JPH11161982A - 光ディスクドライブ装置および付帯情報検出回路 - Google Patents

光ディスクドライブ装置および付帯情報検出回路

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JPH11161982A
JPH11161982A JP26403998A JP26403998A JPH11161982A JP H11161982 A JPH11161982 A JP H11161982A JP 26403998 A JP26403998 A JP 26403998A JP 26403998 A JP26403998 A JP 26403998A JP H11161982 A JPH11161982 A JP H11161982A
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optical disk
disc
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JP26403998A
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Takashi Kudo
隆至 工藤
Tatsuaki Sakurai
樹明 桜井
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクの記録済み領域だけでなく、未記
録領域においても付帯情報の正確な検出を可能にする。 【解決手段】 光ディスクドライブ装置において、ウォ
ブル記録された付帯情報を検出する2つの検出手段を具
備し、第1の検出手段は、トラック接線方向に分割され
た2つの受光素子のRF信号AC振幅が一定となるよう
にそれぞれゲイン調整した後、両信号の差から付帯情報
を検出する機能、第2の検出手段は、トラック接線方向
に分割された2つの受光素子の差を2つの受光素子の和
信号により正規化して検出する機能を有しており、さら
に、ディスクの種類を判別する手段と、ディスクの記録
・未記録を判別する手段と、第1と第2の検出手段の一
方を選択する手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トラッキング用
のグルーブにウォブル記録された光ディスクのアドレス
等の付帯情報を検出する光ディスクドライブ装置に係
り、特に光ディスクの付帯情報が適切かつ正確に検出で
きるようにした光ディスクドライブ装置および付帯情報
検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ディスクでは、トラッキング
用のグルーブをウォブルさせてアドレス等の付帯情報を
記録している。この光ディスクから付帯情報を検出する
場合、通常は、トラックエラー信号検出用の受光素子出
力の差から検出する方法が広く採用されている。ところ
が、この検出方法では、トラック検出用の受光素子に入
射する光量にアンバランスがあると、両者の出力の差を
とったとき同相ノイズを十分に除去することができず、
付帯情報の正確な検出が行えない、という問題点があ
る。すなわち、トラック検出用の受光素子に入射する光
量にアンバランスがないときは、同相ノイズの除去比が
十分に大きくなるので、付帯情報の正確な検出が可能で
ある。しかし、光量にアンバランスが生じると、所要の
同相ノイズ除去比が得られなくなるため、正確な検出を
行うことが困難になる。
【0003】このような問題は、特にCD−Rメディア
やCD−RWメディアのように、反射光の強弱によって
データの記録あるいは再生を行う光ディスクにおいて、
記録済み領域で付帯情報を検出する場合に顕著に現われ
る。この付帯情報の検出においては、光量的にアンバラ
ンスがないように光学系を調整することが望ましいこと
はいうまでもないが、機械的な調整には限界がある上
に、経時変化やメディアの反り等による後天的に発生す
るアンバランスに対しては対応が困難である。
【0004】そこで、これらの問題を解決し、付帯情報
の正確な検出を可能にする従来の一つの方法として、ト
ラック接線方向に分割された2つの受光素子の和信号か
らRF信号を得て、このRF信号により2つの受光素子
出力をそれぞれ正規化し、正規化した信号の差から付帯
情報を検出する方法が提案されている(例えば特開平6
−290462号公報)。この方法によれば、CD−R
メディア、CD−RWメディアの既記録領域について
は、付帯情報を正確に検出することが可能である。ま
た、従来の他の検出装置としては、対物レンズのポジシ
ョンセンサ出力にオフセットを与えて、対物レンズと光
軸との相対的な位置関係を変化させることにより、トラ
ック信号演算回路の出力であるトラック信号のアシンメ
トリを除去する装置も提案されている(例えば特開平9
−63078号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】先の従来技術で説明し
たように、光ディスクから付帯情報を検出する場合に、
トラックエラー信号検出用の受光素子出力の差から検出
する方法が広く採用されている。また、付帯情報を正確
に検出する一つの方法として、トラック接線方向に分割
された2つの受光素子の和信号からRF信号を得て、こ
のRF信号により2つの受光素子出力をそれぞれ正規化
し、正規化した信号の差から付帯情報を検出する方法が
提案されている(前記の特開平6−290462号公
報)。この付帯情報の検出方法は、CD−Rメディア、
CD−RWメディアの記録済みの領域においては有効で
あるが、未記録領域において付帯情報の検出を行う場合
には、RF信号が得られないので、適切なゲインを設定
することができない、という問題がある。さらに、対物
レンズのポジションセンサ出力にオフセットを与え、対
物レンズと光軸との相対的な位置関係を変化させること
により、トラック信号のアシンメトリを除去する装置も
知られている(前記の特開平9−63078号公報)。
この装置を使用すれば、トラック信号のアシンメトリを
除去することができるので、付帯情報を正確に検出する
ことができるが、相対的な位置関係を変化させるために
機械的な制御を要するので、装置構成が複雑になる。
【0006】この発明では、主として電気的な制御によ
って、光ディスクの記録済み領域だけでなく、未記録領
域においても付帯情報の正確な検出を可能にすることを
課題とする(請求項1から請求項4の発明)。また、C
D−Rディスク、CD−RWディスクの記録済みの領域
において、ウォブル記録された付帯情報のC/N(キャ
リアとノイズの比)が悪いため、付帯情報の再生ができ
ない場合でも、付帯情報の正確な検出を可能にすること
を課題とする(請求項5の発明)。さらに、CD−Rメ
ディアの記録・再生を行うドライブ装置で、CD−RW
メディアへの記録時においても、付帯情報の正確な検出
を可能にすることを課題とする(請求項6の発明)。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の付帯情報検出
回路では、光ディスクドライブ装置において、ウォブル
記録された付帯情報を検出する2つの検出手段を具備
し、第1の検出手段は、トラック接線方向に分割された
2つの受光素子のRF信号AC振幅が一定となるように
それぞれゲイン調整した後、両信号の差から付帯情報を
検出する機能、第2の検出手段は、トラック接線方向に
分割された2つの受光素子の差を2つの受光素子の和信
号により正規化して検出する機能を有しており、さら
に、ディスクの種類を判別する手段と、ディスクの記録
・未記録を判別する手段と、第1と第2の検出手段の一
方を選択する選択手段とを設けている。
【0008】請求項2の光ディスクドライブ装置は、請
求項1の付帯情報検出回路を設け、ディスクの未記録領
域の再生時には、第2の検出手段で検出し、既記録領域
の再生時には、第1の検出手段でウォブル記録された付
帯情報を検出する。
【0009】請求項3の光ディスクドライブ装置は、請
求項1の付帯情報検出回路を設け、ウォブル記録された
付帯情報の検出動作は、再生時には、常に第1の検出手
段を選択して検出し、付帯情報を再生できないときの
み、第2の検出手段を選択して検出する。
【0010】請求項4の光ディスクドライブ装置は、請
求項1の付帯情報検出回路を設け、ディスクの記録時に
は、第2の検出手段を選択して検出する。
【0011】請求項5の光ディスクドライブ装置は、請
求項4の光ディスクドライブ装置において、ライトゲー
トによって記録中は、第2の検出手段を選択し、記録中
以外は第1の検出手段を選択する手段を設け、記録開始
前までは、第1の検出手段によって付帯情報を検出し、
ライトゲートを使用して、記録開始と同時にウォブル記
録された付帯情報を第2の検出手段によって検出する。
【0012】請求項6の光ディスクドライブ装置は、光
ディスク上のトラックに光束を追従させることによっ
て、トラック上にウォブル記録された光ディスクの付帯
情報を検出する光ディスクドライブ装置において、ディ
スクの種類を判別する手段と、付帯情報のサンプルホー
ルド停止手段とを設け、CD−RWディスクの記録時の
付帯情報の検出には、サンプルホールドを停止してウォ
ブル記録された付帯情報を検出する。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の光ディスクドライブ装
置および付帯情報検出回路は、ウォブル記録された付帯
情報の正確な検出を可能にするために、第1と第2の2
種類の付帯情報検出手段(第1と第2の検出手段)を設
け、これら2つの検出手段をドライブの動作状態に応じ
て切り替えて使用する点に特徴を有している。そして、
第1の検出手段には、トラック接線方向に分割された2
つの受光素子のRF信号AC振幅が一定となるようにそ
れぞれゲイン調整した後、両信号の差から付帯情報を検
出する機能(以下、適宜第1の検出方式ともいう)をも
たせ、第2の検出手段には、トラック接線方向に分割さ
れた2つの受光素子の差を2つの受光素子の和信号によ
り正規化して検出する機能(以下、第2の検出方式とも
いう)をもたせている。第1の検出手段は、CD−Rメ
ディアやCD−RWメディア(ディスク)の既記録領域
における付帯情報の検出に特に有効であり、第2の検出
手段は、2つの受光素子に入射する光量にアンバランス
がない状態では、同相ノイズ除去比が十分に大きくなる
ので、付帯情報の正確な検出が可能である。この場合
に、ドライブの動作状態、例えばディスクの種類や記録
状態、すなわち、ディスクが既記録領域であるか未記録
領域であるか、さらに、そのディスクに対する再生動作
であるか記録動作であるか、等について判別し、最適な
検出手段を選択する。
【0014】第1の実施の形態 この第1の実施の形態は、請求項1と請求項2の発明に
対応しているが、請求項3や請求項4の発明にも関連し
ており、請求項1の発明が基本発明である。この第1の
実施の形態では、ウォブル記録された付帯情報を正確に
検出するために、そのディスクの種類や記録・未記録の
状態に対応して、2種類の検出手段を設け、適宜選択し
て使用する点に特徴を有している。最初に、ハード構成
について説明する。
【0015】図1は、この発明の光ディスクドライブ装
置について、その主要構成の実施の形態の一例を示す機
能ブロック図である。図において、1は光ディスク、2
はスピンドルモータ、3は光ピックアップ、4はフォー
カス制御手段、4aはフォーカスエラー信号演算回路、
5はトラック制御手段、5aはトラックエラー信号演算
回路、6はキャリッジサーボ手段、7はプリアンプ部、
8はウォブル信号演算回路、9はサーボコントローラ、
10はCPUを示し、FEはフォーカスエラー信号、T
Eはトラックエラー信号、WBはウォブル信号を示す。
【0016】この図1に示す光ディスクドライブ装置の
構成と動作は、概略次のとおりである。光ディスク1
は、スピンドルモータ2によって回転駆動される。光ピ
ックアップ3は、図示しない半導体レーザ、光学系、フ
ォーカスアクチュエータ、トラックアクチュエータ、2
分割受光素子、およびポジションセンサを内蔵してお
り、光ディスク1上にレーザ光を照射する。この光ピッ
クアップ3は、光ディスク1からの反射光を受光し、そ
の出力を次段のプリアンプ部7を介してフォーカス制御
手段4とトラック制御手段5へ与える。
【0017】フォーカス制御手段4では、与えられた受
光信号からフォーカスエラー信号FEを生成し、トラッ
ク制御手段5でも、同様に、受光信号からトラックエラ
ー信号TEを生成する。また、プリアンプ部7の出力
を、ウォブル信号演算回路8に与えて演算することによ
り、光ディスク1のトラックにウォブル記録された付帯
情報、すなわち、ウォブル信号WBを検出する。
【0018】ここで、図1に示したプリアンプ部7、フ
ォーカス制御手段4、トラック制御手段5、ウォブル信
号演算回路8について、その詳細な構成を次の図2を参
照しながら説明する。なお、図2には、図1のウォブル
信号演算回路8の周辺部を中心に示すが、図1の光ディ
スクドライブ装置では、フォーカス制御手段4とトラッ
ク制御手段5にも、この図2に示すプリアンプ部7から
出力されるI/V変換出力が与えられている。
【0019】図2は、図1に示した光ディスク装置にお
けるウォブル信号演算回路8の周辺部について、その詳
細構成の実施の形態の一例を示す機能ブロック図であ
る。図における符号は図1と同様であり、8aは第1の
ウォブル信号演算回路、8bは第2のウォブル信号演算
回路、11aは第1の受光素子、11bは第2の受光素
子、12aは第1のI/V変換回路、12bは第2のI
/V変換回路、13は第1のサンプルホールド回路、1
4は第2のサンプルホールド回路、15は検出方式切り
替えスイッチ、16はバンドパスフィルタ、17は二値
化回路、18はメディア種類検出手段、19は記録・未
記録判別手段、21は第1のハイパスフィルタ、22は
第1のVCA(ボルテージ・コントロール・アンプ)回
路、23は第1のRF信号用AGC(オート・ゲイン・
コントロール)回路、24は第2のハイパスフィルタ、
25は第2のVCA回路、26は第2のRF信号用AG
C回路、27は第1の減算回路、31は第2の減算回
路、32は第3のVCA回路、33は加算回路、34は
第4のVCA回路、35はAGC回路を示す。
【0020】先の図1のプリアンプ部7は、この図2に
示した第1のI/V変換回路12aと第2のI/V変換
回路12b、すなわち、2つのI/V変換回路によって
構成されている。このように、プリアンプ部7の中に
は、第1の受光素子11aからの出力電流を電流電圧変
換するための第1のI/V変換回路12aと、第2の受
光素子11bからの出力電流を電流電圧変換するための
第2のI/V変換回路12bとが設けられている。これ
ら第1の受光素子11aと第2の受光素子11bは、図
1の光ピックアップ3に内蔵されている2分割受光素子
である。すでに述べたように、先の図1の光ディスクド
ライブ装置では、この図2の受光素子11a,11bか
らの受光出力が2つのI/V変換回路12a,12bに
よって電流電圧変換され、そのI/V変換出力が、フォ
ーカスエラー信号演算回路4a、トラックエラー信号演
算回路5aへそれぞれ入力され、各I/V変換回路12
a,12bの出力の演算を行う。トラックエラー信号演
算回路5aは、図1のトラック制御手段5の中に内蔵さ
れ、フォーカスエラー信号演算回路4aは、フォーカス
制御手段4の中に内蔵されている。
【0021】次に、図1に示したウォブル信号演算回路
8について説明する。図1のウォブル信号演算回路8
は、図2に示した2つのウォブル信号演算回路8a,8
bからなり、それぞれ2つのI/V変換回路12a,1
2bの出力を演算して出力する機能を有している。図2
のプリアンプ部7において2分割受光素子の電圧値を検
出した後、2つのI/V変換回路12a,12bの出力
は、それぞれ次段の第1のサンプルホールド回路13、
第2のサンプルホールド回路14に入力される。このサ
ンプルホールド回路13,14は、再生時と同じ信号品
位のウォブル信号を検出するために、記録時に、記録波
形によって再生時のレベルをサンプルホールドする回路
である。サンプルホールドされた信号は、第1のウォブ
ル信号演算回路8a、第2のウォブル信号演算回路8b
の2つの演算回路に出力される。
【0022】検出方式切り替えスイッチ15は、2つの
ウォブル信号演算回路8a,8bの出力をCPU10か
らの信号によって切り替えるスイッチで、演算されたウ
ォブル信号は、検出方式切り替えスイッチ15を介した
後に、バンドパスフィルタ16、コンパレータ等によっ
て構成される二値化回路17を通り、図示しないウォブ
ル信号デコーダへ出力される。バンドパスフィルタ16
は、スピンドルモータ2の回転速度に応じて、ウォブル
信号周波数帯域だけ通過させる帯域フィルタである。第
1のウォブル信号演算回路8aは、2分割受光素子のそ
れぞれの受光素子の出力がI/V変換された信号のRF
信号(受光素子のI/V変換信号により得られる再生信
号)が一定信号振幅となるように、第1のハイパスフィ
ルタ21、第2のハイパスフィルタ24により高域周波
数成分だけを通過させ、第1のVCA回路22のゲイン
を第1のRF信号用AGC回路23が、第2のVCA回
路25のゲインを第2のRF信号用AGC回路26が、
それぞれ制御する構成にされている。第1のVCA回路
22の出力と第2のVCA回路25の出力は、第1の減
算回路27によって減算され、両出力信号の差から付帯
情報が検出される(第1の検出手段:第1の検出方式に
対応する)。
【0023】第2のウォブル信号演算回路8bは、2分
割受光素子のそれぞれの受光素子の出力がI/V変換さ
れた信号を第2の減算回路31によって減算する。この
減算によって、RF信号成分はそれぞれ同相のため除去
されるが、ウォブル信号成分は2分割受光素子出力でそ
れぞれ逆相のため増幅される。この第2の減算回路31
の出力について、第1の受光素子11aのI/V変換出
力と第2の受光素子11bのI/V変換出力の和信号が
一定になるように、ゲインの制御を行う。この動作を行
っているのは、加算回路33、第4のVCA回路34、
AGC回路35、第3のVCA回路32である。すなわ
ち、加算回路33によって、2分割受光素子のI/V変
換出力の和信号を求め、その和信号の出力が一定になる
ように第4のVCA回路34、AGC回路35が制御す
る。
【0024】AGC回路35は、第4のVCA回路34
の出力信号振幅を測定し、その信号振幅によって第4の
VCA回路34のゲインを制御し、そのゲインと同じゲ
インを第3のVCA回路32にも設定する。このような
動作により、ウォブル信号は、光ディスク1の反射率
や、光ピックアップ3のバラツキ、図示しない光ピック
アップ内のレーザパワーがバラついても、バラツキに影
響しない一定の信号振幅が得られる(第2の検出手段:
第2の検出方式に対応する)。
【0025】これら2つの検出手段、すなわち、第1の
ウォブル信号演算回路8aと第2のウォブル信号演算回
路8bは、ディスクの種類や記録状態によって切り替え
る必要がある。この図2では、メディア種類検出手段1
8は、ディスクの種類を判別する種類判別手段であり、
記録・未記録判別手段19は、光ディスク1が未記録か
記録済みかを判別する記録・未記録判別手段である。ま
た、検出方式切り替えスイッチ15は、第1と第2の検
出手段の一方を選択する選択手段であり、先に述べたよ
うに、CPU10からの信号によって切り替え制御され
る。
【0026】次に、この検出方式切り替えスイッチ15
による2つの検出手段、すなわち、第1のウォブル信号
演算回路8aと第2のウォブル信号演算回路8bの切り
替え制御について説明する。一般的に、未記録のCD−
Rディスクのウォブル信号のC/Nは、記録済みのCD
−Rディスクに比べて良好であるので、ウォブル信号を
再生できる可能性が高い。これに対して、記録済みのC
D−Rディスク、CD−RWディスクのC/Nは悪いの
で、ウォブル信号が再生できない可能性が高くなる。そ
こで、この発明では、次の図3に示すようにディスクの
種類や記録状態(ディスクが既記録領域であるか未記録
領域であるか)によってウォブル信号演算回路を切り替
える。
【0027】図3は、この発明の光ディスクドライブ装
置において、2つのウォブル信号演算回路の選択制御の
一例を説明する図である。
【0028】この図3には、図1の光ディスク1が、記
録済みであるか未記録であるかに応じて、第1の検出手
段である第1のウォブル信号演算回路8aと、第2の検
出手段である第2のウォブル信号演算回路8bとを切り
替える場合について示している。光ディスク1が未記録
か記録済みかの判別は、記録・未記録判別手段19で判
別を行う(請求項1と請求項2の発明)。この判別は、
RF信号の有無によって正確に判定することができる。
また、この場合の切り替え制御としては、CD−Rディ
スク、CD−RWディスクの未記録領域の再生時には、
第2の検出手段を選択して検出し、既記録領域の再生時
には、第1の検出手段を選択して検出する(請求項2の
発明)。なお、この第1の実施の形態では、CD−Rデ
ィスクとCD−RWディスクの種類は判別しないが、メ
ディア種類検出手段18によれば、CD−Rディスクで
あるか、CD−RWディスクであるかの種類判別も可能
である(後出の第5の実施の形態で説明する請求項6の
発明において使用される)。この種類の判別では、メデ
ィア種類検出手段18は、ディスクの反射率を電気信号
に変換した出力により、CD−Rディスクであるか、C
D−RWディスクであるかを検出する。すなわち、CD
−Rディスクの反射率は60%以上であるのに対し、C
D−RWディスクの反射率は15%から25%と、両者
の間に明確な差異がある。そこで、この反射率を検出す
ることによって、CD−RディスクとCD−RWディス
クとの判別を行うことができる。
【0029】以上のように、この第1の実施の形態で
は、ウォブル記録された付帯情報を正確に検出するため
に、そのディスクの種類や記録・未記録の状態に対応し
て、2種類の検出手段を設け、適宜選択して使用する。
したがって、ディスクの記録・未記録の状態に応じた最
適な付帯情報の検出が可能となる。ここで、図1に示し
た光ディスクドライブ装置について、補足説明する。ま
ず、フォーカス制御手段4内のフォーカスエラー信号演
算回路4aによって生成されたフォーカスエラー信号F
Eは、サーボ系を安定させるための位相補正回路(図示
していない)およびドライブアンプ(図示していない)
を介してトラックアクチュエータへ制御信号を出力し、
トラックサーボ系を構成している。フォーカス制御手段
4およびトラック制御手段5を制御しているのは、サー
ボコントローラ9である。また、トラックエラー信号T
Eは、同じく位相補正回路(図示していない)およびド
ライブアンプ(図示していない)を介して、キャリッジ
サーボ系を構成している。次に、光ピックアップ3につ
いて、図4と図5を参照しながら説明する。
【0030】図4は、光ピックアップ3の内部に設けら
れた光学系について、その要部構造を示す分解斜視図で
ある。図において、41は非球面対物レンズ、42は1
/4波長板、43は偏向プリズム、44はコリメートレ
ンズ、45は偏光ビームスプリッタ、46は集光レン
ズ、47は半導体レーザ、48は高周波重畳モジュー
ル、49は2分割受光素子を示す。なお、FE検出系に
ついては省略している。
【0031】図5は、図4に示した光ピックアップ3の
光学系について、その要部構成を示す図で、(1) は側面
図、(2) は2分割受光素子49の正面図である。図にお
ける符号は図4と同様であり、49Cと49Dは2分割
受光素子49の各受光素子を示す。
【0032】半導体レーザ47から出射された光は、偏
光ビームスプリッタ45に入射される。このとき、レー
ザ光の偏向方向は縦方向であるから、偏光ビームスプリ
ッタ45に入射されたレーザ光の100%が、コリメー
トレンズ44に入射する。コリメートレンズ44は、拡
散光を平行光に変換するよう作用するので、偏向プリズ
ム43には、縦方向に偏向された平行光が入射される。
偏向プリズム43で反射されたレーザ光は、1/4波長
板42を介して非球面対物レンズ41を通り、光ディス
ク1に入射する。レーザ光の偏光方向は、1/4波長板
42を通過した後、円偏光となり、光ディスク1からの
反射光が逆向きの円偏光となって、再び1/4波長板4
2に入射される。
【0033】この1/4波長板42を通った後は、水平
方向の偏光方向となり、コリメートレンズ44を介し
て、偏光ビームスプリッタ45に入射される。この状態
では、偏光方向が水平方向であるから、入射光の100
%が、集光レンズ46に入射して、2分割受光素子49
へ照射される。2分割受光素子49は、図5(2) に正面
図(受光面)で示すように、CとDの2つの受光素子で
構成されている。なお、両方向の矢印はトラック方向を
示している。この2分割受光素子49は、先の図2に示
した2分割受光素子11a,11bに対応しており、2
分割受光素子11aの出力をC、2分割受光素子11b
の出力をDとすれば、次に示す式によりウォブル信号と
RF信号が生成される。 ウォブル信号=C−D RF信号=C+D
【0034】以上のように、この第1の実施の形態で
は、ディスクの記録・未記録の状態に応じて、2つの検
出手段(図2の8a,8b)を選択し、ウォブル記録さ
れた付帯情報を検出するようにしている(請求項1の発
明)。したがって、ディスクの記録・未記録の状態に応
じた最適な付帯情報の検出が可能となる。また、ディス
ク再生時に、ディスクの未記録領域であるか既記録領域
であるかによって、第1の検出手段あるいは第2の検出
手段を選択して検出を行う(請求項2の発明)。この切
り替え制御によれば、ディスクに情報を記録した後、付
帯情報のC/Nが悪くなっても、最適な付帯情報の検出
が可能であり、さらに、CD−RディスクやCD−RW
ディスクの未記録領域においても付帯情報の最適な検出
が可能となる。
【0035】第2の実施の形態 この第2の実施の形態は、請求項3の発明に対応してい
る。先の第1の実施の形態では、ディスクの記録・未記
録の状態に応じて2つの検出手段を選択し、ウォブル記
録された付帯情報を検出する場合を説明した。この第2
の実施の形態では、ディスクに情報を記録した後、付帯
情報のC/Nの悪化により、付帯情報を検出することが
できなくなったときのみ、検出手段を選択することによ
って、検出方式切り替えスイッチの制御を簡略化し、C
PUの負荷を軽減させる点に特徴を有している。
【0036】ハード構成、特にウォブル信号演算回路
は、図2と同様である。通常のウォブル信号検出では、
検出方式切り替えスイッチ15は、第1のウォブル信号
演算回路8aによって検出される設定にしておく。この
設定で、ウォブル信号を検出し、検出が可能であれば、
全てこの状態でウォブル信号検出を行う。第1のウォブ
ル信号演算回路8aで検出できないのは、記録済みディ
スクにおいて、第1の受光素子11aと第2の受光素子
11bに入射する光量にアンバランスが生じ、両者の差
をとってもRF信号の同相ノイズが十分に除去できない
場合である。そこで、このときだけ、CPU10は、検
出方式切り替えスイッチ15を動作させ、第2のウォブ
ル信号演算回路8bによってウォブル信号を検出する設
定とする。以上のように検出方式切り替えスイッチ15
を制御することにより、CPU10の負荷を軽減させ
る。
【0037】図6は、この発明の第2の実施の形態につ
いて、検出手段の切り替え時における主要な処理の流れ
を示すフローチャートである。図において、#1〜#3
はステップを示す。
【0038】ステップ#1で、検出方式切り替えスイッ
チ15を、第1のウォブル信号演算回路8aと接続する
ように設定する。ステップ#2で、ウォブル信号の検出
が不可であるかどうかチェックする。ウォブル信号の検
出が可能のときは、この図6のフローを終了する。ウォ
ブル信号の検出が不可能であれば、ステップ#3で、検
出方式切り替えスイッチ15を、第2のウォブル信号演
算回路8bと接続するように設定して、ウォブル信号の
検出を行う。以上のように、この第2の実施の形態で
は、CD−RディスクやCD−RWディスクに情報を記
録した後、付帯情報のC/N悪化によって付帯情報の検
出が不可になったときのみ、検出手段(検出方式)を変
えるようにしている。したがって、先の第1の実施の形
態(特に請求項2の発明)による効果に加えて、CPU
の負荷を軽減することができる。
【0039】第3の実施の形態 この第3の実施の形態は、請求項4の発明に対応してい
る。先の第2の実施の形態では、ディスクに情報を記録
した後、付帯情報のC/N悪化によって付帯情報の検出
が不可になったときのみ、検出手段を変える場合につい
て説明した。この第3の実施の形態では、記録時には、
第2の検出手段である第2のウォブル信号演算回路8b
を選択するように、CPU10が、記録開始前に検出方
式切り替えスイッチ15を設定する点に特徴を有してい
る。
【0040】ハード構成、特にウォブル信号演算回路
は、図2と同様である。図示しないユーザインターフェ
ースからライトコマンドを受け取ると、ライト開始前に
検出方式切り替えスイッチ15が、第2のウォブル信号
演算回路8bによりウォブル信号を検出する設定となっ
ているか確認し、その設定でない場合には、設定を変更
してから記録を開始する。この動作フローを、次の図7
に示す。
【0041】図7は、この発明の第3の実施の形態につ
いて、検出手段の切り替え時における主要な処理の流れ
を示すフローチャートである。図において、#11〜#
13はステップを示す。
【0042】ステップ#11で、CPU10は、ライト
コマンドを受け取る。ステップ#12で、検出方式切り
替えスイッチ15が、第2のウォブル信号演算回路8b
と接続されているかどうかチェックし、第2のウォブル
信号演算回路8bと接続されていれば、そのままウォブ
ル信号を検出して、この図7のフローを終了する。第2
のウォブル信号演算回路8bと接続されていないとき
は、ステップ#13で、検出方式切り替えスイッチ15
を、第2のウォブル信号演算回路8bと接続されるよう
に設定する。以上のように、この第3の実施の形態で
は、記録時には、第2の検出手段である第2のウォブル
信号演算回路8bを選択するように、CPU10が、記
録開始前に検出方式切り替えスイッチ15を設定してい
る。したがって、記録時でも、付帯情報の最適な検出が
可能になる。
【0043】第4の実施の形態 この第4の実施の形態は、請求項5の発明に対応してい
るが、請求項4の発明にも関連している。先の第3の実
施の形態では、記録時には、第2の検出手段である第2
のウォブル信号演算回路8bを選択するように、CPU
10が記録開始前に検出方式切り替えスイッチ15を設
定する場合について説明した。ところで、CD−Rディ
スクとCD−RWディスクの記録済みの領域において
は、ウォブル記録された付帯情報のC/Nが悪くて、付
帯情報の再生ができない場合には、記録開始の直前まで
は、第1の検出手段によって付帯情報を検出する必要が
ある。この場合には、記録開始と同時に付帯情報の検出
を第2の検出手段に変更しなければ、付帯情報の最適な
検出は行えない。しかし、検出手段の切り替え制御をC
PUによって実行した後に、記録を開始する制御方法を
採用すると、CPU処理速度が遅いという問題がある。
この第4の実施の形態では、記録開始の直前までは第1
の検出手段によってウォブル記録された付帯情報を検出
することにより、ディスクの記録済み領域においてもR
F信号の影響を受けない付帯情報の検出を可能にした点
に特徴を有している。
【0044】図8は、図2に示したウォブル信号演算回
路8の周辺部について、その詳細構成の他の実施の形態
の一例を示す機能ブロック図である。図における符号は
図2と同様であり、51はライトゲート生成手段、52
は検出方式設定手段、52aはアンドゲート回路、52
bはオアゲート回路、AGCONはAGCオン信号、X
AGCOFFはXAGCオフ信号を示す。
【0045】この図8に示すウォブル信号演算回路8の
周辺部は、先の図2に示した周辺部に、ライトゲート生
成手段51と検出方式設定手段52とを追加した点が異
なっている。ライトゲート生成手段51は、CPU10
が、図示しないイニシエータからのライトコマンドを受
け取ると、光ディスク1に情報の記録を開始し、この記
録開始と同時にライトゲート信号を発生する機能を有し
ている。検出方式設定手段52は、ライトゲート生成手
段51からの信号によって、2つの検出方式のいずれか
に切り替えるために、検出方式切り替えスイッチ15の
設定を変更する機能を有しており、アンドゲート回路5
2aとオアゲート回路52bとから構成されている。光
ディスク1に記録を開始するときは、次の図9に示すよ
うに、AGCONレジスタ=0、XAGCOFFレジス
タ=1に設定する。
【0046】図9は、ウォブル信号の検出方式設定手段
による検出手段の選択とドライブの動作状態との対応関
係の一例を示す図である。
【0047】この図9には、図8に示したウォブル信号
の検出方式設定手段52によるウォブル信号演算回路8
a,8bの選択と、それに対応するドライブの動作状態
との関係を示している。ここで、ドライブの動作状態と
は、光ディスク1(CD−RディスクやCD−RWディ
スク)が未使用であるか、あるいは記録済みの領域にお
いてウォブル記録された付帯情報のC/Nが悪くて、付
帯情報の再生ができないか、さらには、通常の再生動作
であるか、を意味する。まず、図9の上欄に示すよう
に、未使用の光ディスク1(CD−RディスクやCD−
RWディスク)の場合には、第2の検出手段、すなわ
ち、ウォブル信号演算回路8bを選択するように設定す
る。このときは、AGCONレジスタ=0、XAGCO
FFレジスタ=0に設定する。
【0048】次に、図9の中欄に示すように、記録済み
のCD−RディスクやCD−RWディスクのC/Nが悪
くて、第1の検出手段、すなわち、ウォブル信号演算回
路8aでは付帯情報の再生ができないときは、ライトゲ
ートによって、記録時にはウォブル信号演算回路8bを
選択して検出を行い、再生時には、ウォブル信号演算回
路8aを選択して検出を行う。この場合には、AGCO
Nレジスタ=0、XAGCOFFレジスタ=1に設定す
る。このように設定すると、記録開始の直前までは第1
の検出手段、すなわち、ウォブル信号演算回路8aによ
ってウォブル記録された付帯情報を検出するので、ディ
スクの記録済み領域においてもRF信号の影響を受けず
に付帯情報を検出することが可能になる。最後に、図9
の下欄に示すように、通常の再生時には、第1のウォブ
ル信号演算回路8aを選択して検出を行う。このとき
は、AGCONレジスタ=1、XAGCOFFレジスタ
=0または1に設定する。
【0049】図10は、この発明の第4の実施の形態に
ついて、ライトゲートと2つのレジスタXAGCOF
F,AGCONによる検出手段の設定の一例を示すタイ
ミングチャートである。
【0050】この図10には、先の図9の中欄に示した
状態の波形を図示している。前半のライトゲートが
「0」のとき(再生時)は、第1の検出手段であるウォ
ブル信号演算回路8aによって付帯情報を検出し、後半
のライトゲートが「1」のとき(記録時)には、第2の
検出手段であるウォブル信号演算回路8bによって付帯
情報を検出することが分る。以上のように、この第4の
実施の形態では、記録開始直前までは、第1のウォブル
信号演算回路8aによってウォブル信号を検出するた
め、記録済みの領域でもRF信号の影響を受けないウォ
ブル信号の検出が可能となり、さらに、ライトゲートと
同時に第2のウォブル信号演算回路8bが検出するよう
になるので、記録時にも最適なウォブル信号の検出が可
能となる。
【0051】第5の実施の形態 この第5の実施の形態は、請求項6の発明に対応してい
る。CD−RWディスクのライト(記録)時には、レー
ザ光の変調によってピットを形成させるため、CD−R
Wディスクの付帯情報の検出時に、CD−Rのライト時
に実施するようなサンプルホールド(ライト時にもリー
ド時と同じ信号品位を得るために、ライト時にはライト
パルスにより付帯情報のリードレベルをサンプルホール
ドしている)を行うと、周波数が高いので、付帯情報の
検出が難しいという問題がある。この第5の実施の形態
では、CD−RWディスクのライト時には、サンプルホ
ールドを行わずに、ウォブル記録された付帯情報を検出
する点に特徴を有している。
【0052】図11は、この発明の光ディスクドライブ
装置で使用されるサンプルホールド回路について、その
詳細構成の実施の形態の一例を示す図である。図におけ
る符号は図2と同様であり、61はオア回路、SW1と
SW2はスイッチ、SHOFFはサンプルホールドオフ
信号を示す。
【0053】この図11に示すように、第1と第2のサ
ンプルホールド回路13,14は、外部からの信号によ
りHレベルでオン、Lレベルでオフとなるスイッチによ
ってサンプルホールドされる構成である。すなわち、オ
ア回路61からHレベルの信号が出力されると、第1の
サンプルホールド回路13内のスイッチSW1と、第2
のサンプルホールド回路14内のスイッチSW2がオン
状態になり、サンプルホールド回路13,14に入力さ
れる信号がサンプルされる。その後、オア回路61から
Lレベルの信号が出力されると、第1のサンプルホール
ド回路13と第2のサンプルホールド回路14内のスイ
ッチSW1,SW2がオフ状態となり、スイッチがオン
状態のときにサンプルホールド回路13,14に入力さ
れていた信号がホールドされる。
【0054】CPU10は、メディア種類検出手段18
と記録・未記録判別手段19からの検出信号によって、
CD−RWディスクの記録時であることを検知すると、
オア回路61の一方の入力端子、すなわち、サンプルホ
ールドオフ信号SHOFFをHレベルにして、第1のサ
ンプルホールド回路13と第2のサンプルホールド回路
14とが動作しない状態にする。このような制御動作に
より、CD−RWディスクの記録時には、サンプルホー
ルドなしでウォブル信号を検出することができるので、
最適なウォブル信号の再生が可能になる。
【0055】図12は、CD−RWディスクについて、
記録時の動作を説明するためのタイムチャートである。
【0056】CD−RWディスクなどの相変化型光ディ
スクの記録時や再生時等には、この図12に示すような
パワーレベルのレーザ光を、ディスクのトラック上に照
射する。まず、情報の記録に際しては、レーザパワーを
記録情報に応じて変化させることにより、ディスクの記
録膜上に結晶化領域と非晶質化したマークを形成するこ
とによって行われる。すなわち、記録情報の「1」のレ
ベルに対応して、レーザパワーをライトパワー(非晶質
化レベル)とリードパワー(読み出しレベル)との間
で、パルス状に変化させる。このようなパワーを与える
ことにより、記録膜が非晶質化されて、非晶質化マーク
が形成される。
【0057】これに対して、記録情報の「0」のレベル
に対応して、レーザパワーを中間のイレースパワー(結
晶化レベル)とすることにより、記録膜が結晶化され
て、結晶化領域が形成される。なお、再生時には、リー
ドパワー(読み出しレベル)の光が照射され、記録され
た情報の読み取りが行われる。この図12に示したよう
に、記録時のパルスは、ライトパワーとリードパワーと
の間で変化されるパルス状になっている。したがって、
この第5の実施の形態で説明したように、記録時には、
サンプルホールドを行わずに、平均値からウォブル信号
を検出する方法を使用すれば、付帯情報の最適な検出が
行えることは明らかである。
【0058】
【発明の効果】請求項1の付帯情報検出回路では、ウォ
ブル記録された付帯情報をディスクの種類や記録・未記
録に対応して設定可能な2つの検出手段を備えている。
したがって、ディスクの種類や記録・未記録の状態に応
じて、最適な付帯情報の検出が可能となる。
【0059】請求項2の光ディスクドライブ装置では、
ウォブル記録された付帯情報をディスクの種類や記録・
未記録に対応して設定可能な2つの検出手段を備え、C
D−Rディスク、CD−RWディスクの未記録領域の再
生時には、第2の検出手段で検出し、既記録領域の再生
時には、第1の検出手段でウォブル記録された付帯情報
を検出する。したがって、光ディスクに情報を記録した
後に、付帯情報のC/N(キャリアとノイズのレベルの
差)が悪化しても、付帯情報の検出が可能であり、さら
に、CD−RディスクやCD−RWディスクの未記録領
域においても、最適な検出を行うことができる。
【0060】請求項3の光ディスクドライブ装置では、
CD−RディスクやCD−RWディスクに情報を記録し
た後、付帯情報のC/N悪化によって付帯情報の検出が
不可になったときのみ、検出手段を変えるようにしてい
る。したがって、請求項2の光ディスクドライブ装置に
よる効果に加えて、CPUの負荷を軽減することができ
る。
【0061】請求項4の光ディスクドライブ装置では、
ウォブル記録された付帯情報をディスクの動作状態によ
って2つの検出手段で検出しており、CD−Rディスや
CD−RWディスクに記録中は第2の検出方式で検出し
ている。したがって、記録中(ライト時)においても、
付帯情報の最適な検出が可能になる。
【0062】請求項5の光ディスクドライブ装置では、
請求項4の光ディスクドライブ装置において、CD−R
ディスクとCD−RWディスクの記録済みの領域におい
て、ウォブル記録された付帯情報のC/Nが悪く、付帯
情報の再生ができないディスクについては、記録開始と
同時に、付帯情報の検出を第2の検出方式に変更するよ
うにしている。したがって、請求項4の光ディスクドラ
イブ装置による効果に加えて、C/Nが悪いディスクに
ついても記録が可能になる。
【0063】請求項6の光ディスクドライブ装置では、
CD−RWディスクの記録時には、サンプルホールドを
行わずにウォブル記録された付帯情報を検出するように
している。したがって、CD−RWディスクの記録時
に、付帯情報の最適な検出が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光ディスクドライブ装置について、
その主要構成の実施の形態の一例を示す機能ブロック図
である。
【図2】図1に示した光ディスク装置におけるウォブル
信号演算回路8の周辺部について、その詳細構成の実施
の形態の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】この発明の光ディスクドライブ装置において、
2つのウォブル信号演算回路の選択制御の一例を説明す
る図である。
【図4】光ピックアップ3の内部に設けられた光学系に
ついて、その要部構造を示す分解斜視図である。
【図5】図4に示した光ピックアップ3の光学系につい
て、その要部構成を示す図である。
【図6】この発明の第2の実施の形態について、検出手
段の切り替え時における主要な処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図7】この発明の第3の実施の形態について、検出手
段の切り替え時における主要な処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図8】図2に示したウォブル信号演算回路8の周辺部
について、その詳細構成の他の実施の形態の一例を示す
機能ブロック図である。
【図9】ウォブル信号の検出方式設定手段による検出手
段の選択とドライブの動作状態との対応関係の一例を示
す図である。
【図10】この発明の第4の実施の形態について、ライ
トゲートと2つのレジスタXAGCOFF,AGCON
による検出手段の設定の一例を示すタイミングチャート
である。
【図11】この発明の光ディスクドライブ装置で使用さ
れるサンプルホールド回路について、その詳細構成の実
施の形態の一例を示す図である。
【図12】CD−RWディスクについて、記録時の動作
を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
1……光ディスク、2……スピンドルモータ、3……光
ピックアップ、4……フォーカス制御手段、4a……フ
ォーカスエラー信号演算回路、5……トラック制御手
段、5a……トラックエラー信号演算回路、6……キャ
リッジサーボ手段、7……プリアンプ部、8……ウォブ
ル信号演算回路、9……サーボコントローラ、10……
CPU

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光スポットの照射によって情報の記録・
    再生を行う光ディスクドライブ装置であり、光ディスク
    上のトラックに光束を追従させることによって、トラッ
    ク上にウォブル記録された光ディスクの付帯情報を検出
    するドライブ装置において、 ウォブル記録された付帯情報を検出する第1と第2の検
    出手段を具備し、 第1の検出手段は、トラック接線方向に分割された2つ
    の受光素子のRF信号AC振幅が一定となるようにそれ
    ぞれゲイン調整した後、両信号の差から付帯情報を検出
    する機能を有し、 第2の検出手段は、トラック接線方向に分割された2つ
    の受光素子の差を2つの受光素子の和信号により正規化
    して検出する機能を有しており、 さらに、 ディスクの種類を判別する種類判別手段と、 ディスクの記録・未記録を判別する記録・未記録判別手
    段と、 前記第1と第2の検出手段の一方を選択する選択手段と
    を備えたことを特徴とする付帯情報検出回路。
  2. 【請求項2】 光スポットの照射によって情報の記録・
    再生を行う光ディスクドライブ装置であり、光ディスク
    上のトラックに光束を追従させることによって、トラッ
    ク上にウォブル記録された光ディスクの付帯情報を検出
    するドライブ装置において、 ウォブル記録された付帯情報を検出する第1と第2の検
    出手段を具備し、 第1の検出手段は、トラック接線方向に分割された2つ
    の受光素子のRF信号AC振幅が一定となるようにそれ
    ぞれゲイン調整した後、両信号の差から付帯情報を検出
    する機能を有し、 第2の検出手段は、トラック接線方向に分割された2つ
    の受光素子の差を2つの受光素子の和信号により正規化
    して検出する機能を有しており、 さらに、 ディスクの種類を判別する種類判別手段と、 ディスクの記録・未記録を判別する記録・未記録判別手
    段と、 前記第1と第2の検出手段の一方を選択する選択手段と
    を備え、 CD−Rディスク、CD−RWディスクの未記録領域の
    再生時には、前記第2の検出手段で検出し、 CD−Rディスク、CD−RWディスクの既記録領域の
    再生時には、前記第1の検出手段でウォブル記録された
    付帯情報を検出することを特徴とする光ディスクドライ
    ブ装置。
  3. 【請求項3】 光スポットの照射によって情報の記録・
    再生を行う光ディスクドライブ装置であり、光ディスク
    上のトラックに光束を追従させることによって、トラッ
    ク上にウォブル記録された光ディスクの付帯情報を検出
    するドライブ装置において、 ウォブル記録された付帯情報を検出する第1と第2の検
    出手段を具備し、 第1の検出手段は、トラック接線方向に分割された2つ
    の受光素子のRF信号AC振幅が一定となるようにそれ
    ぞれゲイン調整した後、両信号の差から付帯情報を検出
    する機能を有し、 第2の検出手段は、トラック接線方向に分割された2つ
    の受光素子の差を2つの受光素子の和信号により正規化
    して検出する機能を有しており、 さらに、 ディスクの種類を判別する種類判別手段と、 ディスクの記録・未記録を判別する記録・未記録判別手
    段と、 前記第1と第2の検出手段の一方を選択する選択手段と
    を備え、 ウォブル記録された付帯情報の検出動作は、再生時に
    は、常に第1の検出手段を選択して検出し、付帯情報を
    再生できないときのみ、第2の検出手段を選択して検出
    することを特徴とする光ディスクドライブ装置。
  4. 【請求項4】 光スポットの照射によって情報の記録・
    再生を行う光ディスクドライブ装置であり、光ディスク
    上のトラックに光束を追従させることによって、トラッ
    ク上にウォブル記録された光ディスクの付帯情報を検出
    するドライブ装置において、 ウォブル記録された付帯情報を検出する第1と第2の検
    出手段を具備し、 第1の検出手段は、トラック接線方向に分割された2つ
    の受光素子のRF信号AC振幅が一定となるようにそれ
    ぞれゲイン調整した後、両信号の差から付帯情報を検出
    する機能を有し、 第2の検出手段は、トラック接線方向に分割された2つ
    の受光素子の差を2つの受光素子の和信号により正規化
    して検出する機能を有しており、 さらに、 ディスクの種類を判別する種類判別手段と、 ディスクの記録・未記録を判別する記録・未記録判別手
    段と、 前記第1と第2の検出手段の一方を選択する選択手段と
    を備え、 CD−Rディスク、CD−RWディスクの記録時には、
    前記第2の検出手段を選択して検出することを特徴とす
    る光ディスクドライブ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4の光ディスクドライブ装置にお
    いて、 ライトゲートによって記録中は、第2の検出手段を選択
    し、記録中以外は第1の検出手段を選択する手段を備
    え、 記録開始前までは、前記第1の検出手段によって付帯情
    報を検出し、ライトゲートを使用して、記録開始と同時
    にウォブル記録された付帯情報を前記第2の検出手段に
    よって検出することを特徴とする光ディスクドライブ装
    置。
  6. 【請求項6】 光スポットの照射によって情報の記録・
    再生を行う光ディスクドライブ装置であり、光ディスク
    上のトラックに光束を追従させることによって、トラッ
    ク上にウォブル記録された光ディスクの付帯情報を検出
    するドライブ装置において、 ディスクの種類を判別する種類判別手段と、 付帯情報のサンプルホールド停止手段とを備え、 CD−RWディスクの記録時の付帯情報の検出には、サ
    ンプルホールドを停止してウォブル記録された付帯情報
    を検出することを特徴とする光ディスクドライブ装置。
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