JPH1114975A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法

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JPH1114975A
JPH1114975A JP9164673A JP16467397A JPH1114975A JP H1114975 A JPH1114975 A JP H1114975A JP 9164673 A JP9164673 A JP 9164673A JP 16467397 A JP16467397 A JP 16467397A JP H1114975 A JPH1114975 A JP H1114975A
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liquid crystal
substrate
substrates
display device
crystal display
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JP9164673A
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Masae Kawabata
雅江 川端
Tokihiko Shinomiya
時彦 四宮
Yoshihiro Izumi
良弘 和泉
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の液晶パネルや透光性基板をその側面で
接続することによって大画面化した際に、接続部におけ
るつなぎ目の強度を向上させるとともに、つなぎ目をよ
り目立たなくすることができる大画面化された液晶表示
装置を製造する方法を提供する。 【解決手段】 TFT基板13同士およびCF基板14
同士をレーザ光により溶融接続して接続基板10bおよ
び接続基板10cからなる大型パネル10aを形成す
る。上記TFT基板13同士およびCF基板14同士の
接続端面はあらかじめ研摩しておく。上記の大型パネル
10aを用いて、大表示画面を有する液晶表示装置10
を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、オーデ
ィオビジュアル(AV)機器やオフィスオートメーショ
ン(OA)機器に使用される直視型で表示画面が大型化
された液晶表示装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、AV機器として用いられる家庭用
テレビやOA機器に用いられる表示装置に対しては、軽
量化、薄型化、低消費電力化、高精細化、および表示画
面の大型化(以下、大画面化とする)が要求されてい
る。特に、大画面化については、CRT(Cathode Ray
Tube)方式を始めとして、液晶表示装置(LCD)、プ
ラズマ表示装置(PDP)、エレクトロルミネセンス
(EL)表示装置、発光ダイオード(LED)表示装置
など各種の表示装置において開発および実用化が進めら
れている。
【0003】なかでも、液晶表示装置は、他の表示装置
に比べて厚さ(奥行き)が格段に薄くできること、消費
電力が小さいこと、フルカラー化が容易なことなどの利
点を有するため、現在幅広い分野で用いられており、大
画面化への期待も大きい。
【0004】しかし、液晶表示装置は、大画面化を図る
と、製造工程において、信号線などの断線や画素の欠陥
などに由来する不良率が急激に上昇する。これに加え
て、大画面化によって製造工程も煩雑化し、その結果、
液晶表示装置の価格上昇をもたらすといった問題点が生
じている。
【0005】そこで、上記の問題点を解決するために、
同一平面上に複数枚の液晶パネルを隣接接続するように
並べて配置したり、液晶パネルを構成する電極付きの一
対の基板のうち、少なくとも1枚の基板を、複数枚の小
型基板をその側面で接続してなる接続基板としたりする
ことによって、大画面化を図っている液晶表示装置が知
られている。
【0006】上記の大画面化の方法では、液晶表示装置
の表示画面において、液晶パネル同士や小型基板同士の
接続部におけるつなぎ目を目立たなくする技術が必要と
される。このような技術を用いた液晶表示装置として
は、たとえば、特開平8−122769号公報において
提案されているつなぎ目の目立たない液晶表示装置が知
られている。
【0007】上記の液晶表示装置100は、たとえば、
図9に示すように、2つの液晶パネル101・101が
その側面で接続されてなっている。上記液晶パネル10
1は、アクティブ素子として薄膜トランジスタ(TF
T)が形成されたTFT基板103と、カラーフィルタ
(以下、CFとする)105およびブラックマトリクス
(以下、BMとする)106などが形成されたCF基板
104とをシール材107によって貼り合わせてなって
いる。そして、上記TFT基板103とCF基板104
との間に液晶層108が封入されている。
【0008】上記液晶パネル101・101の側面は、
接着性を有する屈折率調整材109によって互いに貼り
合わせられ、1つの大型パネル102を形成するように
なっている。さらに、この大型パネル102の構造を補
強するために、液晶パネル101・101におけるCF
基板104側の面に、補強基板110を上記屈折率調整
材109を用いて貼り合わせている。そして、この補強
された大型パネル102の表裏面のそれぞれに、偏光軸
が直交する方向で一対の偏光板111・111が設置さ
れている。
【0009】上記液晶パネル101・101を補強基板
110上に配置すると、図10に示すように、液晶パネ
ル101同士の接続部の幅bは、上記BM106の幅a
よりも狭い幅となっている。これは、上記接続部の幅b
がBM106の幅aよりも広すぎると、表示画面全体の
画素ピッチが該接続部において乱れることになり、表示
品位の低下を将来するためである。
【0010】上記のような構成を有する液晶表示装置1
00では、屈折率調整材109として、TFT基板10
3やCF基板104に用いられている基板ガラスの屈折
率とほぼ同じ屈折率を有する樹脂が用いられている。そ
のため、液晶パネル101・101の接続部の間隙に、
上記樹脂からなる屈折率調整材109を充填することに
よって、表示画面における液晶パネル101同士の接続
部におけるつなぎ目を目立たなくしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に、液晶パネル同士のつなぎ目に、樹脂からなる屈折率
調整材109を充填した液晶表示装置100では、液晶
パネル101同士の接着強度が十分ではないという問題
点を招来している。
【0012】さらに、上記液晶表示装置100では、表
示画面上で、つなぎ目が目立つことを完全に防止するこ
とも困難となっている。これは、上記屈折率調整材10
9となる樹脂と、TFT基板103およびCF基板10
4に用いられる基板ガラスとの屈折率をほぼ同一に合わ
せることが難しいためである。
【0013】具体的には、上記屈折率調整材と基板ガラ
スとでは、光を透過する際における波長分散を完全に一
致させることが困難となっている。また、液晶パネル1
01同士の接続部に屈折率調整材109を充填して硬化
させる際に、硬化時の応力により該屈折率調整材109
の屈折率は変化する。そのため、上記基板ガラスと屈折
率調整材109との屈折率を、可視光全領域においてほ
ぼ一致させることも困難となる。
【0014】上記の理由により、上記接続部を斜め方向
から見た場合、液晶パネル101同士のつなぎ目を透過
した光の色のバランスが崩れ、表示画面上でつなぎ目を
目立たせるという問題点も招来している。
【0015】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、複数の液晶パネルや透光性基板
をその側面で接続することによって大画面化した際に、
接続部におけるつなぎ目の強度を向上させるとともに、
つなぎ目をより目立たなくすることができる大画面化さ
れた液晶表示装置を製造する方法を提供することであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
液晶表示装置の製造方法は、上記の課題を解決するため
に、複数枚の透光性基板を同一平面上で隣接接続してな
る接続基板を用いて大型パネルを形成する液晶表示装置
の製造方法において、上記透光性基板同士の接続部に、
該透光性基板同士を溶融接続できる強度のレーザ光を照
射する工程を含むことを特徴としている。
【0017】上記請求項1記載の製造方法によれば、上
記透光性基板同士はレーザ光により直接、溶融接続され
て接続基板を形成することになる。そのため、上記透光
性基板同士を溶融接続する際に、熱によって透光性基板
に及ぼされる影響が少ない状態で、高精細かつ高い接続
強度で該透光性基板同士を接続することができる。
【0018】したがって、上記溶融接続された接続部
は、得られる液晶表示装置の画素ピッチを乱さないよう
な幅とすることが容易である。また、透光性基板同士を
直接、溶融接続しているため、屈折率調整材を用いる必
要がない。その結果、透光性基板として用いられる基板
ガラスの光学特性と上記屈折率調整材の光学特性とを一
致させるといった煩雑さが回避されるとともに、上記接
続基板の接続部において光の屈折が生じない。さらに、
透光性基板同士を直接接続するので、先に液晶パネルと
して形成したもの同士をレーザによって接続して、接続
基板からなる大型パネルを形成することもできる。それ
ゆえ、透光性基板同士の接続部におけるつなぎ目が目立
たない高品位の大表示画面を実現することができる。
【0019】本発明の請求項2記載の液晶表示装置の製
造方法は、上記の課題を解決するために、複数枚の透光
性基板を同一平面上で隣接接続してなる接続基板を用い
て大型パネルを形成する液晶表示装置の製造方法におい
て、上記透光性基板同士の接続部の間に、該透光性基板
に用いられる基板材料よりも低い融点を有し、かつ、該
透光性基板とほぼ同一の光学特性を有するガラス材を挟
持する工程と、上記ガラス材を溶融して上記透光性基板
同士を接続できる強度のレーザ光を照射する工程を含む
ことを特徴としている。
【0020】上記請求項2記載の製造方法によれば、上
記透光性基板同士の接続は、該透光性基板に用いられる
基板材料よりも低い融点を有し、かつ、該透光性基板と
ほぼ同一の光学特性を有するガラス材をレーザ光で溶融
することによりなされる。そのため、上記透光性基板と
して用いられる基板材料を溶融するよりも低い強度のレ
ーザ光にて、上記透光性基板同士を接続することができ
る。
【0021】また、上記ガラス材は、上記基板材料とほ
ぼ同一の光学特性を有しているため、上記透光性基板同
士の接続部を光が透過しても、基板材料とガラス材との
屈折率の不一致に伴う光の屈折などが生じることがな
い。加えて、上記ガラス材の溶融は、レーザ光によって
なされるため、高精細な接続が可能となる。
【0022】そのため、上記接続基板の接続部において
光の屈折が生じることはなく、さらに、透光性基板同士
をガラス材の溶融により接続するので、先に液晶パネル
として形成したもの同士をレーザによって接続して、接
続基板からなる大型パネルを形成することもできる。そ
れゆえ、透光性基板同士のつなぎ目が目立たない高品位
の大表示画面を実現することができる。また、透光性基
板同士がガラス材により接続されているため、接続部の
接続強度も従来より向上させることができる。
【0023】本発明の請求項3記載の液晶表示装置の製
造方法は、上記の課題を解決するために、上記請求項1
または2記載の方法に加えて、さらに、上記透光性基板
における該透光性基板同士の接続端面を研摩する工程を
含むことを特徴としている。
【0024】上記請求項3記載の製造方法によれば、透
光性基板同士の接続端面を研摩することによって、該透
光性基板同士をほぼ隙間なく接続することができる。そ
のため、レーザ光による上記透光性基板同士の溶融接続
をより行い易くすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】 〔実施の形態1〕本発明の実施の一形態について図1お
よび図2に基づいて説明すれば、以下の通りである。な
お、これによって本発明が限定されるものではない。本
実施の形態の液晶表示装置は、図1に示すように、2枚
の透光性基板を接続した接続基板同士を対向させて、そ
の間に、透光性基板毎に液晶層を独立して形成している
構成を有している。
【0026】具体的に説明すると、上記液晶表示装置1
0は、1枚の大型パネル10aを有しており、この大型
パネル10aは、透光性基板であるアクティブマトリク
ス基板(以下、TFT基板とする)13同士をその側面
で接続した接続基板10bと、同じく透光性基板である
対向基板(以下、CF基板とする)14をその側面で接
続した接続基板10cとを対向配置して、その間に、上
記TFT基板13毎に液晶層16を独立して形成してな
っていることになる。
【0027】換言すると、本実施の形態の液晶表示装置
10は、2枚の液晶パネル11・11を接続して、1枚
の補強基板17の同一平面上にそれぞれ隣接して配置し
てなる大型パネル10aを備えており、上記液晶パネル
11同士は、該液晶パネル11を構成するTFT基板1
3同士とCF基板14同士とが直接接続されることによ
って接続されている。すなわち、上記液晶表示装置10
は、複数の液晶パネル11(本実施の形態では2枚)を
その側面で接続して大画面化を図っているマルチパネル
方式の液晶表示装置であるといえる。
【0028】また、上記の液晶表示装置10では、この
大型パネル10aの表裏面のそれぞれ全面を覆うよう
に、互いの偏光軸が直交する方向で一対の偏光板(偏光
子)18・18が配置されている。上記大型パネル10
aは、接着剤19によって補強基板17上に貼り合わさ
れている。
【0029】上記大型パネル10aを構成することにな
る液晶パネル11は、上記TFT基板13とCF基板1
4とを対向配置して、その間に液晶層16を封入してな
っている。上記TFT基板13は、アクティブ素子とし
て薄膜トランジスタ(TFT)を用いている。このTF
T基板13には、TFTの他に走査線および信号線など
の電気配線が形成されている。これらTFTや電気配線
の上部には、層間絶縁膜13aが形成され、さらにその
上部には、図示しない複数の画素電極が形成されてい
る。また、上記CF基板14は、カラーフィルタ(C
F)14aおよびブラックマトリクス(BM)14bが
形成されている。
【0030】さらに、上記TFT基板13とCF基板1
4とのそれぞれの対向面上には、図示しない配向膜が形
成されている。これらTFT基板13とCF基板14と
は、シール材15によって貼り合わせられている。この
シール材15は、上記基板同士を対向して貼り合わせて
いるとともに、上記液晶層16を基板間に封入してい
る。
【0031】上記大型パネル10aは、上記液晶パネル
11・11を直接接続した状態となっている。具体的に
は、液晶パネル11・11におけるTFT基板13とC
F基板14とが直接接続されている状態となっている。
このとき液晶パネル11・11のシール材15や、BM
14b、層間絶縁膜13aなどは特に接続されている必
要はない。
【0032】これら接続された液晶パネル11・11に
おけるCF基板14側となる面に、上記補強基板17が
接着剤19によって貼り付けられて、1枚の大型パネル
10aが形成されている。この接着剤19としては、従
来から液晶パネル同士を接続するための接着剤として用
いられている紫外線硬化型樹脂などを用いることができ
る。
【0033】次に、本実施の形態の液晶表示装置10の
製造方法について説明する。まず、上記の液晶パネル1
1・11は、互いを接続する側面(以下、接続端面とす
る)において接続間隙を生じさせないように、端面研摩
を行う。次に、図2(a)に示すように、これら液晶パ
ネル11・11を同一平面上に並べ、その接続部におい
て高出力の炭酸ガスレーザを照射する。このとき、炭酸
ガスレーザは、液晶パネル11・11におけるTFT基
板13およびCF基板14に用いられている基板ガラス
が溶融する程度の出力とする。
【0034】ここで、液晶パネル11・11を接続する
際に用いられるレーザとしては、上記炭酸ガスレーザに
限定されるものではない。たとえば、一般に、ガラス材
料は、UV−YAG(紫外−イットリウム・アルミニウ
ム・ガーネット)レーザ光も強く吸収するため、液晶パ
ネル11・11の接続には、上記UV−YAGレーザを
用いてもよい。
【0035】上記炭酸ガスレーザの照射により溶融した
基板ガラス同士は、直接接合される。すなわち、基板ガ
ラス同士はその端面において溶接されて接続しているこ
とになる。この基板ガラスの接続によって液晶パネル1
1・11が接続される。なお、基板ガラス同士の接続の
際に、液晶パネル11のシール材が熱により融けるなど
の可能性があるが、接続後はふたたび硬化するため、表
示画面に影響を与えることはない。
【0036】上記のように接続された液晶パネル11・
11におけるCF基板14側となる面に、図2(b)に
示すように、補強基板17を接着剤19によって貼り付
ける。この補強基板17の貼り付けによって大型パネル
10aが形成される。そして、この大型パネル10aの
表裏面に、図2(c)に示すように、偏光板18・18
を配置することによって、本実施の形態の液晶表示装置
10が製造される。
【0037】以上のような本実施の形態の液晶表示装置
の製造方法では、上記TFT基板13同士、またはCF
基板14同士をレーザ光により直接、溶融接続すること
により、TFT基板13同士およびCF基板14同士を
接続してそれぞれ接続基板10bおよび接続基板10c
を形成し、これら接続基板10b・10cから1枚の大
型パネル10aを形成することになる。そのため、上記
各基板同士を溶融接続する際に、上記各基板に対して、
熱による悪影響を及ぼすことを抑制しつつ、高精細かつ
高い接続強度で、上記各基板同士を接続することができ
る。
【0038】したがって、上記の製造方法により得られ
た本実施の形態の液晶表示装置10では、上記各基板同
士の接続部は、表示画面の画素ピッチを乱さないような
幅とすることができる。また、上記接続部は、従来のよ
うに屈折率調整材の層を形成する必要がないため、この
接続部に光が透過しても、上記各基板に用いられる基板
ガラスと屈折率調整材との光学特性(屈折率など)の不
一致に伴う光の屈折などが生じることがない。
【0039】その結果、上記液晶表示装置10の表示画
面を観視者が斜めから見るなどしても、上記TFT基板
13同士およびCF基板同士の接続部におけるつなぎ目
が目立つことがなく高品位の大表示画面を実現すること
ができる。
【0040】また、本実施の形態の液晶表示装置10
は、液晶パネル11同士を直接接続したマルチパネルを
形成していることにもなる。そのため、屈折率調整材に
より液晶パネル同士を接続した場合のマルチパネルと比
較して、該接続部の強度が向上しマルチパネルとするこ
とができる。さらに、本実施の形態の液晶表示装置10
では、接続された液晶パネル11・11に補強基板17
を貼り合わせているため、より接続部の強度を向上させ
ることができる。
【0041】さらに、上記液晶パネル11におけるTF
T基板13およびCF基板14の接続端面を研摩するこ
とによって、該液晶パネル11同士をほぼ隙間なく接続
することができる。そのため、レーザ光による上記各基
板同士の溶融接続をより行い易くすることができる。
【0042】なお、本実施の形態では、2枚の液晶パネ
ルを接続した構成を有する液晶表示装置10について例
示したが、液晶パネルの数はこれに限定されるものでは
なく、3枚以上接続した構成であってもよい。また、た
とえば、4枚の液晶パネルを「田」字状に接続した構成
を有する液晶表示装置であってもよい。
【0043】〔実施の形態2〕本発明の実施の一形態に
ついて図3および図4に基づいて説明すれば、以下の通
りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態の図
面に示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の
符号を付記してその説明を省略する。また、これによっ
て本発明が限定されるものではない。
【0044】本実施の形態の液晶表示装置は、図3に示
すように、2枚の透光性基板をその側面で接続して1枚
の接続基板を形成し、この接続基板同士を対向させて貼
り合わせ、1枚の大型パネルを形成することによって、
大画面化を図っている液晶表示装置である。
【0045】つまり、本実施の形態の液晶表示装置20
は、1枚の液晶パネル21が2枚の補強基板27に挟持
されてなる1枚の大型パネル20aを有している。さら
に、本発明の液晶表示装置20では、この大型パネル2
0aの表裏面のそれぞれ全面を覆うように、互いの偏光
軸が直交する方向で一対の偏光板18・18が配置され
ている。上記補強基板27は、液晶パネル21に対して
接着剤19によって貼り合わされている。
【0046】上記液晶パネル21は、接続基板である接
続TFT基板23と接続CF基板24とが対向してなっ
ている。上記接続TFT基板23は、2枚のTFT基板
13・13がその側面で互いに接続されてなっている。
同様に、接続CF基板24は、2枚のCF基板14・1
4がその側面で互いに接続されてなっている。そして、
この接続TFT基板23と接続CF基板24とが対向し
て、シール材15にて貼り合わせられ、その間に液晶層
26が封入されている。
【0047】次に、本実施の形態の液晶表示装置20の
製造方法について説明する。まず、2枚のTFT基板1
3・13および2枚のCF基板14・14に対して、互
いを接続する側面において接続間隙を生じさせないよう
に、端面研摩を行う。次に、図4(a)(b)に示すよ
うに、これらTFT基板13・13またはCF基板14
・14を同一平面上に並べ、その接続部において高出力
の炭酸ガスレーザを照射する。この炭酸ガスレーザの照
射により、基板ガラス同士は溶融接合される。これによ
って、接続TFT基板23および接続CF基板24が形
成される。
【0048】このとき、基板ガラスの溶融に伴う熱のた
め、上記TFT基板13やCF基板14に形成されてい
る金属配線や薄膜状の電極などに何らかの悪影響が及ぼ
されるおそれがある。それゆえ、基板ガラスは、炭酸ガ
スレーザを照射する近傍の基板ガラスを窒素ガスや炭酸
ガスで冷却しながら接続される。
【0049】このとき、炭酸ガスレーザを照射する近傍
のみを急激に冷却すると基板ガラスが割れてしまうおそ
れがあるため、該基板ガラスが割れない程度の温度で冷
却を行う。なお、本実施の形態においても、レーザとし
ては、上記炭酸ガスレーザに限定されるものではなく、
UV−YAGレーザなどを用いることができる。
【0050】上記の接続TFT基板23と接続CF基板
24とは、図4(c)に示すように、対向してシール材
15によって貼り合わせられ、さらに液晶層26が封入
される。このように形成された液晶パネル21の表裏面
それぞれに、図4(d)に示すように、補強基板27を
接着剤19によって貼り付ける。この補強基板17の貼
り付けによって大型パネル20aが形成される。そし
て、この大型パネル20aの表裏面に偏光板18・18
を配置することによって、本実施の形態の液晶表示装置
20が製造される。
【0051】以上のような本実施の形態の液晶表示装置
の製造方法では、上記TFT基板13同士、またはCF
基板14同士が、レーザ光により直接、溶融接続されて
接続TFT基板23または接続CF基板24を形成する
ことになる。そのため、上記各基板同士を溶融接続する
際に、上記各基板に対して、熱による悪影響を及ぼすこ
とを抑制しつつ、高精細かつ高い接続強度で基板同士を
接続することができる。
【0052】したがって、上記の製造方法により得られ
た本実施の形態の液晶表示装置20では、TFT基板1
3・13およびCF基板14・14が直接、溶融接続さ
れているため、上記基板同士の接続部は、表示画面の画
素ピッチを乱さないような幅とすることができる。ま
た、上記接続部は、従来のように屈折率調整材の層を形
成する必要がないため、この接続部に光が透過しても、
TFT基板13およびCF基板14に用いられる基板ガ
ラスと屈折率調整材との屈折率の不一致に伴う光の屈折
などが生じることは回避される。
【0053】その結果、上記液晶表示装置20の表示画
面を観視者が斜めから見てもTFT基板13同士および
CF基板14同士の接続部におけるつなぎ目が目立つこ
とがなく、高品位の大表示画面を実現することができ
る。
【0054】また、本実施の形態の液晶表示装置20で
は、上記各基板同士を接続して形成した液晶パネル21
の表裏面それぞれに、補強基板27を貼り合わせている
ため、上記接続部の接続強度を向上させることができ
る。
【0055】さらに、上記TFT基板13およびCF基
板14の接続端面を研摩することによって、上記各基板
同士をほぼ隙間なく接続することができる。そのため、
レーザ光による各基板同士の溶融接続をより行い易くす
ることができる。
【0056】なお、本実施の形態では、2枚の透光性基
板同士を接続した構成を有する液晶表示装置20につい
て例示したが、透光性基板の数はこれに限定されるもの
ではなく、3枚以上接続した構成であってもよい。ま
た、たとえば、4枚の透光性基板を「田」字状に接続し
た構成を有する液晶表示装置であってもよい。
【0057】〔実施の形態3〕本発明の実施の一形態に
ついて図5ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通
りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態の図
面に示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の
符号を付記してその説明を省略する。また、これによっ
て本発明が限定されるものではない。
【0058】本実施の形態の液晶表示装置では、図5ま
たは図6に示すように、2枚の液晶パネルまたは基板を
その側面で接続する際に、接続部の間隙に低融点ガラス
からなる層が形成されている。
【0059】具体的には、本実施の形態の液晶表示装置
30は、図5に示すように、前記実施の形態1に例示し
た液晶表示装置10とほぼ同一の構成を有している。し
かしながら、低融点ガラス31の層がTFT基板13・
13の接続部とCF基板14・14の接続部とに接触す
るように形成されている点が、前記実施の形態1とは異
なっている。
【0060】また、図6に示す本実施の形態の変形例で
ある液晶表示装置40は、前記実施の形態2に示した液
晶表示装置とほぼ同一の構成を有している。しかしなが
ら、TFT基板13・13およびCF基板14・14の
接続部のそれぞれに、低融点ガラス42の層が形成され
ている点が異なっている。
【0061】まず、液晶表示装置30について説明す
る。本実施の形態の液晶表示装置30は、図5に示すよ
うに、大型パネル30aは、TFT基板13・13の接
続部とCF基板14・14の接続部とを低融点ガラス3
1にて接続してなっている。また、液晶層16は、上記
TFT基板13毎に独立して形成されている。上記TF
T基板13同士は、上記低融点ガラス31により接続さ
れて接続基板30bを形成し、CF基板14同士も上記
低融点ガラス31により接続されて接続基板30cを形
成している。
【0062】換言すれば、2枚の液晶パネル11・11
が低融点ガラス31の層にて接続され、さらに、1枚の
補強基板17が貼り付けられてなる1枚の大型パネル3
0aを有している。さらに、この大型パネル30aの表
裏面のそれぞれ全面を覆うように、互いの偏光軸が直交
する方向で一対の偏光板18・18が配置されている。
上記液晶パネル11・11は、接着剤19によって補強
基板17上に貼り合わされている。
【0063】上記の低融点ガラス31は、TFT基板1
3およびCF基板14に用いられている基板ガラス(基
板材料)が有する屈折率と、ほぼ等しい屈折率を有する
材質を容易に選択することができる。具体的には、上記
基板ガラスとしては、屈折率が1.539の材質が用い
られており、この屈折率とほぼ等しい屈折率を有する低
融点ガラス31として、たとえば、ASF1920(商
品名;旭硝子(株)製、屈折率1.539)を用いるこ
とができる。
【0064】なお、上記のTFT基板13およびCF基
板14の接続に用いられるガラス材としては、低融点ガ
ラス31に限定されるものではない。この接続に用いら
れるガラス材の条件としては、基板ガラスよりも融点
が低いこと、基板ガラスとほぼ同一の屈折率を有する
材質を選択できること、液晶パネルを接続した際の強
度が十分に保持されること、照射されるレーザ光を強
く吸収できることなどが挙げられる。
【0065】上記の液晶表示装置30の製造方法につい
て説明すると、まず、上記の液晶パネル11・11に対
して、互いを接続する側面において接続間隙を生じさせ
ないように、端面研摩を行う。次に、図7(a)に示す
ように、これら液晶パネル11・11を同一平面上に並
べ、その間に低融点ガラス31を挟持する。そして、上
記の接続部に対して高出力の炭酸ガスレーザを照射す
る。なお、本実施の形態においても、レーザとしては、
上記炭酸ガスレーザに限定されるものではなく、UV−
YAGレーザなどを用いることができる。
【0066】上記炭酸ガスレーザの照射により溶融した
低融点ガラス31のために、TFT基板13同士および
CF基板14同士が接続される。すなわち、液晶パネル
11同士が接続されることになる。
【0067】上記のように接続された液晶パネル11・
11におけるCF基板14側となる面に、図7(b)に
示すように、補強基板17を接着剤19によって貼り付
ける。この補強基板17の貼り付けによって大型パネル
30aが形成される。そして、この大型パネル30aの
表裏面に、図7(c)に示すように、偏光板18・18
を配置することによって、本実施の形態の液晶表示装置
30が製造される。
【0068】次に、液晶表示装置40について説明す
る。本実施の形態の変形例である液晶表示装置40は、
図6に示すように、1枚の液晶パネル41が2枚の補強
基板27に挟持されてなる1枚の大型パネル40aを有
している。さらに、本発明の液晶表示装置40では、こ
の大型パネル40aの表裏面のそれぞれ全面を覆うよう
に、互いの偏光軸が直交する方向で一対の偏光板18・
18が配置されている。上記補強基板27は、液晶パネ
ル41に対して接着剤19によって貼り合わされてい
る。
【0069】上記液晶パネル41は、接続基板である接
続TFT基板43と接続CF基板44とが対向してなっ
ている。上記接続TFT基板43は、2枚のTFT基板
13・13が、低融点ガラス42によって、その側面で
互いに接続されてなっている。同様に、接続CF基板4
4は、2枚のCF基板14・14が、低融点ガラス42
によって、その側面で互いに接続されてなっている。そ
して、この接続TFT基板43と接続CF基板44とが
対向して、シール材15にて貼り合わせられ、その間に
液晶層46が封入されている。
【0070】上記の液晶表示装置40の製造方法につい
て説明すると、まず、図8(a)(b)に示すように、
2枚のTFT基板13・13および2枚のCF基板14
・14をそれぞれ同一平面上に並べ、その間隙に低融点
ガラス42を挟持する。次に、これらTFT基板13・
13またはCF基板14・14の接続部に対して、高出
力の炭酸ガスレーザを照射する。この炭酸ガスレーザの
照射により、低融点ガラス42は溶融し、上記基板同士
を接合する。これによって、接続TFT基板43および
接続CF基板44が形成される。
【0071】上記の低融点ガラス42は、前記の低融点
ガラス31と同じ材質からなっている。ここで、この低
融点ガラス42の溶融に伴う熱のため、上記TFT基板
13やCF基板14に形成されている金属配線や薄膜状
の電極などに何らかの悪影響が及ぼされるおそれがあ
る。それゆえ、基板ガラスは、炭酸ガスレーザを照射す
る近傍の基板ガラスを窒素ガスや炭酸ガスで冷却しなが
ら接続される。
【0072】このとき、炭酸ガスレーザを照射する近傍
のみを急激に冷却すると基板ガラスが割れてしまうおそ
れがあるため、該基板ガラスが割れない程度の温度で冷
却を行う。なお、本実施の形態においても、レーザとし
ては、上記炭酸ガスレーザに限定されるものではなく、
UV−YAGレーザなどを用いることができる。
【0073】上記の接続TFT基板43と接続CF基板
44とは、図8(c)に示すように、対向してシール材
15によって貼り合わせられ、さらに液晶層46が封入
される。このように形成された液晶パネル41の表裏面
それぞれに、図8(d)に示すように、補強基板27を
接着剤19によって貼り付ける。この補強基板27の貼
り付けによって大型パネル40aが形成される。そし
て、この大型パネル40aの表裏面に偏光板18・18
を配置することによって、本実施の形態の液晶表示装置
40が製造される。
【0074】以上のような本実施の形態の液晶表示装置
の製造方法では、上記TFT基板13同士、またはCF
基板14同士が、レーザ光により溶融された低融点ガラ
ス31・42により接続されることになる。そのため、
上記TFT基板13およびCF基板14として用いられ
る基板ガラスを溶融するよりも低い強度のレーザ光に
て、上記各基板同士を接続することができる。
【0075】また、上記の低融点ガラス31・42は、
上述したように、液晶パネルを構成するTFT基板13
およびCF基板14に用いられている基板ガラスとほぼ
同じ屈折率を有し、かつ、透過する光の波長分散がほぼ
等しいものである。すなわち、上記低融点ガラス31・
42の光学特性は、基板ガラスとほぼ同一である。
【0076】それゆえ、上記の製造方法により得られた
本実施の形態の液晶表示装置30・40では、TFT基
板13同士およびCF基板14同士の接続部に光が透過
しても、TFT基板13およびCF基板14に用いられ
る基板ガラスと低融点ガラス31・42との屈折率の不
一致に伴う光の屈折などが生じることがない。加えて、
上記低融点ガラス31・42は、レーザ光によって溶融
されて上記各基板同士を接続するため、高精細な接続が
可能となる。
【0077】したがって、上記各液晶表示装置30・4
0の表示画面を観視者が斜めから見てもTFT基板13
同士およびCF基板14同士のつなぎ目が目立つことが
なく、高品位の大表示画面を実現することができる。さ
らに、上記各基板同士の接続部は低融点ガラス31・4
2によって接続されている。そのため、従来よりも接続
部の接続強度を向上させることができる。
【0078】また、本実施の形態の液晶表示装置30ま
たは液晶表示装置40では、液晶パネル31または液晶
パネル41に対して、補強基板17または補強基板27
を貼り合わせているため、より接続部の強度を向上させ
ることができる。
【0079】さらに、上記TFT基板13およびCF基
板14の接続端面を研摩してもよい。これによって、上
記各基板同士をほぼ隙間なく接続することができる。そ
のため、本実施の形態のように、上記各基板の間に低融
点ガラス31・42を挟持した場合でも、レーザ光によ
る各基板同士の溶融接続をより行い易くすることができ
る。
【0080】なお、本実施の形態では、2枚の液晶パネ
ルを接続した構成を有する液晶表示装置について例示し
たが、液晶パネルの数はこれに限定されるものではな
く、3枚以上接続した構成であってもよい。また、たと
えば、4枚の液晶パネルを「田」字状に接続した構成を
有する液晶表示装置であってもよい。同様に、透光性基
板の数も2枚に限定されるものではなく、3枚以上接続
した構成であってもよい。また、たとえば、4枚の透光
性基板を「田」字状に接続した構成を有する液晶表示装
置であってもよい。
【0081】さらに、上述してきた各実施の形態の液晶
表示装置の構成およびその製造方法は、たとえば、液晶
パネルに用いられる一対の基板のうち、一方の基板が複
数枚の小型基板を接続してなる構成を有する液晶表示装
置に対しても、適用することが可能である。すなわち、
本発明の液晶表示装置の構成およびその製造方法は、液
晶パネルや基板をその側面で複数接続することによっ
て、大画面化を図る液晶表示装置に対して、好適に適用
することができるものとなっている。
【0082】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の液晶表示装置の
製造方法は、以上のように、複数枚の透光性基板を同一
平面上で隣接接続してなる接続基板を用いて大型パネル
を形成する液晶表示装置の製造方法において、上記透光
性基板同士の接続部に、該透光性基板同士を溶融接続で
きる強度のレーザ光を照射する工程を含む製造方法であ
る。
【0083】それゆえ、上記製造方法では、上記透光性
基板同士はレーザ光により直接、溶融接続されて接続基
板を形成することになる。そのため、上記透光性基板同
士を溶融接続する際に、熱によって透光性基板に及ぼさ
れる影響が少ない状態で、高精細かつ高い接続強度で該
透光性基板同士を接続することができる。
【0084】したがって、上記溶融接続された接続部
は、得られる液晶表示装置の画素ピッチを乱さないよう
な幅とすることが容易である。また、透光性基板同士を
直接、溶融接続しているため、屈折率調整材を用いる必
要がない。その結果、透光性基板として用いられる基板
ガラスの光学特性と上記屈折率調整材の光学特性とを一
致させるといった煩雑さが回避されるとともに、上記接
続基板の接続部において光の屈折が生じない。さらに、
透光性基板同士を直接接続するので、先に液晶パネルと
して形成したもの同士をレーザによって接続して、接続
基板からなる大型パネルを形成することもできる。それ
ゆえ、透光性基板同士の接続部におけるつなぎ目が目立
たない高品位の大表示画面を実現することができるとい
う効果を奏する。
【0085】本発明の請求項2記載の液晶表示装置の製
造方法は、以上のように、複数枚の透光性基板を同一平
面上で隣接接続してなる接続基板を用いて大型パネルを
形成する液晶表示装置の製造方法において、上記透光性
基板同士の接続部の間に、該透光性基板に用いられる基
板材料よりも低い融点を有し、かつ、該透光性基板とほ
ぼ同一の光学特性を有するガラス材を挟持する工程と、
上記ガラス材を溶融して上記透光性基板同士を接続でき
る強度のレーザ光を照射する工程を含む製造方法であ
る。
【0086】それゆえ、上記製造方法では、上記透光性
基板同士の接続は、該透光性基板に用いられる基板材料
よりも低い融点を有し、かつ、該透光性基板とほぼ同一
の光学特性を有するガラス材をレーザ光で溶融すること
によりなされる。そのため、上記透光性基板として用い
られる基板材料を溶融するよりも低い強度のレーザ光に
て、上記透光性基板同士を接続することができる。
【0087】また、上記ガラス材は、上記基板材料とほ
ぼ同一の光学特性を有しているため、上記透光性基板同
士の接続部を光が透過しても、基板材料とガラス材との
屈折率の不一致に伴う光の屈折などが生じることがな
い。加えて、上記ガラス材の溶融は、レーザ光によって
なされるため、高精細な接続が可能となる。
【0088】そのため、上記接続基板の接続部において
光の屈折が生じることはなく、さらに、透光性基板同士
を直接接続するので、先に液晶パネルとして形成したも
の同士をレーザによって接続して、接続基板からなる大
型パネルを形成することもできる。それゆえ、透光性基
板同士のつなぎ目が目立たない高品位の大表示画面を実
現することができる。また、透光性基板同士がガラス材
により接続されているため、接続部の接続強度も従来よ
り向上させることができるという効果を奏する。
【0089】本発明の請求項3記載の液晶表示装置製造
方法は、以上のように、上記請求項1または2記載の方
法に加えて、さらに、上記透光性基板における該透光性
基板同士の接続端面を研摩する工程を含む製造方法であ
る。
【0090】それゆえ、上記製造方法では、透光性基板
同士の接続端面を研摩することによって、該透光性基板
同士をほぼ隙間なく接続することができる。そのため、
レーザ光による上記透光性基板同士の溶融接続をより行
い易くすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる液晶表示装置の
製造方法によって得られる液晶表示装置の構成を示す断
面図である。
【図2】図1の液晶表示装置の製造方法を示す工程図で
ある。
【図3】本発明の実施の他の形態にかかる液晶表示装置
の製造方法によって得られる液晶表示装置の構成を示す
断面図である。
【図4】図3の液晶表示装置の製造方法を示す工程図で
ある。
【図5】本発明の実施のさらに他の形態にかかる液晶表
示装置の製造方法によって得られる液晶表示装置の構成
を示す断面図である。
【図6】図5の液晶表示装置の変形例を示す断面図であ
る。
【図7】図5の液晶表示装置の製造方法を示す工程図で
ある。
【図8】図6の液晶表示装置の製造方法を示す工程図で
ある。
【図9】従来の液晶表示装置の構成を示す説明図であ
る。
【図10】図9の液晶表示装置における液晶パネルを1
枚の補強基板上に配置する状態を示す平面図である。
【符号の説明】
10 液晶表示装置 10a 大型パネル 10b 接続基板 10c 接続基板 13 TFT基板(透光性基板) 14 CF基板(透光性基板) 20 液晶表示装置 20a 大型パネル 23 接続TFT基板(接続基板) 24 接続CF基板(接続基板) 30 液晶表示装置 30a 大型パネル 30b 接続基板 30c 接続基板 31 低融点ガラス(ガラス材) 40 液晶表示装置 40a 大型パネル 42 低融点ガラス(ガラス材) 43 接続TFT基板(接続基板) 44 接続CF基板(接続基板)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の透光性基板を同一平面上で隣接接
    続してなる接続基板を用いて大型パネルを形成する液晶
    表示装置の製造方法において、 上記透光性基板同士の接続部に、該透光性基板同士を溶
    融接続できる強度のレーザ光を照射する工程を含むこと
    を特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  2. 【請求項2】複数枚の透光性基板を同一平面上で隣接接
    続してなる接続基板を用いて大型パネルを形成する液晶
    表示装置の製造方法において、 上記透光性基板同士の接続部の間に、該透光性基板に用
    いられる基板材料よりも低い融点を有し、かつ、該透光
    性基板とほぼ同一の光学特性を有するガラス材を挟持す
    る工程と、 上記ガラス材を溶融して上記透光性基板同士を接続でき
    る強度のレーザ光を照射する工程を含むことを特徴とす
    る液晶表示装置の製造方法。
  3. 【請求項3】さらに、上記透光性基板における該透光性
    基板同士の接続端面を研摩する工程を含むことを特徴と
    する請求項1または2記載の液晶表示装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007199299A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 平面表示装置及びその製造方法
JP2015512057A (ja) * 2012-01-25 2015-04-23 アップル インコーポレイテッド 融着ガラスのデバイス筐体

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