JPH11158630A - 真空搬送装置 - Google Patents

真空搬送装置

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JPH11158630A
JPH11158630A JP32473597A JP32473597A JPH11158630A JP H11158630 A JPH11158630 A JP H11158630A JP 32473597 A JP32473597 A JP 32473597A JP 32473597 A JP32473597 A JP 32473597A JP H11158630 A JPH11158630 A JP H11158630A
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JP
Japan
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vacuum
vacuum chamber
rotating
rail
vessel
Prior art date
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JP32473597A
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English (en)
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Shinichi Yamabe
真一 山辺
Jiro Kawashima
二郎 川島
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Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパッタ成膜用真空容器1内の真空室2の左
右側壁部1a,1aに、被搬送体40を左右端部にて支
持する複数の回転ローラ8,8,…をそれぞれ搬送方向
に沿って並んで配置し、これら回転ローラ8,8,…を
同期回転させて被搬送体40を真空室2内に搬入出して
基板Wを成膜する場合、真空室2内での摺動摩耗部分を
可及的に少なくして真空室2での発塵を大幅に抑制し、
真空室2内の摩耗部品の長寿命化を図る。 【解決手段】 真空室2内の複数の回転ローラ8,8,
…の各回転軸13を容器1の側壁部1aを気密状に貫通
させて容器1外に突出させ、その軸端に従動側歯付プー
リ14を固定する。この各従動側歯付プーリ14と、駆
動モータ18に駆動連結された真空容器1外の駆動側歯
付プーリ21との間に歯付ベルト22を巻き掛ける。こ
のことで、複数の回転ローラ8,8,…を同期回転させ
る同期回転駆動機構10を真空容器1外に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空容器内の真空
室で被搬送体を搬送する真空搬送装置に関し、特に、そ
の搬送に伴う発塵を防止するための技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、工業用材料等の表面に薄膜を形
成するインライン型の成膜装置においては、その材料を
パレット等の被搬送体に支持した状態で、その被搬送体
を複数の真空容器(入口槽、加熱槽、分配槽、処理槽、
出口槽等)内の各真空室に順に搬入出させながら材料等
に対する成膜を行うようになっている。
【0003】このように、真空容器内の真空室で被搬送
体を搬送する真空搬送に用いられる真空搬送装置とし
て、従来、実公平5―38054号公報に示されるよう
に、真空室内の対向する左右側壁部に、被搬送体を左右
端部にて上載支持する複数の回転ローラをそれぞれ被搬
送体の搬送方向に沿って1列に並んで配置するととも
に、この左右各列の回転ローラ近くの真空室の側壁部に
それぞれ搬送方向に沿って延びる左右1対の駆動軸を支
持して、この各駆動軸と各列の回転ローラとをそれぞれ
傘歯車機構によって連結し、左右の駆動軸を真空容器外
からモータ等により回転駆動することで、複数の回転ロ
ーラを同期回転させて、その上に載置される被搬送体を
搬送するようにしたものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のも
のでは、真空室内に回転ローラを同期回転させるための
駆動軸や傘歯車機構が収容されているので、真空室の容
積が大きくなって、排気性能が低下するばかりでなく、
真空室での摺動摩耗部分が多く、その摺動摩耗部分から
の発塵によって成膜に悪影響を及ぼす上に、真空室内に
ある摩耗部品の寿命が短く、その交換メンテナンスのた
めの間隔が短くなるという問題があり、さらに改良の余
地があった。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、上記した真空室内の複数の回転ロー
ラを同期回転させる機構を改良することにより、真空室
の容積を小さくするとともに、真空室内での摺動摩耗部
分を可及的に少なくして、真空室での発塵を大幅に抑制
し、真空室内の摩耗部品の長寿命化を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、回転ローラのみを真空室内に配置
し、その複数の回転ローラを同期回転させるための機構
は真空容器の外部に配置するようにした。
【0007】具体的には、請求項1の発明では、真空容
器内の真空室で被搬送体を搬送するようにした真空搬送
装置を前提とする。
【0008】そして、上記真空室の対向する左右側壁部
にそれぞれ上記被搬送体の搬送方向に沿って並んで回転
可能に軸支され、被搬送体を左右端部にて移動可能に支
持する複数の回転ローラと、真空容器の外側に設けら
れ、上記複数の回転ローラを同期して回転させる同期回
転駆動機構とを備えたことを特徴としている。
【0009】上記の構成により、被搬送体を搬送すると
き、真空室の左右側壁部にそれぞれ被搬送体の搬送方向
に沿って並んで配置されている複数の回転ローラが同期
回転駆動機構の作動により同期して回転し、この複数の
回転ローラの同期回転により、被搬送体がその左右端部
を複数の回転ローラに支持された状態で順に搬送方向に
送られる。このことで被搬送体が真空室内を搬送され
る。
【0010】そのとき、上記複数の回転ローラを同期回
転させる同期回転駆動機構は真空容器の外側に設けら
れ、真空室内には複数の回転ローラのみが配置されてい
るので、同期回転駆動機構の摺動摩耗部分は真空室外に
位置し、真空室内では各回転ローラと被搬送体との接触
部分のみが摺動部分となる。このため、真空室内での摺
動摩耗部分からの発塵は極めて少なくなり、その発塵に
よる成膜処理等への悪影響を防止することができる。し
かも、真空室内にある摩耗部品の寿命を延ばすことがで
き、その交換メンテナンスの間隔を長くすることができ
る。
【0011】請求項2の発明では、上記被搬送体の左右
端部に、それぞれ被搬送体の搬送方向に沿って互いに平
行に延びかつ回転ローラ上に載置されるレールを設け
て、回転ローラの回転により該回転ローラ上をレールが
送られて被搬送体が移動するように構成する。また、上
記回転ローラ外周において上記レールが載置される上端
以外の部分、ないし上記レールの下面及び左右両側面を
覆う遮蔽カバーを設ける。
【0012】こうすれば、上記回転ローラ外周における
上端以外の部分、ないしレールの下面及び左右両側面が
遮蔽カバーによって遮蔽されるので、例えば成膜部から
真空室内を飛来する成膜材料の蒸発成分が上記回転ロー
ラやレールに付着するのを遮蔽カバーで防止できる。こ
のため、その回転ローラやレールに付着した成膜付着物
による発塵を低減できるとともに、その清掃期間をも短
くすることができる。
【0013】その場合、請求項3の発明では、上記回転
ローラ外周の上端以外の部分ないしレールの下面及び左
右両側面と遮蔽カバーとの間に、気体分子の侵入による
真空放電不可能な微小間隔(例えば2〜5mm)の空隙
をあける構造とする。このことで、回転ローラ外周の上
端以外の部分ないしレールの下面及び左右両側面と遮蔽
カバーとの間の空隙に上記成膜材料等が回り込んで侵入
して回転ローラやレールに付着するのを防止できる。し
かも、上記空隙に気体分子も入り込み難くなり、その気
体分子による真空放電により回転ローラやレールが成膜
されて発塵の元となる副生成物を生成しなくなり、これ
らによって真空室での発塵をさらに低減することができ
る。
【0014】請求項4の発明では、上記同期回転駆動機
構は、回転ローラの回転軸の真空容器外側端部にそれぞ
れ取付固定された複数の従動側歯付プーリと、駆動手段
に連結された駆動側歯付プーリと、上記駆動側及び複数
の従動側歯付プーリに巻き掛けられた歯付ベルトとを備
えたものとする。こうすると、同期回転駆動機構の望ま
しい構成が容易に得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1、図3及び図4は本発明の実
施形態に係る真空搬送装置を示し、1は図3及び図4で
左右方向に延びる断面矩形箱状のスパッタ処理用真空容
器で、この真空容器1は例えば他の処理を行う同様の2
つの真空容器(図示せず)に接続されていて、インライ
ン型のスパッタ装置を構成しており、真空容器1の内部
には真空室2が形成されている。また、図示しないが、
真空容器1の長さ方向の一端部には、入口側ゲート弁に
より開閉されかつ隣接する一方の真空容器に連通する入
口部が、また他端部には、出口側ゲート弁により開閉さ
れかつ隣接する他方の真空容器に連通する出口部がそれ
ぞれ開口されており、これらの各ゲート弁を開いた状態
で、ワークとしてのスパッタ成膜用基板Wを支持した被
搬送体40を真空室2内に搬入出し、また両ゲート弁の
閉じ状態で真空室2内を真空状態にするようにしてい
る。
【0016】上記真空容器1内の真空室2の底壁部に
は、ターゲット4及び磁石5,5,…を有するスパッタ
成膜部6が設けられており、真空室2の真空状態でスパ
ッタ成膜部6を作動させることで、被搬送体40に支持
されている基板Wに対しスパッタ成膜をするようになっ
ている。
【0017】上記被搬送体40はスパッタ成膜対象であ
る基板W(ワーク)を支持して真空室2を移動するもの
で、真空容器1の長さ方向に沿って長い矩形板状の部材
からなり、その左右幅中間部には開口41が形成され、
この開口41の部分には基板Wが下面成膜部をさらすよ
うに載置されている。また、被搬送体40の左右端部下
面にはそれぞれ真空容器1の長さ方向(被搬送体40の
搬送方向)に互いに平行に延びる左右1対のレール4
2,42が一体に形成されている。
【0018】上記真空容器1の対向する左右側壁部1
a,1aの一方には、水平方向の軸心を有しかつ真空室
2内に臨む同径の複数の回転ローラ8,8,…が、また
他方には同様に同じ数の回転ローラ8,8,…がそれぞ
れ同じ高さ位置を被搬送体40の搬送方向に沿って一定
間隔をあけて並んだ状態で配置され、これら左右側壁部
1a,1aの回転ローラ8,8,…同士は互いに対応し
た位置に位置付けられている。そして、この左右に対応
する回転ローラ8,8同士の間隔は上記被搬送体40の
左右のレール42,42の間隔と同じとされており、被
搬送体40の左右のレール42,42をそれぞれ左右に
対応する回転ローラ8,8,…上に載置することで、回
転ローラ8,8,…により被搬送体40を左右端部にて
移動可能に支持し、この状態で各回転ローラ8の同期回
転により該回転ローラ8上でレール42を送って被搬送
体40を移動させ、真空室2で基板Wを搬送するように
している。
【0019】真空容器1の外側には、上記複数の回転ロ
ーラ8,8,…を同期して回転させる歯付ベルト伝動機
構からなる同期回転駆動機構10が設けられている。す
なわち、上記各回転ローラ8は、真空容器1の側壁部1
aをシール部材11によって気密状にかつ回転可能に貫
通する水平方向の回転軸13の内端部(真空容器1内側
の端部)に回転一体に取付固定されている。この各回転
軸13の外端部(真空容器1外側の端部)には従動側歯
付プーリ14が回転一体に取付固定され、これら複数の
従動側歯付プーリ14,14,…の径及び歯数は互いに
同じとされている。
【0020】一方、真空容器1の長さ方向一端部の上面
には左右水平方向に延びる駆動軸16が左右の軸受部1
7,17によって回転可能に支持され、この駆動軸16
の端部は真空容器1の左右側壁部1a,1aよりも幅方
向外側に突出している。この駆動軸16の一端部には駆
動手段としての正逆転可能な駆動モータ18の出力軸が
ギヤボックス19内のギヤ機構(図示せず)を介して駆
動連結されている。さらに、駆動軸16の両端部にはそ
れぞれ左右の駆動側歯付プーリ21,21が回転一体に
取付固定され、この左右の駆動側歯付プーリ21,21
と、上記真空容器1の側壁部1a外側の左右の複数の従
動側歯付プーリ14,14,…との間にはそれぞれ歯付
ベルト22,22が巻き掛けられており、駆動モータ1
8の作動により駆動軸16を駆動側歯付プーリ21,2
1と共に回転させて、その駆動側歯付プーリ21,21
の回転により歯付ベルト22,22を介して左右の複数
の従動側歯付プーリ14,14,…を同じ方向に回転さ
せることにより、この各従動側歯付プーリ14に回転軸
13を介して回転一体に連結されている回転ローラ8を
他の回転ローラ8,8,…と同じ回転速度で同期して回
転させ、その上の被搬送体40を送り移動させるように
している。尚、図中、23〜26は各歯付ベルト22を
各歯付プーリ14,21に巻き付けるためにサーペンタ
イン状に彎曲させるガイドプーリである。
【0021】また、図1に示すように、真空容器1の側
壁部1a内面には、上記回転軸13を気密シールするシ
ール部材11の真空室2内側部分、各回転ローラ8外周
において上記被搬送体40下面の各レール42が載置さ
れる上端以外の部分、ないし上記レール42の下面及び
左右両側面を覆う金属製の遮蔽カバー27が取り付けら
れている。この遮蔽カバー27は、シール部材11の真
空室2内側部分を密着して覆う断面矩形状の第1カバー
28と、この第1カバー28の下面に固定された断面略
L字状の第2カバー29とに分割され、第1カバー28
の真空室2中央側先端面と第2カバー29との間に、上
記レール42を収容するための溝状のレール収容部30
と、この溝状レール収容部30の底面に部分的に開口
し、各回転ローラ8を収容するための円柱空間からなる
ローラ収容部31とが形成されている。
【0022】そして、図2に拡大詳示するように、上記
遮蔽カバー27におけるレール収容部30とその内部に
収容されるレール42との間、及び遮蔽カバー27の各
ローラ収容部31とその内部に収容される各回転ローラ
8との間、すなわち各回転ローラ8外周の上端以外の部
分ないしレール42の下面及び左右両側面と遮蔽カバー
27との間には、気体分子の侵入による真空放電不可能
な微小間隔dの空隙33があけられている。すなわち、
この空隙33の間隔dはd=2〜5mmの範囲に設定さ
れ、この範囲内で真空室2の真空圧に応じて適宜変更さ
れる。
【0023】したがって、この実施形態においては、真
空容器1内の真空室2が真空状態にあるとき、その入口
側ゲート弁の開弁により真空容器1の入口が開かれて、
真空室2が隣接する一方の真空容器内に連通される。こ
の状態で、真空容器1の入口から基板Wを支持した被搬
送体40が真空室2に搬入されると、この搬入に伴い、
真空室2の左右側面にそれぞれ搬送方向に沿って並んで
配置されている複数の回転ローラ8,8,…が駆動モー
タ18の作動により同期して同じ方向に同じ速度で回転
し、この複数の回転ローラ8,8,…の回転により、被
搬送体40がその左右端部下面のレール42,42をそ
れぞれ搬送方向に並んだ複数の回転ローラ8,8,…に
上載支持せしめた状態で搬送方向に送られ、このことで
被搬送体40が基板Wと共に真空室2内まで搬送され
る。このとき、真空容器1の側壁部1a内面に遮蔽カバ
ー27が取り付けられているので、この各遮蔽カバー2
7のレール収容部30に上記被搬送体40の左右端部に
固定した各レール42が収容される。また、各遮蔽カバ
ー27の各ローラ収容部31には各回転ローラ8が収容
されている。
【0024】この後、入口側ゲート弁の閉弁により真空
容器1の入口が閉じられて真空室2が密閉された後、そ
の真空室2の真空圧が所定圧になり、その真空状態でス
パッタ成膜部6が作動して、そのターゲット4から飛び
出した成膜材料成分が基板Wに蒸着して基板Wの成膜処
理が行われる。
【0025】その際、上記のように、遮蔽カバー27の
レール収容部30に被搬送体40の各レール42が、ま
た各ローラ収容部31に各回転ローラ8がそれぞれ収容
されているので、各レール42の下面及び左右両側面、
各回転ローラ8外周においてレール42が載置される上
端以外の部分がいずれも遮蔽カバー27により覆われる
こととなる。このことで、成膜のためにスパッタ成膜部
6のターゲット4から真空室2内を飛来する成膜材料の
蒸発成分が上記各回転ローラ8や各レール42に付着す
るのを遮蔽カバー27によって防止することができる。
しかも、上記各回転ローラ8外周の上端以外の部分ない
しレール42の下面及び左右両側面と遮蔽カバー27と
の間の空隙33は微小間隔d(d=2〜5mm)である
ので、この空隙33に成膜材料が回り込んで侵入して回
転ローラ8やレール42に付着するのを防止することが
できる。また同時に、上記空隙33に真空室2内の気体
分子も入り込み難くなり、その気体分子による真空放電
により回転ローラ8やレール42が成膜されて発塵の元
となる副生成物を生成せず、これらによって真空室2で
の発塵をさらに低減することができる。その結果、回転
ローラ8やレール42に付着した成膜付着物による発塵
を大幅に低減できるとともに、その清掃期間をも短くす
ることができる。
【0026】このような基板Wの成膜処理後、出口側ゲ
ート弁の開弁により真空容器1の出口が開けられ、上記
搬入時と同様に、駆動モータ18の作動による複数の回
転ローラ8,8,…の同期回転によって被搬送体40が
基板Wを支持した状態で真空室2から搬出され、隣接す
る他方の真空容器内に供給される。
【0027】この実施形態では、上記複数の回転ローラ
8,8,…を同期回転させる同期回転駆動機構10、具
体的には各回転ローラ8の回転軸13に取付固定された
複数の従動側歯付プーリ14,14,…、駆動モータ1
8、その駆動モータ18に連結された駆動軸16、その
両端に固定された駆動側歯付プーリ21,21、駆動側
及び複数の従動側歯付プーリ21,14に巻き掛けられ
た歯付ベルト22、ガイドプーリ23〜26等はいずれ
も真空容器1の外側に設けられ、真空室2内には複数の
回転ローラ8,8,…のみが配置されているので、同期
回転駆動機構10の摺動摩耗部分は真空容器1外に位置
し、真空室2内には各回転ローラ8と被搬送体40のレ
ール42との接触部分のみの摺動部分が形成される。こ
のため、真空室2内での摺動摩耗部分からの発塵が極め
て少なくなり、その発塵によるスパッタ成膜処理への悪
影響を防止することができる。しかも、真空室2内にあ
る摩耗部品の寿命を延長して、その交換メンテナンスの
間隔を長くすることができる。
【0028】尚、上記実施形態では、複数の回転ローラ
8,8,…を同期回転させる同期回転駆動機構10を歯
付ベルト伝動機構で構成しているが、歯車機構で構成す
ることもできる。
【0029】また、上記実施形態では、スパッタ成膜部
6を真空容器1の底壁部に配置しているが、上壁部や基
板Wの搬送に邪魔にならない側壁部1aに配置してもよ
い。
【0030】また、本発明は上記実施形態の如きスパッ
タ装置以外の他の成膜装置にも適用でき、さらには真空
容器内の真空室で被搬送体を搬送する場合であれば適用
できる。
【0031】
【発明の効果】以上説明した如く、請求項1の発明によ
ると、真空容器内の真空室の対向する左右側壁部に、被
搬送体を左右端部にて支持する複数の回転ローラをそれ
ぞれ被搬送体の搬送方向に沿って並んで配置し、これら
複数の回転ローラを同期回転させる同期回転駆動機構を
真空容器の外側に設けたことにより、真空室の容積を小
さくすることができ、イニシャルガスが少なく、排気性
能を向上させ得る。しかも、真空室の容積が小さく、同
期回転駆動機構を外側に存在させたということは、真空
室に暴露している構造物の表面積が小さいということに
なり、これから放出されるガスが減少して、排気性能を
さらに向上させ得ることになる。また、真空室内での摺
動摩耗部分からの発塵を極めて少なくして、その発塵に
よる成膜処理等への悪影響の防止を図るとともに、真空
室内にある摩耗部品を高寿命化してその交換メンテナン
スの間隔の延長を図ることができる。
【0032】請求項2の発明によると、被搬送体の左右
端部にそれぞれ回転ローラ上に載置されるレールを設け
て、回転ローラの回転によりレールが送られて被搬送体
が移動するようにするとともに、回転ローラ外周上端以
外の部分ないしレールの下面及び左右両側面を遮蔽カバ
ーで覆う構成としたことにより、例えば成膜装置からの
成膜材料が回転ローラやレールに付着するのを防止で
き、その回転ローラやレールへの成膜付着物による発塵
の低減及びその清掃期間の短縮化を図ることができる。
【0033】請求項3の発明によると、上記回転ローラ
外周上端以外の部分ないしレールの下面及び左右両側面
と遮蔽カバーとの間に形成される空隙を、気体分子の侵
入による真空放電不可能な微小間隔としたことにより、
その回転ローラ外周上端以外の部分ないしレールの下面
及び左右両側面と遮蔽カバーとの間の空隙に成膜材料が
侵入して回転ローラやレールに付着するのを防止できる
とともに、その空隙に入り込んだ気体分子による真空放
電により回転ローラやレールに発塵の元となる副生成物
が生成されるのも防いで、真空室での発塵のより一層の
低減を図ることができる。
【0034】請求項4の発明によると、上記同期回転駆
動機構を歯付ベルト伝動機構で構成したことにより、同
期回転駆動機構の望ましい構成が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3のI−I線拡大断面図である。
【図2】図1における遮蔽カバー周辺部の拡大断面図で
ある。
【図3】本発明の実施形態に係る真空搬送装置を示す平
面断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る真空搬送装置の側面図
である。
【符号の説明】
1 真空容器 1a 側壁部 2 真空室 6 スパッタ成膜部 8 回転ローラ 10 同期回転駆動機構 13 回転軸 14 従動側歯付プーリ 18 駆動モータ(駆動手段) 21 駆動側歯付プーリ 22 歯付ベルト 27 遮蔽カバー 33 空隙 d 空隙の間隔 40 被搬送体 42 レール W 基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内の真空室で被搬送体を搬送す
    るようにした真空搬送装置において、 上記真空室の対向する左右側壁部にそれぞれ被搬送体の
    搬送方向に沿って並んで回転可能に軸支され、上記被搬
    送体を左右端部にて移動可能に支持する複数の回転ロー
    ラと、 真空容器の外側に設けられ、上記複数の回転ローラを同
    期して回転させる同期回転駆動機構とを備えたことを特
    徴とする真空搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の真空搬送装置において、 被搬送体の左右端部にはそれぞれ被搬送体の搬送方向に
    沿って互いに平行に延びかつ回転ローラ上に載置される
    レールが設けられていて、回転ローラの回転により該回
    転ローラ上をレールが送られて被搬送体が移動するよう
    に構成されており、 上記回転ローラ外周において上記レールが載置される上
    端以外の部分、ないし上記レールの下面及び左右両側面
    を覆う遮蔽カバーが設けられていることを特徴とする真
    空搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の真空搬送装置において、 回転ローラ外周の上端以外の部分ないしレールの下面及
    び左右両側面と遮蔽カバーとの間に、気体分子の侵入に
    よる真空放電不可能な微小間隔の空隙があけられている
    ことを特徴とする真空搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの真空搬送装置
    において、 同期回転駆動機構は、回転ローラの回転軸の真空容器外
    側端部にそれぞれ取付固定された複数の従動側歯付プー
    リと、 駆動手段に連結された駆動側歯付プーリと、 上記駆動側及び複数の従動側歯付プーリに巻き掛けられ
    た歯付ベルトとを備えてなることを特徴とする真空搬送
    装置。
JP32473597A 1997-11-26 1997-11-26 真空搬送装置 Withdrawn JPH11158630A (ja)

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Cited By (5)

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