JPH11154630A - 分極性電極体及びその製造方法 - Google Patents

分極性電極体及びその製造方法

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JPH11154630A
JPH11154630A JP10268452A JP26845298A JPH11154630A JP H11154630 A JPH11154630 A JP H11154630A JP 10268452 A JP10268452 A JP 10268452A JP 26845298 A JP26845298 A JP 26845298A JP H11154630 A JPH11154630 A JP H11154630A
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直文 虫明
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剛史 井上
Aki Ikegami
亜樹 池上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極体における集電体と電極材料の接合強度
及び接触状態を改良して、連続生産が容易で、しかも高
電気容量及び低内部抵抗の分極性電極体、及びその製造
方法、及び該分極性電極体を用いた電気二重層コンデン
サを提供する。 【解決手段】 集電体の両面に、活性炭を主体とする多
孔質の電極シートが積層されてなる分極性電極体におい
て、前記集電体と前記電極シートとは、導電性炭素及び
バインダーを含有してなる導電性接着剤層を介して積層
され、前記導電性接着剤層の一部は前記電極シートの空
孔部分に進入していて、且つその進入度は該電極シート
の厚みに対して0.15〜30%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極シートと集電
体との接合強度に優れ、しかも内部抵抗が小さい分極性
電極体及びその製造方法及び該分極性電極体を用いた電
気二重層コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気二重層コンデンサとしては、
一対の分極性電極体間にセパレ−タを介在させ、これら
を電解液とともに金属ケ−ス、封口板及び両者を絶縁す
るガスケットによって密封するタイプ(コイン或いはボ
タンタイプ);長尺の電極シートとセパレ−タを重ね合
わせて巻回する事により電気二重層コンデンサユニット
を構成し、これを金属ケ−ス内に収納し、次いで電解液
を含浸させて封口するタイプ(巻回タイプ);長方形の
電極薄膜とセパレ−タとを交互に重ねて電極積層体を形
成し、電極の正極端部に正極リ−ドを、負極端部に負極
リ−ドを、夫々かしめにより接続して電気二重層コンデ
ンサユニットを構成し、これを金属ケ−ス内に収納した
後、電解液をユニットに含浸させて封口するタイプ(ス
タックタイプ)等がある。
【0003】ここで、電気自動車等のパワ−用途の電気
二重層コンデンサの場合、単位体積あたりの電気容量が
高く且つ内部抵抗が低いというような高エネルギー密度
及び高出力密度を有することが要求される。かかる要求
を満足するために、電極の対向面積を大きくするという
電極体の大面積化や電極体の薄膜化について検討されて
いる。また、電気二重層コンデンサとして、量産性に優
れている必要があることはいうまでもない。
【0004】電極体の対向面積の大面積化及び電極体の
薄膜化のために、シート状、薄膜状の電極体は、電極
材料を含むペ−スト状、インク状の混合物を集電体に塗
布等により付着させた後、乾燥(溶媒除去)、圧延等を
行う方法;あるいは電極材料を含んでなる電極シ−ト
を予め作製し、この電極シート表面に集電体を重ね合わ
せて圧延ロ−ラ−等で一体化する方法によって製造され
ている。
【0005】このような製造方法において、電気二重層
コンデンサにおける内部抵抗を小さくするためには、電
極材料と集電体との接触一体化の向上が重要となる。こ
こで、電極材料としては、活性炭、アセチレンブラック
等の良伝導性の炭素系粉末粒子が一般に用いられる。図
7に示すように、炭素系粒子で構成される電極材料層又
は電極シート(以下、両者を区別しないときは、まとめ
て「電極材料層2」という)は粒子間間隙が空孔3とな
る多孔質層で、その表面は凹凸面となっている。このた
め、集電体1として表面が平滑な金属箔、金属シートな
どを使用した場合、集電体1と電極材料層2との界面が
点接触となり、実質的な接触面積が減少している。この
ことは、集電体1と電極材料層2との接合強度の低下を
もたらすばかりでなく、集電体1と電極材料層2との間
に介在する空気部(電解液が注入された場合には液相部
となる)4の増大から電気抵抗が大きくなり、電気二重
層コンデンサ特性の低下の原因となる。
【0006】そこで、集電体と電極材料層との接触面積
を確保すべく、表面に凹凸を有する集電体を用いる電極
体が提案されている。
【0007】例えば、上記の方法で製造される電極体
としては、集電体としてアルミニウムネットを用い、電
極材料となる活性炭粉末を含フッ素ポリマ−及びメチル
アルコ−ルの混合液に分散混合させてなるペーストを、
前記アルミニウムネット上に塗布したもの(特開平4−
162510号);電極材料として活性炭粉末及びアセ
チレンブラックを水とメタノ−ルの混合溶液に混合し、
更にカルボキシメチルセルロ−ス水溶液を添加してなる
スラリ−を、粗面化したアルミニウム箔で構成される集
電体に付着したもの(特開平4−162510号);電
極材料となる活性炭粉末及びアセチレンブラックに、バ
インダーとしてポリテトラフルオロエチレン水性ディス
パ−ジョン及びポリビニルピロリドンを加えた混合物
を、集電体となるアルミニウムエキスパンドメタルに付
着したもの(米国特許4,327,400号)が提案さ
れている。また上記の方法により製造される電極体と
しては、活性炭及び導電性付与剤をバインダーとしての
ポリテトラフルオロエチレンによって結合させた電極材
料シ−トを作製し、この電極材料シートと、エッチング
により表面を粗にした金属箔やエキスパンドメタルのよ
うに開口部を有する金属板で構成した集電体とを重ね合
わせ、圧延ローラーをかけて接合一体性を高めた薄型電
極体が提案されている(特公昭54−12620号)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、表面が凹凸面となるようにした金属箔、あるい
は開口部を有するエキスパンドメタルやパンチングメタ
ルで構成される集電体を用いても、接触面積は未だ十分
なレベルとは言えず、ロール形態での電極連続生産時の
送りテンションや巻回テンションに十分耐えうるために
は、電極材料層と集電体との接合強度の更なる向上が求
められる。また高出力密度の観点から、内部抵抗の更な
る低減即ち電極材料層と集電体との間に介在する空気部
の低減が求められている。
【0009】ここで、エキスパンドメタル等の開口部を
有する集電体の場合、開口部を大きくして、電極シート
表面の凹凸を集電体の開口部にかみ合わせ易くすること
が考えられる。しかし、エキスパンドメタル等の開口部
を大きくすると、集電体の強度が低下する上に、集電体
の単位断面積が減少していくために、集電体における集
電効果が不十分となり、電気二重層コンデンサの単位体
積当たりの大容量化の支障となる場合もある。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、電極体におけ
る集電体と電極材料の接合強度及び接触状態を改良し
て、連続生産が容易で、しかも高電気容量及び低内部抵
抗の分極性電極体、及びその製造方法、及び該分極性電
極体を用いた電気二重層コンデンサを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の分極性電極体
は、集電体の両面に、活性炭を主体とする多孔質の電極
シートが積層されてなる分極性電極体において、前記集
電体と前記電極シートとは、導電性炭素及びバインダー
を含有してなる導電性接着剤層を介して積層され、前記
導電性接着剤層の一部は前記電極シートの空孔部分に進
入していて、且つその進入度は該電極シートの厚みに対
して0.15〜30%であることを特徴とする。
【0012】前記電極シートの最大孔径が0.5〜20
μmであることが好ましく、空孔率が40〜90%であ
ることが好ましい。
【0013】前記集電体は、アルミニウム、ステンレ
ス、チタン及びタンタルの群から選ばれる少なくとも1
種の金属を、箔状、板状、シート状のいずれかの形状と
したものであることが好ましい。
【0014】前記集電体は、表面部が凹凸を有する面で
構成されている金属箔、金属薄板、又は金属シートで構
成されていて、前記集電体と前記電極シートとの間に形
成されている前記導電性接着剤層の一部が、前記集電体
の凹部に進入していることが好ましく、さらに前記集電
体の凸部の一部が、前記電極シートと接触していること
が好ましい。
【0015】前記集電体は、エッチングにより粗面にさ
れた金属箔、金属薄板、又は金属シートであることが好
ましい。
【0016】前記導電性接着剤において、前記導電性炭
素は、黒鉛またはカ−ボンブラックであることが好まし
く、前記導電性炭素の平均粒径は0.5〜50μmであ
ることが好ましく、前記バインダ−は、熱可塑性樹脂、
セルロ−ス誘導体、及び水ガラスの群から選択される少
なくとも1種であることが好ましい。
【0017】本発明の電気二重層コンデンサは、本発明
の分極性電極体が複数並設され、隣接する分極性電極体
間にセパレータが介設され、該分極性電極体と該セパレ
ータとの間に電解液が充填されていることを特徴とす
る。
【0018】本発明の分極性電極体の製造方法は、導電
性接着剤を分散媒に分散してなる導電性接着剤液を、電
極シート及び/又は集電体の表面に塗布する工程;塗布
された該導電性接着剤液層を介して、前記電極シートと
前記集電体とを重ね合せる工程:及び重ね合せられた電
極シートと集電体との間に存する前記導電性接着剤液層
から前記分散媒を除去する工程;を含むことを特徴とす
る。
【0019】
【発明の実施の形態】まず、本発明の分極性電極体の一
実施形態について、図1に基づいて説明する。
【0020】分極性電極体10は、集電体11の両面
に、活性炭を主体として構成される多孔質の電極シート
12,12が、導電性接着剤層13,13を介して積層
されていて、且つ該導電性接着剤層13を構成する導電
性接着剤が前記多孔質の電極シート12の空孔部分12
aにまで進入していることを特徴とするものである。
【0021】前記電極シート12は、炭素電極材料とな
る活性炭に適宜カーボンブラックやポリテトラフルオロ
エチレン粉末等を混合し、この混合物にエタノールやオ
イル等を加えたものをロール圧延等することにより得ら
れる多孔質のシートである。つまり活性炭粒子間の間隙
が空孔12aとなって、多孔質のシートを形成してい
る。尚、本明細書において言う「シート」は、フィルム
をも包含する概念である。
【0022】電極シート12の原料となる活性炭として
は、一般に炭素電極として用いられている活性炭を使用
することができ、具体的には、木炭、ヤシガラ炭、褐
炭、のこ屑などの未炭化物を、水蒸気や二酸化炭素等の
ガスで賦活させたもの、あるいは塩化亜鉛等の薬品で賦
活させたものなどを用いることができ、その性状として
は、粉末状であってもよいし、粒状であってもよい。こ
のように、活性炭は賦活により比表面積が著しく大きく
されることになっているので、単位体積あたり電気容量
が大きな電極を形成することができる。
【0023】電極シート12の最大空孔の孔径(最大孔
径)は、0.5〜20μmであることが好ましい。最大
孔径が0.5μm未満の場合は、導電性接着剤が電極シ
ート12の空孔部分12aに進入しにくくなり、20μ
mより大きい場合は、導電性接着剤が電極シート12の
空孔12aの奥深くにまで進入し、導電性接着剤が集電
体11と電極シート12との接触界面に残りにくい上、
活性炭の細孔内部が導電性接着剤でおおわれることとな
って、コンデンサ性能が低下してしまうからである。
尚、本明細書にいう最大孔径は、ASTM−E−128
−61に準じてエタノール中でのバブルポイントにより
測定される孔径をいう。
【0024】電極シート12の空孔率は、好ましくは4
0〜90%であり、より好ましくは60〜80%であ
る。空孔率が40%未満の場合は、導電性接着剤層13
を構成する導電性接着剤が電極シート12の空孔12a
に進入できる量が少なくなるため、導電性接着剤層13
の介在によっても十分な接合強度の向上を図ることがで
きないからである。一方、90%より大きい場合、導電
性接着剤の量が不足していると、導電性接着剤が進入し
ていない空孔12aが存在するようになり、接合強度の
改良効果が不十分となるからである。また集電体11と
の間に空気層(コンデンサとした場合には電解液が注入
されて液相部分となる)が介在することになって内部抵
抗の低下を招くことになるからである。逆に介在させる
導電性接着剤の量が十分な場合には、電極シート12の
空孔12aの奥深くにまで導電性接着剤が進入し、電極
シート12を構成している活性炭の細孔の大部分が導電
性接着剤でおおわれることとなって、活性炭の比表面積
が低下し、これに伴って、コンデンサ性能が低下してし
まうからである。ここで、本明細書にいう空孔率(%)
は、電極シート12全体の容積(V)に対する空孔容積
(V0 )の割合〔(V 0 /V)×100〕として求めら
れる値をいう。空孔容積は電極シート12の真密度
(ρ)と電極シート12の重量(W)から求められる電
極シート12の充実部分の体積(W/ρ)を膜全体の容
積Vから差し引くという下記式から求められる。 V0 =V−(W/ρ)
【0025】尚、電極シート12の空孔率、最大孔径
は、電極シート12の構成材料である活性炭の種類、バ
インダー量、電極シート作製時のロール圧力等により調
整することができる。
【0026】導電性接着剤層13を構成する導電性接着
剤は、導電性炭素とバインダーから構成される。導電性
接着剤層13は、分散媒に分散された導電性接着剤液を
用いることにより電極シート12の空孔12aに進入す
る形で存在することができ、分散媒除去後、アンカー効
果により、集電体11と電極シート12の接合強度の向
上を図ることができる。また、導電性接着剤層13は、
電極シート12の表面部の凹凸故に集電体11との接触
界面に存在する空隙(空気部)に充填されるように存在
することとなり、結果として接触界面に介在する空気部
の体積が小さくなって、分極性電極体10の内部抵抗の
低下を防止することができる。
【0027】導電性接着剤に用いられる導電性炭素とし
ては、非局在化したπ電子の存在故に高い電気伝導性を
示す黒鉛;黒鉛質の炭素微結晶が数層集まって乱層構造
を形成した球状集合体であるカーボンブラック;メタ
ン、プロパン、アセチレン等の炭化水素を気相で熱分解
し、基板となる黒板上に薄膜の状態で析出させてなる熱
分解黒鉛などを使用することができる。これらのうち、
黒鉛、カーボンブラックが好ましく用いられる。またカ
ーボンブラックとしては、ストラクチャーが高く電気伝
導性に優れたアセチレンブラックが好ましく用いられ
る。
【0028】このような導電性炭素の平均粒径は、0.
5〜50μmであることが好ましい。平均粒径が50μ
mより大きい場合は、大部分の導電性炭素粒子が電極シ
ート12の空孔部分12aに進入できないため、アンカ
ー効果による接合強度の増大を期待できないばかりか、
内部抵抗の低減を図るのに要する進入度を達成しにくい
からである。0.5μm未満の場合は、大部分の導電性
炭素粒子が電極シート12の空孔12aの奥深くにまで
進入できるために、導電性炭素が集電体11と電極シー
ト12との界面に残りにくくなって、接合強度の改善を
図れないからである。また、導電性炭素が電極シート1
2の奥深くにまで進入すると、電極シート12を構成し
ている活性炭の細孔が導電性炭素で覆われることにな
り、その結果、活性炭の比表面積の低下、すなわち活性
度が低下することになってコンデンサ性能が低下してし
まうからである。
【0029】導電性接着剤に用いられるバインダーとし
ては、水ガラス;カルボキシメチルセルロースのNa塩
またはアンモニウム塩等のセルロース誘導体;ポリビニ
ルアルコ−ル、ポリビニルブチラ−ル、ポリビニルアセ
テ−ト、ポリビス(ポリブテン)等の熱可塑性樹脂が用
いられる。
【0030】以上のような構成を有する導電性接着剤で
構成される導電性接着剤層13が電極シート12の空孔
部分12aに進入する度合(進入度)は、電極シート1
2の厚みに対して0.15%以上、好ましくは0.25
%以上で、30%以下、好ましくは15%以下である。
電極シート12の厚みに対して0.15%未満の深さに
しか進入できない場合には、アンカー効果による接合強
度の向上が得られず、また場合によっては電極シート1
2と導電性接着剤層13との間に空気層が介在すること
もあって内部抵抗の増大の原因となるからである。一
方、電極シート12の厚みに対して30%超の深さにま
で進入している場合には、接合強度は向上するが、電極
シートを構成している活性炭の細孔内部が導電性接着剤
で覆われる割合が高くなりすぎて、活性炭の比表面積が
低下、ひいては活性度が低下し、その結果、静電容量が
低下してしまうからである。
【0031】尚、本明細書にいう進入度(%)は、分極
性電極体10の任意の個所を厚み方向にカッターを用い
て切断し、その断面を電子顕微鏡で観察した場合に、電
極シート12の平均厚み(T)に対する導電性接着剤層
13の電極シート12側の先端部と電極シート12の導
電性接着剤層13側の先端部との平均距離(t)の割合
〔(t/T)×100〕として求められる。導電性接着
剤層13の電極シート12の空孔部分12aへの進入度
は、電極シート12の最大孔径、導電性接着剤量、電極
シート12と集電体11との積層時にかけられる圧力等
により適宜調節することができる。
【0032】集電体11は、アルミニウム、ステンレ
ス、チタン、タンタル等の金属で構成されることが好ま
しい。これらの金属は、箔、板、シートのいずれかの形
状のものを用いることができる。本発明の分極性電極で
は、集電体として平滑面の金属箔、金属薄板、金属シー
トなどを集電体として用いることが可能であり、図1に
示すように、集電体11と電極シート12との点接触の
ために界面に存する空隙に導電性接着剤13が充填され
て空気層の介在を少なくできるとともに、更に電極シー
ト12の空孔12aにまで導電性接着剤13が進入する
ことにより、アンカー効果による接合強度の向上を図る
ことができる。
【0033】より好ましい集電体11としては、金属
箔、金属薄板、金属シートの表面部に凹凸を有するよう
に粗面化したものである。粗面化の方法としては、サン
ドブラスト、エッチングなどが挙げられるが、特に化学
薬品を用いてケミカルエッチングする方法が、集電体表
面に形成される細孔や凹凸状態が接着剤のアンカー効果
に適しているという理由から好ましい。
【0034】表面部が凹凸を有するように粗面化された
集電体を用いた分極性電極を、図2に示す。この分極性
電極体10′では、導電性接着剤層13を構成している
導電性接着剤の一部が、電極シート12の空孔12aに
進入するだけでなく、集電体11′の凹部11′aにも
進入して、両者の接合強度の向上を図ることができる。
この場合、凹部11′aに進入した導電性接着剤は凹部
に存在する空気を排除し、コンデンサ使用時の電解液の
介在による電気抵抗の増大を防止するとともに、集電体
11′と導電性接着剤層13ひいては電極シート12と
の接合強度の向上にも寄与できる。
【0035】また、表面部に凹凸を有するように粗面化
した集電体11′を用いた場合、導電性接着剤量、積層
時にかける圧力によって、図3に示すような構成を有す
る分極性電極体10''を得ることもできる。すなわち分
極性電極体10''全体としては、集電体11′と電極シ
ート12との間に導電性接着剤層13が介在している
が、微視的には集電体11′の凸部11′bが電極シー
ト12の凸部と接触している。このような場合には、更
なる内部抵抗の低減を図ることができる。つまり、導電
パスとして、集電体11′から導電性接着剤層13を介
して電極シート12へ伝導するパス(図3中、矢印Aで
示す)と、集電体11′から直接電極シート12へ伝導
されるパス(図3中、矢印Bで示す)との2種類のパス
が形成されることとなる。Bのパスは、Aのパスよりも
電気抵抗が小さいことから、このようにA,Bの2種類
の導電パスが形成されることは、より内部抵抗が低減
し、高出力が得られる電気二重層コンデンサを提供する
ことができる。
【0036】以上のような構成を有する分極性電極体
は、以下のような方法で製造することができる。
【0037】まず、導電性接着剤を分散媒に分散してな
る導電性接着剤液を調製する。ここで、導電性接着剤液
を調製するための分散媒としては、水、低級アルコール
などが用いられ、導電性炭素の濃度が20〜30重量%
となるように調製することが好ましい。具体的には、表
1に示すような組成を有する導電性接着剤液が好ましく
用いられる。これらを適宜選択して、1〜30倍の濃度
で使用することが好ましい。
【0038】
【表1】
【0039】調製した導電性接着剤液を、電極シート及
び集電体の少なくとも一方の表面に塗布する。塗布する
のは、電極シ−ト又は集電体のいずれか一方の貼り合わ
せ面でよいが、両方に塗布してもよい。但し、より好ま
しい方法は、集電体の貼り合わせ面に塗布する方法であ
る。電極シートの表面は実際には粉体の集合体であっ
て、その表面は全体に亘って凹凸が存在しているので、
電極シート側に前記導電性接着剤液を塗布した場合は、
電極シートの空孔の内部にまで導電性接着剤液が浸透し
てしまい、電極シートの空孔への導電性接着剤の進入割
合が、接合強度の改善及び内部抵抗の低減に好適な進入
度を超えてしまうからである。また、量産性を考慮して
も、電極シ−トよりも高強度な集電体に塗布する方が好
ましいからである。
【0040】導電性接着剤液の塗布量は、導電性接着剤
量(導電性炭素とバインダーの総量)に換算して、2〜
15g/m2 程度が好ましく、より好ましくは3〜10
g/m2 程度である。次工程の積層時の圧力の大きさに
もよるが、一般に塗布量が多い程、形成される導電性接
着剤層の厚みは大きくなるため、集電体として粗面化さ
れた金属箔等を使用した場合に、図2に示すような分極
性電極体が得られる。
【0041】次に、塗布された該導電性接着剤液を介し
て、前記分極性電極材料シートと前記集電体とを重ね合
せて積層体を形成する。積層する方法は種々考えられ、
単に重ね合わせるだけでもよいが、ロ−ル間を通す等に
より圧縮して、積層界面同士を確実に貼り合わさせるこ
とが好ましい。集電体として粗面化された金属箔を用い
た場合において、導電性接着剤の塗布量及び積層圧力を
適宜コントロールすることにより、図3に示すように、
集電体の凸部と金属シートの凸部とが接触するような分
極性電極体を得ることができる。
【0042】次いで、得られた積層体の前記導電性接着
剤液層から分散媒を除去する。除去方法としては種々考
えられるが、熱風乾燥を用いて分散媒の除去を行う方法
が好ましく採用される。熱風の温度は、分散媒の沸点付
近の温度を選択すればよい。分散媒を乾燥等で除去する
ことにより、バインダーと導電性炭素からなる導電性接
着剤となって、集電体と電極シートとを接着する役目を
果すことになる。
【0043】このようにして、集電体の両側の面に、導
電性接着剤層を介して、電極シートが積層一体化されて
なる分極性電極体(図1〜図3参照)が製造される。
尚、図2及び図3は、集電体の片側のみが描かれてい
る。
【0044】以上のような構成を有する分極性電極体
は、集電体と電極シートとの接合強度が高いので、長尺
の分極性電極体を作製し、これを巻回してロール状で保
存運搬することができるなど、分極性電極体の製造、保
存運搬性、耐久性に優れている。しかも分極性電極体に
おいて、集電体と電極シートとの間に介在する空気を従
来よりも少なくできるので、内部抵抗が小さい。
【0045】本発明の電気二重層コンデンサは、図1に
示す分極性電極体10とセパレータ15を交互に並べて
なる組合わせ(図4参照)を複数並設し、分極性電極体
10とセパレータ15との間に電解液を充填したもので
ある。セパレータ15としては、従来より電気二重層コ
ンデンサに用いられているセパレータを用いることがで
き、具体的にはポリテトラフルオロエチレン、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等の多孔質シートを親水化したも
の;サイザル麻より得られる多孔質シートなどを挙げる
ことができる。
【0046】図4中、9は集電体に取付けられた集電端
子であり、この集電端子9に集電リードが取付けられ
る。尚、図4に示す電気二重層コンデンサ要素は、分極
性電極体10を用いた例であったが、分極性電極体1
0′、10''のいずれを用いても、同様に構成すること
ができる。また、複数並設される分極性電極体は、全て
同じタイプであってもよいし、異なるタイプの分極性電
極体が並設されてもよい。
【0047】さらに、並設される複数の分極性電極体の
うち、最端部に設けられる分極性電極体については、図
5に示すように、集電体の片面だけに電極シートが積層
された分極性電極体を用いることができる。
【0048】本発明の電気二重層コンデンサは、内部抵
抗が小さい本発明の分極性電極体を用いているので、小
型で高電気容量で、しかも高出力密度を発揮できる。
【0049】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0050】実施例1:活性炭粉末(比表面積2200
2 /gで平均粒径7ミクロン)85重量%、ケッチェ
ンブラック7重量%、ポリテトラフルオロエチレン8重
量%からなる混合物にエタノ−ルを加えて混練し、ロ−
ル圧延により、幅10cm、厚さ0.8mm、空孔率6
6%、最大孔径18μmの長尺の電極シートを得た。集
電体としては、厚さ50ミクロン、幅15cmの高純度
アルミニウム箔を用いた。導電性接着剤としては、導電
性炭素である天然黒鉛(平均粒径3μm)及びバインダ
であるカルボキシメチルセルロ−スNa塩を分散媒で分
散させた導電性接着剤液を調製し、これを製造に供し
た。調製した導電性接着剤液は、導電性炭素30重量
%、バインダー8重量%、水60重量%、アンモニア2
重量%である。
【0051】集電体の幅方向片端部に4cm以上を残す
ように、集電体の両面に、導電性接着剤液を塗布ロール
で塗布した。導電性接着剤液の塗布量は20g/m2
(導電性炭素とバインダーの総量に該当する導電性接着
剤量に換算すると7g/m2 )である。塗布後、集電体
の塗布部分(両面)に、上記長尺の電極シートを重ねた
後、圧縮ロ−ルを通して、接触界面同士を確実に貼り合
わさせた積層シートを得た。その後、この積層シ−ト
を、乾燥温度110℃に設定した連続熱風乾燥機内に通
過させ、導電性接着剤液層から分散媒を除去することに
より、長尺の分極性電極体を得た。尚、乾燥機内の通過
速度は、乾燥機内に3分間入っていることになる速度で
ある。
【0052】この長尺シート状の分極性電極体を、10
cm角の形状に打ち抜いて方形状の分極性電極体とし、
各分極性電極体の集電体部分に2cm×4cmの集電端
子をを取付けた。そして、図4に示すような分極性電極
体とセパレ−タとの組合わせを作製し、さらにこの組合
わせのト−タルを13ユニットとして、図6に示すよう
に並設した。かかる状態で、200℃で3時間真空乾燥
した後、アルミニウムケ−ス20に収納した。そして、
各集電端子に集電リード23を取り付け、更に集電リー
ドに正極端子及び負極端子を取り付け、1モル濃度のテ
トラエチルアンモニウムテトラフルオロボ−レ−トの炭
酸プロピレン溶液を電解液22として注入した後、上蓋
21を取り付けてケース20を密封することにより、角
形電気二重層コンデンサを作製した。
【0053】また、先に作製した10cm角の分極性電
極体について、任意の個所で厚み方向に切断し、切断面
を顕微鏡観察して、導電性接着剤の進入度を求めた。
【0054】実施例2:導電性接着剤液の組成を、アセ
チレンブラック(平均粒径40μm)30重量%、カル
ボキシメチルセルロ−スNa塩8重量%、水60重量
%、アンモニア2重量%に変更した以外は実施例1と同
様にして、角形電気二重層コンデンサを作製するととも
に、分極性電極体の導電性接着剤の進入度を求めた。
【0055】実施例3,4:エッチングにより粗面化し
たアルミニウム箔を集電体に用いたこと(実施例3)、
エッチングにより粗面化したアルミニウム箔を集電体に
用い且つ導電性接着剤換算の塗布量を3.5g/m2
変更したこと(実施例4)以外は、実施例1と同様にし
て、角型電気二重層コンデンサを作製するとともに、分
極性電極体の導電性接着剤の進入度を求めた。
【0056】比較例1:導電性接着剤液の組成を、天然
黒鉛(粒径80μm)30重量%、カルボキシメチルセ
ルロ−スNa塩8重量%、水60重量%、アンモニア2
重量%に変更した以外は実施例1と同様にして、角形電
気二重層コンデンサを作製した。
【0057】また、作製した分極性電極体について任意
の個所を厚み方向に切断した切断面を顕微鏡観察したと
ころ、導電性炭素(天然黒鉛)の粒径が大きいたいめに
電極シートの空孔に進入できていなかった。
【0058】比較例2:電極シートを、幅10cm、厚
さ0.8mm、空孔率66%、最大孔径30μmの電極
シートに変更した以外は実施例1と同様にして、角形電
気二重層コンデンサを作製するとともに、分極性電極体
の導電性接着剤の進入度を求めた。
【0059】比較例3:金属箔表面を粗にした高純度ア
ルミニウム箔を集電体として使用し、この両面に、導電
性接着剤を介在させることなく、直接電極シートが積層
されるようにロ−ル圧延してできた積層シ−トを用いた
以外は、実施例1と同様にして、角形電気二重層コンデ
ンサを作製した。
【0060】比較例4:SW(短幅)が1.0mm、L
W(長幅)が2.0mm、St(ストランド幅)が0.
23mm、t(元板厚)が80ミクロンの高純度アルミ
ニウム製エキスパンドメタルを集電体として使用し、こ
の両面に、導電性接着剤を介在させることなく、直接、
電極シートが積層されるようにロ−ル圧延してできた積
層シ−トを用いた以外は、実施例1と同様にして角形電
気二重層コンデンサを作製した。
【0061】実施例1〜4、及び比較例1〜4で作製し
た電気二重層コンデンサについて、その静電容量と内部
抵抗を測定した。結果を表2に示す。
【0062】
【表2】
【0063】表2からわかるように、導電性接着剤の進
入度が所定範囲内にある本発明の分極性電極体を使用し
た電気二重層コンデンサは、比較例の電気二重層コンデ
ンサと比べて内部抵抗が小さかった。特に、表面が粗面
化され、且つ導電性接着剤の塗布量を少なくした実施例
4では、内部抵抗が小さくなった。これは、集電体の凸
部と電極シートの凸部とが直接接触できる程度の薄い導
電性接着剤層が形成されているからである。
【0064】一方、導電性接着剤層を介在させていない
分極性電極体(比較例3,4)、導電性接着剤が電極シ
ートの空孔に進入していない分極性電極体(比較例
1)、導電性接着剤の進入度が大きすぎて集電体と電極
シートの界面に導電性接着剤があまり残っていないと考
えられる分極性電極体(比較例2)を用いた電気二重層
コンデンサは、内部抵抗が大きくなった。いずれも集電
体と電極シートの接触界面に介在する液相空間が大きく
なったためと考えられる。また、比較例2では、導電性
接着剤が電極シートの空孔の奥深くにまで進入したため
に、電極シートを構成する活性炭の細孔の多くが導電性
接着剤で覆われてしまったために、静電容量が低下した
と考えられる。
【0065】
【発明の効果】本発明の分極性電極体は、集電体と電極
シートとの接合強度が優れているので、長尺のシートと
して作製でき、量産性、保存運搬性に優れている。しか
も、集電体と電極シートの接触界面において介在する空
気が少なくて済むので、内部抵抗が小さい。
【0066】従って、本発明の分極性電極体を用いた電
気二重層コンデンサは、生産性に優れ、しかも小型で高
電気容量、高出力密度という高性能の電気二重層コンデ
ンサである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分極性電極体の構成を示す模式図であ
る。
【図2】請求項4に記載する分極性電極体の片側の構成
を示す模式図である。
【図3】請求項5に記載する分極性電極体の片側の構成
を示す模式図である。
【図4】本発明の分極性電極体とセパレータとを組合わ
せた構成を示す図である。
【図5】電気二重層コンデンサ要素を複数並設した様子
を示す図である。
【図6】本発明一実施例の電気二重層コンデンサの構成
を示す概略図である。
【図7】従来の分極性電極体の構成を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
10,10′,10'' 分極性電極体 11,11′ 集電体 12 電極シート 12a 空孔 13 導電性接着剤層 15 セパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 勇一 東京都世田谷区赤堤1丁目42番5号 ジャ パンゴアテックス株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集電体の両面に、活性炭を主体とする多
    孔質の電極シートが積層されてなる分極性電極体におい
    て、 前記集電体と前記電極シートとは、導電性炭素及びバイ
    ンダーを含有してなる導電性接着剤層を介して積層さ
    れ、 前記導電性接着剤層の一部は前記電極シートの空孔部分
    に進入していて、且つその進入度は該電極シートの厚み
    に対して0.15〜30%であることを特徴とする分極
    性電極体。
  2. 【請求項2】 前記電極シートの最大孔径が0.5〜2
    0μmである請求項1に記載の分極性電極体。
  3. 【請求項3】 前記電極シートは、空孔率が40〜90
    %である請求項1又は2に記載の分極性電極体。
  4. 【請求項4】 前記集電体は、アルミニウム、ステンレ
    ス、チタン及びタンタルの群から選ばれる少なくとも1
    種の金属を、箔状、板状、シート状のいずれかの形状と
    したものである請求項1〜3のいずれかに記載の分極性
    電極体。
  5. 【請求項5】 前記集電体は、表面部が凹凸を有する面
    で構成されている金属箔、金属薄板、又は金属シートで
    構成されていて、 前記集電体と前記電極シートとの間に形成されている前
    記導電性接着剤層の一部が、前記集電体の凹部に進入し
    ている請求項1〜4のいずれかに記載の分極性電極体。
  6. 【請求項6】 前記集電体の凸部の一部が、前記電極シ
    ートと接触している請求項5に記載の分極性電極体。
  7. 【請求項7】 前記集電体は、エッチングにより粗面に
    された金属箔、金属薄板、又は金属シートである請求項
    5又は6に記載の分極性電極体。
  8. 【請求項8】 前記導電性炭素は、黒鉛またはカ−ボン
    ブラックである請求項1〜7に記載の分極性電極体。
  9. 【請求項9】 前記導電性炭素の平均粒径は0.5〜5
    0μmである請求項1〜8のいずれかに記載の分極性電
    極体。
  10. 【請求項10】 前記バインダ−は、熱可塑性樹脂、セ
    ルロ−ス誘導体、及び水ガラスの群から選択される少な
    くとも1種である請求項1〜9のいずれかに記載の分極
    性電極体。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10に記載の分極性電極体
    が複数並設され、隣接する分極性電極体間にセパレータ
    が介設され、該分極性電極体と該セパレータとの間に電
    解液が充填されていることを特徴とする電気二重層コン
    デンサ。
  12. 【請求項12】 導電性接着剤を分散媒に分散してなる
    導電性接着剤液を、電極シート及び/又は集電体の表面
    に塗布する工程;塗布された該導電性接着剤液層を介し
    て、前記電極シートと前記集電体とを重ね合せる工程:
    及び重ね合せられた電極シートと集電体との間に存する
    前記導電性接着剤液層から前記分散媒を除去する工程;
    を含むことを特徴とする分極性電極体の製造方法。
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