JPH11157076A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH11157076A
JPH11157076A JP10196913A JP19691398A JPH11157076A JP H11157076 A JPH11157076 A JP H11157076A JP 10196913 A JP10196913 A JP 10196913A JP 19691398 A JP19691398 A JP 19691398A JP H11157076 A JPH11157076 A JP H11157076A
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driving
ink
nozzle
drive
recording apparatus
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JP10196913A
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English (en)
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Tetsuo Hirota
哲郎 廣田
Taeko Murai
妙子 村井
Shuzo Matsumoto
修三 松本
Mitsuyoshi Fujii
光美 藤井
Tomoaki Nakano
智昭 中野
Hideyuki Makita
秀行 牧田
Yoshihisa Ota
善久 太田
Shinichi Tsunoda
慎一 角田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非駆動チャンネルのインク液室容積が隣接す
る駆動チャンネルの影響で増加してインク滴吐出不良を
発生する。 【解決手段】 駆動チャンネルn−1,n+1の圧電素
子に対してインク滴を吐出させる駆動エネルギーを与え
るときに、非駆動チャンネルnの圧電素子に対してもイ
ンク滴を吐出させない程度の駆動エネルギーを与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
に関し、特に複数のノズルを有するインクジェットヘッ
ドを備えたインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、ファクシミリ、複写装置等の
画像形成装置として用いるインクジェット記録装置にお
いては、インク滴を吐出する複数のノズルと、各ノズル
が連通するインク液室と、各インク液室内のインクを加
圧してノズルからインク滴を吐出させるためのエネルギ
ーを発生する電気機械変換素子或いは電気熱変換素子等
のエネルギー発生手段(エネルギー発生素子)とを備え
たインクジェットヘッドを用いて、ヘッドのエネルギー
発生手段を印字データに応じて駆動することで所要のノ
ズルからインク滴を吐出させて画像を記録する。なお、
本明細書では、エネルギー発生手段を駆動することを
「ノズルを駆動する」或いは「チャンネルを駆動する」
などとも称する。
【0003】ところで、インクジェットヘッドの所要の
ノズルからインク滴を吐出させた場合、隣接するインク
滴を吐出させない非吐出ノズル(「非駆動ノズル」とも
称する。)のメニスカスが機械的或いは流体的な干渉を
受けて不安定な状態になり、インク噴射速度Vjやイン
ク噴射量Mjが変動したり、ひいては気泡を巻き込む。
また、着目したノズルが非駆動ノズルで、隣接する両側
のノズルがインク滴を吐出する吐出ノズル(「駆動ノズ
ル」とも称する。)であるとき、駆動ノズルのエネルギ
ー発生手段がインク液室を加圧することでノズル形成部
材が僅かに押し上げられる。そのため、非駆動ノズルの
インク液室の内容積が僅かに増加して、非駆動ノズルの
インクメニスカスが内部に引き込まれ、これが連続して
行われると、非駆動ノズルのインク液室内にエアーが堆
積されることがある。
【0004】このようにインク液室内にエアーが堆積さ
れると、エネルギー発生手段でインク液室を加圧しても
インク滴が吐出されなくなるダウン現象を生じ、画質が
低下したり、印字不良になる。
【0005】そこで、例えば特開昭58−62063号
公報に記載されているように、両側面に対向して圧力室
(インク液室)が形成されるヘッドを用いて、対向する
圧力室の一方が加圧されて粒子が噴出する時、他方の圧
力室が粒子化しない程度の加圧を行うようにすることが
知られている。
【0006】また、非吐出ノズルにインク滴を吐出させ
ない程度の駆動波形を印加するという目的は異なるが、
特開平6−8428号公報に記載されているように、駆
動信号と同期した異なるパルス幅を持つ信号を複数出力
するパルス信号出力手段と、出力される複数の信号から
1つの信号を選択する信号選択手段とを具備し、駆動信
号の未飽和領域で圧電素子駆動手段のオン・オフを切替
えることにより、圧電素子に印加される電圧を可変し、
各ノズルから吐出されるインク滴量を一定にする駆動方
法も知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように両側面に対向する圧力室の一方が加圧されて粒
子が噴出する時に他方の圧力室が粒子化しない程度の加
圧を行うようにするインクジェット記録装置にあって
は、両側面に対向して圧力室(インク液室)が形成され
るインクジェットヘッドを備えている場合に限定され、
インク液室が対向しないインクジェットヘッドを備える
場合には適用することができない。
【0008】また、駆動信号と同期した異なるパルス幅
を持つ信号を複数出力し、この複数の信号から1つの信
号を選択して各圧電素子を充電する駆動手段(トランジ
スタ)をオンからオフに転じて印加電圧を可変するイン
クジェット記録装置にあっては、トランジスタのターン
オフ時間がばらつくと印加電圧もばらつくため、高精度
に印加電圧を制御することができない。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、インク滴を安定して噴射させて高品質画像を形成
できるインクジェット記録装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のインクジェット記録装置は、インク滴を
吐出する複数のノズルと、各ノズルが連通する複数のイ
ンク液室とを有し、各ノズルに対応する電気機械変換素
子を駆動して前記インク液室内容積を変化させることで
前記ノズルからインク滴を吐出させるインクジェットヘ
ッドを備えたインクジェット記録装置において、インク
ジェットヘッドの電気機械変換素子を画像データに応じ
て駆動するときに非駆動ノズルに対応するすべての電気
機械変換素子に対してインク滴を吐出しない駆動エネル
ギーを有する非吐出駆動波形を与える構成とした。
【0011】請求項2のインクジェット記録装置は、上
記請求項1のインクジェット記録装置において、前記イ
ンクジェットヘッドのすべての電気機械変換素子を駆動
するデータを送出して駆動波形の印加を開始した後、所
定のタイミングで画像データに応じて電気機械変換素子
を駆動するデータを送出する手段を備え、非駆動ノズル
の電気機械変換素子に対しては印加する駆動波形の駆動
電圧を規制した非吐出駆動波形を与える構成とした。
【0012】請求項3のインクジェット記録装置は、イ
ンク滴を吐出する複数のノズルと、各ノズルが連通する
複数のインク液室とを有し、各ノズルに対応する電気機
械変換素子を駆動して前記インク液室内容積を変化させ
ることで前記ノズルからインク滴を吐出させるインクジ
ェットヘッドを備えたインクジェット記録装置におい
て、インクジェットヘッドの電気機械変換素子を画像デ
ータに応じて駆動するときに特定の非駆動ノズルの電気
機械変換素子に対して前記非吐出駆動波形を与える構成
とした。
【0013】請求項4のインクジェット記録装置は、上
記請求項3のインクジェット記録装置において、前記イ
ンクジェットヘッドの電気機械変換素子を画像データに
応じて駆動するときの駆動パターンが予め定めたパター
ンに合致したときにのみ前記特定の非駆動ノズルの電気
機械変換素子に対して前記非吐出駆動波形を与える構成
とした。
【0014】請求項5のインクジェット記録装置は、上
記請求項3又は4のインクジェット記録装置において、
前記インクジェットヘッドの特定の非駆動ノズルの電気
機械変換素子を駆動するデータを送出して駆動波形の印
加を開始した後、所定のタイミングで画像データに応じ
て電気機械変換素子を駆動するデータを送出する手段を
備え特定の非駆動ノズルの電気機械変換素子に対しては
印加する駆動波形の駆動電圧を規制した非吐出駆動波形
を与える構成とした。
【0015】請求項6のインクジェット記録装置は、上
記請求項2のインクジェット記録装置において、データ
を格納するシフトレジスタと、このシフトレジスタに格
納したデータをラッチするラッチ回路と、このラッチ回
路にラッチされたデータに応じてオン/オフして前記電
気機械変換素子への駆動波形の印加を制御するためのス
イッチング手段とを有し、画像データ転送前に全ビット
画像データ有りの信号を前記シフトレジスタに転送し、
このシフトレジスタのデータを前記ラッチ回路にラッチ
させて前記スイッチング手段に与えるためのラッチ信号
を発生する手段とを備えている構成とした。
【0016】請求項7のインクジェット記録装置は、上
記請求項5のインクジェット記録装置において、データ
を格納するシフトレジスタと、このシフトレジスタに格
納したデータをラッチするラッチ回路と、このラッチ回
路にラッチされたデータに応じてオン/オフして前記電
気機械変換素子への駆動波形の印加を制御するためのス
イッチング手段とを有し、画像データ転送前に該画像デ
ータが予め定めた駆動パターンに合致したときに、特定
の非駆動ノズルの電気機械変換素子を駆動するための画
像データ有りの信号を前記シフトレジスタに転送し、こ
のシフトレジスタのデータを前記ラッチ回路にラッチさ
せて前記スイッチング手段に与えるためのラッチ信号を
発生する手段とを備えている構成とした。
【0017】請求項8のインクジェット記録装置は、上
記請求項6又は7のインクジェット記録装置において、
前記画像データ有りの信号を前記シフトレジスタから前
記ラッチ回路にラッチさせて前記スイッチング手段に与
えるためのラッチ信号を発生した後、画像データを前記
シフトレジスタに転送し、このシフトレジスタの画像デ
ータを前記ラッチ回路にラッチさせて前記スイッチング
手段にシフトさせるために所定のタイミングでラッチ信
号を発生する手段を備えている構成とした。
【0018】請求項9のインクジェット記録装置は、上
記請求項8のインクジェット記録装置において、前記所
定のタイミングは、ノズル特性と環境温度をパラメータ
としたテーブルから導き出される値で定める構成とし
た。
【0019】請求項10のインクジェット記録装置は、
インク滴を吐出する複数のノズルと、各ノズルが連通す
る平行に配置した複数のインク液室と、各インク液室内
のインクを加圧して前記ノズルからインク滴を吐出させ
るためのエネルギーを発生する複数のエネルギー発生素
子とを有するインクジェットヘッドを備えたインクジェ
ット記録装置において、インク滴を吐出させない非駆動
ノズルのエネルギー発生素子に対して選択的にインク滴
を吐出しない程度の駆動エネルギーを有する非吐出駆動
波形を与える構成とした。
【0020】請求項11のインクジェット記録装置は、
上記請求項10のインクジェット記録装置において、環
境温度を検出する環境温度検出手段を備え、この検出し
た環境温度に応じて非吐出駆動波形を与えるか否かを選
択する構成とした。
【0021】請求項12のインクジェット記録装置は、
上記請求項10又は11のインクジェット記録装置にお
いて、着目した非駆動ノズルに隣接するノズルが駆動ノ
ズルであるときに、着目した非駆動ノズルのエネルギー
発生素子に対して前記非吐出駆動波形を与える構成とし
た。
【0022】請求項13のインクジェット記録装置は、
上記請求項10又は11のインクジェット記録装置にお
いて、着目したノズルに隣接する複数のノズルが駆動ノ
ズルであるときに、着目した非駆動ノズルのエネルギー
発生素子に対して前記非吐出駆動波形を与える構成とし
た。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明に係るインクジ
ェット記録装置の機構部の概略側面図、図2は同機構部
の概略正面図、図3の同機構部の要部概略斜視図であ
る。
【0024】このインクジェット記録装置の機構部は、
両側の側板1,2間にガイドロッド3及びガイド板4を
横架して、キャリッジ5の一端部をガイドロッド3に摺
動自在に嵌装保持し、他端部をガイド板4に摺動可能に
載置して、キャリッジ5を主走査方向(図中の矢示方
向)に移動可能としている。
【0025】このキャリッジ5の下面側には、それぞれ
イエロー(Y)インク、マゼンタ(M)インク、シアン
(C)インク、ブラック(Bk)インクをそれぞれ吐出
する4個のインクジェットヘッドからなる記録ヘッド6
を、その吐出面(ノズル面)6aを下方に向けて搭載
し、またキャリッジ5の上面側には4個の記録ヘッド6
に各々インクを供給するための各色のインク供給体であ
る4個のインクカートリッジ7を交換可能に搭載してい
る。
【0026】このキャリッジ5は、主走査モータ8で回
転される駆動プーリ9と従動プーリ10との間に張装し
たタイミングベルト11に連結して、主走査モータ8を
駆動制御することによってキャリッジ5、即ち4個の記
録ヘッド6が主走査方向(矢示方向)に移動されるよう
にしている。
【0027】また、側板1,2をつなぐ底板12上にサ
ブフレーム13,14を立設し、このサブフレーム1
3,14間に用紙16を主走査方向と直交する副走査方
向に送るためのプラテンローラ(搬送ローラ、以下「プ
ラテン」という。)15を回転自在に保持している。そ
して、サブフレーム14側方にステッピングモータから
なる副走査モータ17を配設し、この副走査モータ17
の回転をプラテン15に伝達するために、副走査モータ
17の回転軸に固定したギヤ18と、中間のローラ1
9、20と、プラテン15の軸に固定したプラテンギヤ
21とを備えている。
【0028】さらに、プラテン15の周面に押し付けて
配設した給紙ローラ22,23及び用紙送り角を規定す
るピンチローラ24と、記録ヘッド6が対向するガイド
板25と、記録ヘッド6より用紙搬送方向下流側の排紙
ローラ26及びこの排紙ローラ26に押し付けられて当
接する用紙押え用拍車ローラ27とを備えている。な
お、排紙ローラ26はプラテンギヤ21に噛み合うギヤ
28を介して回転駆動される。
【0029】そして、副走査モータ28の回転をギヤ1
8〜20及びプラテンギヤ21を介してプラテン15に
伝達して、プラテン15を回転駆動することによって給
紙部29に収納した用紙16をプラテン15と給紙ロー
ラ22,23及びピンチローラ24を経て、記録ヘッド
6とガイド板25との間に送り込み、プラテン15で用
紙16を副走査方向に移動させながら、排紙ローラ26
及び用紙押え用拍車ローラ27で用紙16を排紙方向
(図3の矢示B方向)に送り出す。
【0030】さらに、側板1とサブフレーム12との間
には、記録ヘッド6の信頼性維持回復機構(以下、「サ
ブシステム」という。)31を配置している。このサブ
システム31は、各記録ヘッド6の吐出面をキャッピン
グする4個のキャップ手段32をホルダ33で保持し、
このホルダ33をリンク部材34で揺動可能に保持し
て、キャリッジ5の主走査方向の移動でホルダ33に設
けた係合部35にキャリッジ5が当接することで、キャ
リッジ5の移動に従ってホルダ33がリフトアップして
キャップ手段32で記録ヘッド6の吐出面6aをキャッ
ピングし、キャリッジ5が印写領域側へ移動すること
で、キャリッジ5の移動に従ってホルダ33がリフトダ
ウンしてキャップ手段32が記録ヘッド6の吐出面6a
から離れるようにしている。
【0031】なお、キャップ手段32は、それぞれ吸引
チューブ36を介して吸引ポンプ37に接続すると共
に、大気開放口を形成して、大気開放チューブ及び大気
開放バルブを介して大気に連通している。また、吸引ポ
ンプ37は吸引した廃液をドレインチューブ等を介して
図示しない廃液貯留槽に排出する。
【0032】さらに、ホルダ33の側方には、記録ヘッ
ド6の吐出面6aをワイピングする繊維部材、発泡部材
或いはゴム等の弾性部材からなるワイピング手段である
ワイパブレード38をブレードアーム39に取付け、こ
のブレードアーム39は揺動可能に軸支し、図示しない
駆動手段で回動されるカムの回転によって揺動させるよ
うにしている。
【0033】このように構成したこの記録装置では、記
録ヘッド6(キャリッジ5)を主走査方向に移動走査さ
せながら、用紙16を副走査方向に搬送して、記録ヘッ
ド6各ヘッドのノズルから所要の色のインク滴を吐出さ
せることによって、用紙16上に所要のカラー画像(黒
画像を含む。)を記録する。
【0034】次に、記録ヘッドを構成しているインクジ
ェットヘッドの一例について図4乃至図6を参照して説
明する。なお、図4はインクジェットヘッドの分解斜視
図、図5は同ヘッドのチャンネル方向(ノズル配列方
向)と直交する方向の要部拡大断面図、図6は同ヘッド
のチャンネル方向の要部拡大断面図である。
【0035】このインクジェットヘッドは、駆動ユニッ
ト41と、液室ユニット42と、ヘッドカバー43とを
備えている。駆動ユニット41は、セラミックス基板、
例えばチタン酸バリウム、アルミナ、フォルステライト
などの絶縁性の基板44上に、エネルギー発生手段であ
る複数の積層型圧電素子45を列状に2列配置して接合
し、これら2列の各圧電素子45の周囲を取り囲む樹
脂、セラミック等からなるフレーム部材(支持体)46
を接着剤47によって接合している。
【0036】複数の圧電素子45は、インクを液滴化し
て飛翔させるための駆動パルスが与えられる圧電素子
(これを「駆動部」という。)48,48…と、駆動部
48,48間に位置し、駆動パルスが与えられずに単に
液室ユニット42を基板44に固定する液室支柱部材と
なる圧電素子(これを「非駆動部」という。)49,4
9…とを交互に構成している。
【0037】ここで、圧電素子45としては10層以上
の積層型圧電素子を用いている。この積層型圧電素子
は、例えば図4に示すように、厚さ10〜50μm/1
層のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)50と、厚さ数μ
m/1層の銀・パラジューム(AgPd)からなる内部電
極51とを交互に積層したものであるが、圧電素子とし
て用いる材料は上記に限られるものでなく、その他の電
気機械変換素子を用いることもできる。
【0038】各圧電素子45の内部電極51は1層おき
にAgPdからなる左右の端面電極52,53(2つの圧
電素子列の対向する面側を端面電極52とし、対向しな
い面側を端面電極53とする。)に接続している。一
方、基板44上には、図4に示すようにNi・Au蒸着、
Auメッキ、AgPtペースト印刷、AgPdペースト印刷
等によって共通電極54及び選択電極55の各パターン
を設けている。
【0039】そして、各列の各圧電素子45の対向する
端面電極52を導電性接着剤56を介して共通電極54
に接続し、他方、各列の各圧電素子45の対向しない端
面電極53を同じく導電性接着剤56を介してそれぞれ
選択電極55に接続している。これにより、駆動部48
に駆動電圧(駆動エネルギー)を与えることによって、
積層方向に電界が発生して、駆動部48には積層方向の
伸びの変位(d33方向の変位)が生起される。なお、
共通電極54は、図4にも示すように、フレーム部材4
6に設けた穴46a内に導電性接着剤56を充填するこ
とで各圧電素子に接続されたパターンの導通を取ってい
る。
【0040】一方、液室ユニット42は、金属薄膜の積
層体からなる複層構造の振動板57と、ドライフィルム
レジスト(DFR)からなる感光性樹脂層で形成した2
層構造の液室隔壁部材58と、金属、樹脂等からなるノ
ズルプレート59とを順次積層し、熱融着して形成して
いる。これらの各部材によって、1つの圧電素子45
(駆動部48)と、この1つの圧電素子45に対応する
ダイアフラム部60と、各ダイアフラム部60を介して
加圧される加圧液室61と、この加圧液室61の両側に
位置して加圧液室61に供給するインクを導入する共通
液室62,62と、加圧液室61と共通液室62,62
とを連通する流体抵抗部を兼ねたインク供給路63,6
3と、加圧液室61に連通するノズル64とによって1
つのチャンネルを形成し、このチャンネルを複数個2列
設けている。
【0041】振動板57は、2層構造のニッケルめっき
膜からなり、駆動部48に対応する前記ダイアフラム部
60と、駆動部48と接合するためにこのダイアフラム
部60の中央部に一体的に形成した島状凸部65と、非
駆動部49に接合する梁となる66及びフレーム部材4
6に接合する周辺厚肉部67とを形成している。
【0042】液室隔壁部材58は、振動板57側に予め
ドライフィルムレジストを塗布して所要のマスクを用い
て露光し、現像して所定の液室パターンを形成した第1
感光性樹脂層68と、ノズルプレート59側に予めドラ
イフィルムレジストを塗布して所要のマスクを用いて露
光し、現像して所定の液室パターンを形成した第2感光
性樹脂層69とを熱圧着で接合してなる。
【0043】ノズルプレート59にはインク滴を飛翔さ
せるための微細な吐出口であるノズル64を多数を形成
している。このノズル64の内部形状(内側形状)は、
略円柱形状、略円錘台形状、ホーン形状等に形成する。
また、このノズル64の径はインク滴出口側の直径で約
25〜35μmである。このノズルプレート59のイン
ク吐出面(ノズル表面側)は、図3にも示すように撥水
性の表面処理を施した撥水処理面70としている。例え
ば、PTFE−Ni共析メッキやフッ素樹脂の電着塗
装、蒸発性のあるフッ素樹脂(例えばフッ化ピッチな
ど)を蒸着コートしたもの、シリコン系樹脂・フッ素系
樹脂の溶剤塗布後の焼き付け等、インク物性に応じて選
定した撥水処理膜を設けて、インクの滴形状、飛翔特性
を安定化し、高品位の画像品質を得られるようにしてい
る。なお、ノズルプレート59の周縁部は撥水処理膜を
形成しない非撥水処理面71としている。
【0044】これらの駆動ユニット41と液室ユニット
42とはそれぞれ別個に加工、組立を行なった後、液室
ユニット42の振動板57と駆動ユニット41の圧電素
子45及びフレーム部材46とを接着剤72で接合して
いる。
【0045】そして、基板44をヘッド支持部材である
スペーサ部材(ヘッドホルダ)73上に支持して保持
し、このスペーサ部材73内に配設したヘッド駆動用I
C等を有するPCB基板と駆動ユニット41の各圧電素
子45(駆動部48)に接続した各電極54,55とを
FPCケーブル74,74を介して接続している。
【0046】また、ノズルカバー(ヘッドカバー)43
は、ノズルプレート59の周縁部及びヘッド側面を覆う
箱状に形成したものであり、ノズルプレート59の撥水
処理面70に対応して開口部を形成し、ノズルプレート
59の周縁部に残した非撥水処理面71に接着剤にて接
着接合している。さらに、このインクジェットヘッドに
は、図示しないインクカートリッジからのインクを液室
に供給するため、スペーサ部材73、基板44、フレー
ム部材46及び振動板57にそれぞれインク供給穴75
〜78を設けている。
【0047】このインクジェットヘッドにおいては、記
録信号に応じて駆動部48に駆動波形(10〜50Vの
パルス電圧)を印加することによって、駆動部48に積
層方向の変位が生起し、振動板57のダイアフラム部6
0を介して加圧液室61が加圧されて圧力が上昇し、ノ
ズル64からインク滴が吐出される。このとき、加圧液
室61から共通液室62へ通じるインク供給路63,6
3方向へもインクの流れが発生するが、インク供給路6
3,63の断面積を狭小にすることで流体抵抗部として
機能させて共通液室62,62側へのインクの流れを低
減し、インク吐出効率の低下を防いでいる。
【0048】そして、インク滴吐出の終了に伴い、加圧
液室61内のインク圧力が低減し、インクの流れの慣性
と駆動パルスの放電過程によって加圧液室61内に負圧
が発生してインク充填行程へ移行する。このとき、イン
クタンクから供給されたインクは共通液室62,62に
流入し、共通液室62,62からインク供給路63,6
3を経て加圧液室61内に充填される。そして、ノズル
64の出口付近のインクメニスカス面の振動が減衰し、
表面張力によってノズル64の出口付近に戻されて(リ
フィル)安定状態に至れば、次のインク滴吐出動作に移
行する。
【0049】次に、このインクジェット記録装置の制御
部の概要について図7を参照して説明する。この制御部
は、この記録装置全体の制御を司るマイクロコンピュー
タ(以下、「CPU」と称する。)80と、本発明に係
る所定のラッチタイミングを決めるためのヘッド特性、
環境温度をパラメータとするテーブルなどの必要な固定
情報を格納したROM81と、ワーキングメモリ等とし
て使用するRAM82と、画像情報を処理したデータを
格納する画像メモリ83と、パラレル入出力(PIO)
ポート84と、入力バッファ85と、ゲートアレー(G
A)或いはパラレル入出力(PIO)ポート86と、ヘ
ッド駆動回路87及びドライバ88等を備えている。
【0050】ここで、PIOポート84にはホスト側か
らの印字画像データの他、環境温度を検出する環境温度
センサ89からの環境温度検出信号、用紙の種別を示す
用紙種別データ等のデータ、図示しない操作パネルから
の各種指示情報、用紙の始端、終端を検知する紙有無セ
ンサからの検知信号、キャリッジ5のホームポジション
(基準位置)を検知するホームポジションセンサ等の各
種センサからの信号等が入力され、またこのPIOポー
ト84を介してホスト側や操作パネル側に対して所要の
情報が送出される。
【0051】また、ヘッド駆動回路87は、PIOポー
ト86を介して与えられる各種データ及び信号に基づい
て、記録ヘッド6の各ノズル64に対応する圧電素子の
内の画像情報(印字画像データ)に応じた駆動ノズル
(インク滴を吐出させるノズル)の圧電素子に対して駆
動波形(吐出駆動波形)を印加すると共に、記録ヘッド
6の各ノズル64の内の予備駆動データに応じたノズル
64の圧電素子に対してインク滴を吐出させない程度の
駆動エネルギーを有する駆動波形(非吐出駆動波形)を
印加する。なお、駆動波形としては、矩形パルス、三角
波形、その他sin(サイン)波形等の形状を用いるこ
とができる。
【0052】さらに、ドライバ88は、PIOポート8
6を介して与えられる駆動データに応じて主走査モータ
8及び副走査モータ17を各々駆動制御することで、キ
ャリッジ5を主走査方向に移動走査し、プラテン15を
回転させて用紙16を所定量副走査方向に搬送させる。
【0053】次に、この制御部の内のヘッド駆動制御に
係る部分(以下、「ヘッド駆動回路」という。)につい
て図8を参照して説明する。なお、同図では1つのヘッ
ドの駆動制御に係る部分のみを示している。ここで、記
録ヘッド6を構成するインクジェットヘッドHは、上述
したように複数(ここでは64個とする。)のノズル6
4に対応する64個のエネルギー発生手段である圧電素
子PZTを有し、各圧電素子PZTの一方の電極は共通
化して共通電極Com(共通電極54)とし、他方の電
極は各圧電素子PZT毎に個別化して選択電極SEL
(選択電極55)としている。なお、実際にはノズル6
4は2列設けているので、128個のノズル64を有す
ることになる。
【0054】一方、このヘッドを駆動制御するためのヘ
ッド駆動回路は、前述したCPU80及び印写データ
(画像データ)等を作成するデータ作成部100を含む
制御信号発生部101と、インクジェットヘッドHを駆
動するためのヘッド駆動部102とを備えている。
【0055】このヘッド駆動部102は、制御信号発生
部101からの基準タイミングパルスSTBを入力し
て、駆動波形を生成出力する波形生成回路103と、こ
の波形生成回路103の出力(駆動波形P)をインクジ
ェットヘッドHの共通電極Comに出力する低インピー
ダンス出力回路104と、制御信号発生部101からの
印字データ信号DI等に基づいて、インクジェットヘッ
ドHの複数の圧電素子PZTに対して選択信号Do1〜D
o64を与えるチャンネル(ch)選択回路105とから
なる。
【0056】波形生成回路103は、例えばROM、D
/Aコンバータ又は他のパルス発生回路と微積分回路、
クリップ回路、クランプ回路などの波形変形回路等で構
成できる。この波形生成回路103は、制御信号発生部
101からの駆動波形Pを生成出力するためのタイミン
グを決める基準タイミング信号STBの他、駆動波形P
の駆動電圧(電圧値)Vpを選択するためのVp制御信
号SVp及び駆動波形Pの立ち上がり時定数trを選択
するためのtr制御信号Str等も入力され、これらの
制御信号によって駆動エネルギーを変化させることがで
きる。また、低インピーダンス出力回路104は、バッ
ファアンプ、SEPP(Single EndedPush Pull)
等で構成される低インピーダンス増幅器からなる。
【0057】ここで、波形生成回路103及び低インピ
ーダンス出力回路104の一例を図9乃至図12を参照
して説明する。先ず、波形生成回路103は、図9に示
すように、基準タイミングパルスSTBを入力して駆動
波形Pを生成して低インピーダンス出力回路104に与
える駆動波形生成部106と、Vp制御信号SVpに応
じて駆動波形生成部106の駆動波形Pの電圧Vpを決
定する電圧Vthを生成して出力するVp制御部107
とで構成している。なお、駆動波形生成部106及び低
インピーダンス出力回路104で定電圧駆動回路を構成
する。
【0058】ここで、駆動波形生成部106及び低イン
ピーダンス出力回路104の一例について図10を参照
して説明すると、基準タイミングパルスSTBが与えら
れる入力端子INをバッファBを介してトランジスタT
r1のベースに、インバータIを介してトランジスタT
r2のベースにそれぞれ接続し、また、トランジスタT
r1のコレクタには電源電圧Vppを印加し、トランジ
スタTr2のエミッタは接地している。
【0059】そして、トランジスタTr1のエミッタに
充電抵抗RaとダイオードD1の直列回路を接続し、ト
ランジスタTr2のコレクタには放電抵抗Rbとダイオ
ードD2の直列回路を接続して、これらダイオードD1
のカソード側とダイオードD2のアノード側とを接続
し、この接続点aと接地間にコンデンサCkを接続し
て、充電抵抗RaとコンデンサCkで充電時の時定数回
路を、放電抵抗RbとコンデンサCkで放電時の時定数
回路を構成している。また、上記の接続点aにはダイオ
ードDkを介して電圧Vthを印加する。
【0060】そして、接続点aをトランジスタTr3〜
Tr6からなる低インピーダンス出力回路104の入力
側であるトランジスタTr3のベースとトランジスタT
r4のベースとの間に接続し、出力側となるトランジス
タTr5のエミッタとトランジスタTr6のコレクタと
の間から得られる駆動波形をインクジェットヘッドHの
共通電極Comに出力する。
【0061】この回路においては、入力端子INに基準
タイミングパルス(駆動タイミング信号)STBが入力
されて、バッファBに「H」レベルが入力されると、バ
ッファBは電源電圧Vppより低い電圧レベルを出力し
てトランジスタTr1がオン状態になり、インバータI
は「L」になってトランジスタTr2がオフ状態になる
ので、電源電圧Vppによって充電抵抗Raとコンデン
サCkで決まる充電時定数でコンデンサCkの充電が開
始される。
【0062】このとき、接続点aにはダイオードDk
(降下電圧Vd)を介して、電圧Vthを印加している
ので、コンデンサCkの充電電圧は電源電圧Vppまで
上がらず、ダイオードDkによって電圧(Vth+V
d)のレベルにクリップされ、この電圧が駆動波形Pの
駆動電圧Vpの最大値(Vp=Vth+Vd)となる。
【0063】また、入力端子INに基準タイミングパル
スSTBが入力されなくなってバッファBに「L」レベ
ルが入力されると、バッファBの出力が電源電圧Vpp
となってトランジスタTr1がオフ状態になり、一方イ
ンバータIの出力はバッファBの出力と反転しているの
でトランジスタTr1がオフ状態になると同時にトラン
ジスタTr2がオン状態になり、放電抵抗Rbとコンデ
ンサCkで決まる放電時定数で電圧Vpまで充電された
コンデンサCkの放電が開始される。
【0064】次に、駆動波形生成部106及び低インピ
ーダンス出力回路104の他の例について図11を参照
して説明すると、基準タイミングパルスSTBが与えら
れる入力端子INを、制御信号発生部101(CPU8
0)から制御信号IN1(tr制御信号Str1〜3)
をそれぞれ他方入力とするゲート回路G1〜G3、バッ
ファB1〜B3を介して、トランジスタTr11〜Tr
13の各ベースにそれぞれ接続し、各トランジスタTr
11〜Tr13のコレクタには電源電圧Vppを印加
し、各トランジスタTr11〜Tr13のエミッタには
それぞれ充電抵抗Ra1〜Ra3を接続して、これらの
充電抵抗Ra1〜Ra3の並列回路をダイオードD1に
直列に接続して、これらで駆動波形の立上がり時定数t
rを制御するtr制御回路108を構成している。
【0065】また、基準タイミングパルスSTBが与え
られる入力端子INを、制御信号発生部101から制御
信号IN2を他方入力とするゲート回路G4、インバー
タIを介してトランジスタTr2のベースに接続し、こ
のトランジスタTr2のエミッタは接地し、トランジス
タTr2のコレクタには放電抵抗RbとダイオードD2
の直列回路を接続している。そして、これらダイオード
D1のカソード側とダイオードD2のアノード側とを接
続し、この接続点aと接地間にコンデンサCkを接続し
て、充電抵抗Ra1〜Ra3のうちの選択された充電抵
抗RaとコンデンサCkで充電時の時定数回路を、放電
抵抗RbとコンデンサCkで放電時の時定数回路を構成
している。また、上記の接続点aにはダイオードDkを
介してVp制御部107からの電圧Vthを印加する。
【0066】そして、接続点aをトランジスタTr3〜
Tr6からなる低インピーダンス出力回路104の入力
側であるトランジスタTr3のベースとトランジスタT
r4のベースとの間に接続し、出力側となるトランジス
タTr5のエミッタとトランジスタTr6のコレクタと
の間から出力する駆動波形PをインクジェットヘッドH
の各圧電素子PZTの共通電極Comに与えている。
【0067】この回路においては、制御信号発生部10
1からのtr制御信号Str1〜Str3のいずれかが
「H」レベルになることで対応するゲート回路G1〜G
3のいずれかが開状態になり、制御信号発生部101か
らの制御信号IN2が「H」レベルになることでゲート
回路G4が開状態になる。
【0068】例えば、ゲート回路G1が開状態にされた
とした場合、入力端子INに基準タイミングパルスST
Bが入力されると、バッファBに「H」レベルが入力さ
れ、バッファB1は電源電圧Vppより低い電圧レベル
を出力してトランジスタTr11がオン状態になり、一
方、インバータIは「L」になってトランジスタTr2
がオフ状態になるので、電源電圧Vppによって充電抵
抗Ra1とコンデンサCkで決まる充電時定数でコンデ
ンサCkの充電が開始される。
【0069】同様に、ゲート回路G2が開状態にされた
とした場合には、トランジスタTr12がオン状態にな
るので、充電抵抗Ra2とコンデンサCkで決まる充電
時定数でコンデンサCkの充電が開始され、ゲート回路
G3が開状態にされたとした場合には、トランジスタT
r13がオン態になるので、充電抵抗Ra3とコンデン
サCkで決まる充電時定数でコンデンサCkの充電が開
始される。なお、tr制御信号Str1〜Str3は、
3ビットの信号であるので、同時に「H」にするビット
数を増やすことで、その組合わせによって8種類の充電
抵抗値を選択することができる。
【0070】このようにしてコンデンサCkへの充電が
行なわれるとき、接続点aにはダイオードDk(降下電
圧Vd)を介して、電圧Vthを印加しているので、コ
ンデンサCkの充電電圧は電源電圧Vppまで上がら
ず、ダイオードDkによって電圧Vp(Vp=Vth+
Vd)のレベルにクリップされ、この電圧Vpが駆動波
形Pの最大値となる。
【0071】その後、入力端子INに基準タイミングパ
ルスSTBが入力されなくなると、例えばゲート回路G
1が開状態であったときには、バッファB1に「L」レ
ベルが入力され、バッファB1の出力が電源電圧Vpp
となってトランジスタTr11がオフ状態になり、一
方、インバータIの出力は「H」になるでトランジスタ
Tr11がオフ状態になると同時にトランジスタTr2
がオン状態になり、放電抵抗RbとコンデンサCkで決
まる放電時定数で電圧Vpまで充電されたコンデンサC
kの放電が開始される。なお、ゲート回路G2或いはG
3が開状態であったきも同様である。
【0072】したがって、この駆動波形生成部106に
与える電圧Vthを変化させることによって、駆動波形
Pの駆動電圧Vpを可変制御することができる。また、
制御信号発生部101からのtr制御信号Str1〜S
tr3によって立ち上げ時定数trがtr1,tr2,
tr3のいずれかである3種類の駆動波形を選択して生
成出力することができる。
【0073】次に、Vp制御部107は、図12に示す
ように、三端子レギュレータ109と抵抗選択回路11
0とからなる。三端子レギュレータ109は、電圧入力
端子Vinに定電圧源を供給することによって、調整端子
adjと電圧出力端子Vout間に接続した抵抗R1aと調整
端子adjと接地間に接続した抵抗選択回路110の抵抗
値R2とに応じた電圧Vthを電圧出力端子Voutから
出力するものであり、例えばナショナルセミコンダクタ
製のLM317T(商品名)などを用いることができ
る。したがって、この三端子レギュレータ109からの
出力電圧Vthは、例えば、Vth=1.25×(1+
R2/R1)で定まることになる。
【0074】抵抗選択回路102は、抵抗Rsと、抵抗
Rpとスイッチング用のトランジスタQ1〜Q3で選択
される抵抗R21〜R23との並列回路を直列に接続し
てなり、例えばテキサスインストルメント製SN740
6(商品名)などを用いて構成することができる。この
抵抗選択回路110には、前述した制御信号発生部10
1からの制御信号IN3(Vp制御信号SVp1〜SV
p3)をトランジスタQ1〜Q3のベースにそれぞれ入
力している。
【0075】したがって、三端子レギュレータ109に
電源電圧Vppを与えると共に、制御信号発生部101
から3ビットのVp制御信号SVp1〜SVp3を抵抗
選択回路110に与えることによって、三端子レギュレ
ータ109の出力電圧Vthを最大8種類のレベルで変
化させることができ、この出力電圧Vthを前述した駆
動波形生成部106の電圧Vthとして入力すること
で、駆動波形の駆動電圧Vpを所定の値に設定すること
ができる。
【0076】なお、異なる電圧Vth生成は、例えば、
抵抗と、可変抵抗及びコンデンサの並列回路とを直列に
接続して、コンデンサの両端電圧を電圧Vthとして出
力するようにした分圧回路を用いて、可変抵抗を変化さ
せるようにしても行なうことができ、また、D/A変換
器を用いても電圧Vthを変化させることができる。さ
らに、制御信号発生部101(CPU80)は、予めR
OM等に格納したテーブルを参照して制御信号IN1〜
IN3を出力する。
【0077】次に、チャンネル選択回路105について
図13を参照して説明する。このチャンネル選択回路1
05は、シリアル入力SIをクロックCLKで取込むノ
ズル数m(ここでは、m=64とする。)と同数ビット
以上である64ビットのシフトレジスタ111と、シフ
トレジスタ111のレジスト値をラッチ信号/LAT
(なお、符号の「/」は反転を意味する。)でラッチす
る64ビットのラッチ回路112と、ラッチ回路112
の出力を一方入力とし、基準タイミング信号/STBを
ノット回路NGを介して他方入力とする各圧電素子PZ
Tに対応するゲート回路Gからなるゲート回路群113
と、各圧電素子PZTに対応し、各ゲート回路Gの出力
でオン/オフされるトランジスタQ(スイッチ手段)か
らなるトランジスタアレイ114と、各トランジスタQ
に接続したダイオードDからなるダイオードアレイ11
5とを有している。
【0078】そして、シフトレジスタ111にクロック
信号CLKに応じてシリアル入力端子に入力される印写
データ(シリアルデータ)SDを取込み、ラッチ回路1
12でラッチ信号/LATによってそのときのシフトレ
ジスタ111の取込み信号をラッチし、制御信号発生部
101からの基準タイミング信号/STBで所要のゲー
ト回路Gを開いてトランジスタQをオン状態にすること
で選択信号Don(n=1〜64)を出力し、低インピーダ
ンス出力回路104からの駆動波形Pを圧電素子PZT
に印加させて駆動する。
【0079】次に、以上のように構成したこのインクジ
ェット記録装置の作用について図14以降をも参照して
説明する。ここで、本発明による駆動制御を明確にする
ため、一般的な駆動方法として、インク滴を吐出させる
駆動ノズルのエネルギー発生手段にのみ駆動波形を与
え、インク滴を吐出させない非駆動ノズルのエネルギー
発生手段には駆動波形を与えない駆動方法について図1
4乃至図17を参照して説明する。
【0080】先ず、図14に示すように隣接している複
数のチャンネル(ノズル)の内の中央のチャンネルnが
非駆動ノズルで、この両側のチャンネルn−1、n+1
が駆動ノズルのとき、図15(a)〜(c)に示すよう
に駆動ノズル64n-1、64n+1の各圧電素子45n-1,
45n+1に駆動波形を与え、非駆動ノズル64nの圧電
素子45nには駆動波形を与えない。このとき、図14
に示すように駆動波形を与えた圧電素子45n-1,45n
+1は約0.1mm程度伸び(変位し)て、振動板57の
ダイアフラム部が持ち上げられるので、図15(g)〜
(i)に示すようにインク液室61n-1、61n+1の体積
が減少(縮小)して、駆動ノズル64n-1、64n+1から
インク滴が吐出される。
【0081】このメカニズムが行われているときに液室
隔壁部材58(第1感光性樹脂層68及び第2感光性樹
脂層69)が僅かに持ち上げられるため、ノズルプレー
ト59が仮想線図示のノズルプレート59′のように押
し上げられる。そのため、図15(d)〜(f)に示す
ように、ノズルプレート59は駆動波形の印加開始から
部品の圧力伝搬時間等によるディレイ時間tdだけ遅れ
たときから変位し始め、駆動チャンネルn−1、n+1
の部分では変位量y1だけ押し上げられ、非駆動チャン
ネルnの部分でも変位量y2だけ押し上げられる。実験
によると、ノズルプレート59には圧電素子45の変位
の1/4程度の変位が認められた。
【0082】このように、着目した非駆動ノズルの左右
両側の駆動ノズルの圧電素子を駆動することによって非
駆動ノズル64nのインク液室61nのノズルプレート
部分nも一様に持ち上げられるが、非駆動ノズル64n
の圧電素子45nには駆動波形が印加されていないの
で、対応する振動板57のダイアフラム部は変形してい
ない。そのため、図15(h)に示すように非駆動ノズ
ル64nの液室61nの内容積(体積)が増加し、その
分、非駆動ノズル64nのインクメニスカス面が内部に
引き込まれることになり、これが繰り返されるとインク
液室61n内にエアーが引き込まれることがある。
【0083】このようなことは図16に示すように着目
した非駆動ノズルに隣接する複数のノズルが駆動ノズル
の場合についても同様に生じる。すなわち、同図(な
お、同図の液室隔壁部材58は多層構造で形成している
が、符号については図5と同様とする。)に示すよう
に、隣接している複数のチャンネル(ノズル)の内の中
央のチャンネルnが非駆動ノズルで、この両側の各2チ
ャンネルn−2、n−1、n+1、n+2が駆動ノズル
のとき、駆動ノズル64n-2,64n-1,64n+1,64n
+2の圧電素子45n-2,45n-1,45n+1,45n+2にイ
ンク滴を吐出させる駆動波形を与え、非駆動ノズル64
nの圧電素子45nには駆動波形を与えない。このと
き、駆動波形を与えた圧電素子45n-2,45n-1,45
n+1,45n+2は変位して、振動板57のダイアフラム部
が持ち上げられるので、インク液室61n-2,61n-1,
61n+1,61n+2の体積が減少して、駆動ノズル64n-
2、64n-1、64n+1、64n+2からインク滴が吐出され
る。
【0084】このメカニズムが行われているときに液室
隔壁部材58が僅かに持ち上げられるため、ノズルプレ
ート59全体が押し上げられる。そのため、ノズルプレ
ート59は駆動波形の印加開始から部品の圧力伝搬時間
等によるディレイ時間だけ遅れたときから変位し始め、
駆動チャンネルn−2、n−1、n+1、n+2の部分
では変位量y1だけ押し上げられ、非駆動チャンネルn
の部分でも変位量y2(y2<y1)だけ押し上げられ
る。
【0085】このように、非駆動ノズルの液室61nの
ノズルプレート部分も一様に持ち上げられるが、非駆動
ノズルの圧電素子45nには駆動波形が印加されていな
いので、対応する振動板57のダイアフラム部は変形し
ていないため、図17に示すように非駆動ノズル64n
のインク液室61nの内容積(体積)が増加し、その
分、非駆動ノズルのインクメニスカス面Mが内部に引き
込まれることになり、これが繰り返されるとインク液室
61n内にエアーが引き込まれることがある。
【0086】その結果、非駆動ノズルが駆動ノズルに移
行したときに圧電素子45nに駆動波形を印加しても引
き込まれたエアーのためにインク滴の吐出不良が生じる
ことになる。また、エアーの引き込みに至らないでもメ
ニスカス面が引き込まれることで印写開始ドットの位置
ずれが生じ易くなる。
【0087】そこで、本発明においては、すべての非駆
動ノズル又は特定の非駆動ノズルの圧電素子に対してイ
ンク滴を吐出させない程度の駆動エネルギーを有する非
吐出駆動波形を与えること(これを「予備駆動」とい
う。)を行うようにしている。すなわち、図18を参照
して、着目するチャンネルnが非駆動ノズルで、チャン
ネルnの両側の隣接するチャンネルn−1,n+1が駆
動ノズルであるとしたとき、同図(a)、(c)に示す
ように駆動チャンネルn−1,n+1の圧電素子に対し
てインク滴を吐出させる吐出駆動波形を印加するとき
に、同じタイミングで、同図(b)に示すように非駆動
チャンネルnの圧電素子に対してもインク滴を吐出しな
い程度の駆動波形、即ち非吐出駆動波形を印加する。
【0088】この場合、すべての非駆動ノズルの圧電素
子に対して予備駆動を行うときには、チャンネルn−
1,n,n+1のいずれにも駆動波形Pを印加させ、非
駆動チャンネルnについては途中で駆動波形Pの上限を
規制する措置を講じ、駆動チャンネルについてはそのま
ま駆動波形Pを印加し続けることで、結果的に、駆動チ
ャンネルn−1,n+1の圧電素子に対しては駆動波形
Pである吐出駆動波形を、非駆動チャンネルnの圧電素
子に対しては駆動波形Pの駆動電圧を規制した非吐出駆
動波形を印加することができる。
【0089】なお、非駆動チャンネルに印加するインク
滴を吐出しない程度の非吐出駆動波形は、インク滴が吐
出されない限界以下のエネルギーの大きさを持つ駆動波
形以下であればよい。このようにエネルギー発生手段に
対してインク滴を吐出しない程度の大きな電気エネルギ
ー(駆動エネルギー)を与えることを「非吐出駆動」な
いし「予備駆動」と称する。
【0090】これによって、同図(g)、(i)に示す
ように駆動チャンネルn−1,n+1の液室体積は減少
してノズルからインク滴が吐出される。そして、同図
(h)に示すように非駆動チャンネルnの液室体積も減
少するが、駆動エネルギーの関係でインク滴吐出は行わ
れない。その後、駆動波形の印加開始からディレイ時間
t1が経過したときから同図(d)〜(f)に示すよう
にノズルプレートが僅かに持ち上げられて液室体積が増
加に転じるが、非駆動チャンネルnの液室体積は上述し
たように減少しているので、増加分がキャンセルされて
略定常状態に復帰するだけで増加せず、したがって、非
駆動チャンネルnのインクメニスカス面が液室内に引き
込まれることがなく、エアーの引き込みも生じない。
【0091】このように、画像データに応じて圧電素子
を駆動するときに非駆動ノズルのすべての圧電素子に対
してインク滴を吐出させない駆動エネルギーを有する非
吐出駆動波形を与えるようにすることで、メニスカスの
引き込みによるエアーの引き込みが生じないので、非駆
動ノズルが駆動ノズルに変わったときに吐出不良を生じ
ることがなくなる。
【0092】なお、上記の説明において、印字画像デー
タが予め定めた駆動パターンと合致したときに特定のチ
ャンネルの圧電素子を予備駆動する場合に非駆動チャン
ネルnが特定のチャンネルであるときにも、チャンネル
n−1,n,n+1のいずれにも駆動波形Pを印加さ
せ、非駆動チャンネルnについては途中で駆動波形Pの
上限を規制する措置を講じ、駆動チャンネルについては
そのまま駆動波形Pを印加し続けることで、結果的に、
駆動チャンネルn−1,n+1の圧電素子に対しは駆動
波形Pである吐出駆動波形を、非駆動チャンネルnの圧
電素子に対しては駆動波形Pの駆動電圧を規制した非吐
出駆動波形を印加することができる。
【0093】さらに、印字画像データが予め定めた駆動
パターンと合致したときに特定のチャンネルの圧電素子
を予備駆動する場合には、予め駆動波形として吐出駆動
波形と非吐出駆動波形の2種類を生成出力して予備駆動
を行うチャンネルの圧電素子に対して選択的に非吐出駆
動波形を印加するようにすることもできる。
【0094】次に、全チャンネルの予備駆動を行うとき
のヘッドの駆動制御に関して図19及び図20を参照し
て説明する。まず、通常の場合には、図19(a)に示
すようにヘッドの共通電極Comに駆動波形Pを基準タ
イミング信号STBに応じて印加し、同図(b)に示す
ようにnビットのシリアルデータを同図(d)に示すク
ロックと共に送った後、同図(c)に示すようにラッチ
信号をアクティブにすることによって、シフトレジスタ
のnビットのデータが同時にラッチ回路にラッチされ
て、圧電素子PZTに駆動波形が加わるか否かが決定さ
れる。
【0095】前述した着目チャンネルnが非駆動で、両
側のチャンネルn−1、n+1が駆動であるときには着
目チャンネルnのビットの出力が「0」でトランジスタ
はオープン(非導通)状態になり、両側のチャンネルn
−1、n+1のビットの出力が「1」でトランジスタは
クローズ(導通)状態になる。
【0096】これに対して、本発明ではデータ作成部1
00によってシリアルデータとして、印字画像データと
共に全てのチャンネルに対して印字画像データ有りの信
号を与えるためのオール1の予備駆動データ、及びこれ
らの転送、ラッチに必要なクロック信号、ラッチ信号を
作成する。
【0097】そして、図20(a)に示すようにヘッド
の共通電極comに駆動波形Pを基準タイミング信号S
TBに応じて印加し、同図(b)に示すように予備駆動
データを転送して同図(c)に示すラッチ信号でシフト
レジスタ111からラッチ回路112にラッチさせ、最
終段のトランジスタアレイ114にシフトさせること
で、同図(d)〜(f)に示すように非駆動チャンネル
n及び駆動チャンネルn−1、n+1に対する駆動波形
Pの印加が開始される。
【0098】それと共に、同図(b)、(c)に示すよ
うに予備駆動データがラッチ回路112にラッチされた
後のタイミングで印写画像データに応じたnビットのデ
ータをシフトレジスタ111に転送し、駆動波形の印加
開始からディレイ時間tdを経過したタイミングでラッ
チ信号を発生してシフトレジスタ111の印写データを
ラッチ回路112にラッチさせ、印写データに応じたデ
ータをトランジスタアレイ114の所要(駆動する)ト
ランジスタQにシフトさせる。
【0099】そのため、非駆動チャンネルnのビットは
印写画像データに応じたデータによって「0」に変化
し、非駆動チャンネルnでは、同図(e)に示すように
予備駆動データによってスイッチ用トランジスタがクロ
ーズ状態になって駆動波形Pが立上がる途中でスイッチ
用トランジスタがオープン状態になるため、その時の駆
動波形Pの電位V1のままに保持され、その後駆動波形
Pが立下がるときにトランジスタと並列に入っているダ
イオードにより放電を行なわれ、徐々に低下する波形
(非吐出駆動波形)が与えられることになる。
【0100】したがって、非駆動チャンネルでは液室体
積が予備駆動の開始で減少し、その後の増加分がキャン
セルされて略定常状態に復帰するだけで増加しないとい
う体積変化を生じることになる。
【0101】次に、印字画像データが予め定めた駆動パ
ターンに合致するときに特定の非駆動チャンネルを予備
駆動する例について図21乃至図23を参照して説明す
る。先ず、いかなる場合に非駆動ノズルの圧電素子に対
してインク滴を吐出しない程度の駆動波形(非吐出駆動
波形)を与えるかということに関しては、種々考えられ
る。
【0102】例えば、隣接する複数のチャンネル(ノズ
ル)相互間で図21に示すように、着目した非駆動ノズ
ルnに隣接するノズルn-1、n+1の両側がいずれも駆動ノ
ズルであるときに着目した非駆動ノズルnを予備駆動
し、着目した非駆動ノズルnに隣接するノズルn-1、n+1
の両側の少なくともいずれかが非駆動ノズルであるとき
には着目した非駆動ノズルを予備駆動しないというパタ
ーンが考えられる。このように予備駆動をするチャンネ
ルを特定することで、消費電力を軽減し、圧電素子のマ
イグレーションを防止することができる。
【0103】この予め定めた駆動パターンに合致したと
きに特定のチャンネルを予備駆動する回路の要部を図2
2に示している。この回路では、印写画像データを並−
直変換する8ビットのパラレル−シリアル変換手段12
1と、このパラレル−シリアル変換手段121の所定ビ
ットのデータに基づいて予備駆動データを出力するルッ
クアップテーブル122と、パラレル−シリアル変換手
段121からのデータと、ルックアップテーブル122
からのデータとを選択的に切替えてシフトレジスタ11
1に出力させるスイッチ手段123とを備えている。
【0104】このスイッチ手段123は、予備駆動デー
タ転送時には接点b側に切り替わり、次の印字画像デー
タの転送時には接点a側に切り替わる。したがって、8
ビットパラレル−シリアル変換手段121は予備駆動用
と印字画像データ用に2回動作することになる。むろ
ん、1ラインのデータ量は数1000ビットであるの
で、パラレル−シリアル変換手段121は数100回動
作することになるが、この動作を予備駆動データ生成と
転送のため、及び本来の印字画像データ転送のための2
回動作させることになるが、このようにすれば回路の大
幅な変更を伴うことなく予備駆動を行うことできる。
【0105】なお、ここでは、ルックアップテーブル1
22は3ビットとして、印字画像データが「1,0,
1」の駆動パターン(図21の例)に合致したときのみ
着目非駆動チャンネルに「1」を出す(予備駆動する)
構成としているが、これに限るものではない。
【0106】このような回路を備えた場合には、図23
(a)に示すようにヘッドの共通電極Comに駆動波形
Pを基準タイミングパルスSTBに応じて印加し、同図
(b)に示すように特定のチャンネルを駆動するための
ルックアップテーブル122で生成した予備駆動データ
を転送して同図(c)に示すラッチ信号でシフトレジス
タ111からラッチ回路112にラッチさせ、最終段の
トランジスタ群114にシフトさせることで、同図
(d)〜(f)に示すように非駆動チャンネルn及び駆
動チャンネルn−1、n+1に対する駆動波形Pの印加
を開始する。
【0107】そして、前述した図20でも説明したが、
それと共に、同図(b)、(c)に示すように予備駆動
データがラッチ回路112にラッチされた後のタイミン
グで印写画像データに応じたnビットのデータをシフト
レジスタ111に転送し、駆動波形の印加開始からディ
レイ時間tdを経過したタイミングでラッチ信号を発生
してシフトレジスタ111の印写データをラッチ回路1
12にラッチさせ、印写データに応じたデータをトラン
ジスタ群114の所要(駆動する)トランジスタにシフ
トさせる。
【0108】そのため、非駆動チャンネルnのビットは
印写画像データに応じたデータによって「0」に変化
し、非駆動チャンネルnでは、同図(e)に示すように
予備駆動データによってスイッチ用トランジスタがクロ
ーズ状態になって駆動波形Pが立上がる途中でスイッチ
用トランジスタがオープン状態になるため、その時の駆
動波形Pの電位V1のままに保持され、その後駆動波形
Pが立下がるときにトランジスタと並列に入っているダ
イオードにより放電を行なわれ、徐々に低下する波形
(非吐出駆動波形)が与えられることになる。
【0109】次に、予備駆動のためのラッチ信号のタイ
ミングと駆動電圧との関係について図24を参照して説
明する。前述したように予備駆動データをラッチして圧
電素子に駆動波形の印加を開始した後印字画像データを
ラッチするためのラッチ信号を与えることで非駆動チャ
ンネルについては非吐出駆動波形が与えられるようにす
る。
【0110】ここで、駆動波形は図24(a)に示すよ
うに所定の立ち上がり時定数で立ち上がる波形であるの
で、同図(b)に示すように駆動波形の立ち上がり開始
から時間t1が経過したタイミングで印字画像データ用
のラッチ信号を与えることによって、駆動電圧V1の非
吐出駆動波形が得られる。これに対して、同図(b)に
示すように駆動波形の立ち上がり開始から時間t2(t
2>t1)が経過したタイミングで印字画像データ用の
ラッチ信号を与えることによって、駆動電圧V2(V2
>V1)の非吐出駆動波形が得られる。
【0111】そこで、ラッチ信号のタイミングを環境温
度とヘッド特性に応じて決定する例について図25を参
照して説明する。CPU80で構成するラッチタイミン
グtx決定手段131は、環境温度センサ89からの検
出情報に応じて得られる環境温度データと予めROM8
3に格納しているヘッド特性データとを読み込んで、環
境温度及びヘッド特性に対するラッチタイミングtx
(駆動波形の立ち上がりタイミングから印字画像データ
用のラッチ信号を与えるまでの時間)をテーブル化して
ROM83等に格納したテーブル132を参照して、ラ
ッチタイミングtxを決定する。
【0112】そして、ラッチタイミングtx決定手段1
31で決定したラッチタイミングtxをヘッド駆動回路
或いは自身のラッチ信号発生手段133に与え、このラ
ッチ信号発生手段133はデジタルカウンタでラッチタ
イミングtxをカウントして、ラッチ信号を発生する。
これによって、所望の駆動電圧Vyを有する駆動波形を
得られる。特に、液室内部へのエアーの引き込みによる
ダウン現象は、環境温度が高く、インク粘度が柔らかく
なるほど多くなる傾向にあるので、環境温度に応じて駆
動波形の電圧を調整することによってダウン現象をより
確実に防止することができる。
【0113】次に、着目する非駆動ノズルの両側各2チ
ャンネルが駆動ノズルであるときに、非駆動チャンネル
に非吐出駆動波形を与える例について図26及び図27
を参照して説明する。同図(a)に示すようにヘッドの
共通電極Comに駆動波形Pを基準タイミングパルスS
TBに応じて印加し、同図(b)に示すように非吐出駆
動データを転送して同図(c)に示すラッチ信号でシフ
トレジスタ111からラッチ回路112にラッチさせ、
最終段のトランジスタアレイ114にシフトさせること
で、同図(d)〜(h)に示すように非駆動チャンネル
n及び駆動チャンネルn−2、n−1、n+1、n+2
に対する駆動波形Pの印加が開始される。
【0114】それと共に、同図(b)、(c)に示すよ
うに予備駆動データがラッチ回路112にラッチされた
後のタイミングで画像データに応じたmビットのデータ
をシフトレジスタ111に転送し、駆動波形の印加開始
からディレイ時間tdを経過したタイミングでラッチ信
号を発生してシフトレジスタ111の印写データをラッ
チ回路112にラッチさせ、画像データに応じたデータ
をトランジスタアレイ114の所要(駆動する)トラン
ジスタQにシフトさせる。
【0115】そのため、非駆動チャンネルnのビットは
画像データに応じたデータによって「0」に変化し、非
駆動チャンネルnでは、同図(f)に示すように非吐出
駆動データによってスイッチ用トランジスタがクローズ
状態になって駆動波形Pが立上がる途中でスイッチ用ト
ランジスタがオープン状態になるため、その時の駆動波
形Pの電位V1のままに保持され、その後駆動波形Pが
立下がるときにトランジスタと並列に入っているダイオ
ードにより放電を行なわれ、徐々に低下する波形(非吐
出駆動波形)が与えられることになる。
【0116】このようにして、図27に示すように駆動
ノズル64n-2、64n-1、64n+1、64n+2の圧電素子
45n-2,45n-1,45n+1,45n+2に対して吐出駆動
波形(駆動電圧Vp)が与えられると共に、非駆動ノズ
ル64nの圧電素子45nに対して非吐出駆動波形(駆
動電圧V1)が与えられ、駆動ノズル64n-2、64n-
1、64n+1、64n+2からインク滴が吐出されるが、非
駆動ノズル64nからはインク滴が吐出されないものの
振動板57の上昇による液室体積減少が発生してノズル
プレート59の上昇による体積増加がキャンセルされ
る。
【0117】したがって、非駆動チャンネルでは液室体
積が非吐出駆動の開始で減少し、その後の増加分がキャ
ンセルされて略定常状態に復帰するだけで増加しないと
いう体積変化を生じることになるので、非駆動ノズルの
インクメニスカス面が液室内に引き込まれることがな
く、エアーに引き込みもなくなるので、インク滴吐出不
良を防止できる。また、非駆動ノズルに対しても微小の
メニスカス振動を与えることによって、周囲のノズルの
駆動状況に応じて不規則に変化する非駆動ノズルのメニ
スカスの状態を安定域内での振動に抑えることができ、
噴射特性の変動を防止して安定した印写を行うことがで
きるようになる。
【0118】そこで、非吐出駆動波形を印加する(非吐
出駆動する)非駆動ノズルの選択に関して上述した図2
1、図27及び図28を参照して説明する。先ず、図2
7の例では着目する非駆動ノズルの両側各2チャンネル
が駆動ノズルであるときに、非駆動チャンネルに非吐出
駆動波形を与える例である。着目する非駆動ノズルに対
して隣接する両側各2チャンネルのノズルを連続駆動し
た後着目ノズルを駆動した場合、着目ノズルの印字開始
ドットの位置ずれが大きかったのに対して、着目ノズル
を非吐出駆動したときには、ドットの位置ずれが改善さ
れて、印字開始ドットから安定した特性が得られた。
【0119】次に、図28(a)に示すような駆動ノズ
ル(駆動チャンネル)と非駆動ノズル(非駆動チャンネ
ル)のパターンで画像データを印写する場合(同図中の
●は駆動チャンネル、○は非駆動チャンネル、◎は非吐
出駆動チャンネルを示す。)において、同図(b)は駆
動ノズルに隣接する両側2チャンネルの非駆動ノズルを
非吐出駆動する(○◎◎●◎◎○)パターンで駆動した
例である。
【0120】また、同図(c)は駆動ノズルの隣接1チ
ャンネルの非駆動ノズルを非吐出駆動する(○◎●◎
○)パターンで駆動した例である。同図(d)は両側が
駆動ノズルに挟まれた非駆動ノズルを非吐出駆動する
(○●◎●○)パターンで駆動した例(図21の例)で
ある。同図(e)は2チャンネルの連続した駆動ノズル
に隣接するチャンネルの非駆動ノズルを非吐出駆動する
(○◎●●◎○)パターンで駆動した例である。
【0121】これらの同図(b)〜(e)に各例につい
て非吐出駆動を行わない印字結果と比較したところ、ド
ットの抜けや印字乱れがなく、非吐出駆動を行わない場
合よりも良好な印字結果が得られた。このように、非吐
出駆動する非駆動ノズルを選択することによって、常に
すべての非駆動ノズルを非吐出駆動する場合に比べて消
費電力を抑えることができ、ヘッドの耐久性も向上す
る。
【0122】次に、環境温度と非吐出駆動の関係につい
て説明する。環境温度が上昇したときにはインク粘度が
低下するための噴射安定性が劣化する。そこで、環境温
度センサ89によって環境温度を検出して、予め定めた
環境温度を越えたときには非駆動ノズルに対して非吐出
駆動を行うようにすることで、インクの粘度低下に伴う
噴射安定性の劣化を抑制できる。実験によれば、環境温
度が20℃から35℃に変化したときでも良好なインク
噴射安定性を得ることができた。
【0123】このように環境温度の検出結果に応じて非
吐出駆動をするか否かを選択することで、高温度環境下
における噴射安定性を確保することができる。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のインク
ジェット記録装置によれば、インクジェットヘッドの電
気機械変換素子を画像データに応じて駆動するときに非
駆動ノズルに対応するすべての電気機械変換素子に対し
てインク滴を吐出しない駆動エネルギーを与えるように
したので、非駆動ノズルのインク液室の増加をキャンセ
ルして気泡の引き込みによるインク滴吐出不良を防止で
き、安定した印写を行なうことができて画像品質を向上
する。
【0125】請求項2のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1のインクジェット記録装置において、
前記インクジェットヘッドのすべての電気機械変換素子
を駆動するデータを送出して駆動波形の印加を開始した
後、所定のタイミングで画像データに応じて電気機械変
換素子を駆動するデータを送出する手段を備え、非駆動
ノズルの電気機械変換素子に対しては印加する駆動波形
の駆動電圧を規制してインク滴を吐出しない駆動エネル
ギーを与える構成としたので、非駆動ノズルの電気機械
変換素子に対してインク滴を吐出しない程度の駆動エネ
ルギーを簡単な構成で与えることができる。
【0126】請求項3のインクジェット記録装置によれ
ば、インクジェットヘッドの電気機械変換素子を画像デ
ータに応じて駆動するときに特定の非駆動ノズルの電気
機械変換素子に対してインク滴を吐出しない駆動エネル
ギーを与えるようにしたので、非駆動ノズルのインク液
室の増加をキャンセルして気泡の引き込みによるインク
滴吐出不良を防止でき、安定した印写を行なうことがで
きて画像品質を向上すすると共に、消費電力の減少、圧
電素子を用いたときのマイグレーションの防止を図るこ
とができる。
【0127】請求項4のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項3のインクジェット記録装置において、
前記インクジェットヘッドの電気機械変換素子を画像デ
ータに応じて駆動するときの駆動パターンが予め定めた
パターンに合致したときにのみ前記特定の非駆動ノズル
の電気機械変換素子に対してインク滴を吐出しない駆動
エネルギーを与えるようにしたので、より効果的に、消
費電力の減少、圧電素子を用いたときのマイグレーショ
ンの防止を図ることができる。
【0128】請求項5のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項3又は4のインクジェット記録装置にお
いて、前記インクジェットヘッドの特定の非駆動ノズル
の電気機械変換素子を駆動するデータを送出して駆動波
形の印加を開始した後、所定のタイミングで画像データ
に応じて電気機械変換素子を駆動するデータを送出する
手段を備え特定の非駆動ノズルの電気機械変換素子に対
しては印加する駆動波形の駆動電圧を規制してインク滴
を吐出しない駆動エネルギーを与えるようにしたので、
非駆動ノズルの電気機械変換素子に対してインク滴を吐
出しない程度の駆動エネルギーを簡単な構成で与えるこ
とができる。
【0129】請求項6のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項2のインクジェット記録装置において、
データを格納するシフトレジスタと、このシフトレジス
タに格納したデータをラッチするラッチ回路と、このラ
ッチ回路にラッチされたデータに応じてオン/オフして
前記電気機械変換素子への駆動波形の印加を制御するた
めのスイッチング手段とを有し、画像データ転送前に全
ビット画像データ有りの信号を前記シフトレジスタに転
送し、このシフトレジスタのデータを前記ラッチ回路に
ラッチさせて前記スイッチング手段に与えるためのラッ
チ信号を発生する手段とを備えているので、、非駆動ノ
ズルの電気機械変換素子に対してインク滴を吐出しない
程度の駆動エネルギーを与えるための構成が簡単にな
る。
【0130】請求項7のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項5のインクジェット記録装置において、
データを格納するシフトレジスタと、このシフトレジス
タに格納したデータをラッチするラッチ回路と、このラ
ッチ回路にラッチされたデータに応じてオン/オフして
前記電気機械変換素子への駆動波形の印加を制御するた
めのスイッチング手段とを有し、画像データ転送前に該
画像データが予め定めた駆動パターンに合致したとき
に、特定の非駆動ノズルの電気機械変換素子を駆動する
ための画像データ有りの信号を前記シフトレジスタに転
送し、このシフトレジスタのデータを前記ラッチ回路に
ラッチさせて前記スイッチング手段に与えるためのラッ
チ信号を発生する手段とを備えているので、非駆動ノズ
ルの電気機械変換素子に対してインク滴を吐出しない程
度の駆動エネルギーを与えるための構成が簡単になる。
【0131】請求項8のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項6又は7のインクジェット記録装置にお
いて、前記画像データ有りの信号を前記シフトレジスタ
から前記ラッチ回路にラッチさせて前記スイッチング手
段に与えるためのラッチ信号を発生した後、画像データ
を前記シフトレジスタに転送し、このシフトレジスタの
画像データを前記ラッチ回路にラッチさせて前記スイッ
チング手段にシフトさせるために所定のタイミングでラ
ッチ信号を発生する手段を備えているので、非駆動ノズ
ルの電気機械変換素子に対して与えるインク滴を吐出し
ない程度の駆動エネルギーを簡単な構成で調整すること
が可能になる。
【0132】請求項9のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項8のインクジェット記録装置において、
前記所定のタイミングは、ノズル特性と環境温度をパラ
メータとしたテーブルから導き出される値で定める構成
としたので、環境に応じた駆動エネルギーを与えること
ができて、より確実に非駆動ノズルのインク液室の増加
をキャンセルして気泡の引き込みによるインク滴吐出不
良を防止でき、安定した印写を行なうことができて画像
品質を向上する。
【0133】請求項10のインクジェット記録装置によ
れば、インク滴を吐出する複数のノズルと、各ノズルが
連通する平行に配置した複数のインク液室と、各インク
液室内のインクを加圧してノズルからインク滴を吐出さ
せるためのエネルギーを発生する複数のエネルギー発生
素子とを有するインクジェットヘッドを備えたインクジ
ェット記録装置において、インク滴を吐出させないノズ
ルのエネルギー発生素子に対して選択的にインク滴を吐
出しない程度の駆動エネルギーを有する非吐出駆動波形
を与えるようにしたので、インクの噴射安定性の低下を
防止できて、良好な画像品質を得ることができる。
【0134】請求項11のインクジェット記録装置によ
れば、上記請求項10のインクジェット記録装置におい
て、環境温度を検出する環境温度検出手段を備え、この
検出した環境温度に応じて非吐出駆動波形を与えるか否
かを選択するようにしたので、インク粘度の低下による
噴射安定性の劣化を防止できて、高温環境下でも良好な
画像品質を得ることができる。
【0135】請求項12のインクジェット記録装置によ
れば、上記請求項10又は11のインクジェット記録装
置において、着目ノズルに隣接するノズルがインク滴を
吐出させるノズルであるときに、着目ノズルのエネルギ
ー発生素子に対して非吐出駆動波形を与えるようにした
ので、噴射特性の変動が大きな非駆動ノズルのみを効率
的に補正して安定した噴射を行うことができる。
【0136】請求項13のインクジェット記録装置によ
れば、上記請求項10又は11のインクジェット記録装
置において、着目ノズルに隣接する複数のノズルがイン
ク滴を吐出させるノズルであるときに、着目ノズルのエ
ネルギー発生素子に対して非吐出駆動波形を与えるよう
にしたので、噴射特性の変動が大きな非駆動ノズルのみ
を効率的に補正して安定した噴射を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するインクジェット記録装置の機
構部の概略側面図
【図2】同記録装置の機構部の概略正面図、
【図3】同記録装置の機構部の概略斜視図
【図4】同記録装置の記録ヘッドに用いるインクジェッ
トヘッドの分解斜視説明図
【図5】同ヘッドのチャンネル方向と直交する方向の要
部断面図
【図6】同ヘッドのチャンネル方向の要部断面図
【図7】同記録装置の制御部のブロック図
【図8】同制御部のヘッド駆動回路のブロック図
【図9】同ヘッド駆動回路の波形生成回路の一例を示す
ブロック図
【図10】駆動波形生成部及び低インピーダンス出力回
路の一例を示す回路図
【図11】駆動波形生成部及び低インピーダンス出力回
路の他の例を示す回路図
【図12】Vp制御部の一例を示すブロック図
【図13】同ヘッド駆動回路のチャンネル選択回路の一
例を示すブロック図
【図14】一般的な駆動方法による隣接チャンネル間の
インク液室の体積増加の説明に供する要部断面図
【図15】一般的な駆動方法による場合の各部の変化を
説明する説明図
【図16】一般的な駆動方法による隣接チャンネル間の
インク液室の体積増加の他の例の説明に供する要部断面
【図17】図16の非駆動ノズルのメニスカス面変動を
説明する要部拡大図
【図18】本発明に係るヘッド駆動方法による場合の各
部の変化を説明する説明図
【図19】チャンネル選択回路の一般的な動作説明に供
する説明図
【図20】非駆動チャンネルにインク滴を吐出しない駆
動波形を与える場合のチャンネル選択回路の動作説明に
供する説明図
【図21】非駆動チャンネルの予備駆動パターンの説明
に供する説明図
【図22】特定の非駆動チャンネルを予備駆動するため
の回路の一例を示すブロック図
【図23】図22の回路の作用説明に供する説明図
【図24】駆動波形とラッチタイミング信号及び非吐出
駆動波形の関係の説明に供する説明図
【図25】環境温度及びヘッド特性に基づくラッチタイ
ミング信号の発生の説明に供するブロック図
【図26】非駆動チャンネルにインク滴を吐出しない駆
動波形を与える他の例のチャンネル選択回路の動作説明
に供する説明図
【図27】図26の説明に供するインクジェットヘッド
の要部断面図
【図28】非駆動ノズルの非吐出駆動パターンの説明に
供する説明図
【符号の説明】
5…キャリッジ、6…記録ヘッド、7…主走査モータ、
15…プラテン、16…用紙、17…副走査モータ、4
5…圧電素子、57…振動板、59…ノズルプレート、
61…加圧液室(インク液室)、64…ノズル、89…
環境温度センサ、100…データ作成部、101…制御
信号発生部、102…ヘッド駆動部、103…波形生成
回路、104…低インピーダンス出力回路、105…チ
ャンネル選択回路、111…シフトレジスタ、112…
ラッチ回路、114…トランジスタアレイ、121…パ
ラレル−シリアル変換手段、122…ルックアップテー
ブル、123…非吐出駆動データ用パラレル−シリアル
変換手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 光美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 中野 智昭 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 牧田 秀行 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 太田 善久 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 角田 慎一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を吐出する複数のノズルと、各
    ノズルが連通する複数のインク液室とを有し、各ノズル
    に対応する電気機械変換素子を駆動して前記インク液室
    内容積を変化させることで前記ノズルからインク滴を吐
    出させるインクジェットヘッドを備えたインクジェット
    記録装置において、前記インクジェットヘッドの電気機
    械変換素子を画像データに応じて駆動するときにインク
    滴を吐出させない非駆動ノズルのすべての電気機械変換
    素子に対してインク滴を吐出しない程度の駆動エネルギ
    ーを有する非吐出駆動波形を与えることを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置において、前記インクジェットヘッドのすべての電気
    機械変換素子を駆動するデータを送出して駆動波形の印
    加を開始した後、所定のタイミングで画像データに応じ
    て電気機械変換素子を駆動するデータを送出する手段を
    備え、非駆動ノズルの電気機械変換素子に対しては印加
    する駆動波形の駆動電圧を規制した前記非吐出駆動波形
    を与えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 インク滴を吐出する複数のノズルと、各
    ノズルが連通する複数のインク液室とを有し、各ノズル
    に対応する電気機械変換素子を駆動して前記インク液室
    内容積を変化させることで前記ノズルからインク滴を吐
    出させるインクジェットヘッドを備えたインクジェット
    記録装置において、前記インクジェットヘッドの電気機
    械変換素子を画像データに応じて駆動するときに特定の
    インク滴を吐出させない非駆動ノズルの電気機械変換素
    子に対してインク滴を吐出しない程度の駆動エネルギー
    を有する非吐出駆動波形を与えることを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のインクジェット記録装
    置において、前記インクジェットヘッドの電気機械変換
    素子を画像データに応じて駆動するときの駆動パターン
    が予め定めたパターンに合致したときにのみ前記特定の
    非駆動ノズルの電気機械変換素子に対して非吐出駆動波
    形を与えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載のインクジェット
    記録装置において、前記インクジェットヘッドの特定の
    非駆動ノズルの電気機械変換素子を駆動するデータを送
    出して駆動波形の印加を開始した後、所定のタイミング
    で画像データに応じて電気機械変換素子を駆動するデー
    タを送出する手段を備え、特定の非駆動ノズルの電気機
    械変換素子に対しては印加する駆動波形の駆動電圧を規
    制した前記非吐出駆動波形を与えることを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のインクジェット記録装
    置において、データを格納するシフトレジスタと、この
    シフトレジスタに格納したデータをラッチするラッチ回
    路と、このラッチ回路にラッチされたデータに応じてオ
    ン/オフして前記電気機械変換素子への駆動波形の印加
    を制御するためのスイッチング手段とを有し、画像デー
    タ転送前に全ビット画像データ有りの信号を前記シフト
    レジスタに転送し、このシフトレジスタのデータを前記
    ラッチ回路にラッチさせて前記スイッチング手段に与え
    るためのラッチ信号を発生する手段とを備えたことを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のインクジェット記録装
    置において、データを格納するシフトレジスタと、この
    シフトレジスタに格納したデータをラッチするラッチ回
    路と、このラッチ回路にラッチされたデータに応じてオ
    ン/オフして前記電気機械変換素子への駆動波形の印加
    を制御するためのスイッチング手段とを有し、画像デー
    タ転送前に該画像データが予め定めた駆動パターンに合
    致したときに、特定の非駆動ノズルの電気機械変換素子
    を駆動するための画像データ有りの信号を前記シフトレ
    ジスタに転送し、このシフトレジスタのデータを前記ラ
    ッチ回路にラッチさせて前記スイッチング手段に与える
    ためのラッチ信号を発生する手段とを備えたことを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7に記載のインクジェット
    記録装置において、前記画像データ有りの信号を前記シ
    フトレジスタから前記ラッチ回路にラッチさせて前記ス
    イッチング手段に与えるためのラッチ信号を発生した
    後、画像データを前記シフトレジスタに転送し、このシ
    フトレジスタの画像データを前記ラッチ回路にラッチさ
    せて前記スイッチング手段にシフトさせるために所定の
    タイミングでラッチ信号を発生する手段を備えたことを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のインクジェット記録装
    置において、前記所定のタイミングは、ノズル特性と環
    境温度をパラメータとしたテーブルから導き出される値
    で定めることを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 インク滴を吐出する複数のノズルと、
    各ノズルが連通する平行に配置した複数のインク液室
    と、各インク液室内のインクを加圧して前記ノズルから
    インク滴を吐出させるためのエネルギーを発生する複数
    のエネルギー発生素子とを有するインクジェットヘッド
    を備えたインクジェット記録装置において、インク滴を
    吐出させない非駆動ノズルのエネルギー発生素子に対し
    て選択的にインク滴を吐出しない程度の駆動エネルギー
    を有する非吐出駆動波形を与えることを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のインクジェット記
    録装置において、環境温度を検出する環境温度検出手段
    を備え、この検出した環境温度に応じて前記非吐出駆動
    波形を与えるか否かを選択することを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11に記載のインクジ
    ェット記録装置において、着目した非駆動ノズルに隣接
    するノズルがインク滴を吐出させる駆動ノズルであると
    きに、着目した非駆動ノズルのエネルギー発生素子に対
    して前記非吐出駆動波形を与えることを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 請求項10又は11に記載のインクジ
    ェット記録装置において、着目した非駆動ノズルに隣接
    する複数のノズルがインク滴を吐出させる駆動ノズルで
    あるときに、着目した非駆動ノズルのエネルギー発生素
    子に対して前記非吐出駆動波形を与えることを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
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