JPH1115442A - 液晶表示装置およびそれに用いられる電源回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力される表示データの値に対する表示輝度
の変化特性を調整可能な液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 液晶パネルと、供給される表示データに
対応する階調電圧を液晶パネルのデータラインに印加す
るデータドライバと、液晶パネルの走査ラインに選択電
圧を印加する走査ドライバと、複数の階調電圧を生成し
データドライバに供給する電源回路とを有する液晶表示
装置において、上記電源回路は、設定された電圧値デー
タの値に従った電圧レベルの階調電圧を個別に生成する
複数の電圧生成回路１５と、設定信号を取り込み、その
設定信号に基づいて電圧生成回路１５に電圧値データを
設定する電源インタフェース回路１４とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、階調表示を行う液
晶表示装置、および、その表示用の階調電圧を生成する
電源回路に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の液晶表示装置は、入力される映像
信号を液晶ドライバに入力するための表示データに変換
し、この表示データを液晶ドライバに与え、液晶ドライ
バでは与えられた表示データに対応する液晶駆動電圧を
生成して液晶パネルに出力することで画像の表示を行っ
ている。例えば８階調表示の液晶表示装置では、入力さ
れる８階調の表示データに従って、液晶ドライバが８レ
ベルの階調電圧の内の１つを選択して液晶パネルに出力
する。

【０００３】このように複数レベルの階調電圧を用いて
液晶パネルに階調表示を行う代表的な方式には、例えば
１９９１年電子情報通信学会春季全国大会講演論文Ｃ−
４８０に記載されているものがある。この方式では、入
力される表示データの値の変化に対し、液晶パネルの印
加電圧を一定レベル間隔で変化させる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術は、入
力される表示データの値の変化に対し、液晶パネルの印
加電圧を一定レベル間隔で変化させるものであり、各階
調の表示輝度のバランス（階調表示特性）を調整するこ
とについては全く考慮していない。このため、例えば、
デバイス固有の特性による階調表示特性の歪みを補正す
るガンマ補正や、ユーザの好みや表示対象の画像に合っ
た階調表示特性を実現することはできなかった。

【０００５】本発明の目的は、入力される表示データの
値に対する表示輝度の変化特性を調整可能な液晶表示装
置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、液晶パネルと、供給される表示データに
対応する階調電圧を前記液晶パネルのデータラインに印
加するデータドライバと、前記液晶パネルの走査ライン
に選択電圧を印加する走査ドライバと、複数の階調電圧
を生成し前記データドライバに供給する電源回路とを有
する液晶表示装置において、前記電源回路は、設定信号
を取り込み、当該設定信号に基づいて、生成する複数の
階調電圧のそれぞれの電圧レベルを個別に調整するため
の電源インタフェース回路を備えることを特徴とする液
晶表示装置を提供する。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。

【０００８】図１は、本発明の第１の実施形態に係る液
晶表示装置の構成を示すブロック図である。図示するよ
うに、この液晶表示装置は、液晶駆動信号生成回路３、
８レベルデータドライバ６、走査ドライバ７、液晶パネ
ル１０、および、８レベル液晶印加電圧生成回路１２を
有する。

【０００９】この液晶表示装置では、パーソナルコンピ
ュータやワークステーション等の外部システムからビデ
オ信号を取り込み、このビデオ信号を基に、図示しない
インタフェース回路が、Ｒ（赤），Ｇ（緑），Ｂ（青）
のカラーデータである入力表示データ１と、入力表示デ
ータ１に同期した表示クロック２とを生成する。外部シ
ステムからは、輝度表示特性の設定および変更を指示す
る液晶印加電圧設定データ１１も供給される。

【００１０】液晶駆動信号生成回路３は、入力表示デー
タ１および表示クロック２を取り込み、液晶表示用の、
ドライバデータ４、走査クロック５、および、データク
ロック４０を生成する。本実施形態では、ドライバデー
タ４は、Ｒ，Ｇ，Ｂのそれぞれについて８階調の階調情
報を表す。

【００１１】８レベル液晶印加電圧生成回路１２は、８
レベルの液晶印加電圧１３を生成する。そして、液晶印
加電圧設定データ１１に従い、８レベルの液晶印加電圧
１３のそれぞれの階調の電圧レベルを変更する。

【００１２】８レベルデータドライバ６は、データクロ
ック４０に同期してドライバデータ４を取り込み、取り
込んだ１ライン分のドライバデータ４の各々に対応する
階調電圧を８レベルの液晶印加電圧１３から選択し、液
晶駆動信号８として液晶パネル１０のデータラインに印
加する。

【００１３】走査ドライバ７は、走査クロック５に同期
して、順次に１ラインを選択電圧とする走査信号９を生
成し、液晶パネル１０の走査ラインに印加する。選択電
圧が印加されるラインの画素では、そのラインの各表示
データの値に対応する液晶印加電圧が８レベルデータド
ライバ６により印加され、１ライン分の階調表示がなさ
れる。そして、選択電圧となるラインが順次シフトする
ことで、１画面分の階調表示がなされる。

【００１４】なお、本実施形態では８階調表示を行う例
を示しているが、本発明での階調数はこれに限定されな
い。例えば、階調数がＭの液晶表示装置を実現する場合
には、階調数Ｍに対応したデータドライバを使用し、ド
ライバデータ４の階調数と、液晶印加電圧１３のレベル
数とを共にＭとすればよい。

【００１５】次に、８レベル液晶印加電圧生成回路１２
について詳細に説明する。

【００１６】図２は、８レベル液晶印加電圧生成回路１
２の構成例を示すブロック図である。

【００１７】図示するように、８レベル液晶印加電圧生
成回路１２は、インタフェース回路１４と、８個のＤ／
Ａコンバータ１５（１５ａ〜１５ｈ）と、８個のバッフ
ァアンプ１６（１６ａ〜１６ｈ）とにより構成すること
ができる。

【００１８】インタフェース回路１４は、液晶印加電圧
設定データ１１を受け付け、この設定データ１１内のア
ドレス情報が指定するＤ／Ａコンバータ１５に、この設
定データ１１内の電圧値データをラッチさせる。

【００１９】各Ｄ／Ａコンバータ１５は、ラッチしてい
る電圧値データをアナログ電圧に変換し出力する。この
アナログ電圧は、電圧値データの変更がなされるまで同
じ電圧レベルに保たれる。本実施形態では、電圧値デー
タを８ビットとし、各Ｄ／Ａコンバータ１５が計２５６
レベルのアナログ電圧を出力することができる。ただ
し、このアナログ電圧の最大レベルは、液晶パネル１０
の許容入力レベル以下となるように設定されている。

【００２０】各バッファアンプ１６は、Ｄ／Ａコンバー
タ１５で変換されたアナログ電圧を液晶印加電圧１３の
１レベル（１階調電圧）として出力する。このバッファ
アンプ１６には、電流増幅およびインピーダンス変換の
ためのオペ（ＯＰ）アンプが用いられる。このバッファ
アンプ１６により、Ｄ／Ａコンバータ１５で変換された
アナログ電圧は、８レベルデータドライバ６や液晶パネ
ル１０の負荷インピーダンスによって電圧レベルを低下
されることなく液晶パネル１０のデータラインに印加さ
れる。

【００２１】本実施形態では、Ｄ／Ａコンバータ１５ａ
〜１５ｈを、それぞれ、液晶印加電圧１３を構成する階
調電圧Ｖ１，Ｖ２，・・・ ，Ｖ８に対応させている。ま
た、Ｄ／Ａコンバータ１５ａ〜１５ｈには、それぞれ、
３ビットのアドレス情報（“０”，“１”，・・・ ，
“７”）を割り当てている。

【００２２】図３に、液晶印加電圧設定データ１１の信
号波形の一例を示す。図示するように、液晶印加電圧設
定データ１１は、有効データの開始位置を指定するスタ
ートビット１１１（１ビット）と、アドレス情報を指定
するアドレスビット１１２（計３ビット）と、電圧値デ
ータを指定するデータビット１１３（計８ビット）とを
有する。図３の例では、アドレスビット１１２が“３”
のアドレス情報、データビット１１３が“１１３”の電
圧値データをそれぞれ表している。この液晶印加電圧設
定データ１１が供給された場合、８レベル液晶印加電圧
生成回路１２では、“３”のアドレス情報に対応するＤ
／Ａコンバータ１５ｄに“１１３”の電圧値データがラ
ッチされ、液晶印加電圧１３の階調電圧Ｖ４の電圧レベ
ルが更新される。

【００２３】図４に、８レベル液晶印加電圧生成回路１
２の他の例を示す。

【００２４】図示するように、８レベル液晶印加電圧生
成回路１２は、インタフェース回路１７と、８個のディ
ジタルポテンショメータ１８（１８ａ〜１８ｈ）と、８
個のバッファアンプ２１（２１ａ〜２１ｈ）とにより構
成することもできる。

【００２５】インタフェース回路１７は、液晶印加電圧
設定データ１１を受け付け、この設定データ１１が指定
するアドレス情報に対応する１つのディジタルポテンシ
ョメータ１８に、この設定データ１１が指定する電圧値
データをラッチさせる。

【００２６】各ディジタルポテンショメータ１８は、基
準電圧として、最も高い階調を与える白レベル電圧１９
と、最も低い階調を与える黒レベル電圧２０とを供給さ
れる。そして、ラッチしている電圧値データの値に従っ
た分圧比で両電圧１９，２０間の電圧を分圧し、分圧に
より得られるアナログ電圧を出力する。従って、このア
ナログ電圧は、白レベル電圧１９から黒レベル電圧２０
までの範囲のレベルをとる。

【００２７】各バッファアンプ２１は、ディジタルポテ
ンショメータ１８から出力されるアナログ電圧を液晶印
加電圧１３の１レベル（１階調電圧）として出力する。
このバッファアンプ２１には、図２で説明したものと同
様に、電流増幅およびインピーダンス変換のためのオペ
（ＯＰ）アンプが用いられる。

【００２８】各ディジタルポテンショメータ１８は、図
２のＤ／Ａコンバータ１５と同様に、アドレス情報を割
り当てられ、液晶印加電圧の各階調レベルに対応してい
る。また、液晶印加電圧設定データ１１に従いなされる
電圧値データの設定および更新についても、図２の回路
と同様である。

【００２９】なお、上述の８レベル液晶印加電圧生成回
路１２は、１チップのＬＳＩで実現される。図２の回路
のＬＳＩでは、液晶印加電圧設定データ１１を取り込む
入力端子１２１と、液晶印加電圧１３を階調レベル毎に
出力する８個の出力端子１２２と、電源電圧を取り込む
電源端子（図示せず）とを備える。図４の回路のＬＳＩ
では、上記の各種端子に加え、基準電圧入力用の電圧端
子１２３を備える。

【００３０】液晶印加電圧の階調数をＭとする場合に
は、Ｄ／Ａコンバータ１５とバッファアンプ１６との
組、または、ディジタルポテンショメータ１８とバッフ
ァアンプ２１との組を、Ｍ個設ければよい。

【００３１】以上のように、８レベル液晶印加電圧生成
回路１２では、液晶印加電圧設定データ１１に応じて、
液晶印加電圧１３の各階調電圧Ｖ１〜Ｖ８を任意のレベ
ルに設定および変更することができる。

【００３２】次に、本実施形態の液晶表示装置での表示
データの値と実際の表示輝度との関係について、図５〜
図７を用いて説明する。なお、これらの図において、表
示データの値Ｄ１〜Ｄ８はそれぞれ液晶印加電圧１３の
階調電圧Ｖ１〜Ｖ８に対応している。

【００３３】液晶パネルにおける液晶印加電圧と表示輝
度との関係は、図５（ｂ）に示すように、白レベルと黒
レベルの周辺で変化が飽和するＳ字形の特性曲線１００
で表される。従って、一定間隔で階調電圧を定めた液晶
印加電圧を利用する場合には、白レベル付近の画像と黒
レベル付近の画像が共に潰れたような状態で表示されて
しまう。

【００３４】しかしながら、本実施形態の液晶表示装置
では、液晶印加電圧１３の各階調電圧Ｖ１〜Ｖ８を任意
のレベルに設定できるため、表示データの値に対する表
示輝度の変化特性（階調表示特性）を、ユーザの好み
や、表示する画像の種類に合った特性とすることができ
る。

【００３５】例えば、図５（ｂ）に示すように、黒レベ
ル付近と白レベル付近のそれぞれで階調電圧間の差を大
きくとることで、図５（ａ）に示すように、階調表示特
性１０１を線形の特性とすることができる。この特性を
設定した場合には、表示データの値に対応して均等な階
調表示がなされ、白レベル付近および黒レベル付近の画
像も潰れことなく表示される。

【００３６】また、図６（ｂ）に示すように、黒レベル
付近で階調電圧間の差をより大きくとることで、図６
（ａ）に示すように、階調表示特性１０１を上に凸の特
性とすることができる。この特性を設定した場合には、
全体的に明るめの階調表示が行われ、自然画像は鮮やか
に表示される。

【００３７】さらに、図７（ｂ）に示すように、白レベ
ル付近で階調電圧間の差をより大きくとることで、図７
（ａ）に示すように、階調表示特性１０１を下に凸の特
性とすることができる。この特性を設定した場合には、
全体的に暗めの階調表示が行われる。

【００３８】液晶印加電圧設定データ１１の供給元の外
部システムは、上述の各種特性を設定するための電圧値
データやその初期値を管理する機能と、ユーザの好みや
表示対象の画像の内容に合った階調表示特性１０１とな
るように電圧値データの設定状態を変更する機能とを有
する。これらの機能は、ＯＳやアプリケーションプログ
ラムの処理により実現することができる。

【００３９】なお、インタフェース回路１４に、電源立
ち上げ時に自律で各Ｄ／Ａコンバータ１５に電圧値デー
タをラッチさせる機能を設けてもよい。この際の電圧値
データは、予め定めた初期値や、前回の動作時に各Ｄ／
Ａコンバータ１５にラッチさせた値とし、例えばフラッ
シュメモリに格納しておく。これにより、電源立ち上げ
時に、液晶印加電圧設定データ１１の供給無しに階調表
示特性１０１を設定することが可能となる。

【００４０】以上のように、本実施形態の液晶表示装置
では、外部システムからの液晶印加電圧設定データ１１
に応じて、図５〜図７に示したような階調表示特性１０
１の設定および変更することができる。このため、ユー
ザの好みや、画像の表示内容に合った階調表示特性１０
１を設定することが可能である。また、液晶表示装置内
の各種デバイスの特性による階調表示特性の歪みを補正
するガンマ補正も可能である。

【００４１】次に、本発明の第２の実施形態に係る液晶
表示装置について説明する。

【００４２】本実施形態は、前述の第１の実施形態にお
ける階調表示特性１０１の変更を液晶表示装置において
も行えるようにしたものである。

【００４３】図７に、本実施形態に係る液晶表示装置の
構成を示す。図示するように、この液晶表示装置は、第
１の実施形態の構成（液晶駆動信号生成回路３、８レベ
ルデータドライバ６、走査ドライバ７、液晶パネル１
０、および、８レベル液晶印加電圧生成回路１２）に加
え、ＯＳＤスイッチ２３と、モニタインタフェース回路
２５とを有する。

【００４４】この液晶表示装置では、図９に示すよう
に、ＯＳＤスイッチ２３の操作によりユーザが、液晶パ
ネル１０上にメニュー画面２６を表示させて階調表示特
性１０１の変更を行うことができる。また、第１の実施
形態と同様に、液晶表示装置の外部からの設定信号によ
り液晶印加電圧の設定および変更を行うこともできる。

【００４５】ＯＳＤスイッチ２３は、ユーザにより押下
される複数のキーを備え、各キーの押下を通知するＯＳ
Ｄ信号を出力する。本実施形態では、図１０に示すよう
に、ＯＳＤスイッチ２３は、ＢＡＣＫキー２７、ＳＥＬ
ＥＣＴキー２８、ＭＥＮＵキー２９、ＵＰキー３０、お
よび、ＤＯＷＮキー３１を有する。

【００４６】モニタインタフェース回路２５は、外部シ
ステムからのビデオ信号２４と、ＯＳＤスイッチ２３か
らのＯＳＤ信号とを入力され、表示データ１および同期
信号２と、液晶印加電圧設定データ１１とを出力する。
ここで、ビデオ信号２４には、Ｒ映像信号、Ｇ映像信
号、Ｂ映像信号、水平同期信号、垂直同期信号、およ
び、機能調整信号とが含まれる。

【００４７】図１１に示すように、モニタインタフェー
ス回路２５は、信号インタフェース部２５１と、制御部
２５２と、信号生成部２５３と、画像メモリ２５４とを
有する。

【００４８】信号インタフェース部２５１は、Ｒ映像信
号、Ｇ映像信号、Ｂ映像信号、水平同期信号、垂直同期
信号、および、機能調整信号を基に、入力表示データ１
および同期信号２を生成する。画像メモリ２５４には、
図１２および図１３に示すようなメニュー画面２６を表
示するための画像データが複数セット格納されている。
信号生成部２５３は、画像メモリ２５４の画像データを
読み出し、その画像を表示するための表示データを生成
する。この表示データは、信号インタフェース部２５１
に供給され、入力表示データ１に合成される。

【００４９】制御部２５２は、ＯＳＤ信号および機能調
整信号に従い、液晶印加電圧設定データ１１の生成（図
３参照）と、信号インタフェース部２５１および信号生
成部２５３の制御を行う。制御部２５２は、ＣＰＵとメ
モリ（図示せず）により構成される。このメモリには、
ＣＰＵのプログラムの他に、階調数分の電圧値データが
複数組格納されている。これらの電圧値データは、予
め、液晶表示装置内の各種デバイスの特性による階調表
示特性の歪みを補正するような値に設定することができ
る。

【００５０】以下、液晶表示装置の、ＯＳＤスイッチ２
３、モニタインタフェース回路２５、および、８レベル
液晶印加電圧生成回路１２に関わる動作を説明する。

【００５１】電源立ち上げ時、８レベル液晶印加電圧生
成回路１２では電圧値データ（初期値）に従った液晶印
加電圧１３が生成され出力される。また、モニタインタ
フェース回路２５からは、信号インタフェース部２５１
でビデオ信号２４を基に生成された入力表示データ１と
同期信号２が出力される。

【００５２】ＭＥＮＵキー２９が押下されると、それを
通知するＯＳＤ信号がモニタインタフェース回路２５に
供給される。制御部２５２は、このＯＳＤ信号に応じて
信号生成部２５３を制御し、図１２に示すメニュー画面
２６を液晶パネルに表示させる。この際、メニュー画面
２６は、ビデオ信号２４の表す画像上に重ねて表示され
る。図１２のメニュー画面では「階調調整」等の調整項
目が配列され、選択状態の項目の横に黒丸が表示され
る。ユーザは、ＵＰキー３０やＤＯＷＮキー３１を押下
して黒丸の位置を目的の調整項目の横に移動させ、ＳＥ
ＬＥＣＴキー２８を押下すことで調整項目を指定するこ
とができる。

【００５３】「階調調整」が指定されると、制御部２５
２の制御により、メニュー画面２６は図１３に示す画像
に切り替えられる。図１３のメニュー画面では、現在の
階調の調整量がほぼ０であることが黒棒で表わされてい
る。ユーザは、ＵＰキー３０やＤＯＷＮキー３１を押下
して目的の調整量を指すように黒棒の長さを変更し、Ｓ
ＥＬＥＣＴキー２８を押下することで調整量を指定する
ことができる。

【００５４】制御部２５２は、指定された調整量に対応
する階調特性１０１を実現する電圧値データの組をメモ
りから読み出し、液晶印加電圧設定データ１１により８
レベル液晶印加電圧生成回路１２の設定を行う。なお、
上記調整量をパラメータとする関数を利用した演算によ
り制御部２５２が電圧値データを求めるようにしてもよ
い。

【００５５】ここで、メニュー画面上で指定された調整
量と、それに応じて設定される階調表示特性１０１との
関係は、図１４に示す関係となる。すなわち、調整量が
０の場合、階調表示特性１０１は線形（図５参照）の特
性となる。そして、調整量が増加するにつれて徐々に上
に凸の特性（図６参照）となり、調整量が減少するにつ
れて徐々に下に凸の特性（図７参照）となる。

【００５６】なお、電源立ち上げ時には、例えば、調整
量が０の場合の階調表示特性を初期値として設定する。
前回の動作時の階調表示特性を記憶しておきそれを初期
値として設定するようにしてもよい。

【００５７】以上のように、本実施形態の液晶表示装置
では、外部システムからの設定信号やユーザの操作に応
じて、階調表示特性１０１を図１４に示すように柔軟に
変更することができる。液晶表示装置のユーザは、ＯＳ
Ｄスイッチ２３を操作することで、自分の好みや、画像
の表示内容に合った階調表示特性１０１を設定すること
ができる。また、液晶表示装置内の各種デバイスの特性
による階調表示特性の歪みを補正するガンマ補正も可能
である。

【００５８】

【発明の効果】以上で説明したように、本発明によれ
ば、入力される表示データの値に対する表示輝度の変化
特性を調整可能な液晶表示装置を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態に係る液晶表示装置の
ブロック図。

【図２】８レベル液晶印加電圧生成回路１２の構成例を
示すブロック図。

【図３】液晶印加電圧設定データ１１の一例を示す波形
図。

【図４】８レベル液晶印加電圧生成回路１２の他の構成
例を示すブロック図。

【図５】階調表示特性（表示データ対輝度）の設定例
（１）を示す図。

【図６】階調表示特性の設定例（２）を示す図。

【図７】階調表示特性の設定例（３）を示す図。

【図８】本発明の第２の実施形態に係る液晶表示装置の
ブロック図。

【図９】液晶表示装置の外観図。

【図１０】モニタインタフェース回路２５の入出力信号
を示す図。

【図１１】ＯＳＤスイッチ２３の外観図。

【図１２】ＯＳＤメニュー２６の表示例（１）を示す
図。

【図１３】ＯＳＤメニュー２６の表示例（２）を示す
図。

【図１４】階調表示特性の変化を示す説明図。

【符号の説明】

１・・・入力表示データ、２・・・入力表示データ１に同期し
た表示クロック、３・・・液晶駆動信号生成回路、４・・・ド
ライバデータ、４０・・・データクロック、５・・・走査クロ
ック、６・・・８レベルデータドライバ、７・・・走査ドライ
バ、８・・・液晶駆動信号、９・・・走査信号、１０・・・液晶
パネル、１１・・・液晶印加電圧設定データ、１２・・・８レ
ベル液晶印加電圧生成回路、１３・・・８レベル液晶印加
電圧、１４・・・インタフェース回路、１５ａ〜１５ｈ・・・
Ｄ／Ａコンバータ、１６ａ〜１６ｈ・・・バッファアン
プ、１７・・・インタフェース回路、１８ａ〜１８ｈ・・・デ
ィジタルポテンショメータ、１９・・・白レベル電圧、２
０・・・黒レベル電圧、２１ａ〜２１ｈ・・・バッファアン
プ、２２・・・モニタインタフェース回路、２３・・・ＯＳＤ
スイッチ、２４・・・ビデオ信号、１０１・・・階調表示特
性、２５・・・モニタインタフェース回路、２５１・・・因業
インタフェース部、２５２・・・制御部、２５３・・・信号生
成部、２５４・・・画像メモリ。

フロントページの続き (72)発明者 ▲真▼野 宏之 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 栗原 博司 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】液晶パネルと、供給される表示データの値
   に対応する階調電圧を前記液晶パネルのデータラインに
   印加するデータドライバと、前記液晶パネルの走査ライ
   ンに選択電圧を印加する走査ドライバと、複数の階調電
   圧を生成し前記データドライバに供給する電源回路とを
   有する液晶表示装置において、 前記電源回路は、 設定信号を取り込み、当該設定信号に基づいて、生成す
   る複数の階調電圧のそれぞれの電圧レベルを個別に調整
   するための電源インタフェース回路を備えることを特徴
   とする液晶表示装置。
2. 【請求項２】液晶パネルと、供給される表示データに対
   応する階調電圧を前記液晶パネルのデータラインに印加
   するデータドライバと、前記液晶パネルの走査ラインに
   選択電圧を印加する走査ドライバと、複数の階調電圧を
   生成し前記データドライバに供給する電源回路とを有す
   る液晶表示装置において、 前記電源回路は、設定された電圧値データの値に従った
   電圧レベルの階調電圧を個別に生成する複数の電圧生成
   回路と、設定信号を取り込み、当該設定信号に基づいて
   前記電圧生成回路に電圧値データを設定する電源インタ
   フェース回路とを備えることを特徴とする液晶表示装
   置。
3. 【請求項３】請求項１記載の液晶表示装置において、 情報を受け付ける操作子群と、前記操作子群の受け付け
   た情報に従い前記設定信号を生成し前記電源回路に供給
   するモニタインタフェース回路とを、さらに有すること
   を特徴とする液晶表示装置。
4. 【請求項４】請求項３記載の液晶表示装置において、 前記モニタインタフェース回路は、 前記操作子群の受け付けた情報に従い、前記電源回路の
   生成する複数の階調電圧の調整状態を表す画像を表示す
   るための表示データを生成し前記液晶ドライバに供給す
   る機能を、さらに有することを特徴とする液晶表示装
   置。
5. 【請求項５】液晶パネルのデータラインに印加するため
   の複数の階調電圧を生成する電源回路において、 設定信号を取り込み、当該設定信号に基づいて、生成す
   る複数の階調電圧のそれぞれの電圧レベルを個別に調整
   するための電源インタフェース回路を備えることを特徴
   とする電源回路。
6. 【請求項６】液晶パネルのデータラインに印加するため
   の複数の階調電圧を生成する電源回路において、 設定された電圧値データの値に従った電圧レベルの階調
   電圧を個別に生成する複数の電圧生成回路と、設定信号
   を取り込み、当該設定信号に基づいて前記電圧生成回路
   に電圧値データを設定する電源インタフェース回路を備
   えることを特徴とする電源回路。
7. 【請求項７】液晶パネルのデータラインに印加するため
   の複数の階調電圧を生成する電源回路において、 設定された電圧値データをアナログ電圧に変換する複数
   のデジタルアナログ変換回路と、デジタル信号を取り込
   み、当該デジタル信号に従って前記電圧生成回路に電圧
   値データを設定する電源インタフェース回路と、前記デ
   ジタルアナログ変換回路で変換されたアナログ電圧を、
   前記階調電圧として出力するための複数のバッファアン
   プとを備え、かつ、１チップの集積回路で構成されるこ
   とを特徴とする電源回路。