JPH11151696A - パイプ材加工用の金型装置 - Google Patents
パイプ材加工用の金型装置Info
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- JPH11151696A JPH11151696A JP19097098A JP19097098A JPH11151696A JP H11151696 A JPH11151696 A JP H11151696A JP 19097098 A JP19097098 A JP 19097098A JP 19097098 A JP19097098 A JP 19097098A JP H11151696 A JPH11151696 A JP H11151696A
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- B21D28/24—Perforating, i.e. punching holes
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- Y10T83/929—Tool or tool with support
- Y10T83/9411—Cutting couple type
- Y10T83/9423—Punching tool
- Y10T83/9428—Shear-type male tool
-
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Punching Or Piercing (AREA)
- Details Of Cutting Devices (AREA)
- Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 パイプ材の開口端面にバリがある場合でも、
内金型装置を容易に挿入できるばかりでなく、パイプ材
の固定状態を容易に検出でき、パイプ材の幅寸法にバラ
ツキがあっても、パイプ材の幅方向の中央を基準とする
位置に加工することが可能な金型装置を提供する。 【解決手段】 パイプ材Ｐの外側に配置する外金型装置
と、パイプ材Ｐの内部に挿入され金型30と協働してパイ
プ材Ｐに加工を施す内金型装置Ｋとにおいて、内金型装
置Ｋは、外金型装置の金型Ｐの往復運動方向に対して直
交する方向において２つに分割し、分割されて加工作用
のない部位２をパイプ材Ｐの開口している方向に往復移
動可能に形成すると共に、往復移動運動を、パイプ材Ｐ
の加工辺P1と交わる方向の辺P2に内金型装置Ｋの加工作
用をする部位１を押し付ける力に変換して作用させるこ
とにより、内金型装置Ｋをパイプ材Ｐに固定する機構を
具備した。
内金型装置を容易に挿入できるばかりでなく、パイプ材
の固定状態を容易に検出でき、パイプ材の幅寸法にバラ
ツキがあっても、パイプ材の幅方向の中央を基準とする
位置に加工することが可能な金型装置を提供する。 【解決手段】 パイプ材Ｐの外側に配置する外金型装置
と、パイプ材Ｐの内部に挿入され金型30と協働してパイ
プ材Ｐに加工を施す内金型装置Ｋとにおいて、内金型装
置Ｋは、外金型装置の金型Ｐの往復運動方向に対して直
交する方向において２つに分割し、分割されて加工作用
のない部位２をパイプ材Ｐの開口している方向に往復移
動可能に形成すると共に、往復移動運動を、パイプ材Ｐ
の加工辺P1と交わる方向の辺P2に内金型装置Ｋの加工作
用をする部位１を押し付ける力に変換して作用させるこ
とにより、内金型装置Ｋをパイプ材Ｐに固定する機構を
具備した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイプ材に加工を
施すための金型装置であって、特に、パイプの内側に挿
入，配置する内金型装置に改良を加えた金型装置に関す
るものである。
施すための金型装置であって、特に、パイプの内側に挿
入，配置する内金型装置に改良を加えた金型装置に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、パイプ材に穴あけ等の加工を施す
場合、パイプ材の外側に配置する外金型装置と、前記パ
イプ材の内側に挿入，配置する内金型装置との協働作用
により加工を行っている。
場合、パイプ材の外側に配置する外金型装置と、前記パ
イプ材の内側に挿入，配置する内金型装置との協働作用
により加工を行っている。
【０００３】而して、従来のパイプ材Ｐの内側に挿入，
配置する内金型装置は、図11に示すように、加工する辺
p1と交わる方向の辺p2の一方にバネ63の力により付勢さ
れたボール64で押し付ける機構を備え、上金型装置のパ
ンチ30と下金型装置のダイＤとを同軸に位置決めするよ
うにしたものがある。なお、図中、61は内金型装置の上
ブロック、62は同じく下ブロックである。
配置する内金型装置は、図11に示すように、加工する辺
p1と交わる方向の辺p2の一方にバネ63の力により付勢さ
れたボール64で押し付ける機構を備え、上金型装置のパ
ンチ30と下金型装置のダイＤとを同軸に位置決めするよ
うにしたものがある。なお、図中、61は内金型装置の上
ブロック、62は同じく下ブロックである。
【０００４】然し乍ら、従来装置は、パイプ材Ｐの加工
する辺p1と交わる方向の辺p2の一方をバネ53の力により
付勢されたボール54で押し付けるためには、ボール54が
接する側の辺p2と相対する辺p3の２辺間のパイプ材Ｐの
内寸法に比べ挿入する内金型装置の外寸法が大きいの
で、パイプ材Ｐの開口端面部から内金型装置をパイプ材
Ｐの内部に挿入する場合、大きな力を必要とし、挿入し
づらいという問題があった。特に、開口端面の内側に向
けてバリがあった場合は、更に挿入しづらさの度合いは
著しくなる。
する辺p1と交わる方向の辺p2の一方をバネ53の力により
付勢されたボール54で押し付けるためには、ボール54が
接する側の辺p2と相対する辺p3の２辺間のパイプ材Ｐの
内寸法に比べ挿入する内金型装置の外寸法が大きいの
で、パイプ材Ｐの開口端面部から内金型装置をパイプ材
Ｐの内部に挿入する場合、大きな力を必要とし、挿入し
づらいという問題があった。特に、開口端面の内側に向
けてバリがあった場合は、更に挿入しづらさの度合いは
著しくなる。
【０００５】従来装置は、上述のように、バネ53の力と
ボール54の動きによるため、ボール54が動作不良を生じ
た場合に、この状況を検出することが困難であるという
問題もある。更に、パイプ材Ｐの内部に挿入された内金
型装置の加工作用部とパイプ材Ｐの位置関係は、パイプ
材Ｐの内側面の片側からの距離となるので、パイプ材Ｐ
の幅方向の中央を基準とする位置に加工しなければなら
ない場合には、パイプ材Ｐの幅寸法にバラツキがある場
合は加工することが不可能であった。
ボール54の動きによるため、ボール54が動作不良を生じ
た場合に、この状況を検出することが困難であるという
問題もある。更に、パイプ材Ｐの内部に挿入された内金
型装置の加工作用部とパイプ材Ｐの位置関係は、パイプ
材Ｐの内側面の片側からの距離となるので、パイプ材Ｐ
の幅方向の中央を基準とする位置に加工しなければなら
ない場合には、パイプ材Ｐの幅寸法にバラツキがある場
合は加工することが不可能であった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な従来技術に鑑み、加工すべきパイプ材の開口端面に内
側に向いたバリがある場合でも、パイプ材内部に内金型
装置を容易に挿入できるばかりでなく、該内金型装置が
パイプ材の幅方向の辺に押付けられて固定されている状
態にあることを容易に検出でき、また、パイプ材の幅寸
法にバラツキがあっても、パイプ材の幅方向の中央を基
準とする位置に加工することが可能なパイプ材の穴明け
加工等の金型装置を提供することを、その課題とするも
のである。
な従来技術に鑑み、加工すべきパイプ材の開口端面に内
側に向いたバリがある場合でも、パイプ材内部に内金型
装置を容易に挿入できるばかりでなく、該内金型装置が
パイプ材の幅方向の辺に押付けられて固定されている状
態にあることを容易に検出でき、また、パイプ材の幅寸
法にバラツキがあっても、パイプ材の幅方向の中央を基
準とする位置に加工することが可能なパイプ材の穴明け
加工等の金型装置を提供することを、その課題とするも
のである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明金型装置の第一の構成は、
パイプ材の外側に配置する外金型装置と、このパイプ材
の内部に挿入され前記外金型装置の金型と協働してパイ
プ材に加工を施す内金型装置とから成るパイプ材加工用
の金型装置において、内金型装置は、外金型装置の金型
の往復運動方向に対して直交する方向において２つに分
割し、分割されて加工作用のない部位をパイプ材の開口
している方向に往復移動可能に形成すると共に、前記往
復移動運動を、パイプ材の加工辺と交わる方向の辺に内
金型装置の加工作用をする部位を押し付ける力に変換し
て作用させることにより、前記内金型装置をパイプ材に
固定する機構を具備したことを特徴とするものである。
を目的としてなされた本発明金型装置の第一の構成は、
パイプ材の外側に配置する外金型装置と、このパイプ材
の内部に挿入され前記外金型装置の金型と協働してパイ
プ材に加工を施す内金型装置とから成るパイプ材加工用
の金型装置において、内金型装置は、外金型装置の金型
の往復運動方向に対して直交する方向において２つに分
割し、分割されて加工作用のない部位をパイプ材の開口
している方向に往復移動可能に形成すると共に、前記往
復移動運動を、パイプ材の加工辺と交わる方向の辺に内
金型装置の加工作用をする部位を押し付ける力に変換し
て作用させることにより、前記内金型装置をパイプ材に
固定する機構を具備したことを特徴とするものである。
【０００８】上記発明において、加工作用のない分割部
位の往復移動運動は、内金型装置をパイプ材の加工辺と
交わる方向の辺、及び、この辺と相対する辺を押しつけ
る力に変換して同時に作用させ、内金型装置をパイプ材
の内幅に対して常に中央に位置決めする内金型装置の固
定機構を具備させる構成としてもよい。
位の往復移動運動は、内金型装置をパイプ材の加工辺と
交わる方向の辺、及び、この辺と相対する辺を押しつけ
る力に変換して同時に作用させ、内金型装置をパイプ材
の内幅に対して常に中央に位置決めする内金型装置の固
定機構を具備させる構成としてもよい。
【０００９】また、上記発明において、分割された内金
型装置をパイプ材の加工する辺と交わる方向の辺の一方
又は双方に押し付ける押し付ける力は、加工作用をする
分割部位に設けられ、かつ、加工作用のない分割部位に
連結されたレバーの一端又は両端に作用させるようにす
る。
型装置をパイプ材の加工する辺と交わる方向の辺の一方
又は双方に押し付ける押し付ける力は、加工作用をする
分割部位に設けられ、かつ、加工作用のない分割部位に
連結されたレバーの一端又は両端に作用させるようにす
る。
【００１０】上記の発明においては、レバーの両端又は
先端に、ローラ状，ボール状等の回転体又は滑動体を具
備させると、作用が円滑なものとなる。
先端に、ローラ状，ボール状等の回転体又は滑動体を具
備させると、作用が円滑なものとなる。
【００１１】更に、上記課題を解決することができる別
の発明の構成は、上記発明における内金型装置を、外金
型装置の金型の往復運動方向に対して直交する方向にお
いて少なくとも３つに分割すると共に、分割されて加工
作用のない部位をパイプ材の開口している方向に往復移
動可能に形成することにより、分割した内金型装置に、
該内金型装置をパイプ材の加工辺側及びこの辺と相対す
る辺側に向けて拡縮させる機構と、前記往復移動運動
を、弾性体を介して又は介さずに加工辺と交わる方向の
辺、及び、この辺と相対する辺に加工作用をする部位を
押し付ける力に変換して同時に作用させ、前記内金型装
置をパイプ材の内幅に対して常に中央に位置決め固定す
る内金型の固定機構を具備させたことを特徴とするもの
である。
の発明の構成は、上記発明における内金型装置を、外金
型装置の金型の往復運動方向に対して直交する方向にお
いて少なくとも３つに分割すると共に、分割されて加工
作用のない部位をパイプ材の開口している方向に往復移
動可能に形成することにより、分割した内金型装置に、
該内金型装置をパイプ材の加工辺側及びこの辺と相対す
る辺側に向けて拡縮させる機構と、前記往復移動運動
を、弾性体を介して又は介さずに加工辺と交わる方向の
辺、及び、この辺と相対する辺に加工作用をする部位を
押し付ける力に変換して同時に作用させ、前記内金型装
置をパイプ材の内幅に対して常に中央に位置決め固定す
る内金型の固定機構を具備させたことを特徴とするもの
である。
【００１２】上記の分割された内金型装置における加工
作用をする部位を、パイプの加工辺と交わる方向の辺
と、これに相対する辺に同時に作用させ、パイプ材の内
幅に対して常に中央に位置決めする力は、加工作用のな
い分割部位に弾性体を介して連結されたレバーの両端に
作用させるようにする。
作用をする部位を、パイプの加工辺と交わる方向の辺
と、これに相対する辺に同時に作用させ、パイプ材の内
幅に対して常に中央に位置決めする力は、加工作用のな
い分割部位に弾性体を介して連結されたレバーの両端に
作用させるようにする。
【００１３】上記の拡縮機構を具備させた発明における
レバーの両端又は先端には、ローラ状，ボール状等の回
転体又は滑動体を具備させると、作用が円滑なものとな
る。
レバーの両端又は先端には、ローラ状，ボール状等の回
転体又は滑動体を具備させると、作用が円滑なものとな
る。
【００１４】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態例を図
により説明する。図１は本発明の一例の内金型装置を加
工すべきパイプ材内に挿入した状態の縦断正面図、図２
は図１の平面図、図３は図１の縦断右側面図、図４は別
例の内金型装置を加工すべきパイプ材内に挿入した状態
の平面図、図５は図４の縦断右側面図、図６は他の例の
内金型装置を加工すべきパイプ材内に挿入した状態の縦
断正面図、図７は図６の平面図、図８は図６の縦断右側
面図、図９は他の別例の内金型装置を加工すべきパイプ
材内に挿入した状態の平面図、図10は図９の縦断右側面
図、図11はパイプ内に挿入した従来の内金型装置の側断
面図である。
により説明する。図１は本発明の一例の内金型装置を加
工すべきパイプ材内に挿入した状態の縦断正面図、図２
は図１の平面図、図３は図１の縦断右側面図、図４は別
例の内金型装置を加工すべきパイプ材内に挿入した状態
の平面図、図５は図４の縦断右側面図、図６は他の例の
内金型装置を加工すべきパイプ材内に挿入した状態の縦
断正面図、図７は図６の平面図、図８は図６の縦断右側
面図、図９は他の別例の内金型装置を加工すべきパイプ
材内に挿入した状態の平面図、図10は図９の縦断右側面
図、図11はパイプ内に挿入した従来の内金型装置の側断
面図である。
【００１５】図１〜図３において、本発明の内金型装置
は、一例として次のように構成されている。１はダイＤ
を固定して具備する分割された内金型装置における上ブ
ロック、２はパイプＰの内面下部に接する内金型装置に
おける分割された下ブロック、３は、その頭部の下面と
上ブロック１の座ぐり穴の間に挿入したバネ座金４によ
り上ブロック１を下ブロック２に押圧し、それら上下ブ
ロック１，２を上下方向において一体化するスタッドピ
ン、５は上ブロック１の下面において長さ方向の両側に
下向きに設けたガイドピンで、下ブロック２両側に設け
た長穴６に遊嵌してある。また、下ブロック２には、上
ブロック１に固定したダイＤの下部を遊嵌する長穴Dhを
設けてあり、各長穴６，Dhにおける遊嵌物の移動範囲は
同一になるように形成されている。なお、７は内金型の
上ブロック１に固定された基準ブロックである。上記に
おいて、２つに分割された内金型装置における上ブロッ
ク１が加工作用をするダイＤを具備した部位であり、従
って、下ブロック２は、加工作用がなく、パイプＰの長
さ方向において往復動可能な部位である。
は、一例として次のように構成されている。１はダイＤ
を固定して具備する分割された内金型装置における上ブ
ロック、２はパイプＰの内面下部に接する内金型装置に
おける分割された下ブロック、３は、その頭部の下面と
上ブロック１の座ぐり穴の間に挿入したバネ座金４によ
り上ブロック１を下ブロック２に押圧し、それら上下ブ
ロック１，２を上下方向において一体化するスタッドピ
ン、５は上ブロック１の下面において長さ方向の両側に
下向きに設けたガイドピンで、下ブロック２両側に設け
た長穴６に遊嵌してある。また、下ブロック２には、上
ブロック１に固定したダイＤの下部を遊嵌する長穴Dhを
設けてあり、各長穴６，Dhにおける遊嵌物の移動範囲は
同一になるように形成されている。なお、７は内金型の
上ブロック１に固定された基準ブロックである。上記に
おいて、２つに分割された内金型装置における上ブロッ
ク１が加工作用をするダイＤを具備した部位であり、従
って、下ブロック２は、加工作用がなく、パイプＰの長
さ方向において往復動可能な部位である。
【００１６】８は、ダイＤを挾んで、上ブロック１の上
面に２個凹設した機構設置スペースで、前記スペース８
には、旋回レバー９が垂直な軸10により回転自在に取付
けられており、この旋回レバー９の後端（図示２の上
端）は、前記スペース８に臨設する下ブロック２に立設
したスタッドピン11に一端を支持させた引張りバネ12の
他端に掛けて支持され、旋回レバー９の先端（図２の下
端）にはローラ13が取付けられている。ここで、引張り
バネ12は、ガススプリング、又は、伸縮のないリンク部
材に代替でき、また、ローラ13は回転可能なボール状部
材、或は、滑り性の良好なスライダ部材に代替できる。
面に２個凹設した機構設置スペースで、前記スペース８
には、旋回レバー９が垂直な軸10により回転自在に取付
けられており、この旋回レバー９の後端（図示２の上
端）は、前記スペース８に臨設する下ブロック２に立設
したスタッドピン11に一端を支持させた引張りバネ12の
他端に掛けて支持され、旋回レバー９の先端（図２の下
端）にはローラ13が取付けられている。ここで、引張り
バネ12は、ガススプリング、又は、伸縮のないリンク部
材に代替でき、また、ローラ13は回転可能なボール状部
材、或は、滑り性の良好なスライダ部材に代替できる。
【００１７】14は内金型装置における下ブロック２の後
端（図１，図２の左方）に接合された伝達ロッドで、送
りネジ機構やシリンダ等による往復駆動装置（図示せ
ず）に連結され、前記下ブロック２をパイプＰの長さ方
向に沿って往復移動させるためのものであり、以上によ
り本発明における内金型装置Ｋの一例が構成される。
端（図１，図２の左方）に接合された伝達ロッドで、送
りネジ機構やシリンダ等による往復駆動装置（図示せ
ず）に連結され、前記下ブロック２をパイプＰの長さ方
向に沿って往復移動させるためのものであり、以上によ
り本発明における内金型装置Ｋの一例が構成される。
【００１８】なお、上ブロック１と下ブロック２は、共
に端部が本機（加工機本体）側の固定ベース15の上に、
平面から見たパイプＰの加工径方向に対しては摺動自在
（図２参照）であるが、長さ方向には不動に支持されて
いる。また、図１〜３において、16は本機側ベース15に
配置した基準となる基準ブロック、17は本機側ベース15
において内金型装置Ｋに関し前記基準ブロック16の反対
側に取付けたクランプ装置で、パイプＰの加工に際して
は、クランプ装置17がパイプＰを前記基準ブロック16に
押圧して固定するようになっている。
に端部が本機（加工機本体）側の固定ベース15の上に、
平面から見たパイプＰの加工径方向に対しては摺動自在
（図２参照）であるが、長さ方向には不動に支持されて
いる。また、図１〜３において、16は本機側ベース15に
配置した基準となる基準ブロック、17は本機側ベース15
において内金型装置Ｋに関し前記基準ブロック16の反対
側に取付けたクランプ装置で、パイプＰの加工に際して
は、クランプ装置17がパイプＰを前記基準ブロック16に
押圧して固定するようになっている。
【００１９】本発明の一例の装置は、上記のように構成
されるが、その作用について説明すれば、次のとおりで
ある。被加工材であるパイプＰは、その中に内金型装置
Ｋを内包した状態で前記ベース15上の所定位置にセット
された後、本機側に取付けられたクランプ装置17により
基準ブロック16に押圧されて固定されると同時に、伝達
ロッド14がＡ方向に移動され、この移動が引張りバネ12
を介して旋回レバー９を図２の反時計方向に旋回させ、
ローラ13をパイプ材Ｐの内壁に当接させるので、内金型
装置Ｋは、加工作用をするダイＤを具備した部位を含み
全体が基準ブロック７に対面するパイプＰの内面の側に
押付けられて、この内金型装置ＫをパイプＰの内壁に当
接させる。
されるが、その作用について説明すれば、次のとおりで
ある。被加工材であるパイプＰは、その中に内金型装置
Ｋを内包した状態で前記ベース15上の所定位置にセット
された後、本機側に取付けられたクランプ装置17により
基準ブロック16に押圧されて固定されると同時に、伝達
ロッド14がＡ方向に移動され、この移動が引張りバネ12
を介して旋回レバー９を図２の反時計方向に旋回させ、
ローラ13をパイプ材Ｐの内壁に当接させるので、内金型
装置Ｋは、加工作用をするダイＤを具備した部位を含み
全体が基準ブロック７に対面するパイプＰの内面の側に
押付けられて、この内金型装置ＫをパイプＰの内壁に当
接させる。
【００２０】次いでクランプ17を作動させることによ
り、パイプＰの前記基準ブロック７に対応した外壁が基
準ブロック16に当接させられるので、図３に例示するよ
うに、本機側の基準ブロック16の内面からパイプＰの外
側に配置した上金型装置のパンチ30の中心までの距離S1
と、パイプＰの中に挿入した内金型装置Ｋの基準ブロッ
ク７の外面からダイＤの中心までの距離S2は、パイプＰ
の板厚ｔによる差を生じるものの、同一パイプであれば
板厚ｔは一定であるので、基準ブロック16から見た内金
型装置ＫのダイＤの中心は板厚ｔを加味することによ
り、パンチセンターと常に一致した状態で同一板厚の夫
々のパイプＰ内で確実に保持されることになる。
り、パイプＰの前記基準ブロック７に対応した外壁が基
準ブロック16に当接させられるので、図３に例示するよ
うに、本機側の基準ブロック16の内面からパイプＰの外
側に配置した上金型装置のパンチ30の中心までの距離S1
と、パイプＰの中に挿入した内金型装置Ｋの基準ブロッ
ク７の外面からダイＤの中心までの距離S2は、パイプＰ
の板厚ｔによる差を生じるものの、同一パイプであれば
板厚ｔは一定であるので、基準ブロック16から見た内金
型装置ＫのダイＤの中心は板厚ｔを加味することによ
り、パンチセンターと常に一致した状態で同一板厚の夫
々のパイプＰ内で確実に保持されることになる。
【００２１】図４，５に示すものは、本発明の別例の装
置で、上記図１〜図３により説明した発明と異なるとこ
ろは、基準ブロック16とクランプ装置17に代えて、進退
自在の基準ブロック18，19を用いると共に、旋回レバー
９の両端にパイプＰへの押付け力を作用させるようにし
たものである。即ち、図４，５において、旋回レバー９
にはその両端に軸10から等距離の位置にローラ13を取付
けてある。また、18，19は内金型装置Ｋを挟んで配置し
た本機側の基準ブロック、20，21は前記基準ブロック1
8，19を螺合したネジ、22は前記ネジ20，21を駆動する
モータ、23はネジ21の軸受であって、ネジ20，21は逆ネ
ジに形成されており、モータ22を駆動すれば、基準ブロ
ック18，19がパイプＰに向けて同時且つ均等に前進又は
後退するようになっている。即ち、図４，図５に示した
例においては、パイプＰを基準ブロック16側に寄せるク
ランプ装置17を用いないで、前後の基準ブロック18，19
を同時に作用させてパイプＰの位置決めを本機側固定ベ
ース15のセンター上で行い、かつ、旋回レバー９の両端
のローラ13により、パイプＰの両内壁に対する均等な押
しつけ力を得て、内金型装置ＫをパイプＰのセンターに
位置決め固定しようとしたものである。
置で、上記図１〜図３により説明した発明と異なるとこ
ろは、基準ブロック16とクランプ装置17に代えて、進退
自在の基準ブロック18，19を用いると共に、旋回レバー
９の両端にパイプＰへの押付け力を作用させるようにし
たものである。即ち、図４，５において、旋回レバー９
にはその両端に軸10から等距離の位置にローラ13を取付
けてある。また、18，19は内金型装置Ｋを挟んで配置し
た本機側の基準ブロック、20，21は前記基準ブロック1
8，19を螺合したネジ、22は前記ネジ20，21を駆動する
モータ、23はネジ21の軸受であって、ネジ20，21は逆ネ
ジに形成されており、モータ22を駆動すれば、基準ブロ
ック18，19がパイプＰに向けて同時且つ均等に前進又は
後退するようになっている。即ち、図４，図５に示した
例においては、パイプＰを基準ブロック16側に寄せるク
ランプ装置17を用いないで、前後の基準ブロック18，19
を同時に作用させてパイプＰの位置決めを本機側固定ベ
ース15のセンター上で行い、かつ、旋回レバー９の両端
のローラ13により、パイプＰの両内壁に対する均等な押
しつけ力を得て、内金型装置ＫをパイプＰのセンターに
位置決め固定しようとしたものである。
【００２２】而して、上記図４，５に例示した装置を用
いてパイプＰの中心に穴あけ加工をを施す場合の作用は
次のとおりである。被加工材であるパイプＰは、その中
に内金型装置Ｋを内包した状態で所定位置にセットされ
た後、モータ22を駆動して両基準ブロック18，19を同時
にパイプＰに向けて均等移動させ、パイプＰを前後から
同時に押圧して本機側固定ベース15のセンター上に固定
すると同時に、伝達ロッド14をＡ方向に移動させると、
この移動により、引張りバネ12を介して旋回レバー９を
図４の反時計方向に旋回させ、旋回レバー９の両端に設
けたローラ13をパイプ材Ｐの両側の内壁に同時に当接さ
せて、内金型装置ＫをパイプＰの中央に位置決め固定し
て保持する。
いてパイプＰの中心に穴あけ加工をを施す場合の作用は
次のとおりである。被加工材であるパイプＰは、その中
に内金型装置Ｋを内包した状態で所定位置にセットされ
た後、モータ22を駆動して両基準ブロック18，19を同時
にパイプＰに向けて均等移動させ、パイプＰを前後から
同時に押圧して本機側固定ベース15のセンター上に固定
すると同時に、伝達ロッド14をＡ方向に移動させると、
この移動により、引張りバネ12を介して旋回レバー９を
図４の反時計方向に旋回させ、旋回レバー９の両端に設
けたローラ13をパイプ材Ｐの両側の内壁に同時に当接さ
せて、内金型装置ＫをパイプＰの中央に位置決め固定し
て保持する。
【００２３】図６〜図８は、内金型装置を、加工するパ
イプの上下内面に適合させるようにした本発明の他の一
例を示すものもので、ここでの内金型装置は、一例とし
て次のように構成されている。31は内金型装置の上ブロ
ック、32は同じく上面の一部をクサビ作用面（符号省
略）に形成した下ブロック、33は上ブロック1と下ブロ
ック32との間に位置付け、かつ、下面の一部を上記下ブ
ロック32のクサビ作用面に対応したクサビ作用面（符号
省略）に形成した拡縮ブロックで、この拡縮ブロック33
は、パイプＰの開口しているＡ方向（図６，図７の左
方）に移動することにより、その下面のクサビ作用面と
前記下ブロック32のクサビ作用面との作用によって、上
ブロック31を持ち上げ、内金型装置の上下幅を拡張する
ようになっている。即ち、この内金型装置は、上ブロッ
ク31及び下ブロック32と拡縮ブロック33の三層の分割構
成に形成されているのである。本発明において内金型装
置Ｋを三層以上の分割構造とするかどうかは、任意であ
る。三層以上の分割構成にすると、パイプ材Ｐの高さ方
向での内金型装置の大きな拡縮を、拡縮ブロックの少な
目のストローク動作で実現できる。
イプの上下内面に適合させるようにした本発明の他の一
例を示すものもので、ここでの内金型装置は、一例とし
て次のように構成されている。31は内金型装置の上ブロ
ック、32は同じく上面の一部をクサビ作用面（符号省
略）に形成した下ブロック、33は上ブロック1と下ブロ
ック32との間に位置付け、かつ、下面の一部を上記下ブ
ロック32のクサビ作用面に対応したクサビ作用面（符号
省略）に形成した拡縮ブロックで、この拡縮ブロック33
は、パイプＰの開口しているＡ方向（図６，図７の左
方）に移動することにより、その下面のクサビ作用面と
前記下ブロック32のクサビ作用面との作用によって、上
ブロック31を持ち上げ、内金型装置の上下幅を拡張する
ようになっている。即ち、この内金型装置は、上ブロッ
ク31及び下ブロック32と拡縮ブロック33の三層の分割構
成に形成されているのである。本発明において内金型装
置Ｋを三層以上の分割構造とするかどうかは、任意であ
る。三層以上の分割構成にすると、パイプ材Ｐの高さ方
向での内金型装置の大きな拡縮を、拡縮ブロックの少な
目のストローク動作で実現できる。
【００２４】34は、上ブロック31の上面に形成した座ぐ
り穴を通すと共に、拡縮ブロック31に貫設した長穴34a
を遊貫させて下ブロック32に立設したスタッドピンで、
このピン頭部の下方と上ブロック31の座ぐり穴の間に挿
入したバネ35により上ブロック31を下ブロック32側に押
圧しており拡縮ブロック33がＢ方向（図６，図７の右
方）に移動すると、該拡縮ブロック33と下ブロック32と
によるクサビ作用が緩んで、前記バネ35の作用により上
ブロック31が下方向に下げられるようになっている。な
お、Dhは拡縮ブロック33に貫通形成したダイＤの逃げ穴
である。なお、ダイＤはその上部フランジにおいて上ブ
ロック31に固定されるが、下ブロック32に対しては、上
下方向のみ自由に嵌合されている（図６参照）。
り穴を通すと共に、拡縮ブロック31に貫設した長穴34a
を遊貫させて下ブロック32に立設したスタッドピンで、
このピン頭部の下方と上ブロック31の座ぐり穴の間に挿
入したバネ35により上ブロック31を下ブロック32側に押
圧しており拡縮ブロック33がＢ方向（図６，図７の右
方）に移動すると、該拡縮ブロック33と下ブロック32と
によるクサビ作用が緩んで、前記バネ35の作用により上
ブロック31が下方向に下げられるようになっている。な
お、Dhは拡縮ブロック33に貫通形成したダイＤの逃げ穴
である。なお、ダイＤはその上部フランジにおいて上ブ
ロック31に固定されるが、下ブロック32に対しては、上
下方向のみ自由に嵌合されている（図６参照）。
【００２５】36は、上ブロック31の下面に下向きに垂設
することにより、拡縮ブロック33に形成した遊嵌長穴36
aに貫挿させると共に、下ブロック32に形成された遊嵌
穴36bに係合させ、上ブロック31に対し下ブロック32と
拡縮ブロック33のパイプＰの幅方向での動きを規制する
ガイドピン、37は上ブロック31と下ブロック32に固定さ
れた基準ブロックである（図７，図８参照）。
することにより、拡縮ブロック33に形成した遊嵌長穴36
aに貫挿させると共に、下ブロック32に形成された遊嵌
穴36bに係合させ、上ブロック31に対し下ブロック32と
拡縮ブロック33のパイプＰの幅方向での動きを規制する
ガイドピン、37は上ブロック31と下ブロック32に固定さ
れた基準ブロックである（図７，図８参照）。
【００２６】38は、ダイＤを挾んで、上ブロック31の上
面と下ブロック32の下面とにそれぞれ凹設した２個所の
機構設置スペースで、前記スペース38には、旋回レバー
39が軸40により回転自在に軸支されており、この旋回レ
バー39の図８における上端は、一端をスタッドピン41に
固定した引張りバネ42の他端に掛けて支持され、旋回レ
バー39の図８における下端にはローラ43が取付けられて
いる。なお、前記スタッドピン41は各スペース38に露出
させられた拡縮ブロック33の舌片部33aに、その上下面
を貫通して設けられており、軸40は上ブロック31と下ブ
ロック32とにまたがって前記各スペース38に立設されて
いる。ここで、引張りバネ42は、ガススプリング又は伸
縮しないリンク部材に代替でき、また、ローラ43は回転
可能なボール状部材、或は、滑り性の良好なスライダ部
材に代替できる。
面と下ブロック32の下面とにそれぞれ凹設した２個所の
機構設置スペースで、前記スペース38には、旋回レバー
39が軸40により回転自在に軸支されており、この旋回レ
バー39の図８における上端は、一端をスタッドピン41に
固定した引張りバネ42の他端に掛けて支持され、旋回レ
バー39の図８における下端にはローラ43が取付けられて
いる。なお、前記スタッドピン41は各スペース38に露出
させられた拡縮ブロック33の舌片部33aに、その上下面
を貫通して設けられており、軸40は上ブロック31と下ブ
ロック32とにまたがって前記各スペース38に立設されて
いる。ここで、引張りバネ42は、ガススプリング又は伸
縮しないリンク部材に代替でき、また、ローラ43は回転
可能なボール状部材、或は、滑り性の良好なスライダ部
材に代替できる。
【００２７】44は拡縮ブロック33の後端（図６，図７の
左方）に接合された伝達ロッドで、送りネジ機構やシリ
ンダ等による往復駆動装置（図示せず）に連結され、前
記拡縮ブロック33を往復移動させるためのものであり、
以上により本発明における内金型装置K'の一例が構成さ
れる。
左方）に接合された伝達ロッドで、送りネジ機構やシリ
ンダ等による往復駆動装置（図示せず）に連結され、前
記拡縮ブロック33を往復移動させるためのものであり、
以上により本発明における内金型装置K'の一例が構成さ
れる。
【００２８】なお、上ブロック31と下ブロック32は共に
端部が本機側の固定ベース45の上に、パイプＰの加工径
方向に対しては摺動自在であるが、長さ方向には不動に
支持されている。また、図７〜図９において、46は本機
側固定ベース45に配置した基準となる基準ブロック、47
は本機側固定ベース45において内金型装置K'に関し前記
基準ブロック46の反対側に取付けたクランプ装置で、パ
イプＰの加工に際しては、クランプ装置47がパイプＰを
前記基準ブロック46に押圧して固定するようになってい
る。
端部が本機側の固定ベース45の上に、パイプＰの加工径
方向に対しては摺動自在であるが、長さ方向には不動に
支持されている。また、図７〜図９において、46は本機
側固定ベース45に配置した基準となる基準ブロック、47
は本機側固定ベース45において内金型装置K'に関し前記
基準ブロック46の反対側に取付けたクランプ装置で、パ
イプＰの加工に際しては、クランプ装置47がパイプＰを
前記基準ブロック46に押圧して固定するようになってい
る。
【００２９】上記構成の本発明金型装置の作用について
説明すれば、次のとおりである。被加工材であるパイプ
Ｐは、その中に内金型装置K'を内包した状態で前記ベー
ス45上の所定位置にセットされた後、本機側に取付けら
れたクランプ装置47により基準ブロック46に押圧されて
固定される。このあと、伝達ロッド44がＡ方向に移動さ
れると、この移動により拡縮ブロック33が同動し、該拡
縮ブロック33のクサビ作用により上ブロック31をダイＤ
の上面がパイプＰの内側上面に当接するまで持ち上げ
る。
説明すれば、次のとおりである。被加工材であるパイプ
Ｐは、その中に内金型装置K'を内包した状態で前記ベー
ス45上の所定位置にセットされた後、本機側に取付けら
れたクランプ装置47により基準ブロック46に押圧されて
固定される。このあと、伝達ロッド44がＡ方向に移動さ
れると、この移動により拡縮ブロック33が同動し、該拡
縮ブロック33のクサビ作用により上ブロック31をダイＤ
の上面がパイプＰの内側上面に当接するまで持ち上げ
る。
【００３０】上記の拡縮ブロック33がＡ方向に移動させ
られると、この拡縮ブロック33の舌片部33aに立設した
スタッドピン41も設置スペース38内をＡ方向に移動する
ので、この移動が引張りバネ42を介して旋回レバー41を
図７の反時計方向に旋回させ、ローラ43をパイプＰの内
壁に当接させることにより、基準ブロック46において内
金型装置K'がパイプＰの内壁に当接させられる。
られると、この拡縮ブロック33の舌片部33aに立設した
スタッドピン41も設置スペース38内をＡ方向に移動する
ので、この移動が引張りバネ42を介して旋回レバー41を
図７の反時計方向に旋回させ、ローラ43をパイプＰの内
壁に当接させることにより、基準ブロック46において内
金型装置K'がパイプＰの内壁に当接させられる。
【００３１】このようにして内金型装置K'をパイプＰ内
に固定することにより、本機側の基準ブロック46の内面
からパイプＰの外側に配置した上金型装置のパンチ30の
中心までの距離S1と、パイプＰの中に挿入した内金型装
置K'の基準ブロック37の外面からダイＤの中心までの距
離S2は、パイプＰの板厚ｔによる差を生じるものの、同
一パイプであれば板厚ｔは一定であるので、基準ブロッ
ク46から見た内金型装置K'の中心は、板厚ｔを加味する
ことにより、パンチセンターと常に一致した状態でパイ
プＰ内で確実に保持されることになる。
に固定することにより、本機側の基準ブロック46の内面
からパイプＰの外側に配置した上金型装置のパンチ30の
中心までの距離S1と、パイプＰの中に挿入した内金型装
置K'の基準ブロック37の外面からダイＤの中心までの距
離S2は、パイプＰの板厚ｔによる差を生じるものの、同
一パイプであれば板厚ｔは一定であるので、基準ブロッ
ク46から見た内金型装置K'の中心は、板厚ｔを加味する
ことにより、パンチセンターと常に一致した状態でパイ
プＰ内で確実に保持されることになる。
【００３２】而して、拡縮ブロック33と旋回レバー39の
動作のタイミングは、拡縮ブロック33のＡ方向移動によ
るクサビ作用によってダイＤがパイプＰの上側内壁に当
接する前に、内金型装置K'がパイプＰの幅方向で保持さ
れるように設定することにより、まず、引張りバネ42に
よって内金型装置K'がパイプＰの幅方向に保持され、そ
れからダイＤがパイプＰの内面に当接してパイプＰの上
下方向に保持されるまでの拡縮ブロック33の移動量を前
記バネ42に吸収させるようにする。
動作のタイミングは、拡縮ブロック33のＡ方向移動によ
るクサビ作用によってダイＤがパイプＰの上側内壁に当
接する前に、内金型装置K'がパイプＰの幅方向で保持さ
れるように設定することにより、まず、引張りバネ42に
よって内金型装置K'がパイプＰの幅方向に保持され、そ
れからダイＤがパイプＰの内面に当接してパイプＰの上
下方向に保持されるまでの拡縮ブロック33の移動量を前
記バネ42に吸収させるようにする。
【００３３】次に、図９，図10によって本発明の内金型
装置K'の別の実施例を説明する。図９，図10に示すもの
は、上記の図６〜図８による例において、基準ブロック
46を設けず、旋回レバー39の両端にローラ43を取付ける
構造としたもので、上，下ブロック31，32のセンターに
位置する軸40に軸支された旋回レバー39の両端のローラ
43，43と軸40までの距離を等しくしている。
装置K'の別の実施例を説明する。図９，図10に示すもの
は、上記の図６〜図８による例において、基準ブロック
46を設けず、旋回レバー39の両端にローラ43を取付ける
構造としたもので、上，下ブロック31，32のセンターに
位置する軸40に軸支された旋回レバー39の両端のローラ
43，43と軸40までの距離を等しくしている。
【００３４】図９，図10において、48，49は内金型装置
K'を挾んで配置した本機側の固定ベース45に設けた基準
ブロック、50，51は前記基準ブロック48，49を螺合した
ネジ、52はネジ48，49を駆動するモータ、53はネジ49の
軸受であって、ネジ50，51は逆ネジに形成されており、
モータ52を駆動すれば、基準ブロック48，49がパイプＰ
に向けて同時かつ均等に前進又は後退するようにように
なっている。
K'を挾んで配置した本機側の固定ベース45に設けた基準
ブロック、50，51は前記基準ブロック48，49を螺合した
ネジ、52はネジ48，49を駆動するモータ、53はネジ49の
軸受であって、ネジ50，51は逆ネジに形成されており、
モータ52を駆動すれば、基準ブロック48，49がパイプＰ
に向けて同時かつ均等に前進又は後退するようにように
なっている。
【００３５】而して、上記図９，図10に例示した装置を
用いてパイプＰの中心に穴あけ加工を施す場合の作用は
次のとおりである。被加工材であるパイプＰは、その中
に内金型装置K'を内包した状態で所定位置にセットされ
た後、モータ52を駆動して基準ブロック48，49をパイプ
Ｐに向けて均等移動量で移動させ、パイプＰを押圧して
固定すると同時に、伝達ロッド44がＡ方向に移動される
と、この移動により拡縮ブロック33が同動し、該拡縮ブ
ロック33のクサビ作用により、上ブロック31をダイＤの
上面がパイプＰの上内面に当接するまで持ち上げる。
用いてパイプＰの中心に穴あけ加工を施す場合の作用は
次のとおりである。被加工材であるパイプＰは、その中
に内金型装置K'を内包した状態で所定位置にセットされ
た後、モータ52を駆動して基準ブロック48，49をパイプ
Ｐに向けて均等移動量で移動させ、パイプＰを押圧して
固定すると同時に、伝達ロッド44がＡ方向に移動される
と、この移動により拡縮ブロック33が同動し、該拡縮ブ
ロック33のクサビ作用により、上ブロック31をダイＤの
上面がパイプＰの上内面に当接するまで持ち上げる。
【００３６】このとき、拡縮ブロック33の舌片部33aに
立設したスタッドピン41もＡ方向に移動するので、この
移動が引張りバネ42を介して旋回レバー39を旋回させ、
該レバー39の両端に設けたローラ43がパイプＰの両側の
内壁に当接して、内金型装置K'をパイプＰの中央に位置
決め保持する。
立設したスタッドピン41もＡ方向に移動するので、この
移動が引張りバネ42を介して旋回レバー39を旋回させ、
該レバー39の両端に設けたローラ43がパイプＰの両側の
内壁に当接して、内金型装置K'をパイプＰの中央に位置
決め保持する。
【００３７】このようにして、パイプＰは、前記基準ブ
ロック48，49の均等移動により固定ベース45の上に押圧
保持され、内金型装置K'をパイプＰの板厚の違いや幅方
向での寸法バラ付きに関係なく、確実にパイプＰの中央
に固定して保持るることになるから、パイプ材Ｐの外側
に配置した外金型装置のパンチ30の中心とパイプＰの内
部に挿入した内金型装置K'のダイＤの中心位置はパイプ
Ｐの肉厚の大小に関係なく常に合致するのである。
ロック48，49の均等移動により固定ベース45の上に押圧
保持され、内金型装置K'をパイプＰの板厚の違いや幅方
向での寸法バラ付きに関係なく、確実にパイプＰの中央
に固定して保持るることになるから、パイプ材Ｐの外側
に配置した外金型装置のパンチ30の中心とパイプＰの内
部に挿入した内金型装置K'のダイＤの中心位置はパイプ
Ｐの肉厚の大小に関係なく常に合致するのである。
【００３８】なお、上記の固定作用における拡縮ブロッ
ク33と旋回レバー39の動作のタイミングは、拡縮ブロッ
ク33のクサビ作用によりダイＤがパイプＰの内壁に当接
する前に、内金型装置ＫがパイプＰの幅方向で保持され
るように設定し、内金型装置K'がパイプＰの幅方向で保
持されてからダイＤがパイプＰの内面に当接し上下方向
で保持されるまでの拡縮ブロック33の移動量を引張りバ
ネ42により吸収するようにする。
ク33と旋回レバー39の動作のタイミングは、拡縮ブロッ
ク33のクサビ作用によりダイＤがパイプＰの内壁に当接
する前に、内金型装置ＫがパイプＰの幅方向で保持され
るように設定し、内金型装置K'がパイプＰの幅方向で保
持されてからダイＤがパイプＰの内面に当接し上下方向
で保持されるまでの拡縮ブロック33の移動量を引張りバ
ネ42により吸収するようにする。
【００３９】
【発明の効果】本発明は上述のとおりであって、パイプ
材の外側に配置する外金型装置と、前記パイプ材の内部
に挿入して前記外金型装置との協働によりパイプ材に加
工を施す内金型装置とからなるパイプ材加工用金型装置
において、内金型装置は、外金型装置の金型の往復運動
方向に対して直交する方向において２つに分割し、分割
されて加工作用のない部位をパイプ材の開口している方
向に往復移動可能に形成すると共に、前記往復移動運動
を、パイプ材の加工辺と交わる方向の辺に内金型装置の
加工作用をする部位を押し付ける力に変換して作用させ
ることにより、前記内金型装置をパイプ材に固定する機
構を具備させたから、内金型装置を適切に動作させるこ
とにより、正確な加工を行うことができるし、また、そ
の動作精度を電気的に検知することが容易に可能にな
る。
材の外側に配置する外金型装置と、前記パイプ材の内部
に挿入して前記外金型装置との協働によりパイプ材に加
工を施す内金型装置とからなるパイプ材加工用金型装置
において、内金型装置は、外金型装置の金型の往復運動
方向に対して直交する方向において２つに分割し、分割
されて加工作用のない部位をパイプ材の開口している方
向に往復移動可能に形成すると共に、前記往復移動運動
を、パイプ材の加工辺と交わる方向の辺に内金型装置の
加工作用をする部位を押し付ける力に変換して作用させ
ることにより、前記内金型装置をパイプ材に固定する機
構を具備させたから、内金型装置を適切に動作させるこ
とにより、正確な加工を行うことができるし、また、そ
の動作精度を電気的に検知することが容易に可能にな
る。
【００４０】また、前記内金型装置は、分割されて加工
作用のない部位の往復移動運動を、パイプ材の加工辺と
交わる方向の辺、及び、この辺と相対する辺に内金型装
置の加工作用のある部位を押しつける力に変換して同時
に作用させ、この内金型装置をパイプ材の内幅に対して
常に中央に位置決めして固定する機構を具備させること
により、内金型装置の上下方向と幅方向の両方向の拡縮
運動を金型装置の外部から行うことができるので、内金
型装置の適切に拡縮動作しているか否か、或は、その動
作精度を電気的に検知することが容易に可能になる。
作用のない部位の往復移動運動を、パイプ材の加工辺と
交わる方向の辺、及び、この辺と相対する辺に内金型装
置の加工作用のある部位を押しつける力に変換して同時
に作用させ、この内金型装置をパイプ材の内幅に対して
常に中央に位置決めして固定する機構を具備させること
により、内金型装置の上下方向と幅方向の両方向の拡縮
運動を金型装置の外部から行うことができるので、内金
型装置の適切に拡縮動作しているか否か、或は、その動
作精度を電気的に検知することが容易に可能になる。
【００４１】また、パイプ材の開口端面から内金型装置
を挿入する場合、内金型装置を縮小させておくことによ
り、内金型装置の外寸法をパイプ材の開口寸法より小さ
くできるので、内面にバリのあるパイプ材への挿入も容
易に行うことができる。
を挿入する場合、内金型装置を縮小させておくことによ
り、内金型装置の外寸法をパイプ材の開口寸法より小さ
くできるので、内面にバリのあるパイプ材への挿入も容
易に行うことができる。
【００４２】更に、内金型装置に、パイプ材の内幅に対
して常に中央にダイ中心を位置決めさせる機構を具備さ
せたものでは、パイプ材の幅方向中央を基準とする位置
に加工を施さなければならない場合、パイプ材の内幅寸
法や肉厚にバラつきがあっても、正確に位置決めするこ
とができる。
して常に中央にダイ中心を位置決めさせる機構を具備さ
せたものでは、パイプ材の幅方向中央を基準とする位置
に加工を施さなければならない場合、パイプ材の内幅寸
法や肉厚にバラつきがあっても、正確に位置決めするこ
とができる。
【図１】本発明の一例の内金型装置をパイプ材の内部に
挿入した状態の縦断正面図。
挿入した状態の縦断正面図。
【図２】図１の装置の平面図。
【図３】図１の装置の縦断右側面図。
【図４】本発明の別例の内金型装置をパイプ材の内部に
挿入した状態の平面図。
挿入した状態の平面図。
【図５】図４の装置の縦断右側面図。
【図６】本発明の他の例の内金型装置をパイプ材の内部
に挿入した状態の縦断正面図。
に挿入した状態の縦断正面図。
【図７】図６の装置の平面図。
【図８】図６の装置の縦断右側面図。
【図９】本発明の他の別例の内金型装置をパイプ材の内
部に挿入した状態の平面図。
部に挿入した状態の平面図。
【図10】図９の装置の縦断右側面図。
【図11】パイプ材の内部に挿入した従来の内金型装置の
側断面図。
側断面図。
１ 内金型の上ブロック ２ 内金型の下ブロック ３ ガイドピン ４ バネ ５ ガイドピン ６ 長穴 ７ 基準ブロック ８ 機構設置スペ−ス ９ 旋回レバ− 10 軸 11 スタッドピン 12 引張りバネ 13 ロ−ラ 14 伝達ロッド 15 本機側固定ベ−ス 16，18，19 本機側基準ブロック 17 クランプ装置 20，21 ネジ 22 モ−タ 23 ネジの軸受 30 パンチ 31 内金型の上ブロック 32 内金型の下ブロック 33 拡縮ブロック 34 スタッド 35 バネ 36 ガイドピン 37 基準ブロック 38 機構設置スペ−ス 39 旋回レバ− 40 軸 41 スタッドピン 42 引張りバネ 43 ロ−ラ 44 伝達ロッド 45 本機側の固定ベ−ス 46 基準ブロック 47クランプ装置 48，49 本機側の基準ブロック 50，51 ネジ 52 モ−タ 53 ネジの軸受
Claims (7)
- 【請求項１】 パイプ材の外側に配置する外金型装置
と、このパイプ材の内部に挿入され前記外金型装置の金
型と協働してパイプ材に加工を施す内金型装置とから成
るパイプ材加工用の金型装置において、内金型装置は、
外金型装置の金型の往復運動方向に対して直交する方向
において２つに分割し、分割されて加工作用のない部位
をパイプ材の開口している方向に往復移動可能に形成す
ると共に、前記往復移動運動を、パイプ材の加工辺と交
わる方向の辺に内金型装置の加工作用をする部位を押し
付ける力に変換して作用させることにより、前記内金型
装置をパイプ材に固定する機構を具備したことを特徴と
するパイプ材加工用の金型装置。 - 【請求項２】 分割した内金型装置は、分割されて加工
作用のない部位の往復移動運動を、内金型装置の加工作
用のある部位をパイプ材の加工辺と交わる方向の辺、及
び、この辺と相対する辺を押しつける力に変換して同時
に作用させ、この内金型装置をパイプ材の内幅に対して
常に中央に位置決めして固定する機構を具備した請求項
１のパイプ材加工用の金型装置。 - 【請求項３】 パイプ材の外側に配置する外金型装置
と、このパイプ材の内部に挿入され前記外金型装置の金
型と協働してパイプ材に加工を施す内金型装置とから成
るパイプ材加工用の金型装置において、内金型装置は、
外金型装置の金型の往復運動方向に対して直交する方向
において少なくとも３つに分割し、分割されて加工作用
のない部位をパイプ材の開口している方向に往復移動可
能に形成することにより、分割した内金型装置に、該内
金型装置をパイプ材の加工辺側及びこの辺と相対する辺
側に向けて拡縮させる機構と、前記往復移動運動を、加
工辺と交わる方向の辺に加工作用をする部位を押し付け
る力に変換して作用させ内金型装置を固定する機構と
を、具備させたことを特徴とするパイプ材加工用の金型
装置。 - 【請求項４】 分割した内金型装置は、分割されて加工
作用のない部位の往復移動運動を、パイプ材の加工辺と
交わる方向の辺、及び、この辺と相対する辺に内金属型
装置の加工作用をする部位を押し付ける力に変換して同
時に作用させ、前記加工作用をする部位をパイプ材の内
幅に対して常に中央に位置決めする内金型装置の固定機
構を具備した請求項３のパイプ材加工用の金型装置。 - 【請求項５】 分割した内金型装置を、パイプ材の加工
辺と交わる方向の辺に押し付ける力は、内金型装置の加
工作用をする部位に設けられ、かつ、分割されて加工作
用のない部位に連結されたレバーの一端、又は、両端に
作用させるようにした請求項１〜４のいずれかに記載の
パイプ材加工用の金型装置。 - 【請求項６】 レバーの一端、又は、両端には、ローラ
状，ボール状等の回転体又は滑動体を具備した請求項１
〜５のいずれかに記載のパイプ材加工用の金型装置。 - 【請求項７】 加工作用のない分割部位の往復動運動
は、バネ状の弾性体を介してパイプ材の加工辺と交わる
方向の辺に内金型装置を押付ける力に変換するようにし
た請求項１〜６のいずれかのパイプ材加工用の金型装
置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19097098A JPH11151696A (ja) | 1997-09-09 | 1998-06-23 | パイプ材加工用の金型装置 |
| US09/145,183 US6128991A (en) | 1997-09-09 | 1998-09-01 | Punch and die device for working pipe |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25941497 | 1997-09-09 | ||
| JP9-259414 | 1997-09-09 | ||
| JP19097098A JPH11151696A (ja) | 1997-09-09 | 1998-06-23 | パイプ材加工用の金型装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11151696A true JPH11151696A (ja) | 1999-06-08 |
Family
ID=26506406
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19097098A Pending JPH11151696A (ja) | 1997-09-09 | 1998-06-23 | パイプ材加工用の金型装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
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| JP (1) | JPH11151696A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN104307976A (zh) * | 2014-08-20 | 2015-01-28 | 深圳先进技术研究院 | 采用分体式芯杆的管件冲孔装置和管件冲孔方法 |
| CN108160809A (zh) * | 2016-12-08 | 2018-06-15 | 日清纺精密机器株式会社 | 管件加工用模具装置及管件加工用穿孔加工装置 |
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-
1998
- 1998-06-23 JP JP19097098A patent/JPH11151696A/ja active Pending
- 1998-09-01 US US09/145,183 patent/US6128991A/en not_active Expired - Fee Related
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| CN108160809B (zh) * | 2016-12-08 | 2021-11-09 | 日清纺精密机器株式会社 | 管件加工用模具装置及管件加工用穿孔加工装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US6128991A (en) | 2000-10-10 |
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