JPH11161980A - 光ヘッド用トラックエラー信号検出装置 - Google Patents
光ヘッド用トラックエラー信号検出装置Info
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- JPH11161980A JPH11161980A JP32880697A JP32880697A JPH11161980A JP H11161980 A JPH11161980 A JP H11161980A JP 32880697 A JP32880697 A JP 32880697A JP 32880697 A JP32880697 A JP 32880697A JP H11161980 A JPH11161980 A JP H11161980A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録可能な光ディスクと再生専用の光ディス
クとに同一の光検出器で対応でき、かつ、光学部品の位
置ずれなどでプッシュプル法によるトラックエラー信号
に大きなオフセットを生じないようにすること。 【解決手段】 レーザ光源と、このレーザ光源から出力
された光を光ディスクに集光するレンズと、当該光ディ
スクで反射された光を受光する光検出器と、この光検出
器の出力からトラックエラー信号を生成する信号処理回
路とを備える。光検出器５は、光ディスクのトラック方
向に沿う分割線であって等間隔に設けられた３本の分割
線により順に連続する４つの領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃに分割
された光を受光する。信号処理回路は、領域Ｄ，Ａ，
Ｂ，Ｃからの出力信号をそれぞれＤ，Ａ，Ｂ，Ｃとし
て、Ａ＋ＣとＢ＋Ｄとの差に基づいてトラックエラー信
号を生成する。
クとに同一の光検出器で対応でき、かつ、光学部品の位
置ずれなどでプッシュプル法によるトラックエラー信号
に大きなオフセットを生じないようにすること。 【解決手段】 レーザ光源と、このレーザ光源から出力
された光を光ディスクに集光するレンズと、当該光ディ
スクで反射された光を受光する光検出器と、この光検出
器の出力からトラックエラー信号を生成する信号処理回
路とを備える。光検出器５は、光ディスクのトラック方
向に沿う分割線であって等間隔に設けられた３本の分割
線により順に連続する４つの領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃに分割
された光を受光する。信号処理回路は、領域Ｄ，Ａ，
Ｂ，Ｃからの出力信号をそれぞれＤ，Ａ，Ｂ，Ｃとし
て、Ａ＋ＣとＢ＋Ｄとの差に基づいてトラックエラー信
号を生成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を用いて情報の
記録又は再生を行う光ディスク装置において、異なる種
類の光ディスクに対応する、光ヘッド用のトラックエラ
ー信号検出装置に関するものである。
記録又は再生を行う光ディスク装置において、異なる種
類の光ディスクに対応する、光ヘッド用のトラックエラ
ー信号検出装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】光ディスク装置用の光ヘッドでは、微小
スポットを記録媒体上に集光すると同時に、記録媒体上
のスポットのフォーカス方向およびトラック直交方向の
位置ずれを検出して補正する機能が必要となる。トラッ
クの位置ずれ、つまりトラックエラー信号の検出方式に
はいくつかあり、記録媒体の種類に応じて使い分けられ
ている。
スポットを記録媒体上に集光すると同時に、記録媒体上
のスポットのフォーカス方向およびトラック直交方向の
位置ずれを検出して補正する機能が必要となる。トラッ
クの位置ずれ、つまりトラックエラー信号の検出方式に
はいくつかあり、記録媒体の種類に応じて使い分けられ
ている。
【０００３】例えば、記録可能な光ディスクでは、媒体
面上にトラック案内の溝であるプリグループが設けられ
ている。媒体からの反射光は、スポットが溝の中心にあ
る場合は対称な光量分布となるが、溝中心から外れる
と、トラック直交方向の反射光分布が非対称となる。こ
の分布の変化を、トラック平行方向の分割線をもつ２分
割型の光検出器で検出し、２つの検出信号の差分を作る
ことでトラックエラー信号を得ることが出来る。この方
法は、一般にプッシュプル法と呼ばれている。
面上にトラック案内の溝であるプリグループが設けられ
ている。媒体からの反射光は、スポットが溝の中心にあ
る場合は対称な光量分布となるが、溝中心から外れる
と、トラック直交方向の反射光分布が非対称となる。こ
の分布の変化を、トラック平行方向の分割線をもつ２分
割型の光検出器で検出し、２つの検出信号の差分を作る
ことでトラックエラー信号を得ることが出来る。この方
法は、一般にプッシュプル法と呼ばれている。
【０００４】一方、コンパクトディスクのような媒体上
にプリピットが予め形成された再生専用の光ディスクで
は、異なる検出方法が必要となる。媒体反射光の分布か
らトラックエラー信号を検出するものとしては、図４の
様に、トラック平行方向と直交方向の２つの分割線によ
って田の字に分割した４分割光検出器５５を用いるもの
がある。この４つの出力の対角同士を加えた２つの信号
（Ａ＋Ｄ）と（Ｂ＋Ｃ）では、プリピット上をスポット
が移動したときの信号変化にトラックずれに対応した時
間差が発生する。この時間差を利用して、位相差検出法
またはヘテロダイン法と呼ばれるいくつかの信号処理方
法を適用することで、トラックエラー信号を得ることか
出来る。
にプリピットが予め形成された再生専用の光ディスクで
は、異なる検出方法が必要となる。媒体反射光の分布か
らトラックエラー信号を検出するものとしては、図４の
様に、トラック平行方向と直交方向の２つの分割線によ
って田の字に分割した４分割光検出器５５を用いるもの
がある。この４つの出力の対角同士を加えた２つの信号
（Ａ＋Ｄ）と（Ｂ＋Ｃ）では、プリピット上をスポット
が移動したときの信号変化にトラックずれに対応した時
間差が発生する。この時間差を利用して、位相差検出法
またはヘテロダイン法と呼ばれるいくつかの信号処理方
法を適用することで、トラックエラー信号を得ることか
出来る。
【０００５】このように、１つの光ヘッドにより、記録
可能な光ディスクと再生専用の光ディスクに対応しよう
とする場合、同じ光学系で異なるトラックエラー検出方
式に対応する必要がある。例えば、図４に示す４分割型
の光検出器５５では、対角の和ではなく、左右の領域信
号として（Ａ＋Ｃ）と（Ｂ＋Ｄ）を作ることで、プッシ
ュプル法によるトラックエラー信号を形成することが出
来、両方の光ディスクに対応可能である。
可能な光ディスクと再生専用の光ディスクに対応しよう
とする場合、同じ光学系で異なるトラックエラー検出方
式に対応する必要がある。例えば、図４に示す４分割型
の光検出器５５では、対角の和ではなく、左右の領域信
号として（Ａ＋Ｃ）と（Ｂ＋Ｄ）を作ることで、プッシ
ュプル法によるトラックエラー信号を形成することが出
来、両方の光ディスクに対応可能である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに光ディスクからの反射光６をすべて受光するような
光学系では、図５に示すように、レンズの位置ずれや光
学部品の位置ずれなどで光検出器５５上の反射光６の位
置が移動した場合、光検出器上での受光面積が非対称に
なりプッシュプル法によるトラックエラー信号に大きな
オフセットが発生する。このようなオフセットはスポッ
トの追従精度の劣化を招くため好ましくない。
うに光ディスクからの反射光６をすべて受光するような
光学系では、図５に示すように、レンズの位置ずれや光
学部品の位置ずれなどで光検出器５５上の反射光６の位
置が移動した場合、光検出器上での受光面積が非対称に
なりプッシュプル法によるトラックエラー信号に大きな
オフセットが発生する。このようなオフセットはスポッ
トの追従精度の劣化を招くため好ましくない。
【０００７】プッシュプル法によるトラックオフセット
を抑制する方法として、図６のように光検出器５６の幅
を制限し、反射光６の位置の移動に対して受光面積の変
化を少なくすることが可能である。しかし、このように
光検出器の幅を制限すると、プリピットによる受光量変
化の大きな領域を使用できなくなるため、位相差検出法
やヘテロダイン法での検出感度の低下を招く。
を抑制する方法として、図６のように光検出器５６の幅
を制限し、反射光６の位置の移動に対して受光面積の変
化を少なくすることが可能である。しかし、このように
光検出器の幅を制限すると、プリピットによる受光量変
化の大きな領域を使用できなくなるため、位相差検出法
やヘテロダイン法での検出感度の低下を招く。
【０００８】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、記録可能な光ディスクと再生専用の光
ディスクとに同一の光検出器で対応でき、かつ、光学部
品の位置ずれなどでプッシュプル法によるトラックエラ
ー信号に大きなオフセットを生じない光ヘッド用トラッ
クエラー信号検出装置を提供することを、その目的とす
る。
を改善し、特に、記録可能な光ディスクと再生専用の光
ディスクとに同一の光検出器で対応でき、かつ、光学部
品の位置ずれなどでプッシュプル法によるトラックエラ
ー信号に大きなオフセットを生じない光ヘッド用トラッ
クエラー信号検出装置を提供することを、その目的とす
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１記載の発明では、レーザ光源と、このレー
ザ光源から出力された光を光ディスクに集光するレンズ
と、当該光ディスクで反射された光を受光する光検出器
と、この光検出器の出力からトラックエラー信号を生成
する信号処理回路とを備えている。光検出器は、光ディ
スクのトラック方向に沿う分割線であって等間隔に設け
られた３本の分割線により順に連続する４つの領域Ｄ，
Ａ，Ｂ，Ｃに分割された光を受光する。信号処理回路
は、領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃからの出力信号をそれぞれＤ，
Ａ，Ｂ，Ｃとして、Ａ＋ＣとＢ＋Ｄとの差に基づいてト
ラックエラー信号を生成する。
め、請求項１記載の発明では、レーザ光源と、このレー
ザ光源から出力された光を光ディスクに集光するレンズ
と、当該光ディスクで反射された光を受光する光検出器
と、この光検出器の出力からトラックエラー信号を生成
する信号処理回路とを備えている。光検出器は、光ディ
スクのトラック方向に沿う分割線であって等間隔に設け
られた３本の分割線により順に連続する４つの領域Ｄ，
Ａ，Ｂ，Ｃに分割された光を受光する。信号処理回路
は、領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃからの出力信号をそれぞれＤ，
Ａ，Ｂ，Ｃとして、Ａ＋ＣとＢ＋Ｄとの差に基づいてト
ラックエラー信号を生成する。
【００１０】請求項２記載の発明では、光検出器が、光
ディスクのトラック方向に沿う分割線であって等間隔に
設けられた３本の分割線により順に連続する４つの領域
Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃに分割されている。
ディスクのトラック方向に沿う分割線であって等間隔に
設けられた３本の分割線により順に連続する４つの領域
Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃに分割されている。
【００１１】請求項３記載の発明では、光ディスクと光
検出器との間に、領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃの光を個別に所定
位置に透過させる回折素子が装備されている。
検出器との間に、領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃの光を個別に所定
位置に透過させる回折素子が装備されている。
【００１２】請求項４記載の発明では、光ディスクと光
検出器との間に、領域Ａと領域Ｃの光を同一方向に回折
すると共に領域Ｂと領域Ｄの光を他の同一方向に回折す
る回折素子を設ける。光検出器は、領域Ａと領域Ｃの光
を一方の受光素子に受け、領域Ｂと領域Ｄの光を他方の
受光素子に受けるように構成した。
検出器との間に、領域Ａと領域Ｃの光を同一方向に回折
すると共に領域Ｂと領域Ｄの光を他の同一方向に回折す
る回折素子を設ける。光検出器は、領域Ａと領域Ｃの光
を一方の受光素子に受け、領域Ｂと領域Ｄの光を他方の
受光素子に受けるように構成した。
【００１３】請求項１乃至４記載の発明では、プッシュ
プル法によるトラックエラー信号の検出がなされ、記録
可能な光ディスクのトラッキング制御に対応する。
プル法によるトラックエラー信号の検出がなされ、記録
可能な光ディスクのトラッキング制御に対応する。
【００１４】請求項５記載の発明では、光ディスクから
の反射光をトラック方向と直交する方向の分割線で更に
上下の領域に分割する。これにより構成される８領域の
うち上の４領域を順に領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃとし、下の４
領域は同順に領域Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ａとする。信号処理回路
は、領域Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄの光を受光することによる光検
出器の出力信号をそれぞれＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄとして、Ａ＋
ＤとＢ＋Ｃの出力差から位相差検出法又はヘテロダイン
法によるトラックエラー信号の検出も行えるようにし
た。
の反射光をトラック方向と直交する方向の分割線で更に
上下の領域に分割する。これにより構成される８領域の
うち上の４領域を順に領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃとし、下の４
領域は同順に領域Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ａとする。信号処理回路
は、領域Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄの光を受光することによる光検
出器の出力信号をそれぞれＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄとして、Ａ＋
ＤとＢ＋Ｃの出力差から位相差検出法又はヘテロダイン
法によるトラックエラー信号の検出も行えるようにし
た。
【００１５】本発明では、位相差検出法又はヘテロダイ
ン法によるトラックエラー信号の検出も可能となり、プ
リピットが形成された再生専用の光ディスクのトラッキ
ング制御にも対応可能となる。
ン法によるトラックエラー信号の検出も可能となり、プ
リピットが形成された再生専用の光ディスクのトラッキ
ング制御にも対応可能となる。
【００１６】請求項６記載の発明では、光ディスクから
の反射光をトラック方向と直交する方向の分割線で更に
上下の領域に分割する。これにより構成される８領域の
うち上の４領域を順に領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃとする。ま
た、下の４領域は同順に領域Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ａとする。信
号処理回路は、領域Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄの光を受光すること
による光検出器の出力信号をそれぞれＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄと
して、Ａ＋ＤとＢ＋Ｃとの信号差から非点収差法による
レンズのフォーカス位置ずれ信号を検出できるように構
成した。
の反射光をトラック方向と直交する方向の分割線で更に
上下の領域に分割する。これにより構成される８領域の
うち上の４領域を順に領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃとする。ま
た、下の４領域は同順に領域Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ａとする。信
号処理回路は、領域Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄの光を受光すること
による光検出器の出力信号をそれぞれＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄと
して、Ａ＋ＤとＢ＋Ｃとの信号差から非点収差法による
レンズのフォーカス位置ずれ信号を検出できるように構
成した。
【００１７】請求項７記載の発明では、光ディスクから
の反射光をトラック方向と直交する方向の分割線で更に
上下の領域に分割する。これにより構成される８領域の
うち上の４領域を順に領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃとする。ま
た、下の４領域は同順に領域Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ａとする。更
に、光ディスクと光検出器との間に、非点収差光学素子
を設ける。そして、当該非点収差光学素子による非点収
差の発生方向が光ディスクのトラック方向に対し４５度
の方向となるように設定する。光検出器は、この非点収
差光学素子によりトラック方向に対し±４５度方向に発
生する２つの焦点の中間に配置する。信号処理回路は、
領域Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄの光を受光することによる光検出器
の出力信号をそれぞれＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄとして、Ａ＋Ｄと
Ｂ＋Ｃとの信号差から非点収差法によるレンズのフォー
カス位置ずれ信号を検出できるように構成した。
の反射光をトラック方向と直交する方向の分割線で更に
上下の領域に分割する。これにより構成される８領域の
うち上の４領域を順に領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃとする。ま
た、下の４領域は同順に領域Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ａとする。更
に、光ディスクと光検出器との間に、非点収差光学素子
を設ける。そして、当該非点収差光学素子による非点収
差の発生方向が光ディスクのトラック方向に対し４５度
の方向となるように設定する。光検出器は、この非点収
差光学素子によりトラック方向に対し±４５度方向に発
生する２つの焦点の中間に配置する。信号処理回路は、
領域Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄの光を受光することによる光検出器
の出力信号をそれぞれＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄとして、Ａ＋Ｄと
Ｂ＋Ｃとの信号差から非点収差法によるレンズのフォー
カス位置ずれ信号を検出できるように構成した。
【００１８】請求項６又は７記載の発明では、記録可能
な光ディスクと再生専用の光ディスクとの両方のトラッ
キング制御に対応できると同時に、同一の光検出器でフ
ォーカス位置ずれ信号の検出も行われる。
な光ディスクと再生専用の光ディスクとの両方のトラッ
キング制御に対応できると同時に、同一の光検出器でフ
ォーカス位置ずれ信号の検出も行われる。
【００１９】これらにより、前述した目的を達成しよう
とするものである。
とするものである。
【００２０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図１
乃至図１及び図２に基づいて説明する。
乃至図１及び図２に基づいて説明する。
【００２１】図１において、レーザ光源３からの出射光
は、ビームスプリッタ４で反射され、レンズ２を透過
し、微小スポットとして光ディスク１上に集光される。
光ディスク１からの反射光は、レンズ２及びビームスプ
リッタ４を透過し、分割型の光検出器５によって受光さ
れる。光検出器５は、図２に示すように、光ディスク１
のトラック方向と略平行する方向に略等しい間隔でもう
けられた３つの分割線と、トラック方向と略直交する１
つの分割線によって８つの領域に分割されている。そし
て、図２のように互いに隣接しない２つの領域の出力を
電気的に接続し、４つの信号出力Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄを得る
ように信号処理回路が構成されている。即ち、光検出器
５は、従来の田の字の４分割に加え、外側に４つの領域
が新たに増設され、図２中に示すように反射光６内を８
分割した形になっている。そして、外側の４つの領域
が、内側の４つの所定の領域（Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄの同符号
の領域）と電気的に接続されている。
は、ビームスプリッタ４で反射され、レンズ２を透過
し、微小スポットとして光ディスク１上に集光される。
光ディスク１からの反射光は、レンズ２及びビームスプ
リッタ４を透過し、分割型の光検出器５によって受光さ
れる。光検出器５は、図２に示すように、光ディスク１
のトラック方向と略平行する方向に略等しい間隔でもう
けられた３つの分割線と、トラック方向と略直交する１
つの分割線によって８つの領域に分割されている。そし
て、図２のように互いに隣接しない２つの領域の出力を
電気的に接続し、４つの信号出力Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄを得る
ように信号処理回路が構成されている。即ち、光検出器
５は、従来の田の字の４分割に加え、外側に４つの領域
が新たに増設され、図２中に示すように反射光６内を８
分割した形になっている。そして、外側の４つの領域
が、内側の４つの所定の領域（Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄの同符号
の領域）と電気的に接続されている。
【００２２】さらに、４つの信号出力の組み合わせ、
（Ａ＋Ｃ）と（Ｂ＋Ｄ）の差信号によってプリグループ
媒体のトラックエラー信号を、（Ａ＋Ｄ）と（Ｂ＋Ｃ）
によってプリピット媒体のトラックエラー信号を形成す
ることを特徴とする。再生専用ディスク等で位相差検出
法またはヘテロダイン法を用いる場合、（Ａ＋Ｄ）と
（Ｂ＋Ｃ）を形成すれば、従来の図４と全く同様の対角
和の信号を形成することが出来る。また、記録用ディス
クでプッシュプル信号を用いる場合は、（Ａ＋Ｃ）と
（Ｂ＋Ｄ）の差信号よりトラックエラー信号を形成する
ことができる。この場合、外側の４つの領域の信号は従
来のプッシュプル法の２分割光検出器と比べ、互いに反
対の信号に加算されることがわかる。このような接続で
分割領域の幅を適当に設定すれば、図５のように光検出
器５の幅を制限するのと同様に、反射光６の位置ずれに
よるフォーカスオフセットをかなり低減することが出来
る。
（Ａ＋Ｃ）と（Ｂ＋Ｄ）の差信号によってプリグループ
媒体のトラックエラー信号を、（Ａ＋Ｄ）と（Ｂ＋Ｃ）
によってプリピット媒体のトラックエラー信号を形成す
ることを特徴とする。再生専用ディスク等で位相差検出
法またはヘテロダイン法を用いる場合、（Ａ＋Ｄ）と
（Ｂ＋Ｃ）を形成すれば、従来の図４と全く同様の対角
和の信号を形成することが出来る。また、記録用ディス
クでプッシュプル信号を用いる場合は、（Ａ＋Ｃ）と
（Ｂ＋Ｄ）の差信号よりトラックエラー信号を形成する
ことができる。この場合、外側の４つの領域の信号は従
来のプッシュプル法の２分割光検出器と比べ、互いに反
対の信号に加算されることがわかる。このような接続で
分割領域の幅を適当に設定すれば、図５のように光検出
器５の幅を制限するのと同様に、反射光６の位置ずれに
よるフォーカスオフセットをかなり低減することが出来
る。
【００２３】ここで、一案としては、図２の８つの光検
出領域の出力それぞれにプリアンプを設け、内側の４分
割領域のみの出力信号を用いれば従来の図６と全く同じ
ような検出が可能になる。しかし、このような構成では
情報信号を検出するのに、必要となるプリアンプ数が増
加することによるＳ／Ｎの低下が問題となり、再生特性
が劣化する。一方、図２でプッシュプル法を用いる場合
は、従来の図６のように光検出器の幅を制限する場合に
比べて検出感度は多少低下するが実質的には問題は無い
レベルのエラー信号が得ることができ、同時に、良好な
再生特性も確保できる。
出領域の出力それぞれにプリアンプを設け、内側の４分
割領域のみの出力信号を用いれば従来の図６と全く同じ
ような検出が可能になる。しかし、このような構成では
情報信号を検出するのに、必要となるプリアンプ数が増
加することによるＳ／Ｎの低下が問題となり、再生特性
が劣化する。一方、図２でプッシュプル法を用いる場合
は、従来の図６のように光検出器の幅を制限する場合に
比べて検出感度は多少低下するが実質的には問題は無い
レベルのエラー信号が得ることができ、同時に、良好な
再生特性も確保できる。
【００２４】次に、本発明の他の実施形態を図３に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【００２５】本実施形態において、光ヘッド用トラック
エラー信号検出装置では、レーザ光源３からの出射光を
微小スポットとして光ディスク１上に集光する。光ディ
スク１からの反射光は分割型の光検出器５で受光され
る。光検出器５と光ディスク１との間には、光ディスク
１からの反射光に対し、当該光ディスク１のトラック方
向と略４５度方向に非点収差を発生させ、その２つの焦
線形成位置が光軸方向において、光検出器５の前後に配
置されるような非点収差光学素子７が装備されている。
光検出器５は、先の実施形態と同様に光ディスク１のト
ラック方向と略平行する方向に略等しい間隔でもうけら
れた３つの分割線と、トラック方向と略直交する１つの
分割線によって８つの領域に分割されている。また、図
２のように互いに隣接しない２つの領域の出力を電気的
に接続して、４つの信号出力を構成する点も、先の実施
形態と同様である。
エラー信号検出装置では、レーザ光源３からの出射光を
微小スポットとして光ディスク１上に集光する。光ディ
スク１からの反射光は分割型の光検出器５で受光され
る。光検出器５と光ディスク１との間には、光ディスク
１からの反射光に対し、当該光ディスク１のトラック方
向と略４５度方向に非点収差を発生させ、その２つの焦
線形成位置が光軸方向において、光検出器５の前後に配
置されるような非点収差光学素子７が装備されている。
光検出器５は、先の実施形態と同様に光ディスク１のト
ラック方向と略平行する方向に略等しい間隔でもうけら
れた３つの分割線と、トラック方向と略直交する１つの
分割線によって８つの領域に分割されている。また、図
２のように互いに隣接しない２つの領域の出力を電気的
に接続して、４つの信号出力を構成する点も、先の実施
形態と同様である。
【００２６】非点収差光学素子７は、例えば、シリンド
リカルレンズであり、上述のように、非点収差の発生方
向をトラック方向に対し４５度に設定し、±４５度方向
に発生する２つの焦線の中間に光検出器５を設置する。
そして、信号処理回路は、対角同士の（Ａ＋Ｄ）と（Ｂ
＋Ｃ）の差信号を形成することで、非点収差法によるフ
ォーカス位置ずれ信号を得ることができる（図示略）。
この場合、先の実施形態と同様の作用効果を奏すること
ができることに加え、１つの光検出器５でフォーカス位
置ずれ信号を含むすべての位置ずれ信号を検出できる利
点がある。ここでの非点収差は、収束光として平行平板
のビームスプリッタ４を通過する時に発生するものを利
用することも可能である。
リカルレンズであり、上述のように、非点収差の発生方
向をトラック方向に対し４５度に設定し、±４５度方向
に発生する２つの焦線の中間に光検出器５を設置する。
そして、信号処理回路は、対角同士の（Ａ＋Ｄ）と（Ｂ
＋Ｃ）の差信号を形成することで、非点収差法によるフ
ォーカス位置ずれ信号を得ることができる（図示略）。
この場合、先の実施形態と同様の作用効果を奏すること
ができることに加え、１つの光検出器５でフォーカス位
置ずれ信号を含むすべての位置ずれ信号を検出できる利
点がある。ここでの非点収差は、収束光として平行平板
のビームスプリッタ４を通過する時に発生するものを利
用することも可能である。
【００２７】ここで、上記各実施形態では、光検出器の
分割形状を規定しているが、光ディスクからの反射光を
ホログラム素子又はプリズム等で上記と同様のパターン
形状に分割し、それぞれを独立に受光することでも同様
な効果を実現可能である。また、Ａ〜Ｄのそれぞれの信
号に属する２つの領域をホログラム等で同一方向に回折
して１つの光受光部で検出し、受光部の数を８つから４
つに削減することも、光検出器構成を簡単にするために
効果がある。
分割形状を規定しているが、光ディスクからの反射光を
ホログラム素子又はプリズム等で上記と同様のパターン
形状に分割し、それぞれを独立に受光することでも同様
な効果を実現可能である。また、Ａ〜Ｄのそれぞれの信
号に属する２つの領域をホログラム等で同一方向に回折
して１つの光受光部で検出し、受光部の数を８つから４
つに削減することも、光検出器構成を簡単にするために
効果がある。
【００２８】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、請求項１乃至４記載の発明で
は、光ディスクからの反射光を光ディスクのトラック方
向の分割線で４つの領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃ等に分割し、こ
れを光検出器で受光し、信号検出回路が、Ａ＋ＣとＢ＋
Ｄの差からプッシュプル法によるトラックエラー信号を
検出するので、光スポットのずれによるオフセットの発
生を著しく抑制することができる。
るので、これによると、請求項１乃至４記載の発明で
は、光ディスクからの反射光を光ディスクのトラック方
向の分割線で４つの領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃ等に分割し、こ
れを光検出器で受光し、信号検出回路が、Ａ＋ＣとＢ＋
Ｄの差からプッシュプル法によるトラックエラー信号を
検出するので、光スポットのずれによるオフセットの発
生を著しく抑制することができる。
【００２９】請求項５記載の発明では、信号処理回路が
Ｄ＋ＡとＢ＋Ｃの信号を比較することにより、位相差検
出法又はヘテロダイン法によるトラックエラー信号の検
出も可能となり、請求項１の効果を維持しながら、記録
可能な光ディスクと再生専用光ディスクとの両方に対応
可能となる。
Ｄ＋ＡとＢ＋Ｃの信号を比較することにより、位相差検
出法又はヘテロダイン法によるトラックエラー信号の検
出も可能となり、請求項１の効果を維持しながら、記録
可能な光ディスクと再生専用光ディスクとの両方に対応
可能となる。
【００３０】請求項６及び請求項７記載の発明では、上
記効果を維持しながら、更に、同一の光検出器で非点収
差法によるフォーカス位置ずれ信号の検出も行うことが
できる、という従来にない優れた光ヘッド用トラックエ
ラー信号検出装置を提供することができる。
記効果を維持しながら、更に、同一の光検出器で非点収
差法によるフォーカス位置ずれ信号の検出も行うことが
できる、という従来にない優れた光ヘッド用トラックエ
ラー信号検出装置を提供することができる。
【図１】本発明の一実施形態を示す光学系の構成図であ
る。
る。
【図２】図１に示す光検出器の受光部の構成図である。
【図３】本発明の他の実施形態を示す光学系の構成図で
ある。
ある。
【図４】従来例を説明する光検出器と光スポットとの位
置関係図である。
置関係図である。
【図５】従来例を説明するオフセット発生状態での光検
出器と光スポットとの位置関係図である。
出器と光スポットとの位置関係図である。
【図６】他の従来例を示す光検出器の構成図である。
１ 光ディスク ２ レンズ ３ レーザ光源 ４ ビームスプリッタ ５ 光検出器 ６ 反射光 ７ 非点収差光学素子
Claims (7)
- 【請求項１】 レーザ光源と、このレーザ光源から出力
された光を光ディスクに集光するレンズと、当該光ディ
スクで反射された光を受光する光検出器と、この光検出
器の出力からトラックエラー信号を生成する信号処理回
路とを備えた光ヘッド用トラックエラー信号検出装置に
おいて、 前記光検出器が、前記光ディスクのトラック方向に沿う
分割線であって等間隔に設けられた３本の分割線により
順に連続する４つの領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃに分割された光
を受光し、 前記信号処理回路が、前記領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃからの出
力信号をそれぞれＤ，Ａ，Ｂ，Ｃとして、Ａ＋ＣとＢ＋
Ｄとの差に基づいてトラックエラー信号を生成すること
を特徴とした光ヘッド用トラックエラー信号検出装置。 - 【請求項２】 前記光検出器が、前記光ディスクのトラ
ック方向に沿う分割線であって等間隔に設けられた３本
の分割線により順に連続する４つの領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃ
に分割されていることを特徴とした請求項１記載の光ヘ
ッド用トラックエラー信号検出装置。 - 【請求項３】 前記光ディスクと前記光検出器との間
に、前記領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃの光を個別に所定位置に透
過させる回折素子が装備されていることを特徴とした請
求項１記載の光ヘッド用トラックエラー信号検出装置。 - 【請求項４】 前記光ディスクと前記光検出器との間
に、前記領域Ａと領域Ｃの光を同一方向に回折すると共
に前記領域Ｂと領域Ｄの光を他の同一方向に回折する回
折素子を設け、 前記光検出器は、前記領域Ａと領域Ｃの光を一方の受光
素子に受け、前記領域Ｂと領域Ｄの光を他方の受光素子
に受けるように構成したことを特徴とする請求項１記載
の光ヘッド用トラックエラー信号検出装置。 - 【請求項５】 前記光ディスクからの反射光をトラック
方向と直交する方向の分割線で更に上下の領域に分割
し、これにより構成される８領域のうち上の４領域を順
に領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃとし、下の４領域は同順に領域
Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ａとし、 前記信号処理回路が、前記領域Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄの光を受
光することによる光検出器の出力信号をそれぞれＡ，
Ｂ，Ｃ，Ｄとして、Ａ＋ＤとＢ＋Ｃの出力差から位相差
検出法又はヘテロダイン法によるトラックエラー信号の
検出も行えるようにしたことを特徴とする請求項１，
２，３記載の光ヘッド用トラックエラー信号検出装置。 - 【請求項６】 前記光ディスクからの反射光をトラック
方向と直交する方向の分割線で更に上下の領域に分割
し、これにより構成される８領域のうち上の４領域を順
に領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃとし、下の４領域は同順に領域
Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ａとし、 前記信号処理回路は、前記領域Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄの光を受
光することによる光検出器の出力信号をそれぞれＡ，
Ｂ，Ｃ，Ｄとして、Ａ＋ＤとＢ＋Ｃとの信号差から非点
収差法による前記レンズのフォーカス位置ずれ信号を検
出できるように構成したことを特徴とする請求項１，
２，３又は５記載の光ヘッド用トラックエラー信号検出
装置。 - 【請求項７】 前記光ディスクからの反射光をトラック
方向と直交する方向の分割線で更に上下の領域に分割
し、これにより構成される８領域のうち上の４領域を順
に領域Ｄ，Ａ，Ｂ，Ｃとし、下の４領域は同順に領域
Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ａとし、 前記光ディスクと前記光検出器との間に、非点収差光学
素子を設け、当該非点収差光学素子による非点収差の発
生方向が光ディスクのトラック方向に対し４５度の方向
となるように設定し、 前記光検出器は、この非点収差光学素子により前記トラ
ック方向に対し±４５度方向に発生する２つの焦点の中
間に配置し、 前記信号処理回路は、前記領域Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄの光を受
光することによる光検出器の出力信号をそれぞれＡ，
Ｂ，Ｃ，Ｄとして、Ａ＋ＤとＢ＋Ｃとの信号差から非点
収差法による前記レンズのフォーカス位置ずれ信号を検
出できるように構成したことを特徴とする請求項１，
２，３又は５記載の光ヘッド用トラックエラー信号検出
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32880697A JPH11161980A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 光ヘッド用トラックエラー信号検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32880697A JPH11161980A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 光ヘッド用トラックエラー信号検出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11161980A true JPH11161980A (ja) | 1999-06-18 |
Family
ID=18214315
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32880697A Pending JPH11161980A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 光ヘッド用トラックエラー信号検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11161980A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1085509A2 (en) * | 1999-09-16 | 2001-03-21 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Error signal detection apparatus and reproduction signal detection apparatus for optical recording/reproducing system |
| WO2001037272A1 (fr) * | 1999-11-18 | 2001-05-25 | Fujitsu Limited | Dispositif de stockage optique |
| JP2002162595A (ja) * | 2000-11-24 | 2002-06-07 | Olympus Optical Co Ltd | ガルバノミラー |
| KR100557542B1 (ko) * | 2004-04-08 | 2006-03-03 | 삼성전기주식회사 | 트래킹 에러 오프셋 보상용 광검출 영역이 형성된 광픽업장치 |
| KR100618989B1 (ko) * | 2000-03-10 | 2006-08-31 | 삼성전자주식회사 | 광기록재생기기용 에러신호 검출장치 |
| KR100644578B1 (ko) * | 1999-10-21 | 2006-11-13 | 삼성전자주식회사 | 트랙킹 에러 신호 검출장치 |
| KR100644581B1 (ko) * | 1999-10-30 | 2006-11-13 | 삼성전자주식회사 | 트랙킹 에러신호 검출장치 및 재생신호 검출장치 |
| KR100694024B1 (ko) * | 1999-09-16 | 2007-03-12 | 삼성전자주식회사 | 광디스크 기록/재생장치의 트랙킹 에러 검출방법 및 장치 그리고 합신호 발생장치 |
| US7362689B2 (en) | 2003-08-26 | 2008-04-22 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Optical pickup and optical recording and/or reproducing apparatus adopting the same |
-
1997
- 1997-11-28 JP JP32880697A patent/JPH11161980A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990706 |