JPH11143480A - カラオケ装置及び媒体 - Google Patents
カラオケ装置及び媒体Info
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- JPH11143480A JPH11143480A JP9310893A JP31089397A JPH11143480A JP H11143480 A JPH11143480 A JP H11143480A JP 9310893 A JP9310893 A JP 9310893A JP 31089397 A JP31089397 A JP 31089397A JP H11143480 A JPH11143480 A JP H11143480A
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- range
- pitch
- vocal
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- music
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- Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】従来のカラオケ装置は、歌う人の音域と、曲の
ボーカル部分の音域とを調整する場合、毎回音程の修正
量を指定しなおす必要があり、煩雑である。 【解決手段】楽曲のボーカル部分の旋律に含まれる最高
音程及び最低音程の両方または何れか一方を抽出する第
１の音域判定手段６と、歌う人の発声可能な最高音及び
最低音の両方または何れか一方を抽出する第２の音域判
定手段８、９と、第１の音域判定手段６の出力と、第２
の判定手段８、９の出力とを比較する比較手段７と、比
較手段７による比較の結果、歌う人が当該楽曲のボーカ
ル部分の旋律に含まれる最高音程及び最低音程の両方ま
たは何れか一方が発声困難な場合に、その比較結果に基
づいて、前記元楽曲データからの楽曲信号の合成時に音
程情報を修正する音程修正手段２とを備える。
ボーカル部分の音域とを調整する場合、毎回音程の修正
量を指定しなおす必要があり、煩雑である。 【解決手段】楽曲のボーカル部分の旋律に含まれる最高
音程及び最低音程の両方または何れか一方を抽出する第
１の音域判定手段６と、歌う人の発声可能な最高音及び
最低音の両方または何れか一方を抽出する第２の音域判
定手段８、９と、第１の音域判定手段６の出力と、第２
の判定手段８、９の出力とを比較する比較手段７と、比
較手段７による比較の結果、歌う人が当該楽曲のボーカ
ル部分の旋律に含まれる最高音程及び最低音程の両方ま
たは何れか一方が発声困難な場合に、その比較結果に基
づいて、前記元楽曲データからの楽曲信号の合成時に音
程情報を修正する音程修正手段２とを備える。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、歌謡曲等の伴奏部
分を再生しながら、ボーカル部分を歌って楽しむいわゆ
るカラオケ装置に関する。
分を再生しながら、ボーカル部分を歌って楽しむいわゆ
るカラオケ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、歌謡曲等の伴奏部分を再生しなが
ら、ボーカル部分を歌って楽しむいわゆるカラオケが、
日本を含め多くの国で普及している。カラオケ装置は、
例えば光ディスクに、複数の歌謡曲の伴奏部分の演奏
と、モニター画面に映すための各曲にふさわしい映像と
歌詞部分のスーパーインポーズを記録しておき、曲指定
時に、対応する映像と歌詞をディスク上から対応する演
奏情報および映像情報を読み出して、映像情報をモニタ
ーに再生しつつ、伴奏演奏の再生とを行い、マイクロフ
ォンで収音した歌声を増幅器で増幅し、さらに残響音等
の効果を付加してスピーカから再生する。
ら、ボーカル部分を歌って楽しむいわゆるカラオケが、
日本を含め多くの国で普及している。カラオケ装置は、
例えば光ディスクに、複数の歌謡曲の伴奏部分の演奏
と、モニター画面に映すための各曲にふさわしい映像と
歌詞部分のスーパーインポーズを記録しておき、曲指定
時に、対応する映像と歌詞をディスク上から対応する演
奏情報および映像情報を読み出して、映像情報をモニタ
ーに再生しつつ、伴奏演奏の再生とを行い、マイクロフ
ォンで収音した歌声を増幅器で増幅し、さらに残響音等
の効果を付加してスピーカから再生する。
【０００３】通常、発生可能な音域は、歌う人それぞれ
で異なるので、上記カラオケ装置では、伴奏部分を再生
する場合に、再生速度を調整して多少の音程調整を行え
る。この方式の場合だと、音程調整の幅が広くなると再
生時間がそれに伴って変化してしまう。
で異なるので、上記カラオケ装置では、伴奏部分を再生
する場合に、再生速度を調整して多少の音程調整を行え
る。この方式の場合だと、音程調整の幅が広くなると再
生時間がそれに伴って変化してしまう。
【０００４】上記のような、光ディスクを用いたカラオ
ケ装置に対して、伴奏データをＭＩＤＩ（ミュージカル
・インスツルメント・ディジタル・インターフェース）
情報の形式で表現しておき、再生時にＭＩＤＩ音源を用
いて伴奏を再合成するものがある。
ケ装置に対して、伴奏データをＭＩＤＩ（ミュージカル
・インスツルメント・ディジタル・インターフェース）
情報の形式で表現しておき、再生時にＭＩＤＩ音源を用
いて伴奏を再合成するものがある。
【０００５】ＭＩＤＩ情報の概略構成を図５及び図６を
用いて説明する。図５に見るように、ＭＩＤＩ情報は、
先頭バイトの先頭ビットすなわちビット７が論理１で始
まる２バイトあるいは３バイトのデータで１つのメッセ
ージを構成する。メッセージの種類を先頭バイトすなわ
ちステータスバイトで指定する。続く２バイトの情報の
意味は各メッセージの種類ごとに定められている。図６
において、メッセージの種類のノートオフ、ノートオン
はそれぞれ音を止めるあるいは出すことに対応する。ス
テータスがノートオフ、ノートオンの第１データバイト
のノートナンバーは音の高さを表わしている。ピアノで
言うところの中央のCをノートナンバー６０として、音
階C-2からG8が０から１２７に割り振られている。８８
鍵の標準的なピアノの場合には、A-1からC7なのでノー
トナンバーは６から１０８までが対応する。続く第２デ
ータバイトのベロシティは鍵盤を押鍵する速さを表現
し、したがって音の大きさに対応する。ポリフォニック
・キー・プレッシャーは第２データバイトのプレッシャ
ー値によって発音中の各チャンネル一つ一つのピッチや
大きさを制御するためのアフタータッチ情報を伝送す
る。 プログラムチェンジでは第１データバイトのプロ
グラムナンバーによって音色すなわち楽器を指定する。
用いて説明する。図５に見るように、ＭＩＤＩ情報は、
先頭バイトの先頭ビットすなわちビット７が論理１で始
まる２バイトあるいは３バイトのデータで１つのメッセ
ージを構成する。メッセージの種類を先頭バイトすなわ
ちステータスバイトで指定する。続く２バイトの情報の
意味は各メッセージの種類ごとに定められている。図６
において、メッセージの種類のノートオフ、ノートオン
はそれぞれ音を止めるあるいは出すことに対応する。ス
テータスがノートオフ、ノートオンの第１データバイト
のノートナンバーは音の高さを表わしている。ピアノで
言うところの中央のCをノートナンバー６０として、音
階C-2からG8が０から１２７に割り振られている。８８
鍵の標準的なピアノの場合には、A-1からC7なのでノー
トナンバーは６から１０８までが対応する。続く第２デ
ータバイトのベロシティは鍵盤を押鍵する速さを表現
し、したがって音の大きさに対応する。ポリフォニック
・キー・プレッシャーは第２データバイトのプレッシャ
ー値によって発音中の各チャンネル一つ一つのピッチや
大きさを制御するためのアフタータッチ情報を伝送す
る。 プログラムチェンジでは第１データバイトのプロ
グラムナンバーによって音色すなわち楽器を指定する。
【０００６】このような、ＭＩＤＩを用いたカラオケの
場合、音の高さがノートナンバーとしてディジタルコー
ドで表現されているので、例えば発生可能な音域が歌う
人各個人で異なるため伴奏部分の音程調整を行いたけれ
ば、ノートナンバーを書き換えるだけで簡単に音程調整
ができるし、また、音程調整を行っても再生時間は変わ
ることがない。
場合、音の高さがノートナンバーとしてディジタルコー
ドで表現されているので、例えば発生可能な音域が歌う
人各個人で異なるため伴奏部分の音程調整を行いたけれ
ば、ノートナンバーを書き換えるだけで簡単に音程調整
ができるし、また、音程調整を行っても再生時間は変わ
ることがない。
【０００７】図７に従来のカラオケ装置を示す。図７に
おいて、１はＭＩＤＩ情報の形式で大量の曲データを記
憶している曲データファイルである。カラオケ装置に付
属の図示しない操作子入力によって、曲データファイル
１の中から再生する曲が選択される。音程変換手段２
は、曲データファイル１から読み出したＭＩＤＩ情報の
中のノートナンバーを、カラオケ装置に付属の図示しな
い操作子入力によって指定された音程だけ、例えば２度
であるとか３度であるとか、元のＭＩＤＩ情報のノート
ナンバーからずらして楽音合成手段３に送出する。楽音
合成手段３は入力されたＭＩＤＩ情報から伴奏を合成し
てミキサ４に送出する。
おいて、１はＭＩＤＩ情報の形式で大量の曲データを記
憶している曲データファイルである。カラオケ装置に付
属の図示しない操作子入力によって、曲データファイル
１の中から再生する曲が選択される。音程変換手段２
は、曲データファイル１から読み出したＭＩＤＩ情報の
中のノートナンバーを、カラオケ装置に付属の図示しな
い操作子入力によって指定された音程だけ、例えば２度
であるとか３度であるとか、元のＭＩＤＩ情報のノート
ナンバーからずらして楽音合成手段３に送出する。楽音
合成手段３は入力されたＭＩＤＩ情報から伴奏を合成し
てミキサ４に送出する。
【０００８】ミキサ４は、マイクロホンで収音した演奏
者の歌うボーカル部分と、楽音合成手段３の出力を混合
して、増幅器５に送出し、増幅器５は入力信号を増幅し
て出力する。
者の歌うボーカル部分と、楽音合成手段３の出力を混合
して、増幅器５に送出し、増幅器５は入力信号を増幅し
て出力する。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記の従
来例では、カラオケ装置の操作子によって、各曲毎に演
奏者の発声できる音域によって、伴奏の音程を簡単に変
更でき、しかも演奏時間も変化することはない。
来例では、カラオケ装置の操作子によって、各曲毎に演
奏者の発声できる音域によって、伴奏の音程を簡単に変
更でき、しかも演奏時間も変化することはない。
【００１０】しかしながら、演奏者が自分の発声できる
音域と、曲のボーカル部分に存在する音域との関係によ
って、毎回音程の修正量を指定しなおす必要があり、煩
雑で、しかも熟知していない曲を歌う場合、事前に音程
の修正量を指定することも困難であった。
音域と、曲のボーカル部分に存在する音域との関係によ
って、毎回音程の修正量を指定しなおす必要があり、煩
雑で、しかも熟知していない曲を歌う場合、事前に音程
の修正量を指定することも困難であった。
【００１１】本発明はこのような従来のカラオケ装置の
課題を考慮し、カラオケ装置によって伴奏部を再生し、
それに合わせてボーカル部を歌う場合に、歌う人の声の
音域に合わせて伴奏部が最適に音程を調整して再生され
るので、演奏効果が著しく改善されるカラオケ装置を提
供することを目的とするものである。
課題を考慮し、カラオケ装置によって伴奏部を再生し、
それに合わせてボーカル部を歌う場合に、歌う人の声の
音域に合わせて伴奏部が最適に音程を調整して再生され
るので、演奏効果が著しく改善されるカラオケ装置を提
供することを目的とするものである。
【００１２】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明のカラオ
ケ装置では、当該楽曲のボーカル部分の旋律に含まれる
最高音程及び最低音程の両方または何れか一方を抽出す
る第１の音域判定手段と、歌う人の発声可能な最高音及
び最低音の両方または何れか一方を抽出する第２の音域
判定手段と、前記第１の音域判定手段の出力と、前記第
２の判定手段の出力とを比較する比較手段と、前記比較
手段による比較結果において、前記歌う人が当該楽曲の
ボーカル部分の旋律に含まれる最高音程及び最低音程の
両方または何れか一方が発声困難な場合に、前記比較結
果に応じて前記元楽曲データからの楽曲信号の合成時に
音程情報を修正する音程修正手段とを備えることで、こ
の課題を克服している。
ケ装置では、当該楽曲のボーカル部分の旋律に含まれる
最高音程及び最低音程の両方または何れか一方を抽出す
る第１の音域判定手段と、歌う人の発声可能な最高音及
び最低音の両方または何れか一方を抽出する第２の音域
判定手段と、前記第１の音域判定手段の出力と、前記第
２の判定手段の出力とを比較する比較手段と、前記比較
手段による比較結果において、前記歌う人が当該楽曲の
ボーカル部分の旋律に含まれる最高音程及び最低音程の
両方または何れか一方が発声困難な場合に、前記比較結
果に応じて前記元楽曲データからの楽曲信号の合成時に
音程情報を修正する音程修正手段とを備えることで、こ
の課題を克服している。
【００１３】このように構成することで、歌う人が発声
可能な音域に合わせて伴奏の音程が自動的に最適に修正
されるので、歌う人は以前に増してカラオケを楽しむこ
とができる。
可能な音域に合わせて伴奏の音程が自動的に最適に修正
されるので、歌う人は以前に増してカラオケを楽しむこ
とができる。
【００１４】また、本発明の別の構成例では、当該楽曲
のボーカル部分の旋律に含まれる最高音程及び最低音程
の両方または何れか一方を抽出する第１の音域判定手段
と、歌う人の発声可能な最高音及び最低音の両方または
何れか一方を抽出する第２の音域判定手段と、前記第２
の音域判定手段の判定結果を当該歌う人を特定する指定
情報とともに歌う人音域情報として記憶するメモリと、
歌う人を指定する歌う人指定手段と、前記歌う人指定手
段の出力に応じて、前記メモリから特定の歌う人音域情
報を呼び出して、前記第１の音域判定手段の出力結果と
比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果にお
いて、前記歌う人が当該楽曲のボーカル部分の旋律に含
まれる最高音程及び最低音程の両方または何れか一方が
演奏不可能な場合に、前記比較結果に応じて、前記元楽
曲データからの楽曲信号の合成時に音程情報を修正する
ようにしているので、複数の仲間でカラオケを楽しむ場
合等に、各メンバーの発声音域を一度登録しておけば済
み、利便性はさらに増す。
のボーカル部分の旋律に含まれる最高音程及び最低音程
の両方または何れか一方を抽出する第１の音域判定手段
と、歌う人の発声可能な最高音及び最低音の両方または
何れか一方を抽出する第２の音域判定手段と、前記第２
の音域判定手段の判定結果を当該歌う人を特定する指定
情報とともに歌う人音域情報として記憶するメモリと、
歌う人を指定する歌う人指定手段と、前記歌う人指定手
段の出力に応じて、前記メモリから特定の歌う人音域情
報を呼び出して、前記第１の音域判定手段の出力結果と
比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果にお
いて、前記歌う人が当該楽曲のボーカル部分の旋律に含
まれる最高音程及び最低音程の両方または何れか一方が
演奏不可能な場合に、前記比較結果に応じて、前記元楽
曲データからの楽曲信号の合成時に音程情報を修正する
ようにしているので、複数の仲間でカラオケを楽しむ場
合等に、各メンバーの発声音域を一度登録しておけば済
み、利便性はさらに増す。
【００１５】本発明のさらに別の構成では、歌う人の発
声可能な最高音及び最低音の両方または何れか一方を指
定する発声音域情報を入力する発声音域指定手段を備え
るようにしたので、自分の発声可能音域を憶えている歌
う人は、直接自分の発声可能な最高音及び最低音を指定
でき、発声音域の登録をさらに簡略化することができ
る。
声可能な最高音及び最低音の両方または何れか一方を指
定する発声音域情報を入力する発声音域指定手段を備え
るようにしたので、自分の発声可能音域を憶えている歌
う人は、直接自分の発声可能な最高音及び最低音を指定
でき、発声音域の登録をさらに簡略化することができ
る。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
を参照しながら説明する。
【００１７】図１は本発明の一実施の形態のブロック図
である。図７の従来例と同一構成要素には同一番号を付
している。先ず図１のブロック図の構成を説明する。
である。図７の従来例と同一構成要素には同一番号を付
している。先ず図１のブロック図の構成を説明する。
【００１８】図１において、１はＭＩＤＩ情報の形式で
大量の曲データを記憶している曲データファイルであ
る。カラオケ装置に付属の図示しない操作子入力によっ
て、曲データファイル１の中から再生する曲が選択され
る。６は、選択された曲のボーカル部分に含まれる最高
音と最低音を検索する音域判定手段である。７は、音域
判定手段６の出力する曲の音域と、歌う人の発声可能音
域とを比較して、曲再生時の音程調整量を算出するマッ
ピング手段である。２は、マッピング手段７の出力に応
じて、曲データファイルから出力されるＭＩＤＩデータ
のノートナンバーを修正して楽音合成手段３に送出する
音程変換手段である。楽音合成手段３は入力されたＭＩ
ＤＩ情報から伴奏を合成してミキサ４に送出する手段で
ある。ミキサ４は、マイクロホンで収音した演奏者の歌
うボーカル部分と、楽音合成手段３の出力を混合して、
増幅器５に送出し、増幅器５は入力信号を増幅して出力
する手段である。
大量の曲データを記憶している曲データファイルであ
る。カラオケ装置に付属の図示しない操作子入力によっ
て、曲データファイル１の中から再生する曲が選択され
る。６は、選択された曲のボーカル部分に含まれる最高
音と最低音を検索する音域判定手段である。７は、音域
判定手段６の出力する曲の音域と、歌う人の発声可能音
域とを比較して、曲再生時の音程調整量を算出するマッ
ピング手段である。２は、マッピング手段７の出力に応
じて、曲データファイルから出力されるＭＩＤＩデータ
のノートナンバーを修正して楽音合成手段３に送出する
音程変換手段である。楽音合成手段３は入力されたＭＩ
ＤＩ情報から伴奏を合成してミキサ４に送出する手段で
ある。ミキサ４は、マイクロホンで収音した演奏者の歌
うボーカル部分と、楽音合成手段３の出力を混合して、
増幅器５に送出し、増幅器５は入力信号を増幅して出力
する手段である。
【００１９】ピッチ抽出手段８はマイクロホンから入力
された歌う人の声から周波数を検出するピッチ抽出手段
である。ピッチ抽出の手法としては、音声処理の分野で
広く用いられている手法が使用可能である。例えば、音
声波形のゼロクロスを検出してその周期を計測する方
法、あるいは自己相関法、ケプストラム法等を用いるこ
とが出来る。
された歌う人の声から周波数を検出するピッチ抽出手段
である。ピッチ抽出の手法としては、音声処理の分野で
広く用いられている手法が使用可能である。例えば、音
声波形のゼロクロスを検出してその周期を計測する方
法、あるいは自己相関法、ケプストラム法等を用いるこ
とが出来る。
【００２０】９はピッチ抽出手段８の出力から最高音と
最低音を検出し、それらをノートナンバーに変換して出
力する音域判定手段であり、その検出結果を歌う人と対
比させて付した識別データとともに音声音域データとし
て音域データファイル１０に登録する。
最低音を検出し、それらをノートナンバーに変換して出
力する音域判定手段であり、その検出結果を歌う人と対
比させて付した識別データとともに音声音域データとし
て音域データファイル１０に登録する。
【００２１】次に、図１に示した本発明の実施の形態の
動作を図２、図３、及び図４とともに説明する。図２
は、ある曲ａのボーカル部分に含まれる最高音がＰａ
Ｈ、最低音がＰａＬであり、歌う人Ａの発声音域がＶＡ
ＨからＶＡＬである場合のそれぞれの音程の関係を示し
ている。音域判定手段６は、曲ａのＭＩＤＩデータか
ら、ボーカル部分のノートナンバーに現れる最高音及び
最低音を調べてＰａＨ及びＰａＬを得る。また、図４は
音域データファイル１０に登録された歌う人音域データ
である。歌う人指定入力によって指定された歌う人Ａに
対応する音声音域データすなわちＶＡＨおよびＶＡＬが
音域データファイル１０から読み出される。図２の例で
は、歌う人Ａは曲ａの低域は充分演奏できるが高域の音
域が不足している。
動作を図２、図３、及び図４とともに説明する。図２
は、ある曲ａのボーカル部分に含まれる最高音がＰａ
Ｈ、最低音がＰａＬであり、歌う人Ａの発声音域がＶＡ
ＨからＶＡＬである場合のそれぞれの音程の関係を示し
ている。音域判定手段６は、曲ａのＭＩＤＩデータか
ら、ボーカル部分のノートナンバーに現れる最高音及び
最低音を調べてＰａＨ及びＰａＬを得る。また、図４は
音域データファイル１０に登録された歌う人音域データ
である。歌う人指定入力によって指定された歌う人Ａに
対応する音声音域データすなわちＶＡＨおよびＶＡＬが
音域データファイル１０から読み出される。図２の例で
は、歌う人Ａは曲ａの低域は充分演奏できるが高域の音
域が不足している。
【００２２】マッピング手段７は音域判定手段６の出力
ＰａＨおよびＰａＬと音域データファイル１０の出力Ｖ
ＡＨ、ＶＡＬとを比較して、ＰａＨ−ＰａＬの音域幅
が、ＶＡＨ−ＶＡＬの音域幅に含まれるように音程Ｐａ
Ｈ−Ｐａ’Ｈだけ曲ａのノートナンバーの引き下げを決
定する。引き下げる音程量は、再生時の曲ａの音域の中
央値が歌う人Ａの音域の中央値に一致するようにする
（中央値整合）か、あるいは原曲のイメージをなるべく
損なわないように、変化幅を最小化するためＰａ’Ｈを
ＶＡＨに等しくすることもできる。
ＰａＨおよびＰａＬと音域データファイル１０の出力Ｖ
ＡＨ、ＶＡＬとを比較して、ＰａＨ−ＰａＬの音域幅
が、ＶＡＨ−ＶＡＬの音域幅に含まれるように音程Ｐａ
Ｈ−Ｐａ’Ｈだけ曲ａのノートナンバーの引き下げを決
定する。引き下げる音程量は、再生時の曲ａの音域の中
央値が歌う人Ａの音域の中央値に一致するようにする
（中央値整合）か、あるいは原曲のイメージをなるべく
損なわないように、変化幅を最小化するためＰａ’Ｈを
ＶＡＨに等しくすることもできる。
【００２３】図３は、曲ｂのボーカル部分に含まれる最
高音がＰｂＨ、最低音がＰｂＬであり、歌う人Ｂの発声
音域がＶＢＨからＶＢＬである場合のそれぞれの音程の
関係を示している。図３の例の場合には、曲ｂのボーカ
ル部分の音域が、演奏家Ｂの発声可能な音域よりも広い
ので、図２の場合のように、歌う人は全曲を歌うことは
できない。このような場合に図３の例では、高音域を重
視して、演奏家Ｂが曲ｂの高音部分を歌えるように曲ｂ
の音程をＰｂＨ−ＶＢＨだけシフトする（最高音整
合）。
高音がＰｂＨ、最低音がＰｂＬであり、歌う人Ｂの発声
音域がＶＢＨからＶＢＬである場合のそれぞれの音程の
関係を示している。図３の例の場合には、曲ｂのボーカ
ル部分の音域が、演奏家Ｂの発声可能な音域よりも広い
ので、図２の場合のように、歌う人は全曲を歌うことは
できない。このような場合に図３の例では、高音域を重
視して、演奏家Ｂが曲ｂの高音部分を歌えるように曲ｂ
の音程をＰｂＨ−ＶＢＨだけシフトする（最高音整
合）。
【００２４】図２や図３における実際の音程シフトは、
音程変換手段２により、例えば中央のＣを‘６０’とい
うように数値表現された曲ａあるいは曲ｂのＭＩＤＩ情
報のノートナンバーからＰａＨ−Ｐａ’Ｈに当る数値あ
るいはＰｂＨ−Ｐｂ’Ｈに当る数値を減算してなされ
る。
音程変換手段２により、例えば中央のＣを‘６０’とい
うように数値表現された曲ａあるいは曲ｂのＭＩＤＩ情
報のノートナンバーからＰａＨ−Ｐａ’Ｈに当る数値あ
るいはＰｂＨ−Ｐｂ’Ｈに当る数値を減算してなされ
る。
【００２５】なお、本発明の実施の形態では、各曲のボ
ーカル部分に含まれる最高音および最低音を検出する音
域判定手段６は、ＭＩＤＩデータからそれら最高音及び
最低音を検索し、音域を判定するようにしたが、例えば
ＭＩＤＩデータの一部に、あらかじめそれらを埋め込ん
でおくようにもできるし、曲データファイル１の管理情
報にそれら音域データを記録しておくこともできる。こ
のようにすれば、音程シフト量の計算を簡略化すること
ができる。
ーカル部分に含まれる最高音および最低音を検出する音
域判定手段６は、ＭＩＤＩデータからそれら最高音及び
最低音を検索し、音域を判定するようにしたが、例えば
ＭＩＤＩデータの一部に、あらかじめそれらを埋め込ん
でおくようにもできるし、曲データファイル１の管理情
報にそれら音域データを記録しておくこともできる。こ
のようにすれば、音程シフト量の計算を簡略化すること
ができる。
【００２６】また、音程のシフトは、原曲の持つイメー
ジをなるべく損なわないように、決定されるべきであ
り、例えば実施例で述べたような、中央値整合、最高音
整合以外に、好みに応じた方法が考えられ、それらを組
み合わせて用いることができる。
ジをなるべく損なわないように、決定されるべきであ
り、例えば実施例で述べたような、中央値整合、最高音
整合以外に、好みに応じた方法が考えられ、それらを組
み合わせて用いることができる。
【００２７】なお、本発明は、上述したように、当該楽
曲のボーカル部分の旋律に含まれる最高音程及び最低音
程の両方または何れか一方を抽出した結果を格納する音
域格納手段と、上述したように、歌う人の発声可能な最
高音及び最低音の両方または何れか一方を抽出した結果
を格納する音域格納手段とをあらかじめ備えて、楽曲と
歌う人の指定に応じて、それら対応データを取り出し比
較して、音程を変換するようにしてもよい。
曲のボーカル部分の旋律に含まれる最高音程及び最低音
程の両方または何れか一方を抽出した結果を格納する音
域格納手段と、上述したように、歌う人の発声可能な最
高音及び最低音の両方または何れか一方を抽出した結果
を格納する音域格納手段とをあらかじめ備えて、楽曲と
歌う人の指定に応じて、それら対応データを取り出し比
較して、音程を変換するようにしてもよい。
【００２８】また、本発明は、上記各手段、機能を、コ
ンピュータを用いてソフトウェア的に実現しても、それ
らの機能を実現するハード専用回路を用いて実現しても
よい。
ンピュータを用いてソフトウェア的に実現しても、それ
らの機能を実現するハード専用回路を用いて実現しても
よい。
【００２９】また、本発明は、上記各手段、機能の全部
又は一部をコンピュータによって実現するプログラムを
格納したＦＤなどの媒体でもある。
又は一部をコンピュータによって実現するプログラムを
格納したＦＤなどの媒体でもある。
【００３０】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明によれば、カラオケ装置によって伴奏部を再
生し、それに合わせてボーカル部を歌う場合に、歌う人
の声の音域に合わせて伴奏部が最適に音程を調整して再
生されるので、演奏効果が著しく改善される。
に、本発明によれば、カラオケ装置によって伴奏部を再
生し、それに合わせてボーカル部を歌う場合に、歌う人
の声の音域に合わせて伴奏部が最適に音程を調整して再
生されるので、演奏効果が著しく改善される。
【図１】本発明の一実施の形態にかかるカラオケ装置の
ブロック図
ブロック図
【図２】曲ａと歌う人Ａの音域比較説明図
【図３】曲ｂと歌う人Ｂの音域比較説明図
【図４】音域データファイルの内容
【図５】ＭＩＤＩメッセージの構成
【図６】ＭＩＤＩメッセージの内容
【図７】従来のカラオケ装置の一例を示すブロック図
１：曲データファイル ２：音程変換手段 ３：楽音合成手段 ４：ミキサー ５：増幅器 ６：音域判定手段 ７：マッピング手段（比較手段） ８：ピッチ抽出手段 ９：音域判定手段 １０：音域データファイル
Claims (7)
- 【請求項１】各楽曲の少なくとも楽器演奏部分を音程情
報、楽器情報、強弱情報等に分解して得た元楽曲データ
から、元の楽曲信号を合成し、歌う人の歌うボーカル部
分と混合して再生するカラオケ装置において、 当該楽曲のボーカル部分の旋律に含まれる最高音程及び
最低音程の両方または何れか一方を第１の音域として抽
出する第１の音域判定手段と、 歌う人の発声可能な最高音及び最低音の両方または何れ
か一方を第２の音域として抽出する第２の音域判定手段
と、 前記第１の音域と、前記第２の音域とを比較する比較手
段と、 前記比較手段による比較結果において、第２の音域が第
１の音域を包含できない場合に、前記比較結果に応じて
前記元楽曲データからの楽曲信号の合成時に音程情報を
修正する音程修正手段とを備えたことを特徴とするカラ
オケ装置。 - 【請求項２】各楽曲の少なくとも楽器演奏部分を音程情
報、楽器情報、強弱情報等に分解して得た元楽曲データ
から、元の楽曲信号を合成し、歌う人の歌うボーカル部
分と混合して再生するカラオケ装置において、 当該楽曲のボーカル部分の旋律に含まれる最高音程及び
最低音程の両方または何れか一方を第１の音域として抽
出する第１の音域判定手段と、 歌う人の発声可能な最高音及び最低音の両方または何れ
か一方を第２の音域として抽出する第２の音域判定手段
と、 前記第２の音域を当該歌う人を特定する指定情報ととも
に歌う人音域情報として記憶するメモリと、 歌う人を指定する歌う人指定手段と、 前記歌う人指定手段の出力に応じて、前記メモリから特
定の歌う人音域情報を呼び出して、前記第１の音域と比
較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果において、第２の音域が第
１の音域を包含できない場合に、前記比較結果に応じ
て、前記元楽曲データからの楽曲信号の合成時に音程情
報を修正する音程修正手段とを備えたことを特徴とする
カラオケ装置。 - 【請求項３】前記第２の音域判定手段は、マイクロフォ
ンを通して得た演奏家の音声入力から、ピッチ抽出する
ことで音域を判定することを特徴とする請求項１または
２のカラオケ装置。 - 【請求項４】各楽曲の少なくとも楽器演奏部分を音程情
報、楽器情報、強弱情報等に分解して得た元楽曲データ
から、元の楽曲信号を合成し、歌う人の歌うボーカル部
分と混合して再生するカラオケ装置において、 当該楽曲のボーカル部分の旋律に含まれる最高音程及び
最低音程の両方または何れか一方を抽出するボーカル部
音域判定手段と、 歌う人の発声可能な最高音及び最低音の両方または何れ
か一方を指定する発声音域情報を入力する発声音域指定
手段と、 前記ボーカル部音域判定手段の出力と、前記発声音域指
定手段の出力とを比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果において、前記発声音域指
定手段で指定された音域が当該曲のボーカル部分の旋律
の音域を包含し得ない場合に、前記比較結果に応じて前
記元楽曲データからの楽曲信号の合成時に音程情報を修
正する音程修正手段とを備えたことを特徴とするカラオ
ケ装置。 - 【請求項５】各楽曲の少なくとも楽器演奏部分を音程情
報、楽器情報、強弱情報等に分解して得た元楽曲データ
から、元の楽曲信号を合成し、歌う人の歌うボーカル部
分と混合して再生するカラオケ装置において、 当該楽曲のボーカル部分の旋律に含まれる最高音程及び
最低音程の両方または何れか一方が記憶されたボーカル
部音域格納手段と、 歌う人の発声可能な最高音及び最低音の両方または何れ
か一方を指定する発声音域情報が記憶された発声音域格
納手段と、 前記ボーカル部音域格納手段の出力と、前記発声音域格
納手段の出力とを比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果において、前記歌う人が当
該楽曲のボーカル部分の旋律に含まれる最高音程及び最
低音程の両方または何れか一方が発声困難な場合に、前
記比較結果に応じて前記元楽曲データからの楽曲信号の
合成時に音程情報を修正する音程修正手段とを備えたこ
とを特徴とするカラオケ装置。 - 【請求項６】音程修正手段は、当該楽曲のボーカル部分
の最高音が、歌う人の発声可能な最高音よりも低くなる
ように音程情報を修正する請求項１〜５のいずれかに記
載のカラオケ装置。 - 【請求項７】請求項１〜５のいずれかに記載のカラオケ
装置の各手段の全部又は一部の機能をコンピュータによ
り実現するためのプログラムを格納したことを特徴とす
る媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9310893A JPH11143480A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | カラオケ装置及び媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9310893A JPH11143480A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | カラオケ装置及び媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11143480A true JPH11143480A (ja) | 1999-05-28 |
Family
ID=18010659
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9310893A Pending JPH11143480A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | カラオケ装置及び媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11143480A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004170891A (ja) * | 2002-11-15 | 2004-06-17 | Takao Ushiyama | キー及び出だしずれ自動調整機能付カラオケシステム |
| JP2007316261A (ja) * | 2006-05-24 | 2007-12-06 | Casio Comput Co Ltd | カラオケ装置 |
| JP2016009153A (ja) * | 2014-06-26 | 2016-01-18 | 株式会社第一興商 | カラオケ装置 |
| JP2018128492A (ja) * | 2017-02-06 | 2018-08-16 | 株式会社第一興商 | カラオケ装置 |
-
1997
- 1997-11-12 JP JP9310893A patent/JPH11143480A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004170891A (ja) * | 2002-11-15 | 2004-06-17 | Takao Ushiyama | キー及び出だしずれ自動調整機能付カラオケシステム |
| JP2007316261A (ja) * | 2006-05-24 | 2007-12-06 | Casio Comput Co Ltd | カラオケ装置 |
| JP2016009153A (ja) * | 2014-06-26 | 2016-01-18 | 株式会社第一興商 | カラオケ装置 |
| JP2018128492A (ja) * | 2017-02-06 | 2018-08-16 | 株式会社第一興商 | カラオケ装置 |
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