JPH11157197A - 輪転謄写印刷機 - Google Patents

輪転謄写印刷機

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JPH11157197A
JPH11157197A JP32434097A JP32434097A JPH11157197A JP H11157197 A JPH11157197 A JP H11157197A JP 32434097 A JP32434097 A JP 32434097A JP 32434097 A JP32434097 A JP 32434097A JP H11157197 A JPH11157197 A JP H11157197A
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JP
Japan
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printing
roller
ink
drum
rollers
Prior art date
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Pending
Application number
JP32434097A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisamune Yashima
央宗 八島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内側にインキローラが設けられ外側に原紙を保
持する外周面を有する印刷ドラムと、この印刷ドラムの
前記外周面に接するように設けた印刷ローラとを有し、
この印刷ローラが設けられた画像転移部でインキを用紙
に転移させて該画像転移部での該用紙の1回の通過によ
り片面に単色画像を形成する輪転謄写印刷機において、
印刷に適する所定の印圧を保持しつつ、インキの用紙に
対する転移時間を延長させること。 【解決手段】前記画像転移部に用紙を同時に接触させる
ことのできる2個以上のの印刷ローラ4a,4bを、接
離手段90L,90Rと共に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は輪転謄写印刷機に関
する。
【0002】
【従来の技術】内側にインキローラが設けられ外側に原
紙を保持する外周面を有する印刷ドラムと、この印刷ド
ラムの前記外周面に接するように設けた印刷ローラとを
有し、この印刷ローラが設けられた画像転移部でインキ
を用紙に転移させて該画像転移部での該用紙の1回の通
過により片面に単色画像を形成する輪転謄写印刷機が知
られている。
【0003】上記従来の輪転謄写印刷機においては、図
8に示すように印刷ドラム100の内側のインキローラ
101に対応させて印刷ローラ102を1個だけ設けて
いるものが一般的であるが、印刷ローラが1個である
と、インキの用紙に対する転移時間が短く、印刷速度を
上げて印刷すると画像が薄くなり、また、環境が低温に
なるとインキの用紙への転移速度が遅くなるため、やは
り画像が薄くなるという問題があった。さらに、このよ
うに画像が薄くなった場合に、印圧を上げて画像濃度を
出すべく、印刷ドラムに対する印刷ローラの加圧力を大
きくすると、印刷ドラムに対する機械的な負荷が大きく
なってしまう。
【0004】上記問題を解決する手段として印刷ドラム
に対する接触面積を大きくするために、図8における印
刷ローラ102に代えてエンドレスベルトからなるベル
トプレスローラ103を用いた発明が開示されている
(特開平5−162430号公報)。しかし、この公知
技術では、ベルトプレスローラ103を構成するエンド
レスベルトの中間部を印刷ドラム100に押圧するタイ
プであり、印圧をあまり大きくできないという問題があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、印刷に適す
る所定の印圧を保持しつつ、インキの用紙に対する転移
時間を延長させることのできる輪転謄写印刷機を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、以下の構成とした。
【0007】(1)内側にインキローラが設けられ外側
に原紙を保持する外周面を有する印刷ドラムと、この印
刷ドラムの前記外周面に接するように設けた印刷ローラ
とを有し、この印刷ローラが設けられた画像転移部でイ
ンキを用紙に転移させて該画像転移部での該用紙の1回
の通過により片面に単色画像を形成する輪転謄写印刷機
において、前記画像転移部に前記用紙を同時に接触させ
ることのできるn個(nは2以上の整数)の印刷ローラ
を設けた(請求項1)。
【0008】(2)(1)記載の輪転謄写印刷機におい
て、前記n個の印刷ローラのそれぞれに、前記印刷ドラ
ムへの接離を可能とする接離手段を付帯した(請求項
2)。
【0009】(3)(2)記載の輪転謄写印刷機におい
て、前記各接離手段は前記画像転移部での印刷速度に応
じて動作して、前記印刷ドラムに対する前記印刷ローラ
の接触本数を変化させ得るものであることとした(請求
項3)。
【0010】(4)(2)又は(3)記載の輪転謄写印
刷機において、前記各接離手段は前記画像転移部でのイ
ンキ温度等に応じて個々に動作して、前記印刷ドラムに
対する前記印刷ローラの接触本数を変化させ得るもので
あることとした(請求項4)。 (5)(1)、(2)、(3)、又は(4)記載の輪転
謄写印刷機において、前記インキローラが1個の場合に
は前記印刷ローラを複数個対応させ、前記インキローラ
が複数個の場合には前記印刷ローラを各1個のインキロ
ーラに1個ずつ対応させて設けていることとした(請求
項5)。
【0011】(6)(1)、(2)、(3)、(4)又
は(5)記載の輪転謄写印刷機において、前記印刷ロー
ラと印刷ローラとの間の領域に対し、前記用紙を前記印
刷ドラムに押し当てる向きに空気を吹き付ける送風手段
を具備した(請求項6)。
【0012】
【発明の実施の形態】(一)本発明の実施に適する画像
形成装置の例 図7は本発明の実施に適する輪転謄写印刷機の全体構成
を示したものであり、画像読取部100、製版部10、
排版部30、印刷ドラム2、印刷ローラ4a,4b、給
紙部5、排紙部41、排紙トレイ52等から構成されて
いる。
【0013】〔画像読取部〕画像読取部100は、装置
本体の上面に設置されている原稿載置台101をはさん
で下方の画像走査部99と、上方の自動原稿給送装置9
8とからなる。自動原稿給送装置98は、この種、画像
形成装置において周知な構成である。原稿載置部60か
ら繰り出された原稿Pは搬送の過程で、該原稿Pのサイ
ズを検知するセンサによりサイズを検知され、また、画
像走査部99の光源103からの光の照射を浮けて画像
を読み取られた上で、原稿用の排紙トレイ96上に送り
出される。
【0014】画像走査部99は、原稿Pを照明する光源
103、ミラーM、結像光学系106等を有し、自動原
稿給送装置98における搬送の過程で原稿載置台101
上に載置された原稿Pについて、光源103からの反射
光をミラーM、結像光学系106等を経てCCD104
により電気的な信号として読み取る。読み取られた画像
情報は制御部に取り込まれる。制御部は、その詳細を図
示しないが、画像走査部99で読み取られた原稿の読み
取りデータおよび原稿並びに印刷用紙サイズに関する情
報が入力され、その入力情報に応じて製版部10に設け
られたサーマルヘッド12の駆動部の制御および印刷用
紙の選択制御等を行なう。
【0015】〔製版部〕製版部10は、印刷ドラム2の
中心を通る縦線をはさんだ一方の上方に配置されてい
る。製版部10において、芯材11Aによってロール状
に巻かれた孔版マスタ11は1〜2μm程度の薄い熱可
塑性樹脂フィルムに対して多孔質性支持体となる和紙あ
るいは合成繊維、若しくはこれら両材料を混紗したもの
を貼り付けてラミネート構造としたものが用いられる。
【0016】芯材11Aにロ−ル状に巻かれた状態から
繰り出された孔版マスタ(原紙)11は、該サ−マルヘ
ッド12に対してプラテンロ−ラ13によって押圧され
た状態で、前記制御部からの駆動信号を用いた通電制御
により発熱素子が選択的に発熱させられることにより穿
孔される。穿孔を終えた孔版マスタ11は搬送ローラ1
4により送られ、また、カッター15により必要長さに
裁断され、印刷ドラム2の接線方向に給送されて、印刷
ドラム2の外周面部に開閉可能に設けられたクランパ2
Bにより先端を把持固定されるようになっている。
【0017】〔排版部〕排版部30は印刷ドラム2の縦
方向中心線をはさんで製版部10と対向する位置に配置
されている。排版部30には、印刷ドラム2に対して接
近可能な一方のローラ30A及び他方のローラ30B
と、これらのローラに掛け渡されたベルト32からなる
ものが対に配置されて構成してあり、印刷ドラム2が反
時計方向に回転したとき、孔版マスタ11の後端を受入
れて排版ボックス31に向け移送する。昇降自在の圧縮
部材33は排版ボックス31に収容された孔版マスタ1
1を圧縮して次に廃棄される孔版マスタ11の収容スペ
ースを準備する。
【0018】〔印刷ドラム〕印刷ドラム2は、回転中心
軸Oと平行な方向に延在したステンレスからなる円筒体
からなり、一部を除いて周面に多数の穿孔が形成されて
おり、その外側の表面には、例えば合成繊維からなる薄
層のメッシュスクリーン(図示されず)が取り付けられ
ている。この印刷ドラム2は図示しない駆動モータによ
り回転中心軸Oの周りに矢印方向に回転駆動されるもの
で、該印刷ドラム2の外周面の一部にその軸線方向に延
在して孔版マスタ11の先端部を挟持する開閉可能なク
ランパ2Bと、印刷ドラム1の内周面にインキを供給す
るインキ供給ローラ3Aと、インキ供給ローラ3Aと微
小間隙を置いて平行に配置されていて、インキ供給ロー
ラ3Aとの間に図示しないインキ溜りを形成するドクタ
ーローラ3Bと、印刷ドラム2を回転可能に支持してイ
ンキ溜り(図示しない)へインキを供給するインキ供給
管2Aとを有する。ここで、インキ供給管2A、インキ
供給ローラ3A及びドクターローラ3Bがインキ供給装
置3を構成する。
【0019】クランパ2Bは、印刷ドラム2の周面で穿
孔が形成されていない箇所にあって、印刷ドラム2の一
つの母線に沿った載置面を有する磁性体からなるステー
ジに対向して揺動可能に支持されていて、該ステージに
対して接離自在の把持部材として構成されている。ステ
ージは、孔版マスタ11の先端を載置することができ、
ステージ上に先端を載置された孔版マスタ11は、ステ
ージとクランパ2Bとにより挟持されて固定されるよう
になっている。マスタ11の先端以外の範囲は、後述す
るインキ供給装置3から印刷ドラム2の表面に向け供給
されるインキの粘着力によって版胴表面に付着する。
【0020】〔印刷ローラ〕インキ供給ローラ3Aに対
向する印刷ドラム2の外周面の下方近傍には、印刷用紙
Sを介して印刷ドラム2の外周面に圧接する印刷ローラ
4a,4bが設けられている。これら印刷ローラ4a,
4bは後述するように、印刷位置(画像印刷範囲bに対
応する印刷ドラム2の外周面上の位置)と、印刷ドラム
2の外周面から離間する非印刷位置(図2に示す非画像
印刷範囲aに対応して、クランパ2Bと干渉しないよう
にクランパ2Bの輪郭外周面からその遠心方向に離間し
た位置)とを選択的に占めるように接離手段により制御
される。
【0021】〔給紙部〕給紙部5は、印刷ローラ4a,
4bよりも、用紙Sの搬送方向上の上流側であって、該
印刷ローラ4a,4bの近傍に設けられている。給紙部
5は、繰り出しローラ6、分離ローラ7、8、レジスト
ローラ9等を有する。繰り出しローラ6は、給紙トレイ
5Aに収容されている用紙Sの最上位のものに対して接
離可能に設けられ、印刷用紙Sを図示矢印方向に相当す
る給送方向に向け繰り出す。分離ローラ7、8は用紙S
の給送路をはさんで対向させて配置され、繰り出しロー
ラ6から繰り出された用紙Sを1枚分離して送り出す。
レジストローラ9は分離ローラ7、8から送り出された
用紙Sを、印刷ドラム2と印刷ローラ4a,4bとが当
接している位置に向けて、給送タイミングを設定して繰
り出す。
【0022】〔排紙部〕排紙部41は、印刷ドラム2の
外周面近傍に配置され用紙Sを印刷ドラム2から剥離す
る分離爪40と、空気を噴出するエアナイフ47と、分
離爪40によって印刷ドラム2から剥離された用紙Sを
排紙トレイ52へ搬送する搬送ベルト42等からなる。
なお、搬送ベルト42に用紙Sを吸引して搬送するた
め、搬送ベルト42の下方には、吸引フアン46が配置
されている〔排紙トレイ〕排紙トレイ52は、平板状の
排紙台からなり、用紙Sの搬送方向での整列を行なうエ
ンドフェンス203と、上記搬送方向に直交する方向で
の整列を行なうサイドフェンス201を具備している。
【0023】〔印刷工程の概要〕上記構成からなる輪転
謄写印刷機では、次のような印刷工程が実行される。ま
ず、印刷ドラム2が反時計方向に回転する。この回転に
より、印刷ドラム2に巻き付けされていた使用済みの孔
版マスタ11が排版部30のベルト32によって挟持さ
れ、排版ボックス31に向け移送されて印刷ドラム2か
ら除去される。
【0024】次に、自動原稿送り装置98で原稿載置部
60上の原稿が1枚だけ分離されて送り出され、画像走
査部99のCCD104により読み取られて、デジタル
画像データとして制御部に情報が格納される。この制御
部からの画像データに基づいて、製版部10で孔版マス
タ11を穿孔し、穿孔された孔版マスタ11を印刷ドラ
ム2にクランパ2Bを用いて巻き付ける。
【0025】この状態で、給紙部5で1枚だけ分離され
た用紙Sを印刷ドラム2の時計方向への回転と同期をと
りながらレジストローラ9から送り出し、印刷ローラ4
a,4bにより孔版マスタ11を介して該用紙Sを印刷
ドラム2に押しつける。この過程で、インキ供給装置3
から印刷ドラム2のメッシュスクリーン内に浸透したイ
ンキが孔版マスタ11の穿孔を通過して用紙Sの表面に
転移することになり、原稿画像が転写されて印刷され
る。
【0026】印刷を終えた用紙Sは、分離爪40により
印刷ドラム2から剥離されると共に、エアナイフ47か
ら噴出する空気により搬送ベルト42上に密着させら
れ、該搬送ベルト42により排紙トレイ52上に排出さ
れる。
【0027】(二)各請求項に対応する例 本発明は、印刷ローラを従来の1個ではなく、n個(n
は2以上の整数)設けることにより、画像転移部におけ
る用紙Sの印刷ドラム2に対する接触面を広げた。その
場合、図1〜5、図7に示すように、同一の画像転移部
において、1つのインキローラ3Aに対向して2つ(或
いは3以上)の印刷ローラ4a、4bを設けるやり方
と、図6に示すように、同一の画像転移部において、1
つのインキローラ3’Aに1つの印刷ローラ4’aを対
向して設けると共に、他の1つのインキローラ3”Aに
1つの印刷ローラ4”aを対向して設け、このように、
1つのインキローラと1つの印刷ローラとの組を複数設
けるというやり方とがある。
【0028】ここで、画像転移部とは印刷ドラムから用
紙に画像が転移する部位をいい、1つの画像転移部と
は、用紙Sの1回の通過により、該用紙Sの片面に単色
画像を形成することのできる画像転移部のことをいう。
【0029】これら複数の印刷ローラ4a,4bや4’
a,4”aは、印刷速度、インキ粘度、環境温度、環境
湿度等の条件に応じて使用する印刷ドラム2に接触させ
る個数を変化させることができるようにするために、印
刷ドラム2に対して接離を制御することのできる接離手
段を具備している。この接離手段については、図1〜図
4において、印刷ローラ4a,4bについてのものの具
体例を説明するが、印刷ローラ4’a,4”aについて
も同じように設けることができる。
【0030】この接離手段は、クランパ2Bの通過に際
して該クランパ2Bが印刷ローラ4a,4bと衝突する
のを避けるため該クランパ2Bの通過時のみ、印刷ドラ
ム2の周面から印刷ローラ4a,4bを退避させるとと
もに、印刷ローラ4a、4bを印刷ドラム2の周面から
退避させた状態に保持することもできる点に特徴があ
る。
【0031】以下、接離手段について説明する。図1に
おいて、印刷ドラム2は輪転謄写印刷機と一体的に構成
され、架橋部材60aにより補強された一対のフレーム
(一方のみ符号60で示す)に軸支されている。印刷ド
ラム2の軸方向の両側には、該印刷ドラム2の回転中心
軸Oと同軸に、一対の互いに同輪郭形状のカム22L,
22Rが該印刷ドラム2と実質的に一体に設けられてい
る。
【0032】これらのカム22L,22Rは、合成樹脂
からなる円板形状をしていて、印刷ドラム2の、孔版マ
スタ11が巻装される周面部と同一直径の同径輪郭周面
部22cと、最大高さが同径輪郭周面部22c及びクラ
ンパ2Bの最外周輪郭よりも大きい、ゆるやかな山形を
した凸状径部22aとを有している。これら凸状径部2
2aはクランパ2Bを挾んで左右同一の位相位置に設け
ている。
【0033】各カム22L、22Rにおける凸状径部2
2aは、図2に示すように、クランパ2Bの設置領域で
ある印刷ローラ離間範囲aに、同径輪郭周面部22c
は、クランパ2Bの非設置領域である印刷ローラ接触範
囲bにそれぞれ対応するように位置を合わせてある。
【0034】図1において印刷ローラ4aは、画像転移
部の領域に対応して印刷ドラム2の回転中心軸Oと平行
に延在する合成ゴム製のローラからなり、軸70に固定
されている。この軸70は印刷ローラ4aの両側に延び
ていて、カム22L、22Rにそれぞれ対向した位置に
設けられるローラ状のカムフォロア9L,9Rを支持し
た上、アーム72L,72Rに軸支されている。
【0035】アーム72L,72Rの中間部は軸74に
より軸支された状態で貫通されていて、この軸74の両
端部はフレーム60(手前側は図示されず)に固定され
ている。かかる構成により、アーム72L,72Rは軸
74を中心にして揺動可能である。アーム72L,72
Rの各自由端側は、緊縮性のばね75L、75Rにより
引かれていて、アーム72L,72Rは軸74を中心に
反時計回りの向きに回転するように付勢されている。
【0036】これらばね75L,75Rの付勢によるア
ーム72L,72Rの回動は、カムフォロア9L,9R
がカム22L,22Rに当接することにより阻止されて
いる。印刷ローラ接触範囲bにおいて、カムフォロア9
L,9Rがカム22L,22Rの同径輪郭周面部22c
に当接しているとき、印刷ドラム2の外周面と印刷ロー
ラ4aとの間で用紙が押圧されるようにするため、カム
フォロア9L,9Rの外径は印刷ローラ4aの外径より
もやや小さく形成されている。
【0037】かかる構成により、カムフォロア9L,9
Rが印刷ローラ接触範囲bにあるときは、印刷ローラ4
aは印刷ドラム2の周面に当接した位置に保持される
し、カムフォロア9L,9Rが印刷ローラ離間範囲aに
あるときは、印刷ローラ4aはクランパ2Bの通過を許
す程度の量、印刷ドラム2の周面から離間するので、ク
ランパ2Bとの干渉が印刷ドラム2の回転に伴って自動
的に回避される。
【0038】図1に示すように、アーム72L、72R
の各自由端は、コの字状に切り欠かれていて、係合部7
6L,76Rが形成されている。これらの係合部76
L,76Rはソレノイド80L.80Rの各先端に形成
された角柱状の係合子80L1,80R1と係合可能な
大きさ形状に形成されている。
【0039】拡大して示した図3、図4によりソレノイ
ド80R及びアーム72Rとの関係について説明する。
ソレノイド80Rのプランジャの先端部には前記したよ
うに係合子81R1が形成されている。この係合子81
R1の基部には係合部76Rより大径に形成された鍔状
のストッパ81R2が形成されていて、このストッパ8
1R2とソレノイド80Rの本体側との間には、伸張性
のばね81R3が設けられている。
【0040】このばね81R3の作用により、ソレノイ
ド80Rのプランジャは引きだされる向きに付勢されて
おり、該ソレノイド80Rがオフの状態では上記プラン
ジャは係合子81R1とともにソレノイド80Rの本体
より突出した状態になり、オンの状態ではばね81R3
の弾性に抗してソレノイド80Rの本体内に引っ込んだ
状態になる。
【0041】そこで、図3に示すように、印刷ローラ4
aが凸状径部22aの頂点位置に乗り上げた状態にある
ときに、オン状態のソレノイド80Rをオフにしたと
き、係合部76Rに係合子81R1が入るような関係位
置にて、ソレノイド80Rを不動部材としてのフレーム
(フレーム60に対応して設けられているが図示されて
いない)に固定する。ソレノイド80Rをこのように取
り付けることにより、図3に示すように、カムフォロア
9Rが凸状径部22aの頂部にあるときに、オン状態に
あるソレノイド80Rをオフ状態にすることで、図4に
示すように係合子81R1を係合部76Rに嵌入させ
て、印刷ローラ4aを印刷ドラム2から離間状態に保持
できるし、また適時にオンにすることにより、印刷ロー
ラ4aを印刷ドラム2に接する状態にすることができ
る。
【0042】このようなソレノイド80Rとアーム72
Rとの組合せの機構を、印刷ローラの印刷ドラムへの接
離を可能とする接離手段90Rと称すれば、この接離手
段90Rと同様な構成は、ソレノイド80Lとアーム7
2Lとの組合せにおいても設けられており、これを接離
手段90Lと称すれば、接離手段90L、90Rは全く
同じタイミングで制御することで、印刷ローラ4aの印
刷ドラム2に対する接離を制御することができる。
【0043】また、印刷ローラ4bにおいても、印刷ロ
ーラ4aにおけると同じ構成でフレーム60に支持し、
カム22L,22Rに接して回転するカムフォロワを設
け、接離手段90L、90Rと同じ構成の接離手段を設
けている。印刷ローラ4bまわりのこれら接離手段につ
いて、接離手段90Lに対向して設けられているものを
接離手段92L(図示されず),接離手段90Rに対向
して設けられているものを接離手段92R(図1参照)
と称する。
【0044】これらの接離手段90L,90R,92
L,92Rにおける各ソレノイドのオンのタイミング
は、図7に示すレジストローラ9の直後の位置に設けた
用紙の検知センサSaからの用紙の通過を検知した信号
により行なう。また、オフのタイミングは、凸状径部2
2aの頂部に各接離手段のカムフォロアが対応した時点
をセンサ(図示されず)により検知し、その信号により
制御する。
【0045】このように、各印刷ローラ4a,4bにそ
れぞれ対応して接離手段90L,90R及び接離手段9
2L,92Rを設けたことにより、印刷ローラ4a,4
bのうち任意の1本だけを印刷ドラム2に接触させて印
刷ローラとして機能させる場合、2本共印刷ローラとし
て機能させる場合を選択することができる。
【0046】接離手段の制御は、画像転移部でのインキ
温度、インキ粘度、印刷機のおかれた環境温度などに応
じて適宜行なうものとし、例えば、印刷速度に応じて、
用紙に対するインキの転移状態を良好にしたい場合には
図2に示すように2本使用し、転移状態が過剰となる場
合には図4に示すように1本だけを用いるなどの制御を
行なう。
【0047】このように、画像転移部に2つの印刷ロー
ラ4a,4bを設けた場合、これらの印刷ローラ4aと
印刷ローラ4bとの間では、用紙は直接印刷ローラによ
り接触されるわけではないので、用紙の搬送力が不足す
る場合がある。そのような場合には、図5に示すよう
に、印刷ローラ4aと印刷ローラ4bとの間の領域に対
し、用紙を印刷ドラム2に押し当てる向きに空気を吹き
付ける送風手段95を設ける。このように、送風手段9
5を設けた場合においても、前記した接離手段を適宜付
帯させる。
【0048】以上の例では、画像転移部における1つの
インキローラ3Aに対して、2つの印刷ローラ4a,4
bを対応させた例であったが、必要に応じて3本以上の
印刷ローラを設けることも勿論可能である。
【0049】図6に示すように、画像転移部において、
ドクターローラ3’Bを付帯したインキローラ3’Aと
ドクターローラ3”Bを付帯したインキローラ3”Aの
2つのインキローラを設け、これらの各インキローラに
1つずつ印刷ローラ4’a,印刷ローラ4”aを対向し
て設けることもできる。このように、1つのインキロー
ラに1つの印刷ローラを対応させた構成とすれば、1つ
のインキローラに対して2つの印刷ローラを対応させた
場合に生じるおそれのある、印刷ドラム2の表面の変形
を、インキローラの直径を大きくするなど、構造の巨大
化を伴う解決策を講じなくても解決できる。
【0050】図6に示した構成においても、必要に応じ
て、前記例に準じて、各印刷ローラ4’a、4”aに対
してそれぞれ接離手段を設ける。また、必要に応じて、
図5に示した例に準じて、印刷ローラ4’aと印刷ロー
ラ4”aとの間の印刷ドラム2の領域に送風を行なうた
めの送風手段95’を設ける。
【0051】図6における上記例において、画像転移部
における1つのインキローラと1つの印刷ローラとの組
が2つの場合を示したが、3つの組以上を設ける構成と
することもできる。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、n本の印
刷ローラにより単色の1画像をn回、印刷ドラムから転
移させることにより、インキの用紙に対する転移時間を
延長させ、印刷速度の高速化や、印圧力を小さくするこ
とも可能で、機械の耐久性向上や印刷騒音の低下が可能
となる。
【0053】請求項2、3記載の発明によれば、接離手
段により印刷ドラムに対する印刷ローラの接触本数を制
御できるので、印刷速度が大きいときには多くの個数、
小さいときには少ない個数の印刷ローラを機能させるこ
とにより、印刷速度に対する濃度差を小さくすることが
できる。
【0054】請求項4記載の発明によれば、印刷の条件
の変化に拘らず、画質の安定を図ることができる。
【0055】請求項5記載の発明によれば、1つのイン
キローラに1つの印刷ローラを対応させた構成とするこ
とで、1つのインキローラに対して2つの印刷ローラを
対応させた場合に生じるおそれのある、印刷ドラムの表
面の変形を、インキローラの直径を大きくするなど、構
造の巨大化を伴う解決策を講じなくても解決できる。
【0056】請求項6記載の発明によれば、送風手段の
風圧により、印刷ローラ間で用紙が印刷ドラムより剥が
れて下方向に巻き下がる不具合を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】接離手段の構成を説明した斜視図である。
【図2】接離手段の構成を説明した正面図である。
【図3】接離手段の詳細な構成を説明した正面図であ
る。
【図4】接離手段の詳細な構成を説明した正面図であ
る。
【図5】印刷ローラの構成を送風手段とともに説明した
正面図である。
【図6】印刷ローラの構成を送風手段とともに説明した
正面図である。
【図7】本発明の実施に適する輪転謄写印刷機の構成の
概要を説明した図である。
【図8】従来技術の説明図である。
【図9】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
3A,3’A,3”A インキローラ 4a,4b,4’a,4”a 印刷ローラ 90L,90R,92L,92R 接離手段 95,95’ 送風手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内側にインキローラが設けられ外側に原紙
    を保持する外周面を有する印刷ドラムと、この印刷ドラ
    ムの前記外周面に接するように設けた印刷ローラとを有
    し、この印刷ローラが設けられた画像転移部でインキを
    用紙に転移させて該画像転移部での該用紙の1回の通過
    により片面に単色画像を形成する輪転謄写印刷機におい
    て、 前記画像転移部に前記用紙を同時に接触させることので
    きるn個(nは2以上の整数)の印刷ローラを設けたこ
    とを特徴とする輪転謄写印刷機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の輪転謄写印刷機において、
    前記n個の印刷ローラのそれぞれに、前記印刷ドラムへ
    の接離を可能とする接離手段を付帯したことを特徴とす
    る輪転謄写印刷機。
  3. 【請求項3】請求項2記載の輪転謄写印刷機において、
    前記各接離手段は前記画像転移部での印刷速度に応じて
    動作して、前記印刷ドラムに対する前記印刷ローラの接
    触本数を変化させ得るものであることを特徴とする輪転
    謄写印刷機。
  4. 【請求項4】請求項2又は3記載の輪転謄写印刷機にお
    いて、前記各接離手段は前記画像転移部でのインキ温度
    等に応じて個々に動作して、前記印刷ドラムに対する前
    記印刷ローラの接触本数を変化させ得るものであること
    を特徴とする輪転謄写印刷機。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3、又は4記載の輪転謄写
    印刷機において、前記インキローラが1個の場合には前
    記印刷ローラを複数個対応させ、前記インキローラが複
    数個の場合には前記印刷ローラを各1個のインキローラ
    に1個ずつ対応させて設けていることを特徴とする輪転
    謄写印刷機。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4又は5記載の輪転謄
    写印刷機において、前記印刷ローラと印刷ローラとの間
    の領域に対し、前記用紙を前記印刷ドラムに押し当てる
    向きに空気を吹き付ける送風手段を具備したことを特徴
    とする輪転謄写印刷機。
JP32434097A 1997-11-26 1997-11-26 輪転謄写印刷機 Pending JPH11157197A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005219345A (ja) * 2004-02-05 2005-08-18 Tohoku Ricoh Co Ltd 印圧部材接離機構及び孔版印刷装置
KR100523524B1 (ko) * 2002-10-07 2005-10-24 리소 가가쿠 고교 카부시키가이샤 공판 인쇄 장치

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KR100523524B1 (ko) * 2002-10-07 2005-10-24 리소 가가쿠 고교 카부시키가이샤 공판 인쇄 장치
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