JPH11135622A - 半導体装置及び液晶表示装置及び投射型液晶表示装置及び製造方法 - Google Patents

半導体装置及び液晶表示装置及び投射型液晶表示装置及び製造方法

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JPH11135622A
JPH11135622A JP29446697A JP29446697A JPH11135622A JP H11135622 A JPH11135622 A JP H11135622A JP 29446697 A JP29446697 A JP 29446697A JP 29446697 A JP29446697 A JP 29446697A JP H11135622 A JPH11135622 A JP H11135622A
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JP
Japan
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film
insulating film
liquid crystal
forming
inorganic sog
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JP29446697A
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English (en)
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Seiji Kamei
誠司 亀井
Katsumi Kurematsu
榑松  克巳
Osamu Koyama
理 小山
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 層間絶縁膜をCMP処理を必要としない程平
坦化すると同時に耐クラック性を向上させ、反射電極の
効率や多層金属配線の信頼性を高め、歩留りを向上させ
る半導体装置及びその製造方法及び液晶表示装置等を提
供する。 【解決手段】 半導体装置の層間絶縁膜において、金属
配線上に、絶縁膜と無機SOG膜とを複数層形成した構
造の層間絶縁膜を有することを特徴とする半導体装置。
また、半導体装置の層間絶縁膜の形成方法において、金
属配線上に絶縁膜を形成する工程と、その上に無機SO
G膜を形成する工程を繰り返し行ない、該絶縁膜と該無
機SOG膜の複層構造からなる層間絶縁膜を形成するこ
とを特徴とする半導体装置の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法及び該半導体装置を用いた液晶表示装置及び
投射型液晶表示装置に関し、特に、半導体素子を用いた
液晶表示装置の層間絶縁膜の形成方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示装置に用いられている半
導体素子の層間絶縁膜の表面の平坦性は乏しいものであ
った。
【0003】従来技術を用いて形成された層間絶縁膜の
断面構造を図8に示す。
【0004】図8において、1は半導体基盤、2はLO
COS絶縁膜、3はゲート電極、4はBPSG膜、5は
金属電極配線、6は第1層間絶縁膜、7はSOG、8は
第2層間絶縁膜、9は凹部、10は段差である。
【0005】従来におけるMOSトランジスタの一般的
なプロセスは半導体基盤1にウェル領域を形成し、Si
N膜等を堆積させ、パターニングで前記SiN膜の一部
を除去し、熱酸化法等でLOCOS絶縁膜2を形成す
る。次にゲート酸化膜を熱酸化膜を熱酸化法等で形成
し、LP−CVD法等で、Poly−Si等を堆積さ
せ、不純物を導入し、前記Poly−Siの抵抗を下
げ、フォトリソグラフィー工程でパターニング、エッチ
ング処理を施し、ゲート電極3を形成する。その後、自
己整合方法で高濃度不純物をイオン注入法で前記ウェル
領域内に導入し、熱処理を加え、ソース領域、ドレイン
領域を形成する。次にCVD法等で絶縁膜を堆積させ、
熱処理によりリフローさせる。次にフォトリソグラフィ
工程のパターニング、エッチング処理でコンタクト孔を
形成し、PVD法で金属膜を堆積させ、再度パターニン
グ、エッチング処理にて金属電極配線5を形成する。そ
の後、各種CVD法等で第1層間絶縁膜6を堆積させ、
回転塗布法でSOG膜7を塗布し、熱処理を加えた後、
各種CVD法等で第2層間絶縁層8を堆積させる。その
後、スルーホールを形成し、多層配線や反射電極となる
金属膜を堆積させ、パターニング、エッチング処理を繰
り返す事で多層配線や反射電極を形成していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例による層間絶縁膜の形成方法では平坦化のためP
(リン)含有のSOG膜を使用している為、金属配線を
腐食させない様にエッチバック工程が必要であった。エ
ッチバック処理を行うと金属配線が接触する部分のSO
Gは除去され、腐食は生じないが、段差被覆性が低下
し、層間絶縁膜の平坦性も悪くなり、多層金属配線が断
線し易くなる欠点があった。
【0007】又、前記SOG膜はそれ自体の内部応力が
大きい為、厚く形成出来ない弱点があり、それを補う為
に有機SOG膜が存在するが有機成分を含む為やはりエ
ッチバック工程が必要であり、金属配線の信頼性の点か
らも不安な点が多い。
【0008】又、P(リン)含有SOGはそれ自体の応
力の為、厚い形成は出来ないが金属配線間が狭まって来
るとSOGの液溜りが大きくなる。特に金属配線が長い
レイアウトで、配線間が狭い場合はクラックが生じる事
が多く、金属配線間のリークが非常に多くなったり、歩
留りを下げる要因となる。
【0009】[発明の目的]本出願に係る第1の発明の
目的は層間絶縁膜表面を平坦化するものである。
【0010】又、本出願に係る第2の発明の目的は層間
絶縁膜表面をCMP処理を必要としない程平坦化するも
のである。
【0011】又、本出願に係る第3の発明の目的は層間
絶縁膜のCMP処理を必要としない程平坦化する事と同
時に耐クラック性を向上させるものである。
【0012】又、本出願に係る第4の目的は層間絶縁膜
をCMP処理を必要としない程平坦化すると同時に耐ク
ラック性を向上させ、反射電極の効率や多層金属配線の
信頼性を高め、歩留りを向上させるものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、本発明の半導体装置は、半導体装置の層間絶縁膜に
おいて、金属配線上に、絶縁膜と無機SOG膜とを複数
層形成した構造の層間絶縁膜を有することを特徴とする
半導体装置である。
【0014】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体装置の層間絶縁膜の形成方法において、金属配線
上に絶縁膜を形成する工程と、その上に無機SOG膜を
形成する工程を繰り返し行ない、該絶縁膜と該無機SO
G膜の複層構造からなる層間絶縁膜を形成することを特
徴とする半導体装置の製造方法である。
【0015】また、前記無機SOG膜を形成する工程
が、該無機SOG膜を形成する工程と、該無機SOG膜
にUV光又はO2 プラズマを照射する工程と、再び前記
無機SOG膜を形成する工程と、を有することを特徴と
する半導体装置の製造方法でもある。
【0016】また、半導体装置の層間絶縁膜の形成方法
において、金属配線上に第1の絶縁膜を形成し、その上
に第1の無機SOG膜を形成し、その後さらにその上に
第2の絶縁膜を形成し、その上に第2の無機SOG膜を
形成し、さらにその上に第3の絶縁膜を形成した層間絶
縁膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法
でもある。
【0017】また、半導体装置の層間絶縁層の形成方法
において、金属配線上に第1の絶縁膜を形成し、その上
に第1の無機SOG膜を形成し、UV光を照射し、再度
第2の無機SOG膜を形成し、その上に第2の絶縁膜を
形成し、その上にさらに第3の無機SOG膜を形成し、
その後に第3の絶縁膜を形成した層間絶縁膜を形成する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法でもある。
【0018】また、半導体装置の層間絶縁膜の形成方法
において、金属配線上に第1の絶縁膜を形成し、その上
に第1の無機SOG膜を形成し、O2 プラズマを照射し
た後、再度第2の無機SOG膜を形成し、その上に第2
の絶縁膜を形成し、その上にさらに第3の無機SOG膜
を形成し、その後さらに第3の絶縁膜を形成した層間絶
縁膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法
でもある。
【0019】また、上記無機SOG膜の上、もしくは
下、もしくは両方の上記絶縁膜の膜応力が、前記無機S
OG膜の膜応力と比較して反対方向の応力を持つことを
特徴とする半導体装置の製造方法でもある。
【0020】また、上記UV光は、O2 成分を含んだ雰
囲気中で照射され、その波長は、172nm,185n
m、254nmのいずれかであることを特徴とする半導
体装置の製造方法でもある。
【0021】また、コンタクト開口部を形成する工程、
及び配線部を形成する工程、を有し、該コンタクト開口
径が0.6〜1.2μm、及び該配線間隔が0.5〜
1.5μmであることを特徴とする半導体装置の製造方
法でもある。
【0022】また、本発明の液晶表示装置は、上記半導
体装置と液晶層とを具備したことを特徴とする液晶表示
装置である。
【0023】また、本発明の投射型液晶表示装置は、上
記液晶表示装置を用いたことを特徴とする投射型液晶表
示装置である。
【0024】また、上記投写型液晶表示装置において、
液晶パネルを3色カラー用に少なくとも3個有し、高反
射ミラーと、青色反射ダイクロイックミラーとで青色光
を分離し、更に赤色反射ダイクロイックミラーと、緑色
/青色反射ダイクロイックミラーで赤色と緑色とを分離
して、各液晶パネルを投射することを特徴とする投写型
液晶表示装置でもある。
【0025】[作用]本出願に係る第1の発明は、層間
絶縁膜に無機SOG膜を複層構造で形成する事を特徴と
する。
【0026】又、本出願に係る第2の発明は、層間絶縁
膜に無機SOG膜を複層構造で形成し、特定の波長を持
ったUV光やO2 プラズマを照射した後再度無機SOG
膜を形成し、その上に絶縁膜を堆積させ、もう一度無機
SOG膜を形成し、さらに、絶縁膜を堆積させるで層間
絶縁膜をCMP処理を必要としないレベルまで平坦性を
向上させる事を特徴とする。
【0027】又、本出願に係る第3の発明は、コンタク
ト開口径が0.6〜1.2μmのコンタクト孔を形成
し、配線間隔が0.5〜1.5μmの金属電極配線を形
成した後、層間絶縁膜の1部に無機SOG膜を1層形成
した後、172nm、185nm、254nmの波長を
持つUV光を照射する事で無機SOG膜表面の水素基を
切断し、濡れ性を向上させ、再度無機SOGを形成さ
せ、その上に絶縁膜を堆積させ、もう一度無機SOG膜
を形成し、さらに、絶縁膜を堆積する事で層間絶縁膜を
CMP処理を必要としないレベルまで平坦性を著しく向
上させる事を特徴とする。
【0028】
【実施例】
(第1の実施例)図1は、本発明の第1の実施例の特徴
を最もよく表す図面であり、同図は本発明を用いた半導
体装置における層間絶縁膜の形成方法で、コンタクト孔
の埋め込みを表すプロセスフローの断面図である。
【0029】図1において、1は半導体基盤、2はLO
COS絶縁層、3はゲート電極、4はBPSG膜、5は
金属配線電極、6は第1層間絶縁膜、7は第1無機SO
G膜、8は第2層間絶縁膜、9は第2無機SOG膜、1
0は第3層間絶縁膜、である。
【0030】本発明の第1の実施例を図1に沿って説明
する。
【0031】まず、半導体基盤内にMOSトランジスタ
を形成する方法を以下に示す。不純物濃度が1E14〜
1E15cm-3の半導体基盤1を熱酸化法にて熱酸化膜
(パッド酸化膜)を形成し、その上にLP−CVD法に
てSiN膜を堆積させる。本実施例は熱酸化膜を350
オングストローム、SiN膜を2000オングストロー
ム堆積している。
【0032】次に、フォトリソグラフィ工程のパターニ
ング、エッチング処理にてSiN膜の一部を除去し、イ
オン注入法にてP(リン)を注入し、引き続いて熱処理
を加え、ウェル領域を形成する。本実施例ではイオン注
入により形成される不純物領域の濃度が1E15〜1E
17cm-3になる様にPを1.8E12cm-2注入し、
熱処理を1000℃、60分、N2 /O2 雰囲気で施し
ている。さらに、本実施例では前記SiN膜を全面除去
した後、B(ホウ素)をイオン注入した後熱処理を加
え、異なった導伝性を持つウェル領域を形成しており、
不純物濃度は前記ウェル領域と同じ程度に形成されてい
る。
【0033】次にLP−CVD法にてSiN膜を再度堆
積させ、フォトリソグラフィ工程にてパターニングを行
い、前記SiN膜の一部を除去し、熱酸化法にて熱酸化
膜を形成する。本実施例においては前記SiN膜厚は1
500オングストローム、熱酸化膜厚は8000オング
ストロームである。続いて前記SiN膜を全て除去しL
OCOS絶縁膜2を形成する(図1(a))。
【0034】次に熱酸化法にてゲート酸化膜を形成し、
しきい値調整用の不純物をイオン注入法で導入する。本
実施例ではゲート酸化膜厚は850オングストローム
で、不純物はB(ホウ素)を4E11cm-2、40Ke
Vの条件で前記ゲート酸化膜下に注入している。
【0035】次にLP−CVD法にて多結晶Siを前記
ゲート酸化膜上に堆積させ、全面に不純物を注入し、熱
処理を加えた後、パターニング法にてゲート電極3を形
成する(図1(a))。
【0036】本実施例では多結晶Siを4400オング
ストローム堆積させた後にP(リン)を1.5E16c
-2、70KeVで注入し、950℃、30分、N2
囲気で熱処理した後にパターニング、エッチングし、ゲ
ート電極3を形成している。
【0037】ここでゲート電極3にはW,Coといった
高融点金属と多結晶Siとの組み合わせ構造をとる事も
可能である。さらに本実施例ではゲート酸化膜の耐圧を
向上させる為に熱酸化法で前記ゲート電極3上に熱酸化
膜を350オングストローム形成している。
【0038】次にレジストパターニング法にて前記ゲー
ト電極3の周辺のレジストを開口し、不純物を注入す
る。ここで不純物は前記ウェル領域と反対の導伝性を持
つものを注入し、熱処理を加える。本実施例では前記ウ
ェル領域がP型に対しP(リン)が熱処理後に1〜8E
17cm-3の表面濃度を持つ様に形成している。この領
域は電界緩和層となり、MOSトランジスタの耐圧を向
上させるものである。さらに本実施例ではN型のウェル
領域に対してはB(ホウ素)をイオン注入し、表面濃度
が1E16〜1E17cm-3になる様に熱処理を加え、
電界緩和層を形成している。
【0039】次に、レジストパターニング法にて前記ゲ
ート電極3の周辺のレジストを開口し、前記P型のウェ
ル領域にN型不純物を導入し、レジストを除去した後に
再度パターニングを行い、今度は前記N型のウェル領域
上のゲート電極周辺のレジストを開口し、前記N型ウェ
ル領域内にP型の不純物を導入する。本実施例において
はN型不純物はP(リン)を5E15cm-2、95Ke
Vの条件で注入し、P型不純物はBF2 を3E15cm
-2、100KeVの条件で注入している。レジストを除
去した後、熱処理をN2 雰囲気で1000℃、10分加
え、不純物を拡散させる事により、前記P型、N型のウ
ェル領域にソース領域、ドレイン領域を形成する。
【0040】本実施例では前記ソース領域、ドレイン領
域はレジストパターニングによりオフセットをもたせて
いる。オフセット量は0.5〜2.0μmが好適であ
る。オフセットをもたせる方法としては前記ゲート電極
の両脇にサイドスペーサを設け、高濃度不純物を導入し
てもよい。
【0041】次に、CVD法にて絶縁膜を堆積する。本
実施例では常圧TEOS CVD法にてBPSG膜4を
堆積しているが、他のCVD法による絶縁膜や複数の絶
縁膜を組み合せて堆積させても良い(図1(b))。続
いてN2 雰囲気にて1000℃、5分の熱処理を加え、
前記BPSG膜4をリフローする。
【0042】次に、フォトリソグラフィ工程にてパター
ニング、エッチングを行い、前記ソース領域、ドレイン
領域上にコンタクト孔を開口させ、レジスト除去後、P
VD法により、配線、電極用の金属膜を堆積させる。本
実施例ではTiとTiNからなるバリアメタルを堆積さ
せた、熱処理を加えた後Al−SiとTiNを連続成膜
しているが、Al−Si−Cu,Al−Cu,Al−C
u−Ti等の材料を使う事も可能である。
【0043】次に、フォトリソグラフィ工程にて金属配
線電極配線5、を形成する(図1(c))。本実施例で
は配線間隔は1μmであるが、0.5〜5μmでもよ
い。
【0044】次にP−CVDにて第1層間絶縁膜6を堆
積する。本実施例ではP−CVD法にてP−SiO膜を
1000オングストローム堆積させているが、P−Si
N,P−SiON,P−TEOS法の絶縁膜でも可能で
ある。
【0045】次に、回転塗布法にて第1無機SOG膜7
を塗布する。本実施例では無機SOG膜を2200オン
グストローム塗布して形成している(図1(d))。
【0046】その後、400℃、30分の熱処理を加
え、続けてP−CVD法にて第2層間絶縁膜8を堆積さ
せる。本実施例ではP−CVD法にてP−SiO膜を2
000オングストローム堆積させているが、P−Si
N,P−SiON、及び複数の絶縁膜の組合わせやP−
TEOS法の絶縁膜でも可能である。
【0047】次に、再度回転塗布法にて第2無機SOG
膜9を塗布する。本実施例では、無機SOG膜を220
0オングストローム塗布して形成している。その後、4
00℃、30分の熱処理を加え、続けてP−CVD法に
て第3層間絶縁膜10を堆積させる。本実施例では、P
−SiO膜を2000オングストローム堆積している。
【0048】本発明では、前記ゲート電極3と前記金属
配線電極6を接触させる際に生じる凹部を絶縁膜/無機
SOG膜/絶縁膜/無機SOG膜で埋め込む事を特徴と
している。
【0049】さらに、本発明では、第1無機SOG膜と
第2無機SOG膜の間にある絶縁膜にP−SiO膜を用
いており、成膜条件としては、450℃、SiH4 とN
2 Oを使用し、膜応力が圧縮方向になる様に堆積してい
る。
【0050】無機SOG膜は引張り方向の膜応力を有し
ている為、無機SOG膜の間に位置するP−SiO膜は
無機SOG膜の応力を緩和する目的で形成されている。
【0051】P−SiO膜の膜質は、コンタクト孔上や
配線間を埋込む為の無機SOG膜の膜厚により、応力の
強さや方向を変更する事が可能であり、その膜厚も同様
に変更する事が出来る。さらに本発明ではコンタクト孔
の大きさで発生する上記凹部の量と、それを埋め込む為
の第1、第2無機SOG膜の膜厚の関係を図4に示す。
無機SOG膜の膜厚は1500〜4000オングストロ
ームの間で、層間絶縁膜の平坦性向上に効果的である。
本実施例では無機SOG膜厚を2200オングストロー
ムで形成しているが、コンタクト開口径が0.5〜1.
4μmの間で凹部の埋め込みに効果が有り、特に、コン
タクト開口径0.6〜1.2μmでは、凹量が0.1μ
m以下に抑えられ、平坦性が非常に向上する。
【0052】これ以降はフォトリソグラフィ工程にて層
間絶縁膜に第1金属配線と導通させる為に必要なスルー
ホールをドライエッチ法にて開口させた後、多層配線用
の金属をPVD法により堆積、パターニング、エッチン
グ処理で多層金属配線を形成したり、Alリフロー法を
用いた後CMP処理し、反射電極を形成したりする(図
7)。
【0053】以上の様に形成したアクティブマトリクス
基板と、透明電極64を設けた対向基板63との間に液
晶65を挟持して液晶パネルを形成する(図7)。液晶
材料としては、ポリマーネットワーク液晶PNLCを用
いているが、ポリマーネットワーク液晶としてPDLC
等を用いてもよい。
【0054】本実施例における技術的効果は、層間絶縁
膜形成工程でのCMP作業が不必要となる程度に層間絶
縁膜が非常に平坦となる為、信頼性の高い多層金属配線
の形成や、反射率の高い反射電極の形成が可能となり、
さらに集積度の高い半導体装置や高画素密度の表示装置
の形成が可能となり、性能や歩留りを向上させる事が可
能となる。
【0055】(第2の実施例)図2は本発明の第2実施
例の特徴を表す図面であり、同図は本発明を用いた半導
体装置における層間絶縁膜の形成方法で、配線間の凹部
埋め込みを表すプロセスフローの断面図である。
【0056】図2において、1は半導体基盤、2はLO
COS絶縁層、3はBPSG膜、4は金属配線電極、5
は第1層間絶縁膜、6は第1無機SOG膜、7は第2層
間絶縁膜、8は第2無機SOG膜、9は第3層間絶縁
膜、である。
【0057】本発明の第2の実施例を図2に沿って説明
する。
【0058】まず、半導体基盤内にMOSトランジスタ
を形成する方法を以下に示す。不純物濃度が1E14〜
1E15cm-3の半導体基盤1を熱酸化法にて熱酸化膜
(パッド酸化膜)を形成し、その上にLP−CVD法に
てSiN膜を堆積させる。本実施例は熱酸化膜を350
オングストローム、SiN膜を2000オングストロー
ム堆積している。
【0059】次に、フォトリソグラフィ工程のパターニ
ング、エッチング処理にてSiN膜の一部を除去し、イ
オン注入法にてP(リン)を注入し、引き続いて熱処理
を加え、ウェル領域を形成する。本実施例ではイオン注
入により形成される不純物領域の濃度が1E15〜1E
17cm-3になる様にPを1.8E12cm-2注入し、
熱処理を1000℃、60分、N2 /O2 雰囲気で施し
ている。
【0060】さらに、本実施例では前記SiN膜を全面
除去した後、B(ホウ素)をイオン注入した後熱処理を
加え、異なった導伝性を持つウェル領域を形成してお
り、不純物濃度は前記ウェル領域と同じ程度に形成され
ている。
【0061】次にLP−CVD法にてSiN膜を再度堆
積させ、フォトリソグラフィ工程にてパターニングを行
い、前記SiN膜の一部を除去し、熱酸化法にて熱酸化
膜を形成する。本実施例においては前記SiN膜厚は1
500オングストローム、熱酸化膜厚は8000オング
ストロームである。続いて前記SiN膜を全て除去しL
OCOS絶縁膜2を形成する(図2(a))。
【0062】次に熱酸化法にてゲート酸化膜を形成し、
しきい値調整用の不純物をイオン注入法で導入する。本
実施例ではゲート酸化膜厚は850オングストローム
で、不純物はB(ホウ素)を4E11cm-2、40Ke
Vの条件で前記ゲート酸化膜下に注入している。
【0063】次にLP−CVD法にて多結晶Siを前記
ゲート酸化膜上に堆積させ、全面に不純物を注入し、熱
処理を加えた後、パターニング法にてゲート電極を形成
する。
【0064】本実施例では多結晶Siを4400オング
ストローム堆積させた後にP(リン)を1.5E16c
-2、70KeVで注入し、950℃、30分、N2
囲気で熱処理した後にパターニング、エッチングし、ゲ
ート電極を形成している。
【0065】ここでゲート電極にはW,Coといった高
融点金属と多結晶Siとの組み合わせ構造をとる事も可
能である。さらに本実施例ではゲート酸化膜の耐圧を向
上させる為に熱酸化法で前記ゲート電極上に熱酸化膜を
350オングストローム形成している。
【0066】次にレジストパターニング法にて前記ゲー
ト電極3の周辺のレジストを開口し、不純物を注入す
る。ここで不純物は前記ウェル領域と反対の導伝性を持
つものを注入し、熱処理を加える。本実施例では前記ウ
ェル領域がP型に対しP(リン)が熱処理後に1〜8E
17cm-3の表面濃度を持つ様に形成している。この領
域は電界緩和層となり、MOSトランジスタの耐圧を向
上させるものである。さらに本実施例ではN型のウェル
領域に対してはB(ホウ素)をイオン注入し、表面濃度
が1E16〜1E17cm-3になる様に熱処理を加え、
電界緩和層を形成している。
【0067】次に、レジストパターニング法にて前記ゲ
ート電極3の周辺のレジストを開口し、前記P型のウェ
ル領域にN型不純物を導入し、レジストを除去した後に
再度パターニングを行い、今度は前記N型のウェル領域
上のゲート電極周辺のレジストを開口し、前記N型ウェ
ル領域内にP型の不純物を導入する。本実施例において
はN型不純物はP(リン)を5E15cm-2、95Ke
Vの条件で注入し、P型不純物はBF2 を3E15cm
-2、100KeVの条件で注入している。レジストを除
去した後、熱処理をN2 雰囲気で1000℃、10分加
え、不純物を拡散させる事により、前記P型、N型のウ
ェル領域にソース領域、ドレイン領域を形成する。
【0068】本実施例では前記ソース領域、ドレイン領
域はレジストパターニングによりオフセットをもたせて
いる。オフセット量は0.5〜2.0μmが好適であ
る。オフセットをもたせる方法としては前記ゲート電極
の両脇にサイドスペーサを設け、高濃度不純物を導入し
てもよい。
【0069】次に、CVD法にて絶縁膜を堆積する。本
実施例では常圧TEOS CVD法にてBPSG膜4を
堆積しているが、他のCVD法による絶縁膜や複数の絶
縁膜を組み合せて堆積させても良い(図2(b))。続
いてN2 雰囲気にて1000℃、5分の熱処理を加え、
前記BPSG膜3をリフローする。
【0070】次に、フォトリソグラフィ工程にてパター
ニング、エッチングを行い、前記ソース領域、ドレイン
領域上にコンタクト孔を開口させ、レジスト除去後、P
VD法により、配線、電極用の金属膜を堆積させる。本
実施例ではTiとTiNからなるバリアメタルを堆積さ
せた、熱処理を加えた後Al−SiとTiNを連続成膜
しているが、Al−Si−Cu,Al−Cu,Al−C
u−Ti等の材料を使う事も可能である。
【0071】次に、フォトリソグラフィ工程にて金属配
線電極配線4、を形成する(図2(c))。本実施例で
は配線間隔は1μmであるが、0.5〜5μmでもよ
い。
【0072】次にP−CVDにて第1層間絶縁膜5を堆
積する。本実施例ではP−CVD法にてP−SiO膜を
1000オングストローム堆積させているが、P−Si
N,P−SiON,P−TEOS法の絶縁膜でも可能で
ある。
【0073】次に、回転塗布法にて第1無機SOG膜6
を塗布する。本実施例では無機SOG膜を2200オン
グストローム塗布して形成している(図2(d))。
【0074】その後、400℃、30分の熱処理を加
え、続けてP−CVD法にて第2層間絶縁膜7を堆積さ
せる。本実施例ではP−CVD法にてP−SiO膜を2
000オングストローム堆積させているが、P−Si
N,P−SiON、及び複数の絶縁膜の組合わせやP−
TEOS法の絶縁膜でも可能である。
【0075】次に、再度回転塗布法にて第2無機SOG
膜8を塗布する。本実施例では、無機SOGを2200
オングストローム塗布して形成している。その後、40
0℃、30分の熱処理を加え、続けてP−CVD法にて
第3層間絶縁膜9を堆積させる。本実施例では、P−S
iO膜を2000オングストローム堆積している。
【0076】本発明では、前記金属電極配線4の配線間
に生じる凹部を絶縁膜/無機SOG膜/絶縁膜/無機S
OG膜で埋め込む事を特徴としている。
【0077】さらに、本発明では、第1無機SOG膜と
第2無機SOG膜の間にある絶縁膜にP−SiO膜を用
いており、成膜条件としては、450℃、SiH4 とN
2 Oを使用し、膜応力が圧縮方向になる様に堆積してい
る。
【0078】無機SOG膜は引張り方向の膜応力を有し
ている為、無機SOG膜の間に位置するP−SiO膜は
無機SOG膜の応力を緩和する目的で形成されている。
【0079】P−SiO膜の膜質は、コンタクト孔上や
配線間を埋込む為の無機SOG膜の膜厚により、応力の
強さや方向を変更する事が可能であり、その膜厚も同様
に変更する事が出来る。配線間隔の違いで発生する上記
凹部の量と、それを埋め込む為の第1、第2無機SOG
の膜厚の関係を図5に示す。
【0080】無機SOG膜の膜厚は1500〜4000
オングストロームの間で、配線間の層間絶縁膜の平坦性
向上に効果的である。本実施例では無機SOG膜厚を2
200オングストロームで形成しているが、配線間隔が
0.5〜2.0μmの間で、凹部の埋め込みに効果が有
り、特に、配線間隔が0.5〜1.5μmでは、凹量が
0.2μm以下に抑えられ、平坦性が非常に向上する。
【0081】これ以降はフォトリソグラフィ工程にて層
間絶縁膜に第1金属配線と導通させる為に必要なスルー
ホールをドライエッチ法にて開口させた後、多層配線用
の金属をPVD法により堆積、パターニング、エッチン
グ処理で多層金属配線を形成したり、Alリフロー法を
用いた後CMP処理し、反射電極を形成したりする(図
7)。
【0082】以上の様に形成したアクティブマトリクス
基板と、透明電極64を設けた対向基板63との間に液
晶65を挟持して液晶パネルを形成する(図7)。液晶
材料としては、ポリマーネットワーク液晶PNLCを用
いているが、ポリマーネットワーク液晶としてPDLC
等を用いてもよい。
【0083】本実施例における技術的効果は、層間絶縁
膜形成工程でのCMP作業が不必要となる程度に層間絶
縁膜が非常に平坦となる為、信頼性の高い多層金属配線
の形成や、反射率の高い反射電極の形成が可能となり、
さらに集積度の高い半導体装置や高画素密度の表示装置
の形成が可能となり、性能や歩留りを向上させる事が可
能となる。
【0084】(第3の実施例)図3は本発明の第3実施
例の特徴を最もよく表す図面であり、同図は本発明を用
いた半導体装置における層間絶縁膜の形成方法で、段差
部の埋め込みを表すプロセスフローの断面図である。
【0085】図3において、1は半導体基盤、2はLO
COS絶縁層、3はゲート電極、4はBPSG膜、5は
金属配線電極、6は第1層間絶縁膜、7は第1無機SO
G膜、50はUV光、9は第2無機SOG膜、10は第
2層間絶縁膜、11は第3無機SOG膜、12は第3層
間絶縁膜、である。
【0086】本発明の第3の実施例を図3に沿って説明
する。
【0087】まず、半導体基盤内にMOSトランジスタ
を形成する方法を以下に示す。不純物濃度が1E14〜
1E15cm-3の半導体基盤1を熱酸化法にて熱酸化膜
(パッド酸化膜)を形成し、その上にLP−CVD法に
てSiN膜を堆積させる。本実施例は熱酸化膜を350
オングストローム、SiN膜を2000オングストロー
ム堆積している。
【0088】次に、フォトリソグラフィ工程のパターニ
ング、エッチング処理にてSiN膜の一部を除去し、イ
オン注入法にてP(リン)を注入し、引き続いて熱処理
を加え、ウェル領域を形成する。本実施例ではイオン注
入により形成される不純物領域の濃度が1E15〜1E
17cm-3になる様にPを1.8E12cm-2注入し、
熱処理を1000℃、60分、N2 /O2 雰囲気で施し
ている。
【0089】さらに、本実施例では前記SiN膜を全面
除去した後、B(ホウ素)をイオン注入した後熱処理を
加え、異なった導伝性を持つウェル領域を形成してお
り、不純物濃度は前記ウェル領域と同じ程度に形成され
ている。
【0090】次にLP−CVD法にてSiN膜を再度堆
積させ、フォトリソグラフィ工程にてパターニングを行
い、前記SiN膜の一部を除去し、熱酸化法にて熱酸化
膜を形成する。本実施例においては前記SiN膜厚は1
500オングストローム、熱酸化膜厚は8000オング
ストロームである。続いて前記SiN膜を全て除去しL
OCOS絶縁膜2を形成する(図3(a))。
【0091】次に熱酸化法にてゲート酸化膜を形成し、
しきい値調整用の不純物をイオン注入法で導入する。本
実施例ではゲート酸化膜厚は850オングストローム
で、不純物はB(ホウ素)を4E11cm-2、40Ke
Vの条件で前記ゲート酸化膜下に注入している。
【0092】次にLP−CVD法にて多結晶Siを前記
ゲート酸化膜上に堆積させ、全面に不純物を注入し、熱
処理を加えた後、パターニング法にてゲート電極3を形
成する(図3(a))。
【0093】本実施例では多結晶Siを4400オング
ストローム堆積させた後にP(リン)を1.5E16c
-2、70KeVで注入し、950℃、30分、N2
囲気で熱処理した後にパターニング、エッチングし、エ
ッチングし、ゲート電極3を形成している。
【0094】ここでゲート電極3にはW,Coといった
高融点金属と多結晶Siとの組み合わせ構造をとる事も
可能である。さらに本実施例ではゲート酸化膜の耐圧を
向上させる為に熱酸化法で前記ゲート電極3上に熱酸化
膜を350オングストローム形成している。
【0095】次にレジストパターニング法にて前記ゲー
ト電極3の周辺のレジストを開口し、不純物を注入す
る。ここで不純物は前記ウェル領域と反対の導伝性を持
つものを注入し、熱処理を加える。本実施例では前記ウ
ェルがP型に対しP(リン)が熱処理後に1〜8E17
cm-3の表面濃度を持つ様に形成している。この領域は
電界緩和層となり、MOSトランジスタの耐圧を向上さ
せるものである。さらに本実施例ではN型のウェル領域
に対してはB(ホウ素)をイオン注入し、表面濃度が1
E16〜1E17cm-3になる様に熱処理を加え、電界
緩和層を形成している。
【0096】次に、レジストパターニング法にて前記ゲ
ート電極3の周辺のレジストを開口し、前記P型のウェ
ル領域にN型不純物を導入し、レジストを除去した後に
再度パターニングを行い、今度は前記N型のウェル領域
上のゲート電極周辺のレジストを開口し、前記N型ウェ
ル領域内にP型の不純物を導入する。本実施例において
はN型不純物はP(リン)を5E15cm-2、95Ke
Vの条件で注入し、P型不純物はBF2 を3E15cm
-2、100KeVの条件で注入している。レジストを除
去した後、熱処理をN2 雰囲気で1000℃、10分加
え、不純物を拡散させる事により、前記P型、N型のウ
ェル領域にソース領域、ドレイン領域を形成する。
【0097】本実施例では前記ソース領域、ドレイン領
域はレジストパターニングによりオフセットをもたせて
いる。オフセット量は0.5〜2.0μmが好適であ
る。オフセットをもたせる方法としては前記ゲート電極
の両脇にサイドスペーサを設け、高濃度不純物を導入し
てもよい。
【0098】次に、CVD法にて絶縁膜を堆積する。本
実施例では常圧TEOS CVD法にてBPSG膜4を
堆積しているが、他のCVD法による絶縁膜や複数の絶
縁膜を組み合せて堆積させても良い(図3(a))。続
いてN2 雰囲気にて1000℃、5分の熱処理を加え、
前記BPSG膜4をリフローする。
【0099】次に、フォトリソグラフィ工程にてパター
ニング、エッチングを行い、前記ソース領域、ドレイン
領域上にコンタクト孔を開口させ、レジスト除去後、P
VD法により、配線、電極用の金属膜を堆積させる。本
実施例ではTiとTiNからなるバリアメタルを堆積さ
せた、熱処理を加えた後Al−SiとTiNを連続成膜
しているが、Al−Si−Cu,Al−Cu,Al−C
u−Ti等の材料を使う事も可能である。
【0100】次に、フォトリソグラフィ工程にて金属配
線電極配線5、を形成する(図3(a))。本実施例で
は配線間隔は1μmであるが、0.5〜5μmでもよ
い。
【0101】次にP−CVDにて第1層間絶縁膜6を堆
積する。本実施例ではP−CVD法にてP−SiO膜を
1000オングストローム堆積させているが、P−Si
N,P−SiON,P−TEOS法の絶縁膜でも可能で
ある。
【0102】次に、回転塗布法にて第1無機SOG膜7
を塗布する。本実施例では無機SOG膜を2200オン
グストローム塗布して形成している。引き続き、172
nmの波長を持つUV光50を照射し、再度無機SOG
膜2200オングストローム塗布し、第2無機SOG膜
9を形成している。ここで、172nmの波長のUV光
の替りに185nmと254nmの波長のUV光や、O
2 プラズマを照射する事でもSOG膜の表面改質には同
等の効果を持つ。
【0103】その後、400℃、30分の熱処理を加
え、続けてP−CVD法にて第2層間絶縁膜10を堆積
させる。本実施例ではP−CVD法にてP−SiO膜を
2000オングストローム堆積させているが、P−Si
N,P−SiON、及び複数の絶縁膜の組合わせやP−
TEOS法の絶縁膜でも可能である。
【0104】次に、再度回転塗布法にて第3無機SOG
膜11を塗布する。本実施例では、無機SOG膜を22
00オングストローム塗布して形成している。その後、
400℃、30分の熱処理を加え、続けてP−CVD法
にて第3層間絶縁膜12を堆積させる。本実施例では、
P−SiO膜を2000オングストローム堆積してい
る。
【0105】本発明では、前記ゲート電極3と前記金属
配線電極6を接触させる際に生じる凹部を絶縁膜/無機
SOG膜/絶縁膜/無機SOG膜で埋め込み、層間絶縁
膜表面を、CMPを必要としないレベルまで平坦性を著
しく高める事を特徴としている。
【0106】さらに、本発明では、第1無機SOG膜と
第2無機SOG膜の間にある絶縁膜にP−SiO膜を用
いており、成膜条件としては、450℃、SiH4 とN
2 Oを使用し、膜応力が圧縮方向になる様に堆積してい
る。
【0107】無機SOG膜は引張り方向の膜応力を有し
ている為、無機SOG膜の間に位置するP−SiO膜は
無機SOG膜の応力を緩和する目的で形成されている。
【0108】P−SiO膜の膜質は、コンタクト孔上や
配線間を埋込む為の無機SOG膜の膜厚により、応力の
強さや方向を変更する事が可能であり、その膜厚も同様
に変更する事が出来る。段差部で発生する上記凹部の量
と、それを埋め込む為の第1、第2、第3無機SOGの
膜厚の関係を図6(a)、図6(b)、図6(c)、に
示す。
【0109】無機SOG膜の膜厚は1500〜4000
オングストロームの間で、層間絶縁膜の平坦性向上に効
果的である。本実施例では無機SOG膜厚を2200オ
ングストロームで形成しているが、コンタクト開口径が
0.5〜1.6μmの間で、凹部の埋め込みに効果が有
り、特に、コンタクト開口径が0.6〜1.2μmで
は、凹量は殆ど認められず、完全に平坦化に極近い領域
にまで向上する(図6(a))。
【0110】又、配線間隔による凹量も、0.5〜3μ
mで殆ど認められず、特に、0.5〜2μmの間ではや
はり完全平坦化に極近い領域にまで向上する(図6
(b))。
【0111】さらに、前記半導体基盤1の表面から第1
層間絶縁膜7までの段差量からなるコンタクト孔、配線
間隔両方の凹量を解消する為には、段差量が0.5〜
2.0μmで著しく効果が有り、0.5〜1.5μmの
間では、完全平坦化にまで高める事が可能になる(図6
(c))。
【0112】これ以降はフォトリソグラフィ工程にて層
間絶縁膜に第1金属配線と導通させる為に必要なスルー
ホールをドライエッチ法にて開口させた後、多層配線用
の金属をPVD法により堆積、パターニング、エッチン
グ処理で多層金属配線を形成したり、Alリフロー法を
用いた後CMP処理し、反射電極を形成したりする(図
7)。
【0113】以上の様に形成したアクティブマトリクス
基板と、透明電極64を設けた対向基板63との間に液
晶65を挟持して液晶パネルを形成する(図7)。液晶
材料としては、ポリマーネットワーク液晶PNLCを用
いているが、ポリマーネットワーク液晶としてPDLC
等を用いてもよい。
【0114】本実施例における技術的効果は、層間絶縁
膜形成工程でのCMP作業が不必要となる程度に層間絶
縁膜が非常に平坦となる為、信頼性の高い多層金属配線
の形成や、反射率の高い反射電極の形成が可能となり、
さらに集積度の高い半導体装置や高画素密度の表示装置
の形成が可能となり、性能や歩留りを向上させる事が可
能となる。
【0115】(実施形態A)以下に、本発明の実施形態
を複数の液晶パネルを挙げて記述するが、それぞれの形
態に限定されるものではない。相互の形態の技術を組み
合わせることによって効果が増大することはいうまでも
ない。また、液晶パネルの構造は、半導体基板を用いた
もので記述しているが、必ずしも半導体基板に限定され
るものはなく、通常の透明基板上に以下に記述する構造
体を形成してもいい。また、以下に記述する液晶パネル
は、すべてMOSFETやTFT型であるが、ダイオー
ド型などの2端子型であってもいい。さらに、以下に記
述する液晶パネルは、家庭用テレビはもちろん、プロジ
ェクタ、ヘッドマウントディスプレイ、3次元映像ゲー
ム機器、ラップトップコンピュータ、電子手帳、テレビ
会議システム、カーナビゲーション、飛行機のパネルな
どの表示装置として有効である。
【0116】本実施形態の液晶パネル部の断面を図9に
示す。図において、301は半導体基板、302,30
2′はそれぞれp型及びn型ウェル、303,30
3′,303″はトランジスタのソース領域、304は
ゲート領域、305,305′,305″はドレイン領
域である。
【0117】図9に示すように、表示領域のトランジス
タは、20〜35Vという高電圧が印加されるため、ゲ
ート304に対して、自己整合的にソース、ドレイン層
が形成されず、オフセットをもたせ、その間にソース領
域303′,ドレイン領域305′に示す如く、pウェ
ル中の低濃度のn- 層,nウェル中の低濃度のp- 層が
設けられる。ちなみにオフセット量は0. 5〜2. 0μ
mが好適である。一方、周辺回路の一部の回路部が図1
0に示されているが、周辺部の一部の回路は、ゲートに
自己整合的にソース、ドレイン層が形成されている。
【0118】ここでは、ソース、ドレインのオフセット
について述べたが、それらの有無だけでなく、オフセッ
ト量をそれぞれの耐圧に応じて変化させたり、ゲート長
の最適化が有効である。これは、周辺回路の一部は、ロ
ジック系回路であり、この部分は、一般に1. 5〜5V
系駆動でよいため、トランジスタサイズの縮小及び、ト
ランジスタの駆動力向上のため、上記自己整合構造が設
けられている。本基板1は、p型半導体からなり、基板
は、最低電位(通常は、接地電位)であり、n型ウェル
は、表示領域の場合、画素に印加する電圧すなわち20
〜35Vがかかり、一方、周辺回路のロジック部は、ロ
ジック駆動電圧1. 5〜5Vが印加される。この構造に
より、それぞれ電圧に応じた最適なデバイスを構成で
き、チップサイズの縮小のみならず、駆動スピードの向
上による高画素表示が実現可能になる。
【0119】また、図9において、306はフィールド
酸化膜、310はデータ配線につながるソース電極、3
11は画素電極につながるドレイン電極、312は反射
鏡を兼ねる画素電極、307は表示領域、周辺領域を覆
う遮光層で、Ti,TiN,W,Mo等が適している。
図9に示すように、上記遮光層307は、表示領域で
は、画素電極312とドレイン電極311との接続部を
除いて覆われているが、周辺画素領域では、一部ビデオ
線、クロック線等、配線容量が重くなる領域は、上記遮
光層307をのぞき、高速信号が上記遮光層307がの
ぞかれた部分は照明光の光が混入し、回路の誤動作を起
こす場合は画素電極312の層をおおう設計になってい
る転送可能な工夫がなされている。308は遮光層30
7の下部の絶縁層で、P−SiO層318上にSOGに
より平坦化処理を施し、そのP−SiO層318をさら
に、P−SiO層308でカバーし、絶縁層308の安
定性を確保した。
【0120】図9における絶縁膜308に本発明を用い
た場合の層間絶縁膜の形成方法を図1に基づいて説明す
る。金属配線を形成した後、P−CVDにて第1層間絶
縁膜6を堆積する、本実施例ではP−CVD法にてP−
SiO膜を1000Å堆積させているが、P−SiN,
P−SiON,P−TEOS法の絶縁膜でも可能であ
る。
【0121】次に、回転塗布法にて第1無機SOG膜7
を塗布する。本実施例では無機SOG膜を2200Å塗
布して形成している(図1(d))。
【0122】その後、400℃、30分の熱処理を加
え、続けてP−CVD法にて第2層間絶縁膜8を堆積さ
せる。本実施例ではP−CVD法にてP−SiO膜を2
000Å堆積させているが、P−SiN、P−SiO
N、及び複数の絶縁膜の組み合わせやP−TEOS法の
絶縁膜でも可能である。
【0123】次に、再度回転塗布法にて第2無機SOG
膜9を塗布する。本実施例では、無機SOG膜を220
0Å塗布して形成している。その後、400℃、30分
の熱処理を加え、続けてP−CVD法にて第3層間絶縁
膜10を堆積させる。本実施例では、P−SiO膜を2
000Å堆積している。
【0124】本発明では、前記ゲート電極3と前記金属
配線電極6を接触させる際に生じる凹部を絶縁膜/無機
SOG膜/絶縁膜/無機SOG膜で埋め込むことを特徴
としている。コンタクト孔の大きさで発生する上記凹部
の量と、それを埋め込む為の第1、第2無機SOG膜の
膜厚の関係を図4に示す。無機SOG膜の膜厚は150
0〜4000Åの間で、層間絶縁膜の平坦性向上に効果
的である。本実施例では、無機SOG膜厚を2200Å
で形成しているが、コンタクト開口径が0.5〜1.4
μmの間で凹部の埋め込みに効果があり、特に、コンタ
クト開口径が0.6〜1.2μmでは、凹量が0.1μ
m以下に抑えられ、平坦性が非常に向上している。
【0125】また、図9の309は反射電極312と遮
光層307との間に設けられた絶縁層で、この絶縁層3
09を介して反射電極312の電荷保持容量となってい
る。大容量形成のために、SiO2 以外に、高誘電率の
P−SiN、Ta25 、やSiO2 との積層膜等が有
効である。遮光層307にTi,TiN,Mo,W等の
平坦なメタル上に設ける事により、500〜5000オ
ングストローム程度の膜厚が好適である。
【0126】さらに、314は液晶材料、315は共通
透明電極、316は対向基板、317,317′は高濃
度不純物領域、319は表示領域、320は反射防止膜
である。
【0127】図9に示すように、トランジスタ下部に形
成されたウェル302,302’と同一極性の高濃度不
純物層317,317′は、ウェル302,302’の
周辺部及び内容に形成されており、高振幅な信号がソー
スに印加されても、ウェル電位は、低抵抗層で所望の電
位に固定されているため、安定しており、高品質な画像
表示が実現できた。さらにn型ウェル302’とp型ウ
ェル302との間には、フィールド酸化膜を介して上記
高濃度不純物層317,317′が設けられており、通
常MOSトランジスタの時に使用されるフィールド酸化
膜直下のチャネルストップ層を不要にしている。
【0128】これらの高濃度不純物層317,317′
は、ソース、ドレイン層形成プロセスで同時にできるの
で作製プロセスにおけるマスク枚数、工数が削減され、
低コスト化が図れた。
【0129】次に、313は共通透明電極315と対向
基板316との間に設けられた反射防止用膜で、界面の
液晶の屈折率を考慮して、界面反射率が軽減されるよう
に構成される。その場合、対向基板316と、透過電極
315の屈折率よりも小さい絶縁膜が好適である。
【0130】次に、本実施形態の平面図を図10に示
す。図において、321は水平シフトレジスタ、322
は垂直シフトレジスタ、323はnチャンネルMOSF
ET、324はpチャンネルMOSFET、325は保
持容量、326は液晶層、327は信号転送スイッチ、
328はリセットスイッチ、329はリセットパルス入
力端子、330はリセット電源端子、331は映像信号
の入力端子である。半導体基板301は図9ではp型に
なっているが、n型でもよい。
【0131】ウェル領域302’は、半導体基板301
と反対の導電型にする。このため、図9では、ウェル領
域302はp型になっている。p型のウェル領域302
及びn型のウェル領域302′は、半導体基板301よ
りも高濃度に不純物が注入されていることが望ましく、
半導体基板301の不純物濃度が1014〜1015(cm
-3)のとき、ウェル領域302の不純物濃度は1015
1017(cm-3)が望ましい。
【0132】ソース電極310は、表示用信号が送られ
てくるデータ配線に、ドレイン電極311は画素電極3
12に接続する。これらの電極310,311には、通
常Al,AlSi,AlSiCu,AlGeCu,Al
Cu配線を用いる。これらの電極310,311の下部
と半導体との接触面に、TiとTiNからなるバイアメ
タル層を用いると、コンタクトが安定に実現できる。ま
たコンタクト抵抗も低減できる。画素電極312は、表
面が平坦で、高反射材が望ましく、通常の配線用金属で
あるAl,AlSi,AlSiCu,AlGeCu,A
lC以外にCr,Au,Agなどの材料を使用すること
が可能である。また、平坦性の向上のため、画素電極3
12の表面をケミカルメカニカルポリッシング(CM
P)法によって処理している。
【0133】保持容量325は、画素電極312と共通
透明電極315の間の信号を保持するための容量であ
る。ウェル領域302には、基板電位を印加する。本実
施形態では、各行のトランスミッションゲート構成を、
上から1行目は上がnチャンネルMOSFET323
で、下がpチャンネルMOSFET324、2行目は上
がpチャンネルMOSFET324で、下がnチャンネ
ルMOSFET323とするように、隣り合う行で順序
を入れ換える構成にしている。以上のように、ストライ
プ型ウェルで表示領域の周辺で電源線とコンタクトして
いるだけでなく、表示領域にも、細い電源ラインを設け
コンタクトをとっている。
【0134】この時、ウェルの抵抗の安定化がカギにな
る。したがって、p型基板であれば、nウェルの表示領
域内部でのコンタクト面積又はコンタクト数をpウェル
のコンタクトより増強する構成を採用した。pウェル
は、p型基板で一定電位がとられているため、基板が低
抵抗体としての役割を演ずる。したがって、島状になる
nウェルのソース、ドレインへの信号の入出力による振
られの影響が大きくなりやすいが、それを上部の配線層
からのコンタクトを増強することで防止できた。これに
より、安定した高品位な表示が実現できた。
【0135】映像信号(ビデオ信号、パルス変調された
デジタル信号など)は、映像信号入力端子331から入
力され、水平シフトレジスタ321からのパルスに応じ
て信号転送スイッチ327を開閉し、各データ配線に出
力する。垂直シフトレジスタ322からは、選択した行
のnチャンネルMOSFET323のゲートへはハイパ
ルス、pチャンネルMOSFETのゲートへはローパル
スを印加する。
【0136】以上のように、画素部のスイッチは、単結
晶のCMOSトランスミッションゲートで構成されてお
り、画素電極へ書き込む信号が、MOSFETのしきい
値に依存せず、ソースの信号フル書き込める利点を有す
る。
【0137】又、スイッチが、単結晶トランジスタから
成り立っており、polysilicon-TFTの結晶粒界での不
安定な振まい等がなく、バラツキのない高信頼性な高速
駆動が実現できる。
【0138】次にパネル周辺回路の構成について、図1
1を用いて説明する。図11において、337は液晶素
子の表示領域、332はレベルシフター回路、333は
ビデオ信号サンプリングスイッチ、334は水平シフト
レジスタ、335はビデオ信号入力端子、336は垂直
シフトレジスタである。
【0139】以上に示す構成により、H,Vともにシフ
トレジスタ等のロジック回路は、ビデオ信号入力端子3
35から25V,30V程度の振幅が供給されるので、
1.5〜5V程度と極めて低い値で駆動でき、高速、低
消費電圧化が達成できた。ここでの水平、垂直SRは、
走査方向は選択スイッチにより双方向可能なものとなっ
ており、光学系の配置等の変更に対して、パネルの変更
なしに対応でき、製品の異なるシリーズにも同一パネル
が使用でき低コスト化が図れるメリットがある。又、図
11においては、ビデオ信号サンプリングスイッチは、
片側極性の1トランジスタ構成のものを記述したが、こ
れに限らず、CMOSトランスミッションゲート構成に
することにより入力ビデオ線をすべてを信号線に書き込
むことができることは、言うまでもない。
【0140】又CMOSトランスミッションゲート構成
にした時、NMOSゲートとPMOSゲート面積や、ゲ
ートとソードレインとの重なり容量の違いにより、ビデ
オ信号に振られが生じる課題がある。これにはそれぞれ
の極性のサンプリングスイッチのMOSFETのゲート
量の約1/2のゲート量のMOSFETのソースとドレ
インとを信号線にそれぞれ接続し、逆相パルスで印加す
ることにより振られが防止でき、きわめて良好なビデオ
信号が信号線に書き込れた。これにより、さらに高品位
の表示が可能になった。
【0141】次に、ビデオ信号と、サンプリングパルス
の同期を正確にとる方向について図12を用いて説明す
る。このためには、サンプリングパルスのdelay量
を変化させる必要がある。342はパルスdelay用
インバータ、343はどのdelay用インバータを選
択するかを決めるスイッチ、344はdelay量が制
御された出力、345は容量(outBは逆相出力、o
utは同相出力)である。346は保護回路である。
【0142】SEL1(SEL1B)からSEL3(S
EL3B)の組み合わせにより、delay用インバー
タ342を何コ通過するかが選択できる。
【0143】この同期回路がパネルに内蔵していること
により、パネル外部からのパルスのdelay量が、
R.G.B3板パネルのとき、治具等の関係で対称性が
くずれても、上記選択スイッチで調整でき、R.G.B
のパルス位相高域による位置ずれがない良好な表示画像
が得られた。又、パネル内部に温度測定ダイオードを内
蔵させ、その出力によりdelay量をテーブルから参
照し温度補正することも有効である事は言うまでもな
い。
【0144】次に、液晶材との関係について説明する。
図9では、平坦な対向基板構造のものを示したが、共通
電極基板316は、共通透明電極315の界面反射を防
ぐため、凹凸を形成し、その表面に共通透明電極315
を設けている。また、共通電極基板316の反対側に
は、反射防止膜320を設けている。これらの凹凸形状
の形成のために、微少な粒径の砥粒により砂ずり研磨を
おこなう方式も高コントラスト化に有効である。
【0145】液晶材料としては、ポリマー・ネットワー
ク液晶PNLCを用いた。ただし、ポリマー・ネットワ
ーク液晶として、PDLCなどを用いてもいい。ポリマ
ー・ネットワーク液晶PNLCは、重合相分離法によっ
て作製される。液晶と重合性モノマーやオリゴマーで溶
液をつくり、通常の方法でセル中に注入した後、UV重
合によって液晶と高分子を相分離させ、液晶中に網目状
に高分子を形成する。PNLCは多くの液晶(70〜9
0wt%)を含有している。
【0146】PNLCにおいては、屈折率の異方性(Δ
n)の高いネマチック液晶を用いると光散乱が強くな
い、誘電異方性(Δε)の大きいネマチック液晶を用い
ると低電圧で駆動が可能となる。ポリマー・ネットワー
クのおおきさ、すなわち網目の中心間距離が1〜1. 5
(μm)の場合、光散乱は高コントラストを得るのに十
分強くなる。
【0147】次に、シール構造と、パネル構造との関係
について、図13を用いて説明する。図13において、
351はシール部、352は電極パッド、353はクロ
ックバッファー回路である。不図示のアンプ部は、パネ
ル電気検査時の出力アンプとして使用するものである。
また、対向基板の電位をとる不図示のAgペースト部が
あり、また356は液晶素子による表示部、357は水
平・垂直シフトレジスタ(SR)等の周辺回路部であ
る。シール部351は表示部356の四方周辺に半導体
基板301上に画素電極312を設けたものと共通電極
315を備えたガラス基板との張り合わせのための圧着
材や接着剤の接触領域を示し、シール部351で張り合
わせた後に、表示部356とシフトレジスタ部357に
液晶を封入する。
【0148】図13に示すように、本実施形態では、シ
ールの内部にも、外部にも、totalchip size が小さく
なるように、回路が設けられている。本実施形態では、
パッドの引き出しをパネルの片辺側の1つに集中させて
いるが、長辺側の両辺でも又、一辺でなく多辺からのと
り出しも可能で、高速クロックをとり扱うときに有効で
ある。
【0149】さらに、本実施形態のパネルは、Si基板
等の半導体基板を用いているため、プロジェクタのよう
に強力な光が照射され、基板の側壁にも光があたると、
基板電位が変動し、パネルの誤動作を引き起こす可能性
がある。したがって、パネルの側壁及び、パネル上面の
表示領域の周辺回路部は、遮光できる基板ホルダーとな
っており、又、Si基板の裏面は、熱伝導率の高い接着
剤を介して熱伝導率の高いCu等のメタルが接続された
ホルダー構造となっている。
【0150】次に本実施形態のポイントである反射電極
構造及びその作製方法について述べる。本実施形態の完
全平坦化反射電極構造は、メタルをパターニングしてか
ら、研磨する通常の方法とは異なり、電極パターンのと
ころにあらかじめ、溝のエッチングをしておき、そこに
メタルを成膜し、電極パターンが成形されない領域上の
メタルを研磨でとり除くとともに、電極パターン上のメ
タルも平坦化する新規な方法である。しかも、配線の幅
が配線以外の領域よりも極めて広く、従来のエッチング
装置の常識では、下記問題が発生し、本実施形態の構造
体は作製できない。
【0151】エッチングすると、エッチング中にポリマ
ーが堆積し、パターニングができなくなる。そこで、酸
化膜系エッチング(CF4 /CHF3 系)において、条
件を変えてみた。(図14)total圧力(従来)
1.7torr時(a)、(今回)1.0torr時
(b)を示す。
【0152】図14(a)の条件で、デポジション性の
ガスCHF3 をへらすと、たしかにポリマーの堆積は、
減少するが、レジストに近いパターンと遠いパターンで
の寸法の違い(ローディング効果)がきわめて大きくな
り、使用できない事がわかる。
【0153】図14(b)では、ローディング効果おさ
えるため、徐々に圧力を下げていき、1torr以下に
なるとローディング効果がかなり抑制され、かつCHF
3 をゼロにし、CF4 のみによるエッチングが有効であ
ることを見出した。
【0154】さらに、画素電極領域は、ほとんどレジス
トが存在せず、周辺部にはレジストでしめられている。
構造体を形成するのは難しく、構造として、画素電極と
同等の空き電極とその形状を表示領域の周辺部まで設け
る事が有効であることがわかった。
【0155】本構造にすることにより、従来あった表示
部と周辺部もしくはシール部との段差もなくなり、ギャ
ップ精度が高くなり、面内均一圧が高くなるだけでな
く、注入時のムラもへり、高品位の画質が歩留りよくで
きる効果が得られた。
【0156】次に本実施形態の反射型液晶パネルを組み
込む光学システムについて図15を用いて説明する。図
15において、371はハロゲンランプ等の光源、37
2は光源像をしぼり込む集光レンズ、373,375は
平面状の凸型フレネルレンズ、374はR,G,Bに分
解する色分解光学素子で、ダイクロイックミラー、回折
格子等が有効である。
【0157】また、376はR,G,B光に分離された
それぞれの光をR,G,B3パネルに導くそれぞれのミ
ラー、377は集光ビームを反射型液晶パネルに平行光
で照明するための視野レンズ、378は上述の反射型液
晶素子、379の位置にしぼりがある。また、380は
複数のレンズを組み合わせて拡大する投射レンズ、38
1はスクリーンで、通常、投射光を平行光へ変換するフ
レネルレンズと上下、左右に広視野角として表示するレ
ンチキュラレンズの2板より構成されると明瞭な高コン
トラストで明るい画像を得ることができる。図15の構
成では、1色のパネルのみ記載されているが、色分解光
学素子374からしぼり部379の間は3色それぞれに
分離されており、3板パネルが配置されている。又、反
射型液晶装置パネル表面にマイクロレンズアレーを設
け、異なる入射光を異なる画素領域に照射させる配置を
とることにより、3板のみならず、単板構成でも可能で
あることは言うまでもない。液晶素子の液晶層に電圧が
印加され、各画素で正反射した光は、379に示すしぼ
り部を透過しスクリーン上に投射される。
【0158】一方、電圧が印加されずに、液晶層が散乱
体となっている時、反射型液晶素子へ入射した光は、等
方的に散乱し、379に示す絞り部の開口を見込む角度
の中の散乱光以外は、投射レンズにはいらない。これに
より黒を表示する。以上の光学系からわかるように、偏
光板が不要で、しかも画素電極の全面が信号光が高反射
率で投射レンズにはいるため、従来よりも2−3倍明る
い表示が実現できた。上述の実施形態でも述べたよう
に、対向基板表面、界面には、反射防止対策が施されて
おり、ノイズ光成分も極めて少なく、高コントラスト表
示が実現できた。又、パネルサイズが小さくできるた
め、すべての光学素子(レンズ、ミラーetc.)が小
型化され、低コスト、軽量化が達成された。
【0159】又、光源の色ムラ、輝度ムラ、変動は、光
源と光学系との間にインテグレタ(はえの目レンズ型ロ
ッド型)を挿入することにより、スクリーン上での色ム
ラ、輝度ムラは、解決できた。
【0160】上記液晶パネル以外の周辺電気回路につい
て、図16を用いて説明する。図において、385は電
源で、主にランプ用電源とパネルや信号処理回路駆動用
システム電源に分離される。386はプラグ、387は
ランプ温度検出器で、ランプの温度の異常があれば、制
御ボード388によりランプを停止させる等の制御を行
う。これは、ランプに限らず、389のフィルタ安全ス
イッチでも同様に制御される。たとえば、高温ランプハ
ウスボックスを開けようとした場合、ボックスがあかな
くなるような安全上の対策が施されている。390はス
ピーカー、391は音声ボードで、要求に応じて3Dサ
ウンド、サラウンドサウンド等のプロセッサも内蔵でき
る。392は拡張ボード1で、ビデオ信号用S端子、ビ
デオ信号用コンポジット映像、音声等の外部装置396
からの入力端子及びどの信号を選択するかの選択スイッ
チ395、チューナ394からなり、デコーダ393を
介して拡張ボード2へ信号が送られる。一方、拡張ボー
ド2は、おもに、別系列からのビデオやコンピュータの
Dsub15ピン端子を有し、デコーダ393からのビ
デオ信号と切り換えるスイッチ450を介して、A/D
コンバータ451でディジタル信号に変換される。
【0161】また、453は主にビデオRAM等のメモ
リとCPUとからなるメインボードである。A/Dコン
バータ451でA/D変換したNTSC信号は、一端メ
モリに蓄積され、高画素数へうまく割りあてるために、
液晶素子数にマッチしていない空き素子の不足の信号を
補間して作成したり、液晶表示素子に適したγ変換エッ
ジ階調、ブライト調整バイアス調整等の信号処理を行
う。NTSC信号でなく、コンピュータ信号も、たとえ
ばVGAの信号がくれば、高解像度のXGAパネルの場
合、その解像度変換処理も行う。一画像データだけでな
く、複数の画像データのNTSC信号にコンピュータ信
号を合成させる等の処理もこのメインボード453で行
う。メインボード453の出力はシリアル・パラレル変
換され、ノイズの影響を受けにくい形態でヘッドボード
454に充られる。このヘッドボード454で、再度パ
ラレル/シリアル変換後、D/A変換し、パネルのビデ
オ線数に応じて分割され、ドライブアンプを介して、
B,G,R色の液晶パネル455,456,457へ信
号を書き込む。452はリモコン操作パネルで、コンピ
ュータ画面も、TVと同様の感覚で、簡単操作可能とな
っている。また、液晶パネル455,456,457の
夫々は、各色の色フィルタを備えた同一の液晶装置構成
である。
【0162】(実施形態B)図17に本発明の液晶表示
装置を用いた前面及び背面投写型液晶表示装置光学系の
構成図を示す。本図はその上面図を表す図17(a)、
正面図を表す図17(b)、側面図を表す図17(c)
から成っている。同図において、1301はスクリーン
に投射する投影レンズ、1302はマイクロレンズ付液
晶パネル、1303は偏光ビームスプリッター(PB
S)、1340はR(赤色光)反射ダイクロイックミラ
ー、1341はB/G(青色&緑色光)反射ダイクロイ
ックミラー、1342はB(青色光)反射ダイクロイッ
クミラー、1343は全色光を反射する高反射ミラー、
1350はフレネルレンズ、1351は凸レンズ、13
06はロッド型インテグレーター、1307は楕円リフ
レクター、1308はメタルハライド、UHP等のアー
クランプである。ここで、R(赤色光)反射ダイクロイ
ックミラー1340、B/G(青色&緑色光)反射ダイ
クロイックミラー1341、B(青色光)反射ダイクロ
イックミラー1342はそれぞれ図18に示したような
分光反射特性を有している。そしてこれらのダイクロイ
ックミラーは高反射ミラー1343とともに、図19の
斜視図に示したように3次元的に配置されており、後述
するように白色照明光をRGBに色分解するとともに、
液晶パネル1302に対して各原色光が、3次元的に異
なる方向から該液晶パネル1302を照明するようにし
ている。
【0163】ここで、光束の進行過程に従って説明する
と、まず光源のランプ1308からの出射光束は白色光
であり、楕円リフレクター1307によりその前方のイ
ンテグレータ1306の入り口に集光され、このインテ
グレーター1306内を反射を繰り返しながら進行する
につれて光束の空間的強度分布が均一化される。そして
インテグレーター1306を出射した光束は凸レンズ1
351とフレネルレンズ1350とにより、x軸−方向
(図17(b)の正面図基準)に平行光束化され、まず
B反射ダイクロ19イックミラー1342に至る。この
B反射ダイクロイックミラー1342ではB光(青色
光)のみが反射され、z軸−方向つまり下側(図17
(b)の正面図基準)にz軸に対して所定の角度でR反
射ダイクロイックミラー1340に向かう。一方B光以
外の色光(R/G光)はこのB反射ダイクロイックミラ
ー1342を通過し、高反射ミラー1343により直角
にz軸−方向(下側)に反射され、やはりR反射ダイク
ロイックミラー1340に向かう。ここで、B反射ダイ
クロイックミラー1342と高反射ミラー1343は共
に図17(a)の正面図を基にして言えば、インテグレ
ーター1306からの光束(x軸−方向)をz軸−方向
(下側)に反射するように配置しており、高反射ミラー
1343はy軸方向を回転軸にx−y平面に対して丁度
45°の傾きとなっている。それに対してB反射ダイク
ロイックミラー1342はやはりy軸方向を回転軸にx
−y平面に対して、この45°よりも浅い角度に設定さ
れている。従って、高反射ミラー1343で反射された
R/G光はz軸−方向に直角に反射されるのに対して、
B反射ダイクロイックミラー1342で反射されたB光
はz軸に対して所定の角度(x−z面内チルト)で下方
向に向かう。ここで、B光とR/G光の液晶パネル13
02上の照明範囲を一致させるため、各色光の主光線は
液晶パネル1302上で交差するように、高反射ミラー
1343とB反射ダイクロイックミラー1342のシフ
ト量およびチルト量が選択されている。
【0164】次に、前述のように下方向(z軸−方向)
に向かったR/G/B光はR反射ダイクロイックミラー
1340とB/G反射ダイクロイックミラー1341に
向かうが、これらはB反射ダイクロイックミラー134
2と高反射ミラー1343の下側に位置し、まず、B/
G反射ダイクロイックミラー1341はx軸を回転軸に
x−z面に対して45°傾いて配置されており、R反射
ダイクロイックミラー1340はやはりx軸方向を回転
軸にx−z平面に対してこの45°よりも浅い角度に設
定されている。従ってこれらに入射するR/G/B光の
うち、まずB/G光はR反射ダイクロイックミラー13
40を通過して、B/G反射ダイクロイックミラー13
41により直角にy軸+方向に反射され、PBS130
3を通じて偏光化された後、x−z面に水平に配置され
た液晶パネル1302を照明する。
【0165】このうちB光は前述したように(図17
(a)、図17(b)参照)、x軸に対して所定の角度
(x−z面内チルト)で進行しているため、B/G反射
ダイクロイックミラー1341による反射後は、y軸に
対して所定の角度(x−y面内チルト)を維持し、その
角度を入射角(x−y面方向)として該液晶パネル13
02を照明する。
【0166】G光についてはB/G反射ダイクロイック
ミラー1341により直角に反射し、y軸+方向に進
み、PBS1303を通じて偏光化された後、入射角0
°つまり垂直に該液晶パネル1302を照明する。また
R光については、前述のようにB/G反射ダイクロイッ
クミラー1341の手前に配置されたR反射ダイクロイ
ックミラー1340によりR反射ダイクロイックミラー
1340にてy軸+方向に反射されるが、図17(c)
(側面図)に示したようにy軸に対して所定の角度(y
−z面内チルト)でy軸+方向に進み、PBS1303
を通じて偏光化された後、該液晶パネル1302をこの
y軸に対する角度を入射角(y−z面方向)として照明
する。また、前述と同様にRGB各色光の液晶パネル1
302上の照明範囲を一致させるため、各色光の主光線
は液晶パネル1302上で交差するように、B/G反射
ダイクロイックミラー1341とR反射ダイクロイック
ミラー1340のシフト量およびチルト量が選択されて
いる。さらに、図18(a)に示したようにB反射ダイ
クロイックミラー1341のカット波長は480nm、
図18(b)に示したようにB/G反射ダイクロイック
ミラー1341のカット波長は570nm、図18
(c)に示したようにR反射ダイクロイックミラー13
40のカット波長は600nmであるから、不要な橙色
光はB/G反射ダイクロイックミラー1341を透過し
て捨てられる。これにより最適な色バランスを得ること
ができる。
【0167】そして後述するように液晶パネル1302
にて各RGB光は反射&偏光変調され、PBS1303
に戻り、PBS1303のPBS面1303aにてx軸
+方向に反射する光束が画像光となり、投影レンズ13
01を通じて、スクリーン(不図示)に拡大投影され
る。ところで、該液晶パネル1302を照明する各RG
B光は入射角が異なるため、そこから反射されてくる各
RGB光もその出射角を異にしているが、投影レンズ1
301としてはこれらを全て取り込むに十分な大きさの
レンズ径及び開口のものを用いている。ただし、投影レ
ンズ1301に入射する光束の傾きは、各色光がマイク
ロレンズを2回通過することにより平行化され、液晶パ
ネル1302への入射光の傾きを維持している。ところ
が図29に示したように従来例の透過型では、液晶パネ
ルを出射した光束はマイクロレンズの集光作用分も加わ
ってより大きく広がってしまうので、この光束を取り込
むための投影レンズはさらに大きな開口数が求められ、
高価なレンズとなっていた。しかし、本例では液晶パネ
ル2からの光束の広がりはこのように比較的小さくなる
ので、より小さな開口数の投影レンズでもスクリーン上
で十分に明るい投影画像を得ることができ、より安価な
投影レンズを用いることが可能になる。また、図30に
示す縦方向に同一色が並ぶストライプタイプの表示方式
の例を本実施形態に用いることも可能であるが、後述す
るように、マイクロレンズを用いた液晶パネルの場合は
好ましくない。
【0168】次に、ここで用いる本発明液晶パネル13
02について説明する。図20に該液晶パネル1302
の拡大断面模式図(図19のy−z面に対応)を示す。
図において、1321はマイクロレンズ基板、1322
はマイクロレンズ、1323はシートガラス、1324
は透明対向電極、1325は液晶層、1326は画素電
極、1327はアクティブマトリックス駆動回路部、1
328はシリコン半導体基板である。また、1252は
周辺シール部である。ここで、本実施形態では、R,
G,B画素が、1パネルに集約されており、1画素のサ
イズは小さくなる。従って、開口率を上げることの重要
性が大きく、集光された光の範囲には、反射電極が存在
していなければならない。マイクロレンズ1322は、
いわゆるイオン交換法によりガラス基板(アルカリ系ガ
ラス)1321の表面上に形成されており、画素電極1
326のピッチの倍のピッチで2次元的アレイ構造を成
している。
【0169】液晶層1325は反射型に適応したいわゆ
るDAP,HAN等のECBモードのネマチック液晶を
採用しており、不図示の配向層により所定の配向が維持
されている。他の実施形態と比べると電圧値が低く、画
素電極1326の電位の精度はさらに重要になってくる
ため、本発明の回路、構成は有効であり、単板で画素数
も多く、従ってビデオ線の本数も多いため、他の実施形
態のカップリング容量の削減は非常に有効となる。画素
電極1326はAlから成り、反射鏡を兼ねており、表
面性を良くして反射率を向上させるため、パターニング
後の最終工程でいわゆるCMP処理を施している(詳し
くは後述する)。
【0170】アクティブマトリックス駆動回路部132
7はいわゆるシリコン半導体基板1328上に設けられ
た半導体回路であり、この半導体回路内の層間絶縁膜の
形成において、本発明を用いた場合の層間絶縁膜の形成
方法を図1に基づいて説明する。金属配線を形成した
後、P−CVDにて第1層間絶縁膜6を堆積する、本実
施例ではP−CVD法にてP−SiO膜を1000Å堆
積させているが、P−SiN,P−SiON,P−TE
OS法の絶縁膜でも可能である。
【0171】次に、回転塗布法にて第1無機SOG膜7
を塗布する。本実施例では無機SOG膜を2200Å塗
布して形成している(図1(d))。
【0172】その後、400℃、30分の熱処理を加
え、続けてP−CVD法にて第2層間絶縁膜8を堆積さ
せる。本実施例ではP−CVD法にてP−SiO膜を2
000Å堆積させているが、P−SiN、P−SiO
N、及び複数の絶縁膜の組み合わせやP−TEOS法の
絶縁膜でも可能である。
【0173】次に、再度回転塗布法にて第2無機SOG
膜9を塗布する。本実施例では、無機SOG膜を220
0Å塗布して形成している。その後、400℃、30分
の熱処理を加え、続けてP−CVD法にて第3層間絶縁
膜10を堆積させる。本実施例では、P−SiO膜を2
000Å堆積している。
【0174】本発明では、前記ゲート電極3と前記金属
配線電極6を接触させる際に生じる凹部を絶縁膜/無機
SOG膜/絶縁膜/無機SOG膜で埋め込むことを特徴
としている。コンタクト孔の大きさで発生する上記凹部
の量と、それを埋め込む為の第1、第2無機SOG膜の
膜厚の関係を図4に示す。無機SOG膜の膜厚は150
0〜4000Åの間で、層間絶縁膜の平坦性向上に効果
的である。本実施例では、無機SOG膜厚を2200Å
で形成しているが、コンタクト開口径が0.5〜1.4
μmの間で凹部の埋め込みに効果があり、特に、コンタ
クト開口径が0.6〜1.2μmでは、凹量が0.1μ
m以下に抑えられ、平坦性が非常に向上している。
【0175】上記半導体回路が、上記画素電極1326
をアクティブマトリックス駆動するものであり、該回路
マトリックスの周辺部には、不図示のゲート線ドライバ
ー(垂直レジスター等)や信号線ドライバー(水平レジ
スター等)が設けられている(詳しくは後述する)。こ
れらの周辺ドライバーおよびアクティブマトリックス駆
動回路はRGBの各原色映像信号を所定の各RGB画素
に書き込むように構成されており、該各画素電極132
6はカラーフィルターは有さないものの、前記アクティ
ブマトリックス駆動回路にて書き込まれる原色映像信号
により各RGB画素として区別され、後述する所定のR
GB画素配列を形成している。
【0176】ここで、液晶パネル1302に対して照明
するG光について見てみると、前述したようにG光はP
BS1303により偏光化されたのち該液晶パネル13
02に対して垂直に入射する。この光線のうち1つのマ
イクロレンズ1322aに入射する光線例を図中の矢印
G(in/out)に示す。ここに図示されたように該
G光線はマイクロレンズ1322により集光され、G画
素電極1326g上を照明する。そしてAlより成る該
画素電極1326gにより反射され、再び同じマイクロ
レンズ1322aを通じてパネル外に出射していく。こ
のように液晶層1325を往復通過する際、該G光線
(偏光)は画素電極1326gに印加される信号電圧に
より対向電極1324との間に形成される電界による液
晶の動作により変調を受けて、該液晶パネルを出射し、
PBS1303に戻る。
【0177】ここで、その変調度合いによりPBS面1
303aにて反射され、投影レンズ1301に向かう光
量が変化し、各画素のいわゆる濃淡階調表示がなされる
ことになる。一方、上述したように図20中断面(y−
z面)内の斜め方向から入射してくるR光については、
やはりPBS1303により偏光されたのち、例えばマ
イクロレンズ1322bに入射するR光線に注目する
と、図中の矢印R(in)で示したように、該マイクロ
レンズ1322bにより集光され、その真下よりも左側
にシフトした位置にあるR画素電極1326r上を照明
する。そして該画素電極1326rにより反射され、図
示したように今度は隣(−z方向)のマイクロレンズ1
322aを通じて、パネル外に出射していく(R(ou
t))。
【0178】この際、該R光線(偏光)はやはり画素電
極1326rに印加される信号電圧により対向電極13
24との間に形成される画像信号に応じた電界による液
晶の動作により変調を受けて、該液晶パネルを出射し、
PBS1303に戻る。そして、その後のプロセスは前
述のG光の場合と全く同じように、画像光を投影レンズ
1301から投影される。ところで、図20の描写では
画素電極1326g上と画素電極1326r上の各G光
とR光の色光が1部重なり干渉しているようになってい
るが、これは模式的に液晶層の厚さを拡大誇張して描い
ているためであり、実際には該液晶層の厚さは1〜5μ
であり、シートガラス1323の50〜100μに比べ
て非常に薄く、画素サイズに関係なくこのような干渉は
起こらない。
【0179】次に、図21に本例での色分解・色合成の
原理説明図を示す。ここで、図21(a)は液晶パネル
1302の上面模式図、図21(b)、図21(c)は
それぞれ該液晶パネル上面模式図に対するA−A′(x
方向)断面模式図、B−B′(z方向)断面模式図であ
る。ここで、マイクロレンズ1322は、図21(a)
の一点鎖線に示すように、G光を中心として両隣接する
2色画素の半分ずつに対して1個が対応している。この
うち図21(c)はy−z断面を表す上記図20に対応
するものであり、各マイクロレンズ1322に入射する
G光とR光の入出射の様子を表している。これから判る
ように各G画素電極は各マイクロレンズの中心の真下に
配置され、各R画素電極は各マイクロレンズ間境界の真
下に配置されている。従ってR光の入射角はそのtan
θが画素ピッチ(B&R画素)とマイクロレンズ・画素
電極間距離の比に等しくなるように設定するのが好まし
い。一方、図21(b)は該液晶パネル1302のx−
y断面に対応するものである。このx−y断面について
は、B画素電極とG画素電極とが図21(c)と同様に
交互に配置されており、やはり各G画素電極は各マイク
ロレンズ中心の真下に配置され、各B画素電極は各マイ
クロレンズ間境界の真下に配置されている。
【0180】ところで該液晶パネルを照明するB光につ
いては、前述したようにPBS1303による偏光化
後、図17中断面(x−y面)の斜め方向から入射して
くるため、R光の場合と全く同様に、各マイクロレンズ
1322から入射したB光線は、図示したようにB画素
電極1326bにより反射され、入射したマイクロレン
ズ1322に対して、x方向に隣り合うマイクロレンズ
1322から出射する。B画素電極1326b上の液晶
による変調や液晶パネルからのB出射光の投影について
は、前述のG光およびR光と同様である。
【0181】また、各B画素電極1326bは各マイク
ロレンズ間境界の真下に配置されており、B光の液晶パ
ネルに対する入射角についても、R光と同様にそのta
nθが画素ピッチ(G&B画素)とマイクロレンズ・画
素電極間距離の比に等しくなるように設定するのが好ま
しい。ところで、本例液晶パネルでは以上述べたように
各RGB画素の並びがz方向に対してはRGRGRG…
の並びに、x方向に対してはBGBGBG…の並びとな
っているが、図21(a)はその平面的な並びを示して
いる。このように各画素サイズは縦横共にマイクロレン
ズの約半分になっており、画素ピッチはx−z両方向と
もにマイクロレンズのそれの半分になっている。また、
G画素は平面的にもマイクロレンズ中心の真下に位置
し、R画素はz方向のG画素間かつマイクロレンズ境界
に位置し、B画素はx方向のG画素間かつマイクロレン
ズ境界に位置している。また、1つのマイクロレンズ単
位の形状は矩形(画素の2倍サイズ)となっている。
【0182】図22に本液晶パネルの部分拡大上面図を
示す。ここで図中の破線格子1329は1つの絵素を構
成するRGB画素のまとまりを示している。つまり、図
20のアクティブマトリックス駆動回路部1327によ
り各RGB画素が駆動される際、破線格子1329で示
されるRGB画素ユニットは同一画素位置に対応したR
GB映像信号にて駆動される。ここでR画素電極132
6r、G画素電極1326g、B画素電極1326bか
ら成る1つの絵素に注目してみると、まずR画素電極1
326rは矢印r1で示されるようにマイクロレンズ1
322bから前述したように斜めに入射するR光で照明
され、そのR反射光は矢印r−2で示すようにマイクロ
レンズ1322aを通じて出射する。B画素電極132
6bは矢印b1で示されるようにマイクロレンズ132
2cから前述したように斜めに入射するB光で照明さ
れ、そのB反射光は矢印b2で示すようにやはりマイク
ロレンズ1322aを通じて出射する。またG画素電極
1326gは正面後面矢印g12で示されるように、マ
イクロレンズ1322aから前述したように垂直(紙面
奥へ向かう方向)に入射するG光で照明され、そのG反
射光は同じマイクロレンズ1322aを通じて垂直に
(紙面手前に出てくる方向)出射する。
【0183】このように、本液晶パネルにおいては、1
つの絵素を構成するRGB画素ユニットについて、各原
色照明光の入射照明位置は異なるものの、それらの出射
については、同じマイクロレンズ(この場合は1322
a)から行われる。そしてこのことはその他の全ての絵
素(RGB画素ユニット)についても成り立っている。
【0184】従って、図23に示すように本液晶パネル
からの全出射光をPBS1303および投影レンズ13
01を通じて、スクリーン1309に投写するに際し
て、液晶パネル1302内のマイクロレンズ1322の
位置がスクリーン1309上に結像投影されるように光
学調整すると、その投影画像は図25に示すようなマイ
クロレンズの格子内に各絵素を構成する該RGB画素ユ
ニットからの出射光が混色した状態つまり同画素混色し
た状態の絵素を構成単位としたものとなる。そして、従
来のようないわゆるRGBモザイクが無い、質感の高い
良好なカラー画像表示が可能となる。
【0185】つぎに、図20に示すように、アクティブ
マトリックス駆動回路部1327は各画素電極1326
の下に存在するため、図20の回路断面図上では絵素を
構成する各RGB画素は単純に横並びに描かれている
が、各画素FETのドレインは、図22に示したような
2次元的配列の各RGB画素電極1326に接続してい
る。
【0186】ところで、本投写型液晶表示装置の駆動回
路系についてその全体ブロック図を図24に示す。ここ
で、1310はパネルドライバーであり、RGB映像信
号を極性反転し、かつ所定の電圧増幅をした液晶駆動信
号を形成するとともに、対向電極1324の駆動信号、
各種タイミング信号等を形成している。1312はイン
ターフェースであり、各種映像及び制御伝送信号を標準
映像信号等にデコードしている。また、1311はデコ
ーダーであり、インターフェース1312からの標準映
像信号をRGB原色映像信号及び同期信号に、即ち液晶
パネル1302に対応した画像信号にデコード・変換し
ている。1314はバラストであり、楕円リフレクター
1307内のアークランプ1308を駆動点灯する。1
315は電源回路であり、各回路ブロックに対して電源
を供給している。1313は不図示の操作部を内在した
コントローラーであり、上記各回路ブロックを総合的に
コントロールするものである。このように本投写型液晶
表示装置は、その駆動回路系は単板式プロジェクターと
しては、ごく一般的なものであり、特に駆動回路系に負
担を掛けることなく、前述したようなRGBモザイクの
無い良好な質感のカラー画像を表示することができるも
のである。
【0187】ところで図26に本実施形態における液晶
パネルの別形態の部分拡大上面図を示す。ここではマイ
クロレンズ1322の中心真下位置にB画素電極132
6bを配列し、それに対し左右方向にG画素1326g
が交互に並ぶように、上下方向にR画素1326rが交
互に並ぶように配列している。このように配列しても、
絵素を構成するRGB画素ユニットからの反射光が1つ
の共通マイクロレンズから出射するように、B光を垂直
入射、R/G光を斜め入射(同角度異方向)とすること
により、前例と全く同様な効果を得ることができる。ま
た、さらにマイクロレンズ1322の中心真下位置にR
画素を配列しその他の色画素を左右または上下方向にR
画素に対してG,B画素を交互に並ぶようにしても良
い。
【0188】(実施形態C)図27に本発明に係わる液
晶パネルの他の実施形態を示す。同図は本液晶パネル1
320の部分拡大断面図である。前記他の実施形態との
相違点を述べると、まず対向ガラス基板としてシートガ
ラス1323を用いており、マイクロレンズ1220に
ついては、シートガラス1323上に熱可塑性樹脂を用
いたいわゆるリフロー法により形成している。さらに、
非画素部にスペーサー柱1251を感光性樹脂のフォト
リソグラフィーにて形成している。該液晶パネル132
0の部分上面図を図28(a)に示す。この図から判る
ようにスペーサー柱1251は所定の画素のピッチでマ
イクロレンズ1220の角隅部の非画素領域に形成され
ている。このスペーサー柱1251を通るA−A′断面
図を図28(b)に示す。このスペーサー柱1251の
形成密度については10〜100画素ピッチでマトリッ
クス状に設けるのが好ましく、シートガラス1323の
平面性と液晶の注入性というスペーサー柱数に対して相
反するパラメーターを共に満足するように設定する必要
がある。また本実施形態では金属膜パターンによる遮光
層1221を設けており、各マイクロレンズ境界部分か
らの漏れ光の進入を防止している。これにより、このよ
うな漏れ光による投影画像の彩度低下(各原色画像光の
混色による)やコントラスト低下が防止される。従って
本液晶パネル1320を用いて、本実施形態の如き液晶
パネルを備えた投写型表示装置を構成することにより、
さらにメリハリのある良好な画質が得られるようにな
る。
【0189】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば無
機SOG膜を多層構造で用いた無機SOGの間の絶縁膜
を無機SOGの内部応力を緩和する方向に層間絶縁膜を
形成する事により、エッチバックプロセスを必要としな
い信頼性の高い金属配線と平坦性の高い層間絶縁膜の形
成が可能となる。
【0190】さらに、本発明によれば、コンタクト開口
径が0.6〜1.2μmで、配線間隔が0.5〜1.5
μmでは無機SOG膜を多層構造で用いた層間絶縁膜を
形成する事により、層間絶縁膜形成工程でCMP処理を
用いないで、平坦性を著しく高める事が可能になる。
【0191】さらに、本発明によれば、コンタクト孔の
径を0.5〜1.2μmで形成し、配線間隔を0.5〜
2μmに保ちその上に絶縁膜を形成し、さらに無機SO
G膜を形成し、172nm,185nm,254nmの
波長を持つUV光やO2 プラズマを照射する事で、前記
無機SOG膜の表面改質を行い、濡れ性を向上させ、再
度無機SOG膜を形成させた後に、絶縁膜を堆積させ、
もう1度無機SOG膜を形成し、その上に絶縁膜を堆積
させる事により、層間絶縁膜形成工程でCMP処理を用
いないで、完全平坦化に限りなく近づける事が出来、耐
クラック性が向上すると同時に、高密度で信頼性の高い
多層金属配線や反射率の高い反射電極の形成が可能にな
り、半導体装置や表示装置の性能や歩留りを向上させる
事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る、層間絶縁膜上の
コンタクト孔の凹部の埋め込み方法を表す図面である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る、層間絶縁膜上の
配線間の凹部の埋め込み方法を表す図面である。
【図3】本発明の第3の実施例に係る、層間絶縁膜上の
段差部の埋め込み方法を表す図面である。
【図4】本発明の第1の実施例を用いて、コンタクト孔
上の凹部の埋め込み性の技術的検証を表すグラフであ
る。
【図5】本発明の第2の実施例を用いて、配線間の凹部
の埋め込み性の技術的検証を表すグラフである。
【図6】(a)は、本発明の第3の実施例を用いて、コ
ンタクト孔上の凹部の埋め込み性の技術的検証を表すグ
ラフである。(b)は、本発明の第3の実施例を用い
て、配線間の凹部の埋め込み性の技術的検証を表すグラ
フである。(c)は、本発明の第3の実施例を用いて、
層間絶縁膜上の段差部の埋め込み性の技術的検証を表す
グラフである。
【図7】本発明を用いて形成された、液晶表示装置の断
面図である。
【図8】従来例を説明する図である。
【図9】本発明によるCMPにより製造される液晶素子
の断面図である。
【図10】本発明による液晶装置の概略的回路図であ
る。
【図11】本発明による液晶装置のブロック図である。
【図12】本発明による液晶装置の入力部のディレイ回
路を含む回路図である。
【図13】本発明による液晶装置の液晶パネルの概念図
である。
【図14】本発明による液晶装置の製造上のエッチング
処理の良否を判断するグラフである。
【図15】本発明による液晶装置を用いた液晶プロジェ
クターの概念図である。
【図16】本発明による液晶プロジェクターの内部を示
す回路ブロック図である。
【図17】本発明による投写型液晶表示装置の光学系の
実施形態を示す全体構成図である。
【図18】本発明による投写型液晶表示装置の光学系に
用いたダイクロイックミラーの分光反射特性図である。
【図19】本発明による投写型液晶表示装置の光学系の
色分解照明部の斜視図である。
【図20】本発明による液晶パネルの一実施形態の断面
図である。
【図21】本発明による液晶パネルの色分解・色合成の
原理説明図である。
【図22】本発明による一実施形態の液晶パネルの部分
拡大上面図である。
【図23】本発明による投写型液晶表示装置の投影光学
系を示す部分構成図である。
【図24】本発明による投写型液晶表示装置の駆動回路
系を示すブロック図である。
【図25】本発明による投写型液晶表示装置のスクリー
ン上投影像の部分拡大図である。
【図26】本発明による一実施形態の液晶パネルの部分
断面図である。
【図27】本発明による一実施形態の液晶パネルの部分
拡大上面図である。
【図28】本発明による一実施形態の液晶パネルの部分
拡大上面図と断面図である。
【図29】液晶装置の液晶パネルの光束進行方向を示す
概念図である。
【図30】液晶装置の液晶パネルのカラー画素構成図で
ある。
【符号の説明】
図1において、 1 半導体基盤 2 LOCOS絶縁膜 3 ゲート電極 4 BPSG膜 5 金属配線電極 6 第1層間絶縁膜 7 第1無機SOG膜 8 第2層間絶縁膜 9 第2無機SOG膜 10 第3層間絶縁膜 図2において、 1 半導体基盤 2 LOCOS絶縁膜 3 BPSG膜 4 金属配線電極 5 第1層間絶縁膜 6 第1無機SOG膜 7 第2層間絶縁膜 8 第2無機SOG膜 9 第3層間絶縁膜 図3において、 1 半導体基盤 2 LOCOS絶縁膜 3 ゲート電極 4 BPSG膜 5 金属配線電極 6 第1層間絶縁膜 7 第1無機SOG膜 50 UV光又はO2 プラズマ 9 第2無機SOG膜 10 第2層間絶縁膜 11 第3無機SOG膜 12 第3層間絶縁膜 図7において、 1 半導体基盤 2 LOCOS絶縁膜 3 ゲート電極 4 BPSG膜 5 金属配線電極 6 第1層間絶縁膜 7 第1無機SOG膜 8 第2層間絶縁膜 9 第2無機SOG膜 10 第3層間絶縁膜 51 Pウェル 52 Nウェル 53 ゲート酸化膜 54 NLD 55 NSD 56 PLD 57 PSD 58 遮光膜 59 P−SiN 60 画素電極分離領域 61 スルーホール 62 反射電極 63 対向基盤 64 透明電極 65 液晶 図8において、 1 半導体基盤 2 LOCOS絶縁膜 3 ゲート電極 4 BPSG膜 5 金属配線電極 6 第1層間絶縁膜 7 SOG 8 第2層間絶縁膜 9 凹部 10 段差 201,501 半導体基板 202,502 スクライブ領域 203,503 選択酸化膜 504 ウェル 205,505,705,805 第1の絶縁膜 207,507,707,808 コンタクト 209,509,709,809 金属層 602,603 金属層 601 有効領域 511 スルーホール 701,802 絶縁基板 810 透明絶縁膜 301 半導体基板 302,302’ p型及びn型ウェル 303,303’ ソース領域 304 ゲート領域 305,305’ ドレイン領域 306 LOCOS絶縁層 307 遮光層 308 絶縁層 309 プラズマSiN 310 ソース電極 311 連結電極 312 反射電極&画素電極 313 反射防止膜 314 液晶層 315 共通透明電極 316 対向電極 317,317’ 高濃度不純物領域 319 表示領域 320 反射防止膜 321,322 シフトレジスタ 323 nMOS 324 pMOS 325 保持容量 327 信号転送スイッチ 328 リセットスイッチ 329 リセットパルス入力端子 330 リセット電源端子 331 映像信号入力端子 332 昇圧レベルシフター 342 パルスdelay用インバータ 343 スイッチ 344 出力 345 容量 346 保護回路 351 シール部 352 電極パッド 353 クロックバッファー 371 光源 372 集光レンズ 373,375 フレネルレンズ 374 色分解光学素子 376 ミラー 377 視野レンズ 378 液晶装置 379 絞り部 380 投影レンズ 381 スクリーン 385 電源386 プラグ 387 ランプ温度検出 388 制御ボード 389 フィルタ安全スイッチ 453 メインボード 454 液晶パネルドライブヘッドボード 455,456,457 液晶装置 1220 マイクロレンズ(リフロー熱ダレ式) 1251 スペーサー柱 1252 周辺シール部 1301 投影レンズ 1302 マイクロレンズ付液晶パネル 1303 偏光ビームスプリッター(PBS) 1306 ロッド型インテグレータ 1307 楕円リフレクター 1308 アークランプ 1309 スクリーン 1310 パネルドライバー 1311 デコーダー 1312 インターフェース回路 1314 バラスト(アークランプ点灯回路) 1320 マイクロレンズ付液晶パネル 1321 マイクロレンズガラス基板 1322 マイクロレンズ(インデックス分布式) 1323 シートガラス 1324 対向透明電極 1325 液晶 1326 画素電極 1327 アクティブマトリックス駆動回路部 1328 シリコン半導体基板 1329 基本絵素単位 1340 R反射ダイクロイックミラー 1341 B/G反射ダイクロイックミラー 1342 B反射ダイクロイックミラー 1343 高反射ミラー 1350 フレネルレンズ(第2コンデンサーレンズ) 1351 第1コンデンサーレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/316 H01L 21/316 M

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置の層間絶縁膜において、金属
    配線上に、絶縁膜と無機SOG膜とを複数層形成した構
    造の層間絶縁膜を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体装置の層間絶縁膜の形成方法にお
    いて、金属配線上に絶縁膜を形成する工程と、その上に
    無機SOG膜を形成する工程を繰り返し行ない、該絶縁
    膜と該無機SOG膜の複層構造からなる層間絶縁膜を形
    成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記無機SOG膜を形成する工程が、該
    無機SOG膜を形成する工程と、該無機SOG膜にUV
    光又はO2 プラズマを照射する工程と、再び前記無機S
    OG膜を形成する工程と、を有することを特徴とする請
    求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体装置の層間絶縁膜の形成方法にお
    いて、金属配線上に第1の絶縁膜を形成し、その上に第
    1の無機SOG膜を形成し、その後さらにその上に第2
    の絶縁膜を形成し、その上に第2の無機SOG膜を形成
    し、さらにその上に第3の絶縁膜を形成した層間絶縁膜
    を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体装置の層間絶縁層の形成方法にお
    いて、金属配線上に第1の絶縁膜を形成し、その上に第
    1の無機SOG膜を形成し、UV光を照射し、再度第2
    の無機SOG膜を形成し、その上に第2の絶縁膜を形成
    し、その上にさらに第3の無機SOG膜を形成し、その
    後に第3の絶縁膜を形成した層間絶縁膜を形成すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体装置の層間絶縁膜の形成方法にお
    いて、金属配線上に第1の絶縁膜を形成し、その上に第
    1の無機SOG膜を形成し、O2 プラズマを照射した
    後、再度第2の無機SOG膜を形成し、その上に第2の
    絶縁膜を形成し、その上にさらに第3の無機SOG膜を
    形成し、その後さらに第3の絶縁膜を形成した層間絶縁
    膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6のいずれかに記載の半導体
    装置の製造方法におて、 上記無機SOG膜の上、もしくは下、もしくは両方の上
    記絶縁膜の膜応力が、前記無機SOG膜の膜応力と比較
    して反対方向の応力を持つことを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項3又は5に記載の半導体装置の製
    造方法において、 上記UV光は、O2 成分を含んだ雰囲気中で照射され、
    その波長は、172nm,185nm、254nmのい
    ずれかであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項2〜8のいずれかに記載の半導体
    装置の製造方法において、 コンタクト開口部を形成する工程、及び配線部を形成す
    る工程、を有し、 該コンタクト開口径が0.6〜1.2μm、及び該配線
    間隔が0.5〜1.5μmであることを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の半導体装置と液晶層と
    を具備したことを特徴とする液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の液晶表示装置を用い
    たことを特徴とする投射型液晶表示装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の投写型液晶表示装
    置において、液晶パネルを3色カラー用に少なくとも3
    個有し、高反射ミラーと、青色反射ダイクロイックミラ
    ーとで青色光を分離し、更に赤色反射ダイクロイックミ
    ラーと、緑色/青色反射ダイクロイックミラーで赤色と
    緑色とを分離して、各液晶パネルを投射することを特徴
    とする投写型液晶表示装置。
JP29446697A 1997-10-27 1997-10-27 半導体装置及び液晶表示装置及び投射型液晶表示装置及び製造方法 Pending JPH11135622A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030068262A (ko) * 2002-02-14 2003-08-21 삼성전자주식회사 엠보싱 제조 방법과, 그 방법에 의해 제조된 액정 표시 장치
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