JPH11146622A - 偏平形コアレス振動モータ - Google Patents

偏平形コアレス振動モータ

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JPH11146622A
JPH11146622A JP31904997A JP31904997A JPH11146622A JP H11146622 A JPH11146622 A JP H11146622A JP 31904997 A JP31904997 A JP 31904997A JP 31904997 A JP31904997 A JP 31904997A JP H11146622 A JPH11146622 A JP H11146622A
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JP
Japan
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rotor
vibration
flat
armature
commutator
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JP31904997A
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English (en)
Inventor
Manabu Shiraki
白木  学
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Shicoh Engineering Co Ltd
Original Assignee
Shicoh Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 コミュテータとブラシとの接触ロスを小さく
し、起動電流が少なく、また起動電圧を低く抑えること
で、電池寿命を長く出来る偏平形コアレス振動モータを
得ること。 【解決手段】 隣り配置の磁極が異極となるようにN
極,S極の磁極をP(Pは2以上の整数)極対数個備え
て形成した界磁マグネット1を固定子とし、これに固定
形シャフト3を中心に偏心配置して偏心回転する偏平形
コアレス電機子4−1〜4−4を支承した回転子5−1
〜5−4を軸方向の空隙を介して面対向させ、電機子コ
イル6−1〜6−3,6’−1〜6’−3,6’’−
1,6’’−2と電気的に結線されたコミュテータをブ
ラシと摺動自在とし、回転子の一方の面部に回転子と一
体化した軸承7を設け、回転子の他方の面部に一対のブ
ラシ8ー1,8ー2と摺接する円筒形コミュテータ9を
一体化して設け、コミュテータの内面部にシャフトと摺
接する軸承10を配して回転子と一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の偏平形コアレス振動モー
タは、小型無線機、携帯電話などにおいて振動によって
呼び出しを伝えるページャ等の呼び出し装置、聴覚障害
者用の信号受信器、所定の信号を伝達する装置、軽いバ
イブレータを人体等に与えることができマッサージ効果
あるいは軽い振動を必要とするマッサージ装置等に適す
る。
【0002】
【従来技術】例えば、小型無線機の呼び出し装置として
代表的なページャや携帯電話では、電話の呼び出しがあ
ったことを当該ページャや携帯電話携帯者に知らせる目
的で、その内部の発音装置による呼び出しのほか、振動
によっても呼び出しがあったことを知れるようにしてい
る。特に昨今では、ページャや携帯電話では、振動警告
機能は大変重要視されている。
【0003】この振動発生装置として、振動モータが用
いられているが、振動モータには、形状的に2種類あ
る。円筒形振動モータと偏平形振動モータである。
【0004】円筒形振動モータの代表は、ラジアルギャ
ップタイプの円筒形コアレス振動モータで、これは円筒
形コアレスモータの端面に突出した回転軸に高価なタン
グステン等の高比重合金でできた偏心ウエイトを接着剤
や加締め手段にて取り付けたものとなっている。偏心ウ
エイトは、部分円運動して偏心振動させるものであるた
め、回転軸方向から見た形状が、正円板形状を形成しな
いように、半円状または扇板形状になっている。
【0005】かかる円筒形コアレス振動モータを回転さ
せれば偏心ウエイトが部分円運動、即ち偏心回転するの
で、そのときに発生する遠心力による振動が、ページャ
や携帯電話の筐体に伝播する。従って、ページャや携帯
電話を身につけている者にその振動が伝わり、電話の呼
び出しがあったことを知らせることができる。
【0006】かかる円筒形コアレス振動モータは、偏平
形振動モータに比較して、従来から多くのメーカも手が
けてきており、振動モータの主流をなす。特に比較的径
の大きなペンシルタイプやシガレットケースタイプのペ
ージャや携帯電話の場合には、厚みが十分にあるので、
上記円筒形コアレス振動モータを用いるのは得策であ
る。
【0007】ここにページャや携帯電話が普及してくる
と、デザイン、機能面からカードタイプのページャも要
求されるようになってきた。かかるカードタイプのぺー
ジャや携帯電話の場合、厚みが非常に薄いため、従来一
般の円筒形コアレス振動モータを内蔵できず、発音装置
による警告機能を持たせているのみであった。
【0008】カードタイプのページャや携帯電話でも振
動による警告機能が要求されたことに伴い、偏平形振動
モータが出現し、カードタイプのページャや携帯電話に
内蔵されるようになってきた。
【0009】かかる偏平形振動モータの歴史は浅く、本
件発明者等が当初、特公平7ー85636号公報にて偏
平形コアレス振動モータを開示して以来、この種のタイ
プのものが大手メーカ等に採用されるに至っている。
【0010】そして昨今では、この偏平形コアレス振動
モータも直径20mm、厚み3mm以下と非常に小型に
なってきている。
【0011】この偏平形コアレス振動モータでは、厚み
が3mm以下と非常に薄いものであるため、一般には、
平コミュテータを用い、軸方向からブラシを接触させて
いる。
【0012】このような偏平形コアレス振動モータとし
て、シャフト固定形に構成したものとして特公平6ー8
1443号公報に見られるものがある。
【0013】このようなシャフト固定形は、他のモータ
でも見られるように公知のものであるが、上記特公平6
ー81443号公報に示す偏平形コアレス振動モータが
公告になった理由の1つは、シャフトとの同心軸度を保
つために、偏平形コアレス偏心振動用電機子を持つ回転
子に該回転子のほぼ厚み内に収まるように一体化された
1個の滑り軸承を組み込んだ点にある。
【0014】ところが、わずか数mmの偏平形コアレス
振動モータの場合では、軸承が2つあっても、その同心
軸度を保ち、2つの軸承にシャフトを通すことはさほど
困難なことではない。
【0015】尚、軸承が1個から2個に増加すること
は、一見すると非常にコスト高になるように思われる
が、この種のモータに使用される軸承は安価な滑り軸承
であるので、そのコスト増加は微々たるものでしかな
い。
【0016】それどころか、この種の偏平形コアレス振
動モータは、厚みが非常に薄いために上記したように平
コミュテータを用いているので、該平コミューテータと
ブラシとが摺接することで発生する摩擦トルクが大きく
なり、起動電流が増大し、また起動電圧も高くなる欠点
がある。
【0017】
【発明の課題】本発明の課題は、コミュテータとブラシ
との接触ロスを小さくし、起動電流が少なく、また起動
電圧を低く抑えることで、携帯電話などに適するように
電池寿命を長く出来るようにした偏平形コアレス振動モ
ータを得ることを課題になされたものである。
【0018】
【課題を達成するための手段】かかる本発明の課題は、
隣り配置の磁極が異極となるようにN極,S極の磁極を
P(Pは2以上の整数)極対数個備えて形成した界磁マ
グネット1を固定子として備えると共に一対のブラシを
備え、モータ本体2からシャフト3が出ないようにした
当該モータの一端にシャフト3を固定し、該シャフト3
を中心に偏心配置して偏重心を取りながら偏心回転する
偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1,・・・,4ー
4を回動自在に支承した回転子5ー1,・・・,5ー4
を上記界磁マグネット1と軸方向の空隙を介して面対向
させ、上記偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1,・
・・,4ー4を構成する電機子コイル6ー1,・・・,
6ー3,6’ー1,・・・,6’ー3,6’’ー1,
6’’ー2と電気的に結線されたコミュテータを上記ブ
ラシと摺動自在に設けた偏平形コアレス振動モータにお
いて、上記偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1,・
・・,4ー4を持つ回転子5ー1,・・・,5ー4の一
方の面部に該回転子5ー1,・・・,5ー4と一体化し
た軸承7を設け、上記回転子5ー1,・・・,5ー4の
他方の面部に一対のブラシ8ー1,8ー2と摺接する円
筒形コミュテータ9を一体化して設け、該コミュテータ
9の内面部に上記シャフト3と摺接する軸承10を配し
て上記回転子5ー1,・・・,5ー4と一体化した偏平
形コアレス振動モータを提供することで達成できる。
【0019】
【作用】第2実施例以下も第1実施例と共通するので、
第1実施例の偏平形コアレス振動モータ11ー1につい
て説明すると、従来の平コミュテータに代えて円筒形コ
ミュテータ9を用いているため、該円筒形コミュテータ
9とブラシ8ー1,8ー2との接触半径が小さくなる。
このため、円筒形コミュテータ9とブラシ8ー1,8ー
2との摺動接触圧、即ち、摩擦トルクが減るので、円筒
形コミュテータ9とブラシ8ー1,8ー2に大きな負担
を与えないため、当該円筒形コミュテータ9とブラシ8
ー1,8ー2の寿命を長く保つ。このような偏平形コア
レス振動モータ11ー1によれば、偏平形コアレス偏心
振動用電機子4ー1が所定方向に部分円運動しながら偏
心回転し、この偏心振動用電機子4ー1の偏心回転によ
る半径及び周方向の偏心量による遠心力が振動となって
偏平形コアレス振動モータ本体2に伝播する。従って、
当該偏平形コアレス振動モータ11ー1を取り付けた装
置、例えばページャ或は携帯電話筐体に振動が伝わり、
ページャ或は携帯電話携帯者に振動による呼び出しがあ
ることを知らせることができる。
【0020】また従来の平コミュテータに代えて円筒形
コミュテータ9を用いているため、軸方向に弾んで円筒
形コミュテータ9とブラシ8ー1,8ー2とが接触した
り離れたりすることが無くなるので、回転子5ー1が偏
平形コアレス振動モータ本体2の上部のブラケット12
方向の摺接接触ロスが無くなり、また火花の発生による
当該円筒形コミュテータ9とブラシ8ー1,8ー2の短
寿命化が無くなり、長寿命の偏平形コアレス振動モータ
11ー1が得られる。
【0021】また上記のように接触ロスが小さくなる結
果、当該偏平形コアレス振動モータ11ー1の起動電流
が少なく、また起動電圧を低くできるので、電池寿命の
長いページャや携帯電話を実現できる。
【0022】
【発明の実施例】
【発明の第1実施例】図1は本発明の第1実施例として
の3相偏平形コアレス振動モータ11ー1の分解斜視
図、図2は同偏平形コアレス振動モータ11ー1の縦断
面図、図3は同偏平形コアレス振動モータ11ー1に用
いた偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1の説明図、
図4は同偏平形コアレス振動モータ11ー1に用いた回
転子5ー1の下部の軸承7部及び円筒形コミュテータ9
の説明図、図5は同偏平形コアレス振動モータ11ー1
に用いた円筒形コミュテータ9の説明図、図6は同偏平
形コアレス振動モータ11ー1の展開図である。以下、
図1乃至図6を参照して、本発明の第1実施例としての
3相偏平形コアレス振動モータ11ー1の実施例につい
て説明する。
【0023】図1は、界磁マグネット1としては4極の
ものを用い、3個のu相,v相及びw相の空心型のコア
レス電機子コイル6ー1,6ー2,6ー3を2層の3相
配置し、軸方向から見てほぼ半円形板状の偏心形状に形
成した3相偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1を軸
方向の空隙を介して上記界磁マグネット1と面対向させ
た軸方向に偏平な軸方向空隙型の3相の偏平形コアレス
振動モータ11ー1の分解斜視図を示す。この偏平形振
動モータ11ー1は、次のように構成する。
【0024】軸方向の厚みが、3mm、直径が18mm
の磁性体でできた偏平カップ形のモータブラケット12
の下部開口端部を磁性体でできた円板状のモータハウジ
ング13で閉じて偏平形コアレス振動モータ本体2を形
成する。モータブラケット12、モータハウジング13
はステータヨークを兼ねている。モータハウジング13
は、鉄基板を用いて形成する。
【0025】モータハウジング13の上面には、各々正
側電源端子14ー1側、負側電源端子14ー2側に電気
的に接続するための2つの電源供給用導電パターン15
ー1,15ー2がほぼ円環状にエッチング等の手段で形
成されている。該導電パターン15ー1,15ー2の端
部に櫛歯状のブラシ8ー1とブラシ8ー2を設けて電気
的に接続する。ブラシ8ー1と8ー2との配置開角幅
は、機械角で90度の角度幅とほぼ等しい開角幅に設定
する。
【0026】上記モータブラケット12の側面部を切欠
した透孔16と対向するモータハウジング13の外周部
を半径外側方向に延長形成して電源供給用リード線取付
片17を形成し、この取付片17に延長形成した上記導
電パターン15ー1,15ー2に正側電源端子14ー1
側に接続するためのリード線18ー1、負側電源端子1
4ー2側に接続するためのリード線18ー2を半田によ
って電気的接続する(図1参照)。
【0027】モータハウジング13の中心部には、鍔付
固定シャフト3の下端部を圧入固定するための透孔19
が形成され、該透孔19に鍔20がモータハウジング1
3に当接するまで、その固定シャフト3を透孔19に圧
入固定し、固定シャフト3の上端をスライダー21を介
してモータブラケット12の内面中心部に当接摺動させ
る。
【0028】固定シャフト3には、後記するように偏平
形コアレス偏心振動用電機子4ー1(図3参照)がプラ
スチック22によってモールドされ、半円板状に形成さ
れた回転子5ー1が回動自在に支持される。
【0029】このようにするに当たっては、図3に示す
偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1をプラスチック
22のモールド手段によって図1に示すような半円板状
の回転子5ー1に形成する際、シャフト3の外周を受け
る上面中心部、即ち固定シャフト3の外周にオイルレス
メタル等の円筒状に形成した滑り軸承7を一体化し、固
定シャフト3の外周に回転子5ー1を回動自在に支承す
る。該滑り軸承7の外周に非磁性金属の円筒状スペーサ
23を介して上記プラスチック22に一体化している。
しかし、円筒状スペーサ23を省き、プラスチック22
のみとしてもよい。
【0030】偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1を
持つ回転子5ー1の中央部下面にプリント配線基板24
を固定すると共に3個の平面扇枠形状の空心型の3相の
コアレス電機子コイル6ー1,6ー2,6ー3を当該基
板24の上面に接着固定して偏平形コアレス偏心振動用
電機子4ー1を形成する(図3参照)。
【0031】偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1
は、当該電機子4ー1が(部分円偏心しながら)回転し
た場合、偏心且つ振動して回転するように3個の空心型
の電機子コイル6ー1,6ー2,6ー3を次のように配
設して2層に重さなる軸方向から見て半円板状の偏心形
状の3相通電構造の電機子構成とする。
【0032】また3相の偏平形コアレス偏心振動用電機
子4ー1は、順次、u相,v相及びw相の電機子コイル
6ー1,6ー2,6ー3を互いに電気角で2/3πの角
度だけ位相をずらしてプリント配線基板24に配置する
と共に、該プリント配線基板24に形成したプリント配
線パターン25(図3参照)に適宜電気的結線をなし、
これをプラスチック22でモールドして半円状の回転子
5ー1を形成する。
【0033】この場合、図1乃至図3に示すように電機
子コイル6ー1と6ー3を隣接配置し、該電機子コイル
6ー1と6ー3の上部中間位置に電機子コイル6ー2を
配置すれば、電機子コイル6ー2の外側部分に大きな空
きスペースができる。従って、この大きな空きスペース
に更に大きな振動を得るための適宜な偏心ウエイトを配
設できるので、更に大きな振動力を得たい場合には、そ
の空きスペースに適宜な偏心ウエイトを配設した偏平形
コアレス偏心振動用電機子4ー1とすると、より大きな
振動を発生させることができる。しかし、この実施例で
は、上記空きスペース部分に何かを配設したり、プラス
チックで埋設したりせず、その部分は凹むように凹部2
6ー1,26ー2を形成した偏平形コアレス偏心振動用
電機子4ー1をプラスチック22で埋設して、回転子5
ー1の重心部分により多くの重量が在るようにして、当
該回転子5ー1が回転した場合により大きな振動が得ら
れるようにしている。
【0034】尚、電機子コイル6ー1,・・・,6ー3
では、それぞれ半径方向の有効導体部6a,6a’が発
生トルクに寄与し、周方向の導体部6b,6cは発生ト
ルクに寄与しないものとなっている。また各電機子コイ
ル6ー1,・・・,6ー3は、反トルクの入らない効率
良好な偏平形コアレス振動モータ11ー1を形成するた
めに、有効導体部6aと6a’との開角を、界磁マグネ
ット1の一磁極の幅と等しい幅、すなわち電気角で18
0度(機械角で90度)の扇枠状のものとしている。
【0035】該偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1
と軸方向の空隙を介して隣接する磁極が異極となるよう
に、周方向に沿って交互にN極,S極の磁極を着磁した
平板円環状の4極の界磁マグネット1を固定シャフト3
と同心状配置にモータハウジング13の内部上面に接着
剤によって固定する。
【0036】偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1の
下面部に、プリント配線基板24を固定し、固定シャフ
ト3と同心状に当該固定シャフト3を通すための透孔を
有する滑り軸承10を上記固定シャフト3と同心状に上
記プリント配線基板24の下部に固定する。
【0037】上記滑り軸承10の外周には、コミュテー
タ片27ー1,・・・,27ー6群からなる円筒形コミ
ュテータ9を形成している(図1,図2,図4及び図5
参照)。各々のコミュテータ片27ー1,・・・,27
ー6は、その上端部を垂直方向に折曲して折曲片27ー
1a,・・・,27ー6aを形成している。
【0038】上記プリント配線基板24は、プリント基
板などの絶縁基板(スルーホール基板を用いて構成する
と都合良い)の下面にエッチング手段などにて形成して
あるプリント配線パターン25を形成してあり(図3参
照)、コミュテータ片27ー1,・・・,27ー6(折
曲片27ー1a,・・・,27ー6a)を図6に示すよ
うに基板24の下面において半田付けなどの手段で電機
子コイル6ー1,・・・,6ー3に電気的接続してい
る。
【0039】従って回転子5ー1には、その上下面に固
定シャフト3を通すための2つの軸承7、10があるの
で、その軸承7、10に固定シャフト3を通し、その上
端を上記スライダー21に当接している。この結果、上
記2つの軸承7、10を上下面に持つ偏平形コアレス偏
心振動用電機子4ー1を構成する回転子5ー1が上記固
定シャフト3を中心として回転する。
【0040】従って、本発明のコアレス振動発生モータ
11ー1によれば、これを内蔵したページャや携帯電話
の電池などの電源を電源端子14ー1,14ー2、電源
供給用リード線18ー1,18ー2、電源供給用導電パ
ターン15ー1,15ー2,ブラシ8ー1,8ー2、円
筒形コミュテータ9を介して3個の電機子コイル6ー
1,・・・,6ー3に適宜方向の回転トルクが得られる
ように図6に示すように通電すれば、フレミングの左手
の法則に従って所定方向に回転するトルクが発生するの
で、固定シャフト3を中心として偏平形コアレス偏心振
動用電機子4ー1を持つ回転子5ー1が所定方向に部分
円偏心して回転する。
【0041】偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1を
持つ回転子5ー1が所定方向に部分円偏心して回転する
と、順次所定方向の回転トルクが得られるように、ブラ
シ8ー1及び8ー2とコミュテータ片27ー1,・・
・,27ー6の摺動位置が切り変わり、継続した所定方
向の回転トルクが発生する。ここで偏平形コアレス偏心
振動用電機子4ー1は、偏心して形成されたものである
ので、部分円運動しながら偏心回転する。この偏心振動
用電機子4ー1の偏心回転による半径及び周方向の偏心
量による振動、及びトルク変動によって発生する半径及
び周方向の振動がコアレス振動発生モータ本体に伝播す
る。従って、該コアレス振動発生モータ11ー1を取り
付けた装置、例えばページャあるいは携帯電話筐体に振
動が伝わり、ページャ携帯者に振動による呼び出しがあ
ることを知らせることができる。
【0042】
【第2実施例】この第2実施例以下の他の実施例も第1
実施例と共通する箇所が多いので、それらの説明を省略
して異なる偏平形コアレス偏心振動用電機子を持つ回転
子について説明していく。即ち、回転子は、第1実施例
のものに限らず、同様な目的を達成できる回転子であれ
ばよい。
【0042】この第2実施例のコアレス振動発生モータ
11ー2は、図7に示すように回転子5ー2を形成する
偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー2を、界磁マグネ
ット1の一磁極幅よりも狭い開角幅を形成した3個のu
相,v相及びw相の電機子コイル6’ー1,・・・,
6’ー3をそれぞれ2層に重ならないように3相配置し
たものとなっている。
【0043】それぞれの電機子コイル6’ー1,・・
・,6’ー3は、界磁マグネット1の一磁極幅よりも狭
く開角幅を形成したため反トルクが入り、而も重心方向
に集中して錘となる部分が少ないために、若干効率が悪
いものであるが、このような形状の偏平形コアレス偏心
振動用電機子4ー2を用いて偏平形コアレス振動モータ
11ー2を形成してもよい。符号6’a,6’a’は、
発生トルクに寄与する導体部を示す。
【0044】
【第3実施例】この第3実施例のコアレス振動発生モー
タ11ー3は、図8に示すように回転子5ー3を形成す
る偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー3を、u相及び
w相の電機子コイル6ー1及び6ー3の2個を2層に重
ならないように隣接配置したものとなっている。
【0045】それぞれの電機子コイル6ー2が1個少な
い分だけ、トルクが小さいものの、安価に形成できるの
で、このような目的のためには、この偏平形コアレス偏
心振動用電機子4ー3を用いるメリットがある。
【0046】
【第4実施例】この第4実施例のコアレス振動発生モー
タ11ー4は、図9に示すように回転子5ー4を形成す
る偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー4を、u相及び
v相の電機子コイル6’’ー1及び6’’ー2の2個を
2層に重なるように周方向に若干ずらして重ね合わせた
ものとなっている。尚、プラスチック22部分は、図面
の都合上、省略する。符号6’’a,6’’a’は、発
生トルクに寄与する導体部を示す。尚、電機子コイル
6’’ー1及び6’’ー2は、各々発生トルクに寄与す
る導体部6’’aと6’’a’との開角を60度に形成
したものとなっている。
【0047】それぞれの電機子コイル6ー3が1個少な
い分だけ、トルクが小さいものの、安価に形成でき、ま
た重心部分に重量を集めることが出来るので、その分だ
け大きな振動が得られるので、このような目的のために
は、この偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー4を用い
るメリットがある。
【0048】
【効果】本発明の偏平形コアレス振動モータによれば、
軸承が回転子の上下両面に2個有り、また円筒形コミュ
テータを用いているので、無駄な方向の振動を抑え、ま
たコミュテータとブラシとの接触ロスを小さくでき、起
動電流が少なく、更にまた起動電圧を低く抑えられるの
で、携帯電話などに適するように電池寿命を長く出来る
効果がある。またコミュテータ及びブラシの寿命も長く
できる。
【図面の簡単な説明】
図1 本発明第1実施例の偏平形コアレス振動モータ1
1ー1の分解斜視図である。 図2 同偏平形コアレス振動モータ11ー1の縦断面図
である。 図3 同偏平形コアレス振動モータ11ー1に用いた偏
平形コアレス偏心振動用電機子4ー1の説明図である。 図4 同偏平形コアレス振動モータ11ー1に用いた回
転子5ー1の下部の軸承7部及び円筒形コミュテータ9
の説明図である。 図5 同偏平形コアレス振動モータ11ー1に用いた円
筒形コミュテータ9の説明図である。 図6 同偏平形コアレス振動モータ11ー1の展開図で
ある。 図7 第2実施例の偏平形コアレス偏心振動用電機子4
ー2の平面図である。 図8 第3実施例の偏平形コアレス偏心振動用電機子4
ー3の下面斜視図である。 図9 第4実施例の偏平形コアレス偏心振動用電機子4
ー4の下面斜視図である。
【符号の説明】
1 界磁マグネット 2 モータ本体 3 シャフト 4ー1,・・・,4ー4 偏平形コアレス偏心振動用電
機子 5ー1,・・・,5ー4 回転子 6ー1,・・・,6ー3,6’ー1,・・・,6’ー
3,6’’ー1,6’’ー2 電機子コイル 6a,6a’,6’a,6’a’,6’’a,6’’
a’ 発生トルクに寄与する導体部 6b,6c 発生トルクに寄与しない導体部 7 軸承 8ー1,8ー2 ブラシ 9 円筒形コミュテータ 10 軸承 11ー1,・・・,11ー4 偏平形コアレス振動モー
タ 12 モータブラケット 13 モータハウジング 14ー1 正側電源端子 14ー2 負側電源端子 15ー1,15ー2 電源供給用導電パターン 16 透孔 17 電源供給用リード線取付片 18ー1,18ー2 リード線 19 透孔 20 鍔 21 スライダー 22 プラスチック 23 円筒状スペーサ 24 平板状プリント配線基板 25 プリント配線パターン 26ー1,26ー2 凹部 27ー1,・・・,27ー6 コミュテータ片 27ー1a,・・・,27ー6a 折曲片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣り配置の磁極が異極となるようにN
    極,S極の磁極をP(Pは2以上の整数)極対数個備え
    て形成した界磁マグネット(1)を固定子として備える
    と共に一対のブラシを備え、モータ本体(2)からシャ
    フト(3)が出ないようにした当該モータの一端にシャ
    フト(3)を固定し、該シャフト(3)を中心に偏心配
    置して偏重心を取りながら偏心回転する偏平形コアレス
    偏心振動用電機子(4ー1,・・・,4ー4)を回動自
    在に支承した回転子(5ー1,・・・,5ー4)を上記
    界磁マグネット(1)と軸方向の空隙を介して面対向さ
    せ、上記偏平形コアレス偏心振動用電機子(4ー1,・
    ・・,4ー4)を構成する電機子コイル(6ー1,・・
    ・,6ー3,6’ー1,・・・,6’ー3,6’’ー
    1,6’’ー2)と電気的に結線されたコミュテータを
    上記ブラシと摺動自在に設けた偏平形コアレス振動モー
    タにおいて、上記偏平形コアレス偏心振動用電機子(4
    ー1,・・・,4ー4)を持つ回転子(5ー1,・・
    ・,5ー4)の一方の面部に該回転子(5ー1,・・
    ・,5ー4)と一体化した軸承(7)を設け、上記回転
    子(5ー1,・・・,5ー4)の他方の面部に一対のブ
    ラシ(8ー1,8ー2)と摺接する円筒形コミュテータ
    (9)を一体化して設け、該コミュテータ(9)の内面
    部に上記シャフト(3)と摺接する軸承(10)を配し
    て上記回転子(5ー1,・・・,5ー4)と一体化した
    ことを特徴とする偏平形コアレス振動モータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100616622B1 (ko) * 2004-10-05 2006-08-28 삼성전기주식회사 편평형 구동모터
CN102111033A (zh) * 2011-01-19 2011-06-29 文登永柏微电机有限公司 空心杯圆柱型振动马达
KR101261287B1 (ko) * 2011-11-01 2013-05-07 주식회사 만도 모터

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