制御ゲート端に入力し、水平読出し線6の電位をリ
セットし、各光電変換画素単位の信号電荷の出力が干渉
しないようにしている。
【0007】なお、この増幅型固体撮像素子では、画素
マトリクス1の周辺回路部分を遮光アルミ71で覆い、
光入射による誤動作を防止している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図12に示
す従来の増幅型固体撮像素子では、水平読出し線6に寄
生容量CHが存在し、この寄生容量CHの存在により様
々な問題が生ずる。
【0009】まず、この寄生容量CHの値は、 (1)水平読出し線6による容量 (2)出力アンプ7による容量 (3)一つの水平読出しスイッチQh1のソースの容量
×水平読出しスイッチ群Qhの総数 (4)水平読出し線6と一つの水平読出しスイッチQh
1とを接続する配線の容量×水平読出しスイッチ群Qh
の総数を合計した値となる。
【0010】さらに、上述したように従来の増幅型固体
撮像素子では、画素マトリクス1の周辺回路部分を遮光
アルミ71で覆っているため、(1)に示す「水平読出
し線6による容量」と(4)に示す「水平読出し線6と
一つの水平読出しスイッチQh1とを接続する配線の容
量×水平読出しスイッチ群Qhの総数」とは、それぞれ
の配線の導電層が下地のシリコンとの間で形成する容量
と、この導電層が遮光アルミ71との間で形成する容量
の2つの容量成分から構成されることになる。
【0011】従って、蓄積容量群QTに蓄積された信号
電荷を、水平読出しスイッチ群Qhの各水平読出しスイ
ッチを順次オンにして水平読出し線6に読み出す場合、
上述した水平読出し線6の寄生容量CHのため、出力信
号Vout の損失が生じることになる。
【0012】例えば、蓄積容量群Cの各蓄積容量の値を
「Ct」とし、水平読出し線6の寄生容量CHの容量の
値を「Ch」とすると、蓄積容量QT1の信号電荷は、
容量Ctと容量Chとに分配され、Ct/(Ct+C
h)倍に小さくなって出力アンプ7に入力される。この
ため、電荷の損失を少なくするためには、寄生容量CH
の容量Chは、小さい方が好ましい。
【0013】また、寄生容量CHの容量Chの値が大き
くなれば、信号遅延の原因となり、増幅型固体撮像素子
による画素読出の高速化を妨げるという問題点もある。
【0014】そこで、本発明はかかる問題点を除去し、
水平読出し線6の寄生容量CHの値を減少することによ
って出力信号の損失を除去し、高感度で高速の増幅型固
体撮像素子を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、行及び列
方向に沿ってマトリクス状に配置され、各々光信号に応
じた信号電荷を蓄積し増幅する複数の増幅型光電変換画
素と、列方向に配置された前記光電変換画素に沿って延
び各列の画素に接続された画素信号線と、前記画素信号
線を介して前記光電変換画素の一行分の出力信号を一時
的に保存するための複数の容量を備えた読出し回路と、
前記読出し回路の容量に接続された複数の垂直信号線
と、前記垂直信号線からの信号を順に選択して出力する
ための出力端子と同じ本数の水平読出し線と、各垂直信
号線1本に対し1つの割合で接続された複数の第1段目
の水平スイッチと、前記第1段目の水平スイッチの出力
を複数本共通接続した水平信号線と、前記水平信号線1
本に対し1つの割合で接続され出力を前記水平読出し線
に接続した第2段目の水平スイッチと、を備え前記水平
読出し線に前記垂直信号線の信号を順次接続する水平ス
イッチ回路と、各水平読出し線の出力端側に接続され
た、出力端子及び水平読出し線の本数と同数の、水平読
出し線のリセット手段と、を具備することを特徴とす
る。このため、水平読出し線の寄生容量が第2段目の水
平スイッチ群の数によって決定されるため、電圧分配に
よる信号電荷の劣化を防止し、信号電荷を高感度で高速
に読み出すことができるとともに、水平読出し線のリセ
ット手段により、水平読出し線のリセット処理を行うよ
うにしているので、さらに高感度に信号電荷を読み出す
ことができる。
【0016】第2の発明は、水平クロックに同期して水
平方向に順次制御信号を発生する水平シフトレジスタ
と、前記水平シフトレジスタの出力及び所定の制御クロ
ックを論理演算する論理回路とを備え、前記論理回路で
論理演算した信号を、前記第1段目の水平スイッチと第
2段目の水平スイッチを駆動する制御信号として用いる
ことを特徴とする。このため、論理回路は、第1段目の
水平スイッチのみを用いて水平読出し線に信号電荷を出
力する場合に使用するクロックをそのまま利用して、第
1段目の水平スイッチ及び第2段目の水平スイッチを制
御することができる。
【0017】第3の発明は、第2の発明において、前記
論理回路は、前記水平シフトレジスタの制御信号と前記
所定の制御信号クロックとを入力とし、出力信号をそれ
ぞれ対応する前記第1段目の水平スイッチ群の各制御端
子に供給する複数のアンド回路からなるアンド回路群
と、前記第2段目の水平スイッチ群に対応して設けら
れ、前記第1段目の水平スイッチ群のグループ毎の前記
水平シフトレジスタの制御信号を入力とし、出力信号を
それぞれ対応する前記第2段目の水平スイッチ群の各制
御端子に供給する複数のオア回路からなるオア回路群
と、を具備することを特徴とする。このため、アンド回
路群及びオア回路群は、第2の発明と同様に、第1段目
の水平スイッチのみを用いて水平読出し線に信号電荷を
出力する場合に使用するクロックをそのまま利用して、
第1段目の水平スイッチ及び第2段目の水平スイッチを
制御することを実現できる。
【0018】第4の発明は、第1の発明において、前記
第2段目の水平スイッチ1つに対して接続され、1つの
グループを成す第1段目の水平スイッチの数が、水平読
出し線1本に対して接続されている第2段目の水平スイ
ッチの数よりも少ないことを特徴とする。第4の発明
は、第1の発明における第2段目の水平スイッチ群の適
切な数を表現したものであり、その作用は第1の発明と
同様である。
【0019】第5の発明は、第1の発明において、前記
段2段目の水平スイッチ1つに対して接続され、1つの
グループを成す第1段目の水平スイッチの数が、2個、
4個、または8個であることを特徴とする。第5の発明
は、第1の発明における第2段目の水平スイッチ群の適
切な数を表現したものであり、その作用は第1の発明と
同様である。
【0020】第6の発明は、第1から第3の発明におい
て、前記第2段目の水平スイッチ1つに対して接続さ
れ、1つのグループを成す第1段目の水平スイッチに接
続された垂直信号線の出力を順次出力している途中で、
次に読出される第1段目の水平スイッチのグループに接
続された第2段目の水平スイッチをオン状態にすること
を特徴とする。これにより、次に読出される第1段目の
水平スイッチのグループ内の水平信号線がフローティン
グ状態であることに起因する出力信号の段差の生成及び
出力信号の段差に起因する画像の縦縞の発生を確実に防
止することができる。
【0021】第7の発明は、第1から第3の発明におい
て、前記第2段目の水平スイッチ1つに対して接続さ
れ、1つのグループを成す第1段目の水平スイッチに接
続された垂直信号線の出力を開始した時点で、次に読出
される第1段目の水平スイッチのグループに接続された
第2段目の水平スイッチをオン状態にすることを特徴と
する。第7の発明も、第6の発明と同様に、次に読出さ
れる第1段目の水平スイッチのグループ内の水平信号線
がフローティング状態であることに起因する出力信号の
段差の生成及び出力信号の段差に起因する画像の縦縞の
発生を確実に防止することができる。
【0022】第8の発明は、第1の発明において、水平
クロックに同期して動作するリング型シフトレジスタ
と、前記リング型シフトレジスタの出力に同期して動作
し、段数が整数分の1に間引かれた水平シフトレジスタ
とをさらに具備し、前記リング型シフトレジスタの段数
及び前記水平シフトレジスタの段数を間引く割合が、第
2段目の水平スイッチ1つに対して接続され1つのグル
ープを成す第1段目の水平スイッチの数と等しく、ま
た、第1段目の水平スイッチの各グループ内の出力順序
が同じである水平スイッチの制御端子がグループ間で共
通接続されかつ対応する前記リング型シフトレジスタの
出力に接続され、第2段目の水平スイッチの制御端子
が、前記の段数を間引いた水平シフトレジスタの出力に
接続されていることを特徴とする。これにより、各グル
ープ内の第1段目及び第2段目の水平スイッチを制御す
るための新たなクロックを生成する論理回路、例えば多
数のアンド回路群やオア回路群を必要としないため、信
号電荷の読出し動作に必要な周辺回路を簡略化すること
ができる。また、第1の発明と同様に、水平読出し線に
接続される第2段目の水平スイッチの個数が少ないの
で、信号電荷を高感度で高速に読み出すことができる。
【0023】第9の発明は、第1の発明において、少な
くとも複数の水平読出し線と出力端子を持ち、前記第1
段目の水平スイッチ群と前記第2段目の水平スイッチ群
をそれぞれ別々のウエルに形成し、それぞれの水平スイ
ッチ群及びウエルを第1層目以外の金属層の遮光膜で遮
光を行い、前記ウエル間に下地基板の領域を形成し、前
記の下地基板の領域の少なくとも一部は前記第1層目以
外の金属層による遮光膜を除去し、前記第1段目の水平
スイッチ及び前記第2段目の水平スイッチ間の信号配線
の橋渡しは前記遮光膜と同じ層の金属層を用いて、前記
下地基板の領域の遮光膜のない部分で行うことを特徴と
する。第9の発明では、増幅型固体撮像素子の周辺回路
における各素子及びウェル上では遮光膜が形成されるの
で、2層アルミプロセスを用いても、信号の劣化が少な
く、光の照射による周辺回路への悪影響を除去すること
ができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施
形態に係わる増幅型固体撮像素子10の構成を示す図で
ある。図1において、この増幅型固体撮像素子10は、
増幅型光電変換画素が行及び列方向に配列された画素マ
トリクス1を有する。この画素マトリクス1の配列は、
(m,n)行列を形成している。画素マトリクス1の各
列の画素は、画素信号線群2の対応する画素信号線に共
通接続され、各画素信号線は、信号転送スイッチ群QT
の対応する信号転送スイッチに接続される。
【0025】読出し回路3は、上述した信号転送スイッ
チ群QTを有し、この信号転送スイッチ群QTを構成す
る各信号転送スイッチは、画素マトリクス1の列数に対
応した個数設置されている。図1には、12個の信号転
送スイッチQT1〜QT12が示されているが、実際の
画素マトリクス1は、数百あるいはそれ以上の列数を有
しており、これに対応する信号転送スイッチの個数を有
する信号転送スイッチ群QTが必要となる。例えば、V
GA(Video Graphics Array)クラスでは700程度、
SVGA(Super Video Graphics Array)クラスでは1
300程度、HDTV(High Definition Television)
クラスでは2000程度の列数となり、これらに対応し
た信号転送スイッチの個数を有した信号転送スイッチ群
QTの配置が必要となる。図1では、信号転送スイッチ
群QTの一部として信号転送スイッチQT1〜QT12
を示している。
【0026】信号転送スイッチQT1〜QT12の出力
端は、各信号転送スイッチQT1〜QT12に対応して
配置される第1段目の水平スイッチQH1〜QH12の
入力端を接続する垂直信号線群4によって接続される。
ここで、第1段目の水平スイッチQH1〜QH12は、
第1段目の水平スイッチ群QHの一部を構成する。
【0027】読出し回路3は、さらに信号転送スイッチ
QT1〜QT12に対応し、画素マトリクス1から送出
される選択された行の信号電荷を蓄積する蓄積容量C1
〜C12を有し、各蓄積容量C1〜C12は、他端が接
地され、一端が垂直信号線群4の各垂直信号線に接続さ
れる。
【0028】また、読出し回路3内の各信号転送スイッ
チQT1〜QT12の制御ゲート端には、クロックφT
が共通入力される。
【0029】第1段目の水平スイッチQT1〜QT12
は、信号電荷の水平読出順序に従って、第1段目の水平
スイッチ4つ毎にグループ分けされ、それぞれ水平読出
グループB1〜B3に属する。例えば、第1段目の水平
スイッチQT1〜QT4は、水平読出グループB1に属
する。
【0030】各水平読出グループB1〜B3内では、第
1段目の水平スイッチQH1〜QH4,QH5〜QH
8,QH9〜QH12の出力端が、それぞれ水平信号線
51〜53によって共通接続される。この共通接続され
た水平信号線51〜53は、それぞれ第2段目の水平ス
イッチQ1〜Q3の入力端に接続され、第2段目の水平
スイッチQ1〜Q3の出力端は、水平読出し線6に共通
接続される。ここで、第2段目の水平スイッチ群Q1〜
Q3は、転送される媒体が電子であるため、その入力側
がドレインであり、その出力側がソースである。また、
第2段目の水平スイッチQ1〜Q3は、各水平読出グル
ープB1〜B3にそれぞれ1つ配置されることになる。
【0031】水平シフトレジスタ8は、画素マトリクス
1の選択された行の信号電荷を順次転送するためのクロ
ック群φHをアンド回路群Aに出力する。すなわち、ク
ロックφH1〜φH12が、該クロックφH1〜φH1
2に対応するアンド回路A1〜A12に順次出力され
る。アンド回路群Aには、さらにクロックφGHが共通
入力される。アンド回路群Aの各アンド回路A1〜A1
2は、クロックφH1〜φH12とクロックφGHとの
論理積をとり、その結果を第1段目の水平スイッチQH
1〜GH12の制御ゲート端にそれぞれ出力する。
【0032】各水平読出グループB1〜B3には、それ
ぞれオア回路G1〜G3を有し、オア回路G1〜G3に
は、水平シフトレジスタ8から出力されるクロック群φ
H、すなわちクロックφH1〜φH4,φH5〜φH
8,φH9〜φH12がそれぞれ入力される。各オア回
路G1〜G3は、入力されたクロックφH1〜φH4,
φH5〜φH8,φH9〜φH12の論理和をそれぞれ
とり、その結果を第2段目の水平スイッチQ1〜Q3に
それぞれ出力する。
【0033】従って、各水平読出グループB1〜B3に
は、それぞれ、4つの第1段目の水平スイッチQH1〜
QH4,QH5〜QH8,QH9〜QH12、1つの第
2段目の水平スイッチQ1〜Q3、1つのオア回路G1
〜G3、4つのアンド回路A1〜A4,A5〜A8,A
9〜A12を有する。
【0034】なお、水平読出グループ群Bの個数は、画
素マトリクス1の列数の4分の1の数あるいは画素マト
リクス1の列数の4分の1の数に1を加えた数となる。
画素マトリクス1の列数が「4」で割り切れない場合、
最後の水平読出グループ内における第1段目の水平スイ
ッチの個数は、「4」に余りの個数を加えた数としても
よいし、余りの個数のみとしてもよいからである。
【0035】水平読出し線6は、出力アンプ7に接続さ
れ、出力アンプ7は、読み出された信号電荷を増幅し、
出力端子T4から出力信号Vout として出力する。水平
読出し線6には、他端が接地されたリセットスイッチQ
Rが接続され、リセットスイッチQRは、端子T3から
制御ゲート端に入力されるクロックφRSTHによって
水平読出し線6及び現在水平読出を行っている水平読出
グループ内の水平信号線5の電位をグランドレベルにリ
セットする。
【0036】次に、増幅型固体撮像素子10の垂直読出
動作について説明する。まず、クロックφTが信号転送
スイッチQT1〜QT12の制御ゲート端に入力され、
信号転送スイッチQT1〜QT12はオン状態となる。
一方、信号転送スイッチQT1〜QT12がオン状態の
間、水平読出動作は行われないので、第1段目の水平ス
イッチQH1〜QH12はオフ状態を保持している。
【0037】従って、画素信号線群2から、画素マトリ
クス1において選択された行の光電変換画素から信号電
荷が出力され、この信号電荷は、信号転送スイッチQT
1〜QT12を介して、蓄積容量C1〜C12に蓄積さ
れる。この結果、画素マトリクス1において選択された
1行分の信号電荷が蓄積容量C1〜C12に蓄積され、
1行分の垂直読出動作が終了し、その後、この1行分の
水平読出動作が開始する。この1行分の水平読出動作に
ついて、図2のタイミングチャートを参照して説明す
る。なお、図2では、蓄積容量C1〜C8に蓄積された
信号電荷の水平読出について示している。
【0038】図2において、水平シフトレジスタ8から
1行分の水平読出順序に従ったクロックφH1〜φH8
が順次、アンド回路A1〜A8に出力されるとともに、
クロックφH1〜φH4,φH5〜φH8毎に、オア回
路G1〜G2に出力される。
【0039】アンド回路A1〜A8のそれぞれは、クロ
ックφGHと、対応して入力されるクロックφH1〜φ
H8との論理積(φg1〜φg8)をとり、その論理積
出力φg1〜φg8を第1段目の水平スイッチQH1〜
QH8の制御ゲート端にそれぞれ入力する。
【0040】一方、オア回路G1は、クロックφH1〜
φH4の論理和(φG1)をとり、その論理和出力φG
1を第2段目の水平スイッチQ1の制御ゲート端に入力
する。また、オア回路G2は、クロックφH5〜φH8
の論理和(φG2)をとり、その論理和出力φG2を第
2段目の水平スイッチQ2の制御ゲート端に入力する。
ここで、クロックφH1〜φH8の各オン状態は、隣接
するクロックφH1〜φH8のオン状態を連続する波形
を形成しているため、オア回路G1が論理和をとること
によって、クロックφH1〜φH4のオン状態が連続す
る1つのクロックφG1を生成出力し、オア回路G2が
論理和をとることによって、クロックφH5〜φH8の
オン状態が連続する1つのクロックφG2を生成出力す
る。
【0041】従って、アンド回路A1〜A4からの論理
積出力φg1〜φg4が順次第1段目の水平スイッチQ
H1〜QH4の制御ゲート端に入力されて、該第1段目
の水平スイッチQH1〜QH4が順次オン状態になる
と、蓄積容量C1〜C4に蓄積された信号電荷は、第1
段目の水平スイッチQH1〜QH4を介して水平信号線
51に出力され、この間、さらにオア回路G1の論理和
出力φG1が第2段目の水平スイッチQ1の制御ゲート
端に入力されて、該第2段目の水平スイッチQ1がオン
状態となっているので、信号電荷は、水平読出し線6に
出力され、出力アンプ7を介し、出力信号Vout として
出力される。
【0042】同様にして、アンド回路A5〜A8からの
論理積出力φg5〜φg8が順次第1段目の水平スイッ
チQH5〜QH8の制御ゲート端に入力されて、該第1
段目の水平スイッチQH5〜QH8が順次オン状態にな
ると、蓄積容量C5〜C8に蓄積された信号電荷は、第
1段目の水平スイッチQH5〜QH8を介して水平信号
線52に出力され、この間、さらにオア回路G2の論理
和出力φG2が第2段目の水平スイッチQ2の制御ゲー
ト端に入力されて、該第2段目の水平スイッチQ2がオ
ン状態となっているので、信号電荷は、水平読出し線6
に出力され、出力アンプ7を介し、出力信号Vout とし
て出力される。
【0043】ここで、リセットスイッチQRの制御ゲー
ト端にクロックφRSTHが入力され、このリセットス
イッチQRが水平読出し線6及び読み出しが行なわれて
いる水平読出グループB内の水平信号線5の電位をグラ
ンドレベルにリセットするため、水平読出し線6から順
次出力される各信号電荷間の干渉が防止される。
【0044】従って、水平読出し線6には、全ての1行
分の信号電荷に対応する第1段目の水平スイッチ群QH
が接続されるのではなく、第2段目の水平スイッチ群Q
のみが接続されるため、水平読出し線6に対する寄生容
量が激減する。すなわち、前記(3)項における「一つ
の水平読出しスイッチQh1のソースの容量×水平読出
しスイッチ群Qhの総数」が「一つの第2段目の水平ス
イッチQ1のソースの容量×第2段目の水平スイッチQ
の総数」となり、前記第(4)項における「水平読出し
線6と一つの水平読出しスイッチQh1とを接続する配
線の容量×水平読出しスイッチ群Qhの総数」が「水平
読出し線6と一つの第2段目の水平スイッチQ1とを接
続する配線の容量×第2段目の水平スイッチ群Qの総
数」となる。
【0045】これにより、水平読出し線6の寄生容量が
激減するので、水平読出される信号電荷の寄生容量に対
する電荷分配が小さくなって信号電荷の損失が極めて少
なくなるとともに、寄生容量が小さいので高速読出も可
能となる。
【0046】なお、上述した増幅型固体撮像素子10に
よる信号電荷の読出動作は、図12に示す従来の増幅型
固体撮像素子70に用いたクロックφH、φGH、φ
T、φRSTHのみを用いて実現し、新規なクロックを
用いていない。すなわち、新規なクロックφG1〜φG
2は、オア回路群Gによる論理和出力によって得、クロ
ックφg1〜φg8は、アンド回路群Aによる論理積出
力によって得ているので、増幅型固体撮像素子10の周
辺回路を複雑にすることなく、該増幅型固体撮像素子1
0を実現することができる。
【0047】また、画素マトリクス1から選択された1
行分の信号電荷を全て水平読出した後に、水平帰線期間
中に読出し回路3内の蓄積容量群Cを全てリセットし、
その後画素マトリクス1から選択された次の1行分の信
号電荷を水平読出する必要があるが、このリセット処理
は、水平帰線期間中に、信号転送スイッチ群QTをオフ
状態に保持したまま、第1段目の水平スイッチ群QHと
第2段目の水平スイッチ群QとリセットスイッチQRと
をオン状態にすることによって実現することができる。
この場合、同時に水平信号線5の電位もリセットされ
る。
【0048】さらに、上述した第1の実施の形態では、
1つの水平読出グループ当りの第1段目の水平スイッチ
の個数を4個とする場合について説明したが、4個以外
としてもよい。ただし、寄生容量の低減効果を考慮する
と、1つの水平読出グループ当りの第1段目の水平スイ
ッチの個数は、1つの水平読出し線当りの第2段目の水
平スイッチの個数よりも小さい方が好ましく、第2段目
の水平スイッチ出力特性のばらつきによる影響と寄生容
量の低減効果とのバランスを考慮すると、1つの水平読
出グループ当りの第1段目の水平スイッチの個数は、2
個、4個、または8個のいずれかとするのが好ましい。
【0049】すなわち、図3は、1つの水平読出グルー
プ当りの第1段目の水平スイッチの個数と1つの水平読
出し線当りの第2段目の水平スイッチの個数との関係に
基づく寄生容量と出力効率との関係を示す図であり、図
3において、第1段目の水平スイッチを複数設けること
により、寄生容量Chが格段に少なくなる。しかし、第
1段目の水平スイッチの個数を増大していくにつれて、
寄生容量Chの減少割合は少なくなり、1つの水平読出
グループ当りの第1段目の水平スイッチの個数と1つの
水平読出し線当りの第2段目の水平スイッチとの個数が
ほぼ同数となる近傍あたりから、寄生容量の減少はあま
り期待できない。また、信号電荷の分配に基づく出力効
率(Ct/(Ct+Ch))も同様であり、1つの水平
読出グループ当りの第1段目の水平スイッチの個数と1
つの水平読出し線当りの第2段目の水平スイッチとの個
数がほぼ同数となる近傍以降からは、出力効率の大きな
増大は期待できない。従って、1つの水平読出グループ
当りの第1段目の水平スイッチの個数は、1つの水平読
出し線当りの第2段目の水平スイッチの個数よりも小さ
い方が好ましく、1つの水平読出グループ当りの第1段
目の水平スイッチの個数を、2個、4個、または8個の
いずれかとするのが好ましいことになる。なお、図3の
最左欄に表したものは、第1段目と第2段目の水平スイ
ッチに分けない、従来の増幅型固体撮像素子の場合の一
例を示している。また、図3に示す値は、実際の増幅型
固体撮像素子をもとに求めた概略値に基づいた値であ
る。また、一般に撮影した画像は、JPEG方式により
圧縮され保存される。JPEG圧縮では、画像を縦8画
素、横8画素のグループに分割して処理が行われる。第
1実施例で、例えば1つの水平読出グループ当たりの第
1段目の水平スイッチの個数を8個とした場合、それが
ちょうどJPEG圧縮処理の横8画素のグループに一致
させることが可能である。その様にすることにより、仮
に水平読出グループ間の境界で画像に不連続が生じて
も、それがJPEGの圧縮ノイズに隠れるので、目立ち
にくくなるという効果が得られる。
【0050】次に、図4及び図5を参照して本発明の第
2の実施形態について説明する。図4は、本発明の第2
の実施形態である増幅型固体撮像素子20の構成を示す
図であり、図5は、第2の実施形態における蓄積容量群
Cに蓄積された信号電荷の水平読出動作を示すタイミン
グチャートである。
【0051】増幅型固体撮像素子20は、増幅型固体撮
像素子10の構成にさらに、接続線群L1を追加してい
る。接続線群Lの各接続線は、前段の水平読出グループ
内に水平シフトレジスタ8から入力される最後のクロッ
クを、次段の水平読出グループ内のオア回路に入力させ
る接続を行う。例えば、接続線L1は、水平読出グルー
プB1内に入力される最後のクロックφH4を、水平読
出グループB2内のオア回路G2に入力させ、同様に、
接続線L2は、水平読出グループB2内に入力される最
後のクロックφH8を、水平読出グループB3内のオア
回路G3に入力させる接続を行う。従って、接続線群L
の総数は、水平読出グループ群Bの個数から1減算した
数となる。
【0052】増幅型固体撮像素子20による画素マトリ
クス1からの選択された1行分の読出と蓄積動作は、図
2に示す増幅型固体撮像素子10の動作と同じである。
【0053】増幅型固体撮像素子20による水平読出動
作も、実質的に増幅型固体撮像素子10の動作と同じで
あるが、オア回路群Gによる第2段目の水平スイッチ群
Qに対するオン/オフ動作が異なる。すなわち、増幅型
固体撮像素子10の構成では、ある水平読出グループか
ら水平読出し線6への信号電荷の読出動作が終了し、次
段の水平読出グループから水平読出し線6への信号電荷
の読出動作が開始し始める瞬間、この次段の水平読出グ
ループ内の水平信号線5はフローティング状態であり、
水平信号線5の電位がどうなっているのかを予想するこ
とができない。さらに、この次段の水平読出グループ内
の第2段目の水平スイッチGもオンされた直後であり、
水平信号線5の電位が定常状態に達していない場合もあ
る。このため、隣接する水平読出グループ間の移行時
に、出力信号に段差が生成される可能性がある。この出
力信号の段差の生成は、画像に縦縞が生じる原因とな
り、画質に悪影響を及ぼす。
【0054】一方、増幅型固体撮像素子20では、接続
線群Lによって、前段の水平読出グループ内に水平シフ
トレジスタ8から入力される最後のクロックを、次段の
水平読出グループ内のオア回路に入力させる接続を行う
ようにしているので、次段の水平読出グループが水平読
出動作を開始する所定時間前、ここでは水平シフトレジ
スタ8から入力されるクロックの1周期分の期間前に、
次段の水平読出グループ内の第2段目の水平スイッチが
オン状態となり(図5のφG1,φG2参照)、この次
段の水平読出グループの水平読出が開始する際には、既
に、この次段の水平読出グループ内の水平信号線5の電
位がフローティング状態から定常状態に移行する。
【0055】これにより、増幅型固体撮像素子20で
は、水平読出グループ群B間の水平読出動作の移行をス
ムーズに行うことができ、隣接する水平読出グループ間
の移行時に、水平信号線5がフローティング状態である
ことに起因する出力信号の段差の生成及び出力信号の段
差に起因する画像の縦縞の発生を確実に防止することが
できる。
【0056】次に、図6及び図7を参照して本発明の第
3の実施形態について説明する。図6は、本発明の第3
の実施形態である増幅型固体撮像素子30の構成を示す
図であり、図7は、第3の実施形態における蓄積容量群
Cに蓄積された信号電荷の水平読出動作を示すタイミン
グチャートである。
【0057】増幅型固体撮像素子30は、増幅型固体撮
像素子10の構成にさらに、接続線群LL1を追加して
いる。接続線群LLの各接続線は、前段の水平読出グル
ープ内のオア回路からの論理和出力、次段の水平読出グ
ループ内のオア回路に入力させる接続を行う。例えば、
接続線LL1は、水平読出グループB1内のオア回路G
1の論理和出力φG1を、水平読出グループB2内のオ
ア回路G2に入力させ、同様に、接続線LL2は、水平
読出グループB2内のオア回路G2の論理和出力φG2
を、水平読出グループB3内のオア回路G3に入力させ
る接続を行う。従って、接続線群LLの総数は、水平読
出グループ群Bの個数から1減算した数となる。
【0058】増幅型固体撮像素子30による画素マトリ
クス1からの選択された1行分の読出と蓄積動作は、図
2に示す増幅型固体撮像素子10の動作と同じである。
【0059】増幅型固体撮像素子30による水平読出動
作も、実質的に増幅型固体撮像素子10の動作と同じで
あるが、オア回路群Gによる第2段目の水平スイッチ群
Qに対するオン/オフ動作が異なる。すなわち、増幅型
固体撮像素子10の構成では、ある水平読出グループか
ら水平読出し線6への信号電荷の読出動作が終了し、次
段の水平読出グループから水平読出し線6への信号電荷
の読出動作が開始し始める瞬間、この次段の水平読出グ
ループ内の水平信号線5はフローティング状態であり、
水平信号線5の電位がどうなっているのかを予想するこ
とができない。さらに、この次段の水平読出グループ内
の第2段目の水平スイッチGもオンされた直後であり、
水平信号線5の電位が定常状態に達していない場合もあ
る。
【0060】一方、増幅型固体撮像素子30では、接続
線群LLによって、前段の水平読出グループ内のオア回
路の論理和出力を、次段の水平読出グループ内のオア回
路に入力させる接続を行うようにしているので、次段の
水平読出グループが水平読出動作を開始する所定時間
前、ここでは水平シフトレジスタ8から入力されるクロ
ックの4周期分の期間前に、次段の水平読出グループ内
の第2段目の水平スイッチがオン状態となり(図5のφ
G1,φG2参照)、この次段の水平読出グループの水
平読出が開始する際には、既に、この次段の水平読出グ
ループ内の水平信号線5の電位がフローティング状態か
ら定常状態に移行する。
【0061】これにより、増幅型固体撮像素子30で
は、水平読出グループ群B間の水平読出動作の移行をス
ムーズに行うことができ、隣接する水平読出グループ間
の移行時に、水平信号線5がフローティング状態である
ことに起因する出力信号の段差の生成及び出力信号の段
差に起因する画像の縦縞の発生を確実に防止することが
できる。
【0062】なお、第2の実施形態及び第3の実施形態
では、次段の水平読出グループの水平読出が開始する所
定時間を、水平シフトレジスタ8の1周期分あるいは4
周期分としているが、この所定時間は、次段の水平読出
グループが水平読出を開始する時点で該次段の水平読出
グループ内の水平信号線5が定常状態に達することがで
きる期間であればよく、例えば図3に示す第2の実施の
形態において、クロックφH3あるいはクロックφH
2,φH3をオア回路G2に入力させる接続線をさらに
追加するような構成であってもよい。
【0063】次に図8及び図9を参照して本発明の第4
の実施形態について説明する。図8は、本発明の第4の
実施形態である増幅型固体撮像素子40の構成を示す図
であり、図9は、第4の実施形態における蓄積容量群C
に蓄積された信号電荷の水平読出動作を示すタイミング
チャートである。
【0064】図8に示す増幅型固体撮像素子40は、図
1に示す増幅型固体撮像素子10と同様に、画素マトリ
クス1、画素信号線群2、読出し回路3、垂直信号線群
4、及び4つの第1段目の水平スイッチと1つの第2段
目の水平スイッチとにグループ分けされた水平読出グル
ープ群BBを有する。ただし、水平読出グループ群BB
の各水平読出グループ内には、アンド回路群A及びオア
回路群Gが設けらず、第1段目の水平スイッチ群QHと
第2段目の水平スイッチ群Qとを制御するための構成が
図1に示す増幅型固体撮像素子10と異なる。
【0065】すなわち、増幅型固体撮像素子40は、リ
ング型シフトレジスタ41を有し、このリング型シフト
レジスタ41は、各水平読出グループ内の第1段目の水
平スイッチの個数に対応したクロックφR1〜φR4を
循環して出力する。このクロックφR1〜φR4は、そ
れぞれアンド回路AA1〜AA4に入力され、アンド回
路AA1〜AA4は、入力されたクロックφR1〜φR
4と水平読出を許可するクロックφGHとの論理積をと
り、この論理積出力φr1〜φr4を各水平読出グルー
プBB1〜BB3の水平読出順序に対応する第1段目の
水平スイッチの制御ゲート端に共通出力する。例えば、
アンド回路AA1の論理積出力φr1は、各水平読出グ
ループ内において最初に読出制御される第1段目の水平
スイッチQH1,QH5,QH9,…の制御ゲート端に
共通入力され、論理積出力φr1のオンに従って各第1
段目の水平スイッチQH1,QH5,QH9,…が同時
にオン状態になる。
【0066】各水平読出グループ内の第1段目の水平ス
イッチの各出力端は、水平信号線5によって共通接続さ
れ、各水平読出グループ内で第2段目の水平スイッチの
入力端に接続される。また、各第2段目の水平スイッチ
Q1〜Q3の出力端は、水平読出し線6に共通接続され
る。
【0067】水平読出し線6は、第2段目の水平スイッ
チ群Qを介して読み出された信号電荷を出力アンプ7で
増幅し、出力信号Vout として出力する。水平読出し線
6には、他端が接地されたリセットスイッチQRが接続
され、リセットスイッチQRは、制御ゲート端に入力さ
れるクロックφRSTHによって水平読出し線6及び現
在水平読出を行っている水平読出グループ内の水平信号
線5の電位をグランドレベルにリセットする。
【0068】一方、水平シフトレジスタ42は、水平シ
フトレジスタ8から3段づつ間引かれたシフトレジスタ
であり、リング型シフトレジスタ41のクロックφR1
に同期して、順次対応する第2段目の水平スイッチ群Q
の各制御ゲート端にクロック群φhを出力する。
【0069】次に、増幅型固体撮像素子40の垂直読出
動作について説明すると、この増幅型固体撮像素子40
の垂直読出動作は、増幅型固体撮像素子10と同様に、
クロックφTが信号転送スイッチQT〜QT12の制御
ゲート端に入力され、信号転送スイッチQT1〜QT1
2はオン状態となる。一方、信号転送スイッチQT1〜
QT12がオン状態の間、水泳読出動作は行われないの
で、第1段目の水平スイッチQH1〜QH12はオフ状
態を保持している。
【0070】従って、画素信号線群2から、画素マトリ
クス1において選択された行の光電変換画素から信号電
荷が出力され、この信号電荷は、信号転送スイッチQT
1〜QT12を介して、蓄積容量C1〜C12に蓄積さ
れる。この結果、画素マトリクス1において選択された
1行分の信号電荷が蓄積容量C1〜C12に蓄積され、
1行分の垂直読出動作が終了し、その後、この1行分の
水平読出動作が開始する。この1行分の水平読出動作に
ついて、図9のタイミングチャートを参照して説明す
る。なお、図9では蓄積容量C1〜C8に蓄積された信
号電荷の水平読出について示している。
【0071】図9において、リング型シフトレジスタ4
1からクロックφR1〜φR4が出力されると、アンド
回路AA1〜AA4は、それぞれクロックφGHとクロ
ックφR1〜φR4との論理積をとり、この論理積出力
φr1〜φr4を対応する第1段目の水平スイッチQH
1〜QH8の制御ゲート端にそれぞれ入力する。論理積
出力φr1〜φr4の出力順序は、φr1→φr2→φ
r3→φr4→φr1→…であるため、第1段目の水平
スイッチQH1,QH5→第1段目の水平スイッチQH
2,QH6→第1段目の水平スイッチQH3,QH7→
第1段目の水平スイッチQH4,QH8→第1段目の水
平スイッチQH1,QH5→…の順序で各第1段目の水
平スイッチはオン状態になる。
【0072】一方、水平シフトレジスタ42は、クロッ
クφR1に同期して、クロックφh1→クロックφh2
→…の順序で、各第2段目の水平スイッチ群Qの制御ゲ
ート端に出力するため、第2段目の水平スイッチ群Q
は、第2段目の水平スイッチQ1→第2段目の水平スイ
ッチQ2→…の順序でオン状態となる。
【0073】この結果、まず第2段目の水平スイッチQ
1及び第1段目の水平スイッチQH1がオン状態とな
り、その後第2段目の水平スイッチQ1がオン状態のま
ま、第1段目の水平スイッチQH2〜QH4が順次オン
状態となる。その後第2段目の水平スイッチQ1のオフ
とともに第2段目の水平スイッチQ2がオン状態とな
り、第1段目の水平スイッチQH5〜QH8が順次オン
状態となる。
【0074】従って、蓄積容量C1〜C8に蓄積された
信号電荷は、第1段目の水平スイッチと第2段目の水平
スイッチとがともにオン状態となった時に水平読出し線
6に読み出されるため、蓄積容量C1に蓄積された信号
電荷から蓄積容量C8に蓄積された信号電荷が行方向に
順次読み出され、読み出された信号電荷は出力アンプ7
によって増幅され、出力信号Vout として出力される。
【0075】ここで、一光電変換画素に対応する信号電
荷が出力される度に、リセットスイッチQRの制御ゲー
ト端にクロックφRSTHが入力され、このリセットス
イッチQRが水平読出し線6及び読み出しが行なわれて
いる水平読出グループBB内の水平信号線5の電位をリ
セットするため、水平読出し線6から順次出力される各
信号電荷間の干渉が防止される。
【0076】このようにして、第4の実施形態において
も、第1から第3の実施形態と同様に、水平読出し線に
接続される水平スイッチ(第2段目の水平スイッチ)の
個数を激減することができるため、水平読出し線6に対
する寄生容量が非常に小さくなり、この寄生容量に基づ
く信号損失を大幅に少なくすることができるとともに、
高速読出を可能とする。
【0077】また、第4の実施形態では、第1から第3
の実施形態に設けられた論理回路、すなわちアンド回路
群Aやオア回路群Gを必要としないため、信号電荷の読
出に必要な周辺回路をさらに簡略化することができる。
【0078】さらに、リング型シフトレジスタ41及び
水平シフトレジスタ42は、水平シフトレジスタのクロ
ックパルス、スタートパルス、及びゲート制御信号等の
周知の駆動パルスによって制御することが可能であるた
め、新たな駆動パルスを付加せずに信号電荷の読出動作
を行うことができ、周辺回路が複雑にならない。
【0079】なお、水平信号線5の寄生容量は、[水平
信号線5の配線容量]と、[第2段目の水平スイッチ群
Qのドレイン容量]と、[水平信号線5と第2段目の水
平スイッチ群Qとの間の配線容量]と、[第1段目の水
平スイッチQHのソース容量]×[1水平読出グループ
当りの第1段目の水平スイッチQHの数]と、[水平信
号線5と第1段目の水平スイッチQHとの間の配線容
量]×[1水平読出グループ当りの第1段目の水平スイ
ッチQHの数]とで表すことができ、蓄積容量群Cに蓄
積された信号電荷は、各水平読出グループ毎に水平信号
線5の寄生容量を介して少しずつ混合されるが、この寄
生容量を構成する配線は短く、かつ水平スイッチの数も
少ないので、この寄生容量は十分小さくすることができ
る。このため、寄生容量による信号電荷混合の影響を十
分小さくすることができる。
【0080】また、上述した第2から第4の実施形態で
も、第1の実施形態と同様に、画素マトリクス1から選
択された1行分の信号電荷を全て水平読出した後に、水
平帰線期間中に読出し回路3内の蓄積容量群Cを全てリ
セットし、その後画素マトリクス1から選択された次の
1行分の信号電荷を水平読出する必要があるが、このリ
セット処理は、水平帰線期間中に、信号転送スイッチ群
QTをオフ状態に保持したまま、第1段目の水平スイッ
チ群QHと第2段目の水平スイッチ群Qとリセットスイ
ッチQRとをオン状態にすることによって実現すること
ができる。この場合、同時に水平信号線5の電位もリセ
ットされる。
【0081】さらに、上述した第2から第4の実施形態
では、1つの水平読出グループ当りの第1段目の水平ス
イッチの個数を4個とする場合について説明したが、第
1の実施の形態と同様に、4個以外としてもよい。ただ
し、寄生容量の低減効果を考慮すると、1つの水平読出
グループ当りの第1段目の水平スイッチの個数は、1つ
の水平読出し線当りの第2段目の水平スイッチの個数よ
りも小さい方が好ましく、第2段目の水平スイッチ出力
特性のばらつきによる影響と寄生容量の低減効果とのバ
ランスを考慮すると、1つの水平読出グループ当りの第
1段目の水平スイッチの個数は、2個、4個、または8
個のいずれかとするのが好ましい。
【0082】次に、図10を参照して本発明の第5の実
施形態について説明する。図10は、本発明の第5の実
施形態である増幅型固体撮像素子50の構成を示す図で
ある。図10に示す増幅型固体撮像素子50は、2本の
水平読出し線6A,6Bを有し、蓄積容量群Cに蓄積さ
れた信号電荷を行方向における奇数番目の信号電荷と偶
数番目の信号電荷とに区分し、区分された信号電荷を図
1に示す増幅型固体撮像素子10の構成をもとに、それ
ぞれ水平読出し線6A,6Bから同時に読み出す構成を
とっている。
【0083】すなわち、行方向において奇数番目の蓄積
容量C1,C3,C5,C7に蓄積された信号電荷は、
それぞれ第1段目の水平スイッチQH1,QH3,QH
5,QH7、水平信号線5A、及び第2段目の水平スイ
ッチQA1を介して水平読出し線6Aに出力され、この
信号電荷は出力アンプ7Aによって増幅されて出力され
る。一方、行方向において偶数番目の蓄積容量C2,C
4,C6,C8に蓄積された信号電荷は、それぞれ第1
段目の水平スイッチQH2,QG4,QH6,QH8、
水平信号線5B、及び第2段目の水平スイッチQB1を
介して水平読出し線6Bに出力され、この信号電荷は出
力アンプ7Bによって増幅されて出力される。
【0084】第1段目の水平スイッチQH1〜QH8及
び第2段目の水平スイッチQA1,QB1の制御ゲート
端に入力される信号は、図1に示す増幅型固体撮像素子
10と同様に、1つの水平読出グループBR1内に4つ
のアンド回路A1〜A4と1つのオア回路G1とによっ
て生成される。
【0085】ただし、2つの水平読出し線6A,6Bに
対応して、1つの水平読出グループBR1内では、図1
に示した増幅型固体撮像素子10の1つの水平読出グル
ープ内のスイッチ構成が重複して設けられているため、
アンド回路A1〜A4の論理積出力とオア回路G1の論
理和出力とは共通使用される。
【0086】すなわち、第1段目の水平スイッチQH
1,QH2とQH3,QH4とQH5,QH6とQH
7,QH8とは、それぞれ互いに共通接続され、アンド
回路A1〜A4の論理積出力は、それぞれ第1段目の水
平スイッチQH1,QH3,QH5,QH7の制御ゲー
ト端に入力されるとともに、それぞれ第1段目の水平ス
イッチQH2,QH4,QH6,QH8の制御ゲート端
に入力される。また、第2段目の水平スイッチQA1と
QB1も互いに共通接続され、オア回路G1の論理和出
力は、第2段目の水平スイッチQA1,QB1の制御ゲ
ート端に同時に入力される。
【0087】このため、蓄積容量群C内に蓄積された奇
数番目の信号電荷と偶数番目の信号電荷との対、例えば
蓄積容量C1に蓄積された信号電荷と蓄積容量C2に蓄
積された信号電荷との対が、それぞれ水平読出し線6
A,6Bから同時に出力されることになる。
【0088】従って、図10に示す水平シフトレジスタ
8から出力されるクロック群φHの数は、図1に示す水
平シフトレジスタ8から出力されるクロック群φHの数
の半分となる。
【0089】なお、リセットスイッチQRA,QRB
は、それぞれ水平読出し線6A,6Bに接続されるとと
もに各制御ゲート端が共通接続されるため、1つのクロ
ックφRSTHによって水平読出し線6A,6B及び読
み出しが行なわれている水平読出グループBR内の水平
信号線5A,5Bのリセットが同時に行われる。
【0090】また、読出し回路3の構成は図1に示す読
出し回路3の構成と同じであり、垂直読出動作も同じで
ある。
【0091】従って、第5の実施形態では、各垂直信号
線6A,6Bに接続される水平スイッチの構成は図1に
示す構成と同じであるため、第1の実施形態と同様な作
用効果を有する。
【0092】なお、上述した第5の実施形態では、水平
読出し線を2つの場合について説明したが、これに限ら
ず、さらに水平読出し線の線数を増やした多線出力する
とすることができる。この場合、各水平読出グループ内
における第1段目及び第2段目の水平スイッチの構成が
重複構成となる。
【0093】このような多線出力の構成によって、画素
マトリクス1内の各光電変換素子のバラツキに起因して
発生する固定パターンノイズ(FPN)と呼ばれるノイ
ズを用いた補正を行なうことも可能である。すなわち、
画素マトリクス1内における暗状態のノイズ出力と明状
態における信号出力とをそれぞれ2つの水平読出し線か
ら出力し、それぞれの差を出力することによって、真の
信号出力を高速に得ることができる。
【0094】この暗状態のノイズ出力と明状態の信号出
力とを2つの水平読出し線によって出力する方式を、上
述した第5の実施形態に適用する場合は、4つの水平読
出し線が必要となる。
【0095】ところで、第5の実施形態に係る増幅型固
体撮像素子50では、信号配線の橋渡し部分61が必要
となる。すなわち、水平信号線5Bと垂直信号線4とが
クロスする部分と、水平読出し線6Bと第2段目の水平
スイッチQA1の入力端側配線とがクロスする部分に、
橋渡し部分61を形成する必要がある。
【0096】この場合、橋渡し部分61における信号劣
化を少なくするために、橋渡し部分61における信号配
線は、金属配線で行うことが好ましいが、この増幅型固
体撮像素子50を2層アルミプロセスで形成する場合、
第1層アルミを信号配線に使用し、第2層アルミも橋渡
し部分61における橋渡しの配線に使用すると、この橋
渡し部分61の領域では第2層アルミを遮光アルミ11
として使用することができるなくなる。この遮光アルミ
11がなくなると、強い光が入射した場合に増幅型固体
撮像素子50が誤動作する可能性が生じる。
【0097】そこで、第6の実施形態では、第5の実施
形態を実現する際における光照射による周辺回路への悪
影響を除去するようにしている。
【0098】すなわち、図11は、第6の実施形態に係
り、図10に示す増幅型固体撮像素子50の回路実装構
成を示す図であり、特に図11(b)は、増幅型固体撮
像素子60の概略的なA−A線断面図を示している。図
11において、増幅型固体撮像素子60は、第5の実施
形態と同様に、複数の水平読出し線6A,6Bを有して
いる。第1段目の水平スイッチQH1〜QH8は、ウェ
ル62bに形成され、第2段目の水平スイッチGA1,
QB1は、ウェル62bとは異なるウェル62aに形成
され、各ウェル62a,62bを第2層目の金属アルミ
64a,64bで遮光し、各ウェル62a,62bの間
に下地基板(サブストレート)の領域63を形成してい
る。下地基板の領域63の少なくとも一部は第2層目の
金属層による遮光用の金属アルミがなく、信号配線の橋
渡し部分61は、第2層目の金属層が用いられ、下地基
板の領域63の少なくとも一部に対応した遮光用の金属
アルミがない部分に形成される。
【0099】これにより、周辺回路の各素子及びウェル
上では遮光膜が形成されるので、2層アルミプロセスを
用いて、信号の劣化が少なく、光の照射による周辺回路
への悪影響を除去することができる増幅型固体撮像素子
を実現することができる。
【0100】なお、上述した第5及び第6の実施形態
に、第2または第3の実施形態で示した接続線群Lある
いはLLを設けることにより、水平読出グループ群BR
間の水平読出動作の移行をスムーズに行うことができ、
隣接する水平読出グループ間の移行時に、水平信号線5
A,5Bがフローティング状態であることに起因する出
力信号の段差の生成及び出力信号の段差に起因する画像
の縦縞の発生を確実に防止することができる。
【0101】また、上述した第5及び第6の実施形態に
おいても、第1の実施形態と同様に、画素マトリクス1
から選択された1行分の信号電荷を全て水平読出した後
に、水平帰線期間中に読出し回路3内の蓄積容量群Cを
全てリセットし、その後画素マトリクス1から選択され
た次の1行分の信号電荷を水平読出する必要があるが、
このリセット処理は、水平帰線期間中に、信号転送スイ
ッチ群QTをオフ状態に保持したまま、第1段目の水平
スイッチ群QHと第2段目の水平スイッチ群Qとリセッ
トスイッチQRとをオン状態にすることによって実現す
ることができる。この場合、同時に水平信号線5A,5
Bの電位もリセットされる。
【0102】さらに、上述した第5及び第6の実施形態
では、1つの水平読出グループ当りの第1段目の水平ス
イッチの個数を8個(1つの水平読出し線当り4個)と
する場合について説明したが、第1の実施の形態と同様
に、8個(4個)以外としてもよい。ただし、寄生容量
の低減効果を考慮すると、1つの水平読出グループ当り
の第1段目の水平スイッチの個数は、1つの水平読出し
線当りの第2段目の水平スイッチの個数よりも小さい方
が好ましく、第2段目の水平スイッチ出力特性のばらつ
きによる影響と寄生容量の低減効果とのバランスを考慮
すると、1つの水平読出グループ当りの第1段目の水平
スイッチの個数は、1つの水平読出し線当り、2個、4
個、または8個のいずれかとするのが好ましい。
【0103】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1から第
6の発明では、水平読出し線の寄生容量が第2段目の水
平スイッチ群の数によって決定されるため、電圧分配に
よる信号電荷の劣化を防止し、信号電荷を高感度で高速
に読み出すことができるという利点を有するとともに、
水平読出し線のリセット手段により、水平読出し線のリ
セット処理を行うようにしているので、さらに高感度に
信号電荷を読み出すことができるという利点を有する。
【0104】第1から第3の発明では、さらに水平シフ
トレジスタと論理回路とを具備し、該論理回路で論理演
算した信号を、前記第1段目の水平スイッチと第2段目
の水平スイッチを駆動する制御信号として用いるように
しているので、第1段目の水平スイッチのみを用いて水
平読出し線に信号電荷を出力する場合に使用するクロッ
クをそのまま利用して、第1段目の水平スイッチ及び第
2段目の水平スイッチを制御することができ、増幅型固
体撮像素子全体の構成を簡略化することができるという
利点を有する。
【0105】第2及び第3の発明では、次に読出される
第1段目の水平スイッチのグループに接続された第2段
目の水平スイッチを予めオン状態にするようにしている
ので、次に読出される第1段目の水平スイッチのグルー
プ内の水平信号線がフローティング状態であることに起
因する出力信号の段差の生成及び出力信号の段差に起因
する画像の縦縞の発生を確実に防止することができると
いう利点を有する。
【0106】第4の発明では、各グループ内の第1段目
及び第2段目の水平スイッチを制御するための新たなク
ロックを生成する論理回路、例えば多数のアンド回路群
やオア回路群を必要としないため、信号電荷の読出し動
作に必要な周辺回路を簡略化することができるという利
点を有するとともに、第1の発明と同様に、水平読出し
線に接続される第2段目の水平スイッチの個数が少ない
ので、信号電荷を高感度で高速に読み出すことができる
という利点を有する。
【0107】第6の発明では、増幅型固体撮像素子の周
辺回路における各素子及びウェル上では遮光膜が形成さ
れるので、2層アルミプロセスを用いて、信号の劣化が
少なく、光の照射による周辺回路への悪影響を除去する
ことができる増幅型固体撮像素子を実現することができ
るという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる増幅型固体撮
像素子10の構成を示す回路図である。
【図2】図1に示す増幅型固体撮像素子10における水
平読出動作を示すタイミングチャートである。
【図3】1つの水平読出グループ当りの第1段目及び第
2段目の水平スイッチの個数、寄生容量、及び出力効率
との関係を示す説明図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係わる増幅型固体撮
像素子20の構成を示す回路図である。
【図5】図4に示す増幅型固体撮像素子20における水
平読出動作を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の第3の実施形態に係わる増幅型固体撮
像素子30の構成を示す回路図である。
【図7】図6に示す増幅型固体撮像素子30における水
平読出動作を示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の第4の実施形態である増幅型固体撮像
素子40の構成を示す回路図である。
【図9】図8に示す増幅型固体撮像素子40における水
平読出動作を示すタイミングチャートである。
【図10】本発明の第5の実施形態に係わる増幅型固体
撮像素子50の構成を示す回路図である。
【図11】本発明の第6の実施形態に係わる増幅型固体
撮像素子60の構成を示す回路図である。
【図12】従来の増幅型固体撮像素子の水平読出し線近
傍の回路構成を示す回路図である。
【図13】図12に示す増幅型固体撮像素子の水平読出
動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10,20,30,40,50,60 増幅型固体撮像
素子 1 画素マトリクス 2 画素信号線群 3 読出し回路 4 垂直信号線 5 水平信号線 6 水平読出し線 7 出力アンプ 8,42 水平シフトレジスタ 11,64a,64b 遮光アルミ 41 リング型シフトレジスタ 62a,62b ウェル 63 下地基板の領域 A アンド回路群 B 水平読出グループ群 C 蓄積容量群 G オア回路群 QT 信号転送スイッチ群 QH 第1段目の水平スイッチ群 Q 第2段目の水平スイッチ群 QR リセットスイッチ φT,φH,φGH,φRSTH,φR1〜φR4,φ
h クロック L,LL 接続線群

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行及び列方向に沿ってマトリクス状に配
    置され、各々光信号に応じた信号電荷を蓄積し増幅する
    複数の増幅型光電変換画素と、 列方向に配置された前記光電変換画素に沿って延び各列
    の画素に接続された画素信号線と、 前記画素信号線を介して前記光電変換画素の一行分の出
    力信号を一時的に保存するための複数の容量を備えた読
    出し回路と、 前記読出し回路の容量に接続された複数の垂直信号線
    と、 前記垂直信号線からの信号を順に選択して出力するため
    の出力端子と同じ本数の水平読出し線と、 各垂直信号線1本に対し1つの割合で接続された複数の
    第1段目の水平スイッチと、前記第1段目の水平スイッ
    チの出力を複数本共通接続した水平信号線と、前記水平
    信号線1本に対し1つの割合で接続され出力を前記水平
    読出し線に接続した第2段目の水平スイッチと、を備え
    前記水平読出し線に前記垂直信号線の信号を順次接続す
    る水平スイッチ回路と、 各水平読出し線の出力端側に接続された、出力端子及び
    水平読出し線の本数と同数の、水平読出し線のリセット
    手段と、 を具備することを特徴とする増幅型固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 水平クロックに同期して水平方向に順次
    制御信号を発生する水平シフトレジスタと、 前記水平シフトレジスタの出力及び所定の制御クロック
    を論理演算する論理回路とを備え、 前記論理回路で論理演算した信号を、前記第1段目の水
    平スイッチと第2段目の水平スイッチを駆動する制御信
    号として用いることを特徴とする、請求項1に記載の増
    幅型固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 前記論理回路は、 前記水平シフトレジスタの制御信号と前記所定の制御信
    号クロックとを入力とし、出力信号をそれぞれ対応する
    前記第1段目の水平スイッチ群の各制御端子に供給する
    複数のアンド回路からなるアンド回路群と、 前記第2段目の水平スイッチ群に対応して設けられ、前
    記第1段目の水平スイッチ群のグループ毎の前記水平シ
    フトレジスタの制御信号を入力とし、出力信号をそれぞ
    れ対応する前記第2段目の水平スイッチ群の各制御端子
    に供給する複数のオア回路からなるオア回路群と、 を具備することを特徴とする、請求項2に記載の増幅型
    固体撮像素子。
  4. 【請求項4】 前記第2段目の水平スイッチ1つに対し
    て接続され、1つのグループを成す第1段目の水平スイ
    ッチの数が、水平読出し線1本に対して接続されている
    第2段目の水平スイッチの数よりも少ないことを特徴と
    する、請求項1に記載の増幅型固体撮像素子。
  5. 【請求項5】 前記段2段目の水平スイッチ1つに対し
    て接続され、1つのグループを成す第1段目の水平スイ
    ッチの数が、2個、4個、または8個であることを特徴
    とする、請求項1に記載の増幅型固体撮像素子。
  6. 【請求項6】 前記第2段目の水平スイッチ1つに対し
    て接続され、1つのグループを成す第1段目の水平スイ
    ッチに接続された垂直信号線の出力を順次出力している
    途中で、次に読出される第1段目の水平スイッチのグル
    ープに接続された第2段目の水平スイッチをオン状態に
    することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の増幅型固体撮像素子。
  7. 【請求項7】 前記第2段目の水平スイッチ1つに対し
    て接続され、1つのグループを成す第1段目の水平スイ
    ッチに接続された垂直信号線の出力を開始した時点で、
    次に読出される第1段目の水平スイッチのグループに接
    続された第2段目の水平スイッチをオン状態にすること
    を特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の増
    幅型固体撮像素子。
  8. 【請求項8】 水平クロックに同期して動作するリング
    型シフトレジスタと、 前記リング型シフトレジスタの出力に同期して動作し、
    段数が整数分の1に間引かれた水平シフトレジスタとを
    さらに具備し、 前記リング型シフトレジスタの段数及び前記水平シフト
    レジスタの段数を間引く割合が、第2段目の水平スイッ
    チ1つに対して接続され1つのグループを成す第1段目
    の水平スイッチの数と等しく、 また、第1段目の水平スイッチの各グループ内の出力順
    序が同じである水平スイッチの制御端子がグループ間で
    共通接続されかつ対応する前記リング型シフトレジスタ
    の出力に接続され、 第2段目の水平スイッチの制御端子が、前記の段数を間
    引いた水平シフトレジスタの出力に接続されていること
    を特徴とする、請求項1に記載の増幅型固体撮像素子。
  9. 【請求項9】 少なくとも複数の水平読出し線と出力端
    子を持ち、 前記第1段目の水平スイッチ群と前記第2段目の水平ス
    イッチ群をそれぞれ別々のウエルに形成し、 それぞれの水平スイッチ群及びウエルを第1層目以外の
    金属層の遮光膜で遮光を行い、 前記ウエル間に下地基板の領域を形成し、前記の下地基
    板の領域の少なくとも一部は前記第1層目以外の金属層
    による遮光膜を除去し、 前記第1段目の水平スイッチ及び前記第2段目の水平ス
    イッチ間の信号配線の橋渡しは前記遮光膜と同じ層の金
    属層を用いて、前記下地基板の領域の遮光膜のない部分
    で行うことを特徴とする、請求項1に記載の増幅型固体
    撮像素子。
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