JPH11143559A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH11143559A
JPH11143559A JP9302265A JP30226597A JPH11143559A JP H11143559 A JPH11143559 A JP H11143559A JP 9302265 A JP9302265 A JP 9302265A JP 30226597 A JP30226597 A JP 30226597A JP H11143559 A JPH11143559 A JP H11143559A
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JP
Japan
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power supply
circuit
output
supply device
power
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Application number
JP9302265A
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Inventor
Yoshio Yamamoto
良男 山本
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電源出力回路の起動順序を制御するこ
とはできなかった。 【解決手段】 出力側から見たときに複数の電源出力回
路となるDC−DCコンバータ3とAC−DCアダプタ
2とを備えるとともに、同DC−DCコンバータ3を同
AC−DCアダプタ2にて駆動するようにし、かつ、シ
ーケンス回路6はDC−DCコンバータ3の出力電圧が
上昇してからパワーMOSFETトランジスタ15を介
してAC−DCアダプタ2の電力を出力させるようにし
たため、外部から見たそれぞれの電源出力回路の起動順
序が確実に制御されるし、起動時にFETトランジスタ
15を介して徐々に電流が流れるようになるため、突入
電流を小さくすることもできる。また、電源スイッチ1
0における接点回路10a,10bをそれぞれの電源出
力回路の入力側と出力側とに分けて設けることにより、
切断順序も制御可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源装置に関し、
特に、複数の電源出力回路を有する電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、単独の電源出力回路の起動を制御
している電源装置として、特開平1−19970号公
報,特開平3−89375号公報及び特開平第4−17
2921号公報に開示された発明が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電源装
置においては、単独のDC−DCコンバータ回路などに
おいてスロースタートさせるという起動制御を実行して
いるだけであり、複数の電源出力回路が備えられている
場合にそれぞれの起動順序を制御することはできない。
また、それぞれのスロースタート時間を調整して起動順
序を制御することは不可能ではないものの、原理的に起
動順序が制御されるわけではないので、経年変化などに
よって順序が逆転してしまうこともあり得る。
【0004】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、複数の電源出力回路を有する場合のその起動順
序を確実に制御することが可能な電源装置の提供を目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、複数の電源出力回路と、
この複数の電源出力回路の起動順序を制御する起動順序
制御回路とを具備する構成としてある。
【0006】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、複数の電源出力回路がそれぞれ備えられ
るとともに、起動順序制御回路がこの複数の電源出力回
路の起動順序を制御する。これにより所望の順序で電源
出力回路が起動する。
【0007】この場合、各電源出力回路は外部的に起動
順序が制御されていれば良く、必ずしも物理的な電源出
力回路が順番に起動していく必要はない。例えば、電源
装置として複数の出力端子を備えており、各出力端子に
所定の順番で出力電力が表れればよい。この場合、内部
には電源回路が複数存在しており、それらはめいめいの
順番で起動されていても構わない。
【0008】この一例として、請求項2にかかる発明
は、請求項1に記載の電源装置において、上記電源出力
回路は、先に起動する第一の電源出力回路と後に起動す
る第二の電源出力回路とから構成されるとともに同第一
の電源出力回路は同第二の電源出力回路の出力電源にて
駆動され、上記制御回路は、同第二の電源出力回路の出
力経路に介在されて当該出力経路を導通及び遮断させる
にあたり通常時は遮断状態とするスイッチ回路と、上記
第一の電源出力回路の出力を利用して上記スイッチ回路
を遮断状態から導通状態へと駆動するスイッチ駆動回路
とを具備する構成としてある。
【0009】上記のように構成した請求項2にかかる発
明においては、先に起動する第一の電源出力回路と後に
起動する第二の電源出力回路とから構成され、同第二の
電源出力回路の出力電源にて同第一の電源出力回路は駆
動されている。従って、このままでは第一の電源出力回
路が後に起動してしまうことになるが、上記制御回路の
スイッチ回路が同第二の電源出力回路の出力経路に介在
されており通常時は遮断状態としているので、先に第一
の電源出力回路の出力が外部に供給される。そして、こ
の第一の電源出力回路の出力を利用してスイッチ駆動回
路は上記スイッチ回路を遮断状態から導通状態へと駆動
するため、同第一の電源出力回路の出力が外部に供給さ
れた後で第二の電源出力回路出力も外部に供給される。
【0010】この具体例として、請求項3にかかる発明
は、請求項2に記載の電源装置において、上記スイッチ
駆動回路は、上記第一の電源出力回路の出力を利用して
充電される充電回路を備え、上記スイッチ回路は、この
充電回路の充電電圧が所定値以上となったときに遮断状
態から導通状態へと変化するスイッチング素子を備える
構成としてある。
【0011】上記のように構成した請求項3にかかる発
明においては、上記スイッチ駆動回路としての充電回路
が上記第一の電源出力回路の出力を利用して充電される
ようになっており、同第一の電源出力回路が出力される
ようになってから徐々に充電される。一方、上記スイッ
チ回路としてのスイッチング素子はこの充電回路の充電
電圧を監視しており、所定値以上となったときに遮断状
態から導通状態へと変化する。従って、第一の電源出力
回路が出力されて所定時間が経過してからスイッチング
素子が導通し、第二の電源出力回路の出力が外部に供給
される。
【0012】この場合、充電回路への充電が第一の電源
出力回路の出力よりも確実に後になるようにする一例と
して、請求項4にかかる発明は、請求項2または請求項
3のいずれかに記載の電源装置において、上記スイッチ
駆動回路は、上記第一の電源出力回路の出力が所定電圧
以上となったときに上記充電回路へ充電させる構成とし
てある。
【0013】上記のように構成した請求項4にかかる発
明においては、上記第一の電源出力回路の出力が所定電
圧以上となったときに上記スイッチ駆動回路が上記充電
回路へ充電させるため、例えば、第一の電源出力回路の
出力が徐々に上昇していくような場合でも確実にその出
力が得られるようになってから第二の電源出力回路を起
動させるための充電回路への充電が開始される。
【0014】スイッチ回路の一例として、請求項5にか
かる発明は、請求項2〜請求項4のいずれかに記載の電
源装置において、上記スイッチ回路は、パワーMOSF
ETを備える構成としてある。上記のように構成した請
求項5にかかる発明においては、パワーMOSFETが
第二の電源出力回路に介在されているため、その出力が
外部に供給されるのを有効に遮断及び開放する。
【0015】このように起動を制御される複数の電源出
力回路の適用例として、請求項6にかかる発明は、請求
項1〜請求項5のいずれかに記載の電源装置において、
先に起動される電源出力回路は、制御回路への電源供給
を行い、後に起動される電源出力回路は、駆動機構への
電源供給を行う構成としてある。
【0016】上記のように構成した請求項6にかかる発
明においては、先に起動される電源出力回路が制御回路
へ電源供給し、確実に制御可能となった後、駆動機構に
対して後に起動される電源出力回路が電源供給を行うた
め、制御回路において初期に制御不安定な状態が生じた
としても駆動機構が駆動されることはない。
【0017】この具体例として、請求項7にかかる発明
は、請求項6に記載の電源装置において、上記制御回路
は、プリンタロジック回路であり、上記駆動機構は、プ
リンタヘッドで構成してある。上記のように構成した請
求項7にかかる発明においては、印刷装置におけるプリ
ンタロジック回路が正常に起動されてからプリンタヘッ
ドへの電源供給側行われるため、不用意なプリンタヘッ
ド駆動電流が供給されることがない。
【0018】さらに、請求項8にかかる発明は、請求項
1〜請求項7のいずれかに記載の電源装置において、上
記制御回路は、各電源出力回路の切断順序も合わせて制
御する構成としてある。
【0019】上記のように構成した請求項8にかかる発
明においては、制御回路が各電源出力回路の起動順序を
制御するのみならず、その切断順序も合わせて制御す
る。印刷装置の例で言えば先にプリンタヘッドへの駆動
電流が供給されなくなり、その後でロジック回路への駆
動電流が遮断されるといったことが行われる。もちろ
ん、この場合もロジック回路が先に停止してしまってプ
リンタヘッドに不用意な駆動電流が供給されるといった
ことがなくなる。
【0020】さらに、請求項9にかかる発明は、請求項
8に記載の電源装置において、複数の独立した接点回路
を有するスイッチ素子を備えるとともに、早く切断を要
する電源出力回路の出力経路に接点回路を介在させ、遅
く切断させる電源出力回路の入力経路に接点回路を介在
させる構成としてある。
【0021】上記のように構成した請求項9にかかる発
明においては、複数の独立した接点回路を有するスイッ
チ素子を備えており、このスイッチ素子を操作して電源
を入れたり切ったりする。この場合、早く切断を要する
電源出力回路の出力経路に接点回路を介在させ、遅く切
断させる電源出力回路の入力経路に接点回路を介在させ
てある。出力経路に接点回路が介在されていればスイッ
チ素子で切る操作を行うことによって瞬時に電力が遮断
される。一方、入力経路に接点回路が介在されているも
のでは、入力は瞬時に絶たれるものの電源出力回路内に
電力が蓄えられているのが通常であるため、僅かの時間
ではあるが出力は継続し、徐々に減衰する。従って、入
力経路に接点回路が介在された電源出力回路の方が遅く
切断される。
【0022】さらに、請求項10にかかる発明は、請求
項1〜請求項9のいずれかに記載の電源装置において、
上記電源出力回路は、スロースタートを実行する構成と
してある。上記のように構成した請求項10にかかる発
明においては、電源出力回路がスロースタートするよう
になっており、所定の順番で起動するとともに、その起
動の際にも徐々に出力が供給されるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の第一の実施形態
にかかる電源装置を回路図により示しており、図2はそ
の動作をタイミングチャートにより示している。
【0024】図1において、商用AC電源1には交流1
00Vを直流24Vに変換する第二の電源出力回路とし
てのAC−DCアダプタ2が接続され、このAC−DC
アダプタ2の直流24V出力を第一の電源出力回路とし
てのDC−DCコンバータ3に供給し、このDC−DC
コンバータ3は直流24Vを直流5Vに変換して出力し
ている。このDC−DCコンバータ3の出力は印刷装置
におけるロジック回路4に供給されるようになってお
り、上記AC−DCアダプタ2の出力は駆動機構として
の同印刷装置におけるプリンタヘッド5に供給されるよ
うになっている。ただし、AC−DCアダプタ2とプリ
ンタヘッド5との間にはシーケンス回路6を介在させて
おり、このシーケンス回路6は上記DC−DCコンバー
タ3の出力が正常に立ち上がってから徐々に同AC−D
Cアダプタ2の出力をプリンタヘッド5へと出力する。
【0025】このシーケンス回路6は、DC−DCコン
バータ3の出力側とグランドとの間に直列に介在された
定電圧ダイオード19と抵抗20とを備えており、両者
の接続点に対して抵抗18を介してトランジスタ17の
ベースに接続している。従って、DC−DCコンバータ
3の出力電圧が定電圧ダイオード19の設定電圧以上と
なると抵抗20に電流が流れ、トランジスタ17にベー
ス電流が供給されることになる。
【0026】ところで、AC−DCアダプタ2とプリン
タヘッド5との間にパワーMOSFETトランジスタ1
5のドレイン−ソース間を接続してあるとともに、同F
ETトランジスタ15のゲートとの間には抵抗13とコ
ンデンサ14の並列回路が接続されている。この並列回
路はさらに抵抗16を介して上記トランジスタ17のコ
レクタ−エミッタを介してグランドに接続されるように
なっている。すなわち、トランジスタ17が導通すると
同並列回路と抵抗16に電流が流れ、コンデンサ14に
充電されることになる。なお、抵抗値については抵抗1
3>>抵抗16の関係となっており、充電における時定
数はコンデンサ14の容量と抵抗16の抵抗値との積と
なる。
【0027】上述したようにトランジスタ17はDC−
DCコンバータ3の出力が定電圧ダイオード19の設定
電圧値以上となってから導通するため、その時から徐々
にコンデンサ14に充電が開始されはじめる。当初、F
ETトランジスタ15は非飽和状態となっているため、
AC−DCアダプタ2の出力はプリンタヘッド5に対し
て即座に出力されず、コンデンサ14の充電電圧が上昇
していって同FETトランジスタ15が非飽和状態から
飽和状態へと変化していくに従って出力し始める。
【0028】ところで、プリンタヘッド5での駆動電流
を安定とするためにAC−DCアダプタ2とプリンタヘ
ッド5との間にはコンデンサ11と抵抗12とを並列に
グランド接続している。供給電圧を安定化させるために
はコンデンサ11の容量が大きい方が好ましい。既存の
技術だけを適用するならば、図3に示すように、シーケ
ンス回路6などがない状態で単純にAC−DCアダプタ
2とプリンタヘッド5との間にはコンデンサ11と抵抗
12とを並列にグランド接続することになる。
【0029】しかしながら、このままでは電源を投入し
た時点でAC−DCアダプタ2からコンデンサ11へと
流れる突入電流が大きくなりすぎ、DC−DCコンバー
タ3の出力が不安定となってロジック回路4の動作を不
安定にしかねない。しかるに、図1に示すようにFET
15を介在させることにより、電源投入当初に非飽和状
態となるのでインピーダンスが大きくなり、初期の突入
電流は抑制される。
【0030】ところで、接点回路10a,10bを有す
る電源スイッチ10が備えられており、ここで接点回路
10bについてはAC−DCアダプタ2からプリンタヘ
ッド5に至る出力経路に介在されているし、接点回路1
0aについてはDC−DCコンバータ3の入力側に介在
されている。
【0031】電源投入時は接点回路10a,10bが同
時にオンとなるが、上述したようにしてAC−DCアダ
プタ2の出力はFET15にて制御され、すぐには出力
されず図2に示すようにDC−DCコンバータ3の出力
が上昇してから同AC−DCアダプタ2の出力が供給さ
れる。しかしながら、電源スイッチ10をオフにすると
きにはプリンタヘッド5の出力経路に介在された接点回
路10bがオフとなるので、プリンタヘッド5への駆動
電流は即座に遮断される。これに対して、接点回路10
aについても即座にオフとなるもののDC−DCコンバ
ータ3の入力側に介在されているため、内部に備えられ
ているコンデンサなどに蓄電されている分だけ出力は継
続し、徐々に減衰する。この状況を図2に示している。
【0032】次に、上記構成からなる本実施形態の動作
を説明する。AC電源1にAC−DCアダプタ2が接続
されているとして、電源スイッチ10がオフであると、
DC−DCコンバータ3へ電力が供給されず、ロジック
回路4へ電力が供給されることはないし、シーケンス回
路6にも電力が供給されず、プリンタヘッド5に電力が
供給されることもない。
【0033】この状態から電源スイッチ10をオンにす
ると、接点回路10aがオンとなってAC−DCアダプ
タ2の出力がDC−DCコンバータ3に供給され、同D
C−DCコンバータ3の出力電圧は徐々に上昇してロジ
ック回路4へと供給され始める。
【0034】一方、DC−DCコンバータ3の出力電圧
が定電圧ダイオード19の設定電圧を超えるまではトラ
ンジスタ17が非導通となっている。このトランジスタ
17は抵抗16を介してコンデンサ14への充電経路と
なっているため、当該トランジスタ17がオフとなって
いる間はコンデンサ14が充電されない。従って、FE
Tトランジスタ15は非飽和状態となっており、高イン
ピーダンスとなっている。
【0035】接点回路10aを介してシーケンス回路6
へ供給される24Vの電力はFETトランジスタ15に
印加されるものの非飽和状態となってインピーダンスが
高く、電流が流れない状態となっている。従って、プリ
ンタヘッド5に対しても電力は供給されていない。
【0036】しかし、DC−DCコンバータ3の出力電
圧が上昇して定電圧ダイオード19の設定電圧を超える
と、当該定電圧ダイオード19と抵抗20を介して電流
が流れ、抵抗20での電圧降下分によってトランジスタ
17にベース電流が供給されて導通する。すると、コン
デンサ14の容量と抵抗16の抵抗値によって定まる時
定数に基づいて同コンデンサ14は充電され、やがてそ
の充電電圧によってFETトランジスタ15は非飽和状
態から飽和状態へと変化していく。これに伴ってプリン
タヘッド5への出力電圧も上昇する。
【0037】FETトランジスタ15が飽和状態へと変
化していく電流が流れ始め、コンデンサ11を充電する
突入電流が大きくなりがちであるが、初期においてはF
ETトランジスタ15のインピーダンスが高い分だけ電
流が抑制され、当該突入電流が過大となることを防止で
きる。また、突入電流が小さいので接点回路10a,1
0bのチャッタ時におけるアークが殆どなく、電源スイ
ッチ10の接点の磨耗を防いで高寿命とすることができ
る。
【0038】また、この電源投入過程ではロジック回路
4に対して先に電力が供給され、その後でプリンタヘッ
ド5に電力が供給されるようになる。すなわち、ロジッ
ク回路4が正常動作開始できるようになってからプリン
タヘッド5の駆動電力が供給されるので、当該ロジック
回路4の誤動作に起因してプリンタヘッド5に過大な電
流が流れ、誤動作してしまということがない。
【0039】電源スイッチ10をオフにするときには、
接点回路10bがオフとなるのでプリンタヘッド5に対
する駆動電力は瞬時に遮断される。一方、接点回路10
aがオフとなってDC−DCコンバータ3へ電力が供給
されなくなっても、通常、かかる電源出力回路内に残っ
ている電力によって当該DC−DCコンバータ3は作動
し続ける。そして、微少時間後に蓄積した電力がなくな
りかけてくるとその出力は徐々に低下していく。ロジッ
ク回路4への電力供給が絶たれる間際には想定しにくい
誤動作を起こしてしまうこともあり得るが、この時点で
は既にプリンタヘッド5に対する電力供給は遮断されて
いるので、プリンタヘッド5に影響が出ることはない。
【0040】次に、本発明の第二の実施形態について説
明する。図4はこの第二の実施形態にかかる電源装置を
回路図により示しており、図5はその動作をタイミング
チャートにより示している。なお、第一の実施形態と同
一または対応する部品については同一の符号を付してい
る。
【0041】第二の実施形態においては、LCDドライ
ブ回路7に対して35Vの電力を供給するためのDC−
DCコンバータ8を備えており、シーケンス回路6はこ
のDC−DCコンバータ8が最後に立ち上がるように起
動順序を制御している。すなわち、シーケンス回路6内
にはDC−DCコンバータ3の出力電圧が上昇したとき
にAC−DCアダプタ2の24Vの出力電圧をプリンタ
ヘッド5へ出力する第一のセットとともに、このプリン
タヘッド5への出力電圧が上昇したときに導通されるト
ランジスタ17とFET15などからなる第二のセット
が備えれらている。従って、電源の起動順序は、5V、
24V、35Vの順となる。
【0042】一方、電源スイッチ10は、DC−DCコ
ンバータ8とLCDドライブ回路7との間に三番目の接
点回路10cを備えている。従って、電源スイッチ10
をオフにするときには瞬時にプリンタヘッド5とLCD
ドライブ回路7に対する駆動電力が遮断され、その後、
微少時間だけ遅れてロジック回路4への電力が遮断され
る。
【0043】このように、出力側から見たときに複数の
電源出力回路となるDC−DCコンバータ3とAC−D
Cアダプタ2とを備えるとともに、同DC−DCコンバ
ータ3を同AC−DCアダプタ2にて駆動するように
し、かつ、シーケンス回路6はDC−DCコンバータ3
の出力電圧が上昇してからパワーMOSFETトランジ
スタ15を介してAC−DCアダプタ2の電力を出力さ
せるようにしたため、外部から見たときにそれぞれの電
源出力回路の起動順序が確実に制御されるし、起動時に
FETトランジスタ15を介して徐々に電流が流れるよ
うになるため、突入電流を小さくすることもできる。ま
た、電源スイッチ10における接点回路10a,10b
を実質的な意味でそれぞれの電源出力回路の入力側と出
力側とに分けて設けることにより、切断順序も制御可能
となる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、複数の電
源出力回路の起動順序を確実に制御することが可能な電
源装置を提供することができる。また、請求項2にかか
る発明によれば、後に起動する側の電源出力回路が先に
起動する側の電源出力回路に電力を供給し、先に起動す
る側の電源出力回路の出力電力で後に起動する側の電源
出力回路の出力経路を制御するという一見逆にも思える
制御によって確実に起動を制御することが可能となる。
【0045】さらに、請求項3にかかる発明によれば、
簡易な充電回路によって構成することができる。さら
に、請求項4にかかる発明によれば、充電回路への充電
開始条件を厳格にすることによって動作が安定すること
になる。
【0046】さらに、請求項5にかかる発明によれば、
十分な耐電流性能を備えることにより電流制御を確実に
行うことができる。さらに、請求項6にかかる発明によ
れば、制御回路と駆動機構への電源供給を確実にして不
安定な動作を未然に防ぐことができる。
【0047】さらに、請求項7にかかる発明によれば、
印刷装置のプリンタヘッドの動作不安定を防止すること
ができる。さらに、請求項8にかかる発明によれば、起
動順序のみならず、切断順序も合わせて制御可能とな
る。
【0048】さらに、請求項9にかかる発明によれば、
各電源出力回路における入力経路側か出力経路側かのい
ずれに接点回路を配するかといった簡易な構成によって
切断順を制御することが可能となる。
【0049】さらに、請求項10にかかる発明によれ
ば、起動順序に従って各電源出力回路の出力が徐々に上
昇するようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる電源装置の回路図
である。
【図2】同電源装置のタイミングチャートである。
【図3】比較例となる電源装置の回路図である。
【図4】第二の実施形態にかかる電源装置の回路図であ
る。
【図5】同電源装置のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 商用AC電源 2 AC−DCアダプタ 3 DC−DCコンバータ 4 ロジック回路 5 プリンタヘッド 6 シーケンス回路 7 LCDドライブ回路 8 コンバータ 10 電源スイッチ 10a 接点回路 10b 接点回路 10c 接点回路 11 コンデンサ 12 抵抗 13 抵抗 14 コンデンサ 15 パワーMOSFETトランジスタ 16 抵抗 17 トランジスタ 18 抵抗 19 定電圧ダイオード 20 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06F 1/00 334D

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電源出力回路と、この複数の電源
    出力回路の起動順序を制御する起動順序制御回路とを具
    備することを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の電源装置におい
    て、 上記電源出力回路は、先に起動する第一の電源出力回路
    と後に起動する第二の電源出力回路とから構成されると
    ともに、同第一の電源出力回路は同第二の電源出力回路
    の出力電源にて駆動され、 上記制御回路は、同第二の電源出力回路の出力経路に介
    在されて当該出力経路を導通及び遮断させるにあたり通
    常時は遮断状態とするスイッチ回路と、上記第一の電源
    出力回路の出力を利用して上記スイッチ回路を遮断状態
    から導通状態へと駆動するスイッチ駆動回路とを具備す
    ることを特徴とする電源装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載の電源装置におい
    て、 上記スイッチ駆動回路は、上記第一の電源出力回路の出
    力を利用して充電される充電回路を備え、 上記スイッチ回路は、この充電回路の充電電圧が所定値
    以上となったときに遮断状態から導通状態へと変化する
    スイッチング素子を備えることを特徴とする電源装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項2または請求項3のいずれか
    に記載の電源装置において、上記スイッチ駆動回路は、
    上記第一の電源出力回路の出力が所定電圧以上となった
    ときに上記充電回路へ充電させることを特徴とする電源
    装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項2〜請求項4のいずれかに記
    載の電源装置において、上記スイッチ回路は、パワーM
    OSFETを備えることを特徴とする電源装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜請求項5のいずれかに記
    載の電源装置において、先に起動される電源出力回路
    は、制御回路への電源供給を行い、後に起動される電源
    出力回路は、駆動機構への電源供給を行うことを特徴と
    する電源装置。
  7. 【請求項7】 上記請求項6に記載の電源装置におい
    て、上記制御回路は、プリンタロジック回路であり、上
    記駆動機構は、プリンタヘッドであることを特徴とする
    電源装置。
  8. 【請求項8】 上記請求項1〜請求項7のいずれかに記
    載の電源装置において、上記制御回路は、各電源出力回
    路の切断順序も合わせて制御することを特徴とする電源
    装置。
  9. 【請求項9】 上記請求項8に記載の電源装置におい
    て、複数の独立した接点回路を有するスイッチ素子を備
    えるとともに、早く切断を要する電源出力回路の出力経
    路に接点回路を介在させ、遅く切断させる電源出力回路
    の入力経路に接点回路を介在させることを特徴とする電
    源装置。
  10. 【請求項10】 上記請求項1〜請求項9のいずれかに
    記載の電源装置において、上記電源出力回路は、スロー
    スタートを実行することを特徴とする電源装置。
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