JP2000051968A - 板材加工機における板押え方法及びその装置 - Google Patents

板材加工機における板押え方法及びその装置

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JP2000051968A
JP2000051968A JP10226250A JP22625098A JP2000051968A JP 2000051968 A JP2000051968 A JP 2000051968A JP 10226250 A JP10226250 A JP 10226250A JP 22625098 A JP22625098 A JP 22625098A JP 2000051968 A JP2000051968 A JP 2000051968A
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plate
plate holding
lower plate
pressing
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Takeshi Sugano
剛士 菅野
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上反りした板厚のワークを確実に板押えし、
薄板のワークも陥没等の傷を付けない。 【解決手段】 パスラインPL以下の高さに位置するリ
ポベース49とワークテーブル上にワークWを載置す
る。リポベース49内に昇降自在な下部板押えピン51
が下部板押えシリンダ53によりパスラインPLから上
方へ突出する。一方、下部板押えピン51の上面のワー
クは上方から下部板押えピン51の上面より大きい面積
を有する上部板押えピン47で、下部板押えシリンダ5
3より大きい押圧力を有する上部板押えシリンダ43に
より押圧される。上反りした厚板の場合、ワークが下方
へたわまなくとも下部板押えピン51がワークの下面に
密着し上部板押えピン47と挟み込んで確実に板押えが
行われる。また、薄板のワークの場合はワークが上部板
押えピン47でリポベース49の基準となるパスライン
PLへ押圧される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板材加工機におけ
る板押え方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、板材加工機としての例えばタレッ
トパンチプレスには、パンチとダイを装着する上部、下
部タレットの加工位置の近くのほぼ左右に位置して、板
押え装置が設けられている。大サイズのワークがワーク
移動位置決め装置の把持装置による一度のクランプで全
範囲を加工できないために、把持装置のつかみ換えをす
る必要があるので、板押え装置はワークの加工途中で把
持装置によるワークのつかむ位置が変更されるときに用
いられるものである。
【0003】板押え装置101としては、図10及び図
11に示されているように2つの上部板押えシリンダ1
03が上部フレーム105に設けられており、各上部板
押えシリンダ103のピストンロッド107の下端には
ワークテーブル上のワークWを上方から押圧するための
上部板押えピン109が設けられている。
【0004】図10においては、上記の2つの各上部板
押えピン109の下方位置には、ワークテーブル上のパ
スラインPLとほぼ同じ高さの上面を備えるリポベース
111が下部フレーム113に設けられている。
【0005】図11においては、上記の2つの各上部板
押えピン109の下方位置には、下部板押えシリンダ1
15が下部フレーム113に設けられており、下部板押
えシリンダ115のピストンロッド117の先端に下部
板押えピン119が設けられている。この下部板押えピ
ン119はワークテーブル上のパスラインPLとほぼ同
じ高さまで上昇して上部板押えピン109とワークWを
挟み込むように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の板材
加工機においては、上反りしている厚板のワークWの場
合、上部板押えシリンダ103のピストンロッド107
を下降して上部板押えピン109でワークWを押圧して
もワークWがたわまないために、図10及び図11に示
されているいずれの板押え装置101においても、ワー
クWの下面がリポベース111あるいは下部板押えピン
119の上面に密着しないので、確実に板押えできず、
ワークWがずれてしまうという問題点があった。
【0007】なお、図11に示されている板押え装置1
01では、下部板押えシリンダ115のストロークを延
ばして下部板押えピン119がパスラインPLより上方
へ突出するように設けるならば、上反りしている厚板の
ワークWの場合で上部板押えピン109の押圧力により
ワークWがたわまなくとも、下部板押えピン119が上
昇してワークWの下面に密着して上部板押えピン109
と挟み込んで板押えすることができるが、薄板のワーク
Wを板押えするときには高さ基準となるものがないので
ワークWに陥没等の傷が生じるという問題点があった。
【0008】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、上反りした板厚のワークを確
実に板押えすると共に薄板のワークも陥没等の傷を付け
ることなく板押えし得る板材加工機における板押え方法
及びその装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の板材加工機における板押え
方法は、パスラインとほぼ同じ高さに位置するリポベー
スとワークテーブル上にワークを載置し、前記リポベー
ス内に昇降自在な下部板押え部材を下部板押え駆動手段
により前記パスラインから上方へ突出せしめ、この下部
板押え部材の上面のワークを上方から前記下部板押え部
材の上面より大きい面積を有する上部板押え部材で、前
記下部板押え駆動手段より大きい押圧力を有する上部板
押え駆動手段により押圧することにより、下部板押え部
材と上部板押え部材との協働でワークを密着した状態で
押さえることを特徴とするものである。
【0010】したがって、ワークが上反りした厚板の場
合、ワークが上部板押え部材で上方から押圧されて下方
へたわまなくとも下部板押え部材がワークの下面まで上
昇して確実にワークに密着し、ワークの上方の上部板押
え部材と挟み込んで確実に板押えが行われる。また、薄
板のワークの場合は下部板押え部材の押圧力が上部板押
え部材の押圧力より小さいので、ワークが上部板押え部
材と下部板押え部材で挟み込まれた状態で下降し、ワー
クは上部板押え部材でリポベースの基準となるパスライ
ンへ押圧され確実に板押えされる。
【0011】また、上部板押え部材は下部板押え部材よ
り面積が大きく、また上部板押え部材よりリポベースの
面積が大きいので、ワークに傷がつきにくい。
【0012】請求項2によるこの発明の板材加工機にお
ける板押え装置は、板材加工機の上部フレームに、ワー
クテーブル上のワークを上方から押圧する上部板押え部
材を上部板押え駆動手段により昇降自在に設け、前記ワ
ークテーブル上のパスラインとほぼ同じ高さの上面を備
えるリポベースを板材加工機の下部フレームに設け、前
記リポベース内に下部板押え部材を前記上部板押え部材
に対向する下方に位置して下部板押え駆動手段により昇
降自在に設けると共に前記パスラインより上方へ出没可
能に設け、前記上部板押え部材の下面を前記下部板押え
部材の上面より大きく設けると共に前記上部板押え駆動
手段を前記下部板押え駆動手段の押圧力より大きく設け
てなることを特徴とするものである。
【0013】したがって、請求項1記載の作用と同様で
あり、ワークが上反りした厚板の場合、ワークが上部板
押え部材で上方から押圧されて下方へたわまなくとも下
部板押え部材がワークの下面まで上昇して確実にワーク
に密着し、ワークの上方の上部板押え部材と挟み込んで
確実に板押えが行われる。また、薄板のワークの場合は
下部板押え部材の押圧力が上部板押え部材の押圧力より
小さいので、ワークが上部板押え部材と下部板押え部材
で挟み込まれた状態で下降し、ワークは上部板押え部材
でリポベースの基準となるパスラインへ押圧され確実に
板押えされる。
【0014】また、上部板押え部材は下部板押え部材よ
り面積が大きく、また上部板押え部材よりリポベースの
面積が大きいので、ワークに傷がつきにくい。
【0015】請求項3によるこの発明の板材加工機にお
ける板押え装置は、板材加工機の上部フレームに、ワー
クテーブル上のワークを上方から押圧する上部板押え部
材を上部板押え駆動手段により昇降自在に設け、前記ワ
ークテーブル上のパスラインとほぼ同じ高さの上面を備
える下部板押え部材を板材加工機の下部フレームに設
け、前記下部板押え部材の外側に嵌合するリポベースを
前記上部板押え部材に対向する下方に位置して下部板押
え駆動手段により昇降自在に設けると共に前記パスライ
ンより上方へ出没可能に設け、前記上部板押え部材の下
面を前記下部板押え部材の上面より大きく設けると共に
前記上部板押え駆動手段を前記下部板押え駆動手段の押
圧力より大きく設けてなることを特徴とするものであ
る。
【0016】したがって、請求項1とほぼ同様であり、
ワークが上反りした厚板の場合、リポベースが上昇して
確実にワークの下面に密着し、上部板押え部材と挟み込
んで確実に板押えが行われる。また、薄板のワークの場
合はリポベースの押圧力が上部板押え部材の押圧力より
小さいので、ワークが上部板押え部材とリポベースで挟
み込まれた状態で下降し、リポベースが基準となるパス
ラインで停止しワークは上部板押え部材でリポベース並
びに下部板押え部材へ押圧され確実に板押えされる。
【0017】また、上部板押え部材は下部板押え部材よ
り面積が大きく、また上部板押え部材よりリポベースの
面積が大きいので、ワークに傷がつきにくい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の板材加工機におけ
る板押え方法及びその装置の実施の形態について、板材
加工機としての例えばタレットパンチプレスを例にとっ
て図面を参照して説明する。
【0019】図3および図4を参照するに、本実施の形
態に係わるタレットパンチプレス1は、下部フレーム3
の両側に立設したサイドフレーム5,7に上部フレーム
9の両側が支持された態様のフレーム構造に構成されて
いる。前記上部フレーム9の下部には、多種類のパンチ
Pを着脱交換自在に備えた円盤状の上部タレット11が
回転自在に装着されている。下部フレーム3の上面に
は、上部タレット11に対向した下部タレット13が回
転自在に装着されており、この下部タレット13には、
多種類のパンチPと対向した多数のダイDが円弧状に配
置され且つ着脱交換自在に装着されている。前記上部タ
レット11の軸心と下部タレット13の軸心とは同一軸
心に配置されており、この上部タレット11と下部タレ
ット13は、数値制御装置のような適宜の制御装置(図
示省略)の制御によって、同方向へ同期して回転され
る。
【0020】上部フレーム9にはクランク軸15が設け
られていて、クランク軸15に連結されているストライ
カ17が上部タレット11の図3において右側上方に垂
下されている。前記上部タレット11には多数のパンチ
Pが装着されており、この多数のパンチPに対応するダ
イDが下部タレット13に装着されている。
【0021】なお、タレットパンチプレス1にはワーク
テーブル19上に載置された板状のワークWを前後左右
方向へ移動位置決めするためのワーク移動位置決め装置
21が設けられており、その把持装置23にワークWが
把持されている。このワーク移動位置決め装置21は制
御装置(図示省略)によって制御されワークWを上記の
ストライカ17の下方の上部タレット11と下部タレッ
ト13のパンチPとダイDとの間の加工位置Kへ移動位
置決めするものである。
【0022】ワークWを載置するセンタテーブル25の
図4において右側にワーク移動位置決め装置21がパン
チング加工位置Kまでの間を移動自在に配設されてい
る。つまり、センタテーブル25の両側(図4において
上下)には図示せざるY軸送り機構を備えたサイドテー
ブル27が水平に設置された図示せざる基台上に移動自
在に設けられており、センタテーブル25に跨がって左
右に分割された形で乗っている。サイドテーブル27の
外側縁には、タレットパンチプレス1の機械全幅にほぼ
等しい長さのキャレッジベース29が固定されている。
なお、ワークテーブル19はセンタテーブル25とサイ
ドテーブル27とから構成されている。
【0023】前記Y軸送り機構により、サイドテーブル
27及びキャレッジベース29がY軸移動をして把持装
置23によりクランプされたワークWのY軸方向位置決
めが行われる。
【0024】また、前述したキャレッジベース29には
タレットパンチプレス1に面する側面下方に角鋼製のキ
ャレッジ移動用のガイドレール(図示省略)が設けられ
ており、キャレッジベース29のガイドレールの装着側
面には把持装置23を備えたキャレッジ31が前記ガイ
ドレールに沿ってX軸方向にスライド自在に設けられて
いる。
【0025】このキャレッジ31のほぼ中央を貫いてキ
ャレッジベース29の側面に設けたボールねじ33が図
4に示されているように配設され、伝動機構35を介し
てギヤードモータ37で駆動回転される。ボールねじ3
3の回転でキャレッジ31はキャレッジベース29の長
さ方向に自在に移動する。すなわち、ボールねじ33、
伝動機構35、ギヤードモータ37で動力駆動による移
動機構39が構成され、キャレッジ31がX軸方向に移
動されてワークWがX軸方向に移動位置決めされる。
【0026】したがって、板状のワークWが上部、下部
タレット11、13のパンチPとダイDとの間に位置決
めされた後に、パンチPがストライカ17によって打圧
されることにより、パンチPとダイDとの協働でワーク
Wにパンチング加工が行われるのである。
【0027】次に本発明の実施の形態の主要部に係わる
板押え装置について図面を参照して説明する。
【0028】板押え装置41は、図3及び図4に示され
ているように上部、下部タレット11,13の加工位置
Kの近くのほぼ左右に位置して設けられている。大サイ
ズのワークWはワーク移動位置決め装置21の把持装置
23による一度のクランプで全範囲を加工できないため
に、把持装置23のつかみ換えをする必要がある。板押
え装置41はワークWの加工途中で把持装置23による
ワークWにつかみ位置が変更されるときに用いられるも
のである。
【0029】図1を参照するに、板押え装置41として
は、上部板押え駆動手段としての例えば2つの上部板押
えシリンダ43が上部フレーム9に設けられており、各
上部板押えシリンダ43のピストンロッド45の下端に
はワークテーブル19上のワークWを上方から押圧する
上部板押え部材としての例えば上部板押えピン47が設
けられている。
【0030】上記の2つの上部板押えピン47の下方位
置には、ワークテーブル19上のパスラインPLとほぼ
同じ高さの上面を備えるリポベース49が下部フレーム
3に設けられている。各リポベース49内には下部板押
え部材としての例えば下部板押えピン51が上部板押え
ピン47に対向する下方位置に昇降自在に設けられてお
り、下部板押えピン51は下部板押え駆動手段としての
例えば下部板押えシリンダ53によりパスラインPLよ
り上方へ出没可能に設けられている。
【0031】図2を参照するに、中心線CLより左側は
リポベース49と下部板押えシリンダ53の内部構造が
示されており、中心線CLの右側は下部板押えシリンダ
53のピストンロッド55と下部板押えピン51との取
付け構造が示されている。
【0032】より詳しくは、リポベース49は下部フレ
ーム3に固定されており、リポベース49の水平面でほ
ぼ中央に設けられたピン摺動穴57内を下部板押えピン
51が昇降可能に設けられている。リポベース49の下
部にはシリンダ取付け用ブロック59がボルト61で固
定されており、前記シリンダ取付け用ブロック59の下
面に下部板押えシリンダ53がボルト63で固定されて
いる。なお、リポベース49の上面はパスラインPLの
位置もしくはパスラインPLより0.1〜0.2mm程
度下方位置に設けられている。
【0033】下部板押えシリンダ53のピストンロッド
55の先端には、図2の中心線CLの右側に示されてい
るように取付けシャフト65が螺着され、この取付けシ
ャフト65の上部に下部板押えピン51が高さ調整可能
に螺着されている。
【0034】また、下部板押えピン51はその上面がワ
ークWの想定される反り量程度、パスラインPLより上
方へ突出されるように設けられている。
【0035】また、上部板押えピン47の下面は下部板
押えピン51の上面より大きい面積で設けられており、
上部板押えピン47の下面はリポベース49の上面より
小さい面積で設けられている。
【0036】さらに、下部板押えシリンダ53による下
部板押えピン51の上方への押圧力は上部板押えシリン
ダ43による上部板押えピン47の下方への押圧力より
小さく設けられている。
【0037】上記構成により、ワークWの板押えを行な
う場合、ワークWが図1に示されているように板押え位
置に移動されたときに、上部板押えピン47が上部板押
えシリンダ43の作動により下降されると同時に下部板
押えピン51が下部板押えシリンダ53の作動により上
昇され、ワークWが上部板押えピン47と下部板押えピ
ン51で挟み込まれて固定される。
【0038】ワークWが厚板で上反りのときには、図5
に示されているように上部板押えピン47で押圧されて
もワークWがたわみにくいためにリポベース49と密着
しなくとも、下部板押えピン51が上昇してワークWの
下面に密着しているので確実に板押えが行われる。
【0039】ワークWが薄板のときには、図6の二点鎖
線に示されているようにワークWが上部板押えピン47
と下部板押えピン51で挟み込まれた後、下部板押えピ
ン51の上方への押圧力が上部板押えピン47の下方へ
の押圧力より小さいので、上部板押えピン47の押圧力
が下部板押えピン51の押圧力に抗してワークWを挟み
込んだ状態で下降せしめ、ワークWは図6の実線に示さ
れているようにリポベース49の上面の基準となるパス
ラインPLへ上部板押えピン47により押圧され固定さ
れる。
【0040】上部板押えピン47の下面は下部板押えピ
ン51の上面より大きい面積で設けられているので、上
部板押えピン47がワークWを介してリポベース49の
上面に確実に押圧するのでワークWに傷がつきにくく、
また、リポベース49の上面が上部板押えピン47の下
面より大きい面積で設けられているのでワークWに傷が
つきにくい。
【0041】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。本実施の形態では板材
加工機としてタレットパンチプレスを例にとって説明し
たが他のパンチプレスやレーザ加工機およびその他の板
材加工機であっても構わない。
【0042】また、前述した実施の形態では上部板押え
駆動手段及び下部板押え駆動手段としてシリンダが用い
られているが、例えば図7に示されているように軸受部
67で昇降自在に設けられた支持シャフト69の先端に
下部板押えピン51が設けられており、支持シャフト6
9はリンク機構71を介してソレノイド73により駆動
されるように、他の駆動手段を用いても構わない。
【0043】あるいは、下部板押えピンが下部フレーム
3に固定され、リポベースが上下動自在に設けても構わ
ない。例えば、図8に示されているようにリポベース7
5は下部フレーム3に設けた挿通口77内を通過されて
いる支持シャフト79の先端に固定されており、支持シ
ャフト79は連結部材81を介して下部板押えシリンダ
83のピストンロッド85により昇降自在に設けられ
る。なお、この場合のリポベース75は下部板押えピン
87にガイドされて昇降する。また、図8に示される板
押さえ装置とは別の構造であっても構わない。
【0044】あるいは、図9に示されているように1つ
の下部板押えシリンダ89により2つの下部板押えピン
51が昇降されるように構成しても構わない。例えば、
2つの下部板押えピン51は支持シャフト69の先端に
設けられており、各支持シャフト69は下部フレーム3
の下面に設けた軸受部67で昇降自在に設けられてい
る。上記2つの支持シャフト69の下端は連結部材91
により一体的に連結されており、連結部材91のほぼ中
央が下部板押えシリンダ89のピストンロッド93に連
結されている。
【0045】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明か
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、ワーク
が上反りした厚板の場合、ワークが上部板押え部材で上
方から押圧されて下方へたわまなくとも下部板押え部材
がワークの下面まで上昇して確実にワークに密着するの
で、ワークの上方の上部板押え部材と挟み込んで確実に
板押えを行なうことができる。また、薄板のワークの場
合は下部板押え部材の押圧力が上部板押え部材の押圧力
より小さいので、上部板押え部材と下部板押え部材でワ
ークを挟み込んだ状態で下降でき、上部板押え部材でワ
ークをリポベースの基準となるパスラインへ押圧し確実
に板押えできる。
【0046】また、上部板押え部材は下部板押え部材よ
り面積を大きく設け、また上部板押え部材よりリポベー
スの面積を大きく設けたので、ワークには傷がつきにく
い。
【0047】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
効果と同様であり、ワークが上反りした厚板の場合、ワ
ークが上部板押え部材で上方から押圧されて下方へたわ
まなくとも下部板押え部材がワークの下面まで上昇して
確実にワークに密着するので、ワークの上方の上部板押
え部材と挟み込んで確実に板押えを行なうことができ
る。また、薄板のワークの場合は下部板押え部材の押圧
力が上部板押え部材の押圧力より小さいので、上部板押
え部材と下部板押え部材でワークを挟み込んだ状態で下
降でき、上部板押え部材でワークをリポベースの基準と
なるパスラインへ押圧し確実に板押えできる。
【0048】また、上部板押え部材は下部板押え部材よ
り面積を大きく設け、また上部板押え部材よりリポベー
スの面積を大きく設けたので、ワークには傷がつきにく
い。
【0049】請求項3の発明によれば、ワークが上反り
した厚板の場合、リポベースを上昇せしめて確実にワー
クの下面に密着でき、上部板押え部材と挟み込んで確実
に板押えを行なえる。また、薄板のワークの場合はリポ
ベースの押圧力が上部板押え部材の押圧力より小さいの
で、上部板押え部材とリポベースでワークを挟み込んだ
状態で下降でき、リポベースが基準となるパスラインで
停止するので上部板押え部材でリポベース並びに下部板
押え部材へワークを押圧し確実に板押えできる。
【0050】また、上部板押え部材は下部板押え部材よ
り面積を大きく設け、また上部板押え部材よりリポベー
スの面積を大きく設けたので、ワークには傷がつきにく
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、板押え装置
の概略を説明する正面図である。
【図2】本発明の実施の形態の下部板押えシリンダ及び
下部板押えピンの構造を示す縦断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に用いられるタレットパン
チプレスの正面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】厚板のワークを板押えするときの状態を示す正
面図である。
【図6】薄板のワークを板押えするときの状態を示す正
面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態の板押え装置の概略を
説明する正面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態の板押え装置の概略を
説明する正面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態の板押え装置の概略を
説明する正面図である。
【図10】従来の板押え装置の概略を説明する正面図で
ある。
【図11】従来の他の板押え装置の概略を説明する正面
図である。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス 3 下部フレーム 9 上部フレーム 19 ワークテーブル 21 ワーク移動位置決め装置 23 把持装置 41 板押え装置 43 上部板押えシリンダ(上部板押え駆動手段) 45 ピストンロッド(上部板押えシリンダ43の) 47 上部板押えピン(上部板押え部材) 49 リポベース 51 下部板押えピン(下部板押え部材) 53 下部板押えシリンダ(下部板押え駆動手段) 55 ピストンロッド(下部板押えシリンダ53の)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パスラインとほぼ同じ高さに位置するリ
    ポベースとワークテーブル上にワークを載置し、前記リ
    ポベース内に昇降自在な下部板押え部材を下部板押え駆
    動手段により前記パスラインから上方へ突出せしめ、こ
    の下部板押え部材の上面のワークを上方から前記下部板
    押え部材の上面より大きい面積を有する上部板押え部材
    で、前記下部板押え駆動手段より大きい押圧力を有する
    上部板押え駆動手段により押圧することにより、下部板
    押え部材と上部板押え部材との協働でワークを密着した
    状態で押さえることを特徴とする板材加工機における板
    押え方法。
  2. 【請求項2】 板材加工機の上部フレームに、ワークテ
    ーブル上のワークを上方から押圧する上部板押え部材を
    上部板押え駆動手段により昇降自在に設け、 前記ワークテーブル上のパスラインとほぼ同じ高さの上
    面を備えるリポベースを板材加工機の下部フレームに設
    け、 前記リポベース内に下部板押え部材を前記上部板押え部
    材に対向する下方に位置して下部板押え駆動手段により
    昇降自在に設けると共に前記パスラインより上方へ出没
    可能に設け、 前記上部板押え部材の下面を前記下部板押え部材の上面
    より大きく設けると共に前記上部板押え駆動手段を前記
    下部板押え駆動手段の押圧力より大きく設けてなること
    を特徴とする板材加工機における板押え装置。
  3. 【請求項3】 板材加工機の上部フレームに、ワークテ
    ーブル上のワークを上方から押圧する上部板押え部材を
    上部板押え駆動手段により昇降自在に設け、 前記ワークテーブル上のパスラインとほぼ同じ高さの上
    面を備える下部板押え部材を板材加工機の下部フレーム
    に設け、 前記下部板押え部材の外側に嵌合するリポベースを前記
    上部板押え部材に対向する下方に位置して下部板押え駆
    動手段により昇降自在に設けると共に前記パスラインよ
    り上方へ出没可能に設け、 前記上部板押え部材の下面を前記下部板押え部材の上面
    より大きく設けると共に前記上部板押え駆動手段を前記
    下部板押え駆動手段の押圧力より大きく設けてなること
    を特徴とする板材加工機における板押え装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109794786A (zh) * 2019-01-24 2019-05-24 范亚强 一种金属成型与加工装置
CN114955935A (zh) * 2022-05-17 2022-08-30 苏州富士德物流设备有限公司 一种板材堆垛机

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