JPH1114485A - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

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Publication number
JPH1114485A
JPH1114485A JP16739697A JP16739697A JPH1114485A JP H1114485 A JPH1114485 A JP H1114485A JP 16739697 A JP16739697 A JP 16739697A JP 16739697 A JP16739697 A JP 16739697A JP H1114485 A JPH1114485 A JP H1114485A
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JP
Japan
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pressure sensor
case
electric circuit
connector
circuit board
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Application number
JP16739697A
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English (en)
Inventor
Keiji Sasaki
慶治 佐々木
Yukio Koganei
幸雄 小金井
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Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造途中で電気出力の調整が可能であり、部
品点数の増加を招くことなくセンサ全体を小型化するこ
とができる圧力センサを提供する。 【解決手段】 電気回路基板2と、圧力センサモジュー
ル1と、ケース4と、該基板2と該モジュール1とケー
ス4を収容するハウジング本体3と、コネクタ部5とを
有し、ハウジング本体3は、該基板2および該モジュー
ル1ならびにケース4を収容する内部空間34と上部周
辺に立ち上がる立上部31を有しており、該立上部31
は、複数のスリットが設けられてケースをかしめ固定す
る部分とコネクタをかしめ固定する部分とに分けられ、
ケース4の周辺上部とコネクタ部5の周辺下部に互いに
嵌合する切欠部を設けるとともに、ケースかしめ部分に
よってケース4を固定し、コネクタかしめ部によって圧
力センサ本体とケースを一体に固定した圧力センサ10
0。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力センサに関
し、特に部品点数を減らし、小型化するとともに、調整
しやすくかつ組み立てやすい圧力センサの構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の圧力センサ150の構成を、その
断面構造を示す図7を用いて説明する。従来の圧力セン
サ150は、可変静電容量型圧力センサもしくは可変抵
抗型圧力センサのような圧力センサモジュール1と、静
電容量の変化もしくは抵抗の変化を電流もしくは電圧の
電気出力に変換する電気回路を搭載した電気回路基板2
と、電気回路基板を載置するケース4と、前記圧力セン
サモジュール1および電気回路基板2ならびにケース4
を収容するとともに圧力測定空間に接続された空間を有
するハウジング本体3と、前記電気回路出力を外部に取
り出すコネクタ5と、シール部材6と、前記ハウジング
本体3とコネクタ5とを固着するスリーブ9とから構成
される。
【0003】圧力センサモジュール1は、セラミックな
どの絶縁物質からなる基板11と、ガラス接着剤などか
らなる間隔保持部材13によって所定の間隔を保って保
持されたセラミックなどからなる圧力応答板12とから
構成される。圧力センサモジュール1が可変静電容量型
圧力センサ素子で構成されるときには、基板11と圧力
応答板12の相対向する面にそれぞれ静電電極が設けら
れており、ピン14によって電気信号を外部に取り出す
ように構成されている。圧力センサモジュール1が可変
抵抗型圧力センサ素子で構成されるときには、圧力応答
板12の基板11と対向する面に抵抗対からなるブリッ
ジが設けられており、ピン14によって電気信号を外部
に取り出すように構成されている。
【0004】電気回路基板2は、基板21の上面および
下面に静電容量−電気信号変換回路もしくは抵抗値−電
気信号変換回路を構成する抵抗や演算素子などの回路素
子22が設けられており、基板21の上面に設けた電極
パッドにハンダ付けされたピン23によって電気信号が
外部に取り出される。
【0005】ケース4は、絶縁材料からなり、円筒状に
構成され、内部に設けた段部に前記電気回路基板2を載
置固定している。
【0006】ハウジング本体3は、機体部35とその内
側に設けられた空間34と、空間の上部に立ち上がる立
上部31と、機体35の外周に設けられた鍔部36とか
ら構成され、空間34は貫通孔33によって、圧力測定
空間に連通している。
【0007】ハウジング本体3の空間34内にシール部
材6、圧力センサモジュール1、電気回路基板2を固定
したケース4を積層し、立上部31をかしめてこれらを
固定して、圧力センサ本体を構成している。このように
して得た圧力センサ本体の下部に設けた貫通孔33から
圧力を供給し、ピン23から得た電気出力によって、電
気回路を構成する抵抗22をレーザー光によってトリミ
ングすることによって抵抗値を調整して電気回路の調整
が行われる。
【0008】このように調整がすんだ圧力センサ本体の
ピン23にフレキシブルプリント基板25をハンダ付け
し、フレキシブル基板25の他端をコネクタ部のターミ
ナル52にハンダ付けした後、コネクタ部5をOリング
61を介してハウジング本体の鍔部36上に載置し、ス
リーブ9でかしめて一体として圧力センサ150を完成
させている。
【0009】このように、シール材6によって圧力が伝
達される空間と電気回路が配置される空間との間に気密
を保持するタイプの圧力センサにおいては、調整工程に
おいて、前記気密が測定圧力に耐えるようにし、かつ、
電気回路の抵抗値をレーザトリミング等によって調整す
るための上部空間が必要となる。さらに、調整後にター
ミナルと上記部分を接続する必要がある。そのために、
ハウジング本体の外側に鍔形の受け形状36を設けて、
そこにコネクタを合わせてそれをスリーブ9で固定する
ことが必要であった。
【0010】このような構成とした圧力センサは、スリ
ーブ9とOリング61が必要となり部品点数が増加し、
さらに鍔部およびスリーブを設けることによって圧力セ
ンサのサイズが大型化する問題を有していた。
【0011】一方、ピエゾ抵抗型センサを用いた圧力セ
ンサ160の構成を、その断面構造を示す図8を用いて
説明する。従来のピエゾ抵抗型圧力センサ160は、ピ
エゾ抵抗体を表面に設けたピエゾ抵抗型圧力センサモジ
ュール10と、ピエゾ抵抗体の抵抗変化を電気出力に変
換する電気回路を搭載した電気回路基板2と、ピエゾ抵
抗型圧力センサモジュール10と電気回路をEMCから
保護するシールド板8と、前記圧力センサモジュール1
0および電気回路基板2ならびにシールド板8を収容す
るとともに圧力測定空間に接続された空間を有するハウ
ジング本体3と、前記電気回路出力を外部に取り出すコ
ネクタ5とから構成される。
【0012】ピエゾ抵抗型圧力センサモジュール10
が、四角筒形状のガラス基台15上に陽極接合され、ガ
ラス基台15の下部は、ハウジング本体3の内部空間3
4の底部に開けられた貫通孔33の周辺に、陽極結合に
よって固着されている。
【0013】電気回路基板2は、中央にピエゾ抵抗型圧
力センサモジュール10が配置される開口を有してお
り、その表面に抵抗値−電気信号変換回路を構成する抵
抗や演算素子などの回路素子22が設けられており、基
板21所に設けた電極パッドにハンダ付けされたピン2
3によって電気信号が外部に取り出される。電気回路基
板2は、ハウジング本体3の内部空間34に向けられた
段部に接着剤等によって固定されている。電気回路基板
2の前記開口に配置されたピエゾ抵抗型圧力センサモジ
ュール10の電極パッドと電気回路基板2の表面に設け
た電極パッドの間を金線16等によって接続している。
【0014】電気回路基板2の上部には導電性のシール
ド板8が載置されている。シールド板には開口が設けら
れ、スリーブ状の誘電体を介して電気回路基板2の電極
パッドにハンダ付けされたピン23が貫通して外部に電
気信号を取り出している。スリーブの内面および外面に
はメタライジング等によって電極が設けられ貫通コンデ
ンサを構成している。
【0015】ハウジング本体3は、機体部35とその内
側に設けられた内部空間34と、該空間の上部に立ち上
がる立上部31とから構成され、内部空間34は、貫通
孔33によって圧力測定空間に連通している。
【0016】ハウジング本体3の内部空間34内に、圧
力センサモジュール10、電気回路基板2を固定した
後、圧力センサ本体の下部に設けた貫通孔33から圧力
を供給し、ピン23から得た電気出力に基づいて、電気
回路を構成する抵抗をレーザー光を用いてトリミングす
ることによって抵抗値を調整し、電気回路を調整する。
この場合、圧力が加えられるピエゾ抵抗型圧力センサモ
ジュール10は、ガラス基台15を介してハウジング本
体に強固に固着されているので、貫通孔33から圧力を
加えて電気回路を調整することができる。
【0017】このように調整がすんだ圧力センサ本体の
ピン23を、シールド板8のスリーブ9に貫通させ、タ
ーミナル52が設けられたターミナルブロック523の
ピン下部521の先端に設けた開口522に前記ピン2
3を貫通させてハンダ付けした後、前記ターミナル52
をコネクタ部5に設けた開口に貫通させ、接続部の周囲
をハウジング本体3の立上部31をかしめて一体化して
圧力センサ160を完成している。
【0018】このような構成のピエゾ抵抗型圧力センサ
を用いた圧力センサ160は、調整等には、格別に気密
を保持する必要はないものの、ECM対策用のシールド
板を設けるとともに、このシールド板を貫通して取り出
すための貫通コンデンサを取り付けることが必要になっ
ている。このために、シールド板8の立上部84をハウ
ジング本体3の内部空間34の内壁に圧入して固定する
方法等が採られている。しかしながら、この場合、貫通
コンデンサ81が取り付けられたシールド板8の例えば
径0.7〜1.0mm程度のスリーブにピン23を入れ
ながら圧入して貫通コンデンサを形成することは、ピン
の配置に高い精度を要するうえ、シールド板の圧入時の
応力が貫通コンデンサに与える影響を考えなければなら
ない。
【0019】他方、図9に示すように、シールド板8を
平面形状とし、その周辺端部をコネクタ5の下端部とハ
ウジング3に設けた段部によって挾みこんで固定した圧
力センサ170の形態がある。図9において、図8に示
した構成要素と同じ符号を付した各構成要素は、それぞ
れほぼ同じ働きを有している。
【0020】このような構成の圧力センサ170の場合
は、ピン23をスリーブに貫通させハンダ付けして貫通
コンデンサを接続した後に、上部から押圧してかしめて
いるので、ピン接続部に応力が生じることによる貫通コ
ンデンサの破壊が懸念される。また、ハウジング3とシ
ールド板8は、互いに押しつけられているだけであるの
で、コネクタの収縮や、ハウジング、シールド板の酸化
などによって、高周波でのインピーダンスが大きくなり
耐ノイズ性が劣化するおそれもある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解決するものであり、可変静電容量型圧力
センサや可変抵抗型圧力センサを用いた圧力センサにお
いて、製造途中で電気出力の調整が可能であり、部品点
数の増加を招くことなくセンサ全体を小型化することが
できる圧力センサを提供することを目的とする。
【0022】さらに本発明は、ピエゾ抵抗型圧力センサ
を用いた圧力センサにおいて、シールド板に設けたスリ
ーブの精度をあまり問題とすることなく、かつ、シール
ド板に圧力が加わることなく貫通コンデンサに悪影響を
与えない圧力センサを提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、電気回路基板と、圧力センサモジュール
と、ケースと、前記電気回路基板と前記圧力センサモジ
ュールと前記ケースを収容するハウジング本体と、コネ
クタとを有する圧力センサにおいて、ハウジング本体
は、前記電気回路基板および圧力センサモジュールなら
びにケースを収容する内部空間と上部周辺に立ち上がる
立上部を有しており、該立上部に複数のスリットを設け
た。
【0024】さらに、本発明は、上記圧力センサにおい
て、ケースの周辺上部とコネクタの周辺下部に、互いに
嵌合する切欠部を設けるとともに、ケース本体に設けた
立上部を、前記スリットによって、ケース部をかしめる
部分と、コネクタ部をかしめる部分とに分け、さらに、
圧力センサモジュールを可変静電容量型圧力センサもし
くは可変抵抗型圧力センサとした。
【0025】さらに、本発明は、電気回路基板と、圧力
センサモジュールと、シールド板と、前記電気回路基板
と前記圧力センサモジュールと前記シールド板を収容す
るハウジング本体と、コネクタとを有する圧力センサに
おいて、ハウジング本体は、前記電気回路基板および圧
力センサモジュールならびにシールド板を収容する内部
空間と上部周辺に立ち上がる立上部を有しており、該立
上部に複数のスリットを設けるとともに、圧力センサモ
ジュールをピエゾ抵抗型圧力センサとし、シールド板の
周辺の一部を前記立上部によってかしめ固定するととも
に、シールド板の周辺の他の一部をハウジング本体の内
部空間に設けた段部上とコネクタの下端によって挾み込
んで構成した。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
用いて説明する。図1ないし図4は、本発明にかかる圧
力センサの第1の実施の形態を説明する図であり、図1
は、圧力センサの縦断面図であり、図2は、図1に示し
た断面から90度回転した面での縦断面図であり、一部
ターミナルとピンとの接合関係を明瞭とする位置とされ
ている。図3は、図1、図2に示した圧力センサのハウ
ジング本体の斜視図であり、図4は、図1、図2に示し
たケースおよびコネクタ部の斜視図である。
【0027】第1の実施の形態にかかる圧力センサ10
0は、可変静電容量型圧力センサもしくは可変抵抗型圧
力センサのような圧力センサモジュール1と、静電容量
の変化もしくは抵抗の変化を電流もしくは電圧の電気出
力に変換する電気回路を搭載した電気回路基板2と、該
電気回路基板を載置するケース4と、前記圧力センサモ
ジュール1および電気回路基板2ならびにケース4を収
容するとともに圧力測定空間に接続された空間を有する
ハウジング本体3と、前記電気回路出力を外部に取り出
すコネクタ部5とから構成される。
【0028】従来技術と同様に、圧力センサモジュール
1は、セラミックなどの絶縁物質からなる基板11と、
ガラス接着剤などからなる間隔保持部材13によって所
定の間隔を保って保持されたセラミックなどからなる圧
力応答板12とから構成される。圧力センサモジュール
1が可変静電容量型圧力センサ素子で構成されるときに
は、基板11と圧力応答板12の相対向する面にそれぞ
れ静電電極が設けられており、ピン14によって電気信
号を外部に取り出すように構成されている。圧力センサ
モジュール1が可変抵抗型圧力センサ素子で構成される
ときには、圧力応答板12の基板11と対向する面に抵
抗体からなるブリッジ回路が設けられており、ピン14
によって電気信号を外部に取り出すように構成されてい
る。
【0029】電気回路基板2は、基板21の上面および
下面に静電容量−電気信号変換回路もしくは抵抗値−電
気信号変換回路を構成する抵抗や演算素子などの回路素
子22が設けられており、基板21の上面に設けた電極
パッドにハンダ付けされたピン23によって電気信号が
外部に取り出される。
【0030】ケース4は、絶縁材料からなり、円筒状に
構成され、内部に設けた段部に前記電気回路基板2を載
置固定している。さらにケース4には、その上面に切欠
部42と立上部41とが設けられている。この切欠部4
2と立上部41は、後述するコネクタ部5の垂下部53
と切欠部54と嵌合するように構成されている。
【0031】ハウジング本体3は、機体部35とその内
側に設けられた内部空間34と、該空間の上部に立ち上
がる立上部31とから構成され、内部空間34は、貫通
孔33によって圧力測定空間に連通している。さらに、
立上部31には複数のスリット32が設けられ、立上部
31を、ケース固定用かしめ部314と、コネクタ固定
用かしめ部315とに分けている。
【0032】ハウジング本体3の内部空間34内に、シ
ール部材6、圧力センサモジュール1、電気回路基板2
を固定したケース4を積層し、立上部31のケース固定
用かしめ部314をかしめてケース4の立上部41を固
定して、圧力センサ本体を構成している。このようにし
て得た圧力センサ本体の下部に設けた貫通孔33から圧
力を供給し、ピン23から得た電気出力に基づいて、電
気回路を構成する抵抗22をレーザー光によってトリミ
ングすることによって抵抗値を調整して、電気回路の調
整が行われる。
【0033】このように調整がすんだ圧力センサ本体
に、コネクタ部5の垂下部53がケース4の切欠部42
に嵌合するようにケース4およびコネクタ部5を配置
し、ピン23をコネクタ部5の上面に設けた開口に貫通
するとともに、ターミナル52の下端部521に設けた
開口522に挿通した後、コネクタ固定用かしめ部31
5をかしめてコネクタ部5を一体化する。次いで、ピン
23をターミナル52の下端部521にハンダ付けした
後、該接続部を樹脂7で覆って保護する。このようにし
て圧力センサ100を完成させている。
【0034】このように構成した、シール材6によっ
て、圧力が伝達される空間と電気回路が配置される空間
との間に気密を保持するタイプの圧力センサは、調整工
程では、ケース固定用かしめ部314によって圧力セン
サ本体が一体化されて気密が測定圧力に耐えるものとな
り、電気回路の抵抗値をレーザトリミング等によって調
整するための上部空間が確保される。さらに、調整後に
圧力センサ本体とコネクタ部を容易に接続することがで
きる。
【0035】このような構成とした本発明にかかる圧力
センサは、従来技術のようなスリーブ9やOリング61
が不要となり、部品点数を減少させることができる。さ
らに、本発明にかかる圧力センサは、圧力センサ本体と
コネクタ部を少ない工程で容易に一体化することがで
き、加えて、圧力センサのサイズを大型化することがな
い。
【0036】次に、本発明の第2に実施の形態である、
ピエゾ抵抗型圧力センサを用いた圧力センサ110の構
成を、その構造を示す図5および図6を用いて説明す
る。図5は、圧力センサ110の縦断面図であり、図6
は図1に示した断面から90度回転した面での縦断面図
であり、一部ターミナルとピンとの接続関係を明瞭に示
す位置としている。この実施の形態にかかるピエゾ抵抗
型圧力センサ110は、ピエゾ抵抗体を表面に設けたピ
エゾ抵抗型圧力センサモジュール10と、ピエゾ抵抗体
の抵抗変化を電気出力に変換する電気回路を搭載した電
気回路基板2と、ピエゾ抵抗型圧力センサモジュール1
0と電気回路をEMCから保護するシールド板8と、前
記圧力センサモジュール10および電気回路基板2なら
びにシールド板8を収容するとともに圧力測定空間に接
続された内部空間34を有するハウジング本体3と、前
記電気回路の出力を外部に取り出すコネクタ部5とから
構成される。
【0037】ピエゾ抵抗型圧力センサモジュール10
が、四角筒形状のガラス基台15上に陽極接合され、ガ
ラス基台15の下端部はハウジング本体3の内部空間3
4の底部に開けられた貫通孔33の周辺に、陽極結合に
よって固着されている。
【0038】電気回路基板2は、中央にピエゾ抵抗型圧
力センサモジュール10が配置される開口を有してお
り、その表面に抵抗値−電気信号変換回路を構成する抵
抗や演算素子などの回路素子が設けられており、基板2
1の上面に設けた電極パッドにハンダ付けされたピン2
3によって電気信号が外部に取り出される。電気回路基
板2は、ハウジング本体3の内部空間34に向けられた
段部に接着剤等によって固定されている。電気回路基板
2の前記開口に配置されたピエゾ抵抗型圧力センサモジ
ュール10の電極パッドと電気回路基板2の表面に設け
た電極パッドの間を金線16等によって接続している。
【0039】電気回路基板2の上部には導電性のシール
ド板8が載置されている。シールド板8には開口が設け
られ、スリーブ状の誘電体を介して電気回路基板2の電
極パッドにハンダ付けされたピン23が貫通して外部に
電気信号を取り出している。スリーブの内面および外面
にはメタライジングなどによって電極が設けられ貫通コ
ンデンサ81を構成している。
【0040】ハウジング本体3は、機体部35とその内
側に設けられた内部空間34と、該空間の上部に立ち上
がる立上部31とから構成され、内部空間34は、貫通
孔33によって圧力測定空間に連通している。さらにハ
ウジング本体の立上部31には、図3とほぼ同様な複数
のスリットが設けられており、シールド板固定用かしめ
部とコネクタ固定用かしめ部とに分けられている。
【0041】ハウジング本体3の内部空間34内に、ピ
エゾ抵抗型圧力センサモジュール10、電気回路基板2
を固定した後、圧力センサ本体の下部に設けた貫通孔3
3から圧力を供給し、ピン23から得た電気出力に基づ
いて、電気回路を構成する抵抗をレーザー光を用いてト
リミングすることによって抵抗値を調整して、電気回路
の調整が行われる。この場合、圧力が加えられるピエゾ
抵抗型圧力センサモジュール10は、ガラス基台15を
介してハウジング本体に強固に固着されているので、貫
通孔33から圧力を加えて電気回路を調整することがで
きる。
【0042】このように調整がすんだ圧力センサ本体の
ピン23をシールド板8のスリーブ81に貫通させ、タ
ーミナル52が設けられたターミナルブロック523の
ピン下部521の先端に設けた開口に前記ピン23を貫
通させた後、ハウジング本体3の立上部31のシールド
板固定用かしめ部をかしめてシールド板8を固定し、そ
の後ピン23をコネクタ部5のターミナル52の下端部
521にハンダ付けして一体化する。その後、ハウジン
グ本体3の立上部31のコネクタ固定用かしめ部をかし
めてコネクタ部5を圧力センサ本体に固定して圧力セン
サ110を完成する。
【0043】このような構成としたので、本実施の形態
にかかる圧力センサ110は、ピエゾ抵抗型圧力センサ
モジュール10の上方にシールド板8を載置するに当た
っては、貫通コンデンサ81を構成するスリーブの間隔
がピン23の間隔に等しく調整されていれば、その貫通
孔の位置はハウジング本体3の内部空間34の段部上に
位置するようにされた精度でよく、シールド板の固定
は、ハウジング本体の立上部31のシールド板固定用か
しめ部によって固定することができ、以後の工程が簡略
化される。さらに、シールド板の端部をハウジング本体
の内部空間に設けた段部上とコネクタ部の垂下部とによ
って固定するので、貫通コンデンサに応力が伝達される
ことがなくなる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明は、圧力センサにお
いて、圧力センサモジュールを収容するハウジング本体
の上部に設けた立上部にスリットを設け、かしめを2回
に分けて行うようにしたので、圧力センサ本体のかしめ
と、圧力センサ本体にコネクタ部を一体化するかしめ
を、他の固定部材を用いることなくハウジング本体に設
けたかしめ部によって行うことができ、部品点数の減少
と、センサ自体の小型化を図ることができる。
【0045】さらに、本発明によれば、ピエゾ抵抗型圧
力センサモジュールを用いた圧力センサにおいて、圧力
センサモジュールを収容するハウジング本体の上部に設
けた立上部にスリットを設け、かしめを2回に分けて行
うようにしたので、シールド板を固定して圧力センサ本
体を構成するかしめと、圧力センサ本体とコネクタ部を
固定するかしめを、他の固定部材を用いることなくハウ
ジング本体に設けたかしめ部によって行うことができる
ので、部品点数の減少と、センサ自体の小型化を図るこ
とができるとももに、ハウジング本体とコネクタ部との
固定に当たっては、かしめ圧力はシールド板に伝達され
ることなく貫通コンデンサの破損を招くことがなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる圧力センサの構造を示す縦断面
図。
【図2】図1に示した縦断面図から90度回転した断面
での縦断面図。
【図3】本発明にかかる圧力センサに用いるハウジング
本体の形状を示す斜視図。
【図4】本発明にかかる圧力センサに用いるケースとコ
ネクタ部の形状を示す斜視図。
【図5】本発明にかかる圧力センサの第2の実施の形態
の構造を示す縦断面図。
【図6】図1に示した縦断面図から90度回転した断面
での縦断面図。
【図7】従来の圧力センサの構造を示す縦断面図。
【図8】従来の他の圧力センサの構造を示す縦断面図。
【図9】従来のさらに他の圧力センサの構造を示す縦断
面図。
【符号の説明】
1 圧力センサモジュール 2 回路基板 3 ハウジング本体 4 ケース 5 コネクタ部 6 シール部材 7 接着剤 8 シールド板 9 スリーブ 10 圧力センサモジュール(ピエゾ抵抗型) 11 基板 12 圧力応答板 13 ガラス接着剤 14 ピン 15 ガラス基台 16 金線 21 電気回路基板 22 回路素子 23 ピン 25 フレキシブル基板 31 立上部 32 スリット 33 貫通孔 34 内部空間 35 機体部 41 立上部 42 切欠部 51 コネクタ 52 ターミナル 53 垂下部 54 切欠部 61 Oリング 81 貫通コンデンサ(スリーブ) 82 鍔部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気回路基板と、圧力センサモジュール
    と、ケースと、前記電気回路基板と前記圧力センサモジ
    ュールと前記ケースを収容するハウジング本体と、コネ
    クタとを有する圧力センサにおいて、ハウジング本体
    は、前記電気回路基板および圧力センサモジュールなら
    びにケースを収容する内部空間と上部周辺に立ち上がる
    立上部を有しており、該立上部に複数のスリットを設け
    たことを特徴とする圧力センサ。
  2. 【請求項2】 ケースの周辺上部とコネクタの周辺下部
    には、互いに嵌合する切欠部が設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の圧力センサ。
  3. 【請求項3】 ケース本体に設けた立上部は、スリット
    によって、ケース部をかしめる部分と、コネクタ部をか
    しめる部分とに分けられていることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の圧力センサ。
  4. 【請求項4】 圧力センサモジュールが可変静電容量型
    圧力センサもしくは可変抵抗型圧力センサである請求項
    1ないし請求項3のいずれか記載の圧力センサ。
  5. 【請求項5】 電気回路基板と、圧力センサモジュール
    と、シールド板と、前記電気回路基板と前記圧力センサ
    モジュールと前記シールド板を収容するハウジング本体
    と、コネクタとを有する圧力センサにおいて、ハウジン
    グ本体は、前記電気回路基板および圧力センサモジュー
    ルならびにシールド板を収容する内部空間と上部周辺に
    立ち上がる立上部を有しており、該立上部に複数のスリ
    ットを設けたことを特徴とする圧力センサ。
  6. 【請求項6】 圧力センサモジュールがピエゾ抵抗型圧
    力センサである請求項5記載の圧力センサ。
  7. 【請求項7】 シールド板は、周辺の一部が前記立上部
    によってかしめ固定されるとともに、周辺の他の一部が
    ハウジングの内部空間に設けた段部上とコネクタの下端
    によって挾み込まれたことを特徴とする請求項6記載の
    圧力センサ。
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