JPH11151996A - 車載用オーディオ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車載用オーディオ装置の各種機能の変更、調
整及び設定のための操作を容易にかつ確実に行う。 【解決手段】 機能の変更、調整及び設定のための操作
釦としてスイッチ１を設け、このスイッチ１として押圧
操作により動作するプッシュスイッチ２と回転操作によ
り動作する回転スイッチ３とから構成し、回転スイッチ
３を回転操作して、再生装置の選択あるいはグラフィッ
クイコライザーの周波数特性の調整等を行い、プッシュ
スイッチ２の押圧により機能の選択あるいは周波数特性
の設定を行うことにより、簡単な操作により確実な操作
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数の再生機能に
対して各機能の変更、調整及び設定を行う操作釦を有す
る車載用オーディオ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の車載用オーディオ装置と
しては、図４に示す構成の装置がある。従来の車載用オ
ーディオ装置においては、装置本体４１の前面部に設け
られた操作釦４２を操作するか、あるいは、ワイヤレス
リモコン４３に設けられた操作釦４４を操作することに
より、各種機能の変更、調整及び設定を行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車載用オーディオ装置は、操作釦が小さく操作性が
悪いものであった。すなわち、最近の車載用オーディオ
装置では、機能が増加しそれに伴い設定変更、調整をす
るための操作釦の数も多くなり、特に車載用においては
限られたスペース内に収納することが必要となるため、
操作釦の外形寸法が小さくなり、その結果、操作者にと
って操作しづらいという問題があった。

【０００４】また、操作釦の数を減らすために、同一の
釦を複数回操作したり、あるいは、一定時間連続して釦
を操作するようにしたものもあるが、この場合には、操
作者に複雑な操作を強いるものであった。例えば、１５
バンドのグフィックイコライザを調整する場合、調整す
べき周波数を選択するために各１回（１５バンド全ての
場合には１５回）、さらに増幅量を調整するのに最低１
回（１５バンドの場合は１５回）の操作となり、複雑で
長時間を要する操作が必要となり、特に、車両を運転中
の操作者にとっては、操作性の悪いものであった。

【０００５】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
であり、各種機能の変更、調整及び設定のための操作を
容易にかつ確実に行うことのできる優れた車載用オーデ
ィオ装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、機能の調整及び設定を単独の操作釦で行
うことを特徴とするものであり、操作釦の数が少なく簡
単な操作により確実な操作が可能となる。

【０００７】また、操作釦として押圧操作により動作す
る第１のスイッチと回転操作により動作する第２のスイ
ッチとから構成することができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、複数の再生機能を有する車載用オーディオ装置にお
いて、前記再生機能の調整及び設定を単独の操作釦で行
うものであり、簡単でかつ確実な操作により設定の変更
及び調整を行うことができる。

【０００９】本発明の請求項２に記載の発明は、操作釦
が押圧操作により動作する第１のスイッチと回転操作に
より動作する第２のスイッチとから成るものであり、簡
単な構成の操作釦を可能にする。

【００１０】以下、本発明の実施の形態について、図１
〜図３を用いて説明する。 （実施の形態１）図１は本発明の一実施の形態における
画像表示装置の構成を示している。図１において、１は
スイッチであり、その中心部は押圧操作により動作する
第１のスイッチとしてのプッシュスイッチ２が設けら
れ、その外周部には回転操作に応じたパルス信号を発生
する第２のスイッチとしての回転スイッチ３が設けられ
ている。４はシステム制御マイコンであり、スイッチ１
の操作に基づいて装置全体の制御を行う。５は再生装置
であり、ラジオ受信機、ＣＤプレーヤ、カセットプレー
ヤあるいはＭＤプレーヤ等の複数の再生部から構成され
ている。６は制御回路でり、システム制御マイコン４か
らの指令に基づいて再生装置５よりの再生信号の制御を
行う。７はアンプであり、音声信号を増幅してスピーカ
８、９に出力する。１０は表示部であり、選択された再
生装置、周波数特性あるいは音量等の各種機能の設定状
態あるいは調整状態を表示する。

【００１１】次に、上記構成による本実施の形態におけ
る車載用オーディオ装置の動作について説明する。

【００１２】図１において、回転スイッチ３を回転する
ことにより、その回転角度に比例したパルスが発生す
る。このパルス数をはシステム制御マイコン４にてカウ
ントされるとともに、表示部１０にカウント値に基づく
制御状態が表示される。所望するカウント値に達した際
にプシュボタン２を押圧すると一連の操作が終了したこ
とになる。

【００１３】ここで、システム制御マイコン４は上記カ
ウント値に応じた制御指令を再生装置５及び制御回路６
に出力する。再生装置５ではシステム制御マイコン４か
らの制御指令により選択された再生部から再生信号を制
御回路６に出力する。制御回路６はシステム制御マイコ
ン４からの制御指令に基づいて再生信号を制御してアン
プ７に出力する。これにより、スイッチ１の操作結果に
応じた再生信号がアンプ７にて増幅されてスピーカ８，
９へ伝達され再生される。

【００１４】図２及び図３は、グラフィックイコライザ
ーの調整モードを示す表示図である。図２（ａ）は初期
状態を示すものであり、５バンドのグラフィックイコラ
イザーのある周波数帯域の中央値に表示２１が点灯して
セットされている。回転スイッチ３を右に１クリック分
回すと表示２１は１段階右隣の周波数バンドへ移動する
（図２（ｂ））。さらに、回転スイッチ３を右に２クリ
ック分回すと表示２１は２段階右隣の周波数バンドへ移
動する（図２（ｃ））。ここで、プッシュスイッチ２を
押圧すると、表示２１点灯している周波数バンドの調整
が可能な状態にセットされる（図２（ｄ））。

【００１５】さらに、図３（ａ）に示すように、回転ス
イッチ３を右に１クリック分回すと、その周波数帯域が
１段階増幅される位置に表示２１が移動する。逆に２ク
リック分左に回すと２段階減衰される位置に表示２１が
移動する（図３（ｂ））。この状態でプッシュスイッチ
２を押圧すると、グラフィックイコライザーの調整モー
ドにおける一連の操作が終了し、グラフィックイコライ
ザー特性が図３（ｄ）に示す状態にセットされる。調整
中においては表示２１は点滅状態として調整中であるこ
とを明確に表示できるようにし、セットされた際には表
示２１点灯表示とすることができる。

【００１６】以上のように、上記実施の形態において
は、回転スイッチ３を回転することにより機能の変更及
び調整を行い、プッシュスイッチ２を押圧することによ
り機能の変更及び調整の設定をすることができるため、
少ない操作釦により単純な操作で設定の変更及び調整を
行うことができる。

【００１７】なお、上記実施の形態の動作説明において
は、グラフィックイコライザーの周波数特性の調整モー
ドについて説明したが、その他に、再生装置の中のラジ
オ受信機やＣＤプレーヤ等の再生部の選択モード、音量
設定あるいは音量バランス等の各種機能の設定及び調整
をする際にも、回転スイッチ３の回転操作とプッシュス
イッチ２の押圧操作だけで設定の変更あるいは調整及び
調整の設定が上記実施の形態と同様に可能である。

【００１８】

【発明の効果】以上のように本発明は、押圧操作と回転
操作により動作する単独の操作釦により機能の調整及び
設定を可能としたものであり、従来の複雑で手間のかか
る操作を操作者に強いることなく、簡単でかつ確実な操
作により設定の変更及び調整を行うことができるという
効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態における車載用オーディオ
装置のブロック図

【図２】同車載用オーディオ装置の動作を説明するため
の状態遷移図

【図３】同車載用オーディオ装置の動作を説明するため
の状態遷移図

【図４】従来の車載用オーディオ装置のブロック図

【符号の説明】

１ スイッチ ２ プッシュスイッチ ３ 回転スイッチ ４ システム制御マイコン ５ 再生装置 ６ 制御回路 ７ アンプ ８、９ スピーカ １０ 表示部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の再生機能を有する車載用オーディ
   オ装置において、前記再生機能の調整及び設定を単独の
   操作釦で行うことを特徴とする車載用オーディオ装置。
2. 【請求項２】 操作釦が押圧操作により動作する第１の
   スイッチと回転操作により動作する第２のスイッチとか
   ら成ることを特徴とする請求項１記載の車載用オーディ
   オ装置。