JPH11142348A - 欠陥検査装置用蛇行追従装置及び欠陥検査装置 - Google Patents

欠陥検査装置用蛇行追従装置及び欠陥検査装置

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JPH11142348A
JPH11142348A JP9312274A JP31227497A JPH11142348A JP H11142348 A JPH11142348 A JP H11142348A JP 9312274 A JP9312274 A JP 9312274A JP 31227497 A JP31227497 A JP 31227497A JP H11142348 A JPH11142348 A JP H11142348A
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正樹 布施
Shintaro Tashiro
慎太郎 田代
Tokuyuki Ikeda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅方向に複数領域の光の透過率または反射率
を有する検査対象物の蛇行する複数領域の欠陥検査を高
精度で行うこと。 【解決手段】 欠陥検査装置用蛇行追従装置は、検査対
象物を幅方向に走査し、複数領域の各々に対応した値を
持ち且つ検査位置毎に設定される、明欠陥検出用および
暗欠陥検出用の少なくとも1つの閾値を格納する閾値メ
モリを備え、隣接領域の境界の一方の側が非検査領域の
場合は非検査領域と検査領域間のエッジ座標を検査領域
側に所定量だけシフトさせ、境界の両側が検査領域の場
合は境界間のエッジ座標を、明欠陥検出用閾値について
はセンサ出力の低い値を出力する領域側に所定量だけシ
フトさせ、暗欠陥検出用閾値についてはセンサ出力の高
い値を出力する領域側に所定量だけシフトさせた位置に
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラインイメージセ
ンサを使用して、透過率又は反射率が異なる複数領域を
有する検査対象物の欠陥検査装置用蛇行追従装置に関す
る。検査対象物としては、金属の連続シート、フィル
ム、不織布、蒸着フィルム等がある。
【0002】
【従来の技術】従来の欠陥検査装置における蛇行追従方
式として特開平第8−145908号公報に開示された
ものが知られている。この従来技術においては、検査対
象物が蛇行した場合、検査対象物のエッジ位置を検出
し、予め蛇行のない状態で検出された基準エッジ位置と
のずれを求め、求められたずれ量に基づいて検査ウイン
ドウの位置を補正することが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、幅
方向において光の透過率または反射率が異なる複数領域
を有する検査対象物の場合、例えば、ストライプ状に蒸
着された蒸着フィルムの場合を考慮していない。したが
って、検査領域間の境界をエッジとして認識することが
できないため、その境界部における反射率乃至透過率の
変化を欠陥と誤認しやすいという問題があった。
【0004】本発明の目的は、幅方向において光の透過
率または反射率が異なる複数領域を有する検査対象物の
場合でも、その複数領域での欠陥検査を高精度で行うこ
とが可能な欠陥検査装置用蛇行追従装置及び欠陥検査装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、複数領域の境界のエッジを検出後、そ
のエッジ近傍の画像処理の態様により検査領域の閾値境
界座標の補正を行うようにしている。即ち、本発明によ
り提供されるものは、エッジ座標の一方の側が非検査領
域で他方の側が検査領域の場合はエッジ座標を検査領域
の側に所定量だけシフトさせた位置に閾値境界座標を設
定し、境界の両側が検査領域の場合は明欠陥検出用閾値
についてはラインイメージセンサの出力のうち低い値を
出力する領域の側にエッジ座標を所定量だけシフトさせ
た位置に、暗欠陥検出用閾値についてはラインイメージ
センサの出力のうち高い値を出力する領域の側にエッジ
座標を所定量だけシフトさせた位置に閾値境界座標を設
定する閾値境界座標設定手段と、閾値境界座標を境にし
て各領域に対応する値を有する明欠陥検出用閾値及び暗
欠陥検出用閾値の少なくとも一方を各ライン毎に格納す
る閾値メモリとを備えた、欠陥検査装置用蛇行追従装置
である。
【0006】閾値メモリとして、欠陥の濃淡を判別する
濃淡検出用閾値を更に格納する閾値メモリを備えてもよ
い。本発明により更に、上記蛇行追従装置と、ラインイ
メージセンサから得た各ラインの画像データをそれぞれ
対応するラインの閾値によって二値化する二値化処理手
段とを備えた欠陥検査装置が提供される。
【0007】複数領域の各々に適した閾値を設定するの
で各領域において高精度な欠陥検出が実現できる。さら
に、検査位置毎に閾値境界座標を蛇行量を考慮した所定
量だけエッジ座標からシフトさせているので、検査対象
物の検査領域が蛇行した場合でもその蛇行に追従して欠
陥検査が可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
欠陥検査装置用蛇行追従装置を詳述する。図1は本発明
の実施の形態による欠陥検査装置用蛇行追従装置を示す
ブロック図である。同図において、1はラインイメージ
センサとして用いられるラインCCDカメラ、2は画像
処理装置、12はホストコンピュータである。画像処理
装置2はA/Dコンバータ3と、コンパレータ4と、ラ
ンレングス符号化回路5と、基準値メモリ6と、明欠陥
検出用閾値および暗欠陥検出用閾値の書き込みと読み出
しに交互に使用される第1閾値メモリ7Aおよび第2閾
値メモリ7Bと、例えば64KBの容量の第1ランレン
グスバッファ8Aおよび第2ランレングスバッファ8B
と、ランダムアクセスメモリ(RAM)9と、中央処理
装置(CPU)10と、汎用インターフェース(GP−
IB)等のI/Oインターフェース11とを備えてい
る。なお、以下説明する本発明の実施形態においては、
閾値メモリが明欠陥検出用閾値及び暗欠陥検出用閾値の
両者を格納しているので、これらの両者の各々を用いて
二値化処理を行うことにより明欠陥、及び暗欠陥をそれ
ぞれ検出することができる。しかし明欠陥、及び暗欠陥
の両者を検出する必要がないときは、欠陥の特徴に応じ
て明欠陥検出用閾値又は暗欠陥検出用閾値のいずれか一
方を用いればよい。
【0009】ラインCCDカメラ1としては、例えば、
三菱レイヨン(株)製のSCD型のラインCCDカメラ
がある。このラインCCDカメラの素子数は1024〜
5000であり、駆動周波数は20MHz、走査周期が
最高で0.1msのものがある。ラインCCDカメラは
検査対象により適正な機種を選択する。画素配列も特に
限定されず、検査の態様や対象物等により適宜決定され
る。RAM9、CPU10、第1閾値メモリ7Aおよび
第2閾値メモリ7Bは、エッジ検出手段および閾値境界
座標設定手段を構成している。本実施形態においては第
1閾値メモリ7Aと第2閾値メモリ7Bとの2つの閾値
メモリを用いているので、一方の閾値メモリに閾値を書
き込んでいる間に、他方の閾値メモリにすでに書き込ま
れた閾値を検査対象物の検査に使用する、というように
して交互に書き込みと読み出しを行うことができる。第
1閾値メモリ7Aおよび第2閾値メモリ7Bには、明欠
陥検出用閾値、暗欠陥検出検出用閾値以外に、それぞれ
欠陥の濃淡の検出のための閾値を格納してもよい。
【0010】次に図2および図3を参照して図1の装置
の動作を説明する。図2は図1の装置における処理手順
を示すフローチャートである。図2に示すように本実施
態様は、ステップS1〜ステップS4までの4つの工程
を有する。以下ステップS1からステップS4までの一
連の工程を纏めて適宜「1サイクル」という。図3は、
図1に示した装置における本発明の第一の実施形態を説
明するための図である。
【0011】図3の(a)に示すように、ラインCCD
カメラ1の視野は、検査対象の蛇行を考慮して、(検査
領域Aおよび検査領域Bの幅+最大蛇行量)よりも広い
範囲に設定してある。図3の(b)は、検査対象物の一
例として、幅方向に光の透過率または反射率が異なるシ
ート30に対するラインCCDカメラ1の読み取り位置
を示している。なお、図中の上下方向の矢印が走行方向
である。このシート30の斜線で示される周辺部が背景
であり反射率または透過率は低い。以下背景は「非検査
領域」という。本発明の実施形態においては図示しない
光源からの反射光をラインCCDカメラで受光する構成
をとっているので以下の説明では、適宜反射率について
のみ記載するが、光源からの透過光を受光する構成をと
った場合の透過率についても同様に適用できる。
【0012】斜線部に挟まれた部分が蒸着部分である検
査領域である。検査領域は幅方向に反射率の低い検査領
域Aおよび反射率の高い検査領域Bに分かれている。ま
た、ラインCCDカメラ1の読み取り位置に、明欠陥
ア、暗欠陥イがあるとし、本発明の装置によりこれらの
欠陥を検出する。各検査領域の境界部分では反射率また
は透過率の変化が大きいので、検査対象物の走行方向に
検査領域が図示のように蛇行していると、正常部分が欠
陥と誤認されやすい。そこで、本発明の実施の形態で
は、後に詳細に記載するように検査領域と検査領域もし
くは非検査領域との各境界部分の閾値境界座標を適宜シ
フトさせて、蛇行に対する耐性を向上させている。
【0013】図2において、まずステップS1では基準
データを設定する。ラインCCDカメラ1は検査対象物
のラインCCDカメラ1の1つの読み取り位置(図3の
(b)参照)の画像を読みとる。なお、検査対象物は、
その走行方向に検査位置が移動するように図示しない移
動装置により移動している。なお、検査対象物を移動さ
せるかわりにラインCCDカメラを移動させることも可
能である。撮像によって得られたアナログ信号を、A/
Dコンバータ3により、例えば1画素当たり8ビットの
ディジタルデータに変換して、多値画像データを得る。
多値画像データは基準メモリ6に1ライン分のデータと
して記録され、基準データとして用いられる。基準デー
タを得るために使用される検査対象物にも欠陥部分が含
まれている可能性があるので、上記読み取り位置で複数
ラインの走査をして得られた画像データについて、各画
素毎に得られる複数の値を平均化処理することにより欠
陥の影響を低減させるようにしてもよい。
【0014】こうして決定された基準データはステップ
S4において閾値を決定するために使用される。次にス
テップS2では、ステップS1で設定された基準データ
に基づいて検査対象物の画像の複数の領域間の境界であ
るエッジの座標を検出する。これは、A/Dコンバータ
3の出力値の変化点を検出することにより行われ、図3
の(c)に示すように、非検査領域と検査領域Aとの境
界のエッジ座標はE1 、検査領域Aと検査領域Bとの境
界のエッジ座標はE2 、検査領域Bと非検査領域との境
界のエッジ座標はE3 である。この境界のエッジ座標は
CPU10により検出されて、RAM9に格納される。
【0015】検査対象物の各領域のエッジ座標は、RA
M9およびCPU10により基準値メモリ6に格納され
たディジタル化した画像データに基づいて検出される。
このエッジ検出手段は2種類ある。即ち、その1つは画
像データが予め設定した値の上から下へ、あるいは値の
下から上へ変化した位置をエッジとする場合であり、他
方は、予め指定した距離にある画素の画像データどうし
の差で検出する場合である。いずれを採用するかは、検
査対象のエッジ部分の状態で選択する。
【0016】前者は、背景および検査対象の出力レベル
が安定していれば、多少ボケがあってもエッジ位置を正
確に検出できるという長所がある。後者はエッジ部分の
出力レベルの変化がある程度大きければ、検査対象の出
力レベルが複数種類あっても適正位置を検出できるとい
う長所がある。エッジを検出する際には昇順(左から右
の方向)と降順(右から左の方向)のいずれかの順とな
るように、ラインCCDカメラの画素に対応する基準デ
ータをチェックする。検査対象物の背景と検査領域との
境界であるエッジの検出の場合は、背景の出力の方が検
査領域の出力より安定していることが多いので、通常は
背景から検査対象領域の方向に向かって行う。従って、
検査対象物の左端の非検査領域とその右側にある検査領
域との境界であるエッジの検出は昇順で行い、検査対象
物の右端の非検査領域とその左側にある検査領域との境
界であるエッジの検出は降順で行う。
【0017】ステップS3では、閾値境界座標を設定
し、閾値境界座標間の領域が検査領域であるか非検査領
域であるかを判別する。本実施形態においては非検査領
域は図3の(b)に示す背景に相当する部分であり、反
射率または透過率が最も低い部分である。ステップS2
で算出したエッジ座標を基準とした場合、図3の(c)
の例では、0〜E1 の範囲とE3 〜視野右端の座標の範
囲とが、非検査領域であり、E1 〜E2 が検査領域A、
2 〜E3 が検査領域Bである。これらの領域間のエッ
ジ座標も、RAM9に格納される。
【0018】非検査領域と検査領域との間では所定量だ
け検査領域側に閾値境界座標をシフトする。検査領域間
については、明欠陥検出の場合は反射率又は透過率の低
い検査領域側に所定量だけエッジ座標からシフトした位
置に閾値境界座標を設定し、暗欠陥検出の場合は反射率
又は透過率の高い検査領域側に所定量だけエッジ座標か
らシフトした位置に閾値境界座標を設定する。
【0019】なお、この所定量は、検査対象物が蛇行す
る量に応じて決定する。1サイクルの間の検査対象物の
蛇行量の最大値よりも大きくなるように所定量を設定す
ることが好ましく、蛇行量の最大値よりも数画素程度大
きい値に設定することが更に好ましい。換言すれば検査
領域間のエッジ座標を、明欠陥検出用閾値についてはラ
インイメージセンサの出力のうち高い値を出力する領域
の側に所定量だけシフトさせ、暗欠陥検出用閾値につい
てはラインイメージセンサの出力のうち低い値を出力す
る領域の側に所定量だけシフトさせる。これにより、検
査対象物の検査領域が蛇行しても、エッジ近傍の誤検出
は防止される。
【0020】この境界座標のシフトを具体的に図によっ
て説明する。明欠陥検出用閾値境界座標については、非
検査領域と検査領域の間の閾値境界座標E’1 及びE’
3 はそれぞれ、ラインCCDカメラ1の出力波形のエッ
ジ座標E1 及びE3 よりc画素分内側にシフトさせた位
置、即ちE’1 =E1 +c及びE’3 =E3 −cにして
いる。これは暗欠陥検出用の閾値境界座標E''1 及び
E''3 についても同様である即ち、E''1 =E1 +C及
びE''3 =E3 −cである。また、検査領域Aと検査領
域Bとの間の境界部分については、境界部を欠陥と誤認
しないように、E’2 =E2 −cとしている。ここで、
cは検査領域の蛇行の程度を考慮して決定される数値で
ある。
【0021】暗欠陥検出用閾値境界座標を用いる場合、
検査領域Aと検査領域Bとの間の境界部分については、
境界部を欠陥と誤認しないように、E’’2 =E2 +c
としている。次にこのようにして定めた閾値境界座標間
がどのような領域であるかを判別する。例えばRAM9
に各領域が並ぶ順序を記憶させておき、例えば左から順
に各領域が検査領域であるか非検査領域であるかを判定
する。
【0022】ステップS4では例えば閾値メモリ7Aに
格納する閾値を設定する。明欠陥検出用閾値は、明欠陥
検出の場合に、閾値より大きい出力レベルを有する領域
についてのコンパレータ4の出力が“1”となるような
閾値が設定される。暗欠陥検出用閾値は、暗欠陥検出の
場合に、閾値未満の出力レベルを有する領域についての
コンパレータ4からの出力が“1”となるような閾値が
設定される。ステップS1で設定された基準データに基
づき、各画素毎の基準データと、各検査領域毎に予め設
定された比率、例えば、明欠陥検査領域Aでは150
%、暗欠陥検査領域Bでは50%、との積を計算して、
この積を新たな閾値として記憶する。この計算は、各画
素の基準データに基づき、RAM9に記録されている閾
値決定プログラムによって行われ、新たな閾値が決定さ
れると、例えば第1の閾値メモリ7Aに記録される。閾
値は、各検査領域毎に所定の固定値を採用してもよい。
また、閾値は、非検査領域と検査領域Aと検査領域Bと
で異なる。
【0023】非検査領域の閾値は、どのような画像デー
タであっても検出しないための閾値であり、明欠陥検出
の場合は255、暗欠陥検出の場合は0に設定される。
こうして第1の閾値メモリ7Aに暗欠陥検出用閾値およ
び明欠陥検出用閾値が格納された後に、再びステップS
1に戻り、次の閾値設定の対象となるラインについて同
様に閾値を設定し、第2の閾値メモリ7Bに格納する。
この間に第1の閾値メモリ7Aの閾値とA/Dコンバー
タ3の出力をコンパレータ4で比較して、欠陥の有無を
検出する。
【0024】次のサイクルで、再びステップS1に戻
り、ステップS4までの工程を経て閾値を設定して、第
1の閾値メモリ7Aに上書きし、その間に第2の閾値メ
モリ7Bに格納されている閾値を用いて欠陥の有無を検
出する。閾値メモリ7Aおよび7Bはそれぞれ、8ビッ
ト/画素のメモリである。閾値メモリが一つだけの場
合、1サイクルの中で、取り込んだ多値画像データを閾
値の設定及び欠陥検査の対象となるデータとして用いな
ければならない。ところがこの場合、1ラインの検査を
行う度に閾値の設定が終わるのを待たなければならず、
迅速な検査を行うことができない。本実施形態において
は上記のように一方のメモリに閾値を書き込んでいる間
に他方のメモリでは2値化処理を行うという動作を交互
に行うことにより、連続的かつ迅速な検査を行うことが
できる。なお、閾値メモリを二つ用いる場合、各ライン
の画像データに対応する閾値は読み込みが行われたサイ
クルで閾値メモリに書き込まれ、次のサイクルで読み出
される。従って、各ラインの画像データを二値化処理す
る際には、次のサイクルで読み出される閾値を用いる。
また、必ずしもラインCCDカメラのスキャンごとに1
サイクルの工程を行うわけではなく、数回のスキャンに
つき1サイクルの工程を行えばよい。
【0025】図3の(d)は次のサイクルで読み出され
る閾値メモリ7Aの明欠陥検出用閾値とA/Dコンバー
タ3の出力とをコンパレータ4により比較して得られた
データを示している。明欠陥アに対応するA/Dコンバ
ータ3の出力値は閾値メモリ7Aに格納されている閾値
よりも大きいので、コンパレータ4の出力は“1”レベ
ルとなり、明欠陥ア以外の検査領域ではコンパレータ4
の出力は“0”レベルとなる。なお次のサイクルでは、
閾値メモリ7Bに新たな明欠陥検出用閾値が格納され
る。
【0026】図3の(e)は同じく次のサイクルで読み
出される閾値メモリ7Aの暗欠陥検出用閾値とA/Dコ
ンバータ3の出力とをコンパレータ4により比較して得
られたデータを示している。暗欠陥イに対応するA/D
コンバータ3の出力値は閾値メモリ7Aに格納されてい
る閾値よりも小さいので、コンパレータ4の出力は
“1”レベルとなり、暗欠陥イ以外の検査領域ではコン
パレータ4の出力は“0”レベルとなる。なお次のサイ
クルでは、閾値メモリ7Bに新たな暗欠陥検出用閾値が
格納される。
【0027】A/Dコンバータ3から出力されるディジ
タルデータは、ラインCCDカメラ1の素子毎に、コン
パレータ4において、第1閾値メモリ7A又は第2閾値
メモリ7Bに格納されている閾値と比較されて、2値化
データとしてコンパレータ4から出力される。画素単位
で閾値を決定しているので、コンパレータ4は、ライン
CCDカメラ1の素子間のバラツキや照明ムラやレンズ
の歪みを吸収した、各素子毎の出力信号を2値化するこ
とができる。
【0028】コンパレータ4から出力された2値化デー
タは、“0”から“1”あるいは“1”から“0”への
変化点アドレスを得るためのランレングス符号化回路5
によりランレングス符号化され、第1および第2のラン
レングスバッファ8Aおよび8Bに記憶される。各ラン
レングスバッファ8Aおよび8Bに記憶されたランレン
グス符号は、交互にCPU10により連結性処理を実行
する。ここで、連結性処理とは、複数の連続する走査ラ
インにおけるデータをライン間で比較しつつ処理するこ
とをいう。この連結性処理を行うことによって、検査対
象物の欠陥を認識し、形態的特徴を測定できる。
【0029】検査条件や検査結果などのデータは入出力
インターフェース(I/O)11を経由してホストコン
ピュータ12に転送される。ホストコンピュータ12で
は、検査条件が設定されたり、検査結果が表示される。
閾値メモリ7Aおよび7Bには、上記明欠陥検出用閾値
および暗欠陥検出用閾値に加えて、図3の(c)に示す
ように、明欠陥検出における濃淡を判別する明欠陥濃淡
検出用閾値および暗欠陥検出における濃淡を判別する暗
欠陥濃淡検出用閾値を格納してもよい。
【0030】なお、濃淡検出用閾値は、欠陥検出用閾値
よりも大きい値又は小さい値に設定する。例えば明欠陥
であって、濃い欠陥(明るい欠陥)を検出する場合に
は、濃淡検出用閾値として明欠陥検出用閾値よりも大き
い値を用いる。図4は本発明の第二の実施の形態を説明
するための図である。図4(a)は検査対象物とライン
CCDカメラの読み取り位置を示す。検査対象物として
は、検査領域である蒸着部分が幅方向に交互に複数存在
しており、反射率が低い領域A1 及びA2 と反射率が高
い領域B1 及びB2 とが交互にそれぞれ複数存在する蒸
着フィルムの例が示されている。ラインCCDカメラ1
の視野は、図3と同様に検査対象物の蛇行を考慮して、
(検査対象領域A1 、B1 、A 2 及びB2 の幅の合計+
最大蛇行量)よりも広い範囲に設定している。また、ラ
インCCDカメラ1の読み取り位置は図示のように検査
対象物の幅方向に平行な位置RA およびRB である。
【0031】図4の(b)は図4の(a)における読み
取り位置RA で読み取ったときの1行分のラインCCD
カメラ1の出力をA/Dコンバータ4により変換したデ
ィジタル信号波形と、閾値メモリ7A又は7Bに格納さ
れている閾値とを示している。図示のように、ラインC
CDカメラ1の出力は、検査領域A1 (又はA2 )から
の出力<非検査領域からの出力<検査領域B1 (又はB
2 )からの出力、となっている。
【0032】第1の実施形態と同様に、第1の閾値メモ
リ7Aと第2の閾値メモリ7Bが交互に閾値格納と閾値
読み出し用に使用される。非検査領域と検査領域A1
の境界のエッジ座標はE1 であり、検査領域A1とB1
との境界のエッジ座標はE2 であり、検査領域B1 とA
2 の境界のエッジ座標はE3 であり、検査領域A2 とB
2 の境界のエッジ座標はE4 であり、検査領域B2 と非
検査領域の境界のエッジ座標はE5 である。
【0033】閾値境界座標は図示のようにE’1 〜E’
4 となっていてエッジ座標E1 〜E 4 からシフトされて
おり、第2の閾値メモリ7Bに格納される閾値境界座標
も図示のようにE’’1 〜E’’4 となっていてエッジ
座標E1 〜E4 からシフトされている。なおエッジ座標
から閾値境界座標を算出する方法は第一の実施形態にお
いて説明した方法と同様である。
【0034】図4の(c)は、図4の(a)のラインC
CDカメラ1の読み取り位置RB で読み取ったときの1
行分のラインCCDカメラ1の波形と、閾値メモリ7A
又は7Bに格納される閾値を示している。図4の(a)
のラインCCDカメラ1の読み取り位置がRA からRB
に蛇行した分、あるいは、検査領域の幅が変動した分、
閾値メモリ7Aおよび7Bのエッジ座標を変化させてい
る。
【0035】図4の場合においても、図3と同様に明欠
陥濃淡検出用閾値および暗欠陥濃淡検出用閾値を採用し
てもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の欠陥検査
装置用蛇行追従装置は、検査対象物が幅方向に複数の検
査領域に分割され、かつ複数の検査領域が異なる反射率
あるいは透過率を有していても、検査対象物の蛇行に自
動追従して検査範囲を調整することが可能である。さら
に、複数の検査領域の幅が変動しても、自動追従して検
査範囲を調整することが可能である。本発明の欠陥検査
装置は上記のような検査対象であっても高精度な欠陥検
査が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による欠陥検査装置用蛇行
追従装置を示すブロック図である。
【図2】図1に示した装置における処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図3】図1に示した装置における本発明の第一の実施
形態を説明するための図である。
【図4】図1に示した装置における本発明の第二の実施
形態を説明するための図である。
【符号の説明】
1…ラインCCDカメラ 2…画像処理装置 3…A/Dコンバータ 4…コンパレータ 5…ランレングス符号化回路 6…基準値メモリ 7A…第1閾値メモリ 7B…第2閾値メモリ 8A…第1ランレングスバッファ 8B…第2ランレングスバッファ 9…RAM 10…CPU 11…I/Oインターフェース 12…ホストコンピュータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向において光の透過率または反射率
    が異なる複数の検査領域を有する検査対象物の幅方向に
    ラインごとの画像データを得るラインイメージセンサ
    と、 前記ラインイメージセンサの検査対象物上における検査
    範囲が検査対象物の走行方向に移動するように、検査対
    象物とラインイメージセンサの相対的位置関係を変更す
    る移動装置と、 前記ラインイメージセンサの出力信号をディジタル化し
    た画像データから、前記複数の検査領域のうち隣接する
    領域の境界を示すエッジ座標を検出するエッジ検出手段
    と、 エッジ座標の一方の側が非検査領域で他方の側が検査領
    域の場合は前記エッジ座標を該検査領域の側に所定量だ
    けシフトさせた位置に閾値境界座標を設定し、該境界の
    両側が検査領域の場合は明欠陥検出用閾値については前
    記ラインイメージセンサの出力のうち低い値を出力する
    領域の側にエッジ座標を所定量だけシフトさせた位置
    に、暗欠陥検出用閾値については前記ラインイメージセ
    ンサの出力のうち高い値を出力する領域の側にエッジ座
    標を所定量だけシフトさせた位置に閾値境界座標を設定
    する閾値境界座標設定手段と、 閾値境界座標を境にして各領域に対応する値を有する明
    欠陥検出用閾値及び暗欠陥検出用閾値の少なくとも一方
    を各ライン毎に格納する閾値メモリとを備えた、欠陥検
    査装置用蛇行追従装置。
  2. 【請求項2】 前記閾値メモリとして、欠陥の濃淡を判
    別する濃淡検出用閾値を更に格納する閾値メモリを備え
    た請求項1記載の欠陥検査装置用蛇行追従装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の蛇行追従
    装置と、ラインイメージセンサから得た各ラインの画像
    データをそれぞれ対応するラインの閾値によって二値化
    する二値化処理手段とを備えた欠陥検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001318059A (ja) * 2000-05-02 2001-11-16 Mitsubishi Rayon Co Ltd 欠陥検査装置
JP2004012201A (ja) * 2002-06-04 2004-01-15 Toshiba Solutions Corp 欠陥検査装置及び欠陥検査プログラム
JP4538135B2 (ja) * 2000-05-30 2010-09-08 株式会社メック 欠陥検査装置
CN108152292A (zh) * 2017-12-07 2018-06-12 北京首钢股份有限公司 一种热轧表面质量检测***边部干涉的检测方法

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