JPH11139149A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH11139149A
JPH11139149A JP9319032A JP31903297A JPH11139149A JP H11139149 A JPH11139149 A JP H11139149A JP 9319032 A JP9319032 A JP 9319032A JP 31903297 A JP31903297 A JP 31903297A JP H11139149 A JPH11139149 A JP H11139149A
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敏美 礒部
Keiichi Funakoshi
恵市 船越
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーバヒートあるいはオーバヒート警告発生
を未然に防止できるようにし、車両の稼働停止や稼働制
限を発生させることなく運転を継続できるようにした、
とくに建設用車両に用いて最適な車両用空調装置を提供
する。 【解決手段】 エンジンに冷却水を供給するラジエータ
を備えた車両の空調装置の冷却回路に、冷媒を圧縮する
圧縮機、冷媒を凝縮する凝縮器および空調ユニット内に
配置された冷媒の蒸発器を有する車両用空調装置におい
て、ラジエータ水温を検知する手段と、該ラジエータ水
温検知手段からの信号と空調装置の目標吹出温度信号と
に応じて、吹出口の位置を制御する制御装置と、を備え
たことを特徴とする車両用空調装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置に
関し、とくに、建設用車両のキャビンの空調に好適な車
両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンに冷却水を供給するラジエータ
を備えた車両においては、ラジエータと、空調装置用の
各機器とが同じエンジンルーム内に設けられることが多
い。また、空調装置の冷却回路に設けられる冷媒の圧縮
機は、エンジンの動力を用いて駆動される。エンジンの
消費動力が大きくなりすぎると、エンジンの発熱量が大
きくなりすぎ、ラジエータ水温が高くなりすぎて、いわ
ゆるオーバヒートの状態になることがある。オーバヒー
ト、あるいはオーバヒート警告発生が生じると、車両の
稼働停止あるいは稼働制限を受ける。
【0003】とくに建設用車両(たとえば、パワーショ
ベル)においては、そのバリエーション(たとえば、ト
ン数)が変わってもキャビンは共通で使うことが多いの
で、空調装置の仕様、能力は殆ど変わらないことが多
い。ところが、ラジエータを含むエンジン周辺機器およ
びエンジンは、トン数が小さくなる程小さくなるため、 エンジンの消費動力のうち、空調装置の圧縮機駆動の
ための消費動力の占める割合が多くなると、エンジンの
発熱量が大きくなる傾向にあり、 空調装置の冷媒の凝縮器がラジエータを覆う割合が多
くなって、ラジエータでの放熱能力が小さくなる傾向に
あり、かつ、 一般にエンジンルームはそれ程大きくないため排熱性
が悪く、熱がこもりがちとなりやを助長する、の
で、ラジエータ水温が高くなりすぎ、オーバヒートしや
すくなる傾向にある。
【0004】また、建設用車両においては、作業上、キ
ャビンのドアや窓を開けることが多いが、その場合、冷
房負荷が大きくなり、凝縮器での放熱量が多くなって、
さらにラジエータでの放熱能力が小さくなる(悪化す
る)傾向にある。したがって、ラジエータ水温が上昇
し、オーバヒートしやすくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、この
ような問題点に着目し、空調装置側で適切に制御するこ
とにより、オーバヒートあるいはオーバヒート警告発生
を未然に防止できるようにし、車両の稼働停止や稼働制
限を発生させることなく運転を継続できるようにした、
とくに建設用車両に用いて最適な車両用空調装置を提供
することにある。
【0006】また、本発明の他の課題は、たとえラジエ
ータ水温が異常に上昇した場合にあっても、ラジエータ
水温を正常範囲に戻すべく、空調装置側で適切に消費動
力を制限することにある。
【0007】さらに、本発明の他の課題は、たとえラジ
エータ水温が異常に上昇した場合にあっても、可能な範
囲で、快適な冷房効果を得ることができるようにするこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の車両用空調装置は、エンジンに冷却水を供
給するラジエータを備えた車両の空調装置の冷却回路
に、冷媒を圧縮する圧縮機、冷媒を凝縮する凝縮器およ
び空調ユニット内に配置された冷媒の蒸発器を有する車
両用空調装置において、ラジエータ水温を検知する手段
と、該ラジエータ水温検知手段からの信号と空調装置の
目標吹出温度信号とに応じて、吹出口の位置を制御する
制御装置と、を備えたことを特徴とするものからなる。
【0009】上記空調装置の目標吹出温度は、制御装置
で演算により定められ、たとえば、車内検出温と設定温
度との差、外気温、日射量および予め定められた基本量
等に基づいて演算されるものである。すなわち、車内検
出温が設定温度に近づくように制御するための、空調装
置から吹き出される空調用空気の目標温度である。
【0010】上記車両用空調装置においては、制御装置
が、さらに、上記ラジエータ水温検知手段からの信号と
空調装置の目標吹出温度信号とに応じて、冷却回路の圧
縮機のオン・オフを制御する機能を有していることが好
ましい。
【0011】また、上記制御装置が、さらに、上記ラジ
エータ水温検知手段からの信号と空調装置の目標吹出温
度信号とに応じて、吹出風量を制御する機能を有してい
ることが好ましい。吹出風量の制御は、たとえば、空調
装置のブロワの回転数を制御(たとえば、ブロワへの供
給電圧の制御による回転数の制御)することにより行な
うことが可能である。
【0012】また、上記制御装置は、ラジエータ水温が
オーバヒート防止のための警告を発すべき第1の限界温
度(たとえば、90℃)に達したときに、そのときの目
標吹出温度信号に応じて、吹出口を制限することが好ま
しい。
【0013】さらに、上記制御装置は、ラジエータ水温
が上記第1の限界温度よりも高い、オーバヒート防止の
ための第2の限界温度に達したときに、吹出口をFAC
Eモード吹出口のみに制限することが好ましい。このと
きには、つまり、ラジエータ水温が第2の限界温度に達
したときには、圧縮機の運転をオフにすることが好まし
い。
【0014】このような車両用空調装置は、とくに建設
用車両のキャビン空調用に適用して好適なものである。
【0015】上記のような本発明に係る車両用空調装置
においては、ラジエータ水温と目標吹出温度とに応じ
て、エンジン負荷が大きくなりすぎないように吹出口の
位置を制限するよう制御される。したがって、空調装置
に要する動力が適切に制限され、また、凝縮器での放熱
量も適切に抑制され、ラジエータ水温が高くなりすぎる
ことが防止されて、オーバヒートやオーバヒート警告の
発生が防止される。
【0016】また、ラジエータ水温がたとえオーバヒー
ト警告発生の温度(第1の限界温度)に達したとして
も、そのときの状態に応じて(そのときの目標吹出温度
に応じて)吹出口の位置が適切に制限され、あるいは、
それに加えて圧縮機の運転や吹出風量が適切に制御さ
れ、空調装置側の負荷が適切に抑えられてオーバヒート
の発生が防止される。
【0017】また、ラジエータ水温がたとえオーバヒー
ト防止のための限界温度(第2の限界温度)に達したと
しても、特定の小風量の吹出口に制限したり、圧縮機の
運転をオフにすることにより、空調装置側の負荷を極端
に小さく抑えることができ、実際にオーバヒートが発生
することを未然に防止することができる。
【0018】さらに、吹出口を特定の吹出口に制限する
ことにより、スポット的な空調を行なうことができ、乗
員にとって、そのときの条件下における最も好ましい快
適な空調状態を実現できる。たとえば、冷房条件下で、
ドアや窓を開けて作業しているときに、FACEモード
吹出口のみに制限することにより、上記の如く空調装置
側の負荷を極端に小さく抑えてオーバヒートの発生を防
止しつつ(したがって、稼働可能状態を継続しつつ)、
スポット的に快適な空調状態を実現できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態を、図面を参照して説明する。図1および図2は、
本発明の一実施態様に係る車両用空調装置を示してお
り、とくに本発明を建設用車両に適用した場合を示して
いる。図1は、建設用車両のキャビン部を、図2は、そ
こに設けられる空調装置の構成を、それぞれ示してい
る。
【0020】図1において、1は、建設用車両のキャビ
ンを示しており、2はそのドア、3はその前窓、4は後
側部窓、5は運転席を、それぞれ示している。キャビン
の後部の車両ECUや電装品等の収納ルーム6内に、空
調装置本体7が設けられている。空調装置本体7からの
空調空気は、キャビン1内に開口するVENTモード吹
出口8、FOOTモード吹出口9、FACEモード吹出
口10、DEFモード吹出口11から、選択的に吹き出
されるようになっている。通常時においては、オートモ
ードでは、吹出口が自動選択され、マニュアルモードで
は、吹出口が乗員によって手動選択される。
【0021】図2は、空調装置12の全体構成を示して
いる。図2において、13は空調ユニットを示してお
り、空調ユニット13の一端側には、空調ユニット13
におけるVENTモード吹出口8a、FOOTモード吹
出口9a、FACEモード吹出口10a、DEFモード
吹出口11aが設けられ、それぞれ、上記キャビン1内
に開口するVENTモード吹出口8、FOOTモード吹
出口9、FACEモード吹出口10、DEFモード吹出
口11に連通している。本実施態様では、これら吹出口
8a、9a、10a、11aは、一つのアクチュエータ
14により選択的にあるいは組み合わせモードとして開
閉制御されるようになっている。
【0022】空調ユニット13の他端側には、ブロワ1
5が設けられており、ブロワ15および内外気切換アク
チュエータ34により選択されたキャビン1内空気およ
び外気あるいはその割合を調節された内外気が吸入さ
れ、空調ユニット13内に送られる。ただし、後述の本
発明に係る制御時には、内気のみ吸入される。
【0023】空調ユニット13内には、上流側から順
に、冷媒の蒸発器16、ヒータコア17が配置されてお
り、ヒータコア17の上流側には、ヒータコア17を通
過する空気と通過せずにバイパスする空気との混合割合
を調節するエアミックスダンパ18が設けられている。
ヒータコア17の下流側で、VENTモード吹出口8
a、FACEモード吹出口10aとFOOTモード吹出
口9a、DEFモード吹出口11aとの間には、クール
マックスモードを可能にするためのクールマックスダン
パ19が設けられている。本実施態様では、上記ヒータ
コア17にはラジエータ20からラジエータ水が通水さ
れるようになっている。このラジエータ水は、本来の目
的である、エンジン21用の冷却水としても用いられ
る。
【0024】22は、冷媒を循環させる基本冷媒回路を
示している。冷媒回路22には、上述の蒸発器16と、
蒸発器16からの冷媒を圧縮する圧縮機23、圧縮機2
3からの冷媒を凝縮させる凝縮器24、リザーバタンク
25、膨張弁26が設けられている。
【0025】27は、制御装置を示している。制御装置
27には、キャビン1内の制御すべき温度を設定するた
めの設定器28からの信号が入力され、この他にも、オ
ートあるいはマニュアルのモード選択が設定される。制
御装置27からは、冷媒回路22の圧縮機23、ブロワ
15、エアミックスアクチュエータ35、吹出口切換ア
クチュエータ14、内外気切換アクチュエータ34にそ
れぞれ作動信号が送られる。制御装置27には、キャビ
ン1内の温度を検知する車内温センサ29、ラジエータ
水温を検知する水温センサ30、外気温を検知する外気
温センサ31、日射量を検知する日射センサ32からの
信号がそれぞれ入力される。
【0026】このように構成された車両用空調装置にお
いては、本発明に係る制御は次のように実施される。た
だし、以下に説明する制御は一実施例であり、本発明は
この実施例に限定されるものではない。
【0027】制御装置27では、ラジエータ水温を検知
する水温センサ30からの信号と、目標吹出温度信号と
に応じて、吹出口の位置が制御され、本実施態様では、
併せて風量(ブロワ電圧)と圧縮機のオン・オフがたと
えば表1に示すように制御される。目標吹出温度(以
下、TOCと表示することもある。)は、前述の如く、
制御装置27で演算により定められ、たとえば、車内温
センサ29による車内検出温と設定器28による設定温
度との差、外気温センサ31による外気検出温、日射セ
ンサ32による日射検出量、および予め定められた基本
量や定数等に基づいて演算されるものである。
【0028】まず、水温センサ30により検知されたラ
ジエータ水温が、オーバヒート防止のための警告を発す
べき第1の限界温度(本実施態様では90℃に設定され
ている)に達したときには、そのときの目標吹出温度
(TOC)に応じて、通常のオート制御ではなく、強制
的に以下の制御に切り換える(表1の※1を含む)。オ
ートモード時において、TOC≦25℃のときには(こ
のときには冷房モードにある)、それまでの通常のオー
トモードでVENT吹出口を含む吹出口モードであった
のを、強制的にFACE吹出口のみに制限する。このと
き、風量はオートモードのままとしてもよいし、下げて
もよい。圧縮機23の運転は、オンのままとしてもよ
く、強制的にオフとしてもよい。FACE吹出口は、も
ともと空調ユニット13におけるFACEモードの吹出
口10aとキャビン1内に開口するFACEモード吹出
口10とを連通するダクト風損調整により最大風量が小
さく絞られた吹出口モードであるから、FACE吹出口
のみに制限することにより、冷房負荷が小さく抑えら
れ、圧縮機23を介してエンジンにかかる負荷が小さく
なるとともに、凝縮器24での放熱量が小さく抑えら
れ、ラジエータ水温の上昇が抑えられてオーバヒートの
発生が防止される。また、このように負荷を抑えつつ、
FACE吹出口からはスポット的に冷風が吹き出される
ので、乗員に対してはスポット的に快適な冷房状態を達
成できる。
【0029】25℃≦TOC≦40℃のときには、BI
レベルモード(つまり、キャビン1内上部側には比較的
冷たい空気を吹き出し、下部側には比較的温かい空気を
吹き出すモード)とされ、風量は通常のオートモードの
ままとされ、圧縮機23の運転は、オンのままとしても
よく、強制的にオフとしてもよい。このときには、TO
Cの範囲から、冷房負荷は大きくはないので、BIレベ
ルモードにすることのみにより、ラジエータ水温の上昇
を抑えることが可能である。
【0030】40℃≦TOCのときには(このときには
暖房モードにある)、強制的にFOOTモード吹出口の
みに制限され、風量は通常のオートモード(通常のFO
OTモード時)のままとされ、圧縮機23の運転はオフ
とされる。FOOTモード吹出口のみに制限することに
より、効率の良い暖房が行なわれつつ、また圧縮機23
の運転をオフしたことにより圧縮機の消費動力は無くな
り、ラジエータ水温の上昇が抑えられる。
【0031】また、水温センサ30により検知されたラ
ジエータ水温が、オーバヒート防止のための第2の限界
温度(本実施態様では100℃に設定されている)に達
したときには、次のように制御される。ただし、このよ
うな状態に達するのは、上記第1の限界温度(90℃)
における制御から、現実的には、冷房時でかつ冷房負荷
が大きくなりすぎた場合に限られる。したがって、表1
に示すように、吹出口の位置をFACE吹出口のみに制
限し、かつ、圧縮機23の運転をオフとする。FACE
吹出口は、もともと空調ユニット13におけるFACE
モードの吹出口10aとキャビン1内に開口するFAC
Eモード吹出口10とを連通するダクト風損調整により
最大風量が小さく絞られた吹出口モードであるから、風
量制御はオート制御のままでよい。これにより、冷房負
荷が小さく抑えられ、エンジンにかかる負荷が小さく抑
えられ、凝縮器24での放熱量が小さく抑えられ、ラジ
エータ水温の上昇が抑えられてオーバヒートの発生が防
止される。また、このように負荷を抑えつつ、FACE
吹出口からはスポット的に風が吹き出されるので、乗員
に対してはスポット的に最低限の快適な状態を達成でき
る。そしてこのとき、クールマックスモードとすれば、
さらに快適な状態を達成できる。
【0032】マニュアルモードにおいても基本的には同
じ制御であるが、マニュアルモードの場合には、最初か
ら、空調装置の負荷が大きくなりすぎてオーバヒート、
あるいはオーバヒート警告発生のおそれが生じるのは冷
房モード時のみであるという前提で、上記第1の限界温
度(90℃)に達したとき、および、第2の限界温度
(100℃)に達したときの両方とも、吹出口の位置を
FACE吹出口のみに制限する。これによって、冷房負
荷が小さく抑えられ、エンジンにかかる負荷が小さく抑
えられ、凝縮器24での放熱量が小さく抑えられ、ラジ
エータ水温の上昇が抑えられてオーバヒートの発生が防
止される。
【0033】また、各制御状態時におけるマニュアルで
のモード選択の受付の可否は、表1に示した通りであ
る。水温センサ30により検知されたラジエータ水温
が、90℃以下のとき、つまり、通常の空調制御時は、
たとえば表2に示すような制御となる。また、上記第1
の限界温度(90℃)、第2の限界温度(100℃)に
達したときの制御の復帰、つまり、該制御によりラジエ
ータ水温が下がり、通常の空調制御に戻す復帰動作は、
たとえば表1に示すように、90℃、75℃にて行なわ
れる。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】なお、上記本発明に係る制御において、9
0℃の水温信号が入って表1における90℃の制御を開
始するとき、たとえば、警告としてブザーを2回鳴らし
たり、ランプ表示したりしてもよい。また、100℃の
水温信号が入って表1における100℃の制御を開始す
るとき、たとえば、警告としてブザーを連続的に鳴らす
ようにしてもよい。
【0037】さらに、100℃→90℃→100℃を繰
り返したら、その回数や周期に応じて90℃でのオート
風量を段階的に下げ、このような状態をなるべく繰り返
さないようにすることもできる。たとえば、ブロワ15
の電圧を段階的に下げればよい。
【0038】さらにまた、上記実施態様では、第1の限
界温度を90℃に設定し、第2の限界温度を100℃に
設定した場合を示したが、それぞれ他の温度、たとえ
ば、80℃と90℃とに設定してもよいことは言うまで
もない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用空
調装置によれば、空調装置側での適切な制御により、ラ
ジエータ水温の異常上昇を抑制でき、オーバヒートある
いはオーバヒート警告発生を未然に防止することができ
る。
【0040】また、たとえラジエータ水温が異常に上昇
した場合にあっても、実際にオーバヒート状態になるこ
とを適切に防止でき、そのときの条件に応じて、最適な
かつ快適なスポット的空調状態を達成できる。
【0041】そして、本発明により、とくに建設用車両
に用いて最適な車両用空調装置を提供することができ、
車両の稼働制限を伴うことなく、快適な空調を行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る車両用空調装置を用
いた建設用車両のキャビン部の概略構成図である。
【図2】図1の車両用空調装置の概略構成図である。
【符号の説明】 1 キャビン 6 エンジンルーム 7 空調装置本体 8 VENTモード吹出口 8a 空調ダクトにおけるVENTモード吹出口 9 FOOTモード吹出口 9a 空調ダクトにおけるFOOTモード吹出口 10 FACEモード吹出口 10a 空調ダクトにおけるFACEモード吹出口 11 DEFモード吹出口 11a 空調ダクトにおけるDEFモード吹出口 12 空調装置 13 空調ユニット 14 吹出口切換アクチュエータ 15 ブロワ 16 蒸発器 17 ヒータコア 18 エアミックスダンパ 19 ダンパ 20 ラジエータ 21 エンジン 22 冷媒回路 23 圧縮機 24 凝縮器 27 制御装置 28 設定器 29 車内温センサ 30 水温センサ 31 外気温センサ 32 日射センサ 34 内外気切換アクチュエータ 35 エアミックスアクチュエータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンに冷却水を供給するラジエータ
    を備えた車両の空調装置の冷却回路に、冷媒を圧縮する
    圧縮機、冷媒を凝縮する凝縮器および空調ユニット内に
    配置された冷媒の蒸発器を有する車両用空調装置におい
    て、ラジエータ水温を検知する手段と、該ラジエータ水
    温検知手段からの信号と空調装置の目標吹出温度信号と
    に応じて、吹出口の位置を制御する制御装置と、を備え
    たことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置が、さらに、前記ラジエー
    タ水温検知手段からの信号と空調装置の目標吹出温度信
    号とに応じて、前記圧縮機のオン・オフを制御する機能
    を有している、請求項1の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置が、さらに、前記ラジエー
    タ水温検知手段からの信号と空調装置の目標吹出温度信
    号とに応じて、吹出風量を制御する機能を有している、
    請求項1または2の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は、ラジエータ水温がオー
    バヒート防止のための警告を発すべき第1の限界温度に
    達したときに、そのときの目標吹出温度信号に応じて、
    吹出口を制限する、請求項1ないし3のいずれかに記載
    の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記制御装置は、ラジエータ水温が前記
    第1の限界温度よりも高い、オーバヒート防止のための
    第2の限界温度に達したときに、吹出口をFACEモー
    ド吹出口のみに制限する、請求項1ないし4のいずれか
    に記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記制御装置は、ラジエータ水温が前記
    第2の限界温度に達したときに、前記圧縮機の運転をオ
    フにする、請求項5の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記車両が建設用車両である、請求項1
    ないし6のいずれかに記載の車両用空調装置。
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