JP3115761B2 - 光学ヘッド - Google Patents

光学ヘッド

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JP3115761B2
JP3115761B2 JP06019679A JP1967994A JP3115761B2 JP 3115761 B2 JP3115761 B2 JP 3115761B2 JP 06019679 A JP06019679 A JP 06019679A JP 1967994 A JP1967994 A JP 1967994A JP 3115761 B2 JP3115761 B2 JP 3115761B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光記録媒体であるミニ
ディスク等のディスクに形成されている案内溝の回折を
検出する光学ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、市場に登場したミニディスクにお
いては、ディスクの案内溝をウォブリングさせることで
アドレス情報が記録されている。このようなミニディス
クに対して、データの書き込み・読み出しを行なう光学
ヘッドでは、案内溝の回折による光の強度変化を2分割
の分割受光素子で検出するプッシュプル法にて、記録さ
れているアドレス情報を読み出すようになっている。
【0003】上記プッシュプル法の原理は、ディスクに
形成された案内溝により回折反射されて再び対物レンズ
に入射した光の強度分布が、案内溝と光ビームとの相対
的な位置変化により変化することを利用したものであ
る。即ち、図12に示すように、ディスク71の案内溝
72に集光されたスポットは、案内溝72により回折さ
れて、0次回折光73、+1次回折光74、−1次回折
光75として反射され、対物レンズ76により光学系の
分割受光素子78へと導かれる。この分割受光素子78
は、ディスク71の案内溝72の延びる方向(案内溝方
向)に沿って2分割されて二つの受光部を有しており、
0次回折光73、+1次回折光74、−1次回折光75
とが重なった光77を、案内溝72の回折光として受光
し、各受光部で光量を検出する。そして、この各受光部
にて検出された光量の差がプッシュプル信号であり、検
出されたこのプッシュプル信号から、案内溝72に記録
されているアドレス情報が得られる。
【0004】一方、このようなミニディスクにおけるト
ラッキングエラー信号の検出には、いわゆる3ビーム法
が適用されており、光源からの光を、メインビーム、+
1次サブビーム、及び−1次サブビームの3ビームに分
割し、図9に示すように、3ビームに対応する三つのス
ポット、即ち、メインスポットS01、+1次サブスポッ
トS02、及び−1次サブスポットS03を、案内溝72に
沿って一直線上に形成させ、これら各ビームの反射ビー
ムである回折光を受光素子(図示しない)に入射させ、
二つのサブビームの光量差からトラッキングエラー信号
を検出するようになっている。尚、上記したプッシュプ
ル信号の検出には、メインビームの反射ビームが用いら
れる。
【0005】このような光学ヘッドとしては、図7に示
す構成のものが知られている。これにおいて、ホログラ
ムレーザユニット51は、図8に示すように、光源であ
る半導体レーザ52と、ホログラム素子53と、第1光
検出器54とからなり、上記ホログラム素子53のレー
ザ側の面には、半導体レーザ52からの光ビームを3本
の光ビームに分割するグレーディング(回折格子)53
aが形成され、一方、その反対側の面には、領域により
ピッチの異なるホログラム53bが形成されている。
【0006】半導体レーザ52から出射された光ビーム
は、ホログラム素子53のグレーディング53aで3本
の光ビーム、メインビームB1 、+1次サブビーム
2 、及び−1次サブビームB3 に分割され、この3ビ
ームにおけるホログラム53bを透過した0次回折光
が、図7に示すコリメートレンズ55にて集光された
後、立上げミラー56に導かれ、対物レンズ57により
図示しないディスク上に上述したような三つのスポット
01・S02・S03を形成する(図9参照)。
【0007】また、ディスクからの反射ビームは、対物
レンズ57、立上げミラー56を順に経て、ビームスプ
リッタ58にてコリメートレンズ55方向とウォーラス
トンプリズム59方向とに分割される。このうち、コリ
メートレンズ55方向に分割された光ビームは、図8に
示すように、ホログラム素子53のホログラム53bに
て集光され、その1次回折光が第1光検出器54に入射
する。この第1光検出器54は、フォーカシングエラー
信号検出用の光検出器であり、3分割の分割受光素子か
らなり、受光部a〜cを有している。上記1次回折光
は、各々に応じた受光素子部位に集光され、スポットを
形成する。
【0008】ここで、フォーカシングエラー信号は、第
1光検出器54の受光部a・bの出力に基づいて下記の
式によって得られる。
【0009】フォーカシングエラー信号=a−b一方、
ウォーラストンプリズム59方向に分割された光ビーム
は、ウォーラストンプリズム59にて偏光特性を有する
S成分とP成分とに分離される(図10参照)。これら
分離された光ビームは、図7に示す45°ミラー60を
介してスポットレンズ(集光部材)61にて集光され、
折り曲げミラー(光路折曲部材)62にて折曲されて第
2光検出器63に入射する。尚、折り曲げミラー62を
備えず、スポットレンズ61にて集光した光を、直接第
2光検出器に入射させる構成のものもある。その場合の
第2光検出器63’は、図中、仮想線にて示すように配
される。
【0010】上記第2光検出器63は、光磁気信号、プ
ッシュプル信号、及びトラッキングエラー信号を検出す
るための光検出器であり、図11にも示すように、線対
称に配された二つの受光素子グループからなる。図11
において右側の受光素子グループは、分割受光素子H
と、その上下に配された受光素子E1・F1とからな
り、左側の受光素子グループは、分割受光素子Jと、そ
の上下に配された受光素子E2・F2とからなる。上記
分割受光素子H・Jが、プッシュプル信号を検出するた
めの分割受光素子であり、ディスクに形成された案内溝
方向にそって2分割され、受光部A・Bまたは受光部C
・Dがそれぞれ形成されている。
【0011】右側の受光素子グループにS成分の分離光
が入射するとき、左側の受光素子グループにP成分の分
離光が入射するようになっている。このように第2光検
出器63に集光された分離光は、各々に応じた受光素子
上に図に示すようなほぼ真円のスポットを形成する。S
成分の分離光においては、メインビームB1 に対応する
メインスポットS1Sを分割受光素子H上に、サブビーム
2 ・B3 に対応するサブスポットS2S・S3Sを受光素
子E1・F1上に、一方、P成分の分離光においては、
メインスポットS1Pを分割受光素子J上に、サブスポッ
トS2P・S3Pを受光素子E2・F2上にそれぞれ形成す
る。
【0012】ここで、ディスクの光磁気信号、プッシュ
プル信号、及びトラッキングエラー信号は、それぞれ第
2光検出器63の受光素子H(受光部A・B)・J(受
光部C・D)・E1・E2・F1・F2の出力に基づい
て下記の式によって得られる。
【0013】 光磁気信号=(A+B)−(C+D) プッシュプル信号=A−B or C−D トラッキングエラー信号=(E1+E2)−(F1+F
2)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の光学ヘッドの場合、プッシュプル信号を検出
する各分割受光素子H・Jにおける受光部A・Bまたは
受光部C・Dの位置誤差の許容範囲が狭く、非常に手間
取る調整が必要とされるという問題を有している。しか
も、位置誤差の許容範囲が狭いため、初期調整が不正確
になり易く、得られるプッシュプル信号の信頼性が低く
なり、信頼性の高いアドレス情報が得られないといった
問題も有している。
【0015】即ち、分割受光素子H・Jの位置誤差の許
容範囲を広げるには、各分割受光素子H・J上にそれぞ
れ形成されるメインスポットS1S・S1Pのスポット径を
大きくすればよいのであるが、上記構成の場合、メイン
スポットS1S・S1Pの上下には、サブスポットS2S・S
3S及びサブスポットS2P・S3Pが存在するので、メイン
スポットS1S・S1Pのスポット径を大きくすると、メイ
ンスポットS1S・S1PとサブスポットS2S・S3S及びサ
ブスポットS2P・S3Pとの干渉が発生し易くなり、光磁
気信号、プッシュプル信号、及びトラッキングエラー信
号の信号品質を低下させる虞がある。このため、メイン
スポットS1S・S1Pのスポット径を大きくすることがで
きず、上記したような問題が生じることとなる。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の第1の発明の光学ヘッドは、光源から出射
された光を、回折格子により複数の光ビームに分割させ
て光記録媒体に照射し、この光記録媒体から反射される
メインビームを光記録媒体の案内溝方向に沿って2分割
された分割受光素子上に集光させるとともに前記光記録
媒体から反射されるサブビームを前記分割受光素子に隣
接して配された受光素子上に集光させ、プッシュプル法
にて光記録媒体の案内溝の回折を検出する光学ヘッドに
おいて、上記各受光素子上に集光されたメインビームと
サブビームそれぞれのスポット形状が、メインビームス
ポットとサブビームスポットとの間の干渉を生じない方
向にのみスポットを広げるべく、分割受光素子の分割線
とほぼ直交する方向を長軸とする楕円形状となるように
反射されるメインビームとサブビームとの形状を整形す
るビーム整形手段を備えていることを特徴とする光学ヘ
ッドである。
【0017】上記請求項2記載の本発明の光学ヘッド
は、上記の課題を解決するために、上記請求項1記載の
光学ヘッドにおいて、光記録媒体からの反射ビームを上
記分割受光素子へと折曲して導く光路折曲部材を凸型の
シリンドリカルミラーから形成し、この凸型のシリンド
リカルミラーを、反射ビームを上記分割受光素子の分割
線とほぼ直交する方向に広げるように配設して、上記ビ
ーム整形手段としたことを特徴としている。
【0018】上記請求項3記載の本発明の光学ヘッド
は、上記の課題を解決するために、上記請求項1記載の
光学ヘッドにおいて、上記分割受光素子とこの分割受光
素子に反射ビームを集光させる集光部材との間に、凹型
のシリンドリカルレンズを、反射ビームを分割受光素子
の分割線とほぼ直交する方向に広げるように配設して、
上記ビーム整形手段としたことを特徴としている。
【0019】
【作用】本発明の光学ヘッドは光源から出射された光
を、回折格子により複数の光ビームに分割させて光記録
媒体に照射し、この光記録媒体から反射されるメインビ
ームを光記録媒体の案内溝方向に沿って2分割された分
割受光素子上に集光させるとともに前記光記録媒体から
反射されるサブビームを前記分割受光素子に隣接して配
された受光素子上に集光させ、プッシュプル法にて光記
録媒体の案内溝の回折を検出する光学ヘッドにおいて、
上記各受光素子上に集光されたメインビームとサブビー
ムそれぞれのスポット形状が、メインビームスポットと
サブビームスポットとの間の干渉を生じない方向にのみ
スポットを広げるべく、分割受光素子の分割線とほぼ直
交する方向を長軸とする楕円形状となるように反射され
るメインビームとサブビームとの形状を整形するビーム
整形手段を備えている。したがって、受光素子上に形成
されるメインビームとサブビームそれぞれのスポット
を、ビームのスポット径を大きくすることによるメイン
ビームのスポットとサブビームのスポットの間の干渉等
の不具合を招来することのない方向にのみ広げることが
可能となり、この結果、プッシュプル信号を検出する分
割受光素子の位置誤差許容幅が広がり、調整が容易とな
る。また、初期調整が容易となるので、検出されるプッ
シュプル信号の信頼性が高くなる。
【0020】請求項2の構成によれば、分割受光素子へ
反射ビームを導く光路折曲部材を凸型のシリンドリカル
ミラーから形成し、かつ、この凸型のシリンドリカルミ
ラーを、反射ビームを分割受光素子の分割線とほぼ直交
する方向に広げるように配設することでビーム整形手段
が構成されている。したがって、光路折曲部材を用いて
いる光学ヘッドにおいては、従来からの構成部材である
光路折曲部材を交換するという簡単な作業で、従来構成
をほとんど変えることなくビーム整形手段を設けて、上
記請求項1に記載した作用を得ることができる。
【0021】請求項3の構成によれば、上記分割受光素
子とこの分割受光素子に反射ビームを集光させる集光部
材との間に、凹型のシリンドリカルレンズを、反射ビー
ムを分割受光素子の分割線とほぼ直交する方向に広げる
ように配設することでビーム整形手段が構成されてい
る。したがって、光路折曲部材が用いられていない光学
ヘッドにおいては、分割受光素子と集光部材との間に凹
型のシリンドリカルレンズを組入れるだけで、従来の構
成を大きく変えることなくビーム整形手段を設けて、上
記請求項1に記載した作用を得ることができる。
【0022】
【実施例】〔実施例1〕 本発明の一実施例を図1ないし図4に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。本実施例に係る光学ヘッドは、
図1に示すように、ホログラムレーザユニット1と、コ
リメートレンズ5と、立上げミラー6と、対物レンズ7
と、ビームスプリッタ8と、ウォーラストンプリズム9
と、45°ミラー10と、スポットレンズ11と、凸型
シリンドリカルミラー12と、第2光検出器13とを備
えている。
【0023】上記ホログラムレーザユニット1は、図2
に示すように、半導体レーザ(光源)2、ホログラム素
子3、及び第1光検出器4から構成されており、このう
ち、ホログラム素子3には、半導体レーザ2側の面に3
ビーム生成用のグレーディング(回折格子)3aが形成
される一方、その反対側の面に、図示しないミニディス
ク等のディスク(光記録媒体)からの反射ビームを第1
光検出器4方向へ回折させるホログラム3bが形成され
ている。
【0024】第1光検出器4は、フォーカシングエラー
信号検出用の光検出器であり、受光部a〜cを備えた3
分割の分割受光素子からなり、後述のようにサーボ制御
用のフォーカシングエラー信号を検出するようになって
いる。
【0025】上記コリメートレンズ5は、半導体レーザ
2から出射された光ビームを平行にするためのもので、
立上げミラー6は、光ビームをディスク上に導くための
もの、対物レンズ7は、光ビームをディスク上に集光さ
せるためのものである。また、ビームスプリッタ8は、
ディスクからの反射ビームをコリメートレンズ5方向と
この方向に対して直交するウォーラストンプリズム9方
向の2方向に分割するためのものである。
【0026】ウォーラストンプリズム9は、ビームスプ
リッタ8で分割されたディスクからの反射ビーム(以
下、単に光ビームと称する場合もある)をさらに、偏光
特性を有するS成分とP成分とに分離するためのもので
ある(図3参照)。
【0027】45°ミラー10は、ウォーラストンプリ
ズム9からの光ビームをスポットレンズ11へと導くた
めのものであり、スポットレンズ(集光部材)11は、
ウォーラストンプリズム9にて分離された分離光を、第
2光検出器13の所定位置に集光させるためのものであ
る。
【0028】凸型シリンドリカルミラー12は、スポッ
トレンズ11にて集光された光ビームを折曲すると共
に、一方を広げて楕円形状に整形して、第2光検出器1
3へと導くものである。これは、従来の光学ヘッドにお
いて用いられていた、光ビームを単に折曲する折り曲げ
ミラー等の光路折曲部材としての機能と共に、ディスク
からの反射ビームを、楕円形状スポットの長軸がプッシ
ュプル信号を検出する方向、言い換えれば、後述する第
2光検出器13に備えられたプッシュプル信号検出用の
分割受光素子の分割線とほぼ直交する方向となるように
方向合わせがされることで、ビーム整形手段としての機
能を備えている。そして、この凸型シリンドリカルミラ
ー12にて反射されることで、第2光検出器13には、
楕円形状スポットが形成される。
【0029】第2光検出器13は、光磁気信号、プッシ
ュプル信号、及びトラッキングエラー信号を検出するた
めの光検出器であり、図4にも示すように、線対称に配
された二つの受光素子グループからなる。図において右
側の受光素子グループにS成分の分離光が入射するとき
は、左側の受光素子グループにP成分の分離光が入射す
るようになっており、右側の受光素子グループは、分割
受光素子Hと、その上下にそれぞれ配された受光素子E
1・F1とからなり、左側の受光素子グループは、分割
受光素子Jと、その上下にそれぞれ配された受光素子E
2・F2とからなる。
【0030】上記各分割受光素子H・Jが、上述したプ
ッシュプル信号検出用の分割受光素子であり、プッシュ
プル信号を検出できるように2分割されて、受光部A・
Bまたは受光部C・Dがそれぞれ形成されている。これ
ら分割受光素子H・Jは、光磁気信号を検出するための
ものでもある。一方、受光素子E1・E2・F1・F2
は、サーボ制御用のトラッキングエラー信号を検出する
ためのものである。
【0031】上記の構成において、半導体レーザ2から
出射された光は、ホログラム素子3のグレーディング3
aで3ビーム、即ち、図2に示すメインビームB1 、+
1次サブビームB2 、及び−1次サブビームB3 に分割
される。この3ビームの光のうち、ホログラム3bを透
過した0次回折光は、コリメートレンズ5にて集光さ
れ、立上げミラー6に導かれ、対物レンズ7によりディ
スク上の案内溝に沿った一直線上に、メインスポットS
01および2個のサブスポットS02・S03として集光され
る(前記従来技術の項で用いた図9参照)。
【0032】また、ディスクからの反射ビームは、対物
レンズ7及び立上げミラー6を経た後、ビームスプリッ
タ8にてウォーラストンプリズム9方向と、コリメート
レンズ5方向とに分割される。ビームスプリッタ5方向
に分割された光ビームは、ホログラム3bにて回折さ
れ、その1次回折光が第1光検出器4に入射する(図2
参照)。
【0033】一方、ウォーラストンプリズム9方向に分
割された光ビームは、ウォーラストンプリズム9、45
°ミラー10、スポットレンズ11、凸型シリンドリカ
ルミラー12を経て、第2光検出器13に入射する(図
3参照)。この場合、上述したように、凸型シリンドリ
カルミラー12にて、第2光検出器13に入射する光ビ
ームは、楕円形状に整形される。そして、右側の受光素
子グループにS成分の分離光が入射するとき、左側の受
光素子グループにP成分の分離光が入射し、このように
第2光検出器13に集光された各分離光は、各々対応す
る受光素子上に図4に示すような楕円形状スポットを形
成する。つまり、S成分の分離光においては、メインビ
ームB1 に対応するメインスポットS1Sを分割受光素子
H上に、各サブビームB2 ・B3 に対応するサブスポッ
トS2S・S3Sを受光素子E1・F1上に、一方、P成分
の分離光においては、メインスポットS1Pを分割受光素
子J上に、サブスポットS2P・S3Pを受光素子E2・F
2上にそれぞれ形成する。
【0034】ここで、フォーカシングエラー信号は、第
1光検出器4の3分割受光素子の受光部a・bの出力に
基づいて下記の式によって得られる。
【0035】フォーカシングエラー信号=a−b ディスクの光磁気信号、プッシュプル信号、及びトラッ
キングエラー信号は、それぞれ第2光検出器13の分割
受光素子H・Jの受光部A・B・C・D、及び受光素子
E1・E2・F1・F2の出力に基づいて下記の式によ
って得られる。
【0036】光磁気信号=(A+B)−(C+D) プッシュプル信号=A−B or C−D トラッキングエラー信号=(E1+E2)−(F1+F
2) 以上のように、本実施例の光学ヘッドにおいては、プッ
シュプル信号検出用の分割受光素子H・Jを備えた第2
光検出器13と、この第2光検出器13に光ビームを集
光させるスポットレンズ11との間に、凸型シリンドリ
カルミラー12が、ディスクからの反射ビームを、楕円
形状スポットの長軸がプッシュプル信号検出用に分割受
光素子の分割線とほぼ直交する方向となるように方向合
わせがされて配設されているので、ディスクからの反射
ビームは、この凸型シリンドリカルミラー12にて、上
記受光素子H・Jにそれぞれ集光させたときに分割線と
直交する方向に広げられた楕円形状となる。
【0037】このように、スポット同士の干渉を生じな
い方向にのみスポットを広げることで、反射ビームのス
ポット径を大きくすることによるスポット同士の干渉等
の不具合を招来することなく、プッシュプル信号を検出
する分割受光素子H・Jの位置誤差許容幅が広がり、調
整が容易となる。また、初期調整が容易となるので、検
出されるプッシュプル信号の信頼性が高くなり、このプ
ッシュプル信号から信頼性の高いアドレス情報を得るこ
とができ、光学ヘッドの信頼性が向上する。
【0038】しかも、本実施例においては、従来からの
構成部材である光路折曲部材を凸型のシリンドリカルミ
ラー12から形成し、上述したように配設するという構
成で、ビーム整形手段が構成されているので、部材を交
換するという簡単な作業で、従来構成をほとんど変える
ことなく既存の光学ヘッドを上記した効果が得られるよ
うに改良できるという利点も備えている。
【0039】〔実施例2〕 本発明の他の実施例を図4ないし図6に基づいて説明す
れば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記実施
例にて示した部材と同一の機能を有する部材には、同一
の符号を付記し、その説明を省略する。本実施例の光学
ヘッドは、図5に示すように、ディスクからの反射ビー
ムを、折曲することなく、第2光検出器13に入射させ
る構成であり、ビームスポット11と第2光検出器13
との間に、入射した光ビームを一方向に広げて楕円形状
に整形して出射する凹型シリンドリカルレンズ20が、
ディスクからの反射ビームを、第2光検出器13の分割
受光素子H・Jの分割線とほぼ直交する方向が楕円形状
の長軸となるように方向合わせされて配設されている。
即ち、本実施例においては、この凹型シリンドリカルレ
ンズ20にて、本発明のビーム整形手段が構成されてい
る。
【0040】上記構成において、ビームスプリッタ8に
て、ウォーラストンプリズム9方向に分割された光は、
ウォーラストンプリズム9、45°ミラー10、スポッ
トレンズ11、凹型シリンドリカルレンズ20を経て、
第2光検出器13に入射する(図6参照)。スポットレ
ンズ11にて集光され、第2光検出器13に入射する光
ビームは、凹型シリンドリカルレンズ20を透過するこ
とで、分割受光素子H・Jの分割線とほぼ直交する方向
に広げて楕円形状スポットとなるように整形され、前記
実施例1と同様の図4に示すような、図において横方向
に広がった楕円形状スポットを形成する。つまり、S成
分の分離光においては、メインビームB1 に対応するメ
インスポットS1Sを分割受光素子H上に、各サブビーム
2 ・B3 に対応するサブスポットS2S・S3Sを受光素
子E1・F1上に、一方、P成分の分離光においては、
メインスポットS1Pを分割受光素子J上に、サブスポッ
トS2P・S3Pを受光素子E2・F2上にそれぞれ形成す
る。
【0041】このような構成とすることで、前記実施例
1と同様に、プッシュプル信号を検出する分割受光素子
H・Jの位置誤差許容幅が広がり、調整が容易となると
共に、初期調整が容易となるため、プッシュプル信号の
信頼性が高くなり、高信頼性のアドレス情報が得られ、
光学ヘッドの信頼性が向上する。
【0042】また、このような構成は、スポットレンズ
11にて集光された光ビームを、真っ直ぐに第2光検出
器13に入射させるように構成されている光学ヘッドに
おいて、凹型シリンドリカルレンズ20を上述したよう
に配設して組み入れるだけで、従来の構成を大きく変え
ることなく上記した効果を得る光学ヘッドに改良できる
という利点を備えている。
【0043】
【発明の効果】上記請求項1記載の本発明の光学ヘッド
は、以上のように、上記分割受光素子上に集光された反
射ビームのスポット形状が、スポット同士の干渉を生じ
ない方向にのみスポットを広げるべく、分割受光素子の
分割線とほぼ直交する方向が広げられた楕円形状となる
ように反射ビームを整形するビーム整形手段を備えてい
る構成である。
【0044】これにより、分割受光素子上に形成される
スポットを、反射ビームのスポット径を大きくすること
によるスポット同士の干渉等の不具合を招来することの
ない方向にのみ広げることが可能となり、この結果、プ
ッシュプル信号を検出する分割受光素子の位置誤差許容
幅が広がり、調整が容易となる。また、初期調整が容易
となるので、検出されるプッシュプル信号の信頼性が高
くなり、これに応じて例えば高信頼性のアドレス情報を
得ることが可能となり、光学ヘッドの信頼性を向上させ
るという効果を奏する。
【0045】上記請求項2記載の本発明の光学ヘッド
は、以上のように、上記請求項1記載の光学ヘッドにお
いて、光記録媒体からの反射ビームを上記分割受光素子
へと折曲して導く光路折曲部材を凸型のシリンドリカル
ミラーから形成し、この凸型のシリンドリカルミラー
を、反射ビームを上記分割受光素子の分割線とほぼ直交
する方向に広げるように配設して、上記ビーム整形手段
とした構成である。
【0046】これにより、光路折曲部材を用いている光
学ヘッドにおいては、従来からの構成部材である光路折
曲部材を交換するという簡単な作業で、従来構成をほと
んど変えることなくビーム整形手段を設けて、上記請求
項1に記載した効果を得ることができるという効果を奏
する。
【0047】上記請求項3記載の本発明の光学ヘッド
は、以上のように、上記請求項1記載の光学ヘッドにお
いて、上記分割受光素子とこの分割受光素子に反射ビー
ムを集光させる集光部材との間に、凹型のシリンドリカ
ルレンズを、反射ビームを分割受光素子の分割線とほぼ
直交する方向に広げるように配設して、上記ビーム整形
手段とした構成である。
【0048】これにより、光路折曲部材が用いられてい
ない光学ヘッドにおいては、分割受光素子と集光部材と
の間に凹型のシリンドリカルレンズを組入れるだけで、
従来の構成を大きく変えることなくビーム整形手段を設
けて、上記請求項1に記載した効果を得ることができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、光学ヘッ
ドの全体を示す概略構成図である。
【図2】上記光学ヘッドに備えられたホログラムレーザ
の原理図である。
【図3】上記光学ヘッドの第2光検出器に反射ビームを
導く光学系を示す説明図である。
【図4】上記光学ヘッドの第2光検出器における受光素
子の配設状態と、それに形成されたスポット形状を示す
説明図である。
【図5】本発明の他の実施例を示すものであり、光学ヘ
ッドの全体を示す概略構成図である。
【図6】上記図5の上記光学ヘッドの第2光検出器に反
射ビームを導く光学系を示す説明図である。
【図7】従来の光学ヘッドの全体を示す概略構成図であ
る。
【図8】上記光学ヘッドに備えられたホログラムレーザ
の原理図である。
【図9】ディスクの案内溝に沿って形成された3ビーム
の各スポットを示す説明図である。
【図10】従来の光学ヘッドの第2光検出器に反射ビー
ムを導く光学系を示す説明図である。
【図11】従来の光学ヘッドの第2光検出器における受
光素子の配設状態と、それに形成されたスポット形状を
示す説明図である。
【図12】プッシュプル法を説明する原理図である。
【符号の説明】
1 ホログラムレーザユニット 2 半導体レーザ 3 ホログラム素子 3a グレーディング(回折素子) 3b ホログラム 7 対物レンズ 8 ビームスプリッタ 9 ウォーラストプリズム 11 スポットレンズ(集光部材) 12 凸型シリンドリカルミラー(ビーム整形手段・
光路折曲部材) 13 第2光検出器 20 凹型シリンドリカルレンズ(ビーム整形手段) H 分割受光素子 J 分割受光素子

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源から出射された光を、回折格子により
    複数の光ビームに分割させて光記録媒体に照射し、この
    光記録媒体から反射されるメインビームを光記録媒体の
    案内溝方向に沿って2分割された分割受光素子上に集光
    させるとともに前記光記録媒体から反射されるサブビー
    ムを前記分割受光素子に隣接して配された受光素子上に
    集光させ、プッシュプル法にて光記録媒体の案内溝の回
    折を検出する光学ヘッドにおいて、 上記受光素子上に集光されたメインビームとサブビー
    ムそれぞれのスポット形状が、メインビームスポットと
    サブビームスポットとの間の干渉を生じない方向にのみ
    スポットを広げるべく、分割受光素子の分割線とほぼ直
    交する方向を長軸とする楕円形状となるように反射され
    るメインビームとサブビームとの形状を整形するビーム
    整形手段を備えていることを特徴とする光学ヘッド。
  2. 【請求項2】光記録媒体からの反射ビームを上記分割受
    光素子へと折曲して導く光路折曲部材を凸型のシリンド
    リカルミラーから形成し、この凸型のシリンドリカルミ
    ラーを、反射ビームを上記分割受光素子の分割線とほぼ
    直交する方向に広げるように配設して、上記ビーム整形
    手段としたことを特徴とする上記請求項1記載の光学ヘ
    ッド。
  3. 【請求項3】上記分割受光素子とこの分割受光素子に反
    射ビームを集光させる集光部材との間に、凹型のシリン
    ドリカルレンズを、反射ビームを分割受光素子の分割線
    とほぼ直交する方向に広げるように配設して、上記ビー
    ム整形手段としたことを特徴とする上記請求項1記載の
    光学ヘッド。
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