JPH11146500A - 音声信号再生装置 - Google Patents

音声信号再生装置

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JPH11146500A
JPH11146500A JP9305430A JP30543097A JPH11146500A JP H11146500 A JPH11146500 A JP H11146500A JP 9305430 A JP9305430 A JP 9305430A JP 30543097 A JP30543097 A JP 30543097A JP H11146500 A JPH11146500 A JP H11146500A
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JP9305430A
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Kiyoshi Kano
清志 加納
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前方のスピーカのみでサラウンド効果を得る
バーチャルスピーカ方式サラウンド信号処理において、
複数の視聴者の位置がずれた場合でも視聴者による空間
位置情報の入力及び調整を不要とし、視聴者設定を無調
整化しながら十分な立体音響効果を得る音声信号再生装
置を得ることを目的とする。 【解決手段】 位置センサー手段20を用いることによ
り、複数の視聴者がずれた場所にいる場合でも空間位置
情報に関連する視聴者設定を無調整化しながら実用上十
分な立体音響効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンコード記録さ
れた媒体をデコードした後、その情報を基に頭部伝達関
数の演算によりバーチャルスピーカを創生し、後方(ま
たは側方)にスピーカを配置せず、前方のスピーカのみ
でサラウンド効果を得るバーチャルスピーカ方式サラウ
ンド信号処理を有する音声信号再生装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、音声信号再生装置は、ビデオテー
プレコーダーやDVDなどの映像をともなうオーディオ
ビジュアル機器が主流となり、映像とともにドルビーエ
ンコード音声記録された映画ソフトをレンタルなどで入
手し、一般家庭でデコーダーを含む機器により立体音響
再生を楽しむ視聴者が増加しつつある。ソフトの普及と
視聴者ニーズの高まりに対応して、一般の視聴者に格別
の意識なしに立体音響再生に親しんで貰うために、より
簡単な接続でより簡単な操作で廉価なドルビーデコード
再生などのサラウンド技術の実現が求められていた。そ
のような要望をかなえるために頭部伝達関数による演算
技術を応用したバーチャルスピーカ方式サラウンドが近
年実用化されている。
【0003】以下に従来の音声信号再生装置について図
を用いて説明する。図3は従来の音声信号再生装置の構
成を示すブロック図である。この従来の音声信号再生装
置は、エンコード記録された媒体をデコードした後、そ
の情報を基に頭部伝達関数の演算によりバーチャルスピ
ーカを創生し、後方(または側方)にスピーカを配置せ
ず、前方のスピーカのみでサラウンド効果を得るバーチ
ャルスピーカ方式サラウンド信号処理を有するもので、
例えば特開平5ー260597号公報に記載されたもの
と同様のものである。
【0004】図3において、1はサラウンド効果を含む
音声LEを入力するためのLE入力端子、2はサラウン
ド効果を含む音声REを入力するためのRE入力端子、
4は左スピーカ、5は右スピーカ、6はバーチャル中央
スピーカ、7はバーチャル左スピーカ、8はバーチャル
右スピーカ、9はバーチャル左側方スピーカ、10はバ
ーチャル右側方スピーカ、11はサラウンド可聴範囲、
12は第1の視聴者、13は第2の視聴者、14は第3
の視聴者、100は実際に音を出して視聴し、視聴中心
位置情報と相関のある空間係数を可変しながらその視聴
者の感覚により入力する位置入力手段、101は位置に
関するパラメータを有する位置用データメモリ、102
は位置入力手段100の出力及び位置用データメモリ1
01の出力をもとに効果を制御する効果制御手段、10
3は効果制御手段102の出力に基づきサラウンド効果
を定めるフィルター係数を制御することによりバーチャ
ルスピーカの特性を得る頭部伝達関数演算を行い左スピ
ーカ4と右スピーカ5に対し出力する第2のバーチャル
信号変換手段である。
【0005】以下その動作について説明する。まず、位
置入力手段100では、実際に音を出して視聴し、視聴
中心位置情報と相関のある空間係数を可変しながらその
視聴者の感覚により視聴者の位置情報を手動で入力す
る。位置用データメモリ101では位置入力手段100
出力に対応したパラメータを出力する。効果制御手段1
02では位置入力手段100の出力及び位置用データメ
モリ101の出力をもとに第2のバーチャル信号変換手
段103のサラウンド効果を制御するパラメータを出力
する。第2のバーチャル信号変換手段103ではサラウ
ンド情報を含む音声をLE入力端子1及びRE入力端子
2から入力し、効果制御手段102の出力に基づきサラ
ウンド効果を定めるFIRフィルタの係数を制御するこ
とにより複数のバーチャルスピーカから出力する様に聞
こえる様にする信号を左スピーカ4と右スピーカ5に対
し出力する。
【0006】以上により、最良の視聴中心位置が定ま
り、その視聴位置に対応すべくバーチャルスピーカが聞
こえる様に設定される。
【0007】次に第2のバーチャル信号変換手段103
の構成について図4を用いて説明する。図4は従来の音
声信号再生装置における第2のバーチャル信号変換手段
103の構成を示すブロック図である。261及び26
2はアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換
器、263及び264はデジタル信号をアナログ信号に
変換するDA変換器、265はAD変換器261及び2
62から入力されるサラウンド効果を含む信号をL(左
スピーカ用)、R(右スピーカ用)、C(中央スピーカ
用)、S(サラウンドスピーカ用)の信号にデコードす
るデコーダ、266、267は視聴者に対して音がある
位置に定位するように頭部伝達関数を時間領域でデジタ
ル処理を行い実現するFIRフィルタ、268、26
9、272、273はそれぞれt1、t1、t2、t3
サンプリング期間だけ遅延させこれらの期間と音速との
積で求まる距離だけ音源が遠くにある様に聞こえさせる
為の遅延手段、270、271、274、275は加算
手段である。
【0008】以下その動作について説明する。サラウン
ド効果を含む信号LEは入力端子103aより入力され
AD変換器261を通ってデコーダ265に入力する。
サラウンド効果を含む信号REは入力端子103bより
入力されAD変換器262を通ってデコーダ265に入
力する。これらの信号はデコーダ265でL、R、C及
びSの信号にデコードする。信号Sは2分岐し、一方は
FIRフィルタ266を通り、他方はFIRフィルタ2
67を通る。FIRフィルタ266出力は2分岐し、一
方は加算手段270に入力し、他方は遅延手段268を
通って加算手段271に入力する。FIRフィルタ26
7出力は2分岐し、一方は加算手段271に入力し、他
方は遅延手段269を通って加算手段270に入力す
る。加算手段270出力は遅延手段272を通って加算
手段274に入力する。加算手段271出力は遅延手段
273を通って加算手段275に入力する。信号Cは2
分岐し、一方は加算手段274に入力し他方は加算手段
275に入力する。信号Lは加算手段274に入力す
る。信号Rは加算手段275に入力する。加算手段27
4出力はDA変換器263を通って出力端子103cに
出力される。加算手段275出力はDA変換器264を
通って出力端子103dに出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、サラウンド効果を含んだ音声を再生する
ために、未だ、空間係数や効果の設定などの操作が残
り、実際に音を出しながら最良視聴位置を視聴者自身の
聴感で合わせ込んでいくという面倒で微妙な空間パラメ
ータの調整が残るという点と2スピーカの間隔が限定さ
れるために、サラウンド可聴範囲11が狭く、複数の視
聴者がいる場合でも第1の視聴者12しかサラウンド効
果を得ることができず、十分な効果を得られないという
問題点を有していた。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、視聴者の位置がずれた場合でも、また、一般的な使
用条件で複数の視聴者がいる場合においても、空間パラ
メータに関する視聴者調整を必要とせずに十分な広さの
立体音響効果を得ることができる。これにより、一般の
視聴者に格別の意識なしに親しんでもらうために、より
簡便な操作で簡単な構成で廉価なサラウンド再生を得る
ことができる音声信号再生装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の音声信号再生装置は、複数の視聴者の位置情
報を検出する位置センサー手段と、位置センサー手段の
出力をもとに視聴中心位置と視聴範囲の情報に変換し出
力すると共にこの情報が適用範囲外または演算エラーを
生じたものであるか適用範囲内であるかを判断し制御信
号を出力するエリア演算手段と、位置センサー手段の出
力を用いない場合に標準の視聴中心位置と視聴範囲の情
報を出力するプリセット用データメモリと、エリア演算
手段からの制御信号に基づきプリセット用データメモリ
の出力とエリア演算手段の出力とを選択し出力する切替
手段と、切替手段の出力である視聴中心位置と視聴範囲
の情報を第1の出力として出力し、第1の出力に対応し
た後述するエリア用データメモリからの出力に基づき視
聴エリアでのバーチャル信号変換の最適なパラメータを
第2の出力として出力する効果制御手段と、効果制御手
段の第1の出力に基づき一組の空間パラメータを選択し
出力するエリア用データメモリと、サラウンド情報を含
む信号を入力し、効果制御手段の第2の出力に基づきサ
ラウンド効果を定めるフィルター係数を制御することに
よりバーチャルスピーカの特性を得る頭部伝達関数演算
を行い左スピーカ及び右スピーカに対し出力する第1の
バーチャル信号変換手段を備えた構成を有している。
【0012】この構成によって、複数の視聴者が視聴す
る場合に紛らわしい視聴者による空間位置情報の入力及
び調整を不要とし、視聴者設定を無調整化しながら実使
用条件において十分な立体音響効果を得ることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
複数の視聴者の位置情報を検出する位置センサー手段
と、前記位置センサー手段の出力をもとに視聴中心位置
と視聴範囲の情報に変換し出力すると共にこの情報が適
用範囲外または演算エラーを生じたものであるか適用範
囲内であるかを判断し制御信号を出力するエリア演算手
段と、前記位置センサー手段の出力を用いない場合に標
準の視聴中心位置と視聴範囲の情報を出力するプリセッ
ト用データメモリと、前記エリア演算手段からの制御信
号に基づき前記プリセット用データメモリの出力と前記
エリア演算手段の出力とを選択し出力する切替手段と、
前記切替手段の出力である視聴中心位置と視聴範囲の情
報を第1の出力として出力し、前記第1の出力に対応し
た後述するエリア用データメモリからの出力に基づき視
聴エリアでのバーチャル信号変換の最適なパラメータを
第2の出力として出力する効果制御手段と、前記効果制
御手段の第1の出力に基づき一組の空間パラメータを選
択し出力するエリア用データメモリと、サラウンド情報
を含む信号を入力し、前記効果制御手段の第2の出力に
基づきサラウンド効果を定めるフィルター係数を制御す
ることによりバーチャルスピーカの特性を得る頭部伝達
関数演算を行い左スピーカ及び右スピーカに対し出力す
る第1のバーチャル信号変換手段を備えたことを特徴と
したものであり、複数の視聴者の位置情報を検出する位
置センサー手段の出力に基づき第1のバーチャル信号変
換手段を制御することにより、複数の視聴者が視聴する
場合に紛らわしい視聴者による空間位置情報の入力及び
調整を不要とし、視聴者設定を無調整化しながら実使用
条件において十分な立体音響効果を得ることができると
いう作用を有する。
【0014】本発明の請求項2記載の発明は、信号Lに
ついて頭部伝達関数演算を行う第1のFIRフィルタの
出力を遅延させる第1の遅延手段の出力、又は信号Lに
ついて頭部伝達関数演算を行う第1のFIRフィルタの
出力、又は信号Lについて遅延させる第1の遅延手段の
出力、の何れかを左スピーカに出力し、信号Rについて
頭部伝達関数演算を行う第2のFIRフィルタの出力を
遅延させる第2の遅延手段の出力、又は信号Rについて
頭部伝達関数演算を行う第2のFIRフィルタの出力、
又は信号Rについて遅延させる第2の遅延手段の出力、
の何れかを右スピーカに出力する第1のバーチャル信号
変換手段を備えたことを特徴としたものであり、バーチ
ャル左スピーカとバーチャル右スピーカとの間隔を拡大
することができ、複数の視聴者が視聴する場合であって
も視聴範囲を拡大することができるという作用を有す
る。
【0015】以下、本発明の実施の形態について、図を
用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
音声信号再生装置の構成を示すブロック図である。図1
において、1はサラウンド効果を含む音声LEを入力す
るためのLE入力端子、2はサラウンド効果を含む音声
REを入力するためのRE入力端子、4は左スピーカ、
5は右スピーカ、6はバーチャル中央スピーカ、7はバ
ーチャル左スピーカ、8はバーチャル右スピーカ、9は
バーチャル左側方スピーカ、10はバーチャル右側方ス
ピーカ、11はサラウンド可聴範囲、12は第1の視聴
者、13は第2の視聴者、14は第3の視聴者、20は
例えば複数のテレビカメラ等を用いて複数の視聴者の位
置情報を検出する位置センサー手段、21は位置センサ
ー手段20の出力をもとに視聴エリアを設定するために
視聴中心位置と視聴範囲の情報に変換し出力すると共に
この情報が適用範囲外または演算エラーを生じたもので
あるか適用範囲内であるかを判断し制御信号を出力する
エリア演算手段、22は位置センサー手段20の出力を
用いない場合に一般(標準使用)条件をカバーするため
に標準の視聴中心位置と視聴範囲の情報を出力するプリ
セット用データメモリ、23はエリア演算手段21から
の制御信号に基づきエリア演算手段21の出力が適用範
囲外または演算エラーを生じた場合にプリセット用デー
タメモリ22の出力を選択し適用範囲内の時にエリア演
算手段21の出力を選択し出力する切替手段、24はバ
ーチャル信号変換の効果を制御するために切替手段23
の出力である視聴中心位置と視聴範囲の情報を後述する
エリア用データメモリ25に対し第1の出力として出力
し、次にこの出力に対応したエリア用データメモリ25
からの出力に基づき後述する第1のバーチャル信号変換
手段26に用いる視聴エリアでのバーチャル信号変換の
最適なパラメータを第2の出力として出力する効果制御
手段、25はシミュレーション結果を基に設定した代表
的な複数の視聴エリアのパターンについての左スピーカ
4と右スピーカ5との距離、バーチャル左側方スピーカ
9やバーチャル右側方スピーカ10の奥行き位置でもあ
る視聴中心位置、バーチャル左スピーカ7とバーチャル
右スピーカ8との間隔等のバーチャル信号変換の空間パ
ラメータの中から効果制御手段24の第1の出力に基づ
き一組の空間パラメータを選択し出力するエリア用デー
タメモリ、26はサラウンド情報を含む音声をLE入力
端子1及びRE入力端子2から入力し、効果制御手段2
4の第2の出力に基づきサラウンド効果を定めるフィル
ター係数を制御することによりバーチャルスピーカの特
性を得る頭部伝達関数演算を行い左スピーカ4と右スピ
ーカ5に対し出力する第1のバーチャル信号変換手段で
ある。
【0016】以下その動作について説明する。まず、位
置センサー手段20では、複数いる視聴者の位置や範囲
を検出し出力する。エリア演算手段21では位置センサ
ー手段20の出力について誤動作防止のための係数と時
定数を持たせた後、視聴中心位置と視聴範囲の情報に変
換し出力する。またこの情報が予め定めた適用範囲の範
囲外または演算エラーを生じたものであるか適用範囲の
範囲内であるかを判断し制御信号を出力する。一方プリ
セットデータメモリ22では一般(標準)条件をカバー
した部屋の大きさ、人数、左スピーカ4と右スピーカ5
との間隔、視聴中心位置より予め設定した標準エリアの
視聴中心位置と視聴範囲の情報を出力する。切替手段2
3ではエリア演算手段21からの制御信号に基づきエリ
ア演算手段21の出力が予め定めた適用範囲の範囲外ま
たは演算エラーを生じた場合にプリセット用データメモ
リ22の出力を選択し適用範囲の範囲内の時にエリア演
算手段21の出力を選択し出力する。効果制御手段24
ではバーチャル信号変換の効果を制御するために切替手
段23の出力である視聴中心位置と視聴範囲の情報を後
述するエリア用データメモリ25に対し第1の出力とし
て出力し、次にこの出力に対応したエリア用データメモ
リ25からの出力に基づき後述する第1のバーチャル信
号変換手段26に用いる視聴エリアでのバーチャル信号
変換の最適なパラメータを第2の出力として出力する。
エリア用データメモリ25では効果制御手段24の第1
の出力に基づき一組の空間パラメータを選択し出力す
る。第1のバーチャル信号変換手段26ではサラウンド
情報を含む音声をLE入力端子1及びRE入力端子2か
ら入力し、効果制御手段24の第2の出力に基づきサラ
ウンド効果を定めるFIRフィルタの係数を制御するこ
とにより複数のバーチャルスピーカから出力する様に聞
こえる様にする信号を左スピーカ4と右スピーカ5に対
し出力する。
【0017】以上により視聴者の位置がずれても位置セ
ンサー手段20により視聴中心位置及び視聴範囲が検出
され、エリア演算手段21、切替手段23、効果制御手
段24、エリア用データメモリ25、第1のバーチャル
信号変換手段26のフィードバックループにより視聴者
の位置に追随してサラウンド効果を得ることができる。
【0018】次に第1のバーチャル信号変換手段26の
構成について図2を用いて説明する。図2は本実施の形
態1の音声信号再生装置における第1のバーチャル信号
変換手段26の構成を示すブロック図である。261及
び262はアナログ信号をデジタル信号に変換するAD
変換器、263及び264はデジタル信号をアナログ信
号に変換するDA変換器、265はAD変換器261及
び262から入力されるサラウンド効果を含む信号をL
(左スピーカ用)、R(右スピーカ用)、C(中央スピ
ーカ用)、S(サラウンドスピーカ用)の信号にデコー
ドするデコーダ、266、267、280、282は視
聴者に対して音がある位置に定位するように頭部伝達関
数を時間領域でデジタル処理を行い実現するFIRフィ
ルタ、268、269、272、273、281、28
3はそれぞれt1、t1、t2、t3、t4、t5サン
プリング期間だけ遅延させこれらの期間と音速との積で
求まる距離だけ音源が遠くにある様に聞こえさせる為の
遅延手段、270、271、274、275は加算手段
である。
【0019】以下その動作について説明する。サラウン
ド効果を含む信号LEは入力端子26aより入力されA
D変換器261を通ってデコーダ265に入力する。サ
ラウンド効果を含む信号REは入力端子26bより入力
されAD変換器262を通ってデコーダ265に入力す
る。これらの信号はデコーダ265でL、R、C及びS
の信号にデコードする。信号Sは2分岐し、一方はFI
Rフィルタ266を通り、他方はFIRフィルタ267
を通る。FIRフィルタ266出力は2分岐し、一方は
加算手段270に入力し、他方は遅延手段268を通っ
て加算手段271に入力する。FIRフィルタ267出
力は2分岐し、一方は加算手段271に入力し、他方は
遅延手段269を通って加算手段270に入力する。加
算手段270出力は遅延手段272を通って加算手段2
74に入力する。加算手段271出力は遅延手段273
を通って加算手段275に入力する。信号Cは2分岐
し、一方は加算手段274に入力し他方は加算手段27
5に入力する。信号Lは第1のFIRフィルタでもある
FIRフィルタ280を通り第1の遅延手段でもある遅
延手段281を通って加算手段274に入力する。信号
Rは第2のFIRフィルタでもあるFIRフィルタ28
2を通り第2の遅延手段でもある遅延手段283を通っ
て加算手段275に入力する。加算手段274出力はD
A変換器263を通って出力端子26cに出力される。
加算手段275出力はDA変換器264を通って出力端
子26dに出力される。信号LはFIRフィルタ280
を通り遅延手段281を通ることによりバーチャル左側
方スピーカ7を従来に比べて定位位置をより左方向にず
らし、また奥行き距離も変更することができる。同様
に、信号RはFIRフィルタ282を通り遅延手段28
3を通ることによりバーチャル右側方スピーカ8を従来
に比べて定位位置をより右方向にずらし、また奥行き距
離も変更することができる。一般に左右のスピーカ間隔
を拡大すれば視聴範囲も拡大することが知られている。
【0020】以上のように左右のバーチャルスピーカ間
隔を拡大することにより、サラウンド可聴範囲11を拡
大して視聴範囲を拡大することができ第1の視聴者12
だけでなく第2の視聴者13及び第3の視聴者14もサ
ラウンド効果のある音声を聞くことができる。
【0021】尚、以上の説明では信号Lあるいは信号R
に対してFIRフィルタ及び遅延手段を用いた場合につ
いて説明したがFIRフィルタのみあるいは遅延手段の
みを用いる場合であってもよい。バーチャル左スピーカ
7とバーチャル右スピーカ8を拡大することができるた
め視聴範囲を拡大することができるからである。
【0022】尚、複数個のバーチャルスピーカがあたか
も同時に鳴っているかの様にするためこれらのフィルタ
ーは時分割駆動する必要がある。
【0023】以上のように本実施の形態によれば、位置
センサー手段20により、複数いる視聴者の視聴中心位
置及び視聴範囲をとらえエリア演算手段21の出力が適
用範囲の範囲外または演算エラーを生じた場合か適用範
囲の範囲内かに応じて、視聴エリアを設定する。そして
視聴エリアに応じたパラメータをエリア用データメモリ
25より取り出し効果制御手段24から第1のバーチャ
ル信号変換手段26に供給することにより、バーチャル
左スピーカ7とバーチャル右スピーカ8の間隔とバーチ
ャル左側方スピーカ9とバーチャル右側方スピーカ10
の奥行き位置を定めることができ、複数の視聴者が視聴
する場合に紛らわしい視聴者による空間位置情報の入力
及び調整を不要とし、視聴者設定を無調整化しながら十
分な立体音響効果を得る音声信号再生装置を得ることが
できる。
【0024】また、信号Lについて頭部伝達関数演算を
行う第1のFIRフィルタ280の出力を遅延させる第
1の遅延手段281の出力、又は信号Lについて頭部伝
達関数演算を行う第1のFIRフィルタ280の出力、
又は信号Lについて遅延させる第1の遅延手段281の
出力、の何れかを左スピーカ4に出力し、信号Rについ
て頭部伝達関数演算を行う第2のFIRフィルタ282
の出力を遅延させる第2の遅延手段283の出力、又は
信号Rについて頭部伝達関数演算を行う第2のFIRフ
ィルタ282の出力、又は信号Rについて遅延させる第
2の遅延手段283の出力、の何れかを右スピーカ5に
出力する第1のバーチャル信号変換手段26を備えたこ
とにより、バーチャル左スピーカ7とバーチャル右スピ
ーカ8との間隔を拡大することができ、複数の視聴者が
視聴する場合であっても視聴範囲を拡大することができ
る。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明は、位置センサー手
段により、複数いる視聴者の視聴中心位置及び視聴範囲
をとらえエリア演算手段の出力が適用範囲の範囲外また
は演算エラーを生じた場合か適用範囲の範囲内かに応じ
て、視聴エリアを設定する。そして視聴エリアに応じた
パラメータをエリア用データメモリより取り出し効果制
御手段から第1のバーチャル信号変換手段に供給するこ
とにより、バーチャル左スピーカとバーチャル右スピー
カの間隔とバーチャル左側方スピーカとバーチャル右側
方スピーカの奥行き位置を定めることができ、複数の視
聴者が視聴する場合に紛らわしい視聴者による空間位置
情報の入力及び調整を不要とし、視聴者設定を無調整化
しながら十分な立体音響効果を得る音声信号再生装置を
得ることができるという優れた効果が得られる。
【0026】また、信号Lについて頭部伝達関数演算を
行う第1のFIRフィルタの出力を遅延させる第1の遅
延手段の出力、又は信号Lについて頭部伝達関数演算を
行う第1のFIRフィルタの出力、又は信号Lについて
遅延させる第1の遅延手段の出力、の何れかを左スピー
カに出力し、信号Rについて頭部伝達関数演算を行う第
2のFIRフィルタの出力を遅延させる第2の遅延手段
の出力、又は信号Rについて頭部伝達関数演算を行う第
2のFIRフィルタの出力、又は信号Rについて遅延さ
せる第2の遅延手段の出力、の何れかを右スピーカに出
力する第1のバーチャル信号変換手段を備えたことによ
り、バーチャル左スピーカとバーチャル右スピーカとの
間隔を拡大することができ、その結果視聴範囲を拡大す
ることができ、複数の視聴者が視聴することができると
いう優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における音声信号再生装置
の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態における音声信号再生装置
の第1のバーチャル信号変換手段の構成を示すブロック
【図3】従来における音声信号再生装置の構成を示すブ
ロック図
【図4】従来における音声信号再生装置の第2のバーチ
ャル信号変換手段の構成を示すブロック図
【符号の説明】
4 左スピーカ 5 右スピーカ 20 位置センサー手段 21 エリア演算手段 22 プリセット用データメモリ 23 切替手段 24 効果制御手段 25 エリア用データメモリ 26 第1のバーチャル信号変換手段 280 第1のFIRフィルタ 282 第2のFIRフィルタ 281 第1の遅延手段 283 第2の遅延手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の視聴者の位置情報を検出する位置
    センサー手段と、前記位置センサー手段の出力をもとに
    視聴中心位置と視聴範囲の情報に変換し出力すると共に
    この情報が適用範囲外または演算エラーを生じたもので
    あるか適用範囲内であるかを判断し制御信号を出力する
    エリア演算手段と、前記位置センサー手段の出力を用い
    ない場合に標準の視聴中心位置と視聴範囲の情報を出力
    するプリセット用データメモリと、前記エリア演算手段
    からの制御信号に基づき前記プリセット用データメモリ
    の出力と前記エリア演算手段の出力とを選択し出力する
    切替手段と、前記切替手段の出力である視聴中心位置と
    視聴範囲の情報を第1の出力として出力し、前記第1の
    出力に対応した後述するエリア用データメモリからの出
    力に基づき視聴エリアでのバーチャル信号変換の最適な
    パラメータを第2の出力として出力する効果制御手段
    と、前記効果制御手段の第1の出力に基づき一組の空間
    パラメータを選択し出力するエリア用データメモリと、
    サラウンド情報を含む信号を入力し、前記効果制御手段
    の第2の出力に基づきサラウンド効果を定めるフィルタ
    ー係数を制御することによりバーチャルスピーカの特性
    を得る頭部伝達関数演算を行い左スピーカ及び右スピー
    カに対し出力する第1のバーチャル信号変換手段を備え
    た音声信号再生装置。
  2. 【請求項2】 信号Lについて頭部伝達関数演算を行う
    第1のFIRフィルタの出力を遅延させる第1の遅延手
    段の出力、又は信号Lについて頭部伝達関数演算を行う
    第1のFIRフィルタの出力、又は信号Lについて遅延
    させる第1の遅延手段の出力、の何れかを左スピーカに
    出力し、信号Rについて頭部伝達関数演算を行う第2の
    FIRフィルタの出力を遅延させる第2の遅延手段の出
    力、又は信号Rについて頭部伝達関数演算を行う第2の
    FIRフィルタの出力、又は信号Rについて遅延させる
    第2の遅延手段の出力、の何れかを右スピーカに出力す
    る第1のバーチャル信号変換手段を備えた音声信号再生
    装置。
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