JPH11158073A - アデノシンa3拮抗剤 - Google Patents

アデノシンa3拮抗剤

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JPH11158073A
JPH11158073A JP27075598A JP27075598A JPH11158073A JP H11158073 A JPH11158073 A JP H11158073A JP 27075598 A JP27075598 A JP 27075598A JP 27075598 A JP27075598 A JP 27075598A JP H11158073 A JPH11158073 A JP H11158073A
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amino
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JP27075598A
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English (en)
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Yoshihiro Sugiura
義弘 杉浦
Seiji Miwatari
誠司 見渡
Hiroyuki Kimura
宏之 木村
Naoyuki Kanzaki
直之 神崎
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れたアデノシンA3拮抗剤を提供する。 【解決手段】置換されていてもよいアミノ基で置換され
ており、かつ環構成ヘテロ原子として窒素原子2個また
は3個のみを含有する5ないし8員の単環式含窒素複素
環化合物を含有してなるアデノシンA3拮抗剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は優れたアデノシンA
3拮抗作用などを有し、該アデノシンA3拮抗作用に基
づく種々の疾患(例えば、脳梗塞、心筋梗塞などの虚血
性疾患など)の予防・治療剤(例えば、脳または心保護
剤など)として有用な5ないし8員の単環式含窒素複素
環化合物を含有してなる剤などに関する。
【0002】
【従来の技術】アデノシンは重要な生体構成成分の一つ
として、細胞内外で種々の生理機能の発現・維持・調節
に重要な働きをしている。例えば、脳機能抑制、血管拡
張、心機能低下、腎血管収縮、血小板凝集阻害、インシ
ュリン分泌抑制、リンパ球機能阻害およびレニン遊離抑
制等ほとんどの臓器および組織において多様な生理作用
を表す。これらの作用は、生体内組織の細胞表面に広く
分布しているアデノシン受容体(A1, A2a, A2b)を介して
発現している[ジェー ダブリュー ダリー、ジャーナル
オブ メディシナル ケミストリー、 25巻、197頁、(19
82年)(J. W. Daly, J. Med. Chem., 25, 197 (198
2))、エム ウィリアムス、アニュアル レポーツ イン
メディシナル ケミストリー、22巻、1頁(1987年)(M.
Williams, Annu. Rep. Med. Chem., 22, 1 (1987))、
エー ジェー ブリッジス、アニュアルレポーツ イン メ
ディシナル ケミストリー、23巻、41頁(1988年)(A.
J. Bridges, Annu. Rep. Med. Chem., 23, 41 (198
8))]。アデノシンとその受容体の相互作用の異常によ
る生理作用が原因となる疾患は、一般的に神経内分泌
系、心脈管系および胃腸管系に起こる。この時、アデノ
シンとその受容体の相互作用を阻害するアデノシン拮抗
剤を用いることは、これらの疾患の治療および予防に有
用であると考えられる[エム ウィリアムス、ファーマコ
ロジー バイオケミストリー アンド ビヘイビアー、29
巻、433頁(1988年)(M. Williams, Pharm. Biochem.
& Behavior, 29, 433 (1988))]。近年、新たなアデノ
シン受容体サブタイプとしてA3受容体のクローニング
が報告された[キュー ワイ ゾウ、プロシーディングス
オブ ザ ナショナル アカデミー オブ サイエンシーズ
オブ ザ ユナイテッド ステイツ オブ アメリカ、89
巻、7432頁(1992年)(Q. Y. Zhou, Proc. Natl. Aca
d. Sci. U.S.A. 89, 7432(1992))、シー エー サルバ
トーレ、プロシーディングス オブ ザ ナショナルアカ
デミー オブ サイエンシーズ オブ ザ ユナイテッド ス
テイツ オブ アメリカ、90巻、10365頁(1993年)(C.
A. Salvatore, Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 90, 10
365 (1993))]。このA3受容体はアデニル酸シクラー
ゼを阻害し、ホスホリパーゼCを活性化する。また炎
症、降圧および肥満細胞の脱顆粒等の生理作用を表し、
中枢神経系での作用も報告されている[ジェー リンデ
ン、トレンズ イン ファーマコロジカル サイエンシー
ズ、15巻、298頁(1994年)(J. Linden, Trends Pharm
acol. Sci., 15, 298 (1994))、ジェー ピー ハノン、
ブリティッシュ ジャーナル オブ ファーマコロジー、1
15巻、945頁(1995年)(J. P. Hannon, Br. J. Pharma
col., 115, 945 (1995))、ジェー アール フォザー
ド、ヨーロピアン ジャーナル オブ ファーマコロジ
ー、第298巻、293頁(1996年)(J. R. Fozard, Eur.
J. Pharmacol., 298, 293 (1996))、ケー エー ジェイ
コブソン、FEBSレターズ、336巻、57頁(1993年)(K.
A. Jacobson, FEBSLett., 336, 57 (1993))]。
【0003】一方、アデノシンA3受容体拮抗薬に関し
ては以下の化合物等が報告されている。
【化11】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のとおり生体内に
おいてアデノシンはA3受容体を介し、種々の生理作用
を示すが、アデノシンとA3受容体の相互作用の異常に
よって起こると考えられる疾患(例えば、心虚血あるい
は脳虚血等)の治療薬および予防薬として作用効果、持
続性、安全性などの点でより満足のいくアデノシンA3
受容体拮抗剤(例えば、脳および心保護剤など)の開発
が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々鋭意
研究を行った結果、(1)「環構成ヘテロ原子として窒
素原子2個または3個のみを含有する含窒素複素環」で
表される基本骨格(例えば、ピリミジン環、トリアジン
環など)および(2)該基本骨格に少なくとも一つの
「置換されていてもよいアミノ基(好ましくは、一つの
置換基で置換されていてもよいアミノ基、さらに好まし
くは、フェニルアミノ基)」が置換しているところに化
学構造上の特徴を持つ化合物、即ち「置換されていても
よいアミノ基で置換されており、かつ環構成ヘテロ原子
として窒素原子2個または3個のみを含有する5ないし
8員の単環式含窒素複素環化合物」が、その化学構造上
の特徴に基づいて、予想外にも優れたアデノシンA3拮
抗作用などを有することを初めて見出し、これらの化合
物がその優れたアデノシンA3拮抗作用に基づき、虚血
時における細胞死の抑制作用、肥満細胞の脱顆粒抑制作
用、アデニル酸シクラーゼの活性化作用および優れた持
続性、安全性を示すことから、これらの薬理作用に基づ
いてこれらの化合物を含有してなる剤が脳梗塞、脳卒
中、心筋梗塞、狭心症、炎症性疾患、アレルギー性疾患
などの予防、治療剤として用いられることを見出し、本
発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、(1)
置換されていてもよいアミノ基で置換されており、かつ
環構成ヘテロ原子として窒素原子2個または3個のみを
含有する5ないし8員の単環式含窒素複素環化合物(化
合物[I]とする)を含有してなるアデノシンA3拮抗
剤、(2)単環式含窒素複素環が置換されていてもよい
アミノ基以外にオキソ基、チオキソ基、ハロゲン原子、
置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていても
よいチオール基、置換されていてもよいアミノ基、置換
されていてもよい炭化水素基および置換されていてもよ
い複素環基から選ばれる1ないし3個の置換基を有して
いてもよい単環式含窒素複素環である前記(1)記載の
剤、(3)置換されていてもよいアミノ基が式
【化12】 [式中、R1およびR2はそれぞれ同一または異なって、
水素原子、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換さ
れていてもよいアミノ基、置換されていてもよい炭化水
素基または置換されていてもよい複素環基を示し(但
し、R1およびR2のいずれか一方が置換されていてもよ
いヒドロキシ基または置換されていてもよいアミノ基の
場合、他方は水素原子または置換されていてもよいアル
キル基を示す。)、R1とR2は互いに結合して隣接する
窒素原子と共に置換基を有していてもよい含窒素複素環
基を形成していてもよい]で表わされる基である前記
(1)記載の剤、(4)R1およびR2のいずれか一方が
水素原子である前記(3)記載の剤、
【0006】(5)R1およびR2がそれぞれ同一または
異なって、(i)水素原子、(ii)アミノ基、(iii)ハロゲ
ン原子、アミノ基またはC1-6アルコキシ基で置換
されていてもよいC1-6アルキル基、(iv)ハロゲン
原子、アミノ基、C1-6アルキル基またはC1-6
ルコキシ基で置換されていてもよいC3-8シクロアルキ
ル基、(v)ハロゲン原子、アミノ基、C1-6アル
キル基またはC1-6アルコキシ基で置換されていても
よいC7-16アラルキル基または(vi)ハロゲン原子、
アミノ基、C1-6アルキル基またはC1-6アルコキ
シ基で置換されていてもよいC6-14アリール基を示し
(但し、R1およびR2のいずれか一方がアミノ基の場
合、他方は水素原子またはC1-6アルキル基を示
す。)、R1およびR2は互いに結合して隣接する窒素原
子と共にハロゲン原子、アミノ基、C1-6アルキ
ル基またはC1-6アルコキシ基で置換されていてもよ
い5または6員の複素環基を形成していてもよい前記
(3)記載の剤、(6)R1およびR2のいずれか一方が
水素原子であり、他方が (i)水素原子、(ii)アミノ
基、(iii)ハロゲン原子、アミノ基またはC1-6
ルコキシ基で置換されていてもよいC1-6アルキル基、
(iv)ハロゲン原子、アミノ基、C1-6アルキル
基またはC1-6アルコキシ基で置換されていてもよい
3-8シクロアルキル基、(v)ハロゲン原子、アミ
ノ基、C1-6アルキル基またはC1-6アルコキシ基で
置換されていてもよいC7-16アラルキル基または(vi)
ハロゲン原子、アミノ基、C1-6アルキル基また
はC1-6アルコキシ基で置換されていてもよいC6-14
アリール基を示す前記(3)記載の剤、(7)単環式含
窒素複素環化合物が6員の単環式含窒素複素環化合物で
ある前記(1)記載の剤、(8)式
【化13】 [式中、R3、R4およびR5のうち少なくとも一つがそ
れぞれ同一または異なって式
【化14】 (式中、R1'およびR2'はそれぞれ同一または異なっ
て、(i)水素原子、(ii)アミノ基、(iii)ハロゲン原
子、アミノ基またはC1-6アルコキシ基で置換され
ていてもよいC1-6アルキル基、(iv)ハロゲン原
子、アミノ基、C1-6アルキル基またはC1-6アル
コキシ基で置換されていてもよいC3-8シクロアルキル
基、(v)ハロゲン原子、アミノ基、C1-6アルキ
ル基またはC1-6アルコキシ基で置換されていてもよ
いC7-16アラルキル基または(vi)ハロゲン原子、
アミノ基、C1-6アルキル基またはC1-6アルコキシ
基で置換されていてもよいC6-14アリール基を示し(但
し、R1'およびR2'のいずれか一方がアミノ基の場合、
他方は水素原子またはC1-6アルキル基を示す。)、
1'およびR2'は互いに結合して隣接する窒素原子と共
にハロゲン原子、アミノ基、C1-6アルキル基ま
たはC1-6アルコキシ基で置換されていてもよい5ま
たは6員の複素環基を形成していてもよい。)で表され
る基を示し、その他がそれぞれ同一または異なって、
(i)水素原子、(ii)ハロゲン原子、(iii)C1-6
アルキル基またはC6-14アリール基で置換されていて
もよいヒドロキシ基、(iv)C6-14アリール基または
(v)5または6員の複素環基を示し、Xは窒素原子ま
たはメチン基を示す。]で表される化合物またはその塩
を含有してなる前記(1)記載の剤、
【0007】(9)Xが窒素原子を示し、R3、R4およ
びR5がそれぞれ同一または異なって式
【化15】 (式中、R1'およびR2'は前記(8)記載と同意義を示
す)で表される基を示す前記(8)記載の剤、(10)
Xが窒素原子を示し、R3、R4およびR5のいずれか2
つがそれぞれ同一または異なって式
【化16】 (式中、R1'およびR2'は前記(8)記載と同意義を示
す)で表される基を示し、その他が(i)ハロゲン原
子、(ii)C1-6アルキル基またはC6-14アリール
基で置換されていてもよいヒドロキシ基または(iii)
6-14アリール基を示す前記(8)記載の剤、(11)
Xがメチン基を示し、R3が(i)式
【化17】 (式中、R1'およびR2'は前記(8)記載と同意義を示
す)で表される基、(ii)ハロゲン原子、(iii)C
1-6アルキル基またはC6-14アリール基で置換されて
いてもよいヒドロキシ基または(iv)C6-14アリール基
を示し、R4およびR5のいずれか一方が式
【化18】 (式中、R1'およびR2'は前記(8)記載と同意義を示
す)で表される基を示し、他方が(i)式
【化19】 (式中、R1'およびR2'は前記(8)記載と同意義を示
す)で表される基、(ii)ハロゲン原子、(iii)C
1-6アルキル基またはC6-14アリール基で置換されて
いてもよいヒドロキシ基または(iv)C6-14アリール基
を示す前記(8)記載の剤、
【0008】(12)式
【化20】 [式中、R3'は(i)ハロゲン原子、(ii)C1-6アル
キル基またはC6-14アリール基で置換されていてもよ
いヒドロキシ基または(iii)C6-14アリール基を示
し、R6は(i)ハロゲン原子、アミノ基、C1-6
アルキル基またはC1-6アルコキシ基で置換されてい
てもよいC7-16アラルキル基または(ii)複素環で置
換されたC1-6アルキル基を示し、R4'は式
【化21】 (式中、R1'およびR2'は前記(8)記載と同意義を示
す)で表される化合物またはその塩を含有してなる前記
(1)記載の剤、および(13)脳または心保護剤であ
る前記(1)記載の剤などに関する。
【0009】さらに化合物[I]またはその塩が構造中
に不斉炭素を含有する場合、光学活性体およびラセミ体
の何れも本発明の範囲に含まれ、化合物[I]またはそ
の塩は水和物、無水和物のどちらであってもよい。上記
化合物[I]は「置換されていてもよいアミノ基で置換
されており、かつ環構成ヘテロ原子として窒素原子2個
または3個のみを含有する5ないし8員の単環式含窒素
複素環化合物」を示す。該「置換されていてもよいアミ
ノ基で置換されており、かつ環構成ヘテロ原子として窒
素原子2個または3個のみを含有する5ないし8員の単
環式含窒素複素環」とは「環構成ヘテロ原子として窒素
原子2個または3個のみを含有する5ないし8員の単環
式含窒素複素環」の環上の置換可能な位置に1個以上、
好ましくは1ないし3個の「置換されていてもよいアミ
ノ基」を有しており、さらに該「置換されていてもよい
アミノ基」の他に、環上の置換可能な位置に置換基を1
個以上、好ましくは1ないし2個有していてもよい単環
式含窒素複素環を意味する。
【0010】「環構成ヘテロ原子として窒素原子2個ま
たは3個のみを含有する5ないし8員の単環式含窒素複
素環化合物」としては、5または6員環化合物が好まし
く、なかでも6員環化合物が好ましい。具体的には、例
えば、(1)ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、トリ
アジン、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール環な
どの環構成ヘテロ原子として窒素原子2個または3個の
みを含有する5ないし8員(好ましくは5または6員、
さらに好ましくは6員)の単環式芳香族含窒素複素環化
合物(なかでもピリミジンまたはトリアジン環などが好
ましい)、または(2)ジヒドロピラジン、テトラヒド
ロピラジン、ジヒドロピリミジン、テトラヒドロピリミ
ジン、ジヒドロピリダジン、テトラヒドロピリダジン、
ジヒドロトリアジン、テトラヒドロトリアジン、ヘキサ
ヒドロトリアジン、イミダゾリン、ピラゾリン、ピペラ
ジン、ヘキサヒドロピリミジン、ヘキサヒドロピリダジ
ン、イミダゾリジン、ピラゾリジン環などの環構成ヘテ
ロ原子として窒素原子2個または3個のみを含有する5
ないし8員の単環式非芳香族含窒素複素環などがあげら
れる。「環構成ヘテロ原子として窒素原子2個または3
個のみを含有する5ないし8員の単環式含窒素複素環化
合物」としては、5ないし8員(好ましくは5または6
員、さらに好ましくは6員)の単環式芳香族含窒素複素
環化合物などが好ましく、特にピリミジンまたはトリア
ジン環などが好ましい。
【0011】上記化合物[I]中「置換されていてもよ
いアミノ基」としては、具体的には、
【化22】 [式中、R1およびR2はそれぞれ同一または異なって、
水素原子、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換さ
れていてもよいアミノ基、置換されていてもよい炭化水
素基または置換されていてもよい複素環基を示し、R1
とR2は互いに結合して隣接する窒素原子と共に置換基
を有していてもよい含窒素複素環基を形成していてもよ
い(但し、R1およびR2のいずれか一方が置換されてい
てもよいヒドロキシ基または置換されていてもよいアミ
ノ基の場合、他方は水素原子または置換されていてもよ
いアルキル基を示す。)]で表わされる基などがあげら
れる。R1およびR2で表わされる「置換されていてもよ
いヒドロキシ基」の「置換基」としては、例えば、低級
アルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、
i−プロピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなどの
1-6アルキル基など)、アリール基(例えば、フェニ
ル、2−ビフェニル、3−ビフェニル、4−ビフェニ
ル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−アントリル、2
−アントリル、1−フェナントリル、2−フェナントリ
ル、3−フェナントリル、4−フェナントリルまたは9
−フェナントリルなどのC6-14アリール基など、好まし
くはフェニル基)、ホルミル基または低級アルキル−カ
ルボニル基(例えば、アセチル、プロピオニルなどのC
1-6アルキル−カルボニル基など)があげられるが、無
置換のヒドロキシ基が好ましい。
【0012】R1およびR2で表わされる「置換されてい
てもよいアミノ基」の「置換基」としては、例えば、
(a)低級アルキル基(例えば、メチル、エチル、n−
プロピル、i−プロピル、i−ブチル、n−ブチル、se
c−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシ
ルなどのC1-6アルキル基など)、(b)低級アルケニル
基(例えば、ビニル、アリル、1−プロペニル、1−ブ
テニル、2−ブテニル、3−ブテニルなどのC2-6アル
ケニル基など)、(c)低級アルキニル基(例えば、プ
ロパルギル、エチニル、3−ブチニル、1−ヘキシニル
などのC2-6アルキニル基など)、(d)低級シクロアル
キル基(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシルなどのC3-8シクロアルキ
ル基など)、(e)ホルミル基、(f)低級アルキル−カ
ルボニル基(例えば、アセチル、プロピオニルなどのC
1-6アルキル−カルボニル基など)、(g)カルボキシル
基、(h)低級アルコキシ−カルボニル基(例えば、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカ
ルボニル、ブトキシカルボニルなどのC1-6アルコキシ
−カルボニル基など)、(i)カルバモイル基、(j)モ
ノ−低級アルキル−カルバモイル基(例えば、メチルカ
ルバモイル、エチルカルバモイルなどのモノ−C1-6
ルキル−カルバモイル基など)、(k)ジ−低級アルキ
ル−カルバモイル基(例えば、ジメチルカルバモイル、
ジエチルカルバモイルなどのジ−C1-6アルキルカルバ
モイル基など)、(l)アリール−カルバモイル基(例
えば、フェニルカルバモイル、ナフチルカルバモイルな
どのC6-14アリール−カルバモイルなど)、(m)スル
ホ基、(n)低級アルキルスルホニル基(例えば、メチ
ルスルホニル、エチルスルホニルなどのC1-6アルキル
スルホニル基など)、(o)アリール基(例えば、フェ
ニル、ナフチルなどのC6-14アリール基など)、(p)チ
オカルバモイル基、(q)モノ−低級アルキル−チオカ
ルバモイル基(例えば、メチルチオカルバモイル、エチ
ルチオカルバモイルなどのモノ−C1-6アルキル−チオ
カルバモイル基など)、(r)ジ−低級アルキル−チオ
カルバモイル基(例えば、ジメチルチオカルバモイル、
ジエチルチオカルバモイルなどのジ−C1-6アルキル−
チオカルバモイル基など)、(s)アリール−チオカル
バモイル基(例えば、フェニルチオカルバモイル、ナフ
チルチオカルバモイルなどのC6-14アリール−チオカル
バモイルなど)、(t)アラルキル基(例えば、ベンジ
ル、フェネチル、3−フェニルプロピル、2−フェニル
プロピルなどのC7-16アラルキル基など)、(u)低級
アルコキシ−カルボニル−低級アルキル基(例えば、メ
チルカルボニルメチル、エチルカルボニルメチルなどの
1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アルキル基など)
または(v)カルボキシル−低級アルキル基(例えば、
カルボキシルメチル、カルボキシルエチルなどのカルボ
キシル−C1-6アルキル基など)などがあげられる。
【0013】R1およびR2で表わされる「置換されてい
てもよいアミノ基」の「アミノ基」は上記の置換基など
を1ないし2個有していてもよい。R1およびR2で表わ
される「置換されていてもよいアミノ基」のうち、好ま
しくは無置換のアミノ基などがあげられる。R1および
2で表わされる「置換されていてもよい炭化水素基」
の「炭化水素基」としては、例えば、炭化水素化合物か
ら水素原子を1個取り除いた基を示し、その例として
は、例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基など
の鎖状または環状炭化水素基があげられる。このうち、
炭素数1ないし16個の鎖状(直鎖状あるいは分枝状)
または環状炭化水素基などが好ましく、具体的には、 a)アルキル基[好ましくは、低級アルキル基(例え
ば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、i
−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
n−ペンチル、n−ヘキシルなどのC1-6アルキル基な
ど)]、 b)アルケニル基[好ましくは、低級アルケニル基(例
えば、ビニル、アリル、1−プロペニル、1−ブテニ
ル、2−ブテニル、3−ブテニルなどのC2-6アルケニ
ル基など)]、 c)アルキニル基[好ましくは、低級アルキニル基(例
えば、プロパルギル、エチニル、3−ブチニル、1−ヘ
キシニルなどのC2-6アルキニル基など)]、
【0014】d)シクロアルキル基[好ましくは、低級
シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、1ないし3個の低級アルコキシ
基(例えば、メトキシなどのC1-6アルコキシ基など)
などを有していてもよいベンゼン環と縮合していてもよ
いシクロヘキシルなどのC3-8シクロアルキル基)]、 e)アリール基(例えば、フェニル、2−ビフェニル、
3−ビフェニル、4−ビフェニル、1−ナフチル、2−
ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、1−フェ
ナントリル、2−フェナントリル、3−フェナントリ
ル、4−フェナントリルまたは9−フェナントリルなど
のC6-14アリール基など、好ましくはフェニル基)、 f)アラルキル基[好ましくは、低級アラルキル基(例
えば、ベンジル、フェネチル、ジフェニルメチル、1−
ナフチルメチル、2−ナフチルメチル、2,2−ジフェ
ニルエチル、1−フェニルプロピル、2−フェニルプロ
ピル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5
−フェニルペンチルなどのC7-16アラルキル基など、さ
らに好ましくはベンジル基)]などがあげられる。 上記のR1およびR2で表わされる「置換されていてもよ
い炭化水素基」の「炭化水素基」として好ましくは、低
級アルキル基、低級シクロアルキル基、低級アラルキル
基およびアリール基などがあげられる。
【0015】R1およびR2で表わされる「置換されてい
てもよい炭化水素基」の「置換基」としては、例えば、
(i)ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素など)、(ii)低級アルキレンジオキシ基(例え
ば、メチレンジオキシ、エチレンジオキシなどのC1-3
アルキレンジオキシ基など)、(iii)ニトロ基、(i
v)シアノ基、(v)ハロゲン化されていてもよい低級ア
ルキル基、(vi)ハロゲン化されていてもよい低級アル
ケニル基、(vii)ハロゲン化されていてもよい低級ア
ルキニル基、(viii)低級シクロアルキル基(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシルなどのC3-8シクロアルキル基など)、(i
x)置換されていてもよい低級アルコキシ基、(x)ハロ
ゲン化されていてもよい低級アルキルチオ基、(xi)ヒ
ドロキシ基、(xii)アミノ基、(xiii)モノ−低級ア
ルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミ
ノ、n−プロピルアミノ、i−プロピルアミノ、ブチル
アミノなどのモノ−C1-6アルキルアミノ基など)、(x
iv)ジ−低級アルキルアミノ基(例えば、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミ
ノなどのジ−C1-6アルキルアミノ基など)、(xv)5
ないし6員環状アミノ基(例えば、モルホリノ、チオモ
ルホリノ、ピペラジン−1−イル、ピペリジノ、ピロリ
ジン−1−イルなど)、(xvi)低級アルキル−カルボ
ニル基(例えば、アセチル、プロピオニルなどのC1-6
アルキル−カルボニル基など)、(xvii)カルボキシル
基、(xviii)低級アルコキシ−カルボニル基(例え
ば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポ
キシカルボニル、ブトキシカルボニルなどのC1-6アル
コキシ−カルボニル基など)、(xix)カルバモイル
基、(xx)モノ−低級アルキル−カルバモイル基(例え
ば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイルなどのモ
ノ−C1-6アルキル−カルバモイル基など)、(xxi)ジ
−低級アルキル−カルバモイル基(例えば、ジメチルカ
ルバモイル、ジエチルカルバモイルなどのジ−C1-6
ルキルカルバモイル基など)、(xxii)アリール−カル
バモイル基(例えば、フェニルカルバモイル、ナフチル
カルバモイルなどのC6-14アリール−カルバモイルな
ど)、(xxiii)スルホ基、(xxiv)低級アルキルスル
ホニル基(例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニ
ルなどのC1-6アルキルスルホニル基など)、(xxv)ア
リール基(例えば、フェニル、ナフチルなどのC6-14
リール基など)、(xxvi)アリールオキシ基(例えば、
フェノキシ、ナフチルオキシなどのC6-14アリールオキ
シ基など)、(xxvii)アラルキルオキシ基(例えば、
ベンジルオキシなどのC7-16アラルキルオキシ基な
ど)、(xxviii)オキソ基、(xxix)チオカルバモイル
基、(xxx)モノ−低級アルキル−チオカルバモイル基
(例えば、メチルチオカルバモイル、エチルチオカルバ
モイルなどのモノ−C1-6アルキル−チオカルバモイル
基など)、(xxxi)ジ−低級アルキル−チオカルバモイ
ル基(例えば、ジメチルチオカルバモイル、ジエチルチ
オカルバモイルなどのジ−C1-6アルキル−チオカルバ
モイル基など)、(xxxii)アリール−チオカルバモイ
ル基(例えば、フェニルチオカルバモイル、ナフチルチ
オカルバモイルなどのC6-14アリール−チオカルバモイ
ルなど)、(xxxiii)アラルキル基(例えば、ベンジ
ル、フェネチル、1−フェニルプロピル、2−フェニル
プロピルなどのC7-16アラルキル基など)、(xxxiv)
低級アルコキシ−カルボニル−低級アルキル基(例え
ば、メチルカルボニルメチル、エチルカルボニルメチル
などのC1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アルキル基
など)または(xxxv)カルボキシル−低級アルキル基
(例えば、カルボキシルメチル、カルボキシルエチルな
どのカルボキシル−C1-6アルキル基など)などがあげ
られる。R1およびR2で表わされる「置換されていても
よい炭化水素基」の「置換基」として好ましくは、i)
ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、(ii)ハロゲン化されていてもよい低級アルキル
基(なかでも無置換の低級アルキル基(例えば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、i−ブチ
ル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペ
ンチル、n−ヘキシルなどのC1-6アルキル基など)が
好ましい)、(iii)置換されていてもよい低級アルコ
キシ基(なかでも無置換の低級アルコキシ基(例えば、
メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキ
シ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、sec−ブトキシ、ter
t−ブトキシなどのC1-6アルコキシ基など)が好まし
い)または(iv)アミノ基などがあげられる。
【0016】上記R1およびR2で表される「置換基を有
していてもよい炭化水素基」の「置換基」として表され
る「ハロゲン化されていてもよい低級アルキル基」とし
ては、例えば、1ないし3個のハロゲン原子(例えば、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)を有していてもよい
低級アルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピ
ル、i−プロピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなど
のC1-6アルキル基など)などがあげられ、具体例とし
ては、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリ
クロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロ
モエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、プロピ
ル、3,3,3−トリフルオロプロピル、i−プロピ
ル、n−ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、i
−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチ
ル、i−ペンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリフ
ルオロペンチル、n−ヘキシル、6,6,6−トリフル
オロヘキシルなどがあげられる。上記R1およびR2で表
される「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「置
換基」として表される「ハロゲン化されていてもよい低
級アルケニル基」および「ハロゲン化されていてもよい
低級アルキニル基」としては、例えば、1ないし3個の
ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)を有していてもよい低級アルケニル基(例えば、ビ
ニル、アリル、1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブ
テニル、3−ブテニル、4−ペンテニル、5−ヘキセニ
ルなどのC 2-6アルケニル基など)および1ないし3個
のハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素
など)を有していてもよい低級アルキニル基(例えば、
プロパルギル、エチニル、3−ブチニル、1−ヘキシニ
ルなどのC2-6アルキニル基など)などがあげられる。
【0017】上記R1およびR2で表される「置換基を有
していてもよい炭化水素基」の「置換基」として表され
る「置換されていてもよい低級アルコキシ基」として
は、例えば、(i)ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)、(ii)モノ−またはジ−低級
アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、ジメチルア
ミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノなどのモノ−また
はジ−C1-6アルキルアミノ基など)、(iii)低級アルコ
キシ−カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニルなどのC1-6アルコキシ−カルボニル
基など)、(iv)カルバモイル基および(v)カルボキ
シル基などから選ばれる置換基を1または2個有してい
てもよい低級アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキ
シ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、
i−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシなどの
1-6アルコキシ基など)などがあげられる。上記R1
よびR2で表される「置換基を有していてもよい炭化水
素基」の「置換基」として表される「ハロゲン化されて
いてもよい低級アルキルチオ基」としては、例えば、1
ないし3個のハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)を有していてもよい低級アルキルチオ
基(例えば、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチ
オ、i−プロピルチオ、n−ブチルチオ、i−ブチルチ
オ、sec-ブチルチオ、tert-ブチルチオなどのC1-6アル
キルチオ基など)などがあげられ、具体例としては、メ
チルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチル
チオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、i−プロピルチ
オ、ブチルチオ、4,4,4−トリフルオロブチルチオ、
ペンチルチオ、ヘキシルチオなどがあげられる。上記の
1およびR2で表される「置換基を有していてもよい炭
化水素基」の「炭化水素基」は上記の置換基など1ない
し5個(好ましくは1ないし3個、さらに好ましくは1また
は2個)で置換されていてもよい。
【0018】R1およびR2で表わされる「置換されてい
てもよい炭化水素基」として好ましくは、(1)ハロゲ
ン原子、アミノ基またはC1-6アルコキシ基(例え
ば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポ
キシ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、sec−ブトキシ、t
ert−ブトキシなど)で置換されていてもよいC1-6アル
キル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−
プロピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなど)、
(2)ハロゲン原子、アミノ基、C1-6アルキル
基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロ
ピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−
ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなど)またはC
1-6アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、n−
プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブト
キシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシなど)で置換さ
れていてもよいC3-8シクロアルキル基(例えば、シク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘ
キシルなど)、(3)ハロゲン原子、アミノ基、
1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロ
ピル、i−プロピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルな
ど)またはC1-6アルコキシ基(例えば、メトキシ、
エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブト
キシ、i−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ
など)で置換されていてもよいC7-16アラルキル基(例
えば、ベンジル、フェネチル、ジフェニルメチル、1−
ナフチルメチル、2−ナフチルメチル、2,2−ジフェ
ニルエチル、1−フェニルプロピル、2−フェニルプロ
ピル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5
−フェニルペンチルなど,さらに好ましくはベンジル
基)または(4)ハロゲン原子、アミノ基、C
1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピ
ル、i−プロピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルな
ど)またはC1-6アルコキシ基(例えば、メトキシ、
エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブト
キシ、i−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ
など)で置換されていてもよいC6-14アリール基(例え
ば、フェニル、2−ビフェニル、3−ビフェニル、4−
ビフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−アント
リル、2−アントリル、1−フェナントリル、2−フェ
ナントリル、3−フェナントリル、4−フェナントリル
または9−フェナントリルなど)などがあげられる。上
記のR1およびR2で表される「置換されていてもよい複
素環基」の「複素環基」とは、置換可能な位置に任意の
数(好ましくは1ないし5個、より好ましくは1ないし
3個)の置換基を有し、置換基数が2個以上の場合には
各置換基は同一または異なっていてもよく、また、隣り
合った2つの置換基は互いに結合して環を形成していて
もよい。
【0019】上記のR1およびR2で表される「置換され
ていてもよい複素環基」の「複素環基」としては、例え
ば、(1)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸
素原子から選ばれた1種または2種のヘテロ原子を1個
以上(例えば、1個ないし4個、好ましくは1個ないし
3個)含む5ないし9員の芳香族複素環(好ましくは5
または6員の芳香族複素環)、または(2)炭素原子以
外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1
種または2種のヘテロ原子を1個以上(例えば、1個な
いし4個、好ましくは1個ないし3個)含む5ないし9
員の非芳香族複素環(好ましくは5または6員の非芳香
族複素環)などから水素原子1個を除いてできる基など
があげられる。前記(1)の「芳香族複素環」としてよ
り具体的には、例えば、ピリジン、ピラジン、ピリミジ
ン、ピリダジン、ピロール、イミダゾール、ピラゾー
ル、トリアゾール、チオフェン、フラン、チアゾール、
イソチアゾール、オキサゾールおよびイソオキサゾール
環などの炭素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫
黄原子から選ばれたヘテロ原子を1個ないし3個含む5
ないし9員(好ましくは5または6員)の芳香族複素環
などがあげられる。前記(2)の「非芳香族複素環」と
してより具体的には、例えば、テトラヒドロピリジン、
ジヒドロピリジン、テトラヒドロピラジン、テトラヒド
ロピリミジン、テトラヒドロピリダジン、ジヒドロピラ
ン、ピロリン、イミダゾリン、ピラゾリン、ジヒドロチ
オフェン、ジヒドロフラン、ジヒドロチアゾール、ジヒ
ドロイソチアゾール、オキサゾリン、ジヒドロイソオキ
サゾール、ピペリジン、ピペラジン、ヘキサヒドロピリ
ミジン、ヘキサヒドロピリダジン、テトラヒドロピラ
ン、モルホリン、チオモルホリン、ピロリジン、イミダ
ゾリジン、ピラゾリジン、テトラヒドロチオフェン、テ
トラヒドロフラン、チアゾリジン、テトラヒドロイソチ
アゾール、オキサゾリジン、テトラヒドロイソキサゾー
ル環などの炭素原子以外に、窒素原子、酸素原子および
硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1個ないし3個含む
5ないし9員(好ましくは5または6員)の非芳香族複
素環などがあげられる。
【0020】上記のR1およびR2で表される「置換され
ていてもよい複素環基」の「置換基」としては、例え
ば、上記のR1およびR2で表される「置換されていても
よい炭化水素基」の「置換基」などと同様のものなどが
あげられる。上記、R1およびR2のいずれか一方が置換
されていてもよいヒドロキシ基または置換されていても
よいアミノ基の場合の他方として表わされる「置換され
ていてもよいアルキル基」の「アルキル基」として好ま
しくは、例えば、直鎖状または分枝状の低級アルキル基
(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピ
ル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、n−ペンチル、n−ヘキシルなどのC1-6アルキ
ル基など)などがあげられ、該「アルキル基」の置換基
としては、上記のR1およびR2で表される「置換基を有
していてもよい炭化水素基」の置換基と同様のものなど
があげられる。上記のR1とR2は互いに結合して隣接す
る窒素原子と共に置換基を有していてもよい含窒素複素
環基を形成していてもよく、該「置換基を有していても
よい含窒素複素環基」の「含窒素複素環基」としては、
例えば、(1)炭素原子および窒素原子からなる5ない
し9員の単環または2環式芳香族含窒素複素環(好まし
くは5員の単環式芳香族含窒素複素環)または(2)炭
素原子および窒素原子以外に硫黄原子および酸素原子か
ら選ばれた1種または2種のヘテロ原子を1個以上(例
えば、1個ないし4個、好ましくは1個ないし3個)含
んでいてもよい5ないし9員の非芳香族含窒素複素環
(好ましくは5または6員の非芳香族含窒素複素環)な
どの窒素原子から水素原子1個を除いてできる基などが
あげられる。前記(1)の「芳香族含窒素複素環」とし
てより具体的には、例えば、ピロール、イミダゾール、
ピラゾール、トリアゾール、インダゾールおよびインド
ール環などの芳香族含窒素複素環などがあげられる。前
記(2)の「非芳香族複素環」としてより具体的には、
例えば、テトラヒドロピリジン、ジヒドロピリジン、テ
トラヒドロピラジン、テトラヒドロピリミジン、テトラ
ヒドロピリダジン、ピロリン、イミダゾリン、ピラゾリ
ン、チアゾリン、ジヒドロイソチアゾール、オキサゾリ
ン、ジヒドロイソオキサゾール、ピペリジン、ピペラジ
ン、ヘキサヒドロピリミジン、ヘキサヒドロピリダジ
ン、モルホリン、チオモルホリン、ピロリジン、イミダ
ゾリジン、ピラゾリジン、チアゾリジン、テトラヒドロ
イソチアゾール、オキサゾリジン、テトラヒドロイソキ
サゾール環などの非芳香族含窒素複素環などがあげられ
る。
【0021】上記「置換基を有していてもよい含窒素複
素環基」の「置換基」としては、例えば、上記のR1
よびR2で表される「置換されていてもよい炭化水素
基」の「置換基」などと同様のものなどがあげられる。
上記「置換基を有していてもよい含窒素複素環基」とし
て好ましくは、ハロゲン原子、アミノ基、C1-6
アルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、
i−プロピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなど)
またはC1-6アルコキシ基(例えば、メトキシ、エト
キシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキ
シ、i−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシな
ど)で置換されていてもよい5または6員の含窒素複素
環基などがあげられる。上記のR1およびR2として好ま
しくは、(1)水素原子、(2)アミノ基、(3)ハロゲン
原子、アミノ基またはC1-6アルコキシ基(例え
ば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポ
キシ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、sec−ブトキシ、t
ert−ブトキシなど)で置換されていてもよいC1-6アル
キル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−
プロピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなど)、
(4)ハロゲン原子、アミノ基、C1-6アルキル
基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロ
ピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−
ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなど)またはC
1-6アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、n−
プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブト
キシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシなどのC1-6アル
コキシ基など)で置換されていてもよいC3-8シクロア
ルキル基(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシルなどのC3-8シクロアル
キル基など)、(5)ハロゲン原子、アミノ基、
1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロ
ピル、i−プロピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルな
ど)またはC1-6アルコキシ基(例えば、メトキシ、
エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブト
キシ、i−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ
など)で置換されていてもよいC7-16アラルキル基(例
えば、ベンジル、フェネチル、ジフェニルメチル、1−
ナフチルメチル、2−ナフチルメチル、2,2−ジフェ
ニルエチル、1−フェニルプロピル、2−フェニルプロ
ピル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5
−フェニルペンチルなど)または(6)ハロゲン原
子、アミノ基、C1-6アルキル基(例えば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、i−ブチ
ル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペ
ンチル、n−ヘキシルなど)またはC1-6アルコキシ
基(例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i
−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、sec−ブ
トキシ、tert−ブトキシなど)で置換されていてもよい
6-14アリール基(例えば、フェニル、2−ビフェニ
ル、3−ビフェニル、4−ビフェニル、1−ナフチル、
2−ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、1−
フェナントリル、2−フェナントリル、3−フェナント
リル、4−フェナントリルまたは9−フェナントリルな
ど)などがあげられる。上記R1およびR2としては、い
ずれか一方が水素原子であるものが好ましく、R1およ
びR2のいずれか一方が水素原子であり、他方が(1)水
素原子、(2)アミノ基、(3)ハロゲン原子、アミノ
基またはC1-6アルコキシ基(例えば、メトキシ、エ
トキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキ
シ、i−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシな
ど)で置換されていてもよいC1-6アルキル基(例え
ば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、i
−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
n−ペンチル、n−ヘキシルなど)、(4)ハロゲン
原子、アミノ基、C1-6アルキル基(例えば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、i−ブチ
ル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペ
ンチル、n−ヘキシルなど)またはC1-6アルコキシ
基(例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i
−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、sec−ブ
トキシ、tert−ブトキシなど)で置換されていてもよい
3-8シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど)、
(5)ハロゲン原子、アミノ基、C1-6アルキル
基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロ
ピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−
ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなど)またはC
1-6アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、n−
プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブト
キシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシなど)で置換さ
れていてもよいC7-16アラルキル基(例えば、ベンジ
ル、フェネチル、ジフェニルメチル、1−ナフチルメチ
ル、2−ナフチルメチル、2,2−ジフェニルエチル、
1−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル、3−フ
ェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェニルペ
ンチルなど)または(6)ハロゲン原子、アミノ
基、C1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、n
−プロピル、i−プロピル、i−ブチル、n−ブチル、
sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキ
シルなど)またはC1-6アルコキシ基(例えば、メト
キシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n
−ブトキシ、i−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブ
トキシなど)で置換されていてもよいC6-14アリール基
(例えば、フェニル、2−ビフェニル、3−ビフェニ
ル、4−ビフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1
−アントリル、2−アントリル、1−フェナントリル、
2−フェナントリル、3−フェナントリル、4−フェナ
ントリルまたは9−フェナントリルなど)を示す場合が
好ましい。
【0022】「環構成ヘテロ原子として窒素原子2個ま
たは3個のみを含有する5ないし8員の単環式含窒素複
素環」の「置換されていてもよいアミノ基」以外の「置
換基」としては、例えば、(i)オキソ基、(ii)チオキ
ソ基、(iii)ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)、(iv)置換されていてもよいヒドロキ
シ基、(v)置換されていてもよいチオール基、(vi)置換
されていてもよい炭化水素基および(vii)置換されてい
てもよい複素環基などがあげられる。「環構成ヘテロ原
子として窒素原子2個または3個のみを含有する5ない
し8員の単環式含窒素複素環」の「置換されていてもよ
いアミノ基」以外の「置換基」としての「置換されてい
てもよいヒドロキシ基」または「置換されていてもよい
チオール基」の「置換基」としては、例えば、上記のR
1およびR2で表される「置換されていてもよい炭化水素
基」の「置換基」などと同様のものなどがあげられ、
好ましくは、例えば、低級アルキル基(例えば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、i−ブチ
ル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペ
ンチル、n−ヘキシルなどのC1-6アルキル基など)、
アリール基(例えば、フェニル、2−ビフェニル、3−
ビフェニル、4−ビフェニル、1−ナフチル、2−ナフ
チル、1−アントリル、2−アントリル、1−フェナン
トリル、2−フェナントリル、3−フェナントリル、4
−フェナントリルまたは9−フェナントリルなどのC
6-14アリール基など、好ましくはフェニル基)、ホルミ
ル基または低級アルキル基−カルボニル基(例えば、ア
セチル、プロピオニルなどのC1-6アルキル−カルボニ
ル基など)があげられる。
【0023】「環構成ヘテロ原子として窒素原子2個ま
たは3個のみを含有する5ないし8員の単環式含窒素複
素環」の「置換されていてもよいアミノ基」以外の「置
換基」としての「置換されていてもよい炭化水素基」お
よび「置換されていてもよい複素環基」としては、上記
のR1およびR2で表される「置換されていてもよい炭化
水素基」および「置換されていてもよい複素環基」など
と同様のものなどがあげられる。「環構成ヘテロ原子と
して窒素原子2個または3個のみを含有する5ないし8
員の単環式含窒素複素環」の「置換されていてもよいア
ミノ基」以外の「置換基」としては、例えば、(i)ハロ
ゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、(ii)炭化水素基、(iii)置換されていてもよいヒ
ドロキシ基または(iv)置換されていてもよい複素環基
などがあげられ(該「炭化水素基」としては、上記R1
およびR2で表わされる「置換されていてもよい炭化水
素基」の「炭化水素基」と同様のものなどがあげられ
る)、より具体的には、例えば、(i)ハロゲン原子(例
えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、(ii)低級ア
ルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n
−プロピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、t
ert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどのC1-6アルキル
基など)、(iii)低級アルキル基(例えば、メチル、
エチル、i−プロピル、n−プロピル、i−ブチル、n
−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘ
キシルなどのC1-6アルキル基など)またはC6-14アリ
ール基(例えば、フェニル、2−ビフェニル、3−ビフ
ェニル、4−ビフェニル、1−ナフチル、2−ナフチ
ル、1−アントリル、2−アントリル、1−フェナント
リル、2−フェナントリル、3−フェナントリル、4−
フェナントリルまたは9−フェナントリルなど)で置換
されていてもよいヒドロキシ基、(iv)C6-14アリール基
(例えば、フェニル、2−ビフェニル、3−ビフェニ
ル、4−ビフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1
−アントリル、2−アントリル、1−フェナントリル、
2−フェナントリル、3−フェナントリル、4−フェナ
ントリルまたは9−フェナントリルなど)、(v)5また
は6員の複素環基または(vi)ハロゲン原子(例えば、フ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、アミノ基、低級アル
キル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−
プロピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなどのC1-6
ルキル基など)または低級アルコキシ基(例えば、メト
キシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n
−ブトキシ、i−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブ
トキシなどのC1-6アルコキシ基など)で置換されてい
てもよい低級アラルキル基(例えば、ベンジル、フェネ
チル、ジフェニルメチル、1−ナフチルメチル、2−ナ
フチルメチル、2,2−ジフェニルエチル、1−フェニ
ルプロピル、2−フェニルプロピル、3−フェニルプロ
ピル、4−フェニルブチル、5−フェニルペンチルなど
のC7-16アラルキル基など、さらに好ましくはベンジル
基)などが好ましい例としてあげられる。「環構成ヘテ
ロ原子として窒素原子2個または3個のみを含有する5
ないし8員の単環式含窒素複素環」の「置換されていて
もよいアミノ基」以外の「置換基」としてさらに好まし
くは、例えば、(i)ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)、(ii)低級アルキル基(例え
ば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、i
−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
n−ペンチル、n−ヘキシルなどのC1-6アルキル基な
ど)、(iii)低級アルキル基(例えば、メチル、エチ
ル、n−プロピル、i−プロピル、i−ブチル、n−ブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n
−ヘキシルなどのC1-6アルキル基など)またはC6-14
アリール基(例えば、フェニル、2−ビフェニル、3−
ビフェニル、4−ビフェニル、1−ナフチル、2−ナフ
チル、1−アントリル、2−アントリル、1−フェナン
トリル、2−フェナントリル、3−フェナントリル、4
−フェナントリルまたは9−フェナントリルなど)で置
換されていてもよいヒドロキシ基、(iv)C6-14アリール
基(例えば、フェニル、2−ビフェニル、3−ビフェニ
ル、4−ビフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1
−アントリル、2−アントリル、1−フェナントリル、
2−フェナントリル、3−フェナントリル、4−フェナ
ントリルまたは9−フェナントリルなど)または(v)5
または6員の複素環基などがあげられ、特に、(i)ハロ
ゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、(ii)低級アルキル基(例えば、メチル、エチル、
n−プロピル、i−プロピル、i−ブチル、n−ブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−
ヘキシルなどのC1-6アルキル基など)、(iii)低級アル
キル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−
プロピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなどのC1-6
ルキル基など)またはC6-14アリール基(例えば、フェ
ニル、2−ビフェニル、3−ビフェニル、4−ビフェニ
ル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−アントリル、2
−アントリル、1−フェナントリル、2−フェナントリ
ル、3−フェナントリル、4−フェナントリルまたは9
−フェナントリルなど)で置換されていてもよいヒドロ
キシ基または(iv)C6-14アリール基(例えば、フェニ
ル、2−ビフェニル、3−ビフェニル、4−ビフェニ
ル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−アントリル、2
−アントリル、1−フェナントリル、2−フェナントリ
ル、3−フェナントリル、4−フェナントリルまたは9
−フェナントリルなど)などが好ましい。
【0024】また、「環構成ヘテロ原子として窒素原子
2個または3個のみを含有する5ないし8員の単環式含
窒素複素環」の「置換されていてもよいアミノ基」以外
の「置換基」が単環式含窒素複素環の窒素原子に置換す
る場合には、特にハロゲン原子(例えば、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)、アミノ基、低級アルキル基
(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピ
ル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、n−ペンチル、n−ヘキシルなどのC1-6アルキ
ル基など)または低級アルコキシ基(例えば、メトキ
シ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−
ブトキシ、i−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブト
キシなどのC1-6アルコキシ基など)で置換されていて
もよい低級アラルキル基(例えば、ベンジル、フェネチ
ル、ジフェニルメチル、1−ナフチルメチル、2−ナフ
チルメチル、2,2−ジフェニルエチル、1−フェニル
プロピル、2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピ
ル、4−フェニルブチル、5−フェニルペンチルなどの
7-16アラルキル基など、さらに好ましくはベンジル
基)などが好ましい例としてあげられる。
【0025】上記化合物[I]の好ましい例としては、
例えば、式
【化23】 (式中、R1'およびR2'はそれぞれ同一または異なっ
て、(1)水素原子、(2)アミノ基、(3)ハロゲン原
子、アミノ基またはC1-6アルコキシ基(例えば、
メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキ
シ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、sec−ブトキシ、ter
t−ブトキシなど)で置換されていてもよいC1-6アルキ
ル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プ
ロピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、tert
−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなど)、(4)
ハロゲン原子、アミノ基、C1-6アルキル基(例
えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、
i−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、n−ペンチル、n−ヘキシルなど)またはC1-6
アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロ
ポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブトキ
シ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシなど)で置換され
ていてもよいC3-8シクロアルキル基(例えば、シクロ
プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シルなど)、(5)ハロゲン原子、アミノ基、C
1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピ
ル、i−プロピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルな
ど)またはC1-6アルコキシ基(例えば、メトキシ、
エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブト
キシ、i−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ
など)で置換されていてもよいC7-16アラルキル基(例
えば、ベンジル、フェネチル、ジフェニルメチル、1−
ナフチルメチル、2−ナフチルメチル、2,2−ジフェ
ニルエチル、1−フェニルプロピル、2−フェニルプロ
ピル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5
−フェニルペンチルなど)または(6)ハロゲン原
子、アミノ基、C1-6アルキル基(例えば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、i−ブチ
ル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペ
ンチル、n−ヘキシルなど)またはC1-6アルコキシ
基(例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i
−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、sec−ブ
トキシ、tert−ブトキシなど)で置換されていてもよい
6-14アリール基(例えば、フェニル、2−ビフェニ
ル、3−ビフェニル、4−ビフェニル、1−ナフチル、
2−ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、1−
フェナントリル、2−フェナントリル、3−フェナント
リル、4−フェナントリルまたは9−フェナントリルな
ど)を示し(但し、R1'およびR2'のいずれか一方がア
ミノ基の場合、他方は水素原子またはC1-6アルキル基
を示す。)、R1'およびR2'は互いに結合して隣接する
窒素原子と共にハロゲン原子、アミノ基、C1-6
アルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、
i−プロピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなど)
またはC1-6アルコキシ基(例えば、メトキシ、エト
キシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキ
シ、i−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシな
ど)で置換されていてもよい5または6員の複素環基を
形成していてもよい。)で表される基を示し、その他が
それぞれ同一または異なって、(1)水素原子、(2)
ハロゲン原子、(3)C1-6アルキル基(例えば、メ
チル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、i−ブチ
ル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペ
ンチル、n−ヘキシルなど)またはC6-14アリール基
(例えば、フェニル、2−ビフェニル、3−ビフェニ
ル、4−ビフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1
−アントリル、2−アントリル、1−フェナントリル、
2−フェナントリル、3−フェナントリル、4−フェナ
ントリルまたは9−フェナントリルなど)で置換されて
いてもよいヒドロキシ基、(4)C6-14アリール基(例
えば、フェニル、2−ビフェニル、3−ビフェニル、4
−ビフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−アン
トリル、2−アントリル、1−フェナントリル、2−フ
ェナントリル、3−フェナントリル、4−フェナントリ
ルまたは9−フェナントリルなど)または(5)5また
は6員の複素環基を示し、Xは窒素原子またはメチン基
を示す。]で表される化合物などがあげられる。
【0026】上記化合物[II]中、さらに好ましい具体
例としては、(A)Xが窒素原子を示し、R3、R4および
5がそれぞれ同一または異なって式
【化24】 (式中、R1'およびR2'は前記と同意義を示す)で表さ
れる基である場合、(B)Xが窒素原子を示し、R3
4およびR5のいずれか2つがそれぞれ同一または異な
って式
【化25】 (式中、R1'およびR2'は前記と同意義を示す)で表さ
れる基を示し、その他が(1)ハロゲン原子、(2)
1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロ
ピル、i−プロピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルな
ど)またはC6-14アリール基(例えば、フェニル、2
−ビフェニル、3−ビフェニル、4−ビフェニル、1−
ナフチル、2−ナフチル、1−アントリル、2−アント
リル、1−フェナントリル、2−フェナントリル、3−
フェナントリル、4−フェナントリルまたは9−フェナ
ントリルなど)で置換されていてもよいヒドロキシ基ま
たは(3)C6-14アリール基(例えば、フェニル、2−
ビフェニル、3−ビフェニル、4−ビフェニル、1−ナ
フチル、2−ナフチル、1−アントリル、2−アントリ
ル、1−フェナントリル、2−フェナントリル、3−フ
ェナントリル、4−フェナントリルまたは9−フェナン
トリルなど)を示す場合、または(C)Xがメチン基を
示し、R3が(1)式
【化26】 (式中、R1'およびR2'は前記と同意義を示す)で表さ
れる基、(2)ハロゲン原子、(3)C1-6アルキル
基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロ
ピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−
ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなど)またはC
6-14アリール基(例えば、フェニル、2−ビフェニル、
3−ビフェニル、4−ビフェニル、1−ナフチル、2−
ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、1−フェ
ナントリル、2−フェナントリル、3−フェナントリ
ル、4−フェナントリルまたは9−フェナントリルな
ど)で置換されていてもよいヒドロキシ基または(4)
6-14アリール基(例えば、フェニル、2−ビフェニ
ル、3−ビフェニル、4−ビフェニル、1−ナフチル、
2−ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、1−
フェナントリル、2−フェナントリル、3−フェナント
リル、4−フェナントリルまたは9−フェナントリルな
ど)を示し、R4およびR5のいずれか一方が式
【化27】 (式中、R1'およびR2'は前記と同意義を示す)で表さ
れる基を示し、他方が(1)式
【化28】 (式中、R1'およびR2'は前記と同意義を示す)で表さ
れる基、(2)ハロゲン原子、(3)C1-6アルキル
基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロ
ピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−
ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなど)またはC
6-14アリール基(例えば、フェニル、2−ビフェニル、
3−ビフェニル、4−ビフェニル、1−ナフチル、2−
ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、1−フェ
ナントリル、2−フェナントリル、3−フェナントリ
ル、4−フェナントリルまたは9−フェナントリルな
ど)で置換されていてもよいヒドロキシ基または(4)
6-14アリール基(例えば、フェニル、2−ビフェニ
ル、3−ビフェニル、4−ビフェニル、1−ナフチル、
2−ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、1−
フェナントリル、2−フェナントリル、3−フェナント
リル、4−フェナントリルまたは9−フェナントリルな
ど)を示す場合などがあげられる。
【0027】上記化合物[I]中、その他の好ましい具
体例としては、例えば、式
【化29】 [式中、R3'は(1)ハロゲン原子、(2)C1-6
ルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i
−プロピル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、t
ert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなど)また
はC6-14アリール基(例えば、フェニル、2−ビフェ
ニル、3−ビフェニル、4−ビフェニル、1−ナフチ
ル、2−ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、
1−フェナントリル、2−フェナントリル、3−フェナ
ントリル、4−フェナントリルまたは9−フェナントリ
ルなど)で置換されていてもよいヒドロキシ基または
(3)C6-14アリール基(例えば、フェニル、2−ビフ
ェニル、3−ビフェニル、4−ビフェニル、1−ナフチ
ル、2−ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、
1−フェナントリル、2−フェナントリル、3−フェナ
ントリル、4−フェナントリルまたは9−フェナントリ
ルなど)を示し、R6は(1)ハロゲン原子、アミノ
基、C1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、n
−プロピル、i−プロピル、i−ブチル、n−ブチル、
sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキ
シルなど)またはC1-6アルコキシ基(例えば、メト
キシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n
−ブトキシ、i−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブ
トキシなど)で置換されていてもよいC7-16アラルキル
基(例えば、ベンジル、フェネチル、ジフェニルメチ
ル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル、2,2
−ジフェニルエチル、1−フェニルプロピル、2−フェ
ニルプロピル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブ
チル、5−フェニルペンチルなど)または(2)複素環
(例えば、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジ
ン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾー
ル、チオフェン、フラン、チアゾール、イソチアゾー
ル、オキサゾールおよびイソオキサゾール環など(好ま
しくはピリジンなど))で置換されたC1-6アルキル基
(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピ
ル、i−ブチル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、n−ペンチル、n−ヘキシルなど)を示し、R4'
は式
【化30】 (式中、R1'およびR2'は前記と同意義を示す)を示す
場合などがあげられる。化合物[I]の具体例として
は、2, 4-ビス(フェニルアミノ)-6-(3, 5-ジメチル
ピラゾール-1-イル)-1,3,5-トリアシ゛ン、4-(3, 5-ジメチル
ピラゾール-1-イル)-6-(4-メトキシフェニル)アミノ
-2-フェニルピリミジン、2-フェニル-6-フェニルアミノ
-3-(3-ピコリル)ピリミジン-4 (3H)-オンまたはこれ
らの塩などがあげられる。上記化合物[I]の製造法に
ついて以下に述べる。上記化合物[I]は、塩またはエ
ステルを形成していてもよく、自体公知の方法、例え
ば、ジャーナル オブ アメリカン ケミカル ソサイエテ
ィ、73巻、2981頁(1951年)(J. Am. Chem.
Soc., 73, 2981 (1951))、米国特許第4261892
号(USP- 4261892)、ジャーナル オブ ペスティサイド
サイエンス、13巻、13頁(1990年)(J. Pest
icide Sci., 13, 13 (1990))、「ザ ケミストリー
オブ ヘテロサイクリック コンパウンド 「ザ ピリ
ミジンズ」162〜215頁、227〜263頁 インターサイエン
ス パブリシャーズ 1962年発行」、特開平9-227533号
公報等に記載の方法またはそれらに準じた方法などによ
り製造できる。
【0028】また、化合物[I]の好ましい例として上
述した化合物[II]またはその塩ならびに下記の化合物
[II']も上記の自体公知の方法またはそれらに準じた
方法などにより製造できるが、具体的には、以下のスキ
ーム1に示した方法などにより製造することができる。
【化31】 (スキーム1中、L1ないしL3は脱離基、他の各記号は
前記と同意義を示す)L1ないしL3で示される「脱離
基」としては、それぞれ同一または異なって、ハロゲン
原子、特に塩素または臭素があげられる。また、下記ス
キーム2で示される一般式で表された化合物(VIII)も
自体公知の方法例えば「ザ ケミストリー オブ ヘテ
ロサイクリック コンパウンド 「ザ ピリミジンズ」
162〜215頁、227〜263頁、356〜375頁 インターサイエ
ンスパブリシャーズ 1962年発行」等に記載の方法また
はそれらに準じた方法などにより製造できるが、具体的
には、以下のスキーム2に示した方法などにより製造す
ることができる。
【化32】 (式中、LおよびYはそれぞれ脱離基、他の各記号は前
記と同意義を示す)Lで表わされる脱離基としては、例
えば、ハロゲン原子、特に塩素または臭素があげられ、
Yで表わされる脱離基としては、例えば、(1)ハロゲン
原子(例えば、塩素、臭素またはヨウ素など)、(2)
1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC
1-6アルキルスルホニルオキシ基(例えば、メタンスル
ホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシな
ど)、(3)1ないし4個のC1-6アルキルまたはハロゲン
原子で置換されていてもよいC6-10アリールスルホニル
オキシ基(例えば、p−トルエンスルホニルオキシ、ベ
ンゼンスルホニルオキシ、p−ブロモベンゼンスルホニ
ルオキシ、メシチレンスルホニルオキシなど)などがあ
げられる。上記のスキーム中に示す化合物は塩を形成し
ている場合も含み、該塩としては、例えば化合物(I)
の塩と同様のものなどがあげられる。
【0029】化合物(I)、(II)、(II')およ
び(VIII)は、公知の手段、例えば溶媒抽出、液性
変換、転溶、晶出、再結晶、クロマトグラフィーなどに
よって単離精製することができる。また、化合物
(I)、(II)、(II')および(VIII)の原
料化合物またはその塩は、前記と同様の公知の手段など
によって単離精製することができるが、単離することな
くそのまま反応混合物として次の工程の原料として供さ
れてもよい。化合物(I)またはその塩は、CHO細胞発
現のヒトアデノシンA3受容体に対して強力な拮抗作用
を有することが確認されており、アデノシンA3受容体
の活性化の結果として生じるアデニル酸シクラーゼの阻
害および肥満細胞の脱顆粒などを抑制するものである。
すなわち、肥満細胞からの炎症性メディエーターの放出
の阻害およびcAMP(サイクリックアデノシンモノフォス
フェート)濃度の上昇を惹起し、例えば虚血等によって
生じる細胞死を抑制し、虚血性疾患を含む脳および心臓
の保護剤などとして使用することができる。上記化合物
[I]が塩を形成し、それを含有してなるアデノシンA
3拮抗剤が医薬品として用いられる場合、塩としては薬
学上許容可能な塩が好ましい。
【0030】化合物[I]の塩として具体的には、例え
ば無機塩基との塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有
機酸との塩、塩基性または酸性アミノ酸との塩などがあ
げられる。無機塩基との塩の好適な例としては、例えば
ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カル
シウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩などのアルカリ
土類金属塩;アルミニウム塩、アンモニウム塩などがあ
げられる。有機塩基との塩の好適な例としては、例えば
トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコ
リン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエ
タノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、N, N-ジベ
ンジルエチレンジアミンなどとの塩があげられる。無機
酸との塩の好適な例としては、例えば塩酸、臭化水素
酸、硝酸、硫酸、リン酸などとの塩があげられる。有機
酸との塩の好適な例としては、例えばギ酸、酢酸、トリ
フルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン
酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸などと
の塩があげられる。塩基性アミノ酸との塩の好適な例と
しては、例えばアルギニン、リジン、オルニチンなどと
の塩が挙げられ、酸性アミノ酸との塩の好適な例として
は、例えばアスパラギン酸、グルタミン酸などとの塩が
あげられる。例えば、化合物[I]内に酸性官能基を有
する場合にはアルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、
カリウム塩など)、アルカリ土類金属塩(例えば、カル
シウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩など)などの無
機塩、アンモニウム塩など、また、含窒素複素環化合物
内に塩基性官能基を有する場合には塩酸塩、硫酸塩、リ
ン酸塩、臭化水素酸塩などの無機塩または、酢酸塩、マ
レイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、メタンスルホン
酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩
などの有機塩があげられる。化合物[I]は、毒性が低
く、安全である。従って、本発明の化合物を含むアデノ
シンA3拮抗剤はその優れたアデノシンA3拮抗作用に
基づき、哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ハムスタ
ー、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒトな
ど)に対する虚血性疾患(例えば、脳梗塞、心筋梗塞な
ど)を含む脳および心臓の安全な保護剤として有用であ
り、また、炎症もしくはアレルギー性疾患(例えば、皮
膚炎(アトピー性皮膚炎など)、乾癬、喘息、蕁麻疹
(慢性蕁麻疹など)、気管支炎、喀痰、鼻炎(アレルギ
ー性鼻炎など)、炎症性腸疾患、リューマチ関節炎な
ど)などの安全な予防、治療薬としても有用である。ま
た、本発明の化合物を含むアデノシンA3拮抗剤は、自
体公知の手段に従って製剤化することができ、化合物そ
のままあるいは薬理学的に許容される担体を、製剤化工
程において適宜、適量混合することにより医薬組成物、
例えば錠剤(糖衣錠、フィルムコーティング錠を含
む)、散剤、顆粒剤、カプセル剤(ソフトカプセルを含
む)、液剤、注射剤、坐剤、徐放剤などとして、経口的
または非経口的(例えば、局所、直腸、静脈投与等)に
安全に投与することができる。
【0031】本発明のアデノシンA3拮抗剤中、化合物
の含有量は、剤全体の0.1〜100重量%である。投与量は
対象疾患、症状、投与対象、投与方法などによっても異
なるが、例えば脳卒中もしくは脳梗塞などの虚血性疾患
治療剤として、成人(60kg)患者に対して経口投与する場
合、1日当たり、有効成分として約0.1〜1000mg、好まし
くは約1〜500mg、さらに好ましくは約10〜300mgであ
り、1日1〜数回に分けて投与することができる。本発明
の拮抗剤の製造に用いられる薬理学的に許容される担体
としては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機
担体物質が挙げられ、例えば固形製剤における賦形剤、
滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、溶解
補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などが
あげられる。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着
色剤、甘味剤、吸着剤、湿潤剤などの添加物を用いるこ
ともできる。賦形剤としては、例えば乳糖、白糖、D-マ
ンニトール、デンプン、コーンスターチ、結晶セルロー
ス、軽質無水ケイ酸などがあげられる。滑沢剤として
は、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カ
ルシウム、タルク、コロイドシリカなどがあげられる。
結合剤としては、例えば結晶セルロース、白糖、D-マン
ニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン、デンプン、ショ糖、ゼラチン、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどが
あげられる。崩壊剤としては、例えばデンプン、カルボ
キシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカ
ルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシ
メチルスターチナトリウム、L-ヒドロキシプロピルセル
ロースなどがあげられる。溶剤としては、例えば注射用
水、エタノール、プロピレングリコール、マクロゴー
ル、ゴマ油、トウモロコシ油などがあげられる。
【0032】溶解補助剤としては、例えばポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、D-マンニトール、
安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、
コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウ
ム、クエン酸ナトリウムなどがあげられる。懸濁化剤と
しては、例えばステアリルトリエタノールアミン、ラウ
リル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レ
シチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、
モノステアリン酸グリセリンなどの界面活性剤;例えば
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、
ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分
子などがあげられる。等張化剤としては、例えばブドウ
糖、D-ソルビトール、塩化ナトリウム、グリセリン、D-
マンニトールなどがあげられる。緩衝剤としては、例え
ばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液
などがあげられる。無痛化剤としては、例えばベンジル
アルコールなどがあげられる。防腐剤としては、例えば
パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベ
ンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢
酸、ソルビン酸などがあげられる。抗酸化剤としては、
例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸などがあげられる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明は、さらに以下の参考例、
実施例および試験例によって詳しく説明されるが、これ
らの例は単なる実施であって、本発明を限定するもので
はなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させ
てもよい。以下に記載の%は特記しない限り重量パーセ
ントを意味する。その他の本文中で用いられている略号
は下記の意味を示す。 s : シングレット(singlet) d : ダブレット(doublet) t : トリプレット(triplet) q : クァルテット(quartet) m : マルチプレット(multiplet) br : ブロード(broad) J : カップリング定数(coupling constant) Hz : ヘルツ(Hertz) DMSO-d6 : 重ジメチルスルホキシド1 H-NMR : プロトン核磁気共鳴 cDNA : コンプレメンタリーデオキシリボ核酸 DNA : デオキシリボ核酸 EDTA : エチレンジアミン四酢酸 PBS : リン酸緩衝液 BSA : ウシ血清アルブミン PMSF : フッ化フェニルメチルスルホニル HBSS : ハンクス溶液 I-AB-MECA : N6−(4−アミノ−3−ヨードベンジ
ル)−5'−(メチルカルボキサミド)アデノシン NECA : 5'−(エチルカルボキサミド)アデノ
シン
【0034】
【実施例】以下の参考例1ないし53の化合物は、自体
公知の方法、例えば、ジャーナルオブ アメリカン ケミ
カル ソサイエティ、73巻、2981頁(1951
年)(J. Am. Chem. Soc., 73, 2981 (1951))、米国特
許第4261892号(USP-4261892)、ジャーナル オ
ブ ペスティサイド サイエンス、13巻、13頁(19
90年)(J. Pesticide Sci., 13, 13 (1990))、「ザ
ケミストリー オブ ヘテロサイクリック コンパウ
ンド 「ザ ピリミジンズ」162〜215頁、227〜263頁
インターサイエンス パブリシャーズ 1962年発行」、
特開平9-227533号公報等に記載の方法またはそれらに準
じた方法などにより合成された。
【0035】参考例1 2−クロロ−4−エチルアミノ−6−フェニルアミノ−
1,3,5−トリアジン 融点:210−211℃ 参考例2 2−クロロ−4−イソプロピルアミノ−6−フェニルア
ミノ−1,3,5−トリアジン 融点:115−117℃ 参考例3 2−クロロ−4−シクロプロピルアミノ−6−フェニル
アミノ−1,3,5−トリアジン 融点:190−191℃ 参考例4 2−(tert−ブチルアミノ)−4−クロロ−6−フ
ェニルアミノ−1,3,5−トリアジン 融点:144−145℃ 参考例5 2−クロロ−4−シクロヘキシルアミノ−6−フェニル
アミノ−1,3,5−トリアジン 融点:201−202℃ 参考例6 2,4−ビス(フェニルアミノ)−6−クロロ−1,
3,5−トリアジン 融点:201−202℃
【0036】参考例7 2−クロロ−4−(4−メトキシフェニル)アミノ−6
−フェニルアミノ−1,3,5−トリアジン 融点:168−172℃ 参考例8 2,4−ビス((4−メトキシフェニル)アミノ)−6
−クロロ−1,3,5−トリアジン 融点:205−208℃ 参考例9 2−ベンジルアミノ−4−クロロ−6−フェニルアミノ
−1,3,5−トリアジン 融点:178−180℃ 参考例10 2−クロロ−4−ジエチルアミノ−6−フェニルアミノ
−1,3,5−トリアジン 融点:97−100℃ 参考例11 2−クロロ−4−フェニルアミノ−6−ピペリジノ−
1,3,5−トリアジン 融点:137−139℃ 参考例12 2−クロロ−4−モルホリノ−6−フェニルアミノ−
1,3,5−トリアジン 融点:197−200℃ 参考例13 2−ヒドラジノ−4−メチルアミノ−6−フェニルアミ
ノ−1,3,5−トリアジン 融点:163−166℃ 参考例14 2−ヒドラジノ−4−イソプロピルアミノ−6−フェニ
ルアミノ−1,3,5−トリアジン 融点:83−85℃
【0037】参考例15 2−(tert−ブチルアミノ)−4−ヒドラジノ−6
−フェニルアミノ−1,3,5−トリアジン 融点:94−97℃ 参考例16 2−シクロヘキシルアミノ−4−ヒドラジノ−6−フェ
ニルアミノ−1,3,5−トリアジン 融点:154−158℃ 参考例17 2,4−ビス(フェニルアミノ)−6−ヒドラジノ−
1,3,5−トリアジン 融点:189−193℃ 参考例18 2−ベンジルアミノ−4−ヒドラジノ−6−フェニルア
ミノ−1,3,5−トリアジン 融点:128−130℃ 参考例19 2,4−ビス(フェニルアミノ)−6−メチルアミノ−
1,3,5−トリアジン 融点:171−173℃
【0038】参考例20 2,4−ビス(フェニルアミノ)−6−エチルアミノ−
1,3,5−トリアジン1 H-NMR (DMSO-d6) δ : 1.15 (3H, t, J=7.2Hz), 3.36
(2H, q, J=7.2Hz), 6.88-7.08 (3H, m), 7.18-7.30 (4
H, m), 7.74-7.86 (4H, m), 8.95 (1H, br s), 9.07 (1
H, br s) 参考例21 2,4−ビス(フェニルアミノ)−6−シクロヘキシル
アミノ−1,3,5−トリアジン 融点:198−201℃ 参考例22 2−ベンジルアミノ−4,6−ビス(フェニルアミノ)
−1,3,5−トリアジン1 H-NMR (DMSO-d6) δ : 4.55 (2H, d, J=6.2Hz), 6.87-
7.01 (2H, m), 7.14-7.31 (5H, m), 7.31-7.44 (4H,
m), 7.58-7.89 (5H, m), 9.05 (1H, br s), 9.09 (1H,
br s) 参考例23 2,4−ビス(フェニルアミノ)−6−(1−イミダゾ
リル)−1,3,5−トリアジン 融点:268−271℃ 参考例24 2,4−ビス(フェニルアミノ)−6−(1−ピラゾリ
ル)−1,3,5−トリアジン 融点:185−187℃ 参考例25 2−(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)−4−
メチルアミノ−6−フェニルアミノ−1,3,5−トリ
アジン 融点:187−190℃
【0039】参考例26 2−(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)−4−
エチルアミノ−6−フェニルアミノ−1,3,5−トリ
アジン 融点:149−152℃ 参考例27 2−シクロプロピルアミノ−4−(3,5−ジメチルピ
ラゾール−1−イル)−6−フェニルアミノ−1,3,
5−トリアジン 融点:186−189℃ 参考例28 2−(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)−4−
イソプロピルアミノ−6−フェニルアミノ−1,3,5
−トリアジン 融点:196−199℃ 参考例29 2−(tert−ブチルアミノ)−4−(3,5−ジメチル
ピラゾール−1−イル)−6−フェニルアミノ−1,
3,5−トリアジン 融点:198−200℃ 参考例30 2−シクロヘキシルアミノ−4−(3,5−ジメチルピ
ラゾール−1−イル)−6−フェニルアミノ−1,3,
5−トリアジン 融点:224−226℃
【0040】参考例31 2,4−ビス(フェニルアミノ)−6−(3,5−ジメ
チルピラゾール−1−イル)−1,3,5−トリアジン 融点:238−240℃ 参考例32 2−(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)−4−
(4−メトキシフェニル)アミノ−6−フェニルアミノ
−1,3,5−トリアジン 融点:114−116℃ 参考例33 2,4−ビス((4−メトキシフェニル)アミノ)−6
−(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)−1,
3,5−トリアジン 融点:194−197℃ 参考例34 2−ベンジルアミノ−4−(3,5−ジメチルピラゾー
ル−1−イル)−6−フェニルアミノ−1,3,5−ト
リアジン 融点:154−156℃ 参考例35
【0041】2−ジエチルアミノ−4−(3,5−ジメ
チルピラゾール−1−イル)−6−フェニルアミノ−
1,3,5−トリアジン 融点:144−146℃ 参考例36 2−(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)−4−
モルホリノ−6−フェニルアミノ−1,3,5−トリア
ジン 融点:222−224℃ 参考例37 2,4−ビス(フェニルアミノ)−6−(1−インドリ
ル)−1,3,5−トリアジン 融点:163−166℃ 参考例38 2,4−ビス(フェニルアミノ)−6−(2−インダゾ
リル)−1,3,5−トリアジン 融点:196−199℃ 参考例39 2−ヒドラジノ−4,6−ジフェニル−1,3,5−ト
リアジン 融点:188−189℃
【0042】参考例40 4−クロロ−2−フェニル−6−(フェニルアミノ)ピ
リミジン 融点:137−138℃ 参考例41 4−クロロ−6−(3,5−ジメチルピラゾール−1−
イル)−2−フェニルピリミジン 融点:147−148℃ 参考例42 2,4−ビス(ベンジルアミノ)−6−クロロピリミジ
ン 融点:133−134℃ 参考例43 4−シクロヘキシルアミノ−6−ヒドラジノ−2−フェ
ニルピリミジン 融点:128−129℃ 参考例44 4−シクロヘキシルアミノ−2−フェニル−6−(フェ
ニルアミノ)ピリミジン 融点:139−140℃ 参考例45 2−フェニル−4, 6−ビス(フェニルアミノ)ピリ
ミジン 融点:190−191℃ 参考例46 4−ベンジルアミノ−2−フェニル−6−(フェニルア
ミノ)ピリミジン 融点:120−121℃
【0043】参考例47 4−(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)−2−
フェニル−6−(フェニルアミノ)ピリミジン 融点:177−180℃ 参考例48 4−(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)−6−
(4−メトキシフェニル)アミノ−2−フェニルピリミ
ジン 融点:159−160℃ 参考例49 2,4,6−トリス(フェニルアミノ)ピリミジン 融点:206−208℃ 参考例50 4−ヒドラジノ−2−フェニル−6−(フェニルオキ
シ)ピリミジン 2塩酸塩 融点:170−174℃ 参考例51 2−フェニル−4−フェニルアミノ−6−(フェニルオ
キシ)ピリミジン 融点:107−108℃ 参考例52 4−シクロヘキシルアミノ−2−フェニル−6−(フェ
ニルオキシ)ピリミジン塩酸塩 融点:138−142℃ 参考例53 2−フェニル−6−フェニルアミノ−3−(3−ピコリ
ル)ピリミジン−4(3H)−オン 融点:168−170℃ 得られた参考例1〜53の化合物の化学構造式を以下に
示す。
【0044】
【化33】
【化34】
【0045】
【化35】
【化36】
【0046】
【化37】
【化38】
【0047】 実施例1 (1)参考例化合物21 50 mg (2)ラクトース 34 mg (3)トウモロコシ澱粉 10.6 mg (4)トウモロコシ澱粉(のり状) 5 mg (5)ステアリン酸マグネシウム 0.4 mg (6)カルボキシメチルセルロースカルシウム 20 mg 計 120 mg 上記(1)〜(6)を混合し、錠剤機により打錠し、錠
剤を得た。 実施例2 (1)参考例化合物21 50 mg (2)微粉末セルロース 30 mg (3)ラクトース 37 mg (4)ステアリン酸マグネシウム 3 mg 計 120 mg 上記(1)〜(4)を混合し、ゼラチンカプセルに充填
し、カプセル剤を得た。 実施例3 (1)参考例化合物21 50 mg (2)トウモロコシ油 100 mg 計 150 mg 上記(1)および(2)を混合し、ソフトカプセルに充
填し、ソフトカプセル剤を得た。
【0048】実験例 以下に記載の遺伝子操作法は、成書(マニアティス(Ma
niatis)ら、モレキュラー・クローニング、コールドス
プリング ハーバー ラボラトリー(ColdSpringHarbor L
aboratory)、1989年)に記載されている方法もしくは
試薬の添付プロトコールに記載されている方法に従っ
た。 ヒトアデノシンA3レセプターのクローニング ヒト脳cDNAから自体公知のPCR法でアデノシンA
3レセプター遺伝子のクローニングを行った。1ngの脳
cDNA(東洋紡,QUICK-Clone cDNA)を鋳型とし、サル
バトーレ(Salvatore)らが報告(プロシーディングス
オブ ザ ナショナルアカデミー オブ サイエンシーズ
オブ ザ ユナイテッド ステイツ オブ アメリカ、90
巻、10365頁(1993年)(Proc., Natl., Acad., Sci.,
U.S.A., 90, 10365 (1993)))しているアデノシンA3
レセプター遺伝子塩基配列を参考に作製したプライマー
セット 5'−CGCCTCTAGACAAGATGCC
CAACAACAGCACTGC−3' と 5'−CGG
GGTCGACACTACTCAGAATTCTTCT
CAATGC−3' を各50pmolずつ添加し、TaKaRa LA
PCR Kit Ver.2(宝酒造)を使用して、PCR反応をDN
Aサーマルサイクラー480(パーキンエルマー)にて行
った(反応条件:95℃で1分間、66℃で1分間、75℃で2
分間を35サイクル)。そのPCR産物をアガロースゲル
電気泳動し、1.0kbのDNA断片を回収した後、Or
iginal TA Cloninng Kit(フナコシ)を用いて、アデノ
シンA3レセプター遺伝子をクローニングした。次に、
得られたプラスミドを制限酵素XbaI(宝酒造)で消
化した後、T4 DNAポリメラーゼ(宝酒造)処理に
より末端平滑化し、さらに、SalI(宝酒造)で消化
することでアデノシンA3レセプター遺伝子の断片を得
た。
【0049】ヒトアデノシンA3レセプター発現用プラ
スミドの作製 特開平5−076385号公報に記載のマウスミエロー
マFIB1−H01/×63(IFO寄託番号:502
57;FFRMBP寄託番号:3141)より得られた
pTB1411に由来するSRαプロモーターをBgl
II(宝酒造)で消化して平滑化した後、EcoRI
(宝酒造)で消化したpCIベクター(プロメガ)に D
NA Ligation kit(宝酒造)で連結して、pCI−SRα
を作製した。次に、このpCI−SRαをClaI(宝
酒造)で消化後、T4 DNAポリメラーゼ(宝酒造)
処理により末端平滑化した。その一方で、pGFP−C
1(東洋紡)をBsu36I(第一化学薬品)で消化し
た後、T4 DNAポリメラーゼ(宝酒造)処理により
末端平滑化した1.63kbのDNA断片を得、両者を
DNA Ligation kit(宝酒造)で連結し、大腸菌JM10
9のコンピテントセル(宝酒造)を形質転換することで
プラスミドpMSRα neoを得た。次に、pMSR
α neoをEcoRI(宝酒造)で消化した後、T4
DNA ポリメラーゼ(宝酒造)処理により末端平滑
化し、さらに、SalI(宝酒造)で消化して得られた
5.4kbのDNA断片と前述のアデノシンA3レセプ
ター遺伝子の断片を混合し、DNA Ligation kit(宝酒
造)で連結して、大腸菌JM109のコンピテントセル
(宝酒造)を形質転換することでプラスミドpA3SR
αを得た。 ヒトアデノシンA3レセプター発現用プラスミドのCH
O(dhfr−)細胞への導入と発現 10% ウシ胎児血清(ライフテックオリエンタル)を含むハ
ムF12培地(日本製薬)でティッシュカルチャーフラ
スコ750ml(ベクトンディキンソン)で生育させたCH
O(dhfr−)細胞を0.5g/Lトリプシン-0.2g/L ED
TA(ライフテックオリエンタル)で剥がした後、細胞を
PBS(ライフテックオリエンタル)で洗浄して遠心
(1000rpm,5分)し、PBSで懸濁した。次に、ジーンパ
ルサー(バイオラッド社)を用いて、下記の条件に従っ
て、DNAを細胞に導入した。即ち、0.4cmギャップの
キュベットに8×106細胞と10μg のヒトアデノシン
A3レセプター発現用プラスミドpA3SRαを加え、
電圧0.25kV、キャパシタンス960μF下でエレ
クトロポレーションした。その後、細胞を10% ウシ胎児
血清を含むハムF12培地に移し、24時間培養し、再び
細胞を剥がして遠心し、次に、ジェネティシン(ライフ
テックオリエンタル)を500μg/mlになるように加えた
10% ウシ胎児血清を含むハムF12培地で懸濁し、10
4細胞/mlとなるように希釈して96ウェルプレート(ベ
クトンディキンソン)に播種して、ジェネティシン耐性
株を得た。次に、得られたジェネティシン耐性株を24ウ
ェルプレート(ベクトンディキンソン)で培養した後、
耐性株の中からアデノシンA3レセプター発現細胞を選
択した。即ち、50pMの125I−AB−MECA(アマー
シャム)をリガンドとして添加したアッセイバッファー
I(0.1% BSA, 0.25mM PMSF, 1μg/ml ペプスタチンと
20μg/mlロイペプチンを含有したHBSS(和光純薬))中
で1時間反応を行い、アッセイバッファーIで洗浄後、
γカウンターで放射活性を測定することで、リガンドが
特異的に結合した細胞、A3AR/CHO株を選択し
た。
【0050】アデノシンA3レセプター発現細胞の細胞
膜画分の調製 このようにして得られたA3AR/CHO株を10%ウシ
胎児血清を含むハムF12培地で2日間培養した後、0.0
2% EDTA含有PBSで剥がし、遠心分離で細胞を回収
し、アッセイバッファーII(50 mM トリス−塩酸(pH
7.5), 1mM EDTA,10 mM 塩化マグネシウム , 0.25mM PM
SF, 1μg/ml ペプスタチン, 20μg/mlロイペプチ
ン)に懸濁し、ポリトロンホモジナイザー(モデルPT
−3000, KINEMATICA AG)にて2000
0rpmで20秒間を3回処理することで細胞を破砕した。細
胞破砕後、2000rpmで10分間遠心分離して、膜画分を含
む上清を得た。その上清を超遠心機(モデルL8-70M, ロ
ーター70Ti, ベックマン)30000rpmで1時間遠心分離し
て、膜画分を含む沈殿物を得た。次に、沈殿物を2unit/
ml アデノシンデアミナーゼ(ベーリンガーマンハイ
ム)を含むアッセイバッファーIIに懸濁して、30℃で
30分間処理した後、再度、上記と同様にして遠心分離し
膜画分を含む沈殿物を得た。
【0051】参考例化合物の評価 96ウェルマイクロプレートに100μg/mlの膜画分と各濃
度の参考例化合物を含んだアッセイバッファーIIにリ
ガンドである[3H]−NECA(アマーシャム)を10n
Mになるように添加し、室温で1時間反応した。次に、
セルハーベスター(パッカード)を使用して反応液を濾
過することで膜画分をユニフィルターGF/C(パッカー
ド)に移し、冷却した50mM Tris バッファー(pH7.5)
で3回洗浄した。フィルターを乾燥後、マイクロシンチ
0(パッカード)をフィルターに加え、トップカウンター
(パッカード)で放射活性を計測し、[3H]−NEC
Aの膜画分への結合量を50%にまで減少させるのに必要
な化合物の濃度(IC50)をPRISM2.01(グラ
フパッド ソフトウェア)にて算出した。
【0052】アデノシンA3受容体拮抗作用における化
合物のIC50値を[表1]に示す。
【表1】 この結果より、本発明の化合物[I]は、優れたアデノ
シンA3受容体拮抗作用を有することがわかる。
【0053】
【配列表】
配列番号(SEQ ID NO):1 配列の長さ(SEQUENCE LENGTH):34 配列の型(SEQUENCE TYPE):nucleic acid 鎖の数(STRANDEDNESS):single トポロジー(TOPOLOGY):linear 配列の種類(MOLECULE TYPE):other nucleic acid (s
ynthetic DNA) 配列: CGCCTCTAGA CAAGATGCCC AACAACAGCA CTGC 34 配列番号(SEQ ID NO):2 配列の長さ(SEQUENCE LENGTH):34 配列の型(SEQUENCE TYPE):nucleic acid 鎖の数(STRANDEDNESS):single トポロジー(TOPOLOGY):linear 配列の種類(MOLECULE TYPE):other nucleic acid (s
ynthetic DNA) 配列: CGGGGTCGAC ACTACTCAGA ATTCTTCTCA ATGC 34
【0054】
【発明の効果】本発明の化合物[I]は、アデノシンA
3受容体に対して強力な拮抗作用などを有し、例えば、
虚血性疾患に対する脳および心臓の保護剤などとして有
用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/00 629 A61K 31/00 629 31/505 31/505 31/53 31/53 // C07D 251/18 C07D 251/18 Z 251/50 251/50 D 251/70 251/70 F 403/04 209 403/04 209 231 231 233 233

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】置換されていてもよいアミノ基で置換され
    ており、かつ環構成ヘテロ原子として窒素原子2個また
    は3個のみを含有する5ないし8員の単環式含窒素複素
    環化合物を含有してなるアデノシンA3拮抗剤。
  2. 【請求項2】単環式含窒素複素環が置換されていてもよ
    いアミノ基以外にオキソ基、チオキソ基、ハロゲン原
    子、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されてい
    てもよいチオール基、置換されていてもよいアミノ基、
    置換されていてもよい炭化水素基および置換されていて
    もよい複素環基から選ばれる1ないし3個の置換基を有
    していてもよい単環式含窒素複素環である請求項1記載
    の剤。
  3. 【請求項3】置換されていてもよいアミノ基が式 【化1】 [式中、R1およびR2はそれぞれ同一または異なって、
    水素原子、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換さ
    れていてもよいアミノ基、置換されていてもよい炭化水
    素基または置換されていてもよい複素環基を示し、R1
    とR2は互いに結合して隣接する窒素原子と共に置換基
    を有していてもよい含窒素複素環基を形成していてもよ
    い(但し、R1およびR2のいずれか一方が置換されてい
    てもよいヒドロキシ基または置換されていてもよいアミ
    ノ基の場合、他方は水素原子または置換されていてもよ
    いアルキル基を示す。)]で表わされる基である請求項
    1記載の剤。
  4. 【請求項4】R1およびR2のいずれか一方が水素原子で
    ある請求項3記載の剤。
  5. 【請求項5】R1およびR2がそれぞれ同一または異なっ
    て、(1)水素原子、(2)アミノ基、(3)ハロゲン原
    子、アミノ基またはC1-6アルコキシ基で置換され
    ていてもよいC1-6アルキル基、(4)ハロゲン原
    子、アミノ基、C1-6アルキル基またはC1-6アル
    コキシ基で置換されていてもよいC3-8シクロアルキル
    基、(5)ハロゲン原子、アミノ基、C1-6アル
    キル基またはC1-6アルコキシ基で置換されていても
    よいC7-16アラルキル基または(6)ハロゲン原子、
    アミノ基、C1-6アルキル基またはC1-6アルコキ
    シ基で置換されていてもよいC6-14アリール基を示し
    (但し、R1およびR2のいずれか一方がアミノ基の場
    合、他方は水素原子またはC1-6アルキル基を示
    す。)、R1およびR2は互いに結合して隣接する窒素原
    子と共にハロゲン原子、アミノ基、C1-6アルキ
    ル基またはC1-6アルコキシ基で置換されていてもよ
    い5または6員の複素環基を形成していてもよい請求項
    3記載の剤。
  6. 【請求項6】R1およびR2のいずれか一方が水素原子で
    あり、他方が(1)水素原子、(2)アミノ基、(3)ハロ
    ゲン原子、アミノ基またはC1-6アルコキシ基で置
    換されていてもよいC1-6アルキル基、(4)ハロゲ
    ン原子、アミノ基、C1-6アルキル基またはC1-6
    アルコキシ基で置換されていてもよいC3-8シクロアル
    キル基、(5)ハロゲン原子、アミノ基、C1-6
    アルキル基またはC1-6アルコキシ基で置換されてい
    てもよいC7-16アラルキル基または(6)ハロゲン原
    子、アミノ基、C1-6アルキル基またはC1-6アル
    コキシ基で置換されていてもよいC6-14アリール基を示
    す請求項3記載の剤。
  7. 【請求項7】単環式含窒素複素環化合物が6員の単環式
    含窒素複素環化合物である請求項1記載の剤。
  8. 【請求項8】式 【化2】 [式中、R3、R4およびR5のうち少なくとも一つがそ
    れぞれ同一または異なって式 【化3】 (式中、R1'およびR2'はそれぞれ同一または異なっ
    て、(1)水素原子、(2)アミノ基、(3)ハロゲン原
    子、アミノ基またはC1-6アルコキシ基で置換され
    ていてもよいC1-6アルキル基、(4)ハロゲン原
    子、アミノ基、C1-6アルキル基またはC1-6アル
    コキシ基で置換されていてもよいC3-8シクロアルキル
    基、(5)ハロゲン原子、アミノ基、C1-6アル
    キル基またはC1-6アルコキシ基で置換されていても
    よいC7-16アラルキル基または(6)ハロゲン原子、
    アミノ基、C1-6アルキル基またはC1-6アルコキ
    シ基で置換されていてもよいC6-14アリール基を示し
    (但し、R1'およびR2'のいずれか一方がアミノ基の場
    合、他方は水素原子またはC1-6アルキル基を示
    す。)、R1'およびR2'は互いに結合して隣接する窒素
    原子と共にハロゲン原子、アミノ基、C1-6アル
    キル基またはC1-6アルコキシ基で置換されていても
    よい5または6員の複素環基を形成していてもよい。)
    で表される基を示し、その他がそれぞれ同一または異な
    って、(1)水素原子、(2)ハロゲン原子、(3)
    1-6アルキル基またはC6-14アリール基で置換され
    ていてもよいヒドロキシ基、(4)C6-14アリール基ま
    たは(5)5または6員の複素環基を示し、Xは窒素原
    子またはメチン基を示す。]で表される化合物またはそ
    の塩を含有してなる請求項1記載の剤。
  9. 【請求項9】Xが窒素原子を示し、R3、R4およびR5
    がそれぞれ同一または異なって式 【化4】 (式中、R1'およびR2'は請求項8記載と同意義を示
    す)で表される基を示す請求項8記載の剤。
  10. 【請求項10】Xが窒素原子を示し、R3、R4およびR
    5のいずれか2つがそれぞれ同一または異なって式 【化5】 (式中、R1'およびR2'は請求項8記載と同意義を示
    す)で表される基を示し、その他が(1)ハロゲン原
    子、(2)C1-6アルキル基またはC6-14アリール
    基で置換されていてもよいヒドロキシ基または(3)C
    6-14アリール基を示す請求項8記載の剤。
  11. 【請求項11】Xがメチン基を示し、R3が(1)式 【化6】 (式中、R1'およびR2'は請求項8記載と同意義を示
    す)で表される基、(2)ハロゲン原子、(3)C
    1-6アルキル基またはC6-14アリール基で置換されて
    いてもよいヒドロキシ基または(4)C6-14アリール基
    を示し、R4およびR5のいずれか一方が式 【化7】 (式中、R1'およびR2'は請求項8記載と同意義を示
    す)で表される基を示し、他方が(1)式 【化8】 (式中、R1'およびR2'は請求項8記載と同意義を示
    す)で表される基、(2)ハロゲン原子、(3)C
    1-6アルキル基またはC6-14アリール基で置換されて
    いてもよいヒドロキシ基または(4)C6-14アリール基
    を示す請求項8記載の剤。
  12. 【請求項12】式 【化9】 [式中、R3'は(1)ハロゲン原子、(2)C1-6
    ルキル基またはC6-14アリール基で置換されていても
    よいヒドロキシ基または(3)C6-14アリール基を示
    し、R6は(1)ハロゲン原子、アミノ基、C1-6
    アルキル基またはC1-6アルコキシ基で置換されてい
    てもよいC7-16アラルキル基または(2)複素環で置換
    されたC1-6アルキル基を示し、R4'は式 【化10】 (式中、R1'およびR2'は請求項8記載と同意義を示
    す)で表される化合物またはその塩を含有してなる請求
    項1記載の剤。
  13. 【請求項13】脳または心保護剤である請求項1記載の
    剤。
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