JPH11160687A - 表示装置及び光拡散層の製造方法 - Google Patents

表示装置及び光拡散層の製造方法

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JPH11160687A
JPH11160687A JP33790697A JP33790697A JPH11160687A JP H11160687 A JPH11160687 A JP H11160687A JP 33790697 A JP33790697 A JP 33790697A JP 33790697 A JP33790697 A JP 33790697A JP H11160687 A JPH11160687 A JP H11160687A
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light
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light beam
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示装置の観察者側に配される光拡散層を改
善して表示コントラストを高める。 【解決手段】 表示装置は観察者に対面して前方に配さ
れた透明な前側基板1と、所定の間隙を介して前側基板
1に後方から接合した後側基板2とからなる。前側基板
1には透明電極5が形成されており、後側基板2には反
射電極7が形成されている。両基板1,2の間隙には液
晶9が保持されており、電極5,7に印加された電圧に
応答して後方から反射した入射光線を光学変調し前方に
向かう出射光線に変換して画像を映し出す。前側基板1
に光拡散層10が配されており出射光線を拡散して観察
者から見た画像の視野角を広げる。光拡散層10は出射
光線を前方に向かって導光可能に形成された柱状領域1
02と、平面的に見て離散配置された柱状領域102の
隙間を埋める媒質103とからなり、柱状領域102と
媒質103は互いに異なる屈折率を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示装置及び光拡散
層の製造方法に関する。例えば、前側基板に光拡散層を
備え後側基板に鏡面光反射層を備えた反射型表示装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の反射型表示装置の一例を示
す模式的な断面図である。表示装置は観察者に対面して
前方に配された透明な前側基板1と、所定の間隙を介し
て前側基板1に後方から接合した後側基板2とからなる
パネル構造を有している。前側基板1の外面には偏光板
11が取り付けられている。前側基板1の内面には透明
電極5が形成されている。後側基板2の内面には反射電
極7が形成されている。反射電極7はアルミニウムの蒸
着膜等からなり鏡面の光反射層を兼ねている。前側基板
1と後側基板2の間隙には電気光学物質として液晶が保
持されている。液晶分子9mは所定の方向に配向してい
る。この例では電圧無印加状態(オフ)で液晶分子9m
は垂直配向しており白表示が得られる。即ち、前側基板
1から入射した光は偏光板11によって直線偏光とな
り、垂直配向した液晶をそのまま通過し、反射電極7で
反射された後再び偏光板11を通過して前方に出射す
る。一方電圧印加状態(オン)では液晶分子9mが水平
配向に移行し黒表示に切り替わる。水平配向した液晶は
一軸異方性を有しそのリターデーションが実質的にλ/
4となるように液晶の厚みが設定されている。液晶の屈
折率異方性をΔnとし厚みをdとするとリターデーショ
ンはΔn・dで表される。Δn・d=λ/4となるよう
にdが設定されている。尚、λは入射光の波長である。
即ち、電圧印加状態では液晶が4分の1波長板として機
能する。偏光板11を通過した入射直線偏光は反射電極
7で反射されるが、この間に4分の1波長板を往復する
ことになり、入射直線偏光の偏光軸が90°回転する。
この反射直線偏光は偏光板11の透過軸と直交するた
め、ほとんど吸収される。従って黒表示になる。尚、4
分の1波長板によって直線偏光の偏光軸を90°回転さ
せるために、偏光板11の透過軸は液晶の一軸配向方向
と45°の角度をなすように設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した反射型表示装
置はバックライトを用いる透過型表示装置と異なり、外
光の反射を利用して画像を映し出すので消費電力が少な
くて済み、例えば携帯用情報端末のディスプレイとして
期待されている。反射型表示装置は入射光を反射するた
めにアルミニウム等の光反射層が後側基板に形成されて
いる。この光反射層は鏡面反射するので入射光は一定の
方向(正反射方向)にしか反射せず、十分な視認性を備
えたディスプレイを得ることはできない。そこで、前側
基板1の外面に光拡散層10を装着することが一般的で
ある。光拡散層10は後側からの出射光線を拡散して観
察者から見た画像の視野角を広げるものである。図6に
従来の光反射層の構成を模式的に表す。光拡散層10は
互いに屈折率が異なる微粒子10aと媒質10bとから
なる。微粒子10aは例えばガラス粉からなり、透明樹
脂等の媒質10bに一定密度で分散されている。しかし
ながら、このような構造の光拡散層10では、前側から
入射する光は相当な部分が微粒子10aと媒質10bの
界面で反射され液晶に到達することができない。即ち、
画像表示に寄与しない不要反射が生じるため、特に黒表
示が十分に沈み込まないためコントラストが悪くなる。
加えて微粒子10aは一般に球形であり出射光をほぼ全
方位にわたって拡散する。換言すると従来の光拡散層1
0は無指向性であり観察者に向かわない不要な出射光が
生じることになる。無指向性の拡散反射層を用いると正
反射方向の反射光強度が減少し、十分な明るさの白表示
が得られない。
【0004】
【課題を解決する為の手段】上述した従来の技術の課題
を解決するため以下の手段を講じた。即ち本発明に係る
表示装置は基本的な構成として、観察者に対面して前方
に配された透明な前側基板と、所定の間隙を介して該前
側基板に後方から接合した後側基板とを備えている。該
前側基板及び後側基板の少なくとも一方に電極が形成さ
れている。前側基板と後側基板の間隙には液晶等の電気
光学物質が配されており、該電極に印加された電圧に応
答して後方からの入射光線を光学変調し前方に向かう出
射光線に変換して画像を映し出す。光拡散層が該前側基
板に配されており、該出射光線を拡散して観察者から見
た該画像の視野角を広げる。特徴事項として、前記光拡
散層は該出射光線を前方に向かって導光可能に形成され
た柱状領域と、平面的に見て離散配置された該柱状領域
の隙間を埋める媒質とからなり、該柱状領域と該媒質は
互いに異なる屈折率を有する。好ましくは、前記柱状領
域はその径寸法が光拡散層の厚み寸法の1/10以下に
設定されている。又好ましくは、前記柱状領域は平面的
に見てランダムに分布している。又好ましくは、前記柱
状領域はその径寸法が前方から後方に向かって減少して
いる。又好ましくは、前記後側基板には前方から供給さ
れた入射光線を反射する光反射層が形成されており、前
記電気光学物質は該光反射層で反射した入射光線を出射
光線に変換する。
【0005】本発明は上述した表示装置に組み込まれる
光拡散層の製造方法を包含しており、以下の工程からな
る。まず硬化速度が速い紫外線硬化型の第一透明樹脂の
前駆体と、硬化速度が遅く第一透明樹脂とは異なる屈折
率を有する第二透明樹脂の前駆体との混合物を塗工する
塗工工程を行う。次に、塗工された該混合物に紫外線を
選択的に照射して第一透明樹脂の前駆体のみを硬化さ
せ、離散的に配された柱状領域を形成する第一照射工程
を行う。最後に、塗工された混合物に紫外線を再び照射
して未硬化で残された第二透明樹脂の前駆体を硬化さ
せ、離散的に配された各柱状領域の間を埋める媒質に加
工する第二照射工程を行う。場合によっては、前記第一
照射工程は、平行化された紫外線を斜めから照射して該
表示装置の法線から傾いた柱状領域を形成するようにし
ている。更には、平行化された紫外線を同時に二方向か
ら照射して二方向に傾いた柱状領域を形成してもよい。
【0006】本発明によれば、表示装置の前側基板の外
面に改良された光拡散層を装着している。光拡散層は表
示装置の視野角を広くするために用いられる。本発明に
係る光反射層は厚み方向に沿って形成された無数の柱状
領域を媒質で埋め込んだ構造となっている。柱状領域と
媒質は互いに屈折率が異なる。従って、両者の界面で反
射が生じることになる。換言すると、柱状領域が光ファ
イバとして機能することになる。光ファイバを通った光
はその開口で拡散出射するため、表示装置の視野角を広
げることができる。又、柱状領域を媒質(バインダー)
で固めた構造は堆積型の回折格子として機能する。光拡
散層を通った光は回折を受け拡散的に出射することにな
る。柱状領域の形状、寸法、方位、屈折率等を適宜設定
することにより、無指向性ではなくある程度指向性を備
えた光拡散層を得ることができ、光の利用効率を改善し
て、明るい画像が得られる。係る堆積型の回折格子は、
例えば屈折率及び硬化速度(光重合速度)の異なる二種
類の紫外線硬化型透明樹脂を混合した塗膜を形成し、こ
れにマスクを介して紫外線を照射することで容易に作成
することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明に係る表示装置
を示す模式図である。(A)は電圧無印加状態にある表
示装置の断面図であり、(B)は電圧印加状態にある表
示装置の断面図であり、(C)は表示装置に組み込まれ
る光拡散層の模式的な拡大斜視図である。(A)に示す
ように、本表示装置は観察者に対面して前方に配された
透明な前側基板1と、所定の間隙を介して前側基板1に
後方から接合した後側基板2とからなり、フラットパネ
ル構造を有している。前側基板1の内面にはカラーフィ
ルタ3、反射防止膜4、透明電極5、配向膜6が順に形
成されている。カラーフィルタ3は画素毎に別れてRG
B三原色に着色されている。透明電極5はITO等の透
明導電膜からなる。カラーフィルタ3は比較的屈折率が
小さく、透明電極5は比較的屈折率が大きいため、両者
を直接接合すると界面で不要反射が生じる。これを防止
するため、本実施形態ではカラーフィルタ3と透明電極
5との間に両者の中間の屈折率を有する反射防止膜4を
介在させている。前側基板1の外面には光拡散層10及
び偏光板11が装着されている。光拡散層10は出射光
線を拡散して観察者から見た画像の視野角を広げるため
に用いられる。後側基板2の内表面には反射電極7及び
配向膜8が形成されている。反射電極7は例えばアルミ
ニウムの真空蒸着膜又はスパッタ膜からなり光反射層を
兼ねている。この光反射層は鏡面反射面を有する。尚、
場合によっては電極7とは別に光反射層を設けるように
してもよい。前側基板1と後側基板2の間隙には電気光
学物質として液晶9が封入されている。液晶9は上下の
配向膜6,8によって垂直配向に制御されているととも
に、負の誘電異方性を有する。この状態では前側(観察
者側)からの入射光線が偏光板11によって直線偏光に
なり液晶9を通過した後反射電極7で反射され、液晶9
で何ら変調を受けることなくそのまま出射光線として偏
光板11を通過する。従って白表示になる。但し、本実
施形態ではカラーフィルタ3が介在しているため実際に
は各画素毎にRGBに着色されることになる。
【0008】(B)に示すように、前側基板1の透明電
極5と後側基板2の反射電極7との間に電圧を印加する
と、液晶9は負の誘電異方性を有するため水平配向に移
行する。水平配向状態の液晶9は屈折率異方性を有し4
分の1波長板として機能する。この場合には図5を参照
して説明したように、黒表示が得られる。液晶9は透明
電極5と反射電極7との間に印加された電圧に応答して
入射光線を光学変調し、前方に向かう出射光線に変換し
て画像を映し出す。出射光線は光拡散層10によって拡
散され、観察者から見た画像の視野角を広げることがで
きる。尚、本実施形態は反射型の表示装置であるが、本
発明はこれに限られるものではなく透過型の表示装置に
も適用可能である。透過型の場合後側基板2の外面にバ
ックライトが装着される。バックライトから発した後方
からの入射光線は液晶9によって変調され出射光線に変
換される。出射光線は光拡散層10を介して前方の観察
者に向けられる。反射型の場合はバックライトの代わり
に光反射層を用いた構造であり、これによって反射され
た後方からの入射光線が同じく液晶9によって変調を受
け出射光線に変換され光拡散層10を通過することにな
る。又、本実施形態は液晶9の複屈折性を利用したEC
Bモードの表示装置であるが、本発明はこれに限られる
ものではない。例えば、液晶9としてネマティック液晶
に二色性色素を分散したGH(ゲストホスト)モードを
採用することもできる。或いは、TN(ツイストネマテ
ィック)モードやSTN(スーパーツイストネマティッ
ク)モードであってもよい。
【0009】(C)に示すように、本発明に係る光拡散
層10は出射光線を前方に向かって導光可能に形成され
た柱状領域102と、平面的に見て離散配置された柱状
領域102の隙間を埋める媒質103とからなり、柱状
領域102と媒質103は互いに異なる屈折率を有す
る。柱状領域102と媒質103は堆積型の回折格子を
構成し、基体101の上に形成されている。好ましく
は、柱状領域102はその径寸法が光拡散層10の厚み
寸法の1/10以下に設定されている。このように設定
することで、柱状領域102は実質的に光ファイバとし
て機能し、導光した光を開口から拡散的に出射すること
ができる。柱状領域102を平面的に見て規則的に配列
することにより堆積型の回折格子が得られ、後方からの
光を回折して前方に出射できる。但し、柱状領域102
を所定の間隔で正確に配列すると堆積回折格子の波長依
存性が強くなり色分散が生じる場合がある。そこで、柱
状領域102は平面的に見てある程度ランダムに分布さ
せるようにしてもよい。場合によっては、柱状領域10
2はその径寸法が前方から後方に向かって減少する円錐
状に形成してもよい。光拡散層10の厚み方向における
柱状領域102の径寸法変化は、同じく拡散光の波長依
存性を弱める効果がある。以上のように、本発明に係る
光拡散層10は、例えば屈折率の低い透明樹脂からなる
媒質103中に、屈折率の高い透明樹脂からなる柱状領
域102を形成し、光ファイバ構造を基板の法線と平行
な方向に作り込んでいる。尚、媒質103に屈折率の高
い透明樹脂を用い、柱状領域102に屈折率の低い透明
樹脂を用いてもよい。この光拡散層10の後側から光が
入射すると二種類の屈折率の異なる透明樹脂の界面で反
射しながら前方に導光される。光拡散層10を光が進行
する過程で多重反射が生じ光が様々な方向に変化し、所
望の光拡散特性が得られる。更に、柱状領域102の周
期構造に起因する回折を受け様々な方向に拡散出射され
る。この光拡散層10の内部での多重反射は、図6に示
した従来の微粒子分散型光拡散層と異なり、光の進行方
向に直交する界面が少ない。従って、反射型表示装置の
場合前側から入射した外光は光拡散層10によって不要
な反射を受けることなく大部分が液晶9に進入すること
ができる。従って、光拡散層による不要反射に起因する
黒表示の起因がなくなり、コントラストを改善できる。
【0010】図2は、図1に示した光拡散層の製造方法
を示す工程図である。まず(A)の成膜工程を行う。具
体的には、硬化速度が速い紫外線硬化型の第一透明樹脂
の前駆体と、硬化速度が遅く第一透明樹脂とは異なる屈
折率を有する第二透明樹脂の前駆体との混合物を基体1
01に塗工する。この様な混合物としては、例えばデュ
ポン(DuPont)社製のOMNIDEX型番HRF
150又はHRF600を用いることができる。次に
(B)に示すように第一照射工程を行う。具体的には、
塗工された混合物の塗膜104にマスク105を介して
紫外線106を選択的に照射し、第一透明樹脂の前駆体
のみを硬化させ、離散的に配された柱状領域を形成す
る。マスク105は例えば円形開口が離散的且つランダ
ムに配されたパタンを有している。円形開口を通過した
紫外線106により、硬化速度が速い第一透明樹脂の前
駆体のみが硬化し、個々の円形開口に対応して柱状領域
が得られる。
【0011】(C)は、紫外線照射後に形成された柱状
領域102を表している。個々の柱状領域102はその
径寸法が前方から後方に向かって減少している。このよ
うな柱状領域102の逆円錐形状は紫外線の厚み方向に
沿った吸収過程により自動的に形成できる。続いて第二
照射工程を行い、塗膜に紫外線107を再び照射して未
硬化で残された第二透明樹脂の前駆体を硬化させ、離散
的に配された各柱状領域102の間を埋める媒質103
に加工する。以上のように、二回の紫外線照射を行うこ
とにより、基体101の上に堆積型の回折格子構造を有
する光拡散層10を形成することができる。
【0012】図3は光拡散層の製造方法の変形例を示す
工程図である。まず(A)に示すように、硬化速度が速
い紫外線硬化型の第一透明樹脂の前駆体と、硬化速度が
遅く第一透明樹脂とは異なる屈折率を有する第二透明樹
脂の前駆体との混合物を基体101の上に塗工して塗膜
104を形成する。次に(B)に示すように、塗膜10
4にマスク105を介して紫外線106を選択的に照射
し、第一透明樹脂の前駆体のみを硬化させ、離散的に配
された柱状領域を形成する。この際、平行化された紫外
線106を斜めから照射して、表示装置の法線から傾い
た柱状領域102を形成する。この傾いた柱状領域10
2を(C)に示す。この後、塗膜に再び紫外線107を
照射して未硬化で残された第二透明樹脂の前駆体を硬化
させ、離散的に配された各柱状領域102の間を埋める
媒質103に加工する。このように各柱状領域102を
傾斜させることで、所望の方向にある程度指向性を持た
せた光拡散層を製造することができる。
【0013】図4は、図3に示した製造方法の応用例を
示す模式図である。この応用例では、平行化された紫外
線を同時に二方向から照射して二方向に傾いた柱状領域
102a,102bを媒質103中に形成している。例
えば、一方の柱状領域102aは観察者30とほぼ平行
な方位に傾いており、他方の柱状領域102bは照明光
源50とほぼ平行な方向に傾いている。これにより、照
明光源50から発する照明光の利用効率を大幅に改善す
ることができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
透明な媒質の中に屈折率の異なる柱状領域を形成した光
拡散層を表示装置の前側に取り付けることで、表示コン
トラストを落とすことなく視野角を広げることが可能に
なる。又、従来の微粒子を拡散した光拡散層に比べ、入
射光の不要反射が小さくなり、表示装置の黒表示の浮き
を抑制することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる表示装置の構成を示す模式図で
ある。
【図2】図1に示した表示装置に組み込まれる光拡散層
の製造方法を示す工程図である。
【図3】同じく光拡散層の製造方法を示す工程図であ
る。
【図4】図3に示した光拡散層の製造方法の応用例を示
す模式図である。
【図5】従来の表示装置の一例を示す模式図である。
【図6】図5に示した表示装置に組み込まれる従来の光
拡散層を示す模式図である。
【符号の説明】
1・・・前側基板、2・・・後側基板、5・・・透明電
極、6・・・配向膜、7・・・反射電極(光反射層)、
8・・・配向膜、9・・・液晶(電気光学物質)、10
・・・光拡散層、11・・・偏光板、101・・・基
体、102・・・柱状領域、103・・・媒質。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察者に対面して前方に配された透明な
    前側基板と、所定の間隙を介して該前側基板に後方から
    接合した後側基板と、該前側基板及び後側基板の少なく
    とも一方に形成された電極と、該間隙に配され該電極に
    印加された電圧に応答して後方からの入射光線を光学変
    調し前方に向かう出射光線に変換して画像を映し出す電
    気光学物質と、該前側基板に配され該出射光線を拡散し
    て観察者から見た該画像の視野角を広げる光拡散層とを
    備えた表示装置において、 前記光拡散層は、該出射光線を前方に向かって導光可能
    に形成された柱状領域と、平面的に見て離散配置された
    該柱状領域の隙間を埋める媒質とからなり、該柱状領域
    と該媒質は互いに異なる屈折率を有することを特徴とす
    る表示装置。
  2. 【請求項2】 前記柱状領域はその径寸法が光拡散層の
    厚み寸法の1/10以下に設定されていることを特徴と
    する請求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記柱状領域は平面的に見てランダムに
    分布していることを特徴とする請求項1記載の表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記柱状領域はその径寸法が前方から後
    方に向かって減少していることを特徴とする請求項1記
    載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記後側基板には前方から供給された入
    射光線を反射する光反射層が形成されており、前記電気
    光学物質は該光反射層で反射した入射光線を出射光線に
    変換することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 観察者に対面して前方に配された透明な
    前側基板と、所定の間隙を介して該前側基板に後方から
    接合した後側基板と、該前側基板及び後側基板の少なく
    とも一方に形成された電極と、該間隙に配され該電極に
    印加された電圧に応答して後方からの入射光線を光学変
    調し前方に向かう出射光線に変換して画像を映し出す電
    気光学物質とからなる表示装置に用い、 該前側基板に配して該出射光線を拡散し観察者から見た
    該画像の視野角を広げる光拡散層の製造方法であって、 硬化速度が速い紫外線硬化型の第一透明樹脂の前駆体
    と、硬化速度が遅く第一透明樹脂とは異なる屈折率を有
    する第二透明樹脂の前駆体との混合物を塗工する成膜工
    程と、 塗工された該混合物に紫外線を選択的に照射して第一透
    明樹脂の前駆体のみを硬化させ、離散的に配された柱状
    領域を形成する第一照射工程と、 塗工された混合物に紫外線を再び照射して未硬化で残さ
    れていた第二透明樹脂の前駆体を硬化させ、離散的に配
    された各柱状領域の間を埋める媒質に加工する第二照射
    工程とを行うことを特徴とする光拡散層の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第一照射工程は、平行化された紫外
    線を斜めから照射して該表示装置の法線から傾いた柱状
    領域を形成することを特徴とする請求項6記載の光拡散
    層の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第一照射工程は、平行化された紫外
    線を同時に二方向から照射して二方向に傾いた柱状領域
    を形成することを特徴とする請求項7記載の光拡散層の
    製造方法。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017161717A1 (zh) * 2016-03-23 2017-09-28 京东方科技集团股份有限公司 显示模组及显示***

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