JPH11154925A - ディジタル伝送装置 - Google Patents

ディジタル伝送装置

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JPH11154925A
JPH11154925A JP9321462A JP32146297A JPH11154925A JP H11154925 A JPH11154925 A JP H11154925A JP 9321462 A JP9321462 A JP 9321462A JP 32146297 A JP32146297 A JP 32146297A JP H11154925 A JPH11154925 A JP H11154925A
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JP
Japan
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digital
signal
output
symbol
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Application number
JP9321462A
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English (en)
Inventor
Tatsuhiro Nakada
樹広 仲田
Toshiyuki Akiyama
俊之 秋山
Atsushi Miyashita
敦 宮下
Seiichi Sano
誠一 佐野
Nobuo Tsukamoto
信夫 塚本
Shigeki Moriyama
繁樹 森山
Hiroyuki Hamazumi
啓之 濱住
Kenichi Tsuchida
健一 土田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Denshi KK
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Hitachi Denshi KK
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Publication date
Application filed by Hitachi Denshi KK, Nippon Hoso Kyokai NHK, Japan Broadcasting Corp filed Critical Hitachi Denshi KK
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号に重畳されたDC成分の除去が容易に得
られ、伝送性能が充分に発揮できるようにしたディジタ
ル伝送装置を提供すること。 【解決手段】 アナログ/ディジタル変換部Aと復調処
理部Bを備えたディジタル伝送装置の受信装置におい
て、それらのアナログ/ディジタル変換部Aと復調処理
部Bの間にDCオフセット補正部13を挿入し、受信信
号のサンプル値系列出力からシンボル周期のt倍以上
(tは10程度)の低周波成分を検出し、少なくとも有効
シンボル期間内では低周波成分除去のための補正値を一
定状態に保持することにより、シンボル周期以上の低周
波成分を除去するようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交周波数分割多
重ディジタル変調方式に代表されるディジタル変調方式
を用いたディジタル伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体向けディジタル音声放送
や、地上系ディジタルテレビジョン放送への応用に適し
た変調方式として、マルチパスフェージングやゴースト
に強いという特徴をもつOFDM(Orthogonal Frequenc
y Division Multiplex:直交周波数分割多重変調)方式
が注目を浴びている。
【0003】このOFDM方式は、マルチキャリア変調
方式の一種で、互いに直交するn本(nは数10〜数1
00)の搬送波にディジタル変調を施して使用する伝送
方式のことであり、これらn本の搬送波の各I軸成分と
Q軸成分には、夫々被変調波として離散的な符号を割り
当て、シンボル周期(数10μsec)毎に、その符号を更
新するようになっている。
【0004】このときの離散的な符号としては、ランダ
ム系列同様の符号であることが前提で、これにより、数
シンボル期間、連続して同レベルの符号が発生する確率
は極めて低いことが要件となる。そして、これらの多数
のディジタル変調波は、図8に示すように、加算され、
I軸とQ軸により直交変調され、OFDM信号として送
信される。
【0005】このときの搬送波のディジタル変調方式と
しては、QPSK方式(QuadraturePhase Shift Keyin
g:4相位相偏移変調方式)が最もよく用いられるが、1
6QAM方式(16 Quadrature Amplitude Modulation:
16値直交振幅変調方式)や32QAM方式などの多値
変調方式を用いることもできる。
【0006】ところで、このOFDM信号のシンボル構
成は、有効データシンボルに遅延波の影響を軽減するた
めのガードインターバルを付加した構成になっている。
ここで、このガードインターバルとは、変調シンボルの
信号が巡回的になるように付加する信号のことであり、
このガードインターバルの付加により、ガード内の遅延
時間の遅延波に対しては、そのシンボル間干渉による劣
化を避けることができ、これによりマルチパスフェージ
ングに対して強い耐性を与えることができる。
【0007】一方、このOFDM方式は、サブキャリア
間の周波数間隔が狭いため、送受信装置間のキャリア周
波数誤差や復調系のサンプリング周波数誤差によるサブ
キャリア間の干渉を生じ易く、それらの周波数に高い精
度を必要とする。この結果、受信装置がOFDM信号を
正しく受信し続けるためには、受信装置のクロック周波
数を、受信信号のクロック周波数に一致させるためのク
ロック再生処理が必要である。
【0008】また、このとき、受信信号のフレーム周期
やシンボル周期が時間的に変動する場合には、受信装置
のクロック周波数をその変動に追随させる必要があり、
このため、送信側では、OFDM送信信号を、有効デー
タシンボルと、数種類の同期シンボル群からなる伝送フ
レームとして構成し、受信側では、これら同期シンボル
群を基にして同期引き込み処理を行い、送信側、受信側
のクロック周波数の同期をとり、OFDM信号の復調を
行っている。
【0009】このときの伝送フレーム構成の一例を示し
たのが図9で、この例では、まず、先頭に、時間軸上の
特定の位置を大まかに検出するための無信号期間からな
る部分(以下、ヌルシンボルという)と、このヌルシンボ
ルに比して、より高精度で時間軸上の特定の時点を指し
示すための可変周波数信号期間からなる部分(以下、ス
イープシンボル)等の数種からなる同期シンボル群を設
け、この後に有効データシンボルを配置して1フレーム
とし、この伝送フレームを1単位として伝送するのであ
る。
【0010】図7は、従来技術によるOFDM伝送装置
における受信装置の一例で、図示のように、受信した信
号が入力されるアナログ/ディジタル変換部Aと、ディ
ジタル変換された信号が入力される復調処理部Bとで構
成されている。
【0011】そして、まずアナログ/ディジタル変換部
Aでは、受信した信号をIF周波数に変換した後、IF
/ベースバンド変換部11により復調し、OFDMベー
スバンド信号を得、次いで、このOFDMベースバンド
信号をA/D変換器12に入力し、クロック発生器17
から供給されるクロックCLKを用いてサンプリング
し、ディジタル信号に変換して信号SA を出力する。
【0012】次に、復調処理部Bでは、まず、A/D変
換器12から供給される信号SA を同期検出部16に入
力し、同期引き込み処理の第一段階として、そのサンプ
ル値系列を絶対値化する。このとき、OFDMデータ信
号のI成分とQ成分の絶対値は、ある一定値以上のレベ
ルを有し、絶対値が0になることはなく、一方、ヌルシ
ンボルは、上記したように、そのレベルが0であるた
め、データシンボルのレベルとヌルシンボルのレベルに
差が生じる。
【0013】そこで、同期検出部16では、図10(a)
に示すように、大小レベル判定用のしきい値(閾値)を設
定して、データシンボルのレベルとヌルシンボルのレベ
ルの大小比較を行い、1伝送フレームの最後のデータシ
ンボルから、次の伝送フレームの先頭にある筈のヌルシ
ンボルに至るデータの時間軸上の遷移点を検出し、時間
軸上でのヌルシンボルの位置に相当するフレーム同期信
号SF を抽出する。
【0014】次に、こうして第一段階で求められたヌル
シンボル開始位置に基づき、同期引き込み処理の第二段
階として、まず、時間軸上に、ある一定の長さの時間窓
(ウインドウ)を設定し、この時間窓を時間軸上で移動さ
せながら、各時間窓の位置毎に、この時間窓に含まれる
サンプル値系列と、予め記憶してあるスイープ信号との
相互相関計算を行って相互相関値を算出し、時間窓内の
相互相関値のピーク値を検出する。
【0015】次に、この相互相関値のピーク値の位置か
ら、ベースバンド信号中の同期シンボルの時間間隔をサ
ンプリングクロックのクロック単位でカウントし、カウ
ント値の所定値に対する誤差情報εをクロック発生部1
7に出力する。そこで、クロック発生部17は、この誤
差情報εに基づいて、出力クロック周波数を可変制御
し、これにより、受信したOFDM信号をサンプリング
するための受信側でのサンプリング用のクロックCLK
を、常に送信側のクロックに同期させることができるの
である。
【0016】シンボルカウンタ18は、図13に示すよ
うに、カウンタ181とデコーダ182で構成されてい
る。そして、カウンタ181は、クロック発生部17か
ら供給されるクロックCLKをカウントし、デコーダ1
82は、カウント結果をデコードし、カウント値がシン
ボル周期に達したときパルスを発生し、これをシンボル
同期信号SS として出力するようになっている。
【0017】このとき、カウンタ181は、同期検出部
16から供給されるフレーム同期信号SF と、デコーダ
182の出力であるシンボル同期信号SS によりリセッ
トされる。従って、このシンボルカウンタ18の動作
は、図14に示すようになる。そして、このシンボルカ
ウンタ18から出力されるシンボル同期信号SS は、F
FT処理部14と信号点識別部15に供給され、これに
より、まずFFT処理部14では、ディジタル信号から
周波数軸に変換された受信信号のI、Q成分を出力し、
これを信号点識別部15に供給する。
【0018】そこで、信号点識別部15は、この受信信
号のI、Q成分により、予め所定のデータが書き込んで
あるROMのアドレスを検索し、これにより、このRO
Mから、図11の左側に示す送信側での信号点配置に対
応した復調データDを出力させるのである。なお、この
ときの信号点識別部15の動作は、ROMマッピング法
と呼ばれる周知の方法である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、伝送
処理により信号中のDC成分(直流分)に現れるレベル変
動について配慮がされておらず、OFDM伝送における
同期引き込み処理の劣化や、DCキャリアに符号を割り
当てたときでの符号誤りの増加など、伝送性能の有効利
用の点に問題があった。
【0020】詳しく説明すると、OFDM方式のディジ
タル伝送装置では、その信号処理系にD/A変換部やA
/D変換部、それにオペアンプなどのアナログデバイス
の存在が不可避であり、このため、それらのDC特性の
計時的変化、或いはIFミキサ部や伝送路におけるDC
成分の重畳などにより、OFDM信号のDC成分に変動
が現れるのが避けられない。
【0021】しかして、このDC成分の変動は、OFD
M伝送系での同期引き込み処理の劣化、或いはDCキャ
リアに符号を割り当てた場合、伝送性能の劣化につなが
ってしまう。ここで、このDC成分の変動の影響につい
て、さらに詳しく説明する。
【0022】OFDM伝送系での受信側では、上記した
ように、同期引き込み処理の第一段階として、ヌルシン
ボルの検出を行っており、これは受信した信号のデータ
シンボルのレベルとヌルシンボルのレベルの絶対値のレ
ベル差を利用している。しかし、このとき、本来は、図
10(a)に示したように、レベルが0である筈のヌルシ
ンボルが、受信信号にDC成分が重畳された場合には、
その絶対値レベルが増加し、図10(b)に示すように、
しきい値を越えてしまい、このため、ヌルシンボルの検
出ができなくなってしまうのである。
【0023】一方、DCキャリアに符号を割り当てた伝
送方式の場合には、図11の右側に示すように、重畳さ
れた不要なDC成分、すなわちDCオフセットは、DC
キャリアの信号成分に対して、あたかも雑音の如く振る
舞うことになり、図示のように、DCキャリアに割り当
てた符号に対して符号誤りを生じさせてしまう。そこ
で、従来技術では、通常、DCキャリアには符号を割り
当てないようにした伝送方式を用いざるを得ず、この結
果、与えられた帯域を充分に利用することができなくな
ってしまうのである。
【0024】本発明の目的は、信号に重畳されたDC成
分の除去が容易に得られ、伝送性能が充分に発揮できる
ようにしたディジタル伝送装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ディジタル
変調方式の送信部と受信部とを備えたディジタル伝送装
置において、前記受信部が、受信信号に対してIF/ベ
ースバンド変換及びA/D変換処理を行うアナログ/デ
ィジタル変換部と、前記アナログ/ディジタル変換部の
出力である受信サンプル値系列に対してディジタル復調
処理する復調処理部と、前記アナログ/ディジタル変換
部と、前記復調処理部の間に接続されたDCオフセット
補正部とで構成され、前記DCオフセット補正部が、受
信サンプル値系列から、少なくとも有効シンボル期間内
では低周波成分除去のための補正値を一定状態に保持し
て、シンボル周期以上の低周波成分を除去する手段を備
えるようにして達成される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるディジタル伝
送装置について、図示の実施形態により詳細に説明す
る。図1は、本発明の一実施形態で、この実施形態は、
図示のように、図7で説明した従来技術による受信装置
において、アナログ/ディジタル変換部Aと復調処理部
Bの間にDCオフセット補正部13を設けたものであ
り、その他の構成は、図7の従来技術と同じである。な
お、ここで、このDCオフセット補正部13の出力を信
号SB とする。
【0027】図2は、DCオフセット補正部13を、減
算器21とDCオフセット検出部22、それにデータ保
持器23からなるフィードバック型式により構成した場
合の一実施形態で、A/D変換器12によるA/D変換
後の受信サンプル値系列からなる信号SA は減算器21
の+端子に入力し、その−端子にはデータ保持器23の
出力が接続され、その出力が信号SB となる。
【0028】このとき、減算器21の出力は、DCオフ
セット検出部22にも入力され、このDCオフセット検
出部22の出力はデータ保持器23に入力される。そし
て、このデータ保持器23の出力が再び減算器21の−
端子へ入力され、フィードバックループが形成されてい
るので、フィードバック型式と呼ばれるのである。そし
て、減算器21の出力信号SB は、復調処理部BのFF
T処理部14と同期検出部16に入力される。
【0029】DCオフセット検出部22は、シンボル周
期を司るシンボルカウンタ18からシンボル周期毎に発
生するパルス、すなわちシンボル同期信号SS を入力
し、これにより減算器21の出力サンプル値系列中のD
Cキャリアに割り当てた符号の成分をシンボル期間保持
し、さらにアナログ回路などによるDCオフセット成分
を抽出する働きをする。
【0030】従って、このDCオフセット検出部22に
設定すべき時定数とカットオフ周波数により、この本発
明の実施形態での性能が決定されるので、これらの時定
数とカットオフ周波数については慎重、且つ的確な設計
をする必要があるが、これらの点については後述する。
【0031】次にデータ保持器23は、同じくシンボル
同期信号SS により動作し、シンボル周期毎にDCオフ
セット検出部22の出力値を更新し、保持する働きをす
る。このときのデータ保持器23によるDCオフセット
検出部22の出力値の更新時期は、ガードインターバル
期間や、データシンボルの時間軸遷移点などの有効シン
ボル期間以外の時点とし、有効シンボル期間内でのデー
タ保持器23の出力が一定になるようにする。
【0032】その結果、減算器21の出力がDCオフセ
ット検出部22及びデータ保持器23を通過することに
より、受信信号に重畳され、雑音成分として振る舞うD
Cオフセット成分が抽出され、この抽出結果が、シンボ
ル期間中一定値に保持された形の出力系列となってデー
タ保持器23から出力されることになる。
【0033】そして、この出力系列が再び減算器21の
−端子に入力されるので、受信したサンプル値系列か
ら、それに重畳されたDCオフセット成分が減算される
ことになり、この結果、主としてDC雑音成分だけが除
去されたサンプル値系列が、信号SB として得られるこ
とになる。
【0034】従って、この実施形態によれば、DCキャ
リアにも符号を割り当てることができ、与えられた帯域
の利用が充分に得られ、本来の伝送性能を確実に発揮さ
せることができる。
【0035】次に、図3は、DCオフセット補正部13
をフィードフォワード型式で構成した場合の一例で、こ
の実施形態では、図示のように、A/D変換後の受信サ
ンプル値系列からなる信号SA を減算器21の+端子に
入力すると共に、DCオフセット検出部22にも入力す
るようになっており、このDCオフセット検出部22か
らの出力をデータ保持器23に入力し、データ保持器2
3からの出力を減算器21の−端子に入力することによ
り、フィードフォワードループが形成されるようにした
ものである。
【0036】ここで、DCオフセット検出部22及びデ
ータ保持器23は、基本的には図2の実施形態における
DCオフセット検出部22及びデータ保持器23と同様
の機能と構成を有しているものであり、そして、これも
図2の場合と同様、減算器21の出力SB は、FFT処
理部14と同期検出部16に入力されることになる。
【0037】従って、この図3のDCオフセット補正部
13によっても、図2に示したDCオフセット補正部1
3と同様に、DC雑音成分だけが除去されたサンプル値
系列が、信号SB として得られることになり、この結
果、DCキャリアにも符号を割り当てることができ、与
えられた帯域の利用が充分に得られ、本来の伝送性能を
確実に発揮させることができる。
【0038】次に、上記実施形態におけるDCオフセッ
ト補正部13内のDCオフセット検出部22の一例につ
いて、図4により説明する。この図4の例では、図示の
ように、A/D変換器12から供給された信号SAは、
まずシンボル内平均処理部41に入力され、ここで、シ
ンボル同期信号SSにより、シンボル期間内の受信サン
プル値系列の算術平均処理を行い、シンボル毎に平均値
を算出し、結果をホールドすることにより、シンボル期
間内は一定の値の信号となって出力される。
【0039】このとき、OFDM信号においては、DC
キャリア以外の全ての搬送波は、シンボル期間内では、
その平均値は0となる。従って、このシンボル内平均処
理部41の出力からは、DCキャリアに割り当てた符号
成分にDCオフセット成分が重畳された信号系列が出力
されることになる。
【0040】次に、このシンボル内平均処理部41の出
力は乗算器42の一方の端子に入力され、ここで定数α
が掛算され、α倍された入力値系列が出力され、この乗
算器42の出力は加算器43の一方の入力に入力され、
さらに加算器43の出力は、取り扱うべきデータのビッ
ト数に応じて、並列に所定の個数設けられているFF
(Dフリップフロップ)45に入力される。このFF45
はシンボル同期信号SS によってリセットされるように
なっているので、ここで入力値系列は、一定サンプル区
間、その値を保持し、FF45からの出力は乗算器44
に入力される。この乗算器44も、乗算器42同様、入
力値をβ倍して出力する。そして、この乗算器44の出
力は加算器43の他方の入力端子に接続される。
【0041】従って、この図4の回路DCオフセット検
出部22によれば、出力サンプル値系列中のDCキャリ
アに割り当てた符号の成分をシンボル期間保持し、さら
にアナログ回路などによるDCオフセット成分を抽出す
る、DCオフセット検出部22としての働きを得ること
ができる。
【0042】ここで、このときの定数α、βの値は、次
のように設定されている。まず、定数αは、シンボル内
平均処理部41から出力される、DCキャリアに割り当
てた符号成分にDCオフセット成分が重畳された信号系
列に対して、シンボル毎に符号が変化するDCキャリア
の符号成分の影響がほとんど無くなるような値に設定す
る。具体的には、定数α=0.1程度が通常、選ばれ
る。次に、定数βについては、β=1−αとして設定す
るのが一般的である。
【0043】ところで、上記したように、本発明の実施
形態では、その性能を左右する主なる要因は、このDC
オフセット検出部22の時定数及び周波数特性であり、
これは、DCオフセット補正部13全体の特性で決ま
る。まず、時定数に関しては、DCキャリアでの信号成
分が充分に保持されるように、シンボル周期以上の低周
波成分に対しては充分な追随性を持つことを要し、シン
ボル間隔未満の低周波成分の変動にはほとんど応答しな
いような時定数に設定する必要がある。
【0044】次に、周波数特性に関しては、DCキャリ
アに割り当てた符号の成分をなるべく除去しないカット
オフ周波数に設定する必要がある。既に説明したよう
に、DCキャリアに割り当てた符号も、他のキャリアと
同様に予めスクランブルされているので、符号0、或い
は符号1が連続することは稀である。従って、ここで仮
に、DCキャリアに割り当てた符号が0と1が交互に出
現するような符号であったとすると、この場合は、符号
の周波数成分としては最高の周波数となり、図12に示
すように、この符号の周波数成分はシンボル周波数の1
/2の周波数成分を中心にしたSinc関数となる。
【0045】そこで、DCキャリアに割り当てた符号
が、数回連続して同レベルの符号が発生した場合も考慮
すると、この符号の周波数成分を除去しないようなカッ
トオフ周波数は、DCキャリアの周波数の1/20程度
に設計すれば良いことになる。
【0046】次に、図5は、一般的なIIR(Infinite
Impulse Response)型のディジタルフィルタにより構成
した本発明の実施形態におけるDCオフセット検出部2
2の他の一例であり、また、図6は、同じく一般的なF
IR(Finite Impulse Response)型のディジタルフィル
タにより構成したDCオフセット検出部22のさらに別
の一例である。
【0047】ここで、まず図5の例における乗算器51
と加算器52、FF54、それに乗算器53は、夫々図
4における乗算器42と加算器43、FF45、それに
乗算器44と同じであるが、この図5でのFF54は、
図4のように、シンボル毎にリセットされず、連続的に
動作している点が異なり、これにより、入力された信号
A に対して周知のIIR型ディジタルフィルタとして
機能する。
【0048】従って、この図5の回路によっても、出力
サンプル値系列中のDCキャリアに割り当てた符号の成
分をシンボル期間保持し、さらにアナログ回路などによ
るDCオフセット成分を抽出する、DCオフセット検出
部22としての働きを得ることができる。なお、IIR
型ディジタルフィルタは周知なので、詳しい説明は省略
する。
【0049】次に、図6の例は、複数のFF61〜64
と、同じ個数の乗算器65〜68、それに加算器69に
より、周知のFIR型ディジタルフィルタを構成したも
のであり、これにより、入力された信号信号SA に対し
て周知のFIR型ディジタルフィルタとして機能する。
【0050】従って、この図6の回路によっても、出力
サンプル値系列中のDCキャリアに割り当てた符号の成
分をシンボル期間保持し、さらにアナログ回路などによ
るDCオフセット成分を抽出する、DCオフセット検出
部22としての働きを得ることができる。なお、ここで
も、FIR型ディジタルフィルタは周知なので、詳しい
説明は省略する。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、DCキャリアを使用す
るディジタル伝送装置の送信装置側、及び受信機側にお
けるアナログデバイス、或いは伝送路などで重畳されて
しまう緩やかなDC成分だけの除去が容易に得られ、こ
の結果、同期検出処理の性能が向上し、DCキャリアの
符号誤り率を改善することができる。従って、本発明に
よれば、DCキャリアに符号を割り当てても、符号誤り
率が増加する虞れを無くすことができ、この結果、帯域
の利用が充分に得られ、高い伝送性能を容易に得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタル伝送装置の一実施形態
における受信装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるDCオフセット補
正部の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるDCオフセット補
正部の他の一例を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるDCオフセット検
出部の一例を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるDCオフセット検
出部の他の一例を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるDCオフセット検
出部のさらに別の一例を示すブロック図である。
【図7】従来技術によるディジタル伝送装置における受
信装置の一例を示すブロック図である。
【図8】OFDM信号の一例を示す波形図である。
【図9】同期シンボルを含むOFDM信号の伝送フレー
ム構成の一例を示す波形図である。
【図10】ヌルシンボル検出処理の一例を示す説明図で
ある。
【図11】QPSK変調方式の信号点配置の一例とDC
成分の重畳による符号誤りを示す説明図である。
【図12】DCキャリア信号成分のスペクトラムとDC
オフセット成分の帯域の関係を示す説明図である。
【図13】シンボルカウンタの一例を示すブロック図で
ある。
【図14】シンボルカウンタの動作を示すタイミング図
である。
【符号の説明】
A アナログ/ディジタル変換部 B 復調処理部 11 IF/ベースバンド変換部 12 A/D変換器 13 DCオフセット補正部 14 FFT処理部 15 信号点識別部 16 同期検出部 17 クロック発生部 18 シンボルカウンタ 21 減算器 22 DCオフセット検出部 23 データ保持部 41 シンボル内平均処理部 42 乗算器 43 加算器 44 乗算器 45、61〜64 Dフリップフロップ 65〜68 乗算器 69 加算器
フロントページの続き (72)発明者 宮下 敦 東京都小平市御幸町32番地 日立電子株式 会社小金井工場内 (72)発明者 佐野 誠一 東京都小平市御幸町32番地 日立電子株式 会社小金井工場内 (72)発明者 塚本 信夫 東京都小平市御幸町32番地 日立電子株式 会社小金井工場内 (72)発明者 森山 繁樹 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 濱住 啓之 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 土田 健一 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル変調方式の送信部と受信部と
    を備えたディジタル伝送装置において、 前記受信部が、 受信信号に対してIF/ベースバンド変換及びA/D変
    換処理を行うアナログ/ディジタル変換部と、 前記アナログ/ディジタル変換部の出力である受信サン
    プル値系列に対してディジタル復調処理する復調処理部
    と、 前記アナログ/ディジタル変換部と、前記復調処理部の
    間に接続されたDCオフセット補正部とで構成され、 前記DCオフセット補正部が、 受信サンプル値系列から、少なくとも有効シンボル期間
    内では低周波成分除去のための補正値を一定状態に保持
    して、シンボル周期以上の低周波成分を除去する手段を
    備えていることを特徴とするディジタル伝送装置。
  2. 【請求項2】 ディジタル変調方式の送信部と受信部と
    を備えたディジタル伝送装置において、 前記受信部が、 受信信号に対してIF/ベースバンド変換及びA/D変
    換処理を行うアナログ/ディジタル変換部と、 前記アナログ/ディジタル変換部の出力である受信サン
    プル値系列に対してディジタル復調処理する復調処理部
    と、 前記アナログ/ディジタル変換部と、前記復調処理部の
    間に接続されたDCオフセット補正部とで構成され、 前記DCオフセット補正部が、 受信サンプル値系列出力からシンボル周期以上の低周波
    成分を検出するためのDCオフセット検出部と、 有効シンボル期間内でDCオフセット検出部より出力さ
    れた低周波成分を一定状態に保持するためのデータ保持
    器と、 受信サンプル値系列から低周波成分を除去するため、受
    信サンプル値系列出力から前記データ保持器の出力を減
    算する減算器とで構成されていることを特徴とするディ
    ジタル伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2の発明において、 前記送信部が、DCキャリアに対しても符号割り当てを
    行うように構成されていることを特徴とするディジタル
    伝送装置。
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